JP2014140460A - 超音波内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】体腔内への挿入をスムーズに行うことを可能とするとともに、穿刺処置具の移動に応じた長い超音波観測範囲を得ることを可能とする超音波内視鏡を提供する。
【解決手段】超音波内視鏡の先端硬質部13には、観察窓22、固体撮像素子24、超音波トランスデューサアレイ27が設けられている。先端硬質部13は、湾曲部14に隣接する基端側から先端面13aに向かって徐々に外径が縮小する円錐台状に形成されている。先端面13aには、観察窓22が配される。先端硬質部13では、外周面の一部と湾曲部14の外周面の一部とが湾曲部14の軸線に平行に直線状に連結されて、超音波トランスデューサアレイ27が湾曲部14の軸線に対して傾斜して配置されている。超音波トランスデューサアレイ27の基端側には、処置具導出口30が配される。
【選択図】図3

Description

本発明は、超音波観測とともに、穿刺処置具による処置を行うための超音波内視鏡に関するものである。
近年、医療現場において、被検者の体内に超音波を照射し、その反射波を受信して映像化することにより、体内の状態を観察する超音波検査が行われている。こうした超音波検査の1つに、体腔内から超音波を照射する体内式の検査がある。体内式の検査には、内視鏡の鉗子口に挿通して用いられる超音波プローブや、超音波トランスデューサアレイとCCDなどの固体撮像素子が設けられた超音波内視鏡が用いられる。この超音波内視鏡では、体腔内に挿入される挿入部先端に位置する先端硬質部に超音波トランスデューサアレイ及び撮像部が配される。
超音波内視鏡を用いた検査では、固体撮像素子を用いた観察及び超音波トランスデューサアレイを用いた超音波観測を行ったときに、患部若しくは患部と疑わしい部位が検出されると、これを関心領域として、この関心領域の生体細胞を採取し、また必要に応じて薬液を注入する等といった処置が行われる。このために、穿刺処置具が用いられる。穿刺処置具は、カテーテルの先端部分に、所定の長さを有する硬質パイプの先端を鋭利な針先とした針管が設けられている。ここで、穿刺処置具は先端部に設けた処置具導出口から導出されるが、処置を超音波トランスデューサアレイによる超音波観測下で行うために、穿刺処置具の導出方向は斜め前方となる。
超音波内視鏡には、固体撮像素子によって挿入方向前方を観察可能とする直視型の超音波内視鏡と、挿入方向に対して斜め前方を観察可能とする斜視型の超音波内視鏡とが知られている。特許文献1記載の直視型の超音波内視鏡では、先端硬質部の先端に固体撮像素子による観察を行うための観察窓が配され、観察窓よりも基端側に超音波トランスデューサアレイが、超音波トランスデューサアレイの基端側且つ先端硬質部外周面に処置具導出口が配されている。処置具導出口は、挿入部の内部に配され、穿刺処置具が挿通される処置具挿通チャンネルと連通する。上述したように穿刺処置具は、硬質且つ鋭利に形成された針管が設けられているため、処置具挿通チャンネルによる方向転換の角度が大きいと、この部位を通過させるのが難しい。そこで、この超音波内視鏡では、先端硬質部の一部を曲折させる構成とすることにより、処置具挿通チャンネルによる方向転換の角度を小さくして、穿刺処置具が通過し易くしている。
特許文献2記載の斜視型の超音波内視鏡は、先端硬質部に形成された傾斜面に、処置具導出口と、観察窓とが設けられ、処置具導出口及び観察窓の前方に超音波トランスデューサアレイが配されている。この超音波内視鏡では、処置具導出口から導出された穿刺処置具は斜め前方に突出して超音波トランスデューサアレイによる観測範囲に進入するとともに、固体撮像素子による観察視野にも進入させることができる。
特開平7−143985号公報 特開2002−345740号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の直視型の超音波内視鏡では、先端硬質部を曲折させているため、挿入部を体腔内に挿入させるとき、体腔内の狭窄部分に、先端硬質部の曲折部分が引っ掛かかり、体腔内への挿入抵抗が増加することがある。また、上記特許文献2記載の斜視型の超音波内視鏡では、撮像部の前方に超音波トランスデューサアレイが配されているため、撮像部の観察範囲内に超音波トランスデューサアレイの一部が入り込み、体腔内の観察を妨げる。
さらにまた、超音波内視鏡を用いた穿刺処置では、処置具導出口から導出された穿刺処置具が超音波観測の範囲内に入り、且つ穿刺処置具を前後に動かすストロークも確保しなくてはならないため、超音波トランスデューサアレイを長くすることが好ましいが、上記特許文献2記載の斜視型の超音波内視鏡では、撮像部の観察範囲内にさらに入り込むことになるため、超音波トランスデューサアレイを長くすることができない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、挿入抵抗を低減させて体腔内への挿入をスムーズに行うことを可能とするとともに、穿刺処置具の移動に応じた長い超音波観測範囲を得ることを可能とする超音波内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の超音波内視鏡は、円錐台状または外周面の一部を斜めに切り取った先細り円柱状の先端硬質部と、先端硬質部の基端に連設され、複数の湾曲駒を連結した湾曲部と、湾曲部の基端に連設され、可撓性を有する可撓管部と、可撓管の基端に連設された操作部と、操作部に設けられ、湾曲部を湾曲させるための湾曲操作部材と、先端硬質部の先端面に配される観察窓と、観察窓を透過した観察範囲を撮像する撮像手段と、円錐台状の先端硬質部の外周面の一部、または斜めに切り取られた切欠き面に配される超音波トランスデューサアレイと、先端硬質部の基端側に開口し、超音波トランスデューサアレイの超音波観測範囲に向けて穿刺処置具が突出される穿刺処置具挿通路とを備え、先端硬質部の外周面の一部と湾曲部の外周面の一部とが湾曲部の軸線に平行に直線状に連結されて、超音波トランスデューサアレイが湾曲部の軸線に対して傾斜して配置されることを特徴とする。
湾曲部の軸線方向と超音波トランスデューサアレイの表面とのなす角度が10°以上、40°以下であることが好ましい。また、超音波トランスデューサアレイの表面の湾曲部軸線方向における長さが20mm以上、50mm以下であることが好ましい。
超音波トランスデューサアレイの表面の延長線に対して、先端硬質部が外側に向かって突出することがない平滑面とされていることが好ましい。また、超音波トランスデューサアレイは、その表面が先端硬質部の外周面に対して一段突出して配されており、超音波トランスデューサアレイの先端側及び基端側と、先端硬質部との間が平滑に連続する傾斜面が形成されていることが好ましい。あるいは、超音波トランスデューサアレイは、その表面が先端硬質部の外周面と連続して配されていることが好ましい。
湾曲部の軸線方向に対して処置具挿通路から導出される処置具の導出方向の傾斜角度が0°以上、30°以下となることが好ましい。
超音波トランスデューサアレイに接続される配線は、超音波トランスデューサアレイの基端側でまとめられ、操作部側へ延設されることが好ましい。
本発明によれば、円錐台状の先端硬質部の外周面の一部、または斜めに切り取られた切欠き面に超音波トランスデューサアレイが配され、先端硬質部の外周面の一部と湾曲部の外周面の一部とが湾曲部の軸線に平行に直線状に連結されて、超音波トランスデューサアレイが湾曲部の軸線に対して傾斜して配置されているので、挿入抵抗を低減させて体腔内への挿入をスムーズに行うことを可能とするとともに、穿刺処置具の移動に応じた長い超音波観測範囲を得ることを可能とする。
本発明の超音波内視鏡の一例を示す外観図である。 挿入部の先端硬質部の斜視図である。 超音波トランスデューサアレイに沿った先端硬質部周辺の断面図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 超音波トランスデューサアレイの表面を先端硬質部の外周面と連続して配した一例を示す断面図である。 体腔内における超音波観測を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す断面図である。 図8のB−B線に沿った断面図である。
図1において、超音波内視鏡2は、周知の如く、患者の体腔内に挿入される挿入部10と、挿入部10に連設された操作部11と、プロセッサ装置および光源装置(ともに図示せず)に接続されるコネクタ(図示せず)と操作部11間を繋ぐユニバーサルコード12とを有する。
挿入部10は、その先端部分に設けられ、固体撮像素子24(撮像手段)や超音波トランスデューサアレイ27(図2および図3参照)等が内蔵された先端硬質部13と、先端硬質部13の基端に連設され、円筒状の湾曲駒を複数連結した湾曲部14と、湾曲部14の基端に連設された可撓性を有する可撓管部15とを備え、可撓管部15の基端に操作部11が連設されている。
操作部11には、湾曲部14を上下左右方向に湾曲させるためのアングルノブ16等が設けられている。また、操作部11の挿入部10側には、鉗子や穿刺針、高周波メス等の処置具が挿通される処置具入口17が設けられている。アングルノブ16には、図示しないプーリが連結されており、このプーリに巻き掛けられ、湾曲部14の湾曲駒に接続されたワイヤをアングルノブ16の回転操作により牽引して湾曲部14を湾曲させることができる。
図2および図3において、先端硬質部13には、観察画像取得部20、および超音波観測部21が設けられている。観察画像取得部20は、観察窓22、対物レンズ23、固体撮像素子24、照明窓25、および配線26等から構成される。
先端硬質部13は、例えば硬質樹脂などから形成され、剛性を有する。この先端硬質部13は、湾曲部14に隣接する基端側から観察画像取得部20が配される先端面13aに向かって徐々に外径が縮小する円錐台状に形成されている。なお、ここでいう円錐台状とは、略円錐台状である場合も含む。なお、先端硬質部13は、その基端側における最大外径R1が17mm以下、先端側における最小外径R2が14mm以下とすることが好ましい。
観察窓22は、先端硬質部13の先端面13aに、挿入方向前方に向けて取り付けられている。観察窓22から入射した観察部位の像光は、対物レンズ23で固体撮像素子24の撮像面に結像される。固体撮像素子24は、観察窓22、対物レンズ23を透過して撮像面に結像された観察部位の像光を光電変換して、撮像信号を出力する。固体撮像素子24で出力された撮像信号は、挿入部10から操作部11まで延設された配線26を経由して、ユニバーサルコード12によりプロセッサ装置に伝送される。プロセッサ装置は、伝送された撮像信号に対して、各種信号処理、および画像処理を施し、内視鏡光学画像としてモニタ(図示せず)に表示する。
照明窓25は、観察窓22を挟んで両側に設けられている。照明窓25には、ライトガイド(図示せず)の出射端が接続されている。ライトガイドは、挿入部10から操作部11まで延設され、その入射端は、ユニバーサルコード12を介して接続された光源装置の光源に接続されている。光源で発せられた照明光は、ライトガイドを伝って照明窓25から観察部位に照射される。配線26及びライトガイドは、挿入部10から操作部11まで延設され、ユニバーサルコード12を介してプロセッサ装置に接続されている。
超音波観測部21は、超音波トランスデューサアレイ27を備えている。超音波トランスデューサアレイ27は、多数の超音波振動子を先端硬質部13の外周面13bに沿った凸曲面形状に配列したものから構成される。この超音波トランスデューサアレイ27は、例えばコンベックス走査や、リニア走査など電子式で走査が行われる。
先端硬質部13は、その外周面13bが、基端側の中心と、先端側の中心とが偏心する偏心テーパー状に形成されており、図4に示すように、湾曲部14の軸線方向と直交する面で切断した外周面13bの断面が、円形状になるように形成されている。なお、ここでいう円形状とは、略円形状である場合を含み、長径と短径の差が小さい楕円形状や、円に内接する多角形状なども含まれる。なお、図4に示す断面図では、煩雑化を防ぐため、配線26、配線32、ライトガイドなどの図示を省略している。
先端硬質部13では、外周面の一部と湾曲部14の外周面の一部とが湾曲部14の軸線に平行に直線状に連結されて、超音波トランスデューサアレイ27が湾曲部14の軸線に対して傾斜して配置されている。本実施形態では、超音波トランスデューサアレイ27の取付面とは反対側の外周面13cと湾曲部14の外周面の一部とが湾曲部14の軸線に平行に直線状に連結されている。なお、ここでいう反対側とは、湾曲部14の中心軸に対して略反対側であることも含む。超音波トランスデューサアレイ27を、湾曲部14の軸線方向に対して傾斜する位置に取り付けたことにより、超音波トランスデューサアレイ27による超音波観測は、湾曲部14の軸線方向に対して斜め前方の超音波観測範囲A(図6の網掛けを施した範囲)に対して行われる。なお、湾曲部14の軸線方向と超音波トランスデューサアレイ27の表面とのなす傾斜角度D1は、10°以上、40°以下であることが好ましい。
また、超音波トランスデューサアレイ27は、その表面が、先端硬質部13の外周面13bに対して一段突出して配されており、その突出量Tは、0mm〜3mmとなっている。さらにまた、この超音波トランスデューサアレイ27と外周面13bとの段差を埋める、例えば接着剤などの充填材28が充填されている。この充填材28により、超音波トランスデューサアレイ27の先端側及び基端側と、先端硬質部13との間を平滑に連続する傾斜面29a,29bが形成されている。なお、これに限らず、このような傾斜面29a,29bを先端硬質部13と一体に形成してもよい。また、図5に示すように、超音波トランスデューサアレイ27を、その表面が外周面13bと連続する面に形成して平滑に連続するようにしてもよい。
先端硬質部13における超音波トランスデューサアレイ27の配設位置より基端側には処置具導出口30が設けられている。超音波トランスデューサアレイ27の基端側と外周面13bとの間に形成されている傾斜面29bは、処置具導出口の先端側に隣接する位置まで形成されている。この処置具導出口30は、外周面13bを開口して形成されている。また、外周面13bには、外側に突出する突起物などは形成されていない。よって、超音波トランスデューサアレイ27の表面の延長線に対して、先端硬質部13が外側に向かって突出することがない平滑面に形成されている。
挿入部10及び操作部11内には、一端が処置具導出口30に通じる処置具挿通チャネル31(穿刺処置具挿通路)が設けられている。処置具挿通チャネル31の他端は、処置具入口17に接続している。処置具挿通チャネル31は、処置具入口17から挿通された穿刺処置具を導出して処置具導出口30から突出させる。
処置具挿通チャネル31は、湾曲部14内に配されている部分は、湾曲部14の軸線方向と平行に配されているが、処置具導出口30の近傍では、湾曲部14の軸線方向に対して傾斜する方向に屈曲している。処置具導出口30によって穿刺処置具が導出される方向は、超音波トランスデューサアレイ27による超音波観測方向と交差するように設定されている。よって、処置具挿通チャネル31に挿通された穿刺処置具は、処置具導出口30から導出されて、超音波トランスデューサアレイ27の超音波観測範囲に進入させることができる。なお、穿刺処置具は、処置具挿通チャネル31の屈曲が大きいと、この部位を通過させるのが難しくなるため、湾曲部14の軸線方向に対して処置具導出口30から導出される穿刺処置具の導出方向の傾斜角度D2が0°以上、30°以下となることが好ましい。
超音波トランスデューサアレイ27は、観察窓22よりも基端側に位置しているため、観察画像取得部20の観察範囲に入り込むことが無い。よって、超音波トランスデューサアレイ27は、挿入部10の挿入方向、すなわち湾曲部14の軸線方向における寸法を長くすることが可能であり、超音波トランスデューサアレイ27の表面の湾曲部軸線方向における長さLが20mm以上、50mm以下であることが好ましい。
超音波トランスデューサアレイ27に接続される配線32は、超音波トランスデューサアレイ27の基端側でまとめられた状態で、挿入部10から操作部11まで延設され、ユニバーサルコード12を介してプロセッサ装置に接続されている。これにより、部品配置スペースが少ない先端硬質部13内の先端付近に余裕ができるため、観察画像取得部20の配置における自由度が向上する。
配線32には、プロセッサ装置から超音波トランスデューサアレイ27を駆動させて超音波を発するための駆動制御信号が伝送され、また、エコー信号の受信により超音波トランスデューサアレイ27から出力された検出信号がプロセッサ装置に伝送される。プロセッサ装置は、伝送された検出信号に対して、各種信号処理、および画像処理を施し、超音波断層画像としてモニタに表示する。
超音波内視鏡2で体腔内を観察する際には、まず、挿入部10を体腔内に挿入し、観察画像取得部20で取得された内視鏡光学画像をモニタで観察しながら、観察部位を探索する。上述したように、先端硬質部13を円錐台状にし、超音波トランスデューサアレイ27の表面の延長線に対して、先端硬質部13が外側に向かって突出することがない平滑面にされているので、体腔内への挿入をスムーズに行うことができる。また、先端面13aに観察窓22を設けているため、超音波トランスデューサアレイ27が観察範囲に入り込むことがなく、挿入方向前方の観察範囲を観察しながら、挿入部10を適切な挿入方向へ導くことができる。
図6に示すように、観察画像取得部20で探索した観察部位33に超音波トランスデューサアレイ27が密着され、超音波観測を行う指示がなされると、配線32を介して、プロセッサ装置からの駆動制御信号が超音波トランスデューサアレイ27に入力される。駆動制御信号が入力されると、超音波トランスデューサアレイ27の電極に規定の電圧が印加される。そして、超音波トランスデューサアレイ27の圧電体が励振され、所定の観測範囲内に超音波が発せられる。
超音波の照射後、観測範囲内からのエコー信号が超音波トランスデューサアレイ27で受信される。この超音波の照射、およびエコー信号の受信は、駆動する超音波トランスデューサをずらしながら繰り返し行われる。これにより、超音波観測範囲A内に超音波が走査される。プロセッサ装置では、エコー信号を受信して超音波トランスデューサアレイ27から出力された検出信号を元に、超音波観測範囲A内の超音波画像が生成される。生成された超音波画像は、モニタに表示される。
術者は、モニタの超音波画像を見ながら、処置具挿通チャネル31に穿刺処置具34を挿通させて穿刺処置を行う。処置具導出口30から穿刺処置具34を導出させると、超音波観測範囲A内に穿刺処置具34を突出させることができる。上述したように、超音波トランスデューサアレイ27は、湾曲部14の軸線方向における長さLが長く設定されているため、処置具導出口30から導出された穿刺処置具34が超音波観測範囲A内に確実に入り、且つ穿刺処置具34を十分なストロークで移動させても超音波観測範囲Aから外れることがない。
そして、穿刺処置具34を前後に移動させて超音波観測範囲A内の関心領域35の生体細胞を採取、または薬液を注入した後、穿刺処置具34を処置具挿通チャネル31から引き抜いて穿刺処置が終了する。さらに、穿刺処置の終了後、挿入部10を体腔内から抜去するとき、上述したように、超音波トランスデューサアレイ27の基端側に傾斜面29aが形成されているため、挿入部10の抜去操作をスムーズに行うことができる。
上記第1実施形態では、先端硬質部を円錐台状に形成しているが、本発明はこれに限るものではなく、以下で説明する第2実施形態では、図7〜図9に示すように、先端硬質部を外周面の一部を斜めに切り取った先細り円柱状に形成している。なお、以下では、上記第1実施形態と同じ部品を用いる場合は同符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の先端硬質部50は、観察画像取得部20及び超音波観測部51を備えている。この先端硬質部50は、先端側外周面の一部を斜めに切り取り、湾曲部14に隣接する基端側よりも観察画像取得部20が配される先端側が細くなっている先細り円柱状に形成されている。なお、ここでいう円柱状とは、略円柱状である場合も含む。
観察窓22は、先端硬質部50の先端面50aに、挿入方向前方に向けて取り付けられている。観察窓22から入射した観察部位の像光は、対物レンズ23で固体撮像素子24の撮像面に結像される。照明窓25は、観察窓22を挟んで両側に設けられている。先端硬質部50は、先端面50aと、外周面50bと、円柱状の一部を切り欠いて形成された切欠き面50cとを有する。切欠き面50cは、平面状に形成されている。図9に示すように、先端硬質部50は、湾曲部14の軸線方向と直交する面で切断した外周面50bの断面が、円弧状になるように形成されている。なお、ここでいう円弧状とは、略円弧状である場合を含み、長径と短径の差が小さい楕円弧状や、円に内接する多角形状の一部なども含まれる。また、先端硬質部50は、その基端側における最大外径R1が17mm以下、先端側における最小外径R3が14mm以下とすることが好ましい。なお、この最小外径R3とは、先端硬質部50の先端面50aにおいて切り欠き面50cと直交する面に沿った外径のことを示す。
超音波観測部51は、超音波トランスデューサアレイ52を備えている。超音波トランスデューサアレイ52は、多数の超音波振動子を先端硬質部50の切欠き面50cに沿った平面状に配列したものから構成される。この超音波トランスデューサアレイ52は、超音波トランスデューサアレイ27と同様に、例えばコンベックス走査や、リニア走査など電子式で走査が行われる。
先端硬質部50では、外周面の一部と湾曲部14の外周面の一部とが湾曲部14の軸線に平行に直線状に連結されて、超音波トランスデューサアレイ52が湾曲部14の軸線に対して傾斜して配置されている。本実施形態では、超音波トランスデューサアレイ52の取付面である切欠き面50cとは反対側の外周面50bと湾曲部14の外周面の一部とが湾曲部14の軸線に平行に直線状に連結されている。なお、ここでいう反対側とは、湾曲部14の中心軸に対して略反対側であることも含む。上記第1実施形態と同様に、超音波トランスデューサアレイ52による超音波観測は、湾曲部14の軸線方向に対して斜め前方の超音波観測範囲に対して行われる。なお、湾曲部14の軸線方向と超音波トランスデューサアレイ52の表面とのなす傾斜角度D1は、10°以上、40°以下であることが好ましい。
また、超音波トランスデューサアレイ52は、その表面が、切欠き面50cに対して一段突出して配されており、その突出量Tは、0mm〜3mmとなっている。さらにまた、この超音波トランスデューサアレイ52と切欠き面50cとの段差を埋める接着剤など充填材53が充填されている。この充填材53により、超音波トランスデューサアレイ27の先端側及び基端側と、先端硬質部13との間を平滑に連続する傾斜面54a,54bが形成されている。なお、これに限らず、このような傾斜面54a,54bを先端硬質部50と一体に形成してもよい。また、超音波トランスデューサアレイ52を、その表面が切欠き面50cと連続する面に形成して平滑に連続するようにしてもよい。
切欠き面50cにおける超音波トランスデューサアレイ52の配設位置より基端側には処置具導出口55が設けられている。処置具導出口55は処置具挿通チャネル31の一端が通じている。超音波トランスデューサアレイ52の基端側と切欠き面50cとの間に形成されている傾斜面54bは、処置具導出口55の先端側に隣接する位置まで形成されている。この処置具導出口55は、切欠き面50cを開口して形成されている。また、切欠き面50cには、外側に突出する突起物などは形成されていない。よって、超音波トランスデューサアレイ52の表面の延長線に対して、先端硬質部13が外側に向かって突出することがない平滑面に形成されている。また、処置具導出口55から導出される穿刺処置具の導出方向の傾斜角度D2が0°以上、30°以下となることが好ましい。
超音波トランスデューサアレイ52は、観察窓22よりも基端側に位置しているため、超音波トランスデューサアレイ52は、挿入部10の挿入方向、すなわち湾曲部14の軸線方向における寸法を長くすることが可能であり、超音波トランスデューサアレイ52の表面の湾曲部軸線方向における長さLが20mm以上、50mm以下であることが好ましい。
超音波トランスデューサアレイ52に接続される配線56は、超音波トランスデューサアレイ27の配線32と同様に、基端側でまとめられた状態で、挿入部10から操作部11まで延設され、ユニバーサルコード12を介してプロセッサ装置に接続されている。
上述したように、先端硬質部50を外周面の一部を斜めに切り取った先細り円柱状にし、超音波トランスデューサアレイ52の表面の延長線に対して、切欠き面50cが外側に向かって突出することがない平滑面にされているので、体腔内への挿入をスムーズに行うことができる。さらに、超音波トランスデューサアレイ52は、上記第1実施形態の超音波トランスデューサアレイ27と同様に、湾曲部14の軸線方向における長さLが長く設定されているため、処置具導出口55から導出された穿刺処置具が超音波観測範囲内に確実に入り、且つ穿刺処置具を十分なストロークで移動させても超音波観測範囲から外れることがない。
なお、図面と請求項発明との上記対応は参考に示したものであって、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において種々改変できることはいうまでもない。
2 超音波内視鏡
13,50 先端硬質部
13a,50a 先端面
13b,50b 外周面
50c 切欠き面
20 観察画像取得部
21,51 超音波観測部
22 観察窓
24 固体撮像素子
27,52 超音波トランスデューサアレイ
29a,29b,54a,54b 傾斜面
30,55 処置具導出口
31 処置具挿通チャネル
32,56 配線
34 穿刺処置具

Claims (8)

  1. 円錐台状または外周面の一部を斜めに切り取った先細り円柱状の先端硬質部と、
    前記先端硬質部の基端に連設され、複数の湾曲駒を連結した湾曲部と、
    前記湾曲部の基端に連設され、可撓性を有する可撓管部と、
    前記可撓管の基端に連設された操作部と、
    前記操作部に設けられ、前記湾曲部を湾曲させるための湾曲操作部材と、
    前記先端硬質部の先端面に配される観察窓と、
    前記観察窓を透過した観察範囲を撮像する撮像手段と、
    前記円錐台状の先端硬質部の外周面の一部、または斜めに切り取られた切欠き面に配される超音波トランスデューサアレイと、
    前記先端硬質部の基端側に開口し、前記超音波トランスデューサアレイの超音波観測範囲に向けて穿刺処置具が突出される穿刺処置具挿通路とを備え、
    前記先端硬質部の外周面の一部と前記湾曲部の外周面の一部とが前記湾曲部の軸線に平行に直線状に連結されて、前記超音波トランスデューサアレイが前記湾曲部の軸線に対して傾斜して配置されることを特徴とする超音波内視鏡。
  2. 前記湾曲部の軸線方向と前記超音波トランスデューサアレイの表面とのなす角度が10°以上、40°以下であることを特徴とする請求項1記載の超音波内視鏡。
  3. 前記超音波トランスデューサアレイの表面の前記湾曲部軸線方向における長さが20mm以上、50mm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の超音波内視鏡。
  4. 前記超音波トランスデューサアレイの表面の延長線に対して、先端硬質部が外側に向かって突出することがない平滑面とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の超音波内視鏡。
  5. 前記超音波トランスデューサアレイは、その表面が前記先端硬質部の外周面に対して一段突出して配されており、
    前記超音波トランスデューサアレイの先端側及び基端側と、前記先端硬質部との間が平滑に連続する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項4記載の超音波内視鏡。
  6. 前記超音波トランスデューサアレイは、その表面が前記先端硬質部の外周面と連続して配されていることを特徴とする請求項4記載の超音波内視鏡。
  7. 前記湾曲部の軸線方向に対して処置具挿通路から導出される処置具の導出方向の傾斜角度が0°以上、30°以下となることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の超音波内視鏡。
  8. 前記超音波トランスデューサアレイに接続される配線は、前記超音波トランスデューサアレイの基端側でまとめられ、前記操作部側へ延設されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項記載の超音波内視鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020161777A1 (ja) * 2019-02-04 2020-08-13 オリンパス株式会社 超音波内視鏡、及び超音波内視鏡の操作方法
KR20220008425A (ko) * 2020-07-13 2022-01-21 연세대학교 원주산학협력단 탈착형 방사형 주사 초음파 내시경을 구비한 내시경 영상 진단 장치

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