JP2014139267A - 耐熱塗料組成物及び耐熱塗料組成物で被覆された表面被覆部材 - Google Patents

耐熱塗料組成物及び耐熱塗料組成物で被覆された表面被覆部材 Download PDF

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Abstract

【課題】炭化水素を含む高温ガスに曝される表面被覆部材において、表面に生成される固形物を低減することである。
【解決手段】炭化水素を含む高温ガスに曝される表面被覆部材10は、金属部材12と、金属部材12の表面に設けられ、耐熱塗料組成物で形成された被覆層14と、を備え、耐熱塗料組成物は、シリコーン樹脂と、コバルト単体またはコバルト化合物からなるコバルト材料と、ニッケル単体またはニッケル化合物からなるニッケル材料と、を含有する顔料と、を含み、顔料の配合比(質量比)は、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0より大きく0.5より小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐熱塗料組成物及び耐熱塗料組成物で被覆された表面被覆部材に係り、特に、炭化水素を含むガスに高温で曝される表面被覆部材の被覆層を形成する耐熱塗料組成物及び耐熱塗料組成物で被覆された表面被覆部材に関する。
舶用過給機のタービン側の翼車及びケーシング、舶用ディーゼルエンジンのピストンリング、航空機用エンジンのガスタービン等には,燃料油や潤滑油の気化成分が炭化水素を含むガスとして存在する。この炭化水素を含むガスに翼車やケーシング等の金属部材が高温(例えば、650℃)で曝されると、炭化反応により金属部材の表面に無機炭素化合物等からなる硬質の固形物(気相生成デポジット)が生成して固着される。このような翼車等の金属部材への固形物の固着は、高速回転時のアンバランスや、クリアランス量低下による直接接触・損傷に繋がる可能性がある。そのため、特許文献1に記載されているように、炭化水素を含有するガスが滞留しやすい装置部分に、クロムメッキを施すことが行われている。また、特許文献2に記載されているように、過給機のタービンにおいて、翼部、ノズル、ハウジングを含む流路部の表面にNiをメッキ法等で成膜して、炭素質の堆積物(コーキングデポジット)の発生を抑制することが行われている。
特開平6−146008号公報 国際公開WO2012/098807号公報
ところで、炭化水素を含むガスに高温で曝される翼車やケーシング等の金属部材の表面に、特許文献1に記載のようにクロムメッキを施した表面被覆部材の場合には、クロムにおける炭化反応の標準自由エネルギー変化が負(標準自由エネルギー変化が0より小さい)であるため、金属部材の表面にクロム炭化物(例えば、CrC、Cr、Cr等)からなる固形物が生成して固着され易くなる。また、特許文献2に記載されているように、金属部材の表面にメッキ皮膜を形成する場合には、現場での施工が困難となり、生産コストが高くなる可能性がある。
そこで本発明の目的は、炭化水素を含むガスに高温で曝される表面被覆部材の表面における固形物の固着をより簡易な施工で低減することができる耐熱塗料組成物及び耐熱塗料組成物で被覆された表面被覆部材を提供することである。
本発明に係る耐熱塗料組成物は、炭化水素を含むガスに高温で曝される表面被覆部材の被覆層を形成する耐熱塗料組成物であって、シリコーン樹脂と、コバルト単体またはコバルト化合物からなるコバルト材料と、ニッケル単体またはニッケル化合物からなるニッケル材料と、を含有する顔料と、を含み、前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0より大きく0.5より小さいことを特徴とする。
本発明に係る耐熱塗料組成物において、前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0より大きく0.4以下であることを特徴とする。
本発明に係る耐熱塗料組成物において、前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0より大きく0.3以下であることを特徴とする。
本発明に係る耐熱塗料組成物において、前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0より大きく0.2以下であることを特徴とする。
本発明に係る耐熱塗料組成物において、前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0.1以上0.4以下であることを特徴とする。
本発明に係る耐熱塗料組成物において、前記シリコーン樹脂を樹脂固形分として60質量%含むシリコーン樹脂ワニスと、前記顔料と、を含み、前記シリコーン樹脂ワニスと前記顔料との配合比(質量比)は、前記シリコーン樹脂ワニスと前記顔料との合計質量を100としたとき、前記シリコーン樹脂ワニスが37.5質量%であることを特徴とする。
本発明に係る耐熱塗料組成物において、前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が52.1質量%、前記ニッケル材料が10.4質量%であることを特徴とする。
本発明に係る耐熱塗料組成物は、前記コバルト材料が酸化コバルトであり、前記ニッケル材料がニッケル単体であることを特徴とする。
本発明に係る耐熱塗料組成物において、前記シリコーン樹脂は、ポリエステル変性シリコーン樹脂であることを特徴とする。
本発明に係る表面被覆部材は、炭化水素を含むガスに高温で曝される表面被覆部材であって、金属部材と、前記金属部材の表面に設けられ、耐熱塗料組成物で形成された被覆層と、を備え、前記耐熱塗料組成物は、シリコーン樹脂と、コバルト単体またはコバルト化合物からなるコバルト材料と、ニッケル単体またはニッケル化合物からなるニッケル材料と、を含有する顔料と、を含み、前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0より大きく0.5より小さいことを特徴とする。
本発明に係る表面被覆部材において、前記金属部材は、鉄合金またはニッケル合金で形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、耐熱塗料組成物は、シリコーン樹脂と、コバルト材料とニッケル材料とを含有する顔料とが含まれているので、コバルト材料とニッケル材料とが炭化水素との炭化反応を抑制して、無機炭素化合物等からなる硬質の固形物の生成を低減することが可能となる。また、顔料の配合比(質量比)が、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0より大きく0.5より小さいので、耐熱塗料組成物と金属部材との密着性が向上し、耐熱塗料組成物で形成される被覆層の剥離が抑制される。更に、耐熱塗料組成物を金属部材の表面に塗布することで被覆層を形成可能なので、現場での施工が容易になり、生産コストが低減する。
本発明の実施の形態において、表面被覆部材の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態において、各金属元素における炭化反応の標準自由エネルギー変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態において、ポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと各顔料との配合比(質量比)を示す図である。 本発明の実施の形態において、密着性試験結果を示す図である。 本発明の実施の形態において、固形物生成評価試験装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態において、固形物生成評価試験結果を示すグラフである。 本発明の実施の形態において、実施例1の耐熱塗料組成物を塗布した試験片の固形物生成評価試験後における断面SEM観察結果を示す写真である。
以下に本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、表面被覆部材10の構成を示す断面図である。表面被覆部材10は、金属部材12と、金属部材12の表面に設けられ、耐熱塗料組成物で形成された被覆層14と、を備えている。
金属部材12は、例えば、舶用過給機の翼車やハウジング、車両用過給機の軸受潤滑油流路、舶用ディーゼルエンジンのピストンリング、航空機用エンジンのガスタービンブレード等に適用されるニッケル合金部材や鉄合金部材である。これらのニッケル合金部材や鉄合金部材は、燃料油や潤滑油の気化成分が炭化水素を含むガスとして存在する高温環境(例えば、650℃)に曝される。ニッケル合金部材は、例えば、INCONEL713C(登録商標)等で形成されている。鉄合金部材は、例えば、FCD400(ダクタイル鋳鉄)、SCS13(ステンレス鋳鋼)等で形成されている。
被覆層14は、金属部材12の表面に設けられ、耐熱塗料組成物を塗布して形成されている。被覆層14の厚みは、例えば、10μmから50μmである。耐熱塗料組成物は、シリコーン樹脂と、コバルト材料とニッケル材料とを含有する顔料と、を含んで構成されている。
シリコーン樹脂は、シロキサン結合(−O−Si−O−)に有機基(メチル基やフェニル基)を側鎖とした構造を有している。シリコーン樹脂が高温(例えば、650℃)で加熱されるとこれらの有機基が徐々に分解すると共に、金属部材12や耐熱塗料組成物に含まれる顔料の金属とSi原子が結合して造膜する。シリコーン樹脂には、ストレートシリコーン樹脂以外に、例えば、ポリエステル変性シリコーン樹脂、エポキシ変性シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン樹脂等の変性シリコーン樹脂が用いられ、ポリエステル変性シリコーン樹脂を用いることが好ましい。
顔料は、コバルト材料とニッケル材料とを含有している。コバルト材料には、コバルト単体またはコバルト化合物が用いられる。コバルト材料には、酸化コバルト(CoO,Co,Co)を用いることが好ましい。酸化コバルトを用いる場合には、CoO,Co,Coを各々単独で用いてもよいし、複数を組み合わせて用いてもよい。また、酸化コバルトには、耐熱性に優れることからCoを用いることがより好ましい。ニッケル材料には、ニッケル単体またはニッケル化合物が用いられる。ニッケル材料には、ニッケル単体を用いることが好ましい。
顔料にニッケル材料とコバルト材料とを用いるのは、炭化反応を抑制することが可能であるからである。図2は、各金属元素における炭化反応の標準自由エネルギー変化を示すグラフである。標準自由エネルギー変化が0の場合には、炭化反応は平衡状態となる。標準自由エネルギー変化が正(標準自由エネルギー変化が0より大きい)の場合には、炭化反応が進み難くなる。逆に、標準自由エネルギー変化が負(標準自由エネルギー変化が0より小さい)の場合には、炭化反応が進み易くなる。
図2に示すように、ニッケル(Ni)とコバルト(Co)とは、標準自由エネルギー変化が正であることから炭化反応が進み難い。これに対して、クロム(Cr)やアルミニウム(Al)は、標準自由エネルギー変化が負であることから炭化反応が進み易い。このように、顔料にニッケル材料とコバルト材料とを用いることにより炭化反応を抑え、無機炭素化合物等からなる固形物の生成を抑制し、固形物の固着を低減することが可能となる。
顔料の配合比(質量比)については、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0より大きく0.5より小さく配合される。コバルト材料が1に対してニッケル材料が0より大きいのは、図2に示すようにコバルトよりニッケルのほうが標準自由エネルギー変化が大きく、炭化反応が進み難いので、顔料にニッケル材料を含有させることにより、固形物の生成をより低減することができるからである。また、コバルト材料が1に対してニッケル材料が0.5より小さいのは、コバルト材料が1に対してニッケル材料が0.5以上であると、耐熱塗料組成物の密着性が低下して、被覆層14が金属部材12から剥離するからである。
顔料の配合比(質量比)については、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0より大きく0.4以下であることが好ましく、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0より大きく0.3以下であることがより好ましい。顔料の配合比(質量比)において、コバルト材料の割合をより多くし、ニッケル材料の割合をより少なくすることで、金属部材12からの被覆層14の剥離を抑制して、金属部材12と被覆層14との密着性をより高めることができるからである。
顔料の配合比(質量比)については、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0より大きく0.2以下であることが更に好ましい。少なくともこの範囲では、金属部材12からの被覆層14の剥離を生じないようにすることが可能だからである。
また、顔料の配合比(質量比)については、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0.1以上とすることが好ましい。コバルト材料が1に対してニッケル材料を0.1以上とすることで、固形物生成をより抑制することが可能となるからである。このため、顔料の配合比(質量比)については、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0.1以上0.5より小さいことが好ましく、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0.1以上0.4以下であることがより好ましく、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0.1以上0.3以下であることが更に好ましく、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0.1以上0.2以下であることが特に好ましい。
次に、耐熱塗料組成物の製造方法について説明する。
まず、シリコーン樹脂を含むシリコーン樹脂ワニスと、顔料との配合を行う。シリコーン樹脂ワニスには、例えば、シリコーン樹脂を樹脂固形分として60質量%含むものが用いられる。また、シリコーン樹脂ワニスには、シリコーン樹脂の他に、溶剤と、沈殿防止剤等の添加剤等とが含まれている。溶剤や添加剤については、キシレン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMAC)等の溶剤、酸化ポリエチレン等の沈殿防止剤等、一般的に塗料に用いられるものを使用可能である。例えば、シリコーン樹脂を樹脂固形分として60質量%含むシリコーン樹脂ワニスと顔料との配合比(質量比)は、シリコーン樹脂ワニスと顔料との合計質量を100としたとき、シリコーン樹脂ワニスが37.5質量%であり、顔料が62.5質量%である。
顔料は、配合比(質量比)で、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0より大きく0.5より小さくなるように配合される。例えば、シリコーン樹脂を樹脂固形分として60質量%含むシリコーン樹脂ワニスと、顔料との合計質量を100としたとき、シリコーン樹脂ワニスが37.5質量%であり、顔料が62.5質量%である場合には、コバルト材料が52.1質量%であり、ニッケル材料が10.4質量%である。コバルト材料やニッケル材料には、各々の平均粒径が、例えば、5μmから30μmである粉末を用いることが可能である。
次に、シリコーン樹脂ワニスと、コバルト材料とニッケル材料とを含有する顔料とを混合する。これらの混合物をボールミルやサンドミルに投入して練り込みした後に、塗布またはスプレしやすいように粘度調整される。ボールミルやサンドミルには、一般的な塗料の製造に用いられるものを使用することが可能である。
次に、耐熱塗料組成物の被覆方法について説明する。
まず、耐熱塗料組成物が被覆される金属部材12の表面を研磨やブラスト処理等して前処理する。研磨やブラスト処理等した後には、研磨面やブラスト処理面を有機溶剤等で脱脂洗浄することが好ましい。
次に、金属部材12の表面に耐熱塗料組成物を被覆する。耐熱塗料組成物の被覆方法については、ヘラや刷毛等で耐熱塗料組成物を塗布してもよいし、スプレーガン等でスプレしてもよい。ヘラ、刷毛及びスプレーガン等については、一般的な塗装に用いられるものを使用可能である。耐熱塗料組成物を塗布またはスプレした後、乾燥させて溶剤等を除去する。このようにして、金属部材12の表面に耐熱塗料組成物で形成された被覆層14が設けられる。
以上、上記構成によれば、炭化水素を含むガスに高温で曝される金属部材に被覆される耐熱塗料組成物であって、シリコーン樹脂と、コバルト単体またはコバルト化合物からなるコバルト材料と、ニッケル単体またはニッケル化合物からなるニッケル材料と、を含有する顔料と、を含み、顔料の配合比(質量比)は、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0より大きく0.5より小さいので、コバルト材料とニッケル材料とが炭化反応を抑制して、無機炭素化合物等からなる硬質の固形物の生成を低減することが可能となる。
また、顔料の配合比(質量比)が、コバルト材料が1に対して、ニッケル材料が0より大きく0.5より小さいので、耐熱塗料組成物と金属部材との密着性が向上し、耐熱塗料組成物で形成された被覆層の剥離が抑制される。更に、耐熱塗料組成物を金属部材の表面に塗布またはスプレすることで被覆層を形成可能なので、メッキ処理等よりも現場での施工が容易になり、生産コストが低減する。
(耐熱塗料組成物の作製)
まず、耐熱塗料組成物の作製方法について説明する。シリコーン樹脂ワニスには、ポリエステル変性シリコーン樹脂を樹脂固形分として60質量%含むポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスを使用した。ポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスには、溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMAC)と、沈殿防止剤とが含まれている。顔料には、酸化コバルト粉末とニッケル粉末とを含有する顔料、銅粉末とニッケル粉末とを含有する顔料、ニッケル粉末のみを含有する顔料の3種類を使用した。また、酸化コバルト粉末には、Co粉末を用いた。図3は、ポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと各顔料との配合比(質量比)を示す図である。図3では、ポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと各顔料との合計質量を100としたときの各質量比を表している。
実施例1、比較例1から3の耐熱塗料組成物では、酸化コバルト粉末とニッケル粉末とを含有する顔料を用いた。実施例1の耐熱塗料組成物では、37.5wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、52.1wt%の酸化コバルト粉末と、10.4wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。実施例1における顔料の配合比(質量比)は、酸化コバルト粉末が1に対してニッケル粉末が0.2である。
比較例1の耐熱塗料組成物では、37.5wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、41.7wt%の酸化コバルト粉末と、20.8wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。比較例1における顔料の配合比(質量比)は、酸化コバルト粉末が1に対してニッケル粉末が0.5である。
比較例2の耐熱塗料組成物では、37.5wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、31.3wt%の酸化コバルト粉末と、31.3wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。比較例2における顔料の配合比(質量比)は、酸化コバルト粉末が1に対してニッケル粉末が1である。
比較例3の耐熱塗料組成物では、37.5wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、12.5wt%の酸化コバルト粉末と、50.0wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。比較例3における顔料の配合比(質量比)は、酸化コバルト粉末が1に対してニッケル粉末が4である。
比較例4から7の耐熱塗料組成物では、銅粉末とニッケル粉末とを含有する顔料を用いた。比較例4の耐熱塗料組成物では、50.5wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、41.3wt%の銅粉末と、8.3wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。比較例4における顔料の配合比(質量比)は、銅粉末が1に対してニッケル粉末が0.2である。
比較例5の耐熱塗料組成物では、50.5wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、33.0wt%の銅粉末と、16.5wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。比較例5における顔料の配合比(質量比)は、銅粉末が1に対してニッケル粉末が0.5である。
比較例6の耐熱塗料組成物では、50.5wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、24.8wt%の銅粉末と、24.8wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。比較例6における顔料の配合比(質量比)は、銅粉末が1に対してニッケル粉末が1である。
比較例7の耐熱塗料組成物では、50.5wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、9.9wt%の銅粉末と、39.6wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。比較例7における顔料の配合比(質量比)は、銅粉末が1に対してニッケル粉末が4である。
比較例8から10の耐熱塗料組成物では、ニッケル粉末のみを含有する顔料を用いた。比較例8の耐熱塗料組成物では、45.0wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、55.0wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。比較例9の耐熱塗料組成物では、63.3wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、36.7wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。比較例10の耐熱塗料組成物では、81.7wt%のポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと、18.3wt%のニッケル粉末とを混合したものを用いた。
次に、ポリエステル変性シリコーン樹脂ワニスと顔料とを混合し、これらの混合物をボールミル等に投入して練り込みを行った後に、塗布しやすいように粘度調整して各耐熱塗料組成物を作製した。
(試験片の作製)
ブラスト処理した金属基板に各耐熱塗料組成物を塗布して試験片を作製した。金属基板には、ダクタイル鋳鉄であるFCD400と、ニッケル合金であるINCONEL713C(登録商標)とを用いた。
(密着性試験)
各耐熱塗料組成物を塗布した試験片について、各耐熱塗料組成物で形成された被覆層の密着性試験を行った。密着性試験方法については、各耐熱塗料組成物を塗布した試験片を加熱炉に入れ、アルゴンガスによる不活性雰囲気下で、650℃、120時間保持し、被覆層の剥離の有無を評価した。図4は、密着性試験結果を示す図である。図4に示す密着性試験結果では、被覆層の剥離がないものを「剥離無」とし、被覆層の剥離が一部に生じたものを「一部剥離」、被覆層の剥離が全面に生じたものを「全面剥離」とした。
実施例1の耐熱塗料組成物を塗布した試験片については、FCD400及びINCONEL713C(登録商標)ともに被覆層の剥離がなく、密着性に優れていた。これに対して、比較例1から3の耐熱塗料組成物を塗布した試験片については、FCD400及びINCONEL713C(登録商標)ともに被覆層の剥離が全面に生じた。すなわち、顔料の配合比(質量比)において、酸化コバルト粉末の割合が少なく、ニッケル粉末の割合が多いほど被覆層の密着性が低下し、酸化コバルト粉末の割合が多く、ニッケル粉末の割合が少ないほど被覆層の密着性が向上した。この結果から、酸化コバルト粉末とニッケル粉末とを含有する顔料では、酸化コバルト粉末が1に対してニッケル粉末が0.5以上の配合比(質量比)の場合には、被覆層の剥離が全面に生じ、酸化コバルト粉末が1に対してニッケル粉末が0より大きく0.5より小さい配合比(質量比)の場合には、被覆層の剥離が抑制されることがわかった。
また、酸化コバルト粉末とニッケル粉末とを含有する顔料では、酸化コバルト粉末が1に対してニッケル粉末が0.2の配合比(質量比)の場合には、FCD400及びINCONEL713C(登録商標)ともに被覆層の剥離が無く密着性が優れていることから、少なくとも酸化コバルト粉末が1に対してニッケル粉末が0より大きく0.2以下の配合比(質量比)の場合には、被覆層の剥離が生じないようにすることが可能であることがわかった。
比較例4、5の耐熱塗料組成物を塗布した試験片については、FCD400では被覆層が剥離したが、INCONEL713C(登録商標)では被覆層の剥離がなく密着性に優れていた。比較例6の耐熱塗料組成物を塗布した試験片については、FCD400では被覆層の剥離が一部に生じ、INCONEL713C(登録商標)では被覆層の剥離が全面に生じていた。比較例7の耐熱塗料組成物を塗布した試験片については、FCD400及びINCONEL713C(登録商標)ともに被覆層の剥離が全面に生じた。この結果から、銅粉末とニッケル粉末とを含有する顔料では、銅粉末が1に対してニッケル粉末が0.5以下の配合比(質量比)の場合に、INCONEL713C(登録商標)において被覆層の密着性が優れることがわかった。
比較例8から10の耐熱塗料組成物を塗布した金属基板については、FCD400及びINCONEL713C(登録商標)ともに被覆層の剥離が全面に生じた。ニッケル粉末のみを含有する顔料では、FCD400及びINCONEL713C(登録商標)ともに被覆層の密着性が低下することがわかった。
(固形物生成評価試験)
次に、各耐熱塗料組成物を塗布した試験片について固形物生成評価試験を行った。固形物生成評価試験を行う試験片については、密着性試験において密着性が優れていた実施例1、比較例4、5の耐熱塗料組成物を塗布した試験片とした。また、参考として、耐熱塗料組成物を塗布していない被覆無しの金属基板、Niメッキを施した金属基板、市販のシリコーン耐熱塗料(Al顔料を51.0質量%含有)を塗布した金属基板についても合わせて評価試験を行った。
まず、固形物生成評価試験方法について説明する。固形物生成評価試験については、特開2011−7550号公報に記載された固形物生成の評価方法を用いた。図5は、固形物生成評価試験装置20の構成を示す概略図である。固形物生成評価試験装置20は、気化部22と、気体供給部24と、供給管26と、加熱炉28と、排ガス処理部30と、を備えており、潤滑油や燃料油等の評価液体Lから固形物(無機炭素化合物等のデポジット)を生成して評価を行うための装置である。
気化部22は、評価液体Lを貯留するフラスコ22aと、フラスコ22aを介して評価液体Lを加熱するヒータ22bとを有している。気体供給部24は、窒素やアルゴン等の不活性ガス、酸素または空気等のキャリアガスをフラスコ22a内に供給する機能を有しており、複数のボンベ24aやバルブ24b等で構成されている。供給管26は、気化部22から加熱炉28まで気化した評価液体Lを搬送する機能を有している。加熱炉28は、試験片Tを気化した評価液体Lに高温で曝露させるために加熱する機能を有しており、試験片Tが配置される管状体28aと、ヒータ28bと、を有している。排ガス処理部30は、排出された気化した評価液体Lを浄化する機能を有している。
次に、固形物生成評価試験方法について説明する。気化部22で評価液体Lを気化させた後に、気体供給部24からキャリアガスを気化部22へ供給する。気化した評価液体Lは、キャリアガスと共に供給管26で搬送され、加熱炉28へ送られる。加熱炉28の管状体28a内には予め試験片Tが配置されており、試験片Tは、予め設定された加熱温度で保持されて、気化した評価液体Lに曝露される。
評価液体Lには、潤滑油と燃料油とを8対2の混合比(質量比)で混合したものを用いた。潤滑油にはデーゼルエンジン油を使用し、燃料油にはC重油を使用した。キャリアガスにはアルゴンガスを使用し、その流量を200ml/minとした。また、加熱炉28における試験片Tの加熱温度を650℃とした。
次に、固形物生成評価方法について説明する。固形物生成評価方法は、各耐熱塗料組成物を塗布した試験片のほかに、耐熱塗料組成物を塗布していない被覆無しのFCD400からなる金属基板をリファレンスとして同時に試験を行い、被覆無しのFCD400における固形物の堆積量に対する相対値で評価を行った。例えば、耐熱塗料組成物を塗布した試験片における固形物の堆積量(単位面積当たりの重量変化量)をAとし、被覆無しのFCD400における固形物の堆積量(単位面積当たりの重量変化量)をBとしたとき、耐熱塗料組成物を塗布した試験片における固形物の堆積率は、A/Bで算出される。
また、耐熱塗料組成物を塗布した試験片における固形物の堆積量(単位面積当たりの重量変化量)Aについては次のように算出した。耐熱塗料組成物に含まれるポリエステル変性シリコーン樹脂は、加熱されると有機物が分解して加熱減量するので、耐熱塗料組成物を塗布した試験片における固形物の堆積量については、有機物の分解による加熱減量分を補正して算出した。すなわち、耐熱塗料組成物を塗布した試験片の試験前の単位面積当たりの重量をaとし、試験後の単位面積当たりの重量をbとし、有機物の分解による単位面積当たりの加熱減量分をcとしたとき、耐熱塗料組成物を塗布した試験片における固形物の堆積量(単位面積当たりの重量変化量)であるAは、A=b−a+cの式で算出される。なお、ポリエステル変性シリコーン樹脂における有機物の分解による加熱減量分については、予備試験を行って求めた。
また、試験後の各耐熱塗料組成物を塗布した試験片について目視による外観観察を実施して、固形物の堆積の有無を評価し、外観観察により固形物の堆積がないと認められたものについては、更に、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)観察及びエネルギー分散X線分光法(EDX:Energy Dispersive X-ray Spectrometry)分析を行って固形物の堆積が無いことを確認し、その試験片における固形物の堆積量を0とした。
図6は、固形物生成評価試験結果を示すグラフであり、図6(a)は、金属基板にFCD400を用いた場合の固形物生成評価試験結果を示すグラフでああり、図6(b)は、金属基板にINCONEL713Cを用いた場合の固形物生成評価試験結果を示すグラフである。図6(a)及び図6(b)のグラフでは、耐熱塗料組成物を塗布していない被覆無しのFCD400における固形物の堆積量を1としたときの各試験片における固形物の堆積比を棒グラフで表している。
図6(a)に示すように、被覆無しのFCD400からなる試験片の堆積率を1.0としたとき、Niメッキした試験片の堆積率は0であり、市販の耐熱塗料(Al顔料)を塗布した試験片の堆積率は9.0であり、実施例1の耐熱塗料組成物を塗布した試験片の堆積率は0であった。この結果から、実施例1の耐熱塗料組成物を塗布した試験片は、被膜無しの試験片よりも固形物の堆積が低減されており、Niメッキした試験片と略同等の固形物生成の低減効果を有していた。
図6(b)に示すように、被覆無しのFCD400からなる試験片の堆積率を1.0としたとき、被覆無しのINCONEL713Cからなる試験片の堆積率は0.1であり、Niメッキした試験片の堆積率は0.03であり、市販の耐熱塗料(Al顔料)を塗布した試験片の堆積率は2.3であり、実施例1の耐熱塗料組成物を塗布した試験片の堆積率は0であり、比較例5の耐熱塗料組成物を塗布した試験片の堆積率は6.1であり、比較例4の耐熱塗料組成物を塗布した試験片の堆積率は1.1であった。この結果から、実施例1の耐熱塗料組成物を塗布した試験片は、被膜無しの試験片よりも固形物の堆積が低減されており、Niメッキした試験片と略同等の固形物生成の低減効果を有していた。また、比較例4、5の耐熱塗料組成物を塗布した試験片では、被膜無しの試験片よりも固形物の堆積が増加しており、顔料に銅粉末とニッケル粉末とを含有するものについては、固形物生成の低減効果が得られなかった。
図7は、実施例1の耐熱塗料組成物を塗布した試験片の固形物生成評価試験後における断面SEM観察結果を示す写真であり、図7(a)は、試験片(FCD400基板)の断面SEM観察結果を示す写真であり、図7(b)は、試験片(INCONEL713C基板)の断面SEM観察結果を示す写真である。なお、断面SEM観察については、試験後の試験片を埋込樹脂に埋め込んだ後に研磨して試料を作製した。
実施例1の耐熱塗料組成物を塗装した試験片については、FCD400及びINCONEL713Cからなる金属基板ともに、断面SEM観察及びEDX分析の結果、固形物の堆積が認められなかった。更に、試験後においても、実施例1の耐熱塗料組成物で形成された被覆層は、FCD400及びINCONEL713Cからなる金属基板から剥離せずに密着しており、密着性に優れていることがわかった。
また、ステンレス鋳鋼であるSCS13について、被覆無しの金属基板からなる試験片と、実施例1の耐熱塗料組成物を塗装した試験片について、上記と同様に固形物生成評価試験を行った結果、被覆無しのFCD400からなる試験片の堆積率を1.0としたとき、被覆無しのSCS13からなる試験片の堆積率は1.7であり、実施例1の耐熱塗料組成物を塗装した試験片の堆積率は0であった。実施例1の耐熱塗料組成物を塗布した試験片は、被膜無しの試験片よりも固形物の堆積が低減されており、固形物生成の低減効果を有していた。
10 表面被覆部材、12 金属部材、14 耐熱塗料組成物、20 固形物生成評価試験装置、22 気化部、24 気体供給部、26 供給管、28 加熱炉、30 排ガス処理部。

Claims (11)

  1. 炭化水素を含むガスに高温で曝される表面被覆部材の被覆層を形成する耐熱塗料組成物であって、
    シリコーン樹脂と、
    コバルト単体またはコバルト化合物からなるコバルト材料と、ニッケル単体またはニッケル化合物からなるニッケル材料と、を含有する顔料と、
    を含み、
    前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0より大きく0.5より小さいことを特徴とする耐熱塗料組成物。
  2. 請求項1に記載の耐熱塗料組成物であって、
    前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0より大きく0.4以下であることを特徴とする耐熱塗料組成物。
  3. 請求項2に記載の耐熱塗料組成物であって、
    前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0より大きく0.3以下であることを特徴とする耐熱塗料組成物。
  4. 請求項3に記載の耐熱塗料組成物であって、
    前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0より大きく0.2以下であることを特徴とする耐熱塗料組成物。
  5. 請求項1に記載の耐熱塗料組成物であって、
    前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0.1以上0.4以下であることを特徴とする耐熱塗料組成物。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の耐熱塗料組成物であって、
    前記シリコーン樹脂を樹脂固形分として60質量%含むシリコーン樹脂ワニスと、前記顔料と、を含み、
    前記シリコーン樹脂ワニスと前記顔料との配合比(質量比)は、前記シリコーン樹脂ワニスと前記顔料との合計質量を100としたとき、前記シリコーン樹脂ワニスが37.5質量%であることを特徴とする耐熱塗料組成物。
  7. 請求項6に記載の耐熱塗料組成物であって、
    前記顔料の配合比(質量比)は、前記コバルト材料が52.1質量%、前記ニッケル材料が10.4質量%であることを特徴とする耐熱塗料組成物。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の耐熱塗料組成物であって、
    前記コバルト材料が酸化コバルトであり、前記ニッケル材料がニッケル単体であることを特徴とする耐熱塗料組成物。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の耐熱塗料組成物であって、
    前記シリコーン樹脂は、ポリエステル変性シリコーン樹脂であることを特徴とする耐熱塗料組成物。
  10. 炭化水素を含むガスに高温で曝される表面被覆部材であって、
    金属部材と、
    前記金属部材の表面に設けられ、耐熱塗料組成物で形成された被覆層と、
    を備え、
    前記耐熱塗料組成物は、
    シリコーン樹脂と、
    コバルト単体またはコバルト化合物からなるコバルト材料と、ニッケル単体またはニッケル化合物からなるニッケル材料と、を含有する顔料と、
    を含み、
    前記顔料の配合比(重量比)は、前記コバルト材料が1に対して、前記ニッケル材料が0より大きく0.5より小さいことを特徴とする表面被覆部材。
  11. 請求項10に記載の表面被覆部材であって、
    前記金属部材は、鉄合金またはニッケル合金で形成されていることを特徴とする表面被覆部材。
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