JP2014136190A - 回転装置によって回転駆動されるケレン器 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業環境を悪化させないで済み、コストを掛けることなく、高所であっても手軽にケレン作業が行えるケレン器を提供すること。
【解決手段】回転軸11に連結される有底の回転胴体12と、この回転胴体12内の回転軸11側に形成した集塵室13と、この集塵室13と回転胴体12の開口12aとの間に設けられて、集塵室13内に通る被ケレン物挿入通路15を有したケレン部14とを備えたこと。
【選択図】図3

Description

本発明は、露出しているボルトやそのナット等のサビ落としを主として行うケレン器に関し、特に、回転装置によって回転駆動されるケレン器に関するものである。
「ケレン」という用語は、主として防錆塗装の前処理作業として一般的に用いられているものであり、社団法人日本道路協会の「鋼道路橋塗装便覧」によれば、防錆塗装等の「素地調整」という意味に用いられている。この素地調整は、1種〜4種まで分類されており、例えば、4種ケレンでは、処理面の状態が「旧塗膜変色、白亜化のみで、粉化物、汚れをワイヤーブラシなどで除去」である場合、処理方法として、「ワイヤーブラシなど」としている。
例えば、図1に示すような折板屋根は、その下側の鉄骨構造材に対してボルトやナットを用いて固定されており、一般的に、これらのボルトやナットは、折板屋根の上側に露出したままとなっている。このような露出しているボルトやナットは風雨に晒されてサビ易いため、これらのメンテナンスや交換をする際には、「サビ落とし」、つまり上述した「ケレン」を必要としている。
このような「サビ落とし」、つまり「ケレン」をするための機器としては、特許文献1にて提案されているような、「回転ワイヤーブラシ」がある。
実開平6−66363号広報、要約、代表図
この特許文献1にて提案されている「回転ワイヤーブラシ」は、「手を動かさずに保持しておくだけで、きれいに所望の部分が清掃でき、一度に複数の面の清掃が可能で、清掃時間を短縮でき、作業員の疲労を大幅に軽減でき、消耗品は小型のブラシだけで本体は交換しなくてよい経済的な回転ワイヤーブラシを提供する」ことを目的としてなされ、図7に示すように、「手持ち式の回転原動力装置に接続する回転軸の先に、該回転軸の反対方向へ突出した複数の腕を放射状方向に等間隔に有する回転板を設け、該回転板には、上記複数の腕それぞれに、ブラシを着脱可能に設け、上記回転軸を回転することにより、上記回転軸の反対方向延長線の回りを、上記複数のブラシが回転するようにした」という構成を有するものである。
しかしながら、この特許文献1の「回転ワイヤーブラシ」は、「回転軸の反対方向へ突出した複数の腕を放射状方向に等間隔に有する回転板を設け、複数の腕それぞれに、ブラシを着脱可能に設け」るものであり、単にケレンを行うものとしては構造が複雑かつコスト高で、高所でのケレン作業が行いにくい重量のあるものとならざるを得ないと考えられる。
また、この特許文献1の「回転ワイヤーブラシ」は、「消耗品は小型のブラシだけで本体は交換しなくてよい経済的な」ものとなっているとは考えられるが、消耗品としての小型のブラシを交換する作業は、その交換すべき場所が複数あることから、非常に面倒なものとなっているとも考えられる。それだけでなく、この特許文献1の「回転ワイヤーブラシ」を使用する際には、図7に示すように、回転板と被ケレン物とに間に開放部分ができるから、この開放部分から、落とされた錆や古い塗料が外部に飛散して、作業環境を悪化させることも考えられる。
そこで、本発明者等は、作業環境を悪化させないで済み、コストを掛けることなくケレン作業が行えるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、作業環境を悪化させないで済み、コストを掛けることなく、高所であっても手軽にケレン作業が行えるケレン器を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「回転軸11を回転装置20に連結することによって回転駆動されるケレン器10であって、
回転軸11に連結される有底の回転胴体12と、この回転胴体12内の回転軸11側に形成した集塵室13と、この集塵室13と回転胴体12の開口12aとの間に設けられて、集塵室13内に通る被ケレン物挿入通路15を有したケレン部14とを備えたことを特徴とするケレン器10」
である。
このケレン器10は、「ケレン作業」を行うものであり、図1に示すように、その回転胴体12に一体化した回転軸11を本発明外の回転装置20に連結して、この回転装置20の回転駆動力によって回転されるものである。一方、このケレン器10は、ケレンすべきボルトやナット等の被ケレン物30が、回転胴体12で包み込まれているケレン部14の被ケレン物挿入通路15に挿入されるように、作業者によって回転装置20の方向調整を行うことにより、操作されるものである。そして、当該ケレン器10が回転装置20によって回転されていれば、被ケレン物挿入通路15内に入っている被ケレン物30は周囲のケレン部14によってケレンされることになるのである。
このようなケレン部14によるケレン作業中において、被ケレン物30から落とされた錆や埃等のゴミ40は、ケレン部14自体に捕捉されるか、被ケレン物挿入通路15から集塵室13内に送り込まれて、当該ケレン器10の外周囲に撒き散らされることはない。何故なら、ケレン作業中においては、ゴミ40の発生源である被ケレン物30はケレン部14によって包み込まれた状態にあるし、このケレン部14自体は回転胴体12の開口12aのみで外気に触れた状態にあり、さらに、被ケレン物挿入通路15は被ケレン物30が挿入されていることによって塞がれて回転胴体12内の集塵室13にのみ連通しているからである。
また、当該ケレン器10によってケレン作業を行っていると、当然ケレン部14も消耗して部分的に細粉化されるが、この細粉化されたケレン部14もゴミ40となって、ケレン部14自体に捕捉されるか、被ケレン物挿入通路15から集塵室13内に送り込まれる。つまり、この細粉化されたケレン部14も、錆や埃等のゴミ40と同様に、外部に撒き散らされることはないのである。
さらに、回転胴体12については、回転軸11からの回転力をケレン部14に伝達するとともに、このケレン部14を内側で保持しながら包み込み、単なる空間である集塵室13を確保するものであるから、底板12bによって有底のものとする必要はあるが、非常に簡単な構造でケレン作業をし易くする軽量化が図られたもので、かつ安価な材料を適用できるものである。つまり、当該ケレン器10は、軽量化も図られていることから、高所でのケレン作業を容易に行えるものともなっているのである。
また、この回転胴体12は、内部のケレン部14が消耗し切った場合には、これも消耗品として処分してよいものであり、当該ケレン器10の全体のコスト低減を図る一役を担っているものである。つまり、この請求項1に係るケレン器10は、ケレン部14が消耗し切った際には消耗したものとするものであり、ケレン部14の交換作業が不要なだけでなく、全体のコスト低減が図られたものとなっているのである。
従って、この請求項1に係るケレン器10は、作業環境を悪化させないで済み、コストを掛けることなく、高所であっても手軽にケレン作業が行えるものとなっているのである。
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載のケレン器10について、
「回転胴体12内に、集塵室13とケレン部14とを区画するとともに、ケレン部14の集塵室13側への嵌入を防止する支持板16を取り付けたこと」
である。
この請求項2に係るケレン器10は、図3または図6に示すように、回転胴体12内に支持板16を取り付けたものであり、この支持板16によって、集塵室13とケレン部14とを区画するとともに、ケレン部14の集塵室13側への嵌入を防止するようにしたものである。
このケレン器10が、回転胴体12内に取り付けた支持板16を有することによって、仮にケレン部14の回転胴体12に対する固定が緩くて、ケレン部14がケレン作業中に集塵室13内に落ち込もうとしても、それをこの支持板16が阻止するから、ケレン作業中に「スカ」を喰うようなことはない。なお、ケレン部14の被ケレン物挿入通路15と回転胴体12内の集塵室13とは連通させなければならないから、当該支持板16に連通孔16aが形成してあることは、言うまでもない。
また、仮に、ケレン部14のみを消耗品とする場合、新しいケレン部14を回転胴体12内に収納して固定する際には、この支持板16が位置決め部材となるものである。
従って、この請求項2に係るケレン器10は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、ケレン作業中に「スカ」を喰うようなことのないものとなっているのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載のケレン用ブラシ10について、
「ケレン部14を、回転胴体12の内側に固定されて、先端が被ケレン物挿入通路15を形成することになる多数の線材14aによって形成したこと」
である。
この請求項3に係るケレン器10は、図2〜図4に示すように、ケレン部14を多数の線材14aによって形成したものであり、各線材14aの先端によって被ケレン物30のケレンを行えるようにしたものである。そのために、このケレン器10では、各線材14aの先端によって、例えば図3に示すように、被ケレン物挿入通路15を形成するようにしているものである。このため、各線材14aの先端は、被ケレン物挿入通路15に挿入されてきた被ケレン物30の全部分に当接してその部分の錆や古い塗料落としができるだけでなく、小さな隙間にも入り込んで、その部分の埃を掻き出すこともできるものとなっている。
この線材14aとしては、被ケレン物30のケレンが行えるような強度を有する合成樹脂線材や金属線材が採用される。勿論、これらの合成樹脂線材や金属線材の線径は、その材質に応じて、被ケレン物30のケレンを行えるような強度が確保できるように、適宜設定されるものである。
各線材14aは、図3に示すように、先端(内端)が被ケレン物挿入通路15を形成することになるように長さ調整されるが、被ケレン物挿入通路15が図3に示すようなクッキリしたものとなるように調整する必要はなく、例えば、先端が互いに交差しあって被ケレン物30が押し込まれれば被ケレン物挿入通路15となる程度の調整であってもよい。また、各線材14aは、その端部(外端)にて回転胴体12の内面側に固定されるものであるが、その固定方法としては、歯ブラシのように、線材14aを回転胴体12に植毛したり、端部を回転胴体12内面に接着したり、さらには、後述する実施形態におけるように、支持枠14cに線材14aを植毛または接着し、この支持枠14cを回転胴体12に固定する等種々な方法がある。
以上のようにした結果、線材14aの先端は、ケレンすべき被ケレン物30を挿入する被ケレン物挿入通路15を形成するとともに、当該ケレン器10が回転装置20によって回転されれば、この被ケレン物挿入通路15内に挿入されてきた被ケレン物30をケレンするのである。勿論、各線材14aの先端以外は、被ケレン物30の当該ケレン器10内への挿入を阻止することになるから、当該ケレン部14を多数の線材14aによって形成した場合には、回転胴体12の開口12aが図1に示すように下向き状態で使用される場合であっても、被ケレン物挿入通路15内への被ケレン物30の挿入を目で確認しなくても行えるものとなっているのである。
また、各線材14aは、ケレン作業を続けることによって細粉化されたり折れたりするが、この細粉化された線材14aは、他の線材14aの間に入り込んだり、被ケレン物挿入通路15を通して集塵室13内に送られたりして、外部に飛散することはない。これとは逆に、他の線材14aの間に入り込んだり、被ケレン物挿入通路15を通して集塵室13内に送られたりした細粉化された線材14aは、ケレン作業が終わった後に、回転胴体12の開口12aを器に向けて、当該ケレン器10全体を揺らしたり刺激を与えれば、器内にゴミ40としてまとめて廃棄できる。このため、このケレン器10においても、ケレン作業によって作業環境を汚すことはない。
従って、この請求項3に係るケレン器10は、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮する他、線材14aの先端によってケレンが、より一層確実に行えるものとなっているのである。
また、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項3に記載のケレン用ブラシ10について、
「線材14aは、ワイヤであること」
としたことである。
当該ケレン器10を構成しているケレン部14が、ワイヤからなる線材14aを採用していることによって、ワイヤ自体の有する「細くても強靭」という性質を十分発揮することができるのであり、ケレン作業をより効率的に行うことができるのである。
また、ワイヤからなる線材14aを採用することによって、ケレン部14部分の耐久性が優れたものとなり、ケレン器10全体の耐久性を高めることになる。勿論、各線材14a自体を細くすることもできるから、被ケレン物30表面の錆や古い塗料を効果的に落とすことができるだけでなく、被ケレン物30の小さな隙間に入り込んだ埃をも確実に掻き出すことができて、被ケレン物30の表面仕上げを非常に美麗にすることができるのである。
従って、この請求項4に係るケレン器10は、上記請求項3のそれと同様な機能を発揮する他、被ケレン物30の表面仕上げを非常に美麗に行えるものとなっているのである。
そして、上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載のケレン用ブラシ10について、
「ケレン部14を、回転胴体12内に収納固定されて、中央に被ケレン物挿入通路15を有した塊状清掃材14bとしたこと」
である。
塊状清掃材14bとしては、図5及び図6に示すように、「金属タワシ」を構成している材料のような細くて長い金属材料を塊状にしたもの、比較的硬質な合成樹脂材料によってスポンジ状に形成したもの、さらには、このスポンジ状のものの中に砥材粉体を混入させたものがある。これらの塊状清掃材14bは、その表面に接着剤を塗布して、これをそのまま回転胴体12内に押し込めば、当該塊状清掃材14bからなるケレン部14の回転胴体12内面に対する固定が簡単に行える。
このようにした塊状清掃材14bは、押せば潰れることができ、押す力がなくなれば元に復元するものであるから、これによって形成された被ケレン物挿入通路15内に被ケレン物30を自在に挿入できるようにするだけでなく、被ケレン物30表面に当接してそのケレンも行えるものである。勿論、この塊状清掃材14bによるケレンで生じたゴミ40は、塊状清掃材14b自体に捕捉されたり、集塵室13内に送り込まれたりして、外部に飛散することはない。
また、このような塊状清掃材14bは、上記のように、簡単に回転胴体12に取り付けることができるものであるからケレン器10の製造を容易にし、ある程度の弾力性もあるから、多少潰した状態で回転胴体12内に固定するようにすることにより、当該塊状清掃材14bからなるケレン部14の耐久性を高めることができる。結果として、当該ケレン器10全体のコストを低減することができるものとなっている。
従って、この請求項5に係るケレン器10は、上記請求項1または2と同様な機能を発揮する他、耐久性が高くコスト低減が図られたものとなっているのである。
以上、説明した通り、本発明は、
「回転軸11を回転装置20に連結することによって回転駆動されるケレン器10であって、
回転軸11に連結される有底の回転胴体12と、この回転胴体12内の回転軸11側に形成した集塵室13と、この集塵室13と回転胴体12の開口12aとの間に設けられて、集塵室13内に通る被ケレン物挿入通路15を有したケレン部14とを備えたこと」
に構成上の主たる特徴があり、これにより、作業環境を悪化させないで済み、コストを掛けることなく、高所であっても手軽にケレン作業が行えるケレン器10を提供することができるのである。
本発明に係るケレン器10を使用して、折板屋根上に露出している被ケレン物30のケレンを行っている様子を示す斜視図である。 同ケレン器10を下から見た拡大斜視図である。 同ケレン器10の縦断面図である。 同ケレン器10の底面図である。 同ケレン器10のケレン部14を塊状清掃材14bによって構成した場合の斜視図である。 同ケレン器10の縦断面図である。 特許文献1に示された回転ワイヤーブラシの縦断面図である。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態であるケレン器10について説明すると、図1には、このケレン器10を使用して、折板屋根上に露出している被ケレン物30のケレンを行っている様子が示してある。
このケレン器10は、図2〜図6に示したように、回転軸11に連結される有底の回転胴体12と、この回転胴体12内の回転軸11側に形成した集塵室13と、この集塵室13と回転胴体12の開口12aとの間に設けられて、集塵室13内に通る被ケレン物挿入通路15を有したケレン部14とを備えたものである。この場合、図2〜図4には、ケレン部14として線材14aからなるものを例示し、図5及び図6には、ケレン部14として塊状清掃材14bからなるものを例示している。
当該ケレン器10の回転軸11は、円筒状の回転胴体12の一方の開口を塞ぐ底板12bの中心に取り付けたものであり、これを一般的な回転装置20に連結することにより、回転装置20の回転駆動力を回転胴体12に伝達するものである。換言すれば、回転軸11を介して回転装置20に連結されたケレン器10は、回転装置20の回転駆動によって回転胴体12の軸心を中心に回転駆動されるものである。
回転胴体12は、上述したように円筒状にしたものであり、ケレン作業時、つまり回転時においても円筒状のままとなるようにして、作業者に不安を与えないような形状のものである。また、この回転胴体12は、その中ほどに支持板16を有するものであり、この支持板16の底板12b側部分を集塵室13とし、この支持板16と回転胴体12の開口12aとの間にケレン部14を収納する部分としているものである。なお、この支持板16には、集塵室13とケレン部14の被ケレン物挿入通路15とを連通させるための連通孔16aが形成してある。
さらに、この回転胴体12は、集塵室13と、ケレン部14を収納する部分とを内部に確保し、回転軸11からの回転駆動力をケレン部14に伝達でき、ケレン部14によるケレン作業に耐え得るものであればよく、これらの条件を満たすのであれば、金属製のものは勿論、どのような材料によって形成してもよいものである。その意味では、この回転胴体12は、例えば合成樹脂を材料として一体成形したものであってもよく、この場合には、上記底板12bや回転軸11も一体成形できることになる。
回転胴体12内に区画されている集塵室13は、ケレン部14によって除去されたゴミ40がケレン器10外に飛散しないように溜めておく部分である。本実施形態に係るケレン器10は、ケレン部14がある程度消耗した場合に、集塵室13内のゴミ40も含めて全体を破棄する、所謂「使い捨て」のものであるが、ケレン部14が消耗する前に集塵室13内がゴミ40で一杯になることを想定して、この集塵室13の周囲にある回転胴体12に「ゴミ捨て口」を設けるように実施してもよい。
ケレン部14は、シュロやヤシ殻等の自然素材からなる線材、合成樹脂線材、あるいはワイヤ等の金属線材からなる線材14aで形成する場合(図2〜図4に示した場合)と、自然素材、合成樹脂、あるいは金属からなる塊状清掃材14bで形成する場合(図5及び図6)とがある。
ケレン部14として多数の線材14aを採用した場合には、図2〜図4に示したように、各線材14aは、回転胴体12の内側に固定されるとともに、その各先端が被ケレン物挿入通路15を形成することになる。このような被ケレン物挿入通路15は、図5及び図6に示したように、ケレン部14を塊状清掃材14bによって形成した場合にもこの塊状清掃材14bの中心に形成されるものである。
また、ケレン部14として多数の線材14aを採用した場合、これらの線材14aがバラけないようにするために、図2〜図4に示したように、支持枠14cが使用される。この支持枠14cには、各線材14aの外端が、接着や差込、あるいは組込み等の手段によって取り付けられるものであるが、その際、各線材14aの長さを同一にして平らな支持枠14cに固定し、この支持枠14cを線材14aを内側にしながら巻き込めば、上述した被ケレン物挿入通路15が当該ケレン部14の中心に自然に出来上がる。
ところで、この支持枠14c自体に、線材14aの取付部分と集塵室13のための形成代を確保しておき、各線材14aを取り付けた後にこの支持枠14cを丸めるようにすれば、当該支持枠14cを上記回転胴体12の代わりとすることができる。勿論、その場合には、支持枠14cに、これを丸めたときに上述した回転軸11及び底板12bとなる部分も確保しておけばよい。
一方、図5及び図6に示した実施形態のケレン器10で、ケレン部14として採用した塊状清掃材14bとしては、「金属タワシ」を構成している材料のような細くて長い金属材料を塊状にしたもの、比較的硬質な合成樹脂材料によってスポンジ状に形成したもの、さらには、このスポンジ状のものの中に砥材粉体を混入させたものがある。これらの塊状清掃材14bは、その表面に接着剤を塗布して、これをそのまま回転胴体12内に押し込めば、当該塊状清掃材14bからなるケレン部14の回転胴体12内面に対する固定が簡単に行えるため、ケレン部14として線材14aを採用した場合の上記支持枠14cは殆ど不要となる。
以上のような材料によって形成した塊状清掃材14bは、押せば潰せて、押す力をなくせば元に復元する弾力性を有するものとなるから、これによって形成された被ケレン物挿入通路15も自在に変化し得るものとなる。このため、図5及び図6に示したように、この被ケレン物挿入通路15が実際に開口したものでなくても、当該被ケレン物挿入通路15内に被ケレン物30を自在に挿入できるだけでなく、塊状清掃材14bがその弾力性によって被ケレン物30表面に十分当接するから、塊状清掃材14bによるケレンが十分に行われるのである。
また、このような塊状清掃材14bは、弾力性を有するものであるから、回転胴体12に簡単に取り付けることができ、多少潰した状態で回転胴体12内に固定するようにすることにより、ケレンによって消耗された分だけ膨張するようにできるものである。これにより、当該塊状清掃材14bの回転胴体12への固定作業を容易にし、塊状清掃材14bからなるケレン部14の耐久性を高めることができて、当該ケレン器10全体のコストを低減できることになる。
10 ケレン器
11 回転軸
12 回転胴体
12a 開口
12b 底板
13 集塵室
14 ケレン部
14a 線材
14b 塊状清掃材
14c 支持枠
15 被ケレン物挿入通路
16 支持板
16a 連通孔
20 回転装置
30 被ケレン物
40 ゴミ

Claims (5)

  1. 回転軸を回転装置に連結することによって回転駆動されるケレン器であって、
    前記回転軸に連結される有底の回転胴体と、この回転胴体内の前記回転軸側に形成した集塵室と、この集塵室と前記回転胴体の開口との間に設けられて、前記集塵室内に通る被ケレン物挿入通路を有したケレン部とを備えたことを特徴とするケレン器。
  2. 前記回転胴体内に、前記集塵室とケレン部とを区画するとともに、前記ケレン部の前記集塵室側への嵌入を防止する支持板を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のケレン器。
  3. 前記ケレン部を、前記回転胴体の内側に固定されて、先端が前記被ケレン物挿入通路を形成することになる多数の線材によって形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケレン用ブラシ。
  4. 前記線材は、ワイヤであることを特徴とする請求項3に記載のケレン用ブラシ。
  5. 前記ケレン部を、前記回転胴体内に収納固定されて、中央に前記被ケレン物挿入通路を有した塊状清掃材としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケレン用ブラシ。
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