JP2014136127A - 医用画像処理装置、x線診断装置及び医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像処理装置、x線診断装置及び医用画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】差分処理の対象となるX線画像データ間における位置ずれに伴うアーチファクトを低減し、かつより短時間でDSA画像データ等の差分画像データを生成することが可能な医用画像処理装置を提供することである。
【解決手段】実施形態に係る医用画像処理装置は、画像取得部、位置ずれ量取得部及び差分画像データ生成部を備える。画像取得部は、被検体の第1のX線画像データ及び第2のX線画像データを取得する。位置ずれ量取得部は、差分処理の対象となる第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を、過去の第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における過去の位置ずれ量に基づいて求める。差分画像データ生成部は、求められた位置ずれ量に基づいて位置補正された第1のX線画像データと第2のX線画像データとの間における差分処理によって差分画像データを生成する。
【選択図】 図5

Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置、X線診断装置及び医用画像処理プログラムに関する。
X線診断装置における撮像法の1つとしてディジタルサブトラクションアンギオグラフィ(DSA: Digital Subtraction Angiography)が知られている。DSAは、被検体への造影剤注入前後におけるX線画像データの差分(subtraction)画像データを診断用に収集する技術である。すなわち、造影剤の注入前においてX線画像データが差分画像データを生成するためのマスク(mask)画像データとして収集される。一方、造影剤を投与することによってX線造影(contrast)画像データが収集される。そして、X線造影画像データとマスク画像データとの間における差分処理によってDSA画像データが診断用に生成される。
このようなDSA画像データを生成すれば、血管の観察に不要な陰影が除去された画像データを取得することができる。すなわち、造影剤によって染影された血管が選択的に描出された診断画像データを得ることができる。このため、血管の診断に有用な画像を表示させることができる。
特開2011−67342号公報 特開2011−160978号公報
X線診断装置におけるDSA画像データの収集では、患者の体動等によるマスク画像データとX線造影画像データとの間におけるミスレジストレーションを如何に低減させるかが課題である。マスク画像データとX線造影画像データとの間におけるミスレジストレーションが無視できない場合には、アーチファクトの出現に繋がる。これは、X線差分画像データに共通の課題である。
加えて、X線診断装置を用いたX線撮影では、撮影したX線画像をリアルタイムに表示することが望まれる。
そこで、本発明は、差分処理の対象となるX線画像データ間における位置ずれに伴うアーチファクトを低減し、かつより短時間でDSA画像データ等の差分画像データを生成することが可能な医用画像処理装置、X線診断装置及び医用画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る医用画像処理装置は、画像取得部、位置ずれ量取得部及び差分画像データ生成部を備える。画像取得部は、被検体の第1のX線画像データ及び時系列の複数フレームの第2のX線画像データを取得する。位置ずれ量取得部は、差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を、過去の第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における過去の位置ずれ量に基づいて求める。差分画像データ生成部は、前記位置ずれ量取得部により求められた前記位置ずれ量に基づいて少なくとも一方が位置補正された前記第1のX線画像データと前記差分処理の対象となる第2のX線画像データとの間における前記差分処理によって差分画像データを生成する。
また、本発明の実施形態に係るX線診断装置は、画像収集系、位置ずれ量取得部及び差分画像データ生成部を備える。画像収集系は、被検体の第1のX線画像データ及び時系列の複数フレームの第2のX線画像データを収集する。位置ずれ量取得部は、差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を、過去の第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における過去の位置ずれ量に基づいて求める。差分画像データ生成部は、前記位置ずれ量取得部により求められた前記位置ずれ量に基づいて少なくとも一方が位置補正された前記第1のX線画像データと前記差分処理の対象となる第2のX線画像データとの間における前記差分処理によって差分画像データを生成する。
また、本発明の実施形態に係る医用画像処理プログラムは、コンピュータを、画像取得部、位置ずれ量取得部及び差分画像データ生成部として機能させる。画像取得部は、被検体の第1のX線画像データ及び時系列の複数フレームの第2のX線画像データを取得する。位置ずれ量取得部は、差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を、過去の第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における過去の位置ずれ量に基づいて求める。差分画像データ生成部は、前記位置ずれ量取得部により求められた前記位置ずれ量に基づいて少なくとも一方が位置補正された前記第1のX線画像データと前記差分処理の対象となる第2のX線画像データとの間における前記差分処理によって差分画像データを生成する。
本発明の実施形態に係る医用画像処理装置及びX線診断装置の構成図。 図1に示す医用画像処理装置の詳細機能を示す機能ブロック図。 図2に示す位置ずれ量取得部における位置ずれ量の計算方法を説明する図。 図2に示す位置ずれ量予測部における外挿によるピクセルシフト量の計算方法を説明する図。 図1に示すX線診断装置によりDSA画像データを収集する際の流れを示すフローチャート。 図1に示すX線診断装置によりDSA画像データを収集する際の流れの別の例を示すフローチャート。 図1に示すX線診断装置によりピクセルシフト量のエラー処理を行う場合の例を示す図。
本発明の実施形態に係る医用画像処理装置、X線診断装置及び医用画像処理プログラムについて添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る医用画像処理装置及びX線診断装置の構成図である。
X線診断装置1は、撮影系2、制御系3、データ処理系4、入力装置5及び表示装置6を備えている。撮影系2は、X線照射部7、X線検出器8、駆動機構9及び寝台10を有する。制御系3は、高電圧発生装置3A、撮影位置制御装置3B及びシステム制御部3Cを有する。
X線照射部7は、X線管及びX線絞り器を備え、寝台10にセットされた被検体Oを挟んでX線検出器8と対向配置される。X線照射部7及びX線検出器8は、駆動機構9の駆動によって相対位置を維持しながら被検体Oに対する角度及び相対位置を変えることができる。具体的には、回転機能を備えたC型アームの両端にX線照射部7及びX線検出器8が固定される。そして、X線照射部7は、X線管により被検体Oに向けて所定の角度からX線を照射し、被検体Oを透過したX線をX線検出器8で検出できるように構成される。
また、寝台10の天板の傾斜及び位置を駆動機構9によって調整することができる。更に、寝台10にセットされた被検体Oの近傍には、被検体Oに造影剤を注入するための造影剤注入装置13が設けられる。
制御系3の高電圧発生装置3Aは、X線照射部7のX線管に高電圧を印加することによって、所望のエネルギを有するX線を被検体Oに向けて照射させる装置である。撮影位置制御装置3Bは、駆動機構9に制御信号を出力して制御する装置である。すなわち、X線照射部7及びX線検出器8の回転角度及び位置並びに寝台10の天板の傾斜及び位置は、撮影位置制御装置3Bから駆動機構9に出力される制御信号によって制御される。
システム制御部3Cは、高電圧発生装置3A、撮影位置制御装置3B及びデータ処理系4を含むX線診断装置1の各構成要素を制御するシステムである。
データ処理系4は、コンピュータ15で構成することができる。コンピュータ15は、医用画像処理プログラムを実行することにより医用画像処理装置15として機能する。すなわち、X線診断装置1には、医用画像処理装置15が内蔵される。
但し、同様な機能を有する独立した医用画像処理装置を、ネットワークを介してX線診断装置1に接続するようにしても良い。また、X線診断装置1に内蔵される医用画像処理装置15又はX線診断装置1とネットワークを介して接続される医用画像処理装置を構成するために回路を用いてもよい。
図2は、図1に示す医用画像処理装置15の詳細機能を示す機能ブロック図である。
医用画像処理装置15は、画像生成部16、画像取得部17、画像データ記憶部18、DSA画像生成部19及び表示処理部20を有する。DSA画像生成部19は、位置ずれ量予測部19A、位置ずれ量取得部19B、位置補正部19C、差分処理部19D及びエラー処理部19Eを有する。
画像生成部16は、X線検出器8からデジタル化されたX線検出データを取り込んで、データ処理を行うことによりX線画像データを生成する機能を有する。尚、造影剤の投与を伴ってX線検出データが収集された場合には、X線造影画像データが生成され、造影剤の投与を伴わずにX線検出データが収集された場合には、X線非造影画像データが生成されることとなる。そして、画像生成部16を含むデータ処理系4、撮影系2及び制御系3が協働することによって、被検体OのX線画像データを収集する画像収集系としての機能がX線診断装置1に備えられる。
画像取得部17は、画像生成部16において生成されたX線画像データを取得する機能を有する。特に、X線診断装置1にネットワークを介して接続された独立した医用画像処理装置においては、画像生成部16を省略することもできる。この場合には、X線診断装置1に備えられる画像生成部16からネットワークを介してX線画像データを取得する機能が画像取得部17に備えられる。
画像データ記憶部18は、画像取得部17により取得されたX線画像データを記憶する記憶装置である。撮影時には、リアルタイムにX線画像データが順次ライブ画像データとして画像データ記憶部18に蓄積される。
DSA画像生成部19は、予め収集されたX線画像データをマスク画像データとして画像データ記憶部18から取得する一方、ダイナミック収集された時系列のX線造影画像データを画像データ記憶部18からリアルタイム又は事後的に順次取得し、取得したマスク画像データとX線造影画像データとの差分処理によってDSA画像データを順次生成する機能を有する。
DSA画像データを生成する場合には、被検体Oの体動等の動きが問題となる。すなわち、マスク画像データの撮影時とX線造影画像データの撮影時との間において体動などがあると、差分処理によって骨等の血管以外の部分における信号が十分にキャンセルされず、アーチファクトとして描出される場合がある。そこで、DSA画像生成部19には、DSA画像データの生成のための差分処理に先だって、マスク画像データ及びX線造影画像データの一方又は双方に対して相対的な位置ずれを補正する機能が備えられる。
位置ずれ補正は、相対的な位置ずれがキャンセルされるように、マスク画像データ及びX線造影画像データの一方又は双方のピクセル(画素)をシフトさせる画像処理によって行うことができる。この位置ずれ補正によって、差分処理の対象となるX線造影画像データとマスク画像データとの間における位置合わせを行うことができる。
以降では、マスク画像データのピクセル位置をシフトさせることによって位置ずれ補正を行う場合を例に説明するが、マスク画像データに代えて、或いはマスク画像データに加えてX線造影画像データのピクセル位置をシフトさせるようにしてもよい。
マスク画像データのピクセルシフト処理は、入力装置5からピクセルシフト処理のシフト量をDSA画像生成部19に入力することによって手動で行うことができる。一方、ピクセルシフト処理は、DSA画像生成部19における画像処理によって自動的に行うこともできる。ピクセルシフト処理を自動的に行う場合には、ピクセルシフト処理のためのシフト量がDSA画像生成部19における画像処理によって自動的に算出される。
DSA画像生成部19の位置ずれ量予測部19Aは、マスク画像データと過去に収集されたX線造影画像データとの間における位置ずれ量に基づいて、差分処理の対象となるX線造影画像データのマスク画像データに対する位置ずれ量又は位置ずれ量の範囲を、差分処理の対象となるX線造影画像データの収集前に事前に予測する機能を有する。
位置ずれ量取得部19Bは、差分処理の対象となるマスク画像データとX線造影画像データとの間における位置ずれ量を取得する機能を有する。特に、位置ずれ量取得部19Bは、位置ずれ量予測部19Aにおいて差分処理の対象となるマスク画像データとX線造影画像データとの間における位置ずれ量が予測されている場合には、予測された位置ずれ量を、差分処理の対象となるマスク画像データとX線造影画像データとの間における位置ずれ量として採用するように構成されている。また、位置ずれ量予測部19Aにおいて差分処理の対象となるマスク画像データとX線造影画像データとの間における位置ずれ量の範囲が予測されている場合には、位置ずれ量取得部19Bは、予測された範囲を位置ずれ量の探索領域として差分処理の対象となるマスク画像データとX線造影画像データとの間における位置ずれ量を計算するように構成されている。
尚、マスク画像データと1フレーム目にダイナミック収集されるX線造影画像データとの間における位置ずれ量及び位置ずれ量の範囲は、過去のX線造影画像データが存在しないため、位置ずれ量予測部19Aにおいて予測することができない。そこで、位置ずれ量の探索領域を限定せずに、差分処理の対象となるマスク画像データとX線造影画像データとの間における位置ずれ量が計算される。
位置ずれ量の計算は、マスク画像データとX線造影画像データとの比較によって行うことができる。但し、計算量及び計算時間を低減させるために、関心領域(ROI: region of interest)を設定し、ROI同士の比較によって位置ずれ量を計算することが実用的である。従って、ここでは、マスク画像データとX線造影画像データとの間におけるROI同士の比較によって、位置ずれ量を計算する場合について説明する。尚、ROIを画素領域全体とすれば、実質的にROIを設定しない場合と等価となる。従って、ROIを設定するか否かに関わらず、位置ずれ量の計算方法は同様である。
図3は、図2に示す位置ずれ量取得部19Bにおける位置ずれ量の計算方法を説明する図である。
位置ずれ量の計算は、具体的には、以下の手順で行うことができる。まず、ROI内におけるマスク画像データの画素値を1ピクセルづつ移動させることによって複数のシフト画像データが作成される。画素値の移動方向は、予め任意に決定することができる。例えば、水平方向、鉛直方向及び回転方向の少なくとも1方向とすることができる。この結果、ピクセルシフト量に応じた複数のシフト画像データが作成される。
次に、作成した各シフト画像データとROI内におけるX線造影画像データとの相互相関係数が計算される。この結果、図3に示すようなピクセルシフト量ごとの相互相関係数が得られる。但し、図3には、1方向におけるピクセルシフト量ごとの相互相関係数がプロットされている。従って、実際には、複数方向における2次元的又は3次元的なピクセルシフト量と相互相関係数との関係を得ることができる。
次に、最も1に近い相互相関係数、つまり相互相関係数の最大値C1が探索される。そして、相互相関係数の最大値C1と、相互相関係数の最大値C1に隣接する前後の2つの相互相関係数C2, C3とに基づく補間処理によって相互相関係数の真の最大値Cmaxに対応するピクセルシフト量Pmaxを計算することができる。もちろん、3つ以上の相互相関係数を用いた補間処理によって真の最大値Cmaxに対応するピクセルシフト量Pmaxを計算するようにしてもよい。
このような手順で計算された相互相関係数の真の最大値Cmaxに対応するピクセルシフト量Pmaxは、マスク画像データとX線造影画像データとの間における位置ずれ量とみなすことができる。
但し、相互相関係数の最大値の探索処理のための処理量を軽減するために、相互相関係数の最大値の探索対象となるピクセルシフト量の範囲を限定することが好適である。そこで、相互相関係数の最大値の探索対象となるピクセルシフト量の範囲が探索範囲Rとして設定される。具体的には、探索範囲Rとしてピクセルシフト量の最大値が設定される。
従って、比較対象となるROI及びピクセルシフト量の許容範囲が大きい程、マスク画像データとX線造影画像データとの間における位置ずれ量の計算に要するデータ処理量及びデータ処理時間が増加することになる。このため、ピクセルシフト量の許容範囲を小さくすれば、位置ずれ量の計算に要する時間を低減させることができる。但し、ピクセルシフト量の許容範囲を過剰に小さくすると、正確な位置ずれ量を計算できなくなる恐れがある。逆に、ピクセルシフト量の許容範囲が広すぎると、ピクセルシフト量の計算に時間を要し、DSA画像データの生成及び表示をリアルタイムに行うことが困難となる恐れがある。
そこで、位置ずれ量予測部19Aには、マスク画像データと過去に収集されたX線造影画像データとの間における位置ずれ量を、過去のピクセルシフト量として位置ずれ量取得部19Bから取得する機能、取得した過去のピクセルシフト量に基づいて次に収集されるX線造影画像データに対応するマスク画像データのピクセルシフト量を推定する機能、推定されたピクセルシフト量の誤差範囲を、次に収集されるX線造影画像データに対応するマスク画像データのピクセルシフト量の許容範囲に設定する機能が備えられる。
つまり、過去のピクセルシフト量に基づいて推定される最新のピクセルシフト量の誤差範囲を、次のピクセルシフト量の許容範囲に設定することができる。これにより、ピクセルシフト量の許容範囲を妥当な程度で狭くし、位置ずれ量の計算に要する時間を短縮することが可能となる。
ピクセルソフト量の誤差範囲は、シミュレーションで見積もるか或いは経験的に決定することができる。また、過去のピクセルシフト量に基づく最新のピクセルシフト量の予測は、PID (Proportinal Integral Derivative)制御等の一般的なフィードバック制御に用いられる計算手法、ベイズ推定等の統計的予測手法或いは外挿による補間処理等の任意の推定手法によって行うことができる。
外挿による補間処理法としては、ラグランジェの補間式を用いる方法が代表的である。ラグランジェの補間式を用いる場合には、外挿補間処理の計算に使用する過去のピクセルシフト量の数が設定される。そして、外挿補間に使用するデータ数が多い程、補間の精度が向上することになる。
図4は、図2に示す位置ずれ量予測部19Aにおける外挿によるピクセルシフト量の計算方法を説明する図である。
図4において横軸はフレーム方向(時間)を示し、縦軸はピクセルシフト量を示す。図4に示すように、過去のピクセルシフト量P1, P2, P3, ..., Pnに基づく外挿によって、将来のフレームに対応するピクセルシフト量Pn+1を推定することができる。
例えば、算出された過去のピクセルシフト量が1つである場合には、そのピクセルシフト量P1が外挿値となる。また、外挿に使用する過去のピクセルシフト量の数が2, 3, 4, ..., nであれば、補間式は1次元、2次元、3次元、・・・、n-1次元の式となる。従って、補間処理のために過去の全てのピクセルシフト量P1, P2, P3, ..., Pnを用いる場合には、過去のピクセルシフト量が計算される度に、ピクセルシフト量の数及び補間式の次数が増えて計算精度が向上することになる。ピクセルシフト量Pn+1が予測されると、予測値の誤差範囲をピクセルシフト量Pn+1の許容範囲Rとして設定することができる。
このように、位置ずれ量予測部19Aにおけるピクセルシフト量の許容範囲の設定によって、位置ずれ量取得部19Bにおいて位置ずれ量として算出されるピクセルシフト量の計算時間を短縮させることができる。つまり、ピクセルシフト量の探索範囲を狭くすることによって、ピクセルシフト量の計算の高速化を図ることができる。これにより、DSA画像データのリアルタイム生成及びリアルタイム表示に繋げることができる。
但し、ピクセルシフト量の許容範囲の設定を行っても、ROIのサイズや被検体Oの動き量等の様々な要因によってDSA画像データの生成及び表示をリアルタイムに行うことが依然として困難となる場合も考えられる。
そこで、ライブ像データとして表示されるDSA画像データのリアルタイム性が確保できるように、位置ずれ量予測部19Aにおいて過去のピクセルシフト量に基づいて推定される最新のピクセルシフト量を、次のDSA画像データ用のピクセルシフト量として扱うことができる。つまり、位置ずれ量予測部19Aにおいて、差分処理の対象となるX線造影画像データのピクセルシフト量を、過去のピクセルシフト量に基づいて算出することができる。
この場合、次のX線造影画像データが収集されるまでに、過去のピクセルシフト量に基づく最新のピクセルシフト量の予測のみを行えばよいことになる。従って、計算時間を大幅に短縮することができる。その結果、DSA画像データのリアルタイム表示を行うことが可能となる。
その場合においても、位置ずれ量予測部19Aにおいて別途、過去のピクセルシフト量に基づくピクセルシフト量の許容範囲の設定を行うことが望ましい。そして、位置ずれ量取得部19Bにおいてピクセルシフト量の許容範囲内おける探索処理によってより正確なピクセルシフト量を計算することが好適である。この場合、撮影後にDSA画像データを表示させる際に、探索処理を経て計算された正確なピクセルシフト量を用いたDSA画像データの表示が可能となる。
つまり、ライブ像データとしてDSA画像データを表示させる際には、リアルタイム性を確保するために、過去のピクセルシフト量に基づいて予測されたピクセルシフト量をそのまま用いてDSA画像データを表示させる一方、撮影後に表示画像データとしてDSA画像データを再生する際には、位置ずれによるアーチファクトを低減させるために探索処理を経て計算された正確なピクセルシフト量を用いてDSA画像データを表示させることができる。
DSA画像生成部19の位置補正部19Cは、位置ずれ量取得部19BにおいてROI内のピクセルシフト量として取得された位置ずれ量に基づいて、差分処理の対象となるマスク画像データ全体の位置補正処理を実行する機能を有する。すなわち、位置補正部19Cは、差分処理の対象となるマスク画像データの、X線造影画像データに対する位置合わせを行う機能を有している。
具体的には、ROI内のみの位置補正を行う場合であれば、ピクセルシフト量に対応するROI内のシフト画像データとROI外のマスク画像データとが合成される。これにより、ROI内のみが位置補正された位置補正後のマスク画像データが生成される。また、ROI内のピクセルシフト量に合わせてROI外のマスク画像データの位置補正も行う場合には、マスク画像データ全体の各ピクセルをピクセルシフト量だけシフトさせることによって位置補正後のマスク画像データを生成することができる。
差分処理部19Dは、位置補正処理後のマスク画像データと、対応するX線造影画像データとの差分処理によってDSA画像データを生成する機能を有する。尚、DSA画像データは、ライブ画像データとしてリアルタイムに生成することができるが、事後的に表示画像データとして生成することもできる。
エラー処理部19Eは、位置ずれ量取得部19Bにおいてピクセルシフト量として取得された位置ずれ量の異常値を検出する機能と、位置ずれ量の異常値が検出された場合に、対応する位置ずれ量を補正する機能を有する。ピクセルシフト量は、時系列の複数フレームのX線造影画像データに対して求められる。このため、撮影が終了すると、ピクセルシフト量が時系列のデータとして取得される。従って、DSA画像を表示画像として再生する場合には、DSA画像の再生に先だって、ピクセルシフト量の異常値の検出及び補正を行うことができる。
具体的には、時系列の複数のピクセルシフト量をプロットしたデータから閾値処理等の任意のデータ処理によって異常値を呈するピクセルシフト量を検出することができる。例えば、ピクセルシフト量のカーブフィッティングを行い、フィッティング曲線からの乖離量が閾値を超えるピクセルシフト量を異常値として検出することができる。或いは、着目するピクセルシフト量を、時間的に前後の所定数のピクセルシフト量と比較し、差分が閾値を超える場合には、着目するピクセルシフト量を異常値と判定することができる。
尚、ピクセルシフト量の異常値の検出についても、水平方向、鉛直方向及び回転方向に対してそれぞれ実行することができる。
ピクセルシフト量の異常値の補正方法としては、異常値を異常値でないピクセルシフト量を用いた補間処理によって算出されたピクセルシフト量の値に置換する方法や、ピクセルシフト量の異常値をゼロとして位置補正が実行されないようにする方法が挙げられる。異常値を補間値に置換する場合には、異常値の前後における所定数の複数のピクセルシフトを用いた補間処理を行うことができる。この場合においても、ラグランジェの補間式等を用いることができる。
そして、位置補正部19Cは、エラー処理部19Eにおいてピクセルシフト量が補正された場合には、補正後のピクセルシフト量を位置ずれ量としてマスク画像データ全体の位置補正処理を実行するように構成される。これにより、ピクセルシフト量の異常値に起因するミスレジストレーションを、DSA画像データの再生時においてなくすことができる。すなわち、エラー処理部19Eにおける後処理によってDSA画像の画質を向上させることができる。
表示処理部20は、DSA画像生成部19において生成されたDSA画像データ及び画像データ記憶部18に記憶されたX線画像データに対して必要な表示処理を施して表示装置6に表示させる機能を有する。
次にX線診断装置1及び医用画像処理装置15の動作および作用について説明する。
図5は、図1に示すX線診断装置1によりDSA画像データを収集する際の流れを示すフローチャートである。
まずステップS1において、X線画像データがマスク画像データとして収集される。具体的には、寝台10の天板に被検体Oがセットされ、被検体OのX線撮影が実行される。そして、制御系3の撮影位置制御装置3Bから撮像条件に応じた制御信号が出力され、駆動機構9が駆動する。これにより、X線照射部7及びX線検出器8が所定の位置に位置決めされる。一方、制御系3の高電圧発生装置3AからX線照射部7のX線管に高電圧が印加される。これにより、X線管から被検体Oの撮像部位にX線が曝射される。そして、被検体Oを透過したX線がX線検出器8で検出される。
次にX線検出器8からX線検出信号が医用画像処理装置15に出力される。これにより、画像生成部16において、デジタル化されたX線検出データが取得される。そして、画像生成部16は、X線検出データに対する公知のデータ処理を行うことによってX線画像データを生成する。
画像生成部16において生成されたX線画像データは、画像取得部17に与えられる。そして、画像取得部17は取得したX線画像データをマスク画像データ用の画像データとして画像データ記憶部18に書き込んで保存する。
次に、X線造影画像データのダイナミック収集が開始される。そして、ステップS2において、初期フレームのX線造影画像データが、X線画像データを収集する際の流れと同様な流れで収集される。このため、画像データ記憶部18にX線造影画像データが保存される。
次に、ステップS3において、位置ずれ量取得部19Bによりピクセルシフト量の初期値が計算される。ピクセルシフト量の初期値は、予め設定されたROI内におけるマスク画像データと初期フレームのX線造影画像データとの比較によって計算することができる。具体的には、ROI内のマスク画像データを1ピクセルずつシフトさせ、図3に示すような相互相関係数とピクセルシフト量との関係が求められる。尚、ピクセルシフト量が取りうる範囲内において相互相関係数が求められる。そして、相互相関係数の最大値に対応するピクセルシフト量が初期値に設定される。
設定されたピクセルシフト量は、ステップS4において位置ずれ量取得部19Bから位置ずれ量予測部19Aに与えられて記憶される。
次に、ステップS5において、位置ずれ量予測部19Aは、初期フレームのX線造影画像データに対応するマスク画像データのピクセルシフト量に基づいて、次の、すなわち2フレーム目のX線造影画像データに対応するマスク画像データのピクセルシフト量を予測する。ピクセルシフト量の予測は、図4に示すような外挿等の任意の手法によって行うことができる。
次に、ステップS6において、位置ずれ量予測部19Aは、2フレーム目のピクセルシフト量の予測値の誤差範囲を、2フレーム目のピクセルシフト量の許容範囲に設定する。
一方、ステップS7において、位置補正部19Cは、ピクセルシフト量の初期値を位置ずれ量取得部19Bから取得して、マスク画像データのピクセルシフトを実行する。すなわち、マスク画像データの画素値がピクセルシフト量だけシフトされる。これにより、初期フレームのX線造影画像データに対する位置合わせ後のマスク画像データが生成される。
次に、ステップS8において、初期フレームのX線造影画像データとピクセルシフト後のマスク画像データとの間における差分処理が差分処理部19Dにより実行される。これにより血管が描出された初期フレームのDSA画像データが生成される。DSA画像データは、ピクセルシフトによって位置ずれが補正されたマスク画像データとX線造影画像データとから生成されているため、ミスレジストレーションが低減された血管像データとなる。
生成されたDSA画像データは、表示処理部20に与えられる。表示処理部20では、DSA画像データに必要な表示処理が施される。そして、ステップS9において、ミスレジストレーションが低減された表示処理後のDSA画像データを表示装置6に表示させることができる。
このようなX線造影画像データの収集、ピクセルシフト量の計算、マスク画像データのピクセルシフト、差分処理によるDSA画像データの生成及び生成されたDSA画像データの表示は、ステップS10において制御系3により撮影終了と判定されるまで繰り返される。
但し、2フレーム以降のピクセルシフト量を計算する場合には、ステップS6において位置ずれ量予測部19Aにより設定されたピクセルシフト量の許容範囲内での探索処理によってピクセルシフト量が計算される。
従って、ピクセルシフト量の計算量が大幅に低減される。このため、次フレームのX線造影画像データが収集される前にピクセルシフト量の計算を完了させることができる。その結果、ピクセルシフト処理によってミスレジストレーションが低減されたDSA画像をライブ画像としてリアルタイムに表示させることが可能となる。
そして、ステップS10において制御系3により撮影終了と判定されると、被検体Oの撮影が終了する。
次に、被検体Oの動きやROIが大きい場合など、ピクセルシフト量の計算に時間を要し、図5に示すフローではDSA画像のリアルタイム表示が困難となる場合について説明する。
図6は、図1に示すX線診断装置1によりDSA画像データを収集する際の流れの別の例を示すフローチャートである。尚、図6において図5に示すステップと同様のステップには同符号を付して説明を省略する。
ピクセルシフト量の計算に時間を要する場合には、ステップS5において予測されたピクセルシフト量の予測値が、そのままステップS7におけるピクセルシフト処理に用いられる。すなわち、ピクセルシフト量の許容範囲における探索処理を経ずにピクセルシフト量が決定される。この結果、ピクセルシフト量の計算に時間を要する場合であっても、DSA画像をライブ像としてリアルタイムに表示させることが可能となる。
尚、初期フレームのDSA画像データの計算には、ステップS3において計算されたピクセルシフト量がステップS7におけるピクセルシフト処理に用いられる。
また、ステップS5において予測されたピクセルシフト量の予測値の誤差範囲が、別途、ステップS6においてピクセルシフト量の許容範囲に設定される。そして、ステップS3において、ピクセルシフト量の許容範囲内の探索処理によって、ピクセルシフト量の予測値よりも正確なピクセルシフト量が、ライブ像用とは別に計算される。
このため、DSA画像を表示画像として再生する場合には、ステップS3において正確に計算されたピクセルシフト量を、ステップS7におけるピクセルシフト処理に用いることによって、ライブ像よりもミスレジストレーションが低減された血管像として表示装置6に表示させることができる。
DSA画像を表示画像として再生する場合には、更に、ピクセルシフト量のエラー処理を行うことが可能である。
図7は、図1に示すX線診断装置1によりピクセルシフト量のエラー処理を行う場合の例を示す図である。
図7(A)は、ピクセルシフト量のエラー処理前におけるDSA画像を、ピクセルシフト量とともに時系列に並べた図である。一方、図7(B)はピクセルシフト量のエラー処理後におけるDSA画像を、ピクセルシフト量とともに時系列に並べた図である。従って、横軸方向は、フレーム方向及び時間方向を示している。また、プロット部分の縦軸方向は、ピクセルシフト量の値を示す。
図7(A)に示すように、ピクセルシフト量に異常値Paが存在すると、異常値Paに対応するDSA画像には、ミスレジストレーションによるアーチファクトが生じる。そこで、エラー処理部19Eにおいて、例えば、図7(A)に示すように前後のピクセルシフト量からの変動量D1, D2に対する閾値処理を行うことによって、異常値Paを検出することができる。
そうすると、図7(B)に示すように補間処理によって異常値Paを補間値Pcorに補正することができる。そして、補正されたピクセルシフト量を用いたピクセルシフト処理によって、ミスレジストレーションのないDSA画像を生成することができる。このため、図7(B)に示すようなアーチファクトが低減されたDSA画像を表示させることができる。
つまり以上のようなX線診断装置1及び医用画像処理装置15は、DSA画像データの生成のための差分処理に先だって、過去に収集されたX線造影画像データに基づいて、差分対象となる画像間の位置ずれ量を予測するようにしたものである。そして、位置ずれ量の予測値に基づいて最新の位置ずれ量の探索範囲を限定するか、場合によっては予測値を最新の位置ずれ量として用いるようにしたものである。
このため、X線診断装置1及び医用画像処理装置15によれば、相互相関係数の最大値の探索範囲が狭くなり、相互相関係数を計算する回数を少なくすることができる。従って、位置ずれ補正処理として実行されるピクセルシフト処理に必要なピクセルシフト量の計算時間を低減させることができる。特に、近年、ハードウェアの進歩が目ざましく、GPGPU (General-purpose computing on graphics processing unit)技術によってデータ処理時間を大幅に短することが可能となっている。
このため、ミスレジストレーションが低減されたDSA画像をリアルタイムに表示させることが可能となる。これにより、血管が良好に描出されたDSA画像をライブ像として確認することが可能となり、診断時間の短縮及び正確な診断に繋げることが期待できる。
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
例えば、上述した実施形態では、X線画像データとX線造影画像データとの差分処理によってDSA画像データを生成する例について述べたが、他のX線画像データ間の差分処理によって差分画像データを生成する場合においても同様なピクセルシフト量の予測を含むピクセルシフト処理を実行することができる。
従って、被検体Oの第1のX線画像データ及び時系列の複数フレームの第2のX線画像データを収集する画像収集系を備えたX線診断装置1及び被検体Oの第1のX線画像データ及び時系列の複数フレームの第2のX線画像データを取得する画像取得部17を備えた医用画像処理装置15に、差分処理の対象となる第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を、過去の第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における過去の位置ずれ量に基づいて求める位置ずれ量取得部と、位置ずれ量取得部により求められた位置ずれ量に基づいて少なくとも一方が位置補正された第1のX線画像データと差分処理の対象となる第2のX線画像データとの間における差分処理によって差分画像データを生成する差分画像データ生成部とを設けることができる。
この場合、過去の位置ずれ量に基づいて差分処理の対象となる第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を予測することができる。そして、過去の位置ずれ量に基づいて設定された範囲の探索処理によって差分処理の対象となる第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を求めることができる。その場合の探索処理の範囲は、位置ずれ量の予測値に誤差範囲を付加することによって設定することができる。つまり、過去の位置ずれ量に基づいて差分処理の対象となる第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における位置ずれ量の予測値を求め、予測値に基づいて設定された範囲における探索処理によって差分処理の対象となる第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を求めることができる。
或いは、過去の位置ずれ量に基づいて差分処理の対象となる第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における位置ずれ量の予測値を求め、予測値に基づいて設定された範囲における探索処理によって、差分処理の対象となる第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を再生用の表示画像データとしての差分画像データの生成用に求める一方、予測値をライブ像データとしての差分画像データの生成用の、差分処理の対象となる第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における位置ずれ量とすることもできる。
加えて、複数フレームの第2のX線画像データと第1のX線画像データとの間における複数の位置ずれ量から異常値を検出し、検出された異常値を補正するエラー処理部をX線診断装置1及び医用画像処理装置15に設けることもできる。
1 X線診断装置
2 撮影系
3 制御系
3A 高電圧発生装置
3B 撮影位置制御装置
3C システム制御部
4 データ処理系
5 入力装置
6 表示装置
7 X線照射部
8 X線検出器
9 駆動機構
10 寝台
13 造影剤注入装置
15 医用画像処理装置(コンピュータ)
16 画像生成部
17 画像取得部
18 画像データ記憶部
19 DSA画像生成部
19A 位置ずれ量予測部
19B 位置ずれ量取得部
19C 位置補正部
19D 差分処理部
19E エラー処理部
20 表示処理部
O 被検体

Claims (9)

  1. 被検体の第1のX線画像データ及び時系列の複数フレームの第2のX線画像データを取得する画像取得部と、
    差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を、過去の第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における過去の位置ずれ量に基づいて求める位置ずれ量取得部と、
    前記位置ずれ量取得部により求められた前記位置ずれ量に基づいて少なくとも一方が位置補正された前記第1のX線画像データと前記差分処理の対象となる第2のX線画像データとの間における前記差分処理によって差分画像データを生成する差分画像データ生成部と、
    を備える医用画像処理装置。
  2. 前記位置ずれ量取得部は、前記過去の位置ずれ量に基づいて設定された範囲の探索処理によって前記差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における前記位置ずれ量を求めるように構成される請求項1記載の医用画像処理装置。
  3. 前記位置ずれ量取得部は、前記過去の位置ずれ量に基づいて前記差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における前記位置ずれ量を予測するように構成される請求項1記載の医用画像処理装置。
  4. 前記位置ずれ量取得部は、前記過去の位置ずれ量に基づいて前記差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における前記位置ずれ量の予測値を求め、前記予測値に基づいて設定された範囲における探索処理によって前記差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における前記位置ずれ量を求めるように構成される請求項2記載の医用画像処理装置。
  5. 前記位置ずれ量取得部は、前記過去の位置ずれ量に基づいて前記差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における前記位置ずれ量の予測値を求め、前記予測値に基づいて設定された範囲における探索処理によって、前記差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を再生用の表示画像データとしての前記差分画像データの生成用に求める一方、前記予測値をライブ像データとしての前記差分画像データの生成用の、前記差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における位置ずれ量とするように構成される請求項1記載の医用画像処理装置。
  6. 前記位置ずれ量取得部は、前記予測値に誤差範囲を付加することによって前記探索処理の前記範囲を設定するように構成される請求項4又は5記載の医用画像処理装置。
  7. 前記複数フレームの第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における複数の位置ずれ量から異常値を検出し、検出された前記異常値を補正するエラー処理部を更に有する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  8. 被検体の第1のX線画像データ及び時系列の複数フレームの第2のX線画像データを収集する画像収集系と、
    差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を、過去の第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における過去の位置ずれ量に基づいて求める位置ずれ量取得部と、
    前記位置ずれ量取得部により求められた前記位置ずれ量に基づいて少なくとも一方が位置補正された前記第1のX線画像データと前記差分処理の対象となる第2のX線画像データとの間における前記差分処理によって差分画像データを生成する差分画像データ生成部と、
    を備えるX線診断装置。
  9. コンピュータを、
    被検体の第1のX線画像データ及び時系列の複数フレームの第2のX線画像データを取得する画像取得部、
    差分処理の対象となる第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における位置ずれ量を、過去の第2のX線画像データと前記第1のX線画像データとの間における過去の位置ずれ量に基づいて求める位置ずれ量取得部、及び
    前記位置ずれ量取得部により求められた前記位置ずれ量に基づいて少なくとも一方が位置補正された前記第1のX線画像データと前記差分処理の対象となる第2のX線画像データとの間における前記差分処理によって差分画像データを生成する差分画像データ生成部、
    として機能させる医用画像処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017000253A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線診断装置及び画像処理プログラム

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