JP2014135842A - 電線被覆剥離装置 - Google Patents

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Hiroyuki Moriyama
裕之 森山
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Abstract

【課題】作業者の労力を軽減でき、作業工数を削減できる電線被覆剥離装置を提供する。
【解決手段】電線被覆剥離装置1は、一対のトング部2,3と、この一対のトング部2,3の間に配置され、このトング部2,3に相対移動可能に取り付けられた電線被覆剥離工具部5とを有している。電線被覆剥離装置1は、一本の絶縁操作棒27を作業者が回動操作するだけで、絶縁操作棒27の回転が接続ホルダ8を介してギヤトレイン部7に伝達され、一対のトング部2,3に収容された操作ロッド部6,6がギヤトレイン部7によって作動させられ、操作ロッド部6の先端に取り付けられた加圧台31とフック34,35とで電線11を保持できる。従って、作業者は、一本の絶縁操作棒27だけを一方の片手で把持し、他方の片手で他の絶縁操作棒を把持し、その他方の絶縁操作棒によって電線被覆剥離工具部5を電線11の周りに回動させ、電線11の絶縁被膜を剥ぎ取れる。
【選択図】図1

Description

この発明は、架空電線の絶縁被覆を剥ぎ取るために使用される電線被覆剥離装置に関するものである。
従来から、高圧配電線路で停電作業を実施する際に、高圧配電線路における停電作業範囲内の両端に接地短絡器具を取り付けている。接地短絡器具の取付作業は、架空電線(以下、電線という)の絶縁被覆を電線被覆剥離工具で剥ぎ取り、電線の心線を露出させた後、その露出した心線に接地短絡器具を取り付けるようになっている。
図4は、電線11の被覆剥離作業を模式的に示す図である。この図4に示すように、電線11の被覆剥離作業は、電線11の被覆剥離領域S(絶縁被覆が剥ぎ取られる領域)を挟む位置にそれぞれトング100,100を取り付け、この一対のトング100,100によって電線11を保持した状態において、被覆剥離領域Sに取り付けられた電線被覆剥離工具101を電線11の周りに一回転させことにより、電線被覆剥離工具101に設置した刃によって電線11の絶縁被覆を剥ぎ取るようになっている(特許文献1参照)。
この電線11の被覆剥離作業において、電線11が電線被覆剥離工具101による絶縁被覆の剥ぎ取り時に作用する抵抗でねじれを生じると、電線被覆剥離工具101を使用した絶縁被覆の剥ぎ取りができなくなることがある。このような不具合の発生を防止するため、トング100,100のフック102,102と加圧台103,103とで電線11を挟み込むようにして保持している。
特開2012−165507号公報
図4に示したような従来の電線11の被覆剥離作業において、一対のトング100,100は、それぞれ棒状の間接活線工具(絶縁操作棒)104,104を回動操作することにより、加圧台103,103をアーム105,105に沿って昇降させ、フック102,102と加圧台103,103との間に電線11を収容すると共に、フック102,102と加圧台103,103とで加圧・保持するようになっている。しかも、作業者は、一対のトング100,100に接続された一対の間接活線工具104,104を一方の片手で保持し、他方の片手で別の間接活線工具(ヤットコ、バインド打ち器等)を操作して、電線被覆剥離工具101を電線11に取り付けると共に、電線被覆剥離工具101を電線11の周りに回動させなければならなかった。したがって、従来のトング100,100及び電線被覆剥離工具101を使用した電線11の被覆剥離作業は、作業者の労力が大きく、作業工数が嵩むという問題を有していた。
そこで、本発明は、作業者の労力を軽減でき、作業工数を削減できる電線被覆剥離装置の提供を目的とする。
図1乃至図3に示すように、本発明に係る電線被覆剥離装置1は、
・電線11の被覆剥離領域Sを挟む位置にそれぞれ配置され、前記電線11に引っ掛けられるフック34,35及びこのフック34,35に対して相対移動可能に配置された加圧台31,31によって前記電線11を保持する一対のトング2,3部と、
・前記一対のトング部2,3が固定されたギヤケース部4と、
・前記一対のトング部2,3の間に配置され、且つ、前記一対のトング部2,3に相対移動可能に取り付けられ、前記電線11の母線方向に沿って延びる主刃46及びこの主刃46の前記母線方向に沿った両側にそれぞれ配置された切り込み刃47,48を有し、前記電線11の周りに回動させられることにより、前記被覆剥離領域Sに対応する前記電線11の絶縁被覆50を前記主刃46及び前記切り込み刃47,48によって剥ぎ取る電線被覆剥離工具部5と、
・前記一対のトング部2,3にそれぞれ収容され、前記加圧台31,31を前記フック34,35に引っ掛けられた前記電線11に近づけるか又は遠ざけるように支持する操作ロッド部6と、
・前記ギヤケース部4内に収容され、前記操作ロッド部6に接続されたギヤトレイン部7と、
・前記ギヤトレイン部7の駆動ギヤ15と絶縁操作棒27とを接続し、前記絶縁操作棒27の回転を前記駆動ギヤ15に伝達する接続ホルダ部8と、
を備えている。
そして、本発明に係る電線被覆剥離装置1において、前記電線被覆剥離工具部5は、前記主刃46の前記母線方向に沿った両側に突出する一対のガイドロッド43,43を有し、前記一対のガイドロッド43,43の一方が前記一対のトング部2,3の一方に形成されたガイド溝44にスライド可能に係合され、前記一対のガイドロッド43,43の他方が前記一対のトング部2,3の他方に形成されたガイド溝44にスライド可能に係合され、前記ガイドロッド43,43が前記ガイド溝44,44に沿ってスライド移動させられることにより、前記電線11の周りに回動させられるようになっている。また、前記ギヤトレイン部7は、前記駆動ギヤ15と、前記駆動ギヤ15の回転が伝達される第1従動ギヤ16と、前記駆動ギヤ15の回転が伝達される第2従動ギヤ17と、を有している。また、前記第1従動ギヤ16は、一体として回動する第1回転軸20が回転中心部から突出し、前記第1回転軸20の先端側に形成された雄ねじ21が前記一対のトング部2,3のいずれか一方に収容された前記操作ロッド部6の端部に形成された雌ねじ22に螺合させられており、前記駆動ギヤ15によって回動させられると、前記雄ねじ21と前記雌ねじ22の螺合長さを変えて、前記操作ロッド部6を前記第1回転軸20に沿って移動させるようになっている。また、前記第2従動ギヤ17は、一体として回動する第2回転軸23が回転中心部から突出し、前記第2回転軸23の先端側に形成された雄ねじ24が前記一対のトング部2,3のいずれか他方に収容された前記操作ロッド部6の端部に形成された雌ねじ25に螺合させられており、前記駆動ギヤ15によって回動させられると、前記雄ねじ24と前記雌ねじ25の螺合長さを変えて、前記操作ロッド部6を前記第2回転軸23に沿って移動させるようになっている。
本発明の電線被覆剥離装置によれば、一本の絶縁操作棒を作業者が回動操作するだけで、一対のトング部の加圧台をフックに対して移動させて、フックと加圧台とで電線を保持することができる。また、本発明の電線被覆剥離装置によれば、作業者は、駆動ギヤに接続ホルダ部を介して接続される一本の絶縁操作棒だけを一方の片手で把持し、他方の片手で他の絶縁操作棒を把持し、その他方の絶縁操作棒によって電線被覆剥離工具部を操作できる。その結果、本発明の電線被覆剥離装置によれば、作業者の労力を軽減でき、作業工数を削減できる。
図1(a)は、本発明の実施の形態に係る電線被覆剥離装置を示す図であり、図1(b)のA1−A1線に沿って一部を切断して示す電線被覆剥離装置の図である。図1(b)は、電線被覆剥離装置の側面図である。 図2(a)は、本発明の実施の形態に係る電線被覆剥離装置の電線被覆剥離工具部の正面図である。図2(b)は、本発明の実施の形態に係る電線被覆剥離装置の電線被覆剥離工具部の側面図である。 電線被覆剥離工具部のガイドロッド及び主刃、トング部のガイド溝、及び電線の関係を模式的に示す図である。 従来の電線の被覆剥離作業を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電線被覆剥離装置1を示す図である。なお、図1(a)は、本発明の実施の形態に係る電線被覆剥離装置1を示す図であり、図1(b)のA1−A1線に沿って一部を切断して示す電線被覆剥離装置1の図である。また、図1(b)は、電線被覆剥離装置1の側面図である。
図1に示すように、電線被覆剥離装置1は、一対のトング部2,3、ギヤケース部4、電線被覆剥離工具部5、操作ロッド部6、ギヤトレイン部7、及び接続ホルダ部8を備えている。そして、この電線被覆剥離装置1において、一対のトング部2,3がギヤケース部4の上面10に対向するように固定され、電線被覆剥離工具部5が電線11の周りを回動できるように一対のトング部2,3で支持されている。
ギヤケース部4は、下側ケース12と、この下側ケース12の上側に固定される蓋部材13とで構成され、蓋部材13の上面10に一対のトング部2,3が固定されている。そして、このギヤケース部4の内部空間14には、ギヤトレイン部7が収容されている。
ギヤトレイン部7は、駆動ギヤ15と、駆動ギヤ15に噛み合う第1従動ギヤ16と、駆動ギヤ15に噛み合う第2従動ギヤ17と、で構成されている。駆動ギヤ15は、ギヤケース部4の内部空間14の中央部分に回動可能に収容され、接続ホルダ部8の接続軸18が回転中心部に嵌合固定されている。第1従動ギヤ16は、一体として回動する第1回転軸20が蓋部材13を貫通して上方へ向けて突出し、第1回転軸20の先端側に形成された雄ねじ21が操作ロッド部6の雌ねじ22に螺合されている。第2従動ギヤ17は、一体として回動する第2回転軸23が蓋部材13を貫通して上方へ向けて突出し、第2回転軸23の先端側に形成された雄ねじ24が操作ロッド部6の雌ねじ25に螺合されている。第1従動ギヤ16と第2従動ギヤ17は、同一のギヤである。その結果、第1従動ギヤ16と第2従動ギヤ17は、駆動ギヤ15によって互いに逆方向に回転させられるが、その回転数が同一となる。
接続ホルダ部8は、駆動ギヤ15に固定される接続軸18の下端側に取付操作アダプタ26を有している。この取付操作アダプタ26は、棒状の絶縁操作棒27の頭部28に係合され、絶縁操作棒27が作業者によって回動操作されると、その絶縁操作棒27の回転を接続軸18を介して駆動ギヤ15に伝達するようになっている。
操作ロッド部6は、一対のトング部2,3に形成された操作ロッド部収容穴30にスライド可能に収容されている。そして、一対のトング部2,3の一方に収容された操作ロッド部6は、上端側がトング部2の加圧台31に固定され、下端側に形成された雌ねじ22が第1回転軸20の雄ねじ21に螺合されている。また、一対のトング部2,3の他方に収容された操作ロッド部6は、上端側がトング部3の加圧台31に固定され、下端側に形成された雌ねじ25が第2回転軸23の雄ねじ24に螺合されている。そして、第1回転軸20の雄ねじ21及びこの第1回転軸20の雄ねじ21に螺合する操作ロッド部6の雌ねじ22は、第2回転軸23の雄ねじ24及びこの第2回転軸23の雄ねじ24に螺合する操作ロッド部6の雌ねじ25と捩れ方向のみが異なるように形成されている。例えば、第1回転軸20の雄ねじ21及びこの第1回転軸20の雄ねじ21に螺合する操作ロッド部6の雌ねじ22が右ねじの場合は、第2回転軸23の雄ねじ24及びこの第2回転軸23の雄ねじ24に螺合する操作ロッド部6の雌ねじ25が左ねじとなるように形成されている。そして、一対の操作ロッド部6,6の一方は、第1回転軸20が回転すると、第1回転軸20の雄ねじ21に螺合する雌ねじ22の螺合長さが変化し、第1回転軸に沿って移動する。また、一対の操作ロッド部6,6の他方は、第2回転軸23が回転すると、第2回転軸23の雄ねじ24に螺合する雌ねじ25の螺合長さが変化し、第2回転軸に沿って移動する。その結果、駆動ギヤ15の回転に対する操作ロッド部6のスライド量は、一対のトング部2,3の一方側と他方側とで同一になる。すなわち、一対のトング部2,3の加圧台31,31の昇降量が同一となる。
トング部2,3は、ギヤケース部4の上面10側に固定される支柱部分32,33と、この支柱部分32,33の先端に固定されたフック34,35と、フック34,35のアーム部分36,37にそってスライド移動(上下動)できるようになっている加圧台31,31と、を有している。そして、一対のトング部2,3は、電線11の被覆剥離領域Sを挟む位置に配置されるように、ギヤケース部4の上面10側に離して固定されている。このような一対のトング部2,3は、加圧台31,31が下方に退避させられた状態で(例えば、加圧台31,31がフック34,35のベース部分38,40に当接するまで移動させられた状態で)、フック34,35が電線11に引っ掛けられ、その後、加圧台31,31が電線11に近づくように上方へ移動させられ、加圧台31,31が電線11をフック34,35に押し付け、フック34,35と加圧台31,31とで電線11を挟み込むようにして保持する。
トング部2,3のフック34,35は、互いの対向する側面41,42側に、電線被覆剥離工具部5のガイドロッド43、43に係合するガイド溝44,44であって、電線被覆剥離工具部5のガイドロッド43,43の移動を案内するガイド溝44,44が形成されている(図1乃至図3参照)。このガイド溝44,44は、電線被覆剥離工具部5の刃物台45のスライド移動を可能にする直線状溝部44a,44aと、電線被覆剥離工具部5を電線11の周りに回動させる円弧状溝部44b,44bとからなっている(図3参照)。そして、このガイド溝44,44の円弧状溝部44b,44bは、ガイドロッド43,43を電線11の周りに360°未満の角度で回動させ、後述する主刃46及び一対の切り込み刃47,48が電線11の被覆剥離領域Sの絶縁被覆50を電線11から脱落させることがないように、電線11の被覆剥離領域Sの絶縁被覆50に切り残し51が生じるように工夫されている(図3参照)。
図1に示すように、電線被覆剥離工具部5は、一対のトング部2,3の間に配置され、一対のトング部2,3に相対移動可能に取り付けられている。そして、図1乃至図2に示すように、電線被覆剥離工具部5は、刃物台支持部52と、この刃物台支持部52にスライド可能に取り付けられた刃物台45と、この刃物台45を刃物台支持部52の背板部分53に沿ってスライド移動させる刃物台操作ねじ54と、図外の間接活線工具(例えば、バインド打ち器)で操作するために使用される操作用アーム55と、を備えている。
図2及び図3に示すように、刃物台45は、刃先が電線11の母線方向に沿って延びる平板状の主刃46と、この主刃46の両側にそれぞれ位置する一対の切り込み刃47,48と、が設置されている。一対の切り込み刃47,48は、電線11の被覆剥離領域Sの両端部に位置し、電線11の絶縁被覆50に電線11の周方向に沿った切り込みを入れるようになっている。また、主刃46は、電線11の被覆剥離領域Sの絶縁被覆50を電線11の心線56から剥ぎ取るようになっている。なお、主刃46及び一対の切り込み刃47,48は、電線11の周りに切り残しが生じる程度に回動される。その結果、主刃46及び一対の切り込み刃47,48によって電線11の心線56から剥がされた絶縁被覆50は、電線11から自然に脱落することがなく、図示しない絶縁ヤットコ等の間接活線工具によって電線11からむしり取られ、適切に回収される。これにより、電線11の被覆剥離領域Sに位置する心線56が露出する。
また、図2及び図3に示すように、刃物台45は、主刃46の刃先が延びる方向に沿った両側にそれぞれ突出する一対のガイドロッド43,43を一体に有している。この一対のガイドロッド43,43の一方は、先端側が一対のトング部2,3の一方に形成されたガイド溝44に係合され、ガイド溝44に沿って移動させられるようになっている。また、この一対のガイドロッド43,43の他方は、先端側が一対のトング部2,3の他方に形成されたガイド溝44に係合され、ガイド溝44に沿って移動させられるようになっている。
図2に示すように、刃物台支持部52の一端側には、電線11に引っ掛けられる電線係合部57が形成されている。また、刃物台支持部52の他端側には、刃物台操作ねじ54が螺合されている。刃物台操作ねじ54は、その端部に取り付けられたハンドル58が回動操作されることにより、刃物台45を刃物台支持部52に沿ってスライド移動(昇降)させ、主刃46及び一対の切り込み刃47,48の刃先位置を電線11に対して位置決めすることができるようになっている。
なお、一対のトング部2,3及びギヤケース部4は、電線被覆剥離工具部5を電線11の周りに一周させたとしても、電線被覆剥離工具部5の操作用アーム55やハンドル58と接触しないようになっている(図1(b)参照)。
このように構成された電線被覆剥離装置1は、一対のトング部2,3のフック34,35が電線11に引っ掛けられ、電線被覆剥離工具部5の電線係合部57が電線11に係合された状態において、作業者が棒状の絶縁操作棒27を一方向(正方向)に回動操作すると、絶縁操作棒27の回転が接続ホルダ部8を介して駆動ギヤ15に伝達され、駆動ギヤ15の回転が第1従動ギヤ16及び第2従動ギヤ17を介して操作ロッド部6,6に伝達され、トング部2,3の加圧台31,31が電線11に近づけられ、電線11を加圧台31,31とフック34,35とで挟み込むように保持する。その後、作業者が一方の片手で棒状の絶縁操作棒27を把持し、作業者が他方の片手で他の絶縁操作棒(例えば、絶縁ヤットコ)で電線被覆剥離工具部5の刃物台操作ねじ54のハンドル58を回動操作することにより、主刃46及び一対の切り込み刃47,48を電線11の絶縁被覆50に押し込むことができる。その後、作業者が一方の片手で棒状の絶縁操作棒27を把持したまま、作業者が他方の片手で別の絶縁操作棒(例えば、図示しないバインド打ち器)を電線被覆剥離工具部5の操作用アーム55に引っ掛け、作業者が他方の片手で別の絶縁操作棒(例えば、図示しないバインド打ち器)を操作し、電線被覆剥離工具部5を電線11の周りに回動させることによって、電線被覆剥離工具部5の主刃46及び一対の切り込み刃47,48で電線11の絶縁被覆50を剥離することができる。なお、作業者が棒状の絶縁操作棒27を逆方向に回動すると、トング部2,3の加圧台31,31が電線11から遠ざけられ、加圧台31,31とフック34,35による電線11の加圧保持状態が解除される。
以上のように、本実施形態の電線被覆剥離装置1によれば、一本の絶縁操作棒27を作業者が回動操作するだけで、一対のトング部2,3の加圧台31,31をフック34,35に対して移動させて、フック34,35と加圧台31,31とで電線11を保持することができる。また、実施形態の電線被覆剥離装置1によれば、作業者は、駆動ギヤ15に接続ホルダ部8を介して接続される一本の絶縁操作棒27だけを一方の片手で把持し、他方の片手で他の絶縁操作棒を把持し、その他方の絶縁操作棒によって電線被覆剥離工具部5を操作できる。その結果、本実施形態の電線被覆剥離装置1によれば、作業者の労力を軽減でき、作業工数を削減できる。
(他の変形例)
本発明に係る電線被覆剥離装置1は、上記実施形態に限定されるものではなく、第1従動ギヤ16と第2従動ギヤ17のいずれか一方がアイドルギヤを介して駆動ギヤ15に連繋され、駆動ギヤ15の回転がアイドルギヤを介して第1従動ギヤ16と第2従動ギヤ17のいずれか一方に伝達されるようにしてもよい。このようにすれば、第1従動ギヤ16と第2従動ギヤ17は、同一方向へ同一回転数分だけ駆動ギヤ15によって回転させられる。その結果、第1回転軸20の雄ねじ21及びこの第1回転軸20の雄ねじ21と螺合する操作ロッド部6の雌ねじ22は、第2回転軸23の雄ねじ24及びこの第2回転軸23の雄ねじ24と螺合する操作ロッド部6の雌ねじ25と同一の構成にすることができる。このような変形例は、上記実施形態に係る電線被覆剥離装置1と同様の効果を得ることができる。
1……電線被覆剥離装置、2,3……トング部、4……ギヤケース部、5……電線被覆剥離工具部、6……操作ロッド部、7……ギヤトレイン部、8……接続ホルダ部、11……電線、15……駆動ギヤ、16……第1従動ギヤ、17……第2従動ギヤ、20……第1回転軸、21,24……雄ねじ、22,25……雌ねじ、23……第2回転軸、27……絶縁操作棒、31……加圧台、34,35……フック、43……ガイドロッド、44……ガイド溝、46……主刃、47,48……切り込み刃、50……絶縁被覆、S……被覆剥離領域

Claims (3)

  1. 電線の被覆剥離領域を挟む位置にそれぞれ配置され、前記電線に引っ掛けられるフック及びこのフックに対して相対移動可能に配置された加圧台によって前記電線を保持する一対のトング部と、
    前記一対のトング部が固定されたギヤケース部と、
    前記一対のトング部の間に配置され、且つ、前記一対のトング部に相対移動可能に取り付けられ、前記電線の母線方向に沿って延びる主刃及びこの主刃の前記母線方向に沿った両側にそれぞれ配置された切り込み刃を有し、前記電線の周りに回動させられることにより、前記被覆剥離領域に対応する前記電線の絶縁被覆を前記主刃及び前記切り込み刃によって剥ぎ取る電線被覆剥離工具部と、
    前記一対のトング部にそれぞれ収容され、前記加圧台を前記フックに引っ掛けられた前記電線に近づけるか又は遠ざけるように支持する操作ロッド部と、
    前記ギヤケース部内に収容され、前記操作ロッド部に接続されたギヤトレイン部と、
    前記ギヤトレイン部の駆動ギヤと絶縁操作棒とを接続し、前記絶縁操作棒の回転を前記駆動ギヤに伝達する接続ホルダ部と、
    を備えた電線被覆剥離装置であって、
    前記電線被覆剥離工具部は、前記主刃の前記母線方向に沿った両側に突出する一対のガイドロッドを有し、前記一対のガイドロッドの一方が前記一対のトング部の一方に形成されたガイド溝にスライド可能に係合され、前記一対のガイドロッドの他方が前記一対のトング部の他方に形成されたガイド溝にスライド可能に係合され、前記ガイドロッドが前記ガイド溝に沿ってスライド移動させられることにより、前記電線の周りに回動させられるようになっており、
    前記ギヤトレイン部は、前記駆動ギヤと、前記駆動ギヤの回転が伝達される第1従動ギヤと、前記駆動ギヤの回転が伝達される第2従動ギヤと、を有し、
    前記第1従動ギヤは、一体として回動する第1回転軸が回転中心部から突出し、前記第1回転軸の先端側に形成された雄ねじが前記一対のトング部のいずれか一方に収容された前記操作ロッド部の端部に形成された雌ねじに螺合させられており、前記駆動ギヤによって回動させられると、前記雄ねじと前記雌ねじの螺合長さを変えて、前記操作ロッド部を前記第1回転軸に沿って移動させ、
    前記第2従動ギヤは、一体として回動する第2回転軸が回転中心部から突出し、前記第2回転軸の先端側に形成された雄ねじが前記一対のトング部のいずれか他方に収容された前記操作ロッド部の端部に形成された雌ねじに螺合させられており、前記駆動ギヤによって回動させられると、前記雄ねじと前記雌ねじの螺合長さを変えて、前記操作ロッド部を前記第2回転軸に沿って移動させる、
    ことを特徴とする電線被覆剥離装置。
  2. 前記第1従動ギヤと第2従動ギヤは、前記駆動ギヤと噛み合わされ、逆方向へ同一回転数分だけ前記駆動ギヤによって回転させられるようになっており、
    前記第1回転軸の雄ねじ及びこの第1回転軸の雄ねじと螺合する前記操作ロッド部の雌ねじは、前記第2回転軸の雄ねじ及びこの第2回転軸の雄ねじと螺合する前記操作ロッド部の雌ねじとねじれ方向のみが異なるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電線被覆剥離装置。
  3. 前記第1従動ギヤと前記第2駆動ギヤは、いずれか一方がアイドルギヤを介して前記駆動ギヤの回転が伝達され、同一方向へ同一回転数分だけ前記駆動ギヤによって回転させられるようになっており、
    前記第1回転軸の雄ねじ及びこの第1回転軸の雄ねじと螺合する前記操作ロッド部の雌ねじは、前記第2回転軸の雄ねじ及びこの第2回転軸の雄ねじと螺合する前記操作ロッド部の雌ねじと同一である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電線被覆剥離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111628453A (zh) * 2020-06-08 2020-09-04 苏州市职业大学 一种电线接线枪
CN111817217A (zh) * 2020-08-10 2020-10-23 张丽英 电缆剥皮器
CN112271653A (zh) * 2020-11-16 2021-01-26 中国南方电网有限责任公司超高压输电公司百色局 一种电力线路检修用线头表皮剥离装置

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