JP2014127168A - 自動販売機管理装置、そのデータ処理方法、およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】自動販売機の情報を精度よく効率的に取得できる自動販売機管理装置、そのデータ処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】自動販売機管理装置１００は、自動販売機１０の位置情報を示す識別コード画像と、自動販売機１０に陳列されている少なくとも１つの商品見本１２とが一緒に撮像された、当該自動販売機１０のフェイス画像を取得する画像取得部１０２と、取得したフェイス画像を画像認識し、画像認識された識別コード画像から自動販売機１０の位置を特定する自動販売機特定部１０４と、取得したフェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、自動販売機特定部１０４により位置が特定された自動販売機１０の位置情報に紐付ける商品特定部１０６と、を備える。
【選択図】図１

Description

本発明は、自動販売機管理装置、そのデータ処理方法、およびプログラムに関する。

特許文献１には、自動販売機のフェイス画像を撮影し、画像解析した結果（コラムＮｏ、商品コード、売価、Ｈ／Ｃ区分を解析）と自動販売機の設置データ（コラムＮｏ、売価、Ｈ／Ｃ区分）とを比較判定し、自動販売機のフェイス表示通りに設定されていないときに通知するシステムが記載されている。

特開２０１２−７３７３８号公報

上述したシステムにおいては、作業員が自動販売機の識別情報を手入力やＧＰＳ（Global Positioning System）により位置情報を取得することで自動販売機の識別情報を取得する構成であったため、入力に手間がかかったり、入力ミスやＧＰＳの通信状態悪化により精度が低下したりする等の可能性があり、精度や効率がよくないという問題点があった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動販売機の情報を精度よく効率的に取得できる自動販売機管理装置、そのデータ処理方法、およびプログラムを提供することにある。

本発明の自動販売機管理装置は、
自動販売機の位置情報を示す識別コード画像と、前記自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、当該自動販売機のフェイス画像を取得する画像取得手段と、
取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定する自動販売機特定手段と、
取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、前記自動販売機特定手段により前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報に紐付ける商品特定手段と、を備える。

本発明の自動販売機管理装置のデータ処理方法は、
自動販売機管理装置が、
自動販売機の位置情報を示す識別コード画像と、前記自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、当該自動販売機のフェイス画像を取得し、
取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定し、
取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報に紐付ける自動販売機管理装置のデータ処理方法である。

本発明のコンピュータプログラムは、
自動販売機管理装置を実現するコンピュータに、
自動販売機の位置情報を示す識別コード画像と、前記自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、当該自動販売機のフェイス画像を取得する手順、
取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定する手順、
取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報に紐付ける手順を実行させるためのプログラムである。

なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。

また、本発明のデータ処理方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明のデータ処理方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。

さらに、本発明のデータ処理方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。

本発明によれば、自動販売機の情報を精度よく効率的に取得できる自動販売機管理装置、そのデータ処理方法、およびプログラムが提供される。

本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置を用いた管理システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置の利用シーンを説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置の具体的な構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置が利用する特徴量データベースの構造の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置が利用する自動販売機データベースの構造の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置が出力するフェイス情報の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置が利用する商品データベースの構造の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置を利用した管理システムの携帯端末とサーバの動作の手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置で撮像されたフェイス画像を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置が出力するコラム情報の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置を用いた管理システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置の構成を示す機能ブロック図である。

以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。

（第１の実施の形態）
図１は、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置１００の構成を示す機能ブロック図である。図２は、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置１００を用いた管理システム１の構成例を示すブロック図である。図３は、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置１００の利用シーンを説明するための図である。
図２または図３では、複数の自動販売機１０ａ、１０ｂ、または１０ｃが示されているが、自動販売機の台数はこれらに限定されるものではない。また、以後、特に複数の自動販売機を区別する必要がない場合は、単に自動販売機１０と示す。
各自動販売機１０は、複数の商品見本１２が陳列される展示ウインドウ１４を筐体の前面パネルに有する。あるいは、複数の商品見本１２が表示される液晶表示器を筐体の前面パネルに有してもよい。

自動販売機１０は、さらに、札投入口、硬貨投入口、釣銭戻しレバー、非接触ＩＣカード読取部、液晶表示部、釣銭口、および商品搬出口等を含んでもよい。
また、展示ウインドウ１４は、複数の商品見本１２に対応して設けられた複数の購入ボタンを含む。利用者は、商品を購入する際、たとえば、札投入口または硬貨投入口に金銭を投入し、展示ウインドウ１４を参照し、複数の商品見本１２の中から購入する商品を選択する。そして、その商品の購入ボタンを押下することにより商品を購入し、商品搬出口に払い出された商品を受け取ることができる。必要に応じて、釣銭戻しレバーを操作し、釣銭口から釣銭を受け取る。

本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置１００は、自動販売機１０の位置情報を示す識別コード画像１６（図２）と、自動販売機１０に陳列されている少なくとも１つの商品見本１２とが一緒に撮像された、当該自動販売機１０のフェイス画像１８（たとえば、図２の一点鎖線で囲まれた撮影範囲の画像）を取得する画像取得部１０２と、取得したフェイス画像１８を画像認識し、画像認識された識別コード画像から自動販売機１０の位置を特定する自動販売機特定部１０４と、取得したフェイス画像１８を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、自動販売機特定部１０４により位置が特定された自動販売機１０の位置情報に紐付ける商品特定部１０６と、を備える。

自動販売機１０の位置情報を示す識別コード画像とは、複数の色を配列して情報をコード化した画像であり、たとえば、カメレオンコード（登録商標）、カラービット（登録商標）、またはカラーコード（商標）等のカラーの識別コード画像を用いることができる。また、識別コード画像として、ＱＲコード（登録商標）やバーコード等の白黒の識別コード画像を用いてもよい。

なお、識別コード画像がカラーの場合は、接写する必要がなく、比較的離れた位置や、また斜めの位置からでも読み取ることができる。また、カメレオンコードやカラーコードの場合には、コードに保持できる情報量が多く、管理できる自動販売機１０の台数が多くなる。また、カラービットやカラーコードの場合、配列パターンを元として、文字、ロゴ、絵柄、または写真等をデザインして組み込むこともできる。そのため、自動販売機１０に識別コード画像としてカラービットやカラーコードを付けた場合にも、外観を損なうこともなく、また、ロゴや絵柄を組み込むことで、注目度を向上させ、識別コード画像に宣伝や広告の役割を持たせることもできる。
どの識別コード画像を採用するかは、システムの管理対象となる自動販売機１０の台数や、サーバまたは端末のコード識別能力、端末とサーバとの通信負荷や接続環境等により適宜選択することができる。

識別コード画像は、たとえば、自動販売機１０にシール、またはマグネット等で貼付してもよいし、自動販売機１０の液晶表示器等に表示させてもよい。あるいは、識別コード画像は、自動販売機１０の展示ウインドウ１４や専用保持部に設置されるポップやポスター等に印刷されてもよいし、自動販売機１０の筐体に直に印刷されてもよい。

自動販売機１０の位置情報とは、自動販売機１０が設置されている所在地を示し、たとえば、地番、または所定の領域（例として、関東、東京西部、東京２３区、キャンペーン対象エリア、新宿区、山手線管内、品川駅周辺または、これらの組み合わせ）を示すデータである。たとえば、地図データ、あるいは、ＧＰＳ（Global Positioning System）データ等でもよい。または、設置場所が建物や施設内であれば、その所在地とともに設置されているフロアやエリア等の位置情報を含むこともできる。また、同じ場所に複数の自動販売機１０が併設されている場合、位置情報に、各自動販売機１０の識別情報や、相対位置関係を含むこともできる。相対位置関係は、たとえば、近くにあることだけを示してもよいし、具体的に、基準となる位置からの方向（例として、左右、方位または、これらの組み合わせ）、配列や並び順（例として、座標、何番目、何列目または、これらの組み合わせ）等を示してもよい。

画像取得部１０２は、このようにして取得された自動販売機１０のフェイス画像を取得する。
自動販売機特定部１０４は、画像取得部１０２が取得したフェイス画像を画像認識し、画像認識された識別コード画像から自動販売機１０の位置を特定する。

図２および図３に示すように、本実施形態の管理システム１は、たとえば、作業員が携帯端末２０を自動販売機１０に向けてかざし、自動販売機１０の展示ウインドウ１４に陳列されている少なくとも１つの商品見本１２とともに、識別コード画像１６を撮像し、得られたフェイス画像１８を、ネットワーク３を介してデータセンタ５に送信する。そして、データセンタ５に設けられたサーバ３０が、受信した画像の認識処理を行う。

サーバ３０は、たとえば、データウェアハウス３２に接続されてもよく、自動販売機１０に関連する各種情報を蓄積し、管理する。サーバ３０は、携帯端末２０から受信した自動販売機１０のフェイス画像から、自動販売機１０の展示ウインドウ１４に陳列されている商品見本１２の配列等を解析することができる。

本実施形態では、展示ウインドウ１４全体と識別コード画像１６を撮像しているが、これに限定されない。展示ウインドウ１４の少なくとも一部と識別コード画像１６を撮像してもよい。また、複数台の自動販売機１０を一緒に撮像してもよい。また、必ずしも一度の撮影でフェイス画像を取得する必要はなく、複数回に分けて、１部分ずつを所定の順序で撮像し、得られた複数の画像を関連付けて画像認識対象のフェイス画像としてもよい。たとえば、アプリケーションプログラム等により、撮影順序等を利用者にガイダンスすること等で複数の画像を関連付けることもできる。

自動販売機特定部１０４における識別コード画像の認識処理は、具体的には、以下の方法で行うことができる。
自動販売機特定部１０４は、識別コード画像をシリアルナンバーやビット列に変換して識別コードを取得し、自動販売機１０の位置情報をシリアルナンバーやビット列（識別コード）に対応付けて管理することで、識別コード画像から自動販売機１０の位置情報を特定する。但し、自動販売機特定部１０４は、識別コード画像から、直接、対応する自動販売機１０の位置情報を取得するようにしてもよい。

なお、自動販売機特定部１０４の動作は、携帯端末２０またはサーバ３０のいずれで行ってもよい。
たとえば、識別コード画像からシリアルナンバーやビット列への変換を携帯端末２０で行い、その変換されたシリアルナンバーやビット列に対応する位置情報の特定をサーバ３０が行ってもよい。
あるいは、識別コード画像が、自動販売機１０の位置情報そのものを有している場合、携帯端末２０で画像から自動販売機１０の位置情報を特定することもできる。すなわち、必ずしもサーバ３０等でコードと位置情報を管理する必要がない。また、ネットワークに接続できないような撮影現場であっても、携帯端末２０により、オフライン状態で位置情報を確認することができる。

商品特定部１０６は、取得したフェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、自動販売機特定部１０４により位置が特定された自動販売機１０の位置情報に紐付ける。

商品特定部１０６によって求められた結果は、出力されてもよい。出力形態は特に限定されないが、たとえば、サーバ３０または携帯端末２０の画面上に表示、ウェブサイトにアップロード、プリンタに印字出力、所定のメールアドレスにメール送信、所定の形式のファイルに記録、データベースに登録、またはこれらの組み合わせとすることができる。

また、求められた位置情報に基づいて、エリア毎に集計した結果を出力したり、あるいは、時系列に履歴を蓄積したりしてもよい。

自動販売機管理装置１００の各構成要素は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、メモリ、メモリにロードされた図１の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納する記憶ユニット、通信用インタフェースを備える任意のコンピュータ（不図示）のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。ここで、各図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。なお、各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。

図１の自動販売機管理装置１００は、ＣＰＵにより各要素とともに自動販売機管理装置１００全体が制御される。ＣＰＵが、ハードディスクに記憶されるプログラムをメモリに読み出して実行することにより、自動販売機管理装置１００の図１の各ユニットの各機能を実現することができる。

本実施形態のコンピュータプログラムは、自動販売機管理装置１００を実現するコンピュータに、自動販売機１０の位置情報に対応する識別コード画像と、自動販売機１０に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、当該自動販売機１０のフェイス画像を取得する手順、取得したフェイス画像を画像認識し、画像認識された識別コード画像から自動販売機１０の位置を特定する手順、取得したフェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、位置が特定された自動販売機１０の位置情報に紐付ける手順を実行させるように記述されている。

本実施形態のコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、プログラムは、記録媒体からコンピュータのメモリにロードされてもよいし、ネットワークを通じてコンピュータにダウンロードされ、メモリにロードされてもよい。

図４は、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置１００の具体的な構成例を示す機能ブロック図である。
図４に示すように、本実施形態の管理システム１は、自動販売機１０が設置されている現場で使用される携帯端末２０と、データセンタ５（図２）に設けられるサーバ３０と、を備える。携帯端末２０とサーバ３０は、ネットワーク３を介して接続される。本実施形態において、図１の自動販売機管理装置１００は、図４の携帯端末２０とサーバ３０により実現される。

携帯端末２０は、ネットワーク３に中継局（不図示）を介して接続可能な携帯端末であり、たとえば、タブレット端末、スマートフォン、またはＰＤＡ（Personal Digital Assistants）等である。さらに、携帯端末２０は、たとえば、カメラ（不図示）内蔵、またはカメラに接続可能な携帯端末である。

また、サーバ３０は、本実施形態では、データセンタ５のサーバコンピュータを利用したクラウドコンピューティングにより実現されるが、これに限定されるものではない。また、サーバ３０は、仮想サーバなどにより構成されてもよい。

携帯端末２０およびサーバ３０の各構成要素は、ＣＰＵ、メモリ、メモリにロードされた図４の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納する記憶ユニット、通信用インタフェースを備える任意のコンピュータのハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによってそれぞれ実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。

携帯端末２０は、撮像部２２と、送信部２４と、を備える。
サーバ３０は、受信部４０と、画像認識部４２と、位置特定部４６と、商品特定部５０と、を備え、データウェアハウス３２と、特徴量データベース４４と、自動販売機データベース４８と、商品データベース５２と、に接続される。
図４の実施形態の構成例では、受信部４０が図１の画像取得部１０２に対応し、画像認識部４２と位置特定部４６が、図１の自動販売機特定部１０４に対応し、画像認識部４２と商品特定部５０が、図１の商品特定部１０６に対応する。

撮像部２２は、たとえば、携帯端末２０に内蔵、または接続されるカメラ、または、これらの組み合わせとすることができる。また、撮像部２２が撮像する画像は、静止画でもよいし、動画でもよい。動画の場合、動画から逐次得られる画像データを用いることができる。各携帯端末２０の処理能力やネットワーク３の通信負荷を考慮して、適宜採用することができる。

携帯端末２０を用いて画像撮影する際、携帯端末２０は、所定のアプリケーションプログラムを起動し、アプリケーションプログラムにより、撮像部２２を制御し、自動販売機１０の展示ウインドウ１４と識別コード画像１６を一緒に撮影して自動販売機１０のフェイス画像１８を取得することができる。

送信部２４は、撮像部２２が撮像した自動販売機１０のフェイス画像１８を、ネットワーク３を介してサーバ３０に送信する。
送信部２４の通信手段は、有線または無線通信のいずれでもよいし、携帯通信網、公衆回線網、ＬＡＮ（Local Area Network）、またはＷＡＮ（Wide Area Network）のいずれを介した通信でもよく、携帯端末２０の構成等に応じて適宜採用するのが好ましい。このように、画像の通信方法は様々な方法が考えられ、本発明の本質に関わらないので、詳細な説明は省略する。また、通信時のセキュリティ対策として、暗号化処理や認証処理を行う構成を含むこともできる。

撮像部２２が展示ウインドウ１４を撮像した画像は、撮影時に携帯端末２０に保存せずに逐次送信部２４によりサーバ３０に送信してもよいし、携帯端末２０に、画像を保存しておき、後で複数の画像を一括して送信部２４によりサーバ３０に送信してもよい。

サーバ３０が、携帯端末２０等により予め撮影された画像を記録した記録媒体から画像を読み出して取得してもよい。画像の取得方法は様々な方法が考えられ、本発明の本質には関わらないので、詳細な説明は省略する。

図５は、本実施形態の特徴量データベース４４の構造の一例を説明するための図である。
図５（ａ）に示すように、特徴量データベース４４には、各商品のフェイス画像の情報が登録されている。さらに、特徴量データベース４４は、図示されない、識別コード画像を認識するのに必要な情報が登録されている。図５（ｂ）に示すように、特徴量データベース４４は、商品のフェイス画像の情報として、特徴量テーブル４５に、商品を識別するための商品ＩＤと、商品のフェイス画像を認識可能な特徴量を有する少なくとも１つの特徴点のデータとを対応付けて保持する。
なお、識別コード画像を認識するのに必要な情報は、たとえば、予め識別コード画像特有の特徴量を有する絵柄や記号、または識別用マーカ等を識別コード画像に含めておき、その特徴量を特徴量データベース４４に保持しておくことで、識別コード画像の領域を画像認識することができる。

図４に戻り、受信部４０は、ネットワーク３を介して携帯端末２０から画像データを受信する。画像認識部４２は、受信部４０が受信した画像データから特徴量を抽出するとともに、特徴量データベース４４を参照し、一致する特徴量を有するものがあるか否かを照合する。本実施形態では、受信部４０は、携帯端末２０の撮像部２２を用いて自動販売機１０を撮像して得られた自動販売機１０のフェイス画像１８を受信し、取得する。

画像認識部４２による認識処理には、たとえば、以下の処理が含まれる。
（１）撮像画像（フェイス画像１８）から、特徴量を抽出し、特徴量データベース４４を参照し、商品のフェイス画像のパターン認識処理を行う。ここで、パターン認識処理する商品フェイス画像は、商品名まで特定できなくてもよく、たとえば、商品が飲料であれば、特徴量データベース４４に登録されているペットボトルや缶のフェイス画像がそこにあることを認識できればよい。また、撮像画像内に存在する全商品のフェイス画像の領域を全て特定してもよいし、特定商品のみ認識してもよい。
（２）撮像画像（フェイス画像１８）から、特徴量を抽出し、上述したように、たとえば、カラーの識別コード画像特有の特徴量を有する部分を認識し、識別コード画像領域を認識する。

自動販売機データベース４８は、図６（ａ）に示すように、識別コードに位置情報を関連付けて保持する位置情報テーブル６０を含むことができる。さらに、自動販売機データベース４８は、図６（ｂ）に示すように、位置情報と自動販売機１０の識別情報（自動販売機ＩＤ）を関連付けて保持する自動販売機テーブル６２を含むことができる。

図４の位置特定部４６は、画像認識部４２が認識した識別コード画像を、識別コード（シリアルナンバーまたはビット列）に変換する。そして、位置特定部４６は、位置情報テーブル６０を参照し、識別コードに対応する自動販売機１０の位置情報を特定する。

また、位置特定部４６は、取得した位置情報から、自動販売機テーブル６２を参照し、対応する自動販売機１０の識別情報（自動販売機ＩＤ）を特定してもよい。さらに、自動販売機データベース４８には、図示されない自動販売機の属性情報を保持してもよい。たとえば、自動販売機ＩＤに関連付けられた自動販売機１０の種類、メーカ、所有者、設置場所、コラム構成、取扱商品、または実施中のキャンペーン情報等を保持してもよい。

商品特定部５０は、画像認識部４２が認識した自動販売機１０の商品見本１２の画像から、特徴量テーブル４５を参照し、商品ＩＤを特定する。さらに、商品特定部５０は、位置特定部４６が特定した自動販売機１０の位置情報と、少なくとも１つの商品見本１２の商品情報、たとえば、商品ＩＤを紐付ける。
たとえば、図７に示すように、自動販売機１０の位置情報に、少なくとも１つの商品見本１２の商品情報、たとえば、商品ＩＤを紐付けてフェイス情報５６として、商品データベース５２またはデータウェアハウス３２に蓄積してもよい。

また、商品データベース５２は、図８に示すように、たとえば、商品ＩＤ、商品名、商品の分類コード、価格、または商品のフェイス画像データを識別する画像ＩＤ等の情報を商品マスタテーブル５４に保持する。商品の分類コードとは、たとえば、階層的な分類を示す情報を含むことができ、大分類が飲料の場合、中分類として、お茶、コーヒー、紅茶、果汁ジュース、炭酸飲料、水等の分類、お茶の小分類として、ほうじ茶、緑茶、烏龍茶、ブレンド茶等の分類、さらに、枝番として、地域限定、期間限定、キャンペーン等の分類を含むことができる。さらに、商品データベース５２には、他社の商品の情報を含んでもよい。
商品特定部５０は、特定した商品ＩＤに基づいて、商品データベース５２から自動販売機１０に陳列されている商品の情報を取得できる。

なお、本実施形態では、自動販売機１０側からデータセンタ５に撮影した画像データを送信し、データセンタ５のサーバ３０が画像認識処理を行う構成としているが、これに限定されない。たとえば、携帯端末２０が、撮像部２２で撮像した画像から特徴量を抽出する抽出部（不図示）を備えてもよい。そして、送信部２４が、データセンタ５に特徴量の情報を送信する構成とすることもできる。画像データを送信する場合に比較して、特徴量の情報を送信する構成の方が、通信量を削減でき、通信負荷を抑制することができる。

さらに、携帯端末２０が、認識対象の商品画像の特徴量データを保持し、撮像画像の画像認識処理を行う画像認識部４２を備えてもよい。そして、送信部２４が、画像認識結果をデータセンタ５に送信する構成とすることもできる。この構成は、たとえば、認識対象の商品の種類が少ない場合や携帯端末２０の処理能力を高い場合等に有効であり、データセンタ５のサーバ３０の負荷を低減することができる。

このように、図１の自動販売機管理装置１００は、データセンタ５のサーバ３０と、携帯端末２０とを組み合わせて実現することができる。サーバ３０または携帯端末２０の搭載機能、処理能力、または通信負荷等を考慮して適宜組み合わせを決めるのが望ましい。

また、送信部２４により携帯端末２０からサーバ３０に送信される情報は、画像データそのもの以外に、たとえば、撮影者の情報（認証情報を含んでもよい）、携帯端末２０の識別情報等をさらに含めてもよい。また、画像情報に、撮影日時等の属性情報が含まれていない場合、撮影日時も含めてもよい。さらに、展示ウインドウ１４の一部の領域を撮影した画像を送信する場合、どの領域を撮影したかを示す情報を含めるのが好ましい。
これらの情報は、たとえば、日報を作成するアプリケーションプログラムと連動させること等で、自動的に取得してもよい。携帯端末２０の操作画面を用いて操作者に入力させてもよい。

また、サーバ３０は、キーボードやマウス等の入力装置（不図示）やディスプレイなどの表示装置やプリンタ等の出力装置（不図示）と接続されてもよく、操作者が操作するユーザインタフェース機能を有してもよい。また、タッチパネル等の入出力装置が一体となった形態でもよい。

上述のような構成において、本実施の形態の自動販売機管理装置１００によるデータ処理方法を以下に説明する。図９は、本実施形態の自動販売機管理装置１００の動作の一例を示すフローチャートである。

本実施形態のデータ処理方法は、自動販売機管理装置１００が、自動販売機１０の位置情報に対応する識別コード画像１６と、自動販売機１０に陳列されている少なくとも１つの商品見本１２とが一緒に撮像された、当該自動販売機１０のフェイス画像１８を取得し（ステップＳ１０１）、取得したフェイス画像を画像認識し、画像認識された識別コード画像から自動販売機１０の位置を特定し（ステップＳ１０３）、取得したフェイス画像１８を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、位置が特定された自動販売機１０の位置情報に紐付ける（ステップＳ１０５）。

ここで、携帯端末２０の撮像部２２を用いて自動販売機１０の展示ウインドウ１４と識別コード画像１６を撮像し、データセンタ５のサーバ３０に送信する構成における動作について、具体的に説明する。
図１０は、本発明の実施の形態に係る管理システム１の携帯端末２０とサーバ３０の動作の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、撮像部２２により自動販売機１０を撮像する（ステップＳ１１１）。そして、送信部２４により撮像画像をデータセンタ５のサーバ３０に送信する（ステップＳ１１３）。

サーバ３０において、受信部４０が撮像画像を受信する（ステップＳ１１５）。そして、画像認識部４２が、画像から特徴量を抽出し、商品のフェイス画像のパターン認識処理を行う（ステップＳ１１７）。
そして、画像認識部４２が、撮像画像内から識別コード画像領域、すなわち、識別コード画像１６を抽出する（ステップＳ１１９）。そして、位置特定部４６が、識別コード画像１６を識別コード（シリアルナンバーまたはビット列）に変換し（ステップＳ１２１）、位置情報テーブル６０を参照して、自動販売機１０の位置情報を特定する（ステップＳ１２３）。

さらに、画像認識部４２が、撮像画像内に存在する全商品のフェイス画像の領域を抽出する（ステップＳ１２５）。そして、商品特定部５０が、画像認識部４２で認識された商品のフェイス画像の特徴量に対応する少なくとも１つの商品ＩＤを特定し（ステップＳ１２７）、さらに、ステップＳ１２３で特定された自動販売機１０の位置情報と、ステップＳ１２７で特定した商品ＩＤを紐付けて出力する（ステップＳ１２９）。図７のフェイス情報５６として、データウェアハウス３２または商品データベース５２に蓄積することができる。

このようにして、本実施形態では、携帯端末２０を用いて自動販売機１０を撮像した画像から、識別コード画像１６と商品フェイス画像を認識し、自動販売機１０の位置情報と、当該自動販売機１０に陳列されている少なくとも１つの商品見本１２を特定することができる。

たとえば、本実施形態では、対象となる商品の商品見本１２が陳列されている自動販売機１０は何処にあるかを調べることができる。あるいは、所定の位置の自動販売機１０に対象となる商品の商品見本１２が陳列されているか否かを調べることができる。

以上説明したように、本発明の実施の形態の自動販売機管理装置１００によれば、自動販売機１０を携帯端末２０等を用いて撮像した画像に基づいて、その自動販売機１０の位置情報を特定できるとともに、さらに、その自動販売機１０に陳列されている商品見本１２の商品情報を特定することができるので、自動販売機の識別情報を手入力したり、ＧＰＳ等の機能を用いたりせずに、１つのセンサ（撮像部）で、自動販売機１０の位置情報と商品情報を特定し、対応付けすることができる。これにより、精度よく効率的に自動販売機１０の情報を把握することができる。
ＧＰＳで自動販売機１０の位置情報を取得する場合に比較して、測定時のＧＰＳシステムの通信状態の影響を受けることもなく、また、測定者の立ち位置のずれによる位置情報のずれもなく、位置情報の精度が向上する。

（第２の実施の形態）
図１１は、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置２００の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の自動販売機管理装置２００は、上記実施の形態とは、さらに、自動販売機の商品見本の陳列状態を取得する点で相違する。
自動販売機管理装置２００は、上記実施形態の自動販売機管理装置１００と同じ、画像取得部１０２と、自動販売機特定部１０４と、商品特定部１０６と、を備えるとともに、さらに、陳列状態取得部２０２を備える。

陳列状態取得部２０２は、フェイス画像を画像認識して得られた商品見本画像から、商品見本１２の陳列状態を取得する。
陳列状態とは、例として、以下の情報が考えられる。ここで、対象商品とは、自動販売機管理装置が情報を把握しようとする対象の商品を言う。
（１）自動販売機１０内での少なくとも対象商品を含む各商品のコラム位置の情報
例として、商品コードとコラムナンバー、あるいは、商品が存在する段（上、中、下）や列（左、中、右）、その順序や配列等
（２）自動販売機１０内における対象商品の存在の有無、またはその数量
（３）対象商品と非対象商品との関係、具体的には、対象商品と非対称商品の相対位置関係や数量の比率等
例として、自社の炭酸飲料Ａが対象商品の場合、自社炭酸飲料Ａが自動販売機１０に存在するか否か、存在する場合、その数量、コラム位置、自動販売機１０全体に対する自社炭酸飲料Ａの数量の割合、または他社の炭酸飲料に対する自社炭酸飲料Ａの数量の割合等を陳列状態として取得してもよい。

なお、陳列状態を把握する際には、商品画像の特徴量に関連付けられた商品の属性情報、自社か他社の区別、商品の種類（炭酸、果汁、スポーツドリンク、水、お茶、コーヒー、スープ等中身の種類や、ホット／コールド等の区分、容器のサイズや種類（缶／ペットボトル））等に基づいて、画像認識された商品を特定するとともに、各商品の陳列状態を把握する。

一般的に、自動販売機１０には、自社製品のみを販売する自社の自動販売機と、自社製品は販売されない他社の自動販売機と、自社製品と他社製品が混在するベンダーの自動販売機と、がある。自社の自動販売機の商品の売り上げ情報等は、自社の自動販売機から収集したり、ベンダーから購入したりして取得することができる。

たとえば、飲料の自動販売機の場合、飲料メーカは、自動販売機１０の展示ウインドウ１４の商品見本１２のコラム構成と、販売実績を分析し、コラム構成が売り上げに与える影響の傾向などの分析を行うことが考えられる。本実施形態の自動販売機管理装置２００によれば、たとえば、自動販売機１０において、商品見本１２のコラム数、すなわち、連続して陳列されている商品見本１２の数量や、商品見本１２の陳列位置、たとえば、真ん中か端か、上、中、下のいずれかの段か、等の情報に基づいて、それらが、売り上げ本数や、売上金額等にどのように影響を及ぼしているか等を分析する。そして、その結果に基づいて、最適なコラム構成を検討することができる。

また、自動販売機１０の設置場所による商品の売り上げへの影響も、統計的に分析することが可能になる。
たとえば、男子校の近くに設置される自動販売機１０では、炭酸飲料の売り上げが高い傾向があり、女子校の近くに設置される自動販売機１０では、お茶等の売り上げが高い傾向がある等の情報を分析することが可能になる。

図１２は、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置２００で撮像されたフェイス画像を説明するための図である。
図１２には、商品見本１２と識別コード画像１６を含むフェイス画像１８から、各商品見本１２のフェイス領域７０と、コード領域７２を抽出した状態が示されている。

陳列状態取得部２０２が取得した商品の陳列状態の情報は、たとえば、図１３に示すコラム情報２１０のように、コラムに、商品名（または、商品ＩＤ）を関連付けて保持することができる。また、コラム情報２１０には、商品が自社製品か否かを示すフラグをさらに含めてもよい。ここで、自社製品であるか否かは、たとえば、特徴量データベース４４に商品画像の特徴量の登録があるか否かで判断し、登録がない場合は他社製品であると判別してもよい。あるいは、商品マスタテーブル５４や特徴量テーブル４５に、商品ＩＤに関連付けて自社製品か否かを示す情報を保持してもよい。
また、商品特定部１０６が、フェイス画像１８から、商品見本１２の金額や、ホットとコールドの区別等の情報を抽出して、商品情報としてさらに取得し、コラム情報２１０に保持してもよい。また、フェイス画像１８から、展示ウインドウ１４や自動販売機１０に設置されているポスターやポップの有無や種類を認識して、得られた情報をさらに保持してもよい。
このようにして取得した商品の陳列状態を含む商品情報は、ビッグデータとして、フェイス画像１８の撮影日時や自動販売機１０の情報とともにデータウェアハウス３２に蓄積される。

以上説明したように、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置２００によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、自動販売機１０の位置情報と、その自動販売機１０の商品の陳列状態との関連付けを、精度よく効率的に行うことができる。

（第３の実施の形態）
図１４は、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置３００の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の自動販売機管理装置３００は、上記実施の形態とは、識別コード画像が付けられていない自動販売機も管理対象に含める構成を有する点で相違する。
本実施形態では、図１５に示すように、識別コード画像１６が貼付されていない第１の自動販売機１０ｂと、識別コード画像１６が貼付されている第２の自動販売機１０ａが併設されている例について説明する。

自動販売機管理装置３００は、画像取得部３０２と、自動販売機特定部３０４と、商品特定部３０６と、を備える。また、自動販売機管理装置３００は、上記実施形態の自動販売機管理装置２００の陳列状態取得部２０２をさらに備えた構成としてもよい。

画像取得部３０２は、上記実施形態の画像取得部１０２と同様な機能を備えるとともに、さらに、第１の自動販売機１０ｂに隣接する第２の自動販売機１０ａの識別コード画像１６と、第１の自動販売機１０ｂに陳列されている少なくとも１つの商品見本１２とが一緒に撮像された、第１の自動販売機１０ｂのフェイス画像１９を取得する。
自動販売機特定部３０４は、上記実施形態の自動販売機特定部１０４と同様な機能を備えるとともに、さらに、画像認識された識別コード画像１６から、第２の自動販売機１０ａの位置を特定する。
商品特定部３０６は、上記実施形態の商品特定部１０６と同様な機能を備えるとともに、さらに、特定された第１の自動販売機１０ｂの商品情報を、自動販売機特定部３０４により特定された第２の自動販売機１０ａの位置情報に紐付ける。

本実施形態では、図７のフェイス情報５６として、第２の自動販売機１０ａの位置情報が格納される。本実施形態では、フェイス情報５６として、第１の自動販売機１０ｂの位置情報として、第２の自動販売機１０ａの位置情報が登録されていることを示す情報をさらに保持してもよい。そして、さらに、フェイス情報５６として、第２の自動販売機１０ａの位置情報とともに、第２の自動販売機１０ａに対する第１の自動販売機１０ｂの相対位置情報、たとえば、右隣、または３つ右隣等の情報を合わせて保持してもよい。

以上説明したように、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置３００によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、識別コード情報を有していない自動販売機１０ｂについても、その位置情報と商品情報を関連付けて、精度よく効率的に取得することができ、すなわち、情報を管理することが可能になる。

（第４の実施の形態）
図１６は、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置４００の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の自動販売機管理装置４００は、上記実施の形態とは、さらに、自動販売機１０の利用者の携帯端末２０を用いて自動販売機１０を撮像して得られた撮像画像から取得した自動販売機１０の位置情報に、携帯端末２０の利用者の情報を関連付ける構成を有する点で相違する。

自動販売機管理装置４００は、自動販売機特定部４０４と、利用者情報取得部４０２を備える。
なお、本実施形態は、上記実施形態の自動販売機管理装置と同様な構成に、本実施形態の自動販売機特定部４０４と、利用者情報取得部４０２を備えた構成としてもよい。

本実施形態において、自動販売機管理装置４００は、自動販売機１０の利用者の携帯端末２０の撮像部２２を用いて撮像された自動販売機１０の識別コード画像１６と、利用者情報と、を取得する利用者情報取得部４０２をさらに備える。
自動販売機特定部４０４が、上記実施形態の自動販売機特定部１０４と同様な機能を有するとともに、さらに、利用者情報取得部４０２が取得した自動販売機１０の識別コード画像１６を画像認識し、画像認識された識別コード画像１６から自動販売機１０の位置を特定し、位置が特定された自動販売機１０の位置情報と、利用者情報とを紐付ける。

本実施形態の自動販売機管理装置４００において、携帯端末２０の送信部２４は、撮像部２２を用いて、少なくとも自動販売機１０の識別コード画像１６を撮像した画像を、利用者情報とともに、データセンタ５のサーバ３０に送信する。

利用者情報は、たとえば、携帯端末２０の識別情報または利用者の識別情報を含む。さらに、利用者情報は、利用者のプロフィール情報を含んでもよい。あるいは、利用者情報取得部４０２は、上記実施形態の画像取得部１０２と同様に、自動販売機１０の少なくとも１つの商品見本１２と識別コード画像１６を一緒に撮像したフェイス画像１８を、利用者情報とともに取得してもよい。
利用者情報とともに画像を携帯端末２０からサーバ３０へ送信する方法は、以下の方法が考えられる。
（１）利用者情報を登録して申し込みまたは購入したアプリケーションを起動し、アプリケーションで管理している利用者情報とともに撮像画像を送信する。
（２）ユーザＩＤ等の利用者情報を用いて、所定のＵＲＬのウェブページにログインし、撮像画像をアップロードする。この場合、ログイン時に使用したユーザＩＤが利用者情報となる。
（３）利用者の携帯端末２０から所定のメールアドレスに撮像画像を送信する。この場合、携帯端末２０のメールアドレスが利用者情報となる。

このように構成された本実施形態の自動販売機管理装置４００の利用シーンについて、以下説明する。
（１）利用者が利用する自動販売機１０の情報を収集し、利用者のプロフィールとともに分析してマーケティングデータとして利用する。たとえば、自動販売機１０の撮像画像を応募シールの替わりに使用させて、キャンペーンに応募できるようにすることで、情報収集できる。
（２）利用者に、所定の商品を販売している自動販売機１０や所定の場所（駅や施設等）に設置されている自動販売機１０を撮像させることで、スタンプラリーなどに応用し、自動販売機１０を情報ステーションとして機能させ、キャンペーン等を展開させる。

以上説明したように、本発明の実施の形態に係る自動販売機管理装置４００によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、利用者情報と紐付けることで、自動販売機１０の販売情報をより効率的に収集でき、更なるビジネスチャンスを展開させることが可能になる。

以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。

以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。

上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
（付記１）
自動販売機管理装置が、
自動販売機の位置情報を示す識別コード画像と、前記自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、当該自動販売機のフェイス画像を取得し、
取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定し、
取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報に紐付ける自動販売機管理装置のデータ処理方法。
（付記２）
付記１に記載の自動販売機管理装置のデータ処理方法において、
前記自動販売機管理装置が、
さらに、前記フェイス画像を画像認識して得られた前記商品見本画像から、前記商品見本の陳列状態を取得する自動販売機管理装置のデータ処理方法。
（付記３）
付記１または２に記載の自動販売機管理装置のデータ処理方法において、
前記自動販売機管理装置が、
第１の自動販売機に隣接する第２の自動販売機の前記識別コード画像と、前記第１の自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、前記第１の自動販売機の前記フェイス画像を取得し、
画像認識された前記識別コード画像から、前記第２の自動販売機の位置を特定し、
特定された前記第１の自動販売機の前記商品情報を、特定された前記第２の自動販売機の位置情報に紐付ける自動販売機管理装置のデータ処理方法。
（付記４）
付記１乃至３いずれかに記載の自動販売機管理装置のデータ処理方法において、
前記自動販売機管理装置が、
携帯端末に含まれる撮像部を用いて前記自動販売機を撮像して得られた前記自動販売機の前記フェイス画像を取得する自動販売機管理装置のデータ処理方法。
（付記５）
付記４に記載の自動販売機管理装置のデータ処理方法において、
前記自動販売機管理装置が、
前記撮像部を含む携帯端末と、
前記自動販売機の前記位置情報に紐付けられた前記商品情報を管理する管理装置と、を備え、
前記自動販売機の特定処理または前記商品の特定処理は、前記携帯端末または前記管理装置により実現される自動販売機管理装置のデータ処理方法。
（付記６）
付記１乃至５いずれかに記載の自動販売機管理装置のデータ処理方法において、
前記自動販売機管理装置が、
さらに、前記自動販売機の利用者の携帯端末の撮像部を用いて撮像された前記自動販売機の前記識別コード画像と、利用者情報と、を取得し、
取得した前記自動販売機の前記識別コード画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定し、前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報と、前記利用者情報とを紐付ける自動販売機管理装置のデータ処理方法。

（付記７）
自動販売機管理装置を実現するコンピュータに、
自動販売機の位置情報を示す識別コード画像と、前記自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、当該自動販売機のフェイス画像を取得する手順、
取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定する手順、
取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報に紐付ける手順を実行させるためのプログラム。
（付記８）
付記７に記載のプログラムにおいて、
前記フェイス画像を画像認識して得られた前記商品見本画像から、前記商品見本の陳列状態を取得する手順をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。
（付記９）
付記７または８に記載のプログラムにおいて、
第１の自動販売機に隣接する第２の自動販売機の前記識別コード画像と、前記第１の自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、前記第１の自動販売機の前記フェイス画像を取得する手順、
画像認識された前記識別コード画像から、前記第２の自動販売機の位置を特定する手順、
特定された前記第１の自動販売機の前記商品情報を、前記自動販売機を特定する手順により特定された前記第２の自動販売機の位置情報に紐付ける手順をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。
（付記１０）
付記７乃至９いずれかに記載のプログラムにおいて、
携帯端末に含まれる撮像部を用いて前記自動販売機を撮像して得られた前記自動販売機の前記フェイス画像を取得する手順をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。
（付記１１）
付記１０に記載のプログラムにおいて、
前記撮像部を含む携帯端末と、
前記自動販売機の前記位置情報に紐付けられた前記商品情報を管理する管理装置と、を備え、
前記自動販売機を特定する手順または前記商品を特定する手順は、
前記撮像部を含む携帯端末または前記自動販売機の前記位置情報に紐付けられた前記商品情報を管理する管理装置により実行されるプログラム。
（付記１２）
付記７乃至１１いずれかに記載のプログラムにおいて、
前記自動販売機の利用者の携帯端末の撮像部を用いて撮像された前記自動販売機の前記識別コード画像と、利用者情報と、を取得する手順、
前記利用者情報を取得する手順により取得した前記自動販売機の前記識別コード画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定し、前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報と、前記利用者情報とを紐付ける手順をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。

１ 管理システム
３ ネットワーク
５ データセンタ
１０ 自動販売機
１２ 商品見本
１４ 展示ウインドウ
１６ 識別コード画像
１８ フェイス画像
１９ フェイス画像
２０ 携帯端末
２２ 撮像部
２４ 送信部
３０ サーバ
３２ データウェアハウス
４０ 受信部
４２ 画像認識部
４４ 特徴量データベース
４５ 特徴量テーブル
４６ 位置特定部
４８ 自動販売機データベース
５０ 商品特定部
５２ 商品データベース
５４ 商品マスタテーブル
５６ フェイス情報
６０ 位置情報テーブル
６２ 自動販売機テーブル
７０ フェイス領域
７２ コード領域
１００ 自動販売機管理装置
１０２ 画像取得部
１０４ 自動販売機特定部
１０６ 商品特定部
２００ 自動販売機管理装置
２０２ 陳列状態取得部
２１０ コラム情報
３００ 自動販売機管理装置
３０２ 画像取得部
３０４ 自動販売機特定部
３０６ 商品特定部
４００ 自動販売機管理装置
４０２ 利用者情報取得部
４０４ 自動販売機特定部

Claims (8)

1. 自動販売機の位置情報を示す識別コード画像と、前記自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、当該自動販売機のフェイス画像を取得する画像取得手段と、
   取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定する自動販売機特定手段と、
   取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、前記自動販売機特定手段により前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報に紐付ける商品特定手段と、を備える自動販売機管理装置。
2. 請求項１に記載の自動販売機管理装置において、
   前記フェイス画像を画像認識して得られた前記商品見本画像から、前記商品見本の陳列状態を取得する陳列状態取得手段をさらに備える自動販売機管理装置。
3. 請求項１または２に記載の自動販売機管理装置において、
   前記画像取得手段は、第１の自動販売機に隣接する第２の自動販売機の前記識別コード画像と、前記第１の自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、前記第１の自動販売機の前記フェイス画像を取得し、
   前記自動販売機特定手段は、画像認識された前記識別コード画像から、前記第２の自動販売機の位置を特定し、
   前記商品特定手段は、特定された前記第１の自動販売機の前記商品情報を、前記自動販売機特定手段により特定された前記第２の自動販売機の位置情報に紐付ける自動販売機管理装置。
4. 請求項１乃至３いずれかに記載の自動販売機管理装置において、
   前記画像取得手段は、携帯端末に含まれる撮像部を用いて前記自動販売機を撮像して得られた前記自動販売機の前記フェイス画像を取得する自動販売機管理装置。
5. 請求項４に記載の自動販売機管理装置において、
   前記撮像部を含む携帯端末と、
   前記自動販売機の前記位置情報に紐付けられた前記商品情報を管理する管理装置と、を備え、
   前記自動販売機特定手段または前記商品特定手段は、前記携帯端末または前記管理装置により実現される自動販売機管理装置。
6. 請求項１乃至５いずれかに記載の自動販売機管理装置において、
   前記自動販売機の利用者の携帯端末の撮像部を用いて撮像された前記自動販売機の前記識別コード画像と、利用者情報と、を取得する利用者情報取得手段をさらに備え、
   前記自動販売機特定手段が、前記利用者情報取得手段が取得した前記自動販売機の前記識別コード画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定し、前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報と、前記利用者情報とを紐付ける自動販売機管理装置。
7. 自動販売機管理装置が、
   自動販売機の位置情報を示す識別コード画像と、前記自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、当該自動販売機のフェイス画像を取得し、
   取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定し、
   取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報に紐付ける自動販売機管理装置のデータ処理方法。
8. 自動販売機管理装置を実現するコンピュータに、
   自動販売機の位置情報を示す識別コード画像と、前記自動販売機に陳列されている少なくとも１つの商品見本とが一緒に撮像された、当該自動販売機のフェイス画像を取得する手順、
   取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された前記識別コード画像から前記自動販売機の位置を特定する手順、
   取得した前記フェイス画像を画像認識し、画像認識された商品見本画像から少なくとも１つの商品を特定するとともに、特定された商品情報を、前記位置が特定された前記自動販売機の位置情報に紐付ける手順を実行させるためのプログラム。

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