JP2014124180A - 栽培装置および栽培方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作物に供給される培養液の排液の処理等を適切に行うことができる栽培装置および栽培方法を提供する。
【解決手段】作物Cを定植した培地Mの下面側に介在される防水性を有するシート13と、培地Mの下方に配置され、シート13および培地Mを下方より支持する栽培ベッド12の培地支持部28と、シート13を支持するシート支持材25と、が備えられ、栽培ベッド12の培地支持部28とは異なる位置に、培地Mから滲出される排液をシート13により排水するための排水路34が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、培養液で作物を栽培する栽培装置および栽培方法に関する。
この種の栽培装置の一例が、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に示されたものは、床面に固定した枠内に防水シートで周囲を包んだロックウールを並べ、そのロックウールを作物の培地とし、給液ポンプを適宜作動させて培養液タンクに貯留された培養液を培地に供給することにより作物の栽培を行うようにされている。
このような培養液で作物を栽培する栽培装置を用いると、土耕栽培のように連作障害が起こらないため、同じ作物を何度も繰り返して栽培できる。
実開昭63−10868号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、培地から滲出される培養液の排液が、培地の載置された枠内に貯留される構造となっている。このため、枠内に貯留された培養液の排液が淀んで、藻、苔、病害虫等が発生しやすく、作物の周辺の衛生状態が悪化し易くなっていた。
また、培養液を作物の培地に供給すると、培地から浸出した培養液の排液がいずれ枠内から溢れることになり、枠外へ溢れた排液は外部へと垂れ流しになるので、環境の面において好ましいものではなかった。
また、培地が枠内に貯留された培養液の排液に浸かった状態になるので、作物が培地から培養液を吸水し過ぎて作物の果実が裂果してしまう等の不都合があった。
上記実情に鑑み、本発明は、作物に供給される培養液の排液の処理等を適切に行うことができる栽培装置および栽培方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る栽培装置は、作物を定植した培地の下面側に介在される防水性を有するシートと、
前記培地の下方に配置され、前記シートおよび前記培地を下方より支持する培地支持手段と、
前記シートを支持するシート支持手段と、が備えられ、
前記培地支持手段とは異なる位置に、前記培地から滲出される排液を前記シートにより排水するための排水路が形成されている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、作物を定植した培地の下面側に防水性を有するシートが介在されており、シートおよび培地が、培地の下方に配置された培地支持手段により下方から支持されており、かつ、シート支持手段により、シートが支持されている。このため、培地から滲出される培養液がシートで全て受け止められ、外部に漏れることを防止でき、環境の面において好ましいものにできる。そして、培地から滲出される排液をシートにより排水するための排水路が形成されているので、防水のためのシートを培養液の排液の排水路として利用でき、排水路を形成するための専用部材を用意する必要がない。
よって、排水路により培養液の排液が排出され、培養液の排液が淀まずに、培養液の排液に藻、苔、病害虫等が発生することを防止でき、作物の周辺の衛生状態を良好に保つことができる。
また、培地から浸出された培養液の排液が排水路により排出されるため、培地が培養液の排液に浸かることが防止され、作物に適度な量の培養液を供給でき、作物の果実が裂果してしまう等の不都合が生じることを防止できる。
さらに、排水路が培地支持手段とは異なる位置に形成されているので、排水路の状態を確認し易くなり、例えば排水路が汚れていないか否か等の確認を目視で行い易くできる。
したがって、作物に供給される培養液の排液の処理を適切に行うことができる。
なお、作物及び培地は、本発明の請求項1に係る栽培装置の必須構成要件ではない。このため、別に販売等された作物や培地が後で組み込まれるような栽培装置も、請求項1に係る発明の技術的範囲に属する。
本発明の請求項2に係る栽培装置は、前記排水路が、平面視において、前記培地の外側位置に形成されている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、排水路が、平面視において、培地の外側位置に形成されており、排水路において培養液の排液が培地の外側位置を導かれるので、排水路の状態を上方側から目視で確認し易くでき、衛生状態の維持管理を行い易くできる。
本発明の請求項3に係る栽培装置は、前記シートに、前記シート支持手段から延出された延出部が備えられており、
前記延出部が、前記排水路を覆うように形成されている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、シートに、シート支持手段から延出された延出部が備えられており、この延出部が、排水路を覆うように形成されているので、一つのシートで、培養液の排液が外部に漏れることを防止しながら、培養液の排液の排出も好適に行い、かつ、排水路への病害虫等の侵入も防止できる。また、シートが遮光性を有するものであれば、排水路における藻や苔の繁殖も抑制できる。よって、排水路を覆う専用のカバーが不要となり、簡素な構造で、作物の周辺の衛生状態を良好に維持できる。
本発明の請求項4に係る栽培装置は、前記延出部が、前記培地を覆うように形成されている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、延出部が、排水路に加えて培地も覆うように形成されているので、培地への病害虫等の侵入を防止できる。また、シートが遮光性を有するものであれば、培地における藻や苔の繁殖も抑制できる。よって、排水路を覆う専用のカバーが不要となり、簡素な構造で、衛生状態を良好に維持できる。
本発明の請求項5に係る栽培装置は、前記シートが、前記排水路側へ向けて下り傾斜となるように前記培地支持手段により支持されている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、シートが排水路側へ向けて下り傾斜となるように培地支持手段により支持されているので、培地から滲出される排液が排水路側へ自然に流下される。このため、培養液の排液を排水路側へ効率よく排出でき、作物に適度な量の培養液を供給でき、作物の果実が裂果してしまう等の不都合が生じることを防止できる。
本発明の請求項6に係る栽培装置は、前記シートに、前記排水路に存在する排液を前記シートの外側へと排出する排水口が設けられ、
前記排水路が、前記排水口側へ向けて下り傾斜となるように構成されている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、シートにより形成されている排水路が、排水口側へ向けて下り傾斜とされているので、排水路に存在する排液が排水口側へ自然に流下されて、シートの外側へと排出される。このため、排水路において培養液の排液が滞留することを防止でき、排水路における培養液の排液に病害虫等が発生することを防止できる。
本発明の請求項7に係る栽培装置は、前記シートの傾斜角度または前記排水路の傾斜角度を調節可能な調節手段が備えられている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、作物を栽培している間に、シートの傾斜角度や排水路の傾斜角度に変化が生じた場合であっても、培養液の排液を好適に排出できるように、調節手段により、シートの傾斜角度や排水路の傾斜角度を調節できる。例えば、経年使用により培地支持手段の姿勢やシート支持手段の姿勢に変化が生じると、シートの傾斜角度や排水路の傾斜角度も一緒に変化して、培養液の排液が排水路側へ流れ難くなったり、排水路における培養液の排液が排水口側へ流れ難くなったりすることが考えられる。このような場合でも、培養液の排液が好適に流れるように、調節手段によりシートの傾斜角度や排水路の傾斜角度を適切に調節できる。
本発明の請求項8に係る栽培方法は、作物を定植した培地の下面側に防水性を有するシートが介在される介在工程と、前記培地の下方より前記シートおよび前記培地が支持される培地支持工程と、前記シートが支持されるシート支持工程と、前記培地から滲出される排液が、前記シートおよび前記培地が支持される位置とは異なる位置に形成された前記シートの排水路から排出される排水工程と、が含まれる点を特徴とする。
本特徴構成によれば、作物を定植した培地の下面側に防水性を有するシートが介在されており、培地の下方よりシートおよび培地が支持されており、シートが支持されている。このため、培地から滲出される培養液がシートで全て受け止められ、外部に漏れることを防止でき、環境の面において好ましいものにできる。そして、培地から滲出される排液が、シートおよび培地が支持される位置とは異なる位置に形成されたシートの排水路から排出されるので、排水路を形成するための専用部材を用意する必要がない。
よって、排水路により培養液の排液が排出され、培養液の排液が淀まずに、培養液の排液に藻、苔、病害虫等が発生することを防止でき、作物の周辺の衛生状態を良好に保つことができる。
また、培地から浸出された培養液の排液が排水路により排出されるため、培養液の排液に培地が浸かることが防止され、作物に適度な量の培養液を供給でき、作物の果実が裂果することを防止できる。
さらに、培地から滲出される排液が、シートおよび培地が支持される位置とは異なる位置に形成されたシートの排水路から排出されるので、排水路の状態を確認し易くなり、例えば排水路が汚れていないか否か等の確認を目視で行い易くできる。
したがって、作物に供給される培養液の排液の処理を適切に行うことができる。
本発明の請求項9に係る栽培方法は、前記排水工程で、前記排液が、平面視において、前記培地の外側位置を導かれるようにされている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、排水路が、平面視において、培地の外側位置を導かれるので、排水路の状態を上方側から目視で確認し易くでき、衛生状態の維持管理を行い易くできる。
本発明の請求項10に係る栽培方法は、前記シートの部分から延出された延出部により前記排水路が覆われる被覆工程が含まれる点を特徴とする。
本特徴構成によれば、シートの部分から延出された延出部により排水路が覆われるので、一つのシートで、培養液の排液が外部に漏れることを防止しながら、培養液の排液の排出も好適に行い、かつ、排水路への病害虫等の侵入も防止できる。また、シートが遮光性を有するものであれば、排水路における藻や苔の繁殖も抑制できる。よって、排水路を覆う専用のカバーが不要となり、簡素な構造で、作物の周辺の衛生状態を良好に維持できる。
本発明の請求項11に係る栽培方法は、前記被覆工程で、前記延出部により前記培地が覆われるようにされている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、延出部により、排水路に加えて培地も覆われるので、培地への病害虫等の侵入を防止できる。また、シートが遮光性を有するものであれば、培地における藻や苔の繁殖も抑制できる。よって、排水路を覆う専用のカバーが不要となり、簡素な構造で、衛生状態を良好に維持できる。
本発明の請求項12に係る栽培方法は、前記排水工程で、前記排液が、前記排水路側へ導かれるようにされている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、培養液の排液が、排水路側へ導かれるので、培地から滲出される排液が排水路側へ自然に流下される。このため、培養液の排液を排水路側へ効率よく排出でき、作物に適度な量の培養液を供給でき、作物の果実が裂果することを防止できる。
本発明の請求項13に係る栽培方法は、前記排水工程で、前記排液が、前記排水路に存在する排液を前記シートの外側へと排出する排水口に導かれるようにされている点を特徴とする。
本特徴構成によれば、培養液の排液が、排水路に存在する排液をシートの外側へと排出する排水口に導かれるので、培地から排水路へと導かれた培養液の排液が、排水路において排水口側へ向けて導かれる。このため、排水路において培養液の排液が滞留することを防止でき、排水路における培養液の排液に病害虫等が発生することを防止できる。
本発明の請求項14に係る栽培方法は、前記シートの傾斜角度または前記排水路の傾斜角度が調節される調節工程が含まれる点を特徴とする。
本特徴構成によれば、作物を栽培している間に、シートの傾斜角度や排水路の傾斜角度に変化が生じた場合であっても、培養液の排液を好適に排出できるように、シートの傾斜角度または排水路の傾斜角度が調節される。例えば、経年使用により培地支持手段の姿勢やシート支持手段の姿勢に変化が生じると、シートの傾斜角度や排水路の傾斜角度も一緒に変化して、培養液の排液が排水路側へ流れ難くなったり、排水路における培養液の排液が排水口側へ流れ難くなったりすることが考えられる。このような場合でも、培養液の排液が好適に流れるように、シートの傾斜角度や排水路の傾斜角度を好適に調節できる。
本発明の請求項15に係る栽培方法は、前記培地として、有機培地が用いられる点を特徴とする。
作物を生育する培地として従来はロックウール等の無機培地が用いられることが多かった。しかしながら、ロックウール等の無機培地は、優れた人工培地である一方、不燃性で焼却処分できないため、廃棄処分に手間がかかり、しかも、埋め立て等によって処分されるため、環境負荷も大きい。これに対し、本特徴構成によれば、培地として、焼却処分が可能な有機培地が用いられることにより、廃棄処分の手間を削減できる。さらに、栽培に使用した有機培地は、畑等の圃場に散布することにより土壌改良剤として再利用することもでき、環境の面でも好適となる。
本発明の請求項16に係る栽培方法は、培土の側面を覆う側壁部と、前記作物の根が下方へ通過するための孔部とが備えられた育苗ポットにより育苗された前記作物が用いられ、前記育苗ポットの孔部側を前記培地の上に載置することにより、前記作物が前記培地へと定植される定植工程が含まれる点を特徴とする。
本特徴構成によれば、培土の側面を覆う側壁部と、前記作物の根が下方へ通過するための孔部とが備えられた育苗ポットを用いて予め育苗しておいた作物を、培地の上に載置するだけで、育苗ポットの孔部を通じて作物の根が下方に伸びて培地に活着されるので、定植作業が簡単となり、作物の栽培を簡単に開始できる。また、例えば育苗ポットの上から培養液を供給することにより、育苗ポットの側壁部により培養液の拡散が防止され、培地中に存在する作物の根に対して効率よく培養液を供給できる。
栽培装置の正面断面図である。 (a)は、栽培装置の全体平面図、(b)は、栽培装置の全体側面図である。 挟持具の取り付け方を説明する斜視図である。 栽培方法のフローチャートである。 架台の第一変更例を示す正面断面図である。 培地支持手段の第一変更例を示す正面断面図である。 培地支持手段の第二変更例を示す正面断面図である。 培地支持手段の第三変更例を示す正面断面図である。 培地支持手段の第四変更例を示す正面断面図である。 培地支持手段の第五変更例を示す正面断面図である。 挟持具の第一変更例を示す正面断面図である。 挟持具の第二変更例を示す正面断面図である。 挟持具の第三変更例を示す正面断面図である。 調節手段の第一変更例を示す斜視断面図である。 調節手段の第二変更例を示す正面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔栽培装置〕
図1、図2(a)、図2(b)に示すように、栽培装置は、トマト、キュウリ、ナス、イチゴ等の果菜類の作物Cを培地Mに植え、その培地Mに培養液を供給することにより作物を生育するものである。この栽培装置は、側壁及び天井を透光性部材で構成された不図示の温室内に配置されている。栽培装置は、圃場の上にシート等を敷いて形成された比較的軟弱な床面上に設置されている。栽培装置には、架台11と、栽培ベッド12と、シート13と、シート13を架台11に支持する挟持具14と、培養液の供給システム15と、培養液の排液の回収システム16と、が備えられている。この栽培装置に、培地M、育苗ポットR等が組み込まれて作物Cの栽培が行われる。
〔架台〕
図1、図2(a)、図2(b)に示すように、架台11は、全体が直方体状の枠形状となるように、円筒状断面を有するパイプ材が組まれて構成されている。以下、横方向のうち、架台11の長手方向側を前後方向と称し、架台11の前後方向に直交する方向を左右方向と称する。架台11には、前後方向に複数配設された左右方向に一対の支柱19と、支柱19の下部間に左右方向に横架された下横材20と、支柱19の上部間に左右方向に横架された上横材21と、支柱19における下横材20よりも下方箇所間に左右方向に横架された沈下防止横材22と、前後方向に並んだ支柱19の上部間に横架された左右方向に一対の紐吊り材23と、前後方向に並んだ下横材20間に横架されて支持された左右方向に一対の培地支持材24と、前後方向に並んだ支柱19の中央部間に横架された左右一対のシート支持材25(「シート支持手段」の一例)と、が備えられている。支柱19の下端部には、高さ調節機構が設けられた支持具19aが備えられている。紐吊り材23は、作物Cが成長した際に、作物Cの茎に誘引紐を結んで、作物Cを上方から吊るためのものである。なお、本実施形態では、図2(a)、図2(b)に示すように、架台11が二つ設置され、すなわち、作物Cが2列設置されているものを一例として示している。
〔栽培ベッド〕
図1に示すように、栽培ベッド12は、発泡スチロール等の樹脂材からなり、一対の培地支持材24の上に載置されている。栽培ベッド12は、シート13および培地Mの下方に配置され、シート13および培地Mを下方より支持する。栽培ベッド12は、前後方向に長く形成されており、栽培ベッド12には、正面視において、第一壁部26と、第一壁部26に隣接する溝部27と、溝部に隣接する培地支持部28(「培地支持手段」の一例)と、培地支持部28に隣接する第二壁部29と、培地支持部28の中央部側に設けられた挿通部30と、が備えられている。第一壁部26および第二壁部29は、培地支持部28の上端部よりも高くなるようにされている。培地支持部28は、溝部27側へと緩やかな下り傾斜となるように構成されている。溝部27の底面は、培地支持部28の下端部よりも低くなるようにされており、培地支持部28と溝部27との間には段差が形成されている。挿通部30は、培地Mの下方に位置する位置に配置され、挿通部30には、冬季等の寒い時に培地Mの温度を上昇させて作物Cの根を寒さから守るための温湯管31が挿通される。前述のシート支持材25は、栽培ベッド12の培地支持部28よりも高い位置でシート13を支持する。
〔シート〕
シート13は、防水性と、遮光性とを有し、適宜に折り曲げ可能な柔軟性を有する素材で構成されている。シート13の遮光性により、培養液や培地Mにおける藻や苔の繁殖を抑制できる。図1に示すように、架台11に支持された状態のシート13には、正面視において、培地接触部32と、排水部33と、排水部33により形成された排水路34と、折り曲げ部35と、延出部36と、が形成されている。排水路34は、栽培ベッド12の培地支持部28とは異なる位置に、培地Mから滲出される培養液の排液をシート13により排水するように形成されている。なお、排水路34は、栽培装置の設置当初から形成されている。また、排水路34は、平面視において、培地Mの外側位置に形成されている。シート13には、排水路34に存在する排液をシート13の外側へと排出する排水口37が設けられている。シート13の培地接触部32は、作物Cを定植した培地Mの下面側に介在される。シート13は、栽培ベッド12の溝部27に、培地接触部32よりも低い位置に位置する排水部33を形成するようにして緩められた状態で、図1、図2(b)、図3に示すように、その左右両端で挟持具14によりシート支持材25にそれぞれ固定され、その固定された部分が折り曲げ部35とされている。挟持具14は、断面が半円状に形成されており、シート13をシート支持材25の半径方向の外側から挟み込むようにして固定している。
図1に示すように、シート13の延出部36は、挟持具14によりシート支持材25に固定された折り曲げ部35から延出された部分であって、折り曲げ部35から内側へ折り返された部分であり、排水部33、培地M、作物Cの株元を覆うように形成されている。シート13は、このような排水部33、延出部36を形成できる大きさのものとされている。このような大きさのシート13としていることにより、仮に作物Cに病気が発生した場合等には、培地Mや排水路34における培養液の排液等を丸ごと覆って廃棄処分できる。排水部33により培地Mから滲出される培養液の排液を排出する排水路34が長手方向に長く形成されている。シート13は、その培地接触部32が、排水路34側へ向けて下り傾斜となるように、栽培ベッド12の培地支持部28の傾斜に沿って支持されている。また、シート13は、排水部33が、排水口37へ向けて上流側から下流側へ培養液の排液が流下させるべく、前後方向に緩やか下り傾斜となるように、その折り曲げ部35でシート支持材25に複数の挟持具14により挟持されて支持されている。つまり、シート13により形成された排水路34は、排水口37へ向けて上流側から下流側へ培養液の排液が流下するように、前後方向に緩やかな下り傾斜となるように構成されている。
〔培養液の供給システム〕
図2(a)、図2(b)に示すように、培養液の供給システム15には、液肥タンク38と、給液ポンプ39と、フィルター40と、第一バルブ41と、第二バルブ42と、第三バルブ43と、供給管44と、栽培される作物C毎に供給管44から分岐された点滴具45と、が備えられている。液肥タンク38は、作物Cに供給する培養液を貯留するものであり、培養液が日光に晒されることを防止するため、床面下に埋設されている。給液ポンプ39は、液肥タンク38から供給管44を介して点滴具45へ培養液を送出する。フィルター40は、液肥タンク38から吸い上げられた培養液を漉して、供給管44や点滴具45の目詰まりを防止する。第一バルブ41は、一列目の作物Cへの培養液の供給を制御するものである。第二バルブ42は、二列目の作物Cへの培養液の供給を制御するものである。第三バルブ43は、液肥タンク38へと培養液を適宜戻すものである。点滴具45は、作物Cの株元に培養液が滴下されるように支持ピン46で固定されている。給液ポンプ39、第一バルブ41、第二バルブ42、第三バルブ43、適時に作動させて、作物Cへの培養液の供給が行われる。
〔培養液の排液の回収システム〕
図2(a)、図2(b)に示すように、培養液の排液の回収システム16には、シート13により形成された排水路34と、シート13に形成された排水口37と、排水管47と、中継タンク48と、排液ポンプ49と、排液タンク50と、が備えられている。排水路34は、作物Cが並べられた方向に排水口37へ向けて培養液の排液を流すように構成されている。排水管47は、シート13の排水口37から中継タンク48へ培養液の排液を導くものである。なお、シート13の排水口37と排水管47との接続部には、不図示のホースニップル等の液漏れを防止する部材が用いられている。中継タンク48は、シート13の排水口37よりも液面レベルが低い高さとなるように設けられており、シート13の排水口37から排出された培養液の排液が排水管47を介して自然に中継タンク48へ流下するように構成されている。排液ポンプ49は、中継タンク48から排液タンク50へと排液を汲み上げるものである。排液タンク50は、遮光性部材から構成されており、培養液の排液を回収して貯留するものである。なお、排液タンク50を、液肥タンク38と同様に、床面下に埋設してもよく、この場合、中継タンク48や排液ポンプ49が不要となる。このように、用いられた培養液の排液は、最終的に排液タンク50に全て回収されるので、培養液の排液を外部に垂れ流しにする場合のような環境負荷を発生させることがない。
〔培地〕
図1、図2(a)、図2(b)に示すように、培地Mは、天然有機物のヤシ殻に由来するヤシ殻培地(「有機培地」の一例)であり、長手方向に長く形成され、防水性のフィルムFで覆われている。ヤシ殻培地を用いることにより、作物Cの根圏環境における液相と気相のバランスが良くなり、つまり、作物Cに供給される培養液を適度に培地Mに保水しながら作物Cの根に供給される酸素を保持されるので、作物Cの生育に好適となる。フィルムFには、培地Mの底側で排水路34に近い側の部位に、前後方向に3箇所の抜き孔dが形成されており、抜き孔dから培地Mに供給された培養液の余剰分が滲出され、排水路34側へ排出される。また、フィルムFには、上側箇所に、作物C毎の育苗ポットRが載置され、育苗ポットRに植えられた作物Cの苗の根の通過を許す通過孔hが形成されている。
〔育苗ポット〕
図1に示すように、育苗ポットRは、作物Cの苗を生育するための培土Sの側面を覆う側壁部wと、作物Cの根が下方へ通過するための孔部Pとが備えられている。このような孔部Pを設けた育苗ポットRに育苗ポットRの孔部Pよりも小さな液排出孔が形成されたのみの不図示の汎用ポットを外嵌したものに、作物Cの種子を播き、苗まで育てる。そして、汎用ポットから育苗ポットRを抜き出して、作物Cの苗が植えられた育苗ポットRを培地Mの通過孔hに載置することで、培地Mに対する作物Cの定植が行われる。
〔シートの傾斜角度の調節手段〕
圃場の上にシート13を敷いて床面としている場合、大雨が降った後等には、床面が軟化して架台11等の重みで沈下する場合がある。このような場合、シート13の左右方向の傾斜角度やシート13の排水路34の前後方向の傾斜角度が変化する。栽培装置には、このようなシート13の左右方向の傾斜角度またはシート13の排水路34の前後方向の傾斜角度を調節可能な調節手段が備えられている。具体的には、前述した挟持具14が調節手段に相当する。
シート13の左右方向の傾斜角度を調節するには、左右いずれか一方の挟持具14によるシート13の挟み込みを一旦緩め、シート13を引き上げ、あるいは、引き下ろして、排水部33側へ下り傾斜が生じるように調節して、新たな折り曲げ部35にて挟持具14にてシート支持材25にシート13を再度固定する。これにより、培地Mから滲出された培養液の排液が、排水路34側へ流れるように調節できる。このように、挟持具14を操作するだけでシート13の左右方向の傾斜角度を調節できるので、調節作業を簡単に行うことができる。
また、シート13の排水路34の前後方向の傾斜角度を調節するには、シート13の上流側部分を固定している挟持具14によるシート13の挟み込みを一旦緩め、シート13を引き上げて固定する。これをシート13の排水部33が排水口37側に向けて徐々に低くなるように各箇所の挟持具14を操作して調整する。これにより、シート13の排水路34が上流側から下流側へ傾斜するように調整でき、排水路34において培養液の排液が滞留することなく排水口37側へ流れるように調節できる。このように、挟持具14を順次操作するだけでシート13の排水路34の前後方向の傾斜角度を調節できるので、調節作業を簡単に行うことができる。
〔栽培方法〕
図4に示すように、上述の栽培装置を用いた際の栽培方法に含まれる工程は、以下の通りである。
まず、作物Cを定植した培地Mの下面側に防水性を有するシート13が介在される介在工程が行われる(ステップ♯1)。培地Mとしては、前述のように、有機培地が用いられる。
そして、培地Mの下方よりシート13および培地Mが支持される培地支持工程が行われる(ステップ♯2)。そして、シート13および培地Mが下方より支持される位置よりも高い位置でシート13が支持されるシート支持工程が行われる(ステップ♯3)。
そして、培土Sの側面を覆う側壁部wと、作物Cの根が下方へ通過するための孔部Pとが備えられた育苗ポットRにより育苗された作物Cが用いられ、育苗ポットRの孔部P側を培地Mの上に載置することにより、作物Cが培地Mへと定植される定植工程が行われる(ステップ♯4)。
そして、培地Mが下方より支持される位置よりも高い位置で支持されたシート13の部分から延出された延出部36により排水路34が覆われる被覆工程が行われる(ステップ♯5)。この被覆工程では、延出部36により培地Mおよび作物Cの株元も覆われるようにされている。このとき、もちろん点滴具45もシート13の延出部36の内側に覆われるようにされている。
そして、培養液の供給システム15における給液ポンプ39、第一バルブ41、第二バルブ42、第三バルブ43が適時に作動され、各作物の培地Mへ点滴具45からそれぞれ培養液が供給される供給工程が行われる(ステップ♯6)。
そして、培地Mから滲出される排液が、シート13および培地Mが支持される位置とは異なる位置に形成されたシート13の排水路34から排出される排水工程が行われる(ステップ♯7)。この排水工程では、排液が、平面視において、培地Mの外側位置を導かれるようにされている。また、この排水工程では、排液が、排水路34側へ導かれるようにされている。また、この排水工程では、排水路34に存在する排液が、排水口37によりシート13の外側へと導かれて排出されるようにされている。
そして、培養液の排液の回収システム16において、排液ポンプ49を作動させて、排水口37から排出され、排水管47から中継タンク48へ流れた培養液の排液を回収タンクへと回収する回収工程が行われる(ステップ♯8)。
次に、作物Cを生育中に、床面が軟化して架台11等の重みで沈下する等して、架台11や栽培ベッド12やシート13の姿勢が変化された場合、シート13の傾斜角度または排水路34の傾斜角度が調節される調節工程が適宜行われる(ステップ♯9)。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、上横材21、沈下防止横材22が備えられた架台11を一例として示したが、これに限られない。例えば、図5に示すように、上横材や沈下防止横材が無く、シート支持材25と同程度の高さの支柱69が備えられた他の架台71であってもよく、これにより、部品点数を減らすことができ、栽培装置の製造コストを削減できる。
(2)上記実施形態では、支柱19、下横材20、上横材21、沈下防止横材22、紐吊り材23、培地支持材24、シート支持材25は、円筒状断面を有するパイプ材として説明したが、これに限られず、異形断面のパイプ材や、種々の断面形状の中実材等が用いられていてもよい。
(3)上記実施形態では、排水路34が、栽培装置の設置当初から形成されているものとして説明したが、これに限られず、排水路34を常時形成するのではなく、シート13上に培養液の排液が溜まってきたときに、一時的に培養液の排液を排出する排水路34を形成するように構成されていてもよい。
(4)上記実施形態では、シート支持手段として、培地支持手段の一例である栽培ベッド12の培地支持部28よりも高い位置でシート13を支持するシート支持材25を一例に示したが、これに限られず、他のシート支持手段であってもよい。例えば、栽培ベッド12の培地支持部28と略同じ高さ位置で、シート13を支持する他のシート支持手段であってもよいし、あるいは、栽培ベッド12の培地支持部28よりも低い高さ位置でシート13を支持する他のシート支持手段であってもよい。
(5)上記実施形態では、培地支持手段として、第一壁部26と、溝部27と、培地支持部28と、第二壁部29と、が備えられた栽培ベッド12を一例に示したがこれに限られず、他の培地支持手段であってもよい。
(5−1)例えば、図6に示すように、第一壁部96と、第一壁部96に隣接する第一溝部97aと、第一溝部97aに隣接する培地支持部98と、培地支持部98に隣接する第二溝部97bと、第二溝部97bに隣接する第二壁部99と、が備えられた栽培ベッド82が培地支持手段として備えられていてもよい。これにより、シート13により培地Mの横両側に排水路104a、排水路104bの二つの排水路が形成される。また、特に図示はしないが、排水口も排水路104a、排水路104b毎にそれぞれ形成される。
(5−2)また、他に、例えば、図7に示すように、図6に示した栽培ベッド112から第一壁部96と、第二壁部99と、を無くした栽培ベッド112を培地支持手段として備えていてもよい。
(5−3)また、他に、例えば、図8に示すように、図7に示した栽培ベッド112から更に、第一溝部97aと第二溝部97bと、を無くした栽培ベッド122を培地支持手段として備えていてもよい。この場合、例えば、図9に示すように、図8において培地Mの一方側のみに排水路104aを形成するようにシート13をシート支持材25により支持するようにしてもよい。
(5−4)また、他に、例えば、図10に示すように、栽培ベッドを用いずに、左右方向に一対の培地支持材24上に培地Mが直接支持されることにより、培地支持材24が培地支持手段としての機能を果たす態様であってもよい。この場合、特に図示はしないが、左右の培地支持材24間に排水路を形成するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、シート13上に培地Mを載置しているが、これに限られず、シート13上に上下方向のスペーサを載置し、そのスペーサ上に培地Mを載置するようにしてもよい。これにより、培地Mの通気性が向上され、作物Cの根に対する酸素の供給を良好にできる。
(7)上記実施形態では、シート支持手段として、断面が半円状の挟持具14を一例として示したが、これに限られず、他のシート支持手段であってもよい。
(7−1)例えば、図11に示すように、シート支持材25に沿って、シート支持材25の横側に配置され、シート支持材25との間にシート13を横方向から挟むことが可能な挟持材135と、をシート支持手段として備えていてもよい。
(7−2)また、他に、例えば、図12に示すように、挟持材135がシート支持材25の上側に配置され、シート13を挟持材135とシート支持材25との間に上下方向から挟むこんで支持されるように構成されていてもよい。
(7−3)また、他に、例えば、図13に示すように、シート支持材25と、挟持材135と、シート13の重なり部分に挿通される挿通材136との3つの部材によりシート13を挟み込むようなシート支持手段であってもよい。
(8)上記実施形態では、調節手段として、挟持具14を一例として示したが、これに限られず、他の調節手段であってもよい。
(8−1)例えば、図14に示すように、図11に示した挟持材135を、シート支持材25を固定して、シート支持材25の周りを旋回させることにより、シート13を巻き上げ、巻き下げできる構成の調節手段であってもよい。
(8−2)また、他に、例えば、図15に示すように、図11に示した挟持材135を、シート支持材25を固定して、上下方向に昇降することにより、シート13の巻き上げ、巻き下げを行いうる構成の調節手段であってもよい。
(9)上記実施形態では、栽培装置により栽培される作物として、トマト等の果菜類の作物Cを一例として説明したが、ハクサイ、レタス、ホウレンソウ、ネギ等の葉菜類の作物等の他の作物であってもよい。
(10)上記実施形態では、培地Mとして、天然有機物のヤシ殻に由来する有機培地であるヤシ殻培地を用いる例を示したが、これに限られず、樹脂材、もみがら、ピートモス、おがくず、混合倍土等の他の天然有機物に由来する有機培地を用いてもよい。また、ポリウレタン、ポリフェノール、プラスチックペレット等の有機合成物からなる他の有機培地や、ロックウール、レキ、砂、もみがらくん炭、パーライト、ガラスビーズ等の無機培地を培地として用いることもできる。また、培地Mとして、ロックウールや礫等の無機培地を用いてもよい。
(11)上記実施形態では、作物Cの苗の植えられた育苗ポットRを培地Mの上に載置して作物Cを培地Mに定植させることを、作物Cが栽培される態様の一例に示したが、これに限られず、例えば、比較的容量の大きな植木鉢等の大きな容器に、培地Mとしての培土を収納し、その培土に予め作物Cを定植しておき、その作物Cを定植した容器を栽培装置に組み込むことにより、作物Cの栽培が行われる態様であってもよい。
(12)上記実施形態では、圃場の上にシート13を敷いて形成された比較的軟弱な床面に栽培装置が設置される例を示したが、これに限られず、栽培装置は、コンクリート等からなる堅い床面に設置されていてもよい。
(13)上記実施形態では、栽培方法の工程を、介在工程、培地支持工程、シート支持工程、定植工程、被覆工程、供給工程、排水工程、回収工程、調節工程の順で示したが、これに限られず、必要に応じてこれらの工程の順序が入れ替えられた栽培方法であってもよい。
13 :シート
14 :挟持具(「調節手段」)
25 :シート支持材(「シート支持手段」)
28 :培地支持部(「培地支持手段」)
34 :排水路
36 :延出部
37 :排水口
C :作物
M :培地
R :育苗ポット
S :培土
P :孔部
w :側壁部

Claims (16)

  1. 作物を定植した培地の下面側に介在される防水性を有するシートと、
    前記培地の下方に配置され、前記シートおよび前記培地を下方より支持する培地支持手段と、
    前記シートを支持するシート支持手段と、が備えられ、
    前記培地支持手段とは異なる位置に、前記培地から滲出される排液を前記シートにより排水するための排水路が形成されている栽培装置。
  2. 前記排水路が、平面視において、前記培地の外側位置に形成されている請求項1に記載の栽培装置。
  3. 前記シートに、前記シート支持手段から延出された延出部が備えられており、
    前記延出部が、前記排水路を覆うように形成されている請求項1または2に記載の栽培装置。
  4. 前記延出部が、前記培地を覆うように形成されている請求項3に記載の栽培装置。
  5. 前記シートが、前記排水路側へ向けて下り傾斜となるように前記培地支持手段により支持されている請求項1ないし4のいずれか一項に記載の栽培装置。
  6. 前記シートに、前記排水路に存在する排液を前記シートの外側へと排出する排水口が設けられ、
    前記排水路が、前記排水口側へ向けて下り傾斜となるように構成されている請求項1ないし5のいずれか一項に記載の栽培装置。
  7. 前記シートの傾斜角度または前記排水路の傾斜角度を調節可能な調節手段が備えられている請求項1ないし6のいずれか一項に記載の栽培装置。
  8. 作物を定植した培地の下面側に防水性を有するシートが介在される介在工程と、前記培地の下方より前記シートおよび前記培地が支持される培地支持工程と、前記シートが支持されるシート支持工程と、前記培地から滲出される排液が、前記シートおよび前記培地が支持される位置とは異なる位置に形成された前記シートの排水路から排出される排水工程と、が含まれる栽培方法。
  9. 前記排水工程で、前記排液が、平面視において、前記培地の外側位置を導かれるようにされている請求項8に記載の栽培方法。
  10. 前記シートの部分から延出された延出部により前記排水路が覆われる被覆工程が含まれる請求項8または9に記載の栽培方法。
  11. 前記被覆工程で、前記延出部により前記培地が覆われるようにされている請求項10に記載の栽培方法。
  12. 前記排水工程で、前記排液が、前記排水路側へ導かれるようにされている請求項8ないし11のいずれか一項に記載の栽培方法。
  13. 前記排水工程で、前記排液が、前記排水路に存在する排液を前記シートの外側へと排出する排水口に導かれるようにされている請求項8ないし12のいずれか一項に記載の栽培方法。
  14. 前記シートの傾斜角度または前記排水路の傾斜角度が調節される調節工程が含まれる請求項8ないし13のいずれか一項に記載の栽培方法。
  15. 前記培地として、有機培地が用いられる請求項8ないし14のいずれか一項に記載の栽培方法。
  16. 培土の側面を覆う側壁部と、前記作物の根が下方へ通過するための孔部とが備えられた育苗ポットにより育苗された前記作物が用いられ、前記育苗ポットの孔部側を前記培地の上に載置することにより、前記作物が前記培地へと定植される定植工程が含まれる請求項8ないし15のいずれか一項に記載の栽培方法。
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