JP2014123812A - 音響発生器、音響発生装置および電子機器 - Google Patents

音響発生器、音響発生装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な音圧の周波数特性を得ること。
【解決手段】実施形態に係る音響発生器は、励振器と、扁平な振動体とを備える。上記励振器は、電気信号が入力されて振動する。上記振動体は、上記励振器が取り付けられており、かかる励振器の振動によってこの励振器とともに振動する。また、上記励振器は、上記振動体を平面視した場合の上記励振器の輪郭の少なくとも1辺と、かかる1辺に向かい合う上記振動体の輪郭の辺とが非平行となるように設けられる。
【選択図】図3A

Description

開示の実施形態は、音響発生器、音響発生装置および電子機器に関する。
従来、圧電素子を用いた音響発生器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。かかる音響発生器は、振動板に取り付けた圧電素子に電圧を印加して振動させることによって振動板を振動させ、かかる振動の共振を積極的に利用することで音響を出力するものである。
また、かかる音響発生器は、振動板に樹脂フィルムなどの薄膜を用いることができるため、一般的な電磁式スピーカなどに比べて薄型かつ軽量に構成することが可能である。
なお、振動板に薄膜を用いる場合、薄膜は、優れた音響変換効率を得られるように、たとえば一対の枠部材によって厚み方向から挟持されることによって均一に張力をかけられた状態で支持されることが求められる。
特開2004−023436号公報
しかしながら、上記した従来の音響発生器は、均一に張力がかけられた振動板の共振を積極的に利用するが故に、音圧の周波数特性においてピーク(周囲よりも音圧が高い部分)およびディップ(周囲よりも音圧が低い部分)が生じやすく、良質な音質を得にくいという問題があった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、良好な音圧の周波数特性を得ることができる音響発生器、音響発生装置および電子機器を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る音響発生器は、励振器と、扁平な振動体とを備える。前記励振器は、電気信号が入力されて振動する。前記振動体は、前記励振器が取り付けられており、該励振器の振動によって該励振器とともに振動する。また、前記励振器は、前記振動体を平面視した場合の前記励振器の輪郭の少なくとも1辺と、該1辺に向かい合う前記振動体の輪郭の辺とが非平行となるように設けられる。
実施形態の一態様によれば、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
図1Aは、基本的な音響発生器の概略構成を示す模式的な平面図である。 図1Bは、図1AのA−A’線断面図である。 図2は、音圧の周波数特性の一例を示す図である。 図3Aは、実施形態に係る音響発生器の構成の一例を示す模式的な平面図である。 図3Bは、圧電素子の具体的な配置例を示す模式的な平面図(その1)である。 図3Cは、圧電素子の具体的な配置例を示す模式的な平面図(その2)である。 図4Aは、圧電素子の変形例を示す模式的な平面図(その1)である。 図4Bは、圧電素子の変形例を示す模式的な平面図(その2)である。 図4Cは、圧電素子の変形例を示す模式的な平面図(その3)である。 図4Dは、圧電素子の変形例を示す模式的な平面図(その4)である。 図5Aは、圧電素子が複数個設けられる場合の一例を示す模式的な平面図(その1)である。 図5Bは、圧電素子が複数個設けられる場合の一例を示す模式的な平面図(その2)である。 図6Aは、実施形態に係る音響発生装置の構成を示す図である。 図6Bは、実施形態に係る電子機器の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する音響発生器、音響発生装置および電子機器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、実施形態に係る音響発生器1の説明に先立って、基本的な音響発生器1’の概略構成について、図1Aおよび図1Bを用いて説明する。図1Aは、音響発生器1’の概略構成を示す模式的な平面図であり、図1Bは、図1AのA−A’線断面図である。
なお、説明を分かりやすくするために、図1Aおよび図1Bには、鉛直上向きを正方向とし、鉛直下向きを負方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、後述の説明に用いる他の図面でも示す場合がある。
また、以下では、複数個で構成される構成要素については、複数個のうちの一部にのみ符号を付し、その他については符号の付与を省略する場合がある。かかる場合、符号を付した一部とその他とは同様の構成であるものとする。
また、図1Aにおいては、樹脂層7(後述)の図示を省略している。また、説明を分かりやすくするために、図1Bは、音響発生器1’を厚み方向(Z軸方向)に大きく誇張して示している。
図1Aに示すように、音響発生器1’は、枠体2と、振動板3と、圧電素子5とを備える。なお、図1Aに示すように、以下の説明では、圧電素子5が1個である場合を例示するが、圧電素子5の個数を限定するものではない。
枠体2は、矩形の枠状で同一形状を有する2枚の枠部材によって構成されており、振動板3の周縁部を挟み込んで振動板3を支持する支持体として機能する。振動板3は、板状やフィルム状の形状を有しており、その周縁部が枠体2に挟み込まれて固定され、枠体2の枠内において均一に張力をかけられた状態で略扁平に支持される。
なお、振動板3のうち枠体2の内周よりも内側の部分、すなわち、振動板3のうち枠体2に挟み込まれておらず自由に振動することができる部分を振動体3aとする。すなわち、振動体3aは、枠体2の枠内において略矩形状をなす部分である。
また、振動板3は、樹脂や金属等の種々の材料を用いて形成することができる。たとえば、厚さ10〜200μm程度のポリエチレン、ポリイミド等の樹脂フィルムで振動板3を構成することができる。
また、枠体2の厚みや材質などについても、特に限定されるものではなく、金属や樹脂など種々の材料を用いて形成することができる。たとえば、機械的強度および耐食性に優れるという理由から、厚さ100〜1000μm程度のステンレス製のものなどを枠体2として好適に用いることができる。
なお、図1Aには、その内側の領域の形状が略矩形状である枠体2を示しているが、平行四辺形、台形および正n角形といった多角形であってもよい。本実施形態では、図1Aに示すように、略矩形状であるものとする。
また、上述の説明では、枠体2を2枚の枠部材によって構成し、かかる2枚の枠部材で振動板3の周縁部を挟み込んで支持する場合を例に挙げたが、これに限られるものではない。たとえば、枠体2を1枚の枠部材で構成し、かかる枠体2へ振動板3の周縁部を接着固定して支持することとしてもよい。
圧電素子5は、振動体3aの表面に貼り付けられるなどして設けられ、電圧の印加を受けて振動することによって振動体3aを励振する励振器である。
かかる圧電素子5は、図1Bに示すように、たとえば、4層のセラミックスからなる圧電体層5a、5b、5c、5dと、3層の内部電極層5eが交互に積層された積層体と、かかる積層体の上面および下面に形成された表面電極層5f、5gと、内部電極層5eが露出した側面に形成された外部電極5h、5jとを備える。また、外部電極5h、5jには、リード端子6a、6bが接続される。
なお、圧電素子5は板状であり、上面側および下面側の主面が長方形状または正方形状といった多角形をなしている。また、圧電体層5a、5b、5c、5dは、図1Bに矢印で示すように分極されている。すなわち、ある瞬間に加えられる電界の向きに対する分極の向きが厚み方向(図のZ軸方向)における一方側と他方側とで逆転するように分極されている。
そして、リード端子6a、6bを介して圧電素子5に電圧が印加されると、たとえば、ある瞬間において、振動体3aに接着された側の圧電体層5c、5dは縮み、圧電素子5の上面側の圧電体層5a、5bは延びるように変形する。よって、圧電素子5に交流信号を与えることにより、圧電素子5が屈曲振動し、振動体3aに屈曲振動を与えることができる。
また、圧電素子5は、その主面が、振動体3aの主面と、エポキシ系樹脂等の接着剤により接合されている。
なお、圧電体層5a、5b、5cおよび5dを構成する材料には、PZT(lead zirconate titanate)、Bi層状化合物、タングステンブロンズ構造化合物等の非鉛系圧電体材料等、従来から用いられている圧電セラミックスを用いることができる。
また、内部電極層5eの材料としては、種々の金属材料を用いることができる。たとえば、銀とパラジウムとからなる金属成分と、圧電体層5a、5b、5c、5dを構成するセラミック成分とを含有した場合、圧電体層5a、5b、5c、5dと内部電極層5eとの熱膨張差による応力を低減することができるので、積層不良のない圧電素子5を得ることができる。
また、リード端子6a、6bは、種々の金属材料を用いて形成することができる。たとえば、銅またはアルミニウムなどの金属箔を樹脂フィルムで挟んだフレキシブル配線を用いてリード端子6a、6bを構成すると、圧電素子5の低背化を図ることができる。
また、図1Bに示すように、音響発生器1’は、枠体2の枠内において圧電素子5および振動体3aの表面に被せるように配置されて、振動体3aおよび圧電素子5と一体化された樹脂層7をさらに備える。
樹脂層7は、たとえば、アクリル系樹脂を用いてヤング率が1MPa〜1GPaの範囲程度となるように形成されることが好ましい。なお、かかる樹脂層7に圧電素子5を埋設することで適度なダンピング効果を誘発させることができるので、共振現象を抑制して、音圧の周波数特性におけるピークやディップを小さく抑えることができる。
また、図1Bには、樹脂層7が、枠体2と同じ高さとなるように形成された状態を示しているが、圧電素子5が埋設されていればよく、たとえば、樹脂層7が枠体2の高さよりも高くなるように形成されてもよい。
このように、振動体3a、圧電素子5および樹脂層7は一体化されており、一体的に振動するいわば複合振動体を構成している。
なお、図1Bでは、圧電素子5として、バイモルフ型の積層型圧電素子を例に挙げたが、これに限られるものではなく、たとえば、伸縮する圧電素子5を振動体3aに貼り付けたユニモルフ型であっても構わない。
ところで、図1Aおよび図1Bに示したように、振動体3aは、枠体2の枠内において均一に張力をかけられた状態で略扁平に支持されている。このような場合、圧電素子5の振動に誘導された共振に起因するピークディップや歪みが生じるために、特定の周波数において音圧が急激に変化し、音圧の周波数特性が平坦化しづらい。
かかる点を、図2に図示する。図2は、音圧の周波数特性の一例を示す図である。図1Aの説明で既に述べたように、振動体3aは、枠体2の枠内において均一に張力をかけられた状態で略扁平に支持されている。
しかしながら、このような場合、振動体3aの共振によって特定の周波数にピークが集中して縮退するため、図2に示すように、周波数領域全体にわたって急峻なピークやディップが散在して生じやすい。
一例として、図2において破線の閉曲線PDで囲んで示した部分に着目する。このようなピークが生じる場合、周波数によって音圧にばらつきが生じることとなるため、良好な音質を得にくくなる。
こうした場合、図2に示すように、ピークPの高さを下げ(図中の矢印201参照)、かつ、ピーク幅を広げ(図中の矢印202参照)、ピークPやディップ(図示略)を小さくするような方策をとることが有効である。
そこで、本実施形態では、圧電素子5の側面の少なくとも1つが、枠体2の内側壁と非平行に面するように圧電素子5を設けることとした。言い換えれば、振動体3aを平面視した場合の圧電素子5の輪郭の少なくとも1辺と、かかる1辺に向かい合う振動体3aの輪郭の辺とが非平行となるように、圧電素子5を設けることとした。
そして、これにより、圧電素子5の上記1辺と枠体2との間の距離に変化をつけ、特定の定在波を発生しにくくすることで共振モードの縮退を解いて分散させ、ピークPの高さを下げるとともに、ピーク幅を広げることとした。
以下、実施形態に係る音響発生器1について、具体的に図3A〜図5Bを用いて順に説明する。まず、図3Aは、実施形態に係る音響発生器1の構成の一例を示す模式的な平面図である。また、図3Bは、これに対応する、圧電素子5の具体的な配置例を示す模式的な平面図(その1)である。また、図3Cは、圧電素子5の具体的な配置例を示す模式的な平面図(その2)である。
なお、図3Aを含め、以下では模式的な平面図を示す場合があるが、そのいずれにおいても図1Aと同様に、樹脂層7の図示を省略している。
たとえば、図3Aに示すように、音響発生器1では、枠体2の内周、すなわち、振動体3aの輪郭が描く図形に対して圧電素子5の輪郭が描く図形が斜めとなるように、圧電素子5が設けられる。
ここで、以下の説明で用いる表現について述べておく。図3Aに示すように、平面視で圧電素子5の輪郭が描く図形につき、その各辺を辺s1〜辺s4のように示す場合がある。また、辺s1と辺s2、あるいは、辺s3と辺s4のように、頂点を共有しない辺の組を「対辺」と表現する場合がある。
また、平面視で、枠体2の内周、すなわち、振動体3aの輪郭が描く図形につき、辺s10を辺s1に「向かい合う辺」と表現する場合がある。この点は、辺s20と辺s2との組、辺s30と辺s3との組、辺s40と辺s4との組についても同様である。
では、図3Aに示した一例について、より具体的に説明する。たとえば、図3Aに示した一例の場合、図3Bに示すように、圧電素子5は、振動体3aと重心Cを一致させた状態で、振動体3aおよび圧電素子5それぞれの中心線(図中の一点鎖線参照)が重ならないように、重心Cを回転中心に回転させた向きで設けられる。
この場合、圧電素子5は、圧電素子5の輪郭の各辺(図3Aの辺s1〜辺s4参照)と、かかる各辺に向かい合う振動体3aの輪郭の辺それぞれ(図3Aの辺s10〜辺s40参照)とが非平行となるように設けられていると言える。
このように圧電素子5を設けることによって、圧電素子5の各辺から向かい合う枠体2の各辺までの距離に変化をつけることができるので、特定の定在波を発生しにくくすることができる。
すなわち、これにより、共振周波数を部分的に揃わなくすることができるので、共振点の音圧のピークPをばらつかせ、音圧の周波数特性を平坦化させることができる。すなわち、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
また、斜めに圧電素子5を設けることによって、上述の複合振動体の対称性を低下させることができる。すなわち、対称性を有するが故に発生しやすかった特定の定在波を発生しにくくさせ、共振周波数を部分的に揃わなくすることができるので、音圧の周波数特性を平坦化させることができる。
また、たとえば、図3Cに示すように、圧電素子5は、かかる圧電素子5の輪郭が描く図形の重心C1が、振動体3aの輪郭が描く図形の重心C2からずれるように設けられてもよい。
このように、重心C1、C2をずらすことによって、重心C1、C2が一致している場合と比して特定の定在波の周波数を変えることができるので、より効果的に共振周波数を部分的に揃わなくすることができる。
すなわち、より効果的に共振点の音圧のピークPをばらつかせ、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
ところで、これまでは、平面視で略矩形状の圧電素子5を、略矩形状の枠体2の内側の領域(すなわち、振動体3a)に対して斜めに傾けることによって、圧電素子5の各辺から枠体2の各辺までの距離に変化をつける場合について説明した。
これを、圧電素子5自体の形状を非矩形状とすることによって、圧電素子5の各辺から枠体2の各辺までの距離に変化をつけてもよい。かかる場合について、図4A〜図4Dを用いて説明する。
図4A〜図4Dは、圧電素子5の変形例を示す模式的な平面図(その1)〜(その4)である。なお、ここでは圧電素子5は、少なくとも平面視で略四角形状であるものとする。
まず、たとえば図4Aに示すように、圧電素子5は、圧電素子5の辺s1と、かかる辺s1に向かい合う振動体3aの輪郭の辺とのみが非平行となる形状に形成され、設けられてもよい。
かかる場合、少なくとも辺s1から枠体2までの距離に変化をつけることができるので、特定の定在波を発生しにくくすることができる。また、かかる場合は、辺s1および辺s2の1組の対辺が非平行であるケースとも言うことができる。
この場合、辺s1と辺s2とで枠体2までの距離が独立に変化することとなるので、より効果的に特定の定在波を発生しにくくすることができる。
この点、図4Bに示すように、辺s3および辺s4の1組の対辺が非平行であるとともに、かかる辺s3および辺s4と、これらに向かい合う振動体3aの輪郭の辺とが、それぞれ非平行であってもよい。
また、図4Cに示すように、辺s1および辺s2の1組の対辺が非平行であり、辺s3および辺s4の1組の対辺が平行であるとともに、辺s2を除く辺s1、s3、s4とこれらに向かい合う振動体3aの輪郭の辺とが、それぞれ非平行であってもよい。
また、図4Dに示すように、辺s1および辺s2、辺s3および辺s4の2組の対辺が非平行であるとともに、辺s1〜s4すべてとこれらに向かい合う振動体3aの輪郭の辺とが、それぞれ非平行であってもよい。
これら図4A〜図4Dに示すように、その形状の面からみても、圧電素子5が、かかる圧電素子5の輪郭の少なくとも1辺と、かかる1辺に向かい合う振動体3aの輪郭の辺とが非平行となるように設けられることによって、特定の定在波を発生しにくくすることができる。
これにより、共振周波数を部分的に揃わなくすることができるので、共振点の音圧のピークPをばらつかせ、音圧の周波数特性を平坦化させることができる。すなわち、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
また、図4A〜図4Dに示すように、圧電素子5が平面視で略四角形状を有しており、かかる略四角形状の少なくとも1組の対辺が非平行であることによって、かかる1組の各辺から枠体2までの距離を独立に変化させることができる。
これによって、より特定の定在波を発生しにくくすることができるので、さらに効果的に共振点の音圧のピークPをばらつかせ、音圧の周波数特性を平坦化させることができる。すなわち、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
また、圧電素子5の形状を、図4A〜図4Dに示すような形状とすることによって、上述の複合振動体の対称性を低下させることができる。すなわち、対称性を有するが故に発生しやすかった特定の定在波を発生しにくくさせ、共振周波数を部分的に揃わなくすることができるので、音圧の周波数特性を平坦化させることができる。
また、これまでは、圧電素子5が、振動体3aに対して1個設けられる場合を例示してきたが、複数個設けられても構わない。次に、かかる圧電素子5が複数個設けられる場合について、図5Aおよび図5Bを用いて説明する。
図5Aおよび図5Bは、圧電素子5が複数個設けられる場合の一例を示す模式的な平面図(その1)および(その2)である。
図5Aに示すように、音響発生器1が、2個の圧電素子5および5’を備えるものとする。かかる場合、少なくともいずれか一方(ここでは、圧電素子5’)が、枠体2に対し斜めに、言い換えれば、圧電素子5’の輪郭の少なくとも1辺と、かかる1辺に向かい合う振動体3aの輪郭の辺とが、非平行となるように設けられればよい。
また、図5Bに示すように、たとえば音響発生器1が、計4個の圧電素子5および5’を備える場合、少なくとも1個(ここでは、圧電素子5’)が、枠体2に対して斜めに設けられればよい。
このように圧電素子5が複数個設けられる場合であっても、少なくとも1個が枠体2に対して斜めに設けられることによって、特定の定在波を発生しにくくさせることができる。すなわち、共振周波数を部分的に揃わなくすることができるので、音圧の周波数特性を平坦化させ、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
また、上述の複合振動体の対称性を低下させることができるので、対称性を有するが故に発生しやすかった特定の定在波を発生しにくくさせ、共振周波数を部分的に揃わなくすることができる。すなわち、音圧の周波数特性を平坦化させ、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
なお、図5Aおよび図5Bには、平面視で略矩形状の圧電素子5の少なくとも1個の向きを変える場合を例示したが、かかる少なくとも1個の形状自体を変える(図4A〜図4D参照)こととしてもよい。また、図4A〜図4D、図5Aおよび図5Bに示した例を組み合わせてもよい。
次に、これまで説明してきた実施形態に係る音響発生器1を搭載した音響発生装置および電子機器について、図6Aおよび図6Bを用いて説明する。図6Aは、実施形態に係る音響発生装置20の構成を示す図であり、図6Bは、実施形態に係る電子機器50の構成を示す図である。なお、両図には、説明に必要となる構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
音響発生装置20は、いわゆるスピーカのような発音装置であり、図6Aに示すように、たとえば、音響発生器1と、音響発生器1を収容する筐体30を備える。筐体30は、音響発生器1の発する音響を内部で共鳴させるとともに、筐体30に形成された図示せぬ開口から音響を外部へ放射する。このような筐体30を有することにより、たとえば低周波数帯域における音圧を高めることができる。
また、音響発生器1は、種々の電子機器50に搭載することができる。たとえば、次に示す図6Bでは、電子機器50が、携帯電話やタブレット端末のような携帯端末装置であるものとする。
図6Bに示すように、電子機器50は、電子回路60を備える。電子回路60は、たとえば、コントローラ50aと、送受信部50bと、キー入力部50cと、マイク入力部50dとから構成される。電子回路60は、音響発生器1に接続されており、音響発生器1へ音声信号を出力する機能を有している。音響発生器1は電子回路60から入力された音声信号に基づいて音響を発生させる。
また、電子機器50は、表示部50eと、アンテナ50fと、音響発生器1とを備える。また、電子機器50は、これら各デバイスを収容する筐体40を備える。
なお、図6Bでは、1つの筐体40にコントローラ50aをはじめとする各デバイスがすべて収容されている状態をあらわしているが、各デバイスの収容形態を限定するものではない。本実施形態では、少なくとも電子回路60と音響発生器1とが、1つの筐体40に収容されていればよい。
コントローラ50aは、電子機器50の制御部である。送受信部50bは、コントローラ50aの制御に基づき、アンテナ50fを介してデータの送受信などを行う。
キー入力部50cは、電子機器50の入力デバイスであり、操作者によるキー入力操作を受け付ける。マイク入力部50dは、同じく電子機器50の入力デバイスであり、操作者による音声入力操作などを受け付ける。
表示部50eは、電子機器50の表示出力デバイスであり、コントローラ50aの制御に基づき、表示情報の出力を行う。
そして、音響発生器1は、電子機器50における音響出力デバイスとして動作する。なお、音響発生器1は、電子回路60のコントローラ50aに接続されており、コントローラ50aによって制御された電圧の印加を受けて音響を発することとなる。
ところで、図6Bでは、電子機器50が携帯用端末装置であるものとして説明を行ったが、電子機器50の種別を問うものではなく、音響を発する機能を有する様々な民生機器に適用されてよい。たとえば、薄型テレビやカーオーディオ機器は無論のこと、「話す」といった音響を発する機能を有する製品、例を挙げれば、掃除機や洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどといった種々の製品に用いられてよい。
上述してきたように、実施形態に係る音響発生器は、励振器(圧電素子)と、扁平な振動体とを備える。上記励振器は、電気信号が入力されて振動する。上記振動体は、上記励振器が取り付けられており、かかる励振器の振動によってこの励振器とともに振動する。また、上記励振器は、上記振動体を平面視した場合の上記励振器の輪郭の少なくとも1辺と、かかる1辺に向かい合う上記振動体の輪郭の辺とが非平行となるように設けられる。
したがって、実施形態に係る音響発生器によれば、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、振動体の一方の主面に圧電素子を設けた場合を主に例示して説明を行ったが、これに限られるものではなく、振動体の両面に圧電素子が設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、枠体の枠内において圧電素子および振動体を覆ってしまうように樹脂層を形成する場合を例に挙げたが、かかる樹脂層を必ずしも形成しなくともよい。
また、上述した実施形態では、樹脂フィルムなどの薄膜で振動板を構成する場合を例に挙げたが、これに限られるものではなく、たとえば、板状の部材で構成することとしてもよい。
また、上述した実施形態では、振動体を支持する支持体が枠体であり、振動体の周縁を支持する場合を例に挙げたが、これに限られるものではない。たとえば、振動体の長手方向あるいは短手方向の両端のみを支持することとしてもよい。
また、上述した実施形態では、励振器が圧電素子である場合を例に挙げて説明したが、励振器としては、圧電素子に限定されるものではなく、電気信号が入力されて振動する機能を有しているものであればよい。
たとえば、スピーカを振動させる励振器としてよく知られた、動電型の励振器や、静電型の励振器や、電磁型の励振器であっても構わない。
なお、動電型の励振器は、永久磁石の磁極の間に配置されたコイルに電流を流してコイルを振動させるようなものであり、静電型の励振器は、向き合わせた2つの金属板にバイアスと電気信号とを流して金属板を振動させるようなものであり、電磁型の励振器は、電気信号をコイルに流して薄い鉄板を振動させるようなものである。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1、1’ 音響発生器
2 枠体
3 振動板
3a 振動体
5、5’ 圧電素子
5a、5b、5c、5d 圧電体層
5e 内部電極層
5f、5g 表面電極層
5h、5j 外部電極
6a、6b リード端子
7 樹脂層
20 音響発生装置
30、40 筐体
50 電子機器
50a コントローラ
50b 送受信部
50c キー入力部
50d マイク入力部
50e 表示部
50f アンテナ
60 電子回路
C、C1、C2 重心
P ピーク
s1〜s4 辺
s10、s20、s30、s40 辺

Claims (8)

  1. 電気信号が入力されて振動する励振器と、
    前記励振器が取り付けられており、該励振器の振動によって該励振器とともに振動する扁平な振動体と
    を備え、
    前記励振器は、
    前記振動体を平面視した場合の前記励振器の輪郭の少なくとも1辺と、該1辺に向かい合う前記振動体の輪郭の辺とが非平行となるように設けられること
    を特徴とする音響発生器。
  2. 前記励振器は、
    平面視した場合に略四角形状の形状を有しており、
    該略四角形状の少なくとも1組の対辺は非平行であること
    を特徴とする請求項1に記載の音響発生器。
  3. 前記励振器は、
    平面視した場合に略矩形状の形状を有しており、
    該略矩形状の各辺と、該各辺に向かい合う前記振動体の輪郭の辺それぞれとが非平行となるように設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の音響発生器。
  4. 前記励振器は、
    前記振動体を平面視した場合に、該励振器の輪郭が描く図形の重心が、前記振動体の輪郭が描く図形の重心からずれるように設けられること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の音響発生器。
  5. 前記振動体は、樹脂フィルムからなること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の音響発生器。
  6. 前記励振器は、バイモルフ型の積層型圧電素子であること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の音響発生器。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の音響発生器と、
    該音響発生器を収容する筐体と
    を備えることを特徴とする音響発生装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の音響発生器と、
    該音響発生器に接続された電子回路と、
    該電子回路および前記音響発生器を収容する筐体と
    を備え、
    前記音響発生器から音響を発生させる機能を有すること
    を特徴とする電子機器。
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