JP2014123443A - アルカリ電池用セパレータ及びアルカリ電池 - Google Patents

アルカリ電池用セパレータ及びアルカリ電池 Download PDF

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Abstract

【課題】金属酸化物のデンドライト等による内部短絡を防止することのできる遮蔽性と放電性能の向上が図れる保液性を同時に充足するアルカリ電池用セパレータ及び該セパレータを用いたアルカリ電池を提供することを目的とする。
【解決手段】
耐アルカリ性セルロース繊維と、耐アルカリ性合成繊維と、バインダ成分とからなる多層構造を有する湿式不織布であって、前記湿式不織布の遮蔽性を示す指標として平均孔径10μm以下、かつ、保液率400%以上のアルカリ電池用セパレータ及び該セパレータを用いたアルカリ電池を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明はアルカリマンガン電池、酸化銀電池、水銀電池、空気亜鉛電池等の各種アルカリ電池に使用されるアルカリ電池用セパレータ及び該セパレータを使用したアルカリ電池に関するものである。
従来からアルカリ電池における正極活物質と負極活物質とを隔離するためのセパレータに要求されている特性として、正極活物質と負極活物質の接触による内部短絡や導電性の金属酸化物等(デンドライト)による内部短絡を防止し、水酸化カリウム等の電解液や二酸化マンガン、オキシ水酸化ニッケル、酸化銀等の正極活物質に対して収縮及び変質を起こさない耐久性を有するとともに、起電反応を生ずるために十分な量の電解液を長期間保持してイオン伝導を妨げないことが挙げられる。
従来、このような特性を備えたアルカリ電池用セパレータとしては、ビニロン繊維等の耐アルカリ性合成繊維に、耐アルカリ性に優れたセルロースパルプや再生セルロース繊維を配合し、さらに60℃〜90℃で水に溶解する易溶解性ポリビニルアルコール繊維をバインダ成分として添加した、耐アルカリ性合成繊維とセルロース繊維とを混抄した不織布が使用されている。
これは、耐アルカリ性合成繊維のみではセパレータの電解液保持性が劣るためであり、親液性に優れたセルロース繊維を配合することにより、セパレータの電解液保液量を増やし、アルカリ電池の放電特性を高めることを目的としたものである。また耐アルカリ性合成繊維とセルロース繊維との配合とすることで、電解液中でのセルロース繊維の収縮が軽減され、寸法変化の小さいセパレータを得ることができる。
セパレータの製造にあたって、フィブリル化が可能なセルロース繊維は、必要に応じて叩解処理を施して、繊維をフィブリル化して使用されている。フィブリル化したセルロース繊維の配合によってセパレータに緻密性を付与して、デンドライトによる内部短絡の発生を防止できる。
再生セルロース繊維の中で、ポリノジック繊維、キュプラ繊維、溶剤紡糸セルロース繊維は叩解処理によって直径1μm以下の非常に細いフィブリルに分割することが可能である。特に溶剤紡糸セルロース繊維は高い結晶化度を有し、その繊維の内部構造は、セルロースの結晶部分と非結晶部分とからなっており、結晶部分は非結晶部分を介して互いに接着して繊維を構成している。この繊維に叩解作用を加えると非結晶部分が破壊され、結晶部分が繊維から剥離し直径1μm以下のフィブリルを発生させる。このフィブリル化物により構成されたセパレータは緻密な構造となる。
また、このフィブリルは結晶化度が高いセルロースであるため剛性も高く、抄造工程におけるプレスによってもフィブリル自体が偏平に潰れることが少なく円形に近い断面形状を維持するため、密度が高くなりにくい。したがって、当該フィブリル化物を含有するセパレータは、緻密な紙質となりながらも、イオン流路の冗長が少なくイオン透過性の優れたものとなる。
このためフィブリル化が可能なセルロース繊維を必要に応じて叩解処理を施して、ビニロン繊維等の耐アルカリ性合成繊維とバインダ成分である易溶解性ポリビニルアルコール繊維を配合して抄紙され、アルカリ電池用セパレータとして広く使用されてきた。
このようなセパレータに使用されている溶剤紡糸セルロース繊維としては、現在リヨセル(登録商標)又はテンセル(登録商標)という再生セルロース繊維が知られ、マーセル化パルプと同様に叩解処理して配合することで両極活物質の遮蔽特性に優れたセパレータを得る事ができる。
従来のアルカリ電池用セパレータにおいて、耐アルカリ性合成繊維とセルロース繊維とを混抄して成るセパレータは、電解液や両極活物質に対する耐久性と電解液の保持性はあるが、セパレータ材料の孔径が大きい場合は、両極活物質の接触による内部短絡を防止する面で遮蔽性が不十分であるという課題があった。これに対処するため、セパレータを製造するに際し耐アルカリ性セルロース繊維やリヨセル繊維を叩解処理して配合したり、繊度の低い合成繊維を配合したりする手段がとられていた。
例えば、特許文献1では叩解処理したリヨセル繊維を95%配合したセパレータを提供しており、特許文献2では叩解したリヨセル繊維を90%配合したセパレータを提供しているが、前記したように、叩解処理したリヨセル繊維を60%以上配合すると、アルカリ電解液中で溶解するリヨセル繊維やリヨセル繊維のフィブリル化物の量が多くなりすぎ、セパレータの遮蔽性低下や、寸法収縮により内部短絡の危険性が高くなる等、実用的な性能を有するアルカリ電池用セパレータを提供できなかった。
また、特許文献3ではビニロン繊維と叩解処理したリヨセル繊維と叩解処理したマーセル化パルプとを、各々の比率が30%〜60%:5%〜20%:35%〜50%の割合で配合したセパレータが提供されており、特許文献4では粗層と密層の少なくとも2層で構成された積層構造のセパレータで、粗層と密層とを合わせて、ビニロン繊維を32.5%〜37.5%、リヨセル繊維を6%〜32.5%、マーセル化パルプを15%〜50%の割合で配合したセパレータが提供されている。
ビニロン繊維に加え、マーセル化パルプを配合することで、セパレータを構成するリヨセル繊維の溶解による両極活物質の隔離性能の悪化や、セパレータの寸法収縮による内部短絡の発生を抑えている。
特開平06−163024号公報 特開平6−231746号公報 特開2006−236808号公報 国際公開WO第2012/036025号公報
しかしながら、アルカリ電池用セパレータに使用されてきたリヨセル繊維は、α−セルロース含有率が80%以下であり、α−セルロース含有率が97%以上の耐アルカリセルロース繊維であるマーセル化パルプや溶解パルプ等と比べるとα−セルロース含有率が低く、リヨセル繊維およびリヨセル繊維のフィブリル化物がアルカリ電解液中に溶解してしまい、セパレータとしての遮蔽性が低下する問題があった。また、リヨセル繊維はアルカリ電解液中での寸法収縮が大きく、リヨセル繊維を60%以上配合したセパレータでは溶解するリヨセル繊維やリヨセル繊維のフィブリル化物の量が多くなりすぎ、正極活物質と負極活物質の隔離性能が悪化して内部短絡が発生する問題があった。
これを解決するため、アルカリ電解液中でのセパレータの溶解や寸法収縮を抑えるために、耐アルカリ性合成繊維であるポリビニルアルコール繊維を多く配合することで対応してきた。しかし、耐アルカリ性合成繊維を多くすると、遮蔽性を担保するセルロース繊維の割合が低くなり、セパレータの遮蔽性が低下する問題があった。
また、マーセル化パルプを配合すると、マーセル化パルプ中に残留しているヘミセルロースがアルカリ電解液中に徐々に溶出し、溶出したヘミセルロースがアルカリ電池の負極活物質である亜鉛合金粉末の腐食を引き起こし、水素ガス発生量の増加と電池の保存後の特性を悪化させる問題があった。
本発明は上述した課題を解決することを目的としてなされたもので、係る目的を達成し、係る課題を解決する一手段として、例えば、以下の構成を備える。
即ち、アルカリ電池の正極活物質と負極活物質の間に介在させ、両極活物質を隔離するために使用するアルカリ電池用セパレータにおいて、α−セルロース含有率が85%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を5重量%以上含有するセパレータ、より好ましくはα−セルロース含有率が90%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を5重量%以上含有するセパレータであることを特徴とする。
そして例えば、前記溶剤紡糸セルロース繊維とともに、耐アルカリ性合成繊維を含有することを特徴とする。
又例えば、前記耐アルカリ性合成繊維として、水中溶解温度60℃〜90℃の易溶解性ポリビニルアルコール成分を5重量%〜20重量%含有していることを特徴とする。
又例えば、前記溶剤紡糸セルロース繊維とともに、コットンリンターパルプ、溶解パルプ、マーセル化パルプ又は再生セルロース繊維から選択される少なくとも一種以上のセルロース繊維を含有していることを特徴とする。
そして例えば、前記溶剤紡糸セルロース繊維とともに、コットンリンターパルプ、溶解パルプ、マーセル化パルプ又は再生セルロース繊維から選択される少なくとも一種以上のセルロース繊維を含有し、さらに耐アルカリ性合成繊維を含有していることを特徴とする。
又例えば、前記セパレータの厚さが50μm〜120μmで、セパレータの平均孔径が10μm以下であることを特徴とする。
又は、上記したいずれかのアルカリ電池用セパレータを使用したことを特徴とするアルカリ電池とする。
本発明によれば、アルカリ電解液中でのセパレータを構成する繊維の溶解が少なく、寸法収縮の小さい電池用セパレータを提供することができる。また、当該溶剤紡糸セルロース繊維のフィブリル化物も上記と同様の効果が得られる。
また他の本発明のセパレータによれば、アルカリ電解液中での溶解と寸法収縮が抑えられるため、セパレータの遮蔽性が維持され、デンドライトによる内部短絡が発生せず、セパレータの形態が維持され負極活物質と正極活物質の接触による内部短絡のないアルカリ電池を提供することができる。
また、本発明の溶剤紡糸セルロース繊維は、アルカリ電解液での溶解成分が少ないため、セパレータの水素ガス発生量が少なくなり、電池内部の内圧上昇を抑制することが可能となる。即ち漏液のないアルカリ電池を提供できる。
以下、本発明に係る一発明の実施の形態例を詳細に説明する。
本実施の形態例では、アルカリ電池用セパレータの原料として従来から使用されているリヨセル繊維のα−セルロース含有率は80%以下であり、従来アルカリ電池用セパレータに使用されているマーセル化パルプ等のパルプと比べるとα−セルロース含有率は少ない。このため、リヨセル繊維のみを使用したセパレータは、アルカリ電解液中では繊維が溶解しやすく、電池に組む込んだ後の長期間の保存で、セパレータの形態が保持できず、遮蔽性が低下するため、内部短絡を引き起こしてしまう。
それに比べ、本の実施の形態例で使用されているα−セルロース含有率が85%以上の溶剤紡糸セルロース繊維は、アルカリ電解液中での溶解が少なく、セパレータとしたときの寸法収縮が小さいため、遮蔽性が維持でき、アルカリ電池の内部短絡を防止できる。
リヨセル繊維は、いわゆるアミンオキサイドまたはリヨセルプロセスによって得られるセルロース繊維である。このプロセスでは、セルロースは誘導体を形成することなく、第3級アミンオキサイド水溶液に直接溶解する。このセルロース溶液を紡糸ノズルから紡出成形し、エアギャップを介して沈殿槽中で沈殿させることにより、成形体が得られる。その後、さらに処理工程を経た後、洗浄し、必要に応じて乾燥する。リヨセル繊維の製造方法は、例えば、US−A4,246,221に記述されている。
これらの繊維は、溶剤紡糸セルロース繊維と呼ばれ、リヨセルはBISFA(国際化繊協会:The International Bureau for the Standardization of Man−made Fibers)によって割り当てられた総称である。
通常リヨセル繊維を製造する際のセルロース原料にはα−セルロース含有率が85%程度のユーカリパルプが使用されているが、本願発明者等はセルロース原料の50%以上に、α−セルロース含有率が90%以上であるパルプを使用し、α−セルロース含有率が85%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を製造した。
本実施の形態例に係るセパレータ構成としては、α−セルロース含有率が85%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を5重量%以上含有、またはα−セルロース含有率が90%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を5重量%以上含有することで、アルカリ電解液中での溶剤紡糸セルロース繊維の溶解とセパレータの寸法収縮を抑えることができ、セパレータの遮蔽性を担保できる。
尚、溶剤紡糸セルロース繊維が5重量%以下ではセパレータに十分な遮蔽性を担保できず、デンドライトの発生による内部短絡を防止することができないことも見いだした。
また、必要に応じて溶剤紡糸セルロース繊維とともに、湿潤紙力増強剤としてポリアミンエピクロロヒドリン樹脂を添加することも可能である。これにより、アルカリ電解液中でのセパレータに湿潤強度を担保することができ、アルカリ電池の製造工程において、負極活物質を充填する時のセパレータの破れや、電池輸送時の振動に耐えるために十分な強度を得ることができる。
また、溶剤紡糸セルロース繊維とともに、耐アルカリ性合成繊維を含有することで、アルカリ電解液中でセパレータの寸法収縮を抑制することも可能である。
また、水中溶解温度60℃〜90℃の易溶解性ポリビニルアルコール繊維を5重量%〜20重量%配合し、溶解した易溶解性ポリビニルアルコール繊維がセルロース繊維及び耐アルカリ性合成繊維を結着することで、アルカリ電解液中でのセパレータの寸法収縮が抑制でき、さらに湿潤強度を担保することができる。
易溶解性ポリビニルアルコール繊維の配合率が5重量%以下ではセパレータの機械強度の向上に寄与しないため、配合するメリットがあまりない。また20重量%以上配合すると、溶解した易溶解性ポリビニルアルコール繊維が繊維間でフィルム化してイオン透過性を阻害し、電池の放電容量が低下する。
また、アルカリ電池用セパレータとして特に単3(LR6またはAA)、単4(LR03またはAAA)電池ではセパレータをより薄くすることで、電池用の極材を多く配合して電池性能の向上を図ってきた。そのため単3、単4電池のセパレータの厚さは50μm〜120μmで、かつポアサイズの平均孔径を10μm以下であることが望ましい。厚さが50μm未満では、電極間距離が短くなるため、内部短絡の危険性が高くなる。
更に、アルカリ電解液を保持する絶対量が少なくなるため、放電容量が低下する可能性がある。厚さが120μm以上では電極間距離が長くなるため、電池内部のイオン抵抗が高くなる。更に電池内部におけるセパレータが占める割合が大きくなり、正極活物質と負極活物質が減少するため、放電容量が低下する。
また、セパレータの平均孔径が10μmより大きいと、デンドライトの成長に対して十分な遮蔽性が得られず、間欠放電に耐え得る程度の十分な遮蔽性能が得られないため、セパレータの平均孔径は10μm以下であることが好ましい。
一方、単1(LR20またはD)、単2(LR14またはC)電池では、セパレータに要求される性能は単3、単4電池と異なり、保液性が重要視される。このため、厚さ200μm以上の厚いセパレータが使用されている。またセパレータが厚いためデンドライトが発生しても、デンドライトが正極に届く前に電池の寿命が来てしまい、ポアサイズが10μmより大きくても問題はない。
また、前記溶剤紡糸セルロース繊維とともに含有するセルロース繊維としては、マーセル化パルプ、コットンリンターパルプ、溶解パルプ、再生セルロース繊維から選択できる。また、必要に応じてこれらセルロース繊維を叩解処理しても良い。
なお、セパレータの遮蔽性と電解液の保持性を高いレベルで満足するためには、セパレータ中でのセルロース含有率は100%であることが好ましい。
本発明における溶剤紡糸セルロース繊維に、他のセルロースパルプを配合する場合には、電池に組み込んだ際の水素ガス発生量低減や寸法安定性の観点から、ヘミセルロース含有率の少ない溶解パルプを用いることが更に好ましい。
以下の説明において、ヘミセルロースとは、木材パルプ及び非木材パルプに含まれているセルロース以外の多糖類の総称である。ヘミセルロースはセルロースに比べ低分子量で、非晶質の多糖類である。代表的なヘミセルロースとしては、例えば、キシラン、アラビノキシラン、マンナン、グルコマンナン、グルコノキシラン等の多糖類が知られている。
また、耐アルカリ性合成繊維としては、アルカリ系電解液中での寸法安定性に優れるアセタール化ポリビニルアルコール繊維(以下、「ビニロン繊維」という)、未アセタール化ポリビニルアルコール繊維(以下、「PVA繊維」という)、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン/ポリエチレン複合繊維、ポリプロピレン/変性ポリプロピレン複合繊維、ポリアミド/変性ポリアミド複合繊維、ポリプロピレン合成パルプ、ポリエチレン合成パルプを使用することができる。
次に本実施の形態例のアルカリ電池用セパレータの製造方法について説明する。本実施の形態例のセパレータの製造は、前述したリヨセル繊維を水に分散させ、ビーターあるいはリファイナ等の製紙用叩解機で所定のCSF値まで叩解処理して原料とするか、叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維に、前述した他のセルロース繊維の1種あるいは2種以上を混合し、さらにアルカリ系電解液中での寸法安定性に優れる耐アルカリ性合成繊維の1種あるいは2種以上を混合したものに、易溶解性ポリビニルアルコールを混合したものを抄紙用原料とする。
これらの原料を用いて円網抄紙機や傾斜短網抄紙機、あるいは長網抄紙機で抄紙し、必要に応じて積層一体化してセパレータを得る。尚、リヨセル繊維と併せて使用する他のセルロース繊維も、必要に応じて叩解することが可能である。
ここにある傾斜短網抄紙機および長網抄紙機を使用した抄紙方法は、網の上に送り込む際の水量を増減させることで繊維の配向を自在にコントロールすることができ、抄紙機でいう流れ方向と幅方向のセパレータの曲げやすさ等、電池製造時におけるセパレータの加工性向上に適した抄紙方法である。
以下に本実施の形態例の溶剤紡糸セルロース繊維について、従来から使用されているリヨセル繊維と比較して説明する。表1に本発明に係る一実施例および比較例に使用する溶剤紡糸セルロース繊維とリヨセル繊維に関してα-セルロース含有率、耐アルカリ分解率、耐アルカリ面積収縮率、水素ガス発生量の測定結果を示す。
Figure 2014123443
(1)α−セルロース含有率
TAPPI標準法T203に規定の「パルプ中のα,βとγ−セルロース」の測定方法によって、α−セルロースの含有率(%)を測定した。
(2)ヘミセルロース含有率
TAPPI標準法T249hm−85の「有機溶剤抽出済木材および木材パルプのガス−液クロマトグラフィーによる炭水化物組成の分析」の測定方法に基づいて、ヘミセルロース含有率を測定した。
(3)耐アルカリ分解率
絶乾重量で5gのリヨセル繊維を用意し、40%KOH水溶液に8時間浸漬後、流水で十分に40%KOHを洗浄後、乾燥させ、浸漬前と浸漬後の重量を測定し、式1により耐アルカリ分解率(%)を算出した。
分解率(%)=(W2−W1)/W1×100・・・式1
W1=浸漬前の質量
W2=浸漬後の質量
(4)耐アルカリ面積収縮率
リヨセル繊維90%、易溶解性ビニロンバインダー繊維10%の配合で手すきシートを作成し、寸法100mm×100mmにシートを切り出し、70℃の40%KOHに浸漬し、8時間放置する。8時間後にシートを取り出し、濡れた状態で面積を測定し、式2により面積収縮率(%)を計算した。
面積収縮率(%)=(A1−A2)/A1×100・・・式2
A1=浸漬前の面積
A2=浸漬後の面積
(5)水素ガス発生量
市販されているアルカリマンガン電池負極用の亜鉛合金粉末にリヨセル繊維及びKOH電解液(酸化亜鉛を溶解)を加え、70℃で10日間放置して発生する水素ガス発生量(亜鉛1gに対する発生した水素ガスの容積(μl))を測定した。なお、測定にあたり、亜鉛合金粉末:リヨセル繊維:KOH電解液は質量比で1:0.05:1の一定量を取り、特開2008−171767号公報で開示された図2に類似した装置を使用して水素ガス発生量を測定した。
表1において、溶剤紡糸セルロース繊維A、B、C、Dは上記製造方法で製造したものである。リヨセル繊維のα−セルロース含有率77.0%と比較し、溶剤紡糸セルロース繊維A、B、C、Dのα−セルロース含有率はそれぞれ85.3%、91.1%、94.6%、83.9%と高く、耐アルカリ分解率と耐アルカリ面積収縮率は本発明の溶剤紡糸セルロース繊維の方が減少している。
しかしながら、溶剤紡糸セルロース繊維A、B、Cと比較し、溶剤紡糸セルロース繊維Dはα−セルロース含有率が83.9%と低いため、アルカリ電解液中での分解率と面積収縮率が高くなっている。このため、正極活物質と負極活物質の隔離性能が不十分であると考えられる。
即ち、α−セルロース含有率の増加に伴い、アルカリ電解液中でのセパレータの劣化を抑制できる。また、溶剤紡糸セルロース繊維A、B、Cはヘミセルロース含有率が低く、電池内部での水素ガス発生量を抑制することができ、保存時の漏液を防止する効果が得られる。
以下に本発明に係る一実施例のアルカリ電池用セパレータ及び該セパレータを使用したアルカリ電池を具体的に説明する。なお、本願発明はこれら実施例の記載内容に限定されるものではない。
(試験方法)
実施例、比較例および従来例にかかるセパレータの各測定値は次の方法で測定した。
(1)CSF(カナダ標準形濾水度,Canadian Standard Freeness)JIS P 8121に規定のカナダ標準形の方法で測定した。
(2)厚さ
セパレータを2枚重ねにしてダイアルシックネスゲージを用いて均等な間隔で厚さを測定し、その1/2を1枚当たりの厚さとして求め、さらに測定個所の平均値をセパレータの厚さ(μm)とした。
(3)坪量
セパレータの面積と重量を測定し、セパレータ面積(m2)当たりの重量(g)を求めた。
(4)湿潤強度
セパレータから幅15mmの試験片を縦方向に取って、試験片を40%KOH水溶液に浸漬した後、試験片に付着した過剰の40%KOH水溶液をろ紙で吸い取った。この40%KOH水溶液で濡れた試験片の引張り強度をJIS P 8113に規定の方法に準じて測定して、セパレータの湿潤強度(N/15mm)とした。
(5)保液率
セパレータを50mm×50mmの正方形に切り取り、乾燥後の質量を測定した後、40%KOH水溶液に10分間浸漬した。この試験片を45度の角度に傾斜させたガラス板にそのまま貼り付けて3分間固定し、過剰の40%KOH水溶液を流下させて取り除き、そのまま保液した試験片の質量を測定し、式3により保液率(%)を算出した。
保液率(%)=(W2−W1)/W1×100・・・式3
W1=浸漬前の質量
W2=浸漬後の質量
(6)イオン抵抗
40%KOH水溶液に浸漬された、約2mmの間隔で平行する白金電極(白金黒付けした直径20mmの円板形状の電極)の間にセパレータを挿入し、この挿入に伴う電極間の電気抵抗の増加をセパレータの電気抵抗とした。なお、電極間の電気抵抗は1000Hzの周波数でLCRメータを用いてイオン抵抗(mΩ)を測定した。
(7)平均孔径
PMI社製Parm−Porometerを用いて、バブルポイント法(ASTMF316−86,JIS K3832)により測定されるセパレータの孔径分布から、その平均孔径(μm)を求めた。
(8)水素ガス発生量
市販されているアルカリマンガン電池負極用の亜鉛合金粉末にセパレータ及びKOH電解液(酸化亜鉛を溶解)を加え、70℃で10日間放置して発生する水素ガス発生量(亜鉛1gに対する発生した水素ガスの容積(μl))を測定した。
なお、各パルプの測定にあたり、亜鉛合金粉末:セパレータ:KOH電解液は質量比で1:0.05:1の一定量を取り、特開2008−171767号公報で開示された図2に類似した装置を使用して水素ガス発生量を測定した。
(9)耐アルカリ分解率
絶乾重量で5gのセパレータを計量し、40%KOH水溶液に8時間浸漬後、流水で十分に40%KOHを洗浄後、乾燥させ、浸漬前と浸漬後の重量を測定し、式4により耐アルカリ分解率(%)を算出した。
耐アルカリ分解率(%)=(W2−W1)/W1×100・・・式4
W1=浸漬前の質量
W2=浸漬後の質量
(10)耐アルカリ面積収縮率
寸法100mm×100mmのセパレータを切り出し、70℃の40%KOHに浸漬し、8時間放置する。8時間後にセパレータを取り出し、濡れた状態で面積を測定し、式5により耐アルカリ面積収縮率(%)を算出した。
耐アルカリ面積収縮率(%)=(A1−A2)/A1×100・・・式5
A1=浸漬前の面積
A2=浸漬後の面積
(11)放電試験
a.電池作製
本発明のセパレータを用いて、外装材、正極缶、正極合剤、セパレータ、ゲル状負極、負極集電子、絶縁性ガスケット、リング状ワッシャー、負極封口板で構成されるインサイドアウト構造のアルカリマンガン電池(LR6)を各10個製作した。
まず、正極端子を兼ねる有底筒状の正極缶内に、二酸化マンガンと黒鉛からなる中空円筒状に加圧成形した正極合剤を圧入し、セパレータを重なり回数が平均で3回となるように円筒状に巻き取ったものを有底円筒状に底部を熱加工して正極合剤の中空部に挿入した。
次に、水銀無添加の亜鉛合金粉末をゲル状電解液に分散、混合したゲル状負極をセパレータ内部に充填し、正極缶の開口部を閉塞する絶縁性ガスケットとリング状ワッシャーと共に、負極集電子と負極端子を兼ねる負極封口板を溶接して配置した。
更に、正極缶の開口部を内側にかしめして負極封口板を固定し、外装材を装着することでアルカリマンガン電池を製作した。
なお、電池の製作時には亜鉛酸化物デンドライトの成長を抑制するインヒビターは添加していない。
b.放電試験方法
高率放電試験は2Ωの負荷で0.9Vの終止電圧までの時間(分)を測定する負荷放電試験と、100Ωの負荷で0.9Vの終止電圧までの時間(時間)を測定する軽負荷放電試験を行い平均値(n=10)を算出した。
間欠放電試験は3.9Ωの負荷で5分間/日放電し、50日以内に0.9V以下に落ちた電池を不良個数としてカウントした。
〔実施例1〕
CSF値で760mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度3.3dtex.繊維長6mm)50重量%と、セルロース繊維として未叩解の溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)20重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、PVA繊維(1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ119.4μm、坪量34.4g/m2のセパレータを得た。
〔実施例2〕
CSF値で760mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維B(α−セルロース含有率:91.1%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)30重量%と、セルロース繊維として未叩解のコットンリンターパルプ(α−セルロース含有率:99.6%)25重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)25重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ105.8μm、坪量30.1g/m2のセパレータを得た。
〔実施例3〕
CSF値で500mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維B(α−セルロース含有率:91.1%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)30重量%と、セルロース繊維として未叩解のマーセル化パルプ(α−セルロース含有率:97.1%)25重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)25重量%、ポリプロピレン/ポリエチレン芯鞘型複合繊維(繊度0.8dtex.繊維長:5mm)10%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ99.7μm、坪量31.3g/m2のセパレータを得た。
〔実施例4〕
CSF値で300mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)40重量%と、セルロース繊維としてCSF値で300mlまで叩解処理した溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)30重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、半芳香族ポリアミド繊維(繊度0.8dtex.繊維長:5mm)10%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ87.9μm、坪量30.5g/m2のセパレータを得た。
〔実施例5〕
CSF値で150mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維A(α−セルロース含有率:85.3%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)20重量%と、セルロース繊維としてCSF値で150mlまで叩解処理したコットンリンターパルプ(α−セルロース含有率:99.6%)15重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)50重量%、ポリエチレン繊維(繊度0.8dtex.繊維長:5mm)10%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)5重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ85.1μm、坪量28.4g/m2のセパレータを得た。
〔実施例6〕
CSF値で150mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維A(α−セルロース含有率:85.3%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)20重量%と、セルロース繊維としてCSF値で150mlまで叩解処理した溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)15重量%、CSF値で150mlまで叩解処理したマーセル化パルプ(α−セルロース含有率:97.1%)15重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、PVA繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)を20重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ86.3μm、坪量28.1g/m2のセパレータを得た。
〔実施例7〕
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維A(α−セルロース含有率:85.3%、繊度3.3dtex.繊維長6mm)15重量%と、セルロース繊維として未叩解の溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)35重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、ポリプロピレン繊維(繊度0.8dtex.繊維長5mm)10重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ86.4μm、坪量24.6g/m2のセパレータを得た。
〔実施例8〕
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)10重量%と、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)65重量%、ポリプロピレン/変性ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度0.8dtex.繊維長:5mm)10%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を長網抄紙機で抄紙して、厚さ71.1μm、坪量24.3g/m2のセパレータを得た。
〔実施例9〕
CSF値で150mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維B(α−セルロース含有率:91.1%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)15重量%と、CSF値で150mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77%繊度、1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)15重量%に、セルロース繊維として未叩解の溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)30重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)30重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を円網多層抄紙機で3層に積層抄紙して、厚さ92.4μm、坪量27.4g/m2のセパレータを得た。
〔実施例10〕
CSF値で15mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)25重量%と、CSF値で15mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77%繊度、1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)25重量%に、ビスコースレーヨン(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)30重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を円網抄紙機で抄紙して、厚さ75.0μm、坪量24.0g/m2のセパレータを得た。
〔実施例11〕
CSF値で15mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)90重量%に、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を長網抄紙機で抄紙して、厚さ55.2μm、坪量26.6g/m2のセパレータを得た。
〔実施例12〕
CSF値で50mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)65重量%に、ポリプロピレン/変性ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度0.8dtex.繊維長:5mm)35重量%を混合した。この混合原料を円抄紙機で抄紙して、厚さ74.4μm、坪量30.1g/m2のセパレータを得た。
〔実施例13〕
CSF値で150mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)55重量%に、セルロース繊維としてCSF値で150mlまで叩解処理した溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)45重量%、を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ69.4μm、坪量31.6g/m2のセパレータを得た。
〔実施例14〕
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)100重量%に、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂(星光PMC株式会社製の湿潤紙力増強剤WS4010)を樹脂固形分として0.25%添加して原料調整を行った。この混合原料を長網抄紙機で抄紙して、厚さ50.5μm、坪量22.4g/m2のセパレータを得た。
〔実施例15〕
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)100重量%の原料を長網抄紙機で抄紙して、厚さ99.8μm、坪量40.0g/m2のセパレータを得た。
〔比較例1〕
CSF値で300mlまで叩解した溶剤紡糸セルロース繊維D(α−セルロース含有率:83.9%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)50重量%と、セルロース繊維としてCSF値で150mlまで叩解処理した溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)20重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を円網抄紙機で抄紙して、厚さ98.7μm、坪量33.9g/m2のセパレータを得た。
〔比較例2〕
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)100重量%に、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂(星光PMC株式会社製の湿潤紙力増強剤WS4010)を樹脂固形分として0.25%添加して原料調整を行った。この混合原料を長網抄紙機で抄紙して、厚さ46.9μm、坪量20.4g/m2のセパレータを得た。
〔比較例3〕
CSF値で760mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度3.3dtex.繊維長6mm)50重量%と、セルロース繊維として未叩解の溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)20重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、PVA繊維(1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ124.7μm、坪量37.3g/m2のセパレータを得た。
〔比較例4〕
CSF値で150mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)3重量%と、CSF値で150mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77.0%、繊度1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)50重量%に、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)37重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ77.0μm、坪量25.1g/m2のセパレータを得た。
〔比較例5〕
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)10重量%と、セルロース繊維として未叩解の溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)30重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)30重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)30重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ80.2μm、坪量27.8g/m2のセパレータを得た。
〔比較例6〕
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)4重量%と、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)86重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ89.6μm、坪量25.7g/m2のセパレータを得た。
〔従来例1〕
CSF値で500mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77.0%、繊度1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)65重量%と、耐アルカリ性合成繊維としてPVA繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ91.5μm、坪量25.8g/m2のセパレータを得た。
〔従来例2〕
CSF値で550mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77.0%、繊度1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)80重量%と、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ121.7μm、坪量38.6g/m2、のセパレータを得た。
〔従来例3〕
CSF値で450mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77.0%、繊度1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)15重量%と、セルロース繊維として未叩解のマーセル化パルプ(α−セルロース含有率:97.1%)35重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)35重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ87.4μm、坪量25.3g/m2のセパレータを得た。
〔従来例4〕
特許文献3の実施例10に従い、溶剤紡糸セルロース繊維(α−セルロース含有率:77.0%、繊度1.7dtex.繊維長2mm:レンチング社製)15重量%をCSF値で150mlまで叩解処理した。これにセルロース繊維としてCSF値で705mlまで叩解処理したマーセル化パルプ(α‐セルロース含有率は97.3%)30重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度0.3dtex.繊維長2mm)40重量%、バインダ成分としてP易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合し粗層とした。
一方で、溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex.繊維長2mm:レンチング社のリヨセル繊維)50重量%をCSF値で125mlまで叩解処理した。これに耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度0.3dtex.繊維長2mm)35重量%、バインダ成分として易溶解性ポリビニルアルコール繊維繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合し密層とした。この2種類の原料を円網多層抄紙機で積層抄紙して、厚さ86.0μm、坪量27.2g/m2のセパレータを得た。
実施例1〜15、比較例1〜6、従来例1〜4にかかるセパレータの各種測定データを表2に示す。
Figure 2014123443
上記実施例1〜15で得られたセパレータは、高率放電特性である2Ω放電と放電容量の指標となる100Ωの軽負荷放電に優れている。さらに間欠放電試験での不良個数が0個であり、これまで相反するとされてきた亜鉛酸化物のデンドライトを遮蔽する能力も兼ね備えたセパレータであることがわかる。
実施例1〜15で得られたセパレータの中で、実施例14、15のセパレータは耐アルカリ性溶剤紡糸セルロース繊維100%で構成されたセパレータである。これらのセパレータは電解液の保液率が高く、各放電試験においてよい結果が得られた。また、実施例14のセパレータは、厚さが50.5μmと薄いが保液率も高いため、電極活物質を多く充填することが可能であり、放電容量が高く大容量化が期待できる。また、セパレータ密度が高いにもかかわらず、抵抗が低いことから、電池の大電流化も期待できる。
実施例15で得られたセパレータは溶剤紡糸セルロース繊維のみを使用したセパレータであるため湿紙強度がなく、輸送時の振動によりセパレータが破断して内部短絡が発生した。しかし、ボタン型電池の場合は、円形に打ち抜いたセパレータを極材の上に積層して使用するため、実用上問題なく使用できる。
比較例1で得られたセパレータは、間欠放電試験での不良個数が多い。これは原料として用いた溶剤紡糸セルロース繊維Dのα−セルロース含有率が83.9%と低いため、アルカリ電解液中で溶剤紡糸セルロース繊維が溶解し、またセパレータの寸法収縮が増大したため、セパレータの遮蔽性が損なわれ内部短絡が発生したものと考えられる。
比較例2で得られたセパレータは、間欠放電試験での不良個数が多い。これはセパレータの厚さが46.9μmと薄く、デンドライトの成長に対する遮蔽性能が不足したため、内部短絡が発生したと考えられる。
比較例3で得られたセパレータは、間欠放電試験での不良は無いが、放電容量の指標となる100Ωの軽負荷放電特性が悪化した。これはセパレータの厚さが124.7μmと厚く、イオンの透過が阻害されると共に電池内部におけるセパレータの占める割合が増大したため、正極活物質と負極活物質の充填量が減少し、起電反応が損なわれたと考えられる。
比較例4で得られたセパレータは、間欠放電試験での不良個数が多い。これはα−セルロース含有率が77.0%のリヨセル繊維の配合率が高く、アルカリ電解液中でのリヨセル繊維の溶解とセパレータの寸法収縮が増大したため、セパレータの遮蔽性が損なわれ、内部短絡が発生したと考えられる。
比較例5で得られたセパレータは、間欠放電試験の不良は無いが、放電容量の指標となる100Ωの軽負荷放電特性が悪化した。これは、易溶解性ポリビニルアルコール繊維の配合率が高いため、溶融したポリビニルアルコールが繊維間でフィルム化し、イオン透過が著しく阻害されたためと考えられる。また、溶融したポリビニルアルコールがセルロース繊維の表面を被覆して電解液の保持性を阻害したため、アルカリ電解液の保液率が低下し、高率放電特性である2Ω放電特性が悪化したと考えられる。
比較例6で得られたセパレータは、間欠放電試験の不良が多く、高率放電特性である2Ω放電時間と放電容量の指標となる100Ωの軽負荷放電時間が短い。これは、耐アルカリ性合成繊維であるビニロン繊維の配合率が高いため、アルカリ電解液の保持量が減少し、起電反応が著しく損なわれたと考えられる。また、セパレータの平均孔径が11.5μmと大きいため、間欠放電で不良が発生した。
従来例1〜2で得られたセパレータは、間欠放電試験での不良個数が多い。これはセパレータの平均孔径が10μm以上と大きいため、間欠放電で不良が発生した。また、α−セルロース含有率が77.0%のリヨセル繊維を使用したため、アルカリ電解液中でのリヨセル繊維の溶解によると考えられるセパレータの寸法収縮が大きくなり、セパレータの遮蔽性が損なわれ内部短絡が発生したものと考えられる。
従来例3〜4で得られたセパレータは、水素ガス発生量が多く耐アルカリ面積収縮率が高く、高率放電特性である2Ω放電と放電容量の指標となる100Ωの軽負荷放電性能と間欠放電試験の結果が悪い。これは、アルカリ電解液中で繊維の溶解量が大きいため、アルカリ電解液中でセパレータの寸法収縮が起こり、正極活物質と負極活物質とが接触し内部短絡が発生したと考えられる。また、セパレータの平均孔径が10μm以上と大きいため、間欠放電で不良が発生した。さらに、従来例3〜4のセパレータはリヨセル繊維の溶解成分から発生する水素ガスが原因となり、電池の漏液に繋がる危険性がある。
以上説明したように本発明に係る実施の形態例及び実施例によれば、α−セルロース含有率が85%以上の溶剤紡糸セルロース繊維、さらに好ましくはα-セルロース含有率90%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を使用することで、アルカリ電解液中での溶解と寸法収縮を抑制したセパレータを提供できる。
さらに、前記溶剤紡糸セルロース繊維に加え耐アルカリ性合成繊維、または易溶解性のポリビニルアルコール繊維、またはセルロース繊維のどれか一種あるいは数種類を組み合わせて使用することで、寸法安定性に優れたセパレータを提供でき、アルカリマンガン電池, ニッケル亜鉛電池, 酸化銀電池、空気亜鉛電池等の亜鉛を負極活物質とするアルカリ電池に広く利用することができる。

Claims (7)

  1. アルカリ電池の正極と負極の間に介在させ、両極の活物質を隔離するために使用されるセパレータにおいて、
    α−セルロース含有率が85%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を5重量%以上含有することを特徴とするアルカリ電池用セパレータ。
  2. アルカリ電池の正極と負極の間に介在させ、両極の活物質を隔離するために使用されるセパレータにおいて、
    α−セルロース含有率が90%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を5重量%以上含有することを特徴とするアルカリ電池用セパレータ。
  3. 前記アルカリ電池用セパレータの厚さが50〜120μmであって、さらに前記セパレータの平均孔径が10μm以下であることを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
  4. 前記アルカリ電池用セパレータに、さらにコットンリンターパルプ、溶解パルプ、マーセル化パルプ又は再生セルロース繊維から選択される少なくとも一種以上のセルロース繊維を含有していることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
  5. 前記アルカリ電池用セパレータに、さらに耐アルカリ性合成繊維を含有することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
  6. 前記アルカリ電池用セパレータに、さらに水中溶解温度が60〜90℃の易溶解性ポリビニルアルコール成分を5〜20重量%含有していることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載のアルカリ電池用セパレータを用いたことを特徴とするアルカリ電池。
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