JP2014123443A - アルカリ電池用セパレータ及びアルカリ電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
耐アルカリ性セルロース繊維と、耐アルカリ性合成繊維と、バインダ成分とからなる多層構造を有する湿式不織布であって、前記湿式不織布の遮蔽性を示す指標として平均孔径10μm以下、かつ、保液率400%以上のアルカリ電池用セパレータ及び該セパレータを用いたアルカリ電池を提供する。
【選択図】 なし
Description
このようなセパレータに使用されている溶剤紡糸セルロース繊維としては、現在リヨセル(登録商標)又はテンセル(登録商標)という再生セルロース繊維が知られ、マーセル化パルプと同様に叩解処理して配合することで両極活物質の遮蔽特性に優れたセパレータを得る事ができる。
即ち、アルカリ電池の正極活物質と負極活物質の間に介在させ、両極活物質を隔離するために使用するアルカリ電池用セパレータにおいて、α−セルロース含有率が85%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を5重量%以上含有するセパレータ、より好ましくはα−セルロース含有率が90%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を5重量%以上含有するセパレータであることを特徴とする。
又例えば、前記耐アルカリ性合成繊維として、水中溶解温度60℃〜90℃の易溶解性ポリビニルアルコール成分を5重量%〜20重量%含有していることを特徴とする。
そして例えば、前記溶剤紡糸セルロース繊維とともに、コットンリンターパルプ、溶解パルプ、マーセル化パルプ又は再生セルロース繊維から選択される少なくとも一種以上のセルロース繊維を含有し、さらに耐アルカリ性合成繊維を含有していることを特徴とする。
又は、上記したいずれかのアルカリ電池用セパレータを使用したことを特徴とするアルカリ電池とする。
本実施の形態例では、アルカリ電池用セパレータの原料として従来から使用されているリヨセル繊維のα−セルロース含有率は80%以下であり、従来アルカリ電池用セパレータに使用されているマーセル化パルプ等のパルプと比べるとα−セルロース含有率は少ない。このため、リヨセル繊維のみを使用したセパレータは、アルカリ電解液中では繊維が溶解しやすく、電池に組む込んだ後の長期間の保存で、セパレータの形態が保持できず、遮蔽性が低下するため、内部短絡を引き起こしてしまう。
尚、溶剤紡糸セルロース繊維が5重量%以下ではセパレータに十分な遮蔽性を担保できず、デンドライトの発生による内部短絡を防止することができないことも見いだした。
また、水中溶解温度60℃〜90℃の易溶解性ポリビニルアルコール繊維を5重量%〜20重量%配合し、溶解した易溶解性ポリビニルアルコール繊維がセルロース繊維及び耐アルカリ性合成繊維を結着することで、アルカリ電解液中でのセパレータの寸法収縮が抑制でき、さらに湿潤強度を担保することができる。
本発明における溶剤紡糸セルロース繊維に、他のセルロースパルプを配合する場合には、電池に組み込んだ際の水素ガス発生量低減や寸法安定性の観点から、ヘミセルロース含有率の少ない溶解パルプを用いることが更に好ましい。
TAPPI標準法T203に規定の「パルプ中のα,βとγ−セルロース」の測定方法によって、α−セルロースの含有率(%)を測定した。
(2)ヘミセルロース含有率
TAPPI標準法T249hm−85の「有機溶剤抽出済木材および木材パルプのガス−液クロマトグラフィーによる炭水化物組成の分析」の測定方法に基づいて、ヘミセルロース含有率を測定した。
絶乾重量で5gのリヨセル繊維を用意し、40%KOH水溶液に8時間浸漬後、流水で十分に40%KOHを洗浄後、乾燥させ、浸漬前と浸漬後の重量を測定し、式1により耐アルカリ分解率(%)を算出した。
分解率(%)=(W2−W1)/W1×100・・・式1
W1=浸漬前の質量
W2=浸漬後の質量
リヨセル繊維90%、易溶解性ビニロンバインダー繊維10%の配合で手すきシートを作成し、寸法100mm×100mmにシートを切り出し、70℃の40%KOHに浸漬し、8時間放置する。8時間後にシートを取り出し、濡れた状態で面積を測定し、式2により面積収縮率(%)を計算した。
面積収縮率(%)=(A1−A2)/A1×100・・・式2
A1=浸漬前の面積
A2=浸漬後の面積
市販されているアルカリマンガン電池負極用の亜鉛合金粉末にリヨセル繊維及びKOH電解液(酸化亜鉛を溶解)を加え、70℃で10日間放置して発生する水素ガス発生量(亜鉛1gに対する発生した水素ガスの容積(μl))を測定した。なお、測定にあたり、亜鉛合金粉末:リヨセル繊維:KOH電解液は質量比で1:0.05:1の一定量を取り、特開2008−171767号公報で開示された図2に類似した装置を使用して水素ガス発生量を測定した。
しかしながら、溶剤紡糸セルロース繊維A、B、Cと比較し、溶剤紡糸セルロース繊維Dはα−セルロース含有率が83.9%と低いため、アルカリ電解液中での分解率と面積収縮率が高くなっている。このため、正極活物質と負極活物質の隔離性能が不十分であると考えられる。
(試験方法)
実施例、比較例および従来例にかかるセパレータの各測定値は次の方法で測定した。
(2)厚さ
セパレータを2枚重ねにしてダイアルシックネスゲージを用いて均等な間隔で厚さを測定し、その1/2を1枚当たりの厚さとして求め、さらに測定個所の平均値をセパレータの厚さ(μm)とした。
セパレータの面積と重量を測定し、セパレータ面積(m2)当たりの重量(g)を求めた。
(4)湿潤強度
セパレータから幅15mmの試験片を縦方向に取って、試験片を40%KOH水溶液に浸漬した後、試験片に付着した過剰の40%KOH水溶液をろ紙で吸い取った。この40%KOH水溶液で濡れた試験片の引張り強度をJIS P 8113に規定の方法に準じて測定して、セパレータの湿潤強度(N/15mm)とした。
セパレータを50mm×50mmの正方形に切り取り、乾燥後の質量を測定した後、40%KOH水溶液に10分間浸漬した。この試験片を45度の角度に傾斜させたガラス板にそのまま貼り付けて3分間固定し、過剰の40%KOH水溶液を流下させて取り除き、そのまま保液した試験片の質量を測定し、式3により保液率(%)を算出した。
保液率(%)=(W2−W1)/W1×100・・・式3
W1=浸漬前の質量
W2=浸漬後の質量
40%KOH水溶液に浸漬された、約2mmの間隔で平行する白金電極(白金黒付けした直径20mmの円板形状の電極)の間にセパレータを挿入し、この挿入に伴う電極間の電気抵抗の増加をセパレータの電気抵抗とした。なお、電極間の電気抵抗は1000Hzの周波数でLCRメータを用いてイオン抵抗(mΩ)を測定した。
(7)平均孔径
PMI社製Parm−Porometerを用いて、バブルポイント法(ASTMF316−86,JIS K3832)により測定されるセパレータの孔径分布から、その平均孔径(μm)を求めた。
市販されているアルカリマンガン電池負極用の亜鉛合金粉末にセパレータ及びKOH電解液(酸化亜鉛を溶解)を加え、70℃で10日間放置して発生する水素ガス発生量(亜鉛1gに対する発生した水素ガスの容積(μl))を測定した。
なお、各パルプの測定にあたり、亜鉛合金粉末:セパレータ:KOH電解液は質量比で1:0.05:1の一定量を取り、特開2008−171767号公報で開示された図2に類似した装置を使用して水素ガス発生量を測定した。
絶乾重量で5gのセパレータを計量し、40%KOH水溶液に8時間浸漬後、流水で十分に40%KOHを洗浄後、乾燥させ、浸漬前と浸漬後の重量を測定し、式4により耐アルカリ分解率(%)を算出した。
耐アルカリ分解率(%)=(W2−W1)/W1×100・・・式4
W1=浸漬前の質量
W2=浸漬後の質量
(10)耐アルカリ面積収縮率
寸法100mm×100mmのセパレータを切り出し、70℃の40%KOHに浸漬し、8時間放置する。8時間後にセパレータを取り出し、濡れた状態で面積を測定し、式5により耐アルカリ面積収縮率(%)を算出した。
耐アルカリ面積収縮率(%)=(A1−A2)/A1×100・・・式5
A1=浸漬前の面積
A2=浸漬後の面積
a.電池作製
本発明のセパレータを用いて、外装材、正極缶、正極合剤、セパレータ、ゲル状負極、負極集電子、絶縁性ガスケット、リング状ワッシャー、負極封口板で構成されるインサイドアウト構造のアルカリマンガン電池(LR6)を各10個製作した。
なお、電池の製作時には亜鉛酸化物デンドライトの成長を抑制するインヒビターは添加していない。
高率放電試験は2Ωの負荷で0.9Vの終止電圧までの時間(分)を測定する負荷放電試験と、100Ωの負荷で0.9Vの終止電圧までの時間(時間)を測定する軽負荷放電試験を行い平均値(n=10)を算出した。
間欠放電試験は3.9Ωの負荷で5分間/日放電し、50日以内に0.9V以下に落ちた電池を不良個数としてカウントした。
CSF値で760mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度3.3dtex.繊維長6mm)50重量%と、セルロース繊維として未叩解の溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)20重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、PVA繊維(1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ119.4μm、坪量34.4g/m2のセパレータを得た。
CSF値で760mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維B(α−セルロース含有率:91.1%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)30重量%と、セルロース繊維として未叩解のコットンリンターパルプ(α−セルロース含有率:99.6%)25重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)25重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ105.8μm、坪量30.1g/m2のセパレータを得た。
CSF値で500mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維B(α−セルロース含有率:91.1%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)30重量%と、セルロース繊維として未叩解のマーセル化パルプ(α−セルロース含有率:97.1%)25重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)25重量%、ポリプロピレン/ポリエチレン芯鞘型複合繊維(繊度0.8dtex.繊維長:5mm)10%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ99.7μm、坪量31.3g/m2のセパレータを得た。
CSF値で300mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)40重量%と、セルロース繊維としてCSF値で300mlまで叩解処理した溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)30重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、半芳香族ポリアミド繊維(繊度0.8dtex.繊維長:5mm)10%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ87.9μm、坪量30.5g/m2のセパレータを得た。
CSF値で150mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維A(α−セルロース含有率:85.3%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)20重量%と、セルロース繊維としてCSF値で150mlまで叩解処理したコットンリンターパルプ(α−セルロース含有率:99.6%)15重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)50重量%、ポリエチレン繊維(繊度0.8dtex.繊維長:5mm)10%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)5重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ85.1μm、坪量28.4g/m2のセパレータを得た。
CSF値で150mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維A(α−セルロース含有率:85.3%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)20重量%と、セルロース繊維としてCSF値で150mlまで叩解処理した溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)15重量%、CSF値で150mlまで叩解処理したマーセル化パルプ(α−セルロース含有率:97.1%)15重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、PVA繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)を20重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ86.3μm、坪量28.1g/m2のセパレータを得た。
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維A(α−セルロース含有率:85.3%、繊度3.3dtex.繊維長6mm)15重量%と、セルロース繊維として未叩解の溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)35重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、ポリプロピレン繊維(繊度0.8dtex.繊維長5mm)10重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網/円網コンビネーション抄紙機で積層抄紙して、厚さ86.4μm、坪量24.6g/m2のセパレータを得た。
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)10重量%と、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)65重量%、ポリプロピレン/変性ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度0.8dtex.繊維長:5mm)10%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を長網抄紙機で抄紙して、厚さ71.1μm、坪量24.3g/m2のセパレータを得た。
CSF値で150mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維B(α−セルロース含有率:91.1%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)15重量%と、CSF値で150mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77%繊度、1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)15重量%に、セルロース繊維として未叩解の溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)30重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)30重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を円網多層抄紙機で3層に積層抄紙して、厚さ92.4μm、坪量27.4g/m2のセパレータを得た。
CSF値で15mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)25重量%と、CSF値で15mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77%繊度、1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)25重量%に、ビスコースレーヨン(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)30重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を円網抄紙機で抄紙して、厚さ75.0μm、坪量24.0g/m2のセパレータを得た。
CSF値で15mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)90重量%に、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を長網抄紙機で抄紙して、厚さ55.2μm、坪量26.6g/m2のセパレータを得た。
CSF値で50mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)65重量%に、ポリプロピレン/変性ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度0.8dtex.繊維長:5mm)35重量%を混合した。この混合原料を円抄紙機で抄紙して、厚さ74.4μm、坪量30.1g/m2のセパレータを得た。
CSF値で150mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)55重量%に、セルロース繊維としてCSF値で150mlまで叩解処理した溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)45重量%、を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ69.4μm、坪量31.6g/m2のセパレータを得た。
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)100重量%に、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂(星光PMC株式会社製の湿潤紙力増強剤WS4010)を樹脂固形分として0.25%添加して原料調整を行った。この混合原料を長網抄紙機で抄紙して、厚さ50.5μm、坪量22.4g/m2のセパレータを得た。
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)100重量%の原料を長網抄紙機で抄紙して、厚さ99.8μm、坪量40.0g/m2のセパレータを得た。
CSF値で300mlまで叩解した溶剤紡糸セルロース繊維D(α−セルロース含有率:83.9%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)50重量%と、セルロース繊維としてCSF値で150mlまで叩解処理した溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)20重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を円網抄紙機で抄紙して、厚さ98.7μm、坪量33.9g/m2のセパレータを得た。
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)100重量%に、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂(星光PMC株式会社製の湿潤紙力増強剤WS4010)を樹脂固形分として0.25%添加して原料調整を行った。この混合原料を長網抄紙機で抄紙して、厚さ46.9μm、坪量20.4g/m2のセパレータを得た。
CSF値で760mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度3.3dtex.繊維長6mm)50重量%と、セルロース繊維として未叩解の溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)20重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、PVA繊維(1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を傾斜短網抄紙機で抄紙して、厚さ124.7μm、坪量37.3g/m2のセパレータを得た。
CSF値で150mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)3重量%と、CSF値で150mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77.0%、繊度1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)50重量%に、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)37重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ77.0μm、坪量25.1g/m2のセパレータを得た。
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)10重量%と、セルロース繊維として未叩解の溶解パルプ(α−セルロース含有率:98.0%)30重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)30重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)30重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ80.2μm、坪量27.8g/m2のセパレータを得た。
CSF値で0mlまで叩解処理した溶剤紡糸セルロース繊維C(α−セルロース含有率:94.6%、繊度1.7dtex.繊維長4mm)4重量%と、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)86重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ89.6μm、坪量25.7g/m2のセパレータを得た。
CSF値で500mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77.0%、繊度1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)65重量%と、耐アルカリ性合成繊維としてPVA繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)20重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ91.5μm、坪量25.8g/m2のセパレータを得た。
CSF値で550mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77.0%、繊度1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)80重量%と、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)10重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ121.7μm、坪量38.6g/m2、のセパレータを得た。
CSF値で450mlまで叩解処理したリヨセル繊維(α−セルロース含有率:77.0%、繊度1.7dtex.繊維長4mm:レンチング社製)15重量%と、セルロース繊維として未叩解のマーセル化パルプ(α−セルロース含有率:97.1%)35重量%、耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)35重量%、易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合した。この混合原料を短網抄紙機で抄紙して、厚さ87.4μm、坪量25.3g/m2のセパレータを得た。
特許文献3の実施例10に従い、溶剤紡糸セルロース繊維(α−セルロース含有率:77.0%、繊度1.7dtex.繊維長2mm:レンチング社製)15重量%をCSF値で150mlまで叩解処理した。これにセルロース繊維としてCSF値で705mlまで叩解処理したマーセル化パルプ(α‐セルロース含有率は97.3%)30重量%と耐アルカリ性合成繊維としてビニロン繊維(繊度0.3dtex.繊維長2mm)40重量%、バインダ成分としてP易溶解性ポリビニルアルコール繊維(繊度1.1dtex.繊維長3mm)15重量%を混合し粗層とした。
実施例1〜15、比較例1〜6、従来例1〜4にかかるセパレータの各種測定データを表2に示す。
Claims (7)
- アルカリ電池の正極と負極の間に介在させ、両極の活物質を隔離するために使用されるセパレータにおいて、
α−セルロース含有率が85%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を5重量%以上含有することを特徴とするアルカリ電池用セパレータ。 - アルカリ電池の正極と負極の間に介在させ、両極の活物質を隔離するために使用されるセパレータにおいて、
α−セルロース含有率が90%以上の溶剤紡糸セルロース繊維を5重量%以上含有することを特徴とするアルカリ電池用セパレータ。 - 前記アルカリ電池用セパレータの厚さが50〜120μmであって、さらに前記セパレータの平均孔径が10μm以下であることを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
- 前記アルカリ電池用セパレータに、さらにコットンリンターパルプ、溶解パルプ、マーセル化パルプ又は再生セルロース繊維から選択される少なくとも一種以上のセルロース繊維を含有していることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
- 前記アルカリ電池用セパレータに、さらに耐アルカリ性合成繊維を含有することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
- 前記アルカリ電池用セパレータに、さらに水中溶解温度が60〜90℃の易溶解性ポリビニルアルコール成分を5〜20重量%含有していることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のアルカリ電池用セパレータ。
- 請求項1乃至6いずれかに記載のアルカリ電池用セパレータを用いたことを特徴とするアルカリ電池。
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