JP2014123275A - 電子装置 - Google Patents

電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014123275A
JP2014123275A JP2012279500A JP2012279500A JP2014123275A JP 2014123275 A JP2014123275 A JP 2014123275A JP 2012279500 A JP2012279500 A JP 2012279500A JP 2012279500 A JP2012279500 A JP 2012279500A JP 2014123275 A JP2014123275 A JP 2014123275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
display
touch panel
electronic device
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012279500A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Masuda
厚 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Mobile Communications Ltd
Original Assignee
Fujitsu Mobile Communications Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Mobile Communications Ltd filed Critical Fujitsu Mobile Communications Ltd
Priority to JP2012279500A priority Critical patent/JP2014123275A/ja
Publication of JP2014123275A publication Critical patent/JP2014123275A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】タッチパネル操作の操作感度を高めるとともに、操作の検出精度を維持させる。
【解決手段】画像表示手段(12)と、タッチパネル(10)と、パネル部(8)と、筐体(20)と、弾性支持手段(14)とを備える。画像表示手段は、画像情報を表示する。タッチパネルは、画像表示手段の前面側に配置されて一体化され、接触による入力操作を検出する。パネル部は、タッチパネルの前面側に設置され、取り込んだ画像情報を透過させるとともに、入力操作を受ける。筐体は、パネル部を外部に露出させる開口部(24)を備え、開口部内に画像表示手段とタッチパネルとを収納する収納部(26)が形成される。弾性支持手段は、一端がパネル部に設置され、パネル部への入力操作により、パネル部を収納部内に向けて変位可能に支持する。そして、画像表示手段は、パネル部の変位に基づいて、一体化したタッチパネルとともに収納部内に変位する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接触による入力操作が行われるタッチパネルを備えた入力表示手段の支持構造に関する。
携帯端末装置などの電子装置は、入力手段として表示画面に指などを接触させるタッチパネルを備えている。このタッチパネルには、たとえば接触によるパネルの微小な変形によって通電し、その接触位置を検出する抵抗膜式のものや、接触による静電容量の変化を検出する静電容量式のものがある。
タッチパネルは、検出対象の状態変化に基づいて接触位置を検出し、入力操作を判断する。この入力操作に関し、電子装置のユーザは、タッチパネルに対する操作感が得られないため、適正に操作できたか、または意図せず接触したかなどを感覚的に知ることができず、たとえば画面を再確認する必要があった。これに対し、電子装置は、接触操作に応じてタッチパネルなどを振動させる振動手段を利用した、所謂フォースフィードバック機能を備えるものがある。
また、フォースフィードバック機能を備えた電子装置では、振動をユーザに対してより効果的に伝達させるとともに筐体内部に配置されるタッチパネルや表示パネルなどを適正に支持させるための支持構造を備えるものがある。
このような振動手段を備えた電子装置の支持構造に関し、筐体内部のタッチパネルや表示用パネル、圧電素子を側面側から支持し、回路基板を介してシャーシに固定支持させる支持枠体を備えるものがある(例えば、特許文献1)。
特開2011−107766号公報
ところで、電子装置は、たとえば防塵性や防水性、または部品の設置性を高めるためにタッチパネルなどが筐体ケースなどに強固に設置されるのが望ましい。しかし、タッチパネルが固定されると、振動手段から発せられた振動が筐体側に拡散するなど、伝達性が低くなることからユーザにタッチパネル操作に対する高い操作感を与えられないという課題がある。
また、画像の表示機能部である液晶パネルは、たとえば画像情報を表示するための画面走査時にノイズが生じる。タッチパネルは、液晶ディスプレイから発したノイズを受けるとセンサ機能に影響が生じる。タッチパネルが受けるノイズは、たとえば液晶ディスプレイとの距離に関係し、ノイズレベルが変化する。つまり、タッチパネルは、たとえばユーザによる入力操作によって、微小な変形や押し下げが生じ、液晶パネルとの距離が変化する場合がある。
特に、静電容量式のタッチパネルでは、たとえば図23に示すように、ユーザの接触により表示パネル120およびタッチパネル122が歪むなどにより部分的または全体的に変位すると、基板などに固定された液晶ディスプレイ124までの距離(L1−ΔL)が変化する。これにより、タッチパネル122と液晶ディスプレイ124との間の静電容量が変化してしまい、操作前にタッチパネル122が受けるノイズN1に対し、ノイズΔNが増大してS/N比が変化することで、タッチパネルの検出精度が低下するおそれがある。これにより、タッチパネルは、たとえば入力操作に対する検出走査のタイミングと液晶ディスプレイの画像走査タイミングとが一致した場合、接触を検出できないまたは、接触位置と異なる位置を検出する誤検出を生じるおそれがある。
このような液晶ディスプレイから受けるノイズに対し、タッチパネルは、たとえばシールド層を液晶ディスプレイとの間に形成するという手段があるが、表示画像の品質劣化やタッチパネル検出感度の減少が生じるおそれがある。
またタッチパネルでは、液晶ディスプレイから受けるノイズについて、たとえば検出基準を設定するなど、ノイズによる影響をオフセットする手法がとられている。しかし、電子装置では、ユーザの操作入力を予測するのは困難であり、また操作によって変形や押し下げ量などが一定でないことから、検出状態が変化する環境では、検出基準の適切な調整は困難となるという課題がある。
そこで、本開示の電子装置では、タッチパネルに対する接触操作において、ユーザの操作感度を高めるとともに、入力操作の検出精度を維持させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の構成の一側面は、画像表示手段と、タッチパネルと、パネル部と、筐体と、弾性支持手段とを備える。画像表示手段は、画像情報を表示する。タッチパネルは、前記画像表示手段の前面側に配置されて一体化され、接触による入力操作を検出する。パネル部は、前記タッチパネルの前面側に設置され、取り込んだ画像情報を透過させるとともに、入力操作を受ける。筐体は、前記パネル部を外部に露出させる開口部を備え、該開口部内に前記画像表示手段と前記タッチパネルとを収納する収納部が形成される。弾性支持手段は、一端が前記パネル部に設置され、前記パネル部への入力操作により、前記パネル部を前記収納部内に向けて変位可能に支持する。そして、前記画像表示手段は、前記パネル部の変位に基づいて、一体化した前記タッチパネルとともに前記収納部内に変位する。
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) タッチパネルと画像表示手段とを一体化し、入力操作によって変位するタッチパネルと画像表示手段との間隔を一定に保つことで、タッチパネルが受けるノイズの変動を阻止し、位置検出精度を維持させることができる。
(2) 画像表示手段と一体化したタッチパネルが、入力操作によって筐体内に変位可能に支持されることで、入力検出精度を維持しつつ、ユーザのタッチ操作感を高めることができる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る電子装置の構成例を示す図である。 入力表示手段の構成例を示す図である。 入力表示手段に押下操作が加えられた状態例を示す図である。 入力操作に対する静電容量の状態例を示す図である。 第2の実施の形態に係る電子装置の構成例を示す図である。 電子装置の外観構成例を示す図である。 電子装置の内部構成例を示す断面図である。 一体化させる入力表示手段の構成例を示す図である。 入力表示手段の一体化状態例を示す図である。 シャーシの構成例を示す図である。 シャーシが収納部に設置された状態の一例を示す図である。 シャーシによる弾性支持状態例を示す図である。 入力表示手段に対する操作が行われた電子装置の内部構成例を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る電子装置に設置される入力表示手段の構成例を示す図である。 収納部に対するシャーシの配置構成例を示す図である。 シャーシを利用した入力表示手段の一体化構成例を示す図である。 第4の実施の形態に係る電子装置に設置される入力表示手段の構成例を示す図である。 シャーシを利用した入力表示手段の一体化構成例を示す図である。 第5の実施の形態に係る電子装置の構成例を示す図である。 防塵部材の構成例を示す図である。 図19のXXI−XXI線断面を示す図である。 入力操作に対する防塵機能を示す図である。 従来の入力操作に対する静電容量の状態例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1および図2は、第1の実施の形態に係る電子装置の構成例を示している。図1および図2に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
図1に示す電子装置2は、本開示の電子装置の一例であり、筐体4の一部から外装側に露出させた入力表示手段6に対してユーザの生体指などを接触させて入力操作を行う。そして電子装置2は、入力操作により、入力表示手段6を筐体4の内部に変位させる。電子装置2は、たとえば画像表示および入力操作が行われる携帯電話機や情報処理装置、そのほか携帯ゲーム機などが含まれる。入力表示手段6は、たとえば筐体4の内部に設置されており、たとえば筐体4の外装側から表示パネル8、タッチパネル10、ディスプレイ12が一体化されている。
また、電子装置2は、入力表示手段6を筐体に対して支持する弾性支持部品14や、入力操作に応じて振動する振動部品16、回路基板18などを備えている。
筐体4は、電子装置2の機能部品を覆うケース部品の一例であり、たとえば前面筐体部20と背面筐体部22とが接合される。筐体4は、たとえば前面筐体部20の平面部の一部または全部に入力表示手段6の表示パネル8を外部に露出させる開口部24が形成されている。また筐体4の内部には、入力表示手段6やその他の機能部品を収納する収納部26が形成されている。筐体4は、前面筐体部20と背面筐体部22とを接合させる構成に限られず、単一筐体構造であってもよく、または電子装置2の部分毎に複数の部品を接合させてもよい。
前面筐体部20に形成された開口部24は、たとえば内部に収納される表示パネル8の幅に合わせて開口させてもよく、または表示パネル8の周縁側の一部を覆う幅に開口させて、表示パネル8を含む入力表示手段6の脱落防止を行う構成であってもよい。
なお、開口部24は、前面筐体部20側に形成される場合に限られず、背面筐体部22側に形成されてもよい。
収納部26には、たとえば内部に収納されるディスプレイ12と回路基板18との間に一定の空間部28が形成されている。この空間部28は、入力表示手段6に対する接触操作に応じて、表示パネル8、タッチパネル10、ディスプレイ12を回路基板18側に変位可能にする変位エリアとして機能する。空間部28は、たとえばタッチパネル10およびディスプレイ12の最大変位量に基づいて設定すればよい。
入力表示手段6は、電子装置2の表示機能と入力操作インターフェースとを一体化した機能部品の一例である。この入力表示手段6は、たとえば回路基板18に対して図示しない接続手段によって接続され、タッチパネル10による検出情報の送受信やディスプレイ12に対する画像データの送受信などが行われる。この接続手段は、たとえばフレキシブルケーブルを用いてもよい。
表示パネル8は、本開示のパネル部の一例であり、筐体4の外装側に配置され、ディスプレイ12が表示した画像情報を透過させて、電子装置2の外部に表示させるほか、たとえばユーザの生体指やスタイラスペンなどが接触して入力操作を受ける機能部品である。表示パネル8は、たとえば硬化ガラスやアクリル、その他のフィルムなどの透明な部材が用いられ、画像情報を透過させる。また表示パネル8は、たとえば背面側に設置されるタッチパネルの保護手段として機能する。
タッチパネル10は、表示パネル8への入力操作に対し、その接触位置を検出するセンサ機能部品の一例である。タッチパネル10は、表示パネル8の背面側に配置され、表示パネル8の平面部に密着させて設置されている。タッチパネル10は、たとえば静電容量式の場合、回路基板18と接続されており、表示パネル8に接触したユーザの指などとの間に形成される回路の通電状態を検出する。そして、表示パネル8に接触したユーザの指には、タッチパネル10に形成された図示しない電極膜から電気が流れる。このとき、表示パネル8は、指との接触部分に電流が溜まることで、キャパシタが形成される。そして、電子装置では、タッチパネル10によって、指の接触で生じる電流の流れが検出されることで、接触の有無や接触位置などを把握する。
なお、このタッチパネル10は、静電容量式に限られず、抵抗膜式や、その他の方式であってもよい。
ディスプレイ12は、本開示の画像表示手段の一例であり、表示パネル8を通じて画像情報の表示を行う機能部品の一例である。ディスプレイ12は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)表示器などが含まれる。
入力表示手段6は、たとえば図2に示すように、筐体4の内部側からディスプレイ12、タッチパネル10、表示パネル8の順に積層状態で設置されている。表示パネル8とタッチパネル10は、たとえば接着部材30を介し、平面部分を密着して一体化されている。この接着部材30は、たとえばタッチパネル10の検出範囲を覆わない構造として、タッチパネル10の平面上の周囲側に配置される。また、タッチパネル10は、ディスプレイ12の前面側に配置されて一体化されている。ディスプレイ12は、タッチパネル10との間に一定の厚さを持った接着部材32を介して接続されており、この接着部材32の厚さに基づいてタッチパネル10の平面部分と密着させてもよく、または離間させてもよい。一体化したタッチパネル10とディスプレイ12は、接着部材32により、設定された間隔が維持される。この接着部材30、32は、たとえば変位可能な柔軟性や粘性を持った接着材、またはOCA(Optically Clear Adhesive)などの両面テープを利用すればよい。
なお、接着部材30は、内部をタッチパネルの幅に合わせて形成され、中心側の開口部分にタッチパネルを嵌合させてもよい。またタッチパネル10とディスプレイ12は、たとえば図示しない支持部材などを利用して一体化し、一定の距離に維持させてもよい。
弾性支持部品14は、本開示の弾性支持手段の一例であり、一体化した入力表示手段6を収納部26内で変位可能に支持する。弾性支持部品14は、たとえば一端側を表示パネル8の一部に設置され、他端側を収納部26内の一部に固定されることで伸縮可能に設置される。この弾性支持部品14は、たとえば全体に弾性部材を利用してもよく、または収納部26や表示パネル8との接触部分以外の一部にのみ弾性部材による変形部を構成してもよい。弾性支持部品14は、たとえば図3に示すように、入力表示手段6に対する接触操作に対し、弾性変形することで、表示パネル8を介して入力表示手段6を収納部26側に変位させる。これにより電子装置2は、入力表示手段6に対する接触圧の軽減を図るほか、積極的に沈み込ませて操作感をユーザに与える。そして、入力表示手段6は、弾性支持部品14の弾性支持により、操作入力に対して収納部26に向けた変位量が制限される。
また、弾性支持部品14は、入力表示手段6を支持し、開口部24から筐体外部への脱落防止機能も発揮する。
振動部品16は、本開示の振動発生手段の一例であり、入力操作に応じてユーザ側に操作感を与えるフォースフィードバック機能を発揮させる機能部品の一例である。振動部品16は、たとえば、力を電圧に変換する圧電効果を利用した圧電素子が含まれており、図示しない駆動回路を介して回路基板18などに接続されている。振動部品16は、たとえば一部を表示パネル8の一部に設置されており、それ以外の部分は、電子装置2の内部に設置された他の機能部品に接触させない状態で配置されている。
圧電素子は、電圧の印加によって変形する。圧電素子は、たとえば電圧の印加方法によって屈曲状態や伸縮状態などで変形し、特定の周波数で振動する。そして、表示パネル8は、この圧電素子の変形による振動が伝達されて振動する。また、振動部品16は、振動発生手段として利用するとともに、たとえば入力操作の検出するセンサとして利用してもよい。振動部品16をセンサとして利用する場合、電子装置2は、たとえば表示パネル8に対する入力操作による外力を振動部品16が検出すると、圧電素子によって生じる電圧変化を検出する。そして、電子装置2は、この電圧変化を検出すると、入力操作が行われたと判断し、振動部品16側に対して電圧を印加する。これにより、振動部品16は、既述のように圧電素子が変形して表示パネル8を振動させる。
なお、電子装置2は、入力表示手段6に応じてユーザ側に操作感を与えるための手段の一例として、弾性支持部品14による変位動作とともに振動部品16を利用したフォースフィードバック機能が搭載される構成を示したが、これに限られない。この電子装置2は、一体化した入力表示手段6を弾性支持部品14により変位可能に支持した構成であればよく、振動部品16によるフィードバック機能を備えないものであってもよい。
回路基板18は、電子装置2をコンピュータとして機能させる電子部品を実装させる手段の一例あり、たとえばプロセッサやメモリのほか、カメラ部品や外部記憶装置などが接続され、または基板上に実装される。回路基板18は、たとえば図示しないフレキシブルケーブルなどにより振動部品16やタッチパネル10、表示パネル8などに接続され、画像表示機能部や接触入力制御部として機能する。
<入力操作について>
電子装置2は、図3に示すように、表示パネル8から生体指などによって接触され、タップ操作やドラッグ操作またはフリック操作などが行われると、表示パネル8が収納部26側に変位する。入力表示手段6は、表示パネル8が変位すると、一体化したタッチパネル10およびディスプレイ12が、それぞれ一定の配置間隔を維持して、収納部26の空間部28側に変位する。
少なくともタッチパネル10とディスプレイ12とが一体化された入力表示手段6は、たとえば図4に示すように表示パネル8に対する押下操作に対し、タッチパネル10とディスプレイ12とが一定の距離L1に保たれる。このとき、ディスプレイ12と接地面(GND)との距離L2は、押下操作前よりも小さくなる。この距離L2は、たとえば収納部26内の変位エリア(空間部28)の一例である。
そして、距離L1が保たれることで、タッチパネル10がディスプレイ12から受けるノイズN1は、押下操作の有無に関わらず一定に維持される。そしてタッチパネル10とディスプレイ12との間の静電容量Cbが変動せず、タッチパネル10の検出精度が維持される。
斯かる構成によれば、タッチパネル10とディスプレイ12とを一体化し、入力操作によって変位するタッチパネル10とディスプレイ12との間隔L1を一定に保つことで、タッチパネル10が受けるノイズの変動を阻止し、位置検出精度を維持させることができる。また、ディスプレイ12と一体化したタッチパネル10が、入力操作によって筐体4内に変位可能に支持されることで、入力検出精度を維持しつつ、ユーザのタッチ操作感を高めることができる。
〔第2の実施の形態〕
図5および図6は、第2の実施の形態に係る電子装置の構成例を示している。図5、図6に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
図5に示す電子装置40は、本開示の電子装置の一例であり、たとえば携帯電話機などの情報処理端末装置である。電子装置40は、前面ケース42と背面ケース44の外装筐体と、表示パネル46、タッチパネル48、ディスプレイ50を一体化した入力表示手段6が含まれる。この入力表示手段6は、たとえば前面ケース42の平面部分に形成された開口部52から内部の収納部54内に設置される。また収納部54の内部には、たとえば収納部54の外周に沿ってシャーシ56が設置される。
シャーシ56は、本開示の弾性支持手段の一例であり、一端側を表示パネル46の平面部に設置され、表示パネル46を介して一体化した入力表示手段6を支持している。このシャーシ56の他端側は、弾性部品を介して収納部54の一部に接触または設置されており、この弾性部品によって、入力表示手段6とともに収納部54内を開口部52側に向けて変位する。シャーシ56は、たとえば前面ケース42の側面側に形成された貫通孔58を通じて挿入された締結部品60により前面ケース42に設置される。
そのほか、収納部54の内部には、プロセッサなどが搭載された回路基板57や、図示しないフレキシブルケーブルなどが収納される。
電子装置40は、図6に示すように収納部54の内部に入力表示手段6が収納され、シャーシ56を介して締結部品60によって締結されると、前面ケース42の背面側に背面ケース44が設置される。背面ケース44は、たとえば図示しない前面ケース42に形成された爪などを利用して接続してもよく、または締結部品などを利用して接続してもよい。
前面ケース42は、たとえば平面側の一部にスピーカ用の放音孔62や図示しない通話用の集音孔、押下操作が可能な入力操作キー64などを備えてもよい。
<電子装置40の内部構成例について>
前面ケース42には、図7に示すように、開口部52内に表示パネル46が配置される。表示パネル46が配置される開口部52は、たとえば収納部54よりも幅広に設定されており、表示パネル46が収納部54内に進入するのを防止している。また、タッチパネル48とディスプレイ50は、たとえば表示パネル46よりも幅狭く形成され、同軸上に各中心を配置して一体化されている。開口部52は、表示パネル46の厚さよりも深く形成されており、ユーザの入力操作によって表示パネル46が収納部54側に押し込み可能に形成されている。
シャーシ56は、弾性支持手段の一例であり、たとえば開口部52側に向けて形成された面部を表示パネル46に設置している。シャーシ56は、たとえば表示パネル46に対して接着材などを介して設置される。
シャーシ56は、収納部54の内部側に向けられた一端側に前面ケース42の貫通孔58から挿入された締結部品60に貫通されて支持される。前面ケース42には、たとえば収納部54の内壁から中央側の一定の距離に支持壁70が立設され、シャーシ56を貫通した締結部品60が締結される。この支持壁70は、たとえば収納部54と同一部材で構成され、底面側から形成されてもよく、または別部材を設置してもよい。
シャーシ56は、たとえばユーザによる接触操作が行われていない場合に、表示パネル46が開口部52の上面側に面一状態、または一定の高さに配置されるように、締結部品60を貫通させる位置が設定されて支持されている。
振動部品66は、たとえば表示パネル46に設置されるシャーシ56の端面部分に対し、反対面側に設置される。つまりシャーシ56の一端部分は、たとえば開口面に対して平行またはそれに近似した状態で配置され、開口部52側の面に表示パネル46を設置し、収納部54側の面に振動部品66を設置することで、表示パネル46、シャーシ56、振動部品66が積層状態となる。また振動部品66は、たとえばシャーシ56への設置面以外の面は他の部品に接触させないことで、周辺側に対し変形による振動可能な状態で支持されている。振動部品66は、シャーシ56に対し、接着材などを利用して設置されればよい。これにより、振動部品66は、シャーシ56を介して表示パネル46に設置され、変形による振動を伝達させる。
なお、前面ケース42は、開口部52の開口周縁部分に表示パネル46の端面を接触させる場合を示したがこれに限られない。前面ケース42は、たとえば開口部52の周縁部分を表示パネル46の周縁側の一部を覆うように形成してもよく、開口部52から表示パネル46とともに一体化したタッチパネル48およびディスプレイ50の突出を防止してもよい。
<入力表示手段に対するシャーシの設置について>
入力表示手段は、図8に示すように、積層されるタッチパネル48とディスプレイ50を、幅広に形成された表示パネル46に設置するとともに、タッチパネル48およびディスプレイ50の周縁にシャーシ56が配置される。シャーシ56は、たとえば表示パネル46の平面の一定の範囲を囲むように設置され、表示パネル46を支持するパネル支持面部72と、この支持面部72に対して角部を直交方向に立設された支持片部74が形成されている。振動部品66は、シャーシ56のパネル支持面部72に単数または複数の辺部に設置される。振動部品66は、たとえば長方形状に形成されたシャーシ56に対し、対向する2つの長辺上に設置される。シャーシ56は、対向する支持面部72間の幅がタッチパネル48やディスプレイ50よりも大きく設定されていることから、支持面部72の一面に設置される振動部品66を表示画像のビューエリア内に配置させないように設定されている。
シャーシ56は、たとえば表示パネル46に対して接着材76などを介して設置される。図9に示す入力表示手段は、表示パネル46にタッチパネル48およびディスプレイ50が積層されて一体化している。そしてシャーシ56は、タッチパネル48やディスプレイ50に接触させず、その周縁側に囲む状態で表示パネル46に設置される。
支持片部74は、収納部54の内壁側に沿って、締結部品60の設置位置に応じた位置に形成され、たとえば支持面部72の短辺の両端側からそれぞれ一定の幅で形成される。支持片部74は、たとえば貫通される締結部品60の大きさに応じて幅が設定されればよい。
振動部品66は、支持面部72よりも短く設定されており、両端の支持片部74間に設置される。特に、振動部品66は、支持面部72上において、支持片部74に隣接させず、さらに支持片部74の近傍に配置させない。振動部品66は、図示しない駆動回路からの電圧を受けて変形することで、シャーシ56を介して表示パネル46を振動させる構造である。支持片部74は、たとえば支持面部72の外周側に直交して立設されることで、支持面部72の厚さの増加によりたわみ難い状態となり、振動部品66が発する振動を伝達し難い状態となる。そのため、振動部品66は、支持片部74を回避する長さおよび設置位置が設定される。
支持片部74は、たとえば図10に示すように、締結部品60を貫通させる貫通孔の一例である開口部80が形成されている。この開口部80には、たとえば内部の周面側に一定の厚さの弾性部材82が設置されている。弾性部材82は、たとえば中心部分に締結部品60を貫通させるようにリング状に形成されている。
締結部品60は、弾性部材82を貫通して前面ケース42内に形成された支持壁70に締結される。シャーシ56は、図11に示すように支持片部74に設置された弾性部材82を介して、支持壁70への締結によって固定された締結部品60を支持軸として変位させることができる。また、シャーシ56は、弾性部材82が締結部品60との接触により弾性力が発揮されることで、外力が解除され、または加えられない状態の場合、所定の位置に戻され、維持される。これによりシャーシ56は、支持面部72に設置される表示パネル46を変位可能に支持する弾性支持手段として機能する。
収納部54内におけるシャーシ56の配置高さは、たとえば支持面部72に載置される表示パネル46の厚さなどにより設定され、表示パネル46が開口部52から突出されない高さに設定されればよい。
シャーシ56は、図12のAに示すように、表示パネル46に対して押下操作が行われない場合には、締結部品60に対する弾性部材82の弾性力によって表示パネル46を収納部54内に沈み込ませないように支持している。そして、入力操作によって表示パネル46が押下されると、たとえば図12のBに示すように、表示パネル46とともにシャーシ56が収納部54の内部に向けて変位する。表示パネル46に設置されたタッチパネル48とディスプレイ50も変位する。このとき支持片部74の開口部80では、締結部品60に対して弾性部材82の一部を圧接させることで、締結部品60による支持片部74の支持状態が維持される。そして、表示パネル46に対する押下操作が完了し、収納部54側への押圧が解除されると、シャーシ56は、弾性部材82の復元力により元の設置位置に戻る。シャーシ56の復元動作により、表示パネル46および一体化したタッチパネル48およびディスプレイ50も初期位置に変位する。これにより、シャーシ56は、表示パネル46を支持することで、この表示パネル46を介して、一体化したタッチパネル48とディスプレイ50とを弾性支持する。
また、表示パネル46に対する押下操作が行われると、支持面部72の裏面側に配置された振動部品66は、回路を通じ電圧がかけられ、設定された形状に変形し振動を生じさせる。振動部品66は、たとえば印加する電圧の周波数などによって振動の種類が設定される。振動部品66によって生じる振動は、図13に示すように、シャーシ56の支持面部72を介して表示パネル46に伝達され、表示パネル46を振動させる。この振動部品66は、表示パネル46が設置されている支持面部72のみに接触する幅および高さまたは設置状態となっており、変形により生じる振動が表示パネル46以外の部分に伝達されるのを最小限にするような設置状態となっている。これにより、表示パネル46は、押下操作を行っている指などに対して直接振動を伝達でき、タップ操作などに応じた振動フィードバックが可能となる。
斯かる構成によれば、タッチパネル48とディスプレイ50とを一体化し、入力操作によって変位するタッチパネル48とディスプレイ50との間隔を一定に保つことで、タッチパネル48が受けるノイズの変動を阻止し、位置検出精度を維持させることができる。弾性部材82を備えたシャーシ56によって表示パネル46を支持し、このシャーシ56とともに表示パネル46を介してタッチパネル48およびディスプレイ50を一体的に変位させることで、変位動作の精度を上げ、ユーザへの操作感を向上させることができる。振動部品66をシャーシ56の支持片部74の周縁に設置させず、シャーシ56を支点に変形させやすい部分に設置することで、振動部品66の変形による振動を表示パネル46に伝達させやすくすることができる。
〔第3の実施の形態〕
図14は、第3の実施の形態に係る電子装置の入力表示手段の構成例を示している。図14に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
図14に示す入力表示手段は、たとえば表示パネル46の背面側にタッチパネル48、ディスプレイ50を配置しており、さらにその背面側にシャーシ56が設置される。このシャーシ56は、たとえば対向する短辺部分を長辺側の支持面部72に対して段違い形状に形成し、ディスプレイ50の背面側に接触して支持する。すなわち、シャーシ56は、たとえば対向する2辺にディスプレイ50の平面側の一部を載置させて支持する支持部86を備えている。この支持部86は、本開示の支持手段の一例であり、長辺側の支持面部72に対して一定の高さに支持部86を配置させる側面支持部88が形成されている。
この対向した2辺の支持部86間の長さL3は、たとえばディスプレイ50の長辺方向の長さL4と同等に形成されている。そして支持部86は、ディスプレイ50の短辺側の端部側に接触してディスプレイ50を支持する。タッチパネル48の長辺方向の長さL5は、たとえばディスプレイ50の長さL4と同等に形成されている。また表示パネル46は、たとえば長辺方向の長さL6がタッチパネル48の長さL5よりも大きく設定されている。これにより、入力表示手段とシャーシ56との設定長さは、たとえば(表示パネルの長さL6)>(タッチパネル48の長さL5)=(ディスプレイ50の長さL4)≧(シャーシ56の長さL3)の関係となっている。
入力表示手段は、たとえば図15に示すようにディスプレイ50の両端背面側を支持部86に載置させたシャーシ56に対し、タッチパネル48と一体化した表示パネル46を設置する。表示パネル46は、長辺側両端の一部をシャーシ56の支持面部72に設置させて支持される。これによりタッチパネル48とディスプレイ50は、図16に示すように表示パネル46およびシャーシ56を介して所定の間隔で一体化される。
側面支持部88の長さh1は、たとえばタッチパネル48の厚さd1およびディスプレイ50の厚さd2とともに、その配置間隔の合計によって設定される。タッチパネル48とディスプレイ50との配置間隔は、たとえば所定の距離で離間させてもよく、または接触させてもよい。
そして、入力表示手段は、ユーザの接触操作が加えられると、シャーシ56の弾性部材82によって収納部54内に伸縮して変位する。このとき、タッチパネル48は、表示パネル46とともに変位する。また、ディスプレイ50は、表示パネル46に設置したシャーシ56に追従して収納部54内に伸縮方向に変位する。これにより、タッチパネル48とディスプレイ50は、押下操作に対して一定の距離を維持させることができる。
なお、シャーシ56に形成される支持部86は、短辺側に限られず、長辺側に形成してもよい。
斯かる構成によれば、タッチパネル48とディスプレイ50とをシャーシ56を利用して一体化でき、入力操作などに対してタッチパネル48とディスプレイ50との間隔を一定に保つことができる。そして、タッチパネル48がディスプレイ50から受けるノイズの変動を阻止し、位置検出精度を維持させることができる。また、ディスプレイ50をシャーシ56によって支持させることで、表示パネル46やタッチパネル48に対する荷重負荷が軽減される。また、前面ケース42に固定されたシャーシ56によって、表示パネル46とディスプレイ60を個別に支持する構造により、表示パネル46側にディスプレイ50の荷重負荷をかけないので、入力表示手段の設置強度を向上させることができる。また、表示パネル46に対する設置部品が減ることで、振動部品66からの振動が伝達され易くすることができ、ユーザへの操作感を高めることができる。
〔第4の実施の形態〕
図17および図18は、第4の実施の形態に係る電子装置に設置される入力表示手段の構成例を示している。図17、図18に示す構成は一例である。
図17に示す入力表示手段は、たとえばタッチパネル48とディスプレイ50の間に支持部86を備えたシャーシ56を介在させている。シャーシ56は、たとえば既述のように長辺の支持面部72および短辺の支持部86によって長方形状に形成されている。支持部86は、支持面部72に対し、所定の高さの側面支持部88を介して接続されている。シャーシ56は、たとえば背面側に配置されるディスプレイ50の前面側の一部に支持部86を設置させ、前面側に配置される表示パネル46に支持面部72を設置させる。タッチパネル48は、たとえば前面側が表示パネル46に設置されている。
入力表示手段は、たとえば図18に示すように、シャーシ56の支持部86側で断面にすると、支持部86に対しディスプレイ50の一部が接着材などで固定される。タッチパネル48は、たとえば背面側の一部がシャーシ56の支持部86の前面側に覆われ、または設置される。タッチパネル48とディスプレイ50との間には、たとえば支持部86以外の部分において、支持部86の厚さの空間部が設定される。これにより、タッチパネル48とディスプレイ50は、表示パネル46およびシャーシ56を介して一体化される。
入力表示手段は、既述のように、ユーザの接触操作が加えられると、シャーシ56の弾性部材82によって収納部54内に伸縮して変位する。このとき、タッチパネル48は、表示パネル46とともに変位する。また、ディスプレイ50は、表示パネル46に設置したシャーシ56に追従して収納部54内に伸縮方向に変位する。これにより、タッチパネル48とディスプレイ50は、押下操作に対して一定の距離を維持させることができる。
側面支持部88の長さh2は、たとえばタッチパネル48の厚さd1とともに、タッチパネル48とディスプレイ50との間に設定する空間部の合計によって設定される。
斯かる構成によれば、シャーシ56を介してタッチパネル48とディスプレイ50とを一体化することで、タッチパネル48とディスプレイ50との間隔を常に維持できる。また、シャーシ56は、側面支持部88の長さ設定により、タッチパネル48とディスプレイ50との配置間隔を容易に設定でき、ディスプレイ50から生じるノイズに対し、タッチパネル48の設置位置により検出感度の調整を行うことが可能となる。
〔第5の実施の形態〕
図19および図20は、第5の実施の形態に係る電子装置の構成例を示している。図19、図20に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
図19に示す電子装置100は、本開示の電子装置の一例であり、表示パネル46がタッチ入力操作に応じて筐体内に伸縮する構成である。この表示パネル46が設置される前面ケース42の開口部52には、たとえば表示パネル46との接触端部に沿ってパッキン102が設置される。このパッキン102は、本開示の異物混入防止手段の一例であり、たとえば図20に示すように、前面ケース42と表示パネル46との接触面を覆うように設置される。
このパッキン102は、図21に示すようにたとえば中央部に表示パネル46の大きさに合わせて形成された開口部が形成され、入力表示手段の表示エリアおよびタッチ入力エリアを確保している。またパッキン102は、たとえば外周部分の一部を前面ケース42の開口部52の周縁部分に設置させ、内周部分の一部を表示パネル46の外周部分の一部に設置することで、前面ケース42と表示パネル46との境界部分を覆っている。
パッキン102は、たとえば外周側に前面ケース42に設置される外周部104、前面ケース42と表示パネル46との境界分部を覆う変位部106、表示パネル46に設置される内周部108の3層を含んでいる。外周部104および内周部108は、たとえば前面ケース42や表示パネル46に対する設置強度を保持するために、硬質の樹脂材料で形成される。前面ケース42と外周部104、および表示パネル46と内周部108は、たとえばそれぞれ接着材などを介して設置される。
変位部106は、たとえば図22に示すように、押下操作によって一体化した入力表示手段が収納部54に向けて変位した場合、表示パネル46に追従して変形させるために、軟質な樹脂材料で構成されればよい。外周部104および内周部108は、表示パネル46の変位がある場合でも、それぞれ前面ケース42や表示パネル46に密着させる。
このようなパッキン102が設置される電子装置100では、たとえば前面ケース42の一部にパッキン102の外周部104の幅および厚さに応じた凹部を形成してもよい。
斯かる構成によれば、表示パネル46と前面ケース42との境界部分に異物が混入するのを防止することで、タッチパネル48とディスプレイ50とを一体化した入力表示手段の押下操作機能の損傷などを阻止できる。また、ケース内部への異物混入を阻止することで、一体化した入力表示手段の変位動作を阻害させないので、押下機能や振動機能を適正に機能させることができ、ユーザに対する操作感を与えることができるほか、電子装置の信頼性を維持できる。
以上説明した各実施形態について、その特徴事項を以下に列挙する。
(1) この電子装置2は、たとえば圧電素子などの振動部品16、66を表示パネル8、46やディスプレイ12、50の周囲に設け、タッチパネル操作を契機に、表示パネル8、46を振動させ、接触する指などに対して操作感を与えるフィードバック機能を備える。圧電素子などが貼り付けられた表示パネル8、46は、伸縮する弾性支持部品14、56を介して筺体4、42に取付け、指等で押し込んだ際に、沈み込むように設置されている。電子装置2は、表示パネル8、46の沈み込み動作に対し、一体化したタッチパネル10、48とディスプレイ12、50とを追従させることで、表示パネル8、46、タッチパネル10、48、ディスプレイ12、50の間隔を変化させない構成となっている。この沈み込み動作では、たとえばディスプレイ12、50、とディスプレイ12、50の下側にある回路基板18、57または背面筺体部22との間隔を変位させる構造となっている。
(2) この電子装置2では、表示パネル8、タッチパネル10、ディスプレイ12、圧電素子等の振動部品16を一体の構造としている。また電子装置40、100は、シャーシ56を利用して、表示パネル46、タッチパネル48、ディスプレイ50、振動部品66を制限された収納部54内で一体化させ、変位可能な構成となっている。
(3) シャーシ56は、表示パネル46に貼り付ける支持面部72と、ケースに固定させる支持片部74とを備える。この支持片部74は、たとえば締結部品60などを設置する一定の範囲で形成される。
(4) 振動部品66は、シャーシ56の支持面部72のうち、支持片部74の周辺部分に配置させない長さに設定される。
(5) 電子装置2は、タッチ操作が行われる場合に、タッチパネル10とディスプレイ12との間隔を維持させることにより、タッチパネル10がディスプレイ12から受けるノイズレベルの変化を防止することで、タッチパネル10の静電容量が維持され、正確なタッチパネル入力が得られる。
(6) 振動部品66は、表示パネル46に直接張り付ける、または表示パネル46に貼り付けたシャーシ56上に貼り付けることで、電子装置の大きさに関わらず操作感が得られる。
(7) 表示パネル46は、弾性支持手段を介して、一定範囲内で可動できるため、振動部品66による振動が伝達し易い支持構造となる。この振動部品66は、素子自体がたわむなど変形するものであり、かつ圧力を検知することも可能なため、タッチ操作によって生じるたわみの検出機能を備えてもよい。シャーシ56は、ケース42に固定される構造であり、電子装置40が落下した場合でも収納部54内に設置された入力表示手段を保持できる。
(8) また、電子装置100は、ケースの前面側に伸縮素材で構成されたパッキン102を備えることで、表示パネル前面と筺体との間で、表示パネル46の押下操作において異物混入を阻止できる。
〔その他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、電子装置の一例として携帯電話機やスマートフォンなどを利用した場合を示したがこれに限られない。電子装置は、タッチパネルによる入力操作機能を備えたものであればよく、たとえばタッチパネル機能付のディスプレイやPC(Personal Computer)のモニタ、そのほかATM(Automated Teller Machine)などで利用してもよい。
(2) 上記実施の形態では、タッチパネルを表示パネルに接着させる場合を示したが、これに限られない。タッチパネルとディスプレイとを一定の距離で一体化させる構成であればよく、タッチパネルとディスプレイとをシャーシによって一体化させてもよい。
次に、以上述べた実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1)画像情報を表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段の前面側に配置されて一体化され、接触による入力操作を検出するタッチパネルと、
前記タッチパネルの前面側に設置され、取り込んだ画像情報を透過させるとともに、入力操作を受けるパネル部と、
前記パネル部を外部に露出させる開口部を備え、該開口部内に前記画像表示手段と前記タッチパネルとを収納する収納部が形成された筐体と、
一端が前記パネル部に設置され、前記パネル部への入力操作により、前記パネル部を前記収納部内に向けて変位可能に支持する弾性支持手段と、
を備え、
前記画像表示手段は、前記パネル部の変位に基づいて、一体化した前記タッチパネルとともに前記収納部内に変位することを特徴とする、電子装置。
(付記2)前記収納部の内部には、入力操作に応じて前記画像表示手段が変位可能な変位エリアが設定されることを特徴とする、付記1に記載の電子装置。
(付記3)前記パネル部は、前記タッチパネルの平面部に、接着手段を介して一体化されることを特徴とする、付記1または付記2に記載の電子装置。
(付記4)前記弾性支持手段は、他端側が前記収納部内の一部に設置され、入力操作に対して、前記収納部内の前記パネル部の変位量を制限することを特徴とする、付記1ないし付記3のいずれかに記載された電子装置。
(付記5)前記弾性支持手段は、前記パネル部の平面部分に設置させて支持するパネル支持面部と、
前記パネル支持面部の一部の周縁側を前記収納部の内壁側に沿って立設させた支持片部と、を備え、
該支持片部は、前記筐体と締結する締結手段を貫通させる貫通孔が形成され、該貫通孔の内周側には、前記締結手段を軸に前記弾性支持手段を変位させる弾性部材を備えることを特徴とする、付記1ないし付記4のいずれかに記載の電子装置。
(付記6)前記画像表示手段は、接着手段を介して前記タッチパネルと一体化されることを特徴とする、付記1ないし付記5のいずれかに記載の電子装置。
(付記7)さらに、前記画像表示手段を支持する支持手段を備え、
該支持手段は、前記弾性支持手段の一部に形成され、前記画像表示手段を前記パネル部および前記タッチパネルに一体化させることを特徴とする、付記1ないし付記5のいずれかに記載の電子装置。
(付記8)前記支持手段は、入力操作により変位する前記弾性支持手段に応じて、前記画像表示手段を変位させることを特徴とする付記7に記載の電子装置。
(付記9)前記支持手段は、前記画像表示手段の背面側または前面側のいずれかに設置され、前記タッチパネルと前記画像表示手段とを密着させ、または空間部を形成させることを特徴とする、付記7または付記8に記載の電子装置。
(付記10)さらに、入力操作に応じて前記パネル部を振動させる振動手段を備え、
該振動手段は、一部を前記パネル部に直接設置され、または前記弾性支持手段を介して設置されることを特徴とする、付記1ないし付記9のいずれかに記載の電子装置。
(付記11)前記振動手段は、前記弾性支持手段の前記パネル支持面部のうち、周縁側に前記支持片部が形成されていない部分に設置することを特徴とする、付記10に記載の電子装置。
(付記12)さらに、前記筐体は、前記収納部の開口部と前記パネル部との接触面を覆い、前記筐体内部への異物の混入を防止する混入防止手段を備え、
該混入防止手段は、前記パネル部の変位に追従して変形させることを特徴とする、付記1ないし付記11のいずれかに記載の電子装置。
以上説明したように、本発明の好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
2、40、100 電子装置
4 筐体
6 入力表示手段
8、46、120 表示パネル
10、48、122 タッチパネル
12、50、124 ディスプレイ
14 弾性支持部品
16、66 振動部品
18、57 回路基板
24、52、80 開口部
26、54 収納部
28 空間部
30、32 接着部材
56 シャーシ
58 貫通孔
60 締結部品
70 支持壁
72 支持面部
74 支持片部
82 弾性部材
86 支持部
88 側面支持部
102 パッキン

Claims (6)

  1. 画像情報を表示する画像表示手段と、
    前記画像表示手段の前面側に配置されて一体化され、接触による入力操作を検出するタッチパネルと、
    前記タッチパネルの前面側に設置され、取り込んだ画像情報を透過させるとともに、入力操作を受けるパネル部と、
    前記パネル部を外部に露出させる開口部を備え、該開口部内に前記画像表示手段と前記タッチパネルとを収納する収納部が形成された筐体と、
    一端が前記パネル部に設置され、前記パネル部への入力操作により、前記パネル部を前記収納部内に向けて変位可能に支持する弾性支持手段と、
    を備え、
    前記画像表示手段は、前記パネル部の変位に基づいて、一体化した前記タッチパネルとともに前記収納部内に変位することを特徴とする、電子装置。
  2. 前記収納部の内部には、入力操作に応じて前記画像表示手段が変位可能な変位エリアが設定されることを特徴とする、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記弾性支持手段は、前記パネル部の平面部分に設置させて支持するパネル支持面部と、
    前記パネル支持面部の一部の周縁側を前記収納部の内壁側に沿って立設させた支持片部と、
    を備え、
    該支持片部は、前記筐体と締結する締結手段を貫通させる貫通孔が形成され、該貫通孔の内周側には、前記締結手段を軸に前記弾性支持手段を変位させる弾性部材を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電子装置。
  4. さらに、前記画像表示手段を支持する支持手段を備え、
    該支持手段は、前記弾性支持手段の一部に形成され、前記画像表示手段を前記パネル部および前記タッチパネルに一体化させることを特徴とする、請求項1ない請求項3のいずれかに記載の電子装置。
  5. さらに、入力操作に応じて前記パネル部を振動させる振動手段を備え、
    該振動手段は、一部を前記パネル部に直接設置され、または前記弾性支持手段を介して設置されることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子装置。
  6. さらに、前記筐体は、前記収納部の開口部と前記パネル部との接触面を覆い、前記筐体内部への異物の混入を防止する混入防止手段を備え、
    該混入防止手段は、前記パネル部の変位に追従して変形させることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子装置。
JP2012279500A 2012-12-21 2012-12-21 電子装置 Pending JP2014123275A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279500A JP2014123275A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279500A JP2014123275A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 電子装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014123275A true JP2014123275A (ja) 2014-07-03

Family

ID=51403697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012279500A Pending JP2014123275A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014123275A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014153941A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Denso Corp タッチパネル装置
WO2017010171A1 (ja) * 2015-07-16 2017-01-19 アルプス電気株式会社 操作感触付与型入力装置
JP6095810B1 (ja) * 2016-02-04 2017-03-15 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 携帯型情報処理装置
CN107847978A (zh) * 2015-07-24 2018-03-27 阿尔卑斯电气株式会社 振动产生装置以及使用该振动产生装置的操作触感赋予型输入装置
JP2018511094A (ja) * 2015-01-16 2018-04-19 ホーム コントロール シンガポール プライベート リミテッド クリック可能なコントロールパッド
WO2020179229A1 (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014153941A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Denso Corp タッチパネル装置
JP2018511094A (ja) * 2015-01-16 2018-04-19 ホーム コントロール シンガポール プライベート リミテッド クリック可能なコントロールパッド
WO2017010171A1 (ja) * 2015-07-16 2017-01-19 アルプス電気株式会社 操作感触付与型入力装置
JPWO2017010171A1 (ja) * 2015-07-16 2018-04-05 アルプス電気株式会社 操作感触付与型入力装置
US10496173B2 (en) 2015-07-16 2019-12-03 Alps Alpine Co., Ltd. Manipulation feeling imparting input device
CN107847978A (zh) * 2015-07-24 2018-03-27 阿尔卑斯电气株式会社 振动产生装置以及使用该振动产生装置的操作触感赋予型输入装置
CN107847978B (zh) * 2015-07-24 2019-11-08 阿尔卑斯阿尔派株式会社 振动产生装置以及使用该振动产生装置的操作触感赋予型输入装置
JP6095810B1 (ja) * 2016-02-04 2017-03-15 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 携帯型情報処理装置
JP2017138828A (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 携帯型情報処理装置
WO2020179229A1 (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5919025B2 (ja) 電子機器
EP2894543B1 (en) Electronic device
WO2012114761A1 (ja) 電子機器
JP5618867B2 (ja) 電子機器
JP2014123275A (ja) 電子装置
JP2012173955A (ja) 電子機器
EP2325733A1 (en) Holding structure for a touch panel
JP6073071B2 (ja) 電子機器
JP5809081B2 (ja) 電子機器
US9389689B2 (en) Touch screen device
JP5638634B2 (ja) 電子機器
CN111246354B (zh) 振动产生装置和包括该振动产生装置的电子设备
JP5809080B2 (ja) 電子機器
JP5586787B2 (ja) 電子機器
JP5805571B2 (ja) 電子機器
JPWO2014132629A1 (ja) 触感呈示装置
JP2012185815A (ja) 電子機器
WO2015064008A1 (ja) 電子機器
WO2015098061A1 (ja) 電子機器
JPWO2012114768A1 (ja) 電子機器
JP5606954B2 (ja) 電子機器
JP5715862B2 (ja) 電子機器
JP5969332B2 (ja) 振動装置、および電子機器
JP5496373B2 (ja) 電子機器
JP5665591B2 (ja) 電子機器