JP2014120996A - 電子機器及びそれを用いた通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】導電体のデザイン的、強度的な制約を伴わずに、送信機器との通信を図ることのできる電子機器を提供すること
【解決手段】磁性体50と、コイル30と、導電体20とを有する電子機器を用いて、送信機3との通信を行う。導電体20は、表面22及び裏面24を有しており、表面22は、裏面24よりも送信機器3に近い面である。コイル30は、導線32を巻回してなるものであり、導線32に囲まれるコイル面40を有している。かかる電子機器において、送信機で発生した磁束線60のうち導電体20の端部26を通過して裏面24側に回り込む特定磁束線62がコイル面40を貫くことによって、特定磁束線62を捕捉することができるように、コイル30を裏面24側に配置したこと。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器に関し、特に、他の電子機器との間で電磁誘導効果を利用した通信を行う電子機器に関する。
一般に、携帯電話等の電子機器にNFCアンテナ等のアンテナ装置を組み込む場合、アンテナ装置側のコイル面(導線によって囲まれる領域であって、送信機器からの磁束線が貫通する面)と送信機器が対向するように配置しなければならない。また、送信機器との電磁的結合をより効果的に行うために、コイル面を貫通するように設けられた磁性体を用いることや、更に、コイル軸の角度を調整した上で磁性体にコイルを巻回する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、かかる構成においては、アンテナ装置と送信機器との間に導電体が存在する場合に、電磁的結合が行うことができなくなる(又は特性が悪化する)ことから、通常は、アンテナ装置と送信機器との間には導電体が配置されないようにレイアウトされる。
一方、開口部(スリット)を形成した導電体をアンテナ装置と送信機器との間に配置して磁束を大きく迂回させる構成が特許文献2に開示されている。
特開2010−245776号公報 特開2011−103702号公報
しかしながら、特許文献2の構成においては、送信機器との電磁結合を行う限り、導電体には必ず開口部等を設けなければならず、導電体のデザイン的、強度的な制約があることから、例えば、電子機器の部品や電子機器自体を導電体として用いることはできない。
本発明は、上記特許文献1及び特許文献2とは異なる方法によって、送信機器との通信を図ることのできる電子機器を提供することを目的とする。
図1に示されるように、送信機器の送信アンテナで生じた磁束線は、進行方向前方に導電体がある場合、その導電体を回り込むようにして進む。本願発明の発明者らは、導電体の端部を回り込むようにして導電体の裏側へ進入する磁束線(以下、「特定磁束線」と呼ぶ)に着目し、当該特定磁束線を利用して送信機器との良好な通信を行うための電子機器の構造を見出した。本発明はかかる知見に基づくものである。
即ち、本発明によれば、第1の電子機器として、表面及び当該表面の反対側の面である裏面を有する第1導電体と、導線を巻回してなるコイルであって前記巻回された前記導線に囲まれるコイル面を有するコイルとを備える電子機器であって、
前記表面は、前記裏面よりも、送信アンテナを含む送信機器に近い面であり、
前記コイルは、前記送信アンテナで発生した磁束線のうち前記第1導電体の端部を通過して前記裏面側に回り込む特定磁束線が前記コイル面を貫くことによって、前記特定磁束線を捕捉することができるように前記裏面側に配置されている
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第2の電子機器として、第1の電子機器であって、
前記表面側から見た場合に、前記コイルは、前記第1導電体の前記端部から突出しないように前記裏面側に配置されている
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第3の電子機器として、第2の電子機器であって、
前記コイルは、前記第1導電体の前記端部に近接して配置されている
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第4の電子機器として、第1乃至第3のいずれかの電子機器であって、
第1面と、当該第1面の反対側の面である第2面とを有する磁性体を更に備えており、
前記第1面は、前記第2面よりも前記送信装置に近い面であり、
前記コイルは、絶縁シート状に形成された導体パターンからなるものであり、前記第1面から前記第2面に亘って配されており、
前記コイル面のうち、前記第1面上に位置する第1コイル面の面積と、前記第2面上に位置する第2コイル面の面積とは互いに異なっている
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第5の電子機器として、第4の電子機器であって、
前記磁性体は、当該磁性体の一の端部である特定端部と前記導電体の端部とが前記裏面と直交する第1方向において並ぶようにして、前記裏面上に配置されており、
前記コイルは、前記特定端部を少なくとも部分的に覆うように配されており、
前記コイルのうち前記第2面上に配される部分に含まれる前記導線は、前記特定端部に近接している
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第6の電子機器として、第1乃至第3のいずれかの電子機器であって、
第1面と、当該第1面の反対側の面である第2面とを有する磁性体を更に備えており、
前記第1面は、前記第2面よりも前記送信装置に近い面であり、
前記コイルの前記導線は、前記磁性体の周囲に巻回されており、
前記導線のうち、前記第1面上に位置する第1導線部と、前記第2面上に位置する第2導線部とは、前記裏面と直交する第1方向において、重複しないように配されている
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第7の電子機器として、第6の電子機器であって、
前記磁性体は、当該磁性体の一の端部である特定端部と前記第1導電体の端部とが前記第1方向において並ぶようにして、前記裏面上に配置されており、
前記第2コイル部は、前記特定端部に近接している
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第8の電子機器として、第4乃至第7のいずれかの電子機器であって、
前記磁性体は、前記コイルが配されていない延長部を有しており、
当該延長部は、前記導電体の前記端部から遠ざかる方向に延びている
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第9の電子機器として、第1乃至第8のいずれかの電子機器であって、
前記第1導電体は、当該第1導電体のうちの前記裏面の一部及び前記端部の一部を含む部分を切り欠いて形成された凹部を有しており、
前記コイルは、前記凹部内に配置される
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第10の電子機器として、第1乃至第9のいずれかの電子機器であって、
第2導電体を更に備えており、
前記コイルは、前記第1導電体と前記第2導電体との間に挟まれるようにして配置されており、
前記第1導電体の前記表面から見た場合に、前記第2導電体は、前記第1導電体の前記端部よりも突出している
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第11の電子機器として、第10の電子機器であって、
前記第1導電体の前記端部と離間しつつ対向し且つ前記第2導電体と隣接する第3導電体を更に備える
電子機器が得られる。
また、本発明によれば、第1乃至第11のいずれかの電子機器の前記第1導電体の前記表面を前記送信機器と対向させることによって、当該送信機器と通信を行う方法が得られる。
本発明によれば、電子機器として、前記コイルは、前記特定磁束線に対する感度が最大となる受信感度軸を有しており、
前記受信感度軸と前記特定磁束線の向きとが一致するように、前記コイルは配置されている
電子機器が得られる。
本発明によれば、第1導電体の裏面側にコイルを配置し、送信アンテナで発生した磁束線のうち第1導電体の裏面側に回り込む特定磁束線を捕捉することができるようにした。これにより、コイルと送信アンテナとの間に導電体を配置せざるを得ない場合(例えば、電子機器の金属ケース裏面等にアンテナを配置する場合)においても、通信を行うことができる。
特に、磁性体を配置することで、回り込んだ磁束線は拡散されずに磁性体の方に集まってくる。したがって、この磁性体を貫く磁束と、コイルの磁束を一致させることで、磁界エネルギーを効率よく集めることが出来、強いアンテナ結合を得ることができる。
また、特に、電子機器のコイル軸(コイル面と直交する軸)の角度を特定磁束線の角度に対応させることができるようにコイルを配置したため、良好な特性を得ることができる。
更に、磁束線を通すための開口部(スリット)を導電体に設ける必要がないことから、デザイン的、強度的な自由度が高い。
送信アンテナで発生した磁束線の金属板周辺の磁束の向きをシミュレーションした結果である。 本発明の実施の形態による電子機器のアンテナ部と、導電体との位置関係を表す図である。 本発明の実施の形態による電子機器のアンテナ部と、導電体との他の位置関係を表す図である。 本発明の実施の形態による電子機器に含まれるアンテナ部と導電体を表す斜視図である。 図4のアンテナ部と特定磁束線の進入経路を模式的に示す断面図である。図においては、延長部が取り付けられている。 図4のアンテナ部から導線の巻回方法を変更した変形例によるアンテナ部によって特定磁束線を捕捉する様子を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態による電子機器に含まれる他のアンテナ部と導電体を表す斜視図である。 図7のアンテナ部に用いられるコイルの上面図である。 図7のアンテナ部を導電体上に配置した場合における特定磁束線の進入経路を模式的に示す断面図である。 図8のコイルを図7のアンテナ部とは異なる方法によって磁性体に配したアンテナ部と、特定磁束線の進入経路を模式的に示す断面図である。 図9のアンテナ部と特定磁束線の経路とを模式的に表した図である。 図10のアンテナ部と特定磁束線の経路とを模式的に表した図である。 アンテナ部の変形例と特定磁束線の経路とを模式的に表した図である。 アンテナ部の他の変形例と特定磁束線の経路とを模式的に表した図である。 導電体の変形例と特定磁束線の経路とを模式的に表した図である。 他の導電体を追加して配置した例と、当該例における特定磁束線の経路とを模式的に表した図である。 図15の導電体に追加して他の導電体を配置した例と、当該例における特定磁束線の経路とを模式的に表した図である。 2つの導電体を追加して配置した例と、当該例における特定磁束線の経路とを模式的に表した図である。 複数の導体によって導電体が構成される例における、電子機器の一部を表す図である。 複数の導体によって導電体が構成される他の例における、電子機器の一部を表す図である。 ケースカバーとアンテナ部とを1つのユニットとして形成した場合の電子機器の断面を表す図である。 バッテリパックとアンテナ部とを1つのユニットとして形成した場合の電子機器の断面を表す図である。 アンテナ部をケースカバーへ配置した場合の実装例を示す図である。 図23の実装例による電子機器と磁束線の入射方向とを示す図である。 アンテナ部を液晶ディスプレイモジュールへ配置した場合の実装例を示す図である。 図25の実装例による電子機器と磁束線の入射方向とを示す図である。 実施例1における本発明のアンテナを示す図である。 実施例1における従来例のアンテナを示す図である。 図28のアンテナのIXXX--IXXX線に沿った断面図である。
図2に示されるように、本発明の実施の形態による電子機器1は、送信機器3と通信を行うためのアンテナ2を備えているものである。電子機器1は、例えば筐体カバー等の金属製の導電体20を有している。また、図3に示されるように、本発明の他の実施の形態における電子機器1aは、アンテナ2と、例えばバッテリー等の導電体20aを有している。図2及び図3に示されるように、本発明による電子機器1、1aの導電体20、20aは、表面22と、表面22の反対側の面である裏面24とを有している。ここで、表面22は、裏面24よりも送信機器3に近い面である。即ち、送信機器3と表面22との距離は、送信機器3と裏面24との距離よりも短い。このように、本発明は、概略、少なくともアンテナ2と、導電体20、20aとを備えており、アンテナ2を導電体20、20aの裏面24に配置したこと、即ち、アンテナ2と送信機器3との間に導電体20、20aが存在しているものである。
図4に示されるように、本実施の形態によるアンテナ2は、コイル30と、磁性体50とからなるものである。磁性体50は、第1面51と、第1面51の反対側の面である第2面52とを有している。図1も併せて参照すると、磁性体50の第1面51は、第2面52よりも送信機器3に近い面である。換言すれば、第1面51は、導電体20の裏面24と対向する面でもある。本実施の形態における磁性体50の端部54は、導電体20の端部26と面一となるように垂直方向(裏面24と直交する方向)に並べられている。即ち、導電体20の表面22側から見た場合に、磁性体50は、導電体20の背後に隠れるようにして導電体20の裏面24側に配置され、導電体20の端部26から突出はしない。
コイル30は、磁性体50に導線32を巻回してなるものであり、したがって、導電体20の裏面24側に位置している。詳しくは、コイル30は、第1面51上に位置する導線(第1導線部35)と、第2面上に位置する導線(第2導線部36)と、それらの両端を連結するように側面に配されている導線とからなる。コイル30は、このようにして巻回された導線32に囲まれるコイル面40を有している。図4及び図5に示されるように、本実施の形態によるコイル面40は、水平方向から傾いている。
図5に示されるように、送信機器3の送信アンテナ(図示せず)で発生した磁束線60は、導電体20の方へと進む。ここで、図1からも理解されるように、磁束線60のうち、導電体20の端部26近傍を通過する磁束線(以下、「特定磁束線62」と呼ぶ)導電体20の裏面24側に回り込むようにして進む。コイル30は、特定磁束線62がコイル面40を貫くことによって、当該特定磁束線62を捕捉することができる。即ち、コイル30は特定磁束線62によって電磁誘導効果を利用した通信を行うことができる。本実施の形態においては、コイル30を磁性体50に巻回することによって、磁性体50が図示されるコイル面40を貫通することとしていることから、特定磁束線62をコイル面40に効果的に通すことができる。また、磁性体50の端部54と導電体20の端部26とを同一面上に配置しているため、特定磁束線62を効率的に磁性体50へと誘い込むことが可能となる。加えて、第1導線部35を磁性体50の端部54に近接させて配置していることからコイル軸の傾き具合を特定磁束線62の入射経路の角度と合わせることができることから、コイル30と特定磁束線62との電磁的結合をより強くすることができる。
ここで、本実施の形態によるコイル30は、当該コイル30の特定磁束線62に対する感度が最大となる受信感度軸を有している。コイル30は、当該受信感度軸の向きと特定磁束線62の向きとが一致するように配置されている。
なお、本実施の形態においては、磁性体50の側面のうち、端部54と反対側の側面に延長部70(付加的な磁性体)を設けることとしている。延長部70は、導電体20の端部26(磁性体50の端部54)から遠ざかる方向に延びている。これにより、より多くの特定磁束線62を引き込むことができることができ、コイル面40に効率的に通すことができる。
図6に示されるように、磁性体50に対して、コイル軸が水平となるように導線32を巻回してもよい。しかし、この場合、特定磁束線62が導線32の隙間から外へ漏れ出てしまう可能性がある。即ち、コイル面(図示せず)を貫く特定磁束線62の量が減少する。従って、導線32の巻回方法は、図4に示される方法が好ましい。
上述したアンテナは、コイルを磁性体50に直接巻回するものであったが、FPC上に導体パターンを形成して磁性体に貼り付けることとしてもよい。図7に示されるように、本発明の変形例によるアンテナ2bは、FPC34等の絶縁シート上に導体パターン33が形成されてなるコイル30bと、磁性体50とから構成されている。図8及び図9に示されるように、導体パターン33は、渦巻状に形成されている。コイル30bは図8の点線部で折り曲げられて、端部54を覆い且つ端部54の反対側の端部55は覆わないようにして磁性体50に貼り付けられる。このとき、図7及び図8からも理解されるように、磁性体50の第1面51上の導体パターン33によって3方を囲まれる第1コイル面41と、磁性体50の第2面52上の導体パターン33によって3方を囲まれる第2コイル面42との面積は異なっており、第2コイル面42の面積の方が小さい。かかる構成によれば第2コイル面42を構成する導体パターン33を端部54に近づけることができる。なお、第2コイル面42の面積を0にする(即ち、導体パターン33をより端部54へ近接させる)こととすると、特定磁束線62(図9参照)を捕捉できる範囲をより広げることができるとともに、コイル軸を特定磁束線62の角度に合わせることができる。図9に示されるように、特定磁束線62は、特に、磁性体50の端部54の面を通過するようにしてコイル面40b(図8参照)を貫通する。
図10に示されるアンテナ2cは、図9に示されるコイル30bと貼り付け方が異なるものである。図10に示されるように、コイル30bは、磁性体50の端部54の反対側の端部55を覆い且つ端部54は覆わないようにして貼り付けられている。
図9乃至図12を比較して理解されるように、図9のコイル30bの方は特定磁束性62L、62Rをも捕捉することができるのに対して(図11参照)、図10のコイル30cは、特定磁束線62R、62Lを捕捉することができない(図12参照)。従って、磁性体50への貼り付け方としては、図9に示されるコイル30bの方法が望ましい。
以上、図4、図9及び図10を参照して説明した、コイル30、30a〜30cは、いずれも、磁性体50の端部54を貫く特定磁束線62を主として捕捉し且つコイル面をより拡大し且つコイル30、30a〜30cの受信感度軸の向きと特定磁束線62の向きとを可能な限り一致させる巻回方法を採用していた。しかし、図13に示されるように、磁性体50の第2面52のみにコイル30dを形成する構成や、磁性体50の端部54の近傍にのみコイル軸が水平方向となるようなコイル30eを形成する構成も本願発明に含まれる。ただし、コイルの受信感度軸の向きと特定磁束線の向きとを一致させ、送受信の感度を上げるためには、図4、図9及び図10の夫々に示されるコイル30、30a〜30cを用いることが好ましい。
次に、図7乃至図9を参照して説明したアンテナ2bを例にして、導電体の構成の変形例を説明する。図15に示されるように、導電体20bの端部26b及び裏面24bの一部を含むように導電体20bを切り欠いて形成した凹部56を形成し、当該凹部56にアンテナ2bを載せることとしてもよい。本実施の形態においては、導電体20bの裏面24bと、磁性体50の第2面52とは面一となるように構成されている。
また、図16に示されるように、新たに導電体(第2導電体)80を設けて、導電体20と、導電体80とでアンテナ2bを挟むように配置したとしても、磁束線を捕捉することができる。この場合、図に示されるように、導電体20の表面22から見た場合に、導電体80が導電体20から突出して(はみ出して)一部が視認できるように構成してもよい。これにより、磁束線60の一部をアンテナ2b側へ導くことができ、コイル面(図示せず)を通過する磁束線60(特定磁束線62)の数を増やすことができる。また、その他の配置の変形例として、図17に示されるように、図15の導電体20bと導電体80とによってアンテナ2bを挟むようにしても同様の効果を得ることができる。
更に、図18に示されるように、導電体80の表面82とアンテナ2bの端部26の両方に対向するようにして導電体(第3導電体)85を設けることとしてもよい。この場合、導電体20と導電体85との間の隙間から侵入した磁束線60を捕捉することができる。
なお、図19に示されるように、複数の金属板21を組み合わせて1つの導電体20cとし、その裏面にアンテナ2を配置することとしてもよい。また、回路23と電池25とによって導電体20dを構成することとしてもよい。即ち、電子機器の有する導電体は、複数の部材から構成されるものであってもよい。
図21に示されるように、本実施の形態によるアンテナ2bは、例えば、ケースカバー102に予め貼り付けられた状態で1つのユニット100としてもよい。この場合、ユニット100とバッテリー112とが隣接して電子機器内に配置される。また、図22に示されるようにバッテリー112に予め貼り付けられた状態で1つのユニット110(バッテリパッケージ)としてもよい。この場合も、ユニット110に直接、又はユニット110が収められた電子機器の筐体に対してケースカバー102が取り付けられる。
次に、アンテナの携帯電子機器への実装例を説明する。図23及び図24に示されるように、携帯電子機器90aは、カバー92と、通信回路94と、ディスプレイモジュール96と、バッテリー98と、を備えている。本実装例における携帯電子機器90aは、アンテナ2がカバー92の裏面の上端近傍に貼り付けられた状態で組み立てられる。このようにして組み立てられた携帯電子機器90aは、図24に示されるように、携帯電子機器90aの背面に位置するカバー92側を送信機器(図示せず)と対向させ、磁束線60を捕捉する。また、図25及び図26に示されるように、携帯電子機器90bは、アンテナ2が前面側のディスプレイモジュール96の裏面の上端近傍に貼り付けられた状態で組み立てられる。このようにして組み立てられた携帯電子機器90bは、図26に示されるように、携帯電子機器90bの正面を送信機器(図示せず)と対向させ、磁束線60を捕捉する。
図4のアンテナ2と同様の構造を用いて本発明の実施例を説明する。図27に示されるように、磁性体50とコイル30により構成されている。磁性体50は、サイズ40mm×20mm×0.3mmのフェライトシートとし、コイル30は、線径Φ0.1mmの導線を使用した。磁性体50の端部54から第2面52上に配されるコイル30の導線32までの距離D1を1mmとし、端部54から第1面51上に配されるコイル30の導線32までの距離D2を8mmとし、導線32間距離を0.2mmとして3ターンのコイル30を形成した。磁性体50の両面には、厚さ20μmの両面テープを貼り付け、それにコイル30を貼り付けることでコイルを固定した。
導電体20は、50mm×100mm×1mmのアルミニウム板を用い、導電体20の裏面24(即ち、送信機器と対向する表面22の反対側の面)にアンテナ2dを貼り付けた。アンテナ2dは、ICタグ用のチップ(図示せず)と半田付けによって固定し、チップコンデンサ(図示せず)を並列に接続して共振周波数を14MHzに調整した。
本実施例において、アンテナ直径Φ50mmをもち、通信周波数13.56MHzのリーダライタとの通信距離を測定したところ、その通信距離は30mmであった。
比較のために、従来品として図28及び図29に示した従来技術のアンテナ2dの特性を測定した。磁性体140は、サイズ40mm×20mm×0.3mmのフェライトシートとし、コイル130は、線径Φ0.1mmの導線を使用し、磁性体140片面にコイル130を配置し、磁性体140の端面からコイル130までの距離を1mm、線間距離を0.2mmとして3ターンのコイル130を形成した。導電体150は、50mm×100mm×1mmのアルミニウム板を用い、端面に幅1mm×長さ10mmのスリット160を形成した。この場合、上記同様の条件で通信距離を測定したところ、その通信距離は30mmであったが、スリットを形成せずに通信距離を測定したところ、まったく通信しなかった。すなわち、従来例によれば、スリット等を形成せずに通信することはできない。
次に、図7乃至図9に示されるアンテナ2bを用いて測定を行った。磁性体50は、サイズ50mm×15mm×0.2mmのフェライトシートとし、コイル30bは、フレキシブル基板に形成された平面コイルを折り曲げて形成した。平面コイルの外形は45x20mmで、線幅0.3mm、線間0.2mmとし、コイル30bの端面から5mmのところで折り曲げ、両面テープによって、磁性体50に貼り付けた。導電体20は、100mm×100mm×1mmのアルミニウム板を用い、導電体20の、裏面24の端部26に近接してアンテナ2bを貼り付けた。アンテナ2bは、13.56MHzの通信チップ(図示せず)と整合回路(図示せず)を介して接続した。本実施例において通信距離を測定したところ、サイズ86x54mmのICカードとの通信距離は30mmであった。
1,1a 電子機器
2,2a,2b,2c,2d アンテナ
3 送信機器
20,20a 導電体(第1導電体)
21 金属板
22,22b 表面
23 回路
24,24b 裏面
25 電池
26,26b 端部
30,30a,30b,30c,30d,30e コイル
32 導線
33,33b 導体パターン
34 FPC
35 第1導線部
36 第2導線部
40,40b コイル面
41 第1コイル面
42 第2コイル面
50 磁性体
51 第1面
52 第2面
54 端部(特定端部)
55 端部
56 凹部
60 磁束線
62,64 特定磁束線
70 延長部
80 導電体(第2導電体)
82 表面
84 裏面
85 導電体(第3導電体)
90,90a,90b 携帯電子機器
92 カバー
94 通信回路
96 ディスプレイモジュール
98 バッテリー
100 ユニット
102 ケースカバー
110 ユニット
112 バッテリー
130 コイル
140 磁性体
150 導電体
160 スリット

Claims (12)

  1. 表面及び当該表面の反対側の面である裏面を有する第1導電体と、導線を巻回してなるコイルであって前記巻回された前記導線に囲まれるコイル面を有するコイルとを備える電子機器であって、
    前記表面は、前記裏面よりも、送信アンテナを含む送信機器に近い面であり、
    前記コイルは、前記送信アンテナで発生した磁束線のうち前記第1導電体の端部を通過して前記裏面側に回り込む特定磁束線が前記コイル面を貫くことによって、前記特定磁束線を捕捉することができるように前記裏面側に配置されている
    電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記表面側から見た場合に、前記コイルは、前記第1導電体の前記端部から突出しないように前記裏面側に配置されている
    電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器であって、
    前記コイルは、前記第1導電体の前記端部に近接して配置されている
    電子機器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子機器であって、
    第1面と、当該第1面の反対側の面である第2面とを有する磁性体を更に備えており、
    前記第1面は、前記第2面よりも前記送信装置に近い面であり、
    前記コイルは、絶縁シート状に形成された導体パターンからなるものであり、前記第1面から前記第2面に亘って配されており、
    前記コイル面のうち、前記第1面上に位置する第1コイル面の面積と、前記第2面上に位置する第2コイル面の面積とは互いに異なっている
    電子機器。
  5. 請求項4に記載の電子機器であって、
    前記磁性体は、当該磁性体の一の端部である特定端部と前記導電体の端部とが前記裏面と直交する第1方向において並ぶようにして、前記裏面上に配置されており、
    前記コイルは、前記特定端部を少なくとも部分的に覆うように配されており、
    前記コイルのうち前記第2面上に配される部分に含まれる前記導線は、前記特定端部に近接している
    電子機器。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子機器であって、
    第1面と、当該第1面の反対側の面である第2面とを有する磁性体を更に備えており、
    前記第1面は、前記第2面よりも前記送信装置に近い面であり、
    前記コイルの前記導線は、前記磁性体の周囲に巻回されており、
    前記導線のうち、前記第1面上に位置する第1導線部と、前記第2面上に位置する第2導線部とは、前記裏面と直交する第1方向において、重複しないように配されている
    電子機器。
  7. 請求項6に記載の電子機器であって、
    前記磁性体は、当該磁性体の一の端部である特定端部と前記第1導電体の端部とが前記第1方向において並ぶようにして、前記裏面上に配置されており、
    前記第2コイル部は、前記特定端部に近接している
    電子機器。
  8. 請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の電子機器であって、
    前記磁性体は、前記コイルが配されていない延長部を有しており、
    当該延長部は、前記導電体の前記端部から遠ざかる方向に延びている
    電子機器。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の電子機器であって、
    前記第1導電体は、当該第1導電体のうちの前記裏面の一部及び前記端部の一部を含む部分を切り欠いて形成された凹部を有しており、
    前記コイルは、前記凹部内に配置される
    電子機器。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の電子機器であって、
    第2導電体を更に備えており、
    前記コイルは、前記第1導電体と前記第2導電体との間に挟まれるようにして配置されており、
    前記第1導電体の前記表面から見た場合に、前記第2導電体は、前記第1導電体の前記端部よりも突出している
    電子機器。
  11. 請求項10に記載の電子機器であって、
    前記第1導電体の前記端部と離間しつつ対向し且つ前記第2導電体と隣接する第3導電体を更に備える
    電子機器。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の電子機器の前記第1導電体の前記表面を前記送信機器と対向させることによって、当該送信機器と通信を行う方法。
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JP6239176B1 (ja) * 2017-04-21 2017-11-29 株式会社Maruwa アンテナモジュール

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