JP2014116658A - 無線通信システム、無線通信装置、および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置、および無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基地局の回線に切断等の障害が生じても、他の通信装置に対する与干渉を考慮しつつ通信サービスを継続する。
【解決手段】第1の無線通信装置(ネットワーク局)10Aと第2の無線通信装置(サービス局)10Cとの間で送受信される無線信号を中継する第3の無線通信装置(レピータ局)10Bは、第1の無線通信装置10Aおよび第2の無線通信装置10Cに関する情報を取得し、当該取得した情報に基づいて、第1の無線通信装置10Aおよび第2の無線通信装置10Cに無線信号を送信する際に送信電力制御を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局の回線が切断される等の障害が生じても通信サービスを継続できる無線通信システム、無線通信装置、および無線通信方法に関する。
従来の携帯電話システムなどの移動無線通信システムで用いられる基地局は、リモート基地局も含め通常無人化されている。このため、基地局の監視制御は、監視制御用の専用回線を用いるか、あるいは主信号に監視制御信号を多重して、主信号用の同軸ケーブルまたは光ファイバ等の回線を通じて、ネットワークを管理する集中監視制御局で集中監視される。したがって、上記回線が切断される等して基地局と集中監視制御局との間で通信が行えなくなった場合、基地局は、集中監視局から監視や制御ができなくなり、さらに、切断された回線を使用していた無線端末は、相手先との通信が途絶えてしまう。
そこで、監視や制御ができなくなった基地局と、その周りにある正常な基地局との間で、無線による通信を行い、基地局間に監視制御パスを構築しようとするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−345031公報
しかしながら、この手法では、本来、基地局が備える無線部が基地局同士で送信周波数帯と受信周波数帯とが同一であるため、基地局間で無線による通信を行えない。このため、基地局間で無線通信を行うために専用の無線部を設ける必要があるという問題があった。
また、基地局をレピータ局(中継局)として動作させる際、他の通信装置に対する与干渉を考慮して無線信号を送信する必要があるという問題があった。例えば、レピータ局の送信電力やアダプティブアレイの送信ウェイトが適切でない場合は、通信相手に干渉を与える恐れがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、基地局の回線が切断される等の障害が生じても、特別な設備なしに、他の通信装置に対する与干渉を考慮しつつ通信サービスを継続することができる無線通信システム、無線通信装置、および無線通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信システムは、
複数の無線通信装置を備える無線通信システムであって、
第1の無線通信装置(ネットワーク局)と第2の無線通信装置(サービス局)との間で送受信される無線信号を中継する第3の無線通信装置(レピータ局)は、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に関する情報を取得し、当該取得した情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に無線信号を送信する際に送信電力制御を実行することを特徴とする。
さらに、本発明に係る無線通信システムにおいて、
前記第3の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置の位置情報を取得し、当該取得した位置情報に基づき推定した伝搬損失を用いて、前記送信電力制御を実行することを特徴とする。
さらに、本発明に係る無線通信システムにおいて、
前記第3の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置から無線信号の信号品質情報を取得し、当該取得した信号品質情報に基づき、前記送信電力制御を実行することを特徴とする。
さらに、本発明に係る無線通信システムにおいて、
前記第3の無線通信装置は、複数のアンテナを備え、
当該第3の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置から受信した無線信号に基づき、各無線通信装置との間で無線信号を送受信する際の指向性制御に用いるアンテナウェイトを各々算出して前記送信電力制御を実行することを特徴とする。
さらに、本発明に係る無線通信システムにおいて、
前記第1の無線通信装置は、ネットワーク接続を維持しており、
前記第3の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置に対する前記送信電力制御を実行した後に、前記第2の無線通信装置に対する前記送信電力制御を実行することを特徴とする。
さらに、本発明に係る無線通信システムにおいて、
前記第3の無線通信装置は、ネットワークとの間の回線が不能になったときに、前記送信電力制御を実行することを特徴とする。
さらに、本発明に係る無線通信システムにおいて、
前記第3の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間で送受信される無線信号の中継時に、受信した無線信号の信号品質が低下すると、当該信号品質が低下した無線信号を送信した無線通信装置との間の無線通信路に関する制御を実行することを特徴とする。
さらに、本発明に係る無線通信システムにおいて、
前記無線通信路に関する制御とし、前記無線通信路で受信する無線信号に対する干渉を回避する制御を行うことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信装置は、
第1の無線通信装置(ネットワーク局)と、第2の無線通信装置(サービス局)との間で送受信される無線信号を中継する第3の無線通信装置(レピータ局)であって、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に関する情報を取得し、当該取得した情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に無線信号を送信する際に送信電力制御を実行することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信方法は、
複数の無線通信装置を備える無線通信システムによる無線通信方法であって、
第1の無線通信装置(ネットワーク局)と第2の無線通信装置(サービス局)との間で送受信される無線信号を中継する第3の無線通信装置(レピータ局)により、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に関する情報を取得するステップと、
当該取得した情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に無線信号を送信する際に送信電力制御を実行するステップと、
を含むことを特徴とする。
通常、回線断となった基地局はサービスができないが、本発明によれば、回線断となった基地局がレピータになることにより、基地局の回線が切断等の障害が生じても、他の通信装置に対する与干渉を考慮しつつ通信サービスを継続することができるようになる。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 基地局の送受信タイミングを示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおける基地局の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムの別の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、無線通信システムは、複数の基地局(無線通信装置)10を備える。図1では説明の便宜上、基地局を3つ(10A,10B,10C)のみ示している。各基地局10はネットワーク20に接続される。端末30はいずれの基地局10を用いても通信することができる。
災害の発生等によりネットワーク20と基地局10との間の回線が切断された場合には、その基地局は、通常はサービスを運用できなくなるが、本発明に係る無線通信システムにおいては、回線断となった基地局がレピータ局(中継局)になることにより、サービス運用できる基地局を増やす。
図2は、基地局の送受信タイミングを示す図である。レピータ局となる基地局の送受信タイミングは端末30と同じとする。つまり、レピータ局の送受信タイミングは、サービス運用する他の基地局とは逆のタイミングとなる。回線切断された基地局は、周囲の基地局を探索し、ネットワークに接続されている基地局(ネットワーク局)が見つかればレピータ局として動作する旨の信号を周囲の基地局に伝達する。ネットワーク局が見つからない場合、レピータ局から上記信号が送信されるのを待ち、レピータ局が見つかればサービス局になる。サービス局は、場合によっては、レピータ局の2次局、3次局・・・となる。つまり、ネットワーク局となる基地局とサービス局となる基地局との間のレピータ局の数は1以上である。
本実施形態では、図1(a)に示すように、基地局10Bおよび基地局10Cとネットワーク20との間の回線が切断され、通信不能になった場合の無線通信システムの動作について説明する。基地局10Aは、ネットワーク20との接続が維持され、通常通り無線通信サービスを運用できるものとする。
このとき、図1(b)に示すように、基地局10Aはネットワーク局として動作し、端末30−1および基地局10Bと通信するようになる。基地局10Bはレピータ局として動作し、基地局10Aおよび基地局10Cと通信するようになる。基地局10Cはサービス局として動作し、基地局10Bおよび端末30−2と通信するようになる。そこで、以下の説明では、基地局10Aをネットワーク局10Aとも記載し、基地局10Bをレピータ局10Bとも記載し、基地局10Cをサービス局10Cとも記載する。
レピータ局10Bに接続されるサービス局10Cと通信する端末30は、ネットワーク局10Aとサービス局10C間のレピータ局10Bの数が増えるほど、伝送レートは低下する。そのため、音声通話よりもパケット通信が適している。なお、災害時による回線の切断を想定するため、メール等のパケットのみでも支障は無いと考えられる。
図3は、基地局10の概略構成を示すブロック図である。図3に示すように、基地局10は、制御部11と、無線部12と、変復調部13と、記憶部14とを備える。制御部11は、回線状態検出部111と、レピータ動作部112と、基地局選択部113と、干渉回避制御部114とを備える。なお、アンテナ等は図示を省略している。
無線部12は、他の基地局10および端末30と通信する。
変復調部13は、送信する信号の変復、および受信した信号の復調を行う。
記憶部14は、基地局10を動作させるためのプログラムなどを記憶するとともに、ワークメモリとしても機能する。その他、無線部12で受信した信号の品質等を記憶する。
回線状態検出部111は、基地局10とネットワーク20との間の通信回線の状態を検出する。
レピータ動作部112は、回線状態検出部111によりネットワーク20の回線の異常が検出された場合、周囲に運用している基地局10の有無を探索し、運用している基地局10があった場合、レピータ局として動作するように制御する。例えば、図1(b)に示したように、基地局10Bは、基地局10Aを発見し、基地局10Aとの無線同期を実施してレピータ局の動作を開始する。
基地局選択部113は、通信相手の基地局10を選択し、決定する。
レピータ局10Bが接続する対向局(ネットワーク局およびサービス局)は、基地局間の伝播ロス(受け側でのRSSIの大小)から、送信電力が低くて済む(干渉が少なくて済む)基地局を選択する。また、対向局は受信CIR(キャリア対妨害波比)の閾値を低めに設定し、信号品質よりも干渉を低減させることを優先し、接続しやすい条件設定とする。
干渉回避制御部114は、干渉を低減させるために送信電力を制御する。TDDシステムにおいて、通信回線が絶たれた基地局がレピータ局として動作する場合は、端末30と同じタイミングで送受信を行うことになる。基地局10は、端末30と比較して送信電力が高いことや、基地局同士の距離が近い場合もあり、レピータ局は周辺の基地局に干渉を与える恐れがある。そこで、干渉を回避する為に、本発明では通信回線が絶たれレピータ局として動作する基地局は、レピータ局として起動する際に、対向局(ネットワーク局およびサービス局)に関する情報を取得し、当該取得した情報に基づいて、対向局に無線信号を送信する際の送信制御を行い、送信電力を制御する。具体的には、以下の動作を行う。
第1の送信電力制御方法では、レピータ局10Bは、対向局(ネットワーク局10Aおよびサービス局10C)の緯度経度などの位置情報を取得し、取得した位置情報に基づき基地局間距離を算出し、伝搬損失を推定する。そして、推定した伝搬損失を用いて対向局に無線信号を送信する際の送信電力を制御する。レピータ局10Bは、通常の基地局としてサービスするときほど大きい電力は必要ではないため、送信電力を小さくすることができる。その後、レピータ局10Bは送信電力を微調整し、送信電力がまだ過剰であった場合は送信電力を下げ、送信電力が不足した場合は送信電力を上げる。
第2の送信電力制御方法では、レピータ局10Bの対向局(ネットワーク局10Aおよびサービス局10C)は、レピータ局10Bから受信した無線信号のCIR(キャリア対妨害波比)、EVM(エラーベクトル振幅)等の信号品質をモニタする。レピータ局10Bは対向局から信号品質情報を取得する。そして、レピータ局10Bは取得した信号品質情報に基づき、対向局に無線信号を送信する際の送信電力を制御する。対向局での受信信号レベルが過大または過小な場合に品質が劣化するので、レピータ局10Bは送信電力のアップ/ダウンを行い、信号品質の最良点を探す。レピータ局10Bと対向局間では、送信電力設定値、RSSI(受信信号強度)などの受信電力値、および信号品質情報のメッセージのやり取りを行う。
第3の送信電力制御方法では、レピータ局10Bが複数のアンテナを備える場合には、対向局(ネットワーク局10Aおよびサービス局10C)から受信した無線信号(制御チャネル(CCH)又は通信チャネル(TCH))に基づき、対向局との間で無線信号を送受信する際の指向性制御に用いるアンテナウェイトを各々算出する。つまり、アダプティブアレイの送信ウェイトを計算する。通信する対向局に対してはビームを形成し、通信しない相手にはヌルを向けるようにする。以上3つの送信電力制御方法について説明したが、レピータ局10Bはこれらの組み合わせにより送信電力を制御するようにしてもよい。
ネットワーク局10A、レピータ局10B、およびサービス局10Cは正常動作時に周辺局の情報を取得しておく。周辺局の情報とは、送信電力情報、RSSI、GPS情報、基地局間の経路ロスなどである。レピータ局10Bは、回線異常時は、これらの情報および正常な周辺基地局の状況から送信電力の初期値を決定する。なお、移動式のレピータ局10Bにおいても同様の情報を取得して干渉を回避することができる。
レピータ局10Bの通信相手はネットワーク局10Aおよびサービス局10Cであるが、両者は方向および距離が異なるため、レピータ局10Bが送信する電力、およびアダプティブアレイの送信ウェイトが異なる。このため、レピータ局10Bはネットワーク局10Aとサービス局10Cのそれぞれに対し、送信電力およびアダプティブアレイの送信ウェイトを決定する必要がある。TDDシステムの場合、タイムスロットごとに通信相手が変わるため、相手に応じた(タイムスロットごとに異なる)送信電力およびウェイトを設定することになる。通常、基地局は制御チャネルの送信電力を固定して運用するが、この場合はタイムスロットごとに制御チャネルの送信電力が変化することになる。
サービス局10Cはレピータ局10Bが起動した後に起動することになるため、レピータ局10Bはネットワーク局10Aに対する送信電力を決定した後に、サービス局10Cに対する送信電力を決定する。
ここまでは、レピータ局10Bからのネットワーク局10Aおよびサービス局10Cへの干渉について述べたが、ネットワーク局10Aおよびサービス局10Cからレピータ局10Bへの干渉により信号品質が低下することも想定される。例えば、ネットワーク局10Aおよびサービス局10Cが同一周波数・同一タイミングで送信した場合、レピータ局10Bでは2つの信号の干渉が発生する。その場合、レピータ局10Bは、信号品質が低下した無線信号を送信した無線通信装置との間の無線通信路に関する制御を実行する。つまり、レピータ局10Bは、干渉を回避するために、受信信号のCIR等の信号品質情報を基に、使用しているチャネルの切替(周波数変更)を要求したり、ハンドオーバの起動を要求して他の基地局との接続を試みたりする。これは、通常の端末が行うチャネル切替やハンドオーバと同様の動作である。なお、ネットワーク局10Aおよびサービス局10Cはサービス運用しているので、送信電力の変更は行わない。
ネットワーク局10Aは、既に端末30が複数接続されていて、空きチャネルがない恐れがある。そのため、レピータ局10Bから、レピータ動作する旨の情報を受け取った基地局は、自局の空きチャネル(スロット)状況からレピータ局10Bが接続可能かどうかを判断する。レピータ局10Bが接続される場合、ネットワーク局10Aは、通信する端末が増えることになる。災害時にはチャネル(スロット)不足しがちであるが、レピータ局10Bを接続することで更に不足することになる。その場合、レピータ接続用のチャネル(スロット)を確保するために、通信対象を制限してパケット通信のみを受け付けるという対応や、パケットもサイズの小さいパケット(メール等)を想定してハーフ/クオーターレート動作やサイズの大きいパケットを受け付けないという対応を行う。
以下、図1に示すように基地局10Bおよび10Cの通信回線が切断された場合の無線通信システムの動作について、図4および図5を参照して説明する。図4は、無線通信システムの動作を示すフローチャートである。図5は、無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
最初は各基地局10A,10B,10Cは正常に動作している(ステップS101)。本発明では干渉回避の一つとして送信電力制御を行うが、正常動作時には各基地局10A,10B,10Cは干渉回避動作のための周辺局の情報(送信電力情報、基地局間の経路ロス、GPS情報等)を取得しておく(シーケンス1)。回線異常時は、これらの情報および正常動作している周辺基地局の状況から、レピータ局10Bの送信電力を決定することがきる。
基地局10Bおよび10Cの通信回線が切断されると、基地局10Bおよび10Cは通信回線の切断を検知し(ステップS102)、サービス運用を停止する(ステップS103)。基地局10Aは通信回線に異常は無く、サービスを継続する。
基地局10B,10Cは予め組み込まれたプログラムに基づき、レピータ局として動作するための準備を行い(ステップS104)、周囲でサービス運用している基地局の有無探索を行う(ステップS105)。周辺局の探索は、基地局から送信される制御チャネルを受信することで行う。
ステップS105にて周囲にサービス運用している基地局10Aがあった場合、基地局10Bはレピータ局として動作することを決定する(ステップS106)。そして、基地局10Bは、基地局10Aをレピータ局のネットワーク局と決定する(ステップS107)。
レピータ局10B(基地局10B)は、ネットワーク局10A(基地局10A)と無線同期を行い、送受信のタイミング調整を行う(ステップS108)。レピータ局10Bは、サービス局10Aに対して干渉回避動作を行う(ステップS109)。この時、必要に応じて、ネットワーク局10Aとメッセージのやり取りを行い、送信電力の微調整を行う(シーケンス2)。
ネットワーク局10Aは、自局の通信チャネル(スロット)の空き状況から、レピータ局10Bが接続可能かどうかを判断する。チャネル(スロット)の不足により、レピータ局10Bの接続が困難と判断した場合、ネットワーク局10Aは、パケット通信のみの接続許可や間欠送受信動作をすることにより、レピータ局10Bの接続用のチャネル(スロット)を確保し、動作モードを決定する(ステップS110)。ネットワーク局10Aは自局に合わせた動作を行うように、動作モードの変更要求をレピータ局10Bに行う(ステップS110、シーケンス3)。レピータ局10Bは、動作モード変更に応答し、ネットワーク局10Aに合わせた動作を行う(ステップS111、シーケンス3)。例えば、ハーフ/クオーターレート動作などを一致させる。
レピータ局10Bは、周辺の基地局に対して、制御チャネルなどを使用し、レピータとして動作することを通知し(ステップS112)、その後レピータとして動作を開始する(ステップS113)。レピータ局10Bは、図2に示したように端末30と同じ送受信タイミングで動作する。
一方、ステップS105にて周囲にサービス運用している基地局が無かった場合には、周囲でレピータ局があるか探索を行う(ステップS114)。レピータ局の探索は、前述のレピータ局10Bからの通知の受信にて行う。ステップS114にてレピータ局が無い場合、基地局10Cは周辺でレピータ局が起動するのを待機する(ステップS115)。つまり、レピータ局からの通知を待機する。
レピータ局10Bが起動し、ステップS114にてレピータ局が見つかった場合には、基地局10Cはサービス局としてサービス運用を行う(ステップS116)。そして、サービス局10C(基地局10C)は、レピータ局10Bを接続相手として決定する(ステップS117)。
レピータ局10Bは、サービス局10Cに対しても干渉回避動作を行う(ステップS118)。この時、必要に応じて、レピータ局10Bはサービス局10Cとメッセージのやり取りを行う(シーケンス4)。
レピータ局10Bは、ネットワーク局10Aに合わせた動作を行うように、動作モードの変更要求をサービス局10Cに行う(ステップS119、シーケンス5)。サービス局10Cは、動作モード変更に応答し、ネットワーク局10Aに合わせた動作を行う(ステップS120、シーケンス5)。サービス局10Cは、レピータ局10Bとの無線動機を実施する(ステップS121)。
運用開始後、レピータ局10Bにおいて干渉が発生した場合、レピータ局10Bは通信相手であるネットワーク局10Aおよびサービス局10Cに対し、チャネル切替やハンドオーバを要求する(ステップS122、シーケンス6)。ネットワーク局10Aおよびサービス局10Cは、レピータ局10Bの要求に応え、レピータ局10Bの干渉を回避する(ステップS123)。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る基地局は、通常、回線断となった基地局はサービスができないが、同様に回線断となった基地局10Bがレピータになって、周辺の基地局10A,10Cに応じて送受信を調整することで、特別な設備なしに、基地局の回線に切断等の障害が生じても通信サービスを継続することができる。
また、レピータ局10Bが送信電力制御を行うことにより、ネットワーク局10Aおよびサービス局10Cに対する与干渉を低減することができる。また、レピータ局10Bが、対向局(ネットワーク局10Aおよびサービス局10C)に対し、チャネル切替やハンドオーバを要求することにより、対向局からの被干渉を低減することができる。
上述の実施形態は、代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、回線断となった基地局がレピータ局10Bとして動作する例を基に説明したが、最初からレピータ局10Bとして設置される場合においても適用可能である。また、上述の実施形態では、TDDシステムの例を基に説明したが、FDDシステムにおいても適用可能である。
また、上述の実施形態では、レピータ基地局10Bが1局、レピータ局10Bを使用するサービス局10Cが1局の構成であるが、これに限定されるものではなく、例えば図6に示すように、レピータ局10B(10B−1,10B−2)およびサービス局10C(10C−1,10C−2)が複数となる構成であってもよい。さらに、レピータ基地局10Bが、干渉を回避するために、対向局(ネットワーク局10Aおよびサービス局10C)に対し、チャネル切替やハンドオーバを要求しているが、これに限られるものではなく、他の干渉回避動作を行うことも可能である。
10A 基地局(ネットワーク局)
10B 基地局(レピータ局)
10C 基地局(サービス局)
11 制御部
12 無線部
13 変復調部
14 記憶部
20 ネットワーク
30 端末
111 回線状態検出部
112 レピータ動作部
113 基地局選択部
114 干渉回避制御部

Claims (10)

  1. 複数の無線通信装置を備える無線通信システムであって、
    第1の無線通信装置(ネットワーク局)と第2の無線通信装置(サービス局)との間で送受信される無線信号を中継する第3の無線通信装置(レピータ局)は、
    前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に関する情報を取得し、当該取得した情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に無線信号を送信する際に送信電力制御を実行することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第3の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置の位置情報を取得し、当該取得した位置情報に基づき推定した伝搬損失を用いて、前記送信電力制御を実行することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記第3の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置から無線信号の信号品質情報を取得し、当該取得した信号品質情報に基づき、前記送信電力制御を実行することを特徴とする、請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記第3の無線通信装置は、複数のアンテナを備え、
    当該第3の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置から受信した無線信号に基づき、各無線通信装置との間で無線信号を送受信する際の指向性制御に用いるアンテナウェイトを各々算出して前記送信電力制御を実行することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  5. 前記第1の無線通信装置は、ネットワーク接続を維持しており、
    前記第3の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置に対する前記送信電力制御を実行した後に、前記第2の無線通信装置に対する前記送信電力制御を実行することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  6. 前記第3の無線通信装置は、ネットワークとの間の回線が不能になったときに、前記送信電力制御を実行することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  7. 前記第3の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間で送受信される無線信号の中継時に、受信した無線信号の信号品質が低下すると、当該信号品質が低下した無線信号を送信した無線通信装置との間の無線通信路に関する制御を実行することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  8. 前記無線通信路に関する制御とし、前記無線通信路で受信する無線信号に対する干渉を回避する制御を行うことを特徴とする、請求項7に記載の無線通信システム。
  9. 第1の無線通信装置(ネットワーク局)と、第2の無線通信装置(サービス局)との間で送受信される無線信号を中継する第3の無線通信装置(レピータ局)であって、
    前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に関する情報を取得し、当該取得した情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に無線信号を送信する際に送信電力制御を実行することを特徴とする無線通信装置。
  10. 複数の無線通信装置を備える無線通信システムによる無線通信方法であって、
    第1の無線通信装置(ネットワーク局)と第2の無線通信装置(サービス局)との間で送受信される無線信号を中継する第3の無線通信装置(レピータ局)により、
    前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に関する情報を取得するステップと、
    当該取得した情報に基づいて、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置に無線信号を送信する際に送信電力制御を実行するステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
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