JP2014113362A - 経頭蓋磁気刺激装置 - Google Patents

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和弘 谷口
Yoichi Saito
洋一 齋藤
Atsushi Nishikawa
敦 西川
Satoshi Iwaki
敏 岩城
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Abstract

【課題】音楽を聴覚刺激として耳に提供するとともに、音楽を経頭蓋磁気刺激に変換し脳へ非侵襲的に提供する経頭蓋磁気刺激装置を提供する。
【解決手段】音楽再生部と、該音楽再生部により発せられる音楽のリズム及びメロディ等音楽信号に同期してタイミングと強度をコントロールされた磁気を発生させる磁気発生部と、前記音楽再生部により出力される音楽信号を受けて音楽を発するスピーカと、該スピーカへ送られる音楽信号に生じる、前記磁気発生部からの磁気による雑音を除去する雑音除去部とを備え、前記スピーカにより音楽を聴覚刺激として直接耳に伝えると同時に、前記磁気発生部により音楽信号を磁気信号に変換して経頭蓋磁気刺激信号として脳へ加えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、音楽を聴覚刺激として直接耳に伝えると同時に、音楽を経頭蓋磁気刺激に変換し脳へ非侵襲的に加える経頭蓋磁気刺激装置に関する。
近年、神経疾患患者の治療法として経頭蓋磁気刺激治療法が提案されている。この経頭蓋磁気刺激治療法は、患者の頭皮表面に配置した磁気発生装置により脳の特定部位に磁気刺激を加えることによって、脳の神経機能を一時的に興奮又は抑制する治療方法である。
この経頭蓋磁気刺激療法の一応用例として、回復性睡眠を促進する方法が知られている(特許文献1)。この文献には徐波活動を促す(深い睡眠が得られる)ために、脳に周波数5Hz以下の周期的刺激を与える経頭蓋磁気刺激装置が開示されている。これによれば、最も安らかな睡眠が促進、誘発されるとともに、回復性睡眠(目覚めがよい)が得られると説明されている。
経頭蓋磁気刺激装置に使用される磁気コイルに関し、磁気を集中させる構造を開示した発明が知られている(特許文献2)。この公報には、一対の組をなす渦巻導線部の巻き線の渦中心を他方の渦巻導線部の巻き線の渦中心へ近づく方向に偏心させることにより、誘導電流の密度の高い領域を発生させる旨、記載されている。また経頭蓋磁気刺激を利用して運動能力を向上させる方法も提案されている(特許文献3)。この公報には、運動訓練動作を実行する前に所定時間脳に磁気刺激を与え、動作実行の際には刺激を停止させる旨、記載されている。
脳への磁気刺激手段について着目すると、特許文献1には、脳に周波数5Hz以下の周期的刺激を与える脳刺激手段が開示され、特許文献2には、1秒間に5パルスの電流を一定時間(20秒間)流すこと、また特許文献3には、磁気刺激を付与する間隔は一定時間例えば9秒間とすることが記載されている。
特表2010−504843号 特開2012−125546号 特開2008−79712号
前述の先行文献に開示の構造では、磁気刺激手段による磁気発生が、所定周期かつ所定強度のパルス信号である。本発明は、この磁気刺激手段による磁気発生を、このような単純なパルス信号に代えて、音楽に同期したタイミングと音量に対応した強度を持つ信号とすることにより、脳神経へ直接音楽信号を印加し、聴覚を介して加えられる音楽信号との相乗効果により、音楽による感動をより深いものにし、かつ音楽による精神状態の安静化などの効果を得る経頭蓋磁気刺激装置を提供するものである。
本発明に係る経頭蓋磁気刺激装置は、音楽再生部と、該音楽再生部により発せられる音楽のリズム及びメロディ等音楽信号に同期してタイミングと強度をコントロールされた 磁気を発生させる磁気発生部と、前記音楽再生部により出力される音楽信号を受けて音を発するスピーカと、該スピーカへ送られる音楽信号に生じる、前記磁気発生部からの磁気による雑音を除去する雑音除去部とを備え、前記スピーカにより音楽を聴覚刺激として直接耳に伝えると同時に、前記磁気発生部により音楽信号を磁気信号に変換して経頭蓋磁気刺激信号として脳へ加えることを特徴とするものである。
従来、音楽をヒトに提供する場合、耳への聴覚刺激や目への視覚刺激(音の波形、楽譜、光等)のみであったのに対し、本発明によれば、音楽を経頭蓋磁気刺激に変換し脳へ非侵襲的に提供するため、五感とは異なる感覚で直接音楽を脳で鑑賞することができる。
経頭蓋磁気刺激装置の構造を示すブロック図である。 ヒトの頭部に磁気発生部を近づけたときの磁気発生及び渦電流発生を説明するための概略図である。 磁気発生部を示す斜視図である。 ヒトがヘッドフォン及び磁気発生部を頭部に装着した状態を示す斜視図である。 磁気発生部を取り付けたヘアバンドを示す斜視図である。 脳の機能を説明するための側面図である。
図1において、1は音楽再生部で、一般的な音楽プレーヤ等が使用できる。2は、音楽再生部1より発せられるリズム及びメロディ等音楽信号(電気信号)を入力して、これに同期したタイミングと音量に対応した強度を持つ磁気信号を発生させる磁気発生部、3は、音楽信号に加わる前記磁気発生部2からの磁気信号に起因する雑音を除去する雑音除去部、4は、この雑音除去部3で雑音除去された音楽信号を入力し、それを音として発するヘッドフォン等のスピーカである。
音としての音楽はスピーカ4により聴覚刺激として直接耳に伝えられ、これと同時に、磁気発生部2により磁気信号に変換された(耳には聴こえない)音楽信号が経頭蓋磁気刺激信号として脳へ加えられる。音楽の楽音発生と磁気信号発生を同期させるには、音楽を流しながら、リアルタイムに磁場を計算する方式、調整ボリューム、歌手の呼吸に合わせることを同時に行う方式、又は事前に音楽データをもとに磁気信号の間隔、大きさ等リズム、メロディに関係する情報を計算しておく方式が挙げられる。後者は磁気データと音楽データがセットで準備されたデータとなり、CDやネット配信などに利用可能な商業用データに適している。
磁気計算には、音楽のみ、又は音楽に生体情報(バイオフィードバック)を勘案して行うことができる。生体情報とは、脳波、心拍、体温、血中酸素、コルチゾール、アミラーゼ、アドレナリン、血流、光トポグラフィー(登録商標)等に関する情報をいう。
図2に示すように、磁気発生部2は、直列に接続された2組の渦巻状のコイル2a,2bからなり、8字上に隣接して配置されている。コイル2aにはコイル中心から外方向に向かって電流が流れ、コイル2bには逆に外側から内側に向かって電流が流れる構成とされている。これによりコイル2a,2bにそれぞれ磁場6a,6bが発生し、これがヒト5の頭部に近づけられると、頭皮下部の脳に渦電流7a,7bが誘起される。この渦電流7a,7bにより脳内のニューロンが刺激されるのである。コイル2a,2bに反対方向の磁場6a,6bを発生させるのは、両コイル2a,2bの近接部で、それぞれの磁場が重なり、この部分で渦電流の方向が同じになり、一箇所に集中して強い渦電流を流すことができるという理由による。
磁気発生部2は、図3に示すように、それぞれ直径約1cmから約10cmの範囲で設定された大きさコイル2a,2bが同一平面上に近接して配置され、樹脂成形体内に埋め込まれて扁平な8字状の形状に構成されている。
大脳皮質は、さまざまなニューロン群が関係しあっており、大脳皮質を直径1cmくらいの範囲(コイル2a,2bのそれぞれの直径は約1cm)で刺激しても、相当数のニューロンが刺激される。コイル2a,2bの大きさ、電流の大きさなど刺激条件によってニューロン群を活性化又は抑制することができる。
磁気発生部2は、ヒト5の脳の聴覚情報を処理、記憶する側頭葉が位置する部位の頭皮部分に近接して配置される。側頭葉は耳の後ろ側に位置しているため、図4に示すように、ヘッドフォン4と磁気発生部2とを一体化した構成とすることもできる。また、図5に示すように、脳の他の部分に配置しやすいように、弾性を有するヘアバンド8の内側に磁気発生部2を取り付けることもできる。ここで図4および図5は小型(直径1cm程度)のコイル2a、2bを使用した例を示す。
図6において、脳の側頭葉9の部位に、磁気発生部2を近接させれば、聴覚に加えて、脳に直接加わる磁気信号によって音楽を聴く(感じる)ことが可能となり、また音楽を映像等視覚情報として提供する場合、視覚情報を処理する後頭葉10に磁気発生部2を位置させ、この部位を活性化させることもできる。さらに、感情、意欲、思考、運動機能を制御する前頭葉11の部位に磁気発生部2を近接させれば、集中力を高めた状態やリラックスした状態で音楽を聴くことも可能となる。
音楽に同期して経頭蓋磁気刺激を脳に加えることで、以下の効果が期待できる。
音楽から得る感動を強めることができる。
前頭葉(図6中11)を刺激して、快情動を活性化させることができる。また興奮、リラックスを制御できる。
後頭葉(図6中10)を刺激して、知覚の鋭敏化、鈍感化を制御できる。
小脳12を刺激すれば姿勢や歩行など運動機能の調整が可能となり、ランニングなどの運動能力の向上を図ることができる。
大脳新皮質13を刺激して、言語機能を活性化することで、語学学習を効果的に行うことができる。
頭頂葉14を刺激して、皮膚の感覚を鋭敏化することで音楽を肌の感覚として感じることができる。
作曲時、可聴周波数以外の音を作曲に反映でき、磁気信号でこれを感じることが可能となり、作曲の幅が広がる。
前頭葉(図6中11)を刺激することにより、音楽に同期して手足を自己の意思によるのではなく自動的に動かすことができる。音楽に同期して手足を自動的に動かすことにより、その動きが視覚や手足の触覚で知覚され、脳にその情報が伝達される。つまりバイオフィードバックが行われる。通常、音楽を聴くことで気分が高揚し自然と手足が動くことがある。これは気分の高揚が原因で、手足の動きが結果として現れるのである。音楽に同期して手足を自動的に動かすことにより、結果である手足の動きを作り出すことができ、「吊り橋効果」(例えば吊り橋を一緒に渡るという危険な行為を共に体験すると、連帯感や
恋愛感情が生まれるという効果)とバイオフィードバックにより、原因である気分の高揚を起こさせることが可能となる。
雑音除去部3は、スピーカ4と磁気発生部2が近接していることに起因して、スピーカ4に加えられる音楽信号に磁気により発生する雑音を除去するために設けられるもので、例えば雑音と逆位相の信号を加えて、雑音を相殺する方式、フィルタを用いる方式、別周波数の音を挿入する方式等が利用できる。
本発明は、音楽療法の分野、語学学習分野,アミューズメント分野例えばコンサートホールや映画館等の音響設備、ホームシアターにおける音響施設、音楽分野のクリエータの創作活動を支援するなどクリエーティブ支援分野、語学学習分野などに利用して有用である。
1 音楽再生部
2 磁気発生部
2a,2b コイル
3 雑音除去部
4 スピーカ
5 ヒト
6a,6b 磁場
7a,7b 渦電流
8 ヘアバンド
9 側頭葉
10 後頭葉
11 前頭葉
12 小脳
13 大脳新皮質
14 頭頂葉

Claims (1)

  1. 音楽再生部と、該音楽再生部により発せられる音楽のリズム及びメロディ等音楽信号に同期してタイミングと強度をコントロールされた磁気を発生させる磁気発生部と、前記音楽再生部により出力される音楽信号を受けて音を発するスピーカと、該スピーカへ送られる音楽信号に生じる、前記磁気発生部からの磁気による雑音を除去する雑音除去部とを備え、前記スピーカにより音楽を聴覚刺激として直接耳に伝えると同時に、前記磁気発生部により音楽信号を磁気信号に変換して経頭蓋磁気刺激信号として脳へ加えることを特徴とする経頭蓋磁気刺激装置。
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