JP2014108682A - 車両用空調システム - Google Patents

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Hirochika Shimonagayoshi
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Abstract

【課題】コストアップを抑制しつつ、モータ装置の排熱を暖房に効果的に利用できる、車両用空調システムを提供する。
【解決手段】空調装置4において、モータ装置3の排熱が車室内の暖房に利用される。暖房時には、暖房に必要な熱量に応じた暖房要求がエアコンECU6からモータECU5に与えられる。そして、モータECU5により、モータ装置3の発生トルクが保持されながら、モータ装置3の熱量が暖房要求に応じた熱量となるように、モータ装置3が制御される。これにより、車両1の走行への影響を抑えながら、モータ装置3の熱量を暖房に必要な熱量にすることができ、モータ装置3の排熱を暖房に効果的に利用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調システム、とくに電気自動車に好適な車両用空調システムに関する。
エンジンを駆動源とする自動車では、ブロワによる送風を温めるためのヒータコアにエンジンの冷却水が供給されることにより、エンジンの排熱が暖房に利用されている。これに対し、エンジンが搭載されていない電気自動車では、エンジンの排熱を暖房に利用することができない。
そのため、電気自動車の空調システムには、たとえば、PTCヒータが暖房のための熱源として搭載されている。PTCヒータからの発熱により、温水が生成され、その温水がヒータコアに供給される。これにより、ヒータコアが加熱され、ブロワによる送風がヒータコアを通過するときに温められる。
ところが、その空調システムは、PTCヒータおよびPTCヒータへの給電のための高圧リレーなどを必要とするため、コストが高くつく。また、PTCヒータなどを搭載するスペースを確保しなければならない。さらには、PTCヒータがバッテリの電力を消費するので、電費(1kmの走行に消費する電力)が悪化し、バッテリ残量が0になるまでに走行可能な距離が低下する。
そこで、走行用のモータおよびその駆動のためのインバータを暖房のための熱源として利用することが提案されている。すなわち、モータおよびインバータとラジエータとの間で循環する冷却水をヒータコアに供給して、モータおよびインバータの排熱でヒータコアを加熱することが提案されている。また、モータおよびインバータの排熱を暖房に効果的に利用するため、ラジエータへの走行風の導入を調節するシャッタを設けることが提案されている。
特開2011−229284号公報
しかしながら、シャッタを設けると、車両のコストが高くなる。
本発明の目的は、コストアップを抑制しつつ、モータ装置の排熱を暖房に効果的に利用できる、車両用空調システムを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用空調システムは、トルクを発生するモータ装置と、前記モータ装置の排熱を車室内の暖房に利用する空調装置と、前記モータ装置を制御するモータ制御手段と、前記空調装置を制御する空調制御手段とを含み、前記空調制御手段は、暖房に必要な熱量に応じた暖房要求を出力し、前記モータ制御手段は、前記モータ装置の発生トルクを保持しつつ、前記モータ装置の熱量が前記空調制御手段からの暖房要求に応じた熱量となるように、前記モータ装置の駆動を制御する。
この構成によれば、空調装置において、モータ装置の排熱が車室内の暖房に利用される。そのため、PTCヒータを暖房のための熱源として備える構成と比較して、車両のコストおよびスペースを低減することができ、また、車両の電費を向上させることができる。
暖房時には、暖房に必要な熱量に応じた暖房要求が空調制御手段からモータ制御手段に与えられる。そして、モータ制御手段により、モータ装置の発生トルクが保持されながら、モータ装置の熱量が暖房要求に応じた熱量となるように、モータ装置が制御される。これにより、モータ装置の出力トルクを用いる動作への影響を抑えながら、モータ装置の熱量を暖房に必要な熱量にすることができる。
よって、モータ装置の排熱を暖房に効果的に利用することができる。また、従来技術とは異なり、モータ装置の熱量を調節するためのシャッタを設ける必要がないので、コストアップを抑制することができる。
なお、モータ装置は、少なくともモータを含み、たとえば、モータおよびそのモータに接続されたインバータを含む。
また、モータは、たとえば、車両の走行のためのトルクを発生する走行用モータである。この場合、車両の走行への影響を抑えながら、モータ装置の熱量を暖房に必要な熱量にすることができ、モータ装置の排熱を暖房に効果的に利用することができる。
モータ制御手段は、モータ装置の熱量が空調制御手段からの暖房要求に応じた熱量に満たない場合、モータ装置の熱量が空調制御手段からの暖房要求に応じた熱量以上である場合よりも効率が悪くなるように、モータ装置を制御することが好ましい。
これにより、モータ装置の熱量が空調制御手段からの暖房要求に応じた熱量に満たない場合に、モータ装置の熱量を増加させることができる。
モータ制御手段は、空調制御手段からの暖房要求に応じた熱量とモータ装置の損失との差が所定値以下の範囲では、その差が大きいほど効率が悪くなるように、モータ装置を制御してもよい。
これにより、暖房要求に対して、モータ装置の熱量が速やかに増加し、良好な暖房性能を発揮することができる。
本発明によれば、コストアップを抑制しつつ、モータ装置の排熱を暖房に効果的に利用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用空調システムが搭載された車両の構成を図解的に示す図である。 図2は、モータECUによる処理の内容を示すフローチャートである。 図3は、損失−d軸電流マップの一例を示す図である。 図4は、d軸−q軸電流マップの一例を示す図である。 図5は、比率マップの一例を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用空調システムが搭載された車両の構成を図解的に示す図である。
車両1は、電気自動車である。車両1は、駆動用電池2、モータ装置3および空調装置4を備えている。
駆動用電池2は、複数の二次電池を組み合わせた組電池からなる。
駆動用電池2は、外部電源11から供給される電力(電気エネルギ)で充電可能である。この充電のために、車両1は、充電レセプタクル12および充電器13を備えている。
外部電源11は、たとえば、家庭用電源(単相100Vまたは単相200VのAC電源)である。外部電源11には、充電ケーブル14の一端が接続されている。充電ケーブル14の他端には、充電プラグ15が設けられている。
充電レセプタクル12は、充電プラグ15を接続(結合)可能に構成されている。充電プラグ15が充電レセプタクル12に接続されることにより、外部電源11と充電レセプタクル12とが電気的に接続される。
充電器13は、充電レセプタクル12と電気的に接続されている。充電プラグ15が充電レセプタクル12に接続された状態で、充電ケーブル14を通して、外部電源11から充電器13に交流電力を供給することができる。充電器13は、駆動用電池2の端子と電気的に接続されている。充電器13により、外部電源11からの交流電力が駆動用電池2を充電可能な直流電力に変換され、その直流電力で駆動用電池2が充電される。
モータ装置3は、駆動モータ21およびインバータ22を含む。
駆動モータ21は、車両1の走行のための駆動力を発生する。駆動モータ21の駆動力は、それぞれドライブシャフト23L,23Rを介して、左右の駆動輪24L,24Rに伝達される。
インバータ22は、駆動用電池2から直流電力の供給を受け、直流電力を交流電力に変換し、その交流電力を駆動モータ21に供給する。
空調装置4は、空調ダクト31、ヒータコア32、ラジエータ33、冷却水循環路34、ウォータポンプ35および三方弁36を含む。
空調ダクト31は、車室に設けられた吹出口(図示せず)と連通している。空調ダクト31には、ブロワ(図示せず)による送風が吹出口に向けて流通する。
ヒータコア32は、空調ダクト31内に配置されている。
ラジエータ33は、車両1の前部において、走行風を受けることが可能な位置に配置されている。
冷却水循環路34は、モータ装置3、ヒータコア32およびラジエータ33を経由している。冷却水循環路34は、冷却水で満たされている。
ウォータポンプ35は、冷却水循環路34の途中部に介装されている。ウォータポンプ35が駆動されると、冷却水循環路34を冷却水が循環する。冷却水循環路34を循環する冷却水は、モータ装置3から吸熱することにより、モータ装置3を冷却する。モータ装置3からの吸熱によって昇温した冷却水は、ヒータコア32を通過し、ヒータコア32を加熱する。ブロワによる送風がヒータコア32を通過することにより、その送風が温風となって、温風が吹出口から車室内に吹き出す。ヒータコア32を通過した冷却水は、冷却水循環路34をラジエータ33に向けて流通する。
三方弁36は、冷却水循環路34におけるヒータコア32に対する冷却水の流通方向(以下、単に「流通方向」という。)の下流側かつラジエータ33に対する流通方向の上流側の部分に介装されている。三方弁36には、バイパス路37の一端が接続されている。バイパス路37の他端は、冷却水循環路34におけるラジエータ33に対する流通方向の下流側かつモータ装置3に対する流通方向の上流側の部分に接続されている。三方弁36により、冷却水循環路34をヒータコア32からラジエータ33に向けて流れる冷却水の供給先がラジエータ33とバイパス路37とに切り替えられる。
また、車両1は、モータECU(電子制御ユニット)5およびエアコンECU6を備えている。
モータECU5は、CPUおよびメモリを含む。モータECU5には、冷却水循環路34を流通する冷却水の水温を検出する水温センサ41が接続されている。モータECU5は、インバータ22を制御する。また、モータECU5は、モータ装置3の冷却のために、水温センサ41が検出する水温に基づいて、ウォータポンプ35および三方弁36を制御する。
エアコンECU6は、CPUおよびメモリを含む。エアコンECU6は、車室内の室温の調整のために、空調装置4を制御する。
モータECU5およびエアコンECU6は、CAN(Controller Area
Network)通信プロトコルによる通信を相互に行うことができる。エアコンECU6は、車室内の目標室温および現在の室温などに基づいて、暖房に必要な熱量に応じた暖房要求をモータECU5に向けて出力する。
図2は、モータECUによる処理の内容を示すフローチャートである。
車両1のイグニッションキースイッチ(スタートスイッチ)がオンされている間、モータECU5により、図2に示される処理が繰り返し実行される。
まず、三方弁36を切り替える閾値を設定するために、エアコンECU6から暖房要求が出力されているか否かが判断される(ステップS1)。
暖房要求が出力されているときには(ステップS1のYES)、閾値が予め定められた相対的に高い閾値Hに設定される(ステップS2)。
暖房要求が出力されていないときには(ステップS1のNO)、閾値が予め定められた相対的に低い閾値Lに設定される(ステップS3)。
次に、水温センサ41の検出信号が参照されて、冷却水循環路34を流通する冷却水の水温が先に設定された閾値L,Hよりも高いか否かが判定される(ステップS4)。
冷却水の水温が閾値L,Hよりも高いときには(ステップS4のYES)、三方弁36のラジエータ33側のポートが開かれ、バイパス路37側のポートが閉じられる(ステップS5)。このとき、冷却水は、ラジエータ33を流通し、ラジエータ33が受ける走行風によって冷却される。
冷却水の水温が閾値L,H以下であるときには(ステップS4のNO)、三方弁36のバイパス路37側のポートが開かれ、ラジエータ33側のポートが閉じられる(ステップS5)。このとき、冷却水は、バイパス路37を流通し、ラジエータ33をバイパスする。
また、直近の所定時間におけるモータ装置3の損失の平均値である平均損失Xが求められる。そして、エアコンECU6から出力されている暖房要求に応じた熱量、つまり暖房に必要な熱量(以下、単に「暖房要求」という。)が平均損失Xよりも大きいか否かが判定される(ステップS7)。
暖房要求が平均損失Xよりも大きいときには(ステップS7のYES)、暖房要求がモータ装置3の現在の損失である現在損失Yよりも大きいか否かが判定される(ステップS8)。
暖房要求が平均損失Xおよび現在損失Yよりも大きいときには(ステップS8のYES)、暖房のための熱量が不足していると判断されて、駆動モータ21の電流指令値として、暖房用のd軸電流指令値およびq軸電流指令値が設定される(ステップS9)。
暖房用のd軸電流指令値およびq軸電流指令値は、暖房要求および車両1の走行に必要なトルクであるトルク指令値に基づいて、予め作成された損失−d軸電流マップおよびd軸−q軸電流マップを参照して設定される。損失−d軸電流マップおよびd軸−q軸電流マップは、モータECU5のメモリ(ROM)に格納されている。
損失−d軸電流マップの一例は、図3に示されている。損失−d軸電流マップは、トルク指令値T1,T2,T3,・・・ごとに作成され、モータ装置3の損失とd軸電流指令値Id(Id<0)との関係を定めたマップである。
d軸−q軸電流マップの一例は、図4に示されている。d軸−q軸電流マップは、トルク指令値T1,T2,T3,・・・ごとに作成され、それぞれトルク指令値T1,T2,T3,・・・のトルクを駆動モータ21から出力させることができるd軸電流指令値およびq軸電流指令値を定めたマップである。
暖房用のd軸電流指令値およびq軸電流指令値の設定時には、トルク指令値に応じた損失−d軸電流マップおよびd軸−q軸電流マップが選択される。トルク指令値は、モータECU5により、車両1のアクセルペダル(図示せず)の操作量などに基づいて設定される。そして、損失−d軸電流マップが参照されて、暖房要求に等しい損失が得られるd軸電流指令値が設定される。その後、d軸−q軸電流マップが参照されて、d軸電流指令値に応じたq軸電流指令値が設定される。
暖房用のd軸電流指令値およびq軸電流指令値が設定されると、そのd軸電流指令値およびq軸電流指令値に基づいて、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値が求められる。そして、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値がd−q/三相交流座標変換され、この変換によって得られるU相電圧指令値、V相電圧指令値およびW相電圧指令値に基づいて、インバータ22がPWM(Pulse Width Modulation)制御される(ステップS10)。これにより、駆動モータ21からトルク指令値に応じたトルクが出力されるとともに、モータ装置3で暖房要求に応じた損失が生じ、モータ装置3の熱量が暖房要求に応じた熱量となる。
一方、暖房要求が平均損失Xまたは現在損失Y以下であるときには(ステップS7,S8のNO)、暖房のための熱量が充足していると判断され、駆動モータ21の電流指令値として、通常用のd軸電流指令値およびq軸電流指令値が設定される(ステップS11)。通常用のd軸電流指令値およびq軸電流指令値は、駆動モータ21からトルク指令値に応じたトルクを出力させることができながら、モータ装置3の効率が最も良くなるように設定される。
なお、暖房要求が平均損失Xまたは現在損失Y以下である場合には、暖房要求が出力されていない場合が含まれる。
通常用のd軸電流指令値およびq軸電流指令値が設定されると、そのd軸電流指令値およびq軸電流指令値に基づいて、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値が求められる。そして、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値がd−q/三相交流座標変換され、この変換によって得られるU相電圧指令値、V相電圧指令値およびW相電圧指令値に基づいて、インバータ22がPWM制御される(ステップS10)。これにより、駆動モータ21からトルク指令値に応じたトルクが出力されるとともに、モータ装置3が最も効率の良い動作点で駆動される。
以上のように、空調装置4において、モータ装置3の排熱が車室内の暖房に利用される。そのため、PTCヒータを暖房のための熱源として備える構成と比較して、車両1のコストおよびスペースを低減することができ、また、従来からあるモータ装置3の廃熱を利用しながら、必要な分だけ発熱量を増加させるため、車両1の電費を向上させることができる。
暖房時には、暖房に必要な熱量に応じた暖房要求がエアコンECU6からモータECU5に与えられる。そして、モータECU5により、モータ装置3の発生トルクが保持されながら、モータ装置3の熱量が暖房要求に応じた熱量となるように、モータ装置3が制御される。これにより、車両1の走行への影響を抑えながら、モータ装置3の熱量を暖房に必要な熱量にすることができ、モータ装置3の排熱を暖房に効果的に利用することができる。
モータ装置3の熱量に相当する平均損失Xおよび現在損失YがエアコンECU6からの暖房要求に応じた熱量に満たない場合には、モータ装置3の熱量がエアコンECU6からの暖房要求に応じた熱量以上である場合よりも効率が悪くなるように、つまりモータ装置3の損失が増加するように、モータECU5により、モータ装置3が制御される。これにより、モータ装置3の熱量がエアコンECU6からの暖房要求に応じた熱量に満たない場合に、モータ装置3の熱量を増加させることができる。
なお、平均損失Xを求めるためにモータ装置3の損失を取得する期間である所定期間は、予め設定された固定値であってもよいし、暖房要求と平均損失Xとの差に基づいて可変に設定されてもよい。たとえば、暖房要求と平均損失Xとの差が大きいほど、所定期間が短い期間に設定されて、その設定された所定期間が次に平均損失Xを求めるときに使用されてもよい。
これにより、暖房要求と平均損失Xとの差が大きいときに、平均損失Xをモータ装置3の現在の損失に近づけることができ、モータ装置3の熱量を暖房要求に良好に追従させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、損失−d軸電流マップが参照されて、暖房要求に等しい損失が得られるd軸電流指令値が設定されるとした。これに限らず、暖房要求と平均損失Xとの差が小さいときには、その差に応じた比率が暖房要求に乗じられて、その乗算値に等しい損失が得られるd軸電流指令値が設定されてもよい。
この場合に、暖房要求に乗じられる比率は、図5に示される比率マップを参照して設定されるとよい。
比率マップには、暖房要求と平均損失Xとの差である損失差と比率との関係が定められている。比率マップは、所定値Dよりも小さい損失差に対して、その損失差が小さいほど、比率が小さい値に設定されるように定められている。比率マップは、所定値D以上の損失差に対して、比率が100%に設定されるように作成されている。
比率マップを参照して設定された比率が暖房要求に乗じられて、その乗算値に等しい損失が得られるd軸電流指令値が設定されることにより、損失差が小さい場合に、モータ装置3の効率の低下を抑制できる。また、損失差が大きいほど、モータ装置3の効率が悪くなり、モータ装置3の熱量が増加する。よって、暖房要求に対して、モータ装置の熱量が速やかに増加し、良好な暖房性能を発揮することができる。
また、車両1の一例として、電気自動車を取り上げたが、本発明は、レンジエクステンデッド電気自動車、ハイブリッドカーなど、モータ装置を備える車両に広く適用することができる。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
3 モータ装置
4 空調装置
5 モータECU(モータ制御手段)
6 エアコンECU(空調制御手段)

Claims (3)

  1. トルクを発生するモータ装置と、
    前記モータ装置の排熱を車室内の暖房に利用する空調装置と、
    前記モータ装置を制御するモータ制御手段と、
    前記空調装置を制御する空調制御手段とを含み、
    前記空調制御手段は、暖房に必要な熱量に応じた暖房要求を出力し、
    前記モータ制御手段は、前記モータ装置の発生トルクを保持しつつ、前記モータ装置の熱量が前記空調制御手段からの暖房要求に応じた熱量となるように、前記モータ装置の駆動を制御する、車両用空調システム。
  2. 前記モータ制御手段は、前記モータ装置の熱量が前記空調制御手段からの暖房要求に応じた熱量に満たない場合、前記モータ装置の熱量が前記空調制御手段からの暖房要求に応じた熱量以上である場合よりも効率が悪くなるように、前記モータ装置を制御する、請求項1に記載の車両用空調システム。
  3. 前記モータ制御手段は、前記空調制御手段からの暖房要求に応じた熱量と前記モータ装置の損失との差が所定値以下の範囲では、その差が大きいほど効率が悪くなるように、前記モータ装置を制御する、請求項1または2に記載の車両用空調システム。
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