JP2014108210A - 気化薬剤収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要なときにある程度の時間継続して気化ガスを揮散させることができる気化薬剤収納容器を提供する。
【解決手段】気化薬剤Wが収納される収納体2と、収納体2の底壁部14に形成された挿通孔16内に、収納体2の天壁部22に向けて進退自在に挿入された挿入体30と、を備え、挿入体30において、収納体2の天壁部22側を向く上端面には、複数の気化薬剤Wのうち一部の気化薬剤W1が保持される保持部32aが形成され、収納体2の天壁部22において、挿入体30の保持部32aと対向する位置には、保持部32aと収納体2の天壁部22との間に挟まれて破砕された一部の気化薬剤W1を収納体2の天壁部22上に至らせる通過孔23bが形成されていることを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、気化薬剤収納容器に関するものである。
この種の気化薬剤収納容器として、例えば下記特許文献1に示されるような、使用に際し蓋を回動させて任意の開度で開くことにより、気化薬剤からの気化ガスを常に少量ずつ揮散させる構成、あるいは例えば下記特許文献2に示されるような、噴霧ボタンを押すことで容器体内の気化ガスを噴出させて揮散させる構成が知られている。
特許第3744563号公報 特開2001−72151号公報
しかしながら、特許文献1に記載の気化薬剤収納容器では、一旦蓋を開けば、気化ガスの揮散が不要な場合でも継続して気化ガスが揮散され続けるため、気化薬剤を無駄に消費することとなる。また、特許文献2に記載の気化薬剤収納容器では、気化ガスの揮散が一時的であるため、気化ガスの効果をある程度の時間持続させることができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、必要なときにある程度の時間継続して気化ガスを揮散させることができる気化薬剤収納容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の気化薬剤収納容器は、気化薬剤が収納される収納体と、前記収納体の底壁部に形成された挿通孔内に、前記収納体の天壁部に向けて進退自在に挿入された挿入体と、を備え、前記挿入体において、前記収納体の天壁部側を向く上端面には、前記気化薬剤が保持される保持部が形成され、前記収納体の天壁部において、前記挿入体の前記保持部と対向する位置には、前記保持部と前記収納体の天壁部との間に挟まれて破砕された前記気化薬剤を通過させて前記収納体の天壁部上に至らせる通過孔が形成されていることを特徴としている。
本発明に係る気化薬剤収納容器によれば、挿入体を収納体の天壁部に向けて前進させると、挿入体の保持部に保持された気化薬剤が、挿入体の保持部と収納体の天壁部との間に挟まれて破砕され、この破砕された気化薬剤が、通過孔を通じて収納体の外部である収納体の天壁部上に載置される。これにより、気化ガスを揮散させたいときに、収納体内の複数の気化薬剤のうち、一部の気化薬剤を破砕し、かつ収納体の外部に晒して気化ガスを揮散させることができる。
また、このように、収納体内の気化薬剤のうち、破砕されて収納体の天壁部上に至った一部の気化薬剤から気化ガスが揮散されるので、ある程度の時間継続して気化ガスを揮散させることができる。
また、前記収納体および前記挿入体のうちのいずれか一方は、前記収納体の天壁部と前記挿入体の前記保持部とが互いに離反するように付勢する付勢手段により支持されていてもよい。
この場合、収納体および挿入体のうちのいずれか一方が、前記付勢手段により支持されているので、挿入体を天壁部に向けて前進させるように、収納体および挿入体のうちの少なくとも一方を他方に向けて押込み、保持部と収納体の天壁部との間に気化薬剤を挟んで破砕した後、この押込みを解除したときに、付勢手段により挿入体と天壁部とを離反させて、挿入体と天壁部との相対位置を気化薬剤の粉砕前の状態に自動的に戻すことができる。これにより、使用者は、気化薬剤を破砕した後、挿入体と天壁部とを手動で離反させる必要がないので、気化薬剤収納容器の操作性を向上させることができる。
また、前記収納体の天壁部は、前記収納体の底壁部側に向かって突出するすり鉢形状に形成されており、前記天壁部における前記底壁部側の突端部に前記通過孔が形成されていてもよい。
この場合、収納体の天壁部が、前述のようなすり鉢形状に形成されており、その突端部に通過孔が形成されているので、破砕された気化薬剤が通過孔を通って天壁部上に至った後、気化薬剤の破砕片がすり鉢形状に形成された天壁部の内側に集められて天壁部上で分散するのが抑制されるとともに、気化薬剤の破砕片を気化薬剤収納容器の外側から視認し難い状態にすることができる。したがって、気化薬剤の破砕後に気化薬剤収納容器の見栄えが悪化するのを抑制できる。
また、前記保持部は、内側に前記天壁部の前記突端部が進入可能な凹曲面状に形成されていてもよい。
この場合、凹曲面状に形成された保持部の内側に天壁部の突端部が進入するので、保持部と天壁部の突端部との間に気化薬剤を挟む際に、保持部と天壁部の突端部との相対位置ズレを抑制することができる。したがって、保持部の内側に保持された気化薬剤を確実に破砕することができる。
また、前記収納体の底壁部は、前記収納体の天壁部側とは反対側に向かって突出するすり鉢形状に形成されており、前記底壁部における前記天壁部側とは反対側の突端部に前記挿通孔が形成されていてもよい。
この場合、収納体の底壁部が、前述のようなすり鉢形状に形成され、その突端部に挿通孔が形成されているので、収納体の内部の気化薬剤を挿通孔に向かって導くことができる。したがって、挿通孔内に挿入された挿入体側に気化薬剤を導いて、保持部に気化薬剤を確実に保持させることができる。
この発明によれば、必要なときにある程度の時間継続して気化ガスを揮散させることができる。
本発明の一実施形態に係る気化薬剤収納容器の縦断面図である。 収納体を下側に押込んだときの気化薬剤収納容器の縦断面図である。 気化薬剤を破砕した後の気化薬剤収納容器の縦断面図である。
以下、本発明に係る気化薬剤収納容器の実施形態について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の気化薬剤収納容器1は、固形状の気化薬剤Wが収納される収納体2を備えている。また、収納体2は、挿通孔16を有する底壁部14を備えた有底筒状の容器本体10と、収納体2の天壁部22が形成されて容器本体10の開口部10aを閉塞する蓋部材20と、を備えている。さらに、本実施形態の気化薬剤収納容器1は、底壁部14に形成された挿通孔16内に、収納体2の天壁部22に向けて進退自在に挿入された挿入体30を備えている。以下の説明では、図1中で示す収納体2の中心軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿った収納体2の天壁部22側を上側といい、天壁部22とは反対側の底壁部14側を下側という。また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O周りに周回する方向を周方向という。
収納体2に収納される固形状の気化薬剤Wは、例えば芳香剤や空気清涼剤、脱臭剤、消臭剤、悪臭中和剤、殺虫剤、防虫剤、忌避剤、薬物、消毒剤、殺菌剤、興奮剤、アロマテラピー組成物等の揮散可能な薬剤等が充填された球状のカプセルである。また本明細書でいう「固形状の気化薬剤W」とは、下記の構造を含んでいる。すなわち本実施形態では、気化薬剤Wは外殻が固形状とされたカプセル状をなしているが、前記外殻は固形状でなくてもよく、例えば比較的軟らかいフィルム状とされていてもよい。さらに、気化薬剤Wはカプセルに限定されることはなく、例えば、粉末状の上記薬剤が圧縮して形成された球状の錠剤や、球状に成形されたゼリー状の薬剤、内部がゲル状であって外表面が固形の球状に成形された薬剤等であってもよい。
容器本体10は、円筒状の胴部11と、容器軸Oと同軸に配置されて胴部11を囲繞するように設けられた外筒部13と、胴部11の下端開口部を閉塞する底壁部14と、が一体的に形成されて構成されている。容器本体10は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂などの合成樹脂材料をインジェクション成形すること等により形成される。
胴部11の直径は、上下方向にわたって一定となっている。胴部11の上下方向の長さは、例えば収納される気化薬剤Wの量に対応して設定される。
外筒部13の上下方向の長さは、例えば胴部11の上下方向の長さと同等となっている。外筒部13の内径は、胴部11の外径よりも大きくなっている。これにより、外筒部13は、胴部11との間に径方向の隙間を有した状態で配設される。外筒部13の上端縁は、接続部12を介して胴部11の上端縁に接続されている。
外筒部13の下端部の内周面には、径方向の内側に突出した係合爪部13bが形成されている。外筒部13における係合爪部13bよりも上側の外周面には、径方向の外側に突出した係合凸部13aが形成されている。
底壁部14は、下側に向かって突出するすり鉢形状に形成されており、容器軸Oと同軸に配置されている。底壁部14の直径は、上側から下側に向かって一定の割合で漸次小さくなっている。底壁部14は、径方向の内側から外側に向かって、漸次上側に向かって延在している。なお、底壁部14の容器軸Oに対する傾斜角度は、例えば、約45°程度となっている。容器本体10内の気化薬剤Wは、底壁部14により径方向の内側に導かれる。
底壁部14における下側の突端部15には、上下方向に貫通する挿通孔16が形成されている。挿通孔16は、容器軸Oと同軸の円形状に形成されている。挿通孔16の直径は、気化薬剤Wの直径よりも大きくなっている。
底壁部14における挿通孔16の開口縁には、下側に延びる筒状部17が形成されている。筒状部17は、容器軸Oと同軸の円筒形状に形成されている。筒状部17の上下方向の長さは、例えば気化薬剤Wの半径と同等となっている。また、筒状部17の径方向の外側には、筒状部17を囲繞するように、大径筒状部18が筒状部17と一体的に形成されている。大径筒状部18の下端開口縁は、筒状部17の下端開口縁19よりも下側に配置されている。
挿通孔16内には、挿入体30が挿入されている。挿入体30は、後述する基体部材40の底部41から上方に向かって立設されており、容器軸Oと同軸に配置されている。挿入体30の上下方向の長さは、挿入体30の後退時における収納体2の天壁部22と挿入体30の上端部32との最大離間距離よりも長くなるように形成されている。これにより、挿入体30を天壁部22に向けて前進させたときに、挿通孔16内に挿入体30が挿入された状態で、天壁部22と挿入体30の上端部32とが当接可能となっている。
挿入体30の上端部32は、底壁部14の挿通孔16内に配設されている。挿入体30の上端面には、気化薬剤Wが保持される保持部32aが形成されている。保持部32aは、凹曲面状に形成されており、本実施形態においては、気化薬剤Wの球面の曲率と同等か、気化薬剤Wの球面の曲率よりもわずかに大きな曲率を有する凹球面状に形成されている。これにより、保持部32a内には、収納体2に収納された複数の気化薬剤Wのうち、一部の気化薬剤W1が保持される。
挿入体30には、付勢手段45が外装されている。本実施形態の付勢手段45は、例えば、コイルスプリングである。付勢手段45は、上端部が収納体2の突端部15に形成された筒状部17の下端開口縁19に当接し、下端部が基体部材40の底部41に当接して、上下方向に沿って圧縮された状態で、収納体2と基体部材40との間に介装されている。付勢手段45は、収納体2の天壁部22と挿入体30の保持部32aとが互いに離反するように付勢するとともに、収納体2を支持している。
基体部材40の筒部42は、容器軸Oと同軸に配置されている。筒部42の上端部は、容器本体10の胴部11を囲繞するとともに、胴部11と外筒部13との間に配置されている。筒部42の上端部の外周面には、容器本体10の外筒部13に形成された係合爪部13bと係合可能な係合凸部42aが径方向の外側に突出形成されている。
基体部材40の係合凸部42aと、容器本体10の係合爪部13bと、が係合することで、収納体2と基体部材40とが付勢手段45により互いに離反するように付勢された状態で、相対移動が規制されている。また、収納体2を下側に向けて押込むことにより、基体部材40の係合凸部42aと、容器本体10の係合爪部13bとの係合が解除されて付勢手段45が圧縮されるとともに、収納体2が基体部材40の筒部42内を下側に向けて移動する。これにより、挿入体30は、天壁部22に向けて前進する。
容器本体10の開口部10aを覆う蓋部材20は、容器本体10の内側に配置された天壁部22と、容器本体10の外筒部13に外装された周壁部27と、が一体的に形成されて構成されている。蓋部材20は、容器本体10と同様に、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂などの合成樹脂材料をインジェクション成形すること等により形成される。
天壁部22は、下側に向かって突出するすり鉢形状に形成されており、容器軸Oと同軸に配置されている。
天壁部22は、容器本体10の接続部12上に配置された環板部25と、環板部25の内周縁から下側に向けて延びる大径筒部22aと、大径筒部22aの下側に位置する小径筒部22bと、大径筒部22aと小径筒部22bとを接続する接続筒部22cと、接続筒部22cの下端開口を閉塞し、かつ下側に向けて凸の曲面状に形成された突端部23と、を備えている。
環板部25は、外縁部が容器本体10の外筒部13よりも径方向の外側に配置されている。環板部25の外縁部には、周壁部27が接続されている。
また、環板部25の下面には、下側に延びる内筒部26が形成されている。内筒部26は、その外径が例えば容器本体10の開口部10aの内径と同等となるように形成されており、容器本体10の開口部10aに嵌合可能に形成されている。
接続筒部22cの直径は、上側から下側に向かって漸次小さくなるように形成されている。なお、接続筒部22cの容器軸Oに対する傾斜角度は、例えば、約45°程度となっている。環板部25、大径筒部22a、接続筒部22cおよび小径筒部22bは、滑らかに接続されている。
突端部23は、挿入体30の保持部32aと上下方向で対向している。また、突端部23は、気化薬剤Wの球面の曲率と同等か、気化薬剤Wの球面の曲率よりもわずかに大きな曲率を有するように形成されており、保持部32a内に進入可能とされている。
突端部23には、複数の刃部23aが容器軸Oに対して同軸となるように環状に形成されている。刃部23aは、保持部32aと天壁部22の突端部23との間に一部の気化薬剤W1が挟まれたときに、この気化薬剤W1を破砕できるように、下側へ向かうに従い漸次厚さが薄くなる先鋭形状に形成されている。
さらに、突端部23には、保持部32aと収納体2の天壁部22との間に挟まれて破砕された一部の気化薬剤W1を通過させて、収納体2の天壁部22上に至らせる通過孔23bが形成されている。通過孔23bは、突端部23において互いに隣り合う刃部23aの間に形成されている。通過孔23bの開口面積は、下側から上側に向かって小さくなるように形成されている。破砕された一部の気化薬剤W1は、通過孔23bを下側から上側に向かって通じ、小径筒部22bおよび突端部23の内側であって収納体2の天壁部22上に載置される。
周壁部27は、容器軸Oと同軸に配置されており、下端部の内周面には、容器本体10の係合凸部13aと係合可能な係合爪部27aが形成されている。
蓋部材20は、環板部25の内筒部26を容器本体10の開口部10aに嵌合するとともに、周壁部27の係合爪部27aと容器本体10の係合凸部13aとを係合することで、容器本体10の開口部10aに装着される。
上述した本実施形態に係る気化薬剤収納容器1によれば、以下の作用効果を奏する。
図1に示すように、気化薬剤収納容器1の使用前にあっては、収納体2は、付勢手段45により上側に向かって付勢されて支持されており、収納体2の天壁部22と挿入体30の保持部32aとが互いに離反している。このとき、複数の気化薬剤Wのうち一部の気化薬剤W1が、保持部32a内に保持された状態となっている。
図2は、収納体2を下側に押込んだときの気化薬剤収納容器1の縦断面図である。
続いて、図2に示すように、収納体2を下側に向けて押込むと、挿入体30が天壁部22に向けて前進する。このとき、挿入体30の前進に伴って複数の気化薬剤Wが天壁部22に向けて前進するが、すり鉢形状に形成された天壁部22の壁面に沿って、径方向の外側に移動する。そして、保持部32a内に保持された一部の気化薬剤W1のみが、挿入体30の保持部32aと天壁部22の突端部23との間に挟まれる。
次いで、収納体2を下側に向けてさらに押込むと、突端部23に形成された刃部23aが一部の気化薬剤W1に食い込み、この気化薬剤W1を破砕する。そして、一部の気化薬剤W1の破砕片は、通過孔23bを通じ、小径筒部22bおよび突端部23の内側であって、収納体2の天壁部22上に至る。ここで、前述のとおり、通過孔23bの開口面積は、下側から上側に向かって小さくなるように形成されているので、より開口面積の大きい通過孔23bの下側の開口から、気化薬剤W1の破砕片を確実に通過孔23bに導くことができる。さらに、気化薬剤W1の破砕片が収納体2の天壁部22上に至った後においては、気化薬剤W1の破砕片が通過孔23bの上側の開口から下側に向かって通過するのを抑制できる。
図3は、気化薬剤W1を破砕した後の気化薬剤収納容器1の縦断面図である。
次いで、図3に示すように、収納体2の押込み状態を解除すると、収納体2は、付勢手段45の付勢力により、上側に向かって自動的に移動するとともに、挿入体30が天壁部22から後退し、収納体2の天壁部22と挿入体30の保持部32aとが互いに離反する。そして、一部の気化薬剤W1の破砕片は、収納体2の天壁部22上に載置された状態で外気に晒されて、気化ガスを揮散する。
さらに、挿入体30が天壁部22から後退したとき、複数の気化薬剤Wは、重力によって下側に向かって移動し、すり鉢形状に形成された底壁部14によって挿通孔16を通じて挿入体30の保持部32aに導かれる。そして、複数の気化薬剤Wのうち、次なる一部の気化薬剤W2が保持部32a内に保持される。これにより、次に気化薬剤収納容器1を使用する際に、特別な操作をすることなく、収納体2を下側に向けて押込むだけで次なる気化薬剤W2を破砕し、気化ガスを揮散させることができる。また、連続的に収納体2を押込むことにより、複数の気化薬剤Wを連続的に破砕して収納体2の天壁部22上に至らせることができる。これにより、複数の気化薬剤W(W1,W2)の破砕片を外気に晒すことができるので、気化ガスの効果時間を調整することができ、長時間効果を持続させることも可能である。
このように、本実施形態の気化薬剤収納容器1によれば、挿入体30を天壁部22に向けて前進させると、挿入体30の保持部32aに保持された気化薬剤W1が、挿入体30の保持部32aと収納体2の天壁部22との間に挟まれて破砕され、この破砕された気化薬剤W1が、通過孔23bを通じて収納体2の外部である収納体2の天壁部22上に載置される。これにより、気化ガスを揮散させたいときに、収納体2内の複数の気化薬剤Wのうち、一部の気化薬剤W1を破砕し、かつ収納体2の外部に晒して気化ガスを揮散させることができる。
また、このように、収納体2内の気化薬剤Wのうち、破砕されて収納体2の天壁部22上に至った一部の気化薬剤W1から気化ガスが揮散されるので、ある程度の時間継続して気化ガスを揮散させることができる。
また、収納体2は、収納体2の天壁部22と挿入体30の保持部32aとが互いに離反するように付勢する付勢手段45により支持されているので、挿入体30を天壁部22に向けて前進させるように、収納体2を下側に向けて押込み、保持部32aと収納体2の天壁部22との間に気化薬剤W1を挟んで破砕した後、この押込みを解除したときに、付勢手段45により挿入体30と天壁部22とを離反させて、挿入体30と天壁部22との相対位置を気化薬剤W1の粉砕前の状態に自動的に戻すことができる。したがって、付勢手段45を備えることにより、気化薬剤収納容器1の操作性を向上させることができる。
また、収納体2の天壁部22は、下側に向かって突出するすり鉢形状に形成されており、天壁部22の突端部23に通過孔23bが形成されているので、破砕された気化薬剤W1が通過孔23bを通って天壁部22上に至った後、気化薬剤W1の破砕片がすり鉢形状に形成された天壁部22の内側に集められて天壁部22上で分散するのが抑制されるとともに、気化薬剤W1の破砕片を気化薬剤収納容器1の外側から視認し難い状態にすることができる。したがって、気化薬剤W1の破砕後に気化薬剤収納容器1の見栄えが悪化するのを抑制できる。
また、凹曲面状に形成された保持部32aの内側に天壁部22の突端部23が進入するので、保持部32aと天壁部22の突端部23との間に気化薬剤W1を挟む際に、保持部32aと天壁部22の突端部23との相対位置ズレを抑制することができる。したがって、保持部32aの内側に保持された気化薬剤W1を確実に破砕することができる。
また、収納体2の底壁部14は、下側に向かって突出するすり鉢形状に形成されており、底壁部14の突端部15に挿通孔16が形成されているので、収納体2の内部の気化薬剤Wを挿通孔16に導くことができる。したがって、挿通孔16内に挿入された挿入体30の上端面の保持部32aに、複数の気化薬剤Wのうち一部の気化薬剤W1を導いて、保持部32aに一部の気化薬剤W1を確実に保持させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、収納体2および挿入体30の形状は、上述の実施形態に限定されない。例えば、収納体2の底壁部14および天壁部22は、それぞれ下側に向かって突出するすり鉢形状に形成されていたが、凹曲面状に形成されていてもよい。
また、天壁部22の刃部23aは、容器軸Oに対して同軸となるように環状に設けられるとともに、下側へ向かうに従い漸次厚さが薄くなる先鋭形状に形成されていたが、例えば複数の尖塔形状の突起により形成されていてもよい。刃部23aの形状は、気化薬剤Wを破砕可能であれば特に限定されない。
また、実施形態では、天壁部22に刃部23aを設けていたが、挿入体30の保持部32aに刃部23aを設けてもよいし、天壁部22および挿入体30の双方に刃部23aを設けてもよい。
実施形態では、保持部32aは、気化薬剤Wの球面の曲率と同等か、気化薬剤Wの球面の曲率よりもわずかに大きな曲率を有する凹球面状に形成されており、1個の気化薬剤Wを保持できるように形成されるとともに、天壁部22の突端部23は、保持部32aに対応して下側に向かって凸球面状に形成されていた。これに対して、例えば、保持部32aを複数の気化薬剤Wを保持できるように上下方向に沿って深さを有する有底筒状に形成するとともに、天壁部22の突端部23を保持部32aの形状に対応して下側に延びるように形成してもよい。これにより、保持部32a内に複数の気化薬剤Wを保持させるとともに、収納体2を下側に向けて押込むことにより、一度に複数の気化薬剤Wを破砕できる。
実施形態では、収納体2と基体部材40との間に、収納体2を上側に向かって付勢する付勢手段45が介装されており、収納体2を押込んで気化薬剤W1を挟んで破砕した後、この押込みを解除したときに、収納体2が粉砕前の位置に自動的に戻る構成としていた。これに対して、例えば、収納体2と基体部材40との間に付勢手段45を介装することなく、収納体2を押込んで気化薬剤W1を挟んで破砕した後、使用者が手動で操作することにより収納体2を粉砕前の位置に戻す構成としてもよい。
実施形態では、収納体2が付勢手段45であるコイルスプリングにより支持されていたが、挿入体30が付勢手段45により支持される構成としてもよい。また、付勢手段45は、コイルスプリングに限定されない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 気化薬剤収納容器
2 収納体
14 底壁部
15 突端部
16 挿通孔
22 天壁部
23 突端部
23b 通過孔
30 挿入体
32a 保持部
45 付勢手段
W,W1,W2 気化薬剤

Claims (5)

  1. 気化薬剤が収納される収納体と、
    前記収納体の底壁部に形成された挿通孔内に、前記収納体の天壁部に向けて進退自在に挿入された挿入体と、
    を備え、
    前記挿入体において、前記収納体の天壁部側を向く上端面には、前記気化薬剤が保持される保持部が形成され、
    前記収納体の天壁部において、前記挿入体の前記保持部と対向する位置には、前記保持部と前記収納体の天壁部との間に挟まれて破砕された前記気化薬剤を通過させて前記収納体の天壁部上に至らせる通過孔が形成されていることを特徴とする気化薬剤収納容器。
  2. 請求項1に記載の気化薬剤収納容器であって、
    前記収納体および前記挿入体のうちのいずれか一方は、前記収納体の天壁部と前記挿入体の前記保持部とが互いに離反するように付勢する付勢手段により支持されていることを特徴とする気化薬剤収納容器。
  3. 請求項1または2に記載の気化薬剤収納容器であって、
    前記収納体の天壁部は、前記収納体の底壁部側に向かって突出するすり鉢形状に形成されており、
    前記天壁部における前記底壁部側の突端部に前記通過孔が形成されていることを特徴とする気化薬剤収納容器。
  4. 請求項3に記載の気化薬剤収納容器であって、
    前記保持部は、内側に前記天壁部の前記突端部が進入可能な凹曲面状に形成されていることを特徴とする気化薬剤収納容器。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の気化薬剤収納容器であって、
    前記収納体の底壁部は、前記収納体の天壁部側とは反対側に向かって突出するすり鉢形状に形成されており、
    前記底壁部における前記天壁部側とは反対側の突端部に前記挿通孔が形成されていることを特徴とする気化薬剤収納容器。
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