JP2014107784A - 監視カメラ装置、それを含む監視システム、マスク処理方法、及びマスク処理プログラム - Google Patents

監視カメラ装置、それを含む監視システム、マスク処理方法、及びマスク処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 監視映像中に複数のマスク領域がある場合に、その一部のマスク領域を連結することでマスク領域の数を少なくする新規な監視カメラ装置を提供する。
【解決手段】 監視カメラ装置は、監視対象を撮影して監視映像を生成する撮影手段と、マスク領域を記憶するマスク領域記憶手段と、撮影手段による撮影範囲を変更する撮影範囲変更手段と、撮影範囲にマスク領域が所定の数以上含まれる場合に、マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値に基づいて選択される複数のマスク領域を連結して、拡大されたマスク領域を生成し、撮影範囲内の拡大されたマスク領域を含む複数のマスク領域をマスク実行領域として設定するマスク実行領域設定手段と、監視映像のマスク実行領域に対してマスク処理を行うマスク処理手段とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プライバシー保護のために監視映像の一部をマスクする監視カメラ装置、それを含む監視システム、マスク処理方法、及びマスク処理プログラムに関し、特に、撮影範囲を変更しながら監視対象を撮影する監視カメラ装置及びそれによって撮影された監視映像のマスク処理に関するものである。
従来より、監視対象を撮影するとともに、監視映像中のプライバシーに関わる領域に対してマスク処理を行う監視カメラが知られている。また、このような監視カメラには、撮影範囲を変更しながら監視対象を撮影するものもある。カメラ回転台によって監視カメラをチルト方向及びパン方向に駆動することで、撮影範囲は上下方向及び左右方向に移動し、また、監視カメラの光学系のズーム機能によって撮影範囲は拡大又は縮小する。
監視映像に対するマスク処理は、監視カメラのハードウェアの機能を使用して行われる。その際に、ハードウェアの制限として、監視映像に対してマスク領域として設定できる領域の数は限られている。よって、監視映像中のマスク領域の数が規定数を超える場合には、一部のマスク領域のマスク処理が不可能となってしまう。
また、パン、チルト、ズームの操作(PTZ操作)によって撮影範囲を変更しながら監視対象を撮影する監視カメラにおいては、撮影範囲が変わると、監視映像に含まれるマスク領域の数も変わり、監視映像に含まれるマスク領域の数が規定数を超えたり規定数以内になったりする。
特許文献1には、監視カメラにおけるマスク領域をパソコンで設定する技術が記載されており、パソコンは、マスク処理すべき領域の数が多すぎると処理が追いつかなくなるので、マスク処理すべき領域の数をカウントして、マスク処理すべき領域の数が規定数を超えた場合には、マスク処理の設定を不許可にする機能を有している。また、複数のプライバシーゾーンを1つのマスクで覆い、マスク処理すべき領域の数を減らすことも記載されている。さらに、1画面に複数のマスク領域が含まれる場合に、それらをすべて含む1つの拡大されたマスク領域に変換してマスク処理を行うことも記載されている。
特開2001−69494号公報
しかしながら、特許文献1には、複数のプライバシーゾーンを1つのマスクで覆うこと、及び複数のマスクを、それらを含む1つの拡大マスクに変換すること、すなわち複数のマスク領域を連結してマスク領域の数を減らすことは記載されているものの、連結されるマスク領域の条件が不明確であるため、いずれのマスク領域を連結するのか不明である。
また、特許文献1では、マスク処理する際の処理負荷や処理時間の短縮を目的としているため、1画面に複数のマスク領域が含まれる場合にそれらをすべて含む1つの拡大されたマスク領域に変換するなど、必要以上にマスク領域を大きくしてしまい、監視映像としての利用価値を大きく損なうことにもなる。
さらには、上述のように、PTZ操作が可能な監視カメラではPTZ操作によって撮影範囲が変わるところ、特許文献1では、複数のマスク領域を連結するにあたって、そのような撮影範囲の変化も考慮していない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、監視映像中に複数のマスク領域がある場合に、その一部のマスク領域を連結することでマスク領域の数を少なくする新規な監視カメラ装置を提供することを目的とする。
本発明の監視カメラ装置は、監視対象を撮影して監視映像を生成する撮影手段と、マスク領域を記憶するマスク領域記憶手段と、前記撮影手段による撮影範囲を変更する撮影範囲変更手段と、前記撮影範囲に前記マスク領域が所定の数以上含まれる場合に、前記マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値に基づいて選択される複数の前記マスク領域を連結して、拡大されたマスク領域を生成し、前記撮影範囲内の前記拡大されたマスク領域を含む複数のマスク領域をマスク実行領域として設定するマスク実行領域設定手段と、前記監視映像の前記マスク実行領域に対してマスク処理を行うマスク処理手段とを備えた構成を有している。
この構成によれば、撮影手段による撮影範囲に所定数以上のマスク領域がある場合には、互いに近い複数のマスク領域が連結されて拡大されたマスク領域が生成される。
上記の監視カメラ装置において、前記近さ評価値は、前記複数のマスク領域の基準点間の距離であってよい。
この構成によれば、各マスク領域の基準点を用いてマスク領域どうしの近さを容易に評価できる。なお、基準点は、例えばマスク領域の中心であってよく、マスク領域が矩形である場合には、対角線の交点であってよい。
上記の監視カメラ装置において、前記近さ評価値は、前記複数のマスク領域の最近接部の間の距離であってよい。
この構成によれば、マスク領域どうしの間のスペースが小さい場合に、それらのマスク領域が連結される。
上記の監視カメラ装置において、前記近さ評価値は、前記拡大されたマスク領域の面積と、連結された前記複数のマスク領域の面積の合計との差であってよい。
この構成によれば、マスク領域の連結によってマスク処理の必要がないのにマスクされてしまう領域を小さくでき、監視映像としての利用価値の減少を抑えることができる。
上記の監視カメラ装置において、前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲変更手段による前記撮影範囲の変更にも基づいて、連結する前記複数のマスク領域を選択してよい。
この構成によれば、マスク領域間の近さだけでなく、撮影範囲が変更される場合にはその撮影範囲の変更にも基づいて、連結する複数のマスク領域を選択できる。
上記の監視カメラ装置において、前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲の変更によって新たに前記撮影範囲に含まれることになった領域とは反対の領域又は前記撮影範囲の変更によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択してよい。
この構成によれば、撮影範囲の変更に伴ってユーザの注意が向きやすい領域を避けてマスク領域を連結できる。なお、「前記撮影範囲の変更によって新たに前記撮影範囲に含まれることになった領域」とは、例えば、撮影手段がズームアウトする場合には、撮影範囲の周縁の領域がこれに相当し、それと反対の領域とは、撮影範囲の中央の領域である。また、「前記撮影範囲の変更によって前記撮影範囲から外れることになる領域」とは、例えば、監視カメラが右方向にパンする場合には、撮影範囲の左側の領域がこれに相当する。さらに、監視カメラがズームインする場合には、撮影範囲の周縁の領域が、「前記撮影範囲の変更によって前記撮影範囲から外れることになる領域」に相当する。
上記の監視カメラ装置において、前記撮影範囲変更手段は、前記撮影範囲を左右方向に移動させることができてよく、前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲の左右方向の移動によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択してよい。
この構成によれば、撮像手段のパン操作による撮影範囲の横方向の移動に伴ってユーザ(監視者)の注意が向きやすい領域を避けてマスク領域を連結できる。
上記の監視カメラ装置において、前記撮影範囲変更手段は、前記撮影範囲を上下方向に移動させることができてよく、前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲の上下方向の移動によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択してよい。
この構成によれば、撮像手段のチルト操作による撮影範囲の縦方向の移動に伴ってユーザの注意が向きやすい領域を避けてマスク領域を連結できる。
上記の監視カメラ装置において、前記撮影範囲変更手段は、前記撮影範囲を拡大及び縮小させることができてよく、前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲の拡大によって新たに前記撮影範囲に含まれることになった領域とは反対の領域又は前記撮影範囲の縮小によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択してよい。
この構成によれば、撮像手段のズーム操作による撮影範囲の拡大及び縮小に伴ってユーザの注意が向きやすい領域を避けてマスク領域を連結できる。なお、撮影範囲の拡大とは、ズームアウト操作によって撮像手段の画角が拡大することをいい、撮影範囲の縮小とは、ズームイン操作によって撮像手段の画角が縮小することをいい、監視映像に含まれる被写体像の拡大及び縮小をいうものではない。
上記の監視カメラ装置において、前記撮影範囲変更手段は、前記撮影範囲を上下方向及び左右方向に同時に移動させることで、前記撮影範囲を斜め方向に移動させることができてよく、前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲が斜め方向に移動される場合に、前記左右方向の移動によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択してよい。
この構成によれば、可動範囲が広いパン方向の操作を優先して、撮影範囲の変更に基づくマスク領域の連結をすることができる。なお、「前記左右方向の移動によって前記撮影範囲から外れることになる領域」とは、撮影範囲が右上方向又は右下方向に移動する場合には、撮影範囲の左側の領域であり、撮影範囲が左上方向又は左下方向に移動する場合には、撮影範囲の右側の領域である。
上記の監視カメラ装置において、前記撮影範囲変更手段は、前記撮影範囲を上下方向及び左右方向に同時に移動させることで、前記撮影範囲を斜め方向に移動させることができてよく、前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲が斜め方向に移動される場合に、前記斜め方向の移動によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択してよい。
この構成によれば、撮影範囲が斜め方向に移動する場合にも、撮影範囲の変更に伴ってユーザの注意が向きやすい領域を避けてマスク領域を連結できる。なお、「前記斜め方向の移動によって前記撮影範囲から外れることになる領域」とは、例えば、撮影範囲が右上方向に移動する場合には、撮影範囲の左下の領域であり、撮影範囲が左下方向に移動する場合には、撮影範囲の右上の領域である。
上記の監視カメラ装置において、前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲の変更によって新たに前記撮影範囲に含まれることになる側とは反対の側の所定範囲の領域又は前記撮影範囲の変更によって前記撮影範囲から外れることになる側の所定範囲の領域の中で、前記複数の前記マスク領域を選択してよい。
この構成によれば、撮影範囲においてマスク領域の連結を行う領域を限定することで、撮影範囲の変更に基づく優先度でマスク領域を連結できる。
上記の監視カメラ装置において、前記マスク実行領域設定手段は、前記近さ評価値に、前記撮影範囲の変更によって新たに前記撮影範囲に含まれることになった側とは反対の側又は前記撮影範囲の変更によって前記撮影範囲から外れることになる側に近いほど小さい重み係数をかけて、近さ評価値が最も小さくなる複数のマスク領域を選択してよい。
この構成によれば、撮影範囲の変更に基づくマスク領域の連結の優先度を重み係数で表すことができる。なお、連結するマスク領域を判断するためのマスク領域間の距離に係る重み係数が小さいということは、マスク領域が連結されやすいこと、すなわちマスク領域の連結が優先されることを意味する。具体的には、例えば、撮影範囲が右方向に移動する場合には、左側ほど重み係数が小さく、マスク領域は連結されやすい。また、例えば、撮影範囲が左下方向に移動する場合には、右上側ほど重み係数が小さく、マスク領域が連結されやすくなる。また、ズームインの場合には、「前記撮影範囲の変更によって前記撮影範囲から外れることになる側」は撮影範囲の周縁側であり、よって撮影範囲の縁に近いほど重みが小さくなり、マスク領域が連結されやすくなる。ズームアウトの場合は、「前記撮影範囲の変更によって新たに撮影範囲に含まれることになった側」は撮影範囲の周縁側であり、それとは反対の側とは、撮影範囲の中央側であり、よって、撮影範囲の中心に近いほど重み係数が小さくなってマスク領域の連結がされやすくなる。
上記の監視カメラ装置において、前記マスク処理手段は、前記拡大されたマスク領域が連結されていない前記マスク領域と区別して表示されるように、前記マスク処理を行ってよい。
この構成によれば、ユーザは、もとのマスク領域どうしが連結されて拡大されたマスク領域となっている箇所を認識できる。
本発明の監視システムは、監視対象を撮影して監視映像を生成する撮影手段と、マスク領域を記憶するマスク領域記憶手段と、前記撮影手段による撮影範囲を変更する撮影範囲変更手段と、前記撮影範囲にマスク領域が所定の数以上含まれる場合に、前記マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値に基づいて選択される複数の前記マスク領域を連結して、拡大されたマスク領域を生成し、前記撮影範囲内の前記拡大されたマスク領域を含む複数のマスク領域をマスク実行領域として設定するマスク実行領域設定手段と、前記監視映像に対して、前記マスク実行領域のマスク処理を行うマスク処理手段と、前記マスク処理がされた前記監視映像を表示する表示モニタとを備えた構成を有している。
この構成によれば、撮影手段による撮影範囲に所定数以上のマスク領域がある場合には、マスク領域間の距離に基づいて、いずれかのマスク領域を連結するかを決定でき、監視映像の全体をマスクしたり、一部のマスク領域をマスクできなかったりすることがなく、プライバシーを保護しつつ必要な監視を行うことができる。
本発明のマスク処理方法は、監視対象を撮影して監視映像を生成する撮影ステップと、前記撮影ステップにおける撮影範囲を変更する撮影範囲変更ステップと、あらかじめ記憶されているマスク領域が前記撮影範囲にいくつ含まれるかをカウントするマスク領域カウントステップと、前記撮影範囲に前記マスク領域が所定の数以上含まれる場合に、前記マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値に基づいて選択される複数の前記マスク領域を連結して、拡大されたマスク領域を生成し、前記撮影範囲内の前記拡大されたマスク領域を含む複数のマスク領域をマスク実行領域として設定するマスク実行領域設定ステップと、前記監視映像に対して、前記マスク実行領域のマスク処理を行うマスク処理ステップとを含んでいる。
この構成によっても、撮影範囲に所定数以上のマスク領域がある場合には、互いに近い複数のマスク領域が連結されて拡大されたマスク領域が生成される。
本発明のマスク処理プログラムは、監視対象を撮影して監視映像を生成する撮影手段と、マスク領域を記憶するマスク領域記憶手段とを備えたカメラ装置を、前記撮影手段による撮影範囲にマスク領域が所定の数以上含まれる場合に、前記マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値に基づいて選択される複数の前記マスク領域を連結して、拡大されたマスク領域を生成し、前記撮影範囲内の前記拡大されたマスク領域を含む複数のマスク領域をマスク実行領域として設定するマスク実行領域設定手段、及び前記監視映像に対して、前記マスク実行領域のマスク処理を行うマスク処理手段として機能させる。
この構成によっても、撮影手段の撮影範囲に所定数以上のマスク領域がある場合には、互いに近い複数のマスク領域が連結されて拡大されたマスク領域が生成される。
本発明によれば、撮影範囲に所定数以上のマスク領域がある場合に、互いに近い複数のマスク領域を連結して拡大されたマスク領域を生成できる。
(a)本発明の第1の実施の形態におけるマスク実行領域の設定を説明する図(撮影範囲移動前) (b)本発明の第1の実施の形態におけるマスク実行領域の設定を説明する図(撮影範囲移動後) 本発明の第1の実施の形態における監視カメラ装置の構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態におけるマスク実行領域設定処理及びマスク処理のフロー図 (a)本発明の第2の実施の形態におけるマスク実行領域の設定を説明する図(撮影範囲移動前) (b)本発明の第2の実施の形態におけるマスク実行領域の設定を説明する図(撮影範囲移動後) 本発明の第2の実施の形態におけるマスク実行領域設定処理及びマスク処理のフロー図
以下、本発明の実施の形態の監視カメラ装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図2は、本発明の第1の実施の形態の監視カメラ装置の構成を示すブロック図である。監視カメラ装置100は、監視カメラ10とカメラ回転台20とからなる。監視カメラ10は、カメラ回転台20に固定されて、カメラ回転台20によってパン方向及びチルト方向に回転する。
監視カメラ10は、カメラ基板11と、ズームレンズ12と、CMOSセンサ13とを備えている。CMOSセンサ13は、ズームレンズ12を通過した光学像を電気信号に変換して映像信号を生成して、監視映像として出力する。ズームレンズ12は、複数のレンズの組からなり、レンズを光軸上で移動させることにより、光学像のズーム倍率を変更可能である。また、ズームレンズ11は、フォーカス調整も行う。なお、ズームレンズ12及びCMOSセンサ13からなる構成は、本発明の撮影手段に相当する。
カメラ基板11には、カメラマイコン14と、カメラDSP(Digital Signal Processor)15と、レンズドライバ16と、メモリ17とが備えられている。カメラマイコン14は、カメラの各種の処理を行う。カメラマイコン14は、特に、後述するマスク実行領域設定処理を行う。また、カメラマイコン14は、外部からUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)によるコマンド入力を受けて、レンズドライバ16並びに後述するチルトドライバ23及びパンドライバ24に、それぞれ、ズーム駆動信号、チルト駆動信号、及びパン駆動信号を出力する。
また、カメラマイコン14は、外部からのコマンド入力に関わらずに駆動信号を生成して対応するドライバに出力することもある。例えば、監視カメラ装置10が一定の周期で自動的にパン動作及びチルト動作を繰り返す場合には、そのためのパン駆動信号及びチルト駆動信号は、コマンド入力によらずにカメラマイコン14で生成されて対応するドライバに出力される。
カメラDSP15は、CMOSセンサ13から監視映像としての映像信号を入力して、映像信号に対して圧縮処理を含む各種の画像処理を行う。カメラDSP15は、特に、入力された監視映像に対してマスク処理を行う。また、カメラDSP15は、映像信号の周波数に基づいて、フォーカス調整をするためのフォーカス駆動信号をレンズドライバ16に出力する。なお、CMOSセンサ13から出力された映像信号は、図示しないA/D変換回路によってデジタル信号に変換された上でカメラDSP15に入力される。
カメラDSP15で画像処理された監視映像は、図示しない監視センタに備えられたコンピュータに送信され、又は、図示しない記録媒体に記録される。監視センタのコンピュータは、監視カメラ装置100と通信ネットワークを介して通信可能である。また、監視カメラ装置100は、表示モニタを備えており、図2に示す監視カメラ装置100とこの表示モニタとで、本発明の監視システムが構成される。なお、上述のカメラマイコン14に対する外部からのコマンド入力は、この監視センタのコンピュータから与えられてよい。
レンズドライバ16は、カメラマイコン14からのズーム駆動信号に基づいて、ズーム調整のためにズームレンズ12を駆動し、カメラDSP15からのフォーカス駆動信号に基づいて、フォーカス調整のためにズームレンズ12を駆動する。
メモリ17には、カメラマイコン14で用いる各種の情報が記憶される。メモリ17には、特に、監視カメラ10によって撮影可能な全範囲中の、プライバシー保護のためにマスク処理をすべき領域(マスク領域)の情報を記憶している。上述のように、監視カメラ10は、カメラ回転台20によってパン方向及びチルト方向に回転可能であり、かつズームレンズ12によって画角(視野角)を変更可能である。マスク領域は、これらのパン、チルト、ズームの範囲内で撮影可能な全範囲について設定されて、メモリ17に記憶される。メモリ17は、本発明のマスク領域記憶手段に相当する。
各マスク領域は、矩形である。メモリ17は、各マスク領域を特定する情報として、マスク領域の中心(対角線の交点)と、マスク領域の左上角の位置情報を記憶している。カメラマイコン14は、パンパラメータ値(パン角度)、チルトパラメータ値(チルト角度)、及びズームパラメータ値(ズーム倍率)が得られると、それらのパラメータ値に対応する撮影範囲に含まれる各マスク領域の中心及び左上角の座標値を特定する。なお、メモリ17には、32個のマスク領域の情報を記憶することができる。
カメラマイコン14は、必要に応じて複数のマスク領域を連結して、それを1つの拡大されたマスク領域に置き換え、撮影範囲においてマスク処理を実行する領域(マスク実行領域)を決定し、カメラDSP15に設定する。このように、マスク実行領域を設定するカメラマイコン14は、本発明のマスク実行領域設定手段に相当する。
カメラDSP15は、監視映像中のカメラマイコン14にて設定されたマスク実行領域に対してマスク処理を行う。このようにマスク処理を行うカメラDSP15は、本発明のマスク処理手段に相当する。なお、マスク実行領域設定手段は、カメラマイコン14が本発明のマスク処理プログラムを実行することにより実現され、マスク処理手段は、カメラDSP15が本発明のマスク処理プログラムを実行することにより実現される。
カメラ回転台20は、チルトモータ21と、パンモータ22と、チルトドライバ23と、パンドライバ24とを備えている。チルトモータ21は、チルト回転機構に連結されて、監視カメラ10をチルト方向に回転させる。パンモータ22は、パン回転機構に連結されて監視カメラ10をパン方向に回転させる。なお、パン回転機構及びチルト回転機構の可動範囲(角度)は、任意であってよく、無端回転可能であってもよい。
チルトドライバ23は、カメラマイコン14からのチルト駆動信号に従って、チルトモータ21を駆動する。パンドライバ24は、カメラマイコン14からのパン駆動信号に従って、パンモータ22を駆動する。なお、UARTによるコマンド入力がカメラマイコン14ではなく、チルト駆動信号及びパン駆動信号としてチルトドライバ23及びパンドライバ24に直接与えられてもよい。
次に、カメラマイコン14によるマスク実行領域の設定について詳細に説明する。本実施の形態のカメラDSP15は、そのハードウェアの構成上、監視映像中の8個以下のマスク領域についてマスク処理を行うことができ、監視映像中の9個以上のマスク領域についてマスク処理を行うことはできない。よって、撮影範囲内にメモリ17に記憶されたマスク領域が9個以上ある場合には、カメラマイコン14は、それらの一部を連結して拡大されたマスク領域を生成することにより、マスク実行領域を8個以下にまで減らす。
図1は、本実施の形態の監視カメラ装置におけるマスク実行領域の設定を説明する図である。図1(a)及び(b)の実線枠はそれぞれ撮影範囲、すなわち監視映像の外縁を示している。図1の例では、メモリ17に、マスク領域m1〜m9が記憶されている。なお、メモリ17には他のマスク領域も記憶されているが、図1の説明に関連するマスク領域としては、マスク領域m1〜m9が記憶されている。また、マスク領域は、互いに一部が重複していてもよい。
図1の例では、監視カメラ10がカメラ回転台20によってパン方向に回転しており、撮影範囲は、図1(a)から図1(b)にかけて、右方向に移動している。図1(a)の撮影範囲F1には、マスク領域m1、m2、m4〜m9の8個のマスク領域が含まれる。撮影範囲F1に含まれるマスク領域は8個以下であるので、カメラDSP15は、これらのすべてのマスク領域についてマスク処理を行うことができる。
カメラマイコン14は、撮影範囲内のマスク領域の数をカウントし、8個以下であるときは、それらのマスク領域をそのままマスク実行領域として、カメラDSP15に設定する。図1(a)の例では、マスク領域m1、m2、m4〜m9をそのままマスク実行領域として、カメラDSP15に設定する。
カメラ回転台20のパン動作によって、監視カメラ10が右方向に回転すると、撮影範囲が図1(b)に示すように右方向に移動する。なお、図1(a)において破線で示した範囲は、移動後に撮影範囲F2となる範囲を示しており、図1(b)において破線で示した範囲は、移動前に撮影範囲F1であった範囲を示している。撮影範囲の移動後には、マスク領域m1、m2、m4〜m9に加えて、マスク領域m3も撮影範囲F2に入る。
そうすると、撮影範囲F2に含まれるマスク領域が9個になるので、カメラDSP15は、これらのすべてのマスク領域についてマスク処理を行うことができない。よって、カメラマイコン14は、マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値に基づいて、これらの9個のマスク領域から2つのマスク領域を選択して、それらを連結して拡大されたマスク領域を生成する。この連結された2つのマスク領域は、1つの拡大されたマスク領域に置き換えられ、これによって、マスク領域の数が1つ減ることになる。
マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値としては、種々の値を採用可能であるが、本実施の形態では、近さ評価値として、マスク領域間の距離、より具体的には、2つのマスク領域の最近接部の間の距離を採用する。なお、2つのマスク領域の最近接部の間の距離とは、2つのマスク領域の任意の点どうし距離のうち最も近い距離をいう。本実施の形態では、各マスク領域は矩形であるので、2つのマスク領域が左右又は上下に並んでいる場合には、2つのマスク領域の隣り合う辺の間の距離が最近接部の間の距離となり、2つのマスク領域が斜めに位置している場合には、対向する角同士の間の距離が最近接部の間の距離となる。なお、このように2つのマスク領域の最近接部の間の距離を評価するにあたって、2つのマスク領域が一部で互いに重複しているときは、それらの最近接部の間の距離は重複の度合いに応じてマイナスの値で評価され、距離が最も近い2つのマスク領域の組が連結される。
図1(b)の例では、マスク領域m8とマスク領域m9の最近接部の間の距離が他のすべての2つのマスク領域の最近接部の間の距離よりも近い。よって、カメラマイコン14は、マスク領域m8とマスク領域m9を連結することで、拡大されたマスク領域M89を生成する。拡大されたマスク領域M89は、2つのマスク領域m8、m9を完全に包含し、かつ最小の面積となる矩形の形状を有している。
すなわち、撮影範囲の横方向にx座標、縦方向にy座標を取ると、拡大されたマスク領域の上辺のy座標は、連結する2つのマスク領域の上辺のうち、より上にある方のy座標と同じであり、拡大されたマスク領域の下辺のy座標は、連結する2つのマスク領域の下辺のうち、より下にある方のy座標と同じであり、拡大されたマスク領域の左辺のx座標は、2つのマスク領域の左辺のうち、より左にある方のx座標と同じであり、拡大されたマスク領域の右辺のx座標は、2つのマスク領域の右辺のうち、より右にある方のx座標と同じである。カメラマイコン14は、この拡大されたマスク領域M89の情報(中心及び左上角の座標の情報)でマスク領域m8及びマスク領域m9の情報を置き換える。
カメラマイコン14は、拡大されたマスク領域M89の情報にそれが拡大されたマスク領域であることを示す情報を付加する。カメラマイコン14は、撮影範囲内のマスク領域の数が8個以下となるまで、上記のようなマスク領域の連結を繰り返し、撮影範囲内のマスク領域の数が8個以下になると、拡大されたマスク領域を含む複数(8個以下)のマスク領域をマスク実行領域としてカメラDSP15に設定する。このとき、拡大されたマスク領域には、そのことを示す情報が付加されている。
カメラDSP15は、カメラマイコン14より設定されたマスク実行領域についてマスク処理を行うが、拡大されたマスク領域については、それを、連結されていない通常のマスク領域と区別して表示するように、マスク処理を行う。具体的には、拡大されたマスク領域にのみ枠及び/又は色を付け、又は拡大されたマスク領域に、連結されていないマスク領域とは別の枠及び/又は色を付ける。
図3は、カメラマイコン14及びカメラDSP15によるマスク実行領域設定処理及びマスク処理のフロー図である。カメラマイコン14は、PTZ操作があるか否かを監視する(ステップS31)。カメラマイコン14は、外部からのPTZ操作のコマンド入力があった場合及び自動でPTZ操作を行っている場合、すなわち、ズームドライバ16、チルトドライバ23、パンドライバ24の少なくともいずれかに駆動信号を出力しているときに、PTZ操作があると判断する。
PTZ操作がない限り(ステップS31でNO)、撮影範囲内に含まれるマスク領域の数は変動しないので、カメラマイコン14も新たにマスク実行領域を設定することはなく、カメラDSP15は、既設定のマスク実行領域でのマスク処理を実行し続ける。
カメラマイコン14は、PTZ操作があると(ステップS31でYES)、撮影範囲内のマスク数をカウントする(ステップS32)。なお、カメラ装置10の立ち上げ時には、ステップS31をスキップしてステップS32を実行する。カメラマイコン14は、パン、チルト、ズームのパラメータ値に基づいて、撮影範囲を特定して、その撮影範囲内に、メモリ17にあらかじめ記憶されたマスク領域がいくつあるかをカウントする。このとき、一部のみが撮影範囲に含まれていれるマスク領域もカウントする。
カメラマイコン14は、撮影範囲内のマスク領域の数が、カメラDSP15で実行できるマスク処理の最大数である8を超えているか否かを判断する(ステップS33)。撮影範囲内のマスク領域の数が8より大きい場合には、カメラマイコン14は、撮影範囲内のすべてのマスク領域の中心の座標及び左上角の座標を取得し(ステップS34)、それらの座標に基づいて連結するマスク領域の組を選択する(ステップS35)。
カメラマイコン14は、上述のように、最近接部の間の距離が最も近い2つのマスク領域を連結するマスク領域の組として選択する。カメラマイコン14は、選択した2つのマスク領域を連結して、それらのマスク領域をいずれも包含する拡大されたマスク領域を生成する(ステップS36)。カメラマイコン14は、連結される2つのマスク領域の情報を1つの拡大されたマスク領域の情報(中心及び左上角の座標の情報)に置き換える。
次に、カメラマイコン14は、拡大されたマスク領域にそれが拡大されたマスク領域であることを示す情報を付加する(ステップS37)。そして、ステップS33に戻り、再び、撮影範囲内のマスク領域の数が8を超えるか否かを判断する。このときは、連結された2つのマスク領域は、拡大された1つのマスク領域としてカウントされる。
撮影範囲内のマスク領域の数が8を超える場合には(ステップS33にてYES)、マスク領域の数が8以下になるまでステップS34〜ステップS37を繰り返す。このとき、拡大されたマスク領域も通常のマスク領域も同等に扱って、マスク領域間の距離を評価する。よって、拡大されたマスク領域にさらに他のマスク領域が連結されて新たな拡大されたマスク領域が生成されることもある。
マスク領域の連結によって、撮影範囲内のマスク領域の数が8以下となった場合、及びもととも撮影範囲内にメモリ17に記憶されたマスク領域が8以下の個数しかなかった場合には、ステップS33にて判定はNOとなり、カメラマイコン14は、撮影範囲内のそのときのマスク領域をマスク実行領域としてカメラDSP15に設定する(ステップS38)。
カメラDSP15は、カメラマイコン14によって設定されたマスク実行領域について、マスク処理を行い(ステップS39)、ステップS31に戻ってPTZ操作の有無を監視する。なお、上述したように、このときカメラDSP15は、拡大されたマスク領域については、連結されていないマスク領域とは区別されるような枠を付けたり、着色をしたりして、マスク処理を行う。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態の監視カメラ装置の構成は、図1に示した第1の実施の形態の監視カメラ装置の構成と同じである。本実施の形態では、カメラマイコン14によるマスク実行領域設定処理が第1の実施の形態と異なる。本実施の形態では、カメラマイコン14は、マスク実行領域を設定する際に、2つのマスク領域の最近接部の間の距離だけでなく、撮影範囲の変更にも基づいて、連結する2つのマスク領域を選択する。以下、具体的に説明する。
第1の実施の形態で説明したとおり、監視カメラ10は、ズームレンズ12を備え、チルト方向及びパン方向に回転するカメラ回転台20に固定されるので、PTZ操作によって、撮影範囲は拡大縮小し、また、上下左右に移動する。監視画像中には、このような撮影範囲の変更によって新たに撮影範囲に含まれることとなった領域と、このような撮影範囲の変更によって撮影範囲から外れることとなる領域が存在することになる。
例えば、監視カメラ10がパン操作によって右方向に回転すると、撮影範囲は右方向に移動する。このとき、監視映像の右側の領域は、撮影範囲の右移動によって新たに撮影範囲に含まれることとなった領域であり、監視映像の左側の領域は、撮影範囲の右移動によって撮影範囲から外れることとなる領域である。撮影範囲が移動している監視映像をユーザが見る場合には、新たに撮影範囲に含まれる領域が注目される。従って、このような注目される領域では、マスク領域を連結することで、本来マスクしなくてもよい領域をマスク処理してしまうという状態をなるべく避けることが望ましい。
そこで、本実施の形態のカメラマイコン14は、撮影範囲の変更によって新たに撮影範囲に含まれることになった領域とは反対の領域又は撮影範囲の変更によって撮影範囲から外れることになる領域にあるマスク領域の組を優先して選択する。
「撮影範囲の変更によって新たに撮影範囲に含まれることになった領域」とは、例えば、ズームレンズ12がズームアウトする場合には、撮影範囲の周縁の領域がこれに相当し、それと反対の領域とは、撮影範囲の中央の領域である。また、「撮影範囲の変更によって撮影範囲から外れることになる領域」とは、例えば、監視カメラ10が上方向にチルトして、撮影範囲が上方向に移動する場合には、撮影範囲の下側の領域がこれに相当する。さらに、ズームレンズ12がズームインする場合には、撮影範囲の周縁の領域が、「撮影範囲の変更によって撮影範囲から外れることになる領域」に相当する。
PTZ操作がある場合に、カメラマイコン14は、これらの領域を優先して、連結すべき2つのマスク領域を選択する。具体的には、カメラマイコン14は、撮影範囲の変更によって新たに撮影範囲に含まれることになる側とは反対の側の所定範囲の領域、又は撮影範囲の変更によって撮影範囲から外れることになる側の所定範囲の領域の中で、連結すべき2つのマスク領域を選択する。本実施の形態では、所定範囲は撮影範囲全体の1/3の範囲とする。
カメラマイコン14は、例えば、撮影範囲が右方向に移動する場合には、撮影範囲の左側1/3の矩形の領域において、近さ評価値が最も小さい2つのマスク領域を選択する。撮影範囲が左方向、上方向、下方向に移動する場合にも同様に、それぞれ撮影範囲の右側1/3、下側1/3、上側1/3の矩形領域において、近さ評価値が最も小さい2つのマスク領域を選択する。また、カメラマイコン14は、ズームアウト操作によって撮影範囲が拡大する場合には、撮影範囲中央の撮影範囲の1/3の大きさの矩形の領域において、近さ評価値が最も小さい2つのマスク領域を選択し、ズームイン操作によって撮影範囲が縮小する場合には、撮影範囲中央の撮影範囲の2/3の大きさの矩形の領域を除いた枠状の領域において、近さ評価値が最も小さい2つのマスク領域を選択する。
なお、カメラマイコン14は、この所定範囲の領域内に2つのマスク領域がない場合には、第1実施の形態と同様に撮影範囲全体の中から、近さ評価値が小さいマスク領域の組を選択して連結する。
図4は、本実施の形態の監視カメラ装置におけるマスク実行領域の設定を説明する図である。図4(a)及び(b)の実線枠はそれぞれ撮影範囲、すなわち監視映像の外縁を示している。図4の例でも、図1の例と同様に、マスク領域m1〜m9が記憶されている。監視カメラ10はカメラ回転台20によってパン方向に回転しており、撮影範囲は、図1(a)から図1(b)にかけて、右方向に移動している。
図4(a)の撮影範囲F1には、マスク領域m1、m2、m4〜m9の8個のマスク領域が含まれる。カメラ回転台20のパン動作によって、監視カメラ10が右方向に回転すると、撮影範囲が図4(b)に示すように右方向に移動する。撮影範囲の移動後には、マスク領域m1、m2、m4〜m9に加えて、マスク領域m3も撮影範囲F2に入る。そうすると、撮影範囲F2に含まれるマスク領域が9個になるので、カメラマイコン14は、これらのマスク領域のいずれか2つのマスク領域を連結して拡大されたマスク領域を生成する。
この際に、カメラマイコン14は、撮影範囲F2の左側1/3の矩形の領域R内で、近さ評価値が最も小さいマスク領域の組を選択する。図4(b)の例では、領域Rには、マスク領域m1、m6、m7が含まれており、このうちのマスク領域m6、m7の組の最近接部間の距離が最も近いので、これらのマスク領域が選択されて、拡大されたマスク領域M67が生成される。カメラマイコン14は、マスク領域m6及びマスク領域m7の情報を拡大されたマスク領域M67の情報に置き換える。
なお、カメラマイコン14は、チルトドライバ23及びパンドライバ24に対してチルト駆動信号及びパン駆動信号を同時に出力して、チルトモータ21及びパンモータ22を同時に駆動することで、撮影範囲を斜め方向に移動させることもできる。この場合には、連結するマスク領域を選択するための領域Rは、パン操作による撮影範囲の左右方向の移動のみに着目して、左右方向の移動によって撮影範囲から外れることになる所定範囲の領域から2つのマスク領域を選択する。
このようにパン操作による撮影範囲の左右方向の移動を優先するは、それがチルト方向による撮影範囲の上下方向に同よりも可動範囲が広いからである。なお、パン操作に加えて、さらにズーム操作も同時に行われる場合には、ズーム操作による撮影範囲の拡大又は縮小よりもパン操作による撮影範囲の左右方向の移動を優先して、連結するマスク領域を選択するための領域Rを設定する。
図5は、第2の実施の形態におけるマスク実行領域設定処理及びマスク処理のフロー図である。図5において、図3に示した第1の実施の形態のマスク実行領域設定処理及びマスク処理と同じ処理については、同一の符号を付して説明を省略する。本実施の形態では、2つのマスク領域を選択して連結する際に、撮影範囲内のマスク領域の座標を取得した(ステップS35)後に、連結するマスク領域を選択するための領域Rを設定する(ステップS51)。そして、次の連結する2つのマスク領域を選択するステップ(ステップS35´)では、ステップS51で設定された領域Rから、第1の実施の形態と同様にして、連結する2つのマスク領域を選択する。
以上のように、本実施の形態によれば、撮影範囲の変更に伴ってユーザの注意が向きやすい領域を避けてマスク領域を連結できるので、監視映像としての利用価値の減少を抑えることができる。
(変形例)
上記の第2の実施の形態では、撮影範囲の変更に基づいて、ユーザの注目が向きにくい所定範囲の領域内から連結する2つのマスク領域を選択したが、撮影範囲に対して撮影範囲の変更に応じた重み係数を設定することで、段階的にマスク領域の連結の優先度を設定してもよい。この場合には、カメラマイコン14は、撮影範囲の変更によって新たに撮影範囲に含まれることになった側とは反対の側に近いほど、又は撮影範囲の変更によって撮影範囲から外れることになる側に近いほど、重み係数を小さくして、そのような重み係数を近さ評価値にかけて、近さ評価値が最も小さくなる2つのマスク領域を連結するマスク領域として選択する。
なお、重み係数が小さいということは、マスク領域が連結されやすいこと、すなわちマスク領域の連結が優先されることを意味する。例えば、撮影範囲が右方向に移動する場合には、撮影範囲内の左側ほど重み係数が小さく、マスク領域は連結されやすいことなる。また、上記の第2の実施の形態は、連結するマスク領域を選択するための領域Rの重み係数を1として、それ以外の領域の重み係数を0としていると理解することもできる。
また、上記の第2の実施の形態では、パン操作とチルト動作及び/又はズーム動作が同時に行われる場合には、パン操作を優先して、左右のいずれかに、連結するマスク領域を選択するための領域を設定したが、本発明はこれに限られない。撮影範囲を斜め方向に移動させる場合において、カメラマイコン14は、斜め方向の移動によって撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択してよい。この「斜め方向の移動によって撮影範囲から外れることになる領域」とは、例えば、撮影範囲が右上方向に移動する場合には、撮影範囲の左下の撮影範囲全体の1/3の大きさの矩形の領域である。上記の変形例についてもこのような領域を設定してよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態及び上記の変形例で説明した、連結するマスク領域を選択するための領域は、撮影範囲の変更(移動又は拡大・縮小)の速度に応じてその大きさが変更されてもよい。この場合に、カメラマイコン14は、速度が速いほど連結するマスク領域を選択するための領域を小さく設定してもよい。
また、上記の第1及び第2の実施の形態では、撮影範囲内に規定数以上のマスク領域があり、近さ評価値として2つのマスク領域の最近接部の間の距離を用いて、その距離が最も近い2つのマスク領域を連結するマスク領域として選択したが、連結する2つのマスク領域を選択するための近さ評価値はこれに限られない。近さ評価値は、2つのマスク領域の基準点間の距離であってよい。この場合に、基準点は、例えば各マスク領域の中心(マスク領域が矩形である場合には対角線の交点)であってよい。
また、近さ評価値は、2つのマスク領域を連結することによってできる拡大されたマスク領域中のもとの2つのマスク領域以外の領域の面積、すなわち、拡大されたマスク領域の面積と連結された前記複数のマスク領域の面積の合計との差であってもよい。この面積差は、もともとマスク領域とはされていないにもかかわらずマスク領域が連結されることでマスク処理をされてしまう領域の面積であり、そのような面積が小さくなる2つのマスク領域を選択して連結することで、マスク領域の連結によってマスク処理の必要がないのにマスクされてしまう領域を小さくでき、監視映像としての利用価値の減少を抑えることができる。また、この面積差は、拡大されたマスク領域の面積からもとの2つのマスク領域の面積を引くことで容易に求めることができる。
さらに、近さ評価値は、2つのマスク領域の最近接部の間の距離、2つのマスク領域の基準点間の距離、及び拡大されたマスク領域ともとの2つのマスク領域の面積差の任意の組み合わせを複合的に考慮して求められてもよい。
また、上記の第1及び第2の実施の形態では、カメラマイコン14は、2つのマスク領域を連結して1つの拡大されたマスク領域を生成することで、マスク領域の個数を1つ減らして、そのような処理を撮影範囲内のマスク領域が規定数以下になるまで繰り返したが、カメラマイコン14は、撮影範囲内の3つ又はそれ以上のマスク領域を選択して、それらを連結して拡大されたマスク領域を生成してもよい。
この場合に、近さ評価値は、それが最近接部間の距離である場合又は基準点間の距離である場合には、3つのマスク領域中の2つのマスク領域の間のそれぞれの距離の合計であってよく、それが拡大されたマスク領域によって不必要にマスクされてしまう領域の面積である場合には、3つのマスク領域をすべて包含する最小の拡大されたマスク領域によって不必要にマスクされてしまう領域の面積であってよい。
また、上記の第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、カメラDSP15がハードウェアを利用してマスク処理を行うものであり、よってマスク処理できる数に制限が貸されている例を説明したが、本発明は、カメラDSP15がソフトウェアを利用してマスク処理を行う場合にも、有用である。ソフトウェアを利用してマスク処理を行う場合にも、マスク領域の数を減らすことで、処理負荷が軽減されるからである。
また、上記の第1及び第2の実施の形態では、マスク実行領域設定処理及びマスク処理をいずれも監視カメラ装置100で行う例を説明したが、これらの処理の一方又は両方が、監視カメラ装置100とともに監視システムを構成するコンピュータ、又は監視カメラ装置100と通信可能なその他のコンピュータにおいて実行され、そのコンピュータと監視カメラ装置100と、監視センタの表示モニタによって監視システムが構成されてもよい。
また、上記の第1及び第2の実施の形態では、監視カメラ10は、カメラ回転台20に設置されて、パン動作及びチルト動作をしたが、監視カメラ10は、カメラ回転台20に設置されていない手持ち式のカメラであってもよい。例えば、カメラ機能を有するスマートフォンが本発明のマスク処理プログラムを実行することで、そのような監視カメラ10が実現されてよい。この場合には、第1及び第2の実施の形態におけるPTZ操作を監視する工程(図3及び図5のステップS31)は不要である。また、監視カメラ10の撮影範囲の移動は、ユーザが監視カメラ10を動かすことで実現されるが、図5のステップS51において、監視カメラ10の移動方向は、監視映像に対する画像処理によって求めてもよいし、監視カメラ10に備えられた加速度センサによって求めてもよい。
また、上記の第1及び第2の実施の形態では、あらかじめメモリ17に記憶されているマスク領域は矩形であり、それらを連結して生成される拡大されたマスク領域も矩形であったが、マスク領域の形状は矩形に限られない。例えば、あらかじめ記憶されているマスク領域は、円形、楕円形、又は任意の形状であってよい。この場合に、拡大されたマスク領域は、そのような形状のマスク領域を含む矩形、円形、楕円形等の形状であってよい。
本発明は、撮影範囲に所定数以上のマスク領域がある場合には、互いに近い複数のマスク領域を連結して、拡大されたマスク領域を生成でき、プライバシー保護のために監視映像の一部をマスクする監視カメラ装置等として有用である。
100 監視カメラ装置
10 監視カメラ
11 カメラ基板
12 ズームレンズ
13 CMOSセンサ
14 カメラマイコン
15 カメラDSP
16 レンズドライバ
20 カメラ回転台
21 チルトモータ
22 パンモータ
23 チルトドライバ
24 パンドライバ

Claims (17)

  1. 監視対象を撮影して監視映像を生成する撮影手段と、
    マスク領域を記憶するマスク領域記憶手段と、
    前記撮影手段による撮影範囲を変更する撮影範囲変更手段と、
    前記撮影範囲に前記マスク領域が所定の数以上含まれる場合に、前記マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値に基づいて選択される複数の前記マスク領域を連結して、拡大されたマスク領域を生成し、前記撮影範囲内の前記拡大されたマスク領域を含む複数のマスク領域をマスク実行領域として設定するマスク実行領域設定手段と、
    前記監視映像の前記マスク実行領域に対してマスク処理を行うマスク処理手段と、
    を備えたことを特徴とする監視カメラ装置。
  2. 前記近さ評価値は、前記複数のマスク領域の基準点間の距離であることを特徴とする請求項1に記載の監視カメラ装置。
  3. 前記近さ評価値は、前記複数のマスク領域の最近接部の間の距離であることを特徴とする請求項1に記載の監視カメラ装置。
  4. 前記近さ評価値は、前記拡大されたマスク領域の面積と、連結された前記複数のマスク領域の面積の合計との差であることを特徴とする請求項1に記載の監視カメラ装置。
  5. 前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲変更手段による前記撮影範囲の変更にも基づいて、連結する前記複数のマスク領域を選択することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の監視カメラ装置。
  6. 前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲の変更によって新たに前記撮影範囲に含まれることになった領域とは反対の領域又は前記撮影範囲の変更によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択することを特徴とする請求項5に記載の監視カメラ装置。
  7. 前記撮影範囲変更手段は、前記撮影範囲を左右方向に移動させることができ、
    前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲の左右方向の移動によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択することを特徴とする請求項6に記載の監視カメラ装置。
  8. 前記撮影範囲変更手段は、前記撮影範囲を上下方向に移動させることができ、
    前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲の上下方向の移動によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択することを特徴とする請求項6に記載の監視カメラ装置。
  9. 前記撮影範囲変更手段は、前記撮影範囲を拡大及び縮小させることができ、
    前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲の拡大によって新たに前記撮影範囲に含まれることになった領域とは反対の領域又は前記撮影範囲の縮小によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択することを特徴とする請求項6に記載の監視カメラ装置。
  10. 前記撮影範囲変更手段は、前記撮影範囲を上下方向及び左右方向に同時に移動させることで、前記撮影範囲を斜め方向に移動させることができ、
    前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲が斜め方向に移動される場合に、前記左右方向の移動によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択することを特徴とする請求項6に記載の監視カメラ装置。
  11. 前記撮影範囲変更手段は、前記撮影範囲を上下方向及び左右方向に同時に移動させることで、前記撮影範囲を斜め方向に移動させることができ、
    前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲が斜め方向に移動される場合に、前記斜め方向の移動によって前記撮影範囲から外れることになる領域にある複数のマスク領域を優先して選択することを特徴とする請求項6に記載の監視カメラ装置。
  12. 前記マスク実行領域設定手段は、前記撮影範囲の変更によって新たに前記撮影範囲に含まれることになる側とは反対の側の所定範囲の領域又は前記撮影範囲の変更によって前記撮影範囲から外れることになる側の所定範囲の領域の中で、前記複数の前記マスク領域を選択することを特徴とする請求項6ないし11のいずれか一項に記載の監視カメラ装置。
  13. 前記マスク実行領域設定手段は、前記近さ評価値に、前記撮影範囲の変更によって新たに前記撮影範囲に含まれることになった側とは反対の側又は前記撮影範囲の変更によって前記撮影範囲から外れることになる側に近いほど小さい重み係数をかけて、近さ評価値が最も小さくなる複数のマスク領域を選択することを特徴とする請求項6ないし11のいずれか一項に記載の監視カメラ装置。
  14. 前記マスク処理手段は、前記拡大されたマスク領域が連結されていない前記マスク領域と区別して表示されるように、前記マスク処理を行うことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一項に記載の監視カメラ装置。
  15. 監視対象を撮影して監視映像を生成する撮影手段と、
    マスク領域を記憶するマスク領域記憶手段と、
    前記撮影手段による撮影範囲を変更する撮影範囲変更手段と、
    前記撮影範囲にマスク領域が所定の数以上含まれる場合に、前記マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値に基づいて選択される複数の前記マスク領域を連結して、拡大されたマスク領域を生成し、前記撮影範囲内の前記拡大されたマスク領域を含む複数のマスク領域をマスク実行領域として設定するマスク実行領域設定手段と、
    前記監視映像に対して、前記マスク実行領域のマスク処理を行うマスク処理手段と、
    前記マスク処理がされた前記監視映像を表示する表示モニタと、
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  16. 監視対象を撮影して監視映像を生成する撮影ステップと、
    前記撮影ステップにおける撮影範囲を変更する撮影範囲変更ステップと、
    あらかじめ記憶されているマスク領域が前記撮影範囲にいくつ含まれるかをカウントするマスク領域カウントステップと、
    前記撮影範囲に前記マスク領域が所定の数以上含まれる場合に、前記マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値に基づいて選択される複数の前記マスク領域を連結して、拡大されたマスク領域を生成し、前記撮影範囲内の前記拡大されたマスク領域を含む複数のマスク領域をマスク実行領域として設定するマスク実行領域設定ステップと、
    前記監視映像に対して、前記マスク実行領域のマスク処理を行うマスク処理ステップと、
    を含むことを特徴とするマスク処理方法。
  17. 監視対象を撮影して監視映像を生成する撮影手段と、
    マスク領域を記憶するマスク領域記憶手段と、
    を備えたカメラ装置を、
    前記撮影手段による撮影範囲にマスク領域が所定の数以上含まれる場合に、前記マスク領域どうしの近さを表す近さ評価値に基づいて選択される複数の前記マスク領域を連結して、拡大されたマスク領域を生成し、前記撮影範囲内の前記拡大されたマスク領域を含む複数のマスク領域をマスク実行領域として設定するマスク実行領域設定手段、及び
    前記監視映像に対して、前記マスク実行領域のマスク処理を行うマスク処理手段、
    として機能させるためのマスク処理プログラム。
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