JP2014105017A - ラップラウンド式段ボール箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】胴膨れ防止のため罫線を窪むように曲げても、継代部分での接着不良が生じないようにする。
【解決手段】各一対の平面板1及び側面板2を交互に連設して内容物を包み込み、一方の側面板2から延びる継代片3と、これに重なる平面板1の側縁部裏面とを貼り合わせ、側面板2及び平面板1からそれぞれ延びる端面フラップ4,5を貼り合わせて封緘する構成とし、側面板2と平面板1及び継代片3との境界となる折目線8を、側面板2の中心部へ向けて窪むように曲げたラップラウンド式段ボール箱において、前記継代片3に貼り合わされる平面板1の側縁部に、折目線8の窪んだ部分に対応する部分の両側方で、裏面側から段潰し加工を施すことにより、肉薄部10を形成する。これにより、継代片3と平面板1の側縁部との隙間が抑制されて、接着性が高められる。
【選択図】図2
【解決手段】各一対の平面板1及び側面板2を交互に連設して内容物を包み込み、一方の側面板2から延びる継代片3と、これに重なる平面板1の側縁部裏面とを貼り合わせ、側面板2及び平面板1からそれぞれ延びる端面フラップ4,5を貼り合わせて封緘する構成とし、側面板2と平面板1及び継代片3との境界となる折目線8を、側面板2の中心部へ向けて窪むように曲げたラップラウンド式段ボール箱において、前記継代片3に貼り合わされる平面板1の側縁部に、折目線8の窪んだ部分に対応する部分の両側方で、裏面側から段潰し加工を施すことにより、肉薄部10を形成する。これにより、継代片3と平面板1の側縁部との隙間が抑制されて、接着性が高められる。
【選択図】図2
Description
この発明は、飲料容器等を包装するラップラウンド式段ボール箱に関するものである。
一般に、飲料を充填したペットボトルや缶は、ラップラウンド式の段ボール箱により包装されて、飲料メーカーから小売店まで流通している。その過程において、倉庫やトラックの荷台等での積上荷重により、段ボール箱の側面が樽状に膨れる胴膨れ現象が生じ、これが返品の原因となることもある。
このような胴膨れの抑制を図った段ボール箱として、図4に示すようなものが提案されている(下記特許文献1参照)。
この段ボール箱は、各一対の平面板51及び側面板52を交互に連設して内容物を包み込み、一方の側面板52から延びる継代片53と、これに重なる天面側の平面板51の側縁部裏面とを、ホットメルト接着剤aにより貼り合わせ、側面板52及び平面板51からそれぞれ延びる端面フラップ54,55を貼り合わせて封緘される。
そして、各側面板52と平面板51及び継代片53との境界となる折目線56は、側面板52の中心部へ向けて窪むようにV字状に曲げられ、これにより、側面板52の中間部には、大きな荷重が作用せず、圧縮強度の大きい側面板52と端面フラップ54の稜部で荷重を負荷するようにしている。
しかしながら、図4に示すようなラップラウンド式段ボール箱では、継代片53と平面板51との間に隙間が生じるため、これらの貼り合わせに際し、十分に圧着することができず、接着不良が生じるおそれがある。
そこで、この発明は、胴膨れ防止のため罫線を窪むように曲げても、継代部分での接着不良が生じないようにすることを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明は、各一対の平面板及び側面板を交互に連設して内容物を包み込み、一方の側面板から延びる継代片と、これに重なる平面板の側縁部裏面とを貼り合わせ、側面板及び平面板からそれぞれ延びる端面フラップを貼り合わせて封緘する構成とし、側面板と平面板及び継代片との境界となる折目線を、側面板の中心部へ向けて窪むように曲げたラップラウンド式段ボール箱において、前記継代片に貼り合わされる平面板の側縁部に、折目線の窪んだ部分に対応する部分の両側方で、裏面側から段潰し加工を施すことにより、肉薄部を形成したのである。
このラップラウンド式段ボール箱では、側面板と継代片との境界となる折目線の窪んだ部分に、平面板の側縁部の段潰し加工されていない部分を対応させ、折目線の窪んだ部分の両側方に、平面板の側縁部の段潰し加工された肉薄部を対応させるので、継代片と平面板の側縁部との隙間が抑制されて、接着性が高められ、胴膨れ防止効果を確保しつつ、継代部分での接着不良を防止することができる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、飲料を充填したペットボトルを包装するラップラウンド式段ボール箱のブランクを示す。このブランクでは、各一対の平面板1及び側面板2が交互に連設され、一方の平面板1の外側には、継代片3が連設されている。各側面板2の両端には端面フラップ4が、各平面板1の両端には端面フラップ5がそれぞれ連設されている。
各側面板2及びその両端の端面フラップ4には、開封用として、段ボールの裏ライナを切り込んだライナカット等による引裂帯6が設けられ、組立時に上側となる端面フラップ5及びこれに重なる端面フラップ4には、片側に寄せて取手穴7が設けられている。
各側面板2と平面板1及び継代片3との境界となる折目線8は、側面板2の中心部へ向けて窪むように曲げた押罫線とされ、折目線8の傾斜部分に挟まれた水平部分に臨んで、平面板1及び継代片3側に平坦部9が設けられている。
組立時に継代片3に重なって天面となる平面板1の側縁部には、平坦部9に対応する部分の両側方で、裏面側から段ボールの中芯を押し潰す段潰し加工を施すことにより、肉薄部10が形成されている。
また、継代片3にも、全体的に裏面側から段潰し加工が施され、継代片3が繋がる側面板2に隣り合った底面側となる平面板1にも、この側面板2との境界となる折目線8の中間部分に近接して、裏面側から段潰し加工が施され、肉薄部11が形成されている。
これにより、継代部分の厚さを抑制すると共に、継代部分の下方で、側面板2の中間部分に沿ったペットボトルに大きな積上荷重がかかることを防止している。
上記ブランクを組み立てて、飲料を充填したペットボトルを包装する際には、図2に示すように、底面側となる平面板1に集積したペットボトルBを載せ、各一対の平面板1及び側面板2を巻き込むように折り曲げて、ペットボトルBを包み込み、継代片3と天面側の平面板1の側縁部裏面とを、ホットメルト接着剤aで貼り合わせ、端面フラップ4,5もまたホットメルト接着剤で貼り合わせる。
このように組み立てた段ボール箱では、図3に示すように、側面板2と継代片3との境界となる折目線8の窪んだ部分に臨む平坦部9に、平面板1の側縁部の段潰し加工されていない部分が対応し、折目線8の窪んだ部分の両側方の傾斜部分に、平面板1の側縁部の段潰し加工された肉薄部10が対応する。
このため、継代片3と平面板1の側縁部との隙間が抑制されて、接着性が高められ、胴膨れ防止効果を確保しつつ、継代部分での接着不良を防止することができる。
なお、上記実施形態では、折目線8の窪んだ部分に臨む平坦部9を設けた段ボール箱を例示したが、平坦部9がないV字状や弧状の折目線8を有する段ボール箱についても、継代部分に上記のような構成を適用することができる。
また、折目線8において、窪んだ部分の両側方が傾斜した直線のものを例示したが、この部分は、曲線としてもよく、曲線と直線の組み合わせとしてもよい。
また、継代部分が天面側に位置するものを例示したが、継代部分は、底面側に位置させてもよく、継代部分を有する天面側又は底面側のいずれか一対の折目線8だけを、側面板2の中心部へ向けて窪むように曲げてもよい。
そのほか、直方体の段ボール箱について例示したが、側面板2と端面フラップ4との稜部や平面板1と端面フラップ5との稜部に面取り部が設けられた形状の段ボール箱についても、上記構成を適用することができる。
1 平面板
2 側面板
3 継代片
4,5 端面フラップ
6 引裂帯
7 取手穴
8 折目線
9 平坦部
10,11 肉薄部
a ホットメルト接着剤
B ペットボトル
2 側面板
3 継代片
4,5 端面フラップ
6 引裂帯
7 取手穴
8 折目線
9 平坦部
10,11 肉薄部
a ホットメルト接着剤
B ペットボトル
Claims (1)
- 各一対の平面板(1)及び側面板(2)を交互に連設して内容物を包み込み、一方の側面板(2)から延びる継代片(3)と、これに重なる平面板(1)の側縁部裏面とを貼り合わせ、側面板(2)及び平面板(1)からそれぞれ延びる端面フラップ(4,5)を貼り合わせて封緘する構成とし、側面板(2)と平面板(1)及び継代片(3)との境界となる折目線(8)を、側面板(2)の中心部へ向けて窪むように曲げたラップラウンド式段ボール箱において、前記継代片(3)に貼り合わされる平面板(1)の側縁部に、折目線(8)の窪んだ部分に対応する部分の両側方で、裏面側から段潰し加工を施すことにより、肉薄部(10)を形成したことを特徴とするラップラウンド式段ボール箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012261128A JP2014105017A (ja) | 2012-11-29 | 2012-11-29 | ラップラウンド式段ボール箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012261128A JP2014105017A (ja) | 2012-11-29 | 2012-11-29 | ラップラウンド式段ボール箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014105017A true JP2014105017A (ja) | 2014-06-09 |
Family
ID=51026836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012261128A Pending JP2014105017A (ja) | 2012-11-29 | 2012-11-29 | ラップラウンド式段ボール箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014105017A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017013856A (ja) * | 2015-07-01 | 2017-01-19 | レンゴー株式会社 | 胴膨れ抑制罫線構造を備えた段ボール箱 |
-
2012
- 2012-11-29 JP JP2012261128A patent/JP2014105017A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017013856A (ja) * | 2015-07-01 | 2017-01-19 | レンゴー株式会社 | 胴膨れ抑制罫線構造を備えた段ボール箱 |
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