JP2014103476A - Stl/ttl回線用送信システム、stl/ttl回線用送信装置、ts再多重装置、付加情報挿入制御装置及びstl/ttl回線用受信装置 - Google Patents

Stl/ttl回線用送信システム、stl/ttl回線用送信装置、ts再多重装置、付加情報挿入制御装置及びstl/ttl回線用受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した連結合成TSをSTL/TTL回線にて送信するSTL/TTL回線用送信システム及びその受信装置を提供する。
【解決手段】本発明のSTL/TTL回線用送信システムは、所定のセグメント形式の放送TSのTSPカウンタ値を監視し、伝送パラメータに応じて所定のTSPカウンタ値のヌルパケットを削除することにより圧縮放送TSを生成し、圧縮放送TSとデータ圧縮を施していない放送TSとを連結し連結合成TSを生成して外部に送信するSTL/TTL回線用送信装置1と、当該データ圧縮を施す前に第1付加情報を多重し、当該データ圧縮を施した後に第2付加情報を多重する付加情報挿入制御装置8とを備える。STL/TTL回線用受信装置10は、当該連結合成TSを分離し、当該圧縮放送TSを伸長して元の放送TSを復元する。
【選択図】図1

Description

本発明は、VHF‐Low帯を利用したマルチメディア放送などのセグメント連結方式によるデジタル放送信号を、演奏所から送信所や、送信所から送信所へ伝送するSTL/(Studio Transmitter Link)/TTL(Transmitter to Transmitter Link)回線用の伝送信号である放送トランスポートストリーム(以下、「放送TS」と称する)の信号フォーマットの形式で送信するSTL/TTL回線用送信システム、STL/TTL回線用送信装置、TS再多重装置、付加情報挿入制御装置及びSTL/TTL回線用受信装置に関する。
STL/TTL回線用の放送TSの伝送の際の信号フォーマットとしては、地上デジタルテレビジョン放送においては、ARIB標準規格ARIB STD‐B31の付属資料の第5章に記載のような放送TSによる信号フォーマットや、セグメント連結伝送方式による地上マルチメディア放送においては、ARIB標準規格ARIB STD‐B46の付属資料の第5章に記載のような放送TSと12セグメント形式の信号と1セグメント形式の信号を連結し合成した放送TS(以下、「連結合成TS」と称する)による信号フォーマットが知られている。
従来技術として、STL/TTL回線用の放送TSに関して、放送TSのダミーバイト部の情報を変更し、入れ替えることによって、放送TSの有効利用を図る伝送システムに関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、放送TSのヌルパケットを利用し情報を伝送する地上デジタルテレビジョン放送ネットワークシステムが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−252136号公報 特開2011−15060号公報
VHF‐Low帯を利用したセグメント連結伝送方式によるマルチメディア放送では、1セグメント形式もしくは3セグメント形式の信号を複数個(最大14セグメント)連結した信号を、STL/回線やTTL回線用に変調して伝送する。
しかし、ARIB STD‐B31は、地上デジタルテレビジョン放送用に特化されているため、13セグメント固定のセグメント数の放送TSのフォーマット(伝送速度32.51Mbps(=512/63×4Mbps))の信号しか伝送できない。
一方、ARIB STD‐B46は、VHF‐High帯を利用したセグメント連結伝送方式によるマルチメディア放送用の信号フォーマットを規定しており、セグメント連結伝送用に拡張されているが、2個の13セグメント形式の信号と7個の1セグメント形式の信号の合計33セグメントの信号の伝送用に考えられた連結合成TSの信号フォーマットである。13セグメント形式の放送TSの伝送速度は32.51Mbps(=512/63×4Mbps)、1セグメント形式の放送TSの伝送速度は2.03Mbps(=512/63/4Mbps)であり、これらの放送TSを合成して連結合成TSを生成するが、その伝送速度は79.24Mbps(=512/63×(4×2+7/4)Mbps)である。VHF‐High帯を利用したセグメント連結伝送方式によるマルチメディア放送では、主に、STL/TTL回線の代わりに衛星配信とすることが意図されている。
VHF‐Low帯を利用したセグメント連結伝送方式によるマルチメディア放送は、1セグメント形式もしくは3セグメント形式で構成され、14セグメント以下のセグメント数で各セグメント形式の個数を任意に連結することが考えられている。1セグメント形式の放送TSの伝送速度は2.03Mbps(=512/63/4Mbps)、3セグメント形式の放送TSの伝送速度は8.12Mbps(=512/63Mbps)である。そのまま放送TSを連結し合成した場合、1セグメント形式が14個の場合は連結合成TSの伝送速度は28.44Mbps(=512/63/4×14 Mbps)となるが、3セグメント形式が4個、1セグメント形式が2個の合計14個で構成された場合は、その連結合成TSの伝送速度は36.57Mbps(=512/63×4+512/63/4×1 Mbps)となる。したがって、連結し合成された連結合成TSの伝送速度がセグメント構成によって異なり、且つ地上デジタルテレビジョン放送における伝送速度32.51Mbpsを超えることとなり、地上デジタルテレビジョン放送と同様のSTL/TTL回線で伝送することが困難となる。
一方、特許文献1の技術では、放送TSのダミーバイト部の情報を変更し、入れ替えることによって放送TSの有効利用を図ることが可能となるが、VHF‐Low帯を利用したセグメント連結伝送方式によるマルチメディア放送において、連結合成TSの伝送速度がセグメント構成によって異なることによる地上デジタルテレビジョン放送と同様のSTL/TTL回線への利用の問題について解決する手段を提供していない。
また、特許文献2の技術では、放送TSのヌルパケットを利用し情報を伝送する点で、放送TSの有効利用を図ることが可能となるが、セグメント連結用放送TSを考慮したものではなく、連結合成TSの伝送速度がセグメント構成によって異なることによる地上デジタルテレビジョン放送と同様のSTL/TTL回線への利用の問題について解決する手段を提供していない。
尚、地上デジタルテレビジョン放送、及びVHF‐High帯を利用したマルチメディア放送の場合、放送TSはARIB STD‐B31の付属資料第5章、及びARIB STD‐B46の付属資料第5章に規定されるように、放送TS伝送時に送信所の制御に必要な付加情報(送信制御情報)を多重することが規定されている。この付加情報は、付加情報内の情報種類に応じて、各TSPのダミーバイトや放送TSの無効階層TSPにおけるIIP(ISDB-T Information Packet)などに多重される。例えば、伝送パラメータはIIPへ、TSPカウンタ値等の情報は、各TSPのダミーバイト部分へ多重される。尚、ARIB STD‐B46(平成24年7月3日改定の1.2版)では、連結送信時のセグメント構成の制御情報(即ち、連結送信制御情報)が、連結合成TSの生成時にて放送TSの無効階層TSPにおけるCIP(Connected transmission Information Packet)により付加される。ただし、VHF‐Low帯マルチメディア放送の放送TSに多重される付加情報のフォーマットは現段階で規定されていない。
そこで、STL/TTL回線用の放送TSの伝送の際には当該放送TSに関する所定の付加情報に関して、受信側にとって、より遅延の少ない伝送とするのが望ましい。
本発明は、上述の問題を鑑みて為されたものであり、複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した連結合成TSを付加情報とともに効率よくSTL/TTL回線にて送信するSTL/TTL回線用送信システム、STL/TTL回線用送信装置、TS再多重装置、付加情報挿入制御装置及びSTL/TTL回線用受信装置を提供することを目的とする。
前述したように、VHF‐Low帯マルチメディア放送は、6MHzの帯域幅で、最大14セグメントで構成されることが考えられている。この放送では、14セグメント以下のセグメント数で各セグメント形式の個数を任意に複数連結して放送される。1セグメント形式の放送TS(TS:トランスポートストリーム)の伝送速度は2.03Mbps(=512/63/4Mbps)、3セグメント形式の放送TSの伝送速度は8.12Mbps(=512/63Mbps)であり、これらの放送TSをそのまま合成すると、セグメントの構成(1セグメント形式、または3セグメント形式)によって合成された連結合成TSの伝送速度が異なり、且つ地上デジタルテレビジョン放送における伝送速度32.51Mbpsを超えることになる。
そこで、本発明による一態様のSTL/TTL回線用送信システムでは、VHF‐Low帯のマルチメディア放送などのセグメント連結方式によるデジタル放送信号を放送TSの形式で演奏所から送信所(STL)、送信所から送信所(TTL)に伝送する際に、8.12Mbps(=512/63Mbps)の3セグメント形式の放送TSを圧縮・変換して6.10Mbps(=512/63/4×3Mbps)の放送TSとし、セグメントの構成(1セグメント形式、または3セグメント形式)によらずに、地上デジタルテレビジョン放送と同様のSTL/TTL回線を利用できる一定速度の連結合成TSを伝送信号として生成して送信する。即ち、本発明の一態様によるSTL/TTL回線用送信システムは、セグメント連結時の放送TSが地上デジタルテレビジョン放送の放送TSの伝送速度である32.51Mbps(=512/63×4Mbps)以下の伝送速度となるように当該デジタル放送信号の放送TSを圧縮し、ヌルパケットを追加するレート調整により伝送速度として32.51Mbpsの連結合成TSを生成することで、地上デジタルテレビジョン放送と同様のSTL/TTL回線を利用できるようにする。
本発明に係る3セグメント形式の放送TSの圧縮・変換に関して、本発明に係るSTL/TTL回線用送信システムは、3セグメント形式(伝送速度8.12Mbps(=512/63Mbps))の放送TSに含まれるヌルパケットを削除し、6.10Mbps(=512/63/4×3Mbps)に圧縮した放送TSへと変換する。これにより、任意に連結されるセグメントの構成のうち放送TS連結後の伝送速度が最大となる組み合わせとして3セグメント形式が4個と1セグメント型式(伝送速度2.03Mbps(=512/63/4Mbps))が2個からなる14セグメントで構成された場合でも、放送TSの合計伝送速度は、地上デジタルテレビジョン放送のSTL/TTL回線で伝送可能な放送TS以下(32.51Mbps(=512/63×4Mbps)以下)の28.44Mbps(=512/63×3/4×4+512/63/4×2 Mbps)とすることができる。その後、ヌルパケットを付加してレート調整を行い地上デジタルテレビジョン放送の放送TSと同じ伝送速度とすることにより、地上デジタルテレビジョン放送のSTL/TTL回線をそのまま利用できるようになる。また、データ圧縮の際に削除するヌルパケットの位置は、所定の伝送パラメータに応じて予め遅延量が最小となるように決定されたものとするのが好適である。
更に、本発明に係る3セグメント形式の放送TSの圧縮・変換に関して、3セグメント形式の放送TSに含まれるヌルパケットを削除して圧縮放送TSへ変換する際、伝送パラメータなどの情報は圧縮する前に多重し、ACデータやIIP、事業者独自データなどは圧縮放送TSのヌルパケットに多重する。STL/TTL回線用の放送TSの伝送の際に多重する所定の付加情報には、伝送パラメータを含むTMCC、ACデータ、事業者独自データなどの該放送TSに関する情報が含まれ、本発明のSTL/TTL回線用送信システムにおいては、この所定の付加情報を3種類の付加情報に分類し、放送TS及び圧縮した放送TSに対して個別に多重することにより、当該圧縮した放送TSの伸長時における遅延を最小化させることができ、効率的な放送TS及び付加情報の伝送を可能とする。
即ち、本発明のSTL/TTL回線用送信システムは、複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した連結合成TSをSTL/TTL回線にて送信するSTL/TTL回線用送信システムであって、当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち所定のセグメント形式の放送TSのTSPカウンタ値を監視し、該放送TSの伝送パラメータに応じて予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットを削除することにより当該放送TSについてデータ圧縮を施した圧縮放送TSを生成し、圧縮放送TSとデータ圧縮を施していない放送TSとを連結し連結合成TSを生成し、前記連結合成TSに対して予め定められた伝送路符号化を施してSTL/TTL回線にて外部に送信するSTL/TTL回線用送信手段と、当該放送TSのTSPに関する付加情報を第1付加情報とし、各事業者によって随時変更される情報とIIPで伝送される付加情報を第2付加情報として分類しておき、当該圧縮放送TSに関してデータ圧縮を施す前に前記第1付加情報を圧縮対象の放送TSに多重し、当該データ圧縮を施した後に前記第2付加情報を当該圧縮放送TSに多重する付加情報挿入制御手段と、を備えることを特徴とする。また、本発明のSTL/TTL回線用送信システムにおいて、前記STL/TTL回線用送信手段は、前記複数種のセグメント形式の放送TSに多重する付加情報のうち連結送信に関する情報として分類された第3付加情報を、前記連結合成TSの生成時に、前記複数種のセグメント形式の放送TSの各々に多重して合成する合成手段を備えることを特徴とする。
更に、本発明のSTL/TTL回線用送信装置は、複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した連結合成TSをSTL/TTL回線にて送信するSTL/TTL回線用送信装置であって、当該複数種のセグメント形式の放送TSに多重する付加情報のうち、当該放送TSのTSPに関する付加情報は第1付加情報とし、各事業者によって随時変更される付加情報とIIPで伝送される付加情報は第2付加情報とし、連結送信に関する付加情報は第3付加情報として予め分類されており、当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち前記1付加情報が多重された所定のセグメント形式の放送TSのTSPカウンタ値を監視し、該放送TSの伝送パラメータに応じて予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットを削除することにより当該放送TSについてデータ圧縮を施して圧縮放送TSを生成し、当該データ圧縮を施した後に前記第2付加情報を多重するデータ圧縮・付加情報多重手段と、前記圧縮放送TSと、当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち当該データ圧縮を施していない放送TSとを連結し、前記第3付加情報を付与した連結合成TSを生成する合成手段と、前記連結合成TSに対して予め定められた伝送路符号化を施してSTL/TTL回線にて外部に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のSTL/TTL回線用送信装置において、当該削除する前記予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットは、前記伝送パラメータに応じて前記放送TSの遅延量が最小となるように予め定められていることを特徴とする。
また、本発明のSTL/TTL回線用送信装置において、前記合成手段は、当該複数種のセグメント形式の放送TSを任意に連結することによるセグメント構成によらず、前記連結合成TSの伝送速度を前記STL/TTL回線で伝送可能な一定の伝送速度となるようにヌルパケットを挿入する手段を備えることを特徴とする。
更に、本発明のTS再多重装置は、複数種のセグメント形式の放送TSについて、セグメント形式に応じて予め定められた付加情報を多重して放送TSを生成するTS再多重装置であって、当該複数種のセグメント形式の放送TSに多重する付加情報のうち、当該放送TSのTSPに関する付加情報は第1付加情報とし、各事業者によって随時変更される付加情報とIIPで伝送される付加情報は第2付加情報として予め分類されており、前記複数種のセグメント形式の放送TSのうち3セグメント形式の放送TSについては前記第1付加情報を多重する第1のTS再多重部と、前記複数種のセグメント形式の放送TSのうち1セグメント形式の放送TSについては前記第1付加情報及び前記第2付加情報の分類に属する付加情報を多重する第2のTS再多重部のいずれか一方又は双方を備えることを特徴とする。
更に、本発明の付加情報挿入制御装置は、複数種のセグメント形式の放送TSについて、セグメント形式に応じて予め定められた付加情報を多重して放送TSを生成する付加情報挿入制御装置であって、当該複数種のセグメント形式の放送TSに多重する付加情報のうち、当該放送TSのTSPに関する付加情報は第1付加情報とし、各事業者によって随時変更される付加情報とIIPで伝送される付加情報は第2付加情報として予め分類されており、前記複数種のセグメント形式の放送TSのうち3セグメント形式の放送TSについては前記第1付加情報を多重し、前記複数種のセグメント形式の放送TSのうち1セグメント形式の放送TSについては前記第1付加情報及び前記第2付加情報の分類に属する付加情報を多重するように制御する付加情報挿入制御部を備えることを特徴とする。
更に、本発明のSTL/TTL回線用受信装置は、複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した連結合成TSをSTL/TTL回線にて受信するSTL/TTL回線用受信装置であって、送信側で、当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち所定のセグメント形式の放送TSについて該放送TSの伝送パラメータに応じて予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットを削除することによりデータ圧縮が施された圧縮放送TSと、当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち当該データ圧縮を施していない放送TSとを連結し合成した連結合成TSを当該複数種のセグメント形式の放送TSへと分離する分離手段と、前記圧縮放送TSのTSPカウンタ値を監視し、TSPカウンタ値が連続値となっているときには前記圧縮放送TSを分離した順にTSPを連接し、TSPカウンタ値が連続値となっていないときにはTSPカウンタ値が連続値となるまでヌルパケットを挿入して放送TSを復元するデータ伸長手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明のSTL/TTL回線用受信装置において、当該削除する前記予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットは、前記伝送パラメータに応じて前記放送TSの遅延量が最小となるように予め定められていることを特徴とする。
また、本発明のSTL/TTL回線用受信装置において、前記分離手段は、送信側にて前記STL/TTL回線で伝送可能な一定の伝送速度となるように挿入されたヌルパケットを削除する手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した伝送信号、例えば14個以下のセグメントで連結されたマルチメディア放送の伝送信号において、セグメント構成(1セグメント形式か3セグメント形式)によらず、所定の伝送速度(例えば32.51Mbps(=512/63×4Mbps))以下で連結合成TSを構成することができるので、地上デジタルテレビジョン放送と同様のSTL/TTL回線を利用することができるようになる。更に、伝送パラメータを含むTMCC、ACデータ、事業者独自データなどを含む所定の付加情報に関して、放送TSの伝送に係る圧縮・伸長に起因する遅延を最小化することができる。
本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムの構成を示すブロック図である。 本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムに係る付加情報の種類の一例とその分類例を示す図である。 本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムにおけるデータ圧縮・付加情報多重部の構成を示すブロック図である。 本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムに係る各TSPのダミーバイト部分に含まれる付加情報の多重位置を示す図である。 本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムにおける合成部の構成を示すブロック図である。 本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムにおける連結・合成TS区別情報、セグメント形式情報及び単位送信波情報のビット割り当ての一例を示す図である。 本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムに係る1多重フレームに含まれるTSP数を示す表である。 本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムに係るモード1、ガードインターバル1/4、A階層QPSK(符号化率2/3)、B階層 16QAM(符号化率1/2)の場合の放送TSパケット配置を示す図である。 本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムにおけるモード1、ガードインターバル1/4、A階層QPSK(符号化率2/3)、B階層16QAM(符号化率1/2)における抽出TSPテーブルを示す表である。 本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用受信装置におけるデータ伸長部の構成を示すブロック図である。 本発明による第2実施形態のSTL/TTL回線用送信システムにおけるモード3、ガードインターバル1/8の場合の、TSPカウンタ値が0から39の放送TSパケット配置を示す図である。 比較例のSTL/TTL回線用送信装置の構成を示すブロック図である。 比較例のSTL/TTL回線用送信装置におけるデータ圧縮部の構成を示すブロック図である。 比較例のSTL/TTL回線用受信装置におけるデータ伸長部の構成を示すブロック図である。 本発明による第3実施形態のSTL/TTL回線用送信システムの構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システム、STL/TTL回線用送信装置、TS再多重装置、付加情報挿入制御装置及びSTL/TTL回線用受信装置について説明する。
〔第1実施形態〕
(STL/TTL回線用送信システム)
図1は、本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムの構成を示すブロック図である。尚、本実施形態では、放送TSの伝送速度の合計が最も大きくなる構成、つまり、3セグメント形式の放送トランスポートストリーム(以下、放送TS)を4個、1セグメント形式の放送TSを2個(合計14セグメント)で構成されたVHF‐Low帯マルチメディア放送の連結合成TSを地上デジタルテレビジョン放送のSTL/TTLの1回線で伝送する例について説明する。
図1を参照するに、本実施形態のSTL/TTL回線用送信システムは、STL/TTL回線用送信装置1と、3セグメント形式(以下、「3seg」とも表す。)のTSに対して所定の付加情報(図2にて詳細に後述する。)から分類された第1付加情報Aを多重して3セグメント形式の放送TSを形成する3seg用TS再多重装置6‐1,6‐2,6‐3,6‐4と、1セグメント形式(以下、「1seg」とも表す。)のTSに対して当該所定の付加情報のうち第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する情報を多重して1セグメント形式の放送TSを形成する1seg用TS再多重装置7‐1,7‐2と、各セグメント形式のTSに応じて当該所定の付加情報から分類される、第1付加情報A、第2付加情報B及び第3付加情報C、並びに、第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する情報を出力する付加情報挿入制御装置8とを備える。
付加情報挿入制御装置8は、セグメント形式判定部81及び付加情報挿入制御部82を備える。セグメント形式判定部81は、伝送するSTL/TTL回線用のTSが1セグメント形式の信号であるか、1セグメント形式の信号であるかを判別し、その判別結果を付加情報挿入制御部82に送出する。付加情報挿入制御部82は、当該判別結果を基に、3セグメント形式の信号に対しては所定の付加情報から分類された第1付加情報A及び第2付加情報Bを出力し、1セグメント形式の信号に対しては当該所定の付加情報のうち第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する情報を出力し、3セグメント形式の信号及び1セグメント形式の信号に関して、連結合成TSの生成時に共通に多重するための第3付加情報Cを出力する。
付加情報挿入制御装置8が出力する1セグメント形式の信号用の付加情報(第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する情報)は、1seg用TS再多重装置7‐1,7‐2に入力される。また、付加情報挿入制御装置8が出力する3セグメント形式の信号用の第1付加情報A及び第2付加情報Bは、データ圧縮時に削除する予定のTSPがIIP、ACデータ及び事業者独自データとなる場合がないようにするために、第1付加情報Aについてはデータ圧縮前の3seg用TS再多重装置6‐1,6‐2,6‐3,6‐4にて多重し、第2付加情報BについてはSTL/TTL回線用送信装置1にてデータ圧縮後に多重するべくタイミングを変えて出力されることになる。分類する第1付加情報A、第2付加情報B及び第3付加情報Cに関しては、図2にて詳細に後述する。
3seg用TS再多重装置6‐1,6‐2,6‐3,6‐4は、単位送信波毎にTS再多重処理を行う装置であり、それぞれ3セグメント形式のTSに対して所定の付加情報から分類された第1付加情報Aを多重して3セグメント形式の放送TSを形成して出力するTS再多重部61を備える。本願明細書中、3seg用TS再多重装置6‐1,6‐2,6‐3,6‐4のそれぞれについて、総括して「3seg用TS再多重装置6」とも称することにする。
1seg用TS再多重装置7‐1,7‐2は、3seg用TS再多重装置6と同様に単位送信波毎にTS再多重処理を行う装置であるが、それぞれ1セグメント形式の信号用の付加情報(第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する情報)を多重して1セグメント形式の放送TSを形成して出力するTS再多重部71を備える。本願明細書中、1seg用TS再多重装置7‐1,7‐2のそれぞれについて、総括して「1seg用TS再多重装置7」とも称することにする。
尚、3seg用TS再多重装置6及び1seg用TS再多重装置7における各TS再多重部61,71は、それぞれに分類された付加情報を用いて単位送信波毎にTS再多重処理を行うにあたり、各放送TSのダミーバイトに放送TSである旨を示す情報を付加する。
STL/TTL回線用送信装置1は、VHF‐Low帯のマルチメディア放送などのセグメント連結方式によるデジタル放送信号を放送TSの形式で演奏所から送信所(STL)、送信所から送信所(TTL)に伝送する際に、所定数の3セグメント形式の放送TSと所定数の1セグメント形式の放送TSとを多重連結して合計14セグメントの連結合成TSを生成して送信するための装置であり、3seg用TS再多重装置6から出力されるそれぞれの3セグメント形式の放送TSに対して設けられるデータ圧縮・付加情報多重部9‐1,9‐2,9‐3,9‐4(本願明細書中、総括して「データ圧縮・付加情報多重部9」とも称する。)と、それぞれのデータ圧縮・付加情報多重部9から送出される圧縮後の放送TS(以下、「圧縮放送TS」とも称する。)及び1seg用TS再多重装置7から出力されるそれぞれの1セグメント形式の放送TSを連結して合成した連結合成TSを生成する合成部3と、STL/TTL用伝送路符号化部4と、RF(Radio Frequency)送信部5とを備える。
図1に示すように、まず、STL/TTL回線用送信装置1へ3セグメント形式の放送TSが4個、1セグメント形式の放送TSが2個入力される。3セグメント形式の放送TSは8.12Mbps(=512/63Mbps)、1セグメント形式の放送TSは2.03Mbps(=512/63/4Mbps)の伝送速度をもつ。入力された放送TSのうち、3セグメント形式のものはそれぞれデータ圧縮部2へ入力される。1セグメント形式のものは直接、合成部3へ入力される。
データ圧縮・付加情報多重部9は、8.12Mbps(=512/63Mbps)の放送TSを6.10Mbps(=512/63/4×3Mbps)の圧縮放送TSにデータ圧縮を行い、更に、データ圧縮時に削除する予定のTSPがIIP、ACデータ及び事業者独自データとなる場合がないようにするために、データ圧縮後に第2付加情報Bを多重して圧縮放送TSとして合成部3に出力する。
合成部3は、第3付加情報Cと、データ圧縮・付加情報多重部9から出力された4個の3セグメント形式の圧縮放送TSを入力するとともに、1seg用TS再多重装置7から出力された2個の1セグメント形式の放送TSを直接入力し、4個の3セグメント形式の圧縮放送TSと2個の1セグメント形式の放送TSを合成し、ヌルパケットを追加するレート調整により一定の伝送速度を持つ1個の連結合成TSを生成して、STL/TTL用伝送路符号化部4に出力する。本実施形態の場合、放送TS及び圧縮放送TSの合計伝送速度は、28.44Mbps(=512/63/4×(3×4+2)Mbps)となる。そこで、7個のTSP毎に1個のヌルパケットを追加することで32.51Mbps(=512/63×4Mbps)の一定の伝送速度を持つ1個の連結合成TSが合成部3から出力される。
STL/TTL用伝送路符号化部4は、この連結合成TSに対して所定の伝送路符号化(例えばARIB STD‐B31と同様)を施してIF(Intermediate Frequency)信号を生成し、RF送信部5に送出する。
RF送信部5は、伝送路符号化を施した連結合成TSのIF信号を予め定められた周波数のRF信号に変換して放送波を生成し、外部に送出する。
図2に、本実施形態において利用する所定の付加情報に関して、放送TSの信号へ多重する送信制御情報(付加情報)の種類の一例とその分類例を示す。本実施形態では、TMCC識別などのフレーム内で変更されることがないものや、TSPカウンタ値などのフレームにおけるTSPの位置や同期関連の情報は第1付加情報Aに分類され、一方で、ACデータや事業者独自データなどの随時変更される情報、及び、IIPで伝送される情報については第2付加情報Bに分類される。更に、連結合成TSの生成時にて多重する連結送信時のセグメント構成の制御情報(即ち、連結送信制御情報)やセグメント形式情報・単位送信波情報などは、連結送信に関する情報として第3付加情報Cに分類される。ただし、TSP毎の階層情報は、第1付加情報A及び第2付加情報Bに属することになるが、第1付加情報Aの多重後に第2付加情報Bを多重する際に書き換えられる。また、放送TS/連結・合成TS区別情報は、第1付加情報A、第2付加情報B及び第3付加情報Cに属することになるが、第1付加情報Aの多重後に第2付加情報Bを多重する際に書き換えられ、更に連結合成TSの生成時にて第3付加情報Cを多重する際に書き換えられる。ただし、本実施形態に係る当該所定の付加情報の種類は、図2に例示する種類に限定するものではない。
図3は、本実施形態のSTL/TTL回線用送信装置1におけるデータ圧縮・付加情報多重部9の構成を示すブロック図である。データ圧縮・付加情報多重部9は、TSPバッファ91と、TSPカウンタ値抽出部92と、抽出TSPテーブル選択制御部93と、抽出TSPテーブル格納部93aと、TSP抽出部94と、付加情報多重部95とを備える。第1付加情報Aが多重された3セグメント形式の放送TSがTSPバッファ91及びTSPカウンタ値抽出部92に入力され、付加情報挿入制御装置8から出力された第2付加情報Bが抽出TSPテーブル選択制御部93及び付加情報多重部95に入力される。
TSPバッファ91は、入力された3セグメント形式の放送TSにおける放送TSパケット(以下、「TSP」と称する)を一時格納する機能を有し、後述するTSP抽出部94の制御により所定のTSPカウンタ値を有するTSPが読み出される。
TSPカウンタ値抽出部92は、図4に示す各TSPのダミーバイト部分に含まれる第1付加情報A内のTSPカウンタ値を抽出してTSP抽出部94に送出する。
抽出TSPテーブル選択制御部93は、付加情報挿入制御装置8から出力された第2付加情報B内のTMCCに含まれる伝送パラメータを入力し、伝送パラメータに応じた複数の抽出TSPテーブルを予め格納している抽出TSPテーブル格納部93aから、抽出TSPテーブル選択制御部93で抽出された伝送パラメータに合致する抽出TSPテーブルを選択して読み出し、TSP抽出部94に出力する。ここで、抽出TSPテーブルとは、3セグメント形式の放送TSを構成するTSPのうち、圧縮放送TSとして抽出するTSPのTSPカウンタ値を示す表であり、その作成方法については詳細に後述する。
TSP抽出部94は、TSPカウンタ値抽出部92から出力されたTSPカウンタ値を入力するとともに、抽出TSPテーブル選択制御部93から出力された抽出TSPテーブルを参照して、TSPバッファ91より圧縮放送TSとして該当するTSPを抽出して付加情報多重部95に送出する。
付加情報多重部95は、第2付加情報Bに含まれる情報(ACデータ、IIPで伝送されるデータ、及び、事業者独自データなど) が入力される毎にTSP抽出部94で抽出されたTSPのうちヌルパケット(Null_TSP)へ第2付加情報Bを多重する。この際、第1付加情報Aで多重されたTSP毎の階層情報を書き換える。これにより、8.12Mbps(=512/63Mbps)の放送TSが、第1付加情報A及び第2付加情報Bの情報を含む付加情報が多重された6.10Mbps(=512/63/4×3Mbps)の圧縮放送TSへ変換される。
図5は、本実施形態のSTL/TTL回線用送信装置1における合成部3の構成を示すブロック図である。合成部3は、付加情報付加部31‐1,31‐2,31‐3,31‐4,32‐1,32‐2と、TS合成部33と、ヌルパケット生成部34と、レート調整部35とを備える。
付加情報付加部31‐1,31‐2,31‐3,31‐4は、データ圧縮・付加情報多重部9‐1,9‐2,9‐3,9‐4からそれぞれ出力される3セグメント形式の圧縮放送TSを入力し、第3付加情報Cに含まれる連結・合成TS区別情報、セグメント形式情報及び単位送信波情報を圧縮放送TSのダミーバイトに多重してTS合成部33に出力する。
付加情報付加部32‐1,32‐2は、1seg用TS再多重装置7‐1, 7‐2からそれぞれ出力される1セグメント形式の放送TSを入力し、第3付加情報Cに含まれる連結・合成TS区別情報、セグメント形式情報及び単位送信波情報を当該放送TSのダミーバイトに多重してTS合成部33に出力する。
TS合成部33は、付加情報付加部31‐1,31‐2,31‐3,31‐4から得られる圧縮放送TSと、付加情報付加部32‐1,32‐2から得られる放送TSと、CIPとを多重して合成し、レート調整部35に出力する。これにより、当該所定の付加情報内の全ての情報が多重された連結合成TSが生成される。
ヌルパケット生成部34は、TS合成部33の出力における伝送速度は入力される圧縮放送TSや1セグメント形式の放送TSの個数に応じて変わるため、レート調整部35からの要求に応じてヌルパケット(Null_TSP)を生成してレート調整部35に出力する。
レート調整部35は、レート調整部35で一定の速度32.5Mbps(=512/63×4Mbps)を持つ連結合成TSとなるようにヌルパケット生成部34により生成されるヌルパケット(Null_TSP)を挿入することにより、レート調整した一定の速度の連結合成TSを生成して出力する。
尚、上述の図5に示す合成部3に関する説明では、3セグメント形式の圧縮放送TSや1セグメント形式の放送TSのダミーバイトに第3付加情報Cに含まれる連結・合成TS区別情報、セグメント形式情報及び単位送信波情報を当該放送TSのダミーバイトに多重した後、これらの3セグメント形式の圧縮放送TS及び1セグメント形式の放送TSを合成するとして説明したが、3セグメント形式の圧縮放送TS及び1セグメント形式の放送TSを合成した後に、3セグメント形式の圧縮放送TSや1セグメント形式の放送TSのダミーバイトに第3付加情報Cに含まれる連結・合成TS区別情報、セグメント形式情報及び単位送信波情報を多重するように構成してもよい。
尚、連結・合成TS区別情報、セグメント形式情報及び単位送信波情報のビット割り当てに関して、図6に例示するように、第3付加情報Cに含まれる連結・合成TS区別情報(第5ビット〜第7ビット)、セグメント形式情報(第4ビット)及び単位送信波情報(第0ビット〜第3ビット)とすることができる。
(第1実施形態における伝送パラメータに応じた抽出TSPテーブルの作成方法)
次に、抽出TSPテーブル格納部93aに予め格納しておく伝送パラメータに応じた抽出TSPテーブルの作成方法について述べる。3セグメント形式のVHF‐Low帯マルチメディア放送は1セグメントと2セグメントの2つの階層(A階層・B階層)で構成されることが予定されている。このため、放送TSはA階層のTSP、B階層のTSP、ヌルパケットが連結された多重フレーム構造となる。尚、ヌルパケットは伝送パラメータによらず一定のクロックでTSPのインタフェースをとるために挿入される。多重フレームに含まれるTSP数はモードとガードインターバル比により異なり、多重フレームにおける各階層のTSPやヌルパケットの配置は、伝送パラメータ(モード、ガードインターバル比、各階層の変調方式、符号化率)により異なる。換言すれば、多重フレームにおける各階層のTSPやヌルパケットの配置は、伝送するコンテンツによらず、伝送パラメータ(モード、ガードインターバル比、各階層の変調方式、符号化率)によって一意に定まる。
ここで、図7に1多重フレームに含まれるTSP数、図8にモード1、ガードインターバル1/4、A階層QPSK(符号化率2/3)、B階層16QAM(符号化率1/2)の場合の放送TSパケット配置を示す。放送TSから圧縮放送TSへデータ圧縮するには、1多重フレームに含まれる放送TSパケット数の4分の1のヌルパケットを削除すればよい。遅延を少なくするためには、削除する放送TSパケットを等間隔に分散させるのが望ましいが、A階層及びB階層が等間隔で挿入されていないため、本実施形態では、予め、圧縮放送TSとして構成するために抽出するTSPのTSPカウンタ値(即ち、放送TSにおける削除しないTSPのTSPカウンタ値)を示す抽出TSPテーブルを作成して抽出TSPテーブル格納部93aに格納しておくようにする。
まず、削除するTSPとして、遅延量を短くすることを鑑みて、TSPカウンタ値が4n,4n+1,4n+2,4n+3(n:正の整数)の4通りのうちのいずれかを持つTSPを基準に削除対象のTSPとすることが考えられる。これら4通りの削除基準のTSPカウンタ値のそれぞれについて、削除するTSPカウンタ値のTSPの種類を確認していくことで、4通りの削除基準のうち最小の遅延量となるものを事前に決定することができる。例えば、TSPカウンタ値が4nを持つTSPを基準に削除対象のTSPとするとき、削除する放送TSパケットがヌルパケットではなく、A階層・B階層のTSPとなるTSPカウンタ値の際には、次のTSPカウンタ値のTSPを削除することとする。さらに続くTSPについてもA階層、もしくはB階層であった場合、さらに次のTSPカウンタ値のTSPを削除することとする。このようにTSPカウンタ値をシフトすることでヌルパケットのみを削除できるが、シフトするTSP量の最大値がTSバッファの大きさとなり、そのまま遅延量となる。そのため、TSPカウンタ値が4nを持つTSPを基準に削除対象のTSPとしたときの遅延量を把握することができる。同様に、TSPカウンタ値が4n+1,4n+2,4n+3を持つTSPを基準に削除対象のTSPとしたときのそれぞれの遅延量を把握することができる。したがって、4通りの削除基準のうちシフトするTSP量が最小となるものを予め選ぶことで、最小の遅延量となる抽出TSPテーブルを作成することができる。
具体的に、図8(モード1、ガードインターバル1/4、A階層QPSK(符号化率2/3)、B階層16QAM(符号化率1/2))の放送TS配置を例にとって説明する。まず、削除するTSPカウンタ値が4n+1に該当するTSPを基準に削除するとして仮定した場合について考える。図8より、TSPカウンタ値が1(n=0)のTSP種類はヌルパケットなので削除できる。一方、TSPカウンタ値が17(n=4)のTSP種類はB階層のTSPなので削除せずに次のTSPカウンタ値を調べると、TSPカウンタ値18のTSP種類はヌルパケットとなるので、このパケットを削除する。このときシフト量は1パケット分となる。
また、TSPカウンタ値が37(n=9)のTSP種類はA階層のTSPなので、次のTSPを調べると、さらにB階層のTSPとなる。そこで、削除するTSPのTSPカウンタ値は39となり、シフト量は2パケット分となる。このように確認していくと、削除するTSPカウンタ値を4n+1と仮定した場合、最大シフト量は2パケットとなる。TSバッファ量は2パケットに設定すればよい。削除するTSPカウンタ値を4n、4n+2としても最大シフト量は2パケットとなる。一方、削除するTSPカウンタ値を4n+3と仮定すると、最大シフト量は1パケットで済む。従って、この伝送パラメータの削除するTSPカウンタ値は4n+3を基準とすれば、遅延量を短くすることができる。以上の手順で作成した抽出TSPテーブルの一例を図9に示す。このように4通りの削除基準を仮定しても最大シフト量が同じ場合、いずれを選択してもよいが、例えばシフトする回数が少ないものを選ぶようにするのが好適である。
以上の要領で、抽出TSPテーブルを伝送パラメータごと、つまり3(モード)×4(ガードインターバル比)×3(A階層の変調方式・内符号)×3(B階層の変調方式・内符号)=108個の表を作成することができる。
また、地上デジタルテレビジョン放送、及びVHF‐High帯を利用したマルチメディア放送と同じように伝送する場合、放送TSはA階層のTSP、B階層のTSP、ヌルパケットの他に、伝送パラメータ等のTMCC情報を示すIIP、ACデータ、事業者独自データを多重する無効階層のTSPが存在する。これらのデータの多重位置は規格では定められていない。本実施形態では、削除する予定のTSPがIIP、ACデータ及び事業者独自データとなる場合がないように、付加情報の内容に応じて第1付加情報A、第2付加情報B及び第3付加情報Cに分類し、第1付加情報A、第2付加情報B及び第3付加情報Cの多重するタイミングを変えることにより、放送TSの圧縮・伸長時の処理遅延を少なくすることができる。
以上のように、本実施形態のSTL/TTL回線用送信システムは、複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した連結合成TSをSTL/TTL回線にて送信する際に、当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち所定のセグメント形式の放送TSのTSPカウンタ値を監視し、該放送TSの伝送パラメータに応じて予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットを削除することにより当該放送TSについてデータ圧縮を施しつつ、付加情報の内容に応じて分類された第1付加情報A、第2付加情報B及び第3付加情報Cのタイミングを変えて多重した圧縮放送TSを生成し、この圧縮放送TSと、当該複数種のセグメント形式の放送TSのうちデータ圧縮を施していない放送TSとを連結し、連結合成TSを生成する。これにより、所定の伝送速度(例えば32.51Mbps(=512/63×4Mbps))以下で連結合成TSを構成することができるので、地上デジタルテレビジョン放送と同様のSTL/TTL回線を利用することができ、更に、当該圧縮放送TSの伸長時における付加情報の遅延を最小化させることができるので、効率的な放送TS及び付加情報の伝送が可能となる。
(STL/TTL回線用受信装置)
図10は、本発明による第1実施形態のSTL/TTL回線用受信装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態のSTL/TTL回線用受信装置10は、RF受信部11と、STL/TTL用伝送路復号部12と、連結合成TSに合成されているそれぞれの3セグメント形式の圧縮放送TS及びそれぞれの1セグメント形式の放送TSを分離する分離部13と、それぞれの3セグメント形式の圧縮放送TSに対して設けられるデータ伸長部14とを備える。
RF受信部11は、STL/TTL回線用送信装置1から伝送される連結合成TSのRF信号の放送波を受信し、IF信号に変換してSTL/TTL用伝送路復号部12に出力する。
STL/TTL用伝送路復号部12は、IF信号に変換された連結合成TSの伝送路符号化信号に対して所定の伝送路復号(例えばARIB STD‐B31と同様)を施し、復調・復号された連結合成TSを分離部13に出力する。
分離部13は、まず、STL/TTL回線用送信装置1における合成部3で追加されたヌルパケットを削除する。例えば、STL/TTL回線用送信装置1における合成部3で多重フレームの先頭から数えて7個のTSPにつき1個のヌルパケットが追加されている場合、分離部13においても、多重フレームの先頭を検知したのちに、8個のTSPにつき1個のヌルパケットを削除すればよい。
続いて、分離部13は、ヌルパケットを削除した後、4個の3セグメント形式の圧縮放送TSと2個の1セグメント形式の放送TSに分離し、分離した4個の3セグメント形式の圧縮放送TSの各々については、それぞれのデータ伸張部14に出力し、分離した2個の1セグメント形式の放送TSについては外部に出力する。
データ伸張部14は、TSPカウンタ値に応じてヌルパケットを挿入して圧縮放送TSを伸長し、3セグメント型式の放送TSとして出力する。
図11は、本実施形態のSTL/TTL回線用受信装置10におけるデータ伸長部14の構成を示すブロック図である。データ伸長部14は、TSPバッファ15と、TSPカウンタ値抽出部16と、ヌルパケット生成部17と、ヌルパケット挿入部18とを備える。3セグメント形式の圧縮放送TSがそれぞれTSPバッファ15とTSPカウンタ値抽出部16に入力される。
TSPバッファ15は、入力された3セグメント形式の圧縮放送TSにおけるTSPを一時格納する機能を有し、後述するヌルパケット挿入部18の制御によりTSPカウンタ値に応じてTSPが読み出される。
TSPカウンタ値抽出部16は、第1付加情報A内のTSPカウンタ値を抽出し、ヌルパケット挿入部18に送出する。
ヌルパケット生成部17は、ヌルパケット挿入部18からのヌルパケット挿入要求に応じてヌルパケットを生成してヌルパケット挿入部18に出力する。
ヌルパケット挿入部18は、TSPカウンタ値が連続値となっているときにはTSPバッファ15から順番にTSPを読み出し、TSPカウンタ値が連続値となっておらず抜けがあったときにはTSPカウンタ値が連続値となるまでヌルパケット生成部17から必要な分のヌルパケットを挿入して放送TSを復元する。本実施形態では、3セグメント形式の放送TSを圧縮した後に第2付加情報Bや第3付加情報Cが多重されているため、付加情報の位置を変えることなく放送TSを復元することができ、送信側で用いた抽出TSPテーブルを保持する必要がない。
これにより6.10Mbps(=512/63/4×3Mbps)の圧縮放送TSが8.12Mbps(=512/63Mbps)の放送TSへ変換される。
このようにして、本実施形態のSTL/TTL回線用受信装置10は、複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した連結合成TSをSTL/TTL回線にて受信する際に、圧縮放送TSを含む連結合成TSを分離し、この圧縮放送TSのTSPカウンタ値を監視して、予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットを挿入することにより当該圧縮放送TSについてデータ伸長を施して元の放送TSを復元する。
以上の構成により、3セグメント形式の放送TSを4個、1セグメント形式の放送TSを2個で構成されたVHF‐Low帯マルチメディア放送の連結合成TSを地上デジタルテレビジョン放送のSTL/TTLの1回線で伝送することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明による第2実施形態のSTL/TTL回線用送信システムについて説明する。第1実施形態では、抽出TSPテーブルを伝送パラメータ毎に設定したため、108個の表が必要となった。第2実施形態では遅延時間の増加を最低限にしながら、抽出TSPテーブルの表の数を12個(モード・ガードインターバル比の組み合わせのみ)に抑える抽出TSPテーブルを利用する例について説明する。尚、第2実施形態におけるSTL/TTL回線用送信システムに関するSTL/TTL回線用送信装置1、TS再多重装置6,7、付加情報挿入制御装置8及びSTL/TTL回線用受信装置10の各構成は第1実施形態と同じであるため、モード3、ガードインターバル1/8を例に、抽出TSPテーブルの表の数を低減させる伝送パラメータに応じた抽出TSPテーブルの作成方法について述べる。
(第2実施形態における伝送パラメータに応じた抽出TSPテーブルの作成方法)
具体的に、抽出TSPテーブル格納部93aに予め格納しておく伝送パラメータに応じた抽出TSPテーブルの作成方法について述べる。第1実施形態と同様に、削除するTSPとして、遅延量を短くすることを鑑みて、TSPカウンタ値が4n,4n+1,4n+2,4n+3(n:正の整数)の4通りのうちのいずれかを持つTSPを基準に削除対象のTSPとすることが考えられる。これら4通りの削除基準のTSPカウンタ値のそれぞれについて、削除するTSPカウンタ値のTSPの種類を確認していくことで、4通りの削除基準のうち最小の遅延量となるものを事前に決定することができる。
このとき、同じモード・ガードインターバル比の組み合わせを持つ伝送パラメータは、A/B階層の変調方式・内符号の組み合わせがそれぞれ3通りあるため、9通り存在する。そこで、同じTSPカウンタ値を持つ9個のTSPの種類について確認していく。図12にTSPカウンタ値が0から39のTSPの種類を示す。削除対象となるTSPカウンタ値のTSPのうち、1つでもA階層・B階層のTSPが存在する場合には次のTSPカウンタ値のTSPを削除することとする(例:図12におけるTSPカウンタ値=5)。さらに続くTSPについてもA階層、もしくはB階層のTSPがある場合、さらに次のTSPカウンタ値のTSPとし、これを繰り返す。例えば図12におけるTSPカウンタ値=20の場合は3パケットシフトしたTSPカウンタ値=23のヌルパケットを削除することとする。
このようにTSPカウンタ値をシフトすることでヌルパケットのみを削除対象とすることができるが、第1実施形態と同様に、シフトするTSP量の最大値がTSバッファの大きさとなり、そのまま遅延量となる。そのため、4通りのTSPカウンタ値のうち、シフトするTSP量が最小となるものを選ぶ。モード3、ガードインターバル1/8の場合、4n、4n+1、4n+2については遅延量が3パケット分となるのに対して、4n+3を基本として抽出TSPテーブルを作成すれば、遅延量が2パケット分とすることができる。
以上の要領で、抽出TSPテーブルの表の数を削減した状態で、第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システム及びSTL/TTL回線用受信装置10のときと同様の動作を実現することができる。
次に、本発明による第1実施形態又は第2実施形態のSTL/TTL回線用送信システム及びSTL/TTL回線用受信装置10において、3セグメント形式がm個、1セグメント形式がk個で構成される場合のヌルパケットの挿入によるレート調整について説明する。前述と同様に3セグメント形式の放送TSがデータ圧縮部2で圧縮放送TSへと変換され、合成部3に入力される3セグメント形式の圧縮放送TSと1セグメント形式の放送TSの伝送速度の合計は、512/63/4×(3m+k)Mbpsとなる。ここで3m+kは伝送セグメント数と等しい。そこで、合成部3において、地上デジタルテレビジョン放送の放送TSと同じ伝送速度とするには、伝送速度を16/(3m+k)倍となるように、つまり、3m+k個のTSPにつき16−3m−k個のヌルパケットを挿入する。これにより、任意のセグメント構造で一定の伝送速度の連結合成TSを伝送することが可能となる。
第1実施形態又は第2実施形態のSTL/TTL回線用送信システムにおいて、所定の付加情報を3種類の付加情報に分類し、放送TS及び圧縮した放送TSに対して個別に多重することにより、受信側で、当該圧縮した放送TSの伸長時における遅延を最小化させることができる点について、比較例を基に詳細に説明する。
(比較例)
VHF‐Low帯マルチメディア放送を上記の地上デジタル放送の放送TSによるフォーマットを用いて、地上デジタル放送と同等のSTL/TTL回線を利用できる技法として、最大14セグメントで構成されているVHF‐Low帯マルチメディア放送の合成TS を地上デジタル放送の放送TS以下(32.51Mbps(=512/63×4Mbps)以下)となるように、3セグメント形式の放送TSをデータ圧縮するにあたり、データ圧縮のために削除する予定のTSPがIIP、ACデータ及び事業者独自データとなる場合に、そのTSP以降で同じ多重フレーム内のヌルパケットと書き換えるように構成する例を比較例として説明する。
図13は、比較例のSTL/TTL回線用送信装置50の構成を示すブロック図である。図14は、比較例のSTL/TTL回線用送信装置50におけるデータ圧縮部2の構成を示すブロック図である。図15は、比較例のSTL/TTL回線用受信装置10におけるデータ伸長部14aの構成を示すブロック図である。
図13において、比較例のSTL/TTL回線用送信装置50は、セグメント構成によらず、合成TSの伝送速度を地上デジタル放送の放送TS以下にするために、3セグメント形式の放送TSに含まれるヌルパケットを削除し、圧縮放送TSへ変換する機能を有する装置であり、データ圧縮部2と、合成部3と、STL/TTL用伝送路符号化部4と、RF(Radio Frequency)送信部5とを備える。図1に示す本発明に係るSTL/TTL回線用送信装置1と比較して、図13に示すSTL/TTL回線用送信装置50は、本発明に係るデータ圧縮・付加情報多重部9の代わりに、図2に示す所定の付加情報のうち第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する付加情報を全て多重した3セグメント形式の放送TSをデータ圧縮するデータ圧縮部2を備える点で相違する。
図13に示すSTL/TTL回線用送信装置50において、データ圧縮部2は、8.12Mbps(=512/63Mbps)の放送TSを6.10Mbps(=512/63/4×3Mbps)の圧縮放送TSにデータ圧縮を行い、合成部3に出力する。ただし、この放送TSには、図2に示す所定の付加情報のうち第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する付加情報の全てが多重されているものとする。
合成部3は、入力された4個の3セグメント形式の圧縮放送TS及び2個の1セグメント形式の放送TSを合成し、ヌルパケットを追加するレート調整により一定の伝送速度を持つ1個の連結合成TSを生成して、STL/TTL用伝送路符号化部4に出力する。
STL/TTL用伝送路符号化部4は、この連結合成TSに対して所定の伝送路符号化(例えばARIB STD‐B31と同様)を施してIF信号を生成し、RF送信部5に送出する。
RF送信部5は、伝送路符号化を施した連結合成TSのIF信号を予め定められた周波数のRF信号に変換して放送波を生成し、外部に送出する。
ここで、図14に示すように、比較例のSTL/TTL回線用送信装置50におけるデータ圧縮部2は、TSPバッファ21、付加情報抽出部22、抽出TSPテーブル選択制御部23、抽出TSPテーブル格納部23a及びTSP抽出部24で構成される。
TSPバッファ21は、入力された3セグメント形式の放送TSにおける放送TSパケット(TSP)を一時格納する機能を有し、後述するTSP抽出部24の制御により所定のTSPカウンタ値を有するTSPが読み出される。
付加情報抽出部22は、放送TSの無効階層TSPにおけるIIP、或いは各TSPのダミーバイト部分に含まれる付加情報を抽出し、付加情報に含まれる所定の伝送パラメータについては抽出TSPテーブル選択制御部23に送出し、付加情報に含まれるTSPカウンタ値についてはTSP抽出部24に送出する。ここで、付加情報抽出部22は、当該放送TSについて、一旦、IIPから伝送パラメータを抽出して抽出TSPテーブル選択制御部23に送出した際には、各TSPのダミーバイト部分に含まれるTSPカウンタ値のみを抽出してTSP抽出部24に送出すればよい。
抽出TSPテーブル選択制御部23は、伝送パラメータに応じた複数の抽出TSPテーブル(前述した図9や図12と同様)を予め格納している抽出TSPテーブル格納部23aから、付加情報抽出部22で抽出された伝送パラメータに合致する抽出TSPテーブルを選択して読み出し、TSP抽出部24に出力する。
TSP抽出部24は、付加情報抽出部22から出力された付加情報の中にあるTSPカウンタ値と抽出TSPテーブル選択制御部23から出力された抽出TSPテーブルを参照して、TSPバッファ21より圧縮放送TSとして抽出するTSPを読み出して出力する。これにより8.12Mbps(=512/63Mbps)の放送TSが6.10Mbps(=512/63/4×3Mbps)の圧縮放送TSへ変換される。
このように、比較例のSTL/TTL回線用送信装置50においては、3セグメント形式の放送TSがデータ圧縮部2へ入力され、付加情報抽出部22で読み取った伝送パラメータに応じて抽出TSPテーブル選択制御部23が抽出TSPテーブル格納部23aに格納されている抽出TSPテーブルを選択する。その後、選択した抽出TSPテーブルに従ってTSP抽出部24でTSPを抽出して圧縮放送TSを生成するものである。この比較例では、入力される3セグメント形式の放送TSに各TSPのダミーバイトやIIPにて伝送する第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する付加情報の全ての情報が含まれる。一方で、データ圧縮部2におけるデータ圧縮時には伝送パラメータに応じたTSPカウンタ値を持つヌルパケットを削除することになる。付加情報を多重するTSPが予め決まっている場合は、抽出TSPテーブルを決定する際に付加情報が多重されているTSPもA階層、B階層のTSPと同じように扱うことで付加情報が圧縮時に削除されることはないが、付加情報の中には、ACデータなど予め多重TSPが決まっていない情報が存在する。
したがって、本比較例では、削除する予定のTSPがIIP、ACデータ及び事業者独自データとなる場合は、そのTSP以降で同じ多重フレーム内のヌルパケットと書き換えることで、付加情報が失われずに伝送できるようにする必要がある。このため、この比較例の技法を用いると、削除するパケット位置に付加情報が多重されている場合は圧縮により多重位置が変更されるため、伸長する際に多重位置が変更されたパケット分だけ遅延が生じてしまう。
更に、比較例のSTL/TTL回線用送信装置50から伝送される放送波を受信する比較例のSTL/TTL回線用受信装置10は、その概略構成として図10に示すものと同様であるが、図10に示すデータ伸長部14に関して、図15に示すデータ伸長部14aの構成とする必要がある。
図15において、データ伸長部14aは、TSPバッファ15aと、付加情報抽出部16aと、ヌルパケット生成部17aと、TSP出力制御部18aと、抽出TSPテーブル選択制御部19と、抽出TSPテーブル格納部19aとを備える。3セグメント形式の圧縮放送TSがそれぞれTSPバッファ15aと付加情報抽出部16aに入力される。
TSPバッファ15aは、入力された3セグメント形式の圧縮放送TSにおけるTSPを一時格納する機能を有し、後述するTSP出力制御部18aの制御により所定のTSPカウンタ値を有するTSPが読み出される。
付加情報抽出部16aは、放送TSの無効階層TSPにおけるIIP、並びに各TSPのダミーバイト部分に含まれる付加情報を抽出し、付加情報に含まれる所定の伝送パラメータについては抽出TSPテーブル選択制御部19に送出し、付加情報に含まれるTSPカウンタ値についてはヌルパケット生成部17a及びTSP出力制御部18aに送出する。ここで、付加情報抽出部16aは、当該圧縮放送TSについて、一旦、IIPから伝送パラメータを抽出して抽出TSPテーブル選択制御部18aに送出した際には、各TSPのダミーバイト部分に含まれるTSPカウンタ値のみを抽出してヌルパケット生成部17a及びTSP出力制御部18aに送出すればよい。
抽出TSPテーブル選択制御部19は、比較例のSTL/TTL回線用送信装置50におけるデータ圧縮部2と同じ伝送パラメータに応じた複数の抽出TSPテーブルを予め格納している抽出TSPテーブル格納部19aから、付加情報抽出部16aで抽出された伝送パラメータに合致する抽出TSPテーブルを選択して読み出し、ヌルパケット生成部17aに出力する。
ヌルパケット生成部17aは、付加情報抽出部16aから出力された付加情報の中にあるTSPカウンタ値と抽出TSPテーブル選択制御部19から出力された抽出TSPテーブルを参照して、ヌルパケットを生成してTSP出力制御部18aに出力する。
TSP出力制御部18aは、付加情報抽出部16aから出力された付加情報の中にあるTSPカウンタ値を基に、TSPバッファ15aからの圧縮放送TSにおけるTSPを読み出しヌルパケット生成部17aからのヌルパケットを挿入して放送TSを復元する。
このように、比較例の伸長部14aでは、本発明に係る図11に示すデータ伸長部14と比較して、本比較例では、削除する予定のTSPがIIP、ACデータ及び事業者独自データとなる場合は、そのTSP以降で同じ多重フレーム内のヌルパケットと書き換えることができるようにする付加情報抽出部16aと、送信側と共有する抽出TSPテーブルに関する制御のための抽出TSPテーブル選択制御部19及び抽出TSPテーブル格納部19aが必要になる。
これに対して、本発明による第1実施形態又は第2実施形態のSTL/TTL回線用送信システム及びSTL/TTL回線用受信装置10においては、3セグメント形式の放送TSを圧縮した後に第2付加情報Bが多重されているため、付加情報の位置を変えることなく放送TSを復元することができ、送信側で用いた抽出TSPテーブルを保持する必要がなくなるという利点を有する。
次に、本発明による第3実施形態のSTL/TTL回線用送信システム、STL/TTL回線用送信装置、TS再多重装置、付加情報挿入制御装置及びSTL/TTL回線用受信装置について説明する。
〔第3実施形態〕
(STL/TTL回線用送信システム)
図16は、本発明による第3実施形態のSTL/TTL回線用送信システムの構成を示すブロック図である。図16において、図1に示すものと対応する構成要素には、同一の参照番号を付している。第3実施形態のSTL/TTL回線用送信システムでは、付加情報挿入制御装置8を備える代わりに、付加情報挿入制御装置8aを備え、更に、各3seg用TS再多重装置6が付加情報挿入制御部62を備え、各1seg用TS再多重装置7が付加情報挿入制御部72を備えるように構成した点で、図1に示す第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムとは相違している。図16に示すその他の構成要素は、図1に示す第1実施形態のSTL/TTL回線用送信システムと同様に動作することから、その説明を省略する。また、第3実施形態におけるSTL/TTL回線用送信装置1及びSTL/TTL回線用受信装置10も、第1実施形態のSTL/TTL回線用送信装置1及びSTL/TTL回線用受信装置10と同じ構成とし、同様に動作することから、その説明を省略する。したがって、各3seg用TS再多重装置6が備える付加情報挿入制御部62と、各1seg用TS再多重装置7が備える付加情報挿入制御部72と、付加情報挿入制御装置8aについて、詳細に説明する。
図16を参照するに、本実施形態のSTL/TTL回線用送信システムは、STL/TTL回線用送信装置1と、3セグメント形式のTSに対して図2にて例示する所定の付加情報から分類された第1付加情報Aを多重して3セグメント形式の放送TSを形成する3seg用TS再多重装置6a‐1,6a‐2,6a‐3,6a‐4と、1セグメント形式のTSに対して当該所定の付加情報のうち第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する情報を多重して1セグメント形式の放送TSを形成する1seg用TS再多重装置7a‐1,7a‐2と、付加情報挿入制御装置8aとを備える。
3seg用TS再多重装置6a‐1,6a‐2,6a‐3,6a‐4は、単位送信波毎にTS再多重処理を行う装置であり、それぞれ3セグメント形式のTSに対して所定の付加情報から分類された第1付加情報Aを多重して3セグメント形式の放送TSを形成して出力するTS再多重部61と、3セグメント形式のTSに対して所定の付加情報から分類された第1付加情報AをTS再多重部61に挿入するとともに、所定の付加情報から分類された第2付加情報BをSTL/TTL回線用送信装置1におけるデータ圧縮・付加情報多重部9に送出する付加情報挿入制御部62とを備える。
1seg用TS再多重装置7a‐1,7a‐2は、単位送信波毎にTS再多重処理を行う装置であり、それぞれ1セグメント形式のTSに対して図2にて例示する所定の付加情報のうち第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する情報を多重して1セグメント形式の放送TSを形成して出力するTS再多重部71と、1セグメント形式のTSに対して当該所定の付加情報のうち第1付加情報A及び第2付加情報Bに属する情報をTS再多重部71に挿入する付加情報挿入制御部72とを備える。
付加情報挿入制御装置8aは、付加情報挿入制御部82aを備える。付加情報挿入制御部82aは、3セグメント形式の信号及び1セグメント形式の信号に関して、連結合成TSの生成時に共通に多重するための第3付加情報Cを出力する。第3付加情報Cの多重場所は、第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。
これにより、第3実施形態のSTL/TTL回線用送信システムは、VHF‐Low帯のマルチメディア放送などのセグメント連結方式によるデジタル放送信号を放送TSの形式で演奏所から送信所(STL)、送信所から送信所(TTL)に伝送する際に、所定数の3セグメント形式の放送TSと所定数の1セグメント形式の放送TSとを多重連結して合計14セグメントの連結合成TSを生成して送信することができ、更に、各データ圧縮・付加情報多重部9にて、データ圧縮後に第2付加情報Bを多重することができることから、第1実施形態と同様の効果を有することができる。また、第3実施形態におけるSTL/TTL回線用送信装置1にて、第1実施形態と同様の抽出TSPテーブルを利用することができる。
以上、特定の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述の各実施形態では、STL/TTL回線用送信装置1において、圧縮放送TSとして抽出するTSPのTSPカウンタ値(即ち、放送TSにおける削除しないTSPのTSPカウンタ値)を示す抽出TSPテーブルを保持する例を説明したが、この代わりに、圧縮放送TSとして構成するために削除するTSPのTSPカウンタ値を示す抽出TSPテーブルを保持するようにしてもよい。また、上述の実施形態では、3seg用TS再多重装置6及び1seg用TS再多重装置7としてTS再多重装置を区別して説明したが、総括して、TS再多重装置において、3セグメント形式の放送TSについては第1付加情報Aを多重する第1のTS再多重部61と、1セグメント形式の放送TSについては第1付加情報A及び第2付加情報Bの分類に属する付加情報を多重する第2のTS再多重部71のいずれか一方又は双方を備えるように構成すればよい。ここで、第1のTS再多重部61と第2のTS再多重部71の双方を備えるように構成したTS再多重装置において、前述のセグメント形式判定部81と同様な機能ブロックを設けて、放送TSに関して3セグメント形式であるか1セグメント形式であるかを判定し、セグメント形式に応じて予め分類された付加情報を多重するように構成することができる。
本発明によれば、複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した伝送信号、例えば14個以下のセグメントで連結されたマルチメディア放送の伝送信号において、セグメント構成(1セグメント形式か3セグメント形式)によらず、所定の伝送速度(例えば32.51Mbps(=512/63×4Mbps))以下で連結合成TSを構成することができるので、地上デジタルテレビジョン放送と同様のSTL/TTL回線を利用する用途に有用である。
1 STL/TTL回線用送信装置
2 比較例のデータ圧縮部
3 合成部
4 STL/TTL用伝送路符号化部
5 RF送信部
6,6‐1,6‐2,6‐3,6‐4 3seg用TS再多重装置
6a‐1,6a‐2,6a‐3,6a‐4 3seg用TS再多重装置
7,7‐1,7‐2 1seg用TS再多重装置
7a‐1,7a‐2 1seg用TS再多重装置
8,8a 付加情報挿入制御装置
9,9‐1,9‐2,9‐3,9‐4 データ圧縮・付加情報多重部
10 STL/TTL回線用受信装置
11 RF受信部
12 STL/TTL用伝送路復号部
13 分離部
14 データ伸長部
14a 比較例のデータ伸長部
15 TSPバッファ
15a 比較例のTSPバッファ
16 TSPカウンタ値抽出部
16a 比較例の付加情報抽出部
17 ヌルパケット生成部
17a 比較例のヌルパケット生成部
18 ヌルパケット挿入部
18a 比較例のTSP出力制御部
19 比較例の抽出TSPテーブル選択制御部
19a 比較例の抽出TSPテーブル格納部
21 比較例のTSPバッファ
22 比較例の付加情報抽出部
23 比較例の抽出TSPテーブル選択制御部
23a 比較例の抽出TSPテーブル格納部
24 比較例のTSP抽出部
31‐1,31‐2,31‐3,31‐4 付加情報付加部
32‐1,32‐2 付加情報付加部
33 TS合成部
34 ヌルパケット生成部
35 レート調整部
50 比較例のSTL/TTL回線用送信装置
61 TS再多重部
62 付加情報挿入制御部
71 TS再多重部
72 付加情報挿入制御部
81 セグメント形式判定部
82,82a 付加情報挿入制御部
91 TSPバッファ
92 TSPカウンタ値抽出部
93 抽出TSPテーブル選択制御部
93a 抽出TSPテーブル格納部
94 TSP抽出部
95 付加情報多重部

Claims (10)

  1. 複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した連結合成TSをSTL/TTL回線にて送信するSTL/TTL回線用送信システムであって、
    当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち所定のセグメント形式の放送TSのTSPカウンタ値を監視し、該放送TSの伝送パラメータに応じて予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットを削除することにより当該放送TSについてデータ圧縮を施した圧縮放送TSを生成し、圧縮放送TSとデータ圧縮を施していない放送TSとを連結し連結合成TSを生成し、前記連結合成TSに対して予め定められた伝送路符号化を施してSTL/TTL回線にて外部に送信するSTL/TTL回線用送信手段と、
    当該放送TSのTSPに関する付加情報を第1付加情報とし、各事業者によって随時変更される情報とIIPで伝送される付加情報を第2付加情報として分類しておき、当該圧縮放送TSに関してデータ圧縮を施す前に前記第1付加情報を圧縮対象の放送TSに多重し、当該データ圧縮を施した後に前記第2付加情報を当該圧縮放送TSに多重する付加情報挿入制御手段と、
    を備えることを特徴とする、STL/TTL回線用送信システム。
  2. 前記STL/TTL回線用送信手段は、前記複数種のセグメント形式の放送TSに多重する付加情報のうち連結送信に関する情報として分類された第3付加情報を、前記連結合成TSの生成時に、前記複数種のセグメント形式の放送TSの各々に多重して合成する合成手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載のSTL/TTL回線用送信システム。
  3. 複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した連結合成TSをSTL/TTL回線にて送信するSTL/TTL回線用送信装置であって、
    当該複数種のセグメント形式の放送TSに多重する付加情報のうち、当該放送TSのTSPに関する付加情報は第1付加情報とし、各事業者によって随時変更される付加情報とIIPで伝送される付加情報は第2付加情報とし、連結送信に関する付加情報は第3付加情報として予め分類されており、
    当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち前記1付加情報が多重された所定のセグメント形式の放送TSのTSPカウンタ値を監視し、該放送TSの伝送パラメータに応じて予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットを削除することにより当該放送TSについてデータ圧縮を施して圧縮放送TSを生成し、当該データ圧縮を施した後に前記第2付加情報を多重するデータ圧縮・付加情報多重手段と、
    前記圧縮放送TSと、当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち当該データ圧縮を施していない放送TSとを連結し、前記第3付加情報を付与した連結合成TSを生成する合成手段と、
    前記連結合成TSに対して予め定められた伝送路符号化を施してSTL/TTL回線にて外部に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする、STL/TTL回線用送信装置。
  4. 当該削除する前記予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットは、前記伝送パラメータに応じて前記放送TSの遅延量が最小となるように予め定められていることを特徴とする、請求項3に記載のSTL/TTL回線用送信装置。
  5. 前記合成手段は、当該複数種のセグメント形式の放送TSを任意に連結することによるセグメント構成によらず、前記連結合成TSの伝送速度を前記STL/TTL回線で伝送可能な一定の伝送速度となるようにヌルパケットを挿入する手段を備えることを特徴とする、請求項3又は4に記載のSTL/TTL回線用送信装置。
  6. 複数種のセグメント形式の放送TSについて、セグメント形式に応じて予め定められた付加情報を多重して放送TSを生成するTS再多重装置であって、
    当該複数種のセグメント形式の放送TSに多重する付加情報のうち、当該放送TSのTSPに関する付加情報は第1付加情報とし、各事業者によって随時変更される付加情報とIIPで伝送される付加情報は第2付加情報として予め分類されており、
    前記複数種のセグメント形式の放送TSのうち3セグメント形式の放送TSについては前記第1付加情報を多重する第1のTS再多重部と、前記複数種のセグメント形式の放送TSのうち1セグメント形式の放送TSについては前記第1付加情報及び前記第2付加情報の分類に属する付加情報を多重する第2のTS再多重部のいずれか一方又は双方を備えることを特徴とするTS再多重装置。
  7. 複数種のセグメント形式の放送TSについて、セグメント形式に応じて予め定められた付加情報を多重して放送TSを生成する付加情報挿入制御装置であって、
    当該複数種のセグメント形式の放送TSに多重する付加情報のうち、当該放送TSのTSPに関する付加情報は第1付加情報とし、各事業者によって随時変更される付加情報とIIPで伝送される付加情報は第2付加情報として予め分類されており、
    前記複数種のセグメント形式の放送TSのうち3セグメント形式の放送TSについては前記第1付加情報を多重し、前記複数種のセグメント形式の放送TSのうち1セグメント形式の放送TSについては前記第1付加情報及び前記第2付加情報の分類に属する付加情報を多重するように制御する付加情報挿入制御部を備えることを特徴とする付加情報挿入制御装置。
  8. 複数種のセグメント形式の放送TSについて所定のセグメント数以下で任意に連結し合成した連結合成TSをSTL/TTL回線にて受信するSTL/TTL回線用受信装置であって、
    送信側で、当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち所定のセグメント形式の放送TSについて該放送TSの伝送パラメータに応じて予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットを削除することによりデータ圧縮が施された圧縮放送TSと、当該複数種のセグメント形式の放送TSのうち当該データ圧縮を施していない放送TSとを連結し合成した連結合成TSを当該複数種のセグメント形式の放送TSへと分離する分離手段と、
    前記圧縮放送TSのTSPカウンタ値を監視し、TSPカウンタ値が連続値となっているときには前記圧縮放送TSを分離した順にTSPを連接し、TSPカウンタ値が連続値となっていないときにはTSPカウンタ値が連続値となるまでヌルパケットを挿入して放送TSを復元するデータ伸長手段と、
    を備えることを特徴とする、STL/TTL回線用受信装置。
  9. 当該削除する前記予め定められたTSPカウンタ値のヌルパケットは、前記伝送パラメータに応じて前記放送TSの遅延量が最小となるように予め定められていることを特徴とする、請求項8に記載のSTL/TTL回線用受信装置。
  10. 前記分離手段は、送信側にて前記STL/TTL回線で伝送可能な一定の伝送速度となるように挿入されたヌルパケットを削除する手段を備えることを特徴とする、請求項8又は9に記載のSTL/TTL回線用受信装置。
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