JP2014101424A - フィルム状シール材、ヘミング加工方法および車両用ドア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属製パネルのヘミング加工に用いられるフィルム状シール材8であって、樹脂材料から形成された粘着力を有する第1フィルム層8aと、樹脂材料から形成された粘着力を有するフィルム層であって第1フィルム層8aよりも厚みの厚い第2フィルム層8cと、第1フィルム層8aと第2フィルム層8cとの間に介設される、ガラスクロスからなる補強層8bとを含む。第2フィルム層8cの厚みt1は、フィルム状シール材8の厚みt0の50%〜90%に設定される。
【選択図】図2
Description
鋼板をプレス加工することによりインナパネル3を製造するとともに、アルミニウム合金板をプレス加工することによりアウタパネル4を製造する。これにより、所定形状のインナパネル3とアウタパネル4とを準備する。この際、インナパネル3には、その表面に油膜(例えば鉱油に油膜調整剤などが含有されたもの)を形成する。また、アウタパネル4は、その端部(アウタパネル4の下辺部および前後両側辺部)、つまりヘミング加工により上記折り返し部4aとなる部分を予め直角に折り曲げておく(図5(a)参照)。
フィルム状シール材8を準備する。このフィルム状シール材8は、図4に示すように、三層構造を有するシール材であり、同図の紙面に直交する方向に延びる帯状を成す。フィルム状シール材8は、それぞれ、粘着力(接着力)を有する熱硬化性の樹脂製フィルムからなる二つのフィルム層、当例ではエポキシ樹脂を主成分とする樹脂製フィルムからなる第1フィルム層8a、第2フィルム層8cと、これら第1フィルム層8aと第2フィルム層8cとの間に介在するガラスクロス又は不織布からなる補強層8bとを含み、これらが互いに接着されることにより積層一体化された構造を有する。
フィルム状シール材8を、アウタパネル4の車室側の側面であってその端部を含む所定領域に貼付ける。詳しくは、図5(a)に示すように、フィルム状シール材8を、前記切込部9の位置で直角に折り曲げ、当該折り曲げ部分をアウタパネル4の端部折り曲げ部分に対応させた状態で、第2フィルム層8cを介してアウタパネル4に貼付ける。
図5(b)に示すように、インナパネル3の端部3aをフィルム状シール材8(第1フィルム層8a)に重ね合わせ、アウタパネル4に対してインナパネル3を位置決めする。
図5(c)、図6(a)、(b)に示すように、インナパネル3の端部3aを内包するようにアウタパネル4の端部折り曲げ部分をプレス加工、又はロール成形などによりヘミング加工する。これによりアウタパネル4の折り返し部4aでインナパネル3の端部3aをその厚み方向に挟み込み、インナパネル3とアウタパネル4とを接合する。
上述のようにしてインナパネル3とアウタパネル4とが互いに接合されたパネル接合体に対して電着塗装および吹き付け塗装を施し、その後、塗装焼き付け(ベーク)処理を施す。塗装焼き付け処理は、当例では大凡170°Cで上記パネル接合体を加熱することにより行う。また、これら塗装工程及びベーク工程は、塗装の種類等に応じて複数回繰り返し実施する。なお、このようにパネル接合体に塗装焼き付け処理が施されると、フィルム状シール材8の各フィルム層8a、8b及びシール剤10が硬化し、これによりインナパネル3とアウタパネル4とが完全な接合状態となる。この際、前記フィルム状シール材8については、第1フィルム層8aと第2フィルム層8cとの間にガラスクロスからなる補強層8bが介在しているため、熱収縮によるクラック等の発生が効果的に抑制される。また、比較剛性の高い補強層8bとインナパネル3との間に厚みの小さい第1フィルム層8aが介在していることで、インナパネル3の端部に対するフィルム状シール材8の保持効果が向上し、これによりインナパネル3とアウタパネル4とが安定的に接合されることとなる。これにより、図2に示すような、ドア本体部1が完成する。
2 窓枠部
3 インナパネル
4 アウタパネル
4a 折り返し部
6 ヘム部
8 フィルム状シール材
8a 第1フィルム層
8b 補強層
8c 第2フィルム層
10 シール剤
Claims (9)
- 金属製パネルのヘミング加工に用いられるフィルム状シール材であって、
粘着力を有する樹脂材料から形成される第1フィルム層と、
粘着力を有する樹脂材料から形成されるフィルム層であって前記第1フィルム層よりも厚みの大きい第2フィルム層と、
前記第1フィルム層と前記第2フィルム層との間に介設される、ガラスクロス又は不織布からなる補強層とを含むことを特徴とするフィルム状シール材。 - 請求項1に記載のフィルム状シール材において、
前記第2フィルム層は、その厚みが、当該フィルム状シール材の厚みの50%〜90%に設定されていることを特徴とするフィルム状シール材。 - 請求項1又は2に記載のフィルム状シール材を用いたヘミング加工方法であって、
表面に油膜が形成された金属製の第1パネルと、金属製の第2パネルとを準備するパネル準備工程と、
前記フィルム状シール材を準備するシール材準備工程と、
前記第2パネルのうちその端部を含む所定領域に対して、前記フィルム状シール材をその第2フィルム層を介して貼付けるシール材貼付け工程と、
前記第1パネルの端部を、前記フィルム状シール材の第1フィルム層に重ね合わせるとともに、前記第2パネルに対して予め定められた位置に位置決めする位置決め工程と、
前記第1パネルの端部を内包するように前記第2パネルの端部を折り返すヘミング加工工程と、を含むことを特徴とするヘミング加工方法。 - 請求項3に記載のヘミング加工方法において、
前記パネル準備工程では、前記第2パネルとして、その端部がほぼ直角に折り曲げられたものを準備し、
前記シール材準備工程では、前記フィルム状シール材として、前記第2フィルム層側の表面に、当該フィルム状シール材の厚み方向への切込部が形成されたものを準備し、
前記シール材貼付け工程では、前記フィルム状シール材を前記切込部の位置でほぼ直角に折り曲げ、当該折り曲げ部分を前記第2パネルの折り曲げ部分に対応させた状態で、当該フィルム状シール材を前記第2パネルの前記所定領域に貼付ける、ことを特徴とするヘミング加工方法。 - ヘミング加工方法であって、
表面に油膜が形成された金属製の第1パネルと、金属製の第2パネルとを準備するパネル準備工程と、
粘着力を有する樹脂材料から形成される第1フィルム材と、粘着力を有する樹脂材料から形成されるフィルム材であって前記第1フィルム材よりも厚みの大きい第2フィルム材と、ガラスクロス又は不織布からなる補強材とを準備するシール材準備工程と、
前記第2パネルのうち、その端部を含む所定領域に対して前記第2フィルム材、前記補強材および前記第1フィルム材をこの順番で貼付けて積層するシール材貼付け工程と、
前記第1パネルの端部を、前記第1フィルム材に重ね合わせるとともに、前記第2パネルに対して予め定められた位置に位置決めする位置決め工程と、
前記第1パネルの端部を内包するように前記第2パネルの端部を折り返すヘミング加工工程と、を含むことを特徴とするヘミング加工方法。 - 請求項5に記載のヘミング加工方法において、
前記第2フィルム材は、その厚みが、当該第2フィルム材、前記補強材および前記第1フィルム材を積層した積層体の厚みの50%〜90%に設定されていることを特徴とするヘミング加工方法。 - 請求項5又6に記載のヘミング加工方法であって、
前記パネル準備工程では、前記第2パネルとして、その端部がほぼ直角に折り曲げられたものを準備し、
前記シール材準備工程では、前記第2フィルム材として、その表面に厚み方向への切込部が形成されたものを準備し、
前記シール材貼付け工程では、前記第2フィルム材を前記切込部の位置でほぼ直角に折り曲げ、当該折り曲げ部分を前記第2パネルの折り曲げ部分に対応させた状態で、当第2フィルム材を前記第2パネルの前記所定領域に貼付ける、ことを特徴とするヘミング加工方法。 - 請求項3乃至7の何れか一項に記載のヘミング加工方法を用いて製造される車両用ドアであって、
インナパネルとアウタパネルとを製造するパネル製造工程と、
前記インナパネルを前記第1パネルとするとともに前記アウタパネルを前記第2パネルとして、前記ヘミング加工方法を用いて前記インナパネルと前記アウタパネルとを接合一体化することによりパネル接合体を製造するパネル接合工程と、
前記パネル接合体に塗装を施す塗装工程と、
前記塗装が施された前記パネル接合体に加熱処理を施すベーク工程と、がこの順番で実施されることにより製造されることを特徴とする車両用ドア。 - 請求項8に記載の車両用ドアにおいて、
前記インナパネルは鋼製パネルであり、前記アウタパネルは軽金属製パネルであることを特徴とする車両用ドア。
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