JP2014096870A - 管路形成部材、それを用いた管路、および管路形成方法 - Google Patents

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Abstract

【構成】 管路形成部材10は、短管形状に形成される本体12と、軸方向に隣り合う管路形成部材の本体どうしを接続するソケット34およびゴム輪36とを備えている。本体12は、周方向に分離可能な第1および第2本体部材16,18を組み合わせることによって形成され、その内部空間が、電力ケーブル102等の収容スペースとして用いられる。また、ソケット34は、周方向に分離可能な第1および第2ソケット部材38,40を組み合わせることによって形成される。ソケット34は、隣り合う各管路形成部材10の本体12にまたがるように設けられ、そのソケット34の内周面と各本体12の外周面との間には、周方向の一部が分断されたゴム輪36が全周に亘って介在される。
【効果】 水密性を有した管路を簡単に形成することが可能である。
【選択図】図1

Description

この発明は、管路形成部材、それを用いた管路、および管路形成方法に関し、特にたとえば、内部に電力ケーブル等のケーブルが敷設された管路の内部に新しくケーブル保護管路を形成するために用いられる、管路形成部材、それを用いた管路、および管路形成方法に関する。
従来のこの種の管路形成部材をケーブルの保護管部材として利用している一例が特許文献1に開示されている。
この特許文献1の補修用ケーブル保護管部材は、第1割管部と第2割管部とを組み合わせることによって形成され、第1割管部の内面には、ガイド部が設けられている。特許文献1では、ガイド部の外面を接着面として利用して、ガイド部の外面と第2割管部の内面とを接着剤によって接着することによって、第1割管部と第2割管部とを接着接合し、一体化した管状の補修用ケーブル保護管部材を形成している。そして、そのようにして形成した補修用ケーブル保護管部材の外面に半割継手を嵌め、補修用ケーブル保護管部材どうしを軸方向に接続することによって、補修用ケーブル保護管を形成するようにしている。
また、特許文献2には、ケーブル布設済み保護管補修方法の一例が開示されている。特許文献2では、円周方向に湾曲した弾性基材の湾曲内部へケーブルを入れた後、弾性基材の湾曲方向の端部同士を結合手段により結合することによって管状補修材(ケーブル保護管部材)を形成し、その内部にケーブルを通した状態の管状補修材を保護管(既設管)内へ挿入するようにしている。
特開2006−271140号[H02G 1/06] 特開2007−124794号[H02G 1/06]
上述したような特許文献1および2の技術を電力ケーブルが敷設された電力管の内部に新たに管路を形成することに応用することは可能であるものの、特許文献1の技術では、合成樹脂製の第1割管部と第2割管部とを接着接合させるようにしているので、その際には、たとえば有機溶剤系接着剤などを利用することとなり、しかも、敷設されたケーブルを第1割管部と第2割管部との間に挟み込む必要があるので、第1割管部と第2割管部とを一体化させる作業をたとえばマンホール内で行わなければならない。
ここで、一般的に、有機溶剤系接着剤は有機溶剤を含んでいるので有害であり、マンホールのような狭小な空間内で使用するためには、作業者が蒸気などを吸わないように換気などを適宜行う必要があるので、特許文献1の技術では、第1割管部と第2割管部とを接着接合によって一体化させる際に、常に換気に注意せねばならず、作業性が悪い。
また、特許文献2の技術では、接続した管状補修材の間の水密性を保持するためには、先に保護管内へ挿入した管状補修材の開口端部へ次の管状補修材の開口端部を接続手段によって接続してから、さらに、先の管状補修材の開口端部と次の管状補修材の開口端部にシーリング剤を塗布する必要がある。つまり、特許文献2の技術では、施工現場での複雑な作業が必要となり、作業性が悪い。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、管路形成部材、それを用いた管路、および管路形成方法を提供することである。
この発明の他の目的は、簡単な作業で既設管内に新たな管路を形成することができる、管路形成部材、それを用いた管路、および管路形成方法を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、軸方向に連続させることによって既設管の内部に新たに管路を形成する管路形成部材であって、周方向に分離可能な本体部材からなり、かつそれらを接合させたときに筒形状を形成する本体、周方向に分離可能なソケット部材からなり、かつそれらを接合させたときに筒形状を形成し、本体と軸方向に隣接する他の管路形成部材の本体とにまたがるように設けられるソケット、および周方向の一部で分断され、本体および他の管路形成部材の本体の外周面とソケットの内周面との間に全周に亘って介在されるゴム輪を備える、管路形成部材である。
第1の発明では、管路形成部材(10)は、軸方向に連続させることによって既設管の内部に新たに管路(100)を形成するものであり、短管形状に形成される本体(12)と、軸方向に隣り合う管路形成部材の本体どうしを接続するソケット(34)およびゴム輪(36,76)とを備えている。本体は、周方向に分離可能な本体部材(16,18)を組み合わせることによって構成され、本体部材どうしを接合した状態において筒形状を形成し、その内部空間が、たとえば電力ケーブル(102)等の収容スペースとして用いられる。また、ソケットは、周方向に分離可能なソケット部材(38,40)を組み合わせることによって構成され、ソケット部材どうしを接合した状態において筒形状を形成し、隣り合う各管路形成部材の本体にまたがるように設けられる。ソケットの内側には、ゴム輪が設けられる。ゴム輪には、周方向の一部を分断する分断部(44)が形成されており、この分断部を開閉することによって、たとえば電力ケーブル等に着脱させることが可能である。そして、管路形成部材どうしを接続するときには、ソケットの内周面と各本体の外周面との間に全周に亘ってゴム輪が介在される。
第1の発明によれば、隣り合う各管路形成部材の本体にまたがるようにソケットを設置して、各本体の外周面とソケットの内周面との間をゴム輪によって止水するだけの簡単な作業で、水密性を有した管路を形成することが可能である。
第2の発明は、第1の発明に従属し、各本体の外周面とソケットの内周面との間でゴム輪が圧縮されることによって、分断端部どうしが水密的に圧着される。
第2の発明では、管路形成部材(10)どうしを接続するときに、隣り合う各管路形成部材の本体(12)の外周面とソケット(34)の内周面との間に介在されたゴム輪(36,76)は、各本体12の外周面とソケットの内周面との間で圧縮され、それによって、分断部(44)を挟んだ分断端部どうしが水密的に圧着される。
第2の発明によれば、既設ケーブルなどに取り付け可能なように周方向の一部を分断したゴム輪によっても、各本体の外周面とソケットの内周面との間を確実に止水することができる。すなわち、ゴム輪の作業性を確保しつつ、止水性能を向上させることが可能である。
第3の発明は、第1または2の発明に従属し、ゴム輪は、ソケットの軸方向の両端部のそれぞれに設けられ、一方のゴム輪は、本体の外周面とソケットの内周面との間に介在され、他方のゴム輪は、他の管路形成部材の本体の外周面とソケットの内周面との間に介在される。
第3の発明では、たとえば、ソケット(34)の軸方向の両端付近の内周面には、周方向に延びるゴム輪溝(42)がそれぞれ形成され、各ゴム輪溝にゴム輪(36)が収容される。そして、一方のゴム輪は、一方の管路形成部材(10)の本体(12)の外周面とソケットの内周面との間に全周に亘って介在され、他方のゴム輪は、他方の管路形成部材の本体の外周面とソケットの内周面との間に全周に亘って介在される。
第4の発明は、第1ないし3のいずれかの発明に従属し、ゴム輪は、一方の分断端部に形成される第1接合部および他方の分断端部に形成される第2接合部を有し、第1接合部と第2接合部とを接合させた状態でソケットの内周面と各本体の外周面との間に介在される。
第4の発明では、ゴム輪(36,76)の分断部(44)を挟んだ一方の分断端部には、第1接合部(46)が形成され、他方の分断端部には、第1接合部と接合可能な第2接合部(48)が形成される。そして、ゴム輪は、分断部を閉じて第1接合部と第2接合部とを接合した状態で、ソケット(34)の内周面および本体(12)の外周面に介在される。
第4の発明によれば、本体の外周面とソケットの内周面との間をより確実に止水することができる。
第5の発明は、第1ないし3のいずれかの発明に従属し、ゴム輪は、分断端部どうしをオーバーラップさせた状態でソケットの内周面と各本体の外周面との間に介在される。
第5の発明では、ゴム輪(36,76)は、分断部(44)を挟んだ分断端部どうしをオーバーラップさせた状態で、ソケット(34)の内周面および本体の外周面に介在される。そして、たとえば、ソケットの内周面と本体の外周面との間でゴム輪が圧縮されることによって、オーバーラップさせたゴム輪の周方向の各端部どうしが水密的に圧着されて、ソケットの内周面と各本体の外周面との間がゴム輪によって止水される。
第5の発明によれば、本体の外周面とソケットの内周面との間をより確実に止水することができる。
第6の発明は、第1ないし5のいずれかの発明に従属し、本体は、一方の本体部材に形成される第1嵌合部、他方の本体部材に形成されかつ第1嵌合部と嵌まり合う第2嵌合部、および第1嵌合部と第2嵌合部とを嵌合させた状態で第1嵌合部と第2嵌合部との間を止水する第1止水材を含み、接続部材は、一方のソケット部材に形成される第3嵌合部、他方のソケット部材に形成されかつ第3嵌合部と嵌まり合う第4嵌合部、および第3嵌合部と第4嵌合部とを嵌合させた状態で第3嵌合部と第4嵌合部との間を止水する第2止水材を含む。
第6の発明では、本体(12)は、周方向に分離可能な第1および第2本体部材(16,18)を組み合わせることによって形成される。第1本体部材(16)のたとえば周方向両側縁には、第1嵌合部(26,58)が形成され、第2本体部材(18)のたとえば周方向両側縁には、第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部(28,60)が形成される。そして、第1本体部材と第2本体部材とを上下に突き合わせたり、第1本体部材と第2本体部材とを軸方向に摺動させることによって、第1嵌合部および第2嵌合部が嵌合される。第1嵌合部と第2嵌合部との間は、第1止水材(30,62)によって止水される。また、ソケットは、周方向に分離可能な第1および第2ソケット部材(38,40)を組み合わせることによって形成される。第1ソケット部材(38)のたとえば周方向両側縁には、第3嵌合部(50,70)が形成され、第2ソケット部材(40)のたとえば周方向両側縁には、第1嵌合部と嵌合可能な第4嵌合部(52,72)が形成される。そして、第1ソケット部材と第2ソケット部材とを上下に突き合わせたり、第1ソケット部材と第2ソケット部材とを軸方向に摺動させることによって、第3嵌合部および第4嵌合部が嵌合される。第3嵌合部と第4嵌合部との間は、第2止水材(54,74)によって止水される。
第7の発明は、第1ないし6のいずれかの発明に従属し、本体の外周面には、周方向に延びる突条が形成され、ソケットの内面には、突条を収容する離脱防止溝が形成される。
第7の発明では、本体(12)の外周面には、周方向に延びる突条(64)が形成される。また、ソケット(34)の内面には、離脱防止溝(66)が形成される。
第7の発明によれば、本体とソケットとの間に離脱力が作用しても、突条部が離脱防止溝に係止されることによって、本体およびソケットの互いに離れる方向の動きを規制することによって、本体とソケットとの離脱を防止することができる。
また、離脱防止溝に本体の突条部を軸方向に移動可能な状態で収容するようにすれば、管路に伸縮機能を付与することができ、耐震性が得られる。
第8の発明は、第1ないし7のいずれかの発明の管路形成部材を軸方向に連続させることによって形成した管路であって、軸方向に隣り合う各管路形成部材の本体をソケットの内部に挿入するとともに、各本体の外周面とソケットの内周面との間に全周に亘ってゴム輪を介在させた、管路である。
第7の発明では、管路(100)は、軸方向に隣り合う各管路形成部材(10)の本体(12)の端部どうしにまたがるようにソケット(34)を設置して、各本体の外周面とソケットの内周面との間にゴム輪(36)を介在させて、管路形成部材を軸方向に水密的に連続させることによって形成される。
第9の発明は、第1ないし7のいずれかの管路形成部材を軸方向に連続させることによってケーブル保護管路を形成する管路形成方法であって、(a)本体部材どうしをケーブルを挟み込んで接合して、本体を配置するステップ、(b)ソケット部材どうしをケーブルを挟み込んで接合して、ソケットを配置するステップ、(c)ゴム輪の内部にケーブルを挿通させて、そのゴム輪を本体の外周面とソケットの内周面との間の位置に配置するステップ、および(d)ステップ(a)でケーブル周辺に配置した本体とステップ(b)でケーブル周辺に配置したソケットとを接続するとともに、ステップ(c)で配置したゴム輪をその分断端部どうしを水密的に圧着させて本体の外周面とソケットの内周面との間に全周に亘って介在させるステップ
第9の発明では、ステップ(a)において、管路形成部材(10)の本体部材(16,18)どうしをケーブル(102)を挟み込んで接合し、ケーブル周辺に本体(12)を配置する。ステップ(b)において、ソケット部材(38,40)どうしをケーブルを挟み込んで接合し、ケーブル周辺にソケット(34)を配置する。ステップ(c)において、分断部(44)からゴム輪(36)の内部にケーブルを挿通させて、本体の外周面とソケットの内周面との間の位置、すなわち本体の外周面上やソケットの内周面上にゴム輪を配置する。そして、ステップ(d)において、本体の後方側にソケットを接続するとともに、本体の外周面とソケットの内周面との間でゴム輪を圧縮させることにより分断端部どうしを水密的に圧着させて、本体の外周面とソケットの内周面との間に全周に亘ってゴム輪を介在させる。
第9の発明によれば、水密性を有した管路を簡単に形成することが可能である。
この発明によれば、本体どうしを周方向に分離可能なゴム輪およびソケットによってゴム輪接合して接続するようにしているので、管路形成部材どうしの接続時の作業性を向上させることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例の管路形成部材を用いたケーブル保護管路を電力管の内部に形成した様子を簡略的に示す図解図である。 (a)は、図1の管路形成部材を示す斜視図であり、(b)は、図1の管路形成部材を模式的に示す図解図である。 図2の本体を示す平面図である。 図3のIV―IV線における本体の断面を示す断面図である。 (a)は、図2のソケットを示す軸方向の断面図であり、(b)は、図2のソケットを示す周方向の断面図である。 軸方向に隣り合う管路形成部材の本体どうしを接続部材によって接続した様子を示す図解図である。 (a)は、図2のゴム輪の分断部を開いた状態を示す図解図であり、(b)は、図2のゴム輪の分断部を閉じた状態を示す図解図である。 電力ケーブルに管路形成部材の本体を取り付ける様子を示す図解図である。 電力ケーブルに管路形成部材の接続部材を取り付ける様子を示す図解図である。 電力ケーブルに取り付けた本体を接続部材によって接続する様子を示す図解図である。 この発明の別の一実施例の管路形成部材を示す斜視図である。 図11のゴム輪を示す図解図である。 ゴム輪の他の一例を示す図解図である。 ゴム輪のさらに他の一例を示す図解図である。 この発明のさらに別の一実施例の管路形成部材の軸方向断面を示す断面図である。 図15の本体の周方向断面を示す断面図である。 図15の本体と接続部材とを接続する様子を示す図解図である。 図15の本体と接続部材とを接続する様子を示す図解図である。 図15の本体と接続部材とを接続する様子を示す図解図である。 この発明のさらに別の一実施例の管路形成部材の軸方向断面を示す断面図である。 図20のソケットの周方向断面を示す断面図である。 図20の本体とソケットとを接続する様子を示す図解図である。 図20の本体とソケットとを接続する様子を示す図解図である。 この発明のさらに別の一実施例の管路形成部材を示す斜視図である。 図24の管路形成部材を軸方向に接続した様子を示す図解図である。 ゴム輪のさらに他の一例を示す図解図である。
図1および図2を参照して、この発明の一実施例である管路形成部材10は、軸方向に連続させることによって管路を形成するものであり、短管形状の本体12と、軸方向に隣り合う管路形成部材10の本体12どうしを接続するための接続部材14(ソケット34、ゴム輪36)とを備えている。
以下、この明細書では、管路形成部材10をケーブル保護管路形成部材として利用し、電力ケーブル102が敷設された電力管104の内部に挿入して、ケーブル保護管路100を新しく形成する実施例について説明するが、これに限定される必要はなく、この管路形成部材10は、下水管の補修や改築、通信ケーブルの保護管路の形成など様々な用途に利用可能であることに留意されたい。
図2に示すように、管路形成部材10の本体12は、たとえば、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABS(アクリロニトリル・ブタジエンゴム・スチレン)などの合成樹脂からなり、射出成形等によって短管形状(筒形状)に形成される。
図2および図3に示すように、本体12は、互いに分離可能な第1本体部材16および第2本体部材18(分割体16,18)を組み合わせることによって形成され、この第1本体部材16と第2本体部材18とを接合した状態において、その断面形状が略真円形となる。本体12の外径は、たとえば140mmであり、その軸方向の長さは、たとえば500mmである。第1本体部材16および第2本体部材18は、略半割り短円筒状に形成されており、本体12は、第1本体部材16と第2本体部材18とを分離させることによって、その中央付近で周方向に開閉可能とされている。
本体12は、図4に示すように、管壁として機能する管路部20を含み、この管路部20の内部(空間)が、電力管104に管路形成部材10を挿入するときに、電力ケーブル102の収容スペースとして用いられる。
具体的には、第1本体部材16は、断面が略半円弧状の第1管壁22を含み、第2本体部材18は、断面が略半円弧状の第2管壁24を含む。そして、第1本体部材16と第2本体部材18とを接合して、第1管壁22と第2管壁24とを協働させることによって、電力ケーブル102を収容するための管路部20が形成される。
さらに、第1管壁22および第2管壁24には、互いに嵌まり合う第1嵌合部26および第2嵌合部28が設けられる。
第1嵌合部26は、第1管壁22の周方向両側縁にそれぞれ形成される。たとえば、第1嵌合部26は、上方に向けて窪んだ凹部26aを有しており、第1管壁22の軸方向の全長に亘って連続して形成される。また、第2嵌合部28は、第2管壁24の周方向両側縁にそれぞれ形成される。たとえば、第2嵌合部28は、第1嵌合部26の凹部26aに対応した(つまり、嵌合可能な)形状であって、下方向に突き出す凸部28aを有しており、第2管壁24の軸方向の全長に亘って連続して形成される。そして、第1嵌合部26と第2嵌合部28とを上下に突き合わせて嵌合させたときに、第2嵌合部28の凸部28aが第1嵌合部26の凹部26a内に収容される。
さらに、凹部26aの底面、または凸部28aの先端には、合成ゴムまたはエラストマ等からなる第1止水材30が設けられる。たとえば、第1止水材30は、薄い板状または円筒状に形成され、第1本体部材16と第2本体部材18とを接合した(嵌合させた)状態で第1嵌合部26と第2嵌合部28とに接触してそれらの間を止水し、延いては、第1本体部材16と第2本体部材18との間を止水する。
また、図3に示すように、管路部20の軸方向の両端部の外周面は、それぞれ段差状に縮径して軸方向に延びており、そこに縮径部32が形成される。縮径部32の外径は、管路部20の外径より小さく設定され、たとえば120mmである。
図2に戻って、本体12の軸方向の一方端部には、接続部材14が設けられる。接続部材14は、短管形状のソケット34と、ソケット34の内側に設けられる2つのゴム輪36とを含む。
図5に示すように、ソケット34は、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABS(アクリロニトリル・ブタジエンゴム・スチレン)などの合成樹脂からなり、射出成形等によって短管形状(筒形状)に形成される。
ソケット34は、互いに分離可能な第1ソケット部材38および第2ソケット部材40(分割体38および40)を組み合わせることによって形成され、この第1ソケット部材38と第2ソケット部材40とを接合した状態において、その断面形状が略真円形となる。ソケット34の外径は、たとえば145mmであり、その軸方向の長さは、たとえば100mmである。また、第1ソケット部材38および第2ソケット部材40は、略半割り短円筒状に形成されており、ソケット34は、この第1ソケット部材38と第2ソケット部材40とを分離させることによって、その中央付近で周方向に開閉可能とされている。
ソケット34の軸方向の両端付近の内周面には、周方向に延びるゴム輪溝42がそれぞれ形成されており、各ゴム輪溝42に上述したゴム輪36が収容される。ソケット34は、管路形成部材10どうしを接続するときには、図6に示すように、隣り合う各管路形成部材10の本体12どうしにまたがるように設置される。そして、ソケット34のゴム溝42に収容された各ゴム輪36が、一方の管路形成部材10の本体12の外周面と、他方の管路形成部材10の本体12の外周面とにそれぞれ接触する。
ゴム輪36は、合成ゴムまたはエラストマ等からなり、全体として円環状に形成される。ゴム輪36には、周方向の一部を分断する分断部44が形成されており、図7(a)に示すように、分断部44を開閉することによって、ゴム輪36を管路形成部材10の本体12に着脱させることが可能となる。ゴム輪36の分断部44を挟んだ一方の分断端部には、端面から中央部が突出した第1接合部46が形成され、他方の分断端部には、端面の中央部を窪ませた第2接合部48が形成される。そして、図7(b)に示すように、ゴム輪36の第1接合部46と第2接合部48とを接合した状態(つまり、分断部44を閉じた状態)において、略真円形に形成される。リング部分52の外径は、ゴム溝42の内径と略等しくなるように設定され、たとえば130mmであり、その厚みは、たとえば8mmである。
さらに、図5に戻って、第1ソケット部材38および第2ソケット部材40の側壁(管壁)には、互いに嵌まり合う第3嵌合部50および第4嵌合部52が設けられる。第3嵌合部50は、第1ソケット部材38の側壁の周方向両側縁にそれぞれ形成される。たとえば、第3嵌合部50は、上方向に突き出す凸部50aを有しており、第1ソケット部材38の側壁の軸方向に沿ってゴム輪溝42どうしの間の範囲に連続して形成される。また、第4嵌合部52は、第2ソケット部材40の側壁の周方向両側縁にそれぞれ形成される。たとえば、第4嵌合部52は、第3嵌合部50の凸部50aに対応した(つまり、嵌合可能な)形状であって、下方に向けて窪んだ凹部52aを有している。そして、第3嵌合部50と第4嵌合部52とを嵌合させたときに、第4嵌合部52の凹部52aの内部に第3嵌合部50の凸部50aが収容される。
さらに、凸部50aの先端、または凹部52aの底面には、合成ゴムまたはエラストマ等からなる第2止水材54が設けられる。たとえば、第2止水材54は、薄い板状または円筒状に形成され、第1ソケット部材38と第2ソケット部材40とを接合した(嵌合させた)状態で第3嵌合部50と第4嵌合部52とに接触してそれらの間を止水し、延いては、第1ソケット部材38と第2ソケット部材40との間を止水する。
図4−図10を参照して、このような管路形成部材10を用いて、電力ケーブル102が敷設された電力管104の内部全体に新しくケーブル保護管路100を形成する方法を以下に示す。
なお、一例として、電力管104は、土中に埋設されている鋼管等であって、その両端部には、マンホール(図示せず)が形成されているものとするが、これに限定される必要はない。
先ず、マンホールの内部で、電力管104の一方の端部開口の付近の電力ケーブル102周辺に管路形成部材10の本体12を配置する。
具体的には、図8(a)および(b)に示すように、第1本体部材16と第2本体部材18とで電力ケーブル102を挟み込む。そして、その状態で第1嵌合部26と第2嵌合部28とを嵌合させる(図4参照)ことによって、管路形成部材10の管路部20の中に電力ケーブル102を挿通させる。
次に、図9(a)および(b)に示すように、先に取り付けた管路形成部材10の本体12の後方側、つまり挿入方向の反対側の電力ケーブル102周辺に、接続部材14を配置する。
具体的には、先ず、ソケット34の第1ソケット部材38と第2ソケット部材40とで電力ケーブル102を挟み込む。そして、その状態で第3嵌合部50と第4嵌合部52とを嵌合させる(図5参照)ことによって、ソケット34の中に電力ケーブル102を挿通させる。それから、分断部44を開いた2つのゴム輪36の各々を、内部に電力ケーブル102を挿通させるようにして第1接合部44と第2接合部66とを接合させ、分断部44を閉じた状態にして(図7参照)、2つのゴム輪36をそれぞれゴム輪溝42に収容する。
それから、ソケット34を前方に移動(スライド)させて、先行する管路形成部材10の本体12の軸方向の後方側の端部を接続部材14の内部に挿入し、本体12と接続部材14とを接続する。このとき、ソケット34の前方側のゴム溝42に収容されたゴム輪36が、本体12の外周面とソケット34の内周面とに全周に亘って接触し、ソケット34の内周面と本体12の外周面との間に介在されたゴム輪36が圧縮されることにより、ゴム輪36の分断端部どうしが(つまり、第1接合部46と第2接合部48とが)水密的に圧着され、本体12と接続部材14とが水密的に接続されることとなる。
次に、図10(a)に示すように、ソケット34の後方側の電力ケーブル102周辺に、上述と同じ要領で、後続する管路形成部材10の本体12を取り付ける。そして、図10(b)に示すように、後続する管路形成部材10の本体12を前方に移動させて、その本体12の軸方向の前方側の端部を接続部材14の内部に挿入し、接続部材14と後続する管路形成部材10の本体12とを接続する。このとき、ソケット34が各管路形成部材10の本体12にまたがるように設置され、ソケット34の後方側のゴム溝42に収容されたゴム輪36は、後続する管路形成部材10の本体12の外周面とソケット34の内周面とに全周に亘って接触し(図6参照)、ソケット34の内周面と本体12の外周面との間に介在されたゴム輪36が圧縮されることにより、ゴム輪36の分断端部どうしが水密的に圧着され、軸方向に隣り合う各管路形成部材10の本体12どうしが接続部材14によって水密的に接続されることとなる。
次に、後続する管路形成部材10の本体12の後方側の端部に、上述と同じ要領で、接続部材14を接続し、そのようにして形成したケーブル保護管路100を、後方側つまり挿入方向の反対側に配置されている接続部材14の端部を残して、電力管104内に押し込む。
それから、ケーブル保護管路100の後方側に、上述と同じ要領で、新たな管路形成部材10の本体12を取り付けて、ケーブル保護管路100の後方側の端部と、新たな管路形成部材10の本体12の前方側の端部とを、接続部材14によって水密的に接続し、その後、新たな管路形成部材10の本体12の長さ分だけケーブル保護管路100を電力管104内に押し込む。
そして、これをケーブル保護管路100の先端が電力管104の他方の端部開口に到達するまで繰り返し、電力管104の内部全体にケーブル保護管路100を形成して、作業を終了する。
以上のように、この実施例では、管路形成部材10の本体12どうしを周方向に分離可能なソケット34およびゴム輪36によってゴム輪接合して接続するようにしているので、ケーブル保護管路100を簡単に形成することができる。
すなわち、隣り合う各管路形成部材10の本体12を電力ケーブル102に取り付けて、各本体12の端部どうしにまたがるようにソケット34を設置するとともに、分断部44を開いて電力ケーブル102に取り付けたゴム輪36によって各本体12の外周面とソケット34の内周面との間を止水するだけの簡単な作業で、管路形成部材10どうしを水密的に接続して、ケーブル保護管路100を形成することが可能である。
したがって、この実施例によれば、軸方向に隣り合う管路形成部材10どうしを水密的に接続するのにシーリング剤などを塗布する必要はなく、電力ケーブル102に本体12やソケット34を取り付けるために接着剤などを使用する必要も当然ないので、管路形成部材10どうしの接続時の作業性を向上させることができ、延いては、水密性を有した管路100を簡単に形成することが可能になる。
その上、この実施例では、電力ケーブル102に取り付け容易なようにゴム輪36の周方向の一部を分断部44によって分断しているものの、ソケット34の内周面と各本体12の外周面との間でゴム輪36を圧縮することによって、分断端部どうしを水密的に圧着させるようにしているので、本体12の外周面とソケット34の内周面との間を確実に止水することが可能である。すなわち、この実施例によれば、ゴム輪36の作業性を確保しつつ、止水性能を向上させることが可能である。
なお、上述の実施例では、管路形成部材10を連続させて電力管104の挿入口側から押し込む方法によって、ケーブル保護管路100を電力管104の内部に挿入したが、これに限定される必要はなく、電力管104の引出口側からロープ等で牽引する方法によって、電力管104の内部へ管路形成部材10を挿入するようにしてもよい。
また、上述の実施例では、ゴム輪36をその第1接合部50と第2接合部52とを接合した状態で隣り合う各管路形成部材10の本体12の外周面とソケット34の内周面との間に介在させたが、これに限定される必要はなく、第1接合部50と第2接合部52とを互いに嵌合可能な形状に形成するようにしてもよい。
さらにまた、必ずしもゴム輪36をその第1接合部50と第2接合部52とが接合するように形成する必要はなく、隣り合う各管路形成部材10の本体12の外周面とソケット34の内周面との間に全周に亘って介在させることができるのであれば、ゴム輪36の形状や寸法は適宜変更することが可能である。
たとえば、図11に示す管路形成部材10の他の一実施例では、ゴム輪36をその分断端部どうしをオーバーラップさせた(部分的に重ねた)状態でソケット34の内周面と各本体12の外周面との間に介在させるようにしている。以下、図2の実施例と同様の部分については、同じ参照番号を用い、その説明を省略或いは簡略化する。
図11および図12に示すように、ゴム輪36には、周方向の一部を分断する分断部44が形成され、この分断部44を開いたときのゴム輪36の長さは、リング部分52の円周方向の長さより大きく設定されており、たとえば450mmである。そして、ゴム輪36は、分断部44を挟んだ分断端部どうしをオーバーラップさせた状態において、本体12を囲む略真円形のリング部分52が形成される。リング部分52の外径は、ゴム溝42の内径と略等しくなるように設定され、たとえば130mmである。
このようなゴム輪36はその分断端部どうしをオーバーラップさせた状態でソケット34のゴム溝42内に収容される。そして、ゴム輪36をソケット34の内周面と各本体12の外周面との間に介在させると、ソケット34の内周面と各本体12の外周面との間でゴム輪36が圧縮されることによって、オーバーラップさせたゴム輪36の周方向の各端部どうしが水密的に圧着されて、ソケット34の内周面と各本体12の外周面との間がゴム輪36によって止水される。
この実施例においても、軸方向に隣り合う管路形成部材10どうしをシーリング剤などを塗布する必要はなく、電力ケーブル102に本体12やソケット34を取り付けるために接着剤などを使用する必要も当然ないので、水密性を有した管路100を簡単に形成することが可能である。
また、たとえば、図13に示すように、径の大きいゴム輪36を細長い楕円状に延ばし、その長手方向の両端部を突き合わせるようにして、本体12を囲む略真円形のリング部分52を形成するようにしてもよい。この場合には、ゴム輪36の突き合わせた長手方向の両端部どうしの間隙が分断部44として機能する。
このようなゴム輪36はその長手方向の両端部どうし(つまり、リング部分52の分断端部どうし)を突き合わせた状態でソケット34のゴム溝42内に収容される。そして、ゴム輪36をソケット34の内周面と各本体12の外周面との間に介在させると、ゴム輪36の突き合わせた長手方向の両端部どうしが水密的に圧着されて、ソケット34の内周面と各本体12の外周面との間がゴム輪36によって止水される。
ただし、この場合にも、ゴム輪36の長手方向の両端部どうしをオーバーラップさせた状態でソケット34の内周面および各本体12の外周面に接触させるようにしてもよい。
さらにまた、必ずしもソケット34一方のゴム溝42に収容されたゴム輪36を一方の管路形成部材10の本体の外周面とソケット34の内周面との間に介在させるとともに、他方のゴム溝42に収容されたゴム輪36を他方の管路形成部材10の本体の外周面とソケット34の内周面との間に介在させる必要はない。
たとえば、図14に示す接続部材14の変形実施例のように、ソケット34の軸方向の両端部を除いた範囲の内面に軸方向に長い1つのゴム溝42を形成し、そのゴム溝42の内部に略真円筒形に形成される1つのゴム輪34を収容して、このゴム輪34を隣り合う各管路形成部材10の本体12の外周面とソケット34の内周面との間に介在させるようにしてもよい。この場合には、ソケット34から本体12の抜けを防止できるように、本体12のソケット34への収容部分、つまり縮径部32をやや長めに形成すると好適である。また、ソケット34から本体12の抜けを防止できるように、ゴム輪36の軸方向端部の内面を楔形状に形成するようにしてもよい。
なお、上述の各実施例のいずれも、管路形成部材10の本体12と接続部材14とをゴム輪接合するようにしたが、これに加えて、本体12および接続部材14のそれぞれに、互いに係止可能な係止手段を形成するようにしてもよい。
たとえば、図示は省略するが、本体12の外周面にL字状の切り欠きを形成するとともに、ソケット34の内周面に突起を形成し、または、本体12の外周面に突起を形成するとともに、ソケット34の内周面にL字状の切り欠きを形成し、管路形成部材10の本体12と接続部材14とをゴム輪接合した後で、ソケット34を回転させるなどして突起を切り欠きに係止させるようにしてもよい。
また、たとえば、図示は省略するが、本体12の外周面に雄ねじ部を形成するとともに、ソケット34の内周面に雌ねじ部を形成し、管路形成部材10の本体12と接続部材14とをゴム輪接合した後で、本体12の雄ねじ部とソケット34のソケット34の雌ねじ部を螺合させるようにしてもよい。
このように本体12および接続部材14に互いに係止可能な係止手段を形成することにより、本体12とソケット34との間に離脱力が作用しても、係止部どうしが係止されることによって、本体12およびソケット34の互いに離れる方向の動きが規制されるため、本体12とソケット34との離脱を防止することができる。
さらに、上述の各実施例のいずれも、本体12の管路部20を断面真円形に形成し、その内部をそのまま電力ケーブル102の収容スペースとして用いるようにしたが、これに限定される必要はない。この管路形成部材10を他種の管路を形成するために適用可能であることは上述したとおりであるが、他種の管路を形成するために適用する場合などには、本体12の管路部20の断面形状は任意の形状に形成してもよく、一例として、下水管を形成するために適用する場合などには、断面楕円形(卵形)に形成してもよい。また、下水管に新たに通信ケーブル等を挿入することが可能なように、管路とともにその内部に収容スペースを形成できるような断面形状に形成してもよい。
また、上述の各実施例ではいずれも、第1嵌合部26および第2嵌合部28を嵌合させることによって第1本体部材16と第2本体部材18とを接合し、第3嵌合部50および第4嵌合部52を嵌合させることによって第1ソケット部材38と第2ソケット部材40とを接合したが、これに限定される必要はない。各分割体には、係止、係合などの適宜な接合構造を採用することができ、さらに、たとえば、ステンレスバンド等の締め付け具によって、分割体どうしを外側から締め付けて接合させるようにしてもよいし、各分割体を接着接合するようにしてもよい。
さらにまた、上述の各実施例ではいずれも、本体12の軸方向端部に段差状に縮径した縮径部32が形成され、この縮径部32の外周面とソケット34の内周面との間をゴム輪36によって止水したが、これに限定される必要はない。
たとえば、本体12の軸方向の端部に縮径部32を形成せずに、本体12の外周面とソケット34の内周面との間をゴム輪36によって止水するようにしてもよい。この場合には、ソケット34が本体12よりもより外径方向に突き出すこととなるが、このソケット34が移動補助部として機能し、ケーブル保護管路100を電力管104内に挿入するときに、ケーブル保護管路100と電力管104の内面との接触面積を小さくして、ケーブル保護管路100の移動に対する摩擦力を低減させることとなる。ただし、本体12の外周面上に別途、ソケット34の外周面よりも外径方向に突き出した移動補助部を形成するようにしてもよい。
また、本体12の縮径部32をソケット34の厚みに対応させるようにして、本体12と接続部材14とを接続した時に、本体12の外周面とソケット34の外周面とが軸方向に連続するようにしてもよい。
さらに、上述の各実施例ではいずれも、各分割体が半割り短円筒状に形成され、本体12やソケット34は、その中央付近で周方向に開閉可能とされたが、これに限定される必要はなく、周方向の長さが異なる2つの分割体を組み合わせて本体12やソケット34を形成するようにしてもよいし、3つ以上の分割体を組み合わせて本体12やソケット34を形成するようにしてもよい。要は、本体12やソケット34が周方向に分離可能な分割体を接合することによって形成されていればよい。
さらにまた、上述の各実施例ではいずれも、第1本体部材16の第1嵌合部26と第2本体部材18の第2嵌合部28とを上下に突き合わせて嵌合させたが、これに限定される必要はなく、第1本体部材16および第2本体部材18を摺動させることによって第1嵌合部と第2嵌合部とを嵌合させてもよい。
図15に示す管路形成部材10のさらに他の一実施例では、本体12と接続部材14との間に離脱防止機能を付与するようにしている。以下、図2の実施例と同様の部分については、同じ参照番号を用い、その説明を省略或いは簡略化する。
図15に示すように、本体12は、互いに分離可能な第1本体部材16および第2本体部材18を組み合わせることによって形成され、この第1本体部材16と第2本体部材18とを接合した状態において、その断面形状が略真円形となる。
本体12の第1本体部材16は、周方向の断面が約90°の円弧状に形成される第1管壁54を有しており、第1管壁54の周方向両側縁には、第1嵌合部58がそれぞれ形成される。また、第2本体部材18は、周方向の断面がたとえば約270°の円弧状に形成される第2管壁56を有しており、第2管壁56の周方向両側縁には、第2嵌合部60がそれぞれ形成される。
たとえば、第1嵌合部58は、下方向に突き出す凸部58aを有しており、第1管壁54の軸方向の全長に亘って連続して形成される。また、第2嵌合部60は、第1嵌合部58の凸部58aに対応した(つまり、嵌合可能な)形状であって、上方に向けて窪んだ凹部60aを有しており、第2管壁56の軸方向の全長に亘って連続して形成される。そして、第1嵌合部58の凸部58aを第2嵌合部60の凹部60aの軸方向の端(開放端)から凹部60a内に嵌め込み(差し込み)、その状態で第1本体部材16と第2本体部材18とを摺動させることによって、第1嵌合部58と第2嵌合部60とを嵌合させることが可能である。
さらに、凹部60aの底面、または凸部58aの先端には、合成ゴムまたはエラストマ等からなる第1止水材62が設けられており、この第1止水材62によって第1嵌合部58と第2嵌合部60との間が止水される。
また、図15に戻って、本体12の軸方向の両端部の外周面は、それぞれ段差状に縮径して軸方向に延びており、そこに縮径部32が形成される。縮径部32の軸方向の長さは、詳細は後述するように、ソケット34内で本体12の第1本体部材16のやりとりを容易に行えるように、本体12のソケット34への差し込み部分(挿入部分)の長さの2倍程度の大きさに設定され、たとえば100mmである。
さらに、第2本体部材18の縮径部32の外周面には、それぞれ周方向に延びる突条部64が形成される。突条部64は、本体12のソケット34への差し込み部分において、ゴム輪36への当たり部分(接触部分)よりも中央側の所定位置に形成され、その軸方向の長さは、たとえば10mmである。
また、ソケット34の軸方向の両端部の内面には、周方向に延びる離脱防止溝66がそれぞれ形成される。離脱防止溝66は、ソケット34と本体12との接続時に、隣り合う管路形成部材10の各本体12の突条部64を収容する部材であり、その軸方向の長さは、突条部64の軸方向の長さよりも大きくなるように設定され、たとえば30mmである。このようにすることによって、離脱防止溝66内に軸方向に移動可能な状態で本体12の突条部64が収容されて、伸縮機能が付与されることとなる。
また、ソケット34の内面の離脱防止溝66よりも奥側には、ゴム輪溝42が形成される。ゴム輪溝42は、ソケット34の軸方向の両側のそれぞれに形成される。一方のゴム輪溝42ともう一方のゴム輪溝42とは、ソケット34内で本体12の第1本体部材16のやりとりを容易に行えるように、本体12のソケット34への差し込み部分(挿入部分)の長さの半分程度の大きさの間隔を隔てて配置されている。
図17−19を参照して、このような管路形成部材10どうしを接続するときには、先ず、電力ケーブル102周辺に接続部材14を配置する。すなわち、ソケット34の第1ソケット部材38と第2ソケット部材40とで電力ケーブル102を挟み込み、その状態で第3嵌合部50と第4嵌合部52とを嵌合させることによって、ソケット34の中に電力ケーブル102を配置し、さらに、ソケット34の各ゴム輪溝42にゴム輪36をそれぞれ収容する。
次に、接続部材14の後方側、つまり挿入方向の反対側に、本体12を接続する。
具体的には、第2本体部材18の軸方向の前方側の端部を縮径するように力を与えて弾性変形させて、その状態のまま第2本体部材18を接続部材14の後方側に挿入する。そして、接続部材14の内部で第2本体部材18に与えた力を解放し、図17(a)に示すように、第2本体部材18の突条部64をソケット34の離脱防止溝66に収容する。続いて、図17(b)に示すように、第1本体部材16を第2本体部材18との間に電力ケーブル102を挟み込むように配置して、第1嵌合部58の凸部58aを第2嵌合部60の凹部60aの軸方向の端から凹部60a内に嵌め込み、第1本体部材16と第2本体部材18とを摺動させることによって、第1嵌合部58と第2嵌合部60とを嵌合させながら第1本体部材16を接続部材14の内部に挿入する。
続いて、本体12の後方側に、後続する管路形成部材10の接続部材14を接続する。
具体的には、先ず、本体12の後方側において、電力ケーブル102周辺に後続する管路形成部材10の接続部材14を取り付ける。それから、図18に示すように、本体12の第1本体部材16を前方に摺動させて、先行する管路形成部材10の接続部材14(のソケット34)のより奥側まで差し込む。こうすることにより、図19(a)に示すように、本体12の後端部は第2本体部材18のみで構成されるようになる。そして、第2本体部材18の後方側の端部を縮径するように力を与えて弾性変形させ、その状態で、後続する管路形成部材10の接続部材14を前方に移動させて、第2本体部材18の後方側の端部を接続部材14の内部に挿入する。そして、接続部材14の内部で第2本体部材18の後方側の端部に与えた力を解放し、図19(b)に示すように、第2本体部材18の突条部64をソケット34の離脱防止溝66に収容する。それから、本体12の第1本体部材16を摺動させて後方に戻し、再び本体12を構成する。
次に、新しく接続した接続部材14の後方側に、上述と同じ要領で、本体12を接続する。これによって、軸方向に隣り合う各管路形成部材10どうしが水密的に接続されることとなる。
この実施例においても、軸方向に隣り合う管路形成部材10どうしを水密的に接続するのにシーリング剤などを塗布する必要はなく、電力ケーブル102に本体12やソケット34を取り付けるために接着剤などを使用する必要も当然ないので、水密性を有した管路100を簡単に形成することが可能になる。
さらに、この実施例では、本体12の突条部64をソケット34の離脱防止溝66に収容するようにしているので、本体12とソケット34との間に離脱力が作用しても、突条部64が離脱防止溝66に係止されることによって、本体12およびソケット34の互いに離れる方向の動きを規制することができる。したがって、本体12とソケット34との離脱を防止することができる。
しかも、この実施例では、本体12の突条部64を軸方向に移動可能な状態でソケット34の離脱防止溝66に収容するようにしているので、ケーブル保護管路100に伸縮機能を付与することができ、耐震性が得られる。
なお、第1ソケット部材38の第3嵌合部50と第2ソケット部材40の第4嵌合部52とを上下に突き合わせて嵌合させる代わりに、図20に示す管路形成部材10のように、第1ソケット部材38の第3嵌合部70と第2ソケット部材40の第4嵌合部72とを軸方向に摺動させて接合するようにしてもよい。そして、その場合に、ゴム輪36を本体12の軸方向の端部の外周面に設けるようにしてもよい。
図20に示す管路形成部材10は、本体12と接続部材14との間に離脱防止機能を付与した管路形成部材10のさらに他の一実施例であり、本体12の軸方向の一方端部の縮径部32の外周面には、ゴム溝68が形成されており、そのゴム溝68にゴム輪36が設けられる。また、本体12の軸方向の他方端部には、ソケット34が設けられる。
ソケット34は、互いに分離可能な第1ソケット部材38および第2ソケット部材40を組み合わせることによって形成され、この第1ソケット部材38と第2ソケット部材40とを接合した状態において、その断面形状が略真円形となる。
図21に示すように、第1ソケット部材38は、周方向の断面が約90°の円弧状に形成され、その周方向両側縁には、第3嵌合部70がそれぞれ形成される。また、第2ソケット部材40は、周方向の断面がたとえば約270°の円弧状に形成されその周方向両側縁には、第3嵌合部70と嵌まり合う第4嵌合部72がそれぞれ形成される。たとえば、第3嵌合部70は、下方向に突き出す凸部70aを有しており、第4嵌合部72は、第3嵌合部70の凸部70aに対応した(つまり、嵌合可能な)形状であってかつ上方に向けて窪んだ凹部72aを有している。そして、第3嵌合部70の凸部70aを第4嵌合部72の凹部72aの軸方向の端(開放端)から凹部72a内に嵌め込み、その状態で第1ソケット部材38と第2ソケット部材40とを摺動させることによって、第3嵌合部70と第4嵌合部72とを嵌合させることが可能である。また、凹部72aの底面、または凸部70aの先端には、合成ゴムまたはエラストマ等からなる第2止水材74が設けられ、この第2止水材74によって第3嵌合部70と第4嵌合部72との間が止水される。
また、図20に戻って、ソケット34の軸方向の両端部の内面には、周方向に延びる離脱防止溝66がそれぞれ形成される。
さらに、ソケット34の一方、この実施例では後方の離脱防止溝66よりも奥側の内面には、ゴム輪溝42が形成され、このゴム輪溝42内に、ゴム輪36が収容される。
図22および図23を参照して、このような管路形成部材10どうしを接続するときには、先ず、電力ケーブル102周辺にソケット34を配置し、ソケット34のゴム輪溝42にゴム輪36を収容する。
次に、図22に示すように、そのソケット34の後方側、つまり挿入方向の反対側に、本体12を接続する。
具体的には、第2本体部材18の軸方向の前方側の端部を縮径するように力を与えて弾性変形させ、その状態のままソケット34の後方側に第2本体部材18を挿入する。そして、ソケット34の内部で第2本体部材18に与えた力を解放して、第2本体部材18の突条部64をソケット34の離脱防止溝66に収容させる。それから、第1本体部材16の第1嵌合部58の凸部58aを第2嵌合部60の凹部60aの軸方向の端から凹部60a内に嵌め込み、第1本体部材16と第2本体部材18とを摺動させることによって、第1嵌合部58と第2嵌合部60とを嵌合させながら第1本体部材16を接続部材14の内部に挿入する。
続いて、先に取り付けた管路形成部材10の本体12の後方側に、後続する管路形成部材10のソケット34を接続する。
具体的には、先ず、本体12のゴム溝68にゴム輪36を装着する。そして、図23(a)に示すように、第2ソケット部材40に力を与えて周方向に拡径するよう弾性変形させ、その状態で、第2ソケット部材40の離脱防止溝66内に第2本体部材18の突条部64を収容する。そして、第2ソケット部材40に与えた力を解放し、第2ソケット部材40を本体12の後方側の端部に取り付ける。それから、図23(b)に示すように、第1ソケット部材38の第3嵌合部70の凸部70aを第2ソケット部材40の第4嵌合部72の凹部72aの軸方向の端から凹部72a内に嵌め込み、第1ソケット部材38と第2ソケット部材40とを摺動させることによって、第3嵌合部70と第4嵌合部72とを嵌合させながらソケット34を構成する。
それから、新しく取り付けたソケット34のゴム輪溝42にゴム輪36を収容するとともに、そのソケット34の後方側に、上述と同じ要領で、本体12を接続する。これによって、軸方向に隣り合う各管路形成部材10どうしが水密的に接続されることとなる。
なお、この実施例においても、図15に示す実施例と同じように、本体12の縮径部32の軸方向の長さを、本体12のソケット34への差し込み部分(挿入部分)の長さの2倍程度の大きさに設定するようにしてもよい。こうすることにより、新しく接続する管路形成部材10のソケット34と本体12とがすでに接続された状態であっても、第1ソケット部材38を後方側の本体12上にスライドさせることができるようになるので、その管路形成部材10を先行する管路形成部材10の後方側に接続することが容易になる。
さらにまた、図24に示す管路形成部材10のように、本体12の軸方向の両端部の外周面にそれぞれゴム輪76を設けるようにしてもよい。
図24に示す管路形成部材10のさらに他の一実施例では、本体12の軸方向の端部の縮径部32の外周面に、図示しないゴム溝が形成されており、そのゴム溝にゴム輪76が設けられる。
ゴム輪76は、分断部44を間に挟んで第1ゴム輪部材78および第2ゴム輪部材80に分割されており、第1本体部材16の外面上には、略半円弧状の第1ゴム輪部材78が設けられ、第2本体部材18の外面上には、略半円弧状の第2ゴム輪部材80が設けられる。そして、第1本体部材16と第2本体部材18とを組み合わせて、第1ゴム輪部材78および第2ゴム輪部材80の周方向の端部どうしを突き合わせた状態において、ゴム輪36が略真円形の円環状に形成される。また、ゴム輪36は、第1本体部材16と第2本体部材18とを分離させることによって、その中央付近で周方向に開閉可能にされている。
このような管路形成部材10どうしを接続するときには、図25に示すように、隣り合う管路形成部材10の各ソケット34の内周面と本体12の外周面との間にゴム輪76を介在させるようにする。こうすることにより、周方向に突き合わせた各ゴム輪部材70,72の周方向の端部どうしがソケット34の内周面との間で圧縮されることにより水密的に圧着され、ソケット34の内周面と各本体12の外周面との間がゴム輪76によって止水される。
この実施例においても、軸方向に隣り合う管路形成部材10どうしを水密的に接続するのにシーリング剤などを塗布する必要はなく、電力ケーブル102に本体12やソケット34を取り付けるために接着剤などを使用する必要も当然ないので、水密性を有した管路100を簡単に形成することが可能になる。
なお、この実施例では、ゴム輪36の周方向断面はたとえば真円形に形成されるが、これに限定される必要はない。図示は省略するが、ゴム輪76の周方向断面が矩形になるように形成してもよいし、図26に示すように、ゴム輪76の周方向断面を楔形状に形成して、それによって本体12に対するソケット34の抜け防止効果を付加するようにしてもよい。
また、この実施例においても、各ゴム輪部材70,72の周方向の両端部を各本体部材16,18よりもやや外側まで延出させるようにして、各ゴム輪部材70,72の周方向の端部どうしをオーバーラップさせた状態で各ソケット34の内周面に接触させるようにしてもよい。
なお、上述した径や高さ等の具体的数値は、いずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
10 …管路形成部材
12 …本体
16 …第1本体部材
18 …第2本体部材
26,58 …第1嵌合部
28,60 …第2嵌合部
34 …ソケット
36,76 …ゴム輪
32 …第1ソケット部材
34 …第2ソケット部材
44 …分断部
50,70 …第3嵌合部
52,72 …第4嵌合部
100 …ケーブル保護管路
102 …電力ケーブル
104 …電力管

Claims (9)

  1. 軸方向に連続させることによって既設管の内部に新たに管路を形成する管路形成部材であって、
    周方向に分離可能な本体部材からなり、かつそれらを接合させたときに筒形状を形成する本体、
    周方向に分離可能なソケット部材からなり、かつそれらを接合させたときに筒形状を形成し、前記本体と軸方向に隣接する他の管路形成部材の本体とにまたがるように設けられるソケット、および
    周方向の一部で分断され、前記本体および前記他の管路形成部材の本体の外周面と前記ソケットの内周面との間に全周に亘って介在されるゴム輪を備える、管路形成部材。
  2. 各本体の外周面と前記ソケットの内周面との間で前記ゴム輪が圧縮されることによって、前記ゴム輪の分断端部どうしが水密的に圧着される、請求項1記載の管路形成部材。
  3. 前記ゴム輪は、前記ソケットの軸方向の両端部のそれぞれに設けられ、
    一方の前記ゴム輪は、前記本体の外周面と前記ソケットの内周面との間に介在され、他方の前記ゴム輪は、前記他の管路形成部材の本体の外周面と前記ソケットの内周面との間に介在される、請求項1または2記載の管路形成部材。
  4. 前記ゴム輪は、一方の分断端部に形成される第1接合部および他方の分断端部に形成される第2接合部を有し、前記第1接合部と前記第2接合部とを接合させた状態で各本体の外周面と前記ソケットの内周面との間に介在される、請求項1ないし3のいずれかに記載の管路形成部材。
  5. 前記ゴム輪は、分断端部どうしをオーバーラップさせた状態で前記ソケットの内周面と各本体の外周面との間に介在される、請求項1ないし3のいずれかに記載の管路形成部材。
  6. 前記本体は、
    一方の前記本体部材に形成される第1嵌合部、
    他方の前記本体部材に形成されかつ前記第1嵌合部と嵌まり合う第2嵌合部、および
    前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とを嵌合させた状態で前記第1嵌合部と前記第2嵌合部との間を止水する第1止水材を含み、
    前記接続部材は、
    一方の前記ソケット部材に形成される第3嵌合部、
    他方の前記ソケット部材に形成されかつ前記第3嵌合部と嵌まり合う第4嵌合部、および
    前記第3嵌合部と前記第4嵌合部とを嵌合させた状態で前記第3嵌合部と前記第4嵌合部との間を止水する第2止水材を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の管路形成部材。
  7. 前記本体の外周面には、周方向に延びる突条が形成され、
    前記ソケットの内面には、前記突条を収容する離脱防止溝が形成される、請求項1ないし6のいずれかに記載の管路形成部材。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の管路形成部材を軸方向に連続させることによって形成した管路であって、
    軸方向に隣り合う各管路形成部材の本体をソケットの内部に挿入するとともに、各本体の外周面と前記ソケットの内周面との間に全周に亘ってゴム輪を介在させた、管路。
  9. 請求項1ないし7のいずれかに記載の管路形成部材を軸方向に連続させることによってケーブル保護管路を形成する管路形成方法であって、
    (a)本体部材どうしをケーブルを挟み込んで接合して、本体を配置するステップ、
    (b)ソケット部材どうしを前記ケーブルを挟み込んで接合して、ソケットを配置するステップ、
    (c)ゴム輪の内部に前記ケーブルを挿通させて、そのゴム輪を前記本体の外周面と前記ソケットの内周面との間の位置に配置するステップ、および
    (d)前記ステップ(a)でケーブル周辺に配置した本体と前記ステップ(b)でケーブル周辺に配置したソケットとを接続するとともに、前記ステップ(c)で配置したゴム輪をその分断端部どうしを水密的に圧着させて前記本体の外周面と前記ソケットの内周面との間に全周に亘って介在させるステップを含む、管路形成方法。
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