JP2014093807A - ステータ用端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ステータ用端子を小さくし得る技術を提供する。
【解決手段】 端子70の端子部78は、本体82と挿入部84と溶着部86とを備える。挿入部84は、端子部78を支持するためにステータに挿入される。溶着部86は、ステータのコイル線が溶着される。挿入部84がステータに挿入されている状態で、挿入部84の表面のうちの一部は、端子支持部から露出する。挿入部84の表面のうち、端子支持部から露出する露出面と反対側の面は、端子支持部に対向する。溶着部86の一端は、本体82の他方側に接続されている。溶着部84の中間部分は、本体82の他方側から本体82の一方側に伸びていると共に、本体82と間隔を開けて対向している。溶着部86の他端は、コイル線が溶着部86に溶着されている状態で、露出面に当接する。
【選択図】 図4
【解決手段】 端子70の端子部78は、本体82と挿入部84と溶着部86とを備える。挿入部84は、端子部78を支持するためにステータに挿入される。溶着部86は、ステータのコイル線が溶着される。挿入部84がステータに挿入されている状態で、挿入部84の表面のうちの一部は、端子支持部から露出する。挿入部84の表面のうち、端子支持部から露出する露出面と反対側の面は、端子支持部に対向する。溶着部86の一端は、本体82の他方側に接続されている。溶着部84の中間部分は、本体82の他方側から本体82の一方側に伸びていると共に、本体82と間隔を開けて対向している。溶着部86の他端は、コイル線が溶着部86に溶着されている状態で、露出面に当接する。
【選択図】 図4
Description
本明細書では、モータのステータに用いられるステータ用端子を開示する。
特許文献1には、ステッピングモータの固定子に用いられる端子部材が開示されている。端子部材は、固定子に挿着される支持部と、固定子巻線に固着されるフック部とを備える。フック部は、固定子巻線を挟んだ状態で二つに折り曲げられ、電気抵抗溶接手段によって固定子巻線に固着される。
特許文献1の技術では、フック部が折り曲げられた状態では、フック部の先端は、フック部に当接する。即ち、固定子巻線は、フック部のみによって保持される。この構成では、フック部の寸法が大きくなり、そのために端子全体の寸法が大きくなる。
本明細書で開示される技術は、モータのステータに用いられるステータ用端子である。ステータ用端子は、少なくとも1個の端子部を備える。端子部は、本体と挿入部と溶着部とを備える。挿入部は、本体の一方側から伸びており、端子部を支持するためにステータに設けられている端子支持部に挿入される。溶着部は、本体の他方側から伸びており、ステータのコイル線が溶着される。挿入部が端子支持部に挿入されている状態で、挿入部の表面のうちの一部は、端子支持部から露出する。挿入部の表面のうち、端子支持部から露出する露出面と反対側の面は、端子支持部に対向する。溶着部の一端は、本体の他方側に接続されている。溶着部の中間部分は、本体の他方側から本体の一方側に伸びていると共に、本体と間隔を開けて対向している。溶着部の他端は、コイル線が溶着部に溶着されている状態で、露出面に当接する。
この構成によれば、ステータ用端子は、ステータのコイル線が、溶着部の中間部分と本体との間に位置する状態で、溶着部とコイル線とを溶着することができる。また、溶着部の他端が挿入部に当接することによって、本体と溶着部と挿入部とによって、コイル線を保持することができる。この構成によれば、ステータ用端子を小さくし得る。
本明細書では、上記のステータ用端子を備えるステータも開示される。ステータは、コアと、コアを覆う樹脂層と、コアに巻回されているコイル線と、複数個の端子部を備えるステータ用端子と、を備える。樹脂層は、複数個の端子部を支持する複数個の端子支持部を備える。複数個の端子部のそれぞれは、本体と、本体の一方側からコアに向かって伸びており、端子支持部に挿入されている挿入部と、本体の他方側から伸びており、コイル線が溶着されている溶着部と、を備える。挿入部は、端子支持部から露出する露出面を有している。挿入部の表面のうち、露出面と反対側の面は、端子支持部に対向している。溶着部の一端は、本体の他方側に接続されている。溶着部の中間部分は、本体の他方側から本体の一方側に伸びていると共に、コイル線を挟んで、本体と対向している。溶着部の他端は、露出面に当接している。
この構成によれば、ステータ用端子を小さくすることができるため、ステータの軸方向の寸法を小さくすることができる。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものである。
(特徴1)ステータ用端子は、複数個の端子部と、複数個の端子部を連結する連結部と、を備えていてもよい。複数個の端子部のそれぞれは、本体の一方側と連結部とを接続する接続部を備えていてもよい。
この構成では、複数の端子部が一体化されている。このため、複数の端子部を、ステータに容易に配置することができる。
(特徴2)ステータ用端子は、複数個の端子部と、複数個の端子部を連結する連結部と、を備えていてもよい。複数個の端子部のそれぞれは、本体の他方側と連結部とを接続する接続部を備えていてもよい。
この構成では、複数の端子部が一体化されている。このため、複数の端子部を備えるステータを、容易に作製することができる。
(第1実施例)
図1に示すように、本実施例のステータ60は、燃料ポンプ10に用いられる。燃料ポンプ10は、燃料タンク(図示省略)内に配置され、自動車のエンジン(図示省略)に燃料(例えばガソリン等)を供給する。図1に示すように、燃料ポンプ10は、モータ部50とポンプ部30を備える。モータ部50とポンプ部30は、ハウジング2内に配置されている。ハウジング2は、両端が開口された円筒形状を有する。
図1に示すように、本実施例のステータ60は、燃料ポンプ10に用いられる。燃料ポンプ10は、燃料タンク(図示省略)内に配置され、自動車のエンジン(図示省略)に燃料(例えばガソリン等)を供給する。図1に示すように、燃料ポンプ10は、モータ部50とポンプ部30を備える。モータ部50とポンプ部30は、ハウジング2内に配置されている。ハウジング2は、両端が開口された円筒形状を有する。
ポンプ部30は、ケーシング32とインペラ34とを備える。ケーシング32は、ハウジング2の下端の開口を閉塞する。ケーシング32の下端には、吸入口38が設けられている。ケーシング32の上端には、ケーシング32内とモータ部50を連通する連通孔(図示省略)が設けられている。ケーシング32内には、インペラ34が収容されている。
モータ部50は、ポンプ部30の上方に位置する。モータ部50は、ブラシレスモータである。モータ部50は、三相モータである。モータ部50は、ロータ54とステータ60とを備える。ロータ54は、永久磁石を備える。ロータ54の中心には、シャフト52が貫通して固定されている。シャフト52の下端は、インペラ34の中心部に挿入され、貫通している。ロータ54は、シャフト52の両端部に配置された軸受けによって、シャフト52を中心に回転可能に支持されている。なお実施例では、図1の状態で上下を規定する。即ち、モータ部50から見てポンプ部30は「下」に位置し、ポンプ部30から見てモータ部50は「上」に位置する。
ロータ54の外周には、ステータ60が配置されている。ステータ60の上端と下端とは、樹脂層6によって覆われている。ステータ60は、樹脂層6に覆われている状態で、ハウジング2に圧入される。樹脂層6は、ハウジング2の上端の開口を閉塞する。樹脂層6の上端には、吐出口11が形成されている。吐出口11は、モータ部50と燃料ポンプ10外の燃料経路とを連通する。吐出口11は、ポンプ部30で昇圧された燃料を、燃料経路に吐出するための開口である。
ステータ60は、コア90と、コア90を覆う樹脂層62と、コイル線96と、端子70とを備える。コア90は、積層された複数個のコアプレートが積層されることによって構成されている。なお、図1では、見易さを優先して、コイル線96及び複数個のコアプレートの断面は、空白に示されている。コア90は、環状部91と、6個のティース94とを備える。環状部91は、円筒形状を有する。6個のティース94は、環状部91の内周面に等間隔に配置されている。各ティース94は、環状部91の内周面から、環状部91の中心軸に向かって伸びている。環状部91の中心部には、ロータ54が配置される。
ティース94は、ロータ54の外周面に沿って並んでいる。各ティース94の内周側の端部は、ロータ54の外周面に倣った形状に形成されている。各ティース94の内周側の端部と外周側の端部との中間部分には、樹脂層62を挟んで、コイル線96が巻回されている。コイル線96は、絶縁被膜によって被覆されている。なお、図2では、1個のティース94に巻回されているコイル線96のみに符号を付しているが、他のティース94にもコイル線96が巻回されている。
ステータ60に電力が供給されると、コイル線96に供給される電流の位相に応じて、6個のティース94は、2個のU相のティース94と、2個のV相のティース94と、2個のW相のティース94とに分類される。2個のU相のティース94に巻回されるコイル線96は、電気的に接続されている。同様に、2個のV相のティース94に巻回されるコイル線96も電気的に接続されており、2個のW相のティース94に巻回されるコイル線96も、電気的に接続されている。
樹脂層62は、コア90の上面及び下面、環状部91の内周面、ティース94の内周面及び側面を覆う。図3に示すように、樹脂層62は、6対の挿入溝98,98と6対のワイヤ係合部99,99(なお、図2では1対のワイヤ係合部99,99のみに符号が付されている)とを備える。なお、図3では、ステータ60の下側の一部が省略されている。6対の挿入溝98,98は、環状部91の周方向に、等間隔に配置されている。環状部91の周方向において、6対の挿入溝98,98のそれぞれは、6個のティース94のそれぞれと同じ位置に位置する。1対の挿入溝98,98に含まれる2個の挿入溝98は、環状部91の周方向に間隔を開けて配置されている。挿入溝98は、ティース94よりもコア90の外側であって、ステータ60の上端部に形成されている。挿入溝98は、上下方向に直線状に伸びている。挿入溝98の上端は開放されている一方、下端は閉塞している。1対の挿入溝98,98のそれぞれは、1対の挿入溝98,98の他の挿入溝98側に開放されている。
6対のワイヤ係合部99,99は、環状部91の周方向に、等間隔に配置されている。環状部91の周方向において、6対のワイヤ係合部99,99のそれぞれは、6個のティース94のそれぞれと同じ位置に位置する。6対のワイヤ係合部99,99のそれぞれは、6対の挿入溝98,98のそれぞれの上方に配置されている。1対のワイヤ係合部99,99に含まれる2個のワイヤ係合部99は、環状部91の周方向に間隔を開けて配置されている。1対のワイヤ係合部99,99の間隔は、1対の挿入溝98,98の間隔よりも大きい。ワイヤ係合部99は、環状部91の周方向において、同じ位置のティース94に巻回されているコイル線96の端部を挟持する。1対のワイヤ係合部99,99の間には、コイル線96が架設される。
端子70は、樹脂層62の上方に配置されている。図4に示すように、端子70は、共通端子71と、3個の供給端子72,74,76と、連結部80とを備える。共通端子71は、3個の端子部78を備え、3個の供給端子72,74,76のそれぞれは、1個の端子部78を備える。即ち、端子70は、6個の端子部78を備える。
6個の端子部78は、互いに間隔を開けて環状に配置されている。6個の端子部78のそれぞれは、6個のティース94のそれぞれの上方に位置する。各端子部78は、本体82と、1対の挿入部84,84と、溶着部86と、接続部88とを備える。なお、図4では、1個の端子部78の各部82〜88のみに符号を付している。本体82は、ロータ54の軸方向(即ち上下方向)に平行に配置されている平板である。1対の挿入部84,84は、本体82の下端から下方に伸びている。1対の挿入部84,84は、間隔を開けて配置されている。各挿入部84の下端部は、下方に向かうに従って細くなる。この結果、挿入部84の幅は、下方に向かって小さくなる。
本体82の上端には、溶着部86の一方の端が接続されている。溶着部86は、本体82の上端付近において湾曲して、下方に向かって伸びる。図4の溶着部86は、コイル線96を溶着する前の状態である。溶着部86の中間部分は、本体82の上方側から下方側に伸びている。溶着部86の中間部分は、本体82と間隔を開けて対向している。溶着部86の下端部86aは、溶着部86のその他の部分よりも幅が広くなっている。溶着部86の下端部86aの幅は、1対の挿入部84,84の間隔よりも大きい。
1対の挿入部84,84の間には、接続部88が配置されている。接続部88は、本体82の下端に接続されている。接続部88は、本体82(即ち上下方向)に対して垂直に伸びている。接続部88は、6個の端子部78によって形成される環状形状の内側に向かって伸びている。接続部88の本体82と反対側の端部は、連結部80の内部に達する。
共通端子71の3個の端子部78のそれぞれは、1個のU相のティース94に対応する1対の挿入溝98,98(即ち、環状部91の周方向において、ティース94と同じ位置の1対の挿入溝98,98)と、と、1個のV相のティース94に対応する1対の挿入溝98,98と、1個のW相のティース94に対応する1対の挿入溝98,98とのそれぞれに取り付けられる。共通端子71の3個の端子部78のそれぞれは、ティース94に巻回されているコイル線96のそれぞれに電気的に接続されている。共通端子71は、3個の端子部78の他に、共通部79(図1参照)を備える。共通部79は、共通端子71の3個の端子部78が取り付けられているティース94の上方に配置されている。共通部79は、連結部80に覆われている。共通部79は、共通端子71の3個の端子部78の接続部88に接続されている。共通部79は、共通端子71の3個の端子部78を電気的に接続する。
供給端子72〜76の端子部78のそれぞれは、U相、V相及びW相のそれぞれのティース94に巻回されているコイル線96に、電気的に接続されている。供給端子72〜76の端子部78のそれぞれは、外部電源に接続される外部端子部72a〜76aのそれぞれを備える。供給端子72の端子部78の接続部88は、連結部80の内部において、外部端子部72aの下端まで伸びて、外部端子部72aに接続されている。同様に、供給端子74の端子部78の接続部88は、外部端子部74aの下端まで伸びて、外部端子部74aに接続されており、供給端子76の端子部78の接続部88は、外部端子部76aの下端まで伸びて、外部端子部76aに接続されている。図1に示すように、外部端子部72a〜76aは、ステータ60の上端から、樹脂層6を貫通して、樹脂層6の上方に突出している。
図4に示すように、共通端子71と3個の供給端子72〜76とは、連結部80によって一体化されている。連結部80は、樹脂で作製されている。連結部80は、環状形状を有している。連結部80は、各端子部78の接続部88の端部と、共通部79と、供給端子72〜76の下端部とを覆う。連結部80には、6個の樹脂製の突起部80aが形成されている。なお、突起部80aは、樹脂以外の非導電性の材料で作製されていてもよい。各突起部80aは、連結部80の環状部分から外側及び上側に向かって突出している。各突起部80aは、連結部80の環状部分の径方向に沿って突出している。
3個の供給端子72,74,76と共通端子71とは、1枚の平板をプレス加工することによって成形される。接続部88は、1枚の平板のうち、1対の挿入部84,84の間に位置する部分が、折り曲げられて形成される。プレス加工後では、各端子71〜76は、一体に連結されている。次いで、プレス加工後の各端子71〜76を、成形型に配置し、連結部80を成形する。次いで、各端子部71〜76を連結する部分を切断することによって、端子70が製造される。
図3に示すように、製造された端子70は、樹脂層62の上端に取り付けられている。この状態では、1対の挿入部84,84は、樹脂層62の1対の挿入溝98,98の間に挿入されている。1対の挿入部84,84の最大の幅は、1対の挿入溝98,98の幅よりも大きい。このため、1対の挿入部84,84は、1対の挿入溝98,98によって、互いに近接するように弾性変形する。この結果、1対の挿入部84,84は、1対の挿入溝98,98に嵌合される。端子70は、1対の挿入部84,84が弾性変形された状態で、1対の挿入溝98に嵌合されることによって、樹脂層62に固定されている。挿入部84では、挿入溝98に挿入されている状態で、溶着部86側の面、即ち、端子70の環状形状の外側の面は、その一部が挿入溝98に覆われており、他の一部は、1対の挿入溝98,98の間から露出する。以下では、1対の挿入溝98,98の間から露出する挿入部84の面を、露出面84aと呼ぶ。挿入部84の表面のうち、露出面84aと反対側に位置する面、即ち接続部88側の面(即ち端子70の環状形状の内側の面)は、絶縁層62に対向した状態で接触している。
図5に示すように、端子70が樹脂層62に取り付けられると、端子部78とコイル線96とが溶着される。詳細には、挿入部84が挿入溝98に挿入されると、端子部78の溶着部86と本体82との間に、ワイヤ係合部99に支持されているコイル線96が、配置される。溶着工程では、まず、電極E2を、本体82の溶着部86と反対側の面に当接する。次いで、電極E1を、溶着部86の本体82と反対側の面に当接させ、電極E1に電極E2に向かう荷重を与える。このとき、電極E1とコイル線96と電極E2とは、溶着部86と本体82とを挟んで、直線上に並ぶ。これにより、荷重をコイル線96に適切に負荷することができる。これにより、溶着部86は、本体82側に変形する。溶着部86は、本体82と間隔を開けて配置される。溶着部86の一部は、絶縁層62から、上方に突出している。溶着部86は、本体82との間でコイル線96を挟む。また、溶着部86の下端は、露出面84aに当接する。電極E1から溶着部86に負荷される荷重は、本体82に当接する電極E2によって受けられる。また、電極E1から溶着部86に負荷される荷重は、挿入部84に当接する絶縁層62によって受けられる。これにより、電極E1から溶着部86に負荷される荷重によって、端子部78が変形することを防止することができる。また、電極E1から溶着部86に負荷される荷重によって、溶着部86を適切に変形することができる。
次いで、電極E1から溶着部86に荷重を負荷している状態で、電極E1から電極E2に通電する。電極E1には、外部電源から電力が供給される。電極E2は、接地される。この結果、電流は、電極E1から端子部78を通過して、電極E2に流れる。なお、コイル線96は、絶縁被膜によって被覆されているため、コイル線96には通電されない。電流は、電極E1から、溶着部86の上方に流れ、電極E2に至る。これにより、端子部78とコイル線96とが加熱され、コイル線96の表面の絶縁被膜が溶融する。この結果、端子部78とコイル線96とが、電気的に接続される。このとき、電流は、電極E1から、溶着部86の下方にも流れる。電流は、下端部86aから挿入部84を通過して電極E2に流れる。この構成によれば、溶着部86の上方のみに電流が流れることを防止することができる。この結果、溶着部86の上方の過度に加熱されることを防止することができる。
コイル線96の絶縁被膜が溶融した後、電極E1から電極E2にさらに通電されると、溶着部86とコイル線96と本体82とが溶着させる。なお、コイル線96の絶縁被膜が溶融した後では、電流は、上記以外に、電極E1から、溶着部86、コイル線96及び本体82を介して、電極E2に流れる。
本実施例の端子70では、コイル線96は、溶着部86の中間部分と本体82との間に位置する状態で、溶着部86とコイル線96とが溶着される。また、溶着部86の下端部86aが挿入部84の露出面84aに当接することによって、本体82と溶着部86と挿入部84とによって、コイル線96を保持することができる。この構成によれば、端子70を、上下方向に小さくすることができる。この結果、燃料ポンプ10を、上下方向に小さくすることができる。
端子70では、連結部80によって、6個の端子部78が連結されている。この構成によれば、端子部78を1個ずつ樹脂層62に取り付けなくて済む。このため、複数の端子部78を備えるステータ60を、容易に作製することができる。
(第2実施例)
第2実施例のステータ60では、端子70は、共通端子71に替えて、図6に示す共通端子171を備える。共通端子171は、3個の端子部178と共通部179とを備える。なお、図6では、コイル線96が端子部178に溶着される前の端子部178が示されている。3個の端子部178は、同一の構成を有する。端子部178は、本体182と、挿入部184と、溶着部186と、接続部188とを備える。本体182は、上下方向に平行に配置されている平板である。挿入部184は、本体182の下端から下方に伸びている。
第2実施例のステータ60では、端子70は、共通端子71に替えて、図6に示す共通端子171を備える。共通端子171は、3個の端子部178と共通部179とを備える。なお、図6では、コイル線96が端子部178に溶着される前の端子部178が示されている。3個の端子部178は、同一の構成を有する。端子部178は、本体182と、挿入部184と、溶着部186と、接続部188とを備える。本体182は、上下方向に平行に配置されている平板である。挿入部184は、本体182の下端から下方に伸びている。
本体182の上端には、溶着部186の一方の端が接続されている。溶着部186は、本体182の上端付近において湾曲して、下方に向かって伸びる。溶着部186の中間部分は、本体182の上方側から下方側に伸びている。溶着部186の中間部分は、本体と間隔を開けて対向している。本体182の上端には、さらに接続部188が接続されている。接続部188は、溶着部186に隣接する位置において、本体182と接続している。接続部188は、本体182に対して垂直に伸びている。接続部188は、溶着部186と反対側に伸びている。接続部188の本体182と反対側の端部は、共通部179に接続されている。これにより、3個の端子部178は、電気的に接続される。
3個の端子部178は、連結部80によって、供給端子72,74,76に連結される。なお、供給端子72,74,76のそれぞれの端子部78は、端子部178と同様の形状を有していてもよい。端子70は、第1実施例と同様に、樹脂層62に取り付けられる。端子部178が取り付けられる樹脂層62は、1対の挿入溝98,98を備えていなくてもよい。その一方で、図7に示すように、絶縁層62は、挿入部184が圧入される凹部192を備える。凹部192に挿入部184が圧入されることによって、樹脂層62は、端子部178を支持する。凹部192の深さは、挿入部184の上下方向の長さよりも短い。このため、挿入部184の表面のうちの露出面184aは、凹部192から露出している。挿入部184の表面のうちの露出面184aと反対側の面は、絶縁層62に対向した状態で接触する。
端子70が樹脂層62に取り付けられると、端子部78と同様に、端子部178は、コイル線96と溶着される。端子部178の溶着部186と本体182との間にコイル線96が配置されている状態で、溶着工程が実施される。溶着工程は、第1実施例と同様である。即ち、電極E2を、本体182の溶着部186と反対側の面に当接させ、電極E1を、溶着部186の本体182と反対側の面に当接させ、電極E1に電極E2に向かう荷重を与える。荷重により、溶着部186が本体182側に変形すると、溶着部186は、本体182との間でコイル線96を挟み、溶着部186の下端は、露出面184aに当接する。荷重は、本体182に当接する電極E2と、絶縁層62によって受けられる。
電極E1から溶着部186に荷重を負荷している状態で、電極E1から電極E2に通電する。電流は、電極E1から、溶着部186の上方及び下方に流れ、電極E2に至る。この結果、コイル線96の表面の絶縁被膜が溶融して、端子部178とコイル線96とが、電気的に接続され、さらなる通電により、端子部178とコイル線96とが溶着される。
第2実施例の端子70によっても、第1実施例と同様の効果を奏することができる。
(第3実施例)
第3実施例の端子70は、第2実施例の共通端子171に替えて、共通端子271を備えていてもよい。共通端子271は、3個の端子部278と共通部279とを備える。なお、図8では、コイル線96が端子部278に溶着される前の端子部278が示されている。3個の端子部278は、同一の構成を有する。端子部278は、本体282と、挿入部284と、溶着部286と、接続部288とを備える。本体282は、上下方向に平行に配置されている平板である。挿入部284は、本体282の下端から下方に伸びている。本体282の下端には、さらに接続部288が接続されている。接続部288は、挿入部284に隣接する位置において、本体282と接続している。接続部288は、本体282に対して垂直に伸びている。接続部288は、溶着部286と反対側に伸びている。接続部288の本体282と反対側の端部は、共通部279に接続されている。これにより、3個の端子部278は、電気的に接続される。
第3実施例の端子70は、第2実施例の共通端子171に替えて、共通端子271を備えていてもよい。共通端子271は、3個の端子部278と共通部279とを備える。なお、図8では、コイル線96が端子部278に溶着される前の端子部278が示されている。3個の端子部278は、同一の構成を有する。端子部278は、本体282と、挿入部284と、溶着部286と、接続部288とを備える。本体282は、上下方向に平行に配置されている平板である。挿入部284は、本体282の下端から下方に伸びている。本体282の下端には、さらに接続部288が接続されている。接続部288は、挿入部284に隣接する位置において、本体282と接続している。接続部288は、本体282に対して垂直に伸びている。接続部288は、溶着部286と反対側に伸びている。接続部288の本体282と反対側の端部は、共通部279に接続されている。これにより、3個の端子部278は、電気的に接続される。
本体282の上端には、溶着部286の一方の端が接続されている。溶着部286は、本体282の上端付近において湾曲して、下方に向かって伸びる。溶着部286の中間部分は、本体282の上方側から下方側に伸びている。溶着部286の中間部分は、本体282と間隔を開けて対向している。
3個の端子部278は、連結部80によって、供給端子72,74,76に連結される。なお、供給端子72,74,76のそれぞれの端子部78は、端子部278と同様の形状を有していてもよい。端子70は、第2実施例と同様に、樹脂層62に取り付けられる。樹脂層62は、第2実施例の樹脂層62と同様である。図9に示すように、3個の端子部278を備える端子70は、挿入部284が樹脂層62の凹部192に圧入されることによって、樹脂層62に支持される。挿入部284では、挿入部184と同様に、挿入部284の上方の一部の露出面284aは、凹部192から露出している。溶着工程では、第2実施例と同様に、端子部278とコイル線96とが、電気的に接続されると共に、端子部278とコイル線96とが溶着される。
なお、端子部278は、端子部78,178と異なり、挿入部284のうち、溶着部286の下端が当接する露出面284aと反対側の面は、絶縁層62に対向しているが、接触していない。この場合でも、電極E1からの荷重を、電極E2と絶縁層62との両者によって、適切に受けることができる。なお、端子部278は、端子部78,178と同様に、挿入部284のうち、溶着部286の下端が当接する露出面284aと反対側の面は、絶縁層62に接触してもよい。また、端子部78,178は、端子部278と同様に、挿入部84,184のうち、溶着部86,186の下端が当接する露出面84a,184aと反対側の面は、絶縁層62に対向しているが、接触していなくてもよい。
第3実施例の端子70によっても、第1実施例と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(1)第2実施例では、端子70は、共通端子171を備える。しかしながら、端子70は、共通端子171に替えて、図10に示す共通端子371を備えていてもよい。共通端子371は、3個の端子部378と共通部379とを備える。なお、図10では、コイル線96が端子部378に溶着される前の端子部378が示されている。3個の端子部378は、同一の構成を有していてもよい。端子部378は、本体382と、挿入部384と、溶着部386と、2個の接続部388とを備えていてもよい。本体382は、上下方向に対して平行に配置されている平板であってもよい。挿入部384及び溶着部386は、挿入部184及び溶着部186と同様であってもよい。各接続部388は、本体382の上端に接続されていてもよい。2個の接続部388の間には、溶着部386が位置していてもよい。接続部388は、本体382に対して垂直に伸びていてもよい。接続部388は、溶着部386と反対側に伸びていてもよい。接続部388は、接続部388の本体382と反対側の端部は、共通部379に接続されていてもよい。
(2)上記の各実施例において、供給端子72の端子部78は、接続部88を備える。しかしながら、図11に示すように、供給端子72は、端子部478を備えてもよい。端子部478は、端子部78の本体82と挿入部84と溶着部86と同様に、本体482と挿入部484と溶着部486を備えていてもよい。一方で、端子部478は、外部端子部72aと本体482とを接続するための接続部を備えていなくてもよい。本体482の上端には、外部端子部72aの下端が直接的に接続されていてもよい。本体482は、外部端子部72aの延長上に配置されていてもよい。
(3)上記の各実施例では、接続部88,188等は、本体82,182等に対して、垂直に配置されている。しかしながら、接続部88,188等は、本体82,182等に対して、垂直でなくてもよい。
(4)端子70は、連結部80によって連結されていなくてもよい。即ち、共通端子71と各供給端子72,74,76は、別体で構成されていてもよい。
(5)上記の各実施例の端子70は、燃料ポンプ10のステータ60以外に、冷却水ポンプ等の電動ポンプや、他の装置に設置されるブラシレスモータのステータに用いられてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハウジング、6:樹脂層、10:燃料ポンプ、30:ポンプ部、50:モータ部、54:ロータ、60:ステータ、62:絶縁層、70:端子、71:共通端子、72,74,76:供給端子、72a,74a,76a:外部端子部、78:端子部、79:共通部、80:連結部、82:本体、84:挿入部、84a:露出面、86:溶着部、88:接続部、90:コア、96:コイル線、98:挿入溝、99:ワイヤ係合部、E1,E2:電極
Claims (4)
- モータのステータに用いられるステータ用端子であって、
少なくとも1個の端子部を備え、
各端子部は、
本体と、
本体の一方側から伸びており、端子部を支持するためにステータに設けられている端子支持部に挿入される挿入部と、
本体の他方側から伸びており、ステータのコイル線が溶着される溶着部と、を備え、
挿入部が端子支持部に挿入されている状態で、挿入部の表面のうちの一部は、端子支持部から露出し、
挿入部の表面のうち、端子支持部から露出する露出面と反対側の面は、端子支持部に対向し、
溶着部の一端は、本体の他方側に接続されており、
溶着部の中間部分は、本体の他方側から本体の一方側に伸びていると共に、本体と間隔を開けて対向しており、
溶着部の他端は、コイル線が溶着部に溶着されている状態で、露出面に当接する、ステータ用端子。 - 複数個の端子部と、
複数個の端子部を連結する連結部と、を備え、
複数個の端子部のそれぞれは、本体の一方側と連結部とを接続する接続部を備える、請求項1に記載のステータ用端子。 - 複数個の端子部と、
複数個の端子部を連結する連結部と、を備え、
複数個の端子部のそれぞれは、本体の他方側と連結部とを接続する接続部を備える、請求項1に記載のステータ用端子。 - コアと、
コアを覆う樹脂層と、
コアに巻回されているコイル線と、
複数個の端子部を備えるステータ用端子と、を備え、
樹脂層は、複数個の端子部を支持する複数個の端子支持部を備え、
複数個の端子部のそれぞれは、
本体と、
本体の一方側からコアに向かって伸びており、端子支持部に挿入されている挿入部と、
本体の他方側から伸びており、コイル線が溶着されている溶着部と、を備え、
挿入部は、端子支持部から露出する露出面を有しており、
挿入部の表面のうち、露出面と反対側の面は、端子支持部に対向し、
溶着部の一端は、本体の他方側に接続されており、
溶着部の中間部分は、本体の他方側から本体の一方側に伸びていると共に、コイル線を挟んで、本体と対向しており、
溶着部の他端は、露出面に当接している、ステータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012241553A JP2014093807A (ja) | 2012-11-01 | 2012-11-01 | ステータ用端子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012241553A JP2014093807A (ja) | 2012-11-01 | 2012-11-01 | ステータ用端子 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2014093807A true JP2014093807A (ja) | 2014-05-19 |
Family
ID=50937549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012241553A Pending JP2014093807A (ja) | 2012-11-01 | 2012-11-01 | ステータ用端子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014093807A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018007427A (ja) * | 2016-07-01 | 2018-01-11 | 株式会社ミツバ | ブラシレスモータ |
DE102016213710A1 (de) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | Robert Bosch Gmbh | Stator für eine elektrische Maschine, sowie Verfahren zur Herstellung eines solchen |
CN109075654A (zh) * | 2016-04-27 | 2018-12-21 | Lg伊诺特有限公司 | 电源端子及包括该电源端子的电机 |
CN109565213A (zh) * | 2016-08-05 | 2019-04-02 | 日本电产株式会社 | 马达 |
-
2012
- 2012-11-01 JP JP2012241553A patent/JP2014093807A/ja active Pending
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