JP2014090739A - 筋注部位の位置決め器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】三角筋に筋注を行う際に医療現場で簡単な作業で容易に適正部位を選定できる位置決め器具を提供する。
【解決手段】三角筋に筋肉内注射する際の筋注部位の位置決め器具10であって、位置決め器具10は、肩の肩峰外側端前後方向中間点を特定するための肩峰特定具と、前腋窩線の上端と後腋窩線の上端との間を結ぶ前後腋窩線特定具14とを備え、前記肩峰特定具と前後腋窩線特定具との間の距離を計測する計測具13を有する。
【選択図】図1
【解決手段】三角筋に筋肉内注射する際の筋注部位の位置決め器具10であって、位置決め器具10は、肩の肩峰外側端前後方向中間点を特定するための肩峰特定具と、前腋窩線の上端と後腋窩線の上端との間を結ぶ前後腋窩線特定具14とを備え、前記肩峰特定具と前後腋窩線特定具との間の距離を計測する計測具13を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は三角筋に筋肉内注射する場合の適正な注射位置を定めるのに好適な位置決め器具に関する。
注射をする医療行為においては、末梢神経損傷や血管損傷に気を付けなければならない。
医療現場では筋肉内注射部位として三角筋が選定される場合が多い。
三角筋は人間の上肢の筋であり、筋肉内注射(以下単に筋注と称する。)の際には、腋窩神経と後上腕回旋動脈や橈骨神経と上腕深動脈の注射針による損傷や薬剤の動脈への注入に気を付けなければならない。
その中でも医療現場においては腋窩神経の位置が問題となる。
そこで医療現場において簡単に腋窩神経の位置を予測し、適正な筋注部位を選定できないか精意研究した結果、本発明に至った。
特許文献1には指定位置に治療装置をナビゲートするために画像処理装置を用いた技術を開示するが、筋注のような医療行為にまだ十分には適用できる段階に至っていない。
医療現場では筋肉内注射部位として三角筋が選定される場合が多い。
三角筋は人間の上肢の筋であり、筋肉内注射(以下単に筋注と称する。)の際には、腋窩神経と後上腕回旋動脈や橈骨神経と上腕深動脈の注射針による損傷や薬剤の動脈への注入に気を付けなければならない。
その中でも医療現場においては腋窩神経の位置が問題となる。
そこで医療現場において簡単に腋窩神経の位置を予測し、適正な筋注部位を選定できないか精意研究した結果、本発明に至った。
特許文献1には指定位置に治療装置をナビゲートするために画像処理装置を用いた技術を開示するが、筋注のような医療行為にまだ十分には適用できる段階に至っていない。
本発明は三角筋に筋注を行う際に医療現場で簡単な作業で容易に適正部位を選定できる位置決め器具の提供を目的とする。
詳細は後述するが、本発明者の研究により三角筋における適切な筋注部位は次の通りであることが明らかになっている。
肩の肩峰の外側端であって、その前後方向の中間点から上腕の外側に沿って前後腋窩線への垂線を引き、その交点と上記中間点の距離を3等分または2等分し、上から1/3〜1/2の間に筋注の適正部位が存在する。
肩の肩峰の外側端であって、その前後方向の中間点から上腕の外側に沿って前後腋窩線への垂線を引き、その交点と上記中間点の距離を3等分または2等分し、上から1/3〜1/2の間に筋注の適正部位が存在する。
本発明はこのような知見に基づくものであり、請求項1に記載の発明は、三角筋に筋肉内注射する際の筋注部位の位置決め器具であって、位置決め器具は、肩の肩峰外側端前後方向中間点を特定するための肩峰特定具と、前腋窩線の上端と後腋窩線の上端との間を結ぶ前後腋窩線特定具とを備え、前記肩峰特定具と前後腋窩線特定具との間の距離を計測する計測具を有することを特徴とする。
このような器具の具体例としては、肩峰特定具は肩峰上に載置する載置具と、当該載置具に沿って相対的に水平方向にスライドする移動具と、当該載置具から前記計測具を垂下させてあり、前記計測具と前後腋窩線特定具とは上下方向に相対移動可能に連結したものが挙げられる。
この場合に計測具と前後腋窩線特定具のうち一方を先に固定して他方を上下に移動させることになる。
前後腋窩線特定具の例として上腕に巻き付けるような帯状の特定具を想定した場合に、帯状の特定具を腋の下の上腕に巻き付け固定した後に計測具を移動させた方が計測しやすい。
ここで、移動具とは肩峰の外側端を特定しやすいように肩峰に沿って移動できるようにしたものであり、移動具が載置具に沿ってスライドする。
なお、逆に移動具が固定され載置具が伸縮してもよい。
この場合に計測具と前後腋窩線特定具のうち一方を先に固定して他方を上下に移動させることになる。
前後腋窩線特定具の例として上腕に巻き付けるような帯状の特定具を想定した場合に、帯状の特定具を腋の下の上腕に巻き付け固定した後に計測具を移動させた方が計測しやすい。
ここで、移動具とは肩峰の外側端を特定しやすいように肩峰に沿って移動できるようにしたものであり、移動具が載置具に沿ってスライドする。
なお、逆に移動具が固定され載置具が伸縮してもよい。
本発明に係る器具を用いると、筋注をする人の肩と上腕の外側に沿って器具をあてがうだけで肩の肩峰の外側中間点から上腕の外側に沿った前後腋窩線までの距離が計測でき、そのまま上から1/3〜1/2の位置に対応した上腕にマーキング等をし、筋注を行うことができる。
本発明に係る位置決め器具10の構造例を図1〜図3に示し、筋注部位の計測状態の例を図4,5に示す。
位置決め器具10は全体としては略L字型に折り曲げた支持部材の下側に、この支持部材と前後腋窩線特定具14とが相対移動可能に連結されている。
支持部材の上部は水平方向に延在する帯状の板からなる載置具11に設けた長孔11aに沿って移動具12がスライド及び固定可能に、例えばチョウネジ12aによって取り付けられている。
移動具12の厚みLは適宜、決められている。
支持部材の垂下部は目もり13aが付された計測具(スケール)13になっていて、この計測具13と前後腋窩線特定具14とが相対的に上下動する。
本実施例では前後腋窩線特定具14側にガイドレール13bを設け、その内側にスケール部13aが移動し、固定具13cにて相対移動しないように固定する例になっている。
また、前後腋窩線特定具14は上腕に巻き付けられるように帯状になっているとともに側部両端側に係着脱自在面ファスナー(14b,14c)が設けられている。
位置決め器具10は全体としては略L字型に折り曲げた支持部材の下側に、この支持部材と前後腋窩線特定具14とが相対移動可能に連結されている。
支持部材の上部は水平方向に延在する帯状の板からなる載置具11に設けた長孔11aに沿って移動具12がスライド及び固定可能に、例えばチョウネジ12aによって取り付けられている。
移動具12の厚みLは適宜、決められている。
支持部材の垂下部は目もり13aが付された計測具(スケール)13になっていて、この計測具13と前後腋窩線特定具14とが相対的に上下動する。
本実施例では前後腋窩線特定具14側にガイドレール13bを設け、その内側にスケール部13aが移動し、固定具13cにて相対移動しないように固定する例になっている。
また、前後腋窩線特定具14は上腕に巻き付けられるように帯状になっているとともに側部両端側に係着脱自在面ファスナー(14b,14c)が設けられている。
本発明に係る器具は図4,5に示すように帯状の前後腋窩線特定具14を上腕の周囲に廻し、この特定具の上端14aが図6に示す前後腋窩線の高さになるように腋2の下に巻き付ける。
次に移動具12を載置具11に沿って移動させ、肩峰上で且つ外側端付近に置く。
この移動具12が肩峰の前後端の中間に位置するように前後腋窩線特定具14を水平方向に上腕に沿って廻しながら計測具13がほぼ上腕の前後の中央に位置するようにする。
このようにすると移動具12が肩峰の前後端の中間に位置する。
また、移動具12を肩峰上で且つ外側端の中間に位置させる際には、固定具13cをゆるめガイドレール13bに沿ってスケール部13aを上下移動させるとよい。
これにより、上記の中間点(移動具12の下端が目もり0として)から前後腋窩線特定具14の上端14aまでの距離Hが計測でき、上から1/3〜1/2の範囲が筋注部位となる。
具体的には計測具13の上記1/3〜1/2の範囲に相当する前縁又は後縁付近を消毒して筋注すればよい。
なお、計測具13を前後に少し動かすとよい。
次に移動具12を載置具11に沿って移動させ、肩峰上で且つ外側端付近に置く。
この移動具12が肩峰の前後端の中間に位置するように前後腋窩線特定具14を水平方向に上腕に沿って廻しながら計測具13がほぼ上腕の前後の中央に位置するようにする。
このようにすると移動具12が肩峰の前後端の中間に位置する。
また、移動具12を肩峰上で且つ外側端の中間に位置させる際には、固定具13cをゆるめガイドレール13bに沿ってスケール部13aを上下移動させるとよい。
これにより、上記の中間点(移動具12の下端が目もり0として)から前後腋窩線特定具14の上端14aまでの距離Hが計測でき、上から1/3〜1/2の範囲が筋注部位となる。
具体的には計測具13の上記1/3〜1/2の範囲に相当する前縁又は後縁付近を消毒して筋注すればよい。
なお、計測具13を前後に少し動かすとよい。
次に筋注部位を定めた理由を図6に基づいて説明する。
肩峰の上面外側縁を二等分し、前端をa,中間点をb,後端をcとした。
これらの点は体表での基準点となる。
三角筋の上腕への停止部は三角形状なので、どの部位を基準点ととるかは難しい。
そこで、より分かりやすい大胸筋と三角筋の交点A点と広背筋(または大円筋)と三角筋の交点B点を結ぶ線を基準線(AB線)とした。
A点とB点はそれぞれ前腋窩線と後腋窩線の上端にあたるので促えやすい(このAB線は前後腋窩線に相当する)。
腋窩神経の走行を体表で追いかけると、図6で示すように、bb’線の下1/3の点からaa’線の1/2のやや下の点を結ぶ線に相当するが、解剖体の調査により明らかになり、人体の大きさに関係なく相対的位置として特定できた。
腋窩神経,橈骨神経を損傷させないことを考えると図6に示した三角筋の上部の位置が適当と考えられる。
すなわち肩峰の前後中間点から前後腋窩線のそれぞれの上端を結ぶ線に垂線を引き、この垂線の1/2と上1/3の間が三角筋部位である。
肩峰の直下は針が肩関節包に刺さる可能性が高いので避ける方が良い。
肩峰の上面外側縁を二等分し、前端をa,中間点をb,後端をcとした。
これらの点は体表での基準点となる。
三角筋の上腕への停止部は三角形状なので、どの部位を基準点ととるかは難しい。
そこで、より分かりやすい大胸筋と三角筋の交点A点と広背筋(または大円筋)と三角筋の交点B点を結ぶ線を基準線(AB線)とした。
A点とB点はそれぞれ前腋窩線と後腋窩線の上端にあたるので促えやすい(このAB線は前後腋窩線に相当する)。
腋窩神経の走行を体表で追いかけると、図6で示すように、bb’線の下1/3の点からaa’線の1/2のやや下の点を結ぶ線に相当するが、解剖体の調査により明らかになり、人体の大きさに関係なく相対的位置として特定できた。
腋窩神経,橈骨神経を損傷させないことを考えると図6に示した三角筋の上部の位置が適当と考えられる。
すなわち肩峰の前後中間点から前後腋窩線のそれぞれの上端を結ぶ線に垂線を引き、この垂線の1/2と上1/3の間が三角筋部位である。
肩峰の直下は針が肩関節包に刺さる可能性が高いので避ける方が良い。
1 肩峰
2 腋
10 位置決め器具
11 載置具
12 移動具
13 計測具
14 前後腋窩線特定具
2 腋
10 位置決め器具
11 載置具
12 移動具
13 計測具
14 前後腋窩線特定具
Claims (2)
- 三角筋に筋肉内注射する際の筋注部位の位置決め器具であって、
位置決め器具は、肩の肩峰外側端前後方向中間点を特定するための肩峰特定具と、
前腋窩線の上端と後腋窩線の上端との間を結ぶ前後腋窩線特定具とを備え、
前記肩峰特定具と前後腋窩線特定具との間の距離を計測する計測具を有することを特徴とする筋注部位の位置決め器具。 - 前記肩峰特定具は肩峰上に載置する載置具と、当該載置具に沿って相対的に水平方向にスライドする移動具と、当該載置具から前記計測具を垂下させてあり、
前記計測具と前後腋窩線特定具とは上下方向に相対移動可能に連結してあることを特徴とする請求項1記載の筋注部位の位置決め器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012241081A JP2014090739A (ja) | 2012-10-31 | 2012-10-31 | 筋注部位の位置決め器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012241081A JP2014090739A (ja) | 2012-10-31 | 2012-10-31 | 筋注部位の位置決め器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014090739A true JP2014090739A (ja) | 2014-05-19 |
Family
ID=50935290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012241081A Pending JP2014090739A (ja) | 2012-10-31 | 2012-10-31 | 筋注部位の位置決め器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014090739A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109224204A (zh) * | 2018-11-17 | 2019-01-18 | 杨美荣 | 一种内分泌临床注射用定位装置 |
CN113507952A (zh) * | 2019-03-01 | 2021-10-15 | 贝克顿·迪金森公司 | 用来定位肌肉注射部位的装置 |
-
2012
- 2012-10-31 JP JP2012241081A patent/JP2014090739A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109224204A (zh) * | 2018-11-17 | 2019-01-18 | 杨美荣 | 一种内分泌临床注射用定位装置 |
CN109224204B (zh) * | 2018-11-17 | 2021-08-24 | 鄂东医疗集团市中心医院 | 一种内分泌临床注射用定位装置 |
CN113507952A (zh) * | 2019-03-01 | 2021-10-15 | 贝克顿·迪金森公司 | 用来定位肌肉注射部位的装置 |
CN113507952B (zh) * | 2019-03-01 | 2024-05-14 | 贝克顿·迪金森公司 | 用来定位肌肉注射部位的装置 |
JP7489998B2 (ja) | 2019-03-01 | 2024-05-24 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 筋肉内注射部位を決めるためのデバイスおよび方法 |
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