JP2014086271A - 照明装置および点灯装置 - Google Patents

照明装置および点灯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014086271A
JP2014086271A JP2012234362A JP2012234362A JP2014086271A JP 2014086271 A JP2014086271 A JP 2014086271A JP 2012234362 A JP2012234362 A JP 2012234362A JP 2012234362 A JP2012234362 A JP 2012234362A JP 2014086271 A JP2014086271 A JP 2014086271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
white
light emitting
white light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012234362A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikaru Maeda
光 前田
Atsushi Takashima
淳 高島
Kenji Matsuda
賢治 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012234362A priority Critical patent/JP2014086271A/ja
Priority to PCT/JP2013/006257 priority patent/WO2014064928A1/ja
Priority to CN201390000783.2U priority patent/CN204669641U/zh
Publication of JP2014086271A publication Critical patent/JP2014086271A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B45/00Circuit arrangements for operating light-emitting diodes [LED]
    • H05B45/20Controlling the colour of the light

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】調光により色温度の異なる白色光を発する照明装置において、発光の輝度を低下させることなく、搭載すべき発光素子の数量を低減できる照明装置を提供する。
【解決手段】調光により色温度の異なる白色光を発する照明装置(1)において、第1白色光を発する第1光源(W1)と、第1白色光よりも低い色温度の第2白色光を発する第2光源(W2)と第1白色光よりも高い色温度の第3白色光を発する第3光源(W3)と、第1光源を常に発光させ、第2光源の発する光の光束及び第3光源の発する光の光束を変化させて合成光の色温度を変化させる点灯回路(4)とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を利用した照明装置および点灯装置に関し、特に、そのような照明装置において照明光の光特性を改善する技術に関する。
近年、空間照明では、様々なシーンに応じた照明光を実現する為、色温度可変LED照明が提案されている。照明光源の照明光には、日本工業規格JIS:Z9112で定められた5つの色(色温度)が存在する。それら5つの色のうち、電球色(色温度3000K)、昼白色(色温度5000K)および昼光色(色温度6700K)は、室内照明によく利用されており、電球色、昼光色および昼白色を調光によって再現できる照明装置が求められる。こうしたなか、白色のLED発光素子と電球色のLED発光素子とを用いて発光色を調整することができる照明装置が提案されている(特許文献1)。この照明装置では、照明光源として発光色の異なる2種類の光源を備え、各々に対するPWM制御のオン時間の長短を制御して調色を行うことで照明光の色を変化させている。
特開2010−282839号公報
しかしながら、従来の方式では、再現する発光色によっては、白色の発光素子を用いた光源と電球色の発光素子を用いた光源の何れか一方しか点灯しない場合がある。このため、一定の光束を得るために搭載すべき発光素子の数量が多くなるという課題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、調光により色温度の異なる白色光を再現する照明装置において、発光の輝度を低下させることなく、搭載すべき発光素子の数量を低減できる照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る照明装置、調光により色温度の異なる白色光を再現する照明装置であって、第1白色光を発する第1光源と、前記第1白色光よりも低い色温度の第2白色光を発する第2光源と、前記第1白色光よりも高い色温度の第3白色光を発する第3光源と、前記第1光源を常に発光させ、前記第2光源の発する光の光束及び前記第3光源の発する光の光束を変化させて合成光の色温度を変化させる点灯回路と、を備えたことを特徴とする。
また、別の態様では、前記合成光は、前記第2白色光よりも高い色温度を示す第4白色光から前記第3白色光よりも低い色温度を示す第5白色光までの範囲において可変であり、前記第1白色光は、前記第4白色光よりも色温度が高く前記第5白色光よりも色温度が低く設定されていることを特徴とする構成であってもよい。
また、別の態様では、前記点灯回路は、前記第1光源の発する光の光束を一定に保つことを特徴とする構成であってもよい。
また、別の態様では、前記点灯回路は、前記第1光源に対し一定の電圧を連続的に印加し、前記第2光源及び前記第3光源に対しPWM制御を行うことで前記合成光の色温度を変化させることを特徴とする構成であってもよい。
また、別の態様では、前記点灯回路は、前記第2光源の発する光の光束及び前記第3光源の発する光の光束の増減が互いに相反して変化するように前記第2光源及び前記第3光源を駆動することを特徴とする構成であってもよい。
また、別の態様では、前記第1光源の発する光の光束が、前記第1光源、前記第2光源、及び前記第3光源が同時に発する光の光束の総和に対し28.7%から48.8%の範囲内であることを特徴とする構成であってもよい。
また、別の態様では、前記第1白色光、第2白色光、及び前記第3白色光は、色度図上において任意の直線の近傍に位置することを特徴とする構成であってもよい。
また、別の態様では、前記第1白色光は、色度図上において座標x=0.365、y=0.446から黒体軌跡へ降ろした法線の近傍であって前記座標と黒体軌跡との間の範囲にあり、第2白色光及び前記第3白色光は、黒体軌跡近傍に位置することを特徴とする構成であってもよい。
また、本発明の一態様に係る点灯装置は、第1白色光を発する第1光源と、 前記第1白色光よりも低い色温度側にある第2白色光を発する第2光源と、 前記第1白色光よりも高い色温度側にある第3白色光を発する第3光源とを点灯させる点灯装置であって、前記第1光源を常に発光させ、前記第2光源の発する光の光束及び前記第3光源の発する光の光束を互いに相反するように調光することにより、前記発光部に白色光を発光させる点灯回路を備えたことを特徴とする構成であってもよい。
本発明の一態様に係る照明装置は、調光により色温度の異なる白色光を再現する照明装置において、発光の輝度を低下させることなく、搭載すべき発光素子の数量を低減できる。
実施の形態の一態様に係る照明装置1を示す断面図である。 実施の形態の一態様に係るランプユニット6を示す斜視図である。 実施の形態の一態様に係るランプユニット6を示す分解斜視図である。 (a)は、実施の形態の一態様に係る発光モジュール10を示す平面図、(b)は、右側面図、(c)は、正面図である。 実施の形態の一態様に係る発光モジュール10と点灯回路ユニット4との接続状態を説明するための配線図である。 実施の形態の一態様に係る照明装置1の発光時の色温度の再現範囲と、発光モジュール10に用いられる第1光源W1、第2光源W2、第3光源W3の発光の色度を示した色度図である。 実施の形態の一態様に係る照明装置1における、各光源W1、W2、W3に対する調光制御の概略図である。 実施の形態に係る照明装置1における、第1光源W1、第2光源W2および第3光源W3の発光に関する仕様である。 実施の形態に係る照明装置1における、第1光源W1、第2光源W2および第3光源W3の発光素子単体の電流と光束との関係を示す特性図である。 実施の形態に係る照明装置1における、第1光源W1、第2光源W2および第3光源W3の発光素子単体の電流と電圧との関係を示す特性図である。 実施の形態に係る照明装置1において、各光源W1、W2、W3に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果を示す実施例1である。(a)は、照明装置の仕様、各光源の光束、必要な発光素子の数量、(b)は、各光源において必要な発光素子の数量、(c)は、発光素子単体の必要光束、発光素子単体と照明装置の必要電力と効率を示す説明図である。 実施の形態に係る照明装置1において、各光源W1、W2、W3に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果の実施例1を示す色度図である。 実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果を示す実施例2である。 実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果の実施例2を示す色度図である。 実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果を示す実施例3である。 実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果の実施例3を示す色度図である。 実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果を示す実施例4である。 実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果の実施例4を示す色度図である。 従来の照明装置の発光モジュールに用いた2種類の白色光源である第1光源および第2光源の発光に関する仕様である。 従来の照明装置における、各光源に対する調光制御の概略図である。 従来の照明装置において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果を示す比較例である。 従来の照明装置において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果の比較例を示す色度図である。 実施の形態の変形例に係る発光モジュールに用いられる第1光源W1、第2光源W2、第3光源W3の発光の色度を示した色度図である。 実施の形態の変形例に係る発光モジュールに用いられる第1光源W1、第2光源W2、第3光源W3の発光の色度を示した色度図である。 実施の形態の変形例に係る発光モジュールに用いられる第1光源W1、第2光源W2、第3光源W3の発光の色度を示した色度図である。 実施の形態の変形例に係る発光モジュールに用いられる第1光源W1、第2光源W2、第3光源W3の発光の色度を示した色度図である。 変形例に係る発光モジュール110を示す図である。 変形例に係る発光モジュール210を示す図である。 変形例に係る発光モジュール310を示す図である。
≪実施の形態≫
<照明装置1>
以下、本発明の一態様に係る照明装置1、ランプユニット6および発光モジュール10について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる。
図1は、実施の形態の一態様に係る照明装置1を示す断面図である。図1に示すように、本発明の一態様に係る照明装置1は、例えば、天井2に埋め込むようにして取り付けられるダウンライトであって、器具3、回路ユニット4、調光ユニット5、および、ランプユニット6を備える。
器具3は、例えば、金属製であって、ランプ収容部3a、回路収容部3bおよび外鍔部3cを有する。ランプ収容部3aは、例えば有底円筒状であって、内部にランプユニット6が着脱自在に取り付けられる。回路収容部3bは、例えばランプ収容部3aの底側に延設されており、内部に点灯回路ユニット4が収容されている。外鍔部3cは、例えば円環状であって、ランプ収容部3aの開口部から外方へ向けて延設されている。器具3は、ランプ収容部3aおよび回路収容部3bが天井2に貫設された埋込穴2aに埋め込まれ、外鍔部3cが天井2の下面2bにおける埋込穴2aの周部に当接された状態で、例えば取付ねじ(不図示)によって天井2に取り付けられる。
点灯回路ユニット4は、後述する調光ユニット5から調光信号を受信し調光信号の示す輝度や色温度に関する情報に応じてランプユニット6を点灯させるためのものである。ランプユニット6と電気的に接続される電源線4aを有し、当該電源線4aの先端にはランプユニット6のリード線71のコネクタ72と着脱自在に接続されるコネクタ4bが取り付けられている。
調光ユニット5は、ユーザーがランプユニット6の照明光の輝度や色味を調整するためのものであって、点灯回路ユニット4と電気的に接続されており、ユーザーの操作を受けて調光信号を点灯回路ユニット4に出力する。
<ランプユニット6>
図2は、実施の形態の一態様に係るランプユニット6を示す斜視図である。図3は、実施の形態の一態様に係るランプユニット6を示す分解斜視図である。図2および図3に示すように、ランプユニット6は、例えば、発光モジュール10、ベース20、ホルダ30、化粧カバー40、カバー50、カバー押え部材60、および、配線部材70等を備える。
(発光モジュール10)
図4は、実施の形態の一態様に係る発光モジュール10を示す図であって、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図である。図5は、実施の形態の一態様に係る発光モジュール10と点灯回路ユニット4との接続状態を説明するための配線図である。なお、各光源W1、W2、W3の配置を理解し易いように、図4の各光源W1、W2、W3には、同色のものには同じ模様を付し、異なるものには異なる模様を付している。また、後述する各光源W1、W2、W3に配設された発光素子12、封止部材13、各光源に対応する端子部15、および、配線16には、各々添字a、b、cを付して区別している。
図4および図5に示すように、発光モジュール10は、基板11、発光素子12a〜12c、封止部材13a〜13c、端子部15a〜15d、および、配線16a〜16dを備える。
基板11は、例えば、方形板状であって、セラミック基板や熱伝導樹脂等からなる絶縁層とアルミ板等からなる金属層との2層構造を有する。基板11の上面11aには発光素子12a〜12cが実装されている。
発光素子12a〜12cは、例えば、54個の発光素子12a〜12cで構成される直線状の素子列が、6条平行に並ぶように配置されている。各発光素子12a〜12cは、例えば、約460nmに主波長を有する青色光を出射するGaN系のLEDであって、基板11の上面11aにCOB(Chip on Board)技術を用いてフェイスアップ実装されている。なお、本発明に係る発光素子は、例えば、LEDを用いた表面実装型パッケージ(Surface Mount Device(SMD))構造の発光パッケージ、LD(レーザダイオード)や、EL素子(エレクトリックルミネッセンス素子)であっても良い。
封止部材13a〜13cは、例えば、透光性材料で形成された長尺状の部材であって、発光素子12a〜12cを素子列ごと別々に封止している。透光性材料としては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フッソ樹脂、シリコーン・エポキシのハイブリッド樹脂、ユリア樹脂等を用いることができる。第1の封止部材13a、第2の封止部材13b及び第3の封止部材13cは、透光性材料に波長変換材料が混入されているため、波長変換部材として機能する。以下では、第1の封止部材13aを第1の波長変換部材13aと称し、第2の封止部材13bを第2の波長変換部材13bと称し、第3の封止部材13cを第3の波長変換部材13cと称する。なお、波長変換材料としては、例えば蛍光体粒子を利用することができる。
第1光源W1、第2光源W2、第3光源W3は、1条の素子列を構成する所定の数量、例えば54個の発光素子12a〜12cと、それら発光素子12a〜12cを封止する1つの封止部材13a〜13cとによって構成されている。各光源W1、W2、W3の形状は、封止部材13a〜13cの形状に依存した長尺状であり、両端が揃うようにして6つが等間隔を空けて平行に配置されている。光源W1、W2、W3は、各色2つずつ存在しており、発光モジュール10の色むらを防止するために、同じ色の光源W1、W2、W3が隣り合わないよう、且つ、第2光源W2と第3光源W3との間に第1光源W1が位置するよう配置されている。具体的には、第3光源W2、第1光源W1、第2光源W2、第3光源W3、第1光源W1、第2光源W2の順で配置されている。
次に、各光源W1、W2、W3の構成と発光色について説明する。
第1光源W1は、第1の発光素子12aと、当該第1の発光素子12aの光の一部を波長変換する第1の波長変換部材13aとを有し、未変換の光と変換後の光との合成により得られる第1白色光を発する。第1の発光素子12aは、例えば、ピーク波長が450nm以上470nm以下の青色光を出射するLEDである。第1の波長変換部材13aは、第2の発光素子12aの光の一部を、黄色光に発光ピークを有する光に波長変換する。具体的には、例えば、ピーク波長が580nm以上620nm以下の黄色光に波長変換する。第1の波長変換部材13aを構成する蛍光体としては、例えば、黄色に発色する、YAG蛍光体、例えば、YAl12:Ceや、Eu2+付活とするシリケート蛍光体、例えば、SrSiO:Eu等を用いることができる。第1の波長変換部材13aの量を調整し、第1の発光素子12aからの青色光と第1の波長変換部材13aからの黄色光との組み合わせにおいて第1白色光が得られるよう構成する。第1白色光は、CIExy色度図における黒体軌跡近傍であって色温度4000Kに位置する白色光である。詳細については、後述する。
第2光源W2は、第2の発光素子12bと、当該第2の発光素子12bの光の一部を波長変換する第2の波長変換部材13bとを有し、未変換の光と変換後の光との合成により得られる第2白色光を発する。第2の発光素子12bは、例えば、第1の発光素子12aと同じく、ピーク波長が450nm以上470nm以下の青色光を出射する青色発光素子である。第2の波長変換部材13bは、第2の発光素子12bの光の一部を、第1の波長変換部材13aによる変換後の光よりも長波長側に発光ピークを有する光に波長変換する。具体的には、例えば、ピーク波長が580nm以上620nm以下の黄色光に波長変換する。
第2の波長変換部材13bを構成する蛍光体としては、例えば、黄色に発色する、YAG蛍光体、例えば、YAl12:Ceや、Eu2+付活とするシリケート蛍光体、例えば、SrSiO:Eu等を用いることができる。第2の波長変換部材13bの量を調整し、第2の発光素子12bからの青色光と第2の波長変換部材13bからの黄色光との組み合わせにおいて第2白色光が得られる。ここで、低い色温度を示す第2光源W2の方が、上述の高い色温度を示す第1光源W1よりも、発光素子からの青色光の出力が低く、波長変換部材からの光の出力が高い。第2白色光は、CIExy色度図における黒体軌跡近傍であって色温度2700Kに位置する白色光である。詳細については、後述する。
また、第2の波長変換部材13bには、第1の波長変換部材13a又は第3の波長変換部材13cとはとは異なる種類の波長変換材料が用いられていても良いし、同じ種類の波長変換材料を用い波長変換部材の量を異ならしめて配設する構成としても良い。
第3光源W3は、第3の発光素子12cと、当該第3の発光素子12cの光の一部を波長変換する第3の波長変換部材13cとを有し、未変換の光と変換後の光との合成により得られる第3白色光を発する。第3の発光素子12cは、例えば、第1の発光素子12aと同じく、ピーク波長が450nm以上470nm以下の青色光を出射する青色発光素子である。第3の波長変換部材13cは、第3の発光素子12cの光の一部を、第1の波長変換部材13aによる変換後の光よりも短波長側に発光ピークを有する光に波長変換する。具体的には、例えば、ピーク波長が550nm以上590nm以下且つ半値幅が50nm以上70nm以下の黄色光に波長変換する。
第3の波長変換部材13cを構成する蛍光体としては、例えば、黄色に発色する、YAG蛍光体、例えば、YAl12:Ceや、Eu2+付活とするシリケート蛍光体、例えば、SrSiO:Eu等を用いることができる。第3の波長変換部材13cの量を調整し、第3の発光素子12cからの青色光と第3の波長変換部材13cからの黄色光との組み合わせにおいて第3白色光が得られる。第3白色光は、CIExy色度図における黒体軌跡近傍であって色温度6500Kに位置する白色光である。詳細については、後述する。
端子部15a〜15dは、基板11に形成された導体パターンにより構成されている。端子部15aおよび端子部15dが第1の発光素子12aへの給電用として機能し、端子部15bおよび端子部15dが第2の発光素子12bへの給電用として機能し、端子部15cおよび端子部15dが第3の発光素子12cへの給電用として機能する。各端子部15a〜15dは、図4に示すように、基板11の上面11aにおける周縁部に形成されている。
配線16a〜16dも、基板11に形成された導体パターンにより構成されている。配線16aは第1の発光素子12aと端子部15aとを電気的に接続し、配線16bは第2の発光素子12bと端子部15bとを電気的に接続し、配線16cは第3の発光素子12cと端子部15cとを電気的に接続している。また、配線16dは、各発光素子12a〜12cと端子部15dとをそれぞれ電気的に接続している。
発光素子12a〜12cは、属する光源W1、W2、W3の色ごとに、54直2並で所謂直並列接続されている。具体的には、同じ素子列を構成する54個の発光素子12a〜12cがそれぞれ直列接続され、同色の光源W1、W2、W3の素子列同士が並列接続されている。そして、光源W1、W2、W3は、色ごと別々に点灯制御される。
以上のような発光モジュールは、点灯回路ユニット4によって後述する光源W1、W2、W3に対し調光制御を行うことで、色温度の異なる照明光を発することができる。
(ベース)
図3に戻って、ベース20は、例えば、アルミダイキャスト製の円板状であって、上面側の中央に搭載部21を有し、当該搭載部21に発光モジュール10が搭載されている。また、ベース20の上面側には、搭載部21を挟んだ両側に、ホルダ30固定用の組立ねじ35を螺合するためのねじ孔22が設けられている。ベース20の周部には、挿通孔23、ボス孔24および切欠部25が設けられている。それら挿通孔23、ボス孔24および切欠部25の役割については後述する。
(ホルダ)
ホルダ30は、例えば、有底円筒状であって、円板状の押え板部31と、当該押え板部31の周縁からベース20側に延設された円筒状の周壁部32とを有する。押え板部31で発光モジュール10を搭載部21に押えつけることによって、発光モジュール10はベース20に固定されている。
押え板部31の中央には、発光モジュール10の各光源W1、W2、W3を露出させるための窓孔33が形成されている。また、押え板部31の周部には、発光モジュール10に接続されたリード線71がホルダ30に干渉するのを防止するための開口部34が、窓孔33と連通した状態で形成されている。さらに、ホルダ30の押え板部31の周部には、ベース20のねじ孔22に対応する位置に、組立ねじ35を挿通するための挿通孔36が貫設されている。
ホルダ30をベース20に取り付ける際には、まず、各光源W1、W2、W3がホルダ30の窓孔33から露出する状態で、ベース20とホルダ30とで発光モジュール10の基板11を挟持する。次に、組立ねじ35を、ホルダ30の押え板部31の上方からねじ挿通孔36に挿通し、ベース20のねじ孔22に螺合させることによって、ホルダ30をベース20に取り付ける。
(化粧カバー)
化粧カバー40は、例えば、白色不透明の樹脂等の非透光性材料からなる円環状であって、ホルダ30とカバー50との間に配置されており、開口部34から露出したリード線71や組立ねじ35等を覆い隠している。化粧カバー40の中央には、各光源W1、W2、W3を露出させるための窓孔41が形成されている。
(カバー)
カバー50は、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ガラス等の透光性材料により形成されており、各光源W1、W2、W3から出射された光はカバー50を透過してランプユニット6の外部へ取り出される。当該カバー50は、各光源W1、W2、W3を覆うドーム状であってレンズ機能を有する本体部51と、当該本体部51の周縁部から外方へ延設された外鍔部52とを有し、当該外鍔部52がベース20に固定されている。
(カバー押え部材)
カバー押え部材60は、例えば、アルミニウム等の金属や白色不透明の樹脂のような非透光性材料からなり、カバー50の本体部51から出射される光を妨げないように円環板状になっている。カバー50の外鍔部52は、カバー押え部材60とベース20とで挟持され固定されている。
カバー押え部材60の下面側には、ベース20側へ突出する円柱状のボス部61が設けられている。また、カバー50の外鍔部52には、ボス部61に対応する位置にボス部61を避けるための半円状の切欠部53が形成されている。さらに、ベース20の周縁部には、ボス部61に対応する位置にボス部61を挿通するためのボス孔24が形成されている。カバー押え部材60をベース20に固定する際は、カバー押え部材60のボス部61をベース20のボス孔24に挿通させ、ベース20の下側からボス部61の先端部にレーザ光を照射して、先端部をボス孔24から抜けない形状に塑性変形させる。これにより、カバー押え部材60がベース20に固定される。
カバー50の外鍔部52、および、カバー押え部材60の周縁部には、ベース20の挿通孔23に対応する位置にそれぞれ半円状の切欠部54、62が形成されており、挿通孔23に挿通させる取付ねじ(不図示)がカバー押え部材60やカバー50に当たらないようになっている。
(配線部材)
配線部材70は、発光モジュール10と電気的に接続された一組のリード線71を有し、リード線71の発光モジュール10に接続された側とは反対側の端部にはコネクタ72が取り付けられている。発光モジュール10に接続された配線部材70のリード線71は、ベース20の切欠部25を介してランプユニット6の外部へ導出される。
<点灯制御>
(回路構成)
図5に示すように、点灯回路ユニット4は、点灯回路部4c、調光比検出回路部4d、電流量検出部4e、および制御回路部4fを含む点灯回路をユニット化したものである。外部の商用交流電源(不図示)と電気的に接続されており、商用交流電源から入力される電流を発光モジュール10に供給する。そして、光源W1、W2、W3を色ごとに、すなわち第1光源W1と第2光源W2と第3光源W3とを別々に点灯制御する。
点灯回路部4cは、AC/DCコンバータ(図示せず)を備える回路で構成され、第1の発光素子12a、第2の発光素子12b、第3の発光素子12cにそれぞれ別々に電力を供給する。具体的には、商用交流電源からの交流電圧を、第1の発光素子12aに適した直流電圧と、第2の発光素子12bに適した直流電圧と、第3の発光素子12cに適した直流電圧とに、AC/DCコンバータを用いてそれぞれ変換する。そして、制御回路部4fからの指示に基づいて、各発光素子12a〜12cに適した直流電圧を順電圧として各発光素子12a〜12cに印加する。なお、AC/DCコンバータとしては、例えばダイオードブリッジ等が用いられる。
調光比検出回路部4dは、調光ユニット5から調光信号を取得する。調光ユニット5は、ユーザーの操作等を受けて調光信号を調光比検出回路部4dに出力する。調光信号とは、照明装置が発すべき照明光の色温度や輝度を示す情報である。調光比検出回路部4dは調光信号を調光比に変換する。調光比とは、第1光源W1、第2光源W2、第3光源W3を構成する、第1の発光素子12a、第2の発光素子12bおよび第3の発光素子12cの各々の光束の、全点灯時(100%点灯時)の光束に対する比である。調光比の情報は、調光比検出回路部4dから制御回路部4fに出力される。
電流量検出部4eは、例えば、点灯回路部4cにおける、第1の発光素子12aへの電流経路上に直列に挿入された電流検出抵抗であって、第1の発光素子12aに流れる電流量を検出する。そして、検出結果は電流量情報として制御回路部4fに出力される。なお、電流量検出部4eにより第3の発光素子12cに流れる電流量を検出する方法は上記に限定されない。
制御回路部4fは、マイクロプロセッサとメモリとを備えている。制御回路部4fは、マイクロプロセッサを用いて、調光比検出回路部4dから入力された調光比に従って第1の発光素子12a、第2の発光素子12bおよび第3の発光素子12cを調光制御し、それらの輝度を調整する。制御回路部4fは、調光比に基づいて第1の発光素子12a、第2の発光素子12b及び第3の発光素子12cの各印加時間比率を設定することによって、第1の発光素子12a、第2の発光素子12b及び第3の発光素子12cをPWM制御する構成を有する。このようにして、制御回路部4fは、調光比に基づいて照明装置1の発する光の色温度を調整する調色制御を行う。
(調色制御)
図6は、実施の形態の一態様に係る照明装置1の発光時の色温度の再現範囲と、発光モジュール10に用いられる第1光源W1、第2光源W2、第3光源W3の発光の色度を示したCIExy色度図である。黒体軌跡上の点に示した数値は、各点における発光色の色温度を表す。
図6における、濃く相軌跡上の一点鎖線が付された範囲は、照明装置1として再現可能な調色範囲である。照明装置1において、発光モジュール10は、点灯回路ユニット4によって各光源W1、W2、W3に対し調光制御を行うことで、一点鎖線が付された範囲の照明光を発することができる。本実施の形態では、照明装置1は3500Kから5000Kまでの色温度の範囲の白色光を再現することができる。
また、図6に示すように、第1光源W1の発する第1白色光は、黒体軌跡近傍の色温度4000K付近に位置し、第1白色光は調色範囲の内部にある。また、第2光源W1の発する第2白色光は、黒体軌跡近傍の色温度2700Kに位置し、調色範囲における色温度の下限である3500Kよりも低い色温度を示す。また、第3光源W1の発する第3白色光は、黒体軌跡近傍の色温度6500Kに位置し、調色範囲における色温度の上限である5000Kよりも高い色温度側を示す。このように、各光源の発する光の色度は黒体軌跡近傍に位置する。また、さらに好ましくは、黒体軌跡からduv±0.02の範囲内であっても良い。
次に、調色範囲における各光源W1、W2、W3に対する調光制御の概要について説明する。図7は、実施の形態の一態様に係る照明装置1における、各光源W1、W2、W3に対する調光制御の概略図である。制御回路部4fは、各光源W1、W2、W3に対する調光比に基づいて第1の発光素子12a、第2の発光素子12bおよび第3の発光素子12cに印加する電圧の印加時間比率を設定し、各発光素子12a、12b、12cをPWM制御できるよう構成されている。この回路において、制御回路部4fは、第1の発光素子12aに対して調色範囲全体に渡って100%の印加時間比率を設定し、第1の発光素子12aに所定の電圧を連続的に印加する。ここで、所定の連続的に印加するとは、パルス電圧を100%の印加時間比率で印加することを指す。他方、制御回路部4fは、第2の発光素子12bおよび第3の発光素子12cの印加時間比率を調光範囲において相反して変化するよう設定し、第2の発光素子12bおよび第3の発光素子12cをPWM制御する。ここで、第1光源W1は、照明装置の点灯時には、調色範囲全体に渡って常に一定値以上の光束で発光させる。また、第1光源の光束と、第2光源又は第3光源との光束の比率は、調色範囲と各光源の色度や各光源に用いる発光素子の効率等に応じて、適宜選択することができる。例えば、第1光源W1の発する光の光束が、第1光源W1、第2光源W2及び第3光源W3が同時に発する光の光束の総和に対し、約25%から約50%の範囲内から選択することができる。また、より好ましくは、28.7%から48.8%の範囲内であってもよい。
しかしながら、第1光源の光束と、第2光源又は第3光源との光束の比率は、上記数値範囲に限定されるものではなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、第1光源では、第2光源及び第3光源に比べて発光効率が高い発光素子を選択することができるので、全光束に占める第1光源の光束の比率を高めることで照明装置の効率を高めることができる。また、合成光の色度をより黒体軌跡に近付けることができる。この場合、全光束に占める第1光源の光束の比率を高め、第2光源と第3光源との光束を等価とすることで、調色範囲全体に渡って均一に調色しやすくなる。他方、第2光源及び第3光源からの光束の比率を高めると調色範囲を広くすることができる。
このように制御することで、図7に示すように、照明装置1では、第1光源W1は、調色範囲全体に渡って一定の光束が得られるよう制御される。また、第2光源W2及び第3光源W3は、発する光の光束が互いに相反して変化するように制御される。このような構成によって、照明装置1では、発光の輝度を低下させることなく発光素子の数量を低減できる。詳細については後述する。
また、第1光源W1に対して調色範囲全体に渡って100%の印加時間比率を設定し、所定の電圧を連続的に印加することで、映像機器で撮像した場合に上記PWM制御の周期と映像機器の周期のズレによって生じるフリッカー現象を防止できる。
また、調色範囲全体に渡って第1光源W1を構成する第1の発光素子12aの全てが点灯することで発光素子の粒感が目立たず、照明装置全体として発光の均一性が向上する。以下、具体例を用いて詳細を説明する。
<照明装置1の発光シミュレーション結果>
以上、説明した実施の形態に係る照明装置1により、所定の調色範囲について、各光源W1、W2、W3に対する調光比を変えて各光源を点灯させるシミュレーションを行った。以下、その結果について図面を用いて説明する。
(実施例1)
図8は、実施の形態に係る照明装置1における、第1光源W1、第2光源W2および第3光源W3の発光に関する仕様である。図8に示すとおり、第1光源W1の発する第1白色光は、図8に示した色度x=0.382、y=0.380で示される黒体軌跡近傍の色温度4000Kを示す。第2光源W1の発する第2白色光は、同じく、色度x=0.458、y=0.410で示される黒体軌跡近傍の色温度2700Kを示す。第3光源W3の発する第3白色光は、色度x=0.312、y=0.328で示される黒体軌跡近傍の色温度6500Kを示す。また、図8に、各光源を構成する、第1の発光素子12a、第2の発光素子12bおよび第3の発光素子12cの1個あたりの光束の最大値を示す。
図9は、実施の形態に係る照明装置1における、第1光源W1、第2光源W2および第3光源W3の発光素子単体の電流と光束との関係を示す特性図である。また、図10は、実施の形態に係る照明装置1における、第1光源W1、第2光源W2および第3光源W3の発光素子単体の電流と電圧との関係を示す特性図である。
図11は、実施の形態に係る照明装置1において、各光源W1、W2、W3に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果を示す実施例1である。図11(a)は、照明装置の仕様、各光源の光束、必要な発光素子の数量、(b)は、各光源において必要な発光素子の数量、(c)は、発光素子単体の必要光束、発光素子単体と照明装置の必要電力と効率を示す説明図である。
図11(a)に示すように、照明装置1の調色範囲は、上記したように3500Kから5000Kである。代表値として、3500K、4000K、4500K、5000Kを示す。照明装置1の全光束は、調色範囲全体に渡って10000lmである。そして、上述のように第1光源の光束と、第2光源又は第3光源の光束との比率は、調色範囲と各光源の色度や各光源に用いる発光素子の効率等に応じて、適宜選択することができる。ここでは、図11(a)に示すように第1光源、第2光源、第3光源の最大光束の比率がほぼ1:2:2となる条件とした。照明装置の全光束に占める第1光源の光束の比率は28.7%となる。そして、照明装置が発する光に必要な色度xy、全光束および各光源の色度xyとから、各色温度において各光源の必要光束を算出した。さらに、各光源の必要光束を、図8に示した各光源の発光素子1個当たりの光束の最大値で除して、色温度において各光源に必要な発光素子の数量を算出した。
その結果を、図11(a)に示す。第1光源では、調色範囲を通して54個の発光素子が必要となる。第2光源では、3500Kにおいて必要な発光素子の数量は最大となり、120個が必要となる。第3光源では、5000Kにおいて必要な発光素子の数量は最大となり、111個が必要となる。その結果、調色範囲全体を通して、各光源に必要な発光素子の数量は、図11(b)に示すとおり、各光源のトータルでは285個となる。後述する従来の照明装置では371個の発熱素子が必要であることと比較すると、本実施の形態に係る照明装置1の実施例1では86個の発熱素子を削減することができ、その削減率は約23%となる。
次に、照明装置全体に必要な電力と発光効率を算出した。図11(b)に示す数量の発光素子を搭載した場合、図11(a)に示した各光源毎の必要光束を発したときの発光素子単体の必要光束は、各光源毎に必要光束を必要数量で除して算出され、図11(c)に示すとおりとなる。第1光源の発光素子は、調色範囲の全範囲において、図8に示した発光素子の最大光束で発光させる構成となる。他方、第2光源及び第3光源は、図8に示した発光素子の最大光束までの範囲で各素子を調光して発光させる構成となる。その場合の発光素子の必要光束を達成する電流値を、図9に示した発光素子の光束/電流特性曲線から算出し、その際の電圧、電力を図10に示した発光素子の電圧/電流特性曲線から算出した。その後、算出した発光素子単位の必要電力と必要数量を掛け合わせ、照明装置に必要な電力、及び発光効率(光束/電力)を算出した。その結果を、図11(c)に示す。このように、後述する従来の照明装置と比較すると、本実施の形態に係る照明装置1の実施例1では、調色範囲全体での必要電力及び発光効率の変動幅が減少する。
図12は、実施の形態に係る照明装置1において、各光源W1、W2、W3に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果の実施例1を示す色度図である。3500Kから5000Kの調色範囲に対し、図11(a)の示す条件で各光源W1、W2、W3に対する調光比を変えて点灯させた場合の発光の色度を示す。後述する従来の照明装置では2種類の光源を用いたことと比較すると、各光源W1、W2、W3を用いて調色制御を行うことによって、より黒体軌跡に沿った調色が可能となる。
(実施例2)
図13は、実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果を示す実施例2である。各光源の仕様は実施例1と同じである。図13(a)に示すように、照明装置1の調色範囲および全光束は図11に示す実施例1と同じである。実施例1と同様に、第1光源の光束と、第2光源又は第3光源の光束との比率は、適宜選択することが可能である。ここでは、図13(a)に示すように、第1光源、第2光源、第3光源の最大光束の比率がほぼ1:0.92:1となる条件とした。照明装置の全光束に占める第1光源の光束の比率は48.8%となる。そして、実施例1と同様に各色温度において各光源の必要光束を算出した。さらに、各色温度において各光源に必要な発光素子の数量を算出した。その結果を、図13(a)に示す。第1光源では、調色範囲を通して92個の発光素子が必要となる。第2光源では、3500Kにおいて必要な発光素子の数量は最大となり、95個が必要となる。第3光源では、5000Kにおいて必要な発光素子の数量は最大となり、94個が必要となる。その結果、調色範囲全体を通して、各光源に必要な発光素子の数量は、図11(b)に示すとおり、各光源のトータルでは281個となる。このように、後述する従来の照明装置では371個の発熱素子が必要であることと比較すると、本実施の形態に係る照明装置1の実施例1では90個の発熱素子を削減することができ、その削減率は約24%となる。
次に、照明装置全体に必要な電力、及び発光効率(光束/電力)を、実施例1と同様に算出した。その結果を、図13(c)に示す。実施例2では、実施例1と同様に、第1光源の発光素子は、調色範囲の全範囲において、図8に示した発光素子の最大光束で発光させる構成となる。他方、第2光源及び第3光源は、図8に示した発光素子の最大光束までの範囲で各素子を調光して発光させる構成となる。また、後述する従来の照明装置と比較すると、実施例2では調色範囲全体での必要電力及び発光効率の変動幅が減少する。
図14は、実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果の実施例2を示す色度図である。3500Kから5000Kの調色範囲に対し、図13(a)の示す条件で各光源W1、W2、W3に対する調光比を変えて点灯させた場合の発光の色度を示す。
(実施例3)
図15は、実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果を示す実施例3である。各光源の仕様は実施例1と同じである。図15(a)に示すように、照明装置1の調色範囲および全光束は図11に示す実施例1と同じである。そして、ここでも、実施例1と同様に第1光源、第2光源、第3光源の最大光束の比率がほぼ1:2:2となる条件とした。照明装置の全光束に占める第1光源の光束の比率は28.7%となる。そして、各色温度において各光源に必要な発光素子の数量を算出した。その結果は、図11(a)と同じであり、図15(a)に示す。そして、調色範囲全体を通して、各光源に必要な発光素子の数量は、図11(b)に示すとおり各光源のトータルでは285個となる。実施例3では、第1光源の光束を、図8に示した発光素子の最大光束よりも低い光束とするために、第1光源において使用する発光素子の個数を増加する構成とした。すなわち、各光源に必要な発光素子の数量285個に加えて、第1光源において必要数量54個の約2倍となる100個の発光素子を搭載し、トータル331個の発光素子を搭載した。このような場合でも、後述する従来の照明装置では371個の発熱素子が必要であることと比較すると、本実施の形態に係る照明装置1の実施例3では40個の発熱素子を削減することができ、その削減率は約11%となる。
次に、照明装置全体に必要な電力、及び発光効率(光束/電力)を、実施例1と同様に算出した。その結果を、図15(c)に示す。実施例3では、第1光源の発光素子は、調色範囲の全範囲において、図8に示した発光素子の最大光束の約54%の光束で発光させる構成となる。他方、第2光源及び第3光源は、図8に示した発光素子の最大光束までの範囲で各素子を調光して発光させる構成となる。かかる構成としたことによって、図11(c)に示した実施例1との比較において、調色範囲全体に渡って照明装置全体に必要な電力が減少し、発光効率が向上する。また、後述する従来の照明装置と比較すると、実施例3では調色範囲全体での必要電力及び発光効率の変動幅が減少する。
図16は、実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果の実施例2を示す色度図である。3500Kから5000Kの調色範囲に対し、図15(a)の示す条件で各光源W1、W2、W3に対する調光比を変えて点灯させた場合の発光の色度を示す。
(実施例4)
図17は、実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果を示す実施例4である。各光源の仕様は実施例1と同じである。図17(a)に示すように、照明装置1の調色範囲および全光束は図11に示す実施例1と同じである。そして、ここでも、実施例2と同様に第1光源、第2光源、第3光源の最大光束の比率がほぼ1:0.92:1となる条件とした。照明装置の全光束に占める第1光源の光束の比率は48.8%となる。そして、各色温度において各光源に必要な発光素子の数量を算出した。その結果は、図13(a)と同じであり、図17(a)に示す。そして、調色範囲全体を通して、各光源に必要な発光素子の数量は、図13(b)に示すとおり各光源のトータルでは281個となる。実施例4では、第1光源の光束を、図8に示した発光素子の最大光束よりも低い光束とするために、第1光源において使用する発光素子の個数を増加する構成とした。すなわち、各光源に必要な発光素子の数量281個に加えて、第1光源において必要数量92個の約1.5倍となる140個の発光素子を搭載し、トータル329個の発光素子を搭載した点に特徴がある。このような場合でも、後述する従来の照明装置では371個の発熱素子が必要であることと比較すると、本実施の形態に係る照明装置1の実施例3では42個の発熱素子を削減することができ、その削減率は約11%となる。
次に、照明装置全体に必要な電力、及び発光効率(光束/電力)を、実施例1と同様に算出した。その結果を、図17(c)に示す。実施例4では、第1光源の発光素子は、調色範囲の全範囲において、図8に示した発光素子の最大光束の約66%の光束で発光させる構成となる。他方、第2光源及び第3光源は、図8に示した発光素子の最大光束までの範囲で各素子を調光して発光させる構成となる。かかる構成としたことによって、図13(c)に示した実施例2との比較において、調色範囲全体に渡って照明装置全体に必要な電力が減少し、発光効率が向上する。また、後述する従来の照明装置と比較すると、実施例4では調色範囲全体での必要電力及び発光効率の変動幅が減少する。
図18は、実施の形態に係る照明装置1において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果の実施例2を示す色度図である。3500Kから5000Kの調色範囲に対し、図17(a)の示す条件で各光源W1、W2、W3に対する調光比を変えて点灯させた場合の発光の色度を示す。
(比較例)
比較例として、2種類の光源を用いた従来の照明装置において、各光源に対する調光比を変えて、同様のシミュレーションを行った。
図19は、従来の照明装置の発光モジュールに用いた2種類の白色光源である第1光源および第2光源の発光に関する仕様である。図19に示すとおり、第1光源の発する白色光は、図19に示した色度x=0.407、y=0.392で示される黒体軌跡近傍の色温度3500Kを示す。第2光源の発する白色光は、同じく、色度x=0.345、y=0.355で示される黒体軌跡近傍の色温度5000Kを示す。また、図19に、各光源を構成する、発光素子1個あたりの光束の最大値を示す。また、比較例における、第1光源W1、第2光源W2の発光素子単体の電流と光束との関係は図9を示す実施例に用いた発光素子と同じである。また、発光素子単体の電流と電圧との関係は図10を示す実施例に用いた発光素子と同じである。
図20は、従来の照明装置における、各光源に対する調光制御の概略図である。従来の照明装置でも、各光源に対する調光比に基づいて発光素子に印加する電圧の印加時間比率を設定し、各発光素子をPWM制御できるよう回路構成されている。従来の照明装置では、図20に示すように、2種類の光源に対する印加時間比率を調光範囲において相反して変化するよう設定しPWM制御する。このように制御することで、第1光源及び第2光源は、各々の光源の発する光の光束が互いに相反して変化するように制御される。
図21は、従来の照明装置において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果を示す比較例である。図21(a)に示すように、従来の照明装置の調色範囲および全光束は図11に示す実施例1と同じである。比較例では、実施例と同様、調色範囲において第1光源及び第2光源は最大光束までの範囲で各素子を調光して発光させる構成とし、調色範囲の上限及び下限で第1光源又は第2光源が全光束を出力する構成とした。そして、実施例1と同様に各色温度において各光源の必要光束を算出した。さらに、各光源の必要光束を、各色温度において各光源に必要な発光素子の数量を算出した。その結果を、図21(a)に示す。第1光源では、3500Kにおいて必要な発光素子の数量は最大となり、179個が必要となる。第2光源では、5000Kにおいて必要な発光素子の数量は最大となり、192個が必要となる。その結果、調色範囲全体を通して、各光源に必要な発光素子の数量は、図21(b)に示すとおり、各光源のトータルでは371個となる。
次に、従来の照明装置全体に必要な電力、及び発光効率(光束/電力)を算出した。その結果を、図21(c)に示す。
図22は、従来の照明装置において、各光源に対する調光比を変えて点灯させた調色範囲の発光シミュレーション結果の比較例を示す色度図である。3500Kから5000Kの調色範囲に対し、図21(a)の示す条件で各光源に対する調光比を変えて点灯させた場合の発光の色度を示す。
<変形例>
以上、本発明に係る照明装置1の実施形態を説明したが、例示した照明装置1を以下のように変形することも可能であり、本発明が上述の実施形態で示した通りの照明装置1に限られないことは勿論である。
(1)上記実施の形態では、図6に示すように、第1光源W1の発する第1白色光、第2光源W1の発する第2白色光及び第3光源W1の発する第3白色光は、黒体軌跡近傍に位置する構成とした。しかしながら、各光源の発する光は白色であって調色範囲を再現するものであれば足り、例えば、以下に示す構成であってもよい。図23、図24、図25、図26は、実施の形態の変形例に係る発光モジュールに用いられる第1光源W1、第2光源W2、第3光源W3の発光の色度を示した色度図である。
図23は、第1光源W1の発する第1白色光、第2光源W1の発する第2白色光及び第3光源W1の発する第3白色光が、色度図上においてほぼ同一の直線状に位置する構成である。各光源の発光の色度が任意の直線の近傍に位置することが好ましい。この場合、合成によって得られる白色光の色度はこの直線の近傍に位置する。このような構成では、各光源の調光制御が簡易となる。
図24では、第1光源W1の発する第1白色光の座標と第2光源W1の発する第2白色光の座標とを結んだ直線がほぼ黒体軌跡近傍に位置する構成である。各光源の発光の色度が、黒体軌跡近傍に位置する。さらに、好ましくは黒体軌跡からduv±0.02の範囲内に位置する構成であってもよい。その上で、第1光源W1の発する第1白色光の座標と第3光源W1の発する第3白色光の座標とを結んだ直線もほぼ黒体軌跡上に位置する。このような構成では、各光源の調光制御が簡易となる。
図25は、第1光源W1の発する第1白色光の座標は、黒体軌跡から緑色方向にシフトした座標(x=0.365、y=0.446)付近に位置し、第2光源W1の発する第2白色光の座標と第3光源W1の発する第3白色光の座標は、ほぼ黒体軌跡上に位置する構成である。第2白色光の座標と第3白色光の座標は、黒体軌跡近傍に位置する。さらに、好ましくは黒体軌跡からduv±0.02の範囲内に位置する構成であってもよい。このような構成では、第1光源W1が色座標上で最高効率を示す色度の付近に存するので照明装置として発光効率を向上できる。
図26では、第1光源W1の発する第1白色光の座標は、図25に示した第1白色光の座標(x=0.365、y=0.446)と黒体軌跡との間の範囲に位置する。そして、第2光源W1の発する第2白色光の座標と第3光源W1の発する第3白色光の座標は、ほぼ黒体軌跡近傍に位置する構成である。具体的には、第1白色光の座標は、座標(x=0.365、y=0.446)から黒体軌跡へ降ろした法線の近傍であって当該座標と黒体軌跡との間の範囲に位置することが好ましい。また、第2白色光の座標と第3白色光の座標は、さらに好ましくは、黒体軌跡からduv±0.02の範囲内に位置すること構成であってもよい。このような構成では、合成によって得られる白色光は調色範囲全体に渡って黒体軌跡上に位置するよう制御することができる。
(2)上記実施の形態では、制御回路部4fは、第1の発光素子12aに対して調色範囲全体に渡って100%の印加時間比率の調光比を設定し、第1の発光素子12aに所定の電圧を連続的に印加する構成とした。しかしながら、制御回路部4fは、第1の発光素子12aに対して、調色範囲全体に渡って100%未満の一定の調光比を設定し、その調光比に応じた時間割合で所定のパルス電圧を印加する構成としても良い。第1光源W1において、調色範囲全体に渡って一定の光束で点灯させることにより、照明装置としての発光の輝度を低下させることなく、搭載すべき発光素子の数量を低減できる。
また、制御回路部4fは、第1の発光素子12aに対して、調色範囲で変化する調光比を設定し、その調光比に応じた時間割合でパルス電圧を印加する構成としても良い。調色範囲全体に渡って、第1の発光素子12aを必ず点灯させることにより、照明装置としての発光の輝度を低下させることなく、搭載すべき発光素子の数量を低減できる。
また、制御回路部4fは、第1の発光素子12aに対して、100%の印加時間比率の調光比を設定しパルス電圧を100%の印加時間比率で印加する構成に替えて、調色範囲全体に渡って単に所定の直流電圧を印加する構成としても良い。第1光源W1において、調色範囲全体に渡って一定の光束で点灯させることにより、搭載すべき発光素子の数量を低減できる。また、映像機器で撮像した場合に上記PWM制御の周期と映像機器の周期のズレによって生じるフリッカー現象を防止できる。
(3)上記実施の形態に係る発光モジュール10では、各色光源が2つずつ存在したが、各光源の数は任意である。例えば、各色光源が1つずつであっても良いし、3つ以上ずつであっても良い。また、各色光源は同じ数である必要はなく、例えば第1光源を第2光源及び第2光源の2倍にするなど、各色光源の数はそれぞれ任意である。少なくとも各色1つずつ存在すれば良い。
(4)また、各光源を構成する発光素子の数は任意である。例えば、1つの発光素子と1つの封止部材とによって1つの光源が構成されていても良いし、実施の形態で示した数量以外の複数の発光素子と1つの封止部材とで1つの光源が構成されていても良い。また、各光源の発光素子の数が同じである必要もない。
(5)また、発光モジュールには、第1の白色、第2の白色、および、第2の白色以外の色の光源が含まれていても良い
(6)また、上記実施の形態に係る発光モジュール10では、封止部材13の形状が長尺直線状であったが、本発明に係る光源W1、W2、W3の形状は任意である。すなわち、直線状に限定されず、同じ線状であっても直線状ではなく曲線状であっても良い。また、線状ではなくブロック状であっても良い。さらに、直線状、曲線状、ブロック状等が組み合わされた形状であっても良い。加えて、光源W1、W2、W3の配置も任意である。以下に、光源W1、W2、W3の形状や配置のバリエーションについて説明する。なお、既に説明した部材と同じ部材が使用されている場合は、その部材と同じ符号を付して説明を簡略若しくは省略している。また、各光源W1、W2、W3の配置を理解し易いように、各光源W1、W2、W3には、同色のものには同じ模様を付し、異なるものには異なる模様を付している。
図27は、変形例に係る発光モジュール110を示す図であって、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図である。例えば、図27に示す変形例に係る発光モジュール110では、各光源W1、W2、W3の形状が、ブロック状の一種である直方体であり、それらがマトリックス状に並べて配置されている。各光源W1、W2、W3は、直線状に1列に並べて配置された複数の発光素子112a〜112cと、それら発光素子112a〜112cを封止する1つの封止部材113a〜113cとで構成されている。そして、光源W1、W2、W3は、同じ色が隣り合わないように千鳥配置されている。このように、個々の光源W1、W2、W3の大きさを小さくすると共に光源W1、W2、W3の数を増やせば、各色光源W1、W2、W3が発する光が均一に混ざり易いため、色むらが生じ難い。
図28は、別の変形例に係る発光モジュール210を示す図であって、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図である。図28に示す変形例に係る発光モジュール210では、各光源W1、W2、W3が環状の一種である方形環状であって、それらが環軸が一致するように交互に配置されている。各光源W1、W2、W3は、環状に配置された複数の発光素子212a〜212cと、それら発光素子212a〜212cを封止する1つの方形環状の封止部材213a〜213cとで構成されている。このように、光源W1、W2、W3を環状にすることで、環軸を中心として360度全方向に対して色むらのない照明光を発することができる。
図29は、別の変形例に係る発光モジュール310を示す図であって、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図である。図29に示す変形例に係る発光モジュール310では、円形板状の基板311の上面311aに、SMD(SuW3face Mount Device)型の光源W1、W2、W3が配置されている。光源W1、W2、W3が配置されている。各光源W1、W2、W3は、基板311の上方から見た平面視において略正方形であって、1つの発光素子312a〜312cと、1つの封止部材313a〜313cとで構成されている。それら光源W1、W2、W3は、同じ色が隣り合わないように千鳥配置されているため、各色光源W1、W2、W3が発する光が均一に混ざり易く、色むらが生じ難い。
(7)本実施の形態に係る発光素子12a,12b,12cは、ピーク波長が450nm以上470nm以下の青色光を出射する青色発光素子に限定されない。上記以外の波長の青色光を出射する青色発光素子であっても良く、紫外光を出射する発光素子であっても良い。
また、本発明に係る波長変換部材13a,13b,13cは、実施の形態で示した構成の波長変換部材に限定されず、各光源において発光素子との組み合わせにおいて所望の白色光が得られる波長変換部材であれば良い。
また、第3の波長変換部材13bには、第1の波長変換部材13a又は第2の波長変換部材13bとは異なる種類の波長変換材料が用いられていても良いし、同じ種類の波長変換材料を用い波長変換部材の量を異ならしめて配設する構成としても良い。
また、第1の波長変換部材13a、第2の波長変換部材13bおよび第3の波長変換部材13bに使用される波長変換材料は、単一の化合物で構成されていても良いし、複数の化合物を混合したものであっても良い。
≪まとめ≫
以上、説明したとおり、本発明の一実施形態に係る照明装置1は、第1白色光を発する第1光源W1と、第1白色光よりも低い色温度の第2白色光を発する第2光源W2と第1白色光よりも高い色温度の第3白色光を発する第3光源W3と、第1光源の発する光の光束を一定値に保ち、第2光源の発する光の光束及び第3光源の発する光の光束を変化させて照明装置1の発する光の色温度を変化させる点灯回路ユニット4とを備えたことを特徴とする。このような構成により、照明装置としての発光の輝度を低下させることなく、搭載すべき発光素子の数量を低減できる。
≪補足≫
以上で説明した実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程、工程の順序などは一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない工程については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
また、発明の理解の容易のため、上記各実施の形態で挙げた各図の構成要素の縮尺は実際のものと異なる場合がある。また本発明は上記各実施の形態の記載によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
さらに、照明装置においては基板上に回路部品、リード線等の部材も存在するが、電気的配線、電気回路について照明装置等の技術分野における通常の知識に基づいて様々な態様を実施可能であり、本発明の説明として直接的には無関係のため、説明を省略している。尚、上記示した各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
1 照明装置
4 点灯回路ユニット(点灯装置)
6 ランプ
10、110、210、310 発光モジュール
12a、112a、212a、312a 第1の発光素子
12b、112b、212b、312b 第2の発光素子
12c、112c、212c、312c 第3の発光素子
13a、113a、213a、313a 第1の波長変換部材(第1の封止部材)
13b、113b、213b、313b 第2の波長変換部材(第2の封止部材)
W1 第1光源
W2 第2光源
W3 第3光源

Claims (9)

  1. 調光により色温度の異なる白色光を再現する照明装置であって、
    第1白色光を発する第1光源と、
    前記第1白色光よりも低い色温度の第2白色光を発する第2光源と
    前記第1白色光よりも高い色温度の第3白色光を発する第3光源と、
    前記第1光源を常に発光させ、前記第2光源の発する光の光束及び前記第3光源の発する光の光束を変化させて合成光の色温度を変化させる点灯回路と、
    を備えたことを特徴とする照明装置。
  2. 前記合成光は、前記第2白色光よりも高い色温度を示す第4白色光から前記第3白色光よりも低い色温度を示す第5白色光までの範囲において可変であり、
    前記第1白色光は、前記第4白色光よりも色温度が高く前記第5白色光よりも色温度が低く設定されていることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記点灯回路は、前記第1光源の発する光の光束を一定に保つことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 前記点灯回路は、前記第1光源に対し一定の電圧を連続的に印加し、前記第2光源及び前記第3光源に対しPWM制御を行うことで前記合成光の色温度を変化させることを特徴とする請求項3記載の照明装置。
  5. 前記点灯回路は、前記第2光源の発する光の光束及び前記第3光源の発する光の光束の増減が互いに相反して変化するように前記第2光源及び前記第3光源を駆動することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  6. 前記第1光源の発する光の光束が、前記第1光源、前記第2光源、及び前記第3光源が同時に発する光の光束の総和に対し28.7%から48.8%の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  7. 前記第1白色光、第2白色光、及び前記第3白色光は、色度図上において任意の直線の近傍に位置することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  8. 前記第1白色光は、色度図上において座標x=0.365、及びy=0.446から黒体軌跡へ降ろした法線の近傍であって前記座標と黒体軌跡との間の範囲にあり、第2白色光及び前記第3白色光は、黒体軌跡近傍に位置することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  9. 第1白色光を発する第1光源と、
    前記第1白色光よりも低い色温度側にある第2白色光を発する第2光源と
    前記第1白色光よりも高い色温度側にある第3白色光を発する第3光源と、
    を点灯させる点灯装置であって、
    前記第1光源を常に発光させ、前記第2光源の発する光の光束及び前記第3光源の発する光の光束を互いに相反するように調光することにより、前記発光部に白色光を発光させる点灯回路を備えたことを特徴とする点灯装置。
JP2012234362A 2012-10-24 2012-10-24 照明装置および点灯装置 Pending JP2014086271A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012234362A JP2014086271A (ja) 2012-10-24 2012-10-24 照明装置および点灯装置
PCT/JP2013/006257 WO2014064928A1 (ja) 2012-10-24 2013-10-23 照明装置および点灯装置
CN201390000783.2U CN204669641U (zh) 2012-10-24 2013-10-23 照明装置以及点亮装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012234362A JP2014086271A (ja) 2012-10-24 2012-10-24 照明装置および点灯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014086271A true JP2014086271A (ja) 2014-05-12

Family

ID=50544313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012234362A Pending JP2014086271A (ja) 2012-10-24 2012-10-24 照明装置および点灯装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2014086271A (ja)
CN (1) CN204669641U (ja)
WO (1) WO2014064928A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016018680A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 日立アプライアンス株式会社 照明装置
JP2016054070A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 株式会社キルトプランニングオフィス 照明装置
US9544968B2 (en) 2015-03-11 2017-01-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Illumination apparatus
JP2017010817A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 東芝マテリアル株式会社 医療施設照明用白色光源システム
JP2017033841A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 ミネベア株式会社 光源駆動装置および調光調色制御方法
JP2017528878A (ja) * 2014-09-12 2017-09-28 フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ 照明アセンブリ、ledストリップ、照明器具、及び照明アセンブリの製造方法
US9974140B2 (en) 2015-12-10 2018-05-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting device and luminaire
JP2019079683A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 豊田合成株式会社 照明装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6694292B2 (ja) * 2016-02-16 2020-05-13 シチズン時計株式会社 Ledモジュール
CN109587893B (zh) * 2019-01-08 2022-06-03 青岛易来智能科技股份有限公司 一种调光方法及装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006252944A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明装置
WO2008041152A2 (en) * 2006-10-06 2008-04-10 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh A switched light element array and method of operation
JP2009238729A (ja) * 2007-11-12 2009-10-15 Mitsubishi Chemicals Corp 照明装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007059260A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明装置及び照明器具
JP5263841B2 (ja) * 2010-04-26 2013-08-14 シャープ株式会社 照明装置
JP5654328B2 (ja) * 2010-11-24 2015-01-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006252944A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明装置
WO2008041152A2 (en) * 2006-10-06 2008-04-10 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh A switched light element array and method of operation
JP2009238729A (ja) * 2007-11-12 2009-10-15 Mitsubishi Chemicals Corp 照明装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016018680A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 日立アプライアンス株式会社 照明装置
JP2016054070A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 株式会社キルトプランニングオフィス 照明装置
JP2017528878A (ja) * 2014-09-12 2017-09-28 フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ 照明アセンブリ、ledストリップ、照明器具、及び照明アセンブリの製造方法
US10448478B2 (en) 2014-09-12 2019-10-15 Signify Holding B.V. LED strip, LED luminaire, and a method of manufacturing thereof
US9544968B2 (en) 2015-03-11 2017-01-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Illumination apparatus
JP2017010817A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 東芝マテリアル株式会社 医療施設照明用白色光源システム
JP2017033841A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 ミネベア株式会社 光源駆動装置および調光調色制御方法
US9974140B2 (en) 2015-12-10 2018-05-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting device and luminaire
JP2019079683A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 豊田合成株式会社 照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN204669641U (zh) 2015-09-23
WO2014064928A1 (ja) 2014-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014064928A1 (ja) 照明装置および点灯装置
US8766555B2 (en) Tunable white color methods and uses thereof
US7821194B2 (en) Solid state lighting devices including light mixtures
JP5815670B2 (ja) 調整可能な色度を有する発光デバイス及びシステム並びに発光デバイス及びシステムの色度を調整する方法
JP6074703B2 (ja) Led照明装置及びled発光モジュール
US8970131B2 (en) Solid state lighting apparatuses and related methods
US9198251B2 (en) Tunable correlated color temperature LED-based white light source with mixing chamber and remote phosphor exit window
US20060221606A1 (en) Led-based lighting retrofit subassembly apparatus
JP5654328B2 (ja) 発光装置
JP2014143307A (ja) 発光モジュールおよび照明装置
JP2013229492A (ja) 発光モジュール、ランプユニットおよび照明装置
JP6008290B2 (ja) 発光モジュール、照明装置および照明器具
WO2014057635A1 (ja) 照明器具、照明装置および発光モジュール
JP2009260390A (ja) 可変色発光ダイオード素子
JP2013257985A (ja) 発光モジュール、ランプユニット、及びそれを用いた照明装置
JP6064227B2 (ja) 照明器具
JP6074704B2 (ja) 照明器具
JP2013098038A (ja) 照明器具
JP2015170417A (ja) 光源ユニットおよび照明器具
JP5861083B2 (ja) 照明器具
JP5999497B2 (ja) 照明器具、照明装置および発光モジュール
JP5891423B2 (ja) 照明器具、照明装置および発光モジュール
WO2022208922A1 (ja) 発光モジュール、及び、照明装置
JP2014194858A (ja) Led照明装置
JP2014130728A (ja) 照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140606

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141003

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170613