JP2014084648A - 開口部装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災発生時にも内外障子の召合わせ部分において隙間を生じさせないようにして防火性能を高くした開口部装置を提供する。
【解決手段】建物開口部に設けられる枠体内に内外障子を納め、枠体を構成する上枠10には長手方向に沿う上レール部10b,10cが形成され、上枠10は、内外障子を構成する召合わせ框の召合わせ部分と対向する部分に風止部材30を有し、風止部材30と上枠10との間に加熱発泡材35が配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、建物開口部に設けられる枠体内に内外障子を納めた開口部装置に関し、特に火災発生時に内外障子の召合わせ部分上部を確実に塞いで防火性能を高くした開口部装置に関する。
建物開口部に設けられる枠体内に内外障子を納めた開口部装置としては、内外障子を引き違い状に走行自在とした引き違い開口部装置や、一方の障子を走行自在とした片引き開口部装置がある。内外障子の召合わせ部分には、気密性を確保するための部品が設けられる。召合わせ部分のうち上枠には、内外障子の上端部に対して当接するヒレ部を有した風止部材が設けられ、それによって室内外の気密性を確保するようにしている。このような風止部材を備えた開口部装置としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2007−177415号公報
内外障子の召合わせ部分に設けられる風止部材は樹脂材からなるため、火災が発生して開口部装置が高温に晒されると溶融し、召合わせ部分において枠体と障子の間に隙間が生じることになる。枠体と障子の間に隙間が生じると、熱や炎が室内外に貫通してしまうおそれがある。
また、障子は断面中空状の召合わせ框を有しており、この召合わせ框の両端部に設けられている樹脂部品が溶融することにより、召合わせ框が上下に連通する。召合わせ框は枠体に形成されるレール部を跨いでいるため、召合わせ框が上下に連通することにより、室内外が連通することとなり、これによっても熱や炎が室内外に貫通するおそれがあった。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、火災発生時にも内外障子の召合わせ部分において隙間を生じさせないようにして防火性能を高くした開口部装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る開口部装置は、建物開口部に設けられる枠体内に内外障子を納め、前記枠体を構成する上枠には長手方向に沿う上レール部が形成された開口部装置において、
前記上枠は、前記内外障子を構成する召合わせ框の召合わせ部分と対向する部分に風止部材を有し、該風止部材と前記上枠との間に加熱発泡材が配置されることを特徴として構成されている。
請求項1に係る発明によれば、火災発生時には加熱発泡材が発泡して上枠と召合わせ框の間の隙間を塞ぐことができる。
また、請求項2の発明に係る開口部装置は、前記風止部材は、前記上枠に対して取付けられる本体部と、該本体部に設けられる気密ピースとを有し、該気密ピースまたは前記本体部に前記加熱発泡材が設けられることを特徴として構成されている。
請求項2に係る発明によれば、風止部材を上枠に取付けるだけで、加熱発泡材を風止部材と上枠との間に配置することができる。
さらに、請求項3の発明に係る開口部装置は、前記本体部は前記内外障子の上端部が当接可能な平面部を有し、該平面部と前記上枠の内周面との間に発泡材からなる前記気密ピースが設けられることを特徴として構成されている。
請求項3に係る発明によれば、気密ピースにより平面部が障子の上端部に押し当てられる風止部材を有する場合において、火災発生時に上枠と召合わせ框の間の隙間を塞ぐように加熱発泡材を配置することができる。
さらにまた、請求項4の発明に係る開口部装置は、前記加熱発泡材が、前記風止部材と上枠との間に配置される前記気密ピースであることを特徴として構成されている。
請求項4に係る発明によれば、防火性能を確保しつつ部品点数を減らすことができる。
そして、請求項5の発明に係る開口部装置は、前記気密ピースは前記内外障子の上端部に当接可能なヒレ部を有し、少なくとも前記ヒレ部の上方に前記加熱発泡材を保持してなることを特徴として構成されている。
請求項5に係る発明によれば、ヒレ部が障子の上端部に当接する風止部材を有する場合において、火災発生時に上枠と召合わせ框の間の隙間を塞ぐように加熱発泡材を配置することができる。
また、請求項6の発明に係る開口部装置は、前記本体部は、前記上枠に係合可能な係合部と、前記本体部の一端に設けられ前記内外障子の上端部との距離を調整可能な外れ止め部とを備えることを特徴として構成されている。
請求項6に係る発明によれば、本体部を上枠に容易に取付けることができると共に、障子の外れ止めの機能を持たせることができる。
また、請求項7の発明に係る開口部装置は、前記召合わせ框は長手方向に沿う中空部を有し、該中空部は前記上レール部に跨がるように配置され、前記加熱発泡材は前記中空部と対向するように配置されることを特徴として構成されている。
請求項7に係る発明によれば、発泡した加熱発泡材が召合わせ框の中空部内にも進入して、召合わせ框の中空部を通じて室内外が連通することを防止することができる。
さらに、請求項8の発明に係る開口部装置は、前記内障子の召合わせ框と前記外障子の召合わせ框の間には、火災発生時に前記召合わせ框間を長手方向に沿って塞ぐ閉塞部材が設けられることを特徴として構成されている。
請求項8に係る発明によれば、閉塞部材と加熱発泡材により、召合わせ框間に生じる隙間を上端部まで連続的に塞いで、熱や炎の貫通を防止することができる。
本発明に係る開口部装置によれば、火災発生時にも内外障子の召合わせ部分において隙間を生じさせないようにして防火性能を高くすることができる。
本実施形態における開口部装置の縦断面図である。 本実施形態における開口部装置の横断面図である。 内外障子の召合わせ部分付近の上部拡大縦断面図である。 風止部材の分解斜視図である。 上枠と風止部材及び召合わせ框の関係を表した正面図である。 風止部材を構成する本体部の斜視図及び風止部材を上枠に取付ける前の状態における上枠及び風止部材の断面図である。 回転係合部を回転させた本体部の斜視図及び風止部材を上枠に取付けた状態における上枠及び風止部材の断面図である。 風止部材を構成する本体部の側面図である。 内外障子の召合わせ部分付近の拡大横断面図である。 火災発生時における上枠と召合わせ框との関係を表した正面図である。 火災発生時における召合わせ部分付近の拡大横断面図である。 気密ピースの構成を変更した場合の風止部材の分解斜視図である。 第2の形態の風止部材の分解斜視図である。 風止部材の斜視図である。 風止部材を有した内外障子の召合わせ部分付近の上部拡大縦断面図である。 上枠と風止部材及び召合わせ框の関係を表した正面図である。 火災発生時における上枠と召合わせ框との関係を表した正面図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態における開口部装置の縦断面図を、図2には本実施形態における開口部装置の横断面図を、それぞれ示している。本実施形態の開口部装置は、サッシを例に説明する。図1及び図2に示すように、サッシは、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12,12を方形状に枠組みしてなる枠体1内に内障子2と外障子3を引き違い状に納めて構成される。内障子2と外障子3は、上框20と下框21、枠側縦框22及び召合わせ框23を方形状に框組みしてなる框体4内にガラス板からなるパネル体5を納めてなる。
枠体1を構成する上枠10の内周面10aには、内障子2と外障子3をそれぞれ案内する上内レール部10bと上外レール部10cが長手方向に沿って形成されている。また、下枠11の内周面には、内障子2と外障子3をそれぞれ案内する内レール部11aと外レール部11bが長手方向に沿って形成されている。
框体4を構成する上框20の上側には、上枠10の上内レール部10bまたは上外レール部10cに案内される凹状の案内溝20aが形成されている。下框21の下側には、下枠11の内レール部11aまたは外レール部11bに載置されて障子を走行自在とする戸車24が設けられている。
図2に示すように、内障子2を構成する召合わせ框23には、室外側面に気密材25が長手方向に沿って設けられ、外障子3を構成する召合わせ框23の室内側面に当接する。また、内障子2を構成する召合わせ框23の室外側面と外障子3を構成する召合わせ框23の室内側面には、それぞれ長手方向に沿って断面略L字状の煙返し部26が形成されており、これらが互いに噛み合うように当接している。外障子3を構成する召合わせ框23の室内側面には、長手方向に沿って加熱発泡材27も設けられている。
図2には、下枠11の内レール部11aと外レール部11bとが表れているが、上枠10の上内レール部10aと上外レール部10bは、室内外方向においてそれぞれ内レール部11aと外レール部11bと同位置にある。内障子2の召合わせ框23は、長手方向に沿って上内レール部10aを跨ぐ中空部23aを有している。また、外障子3の召合わせ框23は、長手方向に沿って上外レール部10bを跨ぐ中空部23aを有している。
図3には、内外障子の召合わせ部分付近の上部拡大縦断面図を示している。この図に示すように、上框20の案内溝20aには、上端の両側にそれぞれ上気密材20bが設けられ、上内レール部10bまたは上外レール部10cに対して当接している。また、上枠10の上内レール部10bと上外レール部10cの間の領域には、第1の形態の風止部材30が設けられている。
風止部材30は、内障子2と外障子3の召合わせ部分において、内障子2及び外障子3の上端部に当接して、枠体1と内外障子2,3の間に隙間が生じないようにするものである。本実施形態の風止部材30は、内障子2や外障子3に対して当接する本体部31と、本体部31と上枠10の内周面10aとの間に設けられる気密ピース32とからなっている。
図4には、風止部材30の分解斜視図を示している。風止部材30を構成する本体部31は、上枠10に対して回転係合自在な回転係合部31aと、上枠10に対して係合自在な係合爪部31bと、開いた状態の内障子2の上辺と対向して内障子2の外れ止めをなす外れ止め部31cと、気密ピース32を覆うように設けられて障子2,3の上端部と当接する当接部31dとを有して構成されている。本体部31は6ナイロンなどの樹脂材によって形成されている。
本体部31を構成する当接部31dは、下方に向かって凹状となるように形成されており、その底面部は平面部31eとなっている。平面部31eには、加熱発泡材35が設けられており、その上に気密ピース32が配置される。
気密ピース32は、エチレン−プロピレン−ジエンゴムなどからなるスポンジ状の部材である。なお、気密ピース32の材料としては、シリコンなど他の弾性を有する材料であってもよい。気密ピース32は、略直方体状のピース本体32aと、ピース本体32aの上面に形成された係止部32bとが一体的に構成されている。係止部32bは、図3に示すように、上枠10の内周面10aに形成される凹状部10dに対して係止固定される。
図5には、上枠10と風止部材30及び召合わせ框23の関係を表した正面図を示している。召合わせ框23の中空部23aは、上端部に設けられる樹脂製の上端キャップ23bによって塞がれている。風止部材30は、本体部31の平面部31eが召合わせ框23の上端部に対して当接する。
上枠10の内周面10aと風止部材30の平面部31eとの間に介在する気密ピース32は、平面部31eを召合わせ框23の上端部に対して押し付けるように作用する。これにより、召合わせ框23の上端部と風止部材30との間に隙間が生じないようにしている。また、内障子2や外障子3を開閉する際には、上框20の上端部が平面部31eに摺接するが、樹脂板である平面部31eによって上框20が安定的に摺接することができる。
図6には、風止部材30を構成する本体部31の斜視図(図6(a))及び風止部材30を上枠10に取付ける前の状態における上枠10及び風止部材30の断面図(図6(b))を示している。図6(a)に示すように、本体部31には、長手方向2箇所の両側に、それぞれ係合爪部31b,31bが形成されている。回転係合部31aは一方に長く、それと直交する方向に短くなるように形成されており、図6(a)では、回転係合部31aの長手方向と本体部31の長手方向が一致するように配置されている。
図6(b)に示すように、上枠10の内周面10aには、上内レール部10aと上外レール部10bとの間に、凹状部10dが形成されている。凹状部10dは、両側の縁部にそれぞれ突出片10eを有している。本体部31の係合爪部31bは、凹状部10d内において突出片10eに対して係合することができる。また、回転係合部31aの長手方向と本体部31の長手方向が一致している場合には、回転係合部31aは凹状部10dに対して係合していないため、係合爪部31bが上枠10に係合しているだけの状態では、本体部31を上枠10の長手方向にスライド移動させることができる。
図7には、回転係合部31aを回転させた本体部31の斜視図(図7(a))及び風止部材30を上枠10に取付けた状態における上枠10及び風止部材30の断面図(図7(b))を示している。図7(a)に示すように、回転係合部31aを下面側から90°回転させることにより、回転係合部31aの長手方向と本体部31の長手方向が直交し、回転係合部31aの幅が上枠10の凹状部10dの幅と略同じとなる。このとき、図7(b)に示すように、回転係合部31aは凹状部10dに対して係合し、本体部31がそれ以上移動できないように固定される。
図8には、風止部材30を構成する本体部31の側面図を示している。本体部31の一端部に設けられている外れ止め部31cは、ネジ31fを締めたり緩めたりすることによって傾きを変化させることができ、それによって下端位置を上下方向に調整することができる。外れ止め部31cは、内障子2の上端部と所定間隔で対向するが、内障子2の走行時に接触しないようにする必要もあり、上下方向の調整が必要となる。本実施形態の風止部材30では、ネジ31fにより容易にその調整を行うことができる。
図9には、内外障子の召合わせ部分付近の拡大横断面図を示している。この図には、風止部材30及び加熱発泡材35の配置について重ねて示している。加熱発泡材35は、内障子2を構成する召合わせ框23から外障子3を構成する召合わせ框23に渡って、召合わせ部分上端部と対向する。また、加熱発泡材35は、内障子2を構成する召合わせ框23の中空部23aと、外障子3を構成する召合わせ框23の中空部23aの両方に対向する。
図10には、火災発生時における上枠10と召合わせ框23との関係を表した正面図を示している。火災が発生して開口部装置が高温に晒されると、樹脂材からなる風止部材30の本体部31及び気密ピース32は溶融する。また、召合わせ框23の上端部に設けられる上端キャップ23bも、樹脂材からなるため、溶融する。加熱発泡材は250〜300℃で発泡を開始するが、このとき、樹脂材の一部は既に軟化・溶融を開始しており、この軟化・溶融してできたスペースに、発泡した加熱発泡材が入り込んで隙間を塞ぐ。加熱発泡材35は、樹脂材の溶融の前後に渡って発泡し体積が増加するものである。
加熱発泡材35は、上枠10の上内レール部10aと上外レール部10bとの間の領域を塞ぐように発泡すると共に、召合わせ框23側にも発泡していき、対向する召合わせ框23の中空部23a内にも進入する。これによって、図10に示すように、召合わせ框23の上端と上枠10の内周面10aとの間が塞がれると共に、召合わせ框23の中空部23a上部が加熱発泡材35によって閉塞される。
図11には、火災発生時における召合わせ部分付近の拡大横断面図を示している。発泡した加熱発泡材35は、前述のように召合わせ框23の中空部23a上端部を塞ぐと共に、内障子2の召合わせ框23と外障子3の召合わせ框23の間の領域を塞いでいる。また、外障子3の召合わせ框23の長手方向に沿って設けられる加熱発泡材27は、対向する内障子2の召合わせ框23との間の隙間を塞ぐように発泡する。
このように、風止部材30に加熱発泡材35を設けたことで、風止部材30と上枠10との間に加熱発泡材35が配置されることとなり、火災発生時にこの加熱発泡材35が発泡することにより、開口部装置の召合わせ部分上端部において、内障子2と外障子3の間の隙間及び召合わせ框23と上枠10との間の隙間を塞ぐと共に、内障子2及び外障子3の中空部23aの上端部を閉塞することができる。内障子2と外障子3の間の隙間については、外障子3に設けられて閉塞部材として機能する加熱発泡材27と風止部材30の加熱発泡材35とが連続状となることで、召合わせ部分における閉塞状態を上端部まで連続させて防火性能を高くすることができる。また、内障子2及び外障子3の中空部23aの上端部を閉塞することで、中空部23aを通じた室内外の連通を防止することができ、熱や炎の貫通を防止して防火性能を高くすることができる。
また、開口部装置の上辺にあっては、上框20に設けられた上気密材20bが、加熱されると硬化する材料によって形成されているので、火災発生時にはそのままの形状を維持し、上框20の長手方向に沿って障子2,3と枠体1との間に隙間が生じないようにされている。この上気密材20bによる隙間の閉塞が、図10に示すように、召合わせ部分において発泡した加熱発泡材35と連続することにより、召合わせ部分から開口部装置の上辺に渡り、障子2,3と枠体1の間の隙間を連続的に閉塞することができる。なお、火災発生時に開口部装置の上面において枠体1と障子2,3の間を閉塞するための構成としては、上気密材20bに代えて、案内溝20a内に加熱発泡材を配置してもよい。この場合、火災発生時に案内溝20aの加熱発泡材と風止部材30の加熱発泡材35とがそれぞれ発泡することにより、枠体1と障子2,3間の隙間を連続的に塞ぐことができる。
内障子2と外障子3の間の隙間を長手方向に沿って塞ぐ閉塞部材は、本実施形態では外障子3に設けられる加熱発泡材27で構成しているが、それ以外の手段により閉塞部材を構成してもよい。例えば、内障子2に設けられる気密材25を、加熱されると硬化する材料によって形成することで、火災発生時には気密材25が溶融等することなく残るので、内障子2と外障子3の間の隙間を長手方向に沿って塞ぐ閉塞部材として機能させることができる。また、内障子2の煙返し部26と外障子3の煙返し部26について、火災発生時にも対向した状態を維持できる長さに形成することで、煙返し部26を閉塞部材として機能させることもできる。
図12には、気密ピース32の構成を変更した場合の風止部材30の分解斜視図を示している。気密ピース32として、加熱されることで発泡するスポンジ状の部材を用い、気密ピースと加熱発泡材とを同一部材で構成することも可能である。この場合、本体部31の平面部31eに加熱発泡材35を配置する必要はなく、平面部31eに直接、気密ピース32を載置し、上枠10の内周面10aとの間に配置する。これによっても、火災発生時には気密ピース32が発泡して、図10や図11に示したように、開口部装置の召合わせ部分上端部を塞ぎ、内障子2と外障子3の間の隙間を塞ぐと共に、内障子2及び外障子3の中空部23a上端部を閉塞することができる。
次に、第2の形態の風止部材40について説明する。図13には、第2の形態の風止部材40の分解斜視図を示している。この図に示すように、第2の形態の風止部材40は、上枠10に取付けられる本体部41と、本体部41に対して取付けられる気密ピース42とから構成されている。本体部41と気密ピース42は、いずれも樹脂材によって形成されている。
本体部41には、長手方向中間位置に気密ピース42を固定するための固定孔41dが形成されている。また、固定孔41dの周囲には、上面側に加熱発泡材45が配置されている。本体部41の気密ピース42を固定する部分以外の構成は、第1の形態の風止部材30の本体部31と同様である。
気密ピース42は、ピース本体42aの下面側に複数のヒレ部42bが形成されている。気密ピース42の上面側には、本体部41の固定孔41dと係合する固定部42cが形成されると共に、両側部には加熱発泡材45が配置されている。気密ピース42は、ピース本体42aとヒレ部42bとからなる。ヒレ部42bは、ピース本体42aの下面側から垂下され、見込方向に延びる弾性を有する板材であり、見付方向に所定間隔をおいて複数並んでいる。このヒレ部42bは、内障子2及び外障子3の上端部に弾性変形しつつ接触するものであり、枠体1と内障子2、外障子3の間に隙間が生じないようにしている。
図14には、風止部材40の斜視図を示している。この図に示すように、本体部41に気密ピース42を一体化することにより風止部材40が構成される。そして、その上面には加熱発泡材45が配置されることとなる。
図15には、風止部材40を有した内外障子の召合わせ部分付近の上部拡大縦断面図を示している。この図に示すように、風止部材40の気密ピース42に形成されたヒレ部42bは、内障子2及び外障子3の上端部に当接して、枠体1と内外障子2,3の間に隙間が生じないようにしている。また、風止部材40により加熱発泡材45が保持されている。
図16には、上枠10と風止部材40及び召合わせ框23の関係を表した正面図を示している。この図に示すように、風止部材40のヒレ部42bは、召合わせ框23の上端部に対して当接する。また、風止部材40に設けられた加熱発泡材45は、召合わせ框23の中空部23aと対向するように配置される。
図17には、火災発生時における上枠10と召合わせ框23との関係を表した正面図を示している。この図に示すように、第2の形態の風止部材40にあっても、火災発生時には本体部41及び気密ピース42は溶融するが、加熱発泡材45が発泡することにより、召合わせ框23の中空部23a上端部を塞ぐと共に、内障子2の召合わせ框23と外障子3の召合わせ框23の間の領域を塞ぐことができる。これによって、第1の形態の風止部材30の場合と同様に、召合わせ部分において内障子2と外障子3の間の隙間及び召合わせ框23と上枠10との間の隙間を塞ぐと共に、内障子2及び外障子3の中空部23aの上端部を閉塞して防火性能を高くすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
1 枠体
2 内障子
3 外障子
4 框体
5 パネル体
10 上枠
10a 内周面
10b 上内レール部
10c 上外レール部
11 下枠
12 縦枠
20 上框
21 下框
22 枠側縦框
23 召合わせ框
23a 中空部
27 加熱発泡材
30 風止部材
31 本体部
31e 平面部
32 気密ピース
35 加熱発泡材
40 風止部材
41 本体部
42 気密ピース
45 加熱発泡材

Claims (8)

  1. 建物開口部に設けられる枠体内に内外障子を納め、前記枠体を構成する上枠には長手方向に沿う上レール部が形成された開口部装置において、
    前記上枠は、前記内外障子を構成する召合わせ框の召合わせ部分と対向する部分に風止部材を有し、該風止部材と前記上枠との間に加熱発泡材が配置されることを特徴とする開口部装置。
  2. 前記風止部材は、前記上枠に対して取付けられる本体部と、該本体部に設けられる気密ピースとを有し、該気密ピースまたは前記本体部に前記加熱発泡材が設けられることを特徴とする請求項1記載の開口部装置。
  3. 前記本体部は前記内外障子の上端部が当接可能な平面部を有し、該平面部と前記上枠の内周面との間に発泡材からなる前記気密ピースが設けられることを特徴とする請求項2記載の開口部装置。
  4. 前記加熱発泡材が、前記風止部材と上枠との間に配置される前記気密ピースであることを特徴とする請求項2または3記載の開口部装置。
  5. 前記気密ピースは前記内外障子の上端部に当接可能なヒレ部を有し、少なくとも前記ヒレ部の上方に前記加熱発泡材を保持してなることを特徴とする請求項2記載の開口部装置。
  6. 前記本体部は、前記上枠に係合可能な係合部と、前記本体部の一端に設けられ前記内外障子の上端部との距離を調整可能な外れ止め部とを備えることを特徴とする2〜5のいずれか1項に記載の開口部装置。
  7. 前記召合わせ框は長手方向に沿う中空部を有し、該中空部は前記上レール部に跨がるように配置され、前記加熱発泡材は前記中空部と対向するように配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の開口部装置。
  8. 前記内障子の召合わせ框と前記外障子の召合わせ框の間には、火災発生時に前記召合わせ框間を長手方向に沿って塞ぐ閉塞部材が設けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の開口部装置。
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