JP2014084404A - 粘着剤用離型性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体及び環境へのリスクが低く、シリコーン系粘着剤に対して良好な離型性を示す、撥水撥油性、透明性、密着性に優れた粘着剤用離型性組成物を提供する。
【解決手段】(1)下記一般式(I)
Figure 2014084404

(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、nは1〜6の整数、aは1〜4の整数、bは0〜3の整数、cは1〜3の整数である。)
で表されるポリフルオロアルキルビニル単量体: 50〜100質量%、
(2)(1)成分と共重合可能で、かつケイ素原子に結合した加水分解可能な基を含まない非ケイ素系又は有機ケイ素系ビニル単量体: 0〜50質量%
からなる単量体又は単量体混合物の(共)重合体を有効成分としてなり、加水分解性基を含まないことを特徴とする粘着剤用離型性組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、シリコーン系粘着剤に対して良好な離型性を示し、撥水撥油性、透明性、密着性に優れる粘着剤用離型性組成物に関する。更に詳しくは、生体蓄積性が低いといわれている炭素数6以下のパーフルオロアルキル基を分子鎖末端に有するポリフルオロアルキルビニル単量体を含み、ケイ素原子に結合した加水分解可能な基を有する単量体を含まない(共)重合体を有効成分とする粘着剤用離型性組成物に関する。
従来、離型性能、撥水撥油性能などの表面改質機能を発揮させるために、例えば、特公平1−42983号公報(特許文献1)、特開平7−109317号公報(特許文献2)に示されるように、フッ素系アクリル又はメタクリルモノマーの重合物が用いられていた。
また、高度な離型性能、撥水撥油性能などの表面改質機能を発揮させるには、炭素数8以上の長鎖のパーフルオロアルキル基が必須であると考えられてきた。しかし、近年、炭素数が8以上のパーフルオロアルキル基を有するパーフルオロオクタン酸(以下、PFOA)の人体への蓄積性が注目されており、2003年3月に米国環境保護庁(USEPA)は、野生動物や人の血液を含め、種々の環境から検出されるPFOAの安全性に関する予備リスク調査報告書を公開した。更に、2006年1月には、PFOAとその類縁物質、及びこれらの前駆体物質の環境中への排出削減と製品中の含有量削減計画を提唱し、フッ素樹脂メーカー8社の参加を公表している。
パーフルオロアルキル基の炭素数が6以下になると、生体及び環境へのリスクは大きく低減するものの、重合体中のパーフルオロアルキル基に起因する、離型性能、撥水撥油性能などの表面改質機能は著しく低下する。これは、炭素数が8以上のパーフルオロアルキル基は結晶性を持つが、炭素数が6以下のパーフルオロアルキル基であると結晶構造を形成しないため、十分な表面改質機能を発揮しなくなるためである。
国際公開第2009/034773号(特許文献3)には、生体蓄積性が低いといわれている炭素数6以下のパーフルオロアルキル基を含有する(メタ)アクリル酸誘導体の単独重合体又は共重合体である含フッ素重合体及びこれを有効成分とする表面改質剤について記載されているが、水撥油剤、表面改質剤としての用途について記載されているものの、粘着剤用離型性組成物についての記載はない。
特公平1−42983号公報 特開平7−109317号公報 国際公開第2009/034773号
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、生体及び環境へのリスクが低く、シリコーン系粘着剤に対して良好な離型性を示す、撥水撥油性、透明性、密着性に優れた粘着剤用離型性組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、先に、下記一般式(I)
Figure 2014084404
(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、nは1〜6の整数、aは1〜4の整数、bは0〜3の整数、cは1〜3の整数である。)で表されるポリフルオロアルキルビニル単量体、分子中に少なくとも1個のケイ素原子に結合した加水分解可能な基を含有する有機ケイ素系ビニル単量体、及び必要により上記両成分と共重合可能で、かつケイ素原子に結合した加水分解可能な基を含まない非ケイ素系又は有機ケイ素系ビニル単量体の単量体混合物の共重合体が、生体及び環境へのリスクが低く、従来の含フッ素重合体と同等の離型性能を有し、該共重合体を有効成分としてなる組成物を、粘着剤用離型剤として使用した場合に、シリコーン系粘着剤に対して良好な離型性を示し、透明性、密着性に優れることを提案している(特開2012−41388号公報)。該共重合体には、基材との密着性や被膜強度の向上を目的として重合体中に加水分解性基を組み込んでいたが、更なる検討を重ねた結果、加水分解性基を導入しない方が、剥離特性が良好であることを知見した。
即ち、生体蓄積性が低いといわれている炭素数6以下のパーフルオロアルキル基を分子鎖末端に有する、上記一般式(I)で表されるポリフルオロアルキルビニル単量体を含み、ケイ素原子に結合した加水分解可能な基を有する単量体を含まない(共)重合体が、生体及び環境へのリスクが低く、従来の含フッ素重合体と同等の離型性能、撥水撥油性能などの表面改質機能を有し、該(共)重合体を有効成分としてなる組成物を、粘着剤用離型剤として使用した場合に、シリコーン系粘着剤に対して良好な離型性を示し、撥水撥油性、透明性、密着性に優れ、上記共重合体よりも剥離特性に優れることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記粘着剤用離型性組成物を提供する。
〔1〕
(1)下記一般式(I)
Figure 2014084404
(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、nは1〜6の整数、aは1〜4の整数、bは0〜3の整数、cは1〜3の整数である。)
で表されるポリフルオロアルキルビニル単量体: 50〜100質量%、
(2)(1)成分と共重合可能で、かつケイ素原子に結合した加水分解可能な基を含まない非ケイ素系又は有機ケイ素系ビニル単量体: 0〜50質量%
からなる単量体又は単量体混合物の(共)重合体を有効成分としてなり、加水分解性基を含まないことを特徴とする粘着剤用離型性組成物。
〔2〕
(1)成分が50〜99.9質量%、(2)成分が0.1〜50質量%からなる単量体混合物の共重合体を有効成分としてなる〔1〕記載の粘着剤用離型性組成物。
〔3〕
式(I)において、nが2〜4の整数、aが1又は2、bが1〜3の整数、cが1又は2である〔1〕又は〔2〕記載の粘着剤用離型性組成物。
〔4〕
シリコーン系粘着剤用である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の粘着剤用離型性組成物。
本発明の粘着剤用離型性組成物は、分子鎖末端に生体蓄積性の低い炭素数6以下のパーフルオロアルキル基を有し、分子鎖途中にオゾン分解を受けて分解し易いフッ化ビニリデン由来の−CH2CF2−基を有するポリフルオロアルキルビニル単量体を含み、ケイ素原子に結合した加水分解可能な基を有する単量体を含まない(共)重合体を有効成分として用いていることから、環境を阻害することが少なく、しかも該(共)重合体は従来の含フッ素重合体と同等の性能を有するため、離型剤、撥水撥油剤などの表面改質剤の有効成分として好適に使用することができる。
本発明の粘着剤用離型性組成物は、下記(1)成分の重合体、又は下記(1)成分及び(2)成分の単量体混合物の共重合体を有効成分としてなるものである。
(1)下記一般式(I)
Figure 2014084404
(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、nは1〜6の整数、aは1〜4の整数、bは0〜3の整数、cは1〜3の整数である。)
で表されるポリフルオロアルキルビニル単量体: 50〜100質量%、
(2)(1)成分と共重合可能で、かつケイ素原子に結合した加水分解可能な基を含まない非ケイ素系又は有機ケイ素系ビニル単量体: 0〜50質量%。
本発明の(共)重合体を構成する(1)成分のポリフルオロアルキルビニル単量体は、下記一般式(I)
Figure 2014084404
(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、nは1〜6の整数、aは1〜4の整数、bは0〜3の整数、cは1〜3の整数である。)
で表される、一方の分子鎖末端に炭素数6以下のパーフルオロアルキル基を有し、もう一方の分子鎖末端にアクリロキシ基又はメタクリロキシ基を有するものである。
(1)成分のポリフルオロアルキルビニル単量体は、分子鎖末端が生体蓄積性の低い炭素数6以下のパーフルオロアルキル基で構成されているだけではなく、分子鎖途中にフッ化ビニリデン由来の−CH2CF2−基を有しており、該−CH2CF2−基は容易に脱HFして二重結合を形成し、それがオゾン分解を受けて分解し易く、生分解によってより炭素数の小さい化合物となるため、該単量体を含んだ(共)重合体は、環境を阻害することが少なく、しかも従来の含フッ素重合体と同等の性能を有することから、離型剤、撥水撥油剤などの表面改質剤の有効成分として好適に使用することができる。
上記一般式(I)において、nは1〜6の整数、aは1〜4の整数、bは0〜3の整数、cは1〜3の整数であるが、重合時の重合液安定性、溶解性、重合速度及び重合体の表面改質性能といった観点から、好ましくは、nは2〜4の整数、aは1又は2、bは1〜3の整数、cは1又は2である。
このようなポリフルオロアルキル基を含有するビニル単量体としては、下記式で示されるものが例示される。
Figure 2014084404
Figure 2014084404
このポリフルオロアルキルビニル単量体は、上記した化合物の1種単独でも2種以上の混合物であってもよい。
このポリフルオロアルキルビニル単量体(1)の本組成物中に含まれる単量体(即ち、(1)成分、及び後述する(2)成分の単量体全量で、以下、単量体混合物ともいう)中における質量比は、単量体(1)の質量比が50質量%未満では、該単量体混合物の(共)重合体を有効成分とする離型性組成物のシリコーン系粘着剤に対する離型効果が十分でなくなってしまうので、50〜100質量%の範囲とする必要があり、より好ましい範囲は80〜100質量%とされる。なお、後述する(2)成分を配合する場合、(1)成分は99.9質量%以下、特に99質量%以下とすることが好ましい。
次に、本発明の共重合体を構成する(2)成分としての非ケイ素系(即ち、分子中にケイ素原子を含有しない)又は有機ケイ素系(即ち、分子中に有機基で置換されたケイ素原子を含有する)のビニル単量体は、前記(1)成分と共重合が可能で、かつケイ素原子に結合した加水分解可能な基を含まないビニル単量体であり、この共重合体の被膜の強度、硬度、基材への密着性、耐汚染性などを調節する目的で添加される任意成分である。
(2)成分の非ケイ素系又は有機ケイ素系ビニル単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレートなどのアクリレート、メタクリレート類、γ−トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、γ−ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレートなどのケイ素基含有アクリレート、メタクリレート類、スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族系ビニル化合物、マレイン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸と炭素数1〜18の1価アルコールとのジエステル類、マレイン酸無水物、n−ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテルなどのビニルエーテル類、β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどが例示される。
この(2)成分の非ケイ素系又は有機ケイ素系ビニル単量体を使用する場合は、上記した化合物の1種単独でも2種以上の混合物であってもよい。
この非ケイ素系又は有機ケイ素系ビニル単量体(2)の、本組成物中に含まれる単量体混合物中における質量比は、単量体(2)の質量比が共重合体中の50質量%までの成分比となるようにすればよく、0〜50質量%、好ましくは0〜20質量%である。単量体(2)の質量比が50質量%を超えると、該単量体混合物の共重合体を有効成分とする離型性組成物のシリコーン系粘着剤に対する離型効果が十分でなくなってしまう。なお、単量体(2)を配合する場合、0.1質量%以上、特に1質量%以上とすることが好ましい。
本発明の組成物の主要成分となる(共)重合体は、上述した(1)成分の単量体、又は(1)成分及び(2)成分の単量体混合物を、ラジカル反応開始剤を用いて溶液重合などの公知の方法で(共)重合させることによって得ることができる。
ここで、ラジカル反応開始剤としては、アゾビスイソブチルニトリル、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、メチルエチルケトンパーオキシドなどのアゾ化合物や有機過酸化物等が例示される。
また、この反応は、含フッ素ビニル単量体の含有量が多いため、NovecHFE−7200、7300(住友スリーエム社製商品名)、m−キシレンヘキサフロライドなどの部分フッ素化溶剤、又は酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類などの有機溶剤中で行うことがよく、更に場合によってはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級1価アルコールと前記溶剤との混合溶剤中、又はメルカプタン類などの連鎖移動剤の存在下で実施してもよい。
このようにして得られた(共)重合体の重量平均分子量(Mw)は、高速液体クロマトグラフィー法によって示され、好ましくは約2,000〜2,000,000であり、より好ましくは10,000〜500,000である。
本発明の組成物は、通常、上記した(共)重合体の有機溶剤溶液として提供される。ここで、上記有機溶剤溶液中の(共)重合体量としては、0.01〜50質量%、特に0.05〜30質量%であることが好ましい。
本発明の組成物は、ガラス、紙、プラスチック、金属などの基材と容易にかつ強固に密着して硬化膜を形成する。この硬化膜は、(共)重合体中にフッ素原子が含まれていることから優れた撥水撥油性を示し、かつ非粘着性である。従って、繊維、紙、多孔質体、樹脂用撥水撥油剤、防汚コート材、外壁用保護剤、剥離紙、金型用離型剤などとして使用することができ、特にはシリコーン系粘着剤のセパレーターとしても有効に使用することができるという有用性を示す。なお、この適用に当たっては、これをそのままクリヤーなコーティング剤として使用しても、あるいは顔料などを添加して使用してもよい。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例中の部は質量部を示したものである。
また、(共)重合体の重量平均分子量(Mw)は、高速液体クロマトグラフィー分析により測定したものである。使用機器、測定条件等を下記に示す。
〔使用機器〕 送液ポンプ :日立 L−7100
カラムオーブン:日立 L−7300
検出器 :Eurosep Instruments DDL-31[蒸発光散乱検出器]
〔カラム条件〕カラム :東ソー TSK-GEL MulutiporeHxL ×2本
溶媒[移動層]:旭硝子 AK−225一般工業用
カラム温度 :35℃
送液速度 :1.0ml/min
〔検出条件〕 検出温度 :45℃
PM Gain:450
2ガス圧力 :1.5bars
[実施例1]
温度計、不活性ガス導入口、還流冷却器、撹拌機を取付けた300mlの四つ口フラスコに、下記式
Figure 2014084404
で示されるポリフルオロアルキルビニル単量体A90部、部分フッ素化溶剤としてNovecHFE−7300(住友スリーエム社製商品名)210部及びラジカル反応開始剤としてパーブチルO(有機過酸化物重合触媒、日油社製商品名)0.5部を仕込み、窒素ガスを通気させながら65〜75℃で5時間反応させ、次いでそのままの温度で15時間熟成させて、ポリフルオロアルキルビニル単量体A100質量%の重合体(重量平均分子量(Mw):210,000)の溶液(母液)を調製した。
次に、得られた母液を固形分が5質量%となるようNovecHFE−7300で希釈してから、これを基材としてのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(50μm)に乾燥後の膜厚が0.3μmとなるように塗布し、150℃で30秒間熱処理したのち、この面にシリコーン粘着テープ・ニトフロン903ULテープ(日東電工社製商品名)を20g/cm2の圧力で圧着し、25℃及び70℃で1日間放置してから、これを剥離してその剥離力(N/19mm)を測定(測定は引張試験機を用いて180°の角度で剥離速度300mm/minで実施)すると共に、この剥離したニトフロン903ULテープをSUS(ステンレススチール)板に貼付けてその接着力を測定したところ、表2に示したとおりの結果が得られた。
次に、母液を固形分が1質量%となるようNovecHFE−7300で希釈してから、これを基材としてのガラス板にDip塗布(10秒浸漬→150mm/min、乾燥後の膜厚が0.05μm)し、150℃で30秒間熱処理したのち、このガラス板について接触角計(協和界面科学社製A3型)を用いて、純水及びデカンに対する接触角を測定したところ、表2に示したとおりの結果が得られた。
[実施例2〜7、比較例1〜3]
上記実施例1において、ポリフルオロアルキルビニル単量体A又は下記式
Figure 2014084404
で示されるポリフルオロアルキルビニル単量体B〜F、及びケイ素原子に結合した加水分解可能な基を含まないビニル単量体として、下記式
Figure 2014084404
で示されるビニル系単量体I〜IIIを、表1に示した量で使用したこと以外は実施例1と同様にして、それぞれの(共)重合体溶液を調製した。得られた(共)重合体の重量平均分子量(Mw)を表1に併記する。
これらをNovecHFE−7300で同様に希釈した組成物について、上記実施例1と同じ方法でその剥離力、接着力、接触角を調べたところ、表2に併記したとおりの結果が得られた。
Figure 2014084404
Figure 2014084404

Claims (4)

  1. (1)下記一般式(I)
    Figure 2014084404
    (式中、Rは水素原子又はメチル基であり、nは1〜6の整数、aは1〜4の整数、bは0〜3の整数、cは1〜3の整数である。)
    で表されるポリフルオロアルキルビニル単量体: 50〜100質量%、
    (2)(1)成分と共重合可能で、かつケイ素原子に結合した加水分解可能な基を含まない非ケイ素系又は有機ケイ素系ビニル単量体: 0〜50質量%
    からなる単量体又は単量体混合物の(共)重合体を有効成分としてなり、加水分解性基を含まないことを特徴とする粘着剤用離型性組成物。
  2. (1)成分が50〜99.9質量%、(2)成分が0.1〜50質量%からなる単量体混合物の共重合体を有効成分としてなる請求項1記載の粘着剤用離型性組成物。
  3. 式(I)において、nが2〜4の整数、aが1又は2、bが1〜3の整数、cが1又は2である請求項1又は2記載の粘着剤用離型性組成物。
  4. シリコーン系粘着剤用である請求項1〜3のいずれか1項記載の粘着剤用離型性組成物。
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