JP2014080205A - 包装箱の製造方法及び包装箱製造用シート状ブランクセット - Google Patents

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Abstract

【課題】底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の内側側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、内側スリーブ状部を構成する各内側側面部に対応して外側側面部を有する外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部には、切目線により形成された片部が分離部と接着されている外箱部とを有する包装箱を精度よく製造できる製造方法及びシート状のブランクを提供する。
【解決手段】内箱部A1と外箱部A2とは、分離部24、34のみならず、分離部44、144において接着する。分離部44は、背面部40の本体部42と切目線44Aを介して連設され、分離部144は、背面部140の本体部142と切目線144Aを介して連設されている。背面部140を側面部130に対して折り返す際に、切目線44A、144Aが破断する。
【選択図】図9

Description

本発明は、包装箱の製造方法と該製造方法に用いるシート状のブランクに関するものであり、複数の商品を集合して包装するとともに、包装箱の一部を分離させて商品を店頭等に陳列する包装箱の製造方法と該製造方法に用いるシート状のブランクに関するものである。
従来より、図19〜図24に示すように、底面部1050と、スリーブ状部1005を有する内箱部B1で、スリーブ状部1005の側面部1020、1030の一部が分離部1024、1034として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部B1と、内箱部B1を覆う外箱部B2で、スリーブ状部1105を構成する各部に対応して正面部1110、側面部1120、1130、背面部1140を有するスリーブ状部1105と、上面部1160〜1190とを有し、分離部1024、1034が設けられた側面部に対応した外箱部B2の側面部には、切目線により形成された片部1126が分離部1024と接着され、片部1136が分離部1034と接着されている外箱部B2と、を有し、外箱部の片部1126、1136を外側に回動することにより分離部1024、1034が片部に接着した状態のまま内箱部から分離し、その後、外箱部を上方に引き上げることにより、内箱部B1に収納された状態の商品を陳列することができる包装箱が存在する。
ここで、内箱部B1において、スリーブ状部1005は、正面部1010と、側面部1020、1030と、背面部1040と、糊代部1042とを有し、その展開状態は、図24に示すように構成されている。側面部1020は、本体部1022と、分離部1024とを有し、側面部1030は、本体部1032と、分離部1034とを有している。
また、底面部1050は、第1片部1060と、第2片部1070と、第3片部1080と、第4片部1090とを有し、包装箱Bの組立て状態においては、図21に示すように、略方形状を呈している。この底面部1050は、いわゆるワンタッチ底組式(ワンタッチ底)と呼ばれるものである。
また、外箱部B2において、スリーブ状部1105は、組み立てた状態では、四角形状の筒状を呈し、正面部1110と、側面部1120と、側面部1130と、背面部1140と、糊代部1142を有し、その展開状態は、図23に示すように構成されている。
また、外箱部B2において、側面部1120には、切込みを形成することにより片部1126と片部1128とが設けられ、側面部1130には、切込みを形成することにより片部1136と片部1138とが設けられている。分離部1024は、片部1126の裏側の面に接着され、分離部1034は、片部1136の裏側の面に接着されている。
図19〜図24に示す包装箱の使用状態について簡単に説明すると、図25に示すように、包装箱Bの上方から複数の被収納物(商品)Gを内箱部B1内に収納する。その後、上面部1160〜1190を閉状態にして、図26に示すように、接着テープTを外箱部B2の正面部1110から上面を経て背面部1140側にまで接着させることにより、上面部1160〜1190を封止する。以上のようにして、被収納物Gを包装箱Bに包装したら、被収納物Gを収納した包装箱Bを被収納物Gを陳列する場所に搬送する。
その後、被収納物Gを陳列する場合には、外箱部B2を内箱部B1から分離する。すなわち、図27に示すように、外箱部B2の側面部1120の片部1128を内側に押し込むことにより片部1126の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部1126を外側に回動させる。同様に、外箱部B2の側面部1130の片部1138を内側に押し込むことにより片部1136の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部1136を外側に回動させる。
すると、外箱部B2の片部1126を外側に回動させた際に、同時に分離部1024の下側のミシン目K1002が破れて、分離部1024が内箱部B1から分離し、回動させた片部1126に接着した状態で片部1126に従動する。同様に、外箱部B2の片部1136を外側に回動させた際に、同時に分離部1034の下側のミシン目K1006が破れて、分離部1034が内箱部B1から分離し、回動させた片部1136に接着した状態で片部1136に従動する。
そして、図28に示すように、外箱部B2を上方に引き上げることにより、被収納物Gを収納した状態で、かつ、分離部1024、1034が分離した状態の内箱部B1が残るので、商品Gを収納した状態で内箱部B1を陳列する。
上記構成の包装箱Bの製造方法について説明すると、展開状態の内箱部B1と外箱部B2とを製造し、外箱部B2の内側の面に内箱部B1の外側の面を接着させる。つまり、展開状態の外箱部B2の内側の面を上側にして、片部1126における分離部1024との接着領域と片部1136における分離部1034との接着領域に接着剤を塗布して、展開状態の内箱部B1を図29に示すように重ねる。
次に、内箱部B1の底面部1050を構成する各部をスリーブ状部1005に対して内側に折り返し、さらに、第1片部1060の先端部1064を本体部1062に対して外側に折り返すとともに、第4片部1090の先端部1094を本体部1092に対して外側に折り返して、図30に示す状態とする(折り返し工程)。
次に、先端部1094の領域に接着剤を塗布して(第1接着剤塗布工程)、側面部1130を折れ線C1011を介して正面部1110の側に内側に折り返すことにより、側面部1030を折れ線線C1002を介して正面部1010側に折り返し、図31に示す状態とする。すると、先端部1094が第2片部1070に接着される(第3接着工程)。
次に、先端部1064の領域と、糊代部1042の領域と、糊代部1142の領域に接着剤を塗布して(第2接着剤塗布工程)、背面部1140を折れ線C1013を介して側面部1120の側に内側に折り返すことにより、背面部1040を折れ線C1004を介して側面部1020側に折り返し、図31に示す状態とする。すると、先端部1064と第3片部1080が接着され、糊代部1042が背面部1040に接着され、糊代部1142が側面部1130に接着される(第4接着工程)。以上のようにして、包装箱Bが製造される。なお、上記の製造は、組立て装置により自動で製造される。組立て装置により製造する場合には、図30〜図32において、包装箱の底面側を搬送方向として(つまり、図30〜図32において、白抜き矢印が示す方向(Y1方向)が搬送方向となる)搬送路を搬送しながら上記工程を行なっていく。
出願人は、先行技術文献として、特許文献1に記載の文献を知得している。
特開2011−219103号公報
しかし、上記構成の包装箱Bを組立て装置により製造する際に、包装箱の底面側を搬送方向として搬送しながら製造し、かつ、内箱部B1と外箱部B2の接着領域が2つの分離部1024、1034の箇所のみであるので、搬送途中において、内箱部B1が外箱部B2に対して傾斜してしまうおそれがあり(例えば、内箱部B1と外箱部B2の接着箇所が正確であっても、接着剤が固化する前に、搬送途中で内箱部B1が外箱部B2に対して傾斜してしまうおそれがあり、また、接着剤が固化した後でも接着領域が小さいため、搬送途中で外力が加わり内箱部B1が外箱部B2に対して傾斜してしまうおそれがある)、側面部1030、1130を精度よく折り返すことができないとともに、背面部1040、1140を精度よく折り返すことができず、結果として、包装箱を精度よく製造することができないという問題があった。つまり、図30〜図32において、内箱部B1の左右方向と外箱部B2の左右方向が一致せず、例えば、折れ線C1013と折れ線C1004とが一致せずに折れ線C1004が折れ線C1013に対して傾斜してしまう。このような問題は、正面部(1010、1110)や背面部(1040、1140)の左右方向の長さが長い場合には、より顕著となる。
そこで、本発明は、底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の内側側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、内側スリーブ状部を構成する各内側側面部に対応して外側側面部を有する外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部には、切目線により形成された片部が分離部と接着されている外箱部と、を有する包装箱を精度よく製造することができ、特に、外箱部において、分離部が接着される側面部以外の側面部が横方向に長く形成された場合でも精度よく製造することができる包装箱の製造方法及び該製造方法に用いるシート状のブランクを提供することを目的とするものである。
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、包装箱であって、内箱部(A1)と、外箱部(A2)とを有し、内箱部が、第1内箱部側面部(20)と第2内箱部側面部(10)と第3内箱部側面部(30)と第4内箱部側面部(40)と第1内箱部側面部に接着した内箱部糊代部(46)とを有し、第1内箱部側面部、第2内箱部側面部、第3内箱部側面部、第4内箱部側面部、内箱部糊代部の順に連設され、内箱部を構成する隣接する各部間の折れ線が互いに平行に形成された内側スリーブ状部で、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおける相対する一対の内箱部側面部において、内箱部側面部の一部が第1分離部として内箱部側面部における第1分離部(24、34)以外の部分である内箱部側面部本体部(22、32)と切目線を介して分離可能に形成された内側スリーブ状部(5)と、内側スリーブ状部の下端から連設された底面部で、内箱部第1側面部の下辺から連設された底面部第1片部(80)と、内箱部第2側面部の下辺から連設された底面部第2片部(60)と、内箱部第3側面部の下辺から連設された底面部第3片部(70)と、内箱部第4側面部の下辺から連設された底面部第4片部(90)とを有する底面部(50)と、を有し、外箱部が、第1内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第1外箱部側面部(120)と、第2内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第2外箱部側面部(110)と、第3内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第3外箱部側面部(130)と、第4内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第4外箱部側面部(140)と、第1外箱部側面部から連設された外箱部糊代部(146)とを有し、外箱部糊代部、第1外箱部側面部、第2外箱部側面部、第3外箱部側面部、第4外箱部側面部の順に連設され、外箱部を構成する隣接する各部間の折れ線が互いに平行に形成された外側スリーブ状部(105)と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部(160、190)とを有し、内箱部における第1分離部が設けられた内箱部側面部である第1分離部形成内箱部側面部に対応した外箱部側面部に第1分離部が接着され、外箱部側面部における第1分離部が接着された領域を含み切込みにより形成された片部である回動片部(122、132)が第1分離部が接着された外箱部側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、回動片部を外側に回動させることにより切目線が切断されて第1分離部が回動片部に接着した状態で内箱部から分離する包装箱で、内箱部と外箱部とがそれぞれ1枚のブランクにより形成された包装箱の製造方法であって、展開状態の外箱部であって、第1外箱部側面部と第2外箱部側面部と第3外箱部側面部と第4外箱部側面部とにおいて回動片部が形成された側面部である回動片部形成側面部以外の側面部で展開状態で一対の回動片部形成側面部に挟まれた側面部以外の側面部である第1特定側面部(140、110)の下端に第1切欠部であって該第1特定側面部の下辺から上辺側に向けて形成された一対の第1縦方向辺部と折れ線であって該第1特定側面部と該第1特定側面部に隣接する側面部間の折れ線に対して略直角方向の直線状の辺部である第1横方向辺部とを有する第1切欠部(K142)が設けられるとともに、該第1切欠部内に切目線を介して連設された第2分離部で一対の第1縦方向辺部における一方の第1縦方向辺部で該第1特定側面部に隣接する回動片部形成側面部側の第1縦方向辺部と第1横方向辺部とに切目線を介して連設されるとともに、他方の第1縦方向辺部とは間隔を介して形成された第2分離部(144)が設けられた外箱部に、展開状態の内箱部であって、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおいて第1分離部が形成された側面部である第1分離部形成側面部以外の側面部で展開状態で一対の第1分離部形成側面部に挟まれた側面部以外の側面部である第2特定側面部(40、10)の上端に第2切欠部であって該第2特定側面部の上辺から下辺側に向けて形成された一対の第2縦方向辺部と折れ線であって該第2特定側面部と該第2特定側面部に隣接する側面部間の折れ線に対して略直角方向の直線状の辺部である第2横方向辺部とを有する第2切欠部(K42)が設けられるとともに、該第2切欠部内に切目線を介して連設された第3分離部で一対の第2縦方向辺部における一方の第2縦方向辺部で該第2特定側面部に隣接する第1分離部形成側面部側とは反対側の第2縦方向辺部と第2横方向辺部とに切目線を介して連設されるとともに、他方の第2縦方向辺部とは間隔を介して形成された第3分離部(44)が設けられた内箱部を接着する第1接着工程であって、第1外箱部側面部に第1内箱部側面部を重ね、第2外箱部側面部に第2内箱部側面部を重ね、第3外箱部側面部に第3内箱部側面部を重ね、第4外箱部側面部に第4内箱部側面部を重ねた状態で、外箱部の回動片部と内箱部の第1分離部とを接着させ、第2分離部と第2特定側面部とを接着させ、第3分離部と第1特定側面部とを接着させる第1接着工程と、外箱部の第4外箱部側面部を第3外箱部側面部に対して折り返すことにより、内箱部の第4内箱部側面部を第3内箱部側面部に対して折り返す折り返し工程と、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかとに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第1外箱部側面部を第2外箱部側面部に対して折り返すことにより、内箱部の第1内箱部側面部を第2内箱部側面部に対して折り返し、外箱部糊代部と第4外箱部側面部とを接着し、内箱部糊代部と第1内箱部側面部とを接着し、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方とを接着する第2接着工程と、を有し、第4外箱部側面部が第1特定側面部である場合には、折り返し工程において、第2特定側面部に接着された第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第1特定側面部に接着された第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドし、第1外箱部側面部が第1特定側面部である場合には、第2接着工程において、第2特定側面部に接着された第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第1特定側面部に接着された第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドすることを特徴とする。
第1の構成の包装箱の製造方法によれば、内箱部と外箱部とは、第1分離部の箇所のみならず、第2分離部、第3分離部の箇所でも接着されるので、内箱部及び外箱部の製造工程における搬送途中において、内箱部が外箱部に対して傾斜してしまうことがなく、包装箱を精度よく製造することができる。特に、展開状態の内箱部と外箱部が横方向に長い場合でも、内箱部が外箱部に対して傾斜するのを防止することができ、包装箱を精度よく製造することができる。
また、上記折り返し工程又は第2接着工程において、第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドするので、第2分離部と第3分離部が、折り返し工程における第4外箱部側面部の第3外箱部側面部に対する折り返し及び第4内箱部側面部の第3内箱部側面部に対する折り返しや、第2接着工程における第1外箱部側面部の第2外箱部側面部に対する折り返し及び第1内箱部側面部の第2内箱部側面部に対する折り返しの支障となることがなく、包装箱を精度よく製造することができる。
また、第2には、上記第1の構成において、内箱部の底面部が、ワンタッチ底により形成され、底面部第1片部と底面部第2片部のいずれか一方における他方の側の部分である第1端部領域(64)が折れ線を介して折曲げ可能であり、底面部第3片部と底面部第4片部のいずれか一方における他方の側の部分である第2端部領域(94)が折れ線を介して折曲げ可能であり、上記折返し工程において、内箱部の底面部を構成する底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返し第2端部領域を外側に折り返すとともに、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第4外箱部側面部を第3外箱部側面部に対して折り返すことにより、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方とを接着し、上記第2接着工程において、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部を内側スリーブ状部に対して折り返し第1端部領域を外側に折り返すとともに、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第1外箱部側面部を第2外箱部側面部に対して折り返すことにより、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方とを接着することを特徴とする。
また、第3には、上記第2の構成において、第1接着工程と折り返し工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに、第1端部領域と第2端部領域を外側に折り返し、その後、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかと、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかと、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかとに接着剤を塗布する第1折り返し・接着剤塗布工程を有することを特徴とする。
また、第4には、上記第2の構成において、第1接着工程と折り返し工程の間に、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかと、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかと、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかとに接着剤を塗布し、その後、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに、第1端部領域と第2端部領域を外側に折り返す第1接着剤塗布・折り返し工程を有することを特徴とする。
また、第5には、上記第2の構成において、第1接着工程と折り返し工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに、第1端部領域と第2端部領域を外側に折り返し、その後、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布する第2折り返し・接着剤塗布工程を有し、また、折り返し工程と第2接着工程の間に、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布する接着剤塗布工程とを有することを特徴とする。
また、第6には、上記第2の構成において、第1接着工程と折り返し工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第2領域を外側に折り返し、その後、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布する第3折り返し・接着剤塗布工程を有することを特徴とする。
また、第7には、上記第2又は第6の構成において、折り返し工程と第2接着工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第1領域を外側に折り返し、その後、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布する第4折り返し・接着剤塗布工程を有することを特徴とする。
また、第8には、上記第2の構成において、第1接着工程と折り返し工程の間に、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布し、その後、底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第2領域を外側に折り返した状態とする第2接着剤塗布・折り返し工程を有することを特徴とする。
また、第9には、上記第2又は第8の構成において、折り返し工程と第2接着工程の間に、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布し、その後、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第1領域を外側に折り返した状態とする第3接着剤塗布・折り返し工程を有することを特徴とする。
また、第10には、上記第1から第9までのいずれかの構成において、上記第1接着工程において、外側スリーブ状部の下端と内側スリーブ状部の下端とを略一致させることを特徴とする。
また、第11には、上記第1から第10までのいずれかの構成において、蓋部が、第1外箱部側面部の上辺から連設された第1蓋部片部と、第2外箱部側面部の上辺から連設された第2蓋部片部と、第3外箱部側面部の上辺から連設された第3蓋部片部と、第4外箱部側面部の上辺から連設された第4蓋部片部とを有することを特徴とする。
また、第12には、包装箱であって、内箱部(A1)と、外箱部(A2)とを有し、内箱部が、第1内箱部側面部(20)と第2内箱部側面部(10)と第3内箱部側面部(30)と第4内箱部側面部(40)と第1内箱部側面部に接着した内箱部糊代部(46)とを有し、第1内箱部側面部、第2内箱部側面部、第3内箱部側面部、第4内箱部側面部、内箱部糊代部の順に連設され、内箱部を構成する隣接する各部間の折れ線が互いに平行に形成された内側スリーブ状部で、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおける相対する一対の内箱部側面部において、内箱部側面部の一部が第1分離部(24、34)として内箱部側面部における第1分離部以外の部分である内箱部側面部本体部(22、32)と切目線を介して分離可能に形成された内側スリーブ状部(5)と、内側スリーブ状部の下端から連設された底面部で、内箱部第1側面部の下辺から連設された底面部第1片部(80)と、内箱部第2側面部の下辺から連設された底面部第2片部(60)と、内箱部第3側面部の下辺から連設された底面部第3片部(70)と、内箱部第4側面部の下辺から連設された底面部第4片部(90)とを有する底面部と、を有し、外箱部が、第1内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第1外箱部側面部(120)と、第2内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第2外箱部側面部(110)と、第3内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第3外箱部側面部(130)と、第4内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第4外箱部側面部(140)と、第1外箱部側面部から連設された外箱部糊代部とを有し、外箱部糊代部、第1外箱部側面部、第2外箱部側面部、第3外箱部側面部、第4外箱部側面部の順に連設され、外箱部を構成する隣接する各部間の折れ線が互いに平行に形成された外側スリーブ状部(105)と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部(160、190)とを有し、内箱部における第1分離部が設けられた内箱部側面部である第1分離部形成内箱部側面部に対応した外箱部側面部に第1分離部が接着され、外箱部側面部における第1分離部が接着された領域を含み切込みにより形成された片部である回動片部(122、132)が第1分離部が接着された外箱部側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、回動片部を外側に回動させることにより切目線が切断されて第1分離部が回動片部に接着した状態で内箱部から分離する包装箱を製造するための包装箱製造用シート状ブランクセット(包装箱製造用ブランクセットとしてもよい)であって、外箱部用の1枚のシート状の第1ブランクで、第1外箱部側面部と第2外箱部側面部と第3外箱部側面部と第4外箱部側面部とにおいて回動片部が形成された側面部である回動片部形成側面部以外の側面部で展開状態で一対の回動片部形成側面部に挟まれた側面部以外の側面部である第1特定側面部(140、110)の下端に切欠部であって該第1特定側面部の上辺から下辺に向けて形成された一対の第1縦方向辺部と折れ線であって該第1特定側面部と該第1特定側面部に隣接する側面部間の折れ線に対して略直角方向の直線状の辺部である第1横方向辺部とを有する第1切欠部(K142)が設けられるとともに、該第1切欠部内に切目線を介して連設された第2分離部で一対の第1縦方向辺部における一方の第1縦方向辺部で該第1特定側面部に隣接する回動片部形成側面部側の第1縦方向辺部と第1横方向辺部とに切目線を介して連設されるとともに、他方の第1縦方向辺部とは間隔を介して形成された第2分離部(144)が設けられた第1ブランクと、内箱部用の1枚のシート状の第2ブランクで、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおいて第1分離部が形成された側面部である第1分離部形成側面部以外の側面部で展開状態で一対の第1分離部形成側面部に挟まれた側面部以外の側面部である第2特定側面部(40、10)の上端に第2切欠部であって該第2特定側面部の上辺から下辺に向けて形成された一対の第2縦方向辺部と折れ線であって該第2特定側面部と該第2特定側面部に隣接する側面部間の折れ線に対して略直角方向の直線状の辺部である第2横方向辺部とを有する第2切欠部(K42)が設けられるとともに、該第2切欠部内に切目線を介して連設された第3分離部で一対の第2縦方向辺部における一方の第2縦方向辺部で該第2特定側面部に隣接する第1分離部形成側面部側とは反対側の第2縦方向辺部と第2横方向辺部とに切目線を介して連設されるとともに、他方の第2縦方向辺部とは間隔を介して形成された第3分離部(44)が設けられた第2ブランクと、を有し、包装箱の製造に際して、第1外箱部側面部に第1内箱部側面部を重ね、第2外箱部側面部に第2内箱部側面部を重ね、第3外箱部側面部に第3内箱部側面部を重ね、第4外箱部側面部に第4内箱部側面部を重ねた状態で、外箱部の回動片部と内箱部の第1分離部とを接着させ、第2分離部と第2特定側面部とを接着させ、第3分離部と第1特定側面部とを接着させる第1接着工程と、外箱部の第4外箱部側面部を第3外箱部側面部に対して折り返すことにより、内箱部の第4内箱部側面部を第3内箱部側面部に対して折り返す折り返し工程と、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかとに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第1外箱部側面部を第2外箱部側面部に対して折り返すことにより、内箱部の第1内箱部側面部を第2内箱部側面部に対して折り返し、外箱部糊代部と第4外箱部側面部とを接着し、内箱部糊代部と第1内箱部側面部とを接着し、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方とを接着する第2接着工程とにより製造し、第4外箱部側面部が第1特定側面部である場合には、折り返し工程において、第2特定側面部に接着された第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第1特定側面部に接着された第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドし、第1外箱部側面部が第1特定側面部である場合には、第2接着工程において、第2特定側面部に接着された第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第1特定側面部に接着された第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドすることを特徴とする。
第12の構成の包装箱製造用シート状ブランクセットによれば、内箱部と外箱部とは、第1分離部の箇所のみならず、第2分離部、第3分離部の箇所でも接着されるので、内箱部及び外箱部の製造工程における搬送途中において、内箱部が外箱部に対して傾斜してしまうことがなく、包装箱を精度よく製造することができる。特に、展開状態の内箱部と外箱部が横方向に長い場合でも、内箱部が外箱部に対して傾斜するのを防止することができ、包装箱を精度よく製造することができる。
また、上記折り返し工程又は第2接着工程において、第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドするので、第2分離部と第3分離部が、折り返し工程における第4外箱部側面部の第3外箱部側面部に対する折り返し及び第4内箱部側面部の第3内箱部側面部に対する折り返しや、第2接着工程における第1外箱部側面部の第2外箱部側面部に対する折り返し及び第1内箱部側面部の第2内箱部側面部に対する折り返しの支障となることがない。
本発明に基づく包装箱の製造方法及び包装箱製造用シート状ブランクセットによれば、内箱部と外箱部とは、第1分離部の箇所のみならず、第2分離部、第3分離部の箇所でも接着されるので、内箱部及び外箱部の製造工程における搬送途中において、内箱部が外箱部に対して傾斜してしまうことがなく、包装箱を精度よく製造することができる。特に、展開状態の内箱部と外箱部が横方向に長い場合でも、内箱部が外箱部に対して傾斜するのを防止することができ、包装箱を精度よく製造することができる。
また、上記折り返し工程又は第2接着工程において、第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドするので、第2分離部と第3分離部が、折り返し工程における第4外箱部側面部の第3外箱部側面部に対する折り返し及び第4内箱部側面部の第3内箱部側面部に対する折り返しや、第2接着工程における第1外箱部側面部の第2外箱部側面部に対する折り返し及び第1内箱部側面部の第2内箱部側面部に対する折り返しの支障となることがない。
本発明の実施例に基づく包装箱の前方斜視図である。 本発明の実施例に基づく包装箱の後方斜視図である。 図1における内箱部の状態を示す前方斜視図である。 本発明の実施例に基づく包装箱の底面図である。 外箱部の展開図である。 図5における要部拡大図である。 内箱部の展開図である。 図7における要部拡大図である。 包装箱の製造工程を示す説明図である。 包装箱の製造工程を示す説明図である。 包装箱の製造工程を示す説明図である。 包装箱の製造工程を示す説明図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 図16の内箱部の状態を示す前方斜視図である。 図16の内箱部の状態を示す後方斜視図である。 従来における包装箱の前方斜視図である。 従来における包装箱の後方斜視図である。 従来における包装箱の底面図である。 図19における内箱部の状態を示す前方斜視図である。 従来における包装箱の外箱部の展開図である。 従来における包装箱の内箱部の展開図である。 従来における包装箱の使用状態を示す斜視図である。 従来における包装箱の使用状態を示す斜視図である。 従来における包装箱の使用状態を示す斜視図である。 従来における包装箱の使用状態を示す斜視図である。 従来における包装箱の製造工程を示す説明図である。 従来における包装箱の製造工程を示す説明図である。 従来における包装箱の製造工程を示す説明図である。 従来における包装箱の製造工程を示す説明図である。
本発明においては、底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の内側側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、内側スリーブ状部を構成する各内側側面部に対応して外側側面部を有する外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部には、切目線により形成された片部が分離部と接着されている外箱部と、を有する包装箱を精度よく製造することができ、特に、外箱部において、分離部が接着される側面部以外の側面部が横方向に長く形成された場合でも精度よく製造することができる包装箱の製造方法及び該製造方法に用いるシート状のブランクを提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づく包装箱Aは、図1〜図8等に示すように構成され、内箱部A1と、外箱部A2とを有していて、それぞれが1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール、厚紙等)により形成されており、具体的には、内箱部A1と、外箱部A2とは、それぞれ両面段ボール材(両面段ボールとしてもよい)により形成されている。なお、以下の説明において、切込みはブランクの表側から裏側に貫通して形成されている。
内箱部A1は、全体に上部が開口した容器状を呈し、図3、図7、図8等に示すように、スリーブ状部(内側スリーブ状部)5と、底面部50とを有している。スリーブ状部5は、組立て状態では、底面部50の周囲から立設して形成され、正面部(第2内箱部側面部)10と、側面部(第1内箱部側面部)20と、側面部(第3内箱部側面部)30と、背面部(第4内箱部側面部)40と、糊代部(内箱部糊代部)46とを有していて、その展開状態は、図7に示すように形成されている。
ここで、正面部10は、横長の長方形状の上端に横長帯状の切欠部を形成した形状を呈し、横長長方形状の本体部12と、本体部12の上端における左右両側の端部から上方に突出した突状部14、16とを有している。突状部14、16は、左右対称に形成され、互いに対向する内側上部の角部にアールが形成された方形状を呈している。正面部10は、左右対称に形成されている。
また、側面部20は、正面部10の正面視における右側の端部から折れ線C1を介して連設され、方形状における上側の一部を切り欠いた形状を呈し、その上端の縁部は、正面側の端部は正面部10の上辺(突状部16の上辺)と同じ高さに形成され、背面側の端部は背面部40の上端の縁部の高さと同じに形成されている。この側面部20は、本体部22と、分離部(第1分離部)24とを有している。
ここで、本体部22の上端は、正面部10の上辺(突状部16の上辺)から連設された横方向に直線状の辺部22aと、辺部22aから連設され略円弧状の辺部22bと、辺部22bから連設された横方向に直線状の辺部22cとで構成されている。
また、分離部24は、側面部20の下端から形成された切目線(第1切目線)24aにより区画された領域であり、切目線24aは、垂直方向の一対のミシン目と該一対のミシン目の上端をつなぐ円弧状(略半円状)の切込みにより形成されている。つまり、側面部20の下辺と切目線24aにより囲まれた領域が分離部24となる。本体部22は、側面部20において分離部24を除いた領域である。
この分離部24の形成位置は、外箱部A2の片部122の裏側の領域であり、分離部24は片部122の裏側に接着され、片部122の下端部分を外側に回動させることにより、分離部24も片部122の裏側に接着したまま切目線24aが破断されて、分離部24が本体部22から分離するように形成されている。分離部24は、片部122よりも小さく形成されていて、分離部24の外形が片部122の外形よりもはみだすことがない。
また、側面部30は、正面部10の正面視における左側の端部から折れ線C2を介して連設され、方形状における上側の一部を切り欠いた形状を呈し、本体部32と、分離部(第1分離部)34とを有している。
この側面部30の構成は、内箱部A1の組立て状態では、側面部20と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して対称に形成されていて、本体部32は本体部22と対称(展開状態では線対称)に形成され、分離部34は分離部24と対称(展開状態では線対称)に形成されていることから詳しい説明を省略する。なお、分離部34は、側面部30の下端から形成された切目線(第1切目線)34aにより区画された領域である。
この分離部34の形成位置は、外箱部A2の片部132の裏側の領域であり、分離部34は片部132の裏側に接着され、片部132の下端部分を外側に回動させることにより、分離部34も片部132の裏側に接着したまま切目線34aが破断されて、分離部34が本体部32から分離するように形成されている。分離部34は、片部132よりも小さく形成されていて、分離部34の外形が片部132の外形よりもはみだすことがない。
また、背面部40は、側面部30の左側面視における左端から折れ線C3を介して連設され、略方形状(略長方形状)を呈している。この背面部40の横幅は、正面部の横幅と同一に形成され、背面部40の縦幅は、側面部20、30の縦幅(最大縦幅)と同一に形成されている。この背面部40が、第2特定側面部に当たる。つまり、正面部10と側面部20、30と背面部40とにおいて、分離部24、34が形成された側面部(つまり、側面部20、30)以外の部材(つまり、正面部10と背面部40)で側面部20と側面部30に挟まれた部材(つまり、正面部10)以外の部材である背面部40が第2特定側面部となる。
背面部40は、本体部42と、分離部(第3分離部)44とを有している。本体部42は、その上辺に略横長長方形状の切欠部(第2切欠部)K42を有し、この切欠部K42の形状は、横長長方形状の下端の両側の角部にアールを形成した形状となっている。すなわち、切欠部K42は、本体部42の上辺42h(上辺42hは、背面部40と第4片部90間の折れ線S40と平行に形成されている)から該上辺42hに対して直角に形成された直線状の辺部42aと、該辺部42aの下端から連設された円弧状の辺部42bと、辺部42bの辺部42aとは反対側の端部から連設され左右方向に形成された(つまり、折れ線S40と平行に形成された)直線状の辺部42cと、辺部42cの辺部42bとは反対側の端部から連設された円弧状の辺部42dと、辺部42dの辺部42cとは反対側の端部から連設され上辺42hに対して直角に形成された辺部42eとにより形成されている。切欠部K42は、本体部42の横方向における略中央位置に形成されている。辺部42aと辺部42eとは平行になっており、折れ線C3に対しては、辺部42eが辺部42aよりも近くに形成されている。辺部42aと辺部42eが、一対の第2縦方向辺部に当たり、辺部42cが、第2横方向辺部に当たる。また、辺部42aは、一方の第2縦方向辺部に当たり、辺部42eは、他方の第2縦方向辺部に当たる。
また、分離部44は、切欠部K42内に設けられ、内箱部A1の展開状態(包装箱Aの製造工程に入る前の展開状態(図7参照))(包装箱Aの製造工程に入る前における内箱部A1の展開状態を「内箱部A1の初期状態」とする)では、本体部42から切目線44Aを介して連設され、製造時に該切目線44Aが破断して本体部42から分離される。
分離部44は、内箱部A1の初期状態では、切目線44Aを介して本体部42から連設され、切欠部K42の辺部42aと接する辺部44aと、辺部44aから連設され、切欠部K42の辺部42bと接する辺部44bと、辺部44bの辺部44aと反対側の端部から連設され、切欠部K42の辺部42cと接する辺部44cと、辺部44cの辺部44bとは反対側の端部から連設され、辺部44cに対して直角方向に形成された辺部44dと、辺部44dの辺部44cとは反対側の端部から連設され、辺部44aとつながる辺部44eとで囲まれた形状を呈している。辺部44eは、上辺42hと同一直線状に形成されている。分離部44の辺部44aと辺部44bと辺部44cと切欠部K42間は切目線44Aが形成されている。なお、辺部44dは、本体部42と切目線を介して連設されていない。
また、分離部44の横方向の長さ(辺部44aと辺部44d間の長さ)h2は、切欠部K42の横方向の長さ(辺部42aと辺部42e間の長さ)h1よりも短く形成され、分離部44の辺部44dと切欠部K42の辺部42e間には隙間R1が形成されている。つまり、分離部44は、切欠部K42内の領域において、折れ線C4側に偏って形成されている。また、包装箱Aの製造工程において、背面部40を側面部30に対して折り返す際に、切目線44Aが破断して横方向(つまり、辺部42eの方向)にスライドするが、隙間R1の横方向の長さh3は、分離部44がスライドするのに十分な長さに形成されている。なお、分離部44がスライドする長さとしては、実際には個々の内箱部A1用ブランクと外箱部A2用ブランクのセットによって個体差が生じるので、隙間R1の横方向の長さh3は、分離部44がスライドして、分離部44の辺部44dが切欠部K42の辺部42eに接しないような十分な長さに形成しておく。
なお、この分離部44は、図12に示すように包装箱Aを折り畳んだ状態で、内箱部A1の初期状態から最も長い距離スライドし(つまり、スライド長さが最も長い)、図1、図2のように、箱状にした状態では、分離部44が内箱部A1の初期状態に対するスライド長さは、包装箱Aを折り畳んだ状態に比べて短くなっている。
また、糊代部46は、背面部40の背面視における左端から折れ線C4を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部46は、その外側の面が側面部20の内側の面に接着されている。
なお、なお、スリーブ状部5において、折れ線C1と折れ線C2と折れ線C3と折れ線C4は互いに平行に形成されている。
また、底面部50は、第1片部(底面部第2片部)60と、第2片部(底面部第3片部)70と、第3片部(底面部第1片部)80と、第4片部(底面部第4片部)90とを有し、包装箱Aの組立て状態においては、図3に示すように、略方形状を呈している。この底面部50は、いわゆるワンタッチ底組式(ワンタッチ底)と呼ばれるものである。
ここで、第1片部60は、正面部10の下端から直線状の折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第1片部60の上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。また、第1片部60の角部(正面部10と側面部20の境界位置の角部)からは第1片部60の正面部10との境界をなす辺部に対して斜めに折れ線60−1(この折れ線60−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部A1を折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第1片部60は、折れ線60−1を介して本体部62と先端部(第1端部領域)64とに区画される。本体部62の先端の先端部64側には、他方の本体部92と互いに係止するように切欠部62aが形成されている。包装箱Aの組立て状態において、先端部64の上面は、第3片部80の下面に接着されている。なお、先端部64が本体部62に対して折曲しやすいように、折れ線60−1には、所定間隔で切込みを形成するのが好ましい。
また、第2片部70は、側面部30の下端から直線状の折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。また、第2片部70の側面部30との境界側には、分離部34の下位置に分離部34と略同幅の切欠部70aが形成されている。
また、第3片部80は、側面部20の下端から直線状の折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。この第3片部80は、底面部50の組立て状態においては、第2片部70と点対称に形成され、内箱部A1の展開状態においては、第2辺部70と同一形状に形成されている。第3片部80の側面部20との境界側には、分離部24の下位置に分離部24と略同幅の切欠部80aが形成されている。
また、第4片部90は、背面部40の下端から直線状の折れ線を介して連設され、底面部50の組立て状態においては、第1片部60と点対称に形成され、内箱部A1の展開状態においては、第1辺部60と同一形状に形成されている。すなわち、第4片部90は、背面部40の下端から折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第4片部90の上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。また、第4片部90の角部(背面部40と側面部30の境界位置の角部)からは第4片部90の側面部30との境界をなす折れ線90−1(この折れ線90−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部A1を折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第4片部90は、折れ線90−1を介して本体部92と先端部(第2端部領域)94とに区画される。本体部92の先端の先端部94側には、他方の本体部62と互いに係止するように切欠部92aが形成されている。包装箱Aの組立て状態において、先端部94の上面は、第2片部70の下面に接着されている。なお、先端部94が本体部92に対して折曲しやすいように、折れ線90−1には、所定間隔で切込みを形成するのが好ましい。
内箱部A1を箱状に組み立てた状態では、正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になり、底面部50を構成する各部材は、正面部10、側面部20、30、背面部40に対して略直角(直角でもよい)となる。また、スリーブ状部5を構成する各部材(正面部10、側面部20、30、背面部40)における隣接する部材は互いに直角となっている。また、内箱部A1は、平板状に折り畳むことができ、正面部10と側面部20との角度を小さくし、背面部40と側面部30との角度を小さくさせるとともに、底面部50を構成する各部を上方に回動させることにより、図12に示すように、内箱部A1を全体に平板状に折り畳むことができる。また、内箱部A1を折り畳んだ状態では、底面部50を構成する各部は、スリーブ状部5内にスリーブ状部5を構成する正面部10、側面部20、30、背面部40に対して略平行な状態となる。
次に、外箱部A2は、内箱部A1を覆う箱体であり、図1、図2、図5、図6等に示すように、スリーブ状部(外側スリーブ状部)105と、上面部160、170、180、190とを有していて、その展開状態は、図5、図6に示すように形成されている。
ここで、スリーブ状部105は、組み立てた状態では、四角形状の筒状を呈し、正面部(第2外箱部側面部)110と、側面部(第1外箱部側面部)120と、側面部(第3外箱部側面部)130と、背面部(第4外箱部側面部)140と、糊代部(外箱部糊代部)146とを有している。
ここで、正面部110は、方形状(長方形状)の板状を呈している。この正面部110の横幅は、内箱部A1を外箱部A2内に収納することができるように、正面部10の横幅よりも若干大きく形成されている。
また、側面部120は、正面部110の正面視における右側の端部から折れ線C11を介して連設され、方形状を呈している。また、側面部120の下端からは、一対の略円弧状のミシン目122a、122bが縦方向に互いに対向して形成され、ミシン目122a、122bの上端を結ぶ折れ線122cが形成されていて、側面部120の下辺とミシン目122a、122bと折れ線122cにより囲まれた領域が片部(回動片部)122となる。つまり、片部122は、下端を外側に引き出すことによりミシン目122a、122bが破断して折れ線122cを中心に側面部120の他の部分(つまり、側面部120における片部122以外の部分)に対して回動するようになっている。
折れ線C11を介して折曲しやすいように、正面部110と側面部120間の折れ線C11の下方には、縦長の切欠部K132が形成されている。また、正面部110と側面部120間の折れ線C11には、折れ線C11を介して折曲しやすいように、その一部に切込みを形成するのが好ましい。
また、側面部130は、正面部110の正面視における左側の端部から折れ線C12を介して連設され、方形状を呈し、ミシン目132aとミシン目132bと折れ線132cとが形成され、側面部130の下辺とミシン目132a、132bと折れ線132cにより囲まれた領域が片部132となる。ミシン目122a、122b、132a、132bが上記第2切目線に当たる。
側面部130は、外箱部A2の組立て状態において、側面部120と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して対称に形成されていて、ミシン目132aはミシン目122aと対称に形成され、ミシン目132bはミシン目122bと対称に形成され、折れ線132cは折れ線122cと対称に形成されている。
つまり、片部(回動片部)132は、下端を外側に引き出すことによりミシン目132a、132bが破断して折れ線132cを中心に側面部130の他の部分(つまり、側面部130における片部132以外の部分)に対して回動するようになっている。
折れ線C12を介して折曲しやすいように、正面部110と側面部130間の折れ線C12の下側には、縦長の開口部K133が形成されている。また、正面部110と側面部130間の折れ線C12には、折れ線C12を介して折曲しやすいように、その一部に切込みを形成するのが好ましい。側面部120と側面部130とが、回動片部形成側面部に当たる。
また、背面部140は、側面部130の左側面視における左端から折れ線C13を介して連設され、略方形状を呈している。この背面部140の横幅は、内箱部A1を外箱部A2内に収納することができるように、背面部40の横幅よりも若干大きく形成されている。また、側面部130と背面部140間の折れ線C13には、折れ線C13を介して折曲しやすいように、所定間隔で切込みを形成するのが好ましい。この背面部140が、第1特定側面部に当たる。つまり、正面部110と側面部120、130と背面部140とにおいて、片部122、132が形成された側面部(つまり、側面部120、130)以外の部材(つまり、正面部110と背面部140)で側面部120と側面部130に挟まれた部材(つまり、正面部110)以外の部材である背面部140が第1特定側面部となる。
背面部140は、本体部142と、分離部(第2分離部)144とを有している。本体部142は、その下辺に略横長長方形状の切欠部(第1切欠部)K142を有し、この切欠部K142の形状は、横長長方形状の上端の両側の角部にアールを形成した形状となっている。つまり、切欠部K142は、切欠部K42に対して上下対称にした構成となっている。
すなわち、切欠部K142は、本体部142の下辺142hから該下辺142hに対して直角に形成された直線状の辺部142aと、該辺部142aの上端から連設された円弧状の辺部142bと、辺部142bの辺部142aとは反対側の端部から連設され左右方向に形成された(つまり、下辺142hと平行に形成された)直線状の辺部142cと、辺部142cの辺部142bとは反対側の端部から連設された円弧状の辺部142dと、辺部142dの辺部142cとは反対側の端部から連設され下辺142hに対して直角に形成された辺部142eとにより形成されている。切欠部K142は、本体部142の横方向における略中央位置に形成されている。辺部142aと辺部142eとは平行になっており、折れ線C13に対しては、辺部142eが辺部142aよりも遠くに形成されている。
また、分離部144は、切欠部K142内に設けられ、外箱部A2の展開状態(包装箱Aの製造工程に入る前の展開状態(図5参照))(包装箱Aの製造工程に入る前における外箱部A2の展開状態を「外箱部A2の初期状態」とする)では、本体部142から切目線144Aを介して連設され、製造時に該切目線144Aが破断して本体部142から分離される。
分離部144は、外箱部A2の初期状態では、切目線144Aを介して本体部142から連設され、切欠部K142の辺部142aと接する辺部144aと、辺部144aから連設され、切欠部K142の辺部142bと接する辺部144bと、辺部144bの辺部144aと反対側の端部から連設され、切欠部K142の辺部142cと接する辺部144cと、辺部144cの辺部144bとは反対側の端部から連設され、辺部144cに対して角方向に形成された辺部144dと、辺部144dの辺部144cとは反対側の端部から連設され、辺部144aとつながる辺部144eとで囲まれた形状を呈している。辺部144eは、下辺142hと同一直線状に形成されている。分離部144の辺部144aと辺部144bと辺部144cと切欠部K142間は切目線144Aが形成されている。なお、辺部144dは、本体部142と切目線を介して連設されていない。辺部142aと辺部142eは、一対の第1縦方向辺部に当たり、辺部142cは、第1横方向辺部に当たる。また、辺部142aは、一方の第1縦方向辺部、回動片部形成側面部側の第1縦方向辺部に当たり、辺部142eは、他方の第1縦方向辺部に当たる。
また、分離部144の横方向の長さ(辺部144aと辺部144d間の長さ)h12は、切欠部K142の横方向の長さ(辺部142aと辺部142e間の長さ)h11よりも短く形成され、分離部144の辺部144dと切欠部K142の辺部142e間には隙間R2が形成されている。つまり、分離部144は、切欠部K142内の領域において、折れ線C13側に偏って形成されている。また、包装箱Aの製造工程において、背面部40を側面部30に対して折り返す際に、切目線144Aが破断して横方向(つまり、辺部142eの方向)にスライドするが、隙間R2の横方向の長さh13は、分離部144がスライドするのに十分な長さに形成されている。なお、分離部144がスライドする長さとしては、実際には個々の内箱部A1用ブランクと外箱部A2用ブランクのセットによって個体差が生じるので、隙間R2の横方向の長さh13は、分離部144がスライドして、分離部144の辺部144dが切欠部K142の辺部142eに接しないような十分な長さに形成しておく。
なお、この分離部144は、図12に示すように包装箱Aを折り畳んだ状態で、外箱部A2の初期状態から最も長い距離スライドし(つまり、スライド長さが最も長い)、図1、図2のように、箱状にした状態では、分離部144の外箱部A2の初期状態に対するスライド長さは、包装箱Aを折り畳んだ状態に比べて短くなっている。
また、糊代部146は、側面部120の右側面視における右端から折れ線を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部146は、図2に示すように、その内側の面が背面部140の外側の面に接着されている。なお、側面部120と糊代部146間の折れ線C10には、折れ線C10を介して折曲しやすいように、所定間隔で切込みを形成するのが好ましい。
また、正面部110と側面部120、130と背面部140の縦幅は略同一に形成されていて、内箱部A1のスリーブ状部5の縦幅と同一又は若干大きく形成されている。
また、上面部160は、正面部110の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。また、上面部170は、側面部120の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。また、上面部180は、側面部130の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。また、上面部190は、背面部140の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。これら4つの上面部160〜190は、外箱部A2の上面を開閉するものであり、特に、上面部170と上面部180を閉状態とすることにより外箱部A2の上面が塞がれる。つまり、上面部160〜190は、蓋部を構成する。なお、上面部160〜190は、予め上方に立設した状態になっていて、外箱部A2の上方が開口した状態になっている。なお、外箱部A2の展開状態においては、図5に示すように、上面部160〜190における隣接した上面部においては、隙間K134、K136、K138が形成されている。なお、蓋部としての上面部160〜190はスリーブ状部105の上端の各辺から連設されているが、少なくとも1つの上面部から連設されていればよい。
なお、図7に示す内箱部A1の展開状態において、折れ線C1と折れ線C2間の長さと折れ線C3と折れ線C4間の長さは同一(略同一でもよい)であり、折れ線C1と側面部20における折れ線C1と反対側の辺部間の長さと、折れ線C2と折れ線C3間の長さは略同一となっている。
また、図5に示す外箱部A2の展開状態において、折れ線C11と折れ線C12間の長さと折れ線C13と背面部140における折れ線C13と反対側の辺部間の長さとは略同一であり、折れ線C10と折れ線C11間の長さと折れ線C12と折れ線C13間の長さとは略同一となっている。
また、内箱部A1における折れ線C1と折れ線C2間の長さ及び折れ線C3と折れ線C4間の長さは、外箱部A2における折れ線C11と折れ線C12間の長さよりも若干小さく形成され、また、折れ線C1と側面部20における折れ線C1と反対側の辺部間の長さ及び折れ線C2と折れ線C3間の長さは、外箱部A2の折れ線C10と折れ線C11間の長さや、折れ線C12と折れ線C13間の長さよりも若干短く形成されている。
外箱部A2を箱状に組み立てた状態では、正面部110と背面部140とが互いに平行になり、側面部120と側面部130とが互いに平行になる。また、スリーブ状部105を構成する各部材(正面部110、側面部120、130、背面部140)における隣接する部材は互いに直角となっている。
次に、内箱部A1と外箱部A2とは、分離部24、34の箇所で互いに接着されている。つまり、分離部24の外側の面と側面部120の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されるとともに、分離部34の外側の面と側面部130の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されることにより、包装箱Aが全体に一体に形成される。つまり、分離部24の外側の面の全部又は一部の領域と側面部120(特に、片部122)の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられていて、同様に、分離部34の外側の面の全部又は一部の領域と側面部130(特に、片部132)の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられている。これにより、外箱部A2のスリーブ状部105は、内箱部A1におけるスリーブ状部5の外側の面に沿って設けられ、例えば、正面部10の外側の面に沿って正面部110が設けられ、側面部20の外側の面に沿って側面部120が設けられ、側面部30の外側の面に沿って側面部130が設けられ、背面部40の外側の面に沿って背面部140が設けられている。該接着剤層の接着力は、外箱部A2の片部122を外側に回動させた際に、同時に分離部24の周囲の切目線24aが破れて、分離部24が内箱部A1から分離し、回動させた片部122に接着した状態で片部122に従動するように設定されていて、同様に、外箱部A2の片部132を外側に回動させた際に、同時に分離部34の周囲の切目線34aが破れて、分離部34が内箱部A1から分離し、回動させた片部132に接着した状態で片部132に従動するように設定されている。
また、内箱部A1と外箱部A2とが接着された状態では、内箱部A1の下端と外箱部A2の下端とが同じ高さになるように形成されている。
また、内箱部A1の分離部44は、製造された包装箱Aの状態では、本体部42から分離して、外箱部A2の背面部140の本体部142に接着された状態となっていて、また、外箱部A2の分離部144は、製造された包装箱Aの状態では、本体部142から分離して、内箱部A1の背面部40の本体部42に接着された状態となっている。よって、製造された包装箱Aの状態では、内箱部A1と外箱部A2とは、分離部24、34の箇所のみで接続されていることになる。
以上のように、内箱部A1は外箱部A2の内側に収納した状態となっていて、内箱部A1の底面部50以外は外箱部A2に被覆された状態となっている。つまり、外箱部A2の下端の高さ方向の位置は、内箱部A1の下端の高さ方向の位置と略同一であり、上面部160〜190を封止した状態では内箱部においては底面部50のみが露出している。
なお、上記構成の包装箱Aは、内箱部A1が上記のように折り畳むことができ、また、外箱部A2がスリーブ状部105を有し、全体に略スリーブ状を呈しているので、包装箱Aの状態においても平板状に折り畳むことができ、正面部110を側面部130に対して略平行になるようにし、かつ、側面部120を背面部140に対して略平行になるようにすることにより、図12に示すように平板状に折り畳むことができる。
上記構成の包装箱Aの製造工程について、図9〜図12を使用して説明する。まず、展開状態の内箱部A1(図7参照、初期状態の内箱部A1)と展開状態の外箱部A2(図5参照、初期状態の外箱部A2)を製造する。これらの展開状態の内箱部A1と外箱部A2とが、「包装箱製造用シート状ブランクセット」を構成し、展開状態の内箱部A1が、「内箱部用の1枚のシート状の第2ブランク」を構成し、展開状態の外箱部A2が、「外箱部用の1枚のシート状の第1ブランク」を構成する。なお、図9〜図12において、Y1−Y2方向は、X1−X2方向に直角な方向を示している。
次に、外箱部A2の内側の面に内箱部A1の外側の面を接着させる(第1接着工程)。つまり、展開状態の外箱部A2の内側の面を上側にして、片部122における分離部24との接着領域と、片部132における分離部34との接着領域と、外箱部A2の背面部140の分離部144と、外箱部A2の背面部140の本体部142における内箱部A1の分離部44との接着領域に接着剤を塗布して、展開状態の内箱部A1を図9に示すように重ねる(図9参照)。これにより、片部122と分離部24とが接着し、片部132と分離部34とが接着し、本体部142と分離部44とが接着し、分離部144と本体部42とが接着する。
その際、外箱部A2のスリーブ状部105の下辺と内箱部A1のスリーブ状部5の下辺とが略一致する(一致するとしてもよい)ようにし、また、外箱部A2と内箱部A1とにおいて、対応する折れ線のうち少なくとも一対(すなわち、折れ線C11と折れ線C1、折れ線C12と折れ線C2、折れ線C13と折れ線C3における少なくともいずれか)が一致するようにして、折れ線C11と折れ線C1、折れ線C12と折れ線C2、折れ線C13と折れ線C3とが略一致するようにする。なお、左右方向の中央に位置する折れ線C12と折れ線C2とを一致させるのが好ましい。
なお、片部122の上面側の代わりに分離部24の下面側の領域に接着剤を塗布してもよく、片部132の上面側の代わりに分離部34の下面側の領域に接着剤を塗布してもよく、分離部144の代わりに本体部42の分離部144との接着領域に接着剤を塗布してもよく、本体部142の分離部44との接着領域の代わりに分離部44の下面側の領域に接着剤を塗布してもよい。
次に、内箱部A1の底面部50を構成する各部をスリーブ状部5に対して内側に折り返し、さらに、第1片部60の先端部64を本体部62に対して外側に折り返すとともに、第4片部90の先端部94を本体部92に対して外側に折り返して、図10に示す状態とする(底面部折り返し工程)。つまり、第3片部80を側面部20との境界の折れ線を介して側面部20側に折り返し、第1片部60を正面部10との境界の折れ線を介して正面部10側に折り返し、第4片部90を背面部40との境界の折れ線を介して背面部40側に折り返し、第2片部70を側面部30との境界の折れ線を介して側面部30側に折り返し、さらに、先端部64を本体部62に対して折り返すとともに、先端部94を本体部92に対して折り返す。
次に、先端部94の領域と、先端部64の領域と、糊代部46の下面側の領域と、糊代部146の下面側の領域に接着剤を塗布する(接着剤塗布工程)。上記底面部折り返し工程と接着剤塗布工程とにより第1折り返し・接着剤塗布工程が構成される。また、第2片部70と第3片部90をスリーブ状部5に対して折り返し、その後、先端部94を本体部92に対して折り返し、その後、先端部92の領域に接着剤を塗布する工程が、第3折り返し・接着剤塗布工程に当たる。
次に、背面部140を折れ線C13を介して側面部130側に内側に折り返す(側面部130に対して折り返すとしてもよい)ことにより、背面部40を折れ線C3を介して側面部30側に折り返して(側面部30に対して折り返すとしてもよい)、図11に示す状態とする。すると、先端部94が第2片部70に接着される(折り返し工程)。
なお、背面部140が側面部130に対して折り返され、背面部40が側面部30に対して折り返される際に、内箱部A1を構成するブランクと外箱部A2を構成するブランクは、ともに段ボールであり厚みを有するので、背面部140の本体部142に接着された分離部44は、折れ線C3側に引っ張られて、切目線44Aが破断し、分離部44は、折れ線C3側にスライドし、また、背面部40の本体部42に接着された分離部144は、折れ線C13側とは反対側に引っ張られて、切目線44Aが破断し、分離部144は、折れ線C13側とは反対側にスライドする。
次に、側面部120を折れ線C11を介して正面部110側に内側に折り返すことにより、側面部20を折れ線C1を介して正面部10側に折り返して、図12に示す状態とする。すると、先端部64が第3片部80に接着されるとともに、糊代部46が側面部20に接着され、糊代部146が背面部140の本体部142に接着される(第2接着工程)。以上のようにして、包装箱Aが製造される。なお、上記の製造は、組立て装置により自動で製造され、図9〜図11に示すY1の方向に搬送されながら製造されていく。
上記の製造方法によれば、内箱部A1と外箱部A2とは、分離部24、34の箇所のみならず、分離部44、144の箇所でも接着されているので、内箱部A1及び外箱部A2の製造工程における搬送途中において、内箱部A2が外箱部A1に対して傾斜してしまうことがなく、包装箱Aを精度よく製造することができる。なお、背面部140と背面部40とを折り返した際に分離部144は本体部142から分離し、分離部44は本体部42から分離するが、分離部44、144が分離する直前までは分離部44、144を介して内箱部A1と外箱部A2とが接着されているので、背面部140、40とを精度よく折り返すことができ、従って、背面部140、40を精度よく折り返すことができるので、側面部120、20も精度よく折り返すことができ、包装箱Aを精度よく製造することができる。
また、背面部140の側面部130への折り返し及び背面部40の側面部30への折り返しに際して、分離部44が切欠部K42における辺部42cに沿って横方向にスライドし、分離部144が切欠部K142における辺部142cに沿って横方向にスライドするので、背面部140、40とを精度よく折り返すことができる。
特に、本実施例のように、展開状態の内箱部A1と外箱部A2が横方向に長い場合には、分離部24、34の位置で接着するのみでは、内箱部A1は外箱部A2に対して傾斜するおそれがあるが、分離部44、144の位置でも接着することにより内箱部A1が外箱部A2に対して傾斜するのを防止することができ、包装箱Aを精度よく製造することができる。
また、上記折り返し工程において、背面部140の本体部142に接着された分離部44は、折れ線C3側に引っ張られて、切目線44Aが破断し、分離部44は、折れ線C3側にスライドし、また、背面部40の本体部42に接着された分離部144は、折れ線C13側とは反対側に引っ張られて、切目線44Aが破断し、分離部144は、折れ線C13側とは反対側にスライドするので、分離部44、144が、背面部140の側面部130に対する折り返しや背面部40の側面部30に対する折り返しの際の支障となることがない。すなわち、例えば、分離部44、144が設けられておらず、単に、背面部40と背面部140とが上端領域と下端領域とで接着されているのみである場合には、折り返しを精度よく行なうことができないが、本実施例の場合には、折り返し工程において、分離部44、144が分離するので、折り返しの支障となることがない。
なお、分離部44、144が分離した後にも、分離部44は、本体部42の切欠部K42内にあり、特に、分離部44の辺部44cが切欠部K42の辺部42cに接しており、また、分離部144は、本体部142の切欠部K142内にあり、特に、分離部144の辺部144cが切欠部K142の辺部142cに接しているので、内箱部A1の背面部40の本体部42が上方に移動しようとしても、本体部142に接着された分離部44に移動を規制されるとともに、本体部42に接着された分離部144が切欠部K142の辺部142cに移動を規制される。
なお、先端部94への接着剤の塗布と先端部64への接着剤の塗布は、底面部50を構成する各部を図10のように折り曲げる前の段階、つまり、図9の状態の段階で塗布してもよい(第1接着剤塗布・折り返し工程、第2接着剤塗布・折り返し工程)。つまり、先端部94への接着剤の塗布は、第4片部90を折り返し先端部94を折り返した状態で行うとしたが、図9の状態で先端部94(又は第2片部70)に接着剤を塗布した後に、第4片部90を図10に示す状態としてもよい。また、先端部64への接着剤の塗布は、第1片部60を折り返し先端部64を折り返した状態で行うとしたが、図9の状態で先端部64(又は第3片部80)に接着剤を塗布した後に、第1片部60を図10に示す状態としてもよい。
また、糊代部46と糊代部146への接着剤の塗布も、底面部50を構成する各部を図10のように折り曲げる前の段階、つまり、図9の状態の段階で塗布してもよい(第1接着剤塗布・折り返し工程)。
なお、背面部140を折り返して先端部94と第2片部70を接着した後に、先端部64に接着剤を塗布し、その後、第1片部60と第3片部80をスリーブ状部5に対して折り返すとともに先端部64を本体部62に対して折り返すようにしてもよい(第3接着剤塗布・折り返し工程)。また、糊代部46への接着剤の塗布や糊代部146への接着剤の塗布は、背面部140を折り返して先端部94と第2片部70を接着した後に、先端部64に接着剤を塗布する際に行ってもよい(第3接着剤塗布・折り返し工程)。
また、糊代部146への接着剤の塗布と、糊代部46への接着剤の塗布と、先端部64への接着剤の塗布は、折り返し工程の後に行ってもよい。すなわち、上記第1折り返し・接着剤塗布工程において、糊代部146への接着剤の塗布と、糊代部46への接着剤の塗布と、先端部64への接着剤の塗布は行わず(つまり、上記底面部折り返し工程と、先端部94への接着剤の塗布は、折り返し工程の前に行なう(第2折り返し・接着剤塗布工程))、背面部140を折り返して、先端部94と第2片部70とを接着させた後に、糊代部146への接着剤の塗布と、糊代部46への接着剤の塗布と、先端部64への接着剤の塗布を行なう(接着剤塗布工程)。
なお、図9の状態で、先端部94への接着剤の塗布を行い、その後、第3片部70を側面部30に対して折り返し、第4辺部90を背面部40に対して折り返するともに、先端部94を本体部92に対して折り返し(第2接着剤塗布・折り返し工程)、その後、背面部140を側面部130の側に折り返して、先端部94を第2片部70に接着した後に、糊代部46と糊代部146と先端部64とに接着剤を塗布し、その後、第2片部60を正面部10に対して折り返すとともに、先端部64を本体部62に対して折り返し(第3接着剤塗布・折り返し工程)、その後、背面部40、140を折り返す(折り返し工程)ようにしてもよい。
また、第3片部80を側面部20側に折り返し、第1片部60を正面部10側に折り返し、さらに、先端部64を本体部62に対して折り返す工程は、背面部140を側面部130の側に折り返して、先端部94を第2片部70に接着した後で、先端部64の領域と、糊代部42の領域と、糊代部146の領域に接着剤を塗布する前に行ってもよい。第3片部80を背面部40側に折り返し、第1片部60を側面部20側に折り返し、さらに、先端部64を本体部62に対して折り返す工程と、その後に、先端部64と糊代部42、142に接着剤を塗布する工程が、第4折り返し・接着剤塗布工程となる。その場合、上記折り返し工程の前では、第2片部70と第4片部90を折り返して、先端部94を折り返し、その後、先端部94に接着剤を塗布することになる(第3折り返し・接着剤塗布工程)。
糊代部46と糊代部146への接着剤の塗布は、背面部140、40を折り返した後の段階(図11に示す状態)で行ってもよい。先端部64への接着剤の塗布は、背面部140、40を折り返した後の段階(図11に示す状態)で行ってもよい。
なお、先端部94に接着剤を塗布する代わりに、先端部94が接着する第2片部70の先端部94との接着領域に接着剤を塗布してもよく、また、先端部64に接着剤を塗布する代わりに、先端部64が接着する第3片部80の先端部64との接着領域に接着剤を塗布してもよい。また、糊代部46に接着剤を塗布する代わりに、糊代部46が接着する側面部20の糊代部46との接着領域に接着剤を塗布してもよい。また、糊代部146に接着剤を塗布する代わりに、糊代部146が接着する背面部140の糊代部146との接着領域に接着剤を塗布してもよい。
上記構成の包装箱Aの使用状態について説明する。上記構成の包装箱Aの使用状態について説明する。包装箱Aを使用しない状況では、上記のように包装箱Aは平板状に折り畳むことができるので、折り畳んで保管しておく。
そして、包装箱Aを使用する際に、包装箱Aを組み立てる。すなわち、外箱部A2における正面部110と背面部140とが互いに平行になり、側面部120と側面部130とが互いに平行になるようにするとともに、内箱部A1における正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になるようにし、底面部50がスリーブ状部5、105に直角になるようにすることにより包装箱Aが立体状に組み立てられる。
そして、図13に示すように、包装箱Aの上方から複数の被収納物(商品)Gを内箱部A1内に収納する。なお、上面部160〜190は、予め上方に立設した状態になっていて、外箱部A2の上方が開口した状態になっているので、被収納物Gはそのまま包装箱Aの上方から収納すればよい。その後、上面部160〜190を閉状態にして、接着テープTを外箱部A2の側面部120から上面を経て側面部130側にまで接着させることにより、図14に示すように、上面部160〜190を封止する。
以上のようにして、被収納物を包装箱Aに包装したら、被収納物Gを収納した包装箱Aを被収納物Gを陳列する場所に搬送する。
その後、被収納物を陳列する場合には、外箱部A2を内箱部A1から分離する。すなわち、図15に示すように、外箱部A2の片部122を外側に引き出してミシン目122a、122bを破断して折れ線122cを中心に回動させることにより、分離部24も片部122の裏側に接着したまま切目線24aが破断されて、分離部24が本体部22から分離する。同様に、片部132を外側に引き出してミシン目132a、132bを破断して折れ線132cを中心に回動させることにより、分離部34も片部132の裏側に接着したまま切目線34aが破断されて、分離部34が本体部32から分離する。
なお、片部122、132が回動する際の回動軸となる折れ線122c、132cの箇所には折れ線として罫線を形成しておくのが好ましいが、罫線を形成しておかなくても片部122、132を回動させることにより自然と折れ線が形成されるが、予め該折れ線の箇所に罫線を形成しておいてもよい。
以上のように、外箱部A2の片部122を上側に回動させた際に、同時に分離部24の周囲の切目線24aが破れて、分離部24が内箱部A1から分離し、回動させた片部122に接着した状態で片部122に従動し、同様に、外箱部A2の片部132を上側に回動させた際に、同時に分離部34の周囲の切目線34aが破れて、分離部34が内箱部A1から分離し、回動させた片部132に接着した状態で片部132に従動する。
そして、図16に示すように、外箱部A2を上方に引き上げることにより、被収納物を収納した状態で、かつ、分離部24、34が分離した状態の内箱部A1が残る。なお、外箱部A2には、切欠部K132や開口部K133が設けられているので、外箱部A2を内箱部A1に対して容易に引き上げることができる。また、内箱部A1の分離部44は、その側方及び下側の辺部が切欠部K42に接しており、外箱部A2の分離部144は、その側方及び上側の辺部が切欠部K142に接するので、外箱部A2を内箱部A1に対して上方に引き上げるのに、分離部44と分離部144が支障となることがない。
なお、図16における内箱部A1において商品Gを除いた状態の前方斜視図は、図17に示すようになり、その後方斜視図は、図18に示すようになる。
本実施例の包装箱Aによれば、図1や図2に示すように、上方が開口した包装箱Aに対して上方から被収納物である商品を収納して、上面部160〜190を閉じて1つの接着テープTにより封止するのみであるので、容易に被収納物(商品)の梱包作業を行うことができる。
また、本実施例の包装箱Aによれば、片部122、132を外側に回動させて、分離部24、34を内箱部A1から分離して外箱部A2を上方に引き上げるのみで陳列することができるので、陳列作業を容易に行なうことができる。
なお、図9に示す接着工程(第1接着工程)において、外箱部A2と内箱部A1は左右対称の構成としてもよい。すなわち、外箱部A2を平面視で図5に示す状態で配置し、内箱部A1を平面視で図7に示す状態で外箱部A2の上面に配置する。この場合の製造工程は、上記と同様であり、折り返し工程においても、背面部140を側面部130に対して折り返し、第2接着工程においても、側面部120を側面部110に対して折り返す。
また、上記の説明では、外箱部A2の糊代部146は側面部120から連設され、内箱部A1の糊代部46は背面部40から連設されているとしたが、糊代部の位置を逆として、外箱部A2の糊代部を背面部140の側面部130とは反対側の辺部から連設した構成とし、内箱部A1の糊代部を側面部20の正面部10とは反対側の辺部から連設した構成としてもよい。この場合には、折り返し工程においては、側面部120を側面部110に対して折り返し、第2接着工程において、背面部140を側面部130に対して折り返す。つまり、この場合には、側面部120(第1外箱部側面部)が第1特定側面部となり、側面部20(第1内箱部側面部)が第2特定側面部となり、分離部44、144の分離は、第2接着工程において行われる。
なお、上記のように糊代部の位置を逆にするのは、上記のように外箱部A2と内箱部A1を左右対称の構成とした場合に適用してもよい。この場合にも、折り返し工程においては、側面部120を側面部110に対して折り返し、第2接着工程において、背面部140を側面部130に対して折り返す。
また、側面部20の下端から第3片部80が連設し、正面部10の下端から第1片部60が連設されているとしたが、側面部20の下端から第1片部60が連設し、正面部10の下端から第3片部80が連設された構成としてもよく、また、側面部30の下端から第2片部70が連設し、背面部40の下端から第4片部90が連設されているとしたが、側面部30の下端から第4片部90が連設し、背面部40の下端から第2片部70が連設されているとしてもよい。
また、上記の説明では、底面部50がワンタッチ底組式(ワンタッチ底)であるとして説明したが、他の構成でもよく、例えば、地獄底の構成であってもよい。その場合には、底面部50について接着の工程は必要ないといえる。
なお、上記の説明において、「ある部材をある部材に対して折り返す」との表現は、「ある部材をある部材の側に折り返す」としてもよく、「ある部材をある部材に対して折り曲げる」としてもよい。
A 包装箱
A1 内箱部
A2 外箱部
5、105 スリーブ状部
10、110 正面部
20、30、120、130 側面部
22、32、42、142 本体部
24、34、44、144 分離部
40、140 背面部
46、146 糊代部
50 底面部
60 第1片部
70 第2片部
80 第3片部
90 第4片部
160、170、180、190 上面部
K42、K142 切欠部

Claims (12)

  1. 包装箱であって、内箱部と、外箱部とを有し、内箱部が、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部と第1内箱部側面部に接着した内箱部糊代部とを有し、第1内箱部側面部、第2内箱部側面部、第3内箱部側面部、第4内箱部側面部、内箱部糊代部の順に連設され、内箱部を構成する隣接する各部間の折れ線が互いに平行に形成された内側スリーブ状部で、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおける相対する一対の内箱部側面部において、内箱部側面部の一部が第1分離部として内箱部側面部における第1分離部以外の部分である内箱部側面部本体部と切目線を介して分離可能に形成された内側スリーブ状部と、内側スリーブ状部の下端から連設された底面部で、内箱部第1側面部の下辺から連設された底面部第1片部と、内箱部第2側面部の下辺から連設された底面部第2片部と、内箱部第3側面部の下辺から連設された底面部第3片部と、内箱部第4側面部の下辺から連設された底面部第4片部とを有する底面部と、を有し、外箱部が、第1内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第1外箱部側面部と、第2内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第2外箱部側面部と、第3内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第3外箱部側面部と、第4内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第4外箱部側面部と、第1外箱部側面部から連設された外箱部糊代部とを有し、外箱部糊代部、第1外箱部側面部、第2外箱部側面部、第3外箱部側面部、第4外箱部側面部の順に連設され、外箱部を構成する隣接する各部間の折れ線が互いに平行に形成された外側スリーブ状部と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部とを有し、内箱部における第1分離部が設けられた内箱部側面部である第1分離部形成内箱部側面部に対応した外箱部側面部に第1分離部が接着され、外箱部側面部における第1分離部が接着された領域を含み切込みにより形成された片部である回動片部が第1分離部が接着された外箱部側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、回動片部を外側に回動させることにより切目線が切断されて第1分離部が回動片部に接着した状態で内箱部から分離する包装箱で、内箱部と外箱部とがそれぞれ1枚のブランクにより形成された包装箱の製造方法であって、
    展開状態の外箱部であって、第1外箱部側面部と第2外箱部側面部と第3外箱部側面部と第4外箱部側面部とにおいて回動片部が形成された側面部である回動片部形成側面部以外の側面部で展開状態で一対の回動片部形成側面部に挟まれた側面部以外の側面部である第1特定側面部の下端に第1切欠部であって該第1特定側面部の下辺から上辺側に向けて形成された一対の第1縦方向辺部と折れ線であって該第1特定側面部と該第1特定側面部に隣接する側面部間の折れ線に対して略直角方向の直線状の辺部である第1横方向辺部とを有する第1切欠部が設けられるとともに、該第1切欠部内に切目線を介して連設された第2分離部で一対の第1縦方向辺部における一方の第1縦方向辺部で該第1特定側面部に隣接する回動片部形成側面部側の第1縦方向辺部と第1横方向辺部とに切目線を介して連設されるとともに、他方の第1縦方向辺部とは間隔を介して形成された第2分離部が設けられた外箱部に、展開状態の内箱部であって、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおいて第1分離部が形成された側面部である第1分離部形成側面部以外の側面部で展開状態で一対の第1分離部形成側面部に挟まれた側面部以外の側面部である第2特定側面部の上端に第2切欠部であって該第2特定側面部の上辺から下辺側に向けて形成された一対の第2縦方向辺部と折れ線であって該第2特定側面部と該第2特定側面部に隣接する側面部間の折れ線に対して略直角方向の直線状の辺部である第2横方向辺部とを有する第2切欠部が設けられるとともに、該第2切欠部内に切目線を介して連設された第3分離部で一対の第2縦方向辺部における一方の第2縦方向辺部で該第2特定側面部に隣接する第1分離部形成側面部側とは反対側の第2縦方向辺部と第2横方向辺部とに切目線を介して連設されるとともに、他方の第2縦方向辺部とは間隔を介して形成された第3分離部が設けられた内箱部を接着する第1接着工程であって、第1外箱部側面部に第1内箱部側面部を重ね、第2外箱部側面部に第2内箱部側面部を重ね、第3外箱部側面部に第3内箱部側面部を重ね、第4外箱部側面部に第4内箱部側面部を重ねた状態で、外箱部の回動片部と内箱部の第1分離部とを接着させ、第2分離部と第2特定側面部とを接着させ、第3分離部と第1特定側面部とを接着させる第1接着工程と、
    外箱部の第4外箱部側面部を第3外箱部側面部に対して折り返すことにより、内箱部の第4内箱部側面部を第3内箱部側面部に対して折り返す折り返し工程と、
    外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかとに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第1外箱部側面部を第2外箱部側面部に対して折り返すことにより、内箱部の第1内箱部側面部を第2内箱部側面部に対して折り返し、外箱部糊代部と第4外箱部側面部とを接着し、内箱部糊代部と第1内箱部側面部とを接着し、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方とを接着する第2接着工程と、
    を有し、
    第4外箱部側面部が第1特定側面部である場合には、折り返し工程において、第2特定側面部に接着された第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第1特定側面部に接着された第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドし、第1外箱部側面部が第1特定側面部である場合には、第2接着工程において、第2特定側面部に接着された第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第1特定側面部に接着された第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドすることを特徴とする包装箱の製造方法。
  2. 内箱部の底面部が、ワンタッチ底により形成され、底面部第1片部と底面部第2片部のいずれか一方における他方の側の部分である第1端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、底面部第3片部と底面部第4片部のいずれか一方における他方の側の部分である第2端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、
    上記折返し工程において、内箱部の底面部を構成する底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返し第2端部領域を外側に折り返すとともに、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第4外箱部側面部を第3外箱部側面部に対して折り返すことにより、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方とを接着し、
    上記第2接着工程において、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部を内側スリーブ状部に対して折り返し第1端部領域を外側に折り返すとともに、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第1外箱部側面部を第2外箱部側面部に対して折り返すことにより、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方とを接着することを特徴とする請求項1に記載の包装箱の製造方法。
  3. 第1接着工程と折り返し工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに、第1端部領域と第2端部領域を外側に折り返し、その後、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかと、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかと、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかとに接着剤を塗布する第1折り返し・接着剤塗布工程を有することを特徴とする請求項2に記載の包装箱の製造方法。
  4. 第1接着工程と折り返し工程の間に、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかと、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかと、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかとに接着剤を塗布し、その後、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに、第1端部領域と第2端部領域を外側に折り返す第1接着剤塗布・折り返し工程を有することを特徴とする請求項2に記載の包装箱の製造方法。
  5. 第1接着工程と折り返し工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部と底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに、第1端部領域と第2端部領域を外側に折り返し、その後、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布する第2折り返し・接着剤塗布工程を有し、また、折り返し工程と第2接着工程の間に、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布する接着剤塗布工程とを有することを特徴とする請求項2に記載の包装箱の製造方法。
  6. 第1接着工程と折り返し工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第2領域を外側に折り返し、その後、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布する第3折り返し・接着剤塗布工程を有することを特徴とする請求項2に記載の包装箱の製造方法。
  7. 折り返し工程と第2接着工程の間に、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第1領域を外側に折り返し、その後、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布する第4折り返し・接着剤塗布工程を有することを特徴とする請求項2又は6に記載の包装箱の製造方法。
  8. 第1接着工程と折り返し工程の間に、第2端部領域と、底面部第3片部と底面部第4片部の他方における該第2端部領域が接着する領域とのいずれかに接着剤を塗布し、その後、底面部第3片部と底面部第4片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第2領域を外側に折り返した状態とする第2接着剤塗布・折り返し工程を有することを特徴とする請求項2に記載の包装箱の製造方法。
  9. 折り返し工程と第2接着工程の間に、外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方における該第1端部領域が接着する領域とのいずれかとに接着剤を塗布し、その後、内箱部の底面部を構成する底面部第1片部と底面部第2片部を内側スリーブ状部に対して折り返すとともに第1領域を外側に折り返した状態とする第3接着剤塗布・折り返し工程を有することを特徴とする請求項2又は8に記載の包装箱の製造方法。
  10. 上記第1接着工程において、外側スリーブ状部の下端と内側スリーブ状部の下端とを略一致させることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9に記載の包装箱の製造方法。
  11. 蓋部が、第1外箱部側面部の上辺から連設された第1蓋部片部と、第2外箱部側面部の上辺から連設された第2蓋部片部と、第3外箱部側面部の上辺から連設された第3蓋部片部と、第4外箱部側面部の上辺から連設された第4蓋部片部とを有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10に記載の包装箱の製造方法。
  12. 包装箱であって、内箱部と、外箱部とを有し、内箱部が、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部と第1内箱部側面部に接着した内箱部糊代部とを有し、第1内箱部側面部、第2内箱部側面部、第3内箱部側面部、第4内箱部側面部、内箱部糊代部の順に連設され、内箱部を構成する隣接する各部間の折れ線が互いに平行に形成された内側スリーブ状部で、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおける相対する一対の内箱部側面部において、内箱部側面部の一部が第1分離部として内箱部側面部における第1分離部以外の部分である内箱部側面部本体部と切目線を介して分離可能に形成された内側スリーブ状部と、内側スリーブ状部の下端から連設された底面部で、内箱部第1側面部の下辺から連設された底面部第1片部と、内箱部第2側面部の下辺から連設された底面部第2片部と、内箱部第3側面部の下辺から連設された底面部第3片部と、内箱部第4側面部の下辺から連設された底面部第4片部とを有する底面部と、を有し、外箱部が、第1内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第1外箱部側面部と、第2内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第2外箱部側面部と、第3内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第3外箱部側面部と、第4内箱部側面部の外側の面に沿って形成された第4外箱部側面部と、第1外箱部側面部から連設された外箱部糊代部とを有し、外箱部糊代部、第1外箱部側面部、第2外箱部側面部、第3外箱部側面部、第4外箱部側面部の順に連設され、外箱部を構成する隣接する各部間の折れ線が互いに平行に形成された外側スリーブ状部と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部とを有し、内箱部における第1分離部が設けられた内箱部側面部である第1分離部形成内箱部側面部に対応した外箱部側面部に第1分離部が接着され、外箱部側面部における第1分離部が接着された領域を含み切込みにより形成された片部である回動片部が第1分離部が接着された外箱部側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、回動片部を外側に回動させることにより切目線が切断されて第1分離部が回動片部に接着した状態で内箱部から分離する包装箱を製造するための包装箱製造用シート状ブランクセットであって、
    外箱部用の1枚のシート状の第1ブランクで、第1外箱部側面部と第2外箱部側面部と第3外箱部側面部と第4外箱部側面部とにおいて回動片部が形成された側面部である回動片部形成側面部以外の側面部で展開状態で一対の回動片部形成側面部に挟まれた側面部以外の側面部である第1特定側面部の下端に切欠部であって該第1特定側面部の上辺から下辺に向けて形成された一対の第1縦方向辺部と折れ線であって該第1特定側面部と該第1特定側面部に隣接する側面部間の折れ線に対して略直角方向の直線状の辺部である第1横方向辺部とを有する第1切欠部が設けられるとともに、該第1切欠部内に切目線を介して連設された第2分離部で一対の第1縦方向辺部における一方の第1縦方向辺部で該第1特定側面部に隣接する回動片部形成側面部側の第1縦方向辺部と第1横方向辺部とに切目線を介して連設されるとともに、他方の第1縦方向辺部とは間隔を介して形成された第2分離部が設けられた第1ブランクと、
    内箱部用の1枚のシート状の第2ブランクで、第1内箱部側面部と第2内箱部側面部と第3内箱部側面部と第4内箱部側面部とにおいて第1分離部が形成された側面部である第1分離部形成側面部以外の側面部で展開状態で一対の第1分離部形成側面部に挟まれた側面部以外の側面部である第2特定側面部の上端に第2切欠部であって該第2特定側面部の上辺から下辺に向けて形成された一対の第2縦方向辺部と折れ線であって該第2特定側面部と該第2特定側面部に隣接する側面部間の折れ線に対して略直角方向の直線状の辺部である第2横方向辺部とを有する第2切欠部が設けられるとともに、該第2切欠部内に切目線を介して連設された第3分離部で一対の第2縦方向辺部における一方の第2縦方向辺部で該第2特定側面部に隣接する第1分離部形成側面部側とは反対側の第2縦方向辺部と第2横方向辺部とに切目線を介して連設されるとともに、他方の第2縦方向辺部とは間隔を介して形成された第3分離部が設けられた第2ブランクと、
    を有し、
    包装箱の製造に際して、第1外箱部側面部に第1内箱部側面部を重ね、第2外箱部側面部に第2内箱部側面部を重ね、第3外箱部側面部に第3内箱部側面部を重ね、第4外箱部側面部に第4内箱部側面部を重ねた状態で、外箱部の回動片部と内箱部の第1分離部とを接着させ、第2分離部と第2特定側面部とを接着させ、第3分離部と第1特定側面部とを接着させる第1接着工程と、
    外箱部の第4外箱部側面部を第3外箱部側面部に対して折り返すことにより、内箱部の第4内箱部側面部を第3内箱部側面部に対して折り返す折り返し工程と、
    外箱部糊代部と第4外箱部側面部における外箱部糊代部が接着する領域のいずれかと、内箱部糊代部と第1内箱部側面部における内箱部糊代部が接着する領域のいずれかとに接着剤を塗布した状態で、外箱部の第1外箱部側面部を第2外箱部側面部に対して折り返すことにより、内箱部の第1内箱部側面部を第2内箱部側面部に対して折り返し、外箱部糊代部と第4外箱部側面部とを接着し、内箱部糊代部と第1内箱部側面部とを接着し、第1端部領域と、底面部第1片部と底面部第2片部の他方とを接着する第2接着工程とにより製造し、第4外箱部側面部が第1特定側面部である場合には、折り返し工程において、第2特定側面部に接着された第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第1特定側面部に接着された第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドし、第1外箱部側面部が第1特定側面部である場合には、第2接着工程において、第2特定側面部に接着された第2分離部と第1切欠部間の切目線が破断して、第2分離部が、他方の第1縦方向辺部側にスライドし、第1特定側面部に接着された第3分離部と第2切欠部間の切目線が破断して、第3分離部が、他方の第2縦方向辺部側にスライドすることを特徴とする包装箱製造用シート状ブランクセット。
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