JP2014080008A - 印刷装置および液体供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成で洗浄液を圧送する圧力を変更することが可能な液体供給機構を備えた印刷装置および液体供給方法を提供する。
【解決手段】 洗浄液を洗浄ヘッド43に供給する液体供給機構20は、エア供給源51から洗浄液タンク73に圧縮空気を供給するエア供給管53と、洗浄液タンク73からマニホールド74に洗浄液を供給する供給管55と、マニホールド74から分岐し、各洗浄ヘッド43に洗浄液を供給する供給管56とを有する。洗浄液タンク73は、気密構造を有し、エア供給管53に接続されている。エア供給管53には、洗浄液を圧送するときの圧力を調整するために、圧縮空気を印刷装置外に排出するために大気連通した3本の排出管54が分岐して配設されている。これらの排出管54の各々には、流量調整弁71a、71b、71c、開閉弁72a、72b、72cが介挿されている。
【選択図】 図4

Description

この発明は、印刷装置におけるインクの吐出ヘッドに洗浄液を供給する液体供給機構を備えた印刷装置および液体供給方法に関する。
インクを吐出する複数のノズルを形成したインクジェットヘッドと記録媒体とを相対的に移動させることにより印刷を行う印刷装置においては、インク固着物や粉塵がノズル先端を被うことにより、ノズル欠けと呼称される印刷不良が生じることがある。このような印刷不良を防止するために、このような印刷装置には、インクジェットヘッドのノズルおよびその周辺部を清掃するクリーニング機構が備えられている。
特許文献1に記載のインクジェットプリンタのクリーニング機構は、各インク色に対して1個のインクジェットヘッドを配置した記録ヘッドの下面に洗浄液を噴射する洗浄装置と、記録ヘッドの下面に付着した汚れおよび洗浄液を払拭するブレードを備えている。そして、このような洗浄装置による記録ヘッドの下面(記録媒体と対向する面)に洗浄液を供給するワイプノズルからの洗浄液の噴射は、ポンプの動作や、洗浄液タンクに圧縮空気を流入させることによるエア圧送により実行される。
また、大部数の印刷を高速で行うためのインクジェット印刷装置として、記録媒体の搬送方向(副走査方向)に直交する主走査方向の幅とほぼ同様の吐出幅を得るために複数のインクジェットヘッドを主走査方向および副走査方向に所定の間隔で配設した記録ヘッドを備え、搬送される記録媒体に対して、必要に応じてインクを吐出して記録を行うワンパス式インクジェット印刷装置と呼ばれるものが知れられている(特許文献2参照)。
このようなワンパス式のインクジェット印刷装置における記録ヘッドのクリーニングでは、全てのインクジェットヘッドを一括して清掃する場合や、目詰まりを起こしているノズルが存在するインクジェットヘッドのみを清掃する場合など、クリーニング動作にバリエーションがある。
特開2005−144737号公報 特開2007−261088号公報
インクジェットヘッドのクリーニング動作のバリエーションに柔軟に対応できる態様として、インクジェットヘッドの下面に洗浄液を噴射するワイプノズルを、主走査方向および副走査方向に配設されたインクジェットヘッドの副走査方向の列の数だけ配設し、洗浄液を各ワイプノズルにエア圧送により供給する態様があげられる。このような態様を採用した場合には、インクジェットヘッドの下面に洗浄液を噴射する複数のワイプノズルのうち、洗浄液が噴出されるワイプノズルの数はクリーニング対象となるインクジェットヘッドの数により異なることになる。また、洗浄液をエア圧送により各ワイプノズルに供給するときには、工場設備のエア供給管から一定圧力の空気を洗浄液の圧送経路に取り入れる場合も多く、エア供給源の元圧を可変調整することは困難である。このため、洗浄液を吐出するワイプノズルの数が少なくなるほど、ワイプノズル1個あたりの洗浄液の吐出圧は大きくなっていた。そうすると、洗浄液を吐出するワイプノズルの数に応じてインクジェットヘッドの下面に供給される洗浄液の流量に差が生じ、洗浄効果に差が生じることになる。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成で洗浄液を圧送する圧力を変更することが可能な液体供給機構を備えた印刷装置および液体供給方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、インクの吐出ヘッドを洗浄する洗浄液を前記吐出ヘッドに供給する液体供給機構を備えた印刷装置において、前記液体供給機構は、洗浄液を貯留する貯留部と、前記貯留部から前記洗浄ユニットに圧縮空気の作用により液体を供給する液体供給管と、前記吐出ヘッドに向けて洗浄液を噴出するワイプノズルが配設された洗浄ユニットと、前記貯留部にエア供給源からの圧縮空気を流入させるエア供給管と、前記エア供給管から分岐され、大気と連通する排出管と、前記排出管に介挿された開閉弁と、前記排出管に介挿され、前記開閉弁を開いたときに当該排出管から大気排出される圧縮空気の流量を調整する流量調整弁と、前記開閉弁の開閉状態を制御することにより、前記流量調整弁に設定された流量で圧縮空気を大気排出して、前記貯留部に流入させる圧縮空気の流量を調整する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記洗浄ユニットには、洗浄液を供給する液体供給管から分岐された複数のワイプノズルと、前記ワイプノズルと分岐後の液体供給管との間に各々介挿された液体供給開閉弁が配設され、前記制御手段は、前記複数のワイプノズルのうち、洗浄動作中に洗浄液を噴出させるワイプノズルの数に応じて、前記液体供給開閉弁を開く制御と、前記複数の排出管の各々に介挿された前記開閉弁を開く数の制御をすることにより、前記貯留部に流入させる圧縮空気の流量を調整する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記複数の排出管の各々に介挿された前記流量調整弁は、互いに異なる流量に設定され、前記制御手段は、前記複数の排出管に介挿された前記開閉弁の開閉状態の組み合わせにより、前記貯留部に流入させる圧縮空気の流量を多段階に調整する。
請求項4に記載の発明は、液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドを洗浄する洗浄ユニットへの洗浄液の供給を、エア供給源から洗浄液の貯留部に流入させる圧縮空気の圧力によって行う液体供給方法であって、前記貯留部に圧縮空気を供給するエア供給管より分岐させた大気に連通する排出管に介挿された流量調整弁の流量を設定し、前記排出管に介挿された開閉弁を開閉することにより、前記流量調整弁に設定された流量で圧縮空気を大気排出して、前記貯留部に流入させる圧縮空気の流量を調整する調整工程、を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記洗浄ユニットに配設された前記吐出ヘッドに向けて洗浄液を噴出する複数のワイプノズルのうち、洗浄動作中に洗浄液を噴出させるワイプノズルの数、および、前記貯留部に圧縮空気を供給するエア供給管より分岐させた大気に連通する複数の排出管に各々介挿された前記流量調整弁の流量設定に応じて、前記ワイプノズルの数に対応して所定の液体供給圧力を付加するための前記複数の排出管に各々介挿された開閉弁の開閉状態の組み合わせを決定する工程をさらに備え、前記調整工程は、前記開閉弁の開閉状態の組み合わせに基づいて前記開閉弁を開閉することにより、前記貯留部に流入させる圧縮空気の流量を調整する。
請求項1から請求項5に記載の発明によれば、洗浄液の貯留部に圧縮空気を供給するエア供給管から分岐させた大気に連通する排出管に、流量調整弁と開閉弁を配設したことから、開閉弁の開閉制御により、流量調整弁に設定された流量の圧縮空気を大気排出することができ、洗浄液を圧送するときの圧力を、簡易な構成で容易に変更することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、吐出ヘッドに向けて洗浄液を噴出する複数のワイプノズルのうち、洗浄動作中に洗浄液を噴出させるワイプノズルの数に応じて開く開閉弁の数を変更することから、洗浄液を噴出するワイプノズルの数が変化しても、洗浄液を噴出するワイプノズル側での吐出圧を大きく変動させることなく、洗浄効果を維持することが可能となる。
請求項3および請求項5に記載の発明によれば、複数の排出管に、異なる流量に設定された流量調整弁と開閉弁をそれぞれ介挿していることから、各開閉弁の開閉の組み合わせにより、エア供給管から排出される圧縮空気の量を多段階に変更でき、各ノズルからの吐出量を一定にすることができる。
この発明に係る印刷装置の要部を模式的に示す概要図である。 印刷ユニット1の概要を説明する斜視図である。 洗浄ユニット40の概要図である。 液体供給機構20を模式的に示す概要図である。 この発明に係る印刷装置の制御系の主要な構成を示すブロック図である。 流量調整弁71a、71b、71cの流量設定および開閉弁72a、72b、72cの開閉制御と、洗浄液を吐出させるべきワイプノズル41の数と圧力との関係を示すテーブルである。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る印刷装置の要部を模式的に示す概要図である。図2は、印刷ユニット1の概要を説明する斜視図である。
この印刷装置は、記録ヘッド10の下方を、ガイドローラ6に案内されて図1に示す矢印方向に移動する長尺の記録媒体である印刷用紙5に対して、インクの吐出ヘッドであるインクジェットヘッド2からインクを吐出させることにより印刷を実行するものである。記録ヘッド10は、印刷用紙5に対してシアンのインクで印刷を行うための印刷ユニット1cと、印刷用紙5に対してマゼンタのインクで印刷を行うための印刷ユニット1mと、印刷用紙5に対してイエローのインクで印刷を行うための印刷ユニット1yと、印刷用紙5に対してブラックのインクで印刷を行うための印刷ユニット1kとが、印刷用紙5の移動方向(副走査方向)であるY方向に配設された構成を有する。
各インク色に対応する印刷ユニット1c、1m、1y、1k(以下、これらを総称して「印刷ユニット1」という)には、印刷用紙5の移動方向であるY方向と、印刷用紙5の幅方向(主走査方向)であるX方向とに、所定の間隔で複数のインクジェットヘッド2が配設されている。そして、これらのインクジェットヘッド2は、インクジェットヘッド保持板11を貫通して配設され、各インクジェットヘッド2の下面に形成されたインク吐出ノズルから、インクを吐出可能な構成となっている。
図2に示す印刷ユニット1は、X方向に3個のインクジェットヘッド2が列設された列を、インクジェットヘッド2のY方向についての位置関係が、並列となるようにインクジェットヘッド保持板11に配置している。このようにインクジェットヘッド2をY方向について並列に配設することにより、各インク色について、各インクジェットヘッド2に形成されたインク吐出ノズルを、印刷用紙5の幅方向に亘って途切れることなく配置している。なお、印刷ユニット1のインクジェットヘッド2の数は、図2に示す態様に限定されない。
印刷ユニット1の下方には洗浄ユニット40が配設され、1個の印刷ユニット1に対して3個の洗浄ヘッド43が配置される。洗浄ヘッド43は、インクジェットヘッド保持板11に保持されたインクジェットヘッド2の列の配置に対応する位置に配置されている。なお、この実施形態では、インク色の4色分の印刷ユニット1がY方向に列設されていることから、洗浄ユニット40は、洗浄ヘッド保持部14に洗浄ヘッド43を12個配設した構成を有する。この洗浄ヘッド保持部14は、図示を省略した駆動機構により、印刷用紙5の移動方向と直交するX方向に往復移動する。そして、この洗浄ヘッド保持部14の移動に伴って、各インクジェットヘッド2の下面が清掃される。
図3は、洗浄ユニット40の概要図である。そして、図3(a)は洗浄ユニット40の平面図、図3(b)は洗浄ユニット40をインクジェットヘッド2とともに示す正面図である。
洗浄ユニット40を構成する洗浄ヘッド43は、図3(a)に示すように、洗浄液を吐出するワイプノズル41と、ワイパーブレード42とを備える。洗浄ヘッド保持部14が移動するときには、ワイプノズル41から洗浄液がインクジェットヘッド2の下面に向けて噴出され、その直後に、洗浄液が付着したインクジェットヘッド2の下面をワイパーブレード42が払拭する。このように洗浄ヘッド保持部14の移動に伴って、洗浄液の噴出と払拭が実行されることにより、各インクジェットヘッド2の下面が清掃される。また、ワイパーブレード42は、上下動可能に構成されており、洗浄対象となっていないインクジェットヘッド2の下を通過するときには、インクジェットヘッド2の下面に接触しない位置にワイパーブレード42を移動させる(図3(b)参照)。これにより、インクジェットヘッド2およびヘッド間の他部材とワイパーブレード42との不必要な摩擦を回避し、ワイパーブレード42の寿命を長くすることができる。
次に、この発明の特徴部分である、洗浄液を洗浄ユニット40における洗浄ヘッド43に供給する液体供給機構について説明する。図4は、液体供給機構20を模式的に示す概要図である。
この実施形態に係る印刷装置においては、各インク色のインクを貯留するメインタンク61からサブタンク62を介した各インクジェットヘッド2へのインクの供給と、洗浄液タンク73から各洗浄ユニット40への洗浄液の供給に、空気圧を用いている。したがって、この印刷装置における空気圧供給経路は、エア供給源51から各メインタンク61へ圧縮空気を送るエア供給管52と、エア供給源51から洗浄液タンク73に圧縮空気を送るエア供給管53から構成される2つの経路に分かれている。なお、エア供給源51としては、この印刷装置専用のエアコンプレッサーを使用してもよいし、工場設備として配設されている圧縮空気配管からこの印刷装置の空気圧供給経路に圧縮空気を導入するようにしてもよい。
メインタンク61は、気密構造を有し、エア供給管52が接続されている。メインタンク61とインクジェットヘッド2との間には、サブタンク62が配設されており、エア供給管52から圧縮空気を供給してメインタンク61内を加圧することにより、メインタンク61内のインクがサブタンク62に供給され、さらにこのインクがサブタンク62から各インクジェットヘッド2に供給される構成となっている。
洗浄液を洗浄ヘッド43に供給する液体供給機構20は、エア供給源51から洗浄液タンク73に圧縮空気を供給するエア供給管53と、洗浄液タンク73からマニホールド74に洗浄液を供給する供給管55と、マニホールド74から分岐し、各洗浄ヘッド43に洗浄液を供給する供給管56とを有する。洗浄液タンク73は、気密構造を有し、エア供給管53に接続されている。エア供給管53から圧縮空気を流入させて洗浄液タンク73内を加圧することにより、洗浄液タンク73内の洗浄液が供給管55を介してマニホールド74に供給され、洗浄ヘッド43に供給される構成となっている。
エア供給管53には、洗浄液を圧送するときの圧力を調整するために、圧縮空気を印刷装置外に排出するために大気連通した3本の排出管54が分岐して配設されている。これらの排出管54の各々には、流量調整弁71a、71b、71c、開閉弁72a、72b、72cが介挿されている。また、マニホールド74から分岐し、各洗浄ヘッド43に洗浄液を供給する供給管56のそれぞれには、12個の開閉弁75a〜75lが介挿されている。なお、各排出管54に介挿されている開閉弁72a、72b、72cと、各供給管56に介挿されている開閉弁75a〜75lは、それぞれ後述する制御部80からの信号により開閉動作が制御される電磁弁である。また、開閉弁75a〜75lは、この発明における液体供給開閉弁に相当する。
図5は、この発明に係る印刷装置の制御系の主要な構成を示すブロック図である。
制御部80は、CPU、メモリおよびその周辺回路から構成され、機能的構成として印刷制御部82と洗浄制御部81とを備える。印刷制御部82は、記録ヘッド10の各インクジェットヘッド2に形成されたインク吐出ノズルからのインクの吐出量や吐出タイミングの制御を行う。
洗浄制御部81は、洗浄対象となるインクジェットヘッド2の位置情報を取得し、洗浄ヘッド保持部14の移動機構83とワイパーブレード42の上下機構84の動作を制御する制御信号を生成するとともに、供給管56に介挿されている開閉弁75a〜75lの開閉を制御する制御信号を生成する。さらに洗浄制御部81は、12個の洗浄ヘッド43のワイプノズル41のうち、洗浄液を吐出させるべきワイプノズル41の特定と、洗浄液を吐出させるべきワイプノズル41の数をカウントし、排出管54に介挿されている開閉弁72a、72b、72cの開閉を制御する制御信号を生成する。
次に、上述した構成を有する印刷装置において、インクジェットヘッド2を洗浄するときの開閉弁72a、72b、72cの開閉制御および洗浄液タンク73内の圧力調整について説明する。図6は、流量調整弁71a、71b、71cの流量設定および開閉弁72a、72b、72cの開閉制御と、洗浄液を吐出させるべきワイプノズル41の数と圧力との関係を示すテーブルである。
この実施形態では、Y方向のインクジェットヘッド2の列数12に対応させて、洗浄ヘッド43が12個配設されていることから、ワイプノズル41の総数は12個である。1のワイプノズル41から洗浄液を吐出させたときに洗浄効果が好適となる理想の圧力を1と仮定したとき、洗浄液を吐出させるワイプノズル41の数にかかわらず、ワイプノズル41から吐出される洗浄液の流量(単位時間あたりの吐出液量)を一定にするには、例えば、洗浄液を吐出させるワイプノズル数n=7であれば、エア供給源51の元圧を7倍、ワイプノズル数n=12であれば元圧を12倍にすればよいことになる。しかしながら、エア供給源51として工場設備の配管から圧縮空気を洗浄液供給経路に導入している場合、元圧の調整は容易には行い得ない。このため、この発明においては、元圧を調整することなく、洗浄液タンク73にかかる圧力を調整することにより、洗浄液を吐出させるワイプノズル41の数にかかわらず、1のワイプノズル41から吐出される洗浄液の流量を大きく変動させることなく所定の範囲内に保つことができるようにしている。
まず、上述したように、この実施形態では、エア供給源51から洗浄液タンク73までのエア供給管53に、3本の排出管54を分岐して配設しており、その排出管54の各々には、流量調整弁71a、71b、71cと開閉弁72a、72b、72cが介挿されている。そして、開閉弁72a、72b、72cを開くことにより、各流量調整弁71a、71b、71cに設定されている流量で圧縮空気を印刷装置の外部に逃がし、残りの圧縮空気を洗浄液タンク73に供給している。洗浄液タンク73に流入させる圧縮空気の量は、開閉弁72a、72b、72cのうちの開く開閉弁の数を変更することにより調整される。
流量調整弁71a、71b、71cは、互いに異なる所定の漏れ量比に設定されている。この漏れ量比は、エア供給源51からエア供給管53に供給された圧縮空気のうち、何%を印刷装置外に排出するかを示すものである。流量調整弁71aは、開閉弁72aを開いたときにエア供給管53に供給された圧縮空気の14%を排出管54から排出するように流量が調整されている。流量調整弁71bは、開閉弁72bを開いたときにエア供給管53に供給された圧縮空気の25%を排出管54から排出するように流量が調整されている。また、流量調整弁71cは、開閉弁72cを開いたときにエア供給管53に供給された圧縮空気の52%を排出管54から排出するように調整されている。すなわち、流量調整弁71a、71b、71cは、図6のテーブルに示すように、a=0.14、b=0.25、c=0.52と、漏れ量比が設定されている。なお、これら漏れ量比は、各流量調整弁71a、71b、71cに予め、調整され固定されている。またこの設定の後、各漏れ量比を制御部80に記憶保持するようにしてもよい。
ここで、異なる漏れ量比が設定された流量調整弁71a、71b、71cが配設された排出管54は3本であるから、エア供給管53から供給された圧縮空気のうち、エア供給管53から各排出管54を介して排出できる圧縮空気の漏れ量は、各排出管54に介挿された開閉弁72a、72b、72cの開→1/閉→0の組み合わせにより、1〜8の8段階に切り換えることができる。ワイプノズル41の総数が12であることから、洗浄液を供給するための圧縮空気の漏れ量は、ワイプノズル41の総数に合わせて12段階に切り換えられることが理想的である。しかしながら、洗浄液を吐出すべきワイプノズル数が10の場合と、11の場合とでは、洗浄液タンク73にかかる圧力は、11/10=1.1倍の変化に留まる。このため、浄液を吐出すべきワイプノズル数が10の場合と、11の場合とでは、各ワイプノズル41からの洗浄液の流量はほぼ同量であるとみなしても差し支えない。したがって、この実施形態では、漏れ量比を調整する開閉弁等の数により供給圧力の切換数が限られる場合でも、同じ供給圧力でもほぼ同流量で洗浄液を供給することが可能か否かを考慮して、圧縮空気の漏れ量を決める切換数にワイプノズル数nを対応させるようにしている。洗浄液を吐出すべきワイプノズル数nと圧縮空気の漏れ量の対応付けは、洗浄液を吐出すべきワイプノズル数n+1個のときに、ワイプノズル数n個の場合と同流量になる圧力比[(n+1)/n]と、流量調整弁71a、71b、71cの漏れ量比を勘案して、決めることができる。なお、ワイプノズル数n=1の場合は、圧力比を考慮する必要はない。
図6に示すテーブルの例では、エア供給源51から、1のワイプノズル41から洗浄液を噴出させたときに洗浄効果が好適となる1ワイプノズル当たりの理想の圧力を1と仮定したときの10.5倍の圧力が供給されている。ここでの理想の圧力と元圧の比は1:10.5である。例えば、4個のワイプノズル41(ワイプノズル数n=4)から洗浄液を吐出させる場合、開閉弁72a、72b、72cの開閉状態の組み合わせは、第3段階の開閉弁72a→1、開閉弁72b→0、開閉弁72c→1、の組み合わせとなる。すなわち、開閉弁72a、72b、72cのうち開く状態となるのは、開閉弁72aと開閉弁72cの2つとなる。
このような、洗浄動作中に洗浄液を噴出させるワイプノズル41の数、および、流量調整弁71a、71b、71cの漏れ量比の設定(流量設定)に応じて、開閉弁72a、72b、72cの開閉状態の組み合わせを決定する工程を経て、洗浄制御部81から開閉弁72aおよび開閉弁72cを開く信号が出力されることにより、洗浄液タンク73に流入させる圧縮空気の流量を調整する調整工程が実行される。そうすると、流量調整弁71aおよび71cを介して、元圧の66%が排出され、残りの34%が洗浄液タンク73に供給される。このときの洗浄液タンク73への供給圧力は、1ワイプノズル当たりの理想の圧力の3.6倍(10、5×0.34=3.6)となり、これをワイプノズル数n=4で除すると、1ワイプノズル当たりの圧力としては、1ワイプノズルあたりの理想の圧力の0.9倍の圧力を確保できていることになる。
この発明に係る印刷装置では、洗浄液を吐出すべきワイプノズル41の数が変動しても、流量調整弁71a、71b、71c、および、開閉弁72a、72b、72cを利用して、洗浄液タンク73に供給される圧縮空気の流量を調整することにより、図6のテーブルにおける、「1ワイプノズル当たりの圧力」の列に示すように、1ワイプノズル当たりの圧力を、1ワイプノズル当たりの理想の圧力の0.9〜1.2倍の範囲に調整することが可能となっている。なお、図6のテーブルにおける「供給圧力」と「1ワイプノズル当たりの圧力」の列の数値は、小数点2位以下を四捨五入した値である。
元圧を変化させる構成となっていない従来の印刷装置では、洗浄液を吐出すべきワイプノズル41の数が多い場合に、洗浄液の吐出圧力が、洗浄液を吐出すべきワイプノズル41の数が少ない場合の1/2以下になり、洗浄効果が損なわれるなどの問題が生じていた。しかし、この発明に係る印刷装置では、洗浄液を吐出すべきワイプノズル41の数が変動しても、1ワイプノズル当たりの圧力の変動を一定の範囲内に収めることができることから、3個のワイプノズル41から洗浄液を噴出させることになるインク色ごとに配設された印刷ユニット1単位の洗浄を行う場合でも、12個のワイプノズル41から洗浄液を噴出させることになる記録ヘッド10単位の洗浄を行う場合でも、同等の洗浄効果を得ることができる。すなわち、洗浄液を吐出すべきワイプノズル41の数にかかわらず、高い洗浄効果を維持することがきる。
また、この実施形態では、3つの開閉弁72a、72b、72cの開閉状態の組み合わせにより、洗浄液タンク73にかかる圧力を、部品としての流量調整弁や開閉弁の配設数以上の8段階に変更可能としている。このように、洗浄液タンク73にかかる圧力の調整が、ワイプノズル41の数よりも少ない3つの開閉弁72a、72b、72cの開閉信号の組み合わせで行えることから、制御系が複雑化することがない。
なお、ワイプノズルへの洗浄液の供給管路に流量調整弁を設けて、洗浄液の流量調整を行うことにより洗浄液を吐出するワイプノズルの数が変動しても、1のワイプノズルからインクジェットヘッド2の下面に供給される洗浄液の流量を一定にすることも考えられる。しかし、近年では、液送配管に使用されているゴム製品等に対して溶解性の高い溶液をインク剤や洗浄剤として使用することが多く、これらの溶液に対する耐液性を具備した特殊素材から成る流量調整弁や液送配管を採用すると、印刷装置が高額化するという問題が生じる。この発明に係る印刷装置では、流量調整弁や開閉弁をエア供給源51に接続する供給管から分岐させた管路に配設することにより、洗浄液の吐出圧(流量)を調整できることから、流量調整弁や開閉弁の選定において洗浄液に使用する溶液への耐性を考慮する必要がなく、装置を安価に構成することが可能となっている。
1 印刷ユニット
2 インクジェットヘッド
5 印刷用紙
6 ガイドローラ
10 記録ヘッド
11 インクジェットヘッド支持板
14 洗浄ヘッド保持部
20 洗浄液供給機構
40 洗浄ユニット
41 ワイプノズル
42 ワイパーブレード
43 洗浄ヘッド
51 エア供給源
52 エア供給管
53 エア供給管
61 メインタンク
62 サブタンク
71 流量調整弁
72 開閉弁
73 洗浄液タンク
74 マニホールド
75 開閉弁
80 制御部
81 洗浄制御部
82 印刷制御部
83 移動機構
84 上下機構

Claims (5)

  1. インクの吐出ヘッドを洗浄する洗浄液を前記吐出ヘッドに供給する液体供給機構を備えた印刷装置において、
    前記液体供給機構は、
    洗浄液を貯留する貯留部と、
    前記貯留部から前記洗浄ユニットに圧縮空気の作用により液体を供給する液体供給管と、
    前記吐出ヘッドに向けて洗浄液を噴出するワイプノズルが配設された洗浄ユニットと、
    前記貯留部にエア供給源からの圧縮空気を流入させるエア供給管と、
    前記エア供給管から分岐され、大気と連通する排出管と、
    前記排出管に介挿された開閉弁と、
    前記排出管に介挿され、前記開閉弁を開いたときに当該排出管から大気排出される圧縮空気の流量を調整する流量調整弁と、
    前記開閉弁の開閉状態を制御することにより、前記流量調整弁に設定された流量で圧縮空気を大気排出して、前記貯留部に流入させる圧縮空気の流量を調整する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記洗浄ユニットには、洗浄液を供給する液体供給管から分岐された複数のワイプノズルと、前記ワイプノズルと分岐後の液体供給管との間に各々介挿された液体供給開閉弁が配設され、
    前記エア供給管には複数の排出管が配設され、
    前記制御手段は、前記複数のワイプノズルのうち、洗浄動作中に洗浄液を噴出させるワイプノズルの数に応じて、前記液体供給開閉弁を開く制御と、前記複数の排出管の各々に介挿された前記開閉弁を開く数の制御をすることにより、前記貯留部に流入させる圧縮空気の流量を調整する印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置において、
    前記複数の排出管の各々に介挿された前記流量調整弁は、互いに異なる流量に設定され、
    前記制御手段は、前記複数の排出管に介挿された前記開閉弁の開閉状態の組み合わせにより、前記貯留部に流入させる圧縮空気の流量を多段階に調整する印刷装置。
  4. 液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドを洗浄する洗浄ユニットへの洗浄液の供給を、エア供給源から洗浄液の貯留部に流入させる圧縮空気の圧力によって行う液体供給方法であって、
    前記貯留部に圧縮空気を供給するエア供給管より分岐させた大気に連通する排出管に介挿された流量調整弁の流量を設定し、前記排出管に介挿された開閉弁を開閉することにより、前記流量調整弁に設定された流量で圧縮空気を大気排出して、前記貯留部に流入させる圧縮空気の流量を調整する調整工程、
    を備えたことを特徴とする液体供給方法。
  5. 請求項4に記載の液体供給方法において、
    前記洗浄ユニットに配設された前記吐出ヘッドに向けて洗浄液を噴出する複数のワイプノズルのうち、洗浄動作中に洗浄液を噴出させるワイプノズルの数、および、前記貯留部に圧縮空気を供給するエア供給管より分岐させた大気に連通する複数の排出管に各々介挿された前記流量調整弁の流量設定に応じて、前記ワイプノズルの数に対応して所定の液体供給圧力を付加するための前記複数の排出管に各々介挿された開閉弁の開閉状態の組み合わせを決定する工程をさらに備え、
    前記調整工程は、前記開閉弁の開閉状態の組み合わせに基づいて前記開閉弁を開閉することにより、前記貯留部に流入させる圧縮空気の流量を調整する液体供給方法。
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JP2017136752A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 株式会社リコー インク吐出ヘッドの洗浄方法及びその洗浄装置、並びに記録方法及び記録装置
JP2017170700A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 セイコーエプソン株式会社 洗浄液供給装置およびこれを備えた液滴吐出装置

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