JP2014079971A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014079971A
JP2014079971A JP2012230065A JP2012230065A JP2014079971A JP 2014079971 A JP2014079971 A JP 2014079971A JP 2012230065 A JP2012230065 A JP 2012230065A JP 2012230065 A JP2012230065 A JP 2012230065A JP 2014079971 A JP2014079971 A JP 2014079971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording medium
recording apparatus
recording
ion generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012230065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5762381B2 (ja
Inventor
Hiroaki Okano
宏昭 岡野
Katsutsugu Morimoto
克嗣 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012230065A priority Critical patent/JP5762381B2/ja
Publication of JP2014079971A publication Critical patent/JP2014079971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5762381B2 publication Critical patent/JP5762381B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】帯電粒子を用いてインクを乾燥させることができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置1は、記録部4のプリンタヘッド41に設けた噴射ノズルからインクを記録媒体9に吐出して記録を行う。インクジェット記録装置1は、イオン発生器5を備えており、記録媒体9に吐出されたインクへ放射される正及び負イオンをイオン発生器5により発生させる。これにより、記録媒体9に吐出されたインクを正及び負イオンによって乾燥させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノズルからインクを記録媒体に吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、画像信号に応じて記録ヘッドのノズルからインクを滴状に吐出させ、紙やフィルム等のシート状の記録媒体に画像を記録する装置である。インクジェット記録装置は、構造が簡単であるため製造コストが低く、消費するインクが安価であるため維持費用も節約できるので、家庭及び事務用、並びに工業用として広く普及するに至っている。
インクジェット記録装置において使用されるインクは、様々な色の染料や顔料に増粘剤や分散剤を組み合わせて水と混合して作られている。記録媒体に吐出されたインクは、乾燥することによって記録媒体に定着する。インクの乾燥が遅い場合、記録媒体同士の擦れ、ユーザーの手指による接触等によって未定着のインクが周囲に広がり、画像品質が劣化する。このため、印刷速度の高速化に伴ってインク性能(乾燥性、吐出性能、浸透性等)を向上すべく、インクの組成に関する研究開発が盛んに行われている(特許文献1)。また、乾燥機により記録媒体に吐出されたインクを乾燥させることも案出されている。乾燥機は、暖気を発生させるヒータ、及び暖気を温風として送出する送風ファンを備え、送風ファンにより送出した温風により記録媒体を乾燥させる(特許文献2)。
また、インクジェット記録装置で使用される光硬化型のインクについて、皮膚アレルギーを引き起こす皮膚感さ性を改善する研究が行われている(非特許文献1)。一方、帯電粒子発生器により正極性及び負極性の帯電粒子のいずれ一方又は両方を発生させることで、アレルゲン失活や殺菌などの効果があることが知られており、空気調和機などへの帯電粒子の利用が進んでいる(特許文献3)。
尚、帯電粒子を発生させる方法としては、空気中で放電を行ってH+ (H2 O)m 、O2 -(H2 O)n 等の水分子が凝集した正及び負のイオンを発生させる方法が知られている。ここで、m及びnは任意の自然数である。また、帯電粒子を発生させる他の方法としては、冷却した電極上における結露等で集めた水に高電圧をかけることにより、霧状の帯電した水粒子(以下、帯電水粒子と表記する。)を発生させる方法等もある。
特開2005-082607号公報 特開2008-102719号公報 特許第4330351号公報
「リコー、皮膚へのアレルギー性を大幅に低減した光硬化型(UV)インクジェットインクの開発に成功」、[online]、平成24年9月6日、株式会社リコー、[平成24年10月3日検索]、インターネット[URL:http://www.ricoh.co.jp/release/2012/pdf/0906.pdf]
しかしながら、従来のインクジェット記録装置では、印刷速度を高速化するためにインクを改良し、特許文献2に開示された乾燥機により記録媒体上のインクを乾燥させることが考えられるが、乾燥機により送出する温風の温度が規定温度になるまでのウォームアップ時間がかかるという問題点がある。インクジェット記録装置の電源を入れてから印刷を開始するまでにウォームアップ時間がかかると、ユーザーの利便性が低下してしまう。
また、インクジェット記録装置の電源を入れて印刷した後に、次の原稿を印刷するまでの待機時も、乾燥機による温風の温度を維持するためにヒータに通電しておく必要があり、待機時にも電力を消費するという問題点もある。また、印刷速度をより高速にするために送風量や温風の温度を上げるとしても、インクジェット記録装置の電力消費量及び製品コストへの影響を考慮すると限界がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、帯電粒子を用いてインクを乾燥させることができるインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明に係るインクジェット記録装置は、ノズルからインクを記録媒体に吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、前記記録媒体に吐出された前記インクへ放射される帯電粒子を発生させる帯電粒子発生器を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録媒体に記録されるデータ量を算出する算出手段と、該算出手段により算出されたデータ量の多少に応じて、前記帯電粒子発生器が発生する帯電粒子の量を増減する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、前記記録媒体を搬送する搬送部と、該搬送部が前記記録媒体を搬送する方向に交差し、前記記録媒体の記録面に沿う方向に前記帯電粒子発生器を移動させる移動手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、前記移動手段は、前記ノズルとともに前記帯電粒子発生器を移動させることを特徴とする。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、前記帯電粒子発生器は、電極で放電を生じさせてイオンを発生させるイオン発生器であることを特徴とする。
本発明によれば、インクジェット記録装置はノズルからインクを記録媒体に吐出して記録を行い、記録媒体に吐出されたインクへ放射される帯電粒子を帯電粒子発生器により発生させる。このため、記録媒体に吐出されたインクを帯電粒子によって乾燥させることができる。
本発明の実施の形態1に係るインクジェット記録装置の内部構造を略示する模式図である。 記録部周辺の外観を示す斜視図である。 イオン発生器の外観を示す斜視図である。 イオン発生器の回路図である。 制御部の構成を示す機能ブロック図である。 記録媒体に吐出されたインクの挙動を説明するための模式図である。 検証実験に使用した装置の外観を略示する模式図である。 検証実験におけるイオン濃度に対する加湿器の減水量の径時変化に関する測定結果を示すグラフである。 他の検証実験における発生イオンに対する試験ボックス内湿度の径時変化に関する測定結果を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係るインクジェット記録装置の内部構造を略示する模式図である。 本発明の実施の形態3に係るインクジェット記録装置の記録部周辺の外観を示す斜視図である。
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るインクジェット記録装置1の内部構造を略示する模式図、図2は記録部4周辺の外観を示す斜視図、図3はイオン発生器5の外観を示す斜視図、図4はイオン発生器5の回路図である。インクジェット記録装置1は、給紙部2、搬送部3、記録部4、イオン発生器5を備える。記録部4及びイオン発生器5は制御部6によって制御されている。
給紙部2は、給紙トレイ20、給紙ローラ21を備える。給紙トレイ20には記録媒体9が蓄えられており、給紙ローラ21により給紙トレイ20から記録媒体9を引き出し、搬送部3へ送り出す。記録媒体9は、印刷用紙やOHPフィルムシート等の印刷用のシートである。
搬送部3は、複数の搬送ローラ30、排紙トレイ31を備える。搬送ローラ30は一定の速度で回転して記録媒体9を一定の送り速度で排紙トレイ31へと搬送する。排紙トレイ31には、印刷された記録媒体9が送られてきた順に積み重ねられる。
記録部4は、キャリッジ40、プリンタヘッド41、インク貯蔵タンク42等を備える。プリンタヘッド41及びインク貯蔵タンク42はキャリッジ40に載置されている。プリンタヘッド41はガイド軸43により軸方向に移動可能に支持されている。ガイド軸43と平行をなして送りベルト44が張架されており、送りベルト44の中途部はキャリッジ40の背面の一部に連結されている。送りベルト44は、一側のベルト車に連結されたキャリッジモータ45からの伝動により正逆回転し、この回転に応じてキャリッジ40は、プリンタヘッド41とともにガイド軸43に沿って主走査方向S(図2参照)に往復移動せしめられる。通常、主走査方向Sは、記録媒体9の搬送方向(図2に示す白抜き矢印の方向)と直交する記録媒体9の印刷面に沿う一方向としてある。
プリンタヘッド41は、噴射ノズルが下向きとなるようにキャリッジ40に取り付けられている。プリンタヘッド41には、小型のピストンをピエゾ素子で駆動してインクを噴射するピエゾ方式や、加熱装置によってインクを加熱して噴射するバブル方式等によるヘッドが用いられる。プリンタヘッド41は、印刷色ごとに噴射ノズルを有しており、各噴射ノズルから1回に噴射されるインクの量は数pL(ピコリットル)である。プリンタヘッド41の各噴射ノズルからインクを噴射するタイミングは、制御部6によって制御されている。プリンタヘッド41は、キャリッジ40とともに主走査方向Sに往復移動され、記録媒体9の面上に文字や画像が記録される。尚、業務用のインクジェット記録装置1では、主走査方向Sにおける記録媒体9の全幅に亘って、複数の噴射ノズルが形成されているものもある。
インク貯蔵タンク42は、印刷色毎に分けられた容器を有しており、各容器内に印刷色毎にインクを貯蔵している。例えば、4色印刷であればシアン、マゼンタ、イエロー、黒色の各インクが4つの容器夫々に貯蔵されている。インク貯蔵タンク42の各容器は夫々プリンタヘッド41の各噴射ノズルに連通しており、貯蔵するインクを噴射ノズルへ供給する。
イオン発生器5は、記録媒体9の搬送方向における記録部4の後方に配置されており、インクジェット記録装置1の筐体に固定された取付部材50に固定されている。イオン発生器5は、イオン発生部5a,5b、本体部5cを備える。イオン発生部5a,5bは、構造的に同じものであり、円形の穴を有する誘導電極52a,52bの中心に針状の放電電極51a,51bが立設してある。イオン発生部5a,5bは、記録媒体9と対向するように配置されている。イオン発生部5a,5bで発生したイオンは、記録媒体9へ向かう方向F(図2参照)へ放射され、インクが付着したばかりの記録媒体9の表面に吹き付けられる。
本体部5cは、樹脂等で形成されるケーシングの内部にイオン発生部5a,5bに印加する高電圧を発生させる電気回路5dを収納しており、外郭に外部電源に接続するためのコネクタ53が設けられている。電気回路5dは、信号発生部54、高電圧発生部55、正電圧印加部56、負電圧印加部57を備える。信号発生部54は、発振回路を有し、コネクタ53に接続された外部電源の供給電力から、パルス波、正弦波等による駆動信号を発生させる。高電圧発生部55は、例えばトランスを有し、一次コイル側に印加される電圧を駆動信号によってオンオフすることで、二次コイル側に高圧の誘電起電力を発生させる。正電圧印加部56は、ダイオードを有し、前記二次コイル側に発生した高電圧を整流して正の高電圧を放電電極51aに印加する。正電圧印加部56は、ダイオードを有し、前記二次コイル側に発生した高電圧を整流して負の高電圧を放電電極51bに印加する。イオン発生部5aの放電電極51aで放電が生じることにより正イオンが発生し、イオン発生部5bの放電電極51bで放電が生じることにより負イオンが発生する。各放電電極で発生した正及び負イオンは、夫々対向する誘導電極52a及び52bに導かれて、各放電電極の先端方向へ放出される。
図5は制御部6の構成を示す機能ブロック図である。制御部6はCPU(Central Processing Unit)60、ROM61、RAM62等を備え、ROM61に予め記憶してある制御プログラムに基づく処理をCPU60により実行して、記録部4及びイオン発生器5の制御を行う。制御プログラムの実行中に発生するデータ等は一時的にRAM62に保存される。制御部6は、インタフェース63を介して接続された外部装置、例えば画像読取装置64やPC(パーソナルコンピュータ)65等から印刷の指示を受け付ける。制御部6は制御プログラムを実行することで、プリンタヘッドドライバ67へ印刷指令を出力し、キャリッジドライバ68へ移動指令を出力する。
プリンタヘッドドライバ67は印刷指令に基づきプリンタヘッド41の噴射ノズルを駆動してインクを吐出させる。キャリッジドライバ68は移動指令に基づきキャリッジ40を移動させるべくキャリッジモータ45を駆動する。これにより、画像読取装置64やPC65から送られてきたデータをもとに記録媒体9上に文字や図などが記録される。また、制御部6はイオン発生器ドライバ69に対してイオン発生指令を出力する。イオン発生器ドライバ69はイオン発生指令に基づいてイオン発生器5へ電力を供給し、イオン発生のオン/オフ信号を与える。イオン発生器5はイオン発生のオン/オフ信号に基づいてイオンを発生させる。
また、制御プログラムは、印刷する文字及び画像データに基づいて記録媒体9へ記録されるデータ量を算出する算出処理プログラム(算出手段)、及び算出処理プログラムにより算出されたデータ量の多少に応じてイオン発生器5が発生させるイオンの量を増減させるイオン量増減処理プログラム(制御手段)を備えている。制御部6は算出処理プログラム及びイオン量増減処理プログラムを実行し、イオン発生量の増減指令をイオン発生器ドライバ69へ出力する。増減指令に基づきイオン発生器ドライバ69はイオン発生量の指令値をイオン発生器5へ出力し、イオン発生器5は指令値に基づきイオン発生量を増減する。
次に印刷時に記録媒体9に吐出されたインクが乾燥する過程について説明する。記録媒体9が搬送部3によって搬送され、所定位置にあることが確認されたとき、制御部6からの指令に基づき記録部4が記録媒体9に向かってインクを吐出する。記録部4によってデータが記録された記録媒体9は、さらに搬送ローラ30によって排紙トレイ31まで搬送されて印刷が完了する。
図6は記録媒体9に吐出されたインクの挙動を説明するための模式図である。図中の状態(a)では、インク4aが記録媒体9に向かって記録部4から吐出される。状態(b)では、インク4aは記録媒体9に衝突する。インク4aは記録媒体9の表面に付着した後、状態(c)に変化し、一部が記録媒体9に吸収されて記録媒体9に浸透する部分4bが生じる。状態(d)では、時間経過に伴ない記録媒体9表面のインク4aの浸透と乾燥がさらに進み、記録媒体9に浸透した部分4bの乾燥が進む。その後、記録媒体9表面のインク4aの浸透が完了して表面は乾燥するとともに、記録媒体9に浸透した部分4bの乾燥も完了した状態(e)となり、吐出されたインク4aが記録媒体9に定着する。
一般的にインクジェット記録装置には水性インクが用いられており、水性インクは様々な染料や顔料に増粘剤や分散剤他を組み合わせて水と混合して作られている。インクを構成する成分は数十パーセントが水であるため、インクは記録媒体9に付着した後は素早く乾燥することが望ましい。一方、インクはインク貯蔵タンク42に貯蔵されている段階では乾燥しにくい方が好ましい。インクジェット記録装置1が使用されない状態で、プリンタヘッド41内でインクが固化してしまうと、噴射ノズルが詰まって故障に至るからである。貯蔵中の乾燥し難さと、記録媒体9に付着した後の乾燥し易さとの両方がバランスするようにインクの成分調整がなされているために、インクに含まれる水の量を極端に減少させることは難しい。従って、記録媒体9に吐出されたインクの乾燥を促進する手段を検討する重要性が認識される。
次に、記録媒体9に付着しているインクの量について説明する。家庭用のインクジェット記録装置1では、インクはインク貯蔵タンク42に封入した様態でインクカートリッジなどの名称で販売されているケースが多く、一例によればインク貯蔵タンク42の内容量は約10グラムである。このような例では、一つのインク貯蔵タンク42を使用して印刷できる枚数は、ISO規格に準拠した判定用データを印刷した時にA4の普通紙換算で約600枚等とされている。ここに述べた数値の例を用いると、A4用紙1枚当たり0.017グラムのインクが付着していることになり、その数十パーセントが水ということになる。但し、ISO規格に準拠した判定用データはA4紙面に隙間なく文字と図が埋められており、一般的な印刷物と比較してインク付着量が多い。
本実施の形態では、イオン発生器5によって発生した正及び負イオンが記録媒体9に吐出されたインクに吹き付けられ、インクの乾燥が促進される効果が得られる。この効果は後述する検証実験により明らかにされる。
イオン発生器5による正及び負イオンの発生量及び発生させる位置、並びに記録媒体9への放射について説明する。イオン発生器5による正及び負イオンの発生量は、イオン発生部5a,5bに印加される電圧を高くすること、信号発生部54で発生させる駆動信号の発生回数を増大させることで増加させることができる。イオンの発生量を変更する方法としては、後者のように、信号発生部54で発生させる駆動信号のパルス周波数を変更するなどして駆動信号の発生回数を増減する方法が簡単である。
イオン発生器5は、記録媒体9に近接する位置に設ける構成(図2参照)としてある。この構成により、記録媒体9は、高濃度のイオン照射を受けることができる。また、本実施形態においては、イオン発生器5の位置を、記録媒体9の搬送方向を基準として記録部4よりも後方としているが、イオン発生器5が発生する正及び負イオンが、記録媒体9に付着したインクに対して放射される形態であればよい。従って、イオン発生器5により発生したイオンが記録媒体9の印刷面に直接到達できる位置である記録部4の前方、後方、左方、右方のいずれにもイオン発生器5を配置することが可能である。
さらに、記録媒体9が印刷用紙である場合には、印刷面の裏側からイオンを放射するようにしても良い。この場合、記録部4に対して記録媒体9の裏面側のいずれかの位置にイオン発生器5を配置する構成とする。また、正及び負イオンが高濃度で滞留する空間に記録媒体9が搬送されるような形態であっても良い。記録媒体9は高濃度のイオンで包み込むように搬送されればよいので、排紙トレイ31を含めてインクジェット記録装置1の内部のいずれか任意の箇所にイオン発生器5を配置し、正及び負イオンが高濃度で滞留する空間を形成するように構成すれば良い。
(検証実験)
図7は検証実験に使用した装置の外観を略示する模式図である。検証実験では、イオンの水分蒸発促進効果を確認するために、密閉された試験室7内にイオン発生器70及び加湿器71を配置し、加湿器71における減水量の時間変遷を調べた。検証実験における実験条件及び実験結果を以下の(1)から(7)に纏める。
(1)試験室7の寸法:横幅60cm×奥行60cm×高さ180cm
(2)試験室7の壁材:アクリル樹脂板
(3)加湿器71:
シャープ株式会社製加湿器(型番HV−Z70CX−W)
(加湿能力仕様)
強連続運転時:670/670mL/h(50/60Hz)
静音運転時(最小):約185/185mL/h(50/60Hz)
(適応床面積)木造和室で11畳まで/プレハブ洋室で18畳まで
(4)イオン発生器70:
シャープ株式会社製イオン発生器(型番IG−C100)
(適応床面積)約6畳(イオン濃度25,000個/cm3
(5)イオン濃度の測定位置M:(横中央、奥行45cm、高さ60cm)の位置
(6)実験方法:イオン発生器70と加湿器71を同時に運転開始し、時間経過とともに加湿器71の減水量を測定する。イオン濃度に関してプラズマクラスター(登録商標)イオン(以下、PCIと表記する)を5万個/cm3 、10万個/cm3 、及び0個/cm3 (送風のみ)とした場合について減水量をそれぞれ測定する。
(7)実験結果:実験結果を図8に示す。図8は、検証実験におけるイオン濃度に対する加湿器の減水量の径時変化に関する測定結果を示すグラフである。図8において横軸はイオン発生器70及び加湿器71の運転開始からの経過時間を、縦軸は加湿器71のタンクの水の減衰量を表わしている。図8に示す測定点(運転開始から66時間経過時点、186時間経過時点)における減水量の測定結果を表1に纏める。
Figure 2014079971
以上の検証実験によって以下の(A)から(C)の結論が導かれる。
(A)イオン濃度(PCI濃度)を5万個/cm3とした場合、送風のみの場合に比べて、66時間で28.5mL(約+20%)、186時間で114.3mL(約+26.7%の蒸発促進効果が得られる。
(B)イオン濃度(PCI濃度)を10万個/cm3とした場合、送風のみの場合に比べて、66時間で185.7mL(約+130%)、186時間で285.7mL(約+66.7%の蒸発促進効果が得られる。
(C)加湿量の絶対値が加湿能力と比較して小さいのは、試験室7の外形寸法が加湿器71の適応床面積と比べて小さく試験室7内の水蒸気が飽和に近い状態であったため、加湿器7による加湿能力が抑制されたことが原因であると考えられる。
上述の検証実験とは別に、発明者らは過去に約4.7Lの容積を有する試験ボックス内の天井に正及び負イオンを発生するイオン発生器5を4個配置し、水20mL入りのシャーレ4枚を試験ボックス内の底面に配置して、イオンによる蒸発促進効果を検証する他の検証実験を行っている。当該他の検証実験では、シャーレの配置位置において正イオン及び負イオンのイオン濃度をそれぞれ約300万個/cm3に設定した状態で、正イオンのみ、負イオンのみ、並びに正及び負イオンを発生させた各場合における試験ボックス内湿度を測定した。図9は当該他の検証実験における発生イオンに対する試験ボックス内湿度の径時変化に関する測定結果を示すグラフである。
図9に示す測定結果によれば、正イオンのみ、負イオンのみ、並びに正及び負イオンを発生させた各場合の試験ボックス内湿度は、発生するイオンの極性に関係なくイオンが水分蒸発の促進効果を有することを示している。この測定結果を踏まえると、本実施形態においても、イオン発生器5により発生させるイオンは、正イオンのみ、又は負イオンのみとすることも可能であり、正及び負イオンを発生させる場合と同様に水分蒸発促進効果を得ることができる。
また、イオンを発生する方法についても特に限定するものではなく、空気中に含まれる分子状の気体をイオン化できるものであれば良く、構造上簡単に利用できるのは、電気石(トルマリン)、放射性同位元素などの物質、電気集塵装置、オゾン発生装置などの高圧放電装置を使用すれば、イオンを得ることができる。
また、イオン発生器5から発生させるイオンを、正イオンH+ (H2 O)m (mは任意の自然数)、負イオンO2 -(H2 O)n (nは任意の自然数)となるように調整をして放出する場合には、空気中の浮遊菌に付着して殺菌することや、アレルゲンとなる物質に付着してその構造の一部を破壊することで、アレルギーを抑制することが知られている。本実施形態では、記録媒体9の近傍から正及び負イオンを吹き付けるので、記録媒体9の表面に付着するインクに高密度で正イオンH+ (H2 O)m 、負イオンO2 -(H2 O)n を吹き付けることができる。従って、インクジェット記録装置用のインクが原因とみられる皮膚アレルギーに関して、インクによる皮膚感さ性を抑制する効果も期待される。
以上より、本実施形態によれば、インクジェット記録装置1は、記録部4のプリンタヘッド41に設けた噴射ノズルからインクを記録媒体9に吐出して記録を行い、記録媒体9に吐出されたインクへ放射される正及び負イオンをイオン発生器5により発生させる。これにより、記録媒体9に吐出されたインクを正及び負イオンによって乾燥させることができる。イオン発生器5は、正及び負イオンを発生させるまでにウォームアップ時間を設ける必要がないため、ヒータを用いた乾燥機により記録媒体9を乾燥させるのに比べて、インクジェット記録装置1の電源を入れてから印刷を開始するまでの時間を短縮することができ、ユーザーの利便性が向上する。また、イオン発生器5と、ヒータを用いた乾燥機とを併用して記録媒体9を乾燥させる構成としても良く、この場合でも乾燥機の規定温度を低めに設定すれば、ウォームアップ時間を短くすることができ、ユーザーの利便性が向上する。また、インクジェット記録装置1の電源を入れて印刷した後に、次の印刷を開始するまでの待機時も、イオン発生器5の電源をオフ状態(又はイオンを発生しない状態)にしておくことで、電力消費を抑える効果がある。
また、本実施形態によれば、制御部6において、算出処理プログラムにより、記録媒体9に記録されるデータ量を算出し、算出されたデータ量の多少に応じてイオン発生器5が発生させるイオンの量をイオン量増減処理プログラムで増減させる。これにより、プリンタヘッド41からのインク吐出量が多い場合にイオンの量を増加させて記録媒体9における水分蒸発を促進することができる。
また、本実施形態によれば、イオン発生器5は、放電電極51a及び51bで放電を生じさせて正及び負イオンを発生させる。これにより、正イオンH+ (H2 O)m 、負イオンO2 -(H2 O)n がインクに吹き付けられ、インクジェット記録装置用のインクが原因とみられる皮膚アレルギーに関して、インクによる皮膚感さ性を抑制する効果が期待される。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2に係るインクジェット記録装置1の内部構造を略示する模式図である。実施の形態2に係るインクジェット記録装置1は、実施の形態1に係るインクジェット記録装置1に更に送風機8を付加したものである。尚、実施の形態2に係るインクジェット記録装置1のその他の構成は、実施の形態1に係るインクジェット記録装置1と同等であり、同じ符号を付して説明を省略する。
実施の形態2に係るインクジェット記録装置1は、送風機8により送風して気流を発生させ、該気流にイオン発生器5が放出するイオンを乗せて搬送し、記録媒体9にイオンが吹き付けられるようにしてある。図10では、送風機8はインクジェット記録装置1内のイオン発生器5上方に配置してあるが、送風する気流にイオン発生器5が発生したイオンを含ませることができるのであれば、その配置はとくに限定されるものではない。また、ダクト等の導風手段を使用しても良く、インクジェット記録装置1内の任意の箇所、更には。インクジェット記録装置1の外面側に設けることも可能である。
この実施の形態2によれば、イオンによる水分の蒸発促進効果とともに、送風機8によって生じる気流によって蒸発促進効果を得ることができる。また、送風機8は独立した送風機でなくとも、インクジェット記録装置1内の他の部分を冷却するための気流送出装置を兼ねるものであっても良い。また、インクジェット記録装置1用のインク中に含まれる物質による皮膚アレルギーを抑制することも期待される。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3に係るインクジェット記録装置1の記録部4周辺の外観を示す斜視図である。実施の形態3に係るインクジェット記録装置1は、記録部4とともにイオン発生器5が往復移動するように構成されている。尚、実施の形態3に係るインクジェット記録装置1のその他の構成は実施の形態1及び2と同等であり、同じ符号を付して説明を省略する。
実施の形態3に係るインクジェット記録装置1では、イオン発生器5は記録部4のキャリッジ40に装着されている。従って、イオン発生器5は、記録部4とともに主走査方向Sに沿って往復移動する。
本実施の形態によれば、イオン発生器5は、プリンタヘッド41の近傍に配置され、記録部4とともに往復移動しながらイオンを放出するので、印字した個所にイオンが集中的に照射されることとなり、より濃度の高いイオンを記録媒体9に吐出されたインクへ吹き付けることができ、水分蒸発がより促進されるという効果が得られる。また、実施の形態1及び2に比べて記録媒体9に吹き付けられるイオンが高濃度になるため、インク中に含まれる物質による皮膚アレルギーを抑制する効果も高まることが期待される。
また、イオン発生器5をプリンタヘッド41とは独立して、主走査方向Sに沿って往復移動させてもよい。この場合、キャリッジ40、ガイド軸43、送りベルト44及びキャリッジモータ45と同様にイオン発生器5を往復移動させる移動機構を設ける。
また、実施の形態1から3においては、帯電粒子として水分子が凝集したイオンを発生させる形態を示したが、この形態に限られることなく、インクジェット記録装置1が帯電水粒子等の帯電粒子を発生させる形態であってもよい。
また、前記帯電粒子発生器は、前記記録媒体の搬送方向を基準にして、前記ノズルの後方に配置してあることを特徴とする。また、前記帯電粒子発生器は、正及び負の帯電粒子を同時に発生させることを特徴とする。
なお、本発明は、本実施の形態だけに限ることなく、特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲及びそれと均等な範囲に及ぶものとする。
1 インクジェット記録装置
3 搬送部
40 キャリッジ(移動手段)
5 イオン発生器(帯電粒子発生器)
9 記録媒体

Claims (5)

  1. ノズルからインクを記録媒体に吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記記録媒体に吐出された前記インクへ放射される帯電粒子を発生させる帯電粒子発生器を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録媒体に記録されるデータ量を算出する算出手段と、
    該算出手段により算出されたデータ量の多少に応じて、前記帯電粒子発生器が発生する帯電粒子の量を増減する制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録媒体を搬送する搬送部と、
    該搬送部が前記記録媒体を搬送する方向に交差し、前記記録媒体の記録面に沿う方向に前記帯電粒子発生器を移動させる移動手段と
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記移動手段は、前記ノズルとともに前記帯電粒子発生器を移動させることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記帯電粒子発生器は、電極で放電を生じさせてイオンを発生させるイオン発生器であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
JP2012230065A 2012-10-17 2012-10-17 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP5762381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012230065A JP5762381B2 (ja) 2012-10-17 2012-10-17 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012230065A JP5762381B2 (ja) 2012-10-17 2012-10-17 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014079971A true JP2014079971A (ja) 2014-05-08
JP5762381B2 JP5762381B2 (ja) 2015-08-12

Family

ID=50784632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012230065A Expired - Fee Related JP5762381B2 (ja) 2012-10-17 2012-10-17 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5762381B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015058619A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 セイコーエプソン株式会社 記録装置
CN105437770A (zh) * 2014-09-24 2016-03-30 精工爱普生株式会社 液体喷出装置及液体喷出方法
JP2017209995A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 船井電機株式会社 プリンタと適応性のあるプリントヘッドメンテナンス
CN108724936A (zh) * 2017-04-24 2018-11-02 株式会社宫腰 喷墨记录装置及利用了该装置的记录方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2972196A (en) * 1957-07-22 1961-02-21 Meredith Publishing Company Method of drying printed webs
JPH06183077A (ja) * 1992-12-18 1994-07-05 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH08142319A (ja) * 1994-11-18 1996-06-04 Canon Inc 記録装置
JP2006272731A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2012006382A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Toshiba Corp インクジェット記録装置および記録媒体剥離方法
JP2012066529A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Olympus Corp ヘッド移動機構を備えたインクジェットプリンタ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2972196A (en) * 1957-07-22 1961-02-21 Meredith Publishing Company Method of drying printed webs
JPH06183077A (ja) * 1992-12-18 1994-07-05 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH08142319A (ja) * 1994-11-18 1996-06-04 Canon Inc 記録装置
JP2006272731A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2012006382A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Toshiba Corp インクジェット記録装置および記録媒体剥離方法
JP2012066529A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Olympus Corp ヘッド移動機構を備えたインクジェットプリンタ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015058619A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 セイコーエプソン株式会社 記録装置
CN105437770A (zh) * 2014-09-24 2016-03-30 精工爱普生株式会社 液体喷出装置及液体喷出方法
JP2017209995A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 船井電機株式会社 プリンタと適応性のあるプリントヘッドメンテナンス
JP7009781B2 (ja) 2016-05-26 2022-01-26 船井電機株式会社 プリンタと適応性のあるプリントヘッドメンテナンス
CN108724936A (zh) * 2017-04-24 2018-11-02 株式会社宫腰 喷墨记录装置及利用了该装置的记录方法
JP2018183899A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 株式会社ミヤコシ インクジェット記録装置及びそれを用いた記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5762381B2 (ja) 2015-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5762381B2 (ja) インクジェット記録装置
US8596777B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP5966490B2 (ja) 被記録媒体の表面改質装置、インクジェット式プリンタ
JP4773859B2 (ja) 液体吐出ヘッド及びこれを備えた画像形成装置
JP6203659B2 (ja) インクジェットプリンター
US9527286B2 (en) Print apparatus and print method
CN107538931B (zh) 液滴喷射装置
JP2013154620A (ja) 乾燥装置及び画像形成装置
JP5481054B2 (ja) インクジェット記録装置
US7052124B2 (en) Ink assist air knife
JP6203660B2 (ja) インクジェットプリンター
US20100053291A1 (en) Printing apparatus
JP2014108566A (ja) インクジェットプリンタのインク乾燥装置
US7883204B2 (en) Ink jet printer
JP2005271481A (ja) 画像形成装置及び方法
US9527323B2 (en) Liquid discharging apparatus
JP2009078499A (ja) インクジェット方式画像形成装置
US20120133698A1 (en) Image recording apparatus and image recording method
JP2016147464A (ja) 液滴吐出装置
US11142012B2 (en) Removable dryer module for a printing apparatus
JP2008132692A (ja) インクジェットプリンタ
JP2010005816A (ja) インクジェット記録装置及び画像記録方法
JP2011068485A (ja) インクジェット印刷装置
JP2010082936A (ja) 印刷装置
US20110199416A1 (en) Image forming apparatus and method of inkjet having humidity adjustment mechanism

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5762381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees