JP2014078684A - リアクトル、コンバータ、電力変換装置、及びリアクトルの製造方法 - Google Patents

リアクトル、コンバータ、電力変換装置、及びリアクトルの製造方法 Download PDF

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康 野村
Kohei Yoshikawa
浩平 吉川
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Abstract

【課題】リアクトルの動作時の振動を抑制して、騒音を低減できるリアクトルとその製造方法を提供する。
【解決手段】コイル2と、このコイルが配置される内側コア部及びコイルが配置されない外側コア部32を有する磁性コア3との組合体10を備えるリアクトル1であって、前記組合体を設置対象に設置した際、組合体の設置対象側を設置側、その反対側を対向側とするとき、前記外側コア部の対向側の面を設置側に押さえて前記組合体を設置対象に固定する固定部材4と、前記外側コア部の設置側の面を対向側に押圧する弾性部材6と、前記組合体、前記固定部材、及び前記弾性部材を一体化する外側樹脂部7とを備え、前記外側コア部の対向側の面と前記固定部材とは密接しているリアクトル。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車などの車両に搭載される車載用DC−DCコンバータといった電力変換装置の構成部品に利用されるリアクトル、リアクトルを備えるコンバータ、コンバータを備える電力変換装置、及びリアクトルの製造方法に関するものである。特に、リアクトルの動作時の振動を抑制して、騒音を低減できるリアクトルに関する。
電圧の昇圧動作や降圧動作を行う回路の部品の一つに、リアクトルがある。例えば、特許文献1は、ハイブリッド自動車などの車両に載置されるコンバータに利用されるリアクトルを開示している。このリアクトルは、コアとコアに巻回されたコイルと、コイルの巻回されたコアを収納するケースと、コア及びコイルをケース内に封止する封止材とを備え、コイルから露出するコアの上面がステー(固定部材)で押さえられることで、コアがケースに固定されている。このリアクトルの製造は、コイルが巻回されたコアをケースに収納し、ステーをコイルから露出するコアの上面に配置すると共にケースにねじ止めした後、ケース内に封止材の構成樹脂を充填・硬化することで行われる。
特許第4946775号公報
固定部材をケースにねじ止めすることで、固定部材でコイルから露出するコアをケースにしっかり固定できる。しかし、ねじ止めの締め方が緩い場合や、固定部材をねじ止めしない形態などでは、ケース内に封止樹脂(封止材)を充填してコア及びコイルの外周を封止材で覆う際、コアと固定部材との間に隙間が形成されてコアと固定部材との間に樹脂が入り込む場合がある。そうすると、コアを固定部材で直接固定できなくなり、リアクトルの動作時に、このコアが振動源となり振動が生じ、この振動がケースに伝わり振動騒音となる虞がある。
そこで、本発明の目的の一つは、リアクトルの動作時の振動を抑制して、騒音を低減できるリアクトルを提供することにある。本発明の他の目的は、上記リアクトルを備えるコンバータ、このコンバータを備える電力変換装置を提供することにある。さらに、本発明の別の目的は、リアクトルの動作時に振動を抑制して、騒音を低減できるリアクトルを効率よく製造できるリアクトルの製造方法を提供することにある。
本発明のリアクトルは、コイルと、このコイルが配置される内側コア部及びコイルが配置されない外側コア部を有する磁性コアとの組合体を備える。この組合体を設置対象に設置した際、組合体の設置対象側を設置側、その反対側を対向側とする。上記リアクトルは、上記外側コア部の対向側の面を設置側に押さえて上記組合体を設置対象に固定する固定部材と、上記外側コア部の設置側の面を対向側に押圧する弾性部材と、上記組合体、上記固定部材、及び上記弾性部材を一体化する外側樹脂部とを備える。上記外側コア部の対向側の面と上記固定部材とは密接している。
本発明のリアクトルは、弾性部材が外側コア部の設置側の面を対向側に押圧するため、外側コア部の対向側の面と固定部材とを確実に密接できる。外側コア部と固定部材とが密接しているので、固定部材で外側コア部をしっかり固定することができる。また、外側コア部と固定部材とが密接しているので、外側コア部と固定部材の両者の間への外側樹脂部を構成する樹脂などの介在を防止できる。よって、リアクトルの動作時に、外側コア部と固定部材との接合箇所で発生する振動を抑制でき、その振動による騒音の問題を低減できる。
本発明のリアクトルは、組合体、固定部材、及び弾性部材が外側樹脂部によって一体化されていることで、上記三者を一体に取り扱え、例えば、リアクトルをケースに収納する場合に扱い易く、リアクトルの生産性に優れる。また、三者の外周が外側樹脂部で覆われることで、機械的な保護や外部環境からの保護(耐食性の向上)に加えて、放熱性の向上、騒音の更なる低減、振動の更なる低減などを図ることができる。
本発明のリアクトルの一形態として、上記コイルの設置側の面が上記外側樹脂部から露出されていることが挙げられる。
この構成によれば、コイルの露出されている箇所を設置対象(冷却ベースなど)に直接載置することができ、放熱性を高められる。
本発明のリアクトルの一形態として、上記弾性部材は、ばね部材であることが挙げられる。上記ばね部材として、圧縮コイルばねであることが挙げられる。
ばね部材は、入手が容易で安価であるため、弾性部材として好適に利用できる。特に、圧縮コイルばねは、コイルのターン間に上記樹脂を介在させることができ、或いは隣接するターン間に形成される螺旋状の溝に上記樹脂を充填することができる。そのため、圧縮コイルばねが圧縮状態で樹脂を硬化させることができ、樹脂の硬化後は圧縮コイルばねが脱落し難い。
本発明の一形態として、上記弾性部材は、絶縁性樹脂で形成されていることが挙げられる。また、上記弾性部材は、金属で構成される基部と、この基部の外側を覆う樹脂被覆とを備えることが挙げられる。
弾性部材として金属製の基部を用いることで、適切な反発力の弾性部材を容易に得られ、かつ外側樹脂部の成形時における熱によっても弾性部材が変形することがない。弾性部材の外側コア部と接する領域を絶縁性樹脂で形成することで、弾性部材と外側コア部とが密接しても、両者の絶縁性を確保できる。
本発明の一形態として、更に、上記組合体を収納するコンバータケースを備えることが挙げられる。
上記組合体をコンバータケースに収納することで、その組合体を組合体以外の部材、例えば、半導体素子を備える回路基板などと一纏めにすることができ、扱い易く組み立て作業性に優れる。
本発明のリアクトルは、例えば、以下の工程を備える製造方法によって製造することができる。
(1)コイルと、このコイルが配置される内側コア部及びコイルが配置されない外側コア部を有する磁性コアとの組合体を準備する工程
(2)開閉自在の金型内に、上記組合体を設置対象に固定する固定部材、上記組合体、及び弾性部材を、上記固定部材と上記弾性部材との間に上記外側コア部を挟むように配置する工程
(3)金型を閉じることで、上記弾性部材を金型の内面と上記外側コア部との間で圧縮して、上記外側コア部と上記固定部材とを密接させる工程
(4)閉じた金型内に樹脂を充填することで、上記組合体、上記固定部材、及び上記弾性部材を一体化する外側樹脂部を形成する工程
本発明のリアクトルの製造方法は、開閉自在の金型を用いて、固定部材、組合体、及び弾性部材を、固定部材と弾性部材との間に外側コア部を挟むように配置することで、三者の位置決めを行うことができる。この位置決めした状態で金型を閉じることで、弾性部材を金型の内面と外側コア部との間で圧縮することができ、この圧縮によって外側コア部と固定部材とを密接させることができる。外側コア部と固定部材とが密接しているので、金型内に樹脂を充填した際に、樹脂の充填時の圧力で外側コア部と固定部材との間に樹脂が侵入することを防止できる。この構成によれば、金型にリアクトルの構成部材を配置し、この金型の内面で弾性部材を圧縮できるので、本発明のリアクトルを効率よく製造することができる。
本発明のコンバータは、上記本発明のリアクトルを備える。本発明の電力変換装置は、本発明のコンバータを備える。
本発明のコンバータや本発明の電力変換装置は、リアクトルの操作時の振動を抑制して、騒音を低減できる本発明のリアクトルを備えることで、低振動、低騒音が望まれる車載部品、特にコンバータの構成部品や電力変換装置の構成部品などに好適に利用することができる。
本発明のリアクトルは、リアクトルの動作時の振動を抑制して、騒音を低減できる。本発明のリアクトルの製造方法は、リアクトルの動作時に振動を抑制して、騒音を低減できるリアクトルを効率よく製造することができる。
実施形態1のリアクトルを示す概略斜視図である。 図1に示すリアクトルの側面図である。 実施形態1のリアクトルに備わる組合体の概略を示す分解斜視図である。 実施形態3のリアクトルを示す概略斜視図である。 図4に示すリアクトルの上面図である。 実施形態3のリアクトルの分解斜視図である。 実施形態3のリアクトルに備わる組合体の概略を示す分解斜視図である。 ハイブリッド自動車の電源系統を模式的に示す概略構成図である。 本発明のコンバータを備える本発明の電力変換装置の一例を示す概略回路図である。 付記のリアクトルを示す側面図である。
以下、本発明についての実施形態を図面に基づいて説明する。図面において同一符号は同一部材を示す。
<実施形態1>
図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態1を説明する。
《リアクトルの全体構成》
リアクトル1は、コイル2と、このコイル2が配置される内側コア部31及びコイル2が配置されない外側コア部32を有する磁性コア3との組合体10を備える。組合体10を設置対象に設置した際、組合体10の設置対象側を設置側(本例では下側)、その反対側を対向側(本例では上側)とする。このリアクトル1は、外側コア部32の対向側の面を設置側に押さえて組合体10を設置対象に固定する固定部材4と、外側コア部32の設置側の面を対向側に押圧した状態で配置される弾性部材6とを備える。さらに、組合体10、固定部材4、及び弾性部材6を一体化する外側樹脂部7を備える。リアクトル1の主たる特徴とするところは、弾性部材6の反発力により、外側コア部32の対向側の面(上面32u)と固定部材4とが密接されていることにある。この例のリアクトル1は、コイル2と磁性コア3との間に介在されるインシュレータ5と、組合体10と固定部材4と弾性部材6と外側樹脂部7とを一体にした組物100を設置するコンバータケース8とを備え、組物100は、固定部材4によりコンバータケース8に固定されている。以下、上記特徴部分及び関連する部分の構成を説明し、その後、各構成を詳細に説明する。なお、図2は、コンバータケース8をリアクトル1の側面と平行に切断している。
《特徴部分及び関連する部分の構成》
[組合体]
コイル2は、独立した2つの巻線2wをそれぞれ螺旋状に巻回してなる一対のコイル素子2a,2bと、両コイル素子2a,2bとは独立した部材で、両コイル素子2a,2bを連結する連結部材2rとを備える。ここでは、各コイル素子2a,2bは、互いに同一の巻数の中空の筒状体であり、各軸方向が平行するように並列(横並び)されている。各コイル素子2a,2bを形成する巻線2wの各両端部2e及び各連結端部2jは、ターン形成部分から適宜引き延ばされて、外側樹脂部7の外部に引き出される(図1,図3)。コイル2の一端側(図3では右側)において、連結端部2j同士は、連結部材2rによって、ヒュージング(熱カシメ)、TIG溶接などの溶接、半田付けなどにより連結される。
磁性コア3は、各コイル素子2a,2bに覆われる一対の内側コア部31と、コイル2が配置されず、コイル2から露出されている一対の外側コア部32とを備える。磁性コア3は、離間して配置される内側コア部31を挟むように外側コア部32が配置され、各内側コア部31の端面31eと外側コア部32の内端面32eとを接触させて環状に形成される。これら内側コア部31及び外側コア部32により、コイル2を励磁したとき、閉磁路を形成する。
[固定部材]
固定部材4は、外側コア部32の対向側の面(上面32u)を設置側に押さえて組合体10を設置対象に固定し、リアクトル1の動作時の振動を抑制する。固定部材4は、外側コア部32の上面32uに載置されて、外側コア部32を設置側に押さえ付ける押付部4vと、押付部4vの両端からそれぞれ固定対象側に延びる脚部4lと、脚部4lの先端から固定対象に平行に連結された固定部4fとを備える。押付部4v、脚部4l及び固定部4fは一体成形されている。
押付部4vは、細長い板状で、外側コア部32の上面32uにおいて、コイル2の軸方向と直交する方向に配置されている。ここでは、この押付部4vは、上面32uにおいてコイル2とは反対側の縁に沿って配置されている。押付部4vは複数の突起4pを有しており、この突起4pは、外側コア部32の外端面に掛かるように押付部4vにおけるコイル2とは反対側に突出し、その先端が外側コア部32の外端面に沿って設けられている。この突起4pによって、コイル2の軸方向に発生する振動をさらに抑制することができ、固定部材4に対する組合体10のコイル2の軸方向へのずれも抑制できる。
各脚部4lは、それぞれ細長い板状で、外側コア部32の両側面に沿って配置されている。各脚部4lには、上記突起4pが設けられている。
固定部4fは、各脚部4lから組合体10の外側に向かって構成される板状で、固定部材4を設置対象に固定するためのボルト4bが挿通される挿通孔4hが形成されている。この挿通孔4hにボルト4bを挿通して設置対象にねじ止めして組合体10を設置対象に固定する。
固定部材4の材質は、後述する外側樹脂部7やインシュレータ5の構成樹脂と同様に絶縁性・耐熱性を備える樹脂や、ステンレスなどの金属が利用できる。金属を用いた場合、固定部材4のうち、少なくとも外側コア部32と接触する面には、絶縁性の樹脂被覆を備えることが好ましい。
[弾性部材]
弾性部材6は、図2に示すように、外側コア部32の設置側に配置されて、外側コア部32の設置側の面(下面32d)を対向側に押圧する。それにより外側コア部32を上記対向側に押圧した状態とすることができ、外側コア部32と固定部材4とを密接させることができる。組合体10、固定部材4、弾性部材6を一体化する外側樹脂部7を備える場合、例えば、金型に組合体10、固定部材4、及び弾性部材6を設置し、金型内に樹脂を充填し、樹脂を硬化させることが挙げられる。その場合、外側コア部32と固定部材4とが密接しているので、固定部材4で外側コア部32をしっかり固定できる。また、外側コア部32と固定部材4とが密接しているので、外側樹脂部7を構成する樹脂を固定部材4と外側コア部32の両者の間に樹脂が介在されることを防止できる。よって、固定部材4で直接外側コア部32をしっかりと押さえ付けることができ、リアクトル1の動作時の振動を抑制することができる。この弾性部材6は、外側樹脂部7の成形後も取り外されることなく、外側樹脂部7に埋設された状態でリアクトル1の一部として利用される。
弾性部材6は、圧縮コイルばねや板ばねなどのばね部材が挙げられる。特に、圧縮コイルばねは、コイルのターン間に上記樹脂を介在させることができ、或いは隣接するターンの間に形成される螺旋状の溝に上記樹脂を充填させることができるため、圧縮コイルばねが圧縮状態で樹脂を硬化させることができて、好ましい。ここでは、図3に示すように、各外側コア部32に対して2つの圧縮コイルばねを配置している。弾性部材6は、外側コア部32を挟んで固定部材4と対向する位置に配置することが好ましく、弾性部材6の形状や個数などは、外側コア部32と固定部材4とを密接できるように調整することができる。弾性部材6は、外側コア部32と直接接触するため、後述する外側樹脂部7やインシュレータ5の構成樹脂と同様に絶縁性・耐熱性を備える樹脂(ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂など)で形成されていることが好ましい。または、金属で構成される場合、その外側を覆う樹脂被覆を備えることが好ましい。
なお、弾性部材6には、上記ばね部材の他、外側コア部32を固定部材4へ押し付けることが可能な弾性力を有する樹脂材料(例えば、ゴム)を用いて形成される柱状部材、平板部材、シート状部材を利用することもできる。
[外側樹脂部]
外側樹脂部7は、組合体10、固定部材4、及び弾性部材6を一体化する。外側樹脂部7は、振動の緩和、組合体10と固定部材4と弾性部材6の機械的な保護や外部環境からの保護(耐食性の向上)に加えて、放熱性の向上、騒音の更なる低減、振動の更なる低減などを図ることができる。その上、三者を一体に取り扱え、例えば、ケースに収納する場合に扱い易い。
外側樹脂部7の形成領域は、適宜選択できるが、例えば、組合体10及び弾性部材6の全周であり、固定部材4の固定部4fを除いた部分である。この他、各コイル素子2a,2bの設置側の面(下面2d)が露出するように、この下面2dを除いた領域を外側樹脂部7で形成する形態が挙げられる。この場合、外側樹脂部7から露出した各コイル素子2a,2bの下面2dを、例えば熱伝導性に優れるシートなどに接触させたりすることで放熱性を高められる。
外側樹脂部7の構成樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの絶縁性樹脂が挙げられる。更に、絶縁性や放熱性に優れるフィラーを含有すると、放熱性(熱伝導性)や絶縁性を高められる。この外側樹脂部7の材質や厚さを調整することでも(例えば、磁歪による振動などを吸収可能な弾性を有するものを利用したり、磁歪による振動などを吸収可能な厚さにしたり)、騒音を効果的に低減できると期待される。
《各構成の説明》
[コイル]
コイル2を構成する巻線2wは、銅やアルミニウム、その合金といった導電性材料からなる導体の外周に、絶縁性材料からなる絶縁被覆を備える被覆線を好適に利用できる。絶縁被覆の厚さは、20μm以上100μm以下が好ましく、厚いほどピンホールを低減できて電気絶縁性を高められる。導体は、平角線が代表的であり、その他、横断面が円形状、楕円形状、多角形状などの種々の形状のものを利用できる。平角線は、断面が円形状の丸線を用いた場合よりも占積率が高いコイルを形成し易く、設置対象との接触面積を広く確保し易い、といった利点がある。ここでは、導体が銅製の平角線からなり、絶縁被覆がエナメル(代表的にはポリアミドイミド)からなる被覆平角線を利用し、各コイル素子2a,2bは、この被覆平角線をエッジワイズ巻きにしたエッジワイズコイルである。
ここでは、コイル素子2a,2bの端面形状(図3)は、長方形の角部を丸めた矩形状であるが、円環状など、適宜変更することができる。なお、接合部の無い1本の連続する巻線を螺旋状に巻回してなる一対のコイル素子と、両コイル素子を連結するコイル連結部とを備え、コイル連結部がコイルの一端側において巻線の一部がU字状に屈曲されて構成されるコイルとすることもできる。
コイル2の他端側(図3では左側)においてターン形成面から引き出された巻線2wの端部2eは、絶縁被膜が剥がされて露出された導体部分に、導電材料からなる端子部材(図示せず)が接続され、この端子部材を介して、コイル2に電力供給を行う電源などの外部装置(図示せず)が接続される。
コイル連結部材2rは、ここでは、平角棒材で構成している。この平角棒材の両端部は、両コイル素子2a,2bの連結端部2j同士と接続される接続箇所であり、連結端部2jの外周の略全周を覆うようにU字状に屈曲して形成されている(図3)。
コイル連結部材2rの材質は、銅やアルミニウム、その合金といった導電性材料からなる導体や、これら導体にメッキ処理(例えばSnメッキ)したメッキ導体などを利用できる。
[磁性コア]
内側コア部31は、図3に示すように、軟磁性材料からなる複数のコア片31mと、コア片31mよりも比透磁率が小さい材料からなるギャップ材31gとが交互に積層配置された積層物である。コア片31mとギャップ材31gとは、特に接着剤によって一体化すると、扱い易い上に、コア片31mとギャップ材31gとを強固に固定することで騒音を低減できると期待される。その他、コア片31mとギャップ材31gとを接着テープなどによって一体化すると、扱い易い。外側コア部32は、軟磁性材料からなるコア片である。
内側コア部31や外側コア部32を構成するコア片は、鉄などの鉄族金属やその合金、鉄を含む酸化物などに代表される軟磁性粉末を用いた成形体や、絶縁被膜を有する磁性薄板(例えば、ケイ素鋼板に代表される電磁鋼板)を複数積層した積層板体が挙げられる。上記成形体は、圧粉成形体、焼結体、軟磁性粉末と樹脂とを含む混合体を射出成形や注型成形などした複合材料などが挙げられる。ここでは、各コア片はいずれも、鉄や鋼などの鉄を含有する軟磁性金属粉末の圧粉成形体としている。
ギャップ材31gの具体的な材料は、アルミナや不飽和ポリエステルなどの非磁性材料、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂などの非磁性材料と磁性材料(磁性材料の例は、鉄粉などの軟磁性粉末)とを含む混合物などが挙げられる。ここでは、ギャップ材31gは、PPS樹脂と鉄粉とを含む混合物(比透磁率:1.15程度)から構成されるものとしている。ギャップ材31gを非磁性材料と磁性材料とを含む混合物で構成する場合には、ギャップ材31gの比透磁率は1.05以上2以下が好ましい。
なお、ここでは、磁性コア3を構成する各コア片は一様な材質から構成された同一の圧粉成形体としているが、全てのコア片を同一の複合材料から構成とすることもできる。複合材料は、磁性体粉末の含有量:40体積%以上75体積%以下、飽和磁束密度:0.6T以上、比透磁率:5以上50以下、好ましくは10以上30以下、特に好ましくは20以上30以下、を満たすものが挙げられる。この形態では、比透磁率が比較的低いため、ギャップ材を省略することもできる。磁性コア3全体の比透磁率(ギャップ材31gを含む場合はギャップ材31gも含めた全体の比透磁率)は5以上50以下とすることが好ましい。また、内側コア部31と外側コア部32とで磁気特性を異ならせることもできる。例えば、外側コア部32を圧粉成形体、内側コア部31を複合材料とする形態、すべてのコア片を複合材料として内側コア部31と外側コア部32とで軟磁性材料の材質や混合量などが異なる形態などとすることができる。
磁性コア3は、ここでは、内側コア部31の設置側の面と外側コア部32の設置側の面とが面一になっておらず、外側コア部32の設置側の面(下面32d)が内側コア部31よりも突出し、かつコイル2の設置側の面(下面2d)と面一である(図2)。外側コア部32の下面32dには弾性部材4が配置されているため、この弾性部材4の厚み分だけ、両コイル素子2a,2bの下面2dが設置対象から浮いた状態となっている。その他、この磁性コア3は、内側コア部31の設置側の面と外側コア部32設置側の面とが面一となっており、コイル2の設置側の面が外側コア部32の設置側の面よりも突出している形態が挙げられる。
[インシュレータ]
インシュレータ5の説明は、図3を参照して行う。インシュレータ5は、各コイル素子2a,2bのそれぞれに、各コイル素子2a,2bの軸方向に分割可能な一対の同一形状の分割片50a,50bを組み合わせて一体にされる。各分割片50a,50bは、内側コア部31を収納する周壁部51と、各コイル素子2a,2bの端面と外側コア部32の内端面32eとの間に介在される枠板部52とを備える。周壁部51と枠板部52とは一体成形されている。
周壁部51は、各コイル素子2a,2bと内側コア部31とを絶縁する。周壁部51は、分割片50a,50bを内側コア部31の外周面に配置したとき、内側コア部31の一部が露出されるように、内側コア部31の各面に沿って配置される複数(ここでは4つ)の板状体で構成されている。そのため、後述する外側樹脂部7を備える形態では、樹脂の充填時に脱気し易く、製造性に優れる上に、内側コア部31と外側樹脂部7との接触面積を増大でき、騒音を抑制できると期待される。
上記板状体のコイル2の軸方向に沿った長さは、分割片50a,50bをコイル2に組み合わせた際、コイル2と内側コア部31との間の絶縁が確保できればよく、適宜選択できる。ここでは、分割片50a,50bを各コイル素子2a,2bに組み合わせた際、内側コア部31の軸方向の略全長に亘る長さであり、各分割片50a,50bの各板状体の長さは、内側コア部31の軸方向の略半分の長さである。
枠板部52は、各コイル素子2a,2bの端面と外側コア部32の内端面32eとを絶縁する。枠板部52は、各内側コア部31が挿通可能な開口部(貫通孔)を有する平板部分である。
インシュレータ5の構成材料には、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、液晶ポリマー(LCP)などの絶縁性材料が利用できる。
[コンバータケース]
コンバータケース8は、図1,図2に示すように、組合体10と、固定部材4と、弾性部材6と、外側樹脂部7との組物100を収納する。この場合、コンバータケース8が、組合体10(組物100)の設置対象である。コンバータケース8の形状は、有底の箱形状である。コンバータケース8の大きさ(底面積)は、組物100(組合体10)をコンバータケース8に設置した際の投影面積に比べて十分大きい。具体的には、組物100をコンバータケース8内のどこに配置しても、組物100(外側樹脂部7)の側面の少なくとも一面と、その面に対向するコンバータケース8の側壁の内周面とが間隔を隔てて配置される程度である。空いたスペースには、組物100(組合体10)の他の部材、例えば、半導体素子を備える回路基板(図示せず)などが収納される。このコンバータケース8の底面には、雌ねじ加工が施された4つの突起8pを備える。この突起8pは、固定部材4のボルト4bをねじ止めしてリアクトル1をコンバータケース8に固定するためのものである。ここでは、突起8pの形成箇所は、コンバータケース8の中央側で組物100の側面の全面が、それぞれ対向するコンバータケース8の側壁の内側面と間隔を隔てて配置されるようにしている。
コンバータケース8の材質には、放熱性に優れる材料や磁気シールド特性に優れる材料が好適に利用できる。代表的な材質としては、アルミニウムやその合金、マグネシウムやその合金、銅やその合金、銀やその合金、鉄やオーステナイト系ステンレス鋼などの金属が挙げられる。特に、アルミニウムやマグネシウム、これらの合金は、軽量である上に、シールド機能を期待できる。また、アルミニウムやその合金は放熱性にも優れる。
[防振部材]
さらに、組物100とコンバータケース8との間に組物100(組合体10)の振動を緩和・吸収するための防振部材9を備えることが好ましい(図1,2)。
防振部材9の形状(面積)は、少なくとも組合体10の下面、即ち、一対の外側コア部32の下面32dと各コイル素子2a,2bの下面2dとが形成する輪郭形状に沿った形状(大きさ)であることが好ましい。そうすれば、リアクトル1の動作時の振動を効果的に緩和・吸収できる。ここでは、防振部材9の形状は、外側樹脂部7の下面の輪郭形状に沿った形状としている(図1)。
防振部材9の厚さは、厚いほど振動吸収性に優れ、薄いほどコンバータケース8を介した放熱性を高められる傾向にある。具体的な厚さは、構成材料にもよるが、例えば、0.5mm以上2.0mm以下とすることが好ましい。
防振部材9の構成材料は、振動吸収性に優れる材料とすることが挙げられる。防振部材9の構成材料は、振動吸収性に加えて放熱性及び絶縁性の少なくとも一方に優れる材料であればより好ましい。放熱性に優れる材料とすることで、組合体10の放熱性を高められ、絶縁性に優れる材料とすることで、組合体10と設置対象(ここでは、コンバータケース8)との絶縁を高められる。代表的な材質としては、シリコーンゴムなどのゴムが挙げられる。
なお、本例では、防振部材9を組物100とコンバータケース8との間に介在させたが、コンバータケース8を用いない場合でも、防振部材9を組物100の設置側面に介在させれば、リアクトル1の動作時の振動を効果的に緩和・吸収することができる。
《リアクトルの製造》
上記構成を備えるリアクトル1は、代表的には、組合体10の準備⇒組合体10・固定部材4・弾性部材6の配置・固定⇒外側樹脂部7の形成⇒コンバータケース8への収納という工程により製造することができる。
[組合体の準備]
コイル2と磁性コア3との組合体10の作製手順を説明する。まず、各コイル素子2a,2b及びコイル連結部材2rを準備し、各コイル素子2a,2b及びコイル連結部材2rを一体に接続する。各コイル素子2a,2bの連結端部2jにコイル連結部材2rを嵌め合わせて、例えば、ヒュージングにより各コイル素子2a,2bとコイル連結部材2rとを一体に連結し、コイル2を作製する。
次に、図3に示すようにコア片31mやギャップ材31gを積層した内側コア部31とインシュレータ5の一方の分割片50aとを各コイル素子2a,2bに挿入する。ここでは、コア片31mとギャップ材31gとの積層体の外周面を接着テープにより連結して内側コア部31を柱状に作製している。次に、コイル素子2a,2bの他方の端面に、インシュレータ5の他方の分割片50bを挿入する。なお、コア片31mとギャップ材31gとを接着テープや接着剤などで一体化せず、ばらばらの状態としてもよい。この場合、一部のコア片31m及びギャップ材31gを一方の分割片50aで支持し、他部のコア片31m及びギャップ材31gを他方の分割片50bで支持して、各コイル素子2a,2bに挿入するとよい。
両コイル素子2a,2bの端面及び内側コア部31の端面31eをインシュレータ5の枠板部52及び外側コア部32の内端面32eで挟むように、コイル2に枠板部52及び外側コア部32を配置して、組合体10を形成する。このとき、内側コア部31の端面31eは、枠板部52の開口部から露出されて外側コア部32の内端面32eに接触する。
組合体10、固定部材4、弾性部材6をそれぞれ位置決めして配置・固定し、外側樹脂部7を形成する工程は、開閉自在の金型を用いて行う。ここでは、金型は、開閉する一対の分割金型片(第一金型及び第二金型)から構成される。分割金型片は、リアクトル1の設置側から対向側に向かう方向(両コイル素子2a,2bの横並び方向、及びコイル素子2a,2bの双方に直交する方向)で二分割される。第一金型は、その内部に、リアクトル1の対向側が収納される空間を有する有底箱状で、一方は開口されている。この第一金型は、底に各コイル素子2a,2bの巻線2wの端部2eが挿通される挿通穴と、箱状の開口縁に設けられ、固定部材4の固定部4f(4つ)を挟み込むために切り込みが形成された4つの挟持部とを備える。第二金型は、その内部に、リアクトル1の設置側が収納される空間を有する有底箱状で、一方は開口されている。この第二金型は、第一金型と第二金型とを組み合わせて、その内部に外側樹脂部7を構成する樹脂を充填するための充填孔を備える。なお、以下の説明では、第一金型において、開口側を上側、その対向側を下側として説明する。
[組合体・固定部材・弾性部材の配置]
まず、2つの固定部材4を第一金型に配置する。固定部材4の押付部4vが下側になるように、固定部材4の各固定部4fを第一金型の挟持部で挟み込む。このとき、各固定部材4は、第一金型の底面から浮いた状態となっている。次に、この各固定部材4の上に、組合体10の対向側が下側になるように載置する。各コイル素子2a,2bの巻線2wの端部2eを第一金型の挿通穴に挿入し、かつ各固定部材4の押付部4vに外側コア部32が載置されるように組合体10を配置する。このとき、2つの固定部材4によって、組合体10が支えられている状態となっている。組合体10の自重によって、外側コア部32と固定部材4とはほぼ接触した状態となっている。各外側コア部32の設置側の面(下面32d)に、それぞれ圧縮コイルばねを2つずつ配置する。つまり、外側コア部32は、固定部材4と弾性部材6(圧縮コイルばね)との間に挟まれた状態である。
[組合体・固定部材・弾性部材の固定]
第一金型に組合体10、固定部材4、及び弾性部材6を所定の位置に配置したら、第二金型を上から被せて第一金型と一体化して閉じ、各部材10,4,6を固定する。金型を閉じると、各圧縮コイルばねは、一方が外側コア部32に接し、他方が第二金型に接しており、両者の間で圧縮された状態である。この各圧縮コイルばねの圧縮によって、外側コア部32を固定部材4(押付部4v)側に押圧し、両者を密接させることができる。
[外側樹脂部の形成]
両金型を閉じた状態において、外側樹脂部7を構成する樹脂を第二金型の充填孔から充填し、硬化させることによって、組合体10、固定部材4、弾性部材6を一体化する。樹脂が硬化したら、第一金型と第二金型とを外し、リアクトル1を得る。
[コンバータケースへの収納]
得られたリアクトル1をコンバータケース8に収納する。コンバータケース8に防振部材9を配置し、その防振部材9の上にリアクトル1を載置する。そして、外側樹脂部7から露出する固定部材4の固定部4fをコンバータケース8に設けられた突起8pにボルト4bで固定することで、コンバータケース付のリアクトルが得られる。
《用途》
上述のリアクトル1は、通電条件が、例えば、最大電流(直流):100A〜1000A程度、平均電圧:100V〜1000V程度、使用周波数:5kHz〜100kHz程度である用途、代表的には電気自動車やハイブリッド自動車などの車載用電力変換装置の構成部品に好適に利用することができる。
《効果》
実施形態1に係るリアクトル1は、弾性部材6が外側コア部32の設置側の面(下面32d)を対向側に押圧しているため、外側コア部32の対向側の面と固定部材4とを確実に密接できる。外側コア部32と固定部材4とが密接しているので、固定部材4で外側コア部32をしっかりと固定できる。また、外側コア部32と固定部材4とが密接しているので、外側コア部32と固定部材4の両者32,4の間に外側樹脂部7を構成する樹脂などの介在を防止できる。よって、リアクトル1の動作時に、外側コア部32と固定部材4との接合箇所で発生する振動を抑制でき、その振動による騒音の問題を低減できる。
実施形態1に係るリアクトル1は、組合体10、固定部材4、及び弾性部材6が外側樹脂部7によって一体化されていることで、上記三者10,4,6を一体に取り扱え、リアクトル1をコンバータケース8に収納する場合に扱い易い。また、三者の外周が外側樹脂部7で覆われることで、機械的な保護や外部環境からの保護(耐食性の向上)に加えて、放熱性の向上、騒音の更なる低減、振動の更なる低減などを図ることができる。
実施形態1に係るリアクトル1の製造方法は、開閉自在の金型を用いて、固定部材4、組合体10、及び弾性部材6を、固定部材4と弾性部材6との間に外側コア部32を挟むように配置することで、三者4,10,6の位置決めを行うことができる。この位置決めした状態で金型を閉じることで、弾性部材6を金型の内面と外側コア部32との間で圧縮することができ、この圧縮によって外側コア部32と固定部材4とを密接させることができる。外側コア部32と固定部材4とが密接しているので、金型内に樹脂を充填した際に、樹脂の充填時の圧力で外側コア部32と固定部材4との間に樹脂が侵入することを防止できる。この構成によれば、金型にリアクトルの構成部材4,10,6を配置し、この金型の内面で弾性部材6を圧縮できるので、本発明のリアクトル1を効率よく製造することができる。
<実施形態2>
上述した実施形態1では、外側コア部32の設置側の面が内側コア部31よりも突出し、かつコイル2の設置側の面と面一である形態を説明した。その他、外側コア部の設置側の面と内側コア部の設置側の面とが面一となっており、コイルの設置側の面が外側コア部の設置側の面よりも突出している形態とすることができる。この形態では、外側コア部の設置側の面に弾性部材が配置されているが、上記コイルの突出部分をこの弾性部材の厚み分とすることで、リアクトルの設置側の面はコイルの下面と弾性部材の下方側の端面とを面一とすることができ、かつコイルの設置側の面は外側樹脂部から露出させることができる。外側コア部の下面と内側コア部の下面とは面一でなくても、コイルの下面の延長面と外側コア部の下面との間に弾性部材を介在できる隙間があれば、コイルの下面と弾性部材の下方側の端面とを面一とすることができる。コイルの設置側の面が露出していることで、コイルを設置対象(冷却ベースなど)に直接載置することができ、放熱性を高められる。
<実施形態3>
上述した実施形態1では、組合体10と固定部材4と弾性部材6とを外側樹脂部7で一体にした組物100をコンバータケース8に収納・固定したリアクトル1を説明した。即ち、実施形態1のリアクトル1は、金型を利用して予め組物100を作製した後、組物100をコンバータケース8に収納・固定することで製造した。実施形態3では、図4〜7を参照して、組合体10と弾性部材6とをケース80に収納した後、組合体10と弾性部材6(図7)とを外側樹脂部7(図4)で一体化したリアクトル1αを説明する。具体的には、組合体10と弾性部材6とをケース80に収納し、固定部材4をケース80に固定して固定部材4と外側コア部32の上面32u(図6、図7)とを密接させた後、外側樹脂部7の構成樹脂を充填・硬化する。以下、実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の構成と効果については省略する。なお、説明の便宜上、図5では外側樹脂部を省略し、図6では弾性部材を省略して示している。
[コイル]
コイル2は、接合部の無い1本の連続する巻線2wを螺旋状に巻回してなる一対のコイル素子2a,2bと、両コイル素子2a,2bを連結するコイル連結部20rとを備える。コイル連結部20rは、コイル2の一端側(図7紙面右側)において巻線の一部がU字状に屈曲して構成している。コイル連結部20rの上面は、コイル2のターン形成部分の上面と略面一でもよいし、コイル2のターン形成部分の上面よりも上方に位置、即ち、コイル連結部20rがコイル2のターン形成部分よりも上方へ突出していてもよい。ここでは、このコイル連結部20rの上面とコイル2のターン形成部分の上面とは、略面一である。
[外側コア部]
外側コア部32の形状は、上面32u・下面32dがドーム状(内端面32eから外方に向かって断面積が小さくなる変形台形状)の柱状である(図7参照)。
[インシュレータ]
(周壁部と枠板部の概要)
インシュレータ5は、一対の同一形状の分割片50a,50bを備える。分割片50a,50bの枠板部52は、図7に示すように、各内側コア部31がそれぞれ挿通可能な一対の開口部(貫通孔)を有するB字状の平板部材で構成される。分割片50a,50bの周壁部51は、枠板部52に一体に形成され、内側コア部31の各面が露出するように、内側コア部31の各角部に沿った4つの板状体で構成される。そうすれば、内側コア部31と外側樹脂部7との接触面積を増大できる上に、外側樹脂部7の充填時に脱気し易く、製造性に優れる。この板状体の外周面は、コイル2の角部の内周面に沿って形成されている。この板状体のコイル2の軸方向に沿った長さは、分割片50a、50bをコイル2に組み合わせた際に、内側コア部31の軸方向の略全長に亘る長さであり、各分割片50a、50bの各板状体の長さは、内側コア部31の軸方向の略半分の長さである。
各分割片50a、50bの各板状体の先端には、互いに係合する係合部を有する。具体的には、先端の形状が凹凸状となっており、分割片50a,50bを組み合わせた際、互いに係合する係合部として機能する。係合部は、分割片50a,50bの相互の位置決めができれば、特にその形状は問わない。ここでは、角張った段差形状としているが、波型のような曲線形状としてもよいし、ジグザグ形状などとしてもよい。係合部を有することで両分割片50a,50bを容易に位置決めでき、組立作業性に優れる。
分割片50a,50bは、コイル素子2a,2b同士の絶縁を確保する仕切部53を備える。仕切部53は、枠板部52の周壁部51間でコイル素子2a,2b間に介在するように設けられる。また、分割片50a,50bは、枠板部52の上面に設けられ、周壁部51とは反対側(外側コア部32側)に突出する庇部54を備える。コイル連結部20r側の分割片50bの庇部54は、コイル連結部20rと外側コア部32との間に介在され、両者20r,32の絶縁を確保する。なお、コイル2の端部2e側に配置される分割片50aの庇部54は、特に必要ない。上述したように用意した二つの分割片50a,50bが同一形状であるため、コイル2の端部2e側に配置される分割片50aにも庇部54があるだけである。
(コア位置決め部)
分割片50a,50bは、それぞれに対して外側コア部32を位置決めするためのコア位置決め部を備えることが好ましい。コア位置決め部は、図7に示すように、枠板部52の周壁部51側とは反対側の面(以下、反対側面)から突出する二つの突片55で構成している。二つの突片55の形成箇所は、上記反対側面の下方において、外側コア部32を幅方向両側から挟む箇所としている。二つの突片55の間に外側コア部32を配置することで、外側コア部32を位置決めする。コア位置決め部の形状、大きさ、配置箇所は、適宜選択できる。なお、コア位置決め部を突片55で構成したが、外側コア部32を嵌め込む嵌め込み溝で構成してもよい。上記嵌め込み溝としては、例えば、外側コア部32の下面32dを除く上面32u及び幅方向両側面を囲む凹部とすることが挙げられる。
(分割片側の位置決め用嵌合機構)
分割片50a,50bの少なくとも一方は、後述するケース80と互いに嵌合することでケース80に対して組合体10を位置決めする位置決め用嵌合機構を備えることが好ましい。分割片50a,50b側の位置決め用嵌合機構は、枠板部52の両側面の下方から突出する突片56で構成している。この突片56が、後述するケース80のケース側嵌合機構(導入溝83(図6))に導入・嵌合されて、ケース80に対して組合体10を位置決めする。詳しくは後述するケース80で説明するが、ここではコイル連結部20r側の分割片50bの突片56に対応するケース80の導入溝83を設けていないため、コイル連結部20r側の分割片50bの突片56はなくてもよい。上述した庇部54と同様、用意した二つの分割片50a,50bが同一形状であるため、コイル連結部20r側の分割片50bにも突片56があるだけである。
(把手部)
分割片50a,50bは、コイル2とコア3とインシュレータ5を組み合わせたものの運搬(例えば、ケース80への収納)を容易にするための把手部57を備えることが好ましい。把手部57を備える分割片50a,50bは、コイル2及び磁性コア3に組み付けられて、コイル2及び磁性コア3と一体化しているため、この把手部57を手で掴んだり、運搬治具で引っ掛けたり吊り下げたりすれば、組合体10を持ち上げることができる。その組合体10の持ち上げの際、コイル2及び磁性コア3に触れることなく組合体10を持ち上げることができ、コイル2及び磁性コア3が損傷する可能性が低い。
把手部57の数は、分割片50a,50bのそれぞれに一つずつでもよいし、二つずつでもよい。ここでは把手部57の数は、分割片50a,50bのそれぞれに一つずつとしている。
把手部57の配置箇所は、ケース80に組合体10を収納した際、ケース80に干渉しない箇所であれば特に限定されない。具体的には、分割片50a,50bにおけるケース80の開口側(ここでは、分割片50a,50bの上面側)とすることが挙げられる。把手部57は、コイル素子2a,2bの軸方向および並列方向の両方に交差する方向に延びてケース80の開口部から突出し、ケース80の開口縁部に引っ掛からないように構成されている。
把手部57の配置形態は、例えば、把手部57の数を分割片50a,50bのそれぞれに一つずつとする本例の場合、コイル2の軸方向に対して、互いに対向する箇所でもよいし、互いに斜向いとなる箇所でもよい。前者の場合、把手部57の配置形態を、分割片50a,50bの両方とも、それぞれにおけるコイル素子2a(2b)側とすることが挙げられ、後者の場合、把手部57の配置形態を、一方の分割片50aでは分割片50aにおけるコイル素子2a(2b)側、他方の分割片50bでは分割片50bにおけるコイル素子2b(2a)側とすることが挙げられる。把手部57の数を分割片50a,50bのそれぞれに複数かつ同数とする場合は、把手部57の配置箇所を分割片50a,50bにおいて、互いに対向する箇所とすることが挙げられる。
把手部57の先端部は、手や運搬治具で支持し易くするため、適宜屈曲させることができる。把手部57の屈曲方向は、特に限定されず、リアクトル1を上面視したときに各先端部がどの方向を向いていても良い。例えば、コイル2の軸方向外方または内方でも良いし、コイル2の並列方向の外方または内方でも良い。ここでは、コイル素子2a,2bの軸方向と平行になるように、コイル素子2a,2bの軸方向外方に屈曲して構成している。把手部57の先端部の長さは、特に限定されず、手や運搬治具で掴み易い長さに選択すれば良い。
把手部57の先端部の形状は、図5に示すように、把手部57の先端部の平面形状を幅方向外側を斜めに切り欠いた多角形状(ここでは台形状)としている。それにより固定部材4をケース80の所定の位置に配置して上面視した際、固定部材4を固定するボルト4bが露出するため、固定部材4にボルト4bを固定する作業を行い易い。
[ケース]
ケース80は、図4〜6に示すように、冷却ベースなどに設置される底板80bと、底板80bの略中央に立設する矩形枠状の側壁80sとで構成される。底板80bの4つの角部には、ケース80を冷却装置などに固定するためのボルト(図示せず)を挿通させる挿通孔80hが設けられている。底板80bと側壁80sとで囲まれる内部空間は、組物100の収納空間に利用される。上記内部空間の大きさは、上述のコンバータケース8(図1)に比べて随分と小さく、組合体10を収納すれば組合体10の側面との間に外側樹脂部7の構成樹脂が充填される隙間が形成される程度である(図5)。即ち、外側樹脂部7の構成樹脂を充填・硬化すれば、ケース80の側壁80bの内側面と外側樹脂部7との間には実質的に隙間がない(図4)。
(取付台)
ケース80は、固定部材4を取り付けるための取付台81を備える。取付台81は、ケース80内の各角部を埋めるように形成された三角柱状に構成されている。取付台81の上面は、平面で構成され、固定部材4を取り付ける取付面81uとなる。取付面81uには、固定部材4を固定するためのボルト4bが挿通される挿通孔81hが形成されている。取付面81u(取付台81)の位置(高さ)は、組合体10をケース80に収納した際、外側コア部32の上面32uと略面一であるが、外側コア部32の上面32よりも高くてもよいし、低くてもよい。取付台81の内周面81iは、組合体10輪郭形状(外側コア部32の外周面とコイル2の幅方向両側の端面)に沿って湾曲している。
(ケース側の位置決め用嵌合機構)
ケース80は、分割片50a,50bの少なくとも一方と互いに嵌合することで組合体10を位置決めする位置決め用嵌合機構を備える。ケース80側の位置決め用嵌合機構は、分割片50aの突片56を嵌め合わせる導入溝83で構成している。この導入溝83に分割片50aの突片56を嵌合させることで、ケース80に対して組合体10を位置決めする。導入溝83は、分割片50aの突片56に対向するケース80の側壁80sの内側面から突出する突条82と、突条82に隣接する取付台81(図5、6紙面左側)との間に形成される。突条82は、底面から開口側に亘って設けている(取付台81の取付面81uと略面一となる程度)。そのため、組合体10をケース80内に収納する際、組合体10をケース80内に収納し易い。
導入溝83は、一方の分割片50aの両突片56に対応する箇所の計2箇所にのみ設け、他方の分割片50bの突片56に対応する箇所には設けていない。また、導入溝83は、分割片50a,50bのそれぞれの両突片56に対応する箇所の計4箇所に設けてもよいし、分割片50aの一方の突片56に対応する箇所と、分割片50bの一方の突片56に対応する箇所との計2箇所に設けてもよい。なお、図6の紙面左手前に示す分割片50aの突片56に対応するケース80の導入溝は、同図紙面左奥に示す導入溝83と対向する箇所に設けているが、同図では隠れて見えない位置にある。同図紙面左奥に示すケース80の導入溝83に対応する分割片50aの突片は、同図紙面左手間の突片56の反対側に設けているが、同図では隠れて見えない位置にある。
導入溝83の形状は、図6に示すように、ケース80の開口側(底面側)から底面側(開口側)に向かって幅の狭まる(広がる)テーパー状(逆テーパー状)であり、突条82の形状は、底面側(開口側)から開口側(底面側)に向かって小さく(大きく)なるテーパー状(逆テーパー状)である。即ち、導入溝83の幅(突条82の幅)は、ケース80の開口側が最も広く(狭く)、ケース80の底面側が最も狭い(広い)。本例ではケース80内へ組合体10を収納する形態である(即ち、組合体10にケース80を被せる形態ではない)ため、分割片50aの突片56を導入溝83に迎え入れ易く、組合体10をケース80の開口側からケース80内に収納し易い。また、上述したように突条82をケース80の底面から開口側に亘って設けており、分割片50aの突片56を枠板部52の側面の下方に設けているため、ケース80内への組合体10の収納の際、収納開始からケース80に対して組合体10を位置決めできる。そして、導入溝83の最も狭い幅が、分割片50aの突片56の厚さ(コイル2の軸方向に沿った長さ)よりも若干広い程度である。そうすれば、分割片50aの突片56と導入溝83(突条82や取付台81)とが引っ掛かることを防止でき、組合体10をケース80の底面に載置できる。
[固定部材]
固定部材4は、外側コア部32を設置側に押さえ付ける押付部4vと、固定部材4を取付台81に固定する固定部4fとを備える。固定部材4の形状は、押付部4vと固定部4fとを備えていれば特に限定されず、ケース80の取付台81の取付面81uと外側コア部32の上面32uとの高さの差に応じて適宜選択できる。例えば、取付台81の取付面81uと外側コア部32の上面32uとが略面一の場合、固定部材4の形状は、取付台81の取付面81u(外側コア部32の上面32u)と略平行で屈曲箇所のない平板や平板ばねで構成することができる。一方、外側コア部32の上面32uが取付台81の取付面81uよりも高い(低い)場合、固定部材4の形状は、長手方向の中央領域がその両側領域に比べて高く(低く)なるように段差状に折り曲げた凸(凹)型の平板や板ばねで構成することができる。ここでは、固定部材4は取付台81の取付面81u(外側コア部32の上面32u)に平行で折り曲げ箇所のない平板で構成されている。即ち、平板の長手方向の中央領域が、外側コア部32の上面32uとの接触領域であり、押付部4vを構成し、上記中央領域の両側領域が、取付台81の取付面81uとの接触領域であり、固定部4fを構成する。そして、固定部材4は、長手方向全長に亘って外側樹脂部7に埋設されている。
固定部材4の固定部4fには、固定部材4を取付台81に固定するためのボルト4bが挿通される挿通孔4hが形成されている。この挿通孔4hにボルト4bを挿通して取付台81の挿通孔81hにねじ止めすると、弾性部材6による外側コア部32の下面32dの固定部材4側への押圧に伴って固定部材4と外側コア部32の上面32uとが密接する。
[外側樹脂部]
外側樹脂部7は、ケース80内で組合体10、固定部材4、及び弾性部材6を一体化する。ここでは、固定部材4の固定部4fをも外側樹脂部7により覆っている。そして、外側樹脂部7の側面とケース80の側壁80sの内側面との間には、実質的に隙間が形成されていない。
[防振部材]
なお、実施形態1と同様、組合体10の振動を緩和・吸収するための防振部材(図示略)を備えることが好ましい。本例では、防振部材の配置箇所は、組合体10及び弾性部材6とケース80の底板80bとの間とすることが挙げられる。防振部材を設ける場合、防振部材も外側樹脂部7により一体化される。
《リアクトルの製造》
リアクトル1αは、代表的には、組合体10と固定部材4と弾性部材6の準備⇒弾性部材6と組合体10のケース80への収納⇒固定部材4のケース80への固定⇒外側樹脂部7の形成、という工程により製造できる。
[弾性部材と組合体の準備]
弾性部材6とコイル2と磁性コア3とインシュレータ5とを準備する。まず、図7に示すように、内側コア部31の一端側に分割片50aを嵌め合わせる。続いて、分割片50aを嵌め合わせた内側コア部31をコイル2内に挿通し、内側コア部31の他端側にもう一方の分割片50b(50a)を嵌め合わせる。それにより、コイル2と内側コア部31とインシュレータ5(分割片50a,50b)とが一体になった一体物が作製される。そして、内側コア部31を一対の外側コア部32で挟んで組合体10を作製する。その際、分割片50a,50bのコア位置決め部(突片55)により外側コア部32を位置決めする。
[弾性部材と組合体のケースへの収納]
次に、弾性部材6と組合体10とをケース80内に収納する。まず、弾性部材6をケース80の底板80bの外側コア部32が配置される箇所に配置する。防振部材を設ける場合は、防振部材を底板80bの組合体10が配置される箇所に配置した後、その防振部材の上に弾性部材5を配置する。続いて、分割片50a,50bの把手部57を手や運搬治具などで掴んで組合体10をケース80の内部空間に収納する。その際、分割片50aの突片56を導入溝83に差し込んで、分割片50aの突片56をケース80の取付台81と突条82の間に嵌合させる。それにより、ケース80に対して組合体10を位置決めする。
[固定部材の配置]
次に、固定部材4をケース80の取付台81に固定する。まず、固定部材4の押付部4vを外側コア部32の上面32uに配置して、固定部材4の固定部4fを取付台81の取付面81uに配置する。続いて、ボルト4bを固定部4fの挿通孔4hに挿通させて取付面81uの挿通孔81hに固定する。それにより、弾性部材6の反発力により外側コア部32が固定部材4の押付面4vに密接される。
[外側樹脂部の形成]
次に、外側樹脂部7の構成樹脂をケース80の開口側からケース80内に充填し硬化させる。それにより、組合体10、固定部材4、弾性部材6、及びケース80の内部空間の隙間が外側樹脂部7により埋設され、これらの部材10,5,6,80が外側樹脂部7により一体化されたリアクトル1αを製造できる。
《効果》
実施形態3に係るリアクトル1αは、組合体10、固定部材4、及び弾性部材6に加えてケース80も外側樹脂部7で一体化されていて、組物100とケース80とが密接しているため、リアクトル1αの放熱性を向上させることができる。また、リアクトル1αを製造する際、ケース80を外側樹脂部7を形成するための容器として利用することができるため、別途、外側樹脂部7を形成するための金型が不要である。
<実施形態4>
実施形態1〜実施形態3のリアクトルは、例えば、車両などに載置されるコンバータの構成部品や、このコンバータを備える電力変換装置の構成部品に利用することができる。
ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両1200は、図8に示すようにメインバッテリ1210と、メインバッテリ1210に接続される電力変換装置1100と、メインバッテリ1210からの供給電力により駆動して走行に利用されるモータ(負荷)1220とを備える。モータ1220は、代表的には、3相交流モータであり、走行時、車輪1250を駆動し、回生時、発電機として機能する。ハイブリッド自動車の場合、車両1200は、モータ1220に加えてエンジンを備える。なお、図8では、車両1200の充電箇所としてインレットを示すが、プラグを備える形態とすることができる。
電力変換装置1100は、メインバッテリ1210に接続されるコンバータ1110と、コンバータ1110に接続されて、直流と交流との相互変換を行うインバータ1120とを有する。この例に示すコンバータ1110は、車両1200の走行時、200V〜300V程度のメインバッテリ1210の直流電圧(入力電圧)を400V〜700V程度にまで昇圧して、インバータ1120に給電する。また、コンバータ1110は、回生時、モータ1220からインバータ1120を介して出力される直流電圧(入力電圧)をメインバッテリ1210に適合した直流電圧に降圧して、メインバッテリ1210に充電させている。インバータ1120は、車両1200の走行時、コンバータ1110で昇圧された直流を所定の交流に変換してモータ1220に給電し、回生時、モータ1220からの交流出力を直流に変換してコンバータ1110に出力している。
コンバータ1110は、図9に示すように複数のスイッチング素子1111と、スイッチング素子1111の動作を制御する駆動回路1112と、リアクトルLとを備え、ON/OFFの繰り返し(スイッチング動作)により入力電圧の変換(ここでは昇降圧)を行う。スイッチング素子1111には、FET,IGBTなどのパワーデバイスが利用される。リアクトルLは、回路に流れようとする電流の変化を妨げようとするコイルの性質を利用し、スイッチング動作によって電流が増減しようとしたとき、その変化を滑らかにする機能を有する。このリアクトルLとして、上記実施形態1〜上記実施形態3のリアクトルを備える。リアクトルの動作時の振動を抑制して、騒音を低減できるリアクトル1などを備えることで、電力変換装置1100やコンバータ1110も、低振動、低騒音が期待できる。
なお、車両1200は、コンバータ1110の他、メインバッテリ1210に接続された給電装置用コンバータ1150や、補機類1240の電力源となるサブバッテリ1230とメインバッテリ1210とに接続され、メインバッテリ1210の高圧を低圧に変換する補機電源用コンバータ1160を備える。コンバータ1110は、代表的には、DC−DC変換を行うが、給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160は、AC−DC変換を行う。給電装置用コンバータ1150のなかには、DC−DC変換を行うものもある。給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160のリアクトルに、上記実施形態1及び2のリアクトルなどと同様の構成を備え、適宜、大きさや形状などを変更したリアクトルを利用することができる。また、入力電力の変換を行うコンバータであって、昇圧のみを行うコンバータや降圧のみを行うコンバータに、上記実施形態1〜上記実施形態3のリアクトルなどを利用することもできる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
《付記》
以上説明した本発明の実施形態に関連して、更に以下の付記を開示する。
[付記1]
コイルと、このコイルが配置される内側コア部及びコイルが配置されない外側コア部を有する磁性コアとの組合体を備えるリアクトルであって、
前記組合体を設置対象に設置した際、組合体の設置対象側を設置側、その反対側を対向側とするとき、
前記外側コア部の対向側の面を設置側に押さえて前記組合体を設置対象に固定する固定部材と、
前記組合体、及び前記固定部材を一体化する外側樹脂部と、
前記組合体の設置側の面に配置され、前記組合体の振動を緩和する防振部材とを備えるリアクトル。
付記1のリアクトルによれば、固定部材で外側コア部を固定できる。また、防振部材を備えるので、リアクトルの動作時の振動を効果的に緩和・吸収できる。
[付記2]
前記外側コア部の対向側の面と前記固定部材とが密接している付記1に記載のリアクトル。
付記2のリアクトルによれば、外側コア部と固定部材とが密接しているので、固定部材で外側コア部をしっかり固定できる。また、外側コア部と固定部材が密接しているので、外側コア部と固定部材の両者の間への外側樹脂部の構成樹脂などの介在を防止できる。よって、リアクトルの動作時に、外側コア部と固定部材との接合箇所で発生する振動を抑制でき、その振動による騒音を低減できる。
[付記3]
前記固定部材は、前記設置対象に取り付けるための固定部を有し、
前記固定部が、前記外側樹脂部から露出されている付記1または付記2に記載のリアクトル。
付記3のリアクトルによれば、固定部材の固定部が外側樹脂部から露出されているので、その固定部を設置対象に固定することでリアクトルを設置対象に固定できるため、リアクトルの設置対象への取付作業が容易である。
[付記4]
前記外側樹脂部が、前記設置対象を一体化することなく前記組合体を覆う付記1〜付記3のいずれか1つに記載のリアクトル。
付記4のリアクトルによれば、外側樹脂部が組合体を設置対象から独立して覆うことで、組合体を外側樹脂部で覆った組物を設置対象と別部材として取り扱うことができる。また、外側樹脂部が組合体を独立して覆うため、外側樹脂部の形成時の熱による影響が設置対象に及ばない。
[参考例1]
参考例1に係るリアクトルを説明する。本例のリアクトルは、弾性部材を備えない点が実施形態1のリアクトル1と相違し、基本的な構成は同様である。以下の説明では、図10を参照して実施形態1と相違する点を中心に説明する。即ち、本例のリアクトル1βは、図10に示すように、コイル2と磁性コア3との組合体10と、組合体10を設置対象に固定する固定部材4と、組合体10及び固定部材4を一体化する外側樹脂部7とを備える。これら組合体10と固定部材4と外側樹脂部7とを一体にした組物100の設置対象側面には、設置対象に設置する際、リアクトル1βの動作時の振動を緩和・吸収する防振部材9を設けている。ここでは、設置対象をコンバータケース8とし、コンバータケース8に防振部材9を配置し、その防振部材9の上に組物100を配置している。
外側樹脂部7は、組合体10の外周を覆って、組合体10と固定部材4とを一体化する。外側樹脂部7の形成領域は、実施形態1と同様に固定部材4の固定部4fを除く組合体10及び固定部材4の全周としてもよい。しかし、外側樹脂部7の形成領域は、本例では弾性部材を備えないため組合体10の設置側面(コイル2の下面2d及び外側コア部32の下面32dの両方)を露出できるので、固定部4fを除く固定部材4(押付部4v及び脚部4l)の外周及び設置側面を除く組合体10の外周とすることができる。そうすれば、組合体10の設置側面を後述する防振部材9に直接接触させることができる。即ち、組合体10の設置側面と防振部材9との間には、外側樹脂部7が介在されない。組物100とコンバータケース8との間には、防振部材9を介在させている。なお、防振部材9は外側樹脂部7により一体化されていてもよいし、外側樹脂部7により一体化されず、組物100とは独立していてもよい。ここでは、防振部材9は外側樹脂部7により一体化されず、組物100とは独立している。
《リアクトルの製造》
リアクトル1βは、代表的には、組合体10の準備⇒組合体10・固定部材4の金型への配置⇒外側樹脂部7の形成⇒コンバータケース8への収納・固定という構成により製造できる。
組合体10と固定部材4とを配置してその外周に外側樹脂部7を形成するための金型は、上述と同様、一方が開口する有底箱状の第一金型及び第二金型とを組み合わせて構成される金型を利用する。第一金型の底には、巻線2wの端部2eが挿通される挿通穴を備え、開口縁には、固定部材4の固定部4f(4つ)を挟み込むために切り込みが形成された4つの挟持部を備える。第二金型は、第一金型と組み合わせた際に形成される内部空間に外側樹脂部7の構成樹脂を充填する充填孔に加えて、各外側コア部32の下面32dとの対向箇所に設けられる複数の挿通孔を備える。この挿通孔には、外側コア部32を押圧する棒状体が挿通される。棒状体は、棒状体を金型内部に進退可能にする駆動機構に接続されている。ここでは、第二金型の上記対向箇所に2つずつの計4つの挿通孔を設け、各挿通孔に棒状体を挿通させている。
上述の「組合体の準備」と同様にして組合体10を準備したら、第一金型の開口側を上側、その対向側を下側として、固定部材4、組合体10をその順に第一金型に配置する。具体的には、固定部材4の押付部4vが下側となるように固定部材4を第一金型に配置し、固定部材4の各固定部4fを第一金型の挟持部で挟み込む。このとき、各固定部材4は第一金型の底面から浮いた状態となっている。そして、各固定部材4の上に、組合体10の対向側が下側になるように載置する。組合体10は固定部材4によって支えられ、外側コア部32と固定部材4とは組合体10の自重によりほぼ接触した状態となっている。
第一金型に固定部材4、組合体10を所定の位置に配置したら、第二金型を上から被せて、第一金型と一体化して閉じる。その状態で、棒状体を金型内部に進出させて、棒状体で外側コア部32の下面32dを押す。棒状体で外側コア部32の下面32dを押すことで、外側コア部32を固定部材4(押付部4v)側に押圧し、外側コア部32と固定部材4とを密接させた状態にする。
次に、上述の「外側樹脂部の形成」と同様にして外側樹脂部7の構成樹脂を第二金型の充填孔から充填し、構成樹脂を硬化させる。それにより、組合体10と固定部材4とを外側樹脂部7により一体化した組物100を得る。構成樹脂の硬化後、金型から組物100を取り出す。このとき、外側コア部32の下面32dの棒状体による押圧箇所は、棒状体により外側樹脂部7が形成されず外側樹脂部7から露出されている。組物100を取り出した後、適宜な絶縁材料で押圧箇所を覆ってもよいし、そのまま押圧箇所を露出させた状態としてもよい。後者のように押圧箇所を露出させたままとしても、後工程で組物100をコンバータケース8へ収納・固定する際、組物100とコンバータケース8との間に防振部材9を介在させるため、外側コア部32とコンバータケース8との絶縁は確保できる。その後、上述の「コンバータケースへの収納」と同様にして組物100をコンバータケース8へ収納・固定することにより、リアクトル1βが得られる。
上述の製造方法によれば、金型に外側コア部32を固定部材4に押圧する部材を設けることで、弾性部材を用いることなく、外側コア部32と固定部材4とを密接させることができる。外側コア部32と固定部材4とが密接しているので、金型内に外側樹脂部7の構成樹脂を充填した際に、樹脂の充填時の圧力で外側コア部32と固定部材4との間に樹脂が浸入することを防止できる。従って、弾性部材を用いることなく、外側コア部32と固定部材4とを密接させた状態で外側樹脂部7により一体化したリアクトル1βを製造できる。
本発明のリアクトルは、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車などの車両に搭載される車載用コンバータ(代表的にはDC−DCコンバータ)や空調機のコンバータなどの種々のコンバータ、電力変換装置の構成部品に好適に利用することができる。
1、1α、1β リアクトル 10 組合体 100 組物
2 コイル
2a,2b コイル素子 2r コイル連結部材 2w 巻線
2e 巻線の端部 2j 連結端部 2d 下面
20r コイル連結部
3 磁性コア
31 内側コア部 31e 端面 31m コア片 31g ギャップ材
32 外側コア部 32e 内端面 32d 下面 32u 上面
4 固定部材
4l 脚部 4f 固定部 4h 挿通孔
4v 押付部 4p 突起 4b ボルト
5 インシュレータ
50a,50b 分割片 51 周壁部 52 枠板部
53 仕切部 54 庇部 55,56 突片 57 把手部
6 弾性部材
7 外側樹脂部
8 コンバータケース 8p 突起
80 ケース 80b 底板 80s 側壁 80h 挿通孔
81 取付台 81u 取付面 81i 内周面 81h 挿通孔
82 突条 83 導入溝
9 防振部材
1100 電力変換装置 1110 コンバータ
1111 スイッチング素子 1112 駆動回路
L リアクトル 1120 インバータ
1150 給電装置用コンバータ 1160 補機電源用コンバータ
1200 車両 1210 メインバッテリ 1220 モータ
1230 サブバッテリ 1240 補機類 1250 車輪

Claims (10)

  1. コイルと、このコイルが配置される内側コア部及びコイルが配置されない外側コア部を有する磁性コアとの組合体を備えるリアクトルであって、
    前記組合体を設置対象に設置した際、前記組合体の設置対象側を設置側、その反対側を対向側とするとき、
    前記外側コア部の対向側の面を設置側に押さえて前記組合体を設置対象に固定する固定部材と、
    前記外側コア部の設置側の面を対向側に押圧する弾性部材と、
    前記組合体、前記固定部材、及び前記弾性部材を一体化する外側樹脂部とを備え、
    前記外側コア部の対向側の面と前記固定部材とは密接しているリアクトル。
  2. 前記組合体を収納するコンバータケースを備える請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記弾性部材は、ばね部材である請求項1又は請求項2に記載のリアクトル。
  4. 前記ばね部材は、圧縮コイルばねである請求項3に記載のリアクトル。
  5. 前記弾性部材は、絶縁性樹脂で形成されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。
  6. 前記弾性部材は、金属で構成される基部と、この基部の外側を覆う樹脂被覆とを備える請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。
  7. 前記コイルの設置側の面が前記外側樹脂部から露出されている請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のリアクトル。
  8. 請求項1に記載のリアクトルを備えるコンバータ。
  9. 請求項8に記載のコンバータを備える電力変換装置。
  10. コイルと、このコイルが配置される内側コア部及びコイルが配置されない外側コア部を有する磁性コアとの組合体を準備する工程を備えるリアクトルの製造方法であって、
    開閉自在の金型内に、前記組合体を設置対象に固定する固定部材、前記組合体、及び弾性部材を、前記固定部材と前記弾性部材との間に前記外側コア部を挟むように配置する工程と、
    金型を閉じることで、前記弾性部材を金型の内面と前記外側コア部との間で圧縮して、前記外側コア部と前記固定部材とを密接させる工程と、
    閉じた金型内に樹脂を充填することで、前記組合体、前記固定部材、及び前記弾性部材を一体化する外側樹脂部を形成する工程とを備えるリアクトルの製造方法。
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