JP2014071448A - ディスプレイのフォント生成システム及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、ディスプレイのフォント生成システムを提供する。
【解決手段】ディスプレイのフォント生成システムは、可変変換モジュール、データベース及びフォント生成器を有する。可変変換モジュールは、第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータを受けるために、及び第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータに従って第２のフォントパラメータセットを生成するために用いられる。データベースは、複数の文字のフォントデータを格納するために用いられる。フォント生成器は、第２のフォントパラメータセット及び複数の文字のフォントデータに従って文字の画像を生成するために用いられる。
【選択図】図１

Description

本発明は、ディスプレイのフォント生成システムに関し、特にディスプレイの環境パラメータに従って文字の画像を生成可能なディスプレイのフォント生成システムに関する。

ディスプレイを有するコンピュータ装置は、文書処理及びウェブ閲覧のために広く用いられ、日常生活において重要な役割を担っている。コンピュータ装置は、パ―ソナルコンピュータ、ノートブック、携帯電話機及び高機能全地球測位システム（ＧＰＳ）のような装置を含む。ユーザは、前述のコンピュータ装置のスクリーンに表示された文字を閲覧することを通じて情報を得ることができる。

コンピュータ装置で用いられる従来のフォント生成技術では、環境パラメータが変化したとき、新たなフォントセットが再設計されるか、文字を提示する方法を変更するためにユーザがパラメータを再入力しなければならない。例えば、大型テレビジョン、例えば４２インチテレビジョンに表示される文字を見るとき、ユーザが文字を容易に認識できるように、文字のフォントは大きく表示される必要がある。このように、文字の構造は幅広に構成される必要があり、文字のストロークの特徴は明瞭に構成される必要がある。ストロークの特徴は、ストロークが、直線である代わりに、異なる部分で異なる幅及び形状を有し得ることから理解できる。携帯電話機のスクリーンに表示される文字を見るとき、ユーザが文字を容易に認識できるように、文字のフォントは小さく表示される必要がある。このように、文字の構造は幅が狭く構成される必要があり、文字のストロークの特徴は考慮されず、ストロークが互いに重なり合うことを回避する必要がある。

以上の観点から、電子文書又はウェブサイトの文字が小型パネルで認識しやすい場合には、文字の構造が細いために、それらの文字は大型パネルでは認識するのが困難であろう。反対に、電子文書又はウェブサイトの文字が大型パネルで認識しやすい場合には、それらの文字は、小型パネルでは互いに重なり合い文字の境界を越えてしまうだろう。つまり、従来のフォント生成技術は、種々の大きさのパネルに適したフォントを生成できない。電子文書又はウェブサイトにおいて比較的大きな文字及び比較的小さな文字が同時にスクリーンに表示されるとき、読み易さは有意に低減してしまう。さらに、従来のフォント生成技術は、ディスプレイの背景色及び文字の色に従って、又は周辺光の明るさに従って文字を生成できない。したがって、ユーザは、文字のフォントを手動で調整しなければならない。従来の方法は、ユーザにとって便利ではない。

本発明は、ディスプレイのフォント生成システムを提供する。

本発明の実施形態はディスプレイのフォント生成システムに関し、当該システムは可変変換モジュール、データベース及びフォント生成器を有する。可変変換モジュールは、第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータを受けるために、及び第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータに従って第２のフォントパラメータセットを生成するために用いられる。データベースは、複数の文字のフォントデータを格納するために用いられる。フォント生成器は、第２のフォントパラメータセット及び複数の文字のフォントデータに従って文字の画像を生成するために用いられる。

本発明の実施形態は、ディスプレイのフォントを生成する方法に関する。当該方法は、第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータを受信し、前記第１のフォントパラメータセット及び前記ディスプレイの環境パラメータに従って第２のフォントパラメータセットを生成するステップ、前記第２のフォントパラメータセット及び複数の文字のフォントデータに従って、文字の画像を生成するステップ、を有する。

本発明のこれらの及び他の目的は、以下の、種々の図面に示された好適な実施形態の詳細な説明を読んだ後に当業者に明らかになるだろう。

ディスプレイで適用されるフォント生成システムを示す。 図１のフォント生成システムを制御してフォントを生成するフローチャートを示す。 ストロークのキーポイント及び幅の値を示す。 データベースに格納された文字の小型フォントを示す。 データベースに格納された文字の大型フォントを示す。 データベースに格納された文字の肉細フォントを示す。 データベースに格納された文字の肉太フォントを示す。 未調整文字プレーンを示す。 図６Ａの未調整文字プレーンが調整され、調整済み文字プレーンを形成することを示す。

幾つかの語句は、本願明細書及び特許請求の範囲の特定の要素を参照するが、製造者は同一の要素を参照するために異なる用語を用い得ることに留意する。しかしながら、要素間の定義は、それらの名称ではなくそれらの機能に基づく。さらに、本願明細書及び特許請求の範囲では、用語「有する」は広義であり、「から成る」と見なされるべきではない。

実施形態及び図は、本発明を詳細に説明するために以下に提供されるが、本発明の請求の範囲は、提供された実施形態及び図に限定されないことに留意する。

図１及び２を参照する。図１は、ディスプレイで適用されるフォント生成システム１００を示す。フォント生成システム１００は、可変変換モジュール１５０、データベース１６０及びフォント生成器１７０を有する。可変変換モジュール１５０は、第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータを受けるために、及び第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータに従って第２のフォントパラメータセットを生成するために用いられる。データベース１６０は、複数の文字のフォントデータを格納するために用いられる。フォント生成器１７０は、第２のフォントパラメータセット及び複数の文字のフォントデータに従って文字の画像を生成するために用いられる。図２は、図１のフォント生成システム１００を制御してフォントを生成するフローチャートを示す。説明は、以下の通りである。

ステップ２０２：開始。
ステップ２０４：第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータを受け、第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータに従って第２のフォントパラメータセットを生成する。
ステップ２０６：第２のフォントパラメータセット及び複数の文字のフォントデータに従って文字の画像を生成する。
ステップ２０８：終了。

ステップ２０４で、第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータは、先ず可変変換モジュール１５０により受信され、次に第２のフォントパラメータセットが受信した第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータに従って生成され、そして第２のフォントパラメータセットがフォント生成器１７０に出力される。データベース１６０は、実質的に言語体系の全ての文字を有するデータを格納し、データは更に更新及び拡張できる。ステップ２０６で、フォント生成器１７０が第２のフォントパラメータセットを受信した後、フォント生成器１７０は、表示されるべき文字の必要なデータをデータベース１６０から得て、それに応じて文字の画像を生成できる。

例えば、第１のフォントパラメータセットは、未だ出力されていないフォントのパラメータとして見なすことができ、フォントのサイズ、ストローク、属性、色、ガンマ値及び／又はグレイレベルのような文字のフォントパラメータを有する。文字のストロークパラメータは、文字の各ストロークのキーポイント及び幅の値を含む。図３を参照する。図３は、ストローク
（外１）

のキーポイント及び幅の値を示す。ストローク
（外２）

は、漢字「凸」の１つのストロークである。ストローク
（外３）

は、５個のキーポイントＫ１乃至Ｋ５、４個の幅の値Ｗ１乃至Ｗ４を含む。幅の値は、それぞれ２つのキーポイントの間に設定される。例えば、キーポイントＫ２及びＫ３により形成される部分的ストロークの幅の値は、Ｗ２である。

文字の属性パラメータは、書体SimKai、PmingLiu及びTimes New Romanのような文字の書き方を表す。文字の色パラメータは、文字により現される色を表すことができる。しかしながら、色パラメータは、文字の色と現在のフレームの背景色との比に関連するパラメータであり得る。文字のガンマ値及び／又はグレイレベルは、色密度及び文字により現されるトーンとして見なすことができる。例えば、文字のグレイレベルが０の場合、文字は白色を現す。文字のグレイレベルが２５５の場合、文字は黒色を現す。文字のガンマ値は、文字のグレイレベルを変換することを通じて生成できる。これは更に説明されない。

ディスプレイの環境パラメータは、周辺光、バックライト輝度、ディスプレイの種類、コントラスト値及び／又はスクリーンの解像度を有する。周辺光パラメータは、日光又は昼光ランプの光に関連する値であり得る。バックライト輝度パラメータは、ディスプレイのバックライト輝度に関連する値であり得る。ディスプレイの種類は、ＣＲＴ、ＬＣＤ、ＬＥＤ及びＯＬＥＤディスプレイを有する。

データベース１６０に格納された複数の文字のフォントデータは、複数の文字の大型フォント及び複数の文字の小型フォントを有する。したがって、フォント生成器１７０は、内挿法又は他のアルゴリズムでディスプレイの環境パラメータに従って第２のフォントパラメータセットを生成できる。図４Ａ及び４Ｂを参照する。図４Ａは、データベース１６０に格納された文字の小型フォントを示す。図４Ｂは、データベース１６０に格納された文字の大型フォントを示す。図４Ａで、漢字「察」のキーポイントは、ユーザが認識しやすいように構成される。図４Ａの構成は、小型ディスプレイパネルに適している。しかしながら、図４Ｂで、漢字「察」のキーポイントは、漢字「察」のストロークの特徴を強調して視覚効果を向上させるよう構成される。この構成は、小型ディスプレイパネルに適している。図４Ｂの構成は、大型ディスプレイパネルに適している。図４Ａ及び４Ｂの両方で、ストロークは互いに重なり合わず、ストロークは文字境界を越えていないので、図４Ａ及び４Ｂのフォントを内挿することにより生成されるフォントは、ストロークが互いに重なり合う状況又はストロークが文字境界を越えてしまう状況を回避できる。したがって、フォント生成システム１００が小型又は大型ディスプレイに適用されるかに関わらず、スクリーンに表示される文字は、適切なスケールであり、認識しやすい。

さらに、データベース１６０に格納された複数の文字のフォントデータは、複数の文字の少なくとも１つの肉太フォント及び複数の文字の少なくとも１つの肉細フォントを有する。図５Ａ及び５Ｂを参照する。図５Ａは、データベース１６０に格納された文字の肉細フォントを示す。図５Ｂは、データベース１６０に格納された文字の肉太フォントを示す。図５Ａで、漢字「亜」のストロークの幅は、小型ディスプレイパネルを見ているときにユーザが明確に認識しやすいように構成される。一方、図５Ｂで、漢字「亜」のストロークの幅は、大型ディスプレイパネルを見ているときに、より目立つように構成される。図５Ａ及び５Ｂの両方で、ストロークは互いに重なり合わず、ストロークは文字境界を越えていないので、図５Ａ及び５Ｂのフォントを内挿することにより生成されるフォントは、ストロークが互いに重なり合う状況又はストロークが文字境界を越えてしまう状況を回避できる。したがって、フォント生成システム１００が小型又は大型ディスプレイに適用されるかに関わらず、スクリーンに表示される文字は、適切なスケールであり、認識しやすい。

さらに、本発明は、読み易さを向上させるために、第１のフォントパラメータセットの文字プレーンパラメータを調整して第２のフォントパラメータセットを生成するステップを有する。図６Ａ及び６Ｂを参照する。図６Ａは、未調整文字プレーンを示す。図６Ｂは、図６Ａの未調整文字プレーンが調整され、調整済み文字プレーンを形成することを示す。図６Ａでは、各々２つの文字間の間隔は広いので、各文字の文字プレーンを小さく見えるようにしており、文字を認識し難くしている。これは、読み易さを低下させる。しかしながら、図６Ｂでは、各文字の文字プレーンは拡大され、各々２つの文字間の間隔は狭くなっているので、文字を認識し易くし、読み易さを向上している。

さらに、本発明は、読み易さを向上させるために、第１のフォントパラメータセットのグレイレベル／ガンマ値を調整して第２のフォントパラメータセットを生成するステップを有する。例えば、ユーザがスクリーンで黒色文字及び白色背景を有するフレームを見ているとき、文字は実質的に黒色で現され、背景は実質的に白色で現されるので、視覚的なコントラストは、ユーザが長時間見るには強すぎる。本発明では、この状況は、ユーザが長時間スクリーンを見るのに疲れないように、背景のグレイレベル／ガンマ値を調整することを通じて、背景の色トーンを低下させることにより改善できる。

別の例として、ユーザがスクリーンで白色文字及び黒色背景を有するフレームを見ているとき、文字は実質的に白色で現され、背景は実質的に黒色で現されるので、白色文字は視覚的にぼやけて見え、認識し難い。本発明では、この状況は、白色文字の色トーンを強くすることにより改善でき、したがって読み易さを向上できる。

本発明のフォント生成システム１００の構成では、第２のフォントパラメータセットは、種々の第１のフォントパラメータセット及び種々のディスプレイの環境パラメータに従って生成できる。これらのパラメータは、第２のフォントパラメータセットを生成するために、単独で又は組み合わせて用いることができる。言い換えると、フォント生成システム１００では、フォントパラメータ及び環境パラメータのうちの少なくとも１つのパラメータは、ユーザが見るのに適した文字で画像を生成することに関係している。フォント又はディスプレイの環境のパラメータを用いる手段又は方法は、本発明の特許請求の範囲に属する。

上記の観点から、本発明のフォント生成システム１００の使用を通じて、高品質なフォントが、技術者がフォントを再設計することなく又はユーザが手動でパラメータを再入力することなく、自動的に生成できる。

当業者は、本発明の教示を守りつつ、装置及び方法の多くの変更及び代替に直ちに気付くだろう。したがって、上述の開示は、添付の請求の範囲の境界によってのみ限定されると考えられるべきである。

１００ フォント生成システム
１５０ 可変変換モジュール
１６０ データベース
１７０ フォント生成器

Claims (10)

1. 第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータを受信し、前記第１のフォントパラメータセット及び前記ディスプレイの環境パラメータに従って第２のフォントパラメータセットを生成する可変変換モジュール、
   複数の文字のフォントデータを格納するデータベース、
   前記第２のフォントパラメータセット及び前記複数の文字のフォントデータに従って、文字の画像を生成するフォント生成器、
   を有するフォント生成システム。
2. 前記第１のフォントパラメータセットは、フォントのサイズ、ストローク、属性、色、ガンマ値及び／又はグレイレベルを有する、請求項１に記載のフォント生成システム。
3. 前記ディスプレイの環境パラメータは、周辺光、バックライト輝度、ディスプレイの種類、コントラスト値及び／又はスクリーンの解像度を有する、請求項１に記載のフォント生成システム。
4. 前記複数の文字のフォントデータは、前記複数の文字の大型フォント及び前記複数の文字の小型フォントを有する、請求項１に記載のフォント生成システム。
5. 前記複数の文字のフォントデータは、前記複数の文字の肉太フォント及び前記複数の文字の肉細フォントを有する、請求項１に記載のフォント生成システム。
6. 第１のフォントパラメータセット及びディスプレイの環境パラメータを受信し、前記第１のフォントパラメータセット及び前記ディスプレイの環境パラメータに従って第２のフォントパラメータセットを生成するステップ、
   前記第２のフォントパラメータセット及び複数の文字のフォントデータに従って、文字の画像を生成するステップ、
   を有するディスプレイのフォントを生成する方法。
7. 前記第６のフォントパラメータセットは、フォントのサイズ、ストローク、属性、色、ガンマ値及び／又はグレイレベルを有する、請求項６に記載の方法。
8. 前記ディスプレイの環境パラメータは、周辺光、バックライト輝度、ディスプレイの種類、コントラスト値及び／又はスクリーンの解像度を有する、請求項６に記載の方法。
9. 前記複数の文字のフォントデータは、前記複数の文字の大型フォント及び前記複数の文字の小型フォントを有する、請求項６に記載の方法。
10. 前記複数の文字のフォントデータは、前記複数の文字の肉太フォント及び前記複数の文字の肉細フォントを有する、請求項６に記載の方法。

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