JP2014068882A - 放射線画撮影制御装置、放射線動画撮影システム、放射線画撮影装置の欠陥判定方法、及び放射線画撮影制御プログラム - Google Patents

放射線画撮影制御装置、放射線動画撮影システム、放射線画撮影装置の欠陥判定方法、及び放射線画撮影制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】放射線照射量検出用画素の欠陥を精度よく検出可能にすることを目的とする。
【解決手段】放射線照射量検出用画素の周辺の放射線画像撮影用画素の欠陥発生状況に基づいて、放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する。具体的には、注目する放射線照射量検出用画素の周辺の放射線画像撮影用画素が欠陥画素の場合には、注目の放射線照射量検出用画素も欠陥画素と判定する。これにより、鉛直上に異物があることによる欠陥等も検出することが可能となる。
【選択図】図8

Description

本発明は、放射線画撮影制御装置、放射線画撮影システム、放射線動画撮影装置の欠陥判定方法、及び放射線画撮影制御プログラムに関する
近年、TFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス基板上に放射線感応層を配置し、放射線量をデジタルデータ(電気信号)に変換できるFPD(Flat Panel Detector)等の放射線検出器(「電子カセッテ」等という場合がある)が実用化されており、この放射線検出器を用いて、照射された放射線量により表わされる放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置が実用化されている。
このような放射線画像撮影装置では、放射線の照射開始や停止を制御するために、放射線をモニタするための放射線照射量検出用画素が設けられているものがある。
例えば、特許文献1に記載の技術では、予め定めた放射線検出領域に均一に配置され、被写体に照射された放射線を検出し、検出した放射線に応じた画像用電気信号をスイッチング素子を介して信号配線に出力する複数の画像用放射線検出素子と、複数の画像用放射線検出素子のそれぞれに隣接して配置されると共に、放射線検出領域に均一に且つ予め定めた繰り返しパターンで配置され、被写体に照射された放射線を検出し、検出した放射線に応じたモニタ用電気信号を信号配線に直接出力する複数のモニタ用放射線検出素子と、を備えた放射線検出装置が提案されている。
また、画像用放射線検出素子と、同様に、スイッチング素子を介して信号配線に電気信号を出力して放射線の照射量を検出するものや、別のセンサを設けて放射線の開始や停止するために放射線の照射量を検出するものも提案されている。
特開2012-164745号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、放射線の照射量を検出する複数の放射線照射量検出用画素(モニタ用放射線検出素子)の各々の画素によって検出された信号が同一信号配線に流れるため、放射線照射量検出用画素に欠陥が発生した場合に、欠陥画素を検出し難い場合がある。
また、特許文献1に記載の技術のように、放射線画像撮影用画素(画像用放射線検出素子)よりも照射量検出量画素(放射線モニタ用検出素子)が小さい場合には、S/N比の観点でも欠陥判別が難しい。
また、別センサ等を用いて放射線の照射量を検出する場合でも、放射線が照射されていない状態の信号に基づいて欠陥を検出することが可能であるが、センサの鉛直上にある異物や、放射線を可視光に変換するシンチレータの欠陥などによって発生する欠陥については検出することができない。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、放射線照射量検出用画素の欠陥を精度よく検出可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の放射線画像撮影装置は、放射線画像を撮影するための複数の放射線画像撮影用画素と、放射線の照射量を検出するための放射線照射量検出用画素と、前記放射線照射量検出用画素の周辺の前記放射線画像用画素の欠陥発生状況に基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する判定手段と、を備えている。
本発明の放射線画像撮影装置によれば、複数の放射線画像撮影用画素は、放射線画像を撮影するために用いられ、放射線照射量検出用画素は、放射線の照射量を検出するために用いられる。
そして、判定手段では、放射線照射量検出用画素の周辺の放射線画像撮影用画素の欠陥発生状況に基づいて、放射線照射量検出用画素の欠陥が判定される。例えば、鉛直上の異物等による欠陥の場合には、放射線照射量検出用画素の周辺の放射線画像撮影用画素も欠陥となる可能性が高いので、欠陥として判定することが可能である。これによって鉛直上の異物等による欠陥も検出可能でとなるので、放射線照射量検出用画素の欠陥を精度よく検出することが可能となる。
また、前記放射線撮影用画素及び前記放射線照射量検出用画素をそれぞれサブピクセルとして1画素が構成されている場合には、前記判定手段が、1画素を構成する前記放射線撮影用画素の欠陥発生状況に基づいて、同一画素中の前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定するようにしてもよい。すなわち、1画素中の放射線画像撮影用画素が欠陥である場合には、同じ画素中の放射線照射量検出用画素についても欠陥となる可能性が高いので、欠陥と判定するようにしてもよい。
また、前記判定手段は、周辺の前記放射線画像用画素に欠陥がない場合に、前記放射線照射量検出用画素で撮影された画素の値を周辺の前記放射線画像用画素の値から予測し、予測した値及び前記放射線照射量検出用画素の値に基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定するようにしてもよい。
さらに、前記放射線画像撮影用画素及び前記放射線照射量検出用画素がそれぞれ接続された信号線を更に備える場合には、前記判定手段が、前記放射線照射量検出用画素と同一の前記信号線に接続され、かつ前記放射線照射量検出用画素の前後に読み出される前記放射線画像用画素の欠陥発生状況に基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定するようにしてもよい。
また、前記放射線画像撮影用画素は、照射された放射線に応じた電荷を発生するセンサ部、及び当該センサ部で発生された電荷を読み出して信号線へ出力するスイッチング素子を含み、前記放射線照射量検出用画素は、照射された放射線に応じた電荷を発生し、発生された電荷を前記信号線へ出力するセンサ部を含む構成としてもよい。
なお、本発明は、上述の放射線動画撮影装置と、被検体を介して前記放射線画像撮影装置に放射線を照射する放射線照射手段と、を備えた放射線画像撮影システムとしてもよい。
一方、本発明の放射線画像撮影装置の欠陥判定方法は、放射線画像を撮影するための複数の放射線画像撮影用画素と、放射線の照射量を検出するための放射線照射量検出用画素と、を備えた放射線画像撮影装置における、前記放射線照射量検出用画素の周辺の前記放射線画像用画素の欠陥発生状況を取得する取得ステップと、前記取得ステップの取得結果に基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する判定ステップと、を有する。
本発明の放射線画像撮影装置の欠陥判定方法によれば、放射線画像撮影装置の複数の放射線画像撮影用画素は、放射線画像を撮影するために用いられ、放射線照射量検出用画素は、放射線の照射量を検出するために用いられる。
取得ステップでは、放射線照射量検出用画素の周辺の放射線画像用画素の欠陥発生状況を取得する。
そして、判定ステップでは、取得ステップの取得結果に基づいて、放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する。例えば、鉛直上の異物等による欠陥の場合には、放射線照射量検出用画素の周辺の放射線画像撮影用画素も欠陥となる可能性が高いので、欠陥として判定することが可能である。これによって鉛直上の異物等による欠陥も検出可能でとなるので、放射線照射量検出用画素の欠陥を精度よく検出することが可能となる。
また、前記放射線撮影用画素及び前記放射線照射量検出用画素がそれぞれサブピクセルとされて1画素が構成されている場合には、前記判定ステップが、1画素を構成する前記放射線撮影用画素の欠陥発生状況に基づいて、同一画素中の前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定するようにしてもよい。すなわち、1画素中の放射線画像撮影用画素が欠陥である場合には、同じ画素中の放射線照射量検出用画素についても欠陥となる可能性が高いので、欠陥と判定するようにしてもよい。
また、前記判定ステップは、周辺の前記放射線画像用画素に欠陥がない場合に、前記放射線照射量検出用画素で撮影された画素の値を周辺の前記放射線画像用画素の値から予測し、予測した値と前記放射線照射量検出用画素の値とに基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定するようにしてもよい。
さらに、前記放射線画像撮影装置が、前記放射線画像撮影用画素及び前記放射線照射量検出用画素がそれぞれ接続された信号線を更に備える場合には、前記判定ステップが、前記放射線照射量検出用画素と同一の前記信号線に接続され、かつ前記放射線照射量検出用画素の前後に読み出される前記放射線画像用画素の欠陥発生状況に基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定するようにしてもよい。
なお、本発明は、コンピュータを、上述の放射線画像撮影装置における前記判定手段として機能させるための放射線画像撮影プログラムとしてもよい。
以上説明した如く本発明では、放射線照射量検出用画素の欠陥を精度よく検出可能にすることができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る放射線画像撮影システムの一例の概略構成を示す概略構成図である。 本実施の形態に係る電子カセッテの全体構成の一例を示す構成図である。 本実施の形態に係る放射線検出器の構成の一例を示す平面図である。 本実施の形態に係る放射線検出器の一例の線断面図である。 本実施の形態に係る放射線検出器の一例の線断面図である。 本実施の形態に係る放射線画像撮影装置の信号検出回路の概略構成の一例を示す概略構成図である。 本実施の形態の電子カセッテにおける制御部の構成例を示す機能ブロック図である。 (A)は1ライン上に複数の放射線照射量検出用画素が存在する図を示し、(B)は放射線照射量検出用画素の周辺の放射線画像撮影用画素が欠陥画素の場合を示す図である。 制御部で行われる放射線照射量検出用画素の欠陥画素検出処理の一例を示すフローチャートである。 第1変形例の放射線照射量検出用画素の欠陥判定方法を説明するための図である。 第1変形例の制御部で行われる放射線照射量検出用画素の欠陥画素検出処理の一例を示すフローチャートである。 (A)は第2変形例の画素構成を示す図であり、(B)は第2変形例の画素の回路構成を示す図であり、(C)は画素構成の変形例を示す図である。 第2変形例の制御部で行われる放射線照射量検出用画素の欠陥画素検出処理の一例を示すフローチャートである。
以下、各図面を参照して本実施の形態の一例について説明する。
まず、本実施の形態の放射線画像処理装置を備えた放射線画像撮影システム全体の概略構成について説明する。図1には、本実施の形態の放射線画像撮影システムの一例の全体構成の概略の概略構成図を示す。本実施の形態の放射線画像撮影システム10は、動画像としての放射線画像に加え、静止画像を撮影することが可能である。なお、本実施の形態において動画像とは、静止画像を高速に次々と表示して、動画像として認知させることをいい、静止画像を撮影し、電気信号に変換し、伝送して当該電気信号から静止画像を再生する、というプロセスを高速に繰り返すものである。従って、前記「高速」の度合いによって、予め定められた時間内に同一領域(一部または全部)を複数回撮影し、かつ連続的に再生する、いわゆる「コマ送り」も動画像に包含されるものとする。また、本実施の形態の放射線画像撮影システム10は、電子カセッテ20自身が、放射線の照射開始(撮影開始)を検出する機能及び放射線の照射停止(撮影終了)を検出する機能を有している。
本実施の形態の放射線画像撮影システム10は、コンソール16を介して外部のシステム(例えば、RIS:Radiology INformation System:放射線情報システム)から入力された指示(撮影メニュー)に基づいて、医師や放射線技師等の操作により放射線画像の撮影を行う機能を有するものである。
また、本実施の形態の放射線画像撮影システム10は、撮影された放射線画像をコンソール16のディスプレイ50や放射線画像読影装置18に表示させることにより、医師や放射線技師等に放射線画像を読影させる機能を有するものである。
本実施の形態の放射線画像撮影システム10は、放射線発生装置12、放射線画像処理装置14、コンソール16、記憶部17、放射線画像読影装置18、及び電子カセッテ20を備えている。
放射線発生装置12は、電源22、放射線照射制御部23、及び高電圧発生装置24を備えている。放射線照射制御部23は、放射線画像処理装置14の放射線制御部62の制御に基づいて放射線照射源25から放射線Xを撮影台32上の被検者30の撮影対象部位に照射させる機能を有している。本実施の形態の放射線照射制御部23は、電源22から供給された電流を高電圧発生装置24に供給し、高電圧発生装置24により発生させた高電圧を放射線照射源25に供給し、放射線Xを発生させている。なお、電源22は、交流電源及び直流電源のいずれであってもよい。また、高電圧発生装置24は、単相変圧器方式、三相変圧器方式、インバータ方式、及びコンデンサ方式のいずれであってもよい。また、図1では、据え付け型の放射線発生装置12を示しているがこれに限らず、放射線発生装置12は、モバイル形式であってもよい。
被検者30を透過した放射線Xは、撮影台32内部の保持部34に保持された電子カセッテ20に照射される。電子カセッテ20は、被検者30を透過した放射線Xの線量に応じた電荷を発生し、発生した電荷量に基づいて放射線画像を示す画像情報を生成して出力する機能を有するものである。本実施の形態の電子カセッテ20は、放射線検出器26を備えて構成されている。なお、本実施の形態において「線量」とは、放射線強度のことをいい、例えば、単位時間当たりに所定の管電圧と所定の管電流にて照射する放射線のことをいう。
本実施の形態では、電子カセッテ20により出力された放射線画像を示す画像情報は、放射線画像処理装置14を介してコンソール16に入力される。本実施の形態のコンソール16は、無線通信(LAN:Local Area Network)等を介して外部システム(RIS)等から取得した撮影メニューや各種情報等を用いて、放射線発生装置12及び電子カセッテ20の制御を行う機能を有している。また、本実施の形態のコンソール16は、放射線画像処理装置14との間で放射線画像の画像情報を含む各種情報の送受信を行う機能と共に、電子カセッテ20との間で各種情報の送受信を行う機能を有している。
本実施の形態のコンソール16は、サーバー・コンピュータとして構成されており、制御部49、ディスプレイドライバ48、ディスプレイ50、操作入力検出部52、操作パネル54、I/O部56、I/F部57、及びI/F部58を備えて構成されている。
制御部49は、コンソール16全体の動作を制御する機能を有しており、CPU、ROM、RAM、及びHDDを備えている。CPUは、コンソール16全体の動作を制御する機能を有しており、ROMには、CPUで使用される制御プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されている。RAMは、各種データを一時的に記憶する機能を有しており、HDD(ハードディスク・ドライブ)は、各種データを記憶して保持する機能を有している。
ディスプレイドライバ48は、ディスプレイ50への各種情報の表示を制御する機能を有している。本実施の形態のディスプレイ50は、撮影メニューや撮影された放射線画像等を表示する機能を有している。操作入力検出部52は、操作パネル54に対する操作状態を検出する機能を有している。操作パネル54は、放射線画像の撮影に関する操作指示を、医師や放射線技師等が入力するためのものである。本実施の形態では操作パネル54は、例えば、タッチパネル、タッチペン、複数のキー、及びマウス等を含んで構成されている。なお、タッチパネルとして構成する場合は、ディスプレイ50と同一として構成してもよい。
また、I/O部56及びI/F部58は、無線通信により、放射線画像処理装置14及び放射線発生装置24との間で各種情報の送受信を行うと共に、電子カセッテ20との間で画像情報等の各種情報の送受信を行う機能を有している。また、I/F部57は、RISとの間で、各種情報の送受信を行う機能を有している。
制御部49、ディスプレイドライバ48、操作入力検出部52、I/F部58、及びI/O部56は、システムバスやコントロールバス等のバス59を介して相互に情報等の授受が可能に接続されている。従って、制御部49は、ディスプレイドライバ48を介したディスプレイ50への各種情報の表示の制御、並びに、I/F部58を介した放射線発生装置12及び電子カセッテ20との各種情報の送受信の制御を各々行うことができる。
本実施の形態の放射線画像処理装置14は、コンソール16からの指示に基づいて、放射線発生装置12及び電子カセッテ20を制御する機能を有すると共に、電子カセッテ20から受信した放射線画像の記憶部17への記憶、並びにコンソール16のディスプレイ50や放射線画像読影装置18への表示を制御する機能を有するものである。
また、本実施の形態の放射線画像処理装置14は、システム制御部60、放射線制御部62、パネル制御部64、画像処理制御部66、及びI/F部68を備えている。
システム制御部60は、放射線画像処理装置14全体を制御する機能を有すると共に、放射線画像撮影システム10を制御する機能を有している。システム制御部60は、CPU、ROM、RAM、及びHDDを備えている。CPUは、放射線画像処理装置14全体及び放射線画像撮影システム10の動作を制御する機能を有しており、ROMには、CPUで使用される制御プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されている。RAMは、各種データを一時的に記憶する機能を有しており、HDDは、各種データを記憶して保持する機能を有している。放射線制御部62は、コンソール16の指示等に基づいて、放射線発生装置12の放射線照射制御部23を制御する機能を有している。パネル制御部64は、コンソール16の指示等に基づいて、電子カセッテ20を制御する機能を有している。画像処理制御部66は、放射線画像に対して各種画像処理を施す機能を有している。
システム制御部60、放射線制御部62、パネル制御部64、及び画像処理制御部66は、システムバスやコントロールバス等のバス69を介して相互に情報等の授受が可能に接続されている。
本実施の形態の記憶部17は、撮影された放射線画像及び当該放射線画像に関係する情報を記憶する機能を有するものである。記憶部17としては、例えば、HDD等が挙げられる。
また、本実施の形態の放射線画像読影装置18は、撮影された放射線画像を読影者が読影するための機能を有する装置であり、特に限定されないが、いわゆる、読影ビューワやコンソール等が挙げられる。本実施の形態の放射線画像読影装置18は、パーソナル・コンピュータとして構成されており、コンソール16や放射線画像処理装置14と同様に、CPU、ROM、RAM、HDD、ディスプレイドライバ、ディスプレイ40、操作入力検出部、操作パネル42、I/O部、及びI/F部を備えて構成されている。なお、図1では、記載が煩雑になるのを避けるため、これらの構成のうち、ディスプレイ40及び操作パネル42のみを示し、その他の記載を省略している。
次に、本実施の形態の電子カセッテ20の概略構成について説明する。図2に、本実施の形態の電子カセッテ20の一例の概略構成図を示す。本実施の形態では、X線等の放射線を一旦光に変換し、変換した光を電荷に変換する間接変換方式の放射線検出器26に本発明を適用した場合について説明する。本実施の形態では、電子カセッテ20は、間接変換方式の放射線検出器26を備えて構成されている。なお、図2では、放射線を光に変換するシンチレータの記載は省略している。
本実施の形態の電子カセッテ20は、放射線検出器26に対する放射線Xの照射が開始されたときに当該照射開始を検知して放射線画像の撮影を開始する等、放射線画像の撮影動作を制御する同期制御処理を行う。また、電子カセッテ20は、放射線検出器26に対する放射線Xの照射量を検出して累積照射量に基づいて放射線画像の撮影を終了させる等、放射線画像の撮影動作を制御するAEC(Automatic Exposure Control)制御処理を行う。
放射線検出器26には、光を受けて電荷を発生し、発生した電荷を蓄積するセンサ部103と、センサ部103に蓄積された電荷を読み出すためのスイッチング素子であるTFTスイッチ74と、を含んで構成される画素100が複数、マトリックス状に配置されている。本実施の形態では、シンチレータによって変換された光が照射されることにより、センサ部103が、電荷が発生する。
各画素100は、一方向(図2のゲート配線方向)及び当該ゲート配線方向に対する交差方向(図2の信号配線方向)にマトリクス状に複数配置されている。図2では、画素100の配列を簡略化して示しているが、例えば、画素100はゲート配線方向及び信号配線方向に1024個×1024個配置されている。
本実施の形態では、複数の画素100のうち、放射線画像撮影用画素100Aと放射線照射量検出用画素100Bが予め定められている。図2では、放射線照射量検出用画素100Bを破線で囲んでいる。放射線画像撮影用画素100Aは、放射線Xを検出して放射線Xが示す画像を生成するために用いられる。放射線照射量検出用画素100Bは、放射線Xの照射開始や停止等を検出するための放射線Xの検知に用いられる画素であり、TFTスイッチ74のオン/オフに関わらず、電荷の蓄積期間であっても、電荷を出力する画素であり、本実施の形態では、TFTスイッチ74のソースとドレインを短絡している。
また、放射線検出器26には、基板71(図4参照)上に、TFTスイッチ74をオン/オフするための複数のゲート配線101と、上記センサ部103に蓄積された電荷を読み出すための複数の信号配線73と、が互いに交差して設けられている。本実施の形態では、一方向の各画素列に信号配線73が1本ずつ設けられ、交差方向の各画素列にゲート配線101が1本ずつ設けられており、例えば、画素100がゲート配線方向及び信号配線方向に1024個×1024個配置されている場合、信号配線73及びゲート配線101は1024本ずつ設けられている。
さらに、放射線検出器26には、各信号配線73と並列に共通電極配線95が設けられている。共通電極配線95は、一端及び他端が並列に接続されており、一端が所定のバイアス電圧を供給するバイアス電源110に接続されている。センサ部103は共通電極配線95に接続されており、共通電極配線95を介してバイアス電圧が印加されている。
ゲート配線101には、各TFTスイッチ74をスイッチングするためのスキャン信号が流れる。このようにスキャン信号が各ゲート配線101に流れることによって、各TFTスイッチ74がスイッチングされる。
信号配線73には、各画素100のTFTスイッチ74のスイッチング状態に応じて、各画素100に蓄積された電荷に応じた電気信号が流れる。より具体的には、各信号配線73には、当該信号配線73に接続された画素100の何れかのTFTスイッチ74がオンされることにより蓄積された電荷量に応じた電気信号が流れる。
各信号配線73には、各信号配線73に流れ出した電気信号を検出する信号検出回路105が接続されている。また、各ゲート配線101には、各ゲート配線101にTFTスイッチ74をオン/オフするためのスキャン信号を出力するスキャン信号制御回路104が接続されている。図2では、信号検出回路105及びスキャン信号制御回路104を1つに簡略化して示しているが、例えば、信号検出回路105及びスキャン信号制御回路104を複数設けて所定本(例えば、256本)毎に信号配線73又はゲート配線101を接続する。例えば、信号配線73及びゲート配線101が1024本ずつ設けられている場合、スキャン信号制御回路104を4個設けて256本ずつゲート配線101を接続し、信号検出回路105も4個設けて256本ずつ信号配線73を接続する。
信号検出回路105は、各信号配線73毎に、入力される電気信号を増幅する増幅回路120(図6参照)を内蔵している。信号検出回路105では、各信号配線73より入力される電気信号を増幅回路により増幅し、ADC(アナログ・デジタル変換器)によりデジタル信号へ変換する(詳細後述)。
この信号検出回路105及びスキャン信号制御回路104には、信号検出回路105において変換されたデジタル信号に対してノイズ除去などの所定の処理を施すとともに、信号検出回路105に対して信号検出のタイミングを示す制御信号を出力し、スキャン信号制御回路104に対してスキャン信号の出力のタイミングを示す制御信号を出力する制御部106が接続されている。
本実施の形態の制御部106は、マイクロコンピュータによって構成されており、CPU(中央処理装置)、ROMおよびRAM、フラッシュメモリ等からなる不揮発性の記憶部を備えている。制御部106は、ROMに記憶されたプログラムをCPUで実行することにより、放射線画像の撮影のための制御を行う。また、制御部106は、上記所定の処理が施された画像データに対して、各放射線照射量検出用画素100Bの画像データを補間する処理(補間処理)を行って、照射された放射線Xが示す画像を生成する。すなわち、制御部106は、各放射線照射量検出用画素100Bの画像データを、上記所定の処理が施された画像データに基づいて補間することで、照射された放射線Xが示す画像を生成する。
図3には、本実施形態に係る間接変換方式の放射線検出器26の構造を示す平面図が示されており、図4には、図3の放射線画像撮影用画素100AのA−A線断面図が示されており、図5には、図3の放射線照射量検出用画素100BのB−B線断面図が示されている。 図4に示すように、放射線検出器26の画素100Aは、無アルカリガラス等からなる絶縁性の基板71上に、ゲート配線101(図3参照)、ゲート電極72が形成されており、ゲート配線101とゲート電極72は接続されている(図3参照)。このゲート配線101、ゲート電極72が形成された配線層(以下、この配線層を「第1信号配線層」ともいう)は、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜を用いて形成されているが、これらに限定されるものではない。
この第1信号配線層上には、一面に絶縁膜85が形成されており、ゲート電極72上に位置する部位がTFTスイッチ74におけるゲート絶縁膜として作用する。この絶縁膜85は、例えば、SiN等からなっており、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)成膜により形成される。
絶縁膜85上のゲート電極72上には、半導体活性層78が島状に形成されている。この半導体活性層78は、TFTスイッチ74のチャネル部であり、例えば、アモルファスシリコン膜からなる。
これらの上層には、ソース電極79、及びドレイン電極83が形成されている。このソース電極79及びドレイン電極83が形成された配線層には、ソース電極79、ドレイン電極83とともに、信号配線73が形成されている。ソース電極79は信号配線73に接続されている(図3参照)。ソース電極79、ドレイン電極83、及び信号配線73が形成された配線層(以下、この配線層を「第2信号配線層」ともいう)は、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜が用いて形成されるが、これらに限定されるものではない。当該ソース電極79及びドレイン電極83と半導体活性層78との間には不純物添加アモルファスシリコン等による不純物添加半導体層(図示省略)が形成されている。これらによりスイッチング用のTFTスイッチ74が構成される。なお、TFTスイッチ74は後述する下部電極81により収集、蓄積される電荷の極性によってソース電極79とドレイン電極83が逆となる。
これら第2信号配線層を覆い、基板71上の画素100が設けられた領域のほぼ全面(ほぼ全領域)には、TFTスイッチ74や信号配線73を保護するために、TFT保護膜層98が形成されている。このTFT保護膜層98は、例えば、SiN等からなっており、例えば、CVD成膜により形成される。
このTFT保護膜層98上には、塗布型の層間絶縁膜82が形成されている。この層間絶縁膜82は、低誘電率(比誘電率εr=2〜4)の感光性の有機材料(例えば、ポジ型感光性アクリル系樹脂:メタクリル酸とグリシジルメタクリレートとの共重合体からなるベースポリマーに、ナフトキノンジアジド系ポジ型感光剤を混合した材料など)により1〜4μmの膜厚で形成されている。
本実施の形態の放射線検出器26では、この層間絶縁膜82によって層間絶縁膜82上層と下層に配置される金属間の容量を低く抑えている。また、一般的にこのような材料は平坦化膜としての機能も有しており、下層の段差が平坦化される効果も有する。本実施の形態の放射線検出器26では、この層間絶縁膜82及びTFT保護膜層98のドレイン電極83と対向する位置にコンタクトホール87が形成されている。
層間絶縁膜82上には、コンタクトホール87を埋めつつ、画素領域を覆うようにセンサ部103の下部電極81が形成されており、この下部電極81は、TFTスイッチ74のドレイン電極83と接続されている。この下部電極81は、後述する半導体層91が1μm前後と厚い場合には導電性があれば材料に制限がほとんどない。このため、Al系材料、ITO等導電性の金属を用いて形成すれば問題ない。
一方、半導体層91の膜厚が薄い場合(0.2〜0.5μm前後)、半導体層91で光が吸収が十分でないため、TFTスイッチ74への光照射によるリーク電流の増加を防ぐため、遮光性メタルを主体とする合金、若しくは積層膜とすることが好ましい。
下部電極81上には、フォトダイオードとして機能する半導体層91が形成されている。本実施の形態では、半導体層91として、n+層、i層、p+層(n+アモルファスシリコン、アモルファスシリコン、p+アモルファスシリコン)を積層したPIN構造のフォトダイオードを採用しており、下層からn+層21A、i層21B、p+層21Cを順に積層して形成する。i層21Bは、光が照射されることにより電荷(一対の自由電子と自由正孔)が発生する。n+層21A及びp+層21Cは、コンタクト層として機能し、下部電極81及び後述する上部電極92とi層21Bをと電気的に接続する。
各半導体層91上には、それぞれ個別に上部電極92が形成されている。この上部電極92には、例えば、ITOやIZO(酸化亜鉛インジウム)などの光透過性の高い材料を用いている。本実施の形態に係る放射線検出器26では、上部電極92や半導体層91、下部電極81を含んでセンサ部103が構成されている。
層間絶縁膜82、半導体層91及び上部電極92上には、上部電極92に対応する一部で開口97Aを持ち、各半導体層91を覆うように、塗布型の層間絶縁膜93が形成されている。
この層間絶縁膜93上には、共通電極配線95がAl若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした合金あるいは積層膜で形成されている。共通電極配線95は、開口97A付近にコンタクトパッド97が形成され、層間絶縁膜93の開口97Aを介して上部電極92と電気的に接続される。
一方、図5に示すように、放射線検出器26の放射線照射量検出用画素100Bでは、ソース電極79とドレイン電極83とが接触するようにTFTスイッチ74が形成されている。すなわち、画素100Bでは、TFTスイッチ74のソースとドレインが短絡している。これにより、画素100Bでは、下部電極81に収集された電荷がTFTスイッチ74のスイッチング状態にかかわらず信号配線73に流れ出す。
このように形成された放射線検出器26には、必要に応じてさらに光吸収性の低い絶縁性の材料により保護膜が形成されて、その表面に光吸収性の低い接着樹脂を用いて放射線変換層であるシンチレータが貼り付けられる。または、真空蒸着法により、シンチレータが形成される。シンチレータとしては、吸収可能な波長領域の光を発生できるような、比較的広範囲の波長領域を有した蛍光を発生するシンチレータが望ましい。このようなシンチレータとしては、CsI:Na、CaWO、YTaO:Nb、BaFX:Eu(XはBrまたはCl)、または、LaOBr:Tm、及びGOS等がある。具体的には、放射線XとしてX線を用いて撮像する場合、ヨウ化セシウム(CsI)を含むものが好ましく、X線照射時の発光スペクトルが420nm〜700nmにあるCsI:Tl(タリウムが添加されたヨウ化セシウム)やCsI:Naを用いることが特に好ましい。なお、CsI:Tlの可視光域における発光ピーク波長は565nmである。また、シンチレータとしてCsIを含むシンチレータを用いる場合、真空蒸着法で短冊状の柱状結晶構造として形成したものを用いることが好ましい。
放射線検出器26は、図4に示すように、半導体層91が形成された側から放射線Xが照射されて、当該放射線Xの入射面の裏面側に設けられたTFT基板により放射線画像を読み取る、いわゆる裏面読取方式(PSS(Pentration Side Sampling)方式)とされた場合、半導体層91上に設けられたシンチレータの同図上面側でより強く発光する。一方、TFT基板側から放射線Xが照射されて、当該放射線Xの入射面の表面側に設けられたTFT基板により放射線画像を読み取る、いわゆる表面読取方式(ISS(Irradiation Side Sampling)方式)とされた場合、TFT基板を透過した放射線Xがシンチレータに入射してシンチレータのTFT基板側がより強く発光する。TFT基板に設けられた各画素100のセンサ部103には、シンチレータで発生した光により電荷が発生する。このため、放射線検出器26は、表面読取方式とされた場合の方が裏面読取方式とされた場合よりもTFT基板に対するシンチレータの発光位置が近いため、撮影によって得られる放射線画像の分解能が高い。
なお、放射線検出器26は、図3〜図5に示したものに限らず、種々の変形が可能である。例えば、裏面読取方式の場合、放射線Xが到達する可能性が低いため、上述のものに代えて、放射線Xに対する耐性が低い、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の他の撮影素子とTFTとを組み合わせてもよい。また、TFTのスキャン信号に相当するシフトパルスにより電荷をシフトしながら転送するCCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサに置き換えるようにしてもよい。
また例えば、フレキシブル基板を用いたものでもよい。フレキシブル基板としては、近年開発されたフロート法による超薄板ガラスを基材として用いたものを適用することが、放射線Xの透過率を向上させるうえで好ましい。なお、この際に適用できる超薄板ガラスについては、例えば、「旭硝子株式会社、"フロート法による世界最薄0.1ミリ厚の超薄板ガラスの開発に成功"、[online]、[平成23年8月20日検索]、インターネット<URL:http://www.agc.com/news/2011/0516.pdf>」に開示されている。
次に、本実施の形態の信号検出回路105の概略構成について説明する。図6は、本実施の形態の信号検出回路105の一例の概略構成図である。本実施の形態の信号検出回路105は、増幅回路120、及びADC(アナログ・デジタル変換器)124を備えて構成されている。なお、図6では、図示を省略したが増幅回路120は、信号配線73毎に設けられている。すなわち、信号検出回路105は、放射線検出器26の信号配線73の数と同じ数の、複数の増幅回路120を備えて構成されている。
増幅回路120は、チャージアンプ回路で構成されており、オペアンプ等のアンプ122と、アンプ122に並列に接続されたコンデンサCと、アンプ122に並列に接続された電荷リセット用のスイッチSW1と、を備えて構成されている。
増幅回路120では、電荷リセット用のスイッチSW1がオフの状態で画素100のTFTスイッチ74により電荷(電気信号)が読み出され、コンデンサCにTFTスイッチ74により読み出された電荷が蓄積されて、蓄積される電荷量に応じてアンプ122から出力される電圧値が増加するようになっている。
また、制御部106は、電荷リセット用スイッチSW1に電荷リセット信号を印加して電荷リセット用のスイッチSW1のオン/オフを制御するようになっている。なお、電荷リセット用のスイッチSW1がオン状態とされると、アンプ122の入力側と出力側とが短絡され、コンデンサCの電荷が放電される。
ADC124は、S/H(サンプルホールド)スイッチSWがオン状態において、増幅回路120から入力されたアナログ信号である電気信号をデジタル信号に変換する機能を有するものである。ADC124は、デジタル信号に変換した電気信号(電荷情報)を制御部106に順次出力する。
なお、本実施の形態のADC124には、信号検出回路105に備えられた全ての増幅回路120から出力された電気信号が入力される。すなわち、本実施の形態の信号検出回路105は、増幅回路120(信号配線73)の数にかかわらず、1つのADC124を備えている。
本実施の形態では、外部(例えば、放射線画像処理装置14)からの制御信号を必要としないで放射線Xの照射に関する検出を行うように構成している。本実施の形態では、放射線照射量検出用画素100Bが接続された信号配線73(図2の場合、D2、D3の少なくとも一方、例えば、D2)の電気信号(電荷情報)を信号検出回路105の増幅回路120で検出してデジタル信号に変換する。本実施の形態では、制御部106が、信号検出回路105により変換されたデジタル信号を取得し、設定されているパラメータに基づいて、放射線Xの照射開始及び照射停止の検出を行うように構成している。なお、本実施の形態で電気信号の「検出」とは、電気信号をサンプリングすることを示している。
図7は、本実施の形態の電子カセッテ20における制御部106の構成例を示す機能ブロック図である。
制御部106は、CPU160、ROM161、RAM162、及び入出力部163を備えており、それぞれシステムバスやデータバス等のバスに接続されている。
CPU160は、電子カセッテ20全体の動作を制御する機能を有しており、ROM161には、CPU160で使用される各種プログラムが予め記憶されている。RAM162は、各種データを一時的に記憶する機能を有して、ROM161に記憶されたプログラム等を展開して記憶する機能を有している。
入出力部163には、ハードディスク(HDD)165、I/F部166、スキャン信号制御回路104、及び信号検出回路105が接続されている。
HDDは、各種データを記憶して保持する機能を有しており、I/F部166は、無線通信または有線通信により、放射線画像処理装置14やコンソール16等との間で撮影メニューや放射線画像の画像情報等を含む各種情報の送受信を行う機能を有している。
本実施の形態の制御部106は、各種プログラムを起動して、スキャン制御回路104及び信号検出回路105を制御して、放射線検出器26による撮影を行う。また、制御部106は、放射線照射量検出用画素100Bから出力された電気信号(電荷情報)を取得して、放射線の照射開始及び照射停止を検出する機能を有している。
ところで、上述のように構成された電子カセッテ20では、放射線照射量検出用画素100Bの欠陥を検出しにくい場合がある。
例えば、本実施の形態ように、TFTスイッチ74のソースとドレインを短絡した放射線照射量検出用画素100Bでは、図8(A)に示すように、1ライン(1本の信号配線73)上に複数(図8(A)では2つ)の放射線照射量検出用画素100Bが存在し、1ライン全ての放射線照射量検出用画素100Bの値が加算されて出力されるので、どの画素が欠陥なのか特定できない。また、放射線照射量検出用画素100Bの出力が放射線画像撮影用画素100Aの出力に比べて小さい場合には、S/N比の観点で欠陥判別が難しい。
さらに、別センサを用いた場合においても、センサのオフセット出力からセンサ単体の欠陥を検出することができても、他の要因で発生する欠陥(例えば、センサの鉛直上にある異物等)を検出することができない。
そこで、本実施の形態では、制御部106が、放射線照射量検出用画素100Bの周辺の放射線画像撮影用画素100Aの欠陥発生状況に基づいて、放射線照射量検出用画素100Bの欠陥を判定するようになっている。
具体的には、図8(B)に示すように、注目する放射線照射量検出用画素100Bの周辺の放射線画像撮影用画素100Aが欠陥画素の場合には、注目の放射線照射量検出用画素100Bも欠陥画素と判定するようになっている。これにより、鉛直上に異物があることによる欠陥等も検出することが可能となる。
なお、図8(B)の例では、放射線照射量検出用画素100Bの周辺の全て(8つ)の放射線画像撮影用画素が欠陥の場合に、注目の放射線照射量検出用画素100Bも欠陥として判定する例を示すが、周辺の放射線画像撮影用画素100Aの全てではなく、予め定めた数の周辺の放射線画像撮影用画素100Aが欠陥の場合に、放射線照射量検出用画素100Bが欠陥と判定するようにしてもよい。
続いて、本実施の形態に係わる電子カセッテ20の制御部106で行われる処理の一例について説明する。図9は、制御部106で行われる放射線照射量検出用画素の欠陥画素検出処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS100では、放射線画像撮影用画素100Aの欠陥検出が行われてステップS102へ移行する。放射線画像撮影用画素100Aの欠陥検出は、例えば、放射線を照射しない状態の放射線画像撮影用画素100Aの値を読み出して、他の画素と予め定めた値以上異なる値の画素を欠陥画素と判定するようにしてもよいし、予め定めた撮影条件で放射線を照射した場合の放射線画像撮影用画素100Aの値を読み出して、当該撮影条件に対する基準値に対して予め定めた閾値以上異なる値を出力する画素を欠陥画素と判定するようにしてもよいし、他の方法を適用して欠陥画素を判定するようにしてもよい。
ステップS102では、注目の放射線照射量検出用画素100Bの周囲の放射線画像撮影画素の欠陥結果が取得されてステップS104へ移行する。
ステップS104では、注目の放射線照射量検出用画素100Bが欠陥画素か否か判定される。該判定は、周囲全ての放射線画像撮影用画素100Aが欠陥画素か否かを判定してもよいし、周囲の放射線画像撮影用画素100Aのうち予め定めた数以上が欠陥画素か否かを判定するようにしてもよい。該判定が肯定された場合にはステップS106へ移行し、否定された場合にはステップS108へ移行する。
ステップS106では、注目の放射線照射量検出用画素100Bが欠陥画素に設定されてステップS108へ移行する。すなわち、本実施形態では、周辺の放射線画像撮影用画素100Aが欠陥画素であり、注目の放射線照射量検出用画素100Bも欠陥の可能性が高いため欠陥画素であると判定することにより、放射線検出器26の鉛直上の異物等による欠陥画素を検出することが可能となる。実際には欠陥画素ではないこともあり得るが、後処理(例えば、放射線が所定量に達した場合に照射を停止する等の後処理)の信頼性を向上することができる。
ステップS108では、全ての放射線照射量検出用画素100Bについて欠陥判定を終了したか否か判定され、該判定が否定された場合にはステップS110へ移行し、肯定されたところで、一連の放射線照射量検出用画素の欠陥画素検出処理を終了する。
ステップS110では、注目の放射線照射量検出用画素が変更されてステップS102に戻って上述の処理が繰り返される。
このように、本実施の形態では、放射線照射量検出用画素100Bの周辺の放射線画像撮影用画素100Aの欠陥発生状況に基づいて、放射線照射量検出用画素100Bの欠陥を判定することで、鉛直上に異物がある場合や、1ライン上に複数の放射線照射量検出用画素100Bの値が加算される場合でも、欠陥画素を検出することが可能となる。
なお、電子カセッテ20自身で放射線Xの照射開始や停止を検出するための構成及び方法は本実施の形態に限定されない。例えば、上記では、放射線照射量検出用画素100Bとして、ソースとドレインが短絡されたTFTスイッチ74を備えた画素について説明したが、これに限らない。例えば、ドレイン電極83の途中から接続配線を形成して信号配線73と接続するようにしてもよい。この場合も、TFTスイッチ74のソースとドレインは実質的に短絡していることとなる。またTFTスイッチ74のソースとドレインを短絡させる場合、ゲート電極72をゲート配線101から離して形成するようにしてもよい。また例えば、放射線照射量検出用画素100Bでは、接続配線82及びコンタクトホール87を介して、センサ部103と信号配線73とを接続することにより、ドレイン電極83とコンタクトホール87の間を電気的に切断してもよい。
また、本実施の形態では、放射線照射量検出用画素100BとしてTFTスイッチ74が短絡された画素を用いる場合について説明したが、放射線照射量検出用画素100Bは、特に限定されない。例えば、放射線画像撮影用画素100Aと同一構成として、TFTスイッチ74が短絡していない画素を放射線照射量検出用画素100Bとして用いてもよい。この場合、画素100BのTFTスイッチ74の制御は、画素100AのTFTスイッチ74の制御とは独立して制御される。また、この場合の画素100Bは、放射線検出器26の所定の画素100を用いてもよいし、放射線検出器26内の画素100とは異なる画素を設けてもよい。
さらに、上記処理(図9のフローチャートによる処理)によって放射線照射量検出用画素100Bの欠陥画素が検出された場合には、欠陥画素の欠陥数や欠陥画素の出力値のずれ量に応じて、電子カセッテ20を使用しないようにしてもよいし、隣接または近くの放射線照射量検出用画素の出力値を用いて補間するようにしてもよいし、関心領域を算出するときのみに使用するようにしてもよいし、検出した欠陥部分のラインやブロックを除いて線量(放射線の照射量)を算出するようにしてもよい。また、放射線画像撮影用画素100Aと同一構成の放射線照射量検出用画素100Bの場合には、放射線照射量検出用画素100Bの画素配置を変更して使用するようにしても良い。
次に、放射線照射量検出用画素100Bの欠陥判定に関する第1変形例について説明する。図11は、第1変形例の放射線照射量検出用画素の欠陥判定方法を説明するための図である。
上記の実施の形態では、放射線照射量検出用画素100Bの周囲として、放射線照射量検出用画素100Bに隣接する周りの8つの放射線画像撮影用画素100Aの欠陥の発生状況を用いたが、第1変形例では、図10に示すように、放射線照射量検出用画素100Bの同一ライン、かつ前後に読み出される正常な放射線画像撮影用画素100A(図10中の斜線画素の上下に位置するハッチングされた画素)の値に基づいて、放射線照射量検出用画素100Bの欠陥を判定するものである。
第1変形例では、注目の放射線照射量検出用画素100Bの前後に読み出される正常な放射線画像撮影用画素100Aの値から放射線照射量検出用画素100Bの値を予測して、予測結果と実際の放射線照射量検出用画素100Bの値とを比較する。これによって、複数の画素が加算されていても、予測値が予め定めた閾値以上外れる場合には、欠陥画素であることが分かるので、欠陥を判定することができる。
なお、第1変形例では、同一ライン上の放射線画像撮影用画素100Aを用いるものとするが、同一ラインでなくてもよい。また、放射線照射量検出用画素の値を予測する際には、放射線画像撮影用画素の読取ゲインの違いがある場合にはゲインの違いを考慮する必要がある。
また、第1変形例では、放射線照射量検出用画素100Bの同一ライン、かつ前後に読み出される正常な放射線画像撮影用画素100Aの値に基づいて、放射線照射量検出用画素100Bの欠陥を判定するが、上記の実施の形態と同様に、放射線照射量検出用画素100Bの同一ラインの前後に読み出される放射線画像撮影用画素100Aの欠陥発生状況に基づいて、放射線照射量検出用画素100Bの欠陥を判定するようにしてもよい。例えば、放射線照射量検出用画素100Bの同一ラインの前後に読み出される放射線画像撮影用画素100Aが共に欠陥画素である場合には、放射線照射量検出用画素100Bも欠陥であると判定したり、放射線照射量検出用画素100Bの同一ラインの前後に読み出される放射線画像撮影用画素100Aのうち前後のどちらかが欠陥の場合に、放射線照射量検出用画素100Bも欠陥であると判定してもよい。
ここで、第1変形例における電子カセッテ20の制御部106で行われる処理の一例について説明する。
図11は、第1変形例の制御部106で行われる放射線照射量検出用画素の欠陥画素検出処理の一例を示すフローチャートである。なお、上記の実施の形態と同一処理については同一符号を付して説明する。
ステップS100では、放射線画像撮影用画素100Aの欠陥検出が行われてステップS101へ移行する。放射線画像撮影用画素100Aの欠陥検出は、例えば、放射線を照射しない状態の放射線画像撮影用画素100Aの値を読み出して、他の画素と予め定めた値以上異なる値の画素を欠陥画素と判定するようにしてもよいし、予め定めた撮影条件で放射線を照射した場合の放射線画像撮影用画素100Aの値を読み出して、当該撮影条件に対する基準値に対して予め定めた閾値以上異なる値を出力する画素を欠陥画素と判定するようにしてもよいし、他の方法を適用して欠陥画素を判定するようにしてもよい。
ステップS101では、周囲の正常な放射線画像撮影用画素100A(第1変形例では、注目の放射線照射量検出用画素100Bの前後に読み出される放射線画像撮影用画素100A)の値から注目の放射線照射量検出用画素100Bの値を予測する処理が行われてステップS104へ移行する。当該処理は、ステップS100の放射線画像撮影用画素100Aの欠陥検出結果から、注目の放射線照射量検出画素100Bの前後に読み出される欠陥のない正常な放射線画像撮影用画素100Aがあるか否か判定し、正常な放射線画像撮影画素100Aがある場合に、正常な放射線画像撮影用画素100Aの値から注目の放射線照射量検出画素100Bの値を予測する。なお、正常な放射線画像撮影用画素がない場合には、注目の放射線照射量検出用画素100Bも欠陥と判断する。
ステップS104では、注目の放射線照射量検出用画素100Bが欠陥画素か否か判定される。該判定は、例えば、放射線画像撮影用画素100Aから予測した値と、実際の放射線照射量検出用画素100Bの値とが予め定めた閾値以上異なるか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップS106へ移行し、否定された場合にはステップS108へ移行する。
ステップS106では、注目の放射線照射量検出用画素100Bが欠陥画素に設定されてステップS108へ移行する。
ステップS108では、全ての放射線照射量検出用画素100Bについて欠陥判定を終了したか否か判定され、該判定が否定された場合にはステップS110へ移行し、肯定されたところで、一連の放射線照射量検出用画素の欠陥画素検出処理を終了する。
ステップS110では、注目の放射線照射量検出用画素が変更されてステップS102に戻って上述の処理が繰り返される。
続いて、放射線照射量検出用画素100Bの欠陥判定に関する第2変形例について説明する。図12(A)は第2変形例の画素構成を示す図であり、図12(B)は第2変形例の画素の回路構成を示す図であり、図12(C)は画素構成の変形例を示す図である。
上記の実施の形態では、放射線照射量検出用画素100Bの周囲として、放射線照射量検出用画素100Bに隣接する周りの8つの放射線画像撮影用画素100Aの欠陥の発生状況を用いたが、第2変形例では、サブピクセルとして放射線照射量検出用画素が構成される場合について説明する。
上記の実施の形態及び第1変形例では、放射線画像撮影用画素100Aと放射線照射量検出用画素100Bとが1画素としてそれぞれ存在したが、第2変形例の放射線検出器26は、1画素内に放射線画像撮影用画素100Aと放射線照射量検出用画素100Bとがそれぞれサブピクセルとして存在する。
すなわち、第2変形例では、図12(A)、(B)に示すように、放射線画像撮影用画素100Aと、放射線照射量検出用画素100Bとが一対のサブピクセルとして1画素が構成されている。また、第2変形例では、放射線照射量検出用画素100Bは、TFTスイッチ74を設けずにセンサ部103が信号配線73に直接接続された構成とされている。これにより、ダイレクトに各センサ部103の電荷を読み取ることができるので、TFTスイッチ74を介してセンサ部106と信号配線73を接続した場合と比較して、迅速に放射線照射量検出(AEC)を行うことができる。
なお、本変形例は、図12(C)に示すように、複数の放射線画像撮影用画素100Aに対して1つの放射線照射量検出用画素100Bをサブピクセルとして持つ構成としてもよい。
ここで、第2変形例における電子カセッテ20の制御部106で行われる処理の一例について説明する。
図13は、第2変形例の制御部106で行われる放射線照射量検出用画素の欠陥画素検出処理の一例を示すフローチャートである。なお、上記の実施の形態と同一処理については同一符号を付して説明する。
ステップS100では、放射線画像撮影用画素100Aの欠陥検出が行われてステップS103へ移行する。放射線画像撮影用画素100Aの欠陥検出は、例えば、放射線を照射しない状態の放射線画像撮影用画素100Aの値を読み出して、他の画素と予め定めた値以上異なる値の画素を欠陥画素と判定するようにしてもよいし、予め定めた撮影条件で放射線を照射した場合の放射線画像撮影用画素100Aの値を読み出して、当該撮影条件に対する基準値に対して予め定めた閾値以上異なる値を出力する画素を欠陥画素と判定するようにしてもよいし、他の方法を適用して欠陥画素を判定するようにしてもよい。
ステップS103では、注目の放射線照射量検出用画素100Bと対の放射線画像撮影用画素100Aの欠陥検出結果が取得されてステップS104へ移行する。すなわち、注目の放射線照射量検出用画素100Bと1画素を構成する放射線画像撮影用画素100Aの欠陥検出結果を取得する。
ステップS104では、注目の放射線照射量検出用画素100Bが欠陥画素か否か判定される。該判定は、注目の放射線照射量検出用画素100Bと1画素を構成する放射線画像撮影用画素100Aが欠陥画素か否か判定し、該判定が肯定された場合にはステップS106へ移行し、否定された場合にはステップS108へ移行する。すなわち、注目の放射線照射量検出用画素100Bと1画素を構成する放射線画像撮影用画素100Aが欠陥の場合には、同一画素であるため、放射線照射量検出用画素100Bも欠陥の可能性が高いので、周辺の放射線画像撮影用画素100Aから放射線照射量検出用画素100Bの欠陥を判定することが可能となる。
ステップS106では、注目の放射線照射量検出用画素100Bが欠陥画素に設定されてステップS108へ移行する。
ステップS108では、全ての放射線照射量検出用画素について欠陥判定を終了したか否か判定され、該判定が否定された場合にはステップS110へ移行し、肯定されたところで、一連の放射線照射量検出用画素の欠陥画素検出処理を終了する。
ステップS110では、注目の放射線照射量検出用画素が変更されてステップS102に戻って上述の処理が繰り返される。
なお、上記では、実施の形態及び各変形例を個別に説明したが、それぞれの放射線照射量検出用画素100Bの欠陥判定方法を組み合わせて欠陥判定を行うようにしてもよい。例えば、第1実施形態及び第1変形例の放射線照射量検出用画素の欠陥画素判定をそれぞれ行って両方の方法で欠陥画素と判定された場合に欠陥画素に設定するようにしてもよいし、何れかの方法で欠陥画素と判定された場合に欠陥画素に設定するようにしてもよい。また、第2変形例のような画素構成の場合には、実施の形態、第1変形例、及び第2変形例の放射線照射量検出用画素の欠陥画素判定をそれぞれ行って全ての方法で欠陥画素と判定された場合に欠陥画素に設定するようにしてもよいし、何れかの方法で欠陥画素と判定された場合に欠陥画素に設定するようにしてもよいし、或いは、2つ以上の方法で欠陥画素と判定された場合に欠陥画素に設定するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態及び各変形例では、変換した光を電荷に変換する間接変換方式の放射線検出器26に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されない。例えば、放射線を吸収して電荷に変換する光電変換層としてアモルファスセレン等の放射線Xを直接電荷に変換する材料を使用した直接変換方式の放射線検出器に本発明を適用してもよい。
その他、本実施の形態で説明した放射線画像撮影システム10、放射線発生装置12、電子カセッテ20、及び放射線検出器26等の構成、動作等は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
また、本実施の形態における放射線Xは、特に限定されるものではなく、X線やγ線等を適用することができる。
また、上記の実施の形態におけるフローチャートで示した処理は、プログラムとして各種記憶媒体に記憶して流通するようにしてもよい。
さらに、上記では、放射線照射量検出用画素の欠陥画素検出処理を制御部106で行う処理として説明したが、これに限るものではなく、例えば、放射線画像処理装置14で行う処理としてもよいし、コンソール16で行う処理としてもよい。
10 放射線画像撮影システム
12 放射線発生装置
14 放射線画像処理装置
16 コンソール
20 電子カセッテ
26 放射線検出器
100 画素
100A 放射線画像撮影用画素
100B 放射線照射量検出用画素
106 制御部

Claims (11)

  1. 放射線画像を撮影するための複数の放射線画像撮影用画素と、
    放射線の照射量を検出するための放射線照射量検出用画素と、
    前記放射線照射量検出用画素の周辺の前記放射線画像用画素の欠陥発生状況に基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する判定手段と、
    を備えた放射線画像撮影装置。
  2. 前記放射線撮影用画素及び前記放射線照射量検出用画素をそれぞれサブピクセルとして1画素が構成され、
    前記判定手段が、1画素を構成する前記放射線撮影用画素の欠陥発生状況に基づいて、同一画素中の前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する請求項1に記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記判定手段は、周辺の前記放射線画像用画素に欠陥がない場合に、前記放射線照射量検出用画素で撮影された画素の値を周辺の前記放射線画像用画素の値から予測し、予測した値及び前記放射線照射量検出用画素の画素値に基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する請求項1又は請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記放射線画像撮影用画素及び前記放射線照射量検出用画素がそれぞれ接続された信号線を更に備え、
    前記判定手段が、前記放射線照射量検出用画素と同一の前記信号線に接続され、かつ前記放射線照射量検出用画素の前後に読み出される前記放射線画像用画素の欠陥発生状況に基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する請求項1〜3の何れか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記放射線画像撮影用画素は、照射された放射線に応じた電荷を発生するセンサ部、及び当該センサ部で発生された電荷を読み出して信号線へ出力するスイッチング素子を含み、前記放射線照射量検出用画素は、照射された放射線に応じた電荷を発生し、発生された電荷を前記信号線へ出力するセンサ部を含む請求項1〜4の何れか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の放射線画像撮影装置と、
    被検体を介して前記放射線画像撮影装置に放射線を照射する放射線照射手段と、
    を備えた放射線画像撮影システム。
  7. 放射線画像を撮影するための複数の放射線画像撮影用画素と、放射線の照射量を検出するための放射線照射量検出用画素と、を備えた放射線画像撮影装置における、前記放射線照射量検出用画素の周辺の前記放射線画像用画素の欠陥発生状況を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップの取得結果に基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する判定ステップと、
    を有する放射線画像撮影装置の欠陥判定方法。
  8. 前記放射線撮影用画素及び前記放射線照射量検出用画素がそれぞれサブピクセルとされて1画素が構成され、
    前記判定ステップが、1画素を構成する前記放射線撮影用画素の欠陥発生状況に基づいて、同一画素中の前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する請求項7に記載の放射線画像撮影装置の欠陥判定方法。
  9. 前記判定ステップは、周辺の前記放射線画像用画素に欠陥がない場合に、前記放射線照射量検出用画素で撮影された画素の値を周辺の前記放射線画像用画素の値から予測し、予測した値と前記放射線照射量検出用画素の値とに基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する請求項7又は請求項8に記載の放射線画像撮影装置の欠陥判定方法。
  10. 前記放射線画像撮影装置が、前記放射線画像撮影用画素及び前記放射線照射量検出用画素がそれぞれ接続された信号線を更に備え、
    前記判定ステップが、前記放射線照射量検出用画素と同一の前記信号線に接続され、かつ前記放射線照射量検出用画素の前後に読み出される前記放射線画像用画素の欠陥発生状況に基づいて、前記放射線照射量検出用画素の欠陥を判定する請求項7〜9の何れか1項に記載の放射線画像撮影装置の欠陥判定方法。
  11. コンピュータを、請求項1〜5の何れか1項に記載の放射線画像撮影装置における前記判定手段として機能させるための放射線画像撮影プログラム。
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