JP2014064149A - Acoustic generator, acoustic generation apparatus, and electronic apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
開示の実施形態は、音響発生器、音響発生装置及び電子機器に関する。 Embodiments disclosed herein relate to a sound generator, a sound generation device, and an electronic apparatus.
従来、圧電スピーカに代表される音響発生器は、小型で薄型のスピーカとして利用できることが知られている。かかる音響発生器は、携帯電話機や薄型テレビなどをはじめとする電子機器に組み込まれるスピーカとして使用することができる。 Conventionally, it is known that an acoustic generator typified by a piezoelectric speaker can be used as a small and thin speaker. Such a sound generator can be used as a speaker incorporated in an electronic device such as a mobile phone or a thin television.
音響発生器としては、例えば、振動体と、該振動体に設けられた圧電振動素子とを備えたものがある(例えば特許文献1を参照)。これは、圧電振動素子によって振動体を振動させ、振動体の共振現象を利用して音を発生させる構成となっている。 As an acoustic generator, for example, there is one including a vibrating body and a piezoelectric vibrating element provided on the vibrating body (see, for example, Patent Document 1). This is a configuration in which a vibrating body is vibrated by a piezoelectric vibration element, and a sound is generated using a resonance phenomenon of the vibrating body.
実施形態の一態様は、例えば、機械的強度や音質といった品質をさらに向上させることができる音響発生器、音響発生装置及び電子機器を提供することを目的とする。 An object of one embodiment is to provide a sound generator, a sound generator, and an electronic device that can further improve quality such as mechanical strength and sound quality, for example.
実施形態の一態様に係る音響発生器は、振動体と、該振動体上に設けられた励振器と、を有し、前記励振器の稜線部および/または角部に、面取部を有する。 An acoustic generator according to an aspect of an embodiment includes a vibrating body and an exciter provided on the vibrating body, and has a chamfered portion at a ridge line portion and / or a corner portion of the exciter. .
実施形態の一態様の音響発生器によれば、励振器の稜線部および/または角部に、面取部を有することにより、品質をさらに向上させることができる。 According to the acoustic generator of one aspect of the embodiment, the quality can be further improved by having the chamfered portion at the ridge line portion and / or the corner portion of the exciter.
以下、添付図面を参照して、本願の開示する音響発生器、音響発生装置及び電子機器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。 Hereinafter, embodiments of a sound generator, a sound generation device, and an electronic device disclosed in the present application will be described in detail with reference to the accompanying drawings. In addition, this invention is not limited by embodiment shown below.
(第1の実施形態)
図1Aは、第1の実施形態に係る音響発生器1を振動体10の主面に垂直な方向から見た模式平面図、図1Bは、図1AのA−A’線断面図、図1Cは、図1AのB−B’線断面図である。なお、理解を容易にするために、図1B、図1Cにおいては、音響発生器1を上下方向にそれぞれ拡張し、デフォルメして示している。
(First embodiment)
1A is a schematic plan view of the
また、説明を分かりやすくするために、図1A、図1Bおよび図1Cには、便宜上、紙面上向きを正方向とし、紙面下向きを負方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。また、図1Aにおいては、被覆層50の図示を省略している。かかる直交座標系は、後述の説明に用いる他の図面でも示す場合がある。
1A, 1B, and 1C, for convenience, illustrate a three-dimensional orthogonal coordinate system including a Z-axis with the upward direction on the paper as a positive direction and the downward direction on the paper as a negative direction. ing. Moreover, in FIG. 1A, illustration of the
図1Aに示すように、第1の実施形態に係る音響発生器1は、振動体10と、励振器の一例である圧電振動素子20と、枠体30とを備える。かかる音響発生器1は、いわゆる圧電スピーカと呼ばれ、振動体10自体の共振現象を用いて音圧を発生させる。
As illustrated in FIG. 1A, the
振動体10は、樹脂、金属、紙などの種々の材料を用いて形成することができる。例えば、厚さ10〜200μm程度のポリエチレン、ポリイミド、ポリプロピレンなどの樹脂フィルムにより薄板状の振動体10を構成することができる。樹脂フィルムは金属板などに比べて弾性率および機械的なQ値の低い材料であるため、振動体10を樹脂フィルムにより構成することで、振動体10を大きな振幅で屈曲振動させ、音圧の周波数特性における共振ピークの幅を広く、高さを低くして共振ピークとディップ(共振ピーク間の谷間)との差を低減することができる。
The vibrating
圧電振動素子20は、バイモルフ型の積層型圧電振動素子である。例えば圧電振動素子20は、積層体21と、積層体21の上面および下面に形成された表面電極層22,23と、積層体21の内部電極層24の端面が露出する側面に形成された外部電極25,26とを備える。そして、外部電極25,26にはリード端子27a,27bが接続される。
The
積層体21は、セラミックスからなる4層の圧電体層28a,28b,28c,28dと、3層の内部電極層24とが交互に積層されて形成される。また、圧電振動素子20は、上面側および下面側の主面を矩形状としており、圧電体層28aと28b、圧電体層28cと28dは、それぞれ厚み方向に互いに異なる向きに分極されており、圧電体層28bと28cは同じ向きに分極されている。
The
したがって、リード端子27a,27bを介して圧電振動素子20に電圧が印加された場合、例えば圧電振動素子20の下面側、換言すれば振動体10側の圧電体層28c,28dは縮む一方、上面側の圧電体層28a,28bは伸びるように変形する。このように、圧電振動素子20の上面側の圧電体層28a,28bと下面側の圧電体層28c,28dとが、相反する伸縮挙動を示し、その結果、圧電振動素子20がバイモルフ型の屈曲振動をすることにより、振動体10に一定の振動を与えて音を発生させることができる。
Therefore, when a voltage is applied to the
このように、圧電振動素子20がバイモルフ型の積層型圧電振動素子であり、圧電振動素子20自体が単独で屈曲振動することから、振動体10の材質によらず、例えば柔らかい振動体10であっても強い振動を発生させることができ、少数の圧電振動素子20により充分な音圧を得ることができる。
As described above, the
ここで、圧電体層28a,28b,28c,28dを構成する材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、Bi層状化合物、タングステンブロンズ構造化合物などの非鉛系圧電体材料などの、従来から用いられている圧電セラミックスを用いることができる。
Here, as the material constituting the
また、内部電極層24の材料は、金属、例えば銀とパラジウムを主成分とする。なお、内部電極層24には圧電体層28a,28b,28c,28dを構成するセラミック成分を含有しても良く、これにより、圧電体層28a,28b,28c,28dと内部電極層24,24,24との熱膨張差による応力を低減した圧電振動素子20を得ることができる。
The material of the
また、リード端子27a,27bに接続する配線としては、圧電振動素子20の低背化を図るために、銅またはアルミニウムなどの金属箔を樹脂フィルムで挟んだフレキシブル配線を用いるのが好ましい。
Further, as the wiring connected to the
図1B,図1Cに示すように、圧電振動素子20は、その表面に、面取りされた面取部29を有する。以下、面取部29について、図2A,図2B,図3を用いて詳説する。
As shown in FIGS. 1B and 1C, the
図2Aは、図1Bの拡大図、図2Bは、図1Cの拡大図、図3は、第1の実施形態に係る音響発生器1を構成する圧電振動素子20の模式図である。なお、理解を容易にするために、図2A,図2B,図3においては、面取部の形状をデフォルメし、また、圧電振動素子20の断面構造を省略している。
2A is an enlarged view of FIG. 1B, FIG. 2B is an enlarged view of FIG. 1C, and FIG. 3 is a schematic diagram of the
図2A,図2B,図3に示すように、面取部29は、圧電振動素子20の下面20a1と、当該下面20a1に隣接する側面20a2,20a3,20a4,20a5との間に形成された各稜線部201,202,203,204および角部211,212,213,214を含む部分がすべて面取りされたような形状を有している。
As shown in FIGS. 2A, 2B and 3, the chamfered
圧電振動素子20が、振動方向(Z軸方向)に対しある所定の厚みL1を有するのに対し、面取部29では、その厚みが、形状に応じて厚みL1よりも小さくなる。つまり、圧電振動素子20は、その表面に面取部29を形成することで、その振動方向の厚みの分布に偏りが生じる。
The
振動源である圧電振動素子20は、その振動方向の厚みごとに共振点での位相がずれるので、圧電振動素子20自体の共振周波数にばらつきが生じる。このため、広い周波数領域にわたって振動体10の音圧の共振ピークの幅を広く、高さを低くすることができ、共振ピークとディップとの差を低減して音質を向上させることができる。
The
このように構成された圧電振動素子20は、図1B,図1Cに示すように、振動体10の一方の面10a(以下、上面10aと記載する)に接着層40を介して接着される。これら圧電振動素子20と振動体10との間の接着層40の厚みは、比較的薄く、例えば20μm以下とされる。このように、接着層40の厚みが20μm以下である場合、積層体21の振動を振動体10に伝達しやすくすることができる。
1B and 1C, the
接着層40は、例えばエポキシ系樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル系樹脂などの公知のものを使用できるが、これに限定されるものではない。また、接着層40に使用する樹脂の硬化方法としては、熱硬化、光硬化や嫌気性硬化などのいずれの方法を用いてもよい。
As the
図2A,図2Bに示すように、面取部29における接着層40の厚みは、面取部29により圧電振動素子20の下面20a1と振動体10との間における接着層40の厚みL2よりも厚くなる。
2A and 2B, the thickness of the
上述したように、面取部29は、振動体10と対向する圧電振動素子20の下面20a1の外周部分の稜線部201,202,203,204および角部211,212,213,214に形成されているため、第1の実施形態に係る音響発生器1では、面取部29が形成されていない場合と比較して、振動体10が圧電振動素子20の屈曲振動に伴い圧電振動素子20の稜線部および角部から接着層40を介して受ける応力が緩和される。このため、振動体10の耐久性を向上させることができる。
As described above, the chamfered
また、このように、面取部29において相対的に厚みL2が厚い接着層40が介在することから、圧電振動素子20から振動体10へ伝わる振動エネルギーの損失の割合が変わるため、音圧の周波数特性における共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制でき、音質を向上させることができる。また、圧電振動素子20と振動体10との接着強度を向上させることができる。これにより、圧電振動素子20が振動体10から剥がれ難くなり、結果として音響発生器1の耐久性を向上させることができる。
Further, since the
また、本実施形態に係る音響発生器1では、面取部29は圧電振動素子20の下面20a1と各側面20a2,20a3,20a4および20a5との間の稜線部201,202,203,204および角部211,212,213,214のすべてにわたり形成されているが、必ずしもそのような構成とする必要はなく、稜線部201,202,203,204および/または角部211,212,213,214の少なくとも一部のみを面取りするように形成されても良い。
In the
また、上面20a6側の稜線部および/または角部を面取りするように形成されても良い。例えば、圧電振動素子20の下面20a1側および上面20a6側の両方に面取部29を設けると、平面方向における、圧電振動素子20の振動方向の厚みの分布にさらに偏りを生じさせることができ、共振ピークとディップとの差を低減して音質を向上させることができる。
Further, it may be formed so as to chamfer the ridge line portion and / or the corner portion on the upper surface 20a6 side. For example, if the
また、圧電振動素子20の稜線部または角部の複数の箇所に面取部29を設ける場合には、少なくとも一つが他と異なる形状を有するように面取部29を形成しても良い。面取部29の少なくとも一つが他の面取部29と異なる形状を有すると、圧電振動素子20の対称性が低下し、共振点での位相がずれる。したがって、振動体10に伝播する共振周波数にばらつきが生じるため、共振ピークとディップとの差を低減して音質を向上させることができる。
Further, when the
また、圧電振動素子20の稜線部または角部の複数の箇所に面取部29を設ける場合、複数個の面取部29は、互いに異なる形状としても良い。これにより、圧電振動素子20の対称性がさらに低下し、圧電振動素子20の共振周波数をさらに分散させることができ、共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を抑制することができる。
Further, when the
また、圧電振動素子20の稜線部または角部の複数の箇所に面取部29を設ける場合、圧電振動素子20の中心に対して互いに非対称な位置に配置されるようにしても良い。また、振動面に垂直な素子の対象軸に対して互いに非対称な位置に配置されるようにしても良い。いずれの構成によっても、共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制することができる。
Further, when the
また、面取部29の形成に当たり、角部の面取りを、稜線部の面取りよりも大きくしても良い。角部の面取りを大きくすると、平面方向、特に対角線方向において圧電振動素子20の振動方向の厚みの分布に違いが生じるので、共振点での位相がずれる。したがって、振動体10の共振周波数にさらにばらつきが生じるため、共振ピークとディップとの差を低減して音質を向上させることができる。
In forming the chamfered
また、本実施形態に係る音響発生器1では、面取部29は、表面電極層23および外部電極25,26を含む電極部分に形成されているが、例えば、積層体21の稜線部や角部に面取部29が形成されても良く、その場合、積層体21の面取部29が表面電極22、23や外部電極25、26で覆われていても良い。また、面取部29の形状は、いわゆるR面でもC面でも良い。
Moreover, in the
枠体30は、振動体10を保持して振動の固定端を形成する役割を担っている。例えば、図1Bおよび図1Cに示すように、共に矩形形状の上枠部材30aと下枠部材30bとを、上下に接合して枠体30を構成している。そして、上枠部材30aと下枠部材30bとの間に振動体10の外周部を挟み込み、所定の張力を付与した状態で固定している。したがって、長期間使用してもたわみなどの変形の少ない振動体10を備えた音響発生器1となる。
The
枠体30の厚みおよび材質は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、機械的強度および耐食性に優れているという理由から、例えば厚さ100〜1000μmのステンレス製の材料を用いる。
Although the thickness and material of the
なお、本実施形態に係る音響発生器1では、枠体30は上枠部材30aと下枠部材30bとで構成されておるが、片側だけであっても良い。すなわち、枠体30は、上枠部材30aまたは下枠部材30bのどちらか一方を備えていれば良い。
In the
また、音響発生器1においては、図1Bおよび図1Cに示すように、圧電振動素子20および振動体10の上面10aが、樹脂である被覆層50によって被覆される。具体的には、被覆層50は、枠体30の上枠部材30aの枠内に樹脂を流し込んで、圧電振動素子20などを被覆するように構成される。なお、図1Aでは、理解を容易にするため、被覆層50の図示を省略した。
In the
被覆層50を形成する樹脂は、例えばエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂やゴムなどであるが、これらは例示であって限定されるものではない。このように、圧電振動素子20を被覆層50で被覆することにより、適度なダンピング効果を誘発させることができ、共振現象の抑制と共に、共振ピークとディップとの差をより小さく抑えることができるため好ましい。さらに、圧電振動素子20を外部環境から保護することもできる。
The resin forming the
なお、本実施形態に係る音響発生器1では、振動体10の上面10a全てが被覆層50により被覆されるが、全てが被覆される必要はない。すなわち、音響発生器1は、圧電振動素子20と、この圧電振動素子20が設けられる振動体10の上面10aの少なくとも一部とが被覆層50により被覆されていればよい。
In the
また、図4に示すように、上述してきた構成の音響発生器1を、共鳴ボックス200に収容することにより音響発生装置2を構成することができる。共鳴ボックス200は、音響発生器1を収容する筐体であり、音響発生器1の発する音響を共鳴させて筐体面から音波として放射する。かかる音響発生装置2は、スピーカとして単独で用いることができる他、例えば、各種電子機器3へ好適に組み込むことが可能である。
Also, as shown in FIG. 4, the
上述してきたように、振動体10の共振を利用したスピーカでは不利であった音圧の周波数特性における共振ピークとディップとの差を低減させることができるため、本実施形態に係る音響発生器1は、携帯電話機や薄型テレビ、あるいはタブレット端末などの電子機器3へ好適に組み込むことが可能である。
As described above, since the difference between the resonance peak and the dip in the frequency characteristic of the sound pressure, which is disadvantageous in the speaker using the resonance of the vibrating
なお、音響発生器1が組み込まれる対象となりうる電子機器3としては、前述の携帯電話機や薄型テレビ、あるいはタブレット端末などに限らず、例えば、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、洗濯機などのように、従来、音質については重視されなかった家電製品も含まれる。
Note that the
ここで、上述した音響発生器1を備える電子機器3について、図5を参照しながら簡単に説明する。図5は、電子機器3のブロック図である。電子機器3は、上述してきた音響発生器1と、音響発生器1に接続された電子回路と、音響発生器1および電子回路を収容する筐体300とを備える。
Here, the
具体的には、図5に示すように、電子機器3は、制御回路301と、信号処理回路302と、入力装置としての無線回路303とを含む電子回路と、アンテナ304と、これらを収容する筐体300とを備える。なお、無線による入力装置を図5に図示しているが、通常の電気配線による信号入力としても当然設けることができる。
Specifically, as illustrated in FIG. 5, the
なお、ここでは、電子機器3が備える他の電子部材(例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカなどのデバイスや回路)については記載を省略した。また、図5では、1つの音響発生器1を例示したが、2つ以上の音響発生器1やその他の発信器を設けることもできる。
In addition, description was abbreviate | omitted here about the other electronic members (for example, devices and circuits, such as a display, a microphone, and a speaker) with which the
制御回路301は、信号処理回路302を介して無線回路303を含む電子機器3全体を制御する。音響発生器1への出力信号は、信号処理回路302から入力される。そして、制御回路301は、無線回路303へ入力された信号を、信号処理回路302を制御することによって音声信号Sを生成し、音響発生器1に対して出力する。
The control circuit 301 controls the entire
このようにして、図5に示す電子機器3は、小型かつ薄型である音響発生器1を組み込みながらも、共振ピークとディップとの差を低減して周波数変動を可及的に抑制し、周波数の低い低音領域をはじめ、高音領域においても、全体的に音質の向上を図ることができる。
In this way, the
なお、図5においては、音響出力デバイスとして音響発生器1を直接搭載した電子機器3を例示したが、音響出力デバイスとしては、例えば音響発生器1を筐体に収容した音響発生装置2を搭載した構成であってもよい。
In FIG. 5, the
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る音響発生器1において、特に圧電振動素子20と振動体10との接合部付近について説明するための、図1AのA−A’線拡大断面図である。
(Second Embodiment)
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view taken along line AA ′ of FIG. 1A for explaining the vicinity of the joint portion between the
本実施形態に係る音響発生器1は、振動体10と圧電振動素子20との間に、被覆部50の一部が介在する部位41(以下、被覆部介在部位41と記載する)を有する。これにより、振動体10と圧電振動素子20との接合強度が向上して圧電振動素子20の振動体10からの剥がれを抑制することができ、剥がれにより周波数特性が変動するのを抑制する。
The
接着層40は、圧電振動素子20の下面20a1のうち、中央付近と、これに対面する振動体10との間に位置するように形成される一方、振動体10の上面10aにおける圧電振動素子20の外周に沿った、面取部29が形成された部分には、形成されないように構成される。
The
被覆部介在部位41は、圧電振動素子20が被覆部50で被覆されるときに、上述した接着層40が形成されない部分、すなわち振動体10の上面10aにおける圧電振動素子20の外周に沿った、面取部29が形成された部分に、被覆部50となる樹脂が進入して充填されることで、形成される。
When the
このように、本実施形態に係る音響発生器1は、振動体10と圧電振動素子20との間に被覆部介在部位41を有するようにした、換言すれば、振動体10と圧電振動素子20との間に被覆部50の一部が入り込むようにしたので、いわゆるアンカー効果によって、振動体10と圧電振動素子20との接合強度が向上して圧電振動素子20の振動体10からの剥がれを抑制することができ、剥がれにより周波数特性が変動するのを抑制することができる。
As described above, the
また、振動により応力が発生しても、圧電振動素子20近傍における応力は比較的ヤング率の低い樹脂からなる被覆部介在部位41に集中し、比較的ヤング率の高い接着層40と被覆部介在部位41との界面で吸収されることにより、接着層40と圧電振動素子20および振動体10との接合や、振動体10と被覆部50との接合は維持され、剥がれにより周波数特性が変動するのを抑制することができる。
Further, even if stress is generated by vibration, the stress in the vicinity of the
なお、歪みの大きい圧電振動素子20の外周に沿った被覆部介在部位41が、より機械的損失の大きい樹脂により構成されていることにより、振動エネルギーの損失が大きくなり、広い周波数領域にわたって振動体10の共振周波数における音圧のピーク形状をなだらかにすることができ、音圧の周波数特性における共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制し、音質を向上させることもできる。
In addition, since the covering
なお、図6に示すように、本実施形態に係る被覆部介在部位41は、圧電振動素子20の外周全てに亘って配置されることが好ましく、そのために面取部29を、圧電振動素子20の下面20a1の外周すべてに亘って形成することが好ましいが、これに限定されるものではなく、例えば圧電振動素子20の外周のうち少なくとも一部、つまり圧電振動素子20の稜線部および角部の少なくとも一部に被覆部介在部位41を形成してもよい。
As shown in FIG. 6, the covering
例えば圧電振動素子20自体の振動による応力が集中し易い、平面視における圧電振動素子20の角部に被覆部介在部位41を配置すれば、上述したアンカー効果によって、振動体10と圧電振動素子20の角部との接合強度を向上させることができ、圧電振動素子20の振動体10からの剥がれを抑制することができる。
For example, if the covering
なお、上述したように、被覆部介在部位41は、振動体10と圧電振動素子20との間において、接着層40が形成されない部位に配置されることから、面取部29の形状のほか、接着層40の形状や厚みを変えるだけでも、被覆部介在部位41の形状や厚みを容易に変更することができる。
As described above, the covering
また、上述した実施形態では、圧電振動素子20および振動体10が被覆層50によって被覆されるようにしたが、これに限られるものではなく、被覆層50を備えない構成であってもよい。
In the above-described embodiment, the
また、上述した実施形態では、一つの圧電振動素子20を振動体10上に配置したものを例示したが、2個以上の圧電振動素子20を配置しても構わない。2個以上の圧電振動素子20を配置する場合、一部の圧電振動素子20に面取部29を設け、他の圧電振動素子20に面取部29を設けない構成としても良い。なお、圧電振動素子20が2個以上である場合、圧電振動素子20を振動体10の上面10a(または上面10aの反対側に位置する下面)の同一面上に配置しても、上面10aおよび下面の両面に配置してもよい。
Further, in the above-described embodiment, an example in which one
また、圧電振動素子20を平面視で矩形形状としたが、正方形であってもよい。また、振動体10の振動面の略中央に圧電振動素子20を配置したものを例示したが、振動体10の振動面中心から偏倚した位置に圧電振動素子20を配置しても構わない。
Further, although the
また、圧電振動素子20として、いわゆるバイモルフ型の積層型を例示したが、ユニモルフ型の圧電振動素子を用いることもできる。
Further, as the
なお、本実施形態では、励振器が圧電振動素子である場合を例に挙げて説明したが、励振器は圧電振動素子に限定されるものではなく、電気信号が入力されて屈曲振動し、振動体を共振させる機能を有しているものであれば良い。例えば、スピーカを振動させる励振器としてよく知られた電磁型の励振器などであっても構わない。なお、電磁型の励振器は、電気信号をコイルに流して薄い鉄板を振動させるようなものである。 In this embodiment, the case where the exciter is a piezoelectric vibration element has been described as an example. However, the exciter is not limited to the piezoelectric vibration element, and an electric signal is input to bend and vibrate. Any material having a function of resonating the body may be used. For example, an electromagnetic exciter well known as an exciter for vibrating a speaker may be used. The electromagnetic exciter is such that an electric signal is passed through a coil to vibrate a thin iron plate.
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。 Further effects and modifications can be easily derived by those skilled in the art. Thus, the broader aspects of the present invention are not limited to the specific details and representative embodiments shown and described above. Accordingly, various modifications can be made without departing from the spirit or scope of the general inventive concept as defined by the appended claims and their equivalents.
1 音響発生器
2 音響発生装置
3 電子機器
10 振動体
20 圧電振動素子(励振器)
29 面取部
30 枠体
40 接着層
50 被覆層
200 共鳴ボックス(筐体)
300 筐体
301 制御回路
302 信号処理回路
303 無線回路
304 アンテナ
DESCRIPTION OF
29
300 Housing 301 Control circuit 302
Claims (10)
該振動体上に設けられた励振器と、
を有し、
前記励振器の稜線部および/または角部に、面取部を有することを特徴とする音響発生器。 A vibrating body,
An exciter provided on the vibrator;
Have
A sound generator comprising a chamfered portion at a ridge line portion and / or a corner portion of the exciter.
前記接着層は、前記振動体と、前記励振器の前記振動体に対向する表面および該表面に隣接する前記面取部との間に設けられていることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の音響発生器。 The exciter is joined to the vibrator through an adhesive layer,
The adhesive layer is provided between the vibrating body, a surface of the exciter facing the vibrating body, and the chamfered portion adjacent to the surface. Item 2. The sound generator according to Item 1.
前記励振器の、前記振動体に対向する前記稜線部に前記面取部がそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の音響発生器。 A plurality of the chamfered portions;
The sound generator according to claim 1, wherein the chamfered portion is disposed at the ridge line portion of the exciter facing the vibrating body.
前記振動体と前記励振器との間に前記被覆部の一部が介在する部位を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の音響発生器。 A covering portion for covering the exciter;
The acoustic generator according to any one of claims 1 to 5, further comprising a portion where a part of the covering portion is interposed between the vibrating body and the exciter.
該音響発生器を収容する筐体と
を備えることを特徴とする音響発生装置。 The sound generator according to any one of claims 1 to 8,
A sound generation device comprising: a housing that houses the sound generator.
該音響発生器に接続された電子回路と、
該電子回路および前記音響発生器を収容する筐体と
を備え、
前記音響発生器から音響を発生させる機能を有することを特徴とする電子機器。 The sound generator according to any one of claims 1 to 8,
An electronic circuit connected to the acoustic generator;
A housing for housing the electronic circuit and the acoustic generator;
An electronic apparatus having a function of generating sound from the sound generator.
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JP2012207610A JP2014064149A (en) | 2012-09-20 | 2012-09-20 | Acoustic generator, acoustic generation apparatus, and electronic apparatus |
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- 2012-09-20 JP JP2012207610A patent/JP2014064149A/en active Pending
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