JP2014059486A - 熱転写プリントシート用粉砕トナー、熱転写プリントシート、及びそれらの製造方法 - Google Patents

熱転写プリントシート用粉砕トナー、熱転写プリントシート、及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】粘着剤を用いずに白地に画像を印刷対象物に熱溶融させて接着させることができるとともに、粉砕機にダメージを与えることがない熱転写プリントシート用粉砕トナー、それを用いて得た熱転写プリントシート、この熱転写プリントシートを用いて製造された熱転写プリント体、及びそれらの製造方法を提供すること。
【解決手段】熱転写プリントシート用粉砕トナーは、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮合させたユニットを含むポリエステル樹脂、及び新モース硬度が5以下である白色顔料を含む溶融混練物を粉砕してなることを特徴とする。熱転写プリントシートは、離型性表面を有する剥離性シートと、前記剥離性シート上に形成された、被転写媒体に熱転写可能なプリント画像と、前記プリント画像上に、前記粉砕トナーを転写及び定着してなる白色トナー層を具備することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、熱転写プリントシート用粉砕トナー、この粉砕トナーを用いて得た熱転写プリントシート、この熱転写プリントシートを用いて製造された熱転写プリント、及びそれらの製造方法に関する。
従来、裏糊の付いたラベルの作成方法がある。このラベルの作成方法は、裏面の接着剤が塗布されている面を剥離シートに剥離可能に貼りつけてあるラベル用紙に、絵柄を印刷して、刃型でラベル用紙を任意の形にカットする方法が一般的に行われている。
このようなラベルの作成方式は、ラベルを大量に作成する場合には、これといった支障はないが、作成するラベルの数量が少量の場合には、元来、絵柄を印刷する版と絵柄をカットする刃型の制作費用が高いため、結果的にラベルの単価が高くなってしまうという問題が発生する。
また、Tシャツ、トレーナー、作業服などの布製品や、木材、金属板などに、所望の画像やロゴマークなどの図案を印刷する方法としては、インクジェットプリンタを用いて図案を印刷対象物に直接印刷する方法や装置が提案されている。(例えば、特許文献1、2参照。)
また、熱転写プリンタにより衣類等の布地に直接プリントする装置や(特許文献3参照)、転写紙に画像を印刷した後、アイロン等により印刷媒体に画像を熱転写する方法や装置が提案されている。(例えば、特許文献4、5参照。)
特開平07−336466号公報 特開平08−207263号公報 特開平11−157139号公報 特開平05−077557号公報 特開平09−087980号公報 特開2007−283745号公報
しかしながら、インクジェットプリンタや熱転写プリンタによる直接印刷方法は(特許文献1,2,3)、同一形状のものを数多く作製する場合やサイズの大きいものを作製する場合には有効であるが、印刷対象物のサイズが小さく(例えば衣類くらい)、形状も異なるものを多品種少量ずつ作成する場合には、印刷対象物をプリンタに搬送する方法がそれぞれ異なり、作製に手間がかかる。
また、転写紙に画像を印刷した後、印刷対象物に熱転写する方法は(特許文献4)印刷対象物の形状を選ばない点では前述の方法の課題はないが、転写紙のサイズは定型(例えばA4判やA3判が多い)であるため、印刷対象物へ転写する形状を別途作製しなければならない。
特許文献5の方法は2枚の転写紙を用い形状も作製して印刷対象物へ熱転写する方法であり、それらの課題を解決した方法である。しかしながら、転写紙を2枚用い、熱転写作業を2回行う必要があるという面倒がある。また実際には作製サンプルごとに転写時の温度や押し当て圧力などが異なり、作業に技術を要する。
特許文献6においては、粘着剤層の上にトナー層をラベルの形状に現像することで現像処理のみでラベルの形状を作成している。しかし、表面に予め粘着剤が塗布されている剥離紙は高価であるだけでなく、現像処理の後にラベルの外郭より外の粘着剤の露出面に粘着性を消すための変質処理を施すという手数を要するので問題がある。
一方、トナーを用い、電子写真方式でメディアに直接画像を形成する方法が提案されている。この場合、メディアが着色物であると、白色トナーを用いて画像の下地を白色にすることで画像を際立たせる方法がしばしば用いられる。白色トナーは、通常、酸化チタンのような白色顔料を含有したものである。
しかし、酸化チタンは硬い材料であるため、粉砕法によりトナーを作製する場合、その硬さゆえに粉砕機にダメージを与えるという欠点がある。特に、メディアと画像との接着に用いるトナーは一般に粉砕性が悪く、その粉砕には液体窒素を使用した凍結粉砕が適しているが、凍結粉砕機はその特性上、硬い材料を粉砕する対策が行いにくく、特にダメージを受けやすい。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、粘着剤を用いずに白地に画像を印刷対象物に熱溶融させて接着させることができるとともに、粉砕機にダメージを与えることがない熱転写プリントシート用粉砕トナー、それを用いて得た熱転写プリントシート、この熱転写プリントシートを用いて製造された熱転写プリント体、及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮合させたユニットを含むポリエステル樹脂、及び新モース硬度が5以下である白色顔料を含む溶融混練物を粉砕してなることを特徴とする熱転写プリントシート用粉砕トナーを提供する。
このように構成される熱転写プリントシート用粉砕トナーにおいて、前記白色顔料として、タルク、カオリン、硫化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、及び酸化亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも1種を用いることができる。
また、前記脂肪族ジカルボン酸をコハク酸とし、前記脂肪族ジオールを1,4−ブタンジオールとすることができる。
本発明の第2の態様は、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮合させたユニットを含むポリエステル樹脂と、新モース硬度が5以下である白色顔料とを加熱しつつ溶融混練する工程、及び得られた溶融混練物を粉砕する工程を具備することを特徴とする熱転写プリントシート用粉砕トナーの製造方法を提供する。
本発明の第3の態様は、離型性表面を有する剥離性シートと、前記剥離性シート上に形成された、被転写媒体に熱転写可能なプリント画像と、前記プリント画像上に、請求項1〜3のいずれかに記載の粉砕トナーを転写及び定着してなる白色トナー層を具備することを特徴とする熱転写プリントシートを提供する。
本発明の第4の態様は、離型性表面を有する剥離性シートを供給する剥離性シート供給工程と、被転写媒体に熱転写プリントすべき画像を前記剥離性シートに転写する画像形成工程と、本発明の第1の態様に係る粉砕トナーを現像し、前記剥離性シートに転写された画像上に転写する白色トナー層形成工程と、前記剥離性シートに転写された前記画像及び前記白色トナー層を、加熱と加圧により定着してフィルム形状に定着する定着工程とを具備することを特徴とする熱転写プリントシートの製造方法を提供する。
本発明の第5の態様は、加熱プレス機を用い、本発明の第3の態様に係る熱転写プリントシートを被転写媒体に対し前記画像形成面を対向させて重ね合わせ、前記熱転写プリントシートの前記画像形成面の裏面から加熱および加圧し、冷却後に前記剥離性シートを引き剥がし、熱転写プリントシートの白色トナー層及び画像を被転写媒体に熱転写することを特徴とする熱転写プリント方法を提供する。
本発明によると、粘着剤を用いずに白地に画像を印刷対象物に熱溶融させて接着させることができるとともに、粉砕機にダメージを与えることがない熱転写プリントシート用粉砕トナー、それを用いて得た熱転写プリントシート、この熱転写プリントシートを用いて製造された熱転写プリント体、及びそれらの製造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る熱転写プリントシートを製造する方法を実施する熱転写プリントシート製造装置の内部構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る熱転写プリントシートを作成するための装置の制御装置を含む回路ブロック図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る熱転写プリントシートの製造工程を模式的に示す図、(d),(e)は被転写媒体に熱転写プリントシートのラベル画像を転写する工程と手順を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る熱転写プリントシート用粉砕トナーは、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮合させたユニットを含むポリエステル樹脂、及び新モース硬度が5以下である白色顔料を含む溶融混練物を粉砕してなることを特徴とする。
本発明者らの知見によると、熱転写プリントシート用粉砕トナーを構成する樹脂として、種々の材料を検討した結果、コハク酸と1,4−ブタンジオールの共重合体であるポリブチレンコハク酸を主要構成成分とするポリエステル樹脂を使用することで、形成したフィルムのフィルム特性が向上し、被転写体への定着時の軟化点も実用的に問題ない水準であるという大きな改善が見られた。
また、このようなポリエステル樹脂に、新モース硬度が5以下、特に1〜5である白色顔料を配合することにより、粉砕法により熱転写プリントシート用の白色トナーを作製する場合に、粉砕機にダメージを与えることがないという優れた効果が得られる。
電子写真方式でメディアに直接画像を形成する場合、メディアが着色物であると、白色トナーを用いて画像の下地を白色にすることで画像を際立たせる方法がしばしば用いられる。このような場合、白色熱転写プリントシートを効率よく作製するために、トナーに白色顔料を含有させるが、白色顔料として最も一般的に用いられる酸化チタン(ルチル型)は、新モース硬度が8〜8.5と高く、硬い材料であるため、粉砕法によりトナーを作製する場合、その硬さゆえに粉砕機にダメージを与えるという欠点がある。ラベルの基材となるトナーは一般に粉砕性が悪く、その粉砕には液体窒素を使用した凍結粉砕が適しているが、凍結粉砕機はその特性上、硬い材料を粉砕する対策が行いにくく、特にダメージを受けやすい。
本実施形態では、新モース硬度が5以下の硬度の低い白色顔料を用いているため、粉砕法により熱転写プリントシート用の白色トナーを作製する場合に、粉砕機にダメージを与えることがない。
新モース硬度が5以下である白色顔料としては、例えば、タルク、カオリン、硫化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、及び酸化亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも1種を挙げることができる。
タルクとは、滑石とも呼ばれるフィロケイ酸塩をいう。また、カオリンとは、カオリナイトのようなカオリン鉱物を主成分とする粘土である。
白色顔料の含有量は、粉砕トナーに対し、5〜60質量%であるのが好ましい。5質量%では、白色の外観が得にくく、60質量%を超えると、フィルムとしての物理的強度が悪化する傾向となる。
本実施形態に係る熱転写プリントシート用粉砕トナーにおいて、樹脂成分であるポリエステル樹脂は、下記式(1)により表されるような、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮合させた単一モノマーユニットを含むものとすることが出来る。
Figure 2014059486
また、樹脂成分であるポリエステル樹脂は、下記式(2)により表されるような複数種のユニットの共重合体を含むものであってもよい。
Figure 2014059486
以上説明した熱転写プリントシート用粉砕トナーは、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮合させたユニットを含むポリエステル樹脂と、新モース硬度が5以下である白色顔料とを加熱しつつ溶融混練する工程、及び得られた溶融混練物を粉砕する工程により製造することができる。
溶融混練物を粉砕は、低温下で行う、特に凍結粉砕であることが望ましい。凍結粉砕とは、ゴムのような弾性体であっても、これを脆化点以下に冷却すると衝撃に対して著しく脆くなる性質(低温脆性)があるため、この性質を利用して粉砕時の発熱を抑制して熱的変性を防止しながら粉砕を行う方法である。
本実施形態における粉砕温度は、サンプルのTg以下、本検討においてはー50℃以下であるのが好ましい。
凍結粉砕を行う凍結粉砕機として、例えば、リンレックスミル(ホソカワミクロン(株)製)を挙げることができる。
以上のようにして製造された熱転写プリントシート用粉砕トナーを用いて、熱転写プリントシートを製造することが出来る。即ち、離型性表面を有する剥離性シートを供給し、被転写媒体に熱転写プリントすべき画像を前記剥離性シートに転写し、熱転写プリントシート用粉砕トナーを現像し、前記剥離性シートに転写された画像上に転写して白色トナー層を形成し、前記剥離性シートに転写された前記画像及び前記白色トナー層を、加熱と加圧により定着してフィルム形状に定着することにより、熱転写プリントシートが製造される。
図1は、このような熱転写プリントシートを製造するための装置の内部構造を示す断面図である。図1に示すように、熱転写プリントシート製造装置1は、画像形成部2、再搬送ユニット3、及び給紙部4で構成されている。
上記の画像形成部2は、5個の画像形成ユニット5(5−1,5−2,5−3,5−4,5−5)を多段式に並設した構成からなる。
上記5個の画像形成ユニット5のうち用紙搬送方向上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット5−1,5−2及び5−3は、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成する。
上記3個の画像形成ユニット5−1,5−2,5−3に続く4番目の画像形成ユニット5−4は、ブラック(K)のモノクロ画像を形成する。これら4色のトナー画像は後述する剥離性シート(以下、用紙ともいう)に塗り重ねられてフルカラーの画像を形成する。
また、上記5個の画像形成ユニット5のうち用紙搬送方向最下流側(図の左端)の画像形成ユニット5−5は、詳しくは後述する白色顔料を含む熱可塑性樹脂からなる転写基材(T)がべた印字された白色トナー層を形成する。
上記の各画像形成ユニット5−1〜5−5は、現像ユニットに収容された現像剤の色や種類を除けば同じ構成である。したがって、以下、画像形成ユニット5−4を例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット5は、感光体ドラム6と、この感光体ドラム6の周面に沿って配設されたクリーナ7、帯電ローラ8、現像ユニット9、この現像ユニット9の下部側面の開口部に組み付けられている現像ローラ11を備えている。
感光体ドラム6の帯電ローラ8と現像ユニット9との間に位置する上面に近接して、本体装置側の光書込ヘッド12が配置されている。また、感光体ドラム6の下面に近接して搬送ベルト13が配設されている。そして、この搬送ベルト13を間に挟んで転写器14が感光体ドラム6の下面に向けて押圧されている。
搬送ベルト13は、導電性カーボン又はイオン伝導物質を含有した樹脂製の導電性のシート状部材からなり、駆動ローラ15と従動ローラ16に掛け渡されて、駆動ローラ15により駆動され、図の矢印a,b,cで示す反時計回り方向に循環移動する。
上記の感光体ドラム6は、図の時計回り方向に回転する。そして先ず帯電ローラ8からの電荷付与により、感光体ドラム6の周面が一様に帯電して初期化される。次に、印字情報に基づく光書込ヘッド12からの光書き込みにより、感光体ドラム6の周面に静電潜像が形成される。
そして、この静電潜像は、現像ローラ11による現像処理によって、現像ユニット9に収納したトナーによりトナー像化(現像)される。感光体ドラム6の周面に現像されたトナー像は、感光体ドラム6の回転に伴われて、感光体ドラム6と転写器14とが対向する転写部に回転搬送される。
他方、給紙部4の給紙カセット17には多枚数のカット紙状の剥離性シート18が収容されている。剥離性シート18は、給紙コロ19の一回転によって一枚毎に給紙カセット17から搬出され、搬送案内路21を通って待機ローラ対22に給送される。あるいは、作成される熱転写プリントシートが少枚数のときは、剥離性シート18は、開成された装着部23に装着されたMPFトレイ24上から給紙コロ25によって待機ローラ対22に給送される。
待機ローラ対22は、剥離性シート18の印字開始位置が紙搬送方向最上流の画像形成ユニット5−1の感光体ドラム6のトナー像の先端に一致するタイミングで搬送ベルト13上に給送する。
剥離性シート18は、この循環移動する搬送ベルト13の上面に静電的に吸着されて搬送され、感光体ドラム6の直下を用紙搬送方向上流側から下流側へ搬送ベルト13と共に移動する。
そして、剥離性シート18は、画像形成ユニット5−1の転写部で最初の色のトナー像を転写され、画像形成ユニット5−2の転写部で次の色のトナー像を転写され、画像形成ユニット5−3の転写部で3番目のトナー像を転写され、画像形成ユニット5−4の転写部でブラックのトナー像を転写される。また、画像形成ユニット5−5の転写部で本発明に係わる白色顔料を含む熱可塑性樹脂からなる転写基材(T)がべた印字された白色トナー層が転写される。
尚、本例における上記のフルカラー印字モードにおける印字処理では、画像形成ユニット5−1〜5−4が印字状態に設定される。一方、画像形成ユニット5−5は、熱転写プリントシートの作成方法に応じて、搬送ベルト13への当接位置から上に離れるように移動可能になっている。
熱転写プリントシートの作成方法としては、いくつかの異なる手順で作成できるが、大きく分けて2通りがある。すなわち、第1の方法として、上記のように4色のトナー像を重ねて転写された剥離性シート18は、引き続き画像形成ユニット55の転写部で転写基材となる白色トナー層が重ね転写され、定着ユニット26に搬入される。また、第2の方法としては、上記のように4色のトナー像を重ねて転写された剥離性シート18はそのまま定着ユニット26に一旦搬入され定着された後、再搬送ユニット3を介して再度搬送ベルト13に戻されてから画像形成ユニット5−5の転写部で転写基材となる白色トナー層が重ね転写され、定着ユニット26に搬入される、という方法である。
なお、定着ユニット26は、熱ローラ26a、押圧ローラ26b、及びクリーナ26cで構成されている。
いずれにせよ、剥離性シート18は、熱ローラ26aと押圧ローラ26b間に挟持されて搬送されながら、熱と圧力とによりトナー像を溶融され紙面に圧着されてトナー像及び白色トナー層を定着される。また、クリーナ26cは熱ローラ26aに残留するトナーを除去する。
このように、定着ユニット26によってフルカラーのトナー像と転写基材とが定着された剥離性シート18は、切換板27が図の破線で示す下方に回動していることにより、搬送ローラ29により上に搬送され、排紙ローラ31によって画像形成面を下にして排紙部32に排出される。一方、4色のトナー像が転写されて、そのまま定着ユニット26に一旦搬入された剥離性シート18の場合には、切換板27が図の実線で示す下方に回動していることにより、再印刷用の再搬送ユニット3に送り込まれる。
ここで、再搬送ユニット3には、内部に複数の搬送ローラ33a〜33eが配設されている。再搬送ユニット3は、用紙の搬送一時停止と複数の搬送ローラ33a〜33eによる搬送によって重ね印刷が可能なように用紙を搬送案内路21に返送する。
本例では、フルカラーのトナー像を定着された剥離性シート18は、切換板27が図の実線で示す上方に回動していると、そのまま再搬送ユニット3に送り込まれる。
その場合、待機ローラ対22は、剥離性シート18の転写基材の白色トナー層印刷位置が紙搬送方向最下流の画像形成ユニット5−5の感光体ドラム6のトナー像の先端に一致するタイミングで搬送ベルト13上に給送する。
画像形成ユニット5−5による転写基材の白色トナー層の現像と転写では、搬送ベルト13が画像形成ユニット5−1〜5−4から下方に離隔する。そして、転写基材の白色トナー層の印刷を受け持つ画像形成ユニット5−5が上方の退避位置から降下して、その感光体ドラム6が搬送ベルト13に当接する。
この後における画像形成済みの剥離性シート18への転写基材の白色トナー層の印刷は、上述した色トナーによる画像形成とほぼ同様である。ただし、色トナーによる画像形成とやや異なるのは、転写基材の白色トナー層による印刷形成画像がベタ印字であることと、定着済みの他のトナー画像の上から所定の形状でベタ印字されることである。
転写基材の白色トナー層をベタ印字された剥離性シート18は、再び定着ユニット26に搬入されて、転写基材のベタ印字画像を紙面に定着される。
そして、切換板27が剥離性シート18を上方に案内するように動作することにより、搬送ローラ29により上に搬送され、排紙ローラ31によって画像形成面を下にして排紙部32に排出される。
ここで、上記のように熱転写プリントシート作成装置1の各部を駆動制御し、後述するように剥離性シート18にカラー画像と転写基材の白色トナー層を重ねて形成する処理を制御する制御部について説明する。
図2は、上記の熱転写プリントシート作成装置1の制御装置を含む回路ブロック図である。図2に示すように回路ブロックは、CPU(central processing unit)35を中心にして、このCPU35に、それぞれデータバスを介してインターフェイスコントローラ(I/F_CONT)36及びプリンタコントローラ(PR_CONT)37が接続されている。PR_CONT37にはプリンタ印字部38が接続されている。
また、CPU35には、ROM(read only memory)39、EEPROM(electrically erasable programmable ROM)41、本体操作部の操作パネル42、各部に配置されたセンサからの出力が入力されるセンサ部43が接続されている。
ROM39には、システムプログラムが記憶され、CPU35は、このシステムプログラムに従って各部を制御して処理を行う。
すなわち、各部において、先ず、I/F_CONT36は、例えばパーソナルコンピュータ等のホスト機器から供給される印字データをビットマップデータに変換し、フレームメモリ44に展開する。
フレームメモリ44は、ブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、転写基材(T)ごとに記憶エリアが設定されており、各色及び転写基材のデータが対応するエリアに展開される。
フレームメモリ44に展開されたデータはPR_CONT37に出力され、PR_CONT37からプリンタ印字部38に出力される。
プリンタ印字部38は、エンジン部であり、PR_CONT37からの制御の下で、図1に示した感光体ドラム6等を含む不図示の回転駆動系、帯電ローラ8、光書込ヘッド12等の被駆動部を有する画像形成部、搬送ベルト13の上下移動を駆動する不図示の駆動部を備えている。
そして、プリンタ制御部38は、ブラック(K)、マゼンダ(M)、シアン(C)、イ
エロー(Y)の各色の画像データをそれぞれ対応する図1に示した光書込ヘッド12に供給する。
また、プリンタ制御部38は、現像部45を介し、光書込ヘッド12による画像データに基づく感光体ドラム6への静電潜像の形成と、形成された静電潜像に対応する色又は転写基材のトナーでの現像を制御する。
更にプリンタ印字部38は、定着部46を介し、定着ユニット26の熱ローラ26aに内蔵される発熱部への印加電圧、熱ローラ26aを押圧する押圧ローラ26bの加圧力調整等の各種の制御を行う駆動出力を制御する。
更にプリンタ印字部38は、ベルト駆動部47を介し、搬送ベルト13のベルト位置制御機構の上下移動や、搬送ベルト13を循環移動させる駆動ローラ15の回転駆動などを行う駆動出力を制御する。
図3(a)〜(c)は、上記構成の熱転写プリントシート製造装置1により実施される熱転写プリントシートの製造工程を模式的に示す図であり、図3(d),(e)は被転写媒体に熱転写プリントシートのラベル画像を転写する工程と手順を示す図である。
図3(a)は、第1工程を示しており、給紙カセット17又はMPFトレイ24に載置収容されて給紙コロ19又は25により離型性表面を上にして搬送ベルト13に送り出された透明な(図では後工程の転写基材と区別するためハッチングで示している)剥離性シート18を示している。
図3(b)は、第2工程を示しており、被転写媒体に転写プリントすべき画像の正像を画像形成ユニット5−1、5−2、5−3、5−4で光書込ヘッド12により書き込み、これを現像し、その現像した正像を剥離性シート18の離型性表面に鏡像48として転写した状態を示している。
図3(c)は、第3工程を示しており、画像形成ユニット5−5により、白色トナーがフィルム形状に現像された白色熱可塑性樹脂層49が上記鏡像48を覆うように剥離性シート18の離型性表面に重ねられて転写され、その後、白色熱可塑性樹脂層49を転写された剥離性シート18が定着ユニット26に搬入され、熱ローラ26aと押圧ローラ26bにより挟持され、加熱と加圧によりフィルム形状の白色熱可塑性樹脂層49を定着された熱転写プリントシート50の状態を示している。
すなわち、以上の第1工程から第3工程までの処理で、剥離性シート18、鏡像48、及びフィルム形状の転写基材の白色熱可塑性樹脂層49から成る熱転写プリントシート50の作成が完了する。
なお、鏡像48及び白色熱可塑性樹脂層49の定着は、鏡像48及び白色熱可塑性樹脂層49が転写された後に、加熱と加圧により鏡像48及び白色熱可塑性樹脂層49を同時に定着してもよいが、鏡像48を転写した後に鏡像48を予備定着し、次いで白色熱可塑性樹脂層49を転写した後に、加熱と加圧により白色熱可塑性樹脂層49を定着してもよい。
続いて、図3(d)は、第4工程を示しており、例えば、主として工業用に市販されている加熱プレス機51を用い、上記熱転写プリントシート50を例えばTシャツ等の被転写媒体52に対し鏡像形成面(離型性表面)50−1を対向させて重ね合わせる。
そして、熱転写プリントシート50の鏡像形成面の裏面50−2から加熱および加圧により、冷却後に剥離性シート18を引き剥がし可能に、熱転写プリントシート50を転写基材のフィルム形状の白色熱可塑性樹脂層49を介して被転写媒体52に接着させる。
尚、上記の例では加熱プレス機51を用いるとしたが、加熱プレス機51は機械としても大型で且つ高価であるので、手作業のアイロン掛けによって、熱転写プリントシート50及び鏡像48を被転写媒体52に接着させるようにしてもよい。
この後、熱転写プリントシート50が室温程度まで冷却した頃合を見て、人手によって剥離性シート18を引き剥がすと、図3(e)に示すように、Tシャツ等の印刷対象物である被転写媒体52に、鏡像48から正像48aとなった画像ラベル53の転写印刷が完成する。
これにより、不透明な白地のラベルに画像が形成された熱転写プリントシート50を作成することができる。これを濃色地の衣類に転写印刷すると白地に画像が形成されたラベルを転写印刷した形状となるので、被転写媒体52が濃色地の衣類であっても画像の見栄えが良くなる。
以上、本発明の一実施形態に係る熱転写プリントシート製造装置、製造方法、及び熱転写プリントシートについて説明したが、ここで転写基材用組成物である粉砕トナーについて以下に説明する。
以下、本発明の実施例と比較例を示し、本発明について具体的に説明する。
<各物性値の測定方法>
各例で用いた物性値の測定方法を以下に示す。
<軟化点の測定>
軟化点の測定には、装置はフローテスター((株)島津製作所製、CFT−500D)、試料は1g、昇温速度は6℃/分、荷重は20kg、ノズルは直径1mm、長さ1mm、とし、軟化点には1/2法(試料の半分が流出した温度)を用いた。
<粒径の測定>
トナー粒径の測定には、装置はFPIA−2100(シスメックス(株)製)、試料はビーカーに試料少量と精製水、界面活性剤を入れ、超音波洗浄器にて分散した。測定結果としては体積平均粒径(D50)を得た。
<粉砕トナーの樹脂成分となるポリブチレンコハク酸の合成>
合成例として、コハク酸100質量部と1,4−ブタンジオール89質量部に対して、リンゴ酸0.4質量部と二酸化ゲルマニウム1質量部を溶解させた88%乳酸水溶液を5質量部添加した。反応系内を窒素雰囲気にした後、220℃にて1時間反応させて、次に230℃に昇温を行いながら1.5時間かけて70Paまで減圧した。さらに2時間重合を進行させて、ポリブチレンコハク酸を得た。
<白色トナーの製造>
実施例1
合成例で得られたポリブチレンコハク酸81.5質量部、タルク(SG−2000;日本タルク(株)製)15質量部、帯電制御剤としてLR−147(日本カーリット(株)製)1質量部、及びカルナバワックス(加藤洋行(株)製)2.5質量部を混合し、混合物を2軸押出混練機にて混練した。
得られた混練物を低温粉砕装置(リンレックスミル;ホソカワミクロン(株)製)により液体窒素下で粉砕し、D50(体積)が37μmの粉末を得た。
この粉末100質量部を疎水化処理した2種類のシリカ粒子RY200(日本エアロジル(株)製)0.2質量部及びNY50(日本エアロジル(株)製)0.7質量部とともにヘンシェルミキサーにて攪拌し、シリカ粒子を外添したトナー1を得た。このトナー1のD50(体積)は33μm、軟化点は126℃であった。
実施例2
タルク15質量部の代わりにカオリン(ASP072;林化成(株)製)15質量部を用いたことを除いて、実施例1と同様の手順で、トナー2を得た。このトナー1のD50(体積)は39μm、軟化点は126℃であった。
実施例3
タルク15質量部の代わりに硫化亜鉛微粒子15質量部を用いたことを除いて、実施例1と同様の手順で、トナー3を得た。このトナー1のD50(体積)は39μm、軟化点は126℃であった。
なお、硫化亜鉛微粒子は、以下の方法で製造した。硫化亜鉛(Sachtolish L;ザハトレーベン(株)製)100質量部をイオン交換水800質量部及び100μm径のアルミナビーズ500質量部と混合し、ボールミルにて10時間撹拌した。
次に、混合液を50μm目開きのふるいを通してアルミナビーズを除去した後、沈殿物を採取して乾燥し、D50(体積)が0.4μmの硫化亜鉛微粒子を得た。
実施例4
タルク15質量部の代わりに硫酸バリウム(B−30;堺化学工業(株)製)15質量部を用いたことを除いて、実施例1と同様の手順で、トナー4を得た。このトナー1のD50(体積)は39μm、軟化点は126℃であった。
実施例5
タルク15質量部の代わりにD50が0.4μmの炭酸カルシウム(イメリスミネラル(株)製)15質量部を用いたことを除いて、実施例1と同様の手順で、トナー5を得た。このトナー1のD50(体積)は40μm、軟化点は126℃であった。
実施例6
タルク15質量部の代わりに酸化亜鉛(ハイスイテック(株)製)15質量部を用いたことを除いて、実施例1と同様の手順で、トナー6を得た。このトナー6のD50(体積)は38μm、軟化点は126℃であった。
比較例1
タルク15質量部の代わりに酸化ジルコニウム15質量部を用いたことを除いて、実施例1と同様の手順で、トナー7を得た。このトナー7のD50(体積)は33μm、軟化点は126℃であった。
なお、酸化ジルコニウムとしては、第一稀元素化学工業(株)製UEPをビーズミルにて0.3μmの粒径に粉砕したものを用いた。
比較例2
タルク15質量部の代わりに酸化チタン(CR−60;石原産業(株)製)15質量部を用いたことを除いて、実施例1と同様の手順で、トナー8を得た。このトナー8のD50(体積)は33μm、軟化点は126℃であった。
以上の実施例1〜6及び比較例1及び2におけるトナー1〜8の製造に際し、使用した低温粉砕装置のダメージを調べた結果を、白色顔料のモース硬度、新モース硬度及び屈折率とともに、下記表に示す。
Figure 2014059486
上記表1に示すように、新モース硬度が5以下である白色顔料を用いてトナー1〜6を得た実施例1〜6では、いずれも粉砕機のダメージは認められなかった。これに対し、新モース硬度が11である酸化ジルコニウムを用いた比較例1、及び新モース硬度が8〜8.5である酸化チタンを用いた比較例2では、いずれも粉砕機のダメージが認められ、その使用は困難であった。
<シャツへのプリント>
カシオ計算機(株)製N5300プリンタにより、PET製透明セパレーター上にカラーの反転画像を現像した後、トナー1をカラー画像を覆うように現像して、熱定着させ、熱転写プリントシートを作成した。この熱転写プリントシートにおける定着後のトナー1の厚みは50μmであった。その後、黒色無地のTシャツの印字箇所に熱転写プリントシートをトナー面が接するように合わせ、セパレーターの裏面から暖めたアイロンを押し当てた。Tシャツが室温程度まで十分に冷えた後、透明セパレーターを剥がしたところ、Tシャツ上に画像を転写することができた。得られたTシャツを洗濯機にて洗濯して、その後の状態を確認した。
その結果、Tシャツの画像の画質は良好であった。
トナー1の代わりにトナー2〜8を用いたことを除いて同様にして熱転写プリントシートを作成し、Tシャツ上に画像を転写したところ、Tシャツの画像の画質は良好であった。
上述した例は、Tシャツやトレーナーなどの布製品に対して特に有効な転写印刷方法であるが、転写印刷の対象物が金属、木材、樹脂、紙、セラミックス、などにも適用可能である。
また、白色トナーの樹脂成分となるポリブチレンコハク酸の合成において、1,4−ブタンジオールを用いているが、1,4−ブタンジオール以外にもエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、などの直鎖末端ジオールを用いてもよい。
さらには、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの分岐ジオールなども有効と考えられる。これらを複数種使用することも可能である。
また、コハク酸と異なるジカルボン酸を共重合させることも可能である。そのジカルボン酸としては以下のようなものが考えられる。すなわち、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等である。
特に、Tシャツプリントに対しては熱転写するフィルムが柔らかい方が耐洗濯性が良くなる。そのため、アジピン酸の共重合などによりポリブチレンコハク酸を柔らかくする対策が有効と考えられる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮合させたユニットを含むポリエステル樹脂、及び新モース硬度が5以下である白色顔料を含む溶融混練物を粉砕してなることを特徴とする熱転写プリントシート用粉砕トナー。
[付記2]
前記白色顔料は、タルク、カオリン、硫化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、及び酸化亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも1種である付記1に記載の熱転写プリントシート用粉砕トナー。
[付記3]
前記脂肪族ジカルボン酸はコハク酸であり、前記脂肪族ジオールは1,4−ブタンジオールであることを特徴とする付記1に記載の熱転写プリントシート用粉砕トナー。
[付記4]
脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮合させたユニットを含むポリエステル樹脂と、新モース硬度が5以下である白色顔料とを加熱しつつ溶融混練する工程、及び
得られた溶融混練物を粉砕する工程
を具備することを特徴とする熱転写プリントシート用粉砕トナーの製造方法。
[付記5]
離型性表面を有する剥離性シートと、
前記剥離性シート上に形成された、被転写媒体に熱転写可能なプリント画像と、
前記プリント画像上に、付記1〜3のいずれかに記載の粉砕トナーを転写及び定着してなる白色トナー層
を具備することを特徴とする熱転写プリントシート。
[付記6]
離型性表面を有する剥離性シートを供給する剥離性シート供給工程と、
被転写媒体に熱転写プリントすべき画像を前記剥離性シートに転写する画像形成工程と、
付記1〜3のいずれかに記載の粉砕トナーを現像し、前記剥離性シートに転写された画像上に転写する白色トナー層形成工程と、
前記剥離性シートに転写された前記画像及び前記白色トナー層を、加熱と加圧により
定着してフィルム形状に定着する定着工程と
を具備することを特徴とする熱転写プリントシートの製造方法。
[付記7]
加熱プレス機を用い、付記5に記載の熱転写プリントシートを被転写媒体に対し前記画像形成面を対向させて重ね合わせ、前記熱転写プリントシートの前記画像形成面の裏面から加熱および加圧し、冷却後に前記剥離性シートを引き剥がし、熱転写プリントシートの白色トナー層及び画像を被転写媒体に熱転写することを特徴とする熱転写プリント方法。
本発明は、粘着剤を用いずに白地に画像を印刷対象物に熱溶融させて接着させることができるとともに、粉砕機にダメージを与えることがない熱転写プリントシート用粉砕トナー、それを用いて得た熱転写プリントシート、この熱転写プリントシートを用いて製造された熱転写プリント体、及びそれらの製造方法に利用することができる。
1…熱転写プリントシート作成装置
2…画像形成部
3…再搬送ユニット
4…給紙部
5(5−1,5−2,5−3,5−4,5−5)…画像形成ユニット
6…感光体ドラム
7…クリーナ
8,8a,8b…帯電ローラ
9…現像ユニット
11…現像ローラ
12…光書込ヘッド
13…搬送ベルト
14…転写器
14´…転写ローラ
15…駆動ローラ
16…従動ローラ
17…給紙カセット
18…剥離性シート(用紙)
19…給紙コロ
21…搬送案内路
22…待機ローラ対
23…装着部
24…MPF(Multi Paper Feeder)トレイ
25…給紙コロ
26…定着ユニット
26a…熱ローラ
26b…押圧ローラ
26c…クリーナ
27…切換板
28…支点
29…搬送ローラ
31…排紙ローラ
32…排紙部
33a〜33e…搬送ローラ
35…CPU
36…インターフェイスコントローラ(I/F_CONT)
37…プリンタコントローラ(PR_CONT)
38…プリンタ印字部
39…ROM
41…EEPROM
42…操作パネル
43…センサ部
44…フレームメモリ
45…ベルト駆動部
46…定着部
47…ベルト駆動部
48…鏡像
48a 正像
49…転写基材のフイルム形状のトナー像
50…熱転写プリントシート
50…鏡像形成面
50−2…鏡像形成面の裏面
51…加熱プレス機
52…被転写媒体
53…ラベル画像
53a…転写画像

Claims (7)

  1. 脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮合させたユニットを含むポリエステル樹脂、及び新モース硬度が5以下である白色顔料を含む溶融混練物を粉砕してなることを特徴とする熱転写プリントシート用粉砕トナー。
  2. 前記白色顔料は、タルク、カオリン、硫化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、及び酸化亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の熱転写プリントシート用粉砕トナー。
  3. 前記脂肪族ジカルボン酸はコハク酸であり、前記脂肪族ジオールは1,4−ブタンジオールであることを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリントシート用粉砕トナー。
  4. 脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮合させたユニットを含むポリエステル樹脂と、新モース硬度が5以下である白色顔料とを加熱しつつ溶融混練する工程、及び
    得られた溶融混練物を粉砕する工程
    を具備することを特徴とする熱転写プリントシート用粉砕トナーの製造方法。
  5. 離型性表面を有する剥離性シートと、
    前記剥離性シート上に形成された、被転写媒体に熱転写可能なプリント画像と、
    前記プリント画像上に、請求項1〜3のいずれかに記載の粉砕トナーを転写及び定着してなる白色トナー層
    を具備することを特徴とする熱転写プリントシート。
  6. 離型性表面を有する剥離性シートを供給する剥離性シート供給工程と、
    被転写媒体に熱転写プリントすべき画像を前記剥離性シートに転写する画像形成工程と、
    請求項1〜3のいずれかに記載の粉砕トナーを現像し、前記剥離性シートに転写された画像上に転写する白色トナー層形成工程と、
    前記剥離性シートに転写された前記画像及び前記白色トナー層を、加熱と加圧により
    定着してフィルム形状に定着する定着工程と
    を具備することを特徴とする熱転写プリントシートの製造方法。
  7. 加熱プレス機を用い、請求項5に記載の熱転写プリントシートを被転写媒体に対し前記画像形成面を対向させて重ね合わせ、前記熱転写プリントシートの前記画像形成面の裏面から加熱および加圧し、冷却後に前記剥離性シートを引き剥がし、熱転写プリントシートの白色トナー層及び画像を被転写媒体に熱転写することを特徴とする熱転写プリント方法。
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