JP2014059281A - 情報取得装置および物体検出装置 - Google Patents

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勝美 楳田
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Abstract

【課題】外乱光の影響を抑制して距離検出の精度を高めることが可能な情報取得装置および物体検出装置を提供する。
【解決手段】情報取得装置1は、レーザ光源110から出射されたレーザ光を所定のドットパターンで目標領域に投射する投射光学系100と、目標領域から反射された反射光を透過させるためのフィルタ210を備え、フィルタ210を透過した反射光を受光して、目標領域をCMOSイメージセンサ240により撮像する受光光学系200と、実測時にCMOSイメージセンサ240により撮像された実測画像に基づいて、距離情報を取得するCPU21と、を備える。CPU21は、レーザ光源110が起動された後、所定の期間は、距離情報の取得を実行せず、所定の期間の後に、距離情報の取得を開始する。
【選択図】図2

Description

本発明は、目標領域に光を投射したときの反射光の状態に基づいて目標領域内の物体を検出する物体検出装置および当該物体検出装置に用いて好適な情報取得装置に関する。
従来、光を用いた物体検出装置が種々の分野で開発されている。いわゆる距離画像センサを情報取得装置として用いた物体検出装置では、2次元平面上の平面的な画像のみならず、検出対象物体の奥行き方向の形状や動きを検出することができる。かかる情報取得装置では、レーザ光源やLED(Light Emitting Diode)から、予め決められた波長帯域の光が目標領域に投射され、その反射光がCMOSイメージセンサ等の受光素子により受光される。情報取得装置として、種々のタイプのものが知られている。
所定のドットパターンを持つレーザ光を目標領域に照射するタイプの情報取得装置では、ドットパターンを持つレーザ光の目標領域からの反射光が受光素子によって受光される。そして、ドットの受光素子上の受光位置に基づいて、三角測量法を用いて、検出対象物体の各部(検出対象物体上の各ドットの照射位置)までの距離が検出される(たとえば、非特許文献1)。
第19回日本ロボット学会学術講演会(2001年9月18−20日)予稿集、P1279−1280
上記構成の情報取得装置では、ドットパターンを持つレーザ光の目標領域からの反射光を受光素子に導くために、このレーザ光の波長帯域の光のみを透過させる狭帯域のバンドパスフィルタが用いられる。一方、レーザ光源の温度は、レーザ光源が起動されてからの経過時間に伴って上昇する。このため、レーザ光源から出射されるレーザ光の波長も、レーザ光源が起動されてからの経過時間に伴って長くなる。このような波長変動に対応するため、上記バンドパスフィルタの透過波長帯域は、広めに設定される必要がある。
しかしながら、バンドパスフィルタの透過波長帯域が広くなると、ドットパターンを持つレーザ光の目標領域からの反射光以外の光、いわゆる外乱光も、バンドパスフィルタを透過して受光素子に導かれることになり、距離検出の精度が低下する惧れがある。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、外乱光の影響を抑制して距離検出の精度を高めることが可能な情報取得装置および物体検出装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、情報取得装置に関する。この態様に係る情報取得装置は、所定波長のレーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射された前記レーザ光を所定のドットパターンで目標領域に投射する投射光学系と、前記目標領域から反射された反射光を透過させるためのフィルタを備え、前記フィルタを透過した前記反射光を受光して、前記目標領域をイメージセンサにより撮像する受光光学系と、実測時に前記イメージセンサにより撮像された前記ドットパターンを含む実測画像に基づいて、前記目標領域に
含まれる物体までの距離に関する距離情報を取得する距離取得部と、を備える。前記距離取得部は、前記レーザ光源が起動された後、所定の期間は、前記距離情報の取得を実行せず、前記所定の期間の後に、前記距離情報の取得を開始する。
本発明の第2の態様は、物体検出装置に関する。この態様に係る物体検出装置は、上記第1の態様に係る情報取得装置を有する。
本発明によれば、外乱光の影響を抑制して距離検出の精度を高めることが可能な情報取得装置および物体検出装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
実施の形態に係る物体検出装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る情報取得装置と情報処理装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る目標領域に対するレーザ光の照射状態とイメージセンサ上のレーザ光の受光状態を示す図である。 実施の形態に係るレーザ光源の温度とレーザ光源から出射されるレーザ光の波長との関係を示す図である。 実施の形態に係る情報取得装置の距離取得動作時の処理を示すフローチャートおよび経過時間とレーザ光源の温度との関係を示す図、ならびに、変更例1に係る情報取得装置の距離取得動作時の処理を示すフローチャートおよび経過時間とレーザ光源の温度との関係を示す図である。 変更例2に係る情報取得装置の構成を示す図、情報取得装置の距離取得動作時の処理を示すフローチャート、および、経過時間とレーザ光源の温度との関係を示す図である。 変更例3に係る情報取得装置の距離取得動作時の処理を示すフローチャートおよび経過時間とレーザ光源の温度との関係を示す図である。 変更例4に係る情報取得装置の距離取得動作時の処理を示すフローチャートおよび経過時間とレーザ光源の温度との関係を示す図である。 変更例5に係る情報取得装置の距離取得動作時の処理を示すフローチャートおよび経過時間とレーザ光源の温度との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
以下に示す実施の形態において、距離演算部21bは、請求項に記載の「距離取得部」に相当する。ACC制御回路は、請求項に記載の「レーザ制御部」に相当する。CMOSイメージセンサ240は、請求項に記載の「イメージセンサ」に相当する。
ただし、上記請求項と本実施の形態との対応の記載はあくまで一例であって、請求項に係る発明を本実施の形態に限定するものではない。
まず、図1に本実施の形態に係る物体検出装置の概略構成を示す。図1に示すように、物体検出装置は、情報取得装置1と、情報処理装置2とを備えている。テレビ3は、情報処理装置2からの信号によって制御される。
情報取得装置1は、目標領域全体に赤外光を投射し、その反射光をCMOSイメージセ
ンサにて受光することにより、目標領域にある物体各部の距離(以下、「3次元距離情報」という)を取得する。取得された3次元距離情報は、ケーブル4を介して情報処理装置2に送られる。
情報処理装置2は、たとえば、テレビ制御用のコントローラやゲーム機、パーソナルコンピュータ等である。情報処理装置2は、情報取得装置1から受信した3次元距離情報に基づき、目標領域における物体を検出し、検出結果に基づきテレビ3を制御する。
たとえば、情報処理装置2は、受信した3次元距離情報に基づき人を検出するとともに、3次元距離情報の変化から、その人の動きを検出する。たとえば、情報処理装置2がテレビ制御用のコントローラである場合、情報処理装置2には、受信した3次元距離情報からその人のジェスチャを検出するとともに、ジェスチャに応じてテレビ3に制御信号を出力するアプリケーションプログラムがインストールされている。この場合、ユーザは、テレビ3を見ながら所定のジェスチャをすることにより、チャンネル切り替えやボリュームのUp/Down等、所定の機能をテレビ3に実行させることができる。
また、たとえば、情報処理装置2がゲーム機である場合、情報処理装置2には、受信した3次元距離情報からその人の動きを検出するとともに、検出した動きに応じてテレビ画面上のキャラクタを動作させ、ゲームの対戦状況を変化させるアプリケーションプログラムがインストールされている。この場合、ユーザは、テレビ3を見ながら所定の動きをすることにより、自身がテレビ画面上のキャラクタとしてゲームの対戦を行う臨場感を味わうことができる。
図2は、情報取得装置1と情報処理装置2の構成を示す図である。図2には、便宜上、投射光学系100と受光光学系200に関する方向を示すために、互いに直交するX−Y−Z軸が付されている。
情報取得装置1は、光学部の構成として、投射光学系100と受光光学系200とを備えている。投射光学系100と受光光学系200は、Z軸方向に並ぶように、情報取得装置1に配置される。
投射光学系100は、レーザ光源110と、コリメータレンズ120と、反射ミラー130と、回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Element)140とを備えている
。また、受光光学系200は、フィルタ210と、アパーチャ220と、撮像レンズ230と、CMOSイメージセンサ240とを備えている。この他、情報取得装置1は、回路部の構成として、CPU(Central Processing Unit)21と、ACC制御回路22と、
撮像信号処理回路23と、入出力回路24と、メモリ25を備えている。
レーザ光源110は、いわゆるCANタイプの半導体レーザであり、受光光学系200から離れる方向(Z軸正方向)に波長830nm程度の狭波長帯域のレーザ光を出力する。コリメータレンズ120は、レーザ光源110から出射されたレーザ光を平行光から僅かに広がった光(以下、単に「平行光」という)に変換する。
反射ミラー130は、コリメータレンズ120側から入射されたレーザ光をDOE140に向かう方向(Y軸方向)に反射する。反射ミラー130は、入射したレーザ光の略全てを反射する、いわゆる全反射ミラーである。
DOE140は、入射面に回折パターンを有する。この回折パターンによる回折作用により、DOE140に入射したレーザ光は、ドットパターンのレーザ光に変換されて、目標領域に照射される。回折パターンは、たとえば、ステップ型の回折格子が所定のパター
ンで形成された構造とされる。回折格子は、コリメータレンズ120により平行光とされたレーザ光をドットパターンのレーザ光に変換するよう、パターンとピッチが調整されている。
DOE140は、反射ミラー130から入射されたレーザ光を、放射状に広がるドットパターンのレーザ光として、目標領域に照射する。ドットパターンの各ドットの大きさは、DOE140に入射する際のレーザ光のビームサイズに応じたものとなる。DOE140にて回折されないレーザ光(0次光)は、DOE140を透過してそのまま直進する。
目標領域から反射されたレーザ光は、フィルタ210とアパーチャ220を介して撮像レンズ230に入射する。
フィルタ210は、レーザ光源110の出射波長(830nm程度)を含む波長帯域の光を透過し、可視光の波長帯域をカットするバンドパスフィルタである。フィルタ210によって透過される光の波長帯域については、追って図4を参照して説明する。アパーチャ220は、撮像レンズ230のFナンバーに合うように、外部からの光に絞りを掛ける。撮像レンズ230は、アパーチャ220を介して入射された光をCMOSイメージセンサ240上に集光する。
CMOSイメージセンサ240は、撮像レンズ230にて集光された光を受光して、画素毎に、受光量に応じた信号(電荷)を撮像信号処理回路23に出力する。ここで、CMOSイメージセンサ240は、各画素における受光から高レスポンスでその画素の信号(電荷)を撮像信号処理回路23に出力できるよう、信号の出力速度が高速化されている。
CPU21は、メモリ25に格納された制御プログラムに従って各部を制御する。かかる制御プログラムによって、CPU21には、レーザ光源110を制御するためのレーザ制御部21aと、3次元距離情報を生成するための距離演算部21bの機能が付与される。
ACC制御回路22は、CPU21(レーザ制御部21a)からの制御信号に応じてレーザ光源110を駆動する。ACC制御回路22は、電流検出部22aと電流調整部22bとを含み、いわゆるACC(Auto Current Control)制御を行う。電流検出部22aは、レーザ光源110に流れる電流の大きさを検出して、電流調整部22bへ出力する。電流調整部22bは、電流検出部22aで検出された電流の大きさに基づいて、レーザ光源110に流れる電流の大きさを、当該電流の大きさが予め定められた電流レベルとなるように調整する。
撮像信号処理回路23は、CMOSイメージセンサ240を制御して、CMOSイメージセンサ240で生成された各画素の信号(電荷)をライン毎に順次取り込む。そして、取り込んだ信号を順次CPU21に出力する。CPU21は、撮像信号処理回路23から供給される信号(撮像信号)をもとに、情報取得装置1から検出対象物の各部までの距離を、距離演算部21bによる処理によって算出する。入出力回路24は、情報処理装置2とのデータ通信を制御する。
情報処理装置2は、CPU31と、入出力回路32と、メモリ33を備えている。なお、情報処理装置2には、図2に示す構成の他、テレビ3との通信を行うための構成や、CD−ROM等の外部メモリに格納された情報を読み取ってメモリ33にインストールするためのドライブ装置等が配されるが、便宜上、これら周辺回路の構成は図示省略されている。
CPU31は、メモリ33に格納された制御プログラム(アプリケーションプログラム)に従って各部を制御する。かかる制御プログラムによって、CPU31には、画像中の物体を検出するための物体検出部31aの機能が付与される。かかる制御プログラムは、たとえば、図示しないドライブ装置によってCD−ROMから読み取られ、メモリ33にインストールされる。
たとえば、制御プログラムがゲームプログラムである場合、物体検出部31aは、情報取得装置1から供給される3次元距離情報から画像中の人およびその動きを検出する。そして、検出された動きに応じてテレビ画面上のキャラクタを動作させるための処理が制御プログラムにより実行される。
また、制御プログラムがテレビ3の機能を制御するためのプログラムである場合、物体検出部31aは、情報取得装置1から供給される3次元距離情報から画像中の人およびその動き(ジェスチャ)を検出する。そして、検出された動き(ジェスチャ)に応じて、テレビ3の機能(チャンネル切り替えやボリューム調整、等)を制御するための処理が制御プログラムにより実行される。
入出力回路32は、情報取得装置1とのデータ通信を制御する。
図3(a)は、目標領域に対するレーザ光の照射状態を模式的に示す図、図3(b)は、CMOSイメージセンサ240におけるレーザ光の受光状態を模式的に示す図である。なお、図3(b)には、便宜上、目標領域に平坦な面(スクリーン)が存在するときの受光状態が示されている。
投射光学系100からは、ドットパターンを持ったレーザ光(以下、このパターンを持つレーザ光の全体を「DP光」という)が、目標領域に照射される。図3(a)には、DP光の光束領域が実線の枠によって示されている。DP光の光束中には、DOE140による回折作用によってレーザ光の強度が高められたドット領域(以下、単に「ドット」という)が、DOE140による回折作用によるドットパターンに従って点在している。
なお、図3(a)では、便宜上、DP光の光束が、マトリックス状に並ぶ複数のセグメント領域に区分されている。各セグメント領域は、ドットの点在パターンをもって、他のセグメント領域から区別可能となっている。
目標領域に平坦な面(スクリーン)が存在すると、これにより反射されたDP光の各セグメント領域は、図3(b)のように、CMOSイメージセンサ240上においてマトリックス状に分布する。たとえば、図3(a)に示す目標領域上におけるセグメント領域S0の光は、CMOSイメージセンサ240上では、図3(b)に示すセグメント領域Spに入射する。なお、図3(b)においても、DP光の光束領域が実線の枠によって示され、便宜上、DP光の光束が、マトリックス状に並ぶ複数のセグメント領域に区分されている。
上記距離演算部21bでは、CMOSイメージセンサ240上における各セグメント領域の位置が検出され、検出された各セグメント領域の位置から、三角測量法に基づいて、検出対象物体の各セグメント領域に対応する位置までの距離が検出される。かかる検出手法の詳細は、たとえば、上記非特許文献1(第19回日本ロボット学会学術講演会(2001年9月18−20日)予稿集、P1279−1280)に示されている。
図4は、レーザ光源110の温度とレーザ光源110から出射されるレーザ光の波長との関係を示す図である。
図4において、レーザ光源110の温度は点線で示されており、レーザ光源110から出射されるレーザ光の波長は実線で示されている。横軸は、レーザ光源110が起動されてからの経過時間を示し、縦軸は、レーザ光源110の温度と、レーザ光源110から出射されるレーザ光の波長を示している。なお、「レーザ光源110が起動される」とは、レーザ光源110に対する駆動電流の印加が開始されることにより、レーザ光の出射が開始されることである。
また、図4において、温度T0は、レーザ光源110が起動される直前のレーザ光源110の温度であり、図4では約25℃となっている。レーザ光源110に対する駆動電流の目標値はI1である。なお、約100秒経過したところで、レーザ光源110の温度が急激に下がっているのは、レーザ光源110の駆動が終了されたためである。
図4に示すように、レーザ光の出射が開始されたときにT0であったレーザ光源110の温度は、時間の経過と共に上昇し、経過時間がt1になると、レーザ光源110の温度はT1となる。また、レーザ光の出射が開始されたときにλ0であったレーザ光源110の出射波長は、レーザ光源110の温度上昇に伴って上昇し、経過時間がt1になると、レーザ光源110の出射波長はλ1となる。
レーザ光源110の起動直後から距離検出が行われる場合、フィルタ210によって透過される光の波長帯域の下限は、レーザ光源110起動時のレーザ光の波長以下に設定される必要がある。たとえば、図4の例では、起動時のレーザ光の波長はλ0であるから、フィルタ210は、波長λ0のレーザ光を透過するよう設定される必要がある。
なお、レーザ光源110の起動時のレーザ光の波長は、そのときのレーザ光源110の温度に応じて変化する。また、起動時のレーザ光源110の温度は、そのときのレーザ光源110の周囲の温度(雰囲気温度)に応じて変化する。したがって、レーザ光源110起動時のレーザ光の波長は、想定され得るレーザ光源110の雰囲気温度の範囲に応じて変化する。たとえば、図4において、想定され得るレーザ光源110の温度範囲がT0L〜T0Hである場合、レーザ光源110の温度がT0L、T0Hのときのレーザ光の波長を、それぞれ、λ0L、λ0Hとすると、レーザ光源110の起動時におけるレーザ光の波長は、λ0Lからλ0Hの間で変動する。このため、レーザ光源110の起動直後から距離検出が行われる場合、フィルタ210の波長帯域の下限は、想定され得る最低波長λ0L以下に設定される必要がある。
しかしながら、このようにフィルタ210の透過波長帯域が設定されると、フィルタ210の透過波長帯域がかなり広くなる。このため、ドットパターンのレーザ光以外の光、いわゆる外乱光がフィルタ210を透過する割合が高くなり、距離検出に対する外乱光の影響が大きくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、レーザ光源110の出射波長が大きく変化する起動直後の所定期間においては、3次元距離情報の生成処理を行わない構成とされている。こうすると、フィルタ210の透過波長帯域の下限を引き上げることができ、フィルタ210の透過波長帯域を狭めることができる。これにより、外乱光がフィルタ210を透過する割合を低下させることができ、距離検出の精度が高められる。
たとえば、図4の例では、距離情報の生成処理を行わない時間t1が30秒に設定される。したがって、3次元距離情報の取得を開始するためにレーザ光源110が起動されても、起動から時間t1(30秒)が経過するまでの期間は、3次元距離情報の生成処理が実行されない。なお、時間t1は、30秒に限られるものではなく、レーザ光源110の
出射波長が安定するタイミングに応じて、適宜、他の時間(たとえば、10〜60秒)に変更され得る。
本実施の形態において、フィルタ210の透過波長帯域の下限は、レーザ光源110の起動から時間t1が経過したときのレーザ光の波長に応じて設定される。ここで、時間t1が経過したときのレーザ光の波長は、そのときの雰囲気温度に応じてレーザ光源110が取り得る温度の範囲(図4中のT1L〜T1H)に応じて変動する。すなわち、レーザ光源110の温度がT1L、T1Hのときのレーザ光の波長を、それぞれ、λ1L、λ1Hとすると、経過時間がt1のときのレーザ光の波長は、雰囲気温度に応じて、λ1Lからλ1Hの間で変動し得る。このため、フィルタ210の透過波長帯域の下限は、λ1Lを含むように設定される必要がある。本実施の形態では、フィルタ210の透過波長帯域の下限が、λ1Lまたはλ1Lよりもやや低く設定される。
なお、フィルタ210の透過波長帯域の上限は、ACC制御が実行され、レーザ光源110の温度が略飽和したときのレーザ光源110の出射波長に応じて設定される。すなわち、フィルタ210の透過波長帯域の上限は、このように温度が飽和状態にあるときのレーザ光源110の出射波長またはこれよりもやや高めの波長に設定される。
図5(a)は、本実施の形態における情報取得装置1の距離取得動作時の処理を示すフローチャートであり、図5(b)は、図4に示す経過時間とレーザ光源110の温度との関係を示す図である。
なお、図5(a)に示す処理は、請求項2に記載の処理の一例である。
図5(a)を参照して、情報取得装置1が起動され、距離情報の取得動作が開始すると、情報取得装置1のCPU21は、ACC制御回路22を介してレーザ光源110に流れる電流の目標値をI1に設定して、レーザ光源110を起動し、レーザ光源110によるレーザ光の出射を開始させる(S1)。このとき、レーザ光源110の温度は、図5(b)に示すようにT0L〜T0Hの範囲にあるため、レーザ光の波長は、図4に示すようにλ0L〜λ0Hの範囲にある。また、このタイミングにおいて、CPU21は、未だ、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を開始しない。
なお、請求項に記載の「距離情報の取得を実行せず」とは、本実施の形態のように、CPU21が3次元距離情報の生成処理を実行しない形態に限らず、外部の装置に3次元距離情報を提供しないその他の形態をも広く含むものである。たとえば、距離検出部21bにより3次元距離情報の生成処理は実行されるが、生成された3次元距離情報が、入出力回路24を介して外部の装置(たとえば、情報処理装置2)に出力されない形態も、請求項に記載の「距離情報の取得を実行せず」に含まれる。
次に、CPU21は、経過時間Sのカウントを開始し(S2)、所定の時間間隔で経過時間Sがt1より大きいかを判定する(S3)。なお、本実施の形態では、上記のように、t1は30秒に設定されている。
経過時間Sがt1以下である間(S3:NO)、3次元距離情報が生成されないまま、レーザ光の出射のみが継続される。そして、経過時間Sがt1より大きくなると(S3:YES)、CPU21は、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を開始する(S4)。このとき、レーザ光源110の温度は、図5(b)に示すようにT1L〜T1Hの範囲にあるため、レーザ光の波長は、図4に示すようにλ1L〜λ1Hの範囲にある。したがって、目標領域から反射されたDP光は、フィルタ2
10を透過してCMOSイメージセンサ240に受光され、3次元距離情報の生成処理が適正に行われる。
<実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、レーザ光源110が起動されてから時間t1が経過するまでの期間は、3次元距離情報の生成処理が行われない。これにより、レーザ光源110の起動直後における急激な波長変動幅を含むように、フィルタ210の透過波長帯域を設定する必要がなくなる。よって、フィルタ210の透過波長帯域の下限を高めることができ、その結果、外乱光がフィルタ210を透過する割合を低下させることができる。よって、3次元距離情報に対する外乱光の影響を抑制することができ、距離検出の精度を高めることができる。
<変更例1>
上記実施の形態では、レーザ光源110が起動されてから停止されるまでの全期間において、レーザ光源110に流れる電流がI1に設定された。これに対し、本変更例では、レーザ光源110に流れる電流が2段階に切り替えられる。なお、投射光学系100と受光光学系200の構成は、上記実施の形態と同様であり、フィルタ210の透過波長帯域も、上記実施の形態と同様である。
図5(c)は、本変更例における情報取得装置1の距離取得動作時の処理を示すフローチャートであり、図5(d)は、本変更例における経過時間とレーザ光源110の温度との関係を示す図である。
なお、図5(c)に示す処理は、請求項2に従属する請求項5に記載の処理の一例である。また、図5(c)のS11およびS14においてレーザ光源110の駆動電流を切り替える処理は、請求項6に記載の処理の一例である。
図5(c)を参照して、情報取得装置1が起動されると、情報取得装置1のCPU21は、ACC制御回路22を介してレーザ光源110に流れる電流(目標電流)を、上記実施の形態で示したI1よりも大きいI2に設定して、レーザ光源110を起動させる(S11)。これにより、図5(d)の破線に示すように、上記実施の形態よりも急峻にレーザ光源110の温度が上昇し、レーザ光の波長も、より迅速に安定化する。なお、このときも上記実施の形態と同様、CPU21は、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を実行しない。
次に、CPU21は、上記実施の形態のS2、S3と同様にして、経過時間Sがt2より大きくなるまで処理を待機する(S12、S13)。本変更例では、上記のようにレーザ光の波長が安定化するまでの期間が上記実施の形態に比べて短いため、t2は、上記実施の形態におけるt1よりも短く設定されている。そして、経過時間Sがt2を超えると(S13:YES)、CPU21は、ACC制御回路22を介してレーザ光源110に流れる電流(目標電流)をI1に設定し(S14)、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を開始する(S15)。このとき、レーザ光源110の温度は、図5(d)に示すようにT1L〜T1Hの範囲にあるため、レーザ光の波長は、図4に示すようにλ1L〜λ1Hの範囲にある。本変更例でも、上記実施の形態と同様、フィルタ210によって透過される波長帯域の下限は、λ1Lまたはλ1Lよりもやや低くに設定されている。したがって、目標領域から反射されたDP光は、フィルタ210を透過してCMOSイメージセンサ240に受光され、3次元距離情報の生成処理が適正に行われる。
以上、本変更例においても、上記実施の形態と同様、外乱光がCMOSイメージセンサ
240に入射し難くなるため、距離検出の精度を高めることが可能になる。さらに、本変更例では、上記実施の形態よりも短い時間でレーザ光源110の温度が上昇するため、情報取得装置1が起動した後、より迅速に、3次元距離情報の生成処理を開始することができる。
<変更例2>
上記実施の形態では、情報取得装置1の起動後、経過時間Sがt1になると3次元距離情報の生成処理が開始された。本変更例では、レーザ光源110の温度を検出して、かかる温度に基づいて3次元距離情報の生成処理を開始するタイミングが決定される。
図6(a)は、本変更例における情報取得装置1の一部を示す図である。
本変更例では、レーザ光源110の近傍に、レーザ光源110の温度を検出するための温度センサ150が設置されている。CPU21は、温度センサ150の検出信号に基づいて、レーザ光源110の温度を取得する。なお、本変更例のその他の構成は、上記実施の形態と同様である。
図6(b)は、本変更例における情報取得装置1の距離取得動作時の処理を示すフローチャートであり、図6(c)は、本変更例における経過時間とレーザ光源110の温度との関係を示す図であり、図4に対応するものである。
なお、図6(b)に示す処理は、請求項3に記載の処理の一例である。
図6(b)を参照して、情報取得装置1が起動され3次元距離情報の取得動作が開始されると、情報取得装置1のCPU21は、上記実施の形態と同様、レーザ光源110を起動し、レーザ光の出射を開始させる(S21)。なお、このときも上記実施の形態と同様、CPU21は、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を開始しない。続いて、CPU21は、レーザ光源110の温度T0を取得し、取得した温度T0をメモリ25に記憶する(S22)。
次に、CPU21は、所定の時間Δtが経過するまで処理を待機させる(S23)。時間Δtが経過すると(S23:YES)、CPU21は、レーザ光源110の現在の温度Tを取得する(S24)。続いて、CPU21は、この温度TからS22で記憶した温度T0を減算することにより、差分ΔT1を取得し(S25)、ΔT1が閾値Ts1より大きいかを判定する(S26)。なお、閾値Ts1は、図6(c)に示す温度T1HとT1Lの中間の温度から温度T0HとT0Lの中間の温度を減算した値に設定されている。
ΔT1が閾値Ts1以下であると(S26:NO)、処理がS23に戻される。これにより、さらに時間Δt後の温度Tが取得され(S23:YES、S24)、取得された温度Tとレーザ光源110起動時の温度T0(S22)との差分ΔT1が取得される(S25)。こうして、レーザ光源110が起動された後のレーザ光源110の温度変化(差分ΔT1)が閾値Ts1を超えるかが判定される(S26)。そして、差分ΔT1が閾値Ts1を超えると(S26:YES)、CPU21は、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を開始する(S27)。このとき、レーザ光源110の温度は、図6(d)に示すようにT1L〜T1Hの範囲にあるため、レーザ光の波長は、図4に示すようにλ1L〜λ1Hの範囲にある。本変更例でも、上記実施の形態と同様、フィルタ210によって透過される波長帯域の下限は、λ1Lまたはλ1Lよりもやや低くに設定されている。したがって、目標領域から反射されたDP光は、フィルタ210を透過してCMOSイメージセンサ240に受光され、3次元距離情報の生成処理が適正に行われる。
以上、本変更例においても、上記実施の形態と同様、外乱光がCMOSイメージセンサ240に入射し難くなるため、距離検出の精度を高めることが可能になる。
<変更例3>
上記変更例2では、レーザ光源110の温度Tが、起動時の温度T0からどれだけ上昇したかに基づいて、3次元距離情報の生成処理を開始するタイミングが決定された。本変更例では、単位時間におけるレーザ光源110の温度の変化量(傾き)に基づいて、3次元距離情報の生成処理を開始するタイミングが決定される。
図7(a)は、本変更例における情報取得装置1の距離取得動作時の処理を示すフローチャートであり、図7(b)は、本変更例における経過時間とレーザ光源110の温度との関係を示す図である。
なお、図7(a)に示す処理は、請求項4に記載の処理の一例である。
図7(a)を参照して、情報取得装置1が起動され、距離情報の取得動作が開始されると、情報取得装置1のCPU21は、上記実施の形態と同様、レーザ光源110を起動させる(S31)。なお、このときも上記変更例2と同様、CPU21は、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を開始しない。続いて、CPU21は、レーザ光源110の現在の温度Tbを取得し、取得した温度Tbをメモリ25に記憶する(S32)。
次に、CPU21は、所定の時間Δtが経過するまで処理を待機させる(S33)。時間Δtが経過すると(S33:YES)、CPU21は、レーザ光源110の現在の温度Taを取得する(S34)。続いて、CPU21は、この温度Taからメモリ25に記憶した温度Tbを減算することにより、図7(b)に示すように差分ΔT2を取得し(S35)、ΔT2が閾値Ts2よりも小さいかを判定する(S36)。
ΔT2が閾値Ts2以上であると(S36:NO)、CPU21は、Tbに対してS34で取得した温度Taの値を代入し(S37)、処理をS33に戻す。これにより、さらに時間Δt後の温度Taが取得され(S33:YES、S34)、取得された温度Taと、現時点から時間Δtだけ前の温度Tbとの差分ΔT2が取得される(S35)。こうして、単位時間Δtにおけるレーザ光源110の温度の変化量(差分ΔT2)が閾値Ts2を超えるかが判定される(S36)。そして、差分ΔT2が閾値Ts2より小さくなると(S36:YES)、CPU21は、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を開始する(S38)。
ここで、閾値Ts2は、レーザ光源110の温度変化を示す曲線の傾きとして規定される。図4に示すように、レーザ光源110の温度変化を示す曲線の傾きは、起動からの経過時間が進むにつれて緩やかとなる。したがって、この曲線の傾きが所定の値よりも小さくなると、レーザ光源110の出射波長が急激に変化する期間が過ぎたと判定できる。閾値Ts2は、このようにレーザ光源110の出射波長が急激に変化する期間を過ぎたと判定されるときの当該曲線の傾き(単位時間Δtにおける温度の変化量)に設定される。すなわち、閾値Ts2は、差分ΔT2が閾値Ts2まで小さくなったときのレーザ光源110の温度が、図4のT1L〜T1Hの範囲に含まれるよう設定される。これにより、S36でYESと判定されるとき、レーザ光源110の温度はT1L〜T1Hの範囲にあるため、レーザ光の波長は、図4に示すようにλ1L〜λ1Hの範囲にある。本変更例でも、上記実施の形態と同様、フィルタ210によって透過される波長帯域の下限は、λ1Lまたはλ1Lよりもやや低くに設定されている。したがって、目標領域から反射されたDP
光は、フィルタ210を透過してCMOSイメージセンサ240に受光され、3次元距離情報の生成処理が適正に行われる。
以上、本変更例においても、上記実施の形態と同様、外乱光がCMOSイメージセンサ240に入射し難くなるため、距離検出の精度を高めることが可能になる。
<変更例4>
本変更例は、上記変更例2に上記変更例1を適用したものである。すなわち、本変更例では、上記変更例2による制御において、レーザ光源110に流れる電流が2段階に切り替えられる。
図8(a)は、本変更例における情報取得装置1の距離取得動作時の処理を示すフローチャートであり、図8(b)は、本変更例における経過時間とレーザ光源110の温度との関係を示す図である。
なお、図8(a)に示す処理は、請求項3に従属する請求項5に記載の処理の一例である。
図8(a)を参照して、情報取得装置1が起動され、距離情報の取得動作が開始されると、情報取得装置1のCPU21は、ACC制御回路22を介してレーザ光源110に流れる電流を、上記変更例2におけるI1よりも大きいI2に設定し、レーザ光源110を起動させる(S41)。これにより、図8(b)の破線に示すように、上記変更例2よりも急峻にレーザ光源110の温度が上昇する。なお、このときも上記変更例2と同様、CPU21は、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を開始しない。
次に、CPU21は、上記変更例2のS23〜S26と同様にして、ΔT1が閾値Ts1より大きくなるまで処理を待機する(S43〜S46)。そして、ΔT1が閾値Ts1より大きくなると(S46:YES)、CPU21は、ACC制御回路22を介してレーザ光源110に流れる電流をI1に設定し(S47)、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を開始する(S48)。このとき、レーザ光源110の温度は、図8(b)に示すようにT1L〜T1Hの範囲にあるため、レーザ光の波長は、図4に示すようにλ1L〜λ1Hの範囲にある。本変更例でも、上記実施の形態と同様、フィルタ210によって透過される波長帯域の下限は、λ1Lまたはλ1Lよりもやや低くに設定されている。したがって、目標領域から反射されたDP光は、フィルタ210を透過してCMOSイメージセンサ240に受光され、3次元距離情報の生成処理が適正に行われる。
以上、本変更例においても、上記変更例2と同様、外乱光がCMOSイメージセンサ240に入射し難くなるため、外乱光を抑制しながら距離を検出することが可能になる。さらに、本変更例では、起動時にレーザ光源110に流れる電流がI2に高められているため、上記変更例2よりも急峻にレーザ光源110の温度が上昇し、差分ΔT1が、上記変更例2よりも短い時間で、閾値Ts1を超える。このため、情報取得装置1が起動した後、より迅速に、3次元距離情報の生成処理を開始することができる。
<変更例5>
本変更例は、上記変更例3に上記変更例1を適用したものである。すなわち、本変更例では、上記変更例3において、レーザ光源110に流れる電流が2段階に切り替えられる。
図9(a)は、本変更例における情報取得装置1の距離取得動作時の処理を示すフローチャートであり、図9(b)は、本変更例における経過時間とレーザ光源110の温度との関係を示す図である。
なお、図9(a)に示す処理は、請求項4に従属する請求項5に記載の処理の一例である。
図9(a)を参照して、情報取得装置1が起動され、距離情報の取得動作が開始されると、情報取得装置1のCPU21は、ACC制御回路22を介してレーザ光源110に流れる電流を、上記変更例3で示したI1よりも大きいI2に設定し、レーザ光源110を起動する(S51)。これにより、図9(b)の破線に示すように、上記変更例3よりも急峻にレーザ光源110の温度が上昇する。なお、このときも上記変更例3と同様、CPU21は、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理を開始しない。
次に、CPU21は、上記変更例3のS32〜S35と同様にして、ΔT2を取得する(S52〜S55)。続いて、CPU21は、ΔT2が閾値Ts3よりも小さいかを判定する(S56)。ΔT2が閾値Ts3以上であると(S56:NO)、CPU21は、Tbに対してS54で取得した温度Taの値を代入し(S57)、処理をS53に戻す。こうして、上記変更例3と同様、ΔT2が閾値Ts3を下回ったときに(S56:YES)、ACC制御回路22を介してレーザ光源110に流れる電流がI1に再設定され(S58)、CMOSイメージセンサ240の検出信号に基づく3次元距離情報の生成処理が開始される(S59)。
なお、本変更例では、起動直後において、レーザ光源110の温度が変更例3の場合よりも急峻に変化する。このため、図9(b)の破線で示す曲線部分の傾きは、図7(b)の同じ期間の曲線部分の傾きよりも大きくなる。したがって、図9(b)において、レーザ光源110の出射波長が大きく変化する期間が過ぎたタイミングにおける曲線の傾きは、図7(b)において、レーザ光源110の出射波長が大きく変化する期間が過ぎたタイミングにおける曲線の傾きよりも大きいことが想定され得る。したがって、本変更例では、S56における閾値Ts3を、図7(a)のS36における閾値Ts2よりも大きく設定すると良い。こうすると、S56における判定がYESとなるタイミングが早くなり、さらに迅速に、距離情報の取得処理を開始することができる。
以上、本変更例においても、上記変更例3と同様、外乱光がCMOSイメージセンサ240に入射し難くなるため距離検出の精度を高まることが可能になる。さらに、本変更例では、起動時にレーザ光源110に流れる電流がI2に高められているため、上記変更例3よりも短い時間でレーザ光源110の温度が上昇する。このため、情報取得装置1が起動した後、より迅速に、3次元距離情報の生成処理を開始することができる。
<他の変更例>
以上、本発明の実施の形態と変更例について説明したが、本発明は、上記実施の形態と変更例に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も上記の他に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態と変更例では、レーザ光源110に流れる電流の大きさをフィードバックしてレーザ光源110に流れる電流の大きさを一定レベルに維持するACC制御回路22が用いられた。しかしながら、レーザ光源110に流れる電流をフィードバックせずに、レーザ光源110に一定レベルの電流を供給する定電流回路が用いられてもよい。ただし、ACC制御回路22を用いることにより、より高精度に、レーザ光源11
0に流れる電流を一定レベルに維持することが可能となる。
また、ACC制御回路22に替えて、レーザ光源110の発光量をフォトダイオードによりモニタし、発光量を所定レベルに維持するAPC(Auto Power Control)制御回路が用いられても良い。この場合、たとえば、図2に示す投射光学系100に、さらに、フロントモニタ方式の構成またはバックモニタ方式の構成が適用される。このように、ACC制御回路22に替えてAPC制御回路が用いられる場合、上記変更例1、4、5においては、レーザ光源110の駆動電流をI2に高める方法(S11、S41、S51)に代えて、レーザ光源110の出射レベルの目標値を、距離情報の取得時よりも、レーザ光源110の起動時の方が高くなるように設定する方法が用いられる。
また、上記変更例1、4、5では、レーザ光源110の起動から3次元距離情報の生成処理が開始されるまでの期間の全てにおいて、レーザ光源110の駆動電流がI2に高められたが、必ずしも、当該期間の全てにおいてレーザ光源110の駆動電流がI2に高められる必要はない。たとえば、当該期間の前半部分、後半部分等、当該期間の一部において、レーザ光源110の駆動電流がI2に高められても良い。
また、本発明は、ドットパターンのレーザ光を用いる手法であれば、種々の距離検出原理の情報取得装置に適用可能である。
また、上記実施の形態と変更例では、受光素子として、CMOSイメージセンサ240を用いたが、これに替えて、CCDイメージセンサを用いることもできる。さらに、受光光学系200の構成も、適宜変更可能である。また、情報取得装置1と情報処理装置2は一体化されても良いし、情報取得装置1と情報処理装置2がテレビやゲーム機、パーソナルコンピュータと一体化されても良い。
また、上記実施の形態と変更例では、CANタイプのレーザ光源110が用いられたが、これに限らず、たとえば、フレームタイプのレーザ光源が用いられてもよい。この他、投射光学系100および受光光学系200のレイアウトも、適宜変更可能である。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 情報取得装置
2 … 情報処理装置
21b … 距離演算部(距離取得部)
22 … ACC制御回路(レーザ制御部)
100 … 投射光学系
110 … レーザ光源
150 … 温度センサ
200 … 受光光学系
210 … フィルタ
240 … CMOSイメージセンサ(イメージセンサ)

Claims (7)

  1. 所定波長のレーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射された前記レーザ光を所定のドットパターンで目標領域に投射する投射光学系と、
    前記目標領域から反射された反射光を透過させるためのフィルタを備え、前記フィルタを透過した前記反射光を受光して、前記目標領域をイメージセンサにより撮像する受光光学系と、
    実測時に前記イメージセンサにより撮像された前記ドットパターンを含む実測画像に基づいて、前記目標領域に含まれる物体までの距離に関する距離情報を取得する距離取得部と、を備え、
    前記距離取得部は、前記レーザ光源が起動された後、所定の期間は、前記距離情報の取得を実行せず、前記所定の期間の後に、前記距離情報の取得を開始する、
    ことを特徴とする情報取得装置。
  2. 請求項1に記載の情報取得装置において、
    前記距離取得部は、前記レーザ光源が起動されてから所定時間が経過するまで、前記距離情報の取得を実行せず、前記所定時間が経過したときに、前記距離情報の取得を開始する、
    ことを特徴とする情報取得装置。
  3. 請求項1に記載の情報取得装置において、
    前記レーザ光源の温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記距離取得部は、前記レーザ光源が起動されてから前記レーザ光の温度が所定の温度幅だけ上昇するまで、前記距離情報の取得を実行せず、前記レーザ光の温度が前記所定の温度幅だけ上昇したときに、前記距離情報の取得を開始する、
    ことを特徴とする情報取得装置。
  4. 請求項1に記載の情報取得装置において、
    前記レーザ光源の温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記距離取得部は、前記レーザ光源が起動された後、単位時間における前記レーザ光源の温度上昇の割合が所定値より小さくなるまでは、前記距離情報の取得を実行せず、前記割合が前記所定値より小さくなったときに、前記距離情報の取得を開始する、
    ことを特徴とする情報取得装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載の情報取得装置において、
    前記レーザ光源を制御するレーザ制御部を備え、
    前記レーザ制御部は、前記レーザ光源の起動から前記距離情報の取得までの間の所定の期間における前記レーザ光の出射レベルが、前記距離情報の取得時における前記レーザ光の出射レベルよりも高くなるよう、前記レーザ光源を制御する、
    ことを特徴とする情報取得装置。
  6. 請求項5に記載の情報取得装置において、
    前記レーザ制御部は、前記距離情報の取得時において、前記レーザ光源に印加される駆動電流を第1のレベルに設定し、前記レーザ光源の起動から前記距離情報の取得までの間の前記所定の期間において、前記レーザ光源に印加される駆動電流を第1のレベルよりも高い第2のレベルに設定する、
    ことを特徴とする情報取得装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項に記載の情報取得装置を有する物体検出装置。
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