JP2014057384A - 電気機器を含む電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】非常用電源装置より通信線が不要で、電気機器に停電認識せることを目的とする。
【解決手段】非常用電源装置3は蓄電池2と、蓄電池2の電力を交流電力にする電力変換器5と、商用電源1の周波数検知する周波数検知手段10と、前記周波数から停電検知で電力変換器5を制御する電源制御手段12を備え、電気機器4は電力供給された周波数判別する周波数判別手段13と、その周波数を記憶する記憶手段14と、供給電力が記憶した周波数と比較して運転と停止の制御をおこなう機器制御手段15を備え、電源制御手段12は停電検知で、商用電源1と異なる周波数を電力変換器5から供給し、機器制御手段15は記憶手段14の周波数と異なった場合に停電と認識し、負荷の消費を最小限に抑えることで、通信用の配線を不要とした電気機器を含む電源システムを得られる。
【選択図】図1
【解決手段】非常用電源装置3は蓄電池2と、蓄電池2の電力を交流電力にする電力変換器5と、商用電源1の周波数検知する周波数検知手段10と、前記周波数から停電検知で電力変換器5を制御する電源制御手段12を備え、電気機器4は電力供給された周波数判別する周波数判別手段13と、その周波数を記憶する記憶手段14と、供給電力が記憶した周波数と比較して運転と停止の制御をおこなう機器制御手段15を備え、電源制御手段12は停電検知で、商用電源1と異なる周波数を電力変換器5から供給し、機器制御手段15は記憶手段14の周波数と異なった場合に停電と認識し、負荷の消費を最小限に抑えることで、通信用の配線を不要とした電気機器を含む電源システムを得られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、停電時に商用電源や発電装置から蓄えた電力を電気機器で有効利用する電気機器を含む電源システムに関するものである。
近年、太陽電池の電力を蓄電池に蓄えて電気機器の消費電力の一部を補ったり、災害時に家庭内の停電時には電気自動車の蓄電池からもバックアップ電源として活用する提案がされてきた。
数時間以上におよぶ停電では、家庭内のライフラインとしては、照明、テレビ、冷蔵庫、冷房・暖房設備が想定され、蓄電池に蓄えられた電力の有効利用が必要になってきた。
従来、この種の電気機器を含む電源システムは、蓄電池に蓄えた電力を停電時に電気機器で有効活用するデータセンターに設置されているサーバーの無停電電源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その無停電電源装置について図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、商用電源101の電力を蓄電池102に蓄えて、その電力を負荷に供給する無停電電源装置103と前記負荷である複数の情報処理をするサーバー104a〜104nとを備えたシステムであって、
無停電電源装置103には、商用電源101の電力を蓄電池102に適する電圧に変換する電力変換器105と、その電力変換された電力を蓄える蓄電池102と、蓄えた電力をサーバー104a〜104nに最適な電圧に変換して出力する電力変換器106と、商用電源101の停電を検出する停電検出手段107と、ネットワーク通信をする通信手段108と、停電時に停電検出手段107の情報により、電力変換器106及び通信手段108を制御する制御手段109を備えている。
無停電電源装置103には、商用電源101の電力を蓄電池102に適する電圧に変換する電力変換器105と、その電力変換された電力を蓄える蓄電池102と、蓄えた電力をサーバー104a〜104nに最適な電圧に変換して出力する電力変換器106と、商用電源101の停電を検出する停電検出手段107と、ネットワーク通信をする通信手段108と、停電時に停電検出手段107の情報により、電力変換器106及び通信手段108を制御する制御手段109を備えている。
一方、サーバー104aには、ネットワーク通信をする通信手段110と、データ処理や通信手段110を制御する制御手段111とを備えている。
また、無停電電源装置103とサーバー104a〜104nには、それぞれ電源供給用の電力線112と、ネットワーク通信をする通信線113とがそれぞれに接続されている。
上記構成において、無停電電源装置103の制御手段109は、商用電源101の停電を停電検出手段107の情報により検知すると、通信手段108によりネットワーク通信にてサーバー104a〜104nに停電情報を伝える。
一方、サーバー104aの制御手段111は、ネットワーク通信からの通信手段110の情報により停電を検知すると、データ処理中の電源低下による記憶データ破損の防止のために、現在処理中のデータを止めて、シャットダウンに移行することで、蓄電池102に蓄えた電力供給ができなくなるまでに記憶データを安全に保管することができる。
また、この種の電気機器を含む電源システムには、専用の通信線を使用せずに停電時に蓄電池に蓄えた電力を負荷機器で有効活用するために、負荷の給電を強制的に止めるものもある(例えば、特許文献2参照)。
以下、その電源システムについて図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、複数の負荷装置120a〜120nに電源を供給するメイン電源121と、バックアップ電源122と、メイン電源121とバックアップ電源122の電圧監視をする電圧検出手段123と、負荷装置120a〜120nへの電源供給をメイン電源121とバックアップ電源122のどちらか一方の電源に切り換える第1の切換え手段124と、負荷装置120a〜120nに個別の電源供給する第2の切換え手段125と、電圧検出手段123の情報で第1の切換え手段124や第2の切換え手段125を制御する制御手段126とで構成される。
また、第1の切換え手段124は、メイン電源121の電源を供給するための接点aとバックアップ電源122の電源を供給するための接点bにより負荷装置120a〜120nへ電源供給する。
そして、第2の切換え手段125は、負荷装置120a〜120nに対応した個別の電源供給の開閉が可能な開閉装置127a〜127nが設けられ、その開閉は制御手段126によっておこなわれる。
さらに開閉装置127a〜127nには、負荷装置120a〜120nの消費電力が多い順に接続されている。
上記構成において、制御手段126は電圧検出手段123からの情報で、メイン電源121の電圧が一定レベル以下の場合は第1の切換え手段124の接点aから接点b側へ切換えることで前記バックアップ電源122からの電力供給に切換え、さらに前記バックアップ電源122の電圧低下レベルに応じて第2の切換え手段125の開閉装置127a〜127nの消費電力が多い負荷装置の順に電力供給を止めていく。
こうして消費電力の多い負荷装置の順に電源供給を停止させることで、蓄電池に蓄えた電力供給を長く維持させることができる。
また、電力線を通信回路として利用する電力線通信の一つであるPLC(Power Line Communications)技術があり、これは商用電源に通信データを重畳させることで、専用の電気コンセントに接続した機器間を通信用のアダプタ(PLCモデム)を介しておこなうことで、専用の通信線が不要になる。
このような従来の電気機器を含む電源システムにおいては、停電時に電源供給される電気機器側に停電を認識させるためには専用の通信線が必要であったり、通信線がない場合には電気機器がその停電状態を知らずに供給電源を止められという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、停電時に電源供給される電気機器側に専用の通信線が不要で、停電を認識させて電気機器を最適な運転を継続させる電気機器を含む電源システムを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、商用電源と蓄電池から得られた交流電源のいずれか一方を選択して負荷に電力を供給する非常用電源装置と前記負荷である電気機器とを備えた電源システムであって、前記非常用電源装置には、商用電源または独立の発電装置の電力を蓄える蓄電池と、前記蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換する電力変換器と、前記商用電源の周波数を検知する周波数検知手段と、前記検知した周波数から商用電源の停電を検知する停電検知手段と、前記電気機器に供給する交流電力を商用電源または前記電力変換器の出力のいずれか一方に切換える切換え手段と、停電を検知したときに、前記切換え手段と前記電力変換器を制御する電源制御手段とを備え、前記電気機器には、電力供給される電源の周波数を判別する周波数判別手段と、初期において前記周波数判別手段の判別した周波数を記憶する記憶手段と、供給されている電源の周波数と前記記憶した周波数とを比較して運転と停止の制御をおこなう機器制御手段とを備え、前記非常用電源装置の前記電源制御手段は、前記停電検知手段により前記商用電源の停電を検知すると、前記商用電源の周波数とは異なる周波数を前記電力変換器から出力させ、前記切換え手段により前記電気機器に電力の供給を継続するとともに、前記電気機器の前記機器制御手段は、前記周波数判別手段で判別した周波数が前記記憶手段の記憶した周波数と異なった場合に、負荷の消費を最小限に抑えるもしくは停止させるようにとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、商用電源と蓄電池から得られた交流電源のいずれか一方を選択して負荷に電力を供給する非常用電源装置と前記負荷である電気機器とを備えた電源システムであって、前記非常用電源装置には商用電源または独立の発電装置の電力を蓄える蓄電池と、前記蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換する電力変換器と、前記商用電源の周波数を検知する周波数検知手段と、前記検知した周波数から商用電源の停電を検知する停電検知手段と、前記電気機器に供給する交流電力を商用電源または前記電力変換器の出力のいずれか一方に切換える切換え手段と、停電を検知したときに、前記切換え手段と前記電力変換器を制御する電源制御手段とを備え、前記電気機器には、電力供給される電源の周波数を判別する周波数判別手段と、初期において前記周波数判別手段の判別した周波数を記憶する記憶手段と、供給されている電源の周波数と前記記憶した周波数とを比較して運転と停止の制御をおこなう機器制御手段とを備え、前記非常用電源装置の前記電源制御手段は、前記停電検知手段により前記商用電源の停電を検知すると、前記商用電源の周波数とは異なる周波数を前記電力変換器から出力させ、前記切換え手段により前記電気機器に電力の供給を継続するとともに、前記電気機器の前記機器制御手段は、前記周波数判別手段で判別した周波数が前記記憶手段の記憶した周波数と異なった場合に、負荷の消費を最小限に抑えるもしくは停止させるという構成にしたことにより、前記商用電源が停電した場合、前記非常用電源装置からは前記商用電源の周波数とは異なる周波数の電力を前記電気機器に供給し、前記電気機器の前記機器制御手段は記憶した周波数と異なった電力供給がなされたことで、停電が発生したことを認識できるので、前記非常用電源装置と前記電気機器間に電力供給以外の停電状態を知らせる専用配線や無線が不要であり、PLCのような高価な通信用のアダプタ(PLCモデム)も不要となり、既存配線やコンセントをそのまま利用可能な省施工と低コストで停電状態を知らせることができる。
また、前記電気機器は停電を認識することにより、自身の負荷の消費を最小限に抑えるもしくは停止させることで、商用電源の停電時に蓄えられた蓄電池の電力を有効に利用できるという効果を得ることができる。
本発明の請求項1記載の電気機器を含む電源システムは、商用電源と蓄電池から得られた交流電源のいずれか一方を選択して負荷に電力を供給する非常用電源装置と前記負荷である電気機器とを備えた電源システムであって、前記非常用電源装置には、商用電源または独立の発電装置の電力を蓄える蓄電池と、前記蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換する電力変換器と、前記商用電源の周波数を検知する周波数検知手段と、前記検知した周波数から商用電源の停電を検知する停電検知手段と、前記電気機器に供給する交流電力を商用電源または前記電力変換器の出力のいずれか一方に切換える切換え手段と、停電を検知したときに、前記切換え手段と前記電力変換器を制御する電源制御手段とを備え、前記電気機器には、電力供給される電源の周波数を判別する周波数判別手段と、初期において前記周波数判別手段の判別した周波数を記憶する記憶手段と、供給されている電源の周波数と前記記憶した周波数とを比較して運転と停止の制御をおこなう機器制御手段とを備え、前記非常用電源装置の前記電源制御手段は、前記停電検知手段により前記商用電源の停電を検知すると、前記商用電源の周波数とは異なる周波数を前記電力変換器から出力させ、前記切換え手段により前記電気機器に電力の供給を継続するとともに、前記電気機器の前記機器制御手段は、前記周波数判別手段で判別した周波数が前記記憶手段の記憶した周波数と異なった場合に、負荷の消費を最小限に抑えるもしくは停止させるという構成を有する。
これにより、前記商用電源が停電した場合、前記非常用電源装置からは前記商用電源の周波数とは異なる周波数の電力を前記電気機器に供給し、前記電気機器の前記機器制御手段は前記記憶手段に記憶した周波数と異なった電力供給がなされたことで、停電が発生したことを認識できるので、前記非常用電源装置と前記電気機器間に電力供給以外の停電状態を知らせる専用配線や無線が不要であり、PLCのような高価な通信用のアダプタ(PLCモデム)も不要となり、既存配線やコンセントをそのまま利用可能な省施工と低コストで停電状態を知らせることができる。
また、前記電気機器は停電を認識することにより、自身の負荷の消費を最小限に抑えるもしくは停止させることで、商用電源の停電時に蓄えられた蓄電池の電力を有効に利用できるという効果を奏する。
また請求項2記載の電気機器を含む電源システムは、前記電源制御手段には前記蓄電池の蓄電量を判断する電池容量検出手段を備え、前記停電検知手段が商用電源の停電を検知したときに、前記電源制御手段は、前記蓄電量が所定の量以下に減った場合に、前記商用電源の周波数と異なる周波数を前記電力変換器から出力させ、減っていない場合に前記商用電源の周波数で出力をさせるという構成にしてもよい。
これにより、前記商用電源が停電した場合、発電装置からの電力供給と前記電気機器の電力消費のバランス、もしくは前記電気機器の電力消費が少ないことで、前記蓄電池に蓄えた蓄電量が所定の蓄電量以下にまで低下しない場合は、前記非常用電源装置からは前記商用電源の周波数と同じ周波数の電力を前記電気機器に供給し、前記電気機器の前記機器制御手段は記憶した周波数と同じ電力供給がなされたことで、停電を認識せずに自身の負荷の消費を最小限に抑えるもしくは停止をしないで負荷の状態を継続することができる。
こうして、発電装置からの電力供給により所定の蓄電量まで低下しない場合は、電気機器の運転を維持しながら蓄電池に蓄えた電力を有効に利用できるという効果を奏する。
また請求項3記載の電気機器を含む電源システムは、前記蓄電池に蓄えられた直流電力を前記商用電源の周波数と異なる複数段の周波数の交流電力に変換する前記電力変換器と、前記電気機器には前記複数段の周波数を判別できる前記周波数判別手段とを備え、停電を検知した前記電源制御手段は前記蓄電池の蓄電量を判断する前記電池容量検出手段の蓄電量に応じて前記電力変換器からの電源の周波数を段階的に変えることで、前記電気機器はその電源の周波数に応じて、負荷の消費を段階的に抑えるもしくは停止させるという構成にしてもよい。
これにより、前記商用電源が停電した場合に前記電気機器は、前記非常用電源装置から前記蓄電池に蓄えた蓄電量の状況も推定でき、その蓄電量の状況に応じて自信の負荷の消費を段階的に抑えるもしくは停止させることができるので、使用者の利便性を極力維持しながら蓄電池に蓄えた電力を有効に利用できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、商用電源1と蓄電池2から得られた交流電源のいずれか一方を選択して負荷に電力を供給する非常用電源装置3と前記負荷である電気機器4を複数台備えた電源システムである。
図1に示すように、商用電源1と蓄電池2から得られた交流電源のいずれか一方を選択して負荷に電力を供給する非常用電源装置3と前記負荷である電気機器4を複数台備えた電源システムである。
実施の形態の説明で電気機器4のそれぞれを区別して示す場合には、アルファベットを用いて、電気機器4a〜4nと表現する。
商用電源1に接続した非常用電源装置3は、蓄電池2に蓄えられた直流電力を交流電力に変換する電力変換器5と、電気機器4に供給する交流電力を商用電源または電力変換器5の出力のいずれか一方に切換える切換え手段6を備えている。
また、非常用電源装置3は、太陽光発電装置を代表とする発電装置7に接続され、蓄電池2に直流電力を蓄える回路を備えている。
すなわち、非常用電源装置3に接続した商用電源1に接続した交流―直流変換手段8と、発電装置7に接続した直流―直流変換手段9を備えたものである。
この交流―直流変換手段8は、商用電源1から得られる電力を蓄電池2の蓄電電圧に対応させた直流の電圧に変換するものである。
また、直流―直流変換手段9は、発電装置7から供給される直流電圧を蓄電池2の蓄電電圧に対応させた直流電圧に変換するものである。
つまり、蓄電池2は、交流―直流変換手段8または直流―直流変換手段9に接続され、商用電源1または独立の発電装置7の電力を蓄えるものである。
また、非常用電源装置3には、商用電源1の電力をそのまま電気機器4に供給する回路と、電力変換器5の出力を電気機器4へ供給する回路を備えている。
切換え手段6は、商用電源1の電力を電気機器4へ供給する接点aと、電力変換器5より蓄電池2の蓄えた電力を電気機器4へ供給する接点bを備えている。
また、非常用電源装置3には、商用電源1の周波数を検知する周波数検知手段10と、前記検知した周波数から商用電源1の停電を検知する停電検知手段11と、前記停電の検知信号により、切換え手段6と電力変換器5を制御する電源制御手段12とを備えている。
切換え手段6は、電源制御手段12の信号を受けて、電力変換器5の出力を電気機器4へ供給する回路へ切換えるものである。
電力変換器5は、電源制御手段12の信号を受けると、蓄電池2に蓄えた直流電力を交流電力に変換するもので、この場合出力する交流電力の周波数は電源制御手段12の信号により設定されるものである。
また、電源制御手段12は、停電検知手段11の停電検知信号を受け取ると、切換え手段6を接点a側から電力変換器5の出力を電気機器4へ供給する接点b側に切換えるとともに、商用電源1の周波数とは異なる周波数の出力周波数の指令信号を電力変換器5へ出力するものである。
電力変換器5からの前記出力周波数は、あらかじめ設定されているものである。
望ましくは、この出力周波数としては、商用電源1の周波数公差が一般に±1Hz以内、電力変換器5の出力周波数の精度及び電気機器4の周波数を判別する周波数判別手段13の検知誤差を加味して、商用電源1の周波数より3Hz以上10Hz以下の範囲の違いの出力周波数が良い。
具体的には商用電源1が50Hzの場合は、60Hzの周波数を出力する。
一方、電気機器4には、電力供給される電源の周波数を判別する周波数判別手段13と、初期において周波数判別手段13の判別した周波数を記憶する記憶手段14と、供給されている電源の周波数と前記記憶した周波数とを比較して運転と停止の制御をおこなう機器制御手段15とを設けた構成を有する。
また、機器制御手段15は、周波数判別手段13より電力供給される電源の周波数が50Hzまたは60Hzの情報を常時得て、初期通電にて電力供給される電源の周波数の情報を記憶手段14に記憶させている。
そして、機器制御手段15は、記憶手段14に記憶させた周波数情報と周波数判別手段13の情報とを常時比較し、比較した周波数情報が異なる場合は商用電源1が停電し、蓄電池2からの電力供給がされていると判断する。
上記構成において、非常用電源装置3には、商用電源1に接続された交流―直流変換手段8により交流電力を直流電力に変換させて前記蓄電池2に電力を蓄える。
そして、電源制御手段12は、商用電源1の周波数を検知する前記周波数検知手段10の周波数情報から停電検知手段11により停電がない情報を受けると、切換え手段6の接点a側にすることで、商用電源1の電力を前記電気機器4に供給する。
そして、商用電源1が停電した場合、電源制御手段12は、周波数検知手段10の周波数情報から停電検知手段11により電力供給が無くなった情報を受けると、切換え手段6の接点b側に切換えるとともに、電力変換器5に商用電源1の周波数とは異なる周波数の出力周波数を指示する信号を送る。
電力変換器5は、前記信号を受け取り、蓄電池2に蓄えた直流電力を商用電源1の周波数とは異なる周波数の電力にして電気機器4への供給を継続する。
また、電気機器4では、機器制御手段15は、周波数判別手段13より電力供給される電源の周波数情報と記憶手段14に記憶させた周波数と比較して、比較した周波数情報が異なったことを認識し、商用電源1が停電して蓄電池2からの電力供給がされていると判断して、自身の負荷の消費を最小限に抑えるもしくは停止させることとなる。
この停電時の電気機器4の具体的な例としては、ライフラインの比較的重要度の高いものとして電気機器4a(例えば、エアコン)、電気機器4b(例えば、冷蔵庫)と、比較的重要度の低いものとして電気機器4c(例えば、扇風機)、電気機器4d(例えば、換気扇)というように、区別しておいて、停電時の動作を決めることできる。
すなわち、停電時には、エアコンや冷蔵庫のような家庭内のライフラインの電気機器は運転する能力を抑えることで消費電力を軽減しながら運転を継続させ、扇風機や換気扇は停止させて、蓄電池の消費電力を軽減させることもできる。
以上のように、本実施の形態の電気機器を含む電源システムでは、非常用電源装置3と電気機器4との間に電力供給以外の停電状態を知らせる専用配線や無線が不要であり、PLCのような高価な通信用のアダプタ(PLCモデム)も不要となり、既存配線やコンセントをそのまま利用可能な省施工と低コストで停電状態を知らせることができる。
また、電気機器4は停電を認識することにより、自身の負荷の消費を最小限に抑えるもしくは停止させることで、商用電源1の停電時に蓄えられた蓄電池2の電力を有効に利用できる。
なお、停電検知手段11は、周波数検知手段10からの周波数情報で停電を検知して電源制御手段12に停電を認識させたが、マイクロコンピュータによる電源制御手段12の場合は、周波数検知手段10の周波数情報から直接停電を認識させても、その作用効果に差異を生じない。
なお、機器制御手段15は、初期通電での電源周波数の情報を記憶手段14に記憶させたが、初期通電が数時間経過した時に記憶周波数を書き換えても、その作用効果に差異を生じない。
(実施の形態2)
図2において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図2において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態の電源制御手段16は、実施の形態1の電源制御手段12に対して、前記蓄電池2の蓄電量を判断する電池容量検出手段17を設けた構成を有する。
そして、電源制御手段16は、蓄電量が所定の蓄電量まで低下したか否かを判断して電力変換器5の出力周波数を指示する信号を出力するものである。
上記構成において、商用電源1が停電した場合、発電装置7からの電力供給(例えば、昼間の太陽光発電装置の稼動)と電気機器4の電力消費のバランスもしくは電気機器4の電力消費が少ないことで、前記蓄電池2に蓄えた蓄電量が所定の蓄電量以下にまで低下しない場合は、電源制御手段16は、電池容量検出手段17の情報で所定の蓄電量が確保されていると判断すると、電力変換器5より商用電源1の周波数と同じ周波数の電力を電気機器4に電力の供給を継続する。
そして、電気機器4の機器制御手段15は記憶した周波数と同じ電力供給がなされたことで、停電を認識せずに運転を継続する。
一方、商用電源1が停電して蓄電池2に蓄えた蓄電量が所定の蓄電量以下にまで低下した場合は、非常用電源装置3からは商用電源1の周波数と異なる周波数の電力を電気機器4に供給し、電気機器4の機器制御手段15は記憶した周波数と異なる電力供給がなされたことで、停電を認識して自身の負荷の消費を最小限に抑えるもしくは停止をさせる。
このように、発電装置7からの電力供給により所定の蓄電量まで低下しない場合は、電気機器4の運転を維持しながら蓄電池2に蓄えた電力を有効に利用できる。
(実施の形態3)
図3において、実施の形態1および実施の形態2と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3において、実施の形態1および実施の形態2と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態の非常用電源装置3は、実施の形態2に対して、蓄電池2の蓄電量に応じて電力変換器18への周波数指令信号を多段に切換えて出力する電源制御手段19と、蓄電池2に蓄えられた直流電力を商用電源1の周波数と異なる複数段の周波数の交流電力に変換する電力変換器18とを備えた点が異なるものである。
すなわち、電源制御手段19は、電池容量検出手段17の検出した蓄電池2の蓄電量に応じて、電力変換器18への電源の周波数の指令信号を段階的に変えるものである。
例えば、周波数を3段階に切換えて、商用電源1の周波数が50Hzの場合は53、56、60Hzと蓄電量の減り方に応じて出力するものである。
また、電気機器4は実施の形態1の周波数判別手段13に対して、前記複数段の周波数を判別する周波数判別手段20と、実施の形態1の機器制御手段15に対して、前記判別された周波数に応じて負荷の制御量を調整する機器制御手段21を設けた構成を有する。
周波数判別手段20は、電源の周波数を複数の段数に区別して検出するものである。
機器制御手段21は、供給された電源周波数と負荷の制御量を対応させて電気機器4を制御するものである。
本実施の形態では、周波数を3段階に設定して、商用電源1の周波数が50Hzの場合は53、56、60Hzと60Hzに近づく程、電気機器4の機器制御手段21は負荷の消費を抑えるもしくは停止させるものである。
上記構成において、停電を検知した電源制御手段19は、蓄電池2の蓄電量を検出する電池容量検出手段17の蓄電量に応じて、電力変換器18へ出力周波数の指令信号を出力することとなる。
これにより電力変換器18は電源の周波数を段階的に変える。
一方、電気機器4の機器制御手段21は、周波数判別手段20により電源の周波数を判別して、その電源の周波数に応じて、負荷の消費を段階的に抑えるもしくは停止させる。
このような電気機器4としては、エアコンのようなインバータ機器やファンモータでのノッチ切換えを設けている電気機器である。
これにより、商用電源1が停電した場合に電気機器4は、非常用電源装置3から蓄電池2に蓄えた蓄電量の状況も推定でき、その蓄電量の状況に応じて自信の負荷の消費を段階的に抑えるもしくは停止させることができるので、使用者の利便性を極力維持しながら蓄電池2に蓄えた電力を有効に利用できる。
本発明にかかる電気機器を含む電源システムは、非常用電源装置と電気機器との間に電力供給以外の停電状態を知らせる専用配線、無線やPLCのような高価な通信用のアダプタも不要となり、既存配線やコンセントをそのまま利用可能な省施工と低コストで停電状態を知らせ、商用電源の停電時に蓄えられた蓄電池の電力を有効に利用することを可能とするものであるので、停電時に商用電源や発電装置から蓄えた電力を電気機器で有効利用する電気機器を含む電源システム等として有用である。
1 商用電源
2 蓄電池
3 非常用電源装置
4 電気機器
4a〜4n 電気機器
5 電力変換器
6 切換え手段
10 周波数検知手段
11 停電検知手段
12 電源制御手段
13 周波数判別手段
14 記憶手段
15 機器制御手段
16 電源制御手段
17 電池容量検出手段
18 電力変換器
19 電源制御手段
20 周波数判別手段
21 機器制御手段
2 蓄電池
3 非常用電源装置
4 電気機器
4a〜4n 電気機器
5 電力変換器
6 切換え手段
10 周波数検知手段
11 停電検知手段
12 電源制御手段
13 周波数判別手段
14 記憶手段
15 機器制御手段
16 電源制御手段
17 電池容量検出手段
18 電力変換器
19 電源制御手段
20 周波数判別手段
21 機器制御手段
Claims (3)
- 商用電源と蓄電池から得られた交流電源のいずれか一方を選択して負荷に電力を供給する非常用電源装置と前記負荷である電気機器とを備えた電源システムであって、前記非常用電源装置には、商用電源または独立の発電装置の電力を蓄える蓄電池と、前記蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換する電力変換器と、前記商用電源の周波数を検知する周波数検知手段と、前記検知した周波数から商用電源の停電を検知する停電検知手段と、前記電気機器に供給する交流電力を商用電源または前記電力変換器の出力のいずれか一方に切換える切換え手段と、停電を検知したときに、前記切換え手段と前記電力変換器を制御する電源制御手段とを備え、前記電気機器には、電力供給される電源の周波数を判別する周波数判別手段と、初期において前記周波数判別手段の判別した周波数を記憶する記憶手段と、供給されている電源の周波数と前記記憶した周波数とを比較して運転と停止の制御をおこなう機器制御手段とを備え、前記非常用電源装置の前記電源制御手段は、前記停電検知手段により前記商用電源の停電を検知すると、前記商用電源の周波数とは異なる周波数を前記電力変換器から出力させ、前記切換え手段により前記電気機器に電力の供給を継続するとともに、前記電気機器の前記機器制御手段は、前記周波数判別手段で判別した周波数が前記記憶手段の記憶した周波数と異なった場合に、負荷の消費を最小限に抑えるもしくは停止させることを特徴とした電気機器を含む電源システム。
- 前記電源制御手段には前記蓄電池の蓄電量を判断する電池容量検出手段を備え、前記停電検知手段が商用電源の停電を検知したときに、前記電源制御手段は、前記蓄電量が所定の量以下に減った場合に、前記商用電源の周波数と異なる周波数を前記電力変換器から出力させ、減っていない場合に前記商用電源の周波数で出力をさせることを特徴とした請求項1に記載の電気機器を含む電源システム。
- 前記蓄電池に蓄えられた直流電力を前記商用電源の周波数と異なる複数段の周波数の交流電力に変換する前記電力変換器と、前記電気機器には前記複数段の周波数を判別できる前記周波数判別手段とを備え、停電を検知した前記電源制御手段は前記蓄電池の蓄電量を判断する前記電池容量検出手段の蓄電量に応じて前記電力変換器からの電源の周波数を段階的に変えることで、前記電気機器はその電源の周波数に応じて、負荷の消費を段階的に抑えるもしくは停止させることを特徴とした請求項1または2に記載の電気機器を含む電源システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2012-09-11 JP JP2012199155A patent/JP2014057384A/ja active Pending
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