JP2014053979A - 回転電機及び風力発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気ウォームギヤを用いた回転電機において、伝達磁気力のばらつきや、大ロータの回転速度が変化したときにおいても、安定した発電出力を得ることができる回転電機及び風力発電システムを提供する。
【解決手段】実施形態の回転電機は、外周面に永久磁石44により形成される磁極を有する大ロータ40と、大ロータ40の外周面に離間して対向配置され、非磁性リング54の外周面に、大ロータ40の磁極間隔に応じて磁気的に結合するように、永久磁石52により形成される螺旋状の磁極を有する、少なくとも1つの小ロータ50と、非磁性リング54の内径側に固定され、小ロータ50の内径側に向けて磁束を発生する界磁ロータ70と、界磁ロータ70の内径側に離間して対向配置され、界磁ロータ70の回転に合わせて回転する回転磁界が鎖交する複数の電機子巻線82を備えた電機子ステータ80とを備える。
【選択図】図7
【解決手段】実施形態の回転電機は、外周面に永久磁石44により形成される磁極を有する大ロータ40と、大ロータ40の外周面に離間して対向配置され、非磁性リング54の外周面に、大ロータ40の磁極間隔に応じて磁気的に結合するように、永久磁石52により形成される螺旋状の磁極を有する、少なくとも1つの小ロータ50と、非磁性リング54の内径側に固定され、小ロータ50の内径側に向けて磁束を発生する界磁ロータ70と、界磁ロータ70の内径側に離間して対向配置され、界磁ロータ70の回転に合わせて回転する回転磁界が鎖交する複数の電機子巻線82を備えた電機子ステータ80とを備える。
【選択図】図7
Description
本発明の実施形態は、回転電機及び風力発電システムに関する。
大容量発電機などの回転電機において、発電機の体格は、発電機の回転数に反比例することが知られている。風力、潮力、波力などの自然エネルギを動力源とした回転電機では、翼などによって、自然エネルギを回転エネルギに変換する。
しかしながら、自然エネルギを利用した回転電機においては、翼の回転速度が低いため、翼によって得られた回転エネルギを直接発電機に伝達する場合には、発電機の体格が大型となる傾向にある。そこで、発電機の体格を小型にするため、一般的に、翼と発電機の間に機械式増速機を配置して、発電機の回転数を増速する方式がとられている。また、発電機の体格を小型にするため、磁気ウォームギヤを用いて発電機を増速する回転電機も検討されている。
磁気ウォームギヤを用いた回転電機は、2種類のロータ(大ロータ、小ロータ)が機械的に非接触に備えられている。そのため、磁気力の伝達効率が高く、保守面においても、機械式増速機に比べて利点がある。
一方、大ロータから個々の小ロータに伝えられる伝達磁気力は、大ロータと小ロータの磁極の相対位置によって変わる。図14は、磁気ウォームギヤを用いた一般的な回転電機における大ロータと小ロータの磁極の相対位置と伝達磁気力の関係を示す電磁界解析図である。図14において、大ロータと小ロータの相異なる磁極が対向する場合を相対位置位相角0度とし、一方の磁極中心が他方の磁極間に対向するときで、正の向きに伝達磁気力が生じる場合を相対位置位相角90度としている。
伝達磁気力の最大値は、ほぼ相対位置位相角が90度で生じている。これよりも相対位置位相角が大きくなると、大ロータと小ロータとの伝達磁気力が弱まり、小ロータにおいて大ロータとの磁気的結合が得られなくなる。そのため、大ロータと小ロータとが同期して回転せず、脱調状態となる。小ロータが脱調状態となった場合には、所定の発電出力を得ることができなくなるため、小ロータの相対位置位相角を0度と90度の範囲に維持する必要がある。
自然エネルギを動力源とする場合、常に一定の自然エネルギが得られるとは限らない。そのため、負荷変化などによって大ロータのトルクが急変した場合には、小ロータの回転が大ロータに追随できず、脱調状態となる可能性がある。
磁気ウォームギヤを用いた回転電機において、複数の小ロータを設けた場合、大ロータから小ロータに伝えられる伝達磁気力が、小ロータや発電機の製造精度によってばらつく。また、大ロータの周方向に亘って取り付けられる小ロータの取り付け位置によって、小ロータの内部の発電機の出力位相のずれも生じる。そのため、発電機からの出力を交流のまま単純に加算することは困難であると同時に、すべての小ロータの相対位置位相角を0度と90度の範囲に維持することは容易ではない。
本発明が解決しようとする課題は、磁気ウォームギヤを用いた回転電機において、伝達磁気力のばらつきや、大ロータの回転速度が変化したときにおいても、安定した発電出力を得ることができる回転電機および風力発電システムを提供することである。
実施形態の回転電機は、外周面に永久磁石により形成される磁極を有する第1のロータと、 前記第1のロータの外周面に離間して対向配置され、非磁性リングの外周面に、前記第1のロータの磁極間隔に応じて磁気的に結合するように、永久磁石により形成される螺旋状の磁極を有する、少なくとも1つの第2のロータとを備える。さらに、回転電機は、前記非磁性リングの内径側に固定され、前記第2のロータの内径側に向けて磁束を発生する界磁ロータと、前記界磁ロータの内径側に離間して対向配置され、前記界磁ロータの回転に合わせて回転する回転磁界が鎖交する複数の電機子巻線を備えた電機子ステータとを備える。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の回転電機30を備える風力発電システム10を模式的に示した斜視図である。図2は、図1に示した風力発電システム10におけるナセル20の内部構成を示した模式図である。なお、以下の実施の形態において、同一の構成部分には、同一の符号を付して重複する説明を省略または簡略する。
図1は、第1の実施の形態の回転電機30を備える風力発電システム10を模式的に示した斜視図である。図2は、図1に示した風力発電システム10におけるナセル20の内部構成を示した模式図である。なお、以下の実施の形態において、同一の構成部分には、同一の符号を付して重複する説明を省略または簡略する。
風力発電システム10は、図1に示すように、ナセル20、風車翼21およびタワー22を備えている。
ナセル20は、タワー22の頂部に取り付けられている。また、ナセル20は、図2に示すように、回転電機30、この回転電機30に搭載された発電機から発生される電力に対して電圧調整や周波数調整を行う電力調整部31などを収容している。なお、電力調整部31は、地上に設けられる場合もある。
風車翼21は、ナセル20内の回転電機30の回転軸32に直結するよう取り付けられた翼軸(ブレード軸)23の周囲に複数取り付けられている。
タワー22は、地面に設置され、ナセル20を支持する。タワー22の内側には電力を伝達するケーブル33が設けられている。ケーブル33は、例えば、ナセル20側からタワー22の内側を通って下方に導かれ、地面近傍にてタワー22の外側へと導かれている。
上記した風力発電システム10において、風力により風車翼21が回転すると、その回転力は、風車翼21の翼軸23からナセル20内の回転電機30の回転軸32へ伝達される。そして、回転電機30に搭載された発電機により発電が行なわれる。回転電機30の発電機から発生した電力は、電力調整部31により調整された後、ケーブル33を通じてナセル20からタワー22を通り、タワー22の外側へ導かれる。
ここで、電力調整部31が地上に設置される場合には、回転電機30の発電機から発生した電力は、ケーブル33を通じてナセル20からタワー22を通り、タワー22の外側へ送り出され、電力調整部31により調整される。
次に、回転電機30の構成について詳しく説明する。
図3は、第1の実施の形態の回転電機30の構造を模式的に示した斜視図である。図4は、第1の実施の形態の回転電機30が示された図3の面Aにおいて切断した断面を小ロータ50の軸方向から見たときの図である。なお、図4において、小ロータ50および発電機60は、断面で示していない。図5は、第1の実施の形態の回転電機30において、小ロータ50の外周面に配置された永久磁石の配置構成を説明するための概念図である。図6は、第1の実施の形態の回転電機30において、小ロータ50の外周面に配置された永久磁石の他の配置構成を説明するための概念図である。図7は、第1の実施の形態の回転電機30が示された図3の面Bにおいて切断した断面を大ロータ40の軸方向から見たときの図である。
図3に示すように、回転電機30は、第1のロータとして機能する、トロイド状のロータ(以下、「大ロータ40」と呼ぶ)と、大ロータ40の外周面に離間して対向配置される、第2のロータとして機能する、円筒状のロータ(以下、「小ロータ50」と呼ぶ)とを備える。小ロータ50は、大ロータ40の周方向に少なくとも1つ備えられ、図3では、小ロータ50を複数備えた一例が示されている。
大ロータ40は、図3に示すように、風車翼21の翼軸23に直結する回転軸41と、大ロータ40が回転軸41の回転とともに回転するように大ロータ40を支持する支持部材42とを備えている。支持部材42は、例えば、回転軸41の外周面と大ロータ40の内周面との間を塞ぐように形成された、円盤状の部材で構成される。なお、支持部材42の構成は、これに限られるものではなく、重量や通風を考慮して、円盤状の部材に貫通口などの開口を設けてもよい。大ロータ40の外周面は、小ロータ50の外周面との間隙を均等に維持しつつ小ロータ50の半周分を取り囲むよう、半円環状(U字形状)に構成されている。
小ロータ50は、大ロータ40の回転軸41の方向に対して垂直方向を向いた軸51を中心に回転するように構成されている。図4に示すように、大ロータ40と小ロータ50との間には、半円環状の間隙43が存在する。
大ロータ40および小ロータ50は、図3に示すように、それぞれの外周面に永久磁石44、52を備え、磁気ウォームギヤを構成している。具体的には、小ロータ50の外周面には、図5に示すように、永久磁石52が、同極を磁性材53を挟んで対向させて螺旋状に配置されている。これによって、螺旋状の磁極がN極、S極交互に構成される。
このように構成することで、高い伝達磁気力が得られ、安定した回転を行うことができる。また、磁性材53を挟んで永久磁石52を配置することで、磁性材53を挟まない場合に比べて、大きな磁気力を得ることができる。換言すれば、得られる磁気力を一定とした場合、磁性材53を挟んで永久磁石52を配置した場合には、磁性材53を挟まない場合に比べて、永久磁石52を小型化することができ、製造コストを削減することができる。その他、発電機の小型化によりナセル20の重量を軽くすることもでき、さらに、タワー22の組立性、風に対するタワー22の安定性などにも寄与することができる。
なお、小ロータ50の磁極は、大ロータ40の外周面が半円環状に構成されていることから、その端部で相対的に磁界の変化が生じるため、例えば、積層鋼板や圧粉鉄心などにより構成すると、渦電流損を低減することができる。
また、小ロータ50において、永久磁石52は、図7に示すように、非磁性材料からなるリング状の非磁性リング54の外周面に配置されている。非磁性リング54は、軸51を中心として回転可能なように、軸51側に軸受90を有する半径方向に亘る支持部材55によって、軸51方向の両端部が支持されている。なお、図示していないが、例えば、軸51の両端は、外部に設けられた支持部材によって支持されている。
一方、大ロータ40の外周面には、小ロータ50の磁極間隔に応じて磁気的に結合するように、永久磁石44が、同極を磁性材45を挟んで対向させて配置されている。これによって、磁極がN極、S極交互に構成される。外周面に永久磁石44が配置された大ロータ40の基材は、例えば、鋼材などで構成される。
少なくとも大ロータ40と小ロータ50とが磁気的に結合する領域においては、大ロータ40の磁極間隔および磁極パターンの傾斜角度が、それぞれ、小ロータ50の磁極間隔および磁極パターンの傾斜角度と等しいか、ほぼ等しくなるように構成されていることが好ましい。
ここで、小ロータ50の外周面には、図6に示すように、永久磁石52を、螺旋状の磁極がN極、S極交互に構成されるように配置してもよい。この場合、大ロータ40の外周面には、小ロータ50と同様に、N極、S極が交互に小ロータ50の磁極とほぼ同程度の傾きで磁極が配置される。磁極間(N極とS極)のピッチは、大ロータ40の中心からの半径位置によって異なる。そのため、大ロータ40の中心からの半径が大きいほど磁石の周方向幅を広くするか、または、磁石の周方向幅を均一にして大ロータ40の中心からの半径が大きいほど磁石間の隙間が大きくなるような構造となる。
図6に示すように、磁性材45を挟まずに、螺旋状に永久磁石52を配置した場合、非磁性リング54を備えずに、永久磁石52を、後述する界磁ロータ鉄心71の外周面に配置することができる。小ロータ50の外径を一定とした場合、非磁性リング54を備えない分、発電機60を半径方向に大きくすることができる。なお、この場合、界磁ロータ鉄心71は、軸51を中心として回転可能なように、軸51側に軸受90を有する半径方向に亘る支持部材55によって、軸51方向の両端部が支持される。
図7に示すように、小ロータ50の内径側には、アウターロータ方式の発電機60を備える。第1の実施の形態の回転電機30の備える発電機60は、永久磁石同期発電機によって構成され、界磁ロータ70と電機子ステータ80とを備える。
界磁ロータ70は、非磁性リング54の内径側に固定され、小ロータ50の内径側(軸51側)に向けて磁束を発生する。そのため、界磁ロータ70は、小ロータ50とともに回転する。
界磁ロータ70は、非磁性リング54の内周面に設けられたリング状の界磁ロータ鉄心71と、この界磁ロータ鉄心71の内周面に設けられた永久磁石72を備えている。永久磁石72は、界磁ロータ鉄心71の内周面に、N極とS極が周方向に交互になるように所定の間隔をあけて配置されている。
ここで、永久磁石52と界磁ロータ鉄心71との間に非磁性リング54を備えることで、永久磁石72によって界磁ロータ鉄心71に生じる磁束によって、小ロータ50の外周の永久磁石52や磁性材53の特性が害されるのを防止できる。
界磁ロータ70の内径側には、図7に示すように、界磁ロータ70と離間して電機子ステータ80が対向配置されている。電機子ステータ80は、ステータ鉄心81と、このステータ鉄心81に配置され、界磁ロータ70の回転に同期して回転する回転磁界が鎖交する複数の電機子巻線82を備えている。電機子ステータ80は、軸51に固定されている。
上記した界磁ロータ70および電機子ステータ80は、界磁ロータ70の周方向に交互にN極とS極となる界磁磁極を構成するように永久磁石が配置されたアウターロータ型の永久磁石型同期機である。
上記した大ロータ40および小ロータ50の構成において、大ロータ40が回転すると、大ロータ40の外周面の磁極と小ロータ50の外周面の磁極とが吸引または反発することによって、大ロータ40の回転に追従して小ロータ50が回転する。小ロータ50が回転すると、小ロータ50に固定された界磁ロータ70が回転する。そして、界磁ロータ70の発生する回転磁束に同期した電力が、電機子巻線82に誘起され、出力として取り出される。この際、大ロータ40の磁極数と小ロータ50のギヤ条数とで定まるギヤ比で小ロータ50の回転が増速され、小ロータ50の回転数に応じた電力が発電機60において発生する。
図3に示すように、複数の小ロータ50を備えた場合、各小ロータ50内の発電機60の電機子巻線82からの出力は、変換器(図示しない)によって個別に直流に変換され、その直流出力は、加算回路(図示しない)によって加算される。そして、加算された直流出力は、交流変換器(図示しない)によって系統出力に相応した周波数の交流電力に変換される。
ここで、電機子巻線82からの交流出力は、制御回路によって、小ロータ50ごとに制御される。出力制御には、界磁ロータ70の位置検出を行う必要があるが、これについては、位置センサを用いる方法、センサレス制御による方法など種々の方法が知られており、条件に応じて適宜選択される。
第1の実施の形態の回転電機30によれば、小ロータ50は、小ロータ50の取り付け位置や製造精度による伝達磁気力のばらつき、大ロータ40の回転速度の変化がある場合にも、安定して回転することができる。これによって、脱調状態となることなく、発電機60から安定した発電出力を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態の回転電機30の、図3の面Bにおいて切断した断面に相当する断面を大ロータ40の軸方向から見たときの図である。
図8は、第2の実施の形態の回転電機30の、図3の面Bにおいて切断した断面に相当する断面を大ロータ40の軸方向から見たときの図である。
第2の実施の形態の回転電機30は、界磁ロータ100の構成が、第1の実施の形態の界磁ロータ70の構成と異なるため、この異なる構成について主に説明する。
第2の実施の形態の回転電機30における界磁ロータ100は、永久磁石72を用いる第1の実施の形態とは異なり、界磁巻線101によって励磁される。界磁ロータ100は、図8に示すように、非磁性リング54の内周面に設けられたリング状の界磁ロータ鉄心71と、界磁ロータ鉄心71の内周面側に設けられた界磁巻線101を備えている。
界磁巻線101は、例えば、界磁ロータ鉄心71の内周面に形成された溝などに嵌め込まれ、抜け落ちないように、楔などによって固定されている。また、界磁巻線101は、界磁用電力を供給する配線104の一端と接続されている。配線104の他端は、外部の電力源(図示しない)に接続された配線(図示しない)から電力が供給されるスリップリング102に電気的に接触するブラシ103に接続されている。配線104、ブラシ103、スリップリング102、外部の電力源(図示しない)および外部の電力源とスリップリング102との間の配線(図示しない)は、界磁用電力を供給する電力供給部として機能する。
第2の実施の形態の回転電機30における界磁ロータ100および電機子ステータ80は、界磁ロータ100の周方向に交互にN極とS極となる界磁磁極を構成するように配置された界磁巻線101、および界磁巻線101に電機子ステータ80側から界磁用電力を供給する電力供給部を備えたアウターロータ型の巻線界磁型同期機である。
なお、界磁巻線101の励磁方法としては、火力発電用のタービン発電機などで使用されている、スリップリングやブラシを用いずに非接触で給電するブラシレス励磁方式を採用してもよい。また、図3に示すように、複数の小ロータ50を備えた場合、各小ロータ50ごとに、界磁巻線101の励磁量を調整するための制御回路をそれぞれ備えることが好ましい。
上記した構成において、大ロータ40が回転すると、大ロータ40の外周面の磁極と小ロータ50の外周面の磁極とが吸引または反発することによって、大ロータ40の回転に追従して小ロータ50が回転する。小ロータ50が回転すると、小ロータ50に固定された界磁ロータ100が回転し、小ロータ50の回転数に応じた電力が発電機60において発生する。
第2の実施の形態の回転電機30によれば、界磁ロータ100の励磁量を負荷状態や個々の小ロータ50の特性に応じて調整することができる。そのため、小ロータ50の取り付け位置や製造精度による伝達磁気力のばらつき、大ロータ40の回転速度の変化がある場合にも、小ロータ50を安定して回転することができる。これによって、脱調状態となることなく、発電機60から安定した発電出力を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図9は、第3の実施の形態の回転電機30における小ロータ50の配置構成を説明するための、回転電機30における大ロータ40の回転軸41に垂直な断面を模式的に示す図である。なお、図9において、小ロータ50は、断面図で示していない。
図9は、第3の実施の形態の回転電機30における小ロータ50の配置構成を説明するための、回転電機30における大ロータ40の回転軸41に垂直な断面を模式的に示す図である。なお、図9において、小ロータ50は、断面図で示していない。
第3の実施の形態の回転電機30では、図9に示すように、第1の実施の形態における小ロータ50(ここでは、小ロータ50aと呼ぶ)および、第2の実施の形態における小ロータ50(ここでは、小ロータ50bと呼ぶ)が、大ロータ40の外周面と離間、かつ対向して、周方向に交互に配置されている。
第3の実施の形態の回転電機30において、小ロータ50a、50b内の発電機60からの出力は、変換器(図示しない)によって個別に直流に変換され、その直流出力は、加算回路(図示しない)によって加算される。そして、加算された直流出力は、交流変換器(図示しない)によって系統出力に相応した周波数の交流電力に変換される。
第3の実施の形態の回転電機30によれば、発電機60からの出力の調整を小ロータ50bによって行うことで、永久磁石を用いた小ロータ50aの発電機60からの個別の出力制調整を行わなくても、安定した発電出力を得ることができる。また、すべての小ロータを界磁巻線101を用いた発電機60を有する小ロータ50bで構成する場合に比べて、界磁巻線101における電気抵抗損を小さくすることができる。そのため、より高い発電効率が得られ、発電出力を増大することができる。
小ロータ50aと小ロータ50bとでは、重量や磁気力が異なるが、それぞれを、大ロータ40の周方向に交互に配置することで、大ロータ40の周方向の重量や磁気力バランスを良好に維持することができ、信頼性の高い回転電機を提供することができる。
(第4の実施の形態)
図10は、第4の実施の形態の回転電機30の、図3の面Bにおいて切断した断面に相当する断面を大ロータ40の軸方向から見たときの図である。
図10は、第4の実施の形態の回転電機30の、図3の面Bにおいて切断した断面に相当する断面を大ロータ40の軸方向から見たときの図である。
第4の実施の形態の回転電機30では、界磁ロータ70を備える第1の実施の形態の回転電機30とは異なり、誘導ロータ110を備えている。そのため、ここでは、この異なる構成について主に説明する。
第4の実施の形態の回転電機30における誘導ロータ110は、図10に示すように、誘導ロータ鉄心111と、回転子バー112と、エンドリング113とを備えている。
誘導ロータ鉄心111は、例えば、リング状に構成され、非磁性リング54の内周面に設けられている。回転子バー112は、導体バーとして機能し、例えば、棒状に構成され、誘導ロータ鉄心111の内周面に設けられた軸51の方向に沿う導体溝に配置されている。なお、回転子バー112は、導体溝から抜けないように、例えば楔などで固定されている。また、導体溝を貫通孔で構成し、回転子バー112をその貫通孔に挿入する構成としてもよい。
エンドリング113は、リング状の部材として機能し、回転子バー112の一端側および他端側をそれぞれ短絡させるように設けられている。すなわち、回転子バー112およびエンドリング113によって、かご型の回転子導体114を構成している。
上記した誘導ロータ110および電機子ステータ80は、すなわち、アウターロータ型のかご型誘導機である。
第4の実施の形態の回転電機30において、大ロータ40が回転すると、大ロータ40の外周面の磁極と小ロータ50の外周面の磁極とが吸引または反発することによって、大ロータ40の回転に追従して小ロータ50が回転する。回転子導体114には、電機子巻線82によって供給される無効電力によって二次電流が誘起される。そして、二次電流の生じる磁界と、電機子巻線82の生じる磁界との相互作用によって、誘導ロータ110は、電機子巻線82に生じる回転磁界に対してすべりをもって回転し、電機子巻線82から電力が出力される。
複数の小ロータ50を備えた場合、各小ロータ50内の発電機60の電機子巻線82からの出力は、変換器(図示しない)によって個別に直流に変換され、その直流出力は、加算回路(図示しない)によって加算される。そして、加算された直流出力は、交流変換器(図示しない)によって系統出力に相応した周波数の交流電力に変換される。
第4の実施の形態の回転電機30によれば、誘導ロータ110の回転と、電機子巻線82の回転磁界との間にすべりがあるため、負荷や各小ロータ50の特性に応じた差分を吸収することができる。そのため、各小ロータ50内の発電機60からの出力を調整せずに、出力を加算することができ、より簡素な構造で安定した発電出力を得ることができる。
(第5の実施の形態)
図11は、第5の実施の形態の回転電機30の、図3の面Bにおいて切断した断面に相当する断面を大ロータ40の軸方向から見たときの図である。
図11は、第5の実施の形態の回転電機30の、図3の面Bにおいて切断した断面に相当する断面を大ロータ40の軸方向から見たときの図である。
第5の実施の形態の回転電機30では、誘導ロータ120を備えている点が、界磁ロータ100を備える第2の実施の形態の回転電機30とは異なる。そのため、ここでは、この異なる構成について主に説明する。
誘導ロータ120は、図11に示すように、非磁性リング54の内周面に設けられたリング状の誘導ロータ鉄心111と、この誘導ロータ鉄心111の内周面側に設けられた回転子巻線121を備えている。
回転子巻線121は、例えば、誘導ロータ鉄心111の内周面に形成された溝などに嵌め込まれ、抜け落ちないように、楔などによって固定されている。また、回転子巻線121は、界磁用電力を供給する配線122の一端と接続されている。配線122の他端は、外部の電力源(図示しない)に接続された配線(図示しない)から電力が供給されるスリップリング123に電気的に接触するブラシ124に接続されている。配線122、ブラシ124、スリップリング123、外部の電力源(図示しない)および外部の電力源とスリップリング123との間の配線(図示しない)は、界磁用電力を供給する電力供給部として機能する。
第5の実施の形態の回転電機30における誘導ロータ120および電機子ステータ80は、回転子巻線121に電機子ステータ80側から界磁用電力を供給する電力供給部を備えたアウターロータ型の巻線型誘導機である。
なお、回転子巻線121の励磁方法としては、大容量のタービン発電機などで使用されている、スリップリングやブラシを用いずに非接触で給電するブラシレス励磁方式を採用してもよい。また、図3に示すように、複数の小ロータ50を備えた場合、各小ロータ50ごとに、回転子巻線121の励磁量を調整するための制御回路をそれぞれ備えることが好ましい。
第5の実施の形態の回転電機30において、大ロータ40が回転すると、大ロータ40の外周面の磁極と小ロータ50の外周面の磁極とが吸引または反発することによって、大ロータ40の回転に追従して小ロータ50が回転する。回転子巻線121には、電機子巻線82からの無効電力の供給によって励磁される。そして、誘導ロータ120とすべりをもった回転磁界が電機子巻線82に鎖交して、電機子巻線82から電力が出力される。
複数の小ロータ50を備えた場合、各小ロータ50内の発電機60の電機子巻線82からの出力は、変換器(図示しない)によって個別に直流に変換され、その直流出力は、加算回路(図示しない)によって加算される。そして、加算された直流出力は、交流変換器(図示しない)によって系統出力に相応した周波数の交流電力に変換される。
第5の実施の形態の回転電機30によれば、誘導ロータ120の回転と、電機子巻線82の回転磁界との間にすべりがあるため、負荷や各小ロータ50の特性に応じた差分を吸収することができる。また、永久磁石発電機のような位置の検出が不要であり、より簡素な構造とすることができる。さらに、誘導ロータ120の回転子巻線121による出力の調整ができるため、安定した発電出力を得ることができる。
(第6の実施の形態)
図12は、第6の実施の形態の回転電機30における小ロータ50の配置構成を説明するための、回転電機30における大ロータ40の回転軸41に垂直な断面を模式的に示す図である。なお、図12において、小ロータ50は、断面図で示していない。
図12は、第6の実施の形態の回転電機30における小ロータ50の配置構成を説明するための、回転電機30における大ロータ40の回転軸41に垂直な断面を模式的に示す図である。なお、図12において、小ロータ50は、断面図で示していない。
第6の実施の形態の回転電機30では、図12に示すように、第1の実施の形態における小ロータ50(ここでは、小ロータ50aと呼ぶ)および、第4および第5の実施の形態における小ロータ50(ここでは、小ロータ50cと呼ぶ)が、大ロータ40の外周面と離間、かつ対向して、周方向に交互に配置されている。なお、小ロータ50cは、第4または第5の実施の形態における小ロータ50であってもよいし、第4および第5の実施の形態における小ロータ50を混在させてもよい。また、小ロータ50aは、第2のロータとして機能し、小ロータ50cは、第3のロータとして機能する。
第6の実施の形態の回転電機30において、小ロータ50a、50c内の発電機60からの出力は、変換器(図示しない)によって個別に直流に変換され、その直流出力は、加算回路(図示しない)によって加算される。そして、加算された直流出力は、交流変換器(図示しない)によって系統出力に相応した周波数の交流電力に変換される。
第6の実施の形態の回転電機30によれば、誘導発電機を備えた小ロータ50cでは、誘導ロータ110、120の回転と、電機子巻線82の回転磁界との間にすべりがあるため、負荷や各小ロータ50cの特性に応じた差分を吸収することができる。一方、同期発電機を備えた小ロータ50aでは、ロータ側での電気抵抗損が発生しないため、より高い発電効率が得られる。そのため、構造を簡素化しつつ、高効率で安定した発電出力を得ることができる。
(第7の実施の形態)
図13は、第7の実施の形態の回転電機30における小ロータ50の配置構成を説明するための、回転電機30における大ロータ40の回転軸41に垂直な断面を模式的に示す図である。なお、図13において、小ロータ50は、断面図で示していない。
図13は、第7の実施の形態の回転電機30における小ロータ50の配置構成を説明するための、回転電機30における大ロータ40の回転軸41に垂直な断面を模式的に示す図である。なお、図13において、小ロータ50は、断面図で示していない。
第7の実施の形態の回転電機30では、図13に示すように、第1の実施の形態における小ロータ50が、大ロータ40の外周面と離間、かつ対向して、周方向に交互に配置されている。なお、ここでは、小ロータとして、第1の実施の形態における小ロータ50を備えた一例を示しているが、小ロータは、第2、第4または第5の実施の形態における小ロータ50であってもよいし、第2、第4および第5の実施の形態における小ロータ50を混在させてもよい。
第7の実施の形態の回転電機30では、図13に示すように、複数の小ロータ50を、例えば4つのロータ群に区分し、各ロータ群に1つの加算器130を備えている。なお、ロータ群の区分数は、特に限定されるものではなく、複数であればよい。1つのロータ群を構成する各小ロータ50の発電機60の電機子巻線82からの出力は、加算器130で統合される。各加算器130で統合された出力は、それぞれ、交流変換器(図示しない)によって系統出力に相応した周波数の交流電力に変換され、例えば変圧器(図示しない)などを介して系統に接続される。
第7の実施の形態の回転電機30によれば、各ロータ群における出力が独立して系統に送られるので、一部のロータ群の小ロータ50の運転を停止しても、残りのロータ群から発電出力を得ることができる。そのため、例えば、事故時の交換作業や保守作業を、発電出力を得ながら実施することができる。また、系統側の要求負荷が小さい場合には、一部のロータ群における小ロータ50のみを運転することによって、運転しないロータ群における小ロータ50や発電機60の部品の寿命を延伸することも可能となる。
ここで、上記したロータ群のうちの少なくとも1つのロータ群を構成する小ロータ50を、発電機またはモータとして運転可能な同期機が備えられた小ロータ50で構成してもよい。また、上記したロータ群のうちの少なくとも1つのロータ群を構成する小ロータ50を、発電機またはモータとして運転可能な誘導機が備えられた小ロータ50で構成してもよい。
この場合、1つの回転電機30において、発電機モードと同時にモータモードでの運転が可能となる。そのため、風力発電システムにおいて、例えば、風速が低く、風車が回転できない場合、一部のロータ群における運転モードをモータモードとして、風車にトルクを与え、風車を回転させることができる。これによって、発電を開始する最小風速であるカットイン速度を低くすることができ、発電機の運転範囲を拡張することができる。この場合、例えば、モータモードにする小ロータを誘導機が備えられた小ロータ50で構成することで、永久磁石同期機のような位置センサを用いることなく起動することができ、より簡素な構成となる。
以上説明した実施形態によれば、磁気ウォームギヤを用いた回転電機において、伝達磁気力のばらつきや、大ロータの回転速度が変化したときにおいても、安定した発電出力を得ることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…風力発電システム、20…ナセル、21…風車翼、22…タワー、23…翼軸、30…回転電機、31…電力調整部、32…回転軸、33…ケーブル、40…大ロータ、41…回転軸、43…間隙、44,52,72…永久磁石、45,53…磁性材、50,50a,50b,50c…小ロータ、51…軸、54…非磁性リング、55…支持部材、60…発電機、70…界磁ロータ、71…界磁ロータ鉄心、80…電機子ステータ、81…ステータ鉄心、82…電機子巻線、90…軸受、100…界磁ロータ、101…界磁巻線、102,123…スリップリング、103,124…ブラシ、104,122…配線、110,120…誘導ロータ、111…誘導ロータ鉄心、112…回転子バー、113…エンドリング、114…回転子導体、121…回転子巻線、130…加算器。
Claims (15)
- 外周面に永久磁石により形成される磁極を有する第1のロータと、
前記第1のロータの外周面に離間して対向配置され、非磁性リングの外周面に、前記第1のロータの磁極間隔に応じて磁気的に結合するように、永久磁石により形成される螺旋状の磁極を有する、少なくとも1つの第2のロータと、
前記非磁性リングの内径側に固定され、前記第2のロータの内径側に向けて磁束を発生する界磁ロータと、
前記界磁ロータの内径側に離間して対向配置され、前記界磁ロータの回転に合わせて回転する回転磁界が鎖交する複数の電機子巻線を備えた電機子ステータと
を具備することを特徴とする回転電機。 - 前記界磁ロータおよび前記電機子ステータは、前記界磁ロータの周方向に交互にN極とS極となる界磁磁極を構成するように永久磁石が配置されたアウターロータ型の永久磁石型同期機であることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
- 前記界磁ロータおよび前記電機子ステータは、前記界磁ロータの周方向に交互にN極とS極となる界磁磁極を構成するように配置された界磁巻線、および前記界磁巻線に前記電機子ステータ側から界磁用電力を供給する電力供給部を備えたアウターロータ型の巻線界磁型同期機であることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
- 前記電力供給部によって前記界磁巻線に供給される界磁量が、各前記界磁ロータごとに調整されることを特徴とする請求項3記載の回転電機。
- 少なくとも1つの前記第2のロータにおいて、前記界磁ロータおよび前記電機子ステータは、前記界磁ロータの周方向に交互にN極とS極となる界磁磁極を構成するように永久磁石が配置されたアウターロータ型の永久磁石型同期機であり、
少なくとも1つの前記第2のロータにおいて、前記界磁ロータおよび前記電機子ステータは、前記界磁ロータの周方向に交互にN極とS極となる界磁磁極を構成するように配置された界磁巻線、および前記界磁巻線に前記電機子ステータ側から界磁用電力を供給する電力供給部を備えたアウターロータ型の巻線界磁型同期機であることを特徴とする請求項1記載の回転電機。 - 外周面に永久磁石により形成される磁極を有する第1のロータと、
前記第1のロータの外周面に離間して対向配置され、非磁性リングの外周面に、前記第1のロータの磁極間隔に応じて磁気的に結合するように、永久磁石により形成される螺旋状の磁極を有する、少なくとも1つの第2のロータと、
前記非磁性リングの内径側に固定された誘導ロータと、
前記誘導ロータの内径側に離間して対向配置され、前記誘導ロータの回転とすべりを有して回転する回転磁界が鎖交する電機子巻線を備えた電機子ステータと
を具備することを特徴とする回転電機。 - 前記誘導ロータは、内径側の導体溝に配置された、一端側および他端側がそれぞれリング状の部材によって短絡された導体バーを備え、
前記誘導ロータおよび前記電機子ステータは、アウターロータ型のかご型誘導機であることを特徴とする請求項6記載の回転電機。 - 前記誘導ロータは、内径側の導体溝に配置された回転子巻線を備え、
前記誘導ロータおよび前記電機子ステータは、前記回転子巻線に前記電機子ステータ側から界磁用電力を供給する電力供給部を備えたアウターロータ型の巻線型誘導機であることを特徴とする請求項6記載の回転電機。 - 外周面に永久磁石により形成される磁極を有する第1のロータと、
前記第1のロータの外周面に離間して対向配置され、非磁性リングの外周面に、前記第1のロータの磁極間隔に応じて磁気的に結合するように、永久磁石により形成される螺旋状の磁極を有する、少なくとも1つの第2のロータと、
前記第2のロータの非磁性リングの内径側に固定され、前記第2のロータの内径側に向けて磁束を発生する界磁ロータと、
前記界磁ロータの内径側に離間して対向配置され、前記界磁ロータの回転に合わせて回転する回転磁界が鎖交する複数の電機子巻線を備えた電機子ステータと、
前記第1のロータの外周面に離間して対向配置され、非磁性リングの外周面に、前記第1のロータの磁極間隔に応じて磁気的に結合するように、永久磁石により形成される螺旋状の磁極を有する、少なくとも1つの第3のロータと、
前記第3のロータの非磁性リングの内径側に固定された誘導ロータと、
前記誘導ロータの内径側に離間して対向配置され、前記誘導ロータの回転とすべりを有して回転する回転磁界が鎖交する電機子巻線を備えた電機子ステータと
を具備することを特徴とする回転電機。 - 前記第2のロータおよび前記第3のロータが、第1のロータの周方向に、所定の間隔をあけて交互に配置されていることを特徴とする請求項9記載の回転電機。
- 複数の前記第2のロータを備える場合において、前記第2のロータを2つ以上のロータ群に区分し、各区分ごとに直流出力を加算して、系統に接続するする加算回路を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の回転電機。
- 複数の前記第2のロータおよび前記第3のロータを備える場合において、前記第2のロータおよび前記第3のロータをそれぞれ2つ以上のロータ群に区分し、各区分ごとに直流出力を加算して、系統に接続するする加算回路を備えたことを特徴とする請求項9または10記載の回転電機。
- 前記ロータ群のうち、少なくとも1つのロータ群を、発電機またはモータとして運転可能な同期機で構成したことを特徴とする請求項11または12記載の回転電機。
- 前記ロータ群のうち、少なくとも1つのロータ群を、発電機またはモータとして運転可能な誘導機で構成したことを特徴とする請求項11または12記載の回転電機。
- 請求項1乃至14のいずれか1項記載の回転電機を備え、
前記第1のロータが風力により回転する軸と連結され、風力から電力を生成することを特徴とする風力発電システム。
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