JP2014053780A - 通信装置、通信制御方法及びプログラム - Google Patents

通信装置、通信制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】受信側の通信装置の状態の検出、及び当該受信側の通信装置への処理の要求を行うことなく、簡単な処理でアダプティブアレイアンテナのビームパターンを適時更新することを可能にする。
【解決手段】通信装置100−1はアダプティブアレイアンテナ140と、センサ160により検出される情報に基づいて、自装置の向きの変化を算出する算出部170と、算出される上記変化に基づいて、上記アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新トリガを制御するトリガ制御部180とを備える。
【選択図】図2

Description

本開示は、通信装置、通信制御方法及びプログラムに関する。
ミリ波のような直進性が強く減衰の激しい周波数を利用する無線通信システムでは、リンクマージンを増やすために、アダプティブアレイアンテナによるビームステアリングが利用されることが多い。ハンドヘルド型の端末装置が上記ビームステアリングを利用して無線通信する場合には、当該端末装置の移動、回転等の運動による無線チャネルの変動が考慮される必要がある。無線チャネルの変化に応じて、最適なタイミングで最適な方向に向けたビームステアリングを行わないと、無線リンクの安定性が損なわれて、パケット誤り率が上昇してしまうからである。
ビームパターンの更新頻度を多くすれば当然追従性は上がり、通信リンクの安定性は一般的には向上する。しかし、一律にビームパターンの更新頻度を増やすことは、消費電力の増大、及びビームサーチによる実行帯域の減少のようなデメリットが存在する。また、ビームサーチ自体のエラーが無視できない場合には、ビームパターンの更新によって逆に特性が劣化するリスクが増大する、とうデメリットも存在する。そのため、ビームパターンの更新頻度を調整するための技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、ビームフォーマ(Beamformer)が、自装置からビームフォーミ(Beamformee)への方位角度、及び自装置とビームフォーミとの間の距離の情報に基づいて、ビームパターンの更新頻度を調整する技術が、開示されている。上記ビームフォーマは、ビームを生成する通信装置であり、上記ビームフォーミは、ビームを受信する通信装置である。
また、例えば、特許文献2には、移動するビームフォーミの速度又は位置情報に応じてビームパターンの更新頻度を調整する技術が、開示されている。
また、例えば、特許文献3に開示されている発明によれば、ビームパターンの更新頻度を調整する技術ではないが、到来波角度の変動速度に基づいてビットレートを変更する技術が、開示されている。
特開2006−203674 特開2007−110365 特開2005−102136
しかし、特許文献1に開示されている発明によれば、ビームフォーマが、いずれかの手法で、ビームフォーミの位置を検出する必要がある。また、通信相手との直線角度を利用するので、ビームフォーマとビームフォーミとの間に障害物があるような見通し外通信の場合には、ビームパターンの更新により、最適なビームが生成されない。
また、特許文献2に開示されている発明によれば、ビームフォーマが、ビームフォーミの速度を事前に検出する必要がある。また、速度のみが用いられ、移動方向が考慮されていないので、本来必要のない場合にもビームパターンの更新が発生し得る。
また、特許文献3に開示されている発明によれば、受信信号から到来波角度の推定を行う必要があるので、大きな演算が必要になるという欠点がある。
そこで、受信側の通信装置の状態の検出、及び当該受信側の通信装置への処理の要求を行うことなく、簡単な処理でアダプティブアレイアンテナのビームパターンを適時更新することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、アダプティブアレイアンテナと、センサにより検出される情報に基づいて、自装置の向きの変化を算出する算出部と、算出される上記変化に基づいて、上記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新トリガを制御する制御部と、を備える通信装置が提供される。
また、本開示によれば、センサにより検出される情報に基づいて、アダプティブアレイアンテナを備える通信装置の向きの変化を算出することと、算出される上記変化に基づいて、上記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新トリガを制御することと、を含む通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、アダプティブアレイアンテナを備える通信装置を制御するコンピュータを、センサにより検出される情報に基づいて、上記通信装置の向きの変化を算出する算出部と、算出される上記変化に基づいて、上記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新トリガを制御する制御部と、
として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、受信側の通信装置の状態の検出、及び当該受信側の通信装置への処理の要求を行うことなく、簡単な処理でアダプティブアレイアンテナのビームパターンを適時更新することが可能となる。
本開示の実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 アダプティブアレイアンテナの一例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る更新トリガ制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るビームパターン更新制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るビームパターン更新処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例に係る通信装置の構成及び当該通信装置に接続される通信装置300の構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る更新トリガ制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るビームパターン更新制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る更新トリガ制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る送信データ判定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る更新トリガ制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.無線通信システムの概略的な構成
2.第1の実施形態
2.1.通信装置の構成
2.2.処理の流れ
2.3.変形例
3.第2の実施形態
3.1.通信装置の構成
3.2.処理の流れ
4.第3の実施形態
4.1.通信装置の構成
4.2.処理の流れ
5.第4の実施形態
5.1.通信装置の構成
5.2.処理の流れ
6.まとめ
<<1.無線通信システムの概略的な構成>>
まず、図1を参照して、本開示の実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成を説明する。図1は、本実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成の一例を示す説明図である。図1を参照すると、無線通信システムは、通信装置100及び通信装置200を含む。
(通信装置100)
通信装置100は、アダプティブアレイアンテナを有する通信装置である。通信装置100は、アダプティブアレイアンテナにより、いずれかのビームパターンのビーム10を生成する。また、通信装置100は、生成されるビーム10を用いて、データを送信する。このように、通信装置100は、ビームフォーマ(Beamformer)として動作する。
また、通信装置100は、アダプティブアレイアンテナのビームパターンを更新する。例えば、通信装置100は、アダプティブアレイアンテナのビームパターンを、通信装置200についてのリンク品質を最適化するビームパターンに更新する。そして、通信装置100は、更新されたビームパターンのビームを生成する。
また、通信装置100は、ハンドヘルド型の通信装置である。よって、通信装置100は、不規則に移動し、又は回転し得る。即ち、通信装置100の向きが、不規則に変わり得る。通信装置100の向きが変わると、生成されるビームの向きも変わる。
なお、通信装置100は、アダプティブアレイアンテナにより、通信装置200を含む別の装置により生成されたビームを受信してもよい。そして、通信装置100は、受信されたビームから、データを受信してもよい。このように、通信装置100は、ビームフォーミ(Beamformee)としても動作してもよい。
(通信装置200)
通信装置200は、アダプティブアレイアンテナを有する通信装置である。通信装置200は、アダプティブアレイアンテナにより、通信装置100を含む別の通信装置により生成されたビームを受信する。そして、通信装置200は、受信されたビームから、データを受信する。このように、通信装置200は、ビームフォーミとして動作する。
また、通信装置200は、例えば、据え置き型の通信装置である。よって、通信装置200の向きは固定され得る。
なお、通信装置200は、アダプティブアレイアンテナにより、いずれかのビームパターンのビームを生成してもよい。また、通信装置200は、生成されるビームを用いて、データを送信してもよい。このように、通信装置200は、ビームフォーマとしても動作してもよい。この場合に、通信装置200は、アダプティブアレイアンテナのビームパターンを更新してもよい。
以上、本開示の実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成を説明した。本開示の実施形態では、通信装置100は、通信装置200の状態の検出、及び通信装置200への処理の要求を行うことなく、簡単な処理でアダプティブアレイアンテナのビームパターンを適時更新することが可能となる。以降、<2.第1の実施形態>、<3.第2の実施形態>、<4.第3の実施形態>及び<5.第4の実施形態>において、その具体的な内容を説明する。
<<2.第1の実施形態>>
まず、本開示の第1の実施形態を説明する。本開示の第1の実施形態によれば、通信装置100の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新がトリガされる。以降、第1の実施形態を、<2.1.通信装置の構成>、<2.2.処理の流れ>、<2.3.変形例>という順序で説明する。
<2.1.通信装置の構成>
図2及び図3を参照して、第1の実施形態に係る通信装置100−1の構成の一例を説明する。図2は、第1の実施形態に係る通信装置100−1の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、通信装置100−1は、アプリケーション部110、通信処理部120、変復調部130、アダプティブアレイアンテナ140、アンテナ制御部150、センサ160、向き変化算出部170及びトリガ制御部180を備える。
(アプリケーション部110)
アプリケーション部110は、通信装置100−1のユーザにアプリケーション機能を提供する。例えば、アプリケーション部110は、データを取得し、当該データを用いて処理を実行することにより、新たなデータを生成する。
また、アプリケーション部110は、他の装置にデータを送信する場合には、当該データを上記他の装置へ送信するように、通信処理部120に要求する。また、アプリケーション部110は、他の装置から通信装置100−1に送信されたデータを通信処理部120から取得する。
なお、アプリケーション部110は、例えば、アプリケーションプログラムにより実装され得る。
(通信処理部120)
通信処理部120は、データを送信するための処理を実行する。例えば、通信処理部120は、アプリケーション部110からデータを受け取ると、当該データからパケットを生成し、メディアアクセス制御(MAC)のためのヘッダ付加、誤り検出符号の付加等の処理を実行する。そして、通信処理部120は、処理後のデータを変復調部130に提供する。
また、通信処理部120は、データを受信するための処理を実行する。例えば、通信処理部120は、変復調部130からのデータを受け取ると、ヘッダ解析、誤り検出、リオーダ処理等の処理を実行する。そして、通信処理部120は、処理後のデータをアプリケーション部110に提供する。
(変復調部130)
変復調部130は、通信処理部120から受け取ったデータを変調し、変調信号をアダプティブアレイアンテナ140に出力する。また、変復調部130は、アダプティブアレイアンテナ140からの信号を復調し、復調信号を通信処理部120に出力する。
(アダプティブアレイアンテナ140)
アダプティブアレイアンテナ140は、いずれかのビームパターンのビームを生成する。以下、アダプティブアレイアンテナ140の一例を、図3を参照してより具体的に説明する。
図3は、アダプティブアレイアンテナ140の一例を説明するための説明図である。図3を参照すると、アダプティブアレイアンテナ140は、複数のアンテナ素子141、可変増幅器143及び可変位相器145と、合成分配器147とを含む。各アンテナ素子141で送受信する電波の位相及び振幅を制御することにより、所望のビームパターンのビームを生成することが可能になる。各アンテナ素子141で送受信される電波の位相及び振幅の制御は、可変増幅器143及び可変位相器145の重みの設定により実現される。当該制御は、後述するアンテナ制御部150により行われる。また、合成分配器147は、変復調部130からの変調信号を各アンテナ素子141に分配する。また、合成分配器147は、複数のアンテナ素子141からの信号を合成し、変復調部130へ出力する。
(アンテナ制御部150)
アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140によるビームの生成を制御する。
例えば、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140に、所望のビームパターンのビームを生成させる。より具体的には、例えば、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140の可変増幅器143及び可変位相器145の重みの設定を行うことにより、アダプティブアレイアンテナ140に所望のビームパターンのビームを生成させる。例えばこのように、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンが、可変増幅器143及び可変位相器145の重みの設定により決定されるので、可変増幅器143及び可変位相器145の設定値(即ち、重み)が、記憶部(図示せず)に記憶される。
また、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新する。即ち、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140に、新たなビームパターンのビームを生成させる。
とりわけ第1の実施形態では、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新は、トリガ制御部180によりトリガされる。具体的には、例えば、アンテナ制御部150は、トリガ制御部180によりビームパターンの更新を指示されると、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新する。
また、例えば、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新は、所定の条件(以下、「ビームパターン更新条件」と呼ぶ)が満たされる場合にもトリガされる。より具体的には、例えば、ビームパターン更新条件が満たされると、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新することを決定する。そして、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新する。
上記ビームパターン更新条件は、例えば、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを定期的に更新するための更新期間が経過することを含む。また、上記ビームパターン更新条件は、アダプティブアレイアンテナ140を用いた無線通信における通信エラーの頻度が第1の閾値(以下、「閾値Terror」と呼ぶ)を超えることを含んでもよい。また、上記ビームパターン更新条件は、上記アダプティブアレイアンテナを用いた無線通信における通信量が第2の閾値(以下、「閾値Ttraffic」と呼ぶ)を超えることを含んでもよい。
(センサ160)
センサ160は、通信装置100−1の向きの変化を算出するための情報を検出する。通信装置100−1の当該向きは、例えば、通信装置100−1の3次元の方向(以下、「3次元方向」と呼ぶ)である。
具体的には、例えば、センサ160は、地磁気センサ及び加速度センサを含む。そして、上記地磁気センサは、通信装置100−1の2次元の方位を示す方位情報を検出する。また、上記加速度センサは、通信装置100−1の重力加速度の方向を示す(即ち、通信装置100−1の垂直方向の傾きを示す)重力加速度方向情報を検出する。即ち、センサ160は、上記方位情報及び上記重力加速度方向情報を検出する。
なお、センサ160は、地磁気センサ及び加速度センサの代わりに、3軸角速度センサを含んでもよい。そして、当該3軸角速度センサは、通信装置100−1の3軸の角速度を示す角速度情報を検出してもよい。
(向き変化算出部170)
向き変化算出部170は、センサ160により検出される情報に基づいて、通信装置100−1の向きの変化を算出する。通信装置100−1の当該向きは、例えば、3次元方向である。
例えば、向き変化算出部170は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新した際の通信装置100−1の向きと、その後の通信装置100−1の向きとの差分を、上記変化として算出する。より具体的には、例えば、上述したように、センサ160は、通信装置100−1の2次元の方位を示す方位情報、及び通信装置100−1の垂直方向の傾きを示す重力加速度方向情報を検出する。そして、向き変化算出部170は、上記方位情報が示す2次元の方位、及び上記重力加速度方向情報が示す垂直方向の傾きから、通信装置100−1の3次元方向を算出する。さらに具体的には、向き変化算出部170は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新した際の3次元方向を算出して、記憶部(図示せず)に記憶させる。そして、向き変化算出部170は、その後3次元方向を随時算出して、記憶された3次元方向(ビームパターンを更新した際の通信装置100−1の向き)と随時算出された3次元方向(即ち、その後の通信装置100−1の向き)との差分を算出する。
なお、上述したように、センサ160は、通信装置100−1の3軸の角速度を示す角速度情報を検出してもよい。そして、向き変化算出部170は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新後の角速度を積分することにより、随時上記差分を算出してもよい。
このようにビームパターンを更新した際の通信装置100−1の向きと、その後の通信装置100−1の向きとの差分が算出されることで、ビームのピークの方向が元の最適な方向からどの程度ずれたのかを知ることが可能になる。
(トリガ制御部180)
トリガ制御部180は、算出される通信装置100−1の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新トリガを制御する。とりわけ第1の実施形態では、トリガ制御部180は、算出される通信装置100−1の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新をトリガする。
より具体的には、例えば、トリガ制御部180は、算出される上記変化と第3の閾値との比較結果に基づいて、上記更新トリガを制御する。即ち、トリガ制御部180は、算出される上記差分と閾値Tangleとの比較結果に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新をトリガする。さらに具体的には、例えば、トリガ制御部180は、上記差分の大きさが閾値Tangleを超えたかを判定する。そして、上記差分の大きさが閾値Tangleを超えていれば、トリガ制御部180は、アンテナ制御部150に、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新を指示する。
このようにビームパターンの更新をトリガすることにより、通信装置100−1の向きが大きく変化する場合、即ちビームのピークの方向が大きく変化する場合に、ビームパターンを即座に更新することが可能になる。即ち、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを適時更新することが可能となる。よって、ビームパターンの追従性が高くなる。その結果、通信装置100−1の向きが大きく変化したとしても、ビームのピークの方向は最適な方向からあまりずれなくなる。そして、無線リンクのSN比(Signal-to-Noise Ratio)の低減及びパケット誤りの増加が抑制され得る。また、通信装置100−2の向きが大きく変化しない場合には、このようにビームパターンの更新がトリガされることもないので、消費電力を必要最小限に抑えることができる。
また、このようにビームパターンの更新をトリガすることは、通信装置100の内部の処理により実現されるので、通信相手である通信装置200の状態の検出も、通信装置200への処理の要求も必要としない。そのため、通信装置間の煩雑な処理が発生しない。さらに、上記内部の処理は、通信装置100の向きの変化の算出のような簡単な処理である。したがって、簡単な処理で、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新することが可能である。
なお、上記第3の閾値(例えば、閾値Tangle)は、アダプティブアレイアンテナ140を用いた無線通信を利用するアプリケーションソフトウェアの要求に応じて変更されてもよい。上記第3の閾値がより小さくなれば、ビームパターンの更新頻度がより高くなるので、通信装置100−1の運動に対するビームパターンの追従性がより高くなるが、通信装置100−1の消費電力がより大きくなる。ビームパターンの追従性が高くなると、ビームのピークがあまりずれなくなるので、無線リンクのSN比の低減及びパケット誤りの増加が抑制され得る。一方、上記第3の閾値がより大きくなれば、ビームパターンの更新頻度がより低くなるので、通信装置100−1の消費電力がより小さくなるが、通信装置100−1の運動に対するビームパターンの追従性がより低くなる。ビームパターンの追従性が低くなると、ビームのピークがずれてしまうので、無線リンクのSN比が低減し、パケット誤りが増加し得る。即ち、上記第3の閾値に関して、通信品質と消費電力との間のトレードオフが存在する。そのため、例えば、アプリケーションソフトウェアの許容できる通信品質(例えば、許容できる遅延時間、許容パケット消失率、等)に応じて、上記第3の閾値が変更されてもよい。この際に、通信装置100−1の能力(例えば、符号化による消失訂正能力)も考慮されてもよい。
上記閾値の変更により、アプリケーションソフトウェアからの通信品質についての要求を満たしつつ、消費電力を必要十分な程度に抑えることができる。
以上、第1の実施形態に係る通信装置100−1の構成の一例を説明した。なお、図2では、ADC(Analog Digital Converter)、DAC(Digital Analog Converter)、周波数変換器のような、無線通信に必要である構成要素の全てが、記載されているわけではない。しかし、当然ながら、これらの構成要素を通信装置100−1が含むということは、当業者により理解されるであろう。
<2.2.処理の流れ>
次に、図4〜図6を参照して、第1の実施形態に係る各種処理を説明する。
(更新トリガ制御処理)
まず、図4を参照して、第1の実施形態に係る更新トリガ制御処理の一例を説明する。図4は、第1の実施形態に係る更新トリガ制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。通信装置100−1と通信装置200との間の接続が確立され、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンが更新されると、上記更新トリガ制御処理が開始する。
ステップS401で、向き変化算出部170は、センサ160により検出される情報(例えば、方位情報及び重力加速度方向情報)から、通信装置100−1の3次元方向を算出して、記憶部(図示せず)に記憶させる。記憶される当該3次元方向は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新した際の3次元方向である。
ステップS403で、向き変化算出部170は、通信装置100−1の3次元方向が変化したかを判定する。例えば、向き変化算出部170は、センサ160により検出される情報(例えば、方位情報及び重力加速度方向情報)が変化したかを判定することにより、通信装置100−1の3次元方向が変化したかを判定する。3次元方向が変化していれば、処理はステップS405へ進む。そうでなければ、処理はステップS403を繰り返す。
ステップS405で、向き変化算出部170は、センサ160により検出される情報(例えば、方位情報及び重力加速度方向情報)から、通信装置100−1の3次元方向を算出する。算出される当該3次元方向は、現在の通信装置100−1の3次元方向である。
ステップS407で、向き変化算出部170は、記憶されている3次元方向(即ち、ビームパターンを更新した際の通信装置100−1の3次元方向)と直近に算出された通信装置100−1の3次元方向(即ち、現在の3次元方向)との差分を算出する。
ステップS409で、トリガ制御部180は、算出された差分の大きさが閾値Tangleを超えたかを判定する。当該差分の大きさが閾値Tangleを超えていれば、処理はステップS411へ進む。そうでなければ、処理はステップS403へ戻る。
ステップS411で、トリガ制御部180は、アンテナ制御部150に、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新を指示する。そして、処理はステップS401へ戻る。
(ビームパターン更新制御処理)
まず、図5を参照して、第1の実施形態に係るビームパターン更新制御処理の一例を説明する。図5は、第1の実施形態に係るビームパターン更新制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。通信装置100と通信装置200との間の接続が確立されると、上記ビームパターン更新制御処理が開始する。
ステップS501で、アンテナ制御部150は、トリガ制御部180によるビームパターンの更新の指示があったかを判定する。当該指示があった場合には、処理はステップS600へ進む。そうでなければ、処理はステップS503へ進む。
ステップS503で、アンテナ制御部150は、ビームパターン更新条件が満たされたかを判定する。当該ビームパターン更新条件は、例えば、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを定期的に更新するための更新期間が経過することを含む。この場合には、アンテナ制御部150は、更新期間が経過したかを判定する。ビームパターン更新条件が満たされている場合には、処理はステップS505へ進む。そうでなければ、処理はステップS501へ戻る。
ステップS505で、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新することを決定する。
ステップS600で、アンテナ制御部150は、ビームパターン更新処理を実行する。即ち、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新する。
(ビームパターン更新処理)
まず、図6を参照して、第1の実施形態に係るビームパターン更新処理(即ち、ステップS600)の一例を説明する。図6は、第1の実施形態に係るビームパターン更新処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS601で、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140の送信用のアンテナウェイト(即ち、可変増幅器143及び可変位相器145の重み)のトレーニングを行う。即ち、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140の様々な送信用のアンテナウェイトを設定し、当該アンテナウェイトに対応するビームパターンのビームを生成する。当該ビームは、通信装置200により受信されて、評価される。
ステップS603で、送信用のアンテナウェイトについてのフィードバックが、通信装置200により送信され、通信装置100により受信されると、アンテナ制御部150は、当該フィードバックを取得する。当該フィードバックは、いずれのビームパターン(即ち、送信用のアンテナウェイト)が最適であったかを示す。そして、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140に、最適であった送信用のアンテナウェイトを設定する。
ステップS605で、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140の受信用のアンテナウェイトのトレーニングを行う。即ち、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140の様々な受信用のアンテナウェイトを設定し、当該アンテナウェイトを評価する。そして、アンテナ制御部150は、アダプティブアレイアンテナ140に、最適であった受信用のアンテナウェイトを設定する。
そして、ステップS607で、アンテナ制御部150は、送信用のアンテナウェイトのトレーニング及び受信用のアンテナウェイトのトレーニングの各々が所定回数繰り返したかを判定する。トレーニングの各々が所定回数繰り返されていれば処理は終了する。そうでなければ、処理はステップS601へ戻る。
以上、ビームパターン更新処理の概略的な流れの一例を説明した。このように、ビームパターン更新処理では、一般的に、2つの通信装置のうちの一方が、ビームパターンを固定し、他方が、様々なビームパターンを試し、最適なビームパターンのフィードバックを受ける。ビームパターン更新処理は、無線通信の規格によっても異なり得る。ビームパターン更新処理は、上述したステップの他に、開始タイミングの調整を行うステップ、遅延時間を推定するステップ等を含み得る。
<2.3.変形例>
次に、図7を参照して、第1の実施形態の変形例を説明する。上述した第1の実施形態では、図2に示されるように、通信装置100−1が、トリガの制御部180を備える。一方、第1の実施形態の変形例では、当該変形例に係る通信装置100−10は、トリガの制御部180を備えず、通信装置100−1に接続される通信装置が、トリガの制御部180の機能を備える。以下、この点について図7を参照してより具体的に説明する。
図7は、第1の実施形態の変形例に係る通信装置100−10の構成及び当該通信装置100−10に接続される通信装置300の構成の一例を示すブロック図である。図7を参照すると、通信装置100−10及び通信装置300が示されている。
(通信装置100−10)
通信装置100−10は、図2に示される通信装置100−1と同様に、アプリケーション部110、通信処理部120、変復調部130、アダプティブアレイアンテナ140、アンテナ制御部150、センサ160及び向き変化算出部170を備える。さらに、通信装置100−10は、通信装置300と通信するための通信部101を備える。
通信部101は、向き変化算出部170により算出される通信装置100−10の向きの変化を、通信装置300に送信する。また、通信部101は、通信装置300からのビームパターンの更新の指示を受信し、アンテナ制御部150に当該指示を通知する。
(通信装置300)
通信装置300は、通信装置100−10と通信するための通信部301、向き変化取得部370及びトリガ制御部380を備える。
通信部301は、算出される通信装置100−10の向きの変化を、通信装置100−10から受信する。また、通信部301は、トリガ制御部380からのビームパターンの更新の指示を、通信装置100−10に送信する。
向き変化取得部370は、算出される通信装置100−10の向きの変化を取得する。より具体的には、例えば、通信部301が、算出された通信装置100−10の向きの変化を受信すると、向き変化取得部370は、当該向きの変化を取得する。そして、当該向きの変化をトリガ制御部380に提供する。
トリガ制御部380は、通信装置100−1のトリガ制御部180と同様に動作する。即ち、例えば、トリガ制御部380は、算出される通信装置100−1の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新をトリガする(例えば、更新を指示する)。
以上のように、トリガ制御部は、アダプティブアレイアンテナ140を備える通信装置100−10とは別の通信装置に備えられ得る。なお、トリガ制御部に加えて、向き変化算出部170も、通信装置100−10に備えられず、通信装置300に備えられてもよい。この場合には、センサにより検出される情報が、通信部101により通信装置300に送信され、通信装置100−10の向きの変化は、通信装置300により算出される。このような構成要素(即ち、トリガ制御部、向き変化算出部)の通信装置300への配置は、第1の実施形態に係る通信装置100−1のみならず、後述する第2〜4の実施形態に係る通信装置100にも同様に適用され得る。
以上、本開示の第1の実施形態について説明したが、当該第1の実施形態によれば、通信装置100の向きが大きく変化する場合、即ちビームのピークの方向が大きく変化する場合に、ビームパターンを即座に更新することが可能になる。即ち、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを適時更新することが可能となる。よって、ビームパターンの追従性が高くなる。その結果、通信装置100の向きが大きく変化したとしても、ビームのピークの方向は最適な方向からあまりずれなくなる。そして、無線リンクのSN比の低減及びパケット誤りの増加が抑制され得る。また、通信装置100の向きが大きく変化しない場合には、このようにビームパターンの更新がトリガされることもないので、消費電力を必要最小限に抑えることができる。
また、このようにビームパターンの更新をトリガすることは、通信装置100の内部の処理により実現されるので、通信相手である通信装置200の状態の検出も、通信装置200への処理の要求も必要としない。そのため、通信装置間の煩雑な処理が発生しない。さらに、上記内部の処理は、通信装置100の向きの変化の算出のような簡単な処理である。したがって、簡単な処理で、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新することが可能である。
<<3.第2の実施形態>>
続いて、本開示の第2の実施形態を説明する。本開示の第2の実施形態によれば、通信装置100の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新をトリガする条件が変更される。以降、第2の実施形態を、<3.1.通信装置の構成>、<3.2.処理の流れ>という順序で説明する。
<3.1.通信装置の構成>
図8を参照して、第2の実施形態に係る通信装置100−2の構成の一例を説明する。図8は、第2の実施形態に係る通信装置100−2の構成の一例を示すブロック図である。図8を参照すると、通信装置100−2は、アプリケーション部110、通信処理部120、変復調部130、アダプティブアレイアンテナ140、アンテナ制御部151、センサ160、向き変化算出部171及びトリガ制御部181を備える。
ここで、アプリケーション部110、通信処理部120、変復調部130、アダプティブアレイアンテナ140及びセンサ160については、第1の実施形態と第2の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、アンテナ制御部151、向き変化算出部171及びトリガ制御部181を説明する。
(アンテナ制御部151)
アンテナ制御部151は、アダプティブアレイアンテナ140によるビームの生成を制御する。
例えば、アンテナ制御部151は、アダプティブアレイアンテナ140に、所望のビームパターンのビームを生成させる。この点については、アンテナ制御部151は、第1の実施形態のアンテナ制御部150と同様である。
また、アンテナ制御部151は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新する。即ち、アンテナ制御部151は、アダプティブアレイアンテナ140に、新たなビームパターンのビームを生成させる。
とりわけ第2の実施形態では、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新は、所定の条件(即ち、ビームパターン更新条件)が満たされる場合にトリガされる。より具体的には、例えば、ビームパターン更新条件が満たされると、アンテナ制御部151は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新することを決定する。そして、アンテナ制御部151は、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新する。
上記ビームパターン更新条件は、例えば、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを定期的に更新するための更新期間が経過することを含む。また、上記ビームパターン更新条件は、アダプティブアレイアンテナ140を用いた無線通信における通信エラーの頻度が第1の閾値(即ち、閾値Terror)を超えることを含んでもよい。また、上記ビームパターン更新条件は、上記アダプティブアレイアンテナを用いた無線通信における通信量が第2の閾値(即ち、閾値Ttraffic)を超えることを含んでもよい。
とりわけ第2の実施形態では、上記ビームパターン更新条件は、後述するトリガ制御部181により変更される。
(向き変化算出部171)
向き変化算出部171は、センサ160により検出される情報に基づいて、通信装置100−2の向きの変化を算出する。通信装置100−2の当該向きは、例えば、3次元方向である。
例えば、向き変化算出部171は、所定の時間あたりの通信装置100−2の向きの変化量を、上記変化として算出する。より具体的には、例えば、上述したように、センサ160は、通信装置100−2の2次元の方位を示す方位情報、及び通信装置100−2の垂直方向の傾きを示す重力加速度方向情報を検出する。そして、向き変化算出部171は、上記方位情報が示す2次元の方位、及び上記重力加速度方向情報が示す垂直方向の傾きから、通信装置100−2の3次元方向を算出する。さらに具体的には、向き変化算出部171は、通信装置100−2の3次元方向を算出して、記憶部(図示せず)に記憶させ、さらに、所定の時間の経過後に3次元方向を算出する。そして、向き変化算出部171は、記憶された3次元方向と、所定の時間の経過後に算出された3次元方向との差分(即ち、所定の時間あたりの通信装置100−2の向きの変化量)を算出する。このように、向き変化算出部171は、所定の時間あたりの通信装置100−2の向きの変化量を随時算出する。
なお、第1の実施形態と同様に、センサ160は、通信装置100−2の3軸の角速度を示す角速度情報を検出してもよい。そして、向き変化算出部171は、所定の時間あたりの角速度を積分することにより、上記変化量を算出してもよい。
このように所定の時間あたりの通信装置100−2の向きの変化が算出されることで、ビームのピークの方向がどの程度の速さでずれているのかを知ることが可能になる。
(トリガ制御部181)
トリガ制御部180は、算出される通信装置100−2の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新トリガを制御する。とりわけ第2の実施形態では、トリガ制御部180は、算出される通信装置100−1の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新をトリガする条件(即ち、ビームパターン更新条件)を変更する。
より具体的には、例えば、トリガ制御部181は、算出される上記変化と第3の閾値との比較結果に基づいて、上記更新トリガを制御する。即ち、トリガ制御部181は、所定の時間あたりの通信装置100−2の向きの変化量と閾値Tangle_rateとの比較結果に基づいて、ビームパターン更新条件を変更する。さらに具体的には、例えば、トリガ制御部181は、上記変化量の大きさが閾値Tangle_rateを超えたかを判定する。そして、上記変化量の大きさが閾値Tangle_rateを超えていれば、トリガ制御部181は、ビームパターン更新条件を変更する。
また、例えば、上記ビームパターン更新条件が、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを定期的に更新するための更新期間が経過することを含む。この場合に、トリガ制御部181は、上記更新期間の長さを変更する。例えば、所定の時間あたりの通信装置100−2の向きの変化量の大きさが、閾値Tangle_rateを超える場合に、トリガ制御部181は、上記更新期間をより短くする。即ち、通信装置100−2の向きの変化速度が速い場合に、より短い期間でビームパターンが更新される。
また、上記ビームパターン更新条件は、アダプティブアレイアンテナ140を用いた無線通信における通信エラーの頻度が第1の閾値(即ち、閾値Terror)を超えることを含み、トリガ制御部181は、閾値Terrorを変更してもよい。例えば、所定の時間あたりの通信装置100−2の向きの変化量の大きさが、閾値Tangle_rateを超える場合に、トリガ制御部181は、閾値Terrorを小さくしてもよい。即ち、通信装置100−2の向きの変化速度が速い場合に、より少ない通信エラーで、ビームパターンが更新される。
また、上記ビームパターン更新条件は、上記アダプティブアレイアンテナを用いた無線通信における通信量が第2の閾値(即ち、閾値Ttraffic)を超えることを含み、トリガ制御部181は、閾値Ttrafficを変更してもよい。例えば、所定の時間あたりの通信装置100−2の向きの変化量の大きさが、閾値Tangle_rateを超える場合に、トリガ制御部181は、閾値Ttrafficを小さくしてもよい。即ち、通信装置100−2の向きの変化速度が速い場合に、より少ない通信量で、ビームパターンが更新される。
このようなビームパターン更新条件の変更により、通信装置100−2の向きが大きく変化する場合に、ビームパターンの更新頻度をより高くすることができる。即ち、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを適時更新することが可能となる。よって、ビームパターンの追従性が高くなる。その結果、通信装置100−2の向きが大きく変化したとしても、ビームのピークの方向は最適な方向からあまりずれなくなる。そして、無線リンクのSN比の低減及びパケット誤りの増加が抑制され得る。また、通信装置100−2の向きが大きく変化しない場合には、このようにビームパターンの更新頻度が高くなることもないので、消費電力を必要最小限に抑えることができる。
また、このようなビームパターン更新条件の変更は、通信装置100の内部の処理により実現されるので、通信相手である通信装置200の状態の検出も、通信装置200への処理の要求も必要としない。そのため、通信装置間の煩雑な処理が発生しない。さらに、上記内部の処理は、通信装置100の向きの変化の算出のような簡単な処理である。したがって、簡単な処理で、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新頻度を高めることが可能である。
なお、上記第3の閾値(例えば、閾値Tangle_rate)は、アダプティブアレイアンテナ140を用いた無線通信を利用するアプリケーションソフトウェアの要求に応じて変更されてもよい。この点については、トリガ制御部181は、第1の実施形態のトリガ制御部180と同様である。
また、上記更新期間、閾値Terror及び閾値Ttrafficも、アダプティブアレイアンテナ140を用いた無線通信を利用するアプリケーションソフトウェアの要求に応じて変更されてもよい。
<3.2.処理の流れ>
次に、図9及び図10を参照して、第2の実施形態に係る各種処理を説明する。
(更新トリガ制御処理)
まず、図9を参照して、第2の実施形態に係る更新トリガ制御処理の一例を説明する。図9は、第2の実施形態に係る更新トリガ制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。通信装置100−2と通信装置200との間の接続が確立されると、上記更新トリガ制御処理が開始する。
ステップS431で、向き変化算出部171は、センサ160により検出される情報(例えば、方位情報及び重力加速度方向情報)から、通信装置100−2の3次元方向を算出して、記憶部(図示せず)に記憶させる。記憶される当該3次元方向は、所定の時間の経過前の3次元方向である。
ステップS433で、向き変化算出部171は、所定の時間内に通信装置100−2の3次元方向が変化したかを判定する。例えば、向き変化算出部170は、センサ160により検出される情報(例えば、方位情報及び重力加速度方向情報)が変化したかを判定することにより、通信装置100−2の3次元方向が変化したかを判定する。3次元方向が変化していれば、処理はステップS435へ進む。そうでなければ、処理はステップS443へ進む。
ステップS435で、向き変化算出部171は、センサ160により検出される情報(例えば、方位情報及び重力加速度方向情報)から、通信装置100−2の3次元方向を算出する。算出される当該3次元方向は、所定の時間の経過後の通信装置100−2の3次元方向である。
ステップS437で、向き変化算出部170は、記憶されている3次元方向(即ち、所定の時間の経過前の通信装置100−2の3次元方向)と直近に算出された通信装置100−2の3次元方向(即ち、所定の時間の経過後の3次元方向)との差分を算出する。即ち、向き変化算出部170は、所定の時間あたりの通信装置100−2の3次元方向の変化量を算出する。
ステップS439で、トリガ制御部181は、算出された変化量の大きさが閾値Tangle_rateを超えたかを判定する。当該変化量の大きさが閾値Tangle_rateを超えていれば、処理はステップS441へ進む。そうでなければ、処理はステップS431へ戻る。
ステップS411で、トリガ制御部180は、ビームパターン更新条件を変更する。そして、処理はステップS401へ戻る。
ステップS443で、トリガ制御部180は、更新頻度が最小になるようにビームパターン更新条件を変更する。即ち、通信装置100−2の向きが変化しない場合には、ビームパターンの更新頻度が最小にされる。
(ビームパターン更新制御処理)
まず、図10を参照して、第2の実施形態に係るビームパターン更新制御処理の一例を説明する。図10は、第2の実施形態に係るビームパターン更新制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。通信装置100と通信装置200との間の接続が確立されると、上記ビームパターン更新制御処理が開始する。
図10に示される第2の実施形態に係るビームパターン更新制御処理は、ステップS501を含まないことを除き、図5に示される第1の実施形態に係るビームパターン更新制御処理と同様である。
以上、本開示の第2の実施形態について説明したが、当該第2の実施形態によれば、通信装置100の向きが大きく変化する場合に、ビームパターンの更新頻度をより高くすることができる。即ち、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを適時更新することが可能となる。よって、ビームパターンの追従性が高くなる。その結果、通信装置100の向きが大きく変化したとしても、ビームのピークの方向は最適な方向からあまりずれなくなる。そして、無線リンクのSN比の低減及びパケット誤りの増加が抑制され得る。また、通信装置100の向きが大きく変化しない場合には、このようにビームパターンの更新頻度が高くなることもないので、消費電力を必要最小限に抑えることができる。
また、このようなビームパターン更新条件の変更は、通信装置100の内部の処理により実現されるので、通信相手である通信装置200の状態の検出も、通信装置200への処理の要求も必要としない。そのため、通信装置間の煩雑な処理が発生しない。さらに、上記内部の処理は、通信装置100の向きの変化の算出のような簡単な処理である。したがって、簡単な処理で、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新頻度を高めることが可能である。
<<4.第3の実施形態>>
続いて、本開示の第3の実施形態を説明する。本開示の第3の実施形態によれば、アダプティブアレイアンテナを用いて送信すべきデータがないと判定される場合に、更新トリガの制御が停止される。以降、第3の実施形態を、<4.1.通信装置の構成>、<4.2.処理の流れ>という順序で説明する。
<4.1.通信装置の構成>
図11を参照して、第3の実施形態に係る通信装置100−3の構成の一例を説明する。図11は、第3の実施形態に係る通信装置100−3の構成の一例を示すブロック図である。図11を参照すると、通信装置100−3は、アプリケーション部110、通信処理部120、変復調部130、アダプティブアレイアンテナ140、アンテナ制御部150、センサ160、向き変化算出部170、トリガ制御部183及び送信データ判定部190を備える。
ここで、アプリケーション部110、通信処理部120、変復調部130、アダプティブアレイアンテナ140、アンテナ制御部150、センサ160及び向き変化算出部170については、第1の実施形態と第3の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、トリガ制御部183及び送信データ判定部190を説明する。
(送信データ判定部190)
送信データ判定部190は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かを判定する。
より具体的には、例えば、送信データ判定部190は、通信装置100−3の使用状態に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かを判定する。以下、通信装置100−3が、超音波プローブ(診断機器)である場合の一例を説明する。
一例として、通信装置100−3は、超音波プローブであり、超音波を送受信する超音波送受信素子(図示せず)と、受信される超音波からエコー波形の情報を生成する手段(図示せず)とを備える。そして、通信装置100−3は、生成したエコー波形の情報を、超音波診断装置である通信装置200へ無線通信により送信する。また、通信装置100−3は、上記超音波送受信素子の付近に圧力センサ(図示せず)を備える。超音波プローブが測定対象に触れていない場合、超音波プローブと空気との境界面で超音波がほとんど反射してしまうので、超音波プローブは有効な超音波を受信できない。よって、圧力センサが圧力を検出していない場合には、エコー波形の情報は、有効なものではないので、送信すべきデータではないと言える。
このような超音波プローブの例では、例えば、送信データ判定部190は、圧力センサの圧力の検出状況に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かを判定する。より具体的には、例えば、圧力センサにより圧力が検出される場合には、送信データ判定部190は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあると判定する。一方、圧力センサにより圧力が検出されない場合には、送信データ判定部190は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがないと判定する。
このように、通信装置100−3の種類によっては、通信装置100−3の使用状況から、送信すべきデータがあるか否かを判定することが可能である。
また、送信データ判定部190は、送信対象のデータの有効性に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かを判定してもよい。
例えば、上述した超音波プローブの例では、送信データ判定部190は、受信された超音波の深部強度に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かを判定してもよい。より具体的には、例えば、受信された超音波の深部強度が閾値を超えれば、送信データ判定部190は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあると判定する。一方、受信された超音波の深部強度が閾値を超えなければ、送信データ判定部190は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがないと判定する。
このように、通信装置100−3の種類によっては、送信対象のデータが有効である場合と、送信対象のデータが有効でない場合とがあり得る。よって、送信対象のデータの有効性から、送信すべきデータがあるか否かを判定することが可能である。
また、送信対象のデータの送信先の装置の状態に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かを判定してもよい。
例えば、上述した超音波プローブの例では、超音波診断装置(通信装置200)は、精査のために表示をポーズ(フリーズ)させることがある。そして、超音波診断装置の表示がポーズ状態の間は、エコー波形の情報が超音波診断装置に送信されることは、必ずしも必須ではない。よって、超音波診断装置の表示がポーズ状態の間は、送信すべきデータはないと言える。
よって、例えば、送信データ判定部190は、超音波診断装置である通信装置200の表示がポーズ状態であるか否かに基づいて、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かを判定してもよい。より具体的には、例えば、通信装置200の表示がポーズ状態であれば、送信データ判定部190は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがないと判定する。なお、例えば、上記表示がポーズ状態である場合に、通信装置200は、通信装置100にその旨を通知する。
(トリガ制御部183)
トリガ制御部183は、算出される通信装置100−3の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新トリガを制御する。第3の実施形態では、トリガ制御部183は、第1の実施形態のトリガ制御部180と同様に、算出される通信装置100−3の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新をトリガする。
とりわけ第3の実施形態では、トリガ制御部183は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがないと判定される場合に、更新トリガの制御を停止する。より具体的には、例えば、送信データ判定部190が、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがないと判定した場合に、トリガ制御部183は、通信装置100−3の向きの変化に基づくビームパターンの更新トリガの制御を停止する。
また、例えば、送信データ判定部190が、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあると判定した場合に、トリガ制御部183は、通信装置100−3の向きの変化に基づくビームパターンの更新トリガの制御を再開する。
このような更新トリガの制御の停止により、送信すべきデータがない場合、即ちビームパターンを更新することによるメリットがない場合に、ビームパターンの更新を抑えることが可能になる。よって、消費電力が低減され得る。
<4.2.処理の流れ>
次に、図12を参照して、第3の実施形態に係る各種処理を説明する。なお、ビームパターン更新制御処理、及び当該処理に含まれるビームパターン更新処理については、第1の実施形態と第3の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、第3の実施形態の更新トリガ制御処理、及び当該処理に含まれる送信データ判定処理を説明する。
(更新トリガ制御処理)
図12を参照して、第3の実施形態に係る更新トリガ制御処理の一例を説明する。図12は、第3の実施形態に係る更新トリガ制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。通信装置100−3と通信装置200との間の接続が確立されると、上記更新トリガ制御処理が開始する。
なお、ここでは、図4を参照して説明した第1の実施形態に係る更新トリガ制御処理と、第3の実施形態に係る更新トリガ制御処理との差分である、ステップS700及びステップS461のみを説明する。
ステップS700で、送信データ判定部190は、送信データ判定処理を実行する。即ち、送信データ判定部190は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かを判定する。
ステップS461で、送信すべきデータがあると判定される場合に、処理はステップS403へ進む。そうでなければ、処理はステップS700へ戻る。
(送信データ判定処理)
図13を参照して、第3の実施形態に係る送信データ判定処理の一例を説明する。図13は、第3の実施形態に係る送信データ判定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS701で、送信データ判定部190は、圧力センサにより圧力が検出されたかを判定する。圧力が検出されていれば、処理はステップS707へ進む。そうでなければ、処理はステップS703へ進む。
ステップS703で、送信データ判定部190は、送信データ判定部190は、超音波診断装置である通信装置200の表示がポーズ状態であるか否かを判定する。当該表示がポーズ状態であれば、処理はステップS705へ進む。そうでなければ、処理はステップS707へ進む。
ステップS705で、送信データ判定部190は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがないと判定する。そして、処理は終了する。
ステップS707で、送信データ判定部190は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあると判定する。そして、処理は終了する。
以上、本開示の第3の実施形態について説明したが、当該第3の実施形態によれば、送信すべきデータがない場合、即ちビームパターンを更新することによるメリットがない場合に、ビームパターンの更新を抑えることが可能になる。よって、消費電力が低減され得る。
<<5.第4の実施形態>>
続いて、本開示の第4の実施形態を説明する。本開示の第4の実施形態によれば、本開示の第3の実施形態と同様に、アダプティブアレイアンテナを用いて送信すべきデータがないと判定される場合に、更新トリガの制御が停止される。第3の実施形態は、第1の実施形態が一部変更されたものであったが、第4の実施形態は、第2の実施形態が一部変更されたものである。以降、第4の実施形態を、<5.1.通信装置の構成>、<5.2.処理の流れ>という順序で説明する。
<5.1.通信装置の構成>
図14を参照して、第4の実施形態に係る通信装置100−4の構成の一例を説明する。図14は、第4の実施形態に係る通信装置100−4の構成の一例を示すブロック図である。図14を参照すると、通信装置100−4は、アプリケーション部110、通信処理部120、変復調部130、アダプティブアレイアンテナ140、アンテナ制御部151、センサ160、向き変化算出部171、トリガ制御部185及び送信データ判定部190を備える。
ここで、アプリケーション部110、通信処理部120、変復調部130、アダプティブアレイアンテナ140、アンテナ制御部151、センサ160及び向き変化算出部171については、第2の実施形態と第4の実施形態との間に差異はない。また、第4の実施形態に係る送信データ判定部190は、第3の実施形態に係る送信データ判定部190と同様である。よって、ここでは、トリガ制御部185を説明する。
(トリガ制御部185)
トリガ制御部185は、算出される通信装置100−4の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新トリガを制御する。第4の実施形態では、トリガ制御部185は、第4の実施形態のトリガ制御部185と同様に、算出される通信装置100−4の向きの変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新をトリガする条件(即ち、ビームパターン更新条件)を変更する。
とりわけ第4の実施形態では、トリガ制御部185は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがないと判定される場合に、更新トリガの制御を停止する。より具体的には、例えば、送信データ判定部190が、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがないと判定した場合に、トリガ制御部183は、通信装置100−3の向きの変化に基づくビームパターンの更新トリガの制御を停止する。
また、例えば、送信データ判定部190が、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあると判定した場合に、トリガ制御部185は、通信装置100−4の向きの変化に基づくビームパターンの更新トリガの制御を再開する。
このような更新トリガの制御の停止により、送信すべきデータがない場合、即ちビームパターンを更新することによるメリットがない場合に、ビームパターンの更新を抑えることが可能になる。よって、消費電力が低減され得る。
<5.2.処理の流れ>
次に、図15を参照して、第3の実施形態に係る各種処理を説明する。なお、ビームパターン更新制御処理、及び当該処理に含まれるビームパターン更新処理については、第4の実施形態と第2の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、第4の実施形態の更新トリガ制御処理を説明する。
(更新トリガ制御処理)
図15を参照して、第4の実施形態に係る更新トリガ制御処理の一例を説明する。図15は、第4の実施形態に係る更新トリガ制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。通信装置100−4と通信装置200との間の接続が確立されると、上記更新トリガ制御処理が開始する。
なお、ここでは、図9を参照して説明した第2の実施形態に係る更新トリガ制御処理と、第4の実施形態に係る更新トリガ制御処理との差分である、ステップS700及びステップS471のみを説明する。
ステップS700で、送信データ判定部190は、送信データ判定処理を実行する。即ち、送信データ判定部190は、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かを判定する。なお、上記送信データ判定処理は、図13を参照して説明した第3の実施形態に係る送信データ判定処理と同様である。
ステップS471で、送信すべきデータがあると判定される場合に、処理はステップS431へ進む。そうでなければ、処理はステップS443へ進む。
以上、本開示の第4の実施形態について説明したが、当該第4の実施形態によれば、送信すべきデータがない場合、即ちビームパターンを更新することによるメリットがない場合に、ビームパターンの更新を抑えることが可能になる。よって、消費電力が低減され得る。
<<6.まとめ>>
ここまで、図1〜図15を用いて、本開示の実施形態に係る通信装置及び各処理を説明した。本開示に係る実施形態によれば、センサ160により検出される情報に基づいて、通信装置100の向きの変化が算出される。そして、算出される上記変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新トリガが制御される。
これにより、受信側の通信装置の状態の検出、及び当該受信側の通信装置への処理の要求を行うことなく、簡単な処理でアダプティブアレイアンテナのビームパターンを適時更新することが可能となる。
また、第1の実施形態のように、例えば、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新した際の通信装置100の向きと、その後の通信装置100の向きとの差分が、上記変化として算出される。
これにより、ビームのピークの方向が元の最適な方向からどの程度ずれたのかを知ることが可能になる。
また、第1の実施形態のように、例えば、算出される上記変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新がトリガされる。
これにより、通信装置100の向きが大きく変化する場合、即ちビームのピークの方向が大きく変化する場合に、ビームパターンを即座に更新することが可能になる。即ち、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを適時更新することが可能となる。よって、ビームパターンの追従性が高くなる。その結果、通信装置100の向きが大きく変化したとしても、ビームのピークの方向は最適な方向からあまりずれなくなる。そして、無線リンクのSN比の低減及びパケット誤りの増加が抑制され得る。また、通信装置100−2の向きが大きく変化しない場合には、このようにビームパターンの更新がトリガされることもないので、消費電力を必要最小限に抑えることができる。
また、このようにビームパターンの更新をトリガすることは、通信装置100の内部の処理により実現されるので、通信相手である通信装置200の状態の検出も、通信装置200への処理の要求も必要としない。そのため、通信装置間の煩雑な処理が発生しない。さらに、上記内部の処理は、通信装置100の向きの変化の算出のような簡単な処理である。したがって、簡単な処理で、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを更新することが可能である。
また、第2の実施形態のように、例えば、所定の時間あたりの上記通信装置の向きの変化量が、上記変化として算出される。
これにより、ビームのピークの方向がどの程度の速さでずれているのかを知ることが可能になる。
また、第2の実施形態のように、例えば、算出される上記変化に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新をトリガする条件(即ち、ビームパターン更新条件)が変更される。
これにより、通信装置100の向きが大きく変化する場合に、ビームパターンの更新頻度をより高くすることができる。即ち、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンを適時更新することが可能となる。よって、ビームパターンの追従性が高くなる。その結果、通信装置100の向きが大きく変化したとしても、ビームのピークの方向は最適な方向からあまりずれなくなる。そして、無線リンクのSN比の低減及びパケット誤りの増加が抑制され得る。また、通信装置100の向きが大きく変化しない場合には、このようにビームパターンの更新頻度が高くなることもないので、消費電力を必要最小限に抑えることができる。
また、このようなビームパターン更新条件の変更は、通信装置100の内部の処理により実現されるので、通信相手である通信装置200の状態の検出も、通信装置200への処理の要求も必要としない。そのため、通信装置間の煩雑な処理が発生しない。さらに、上記内部の処理は、通信装置100の向きの変化の算出のような簡単な処理である。したがって、簡単な処理で、アダプティブアレイアンテナ140のビームパターンの更新頻度を高めることが可能である。
また、例えば、各実施形態のように、通信装置100の向きの変化と第3の閾値との比較結果に基づいて、上記更新トリガが制御される。そして、当該第3の閾値は、アダプティブアレイアンテナ140を用いた無線通信を利用するアプリケーションソフトウェアの要求に応じて変更される。
これにより、アプリケーションソフトウェアからの通信品質についての要求を満たしつつ、消費電力を必要十分な程度に抑えることができる。
また、例えば、第3の実施形態及び第4の実施形態のように、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かが判定される。そして、当該データがないと判定される場合に、上記更新トリガの制御が停止される。
これにより、送信すべきデータがない場合、即ちビームパターンを更新することによるメリットがない場合に、ビームパターンの更新を抑えることが可能になる。よって、消費電力が低減され得る。
また、例えば、第3の実施形態及び第4の実施形態のように、通信装置100の使用状態に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かが判定される。
これにより、通信装置100の種類によっては、通信装置100−3の使用状況から、送信すべきデータがあるか否かを判定することが可能である。
また、第3の実施形態及び第4の実施形態のように、送信対象のデータの有効性に基づいて、アダプティブアレイアンテナ140を用いて送信すべきデータがあるか否かが判定されてもよい。
通信装置100の種類によっては、送信対象のデータが有効である場合と、送信対象のデータが有効でない場合とがあり得るので、これにより、送信対象のデータの有効性から、送信すべきデータがあるか否かを判定することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、第1の実施形態及び第3の実施形態において、通信装置の向きの変化に基づいて、ビームパターンの更新がトリガされるとともに、ビームパターン更新条件が満たされるかに基づいて、ビームパターンの更新がトリガされたが、本開示はこれに限られない。例えば、第1の実施形態及び第3の実施形態において、ビームパターン更新条件が満たされるかに基づく更新のトリガは、行われなくてもよい。即ち、通信装置の向きの変化に基づく更新のトリガのみが、行われてもよい。
また、例えば、第1の実施形態及び第3の実施形態では、ビームパターンを更新した際の通信装置の向きとその後の通信装置の向きとの差分に基づいて、アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新が、トリガされた。一方、第2の実施形態及び第4の実施形態では、所定の時間あたりの通信装置の向きの変化量に基づいて、アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新をトリガする条件が、変更された。しかし、本開示はこのような条件と制御の組合せに限られない。例えば、ビームパターンを更新した際の通信装置の向きとその後の通信装置の向きとの差分に基づいて、アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新をトリガする条件が、変更されてもよい。また、例えば、所定の時間あたりの通信装置の向きの変化量に基づいて、アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新が、トリガされてもよい。
また、本明細書の通信装置における処理ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、通信制御処理(例えば、更新トリガ制御処理、ビームパターン更新制御処理、ビームパターン更新処理、送信データ判定処理、等)における処理ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、通信装置に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアに、上記通信装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
アダプティブアレイアンテナと、
センサにより検出される情報に基づいて、自装置の向きの変化を算出する算出部と、
算出される前記変化に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新トリガを制御する制御部と、
を備える通信装置。
(2)
前記算出部は、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンを更新した際の前記通信装置の向きと、その後の前記通信装置の向きとの差分を、前記変化として算出する、前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記算出部は、所定の時間あたりの前記通信装置の向きの変化量を、前記変化として算出する、前記(1)に記載の通信装置。
(4)
前記制御部は、算出される前記変化に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新をトリガする、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(5)
前記制御部は、算出される前記変化に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新をトリガする条件を変更する、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(6)
前記条件は、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンを定期的に更新するための更新期間が経過することを含み、
前記制御部は、前記更新期間の長さを変更する、
前記(5)に記載の通信装置。
(7)
前記条件は、前記アダプティブアレイアンテナを用いた無線通信における通信エラーの頻度が第1の閾値を超えることを含み、
前記制御部は、前記第1の閾値を変更する、
前記(5)又は(6)に記載の通信装置。
(8)
前記条件は、前記アダプティブアレイアンテナを用いた無線通信における通信量が第2の閾値を超えることを含む、
前記制御部は、前記第2の閾値を変更する、
前記(5)〜(7)のいずれか1項に記載の通信装置。
(9)
前記制御部は、算出される前記変化と第3の閾値との比較結果に基づいて、前記更新トリガを制御し、
前記第3の閾値は、前記アダプティブアレイアンテナを用いた無線通信を利用するアプリケーションソフトウェアの要求に応じて変更される、
前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の通信装置。
(10)
前記アダプティブアレイアンテナを用いて送信すべきデータがあるか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記制御部は、前記データがないと判定される場合に、前記更新トリガの制御を停止する、
前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の通信装置。
(11)
前記判定部は、前記通信装置の使用状態に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナを用いて送信すべき前記データがあるか否かを判定する、前記(10)に記載の通信装置。
(12)
前記判定部は、送信対象のデータの有効性に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナを用いて送信すべき前記データがあるか否かを判定する、前記(10)又は(11)に記載の通信装置。
(13)
センサにより検出される情報に基づいて、アダプティブアレイアンテナを備える通信装置の向きの変化を算出することと、
算出される前記変化に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新トリガを制御することと、
を含む通信制御方法。
(14)
アダプティブアレイアンテナを備える通信装置を制御するコンピュータを、
センサにより検出される情報に基づいて、前記通信装置の向きの変化を算出する算出部と、
算出される前記変化に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新トリガを制御する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
10 ビーム
100 通信装置
110 アプリケーション部
120 通信処理部
130 変復調部
140 アダプティブアレイアンテナ
141 アンテナ素子
143 可変増幅器
145 可変位相器
147 合成分配器
150、151 アンテナ制御部
160 センサ
170、171 向き変化算出部
180、181、183、185 トリガ制御部
190 送信データ判定部
200 通信装置

Claims (14)

  1. アダプティブアレイアンテナと、
    センサにより検出される情報に基づいて、自装置の向きの変化を算出する算出部と、
    算出される前記変化に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新トリガを制御する制御部と、
    を備える通信装置。
  2. 前記算出部は、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンを更新した際の前記通信装置の向きと、その後の前記通信装置の向きとの差分を、前記変化として算出する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記算出部は、所定の時間あたりの前記通信装置の向きの変化量を、前記変化として算出する、請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、算出される前記変化に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新をトリガする、請求項1に記載の通信制御装置。
  5. 前記制御部は、算出される前記変化に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新をトリガする条件を変更する、請求項1に記載の通信制御装置。
  6. 前記条件は、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンを定期的に更新するための更新期間が経過することを含み、
    前記制御部は、前記更新期間の長さを変更する、
    請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記条件は、前記アダプティブアレイアンテナを用いた無線通信における通信エラーの頻度が第1の閾値を超えることを含み、
    前記制御部は、前記第1の閾値を変更する、
    請求項5に記載の通信装置。
  8. 前記条件は、前記アダプティブアレイアンテナを用いた無線通信における通信量が第2の閾値を超えることを含む、
    前記制御部は、前記第2の閾値を変更する、
    請求項5に記載の通信装置。
  9. 前記制御部は、算出される前記変化と第3の閾値との比較結果に基づいて、前記更新トリガを制御し、
    前記第3の閾値は、前記アダプティブアレイアンテナを用いた無線通信を利用するアプリケーションソフトウェアの要求に応じて変更される、
    請求項1に記載の通信装置。
  10. 前記アダプティブアレイアンテナを用いて送信すべきデータがあるか否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記データがないと判定される場合に、前記更新トリガの制御を停止する、
    請求項1に記載の通信装置。
  11. 前記判定部は、前記通信装置の使用状態に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナを用いて送信すべき前記データがあるか否かを判定する、請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記判定部は、送信対象のデータの有効性に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナを用いて送信すべき前記データがあるか否かを判定する、請求項10又は11に記載の通信装置。
  13. センサにより検出される情報に基づいて、アダプティブアレイアンテナを備える通信装置の向きの変化を算出することと、
    算出される前記変化に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新トリガを制御することと、
    を含む通信制御方法。
  14. アダプティブアレイアンテナを備える通信装置を制御するコンピュータを、
    センサにより検出される情報に基づいて、前記通信装置の向きの変化を算出する算出部と、
    算出される前記変化に基づいて、前記アダプティブアレイアンテナのビームパターンの更新トリガを制御する制御部と、
    として機能させるためのプログラム。

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