JP2014053228A - 放電灯の駆動装置及び駆動方法、光源装置、並びにプロジェクター - Google Patents

放電灯の駆動装置及び駆動方法、光源装置、並びにプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】放電灯の長寿命化を図りつつ、コイル部や電極の損傷を低減する。
【解決手段】光源装置1は、一対の電極610、710を有する放電灯500と、駆動装置200を備える。駆動装置200は一対の電極610、710に交流電流を供給する供給部30と、高周波駆動を行う第1期間と低周波駆動を行う第2期間とを交互に繰り返して供給部30を制御する制御部33とを備える。制御部33は、第1期間において、周波数が1kHz以上であり且つ周期が互いに相違する複数種類の波形を切り替えて交流電流を生成するように供給部30を制御し、第2期間において、周波数が1kHz未満となる交流電流を生成するように供給部30を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電極間の放電により点灯する放電灯の駆動技術に関する。
プロジェクターなどの画像表示装置の光源として、高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電灯が使用されている。この放電灯は、例えば、高周波数の交流電流を供給する駆動方法により駆動される。この駆動方法によれば、放電の安定性が得られ、放電灯本体のいわゆる黒化や失透等を防止することができ、放電灯の寿命の低下を抑制することができる(例えば特許文献1)。
放電灯の別の駆動方法としては、低周波数で、波形が矩形状をなす交流電流を供給する駆動方法もある。この駆動方法によれば、放電灯が点灯している際、一対の電極の先端部に突起が形成され成長するので、電極間が狭い状態を維持することができる(例えば特許文献2)。
特開2007−115534号公報 特開2010−114064号公報
ところで、交流駆動における放電灯の発光は、交流電流の正負の極性切換えに応じて、一対の電極の近傍におけるプラズマ密度が変化する。このプラズマ密度の変化が内部ガス密度の粗密として現れ、振動となり一対の電極の近傍から内壁に向けて伝搬する。この振動が、内壁で反射し、再度、一対の電極の近傍に戻ってきた場合に、共鳴現象によって振動を強めあうことがある。この共鳴現象により電極に設けられたコイル部が一部破損したり、電極が折れるといった問題がある。共鳴現象が発生する基本周波数を音響共鳴周波数という。共鳴現象は、音響共鳴周波数ばかりでなく、音響共鳴周波数をfcとしたとき、周波数fc/2n(nは自然数)でも発生する。但し、nが大きくなるにつれ、振動の振幅は減少する。
高周波数の交流電流を供給する駆動方法では、放電灯が点灯している際に一対の電極間に生じるアーク放電により電極が高温になって、電極が溶融して電極間の距離が徐々に広がる。さらに、高周波数の交流電流を供給する駆動方法では、低周波数の交流電流を供給する駆動方法と比較して、共鳴現象の影響を受け易いといった問題がある。
一方、低周波数の交流電流を供給する駆動方法によれば、放電灯本体の黒化や失透等が生じ、放電灯の寿命が低下する。
本発明は、高周波数の交流電流の供給と低周波数の交流電流の供給とを組み合わせることにより、放電灯の長寿命化を図りつつ、電極などの損傷を低減することなどを解決課題とする。
本発明の一態様に係る駆動装置は、放電媒体が封入された空洞部内に配置された第1電極と第2電極とを有する放電灯を駆動するものであって、第1期間において、前記第1電極と前記第2電極との間に1kHzより高い周波数の交流電流を前記第1電極と前記第2電極との間に供給する一方、第2期間において、1kHz以下の周波数である交流電流を前記第1電極と前記第2電極との間に供給し、前記第1期間に供給する交流電流は、1kHzより高い第1周波数の第1交流電流と、1kHzより高く前記第1周波数と異なる第2周波数の第2交流電流とを少なくとも含み、前記第1期間に供給する交流電流は、1kHz以下の第3周波数の第3交流電流を少なくとも含むことを特徴とする。
この発明の一態様によれば、第1期間では高周波駆動を行う一方、第2期間では低周波駆動を行う。高周波駆動と低周波駆動とを組み合わせることにより、黒化や失透を抑制しつつ、電極間距離を維持することができるので、放電灯の寿命を延ばすことができる。また、高周波駆動では、共鳴現象により電極などの損傷が問題となるが、本発明の一態様によれば、高周波駆動を行う第1期間において、周波数が相違する第1交流信号と第2交流信号とを放電灯に供給する。これにより、仮に、ある波形で共鳴現象が発生したとしても、周波数の異なる他の波形で共鳴現象が発生する可能性を低減でき、音響共鳴による電極などの損傷、更には光量変化を低減することが可能となる。
上述した駆動装置の一態様において、前記第1期間と前記第2期間とを交互に繰り返し設定することが好ましい。この発明の一態様によれば、高周波駆動と低周波駆動とを組み合わせることにより、黒化や失透を抑制しつつ、電極間距離を維持することができる。
上述した駆動装置の一態様において、前記第1交流電流および前記第2交流電流は、波形が矩形状の直流交番電流であることが好ましい。この発明の一態様によれば、矩形状の直流交番電流を生成すればよいので、比較的簡易なブリッジ回路などで、第1交流電流および第2交流電流を生成できる。
上述した駆動装置の一態様において、前記第1交流電流および前記第2交流電流のうち、少なくとも一方は供給時間が半周期以下であり、前記供給時間内における波形が直流電流となること好ましい。この発明の一態様によれば、第1交流電流および第2交流電流のうち、少なくとも一方は供給時間が半周期以下となるので、一方の交流電流によって共鳴現象は発生しても継続時間を短くすることができ、音響共鳴による電極などの損傷、更には光量変化を低減することが可能となる。
上述した駆動装置の一態様において、さらに、前記第1期間の中の予め定められた電流値を印加したときの前記第1電極と前記第2電極との間の第1電圧値を測定し、前記第2期間の中の予め定められた電流値を印加したときの前記第1電極と前記第2電極との間の第2電圧値を測定し、前記第1電圧値が予め定められた第1の閾値を越えたときに前記第1期間から前記第2期間に遷移させ、前記第2電圧値が予め定められた第2の閾値を越えたときに前記第2期間から前記第1期間に遷移させることが好ましい。
電極間電圧は電極間距離に応じて変化するところ、この発明の一態様によれば、電極間電圧に応じて高周波駆動を行う第1期間と低周波駆動を行う第2期間とを切り替えるので、電極間距離を所定範囲内に維持することができ、放電灯の寿命を延ばすことができる。
次に、本発明に係る光源装置の一態様は、上述した駆動装置と、放電媒体が封入された空洞部内に配置された第1電極と第2電極とを有する放電灯とを備える。この光源装置によれば、放電灯の長寿命化を図りつつ、電極などの損傷を低減することができる。
次に、本発明に係るプロジェクターの一態様は、上述した光源装置と、前記放電灯から射出した光を画像情報に基づいて変調する変調装置と、前記変調装置により変調された光を投射する投射装置とを備える。この発明の一態様によれば、放電灯の長寿命化を図りつつ、電極などの損傷を低減することができるので、長時間、安定した画像を表示することができる。
次に、本発明に係る放電灯の駆動方法の一態様は、放電媒体が封入された空洞部内に配置された第1電極と第2電極とを有する放電灯を駆動する方法であって、第1期間において、前記第1電極と前記第2電極との間に1kHzより高い周波数の交流電流を前記第1電極と前記第2電極との間に供給し、第2期間において、1kHz以下の周波数である交流電流を前記第1電極と前記第2電極との間に供給し、前記第1期間に供給する交流電流は、1kHzより高い第1周波数の第1交流電流と、1kHzより高く前記第1周波数と異なる第2周波数の第2交流電流とを少なくとも含み、前記第1期間に供給する交流電流は、1kHz以下の第3周波数の第2交流電流を少なくとも含むことを特徴とする。
この発明の一態様によれば、黒化や失透を抑制しつつ放電灯の寿命を延ばすことができ、さらに、音響共鳴による電極などの損傷や光量変化を低減することが可能となる。
実施形態に係る光源装置を示す図である。 同光源装置における放電灯の要部断面図である。 駆動装置の電気的な構成を示す図である。 高周波駆動の電流波形を示す図である。 低周波駆動との電流波形を示す図である。 同光源装置における組み合わせ駆動を説明するための示す図である。 交流電流の周波数と放電灯の光量の標準偏差との関係の一例を示すグラフである。 同光源装置における組み合わせ駆動処理の内容を示すフローチャートである。 同光源装置における高周波駆動処理の内容を示すフローチャートである。 実施例1〜3の測定結果を示す図である。 比較例1〜6の測定結果を示す図である。 同光源装置を用いたプロジェクターを示す図である。 同プロジェクターの光学的な構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態の一例について説明する。まず、発明の実施形態に係る放電灯の駆動方法の一例が適用される光源装置の一例について説明する。
図1は、光源装置の構造の一例を示す図である。この図に示されるように、光源装置1は、放電灯500を有する光源ユニット110と、放電灯500を駆動する駆動装置200とを有する。放電灯500は、駆動装置200から電力の供給を受けて放電して、光を放射する。
光源ユニット110は、放電灯500と、凹状の反射面を有する主反射鏡112と、出射光をほぼ平行光にする平行化レンズ114とを含む。主反射鏡112と放電灯500とは、接着材116により接着されている。また、主反射鏡112は、放電灯500側の面(内面)が反射面となっており、この反射面は、図示の構成では、回転楕円面をなしている。
なお、主反射鏡112の反射面の形状は、回転楕円面に限定されず、例えば回転放物面等としても良い。主反射鏡112の反射面が回転放物面である場合は、放電灯500の発光部を回転放物面のいわゆる焦点に配置すれば、平行化レンズ114を省略することができる。
放電灯500は、放電灯本体510と、凹状の反射面を有する副反射鏡520とを備え。放電灯本体510と副反射鏡520とは、副反射鏡520が主反射鏡112に向かい合って配置されるとともに、上記凹状の反射面が放電灯本体510との間に所定の間隔をおいて配置されるように接着材522により接着されている。また、副反射鏡520は、放電灯500側の内面が反射面となっており、この反射面は、図示の構成では、球面をなしている。
放電灯本体510の中央部は、放電媒体が封入された状態で密閉された空洞部512となっている。放電灯本体510には、光透過性を有する材料、例えば、石英ガラス等や、光透過性セラミックスなどが材料が用いられる。また、放電媒体とは、例えば放電開始用ガスや、発光に寄与するガスなどであり、このうち、放電開始用ガスとしては、例えばネオン、アルゴン、キセノン等の希ガス等が挙げられ、また、発光に寄与するガスとしては、例えば水銀、ハロゲン化金属の気化物等が挙げられる。
放電灯本体510には、一対の電極610、710と、一対の導電性を有する接続部材620、720と、一対の電極端子630、730とが設けられている。電極610、710は、空洞部512に取り付けられている。詳細には、各電極610、710の先端部は、放電灯本体510の空洞部512において、互いに所定距離離間し、互いに対向するように取り付けられている。このうち、電極(第1電極)610と電極端子630とは、接続部材620により互い電気的に接続されている。同様に、電極(第2電極)710と電極端子730とは、接続部材720により互いに電気的に接続されている。電極端子630、730は、それぞれ駆動装置200の出力端子に接続されている。
駆動装置200は、電極端子630、730に対し、後述する交流電流(交流電力)を供給する。このため、電極端子630に接続部材620を介して接続された電極610と、電極端子730に接続部材720を介して接続された電極710とにあっては、電位が相対的に高くなる正極と、相対的に低くなる負極とで交互に極性が切り替わる。
電極端子630、730に交流電流が供給されると、空洞部512内にあって電極610、710の先端部の間でアーク放電が生じ、放電媒体が発光する。アーク放電により発生した光は、アークの発生位置(放電位置)から全方向に向かって放射されるが、当該放射光のうち、電極710の方向に放射された光は、副反射鏡520によって主反射鏡112に向かって反射する。このため、電極710の方向に放射される光を有効に利用することができる。
なお、本実施形態において、放電灯500は、副反射鏡520を備えているが、放電灯500は副反射鏡520を備えていない構成であっても良い。
図2は、放電灯500の要部断面図の一例である。なお、図2では、図1における副反射鏡520が省略されている。
図2に示されるように、電極610は、芯棒612と、コイル部614と、本体部616とを有している。この電極610は、放電灯本体510内への封入前の段階において、芯棒612に電極材の線材を巻き付けてコイル部614を形成し、形成されたコイル部614を加熱・溶融することにより形成される。これにより、電極610の先端側には、熱容量が大きい本体部616が形成される。電極710についても、芯棒712と、コイル部714と、本体部716とを有しており、電極610と同様に形成される。
なお、各電極610、710の構成材料としては、例えば、タングステン等の高融点金属材料等が挙げられる。
放電灯500を1度も点灯させていない状態では、本体部616、716には、突起618、718は形成されていないが、後述するように放電灯500をアーク放電ARによって1度でも点灯させると、本体部616、716の先端部に、それぞれ突起618、718が形成される。この突起618、718は、放電灯500の点灯中維持されるとともに、また、消灯後も維持される。
図3は、光源装置1、特に駆動装置200の電気的な構成の一例を示す図である。この図に示されるように、駆動装置200は、交流電流を放電灯500に供給する供給部30と、供給部30を制御する制御部33と、放電灯500の電極間電圧を測定する電圧計35とを備える。
また、供給部30は、定電流源31とブリッジ接続されたスイッチSw1〜Sw4とを備える。定電流源31は、その正極出力端(+)から負極出力端(−)に戻ってくる電流値が制御部33から指定された値で一定となるように制御するものである。
スイッチSw1〜Sw4は、それぞれ制御部33によってオン(閉成)状態、オフ(開放)状態が制御されるものであり、このうち、スイッチSw1、Sw4が組をなして同一状態に制御され、同様にスイッチSw2、Sw3が組をなして同一状態に制御される。ただし、スイッチSw1、Sw4の組と、スイッチSw2、Sw3の組とが同時にオン状態とはならずに、互いに排他的にオン状態になるように制御される。
スイッチSw1は、定電流源31の正極出力端(+)と放電灯500の電極端子630との間に電気的に介挿され、スイッチSw2は、電極端子630と定電流源31の負極出力端(−)との間に電気的に介挿されている。スイッチSw3は、定電流源31の正極出力端(+)と放電灯500の電極端子730との間に電気的に介挿され、スイッチSw4は、電極端子730と定電流源31の負極出力端(−)との間に電気的に介挿されている。
電圧計35は、定電流源31の正極出力端(+)と負極出力端(−)と間の電圧を測定して、その測定値を制御部33に供給する。
この駆動装置200において、制御部33によってスイッチSw1、Sw4の組がオン状態に制御されるとともに、スイッチSw2、Sw3の組がオフ状態に制御されたとき、定電流が、電極端子630から電極端子730に向かって流れる。反対に、スイッチSw1、Sw4の組がオフ状態に制御されるとともに、スイッチSw2、Sw3の組がオン状態に制御されたとき、定電流が電極端子730から電極端子630に向かって流れる。このため、制御部33がスイッチSw1、Sw4の組とスイッチSw2、Sw3の組とに対するオン、オフ状態を交互に切り替えると、電極610、710の間に交流電流が流れるとともに、オン、オフ状態の切り替え周期を短くすると、当該交流の周波数が高くなることになる。
なお、本説明において、電極610、710の間に流れる電流(または電圧)については、電極610から電極710に向かって流れる場合を正の値(正極性)とし、反対に電極710から電極610に向かって流れる場合を負の値(負極性)とする。ただし、電圧計35で測定される電圧は、電極610、710に流れる電流の方向にかかわらず、電極610、710の間の電圧の絶対値(正値)である。
駆動装置200から放電灯500に供給される交流電流について説明する。本実施形態においては、所定周波数以上の交流電流を放電灯500に供給する高周波駆動と、所定周波数未満の低周波電流を放電灯500に供給する低周波駆動とを組み合わせて放電灯500を駆動させる。
すなわち、図4に示される高周波駆動によれば、上述したように放電の安定性が得られるほか、電極610、710を含む放電灯500での温度変化が小さいため、黒化を抑制・回復するための化学反応が安定的となり、黒化や、それに伴う失透等を防止することができる。このため、放電灯の寿命の低下が抑制される。
ただし、高周波駆動では、電極610、710の間で発生するアーク放電のために、当該電極610、710が高温になって溶融するので、電極間の距離が徐々に広がってくる。電極間の距離が広がると、光の利用効率が低下するだけでなく、電極間のインピーダンスが変化して、無効電力が増加する結果、効率が低下するなどの問題が発生する。
一方、図5に示されるような交流電流を放電灯500に供給する低周波駆動によれば、放電灯が点灯している際、電極610、710の先端に突起が形成されるとともに、溶融と凝固との繰り返しによって当該突起が成長するので、電極間が狭い状態を維持することができる。
ただし、低周波電流を放電灯500に供給する駆動方法では、放電灯500での温度変化が大きいため、黒化を抑制するための化学反応が不安定的となり、黒化や失透等が生じて放電量の寿命が低下する、という問題がある。
そこで、本実施形態では、図6に示されるように、高周波駆動を実行する第1期間と低周波駆動を実行する第2期間とを組み合わせて交互に切り替える組み合わせ駆動を採用する。
詳細には、第1に、電極610、710の間の電圧に上限値Vmax(第1の閾値)及び下限値Vmin(第2の閾値)を予め設定しておく。上述したように、駆動装置200は、電極610、710には定電流を流すので電極間距離が広くなるにつれて、電極610、710の間の電圧が高くなる。このため、電極間電圧は、電極610、710の距離を示すことになる。
第2に、例えば高周波電流を供給しつつ、電極間電圧を測定し、当該測定電圧が上限値Vmaxに達したとき、高周波駆動から低周波駆動に切り替える。なお、低周波駆動に切り替えると、図6に示されるように、電極間電圧が低下して、電極間距離が次第に狭まる。一方で、黒化が発生するのは避けられない。
第3に、測定した電圧が下限値Vminに達したとき、低周波駆動から高周波駆動に切り替える。なお、高周波駆動に切り替えると、同図に示されるように、電極間電圧が徐々に上昇して、電極間距離が徐々に広がる、一方で、低周波駆動で発生した黒化は、上記化学反応によって回復する場合がある。
即ち、高周波駆動の第1期間中の予め定められた電流値を印加したときの電極間電圧である第1電圧値を測定し、低周波駆動の第2期間の中の予め定められた電流値を印加したときの電極間電圧である第2電圧値を測定し、第1電圧値が予め定められた上限値Vmax(第1の閾値)を越えたときに第1期間から第2期間に遷移させ、第2電圧値が予め定められた下限値Vmin(第2の閾値)を越えたときに第2期間から第1期間に遷移させる。
この組み合わせ駆動によれば、電極間距離が、電極間電圧の下限値Vminに相当する距離から上限値Vmaxに相当する距離までの範囲に保たれるとともに、高周波駆動のときには、黒化が発生しないだけなく、低周波電流が供給されているときに発生した黒化も回復する場合もある。このため、電極間距離の維持と黒化の防止との両立を図ることができる。なお、高周波駆動と低周波駆動との境界となる所定周波数は、電極間距離を所定範囲内に保ち、黒化を抑制する観点から決定すればよく、この例では1kHzを採用する。また、低周波駆動の周波数は10Hz以上1kHz未満が好ましく、高周波駆動の周波数は1kHz以上10GHz未満が好ましい。
ところで、交流駆動における放電灯500の発光は、交流電流の正負の極性切換えに応じて、電極610、710の近傍におけるプラズマ密度が変化する。このプラズマ密度の変化が内部ガス密度の粗密として現れ、振動となり空洞部512の中心から内壁に向けて伝搬する。この振動が、空洞部512の内壁で反射し、再度、電極610、710の近傍に戻ってきた場合に、共鳴現象によって振動を強めあうことがある。そのような交流電流の周波数を音響共鳴周波数fcという。音響共鳴周波数fcは放電灯500の形状及び内部ガスなどによって定まる。
共鳴現象によって、電極610、710が振動し、コイル部614及びコイル部714が一部破損したり、あるいは電極610、710が折れるといった問題があり、更には、プラズマの粗密によって光量が変化し、発光が不安定になるといった問題が発生する。
音響共鳴周波数fcは、放電灯500の形状にもよるが、プロジェクターに用いられる小型のものでは、数十kHz(例えば60kHz)であることが多い。但し、交流電流の周波数がfc/2n(但し、nは自然数)の場合にも音響共鳴が発生する。
図7に、交流電流の周波数と放電灯500の光量の標準偏差との関係の一例を示す。光量のピークは共鳴現象によって発生し、周波数が低下するにつれ光量変化も次第に低下する。そして、低周波駆動(1kHz未満)では、共鳴現象の影響がなくなっており、高周波駆動で問題となる。音響共鳴によるコイル部や電極の破損、更には光量変化を低減する観点から、交流電流の周波数は、共鳴現象が発生しない周波数に設定することが好ましい。
ところで、音響共鳴周波数fcは、上述したように放電灯500の形状や内部ガスによって定まるが、放電灯500の製造ばらつきによって音響共鳴周波数fcが変化する。このため、量産される放電灯500の全てについて共鳴現象が発生しないように、交流電流の周波数を設定するのは困難である。
そこで、本実施形態では、共鳴現象の影響を受け易い高周波駆動において、周波数が所定周波数以上であり且つ周期が互いに相違する複数種類の波形を切り替えて交流電流を生成する。すなわち、高周波駆動の期間においては、複数種類の周波数を切り替えて交流電流を生成する。この結果、仮に、高周波駆動で選択した複数種類の周波数の一つで共鳴現象が発生したとしても、他の周波数で共鳴現象が発生する可能性を低減でき、音響共鳴によるコイル部や電極の破損、更には光量変化を低減することが可能となる。
高周波駆動に対応する第1期間における交流電流波形の具体例を図6に示す。波形例1は、周期T1(周波数f1)の1周期の波形→周期T2(周波数f2)の1周期の波形→周期T3(周波数f3)の1周期の波形→周期T4(周波数f4)の1周期の波形を1単位とし、これを繰り返すようになっている。
次に、波形例2は、周期T1(周波数f1)の2周期の波形→周期T2(周波数f2)の2周期の波形→周期T3(周波数f3)の2周期の波形→周期T4(周波数f4)の2周期の波形を1単位とし、これを繰り返すようになっている。
次に、波形例3は、周期T1(周波数f1)の半周期の波形→周期T2(周波数f2)の半周期の波形→周期T3(周波数f3)の半周期の波形→周期T4(周波数f4)の半周期の波形→周期T5(周波数f5)の半周期の波形を1単位とし、これを繰り返すようになっている。上述したように共鳴現象は、内部ガス密度の粗密が振動となり、空洞部512の内壁で反射し、電極610、710の近傍に至る際に振動を強めあうことにより発生する。したがって、振動が繰り返し強めあうことにより、振幅が大きくなっていく。波形例3では、半周期ごとに周波数を切り替えるので、ある波形の周波数が音響共鳴を引き起こしても、次の半周期では、異なる周波数の波形が選択される。異なる周波数の波形が選択されることによって、振動を強めあう可能性を減らすことができる。よって、波形例3によれば、コイル部の一部破損や電極の折れを大幅に抑制することができる。
また、波形例3では、奇数種類(3以上)の波形を半周期ごとに反転するように切り替える。この場合、奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間で正極性の時間と負極性の時間を等しくすることができる。これによって、電極610、710の温度負荷を同程度にすることができ、放電灯500の寿命を延ばすことが可能となる。
なお、偶数種類(2以上)の波形を半周期ごとに反転するように切り替えてもよい。また、波形例1乃至3では、波形が矩形状の直流交番電流となっている。すなわち、直流を切り替えることによって交流電流を生成している。さらに、高周波駆動の第2期間にあっては、第1周波数の前記第1交流電流および第2周波数の第2交流電流のうち、少なくとも一方は供給時間が半周期以下であってもよい。この供給時間内における波形は直流電流となる。
図8は、組み合わせ駆動処理を示すフローチャートであり、駆動装置200によって実行される。
まず、駆動装置200における制御部33は、スイッチSw1、Sw4の組とスイッチSw2、Sw3の組とに対するオン、オフ状態を交互に切り替える周期を、高周波駆動に対応する第1期間に設定する(ステップS10)。これにより、放電灯500の電極610、710には高周波電流が流れることになる。
次に、制御部33は、電圧計35によって測定された電極間電圧を取得し(ステップS11)、当該電圧が上限値Vmaxに達しているか否かを判別する(ステップS12)。当該電圧が上限値Vmaxに達していなければ(ステップS12の判別結果が「NO」であれば)、制御部33は、処理手順を再びステップS11に戻す。ただし、高周波電流が放電灯500に供給されている第1期間では電極間距離が広がるので、電極間電圧がやがて上限値Vmaxに達する。
電極間電圧が上限値Vmaxに達したとき(ステップS12の判別結果が「YES」になったとき)、制御部33は、スイッチSw1、Sw4の組とスイッチSw2、Sw3の組とに対するオン、オフ状態を交互に切り替える周期を、低周波駆動の周期に切り替えて、第2期間を開始する(ステップS13)。これにより、放電灯500の電極610、710に流れる電流は、高周波電流から低周波電流に切り替わることになる。制御部33は、電圧計35によって測定された電極間電圧を取得し(ステップS14)、当該電圧が下限値Vminに達しているか否かを判別する(ステップS15)。当該電圧が下限値Vminに達していなければ(ステップS15の判別結果が「NO」であれば)、制御部33は、処理手順を再びステップS14に戻す。ただし、低周波電流が放電灯500に供給されているときには電極間距離が狭まるので、電極間電圧がやがて下限値Vminに達する。電極間電圧が下限値Vminに達したとき(ステップS15の判別結果が「YES」になったとき)、制御部33は、処理手順を再びステップS10に戻す。これにより、放電灯500の電極610、710に流れる電流は、低周波電流から高周波電流に切り替わることになる。
次に、図9は、第1期間で実行される高周波駆動処理のフローチャートである。この例では、図6に示す波形例2を生成するものとする。第1期間が開始されると、制御部33は、第1周期T1(周波数f1)を選択し(ステップS20)、この後、所定周期が経過したか否かを判定する(ステップS21)。この例では、所定周期は2周期であるから、制御部33は、周波数f1の波形を2周期分、生成したか否かを判定する。所定周期が経過していない場合には、制御部33は、処理をステップS20に戻し、2周期が経過するまで、ステップS20及びステップS21を繰り返す。
そして、周波数f1の波形を2周期分、生成すると、ステップS21の判定結果は「YES」となり、制御部33は、第2周期T2(周波数f2)を選択し(ステップS22)、この後、所定周期が経過したか否かを判定する(ステップS23)。周波数f2の波形を2周期分、生成すると、ステップS23の判定結果は「YES」となり、制御部33は、第3周期T3(周波数f3)を選択し(ステップS24)、この後、所定周期が経過したか否かを判定する(ステップS25)。周波数f3の波形を2周期分、生成すると、ステップS25の判定結果は「YES」となり、制御部33は、第4周期T4(周波数f4)を選択し(ステップS26)、この後、所定周期が経過したか否かを判定する(ステップS26)。周波数f4の波形を2周期分、生成すると、ステップS26の判定結果は「YES」となり、制御部33は、処理をステップS20に戻す。これにより、第1期間が終了するまで、周波数f1の波形→周波数f2の波形→周波数f3の波形→周波数f4の波形が繰り返し選択される。
なお、この例では、所定周期は2周期であったが、図6に示す波形例1を生成する場合は所定周期は1周期であり、図6に示す波形例3を生成する場合は所定周期は半周期である。更に、複数種類の周波数において、所定周期は同一でなくてもよく任意である。例えば、周波数f1を1周期、周波数f2を1.5周期、周波数f3を2周期、周波数f4を2.5周期としてもよい。くわえて、複数種類の周波数を選択する順序は、単位期間ごとに一定なくてもよく、ランダムであってもよいし、予め定められた順序であってもよい。例えば、第1番目の単位期間では、周波数f1→周波数f2→周波数f3→周波数f4、第1番目の単位期間では、周波数f2→周波数f3→周波数f4→周波数f1であってもよい。また、同一周波数を連続させない観点から、ある単位期間の終わりに選択する周波数と、次の単位期間の最初に選択する周波数とが異なるように設定することが好ましい。
次に、本発明の実施例について比較例と対比して説明する。
ここで、実施例は、図1及び図3に示した光源装置1であって、図2に示した放電灯500が用いられる。この実施例の駆動条件は以下の通りである。
<実施例1>
放電灯本体の構成材料:石英ガラス
放電灯本体内の封入物:アルゴン、水銀、臭素メチル
放電灯本体内の点灯時の気圧:200atm
電極の構成材料:タングステン
電極間距離:1.1mm
定格電力:200W
交流電流値(平均):2.9A
低周波電流の周波数:135Hz(矩形波、Duty比50%)
高周波電流の周波数:4周期毎に5kHz→4.54kHz→4.16kHz→3.86kHz→3.55kHz→3.33kHzとし、以降繰り返す。
<実施例2>
高周波電流の周波数:1周期毎に5kHz→4.54kHz→4.16kHz→3.86kHz→3.55kHz→3.33kHzとし、以降繰り返す。
他の条件は実施例1と同じ
<実施例3>
高周波電流の周波数:半周期毎に5kHz→4.54kHz→4.16kHz→3.86kHz→3.55kHz→3.33kHzとし、以降繰り返す。
他の条件は実施例1と同じ
<比較例1>
高周波電流の周波数:5kHz(矩形波、Duty比50%)
他の条件は実施例1と同じ
<比較例2>
高周波電流の周波数:4.16kHz(矩形波、Duty比50%)
他の条件は実施例1と同じ
<比較例3>
高周波電流の周波数:3.86kHz(矩形波、Duty比50%)
他の条件は実施例1と同じ
<比較例4>
高周波電流の周波数:3.33kHz(矩形波、Duty比50%)
他の条件は実施例1と同じ
<比較例5>
低周波駆動を無くし高周波駆動のみ
高周波電流の周波数:5kHz(矩形波、Duty比50%)
他の条件は実施例1と同じ
<比較例6>
低周波駆動を無くし高周波駆動のみ
高周波電流の周波数:
1周期毎に5kHz→4.54kHz→4.16kHz→3.86kHz→3.55kHz→3.33kHzとし、以降繰り返す。
<評価>
実施例1〜3及び比較例1〜6について、各5本のサンプルについて点灯試験を行い200時間経過した時点で電極状態を調べた。実施例1〜3の評価結果を図10に示し、比較例1〜6の評価結果を図11に示す。なお、電極間維持は電極間電圧ついて評価し、電極間電圧が70V〜80Vは「良好」、80V〜100Vは「普通」、100V以上は「不良」と評価した。また、黒化については、いずれの箇所にも黒化が無い状態を「良好」、電極の根元部分に黒化が認められる場合を「普通」、管全体に黒化が認められる場合を「不良」と評価した。
図10及び図11に示すように、比較例1〜4ではコイル取れ、電極折れが発生している。比較例5ではコイル取れ、電極折れが発生し、且つ極間維持もできていない。さらに比較例6ではコイル取れ、電極折れはないものの極間維持ができていない。
これに対して、実施例1では一部のサンプルでコイル取れがあるものの、電極折れは全くなく、極間維持もできている。実施例2及び実施例3では、全てのサンプルにおいてコイル取れ、電極折れもなく極間距離も維持できている。これらのことから、第1期間において周期が互いに相違する複数種類の波形を切り替えて交流電流を生成することにより、コイル部の一部破損や電極の折れを抑制しつつ、放電灯の寿命を延ばすことができる。
そして、実施例1から明らかなように、4周期毎に波形を切り替えることによって、コイル部や電極への損傷を低減でき、また、実施例3から明らかなように、半周期毎に波形を切り替えると、更に、コイル部や電極への損傷を低減できる。よって、第1期間において複数種類の波形の一つを選択する時間は、選択された一種類の波形の半周期以上4周期以下とすることが好ましい。
<プロジェクター>
次に、上述した光源装置1を適用したプロジェクターの一例について説明する。
図12は、このプロジェクターの外観構成の一例を示す図である。この図に示されるように、プロジェクター2100は据え置き型であり、その正面に、映像を投射するための投射レンズ2114が設けられ、その天板に、電源の投入/遮断を指示するプッシュオン型のスイッチ38が設けられている。
図13は、プロジェクター2100の光学的構成の一例を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクター2100は、透過型の液晶ライトバルブ100R、100G、100Bを用いた、いわゆる3板式である。
プロジェクター2100の内部には、上述した光源装置1が設けられ、駆動装置200から放電灯500に交流電流が供給されて、白色光が当該放電灯500から放出されるとともに、主反射鏡などの光学部材によって図において3時方向に射出する。射出された白色光は、内部に配置された3枚のミラー2106及びダイクロイックミラー2108、2109によってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応する液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bにそれぞれ入射する。詳細には、ダイクロイックミラー2108は、図において9時方向から入射した白色光のうち、Rの波長域の光を透過し、残りのG、Bの波長域の光を6時方向に反射させる。ダイクロイックミラー2109は、12時方向から入射したG、Bの波長域の光のうち、Bの波長域の光を透過し、それ以外のGの波長域の光を3時方向に反射させる。なお、Bは、RやGと比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123及び出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
プロジェクター2100には、R、G、Bの各色のそれぞれに対応する映像信号がそれぞれ図示省略した上位回路から供給され、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bのそれぞれが、R、G、Bのそれぞれに対応する映像信号によって駆動される。これにより、液晶ライトバルブ100R、100G、100Bに入射した光は、その透過率が画素毎に変調されて出射することになる。すなわち、液晶ライトバルブ100R、100G、100Bは、放電灯500から射出した光を映像信号(画像情報)に基づいて変調する変調装置として機能する。
液晶ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R及びBの光は90度に屈折する一方、Gの光は直進する。したがって、各色の変調光が合成された後、投射レンズ2114によってカラー画像がスクリーン2120に投射されることとなる。これらの光学系は、液晶ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光を投射する投射装置として機能する。
なお、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bには、ダイクロイックミラー2108によって、R、G、Bのそれぞれに対応する光が入射するので、直視型のようにカラーフィルターは設けられない。また、液晶ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックプリズム2112により反射した後に投射されるのに対し、液晶ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射されるので、液晶ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、液晶ライトバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにされて、左右反転像が作成される。
また、変調装置として、液晶ライトバルブ100R、100G及び100Bの替わりにマイクロミラーの集合体素子であるDMD(Digital Mirror Device )を用いてDLP(Digital Light Processing)方式のプロジェクターを構成してもよい。DMDは、多数の微細なマイクロミラーを1枚のパネル状に形成したものである。これらのマイクロミラーは、それぞれ±10度程度傾けることが可能に装着されている。1つのミラーは、1つの画素に対応して例えば+10度に傾いた時に放電灯500からの入射光を投射レンズの方向に反射し、−10度に傾いた時に投射レンズの方向に反射しないように作用させる。従って、表示映像のデジタル信号を受け取ったDMDがそのミラー1つ1つの傾斜角度を変え、光源ランプから発せられた光のオン/オフを行う仕組みになっており、オン/オフというデジタルで色階調を制御できるため、色ムラの無い鮮明な画像を得ることができるプロジェクターとして構成することが可能である。さらにDLP方式のプロジェクターとしては、カラーホイールと1枚のDMDの構成であっても良い。
1…光源装置、30…供給部、31…定電流源、33…制御部、35…電圧計、Vmax…上限値、Vmin…下限値、200…駆動装置、500…放電灯、610,710…電極、100R,100G,100B…液晶ライトバルブ、2100…プロジェクター。

Claims (8)

  1. 放電媒体が封入された空洞部内に配置された第1電極と第2電極とを有する放電灯を駆動する駆動装置であって、
    第1期間において、前記第1電極と前記第2電極との間に1kHzより高い周波数の交流電流を前記第1電極と前記第2電極との間に供給する一方、第2期間において、1kHz以下の周波数である交流電流を前記第1電極と前記第2電極との間に供給し、
    前記第1期間に供給する交流電流は、1kHzより高い第1周波数の第1交流電流と、1kHzより高く前記第1周波数と異なる第2周波数の第2交流電流とを少なくとも含み、
    前記第1期間に供給する交流電流は、1kHz以下の第3周波数の第3交流電流を少なくとも含む、
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記第1期間と前記第2期間とを交互に繰り返し設定することを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の駆動装置において、
    前記第1交流電流および前記第2交流電流は、波形が矩形状の直流交番電流であることを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項3に記載の駆動装置において、
    前記第1交流電流および前記第2交流電流のうち、少なくとも一方は供給時間が半周期以下であり、
    前記供給時間内における波形が直流電流となることを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の駆動装置において、
    さらに、前記第1期間の中の予め定められた電流値を印加したときの前記第1電極と前記第2電極との間の第1電圧値を測定し、
    前記第2期間の中の予め定められた電流値を印加したときの前記第1電極と前記第2電極との間の第2電圧値を測定し、
    前記第1電圧値が予め定められた第1の閾値を越えたときに前記第1期間から前記第2期間に遷移させ、
    前記第2電圧値が予め定められた第2の閾値を越えたときに前記第2期間から前記第1期間に遷移させることを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれかに記載の駆動装置と、
    放電媒体が封入された空洞部内に配置された第1電極と第2電極とを有する放電灯と、
    を備えたことを特徴とする光源装置。
  7. 請求項6に記載の光源装置と、
    前記放電灯から射出した光を画像情報に基づいて変調する変調装置と、
    前記変調装置により変調された光を投射する投射装置と、
    を備えたことを特徴とするプロジェクター。
  8. 放電媒体が封入された空洞部内に配置された第1電極と第2電極とを有する放電灯の駆動方法であって、
    第1期間において、前記第1電極と前記第2電極との間に1kHzより高い周波数の交流電流を前記第1電極と前記第2電極との間に供給し、
    第2期間において、1kHz以下の周波数である交流電流を前記第1電極と前記第2電極との間に供給し、
    前記第1期間に供給する交流電流は、1kHzより高い第1周波数の第1交流電流と、1kHzより高く前記第1周波数と異なる第2周波数の第2交流電流とを少なくとも含み、
    前記第1期間に供給する交流電流は、1kHz以下の第3周波数の第2交流電流を少なくとも含む、
    ことを特徴とする放電灯の駆動方法。
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