JP2014047171A - エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物 - Google Patents

エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】泡質がもっちりとしており、かつ、優れた染毛力を示すエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の提供。
【解決手段】複数剤を使用時に吐出して混合するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物であって、前記複数剤が、C16以上の高級アルコールを配合する乳化物である1剤と、C14以下の高級アルコールを配合する乳化物である2剤を含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
【選択図】なし

Description

本願に係る発明は、酸化染毛剤組成物に関する。詳しくは、エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物に関する。
従来、LPG等の噴射剤を用いて泡状に吐出するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物が知られている。エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、各剤を原液として、噴射剤と共にエアゾール容器に収容される。
エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、使用の際、液状やクリーム状の剤型と比べて、エアゾール容器のボタンを押すだけで泡状に吐出可能と操作が簡便である。また、複数回に分けて使用可能とのメリットもある。
エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、通常、アルカリ剤及び染料成分を配合する第1剤と、酸化剤を配合する第2剤とを構成に含む。そして、第1剤及び第2剤は別々に収容され、使用時に混合する。
下記特許文献1に記載されるように、刺激臭が抑制され、染毛又は脱色処理後の毛髪の手触りが良く、低温条件下における泡形成性を向上させたエアゾール式泡沫状染毛・脱色剤組成物が知られている。
また、下記特許文献2に開示されるエアゾール容器をはじめ、様々なエアゾール容器が知られている。下記特許文献2に開示されるエアゾール容器は同時混合吐出機構を備え、2本の缶とヘッド部とを構成に含み、アルカリ剤を配合する第1剤と酸化剤を配合する第2剤が噴射剤と共に別々の缶に収容されている。エアゾール容器のレバー30dを押圧することにより吐出部30cが外部に導通し、第1剤及び第2剤は、各缶30fから、それぞれステム30j、連通孔30lを経て、混合通路30mに至り、混合され、泡状の剤型で、吐出部30cから吐出される。
また、複数剤式のエアゾール式泡状酸化染毛剤の各剤の原液を可溶化系とすることも行われているが、染毛力が低下しやすかった。
特開2010−280580号公報 特開2002−284655号公報
上記特許文献1は、特定の界面活性剤及び特定のアルカリ成分を必須成分とすることで有利な効果を得るエアゾール式の泡沫状染毛・脱色剤組成物としている。
更に研究を重ねたところ、全く意外なことに、C14以下の高級アルコールを含む剤とC16以上の高級アルコールを含む剤を組み合わせて使用することで、泡質を改善し、染毛力を向上しうることを本願発明者は見出した。更に、そのような酸化染毛剤組成物の各剤を乳化物とし、当該乳化物である各剤をエアゾール容器を用いて泡状に吐出して使用することが好ましいことを見出した。当該吐出された泡状の酸化染毛剤組成物は泡質がもっちりとしており、かつ、優れた染毛力を示す。泡質がもっちりとすることで、例えば塗布時の垂れ落ちを抑制できる等、操作性が向上した。
よって、優れたエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を提供することを、解決すべき課題とする。
(第1発明)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、
複数剤を使用時に吐出して混合するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物であって、前記複数剤が、C16以上の高級アルコールを配合する乳化物である1剤と、C14以下の高級アルコールを配合する乳化物である2剤を含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物である。
(第2発明)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、
前記2剤に更にC16以上の高級アルコールを配合する第1発明に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物である。
(第3発明)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、
前記2剤における前記C16以上の高級アルコールと前記C14以下の高級アルコールとの質量比が、C16以上の高級アルコール/C14以下の高級アルコール=3〜20である第2発明に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物である。
(第4発明)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、
前記2剤は界面活性剤を配合し、当該2剤における界面活性剤と高級アルコールとの質量比が、界面活性剤/高級アルコール=1以下である第1発明〜第3発明のいずれかに記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物である。
当該第4発明における「高級アルコール」は、C16以上の高級アルコール及びC14以下の高級アルコールを含む。界面活性剤には、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が該当する。
上記した本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、泡質がもっちりとしており、かつ、優れた染毛力を示す。
以下、本願が開示する発明の実施形態を、その最良の実施形態を含めて説明する。
まず、用語の説明をする。本明細書において「毛髪」とは、特に限定されないが、好ましくは頭に生えた状態の毛髪をいう。また、毛髪は、好ましくはヒトの毛髪である。
本明細書において「酸化染毛剤組成物」とは、酸化染料を配合する染毛剤組成物を意味する。噴射剤とともにエアゾール容器に収容し、泡状に吐出して使用するので、エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物である。当該酸化染毛剤組成物は複数剤式である。2剤式としても良いし、3剤式以上の多剤式としても良い。好ましくは、2剤式である。
説明の便宜上、本願が開示する発明の説明において、エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を構成する各剤は噴射剤を含有しないものとして記載する。なお、後述する実施例では、噴射剤を含有しない当該各剤は「原液」と呼び、噴射剤を充填してエアゾール容器に封入される。噴射剤及びエアゾール容器については後述する。
本明細書においてエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の「混合物」とは、エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を構成する複数剤の混合物を指す。本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は複数剤が使用時にエアゾール容器から吐出されるため、当該混合物は泡状である場合が多い。しかし、毛髪に適用した後の、破泡した混合物を指す場合もある。
複数剤式のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、アルカリ剤を配合する第1剤と酸化剤を配合する第2剤とを含む複数剤を使用直前に混合して染毛処理を行う。本願が開示する発明において当該複数剤の混合方法と毛髪への適用方法は特に限定されないが、好ましくは、
(1)複数剤をエアゾール容器から別々に吐出させた後、毛髪に適用する前に混合する、
(2)複数剤をエアゾール容器から別々に吐出させた後、毛髪に適用する際に混合する、
(3)複数剤をエアゾール容器から別々に吐出させた後、毛髪に適用後に毛髪上で混合する、
(4)エアゾール容器内やヘッド部において複数剤を混合するようにし、当該混合物をエアゾール容器から吐出させた後、毛髪に適用する、
のいずれかである。
吐出させた各剤又は混合物は、いったん手やブラシに取った後、あるいは直接、毛髪に適用することが好ましい。ここで手を用いる場合は、手袋を装着することが好ましい。泡を適用する範囲は、毛髪全体であってもよく、特定の部分のみであってもよい。
以上の通り、本願はエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を用いる染毛方法をも開示する。
〔エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物〕
エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は複数剤式に構成され、アルカリ剤を配合する第1剤と酸化剤を配合する第2剤を構成に含む。
アルカリ剤を配合する第1剤と酸化剤を配合する第2剤とを使用直前に混合する必要があるため、第1剤と第2剤は別々に封入される。第1剤と第2剤は、別々のエアゾール容器に封入されても良い。噴射剤の力により吐出されると、噴射剤が膨張して泡が形成される。
本願が開示するエアゾール式泡状染毛剤組成物は、C16以上の高級アルコールを配合する乳化物である1剤と、C14以下の高級アルコールを配合する乳化物である2剤を構成に含む。当該「1剤」「2剤」は剤の呼び名であり、「アルカリ剤を配合する第1剤」「酸化剤を配合する第2剤」とは限らない。当該1剤及び2剤は、噴射剤とともにエアゾール容器に封入される。「C16」や「C14」は炭素数を示す。
当該1剤がアルカリ剤を配合する第1剤、当該2剤が酸化剤を配合する第2剤に該当することが好ましい。一方、当該1剤を酸化剤を配合する第2剤とし、当該2剤をアルカリ剤を配合する第1剤とすることも好ましい。
−高級アルコール−
高級アルコールとは、炭素数6以上の1価の高級アルコールを言う。
C16以上の高級アルコールとは、炭素数が16以上の1価高級アルコールをいう。直鎖型及び分岐型の高級アルコールを含み、好ましくは直鎖型の高級アルコールである。また、飽和及び不飽和の高級アルコールを含み、好ましくは飽和高級アルコールである。
C16以上の高級アルコールとして、セチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール、デシルテトラデカノール等を例示できる。これらの1種又は2種以上を使用してもよい。
好ましくは、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールから選ばれる1種又は2種以上である。
前記1剤におけるC16以上の高級アルコールの配合量は限定されないが、好ましくは0.1〜7質量%であり、より好ましくは0.2〜4質量%である。
染毛力向上の観点から、前記2剤が前記C16以上の高級アルコールの1種又は2種以上を更に配合することが好ましい。この場合の配合量は限定されないが、好ましくは0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.2〜4質量%である。
混合物におけるC16以上の高級アルコールの配合量は限定されないが、好ましくは0.1〜6質量%であり、より好ましくは0.2〜4質量%である。
C14以下の高級アルコールとは、炭素数が14以下の1価高級アルコールをいう。直鎖型及び分岐型の高級アルコールを含み、好ましくは直鎖型の高級アルコールである。また、飽和及び不飽和の高級アルコールを含み、好ましくは飽和高級アルコールである。
C14以下の高級アルコールとして、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール等を例示できる。これらの1種又は2種を使用してもよい。好ましくは、ミリスチルアルコールである。
前記2剤におけるC14以下の高級アルコールの配合量は限定されないが、好ましくは0.01〜2.5質量%であり、より好ましくは0.05〜2質量%である。
C14以下の高級アルコールは前記1剤に配合しないこととしても良いし、前記1剤に配合しても良い。前記1剤がC14以下の高級アルコールを配合する場合、その配合量は限定されないが、好ましくは0.01〜1.5質量%であり、より好ましくは0.05〜1.5質量%である。
混合物におけるC14以下の高級アルコールの配合量は限定されないが、好ましくは0.01〜2質量%であり、より好ましくは0.05〜1.75質量%である。
前記2剤がC16以上の高級アルコール及びC14以下の高級アルコールを配合する場合、両高級アルコールの質量比「C16以上の高級アルコール/C14以下の高級アルコール」=3〜20とすることが好ましい。より好ましくは3.5〜18であり、更に好ましくは5〜16である。これらの比率の範囲内とすると染毛力及び泡質がバランス良く良好となる、という利点がある。
エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を構成する複数の剤が前記C16以上の高級アルコール及びC14以下の高級アルコールを配合する場合は、いずれか1つの剤が上記2剤に該当する。
−界面活性剤−
前記1剤及び2剤を含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を構成する各剤は、界面活性剤を配合しても良い。
界面活性剤として、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用できる。後述する具体例においても同様である。これらのうち、非イオン性界面活性剤とイオン性界面活性剤が粘度安定性向上の観点から好ましく、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤がより好ましい。イオン性界面活性剤には、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が該当する。
カチオン性界面活性剤は、置換基を有しても良い炭化水素基が窒素原子に結合している、という基本構造を有する。当該置換基どうしが結合して環構造を形成してもよい。通常、当該窒素原子は4級である。当該4級窒素原子はカチオン性であり、通常対イオンが存在する。当該対イオンとして塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、アルキル硫酸イオン、サッカリンを例示できる。前記炭化水素基は直鎖型でも分岐型でもよい。
カチオン性界面活性剤として、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルケニルジメチルアンモニウム塩、アルキロイルアミドプロピルジメチルアミン、アルキルピリジニウム塩、ベンザルコニウム塩を例示できる。
具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化イソステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ココイルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化γ−グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム、塩化ドデシルジメチルエチルアンモニウム、塩化オクチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ラウリルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム、塩化ベヘン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アンモニウム、タロウジメチルアンモニオプロピルトリメチルアンモニウムジクロライド、塩化ベンザルコニウムを例示できる。
カチオン性界面活性剤として、更に起泡性向上の観点から、前記1剤及び/又は2剤がC16以下のアルキルトリメチルアンモニウム及びその塩を配合することが好ましい。具体的には、ラウリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム及びこれらの塩を例示できる。これらの1種又は2種以上を使用できる。また、カチオン性界面活性剤におけるC16以下のアルキル基は飽和であることが好ましく、また、直鎖型であることが好ましい。
非イオン性界面活性剤として、更に起泡性向上の観点から、前記1剤及び/又は2剤がC14以下のPOE(ポリオキシエチレン)アルキルエーテルを配合することが好ましい。具体的には、POEラウリルエーテル、POEミリスチルエーテルを例示できる。これらの1種又は2種を使用できる。当該ポリオキシエチレンの重合数は、2〜30であることが好ましい。非イオン性界面活性剤におけるC14以下のアルキル基は飽和であることが好ましく、また、直鎖型であることが好ましい。
上記C14以下のPOEアルキルエーテルと、C16以上のPOEアルキルエーテルを併用することがより好ましい。C16以上のPOEアルキルエーテルとして、POEセチルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEベヘニルエーテルを例示できる。これらの1種又は2種以上を使用できる。当該ポリオキシエチレンの重合数は、2〜50であることが好ましい。C16以上のアルキル基は飽和であることが好ましく、また、直鎖型であることが好ましい。
上記C14以下のPOEアルキルエーテルと、C16以上のPOEアルキルエーテルを併用する場合、非イオン性界面活性剤の質量比「C16以上のPOEアルキルエーテル/C14以下のPOEアルキルエーテル」=0.1〜7とすることが好ましい。より好ましくは、0.5〜3である。当該比率がこれらの範囲内であれば、起泡性が向上する。
アニオン性界面活性剤として、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステルがある。これらの1種又は2種以上を使用してよい。
これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、トリエタノールアミンを例示できる。
アルキル硫酸塩としては、ラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウムを例示できる。スルホコハク酸エステルとしては、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸塩を例示できる。
両性界面活性剤として、カルボベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、イミダゾリニウム型、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、アミノ酸系両性界面活性剤型、アミンオキサイド型がある。これらの1種又は2種以上を使用可能である。好ましくは、アルキルベタイン型、アミドベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリニウム型である。
より具体的には、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシノイル−カルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム液、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルN−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸等を例示できる。好ましくは、ラウリルジメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインである。
前記1剤及び2剤を含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を構成する各剤の界面活性剤の配合量は特に限定されないが、0.1〜6質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましい。
また、混合物における界面活性剤の配合量は、0.1〜6質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましい。
−界面活性剤と高級アルコールとの質量比−
染毛力及び泡質のバランス良い向上の観点から、前記2剤が界面活性剤を配合し、当該2剤における界面活性剤と高級アルコールの質量比「界面活性剤/高級アルコール」=1以下であることが好ましい。好ましくは0.1〜0.9、より好ましくは0.4〜0.9である。当該2剤は界面活性剤及び高級アルコールを配合するので、比率の値は0にならない。
上記比率を求めるに際し、界面活性剤をカチオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤とすることが好ましく、非イオン性界面活性剤とすることがさらに好ましい。また、高級アルコールを直鎖型高級アルコールとすることが好ましい。
−溶剤−
前記1剤及び2剤を含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を構成する各剤は、溶剤を配合しても良い。
溶剤として、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等の炭素数5以下の1価の低級アルコール、ポリオール類やその低級アルキルエーテル類が挙げられる。ポリオール類としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール等が挙げられる。ポリオールの低級アルキルエーテル類としては、前述のポリオールのモノ低級アルキルエーテルやポリ低級アルキルエーテル(例えば、ジ低級アルキルエーテル)などが挙げられる。
各剤における溶剤の配合量は10質量%以下とすることが好ましく、0.01〜8質量%とすることがより好ましい。これらの好ましい範囲内とすることで、染毛力が向上し、各剤を乳化物にしやすくなる。
−他の成分−
エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、アルカリ剤を配合する第1剤をその構成に含む。当該アルカリ剤を配合する第1剤は、上記1剤であってもよいし、上記2剤であっても良い。好ましくは、1剤である。
アルカリ剤として、例えば、アンモニア、アンモニウム塩、アルカノールアミン、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。アルカノールアミンの具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用できる。
上記アルカリ剤を配合する第1剤におけるアルカリ剤の配合量は0.5〜20質量%であることが好ましい。また、上記アルカリ剤を配合する第1剤のpHは8〜12であることが好ましい。
当該第1剤は酸化染料を配合する。更に、直接染料を配合しても良い。
酸化染料は、酸化重合によって発色可能な化合物である。酸化染料は特に限定されないが、例えば、染料中間体、カップラー、メラニン前駆物質等が挙げられる。
より具体的には、例えば、酸化染料として、フェニレンジアミン及びその誘導体、フェノール誘導体、アミノフェノール及びその誘導体、ジフェニルアミン及びその誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラゾール誘導体、ピロリジン誘導体、トルエン誘導体、インドール誘導体、ピロール誘導体、並びにイミダゾール誘導体等が挙げられる。
更に具体的には、例えば、染料中間体としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)等が挙げられる。
カップラーとしては、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール等が挙げられる。
酸化染料は、酸化重合によって発色可能な化合物の塩を含む概念である。例えば、上記した各化合物の酸付加塩等が挙げられる。好ましくは、有機酸の付加塩、無機酸の付加塩等が挙げられる。
これら酸化染料は単独で配合しても良く、組み合わせて配合しても良い。
直接染料として、例えば、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、分散染料等がある。これら直接染料は単独で配合しても良く、組み合わせて配合しても良い。
上記酸性染料としては、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色227号、赤色230号の(1)、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色401号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、かっ色201号、黒色401号等を例示できる。
上記塩基性染料としては、Basic Blue 3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 47、Basic Blue 99、Basic Brown 4、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Green 1、Basic Green 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Orange 31、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46、Basic Red 51、Basic Red 76、Basic Red 118、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 4、Basic Violet 10、Basic Violet11:1、Basic Violet 14、Basic Violet 16、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57、Basic Yellow 87等を例示できる。
上記天然染料としては、クチナシ色素、ウコン色素、アナトー色素、銅クロロフィリンナトリウム、パプリカ色素、ラック色素等を例示できる。
上記ニトロ染料としては、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、ピクリン酸、及びそれらの塩、HC Blue No.2、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Orange No.1、HC Orange No.2、HC Orange No.3、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Yellow No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.9、HC Yellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15等を例示できる。
上記分散染料としては、Disperse Black 9、Disperse Blue 1、Disperse Blue 3、Disperse Blue 7、Disperse Brown 4、Disperse Orange 3、Disperse Red 11、Disperse Red 15、Disperse Red 17、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Violet 15等を例示できる。
エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、酸化剤を配合する第2剤をその構成に含む。当該酸化剤を配合する第2剤は、上記1剤であってもよいし、上記2剤であっても良い。好ましくは2剤である。
酸化剤の具体例としては、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらの酸化剤は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの酸化剤の中でも、メラニンの分解に優れることから、好ましくは過酸化水素である。
上記酸化剤を配合する第2剤における酸化剤の配合量は0.1〜15質量%であることが好ましい。また、上記酸化剤を配合する第2剤のpHは1〜5であることが好ましい。
前記1剤及び2剤を含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を構成する各剤は、上述した成分の他、任意の成分を配合しても良い。例えば、水、脂肪酸、増粘剤、塩基性アミノ酸を除くアミノ酸類、水溶性ポリマー、油脂、ロウ類、シリコーン類、炭化水素、ソルビトール、マルトース等の糖類、パラベン、安息香酸ナトリウム等の防腐成分、EDTA−2Na、ジエチレントリアミン5酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸等のキレート成分、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、フェノキシエタノール、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定成分、亜硫酸Na等の酸化防止剤、pH調整成分、植物又は生薬抽出物、アスコルビン酸類を含むビタミン類、香料等から選ばれる1種以上を配合しても良い。また、例えば、「医薬部外品原料規格2006」(薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。
−粘度−
エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を構成する各剤の粘度は適宜決定可能である。前記1剤及び2剤の粘度は、好ましくは1〜2000mPa・sであり、より好ましくは50〜1000mPa・sである。当該粘度は25℃において、B型粘度計を用い、2号ローターで1分間、12rpm/minの測定条件で求めることができる。B型粘度計の具体例としては、例えばBL型粘度計VISCOMETER(東機産業株式会社製)を挙げることができる。
−各剤の混合比−
エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を構成する複数剤の混合比は適宜決定可能である。前記1剤と2剤の混合比は、1剤:2剤=1:5〜5:1が好ましい。
また、混合物のpHは7〜12であることが好ましい。
−噴射剤−
本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物には、周知の噴射剤を使用することができる。例えば、LPG、ジメチルエーテル等の液化ガス、炭酸ガス、窒素ガス等の圧縮ガスを例示できる。これらの中でも液化ガスが好ましい。これらの1種又は2種以上を使用できる。
上記1剤、2剤は乳化物であり、製造の工程から考えて、これらは噴射剤を含まない原液の段階においても、噴射剤が充填された後においても、乳化物である。即ち、噴射剤充填後に乳化物であれば、上記1剤、2剤に該当する原液も乳化物であったと合理的に推定できる。
エアゾール容器に封入する各剤と噴射剤との質量比は90:10〜98:2であることが好ましい。
−エアゾール容器−
本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物には、複数剤式のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物で使用可能な周知のエアゾール容器を使用可能である。
例えば、上記特許文献2に開示されたエアゾール容器を使用できる。当該エアゾール容器は1剤と2剤を別々の容器に収容し、ヘッド部から泡状の酸化染毛剤組成物を吐出する。後述する実施例では、このタイプのエアゾール容器を使用する。
また、例えば、1本の缶の中に2つのパウチ及び連結部材を収容し、混合物を泡状に吐出するエアゾール容器も使用できる。内袋を有するエアゾール容器において、内袋の中に各剤と噴射剤(発泡用)を収容し、内袋の外に噴射剤(押出し用)を収容するエアゾール容器も使用できる。
エアゾール容器の材質や内圧は、アルカリ剤、酸化剤、噴射剤の種類や各剤の収容方法に合わせて適宜決定可能である。
以上の通り、エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物、並びに噴射剤及びエアゾール容器を構成に含む製品をも本願は開示する。
以下、実施例について記載する。本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の技術的範囲は、以下の実施例に限定されない。
<エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の調製>
〔実施例1〜39〕
表1〜4に示される各成分を配合することにより、実施例1〜39の第1剤用原液及び第2剤用原液を調製した。なお、表1〜4の配合量を示す数値の単位は、質量%である。また、実施例中の精製水の「残量」とは、各実施例の第1剤用原液及び第2剤用原液を各100質量%として、その残量を意味する。
更に、各実施例の第1剤用原液及び第2剤用原液を同時混合吐出機構を備えたエアゾール容器に充填し、それぞれ表1〜4に示される割合で噴射剤(LPG)を充填して、各実施例の第1剤及び第2剤を調製した。
このエアゾール容器より各実施例の第1剤及び第2剤を吐出させて、実施例1〜39のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を得た。
〔比較例1〜4〕
また、表5に示される各成分を配合することにより、比較例1〜4の第1剤用原液及び第2剤用原液を調製した。なお、表5の配合量を示す数値の単位は、質量%である。また、比較例中の精製水の「残量」とは、各比較例の第1剤用原液及び第2剤用原液を各100質量%として、その残量を意味する。
更に、各比較例の第1剤用原液及び第2剤用原液を同時混合吐出機構を備えたエアゾール容器に充填し、それぞれ表5に示される割合で噴射剤(LPG)を充填して、各比較例の第1剤及び第2剤を調製した。
このエアゾール容器より各比較例の第1剤及び第2剤を吐出させて、比較例1〜4のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を得た。
<染毛処理>
実施例1〜39及び比較例1〜4の各組成物を上記エアゾール容器より1.5g吐出し、白毛の人毛毛束(以下、単に「毛束」という)1gに、手を用いて塗布し、その毛束を恒温槽(30℃)で30分間放置した。次いで、毛束に付着した前記組成物を水洗し、その後、毛束をシャンプー及びリンス(コンディショナー)で、それぞれ1回処理した。続いて、その毛束を温風で乾燥した。このようにして、前記組成物を用いて毛束に染毛処理を施した。
<評価1:泡質>
「もっちり感」は手で泡に触れることや、泡を見ることで認識できる。数値化の便宜から、下記の試験でもっちり感を評価した。
実施例1〜39及び比較例1〜4の各組成物を、25℃の条件下、平らな板上に上記エアゾール容器より3g吐出した。この吐出直後に手で第1剤と第2剤を混合し、そのまま45°板を傾けて1分後、泡が流れ落ちる度合い(泡のもっちり感)をパネラー10名が目視で評価(官能評価)した。評価基準は、移動の程度を、動きが無いものを「5」、動きがあまりないものを「4」、動きが少ないものを「3」、動きが大きいものを「2」、非常に動きが大きいものを「1」として5段階評価した。こうして得られた各評価対象ごとの10名のパネラーの評価の平均点を算出し、平均点に少数点以下の数値がある場合には四捨五入を行って評価を決定した。評価結果は、表1〜5に示した。
<評価2:染毛力>
実施例1〜39及び比較例1〜4の各組成物を用いた染毛処理後の毛束をパネラーが目視で観察し、染毛力を評価(官能評価)した。具体的には、「染毛力が優れている」場合を「5」、「染毛力が幾分優れている」場合を「4」、「染毛力が普通である」場合を「3」、「染毛力がやや劣る」場合を「2」、「染毛力が劣る」場合を「1」とした。各評価対象ごとの10名のパネラーの評価の平均点を算出し、平均点に少数点以下の数値がある場合には四捨五入を行って評価を決定した。評価結果は、表1〜5に示した。
<評価3:起泡性>
実施例1〜39及び比較例1〜4の各組成物を25℃の条件下、平らな板上に上記エアゾール容器より3g吐出した。この吐出直後に泡の嵩高さ(起泡性)をパネラー10名が目視で評価(官能評価)した。
実施例1〜39はいずれも良好な起泡力を発揮した。実施例5、9、22、24、25、及び26は他の実施例と比べて「嵩高い」と評価したパネラーが多く、より優れた起泡性を発揮した。
表の記載方式の説明をする。高級アルコールの右側に記載した括弧書は当該高級アルコールの炭素数を示す。非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤のPOEに続く括弧書はPOEの重合数を示す。「過酸化水素(35%)」は、35%過酸化水素水を表す。モノエタノールアミン液、アンモニア水、過酸化水素水は%(w/w)である。「原液の形態」が乳化物である剤は、噴射剤を充填後も乳化物である。原液と噴射剤の比は質量比である。「C16↑/C14↓」は16以上の高級アルコールとC14以下の高級アルコールとの質量比を意味する。「SAA/OH」は界面活性剤と高級アルコールとの質量比を意味する。
〔表1〕
〔表2〕
〔表3〕
〔表4〕
〔表5〕
上記した本願が開示するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、泡質がもっちりとしており、かつ、優れた染毛力を示す。

Claims (4)

  1. 複数剤を使用時に吐出して混合するエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物であって、
    前記複数剤が、C16以上の高級アルコールを配合する乳化物である1剤と、C14以下の高級アルコールを配合する乳化物である2剤を含むエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
  2. 前記2剤に更にC16以上の高級アルコールを配合する請求項1に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
  3. 前記2剤における前記C16以上の高級アルコールと前記C14以下の高級アルコールとの質量比が、C16以上の高級アルコール/C14以下の高級アルコール=3〜20である請求項2に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
  4. 前記2剤は界面活性剤を配合し、
    当該2剤における界面活性剤と高級アルコールとの質量比が、界面活性剤/高級アルコール=1以下である請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
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