JP2014044485A - 車載器、情報提供システム、車載器の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

車載器、情報提供システム、車載器の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの要望に応じて写真を撮影し、撮影画像をユーザに提供する。
【解決手段】車載器200において、第1の無線通信部は道路に設置される路側無線装置100との間で第1の通信規格により通信する。第2の無線通信部は配信サーバ300との間で第2の通信規格により通信する。送信部は、第1の無線通信部により、カメラ400によって車両500を撮影するか否かを指定する指定情報と車載器200を識別する車載器IDとを路側無線装置100に送信する。要求部は、第2の無線通信部により、カメラ400によって撮影され、且つ、車載器IDと対応付けられて記憶されている画像データの保存先を示すリンク情報の送信を、配信サーバ300に要求する。取得部は、リンク情報を配信サーバ300から取得し、ユーザからの指示に応じてリンク情報に基づいて画像データを配信サーバ300から取得する。表示部は取得した画像データを表示する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車載器、情報提供システム、車載器の制御方法、及び、プログラムに関する。
近年、カーナビゲーションシステムや、ETC(Electronic Toll Collection)システム、交通情報をユーザに提供するシステム等が広く普及している。また、これらを融合し、更にオールインワンで多様なサービスを提供することができるITS(Intelligent Transport Systems)の実現のための様々な研究や開発が重ねられている。
一方で、通信エリアが数メートルから数十メートル程度とされるDSRC(Dedicated Short Range Communication;狭域通信)が普及しつつある。DSRCは、道路を走行する車両内に搭載される車載器と、道路の近くに設置される路側無線装置と、の間で双方向に通信する通信方式である。車載器のユーザには、ITSにDSRCを取り入れた様々なサービスが提供される。
例えば、特許文献1には、駐車場の出入り口に設置したカメラを用いて車両を撮影し、入場した車両の管理とその車両に乗車している人物の管理を行う、DSRCを利用したシステムが開示されている。
特開2009−251653号公報
しかしながら、特許文献1によれば、入場した車両をすべて撮影しており、撮影を望むか望まないかというユーザの意志が全く反映されていない。また、撮影された画像は車両や人物の管理に用いられるだけであって、ユーザに提供される術がないという欠点があった。
本発明は、このような課題を解決するものであり、ユーザの要望に応じて写真を撮影し、撮影画像をユーザに提供するために好適な車載器、情報提供システム、車載器の制御方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る車載器は、画像を表示してユーザに情報を提供する車載器であって、
道路に設置される路側無線装置との間で第1の通信規格により通信する第1の無線通信部と、
配信サーバとの間で第2の通信規格により通信する第2の無線通信部と、
前記第1の無線通信部により、前記道路に設置されたカメラによって前記車両を撮影するか否かを指定する指定情報と、前記車載器を識別する車載器IDと、を前記路側無線装置に送信する送信部と、
前記第2の無線通信部により、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて記憶されている画像データの、保存先を示すリンク情報の送信を、前記配信サーバに要求する要求部と、
前記リンク情報を前記配信サーバから取得し、前記ユーザからの指示に応じて前記リンク情報に基づいて前記画像データを前記配信サーバから取得する取得部と、
前記取得した画像データを表示する表示部と、
を備えることを特徴とする。
前記指定情報を予め記憶するメモリ領域を有する記憶部を更に備えてもよい。
そして、前記送信部は、前記配信サーバから前記メモリ領域を読み出す要求を受け付けた場合に、前記指定情報と前記車載器IDとを前記路側無線装置に送信してもよい。
前記要求部は、前記第1の無線通信部により、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて記憶されている画像データの送信を、前記路側無線装置を介して、前記配信サーバに要求してもよい。
また、前記取得部は、前記リンク情報を取得する代わりに、前記画像データを取得してもよい。
そして、前記表示部は、前記取得した画像データを表示してもよい。
前記要求部は、前記リンク情報の送信を要求する代わりに、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて記憶されている前記画像データの送信を要求してもよい。
また、前記取得部は、前記リンク情報を取得する代わりに、前記画像データを取得してもよい。
そして、前記表示部は、前記取得した画像データを表示してもよい。
前記第2の無線通信部により通信が可能か否かを判別する判別部を更に備えてもよい。
そして、前記要求部は、
(a)前記第2の無線通信部により通信が可能であると判別された場合、前記第1の無線通信部により、前記第2の通信規格による前記リンク情報の送信を前記配信サーバに要求し、
(b)前記第2の無線通信部により通信が可能ではないと判別された場合、前記第1の無線通信部により、前記路側無線装置を介して、前記第1の通信規格による前記画像データの送信を前記配信サーバに要求する、
ようにしてもよい。
前記取得部は、前記第2の無線通信部による通信に用いる接続情報を、前記第1の無線通信部により前記配信サーバから取得してもよい。
そして、前記第2の無線通信部は、前記第1の無線通信部により取得した接続情報に基づいて、前記第2の無線通信部により通信するための設定を行ってもよい。
前記第2の無線通信部により通信が可能か否かを判別する判別部を更に備えてもよい。
そして、前記第2の無線通信部は、前記第2の無線通信部により通信が可能になったと前記判別部により判別された場合に、前記第2の無線通信部により通信するための設定を行ってもよい。
前記第2の無線通信部は、前記第2の通信規格による通信に用いる基地局を介して、前記配信サーバとの間で通信してもよい。
そして、前記接続情報には、前記基地局を識別する識別情報と、前記基地局において用いられる認証方式を指定する情報と、前記基地局において用いられる暗号化キーと、が含まれてもよい。
地図データを予め記憶する記憶部を更に備えてもよい。
また、前記接続情報には、前記基地局の位置を示す情報が更に含まれてもよい。
そして、前記第2の無線通信部は、前記記憶されている地図データと、前記第2の通信規格による通信に用いる電波の強度に基づいて、前記第2の無線通信部により通信が可能か否かを判別してもよい。
本発明の第2の観点に係る情報提供システムは、車両に搭載される車載器と、前記車両が走行する道路に設置される路側無線装置と、前記車両を撮影するカメラと、配信サーバと、を有する情報提供システムであって、
前記車載器は、
前記路側無線装置との間で通信する第1の無線通信部と、
前記配信サーバとの間で通信する第2の無線通信部と、
前記第1の無線通信部により、前記カメラによって前記車両を撮影するか否かを指定する指定情報と、前記車載器を識別する車載器IDと、を前記路側無線装置に送信する送信部と、
前記第2の無線通信部により、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて前記配信サーバに記憶されている画像データの、保存先を示すリンク情報の送信を、前記配信サーバに要求する要求部と、
前記リンク情報を前記配信サーバから取得し、ユーザからの指示に応じて前記リンク情報に基づいて前記画像データを取得する取得部と、
前記取得した画像データを表示する表示部と、
を備え、
前記路側無線装置は、
前記指定情報と前記車載器IDとを前記車載器から受信する受信部と、
前記指定情報に基づいて、前記車両を前記カメラによって撮影するか否かを判別する判別部と、
前記車両を前記カメラによって撮影すると判別されると、前記カメラに前記車両を撮影させる撮影部と、
を備え、
前記配信サーバは、
前記カメラによって撮影された画像データを、前記車載器IDと対応付けて記憶する記憶部と、
前記画像データの送信を前記車載器から要求されると、前記車載器IDと対応付けて前記記憶部に記憶している画像データの前記リンク情報を前記車載器に送信する送信部と、
を備える、
ことを特徴とする。
前記車載器は、前記車両の走行履歴及び/又は前記車両の挙動履歴を前記路側無線装置に送信するか否かを、前記ユーザからの指示に応じて設定する設定部を更に備えてもよい。
また、前記車載器の前記送信部は、前記設定部による設定内容を前記路側無線装置に更に送信してもよい。
さらに、前記路側無線装置の前記受信部は、前記設定内容を前記車載器から更に受信してもよい。
そして、前記路側無線装置の前記判別部は、前記指定情報と前記設定内容とに基づいて、前記車両を前記カメラによって撮影するか否かを判別してもよい。
前記車載器は、前記画像データの送信先を示す送信先情報を前記ユーザからの指示に基づいて設定する設定部を更に備えてもよい。
また、前記車載器の前記送信部は、前記送信先情報を前記路側無線装置に更に送信してもよい。
さらに、前記路側無線装置の前記受信部は、前記送信先情報を前記車載器から更に受信してもよい。
そして、前記配信サーバの前記送信部は、前記リンク情報を前記車載器に送信する代わりに、前記リンク情報を前記送信先情報が示す送信先に送信してもよい。
前記配信サーバの前記送信部は、前記リンク情報の代わりに、前記車載器IDと対応付けて前記記憶部に記憶している前記画像データを、前記車載器に送信してもよい。
前記車載器の前記第2の無線通信部は、前記第2の通信規格による通信に用いる基地局を介して、前記配信サーバとの間で通信してもよい。
また、前記車載器の前記送信部は、MAC(Media Access Control)アドレスを前記路側無線装置に更に送信してもよい。
さらに、前記路側無線装置は、前記MACアドレスを前記基地局に通知してもよい。
そして、前記基地局は、前記通知されたMACアドレスを記憶し、前記基地局を経由する前記第2の通信規格による通信を許可するMACアドレスのリストを作成してもよい。
前記車載器は、前記車両の走行履歴及び/又は前記車両の挙動履歴を前記路側無線装置に送信するか否かを示すフラグを記憶するフラグ記憶領域を有する記憶部を更に備えてもよい。
また、前記路側無線装置は、前記フラグ記憶領域に設定された値を読み出すことを前記車載器に要求する要求部を更に備えてもよい。
さらに、前記車載器の送信部は、前記フラグ記憶領域に設定された値を読み出すことを要求されると、前記フラグ記憶領域に設定された値を読み出して前記路側無線装置へ送信してもよい。
そして、前記路側無線装置の受信部は、前記フラグ記憶領域に設定された値を受信してもよい。
前記路側無線装置の前記要求部は、前記路側無線装置の受信部が前記フラグ記憶領域に設定された値を受信すると、前記フラグ記憶領域を初期化することを前記車載器に要求してもよい。
そして、前記車載器は、前記フラグ記憶領域を初期化することを要求されると、前記フラグ記憶領域を初期化する初期化部を更に備えてもよい。
本発明の第3の観点に係る車載器の制御方法は、画像を表示してユーザに情報を提供する車載器において実行される制御方法であって、
道路に設置される路側無線装置との間で第1の通信規格により通信する第1の無線通信ステップと、
配信サーバとの間で第2の通信規格により通信する第2の無線通信ステップと、
前記第1の無線通信ステップにより、前記道路に設置されたカメラによって前記車両を撮影するか否かを指定する指定情報と、前記車載器を識別する車載器IDと、を前記路側無線装置に送信する送信ステップと、
前記第1の無線通信ステップにより、あるいは、前記第2の無線通信ステップにより、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて記憶されている画像データの、保存先を示すリンク情報の送信を、前記配信サーバに要求する要求ステップと、
前記リンク情報を前記配信サーバから取得し、前記ユーザからの指示に応じて前記リンク情報に基づいて前記画像データを前記配信サーバから取得する取得ステップと、
前記取得した画像データを表示する表示ステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明の第4の観点に係るプログラムは、画像を表示してユーザに情報を提供するコンピュータを、
道路に設置される路側無線装置との間で第1の通信規格により通信する第1の無線通信部、
配信サーバとの間で第2の通信規格により通信する第2の無線通信部、
前記第1の無線通信部により、前記道路に設置されたカメラによって前記車両を撮影するか否かを指定する指定情報と、前記車載器を識別する車載器IDと、を前記路側無線装置に送信する送信部、
前記第1の無線通信部により、あるいは、前記第2の無線通信部により、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて記憶されている画像データの、保存先を示すリンク情報の送信を、前記配信サーバに要求する要求部、
前記リンク情報を前記配信サーバから取得し、前記ユーザからの指示に応じて前記リンク情報に基づいて前記画像データを前記配信サーバから取得する取得部、
前記取得した画像データを表示する表示部、
として機能させる。
本発明によれば、ユーザの要望に応じて写真を撮影し、撮影画像をユーザに提供するために好適な車載器、情報提供システム、車載器の制御方法、及び、プログラムを提供することができる。
情報提供システムの構成を説明するための図である。 配信サーバのハードウェア構成を説明するための図である。 路側無線装置のハードウェア構成を説明するための図である。 車載器のハードウェア構成を説明するための図である。 通信エリアを説明するための図である。 クライアント情報通知コマンドのデータ構造を表す図である。 アプリケーションタイプリストの構成例を表す図である。 アプリケーションタイプと識別子と値の対応関係を表す図である。 プッシュ配信コマンドのデータ構造を表す図である。 実施形態1の情報提供処理を説明するための図である。 画像表示処理を説明するための図である。 実施形態2の情報提供処理を説明するための図である。 実施形態3の情報提供処理を説明するための図である。 実施形態4の情報提供処理を説明するための図である。 実施形態4の情報提供処理(つづき)を説明するための図である。 実施形態5の情報提供処理を説明するための図である。 実施形態6の情報提供処理を説明するための図である。 プッシュ応答コマンドのデータ構造を表す図である。 実施形態7の情報提供処理を説明するための図である。 クライアント情報通知コマンドのデータ構造を表す図である。 実施形態10の情報提供処理を説明するための図である。 アップリンク処理を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態に係る情報提供システムを、ITSを例に説明する。
(実施形態1)
まず、ITSの構成の概略を説明する。ITSは、図1に示すように、道路や駐車場などの車両が通行する場所の近傍に配置された路側無線装置100と、車両に搭載され、路側無線装置100との間で通信しユーザ(典型的には車両のドライバー)に交通情報等を提供する車載器200と、交通情報等を生成して路側無線装置100に配信する配信サーバ300と、カメラ400とを備える。
路側無線装置100は、配信サーバ300から受信したコンテンツデータを、通信範囲内で走行もしくは停車している車両に搭載された車載器200に配信する。路側無線装置100は、一般に、ITSスポットとも呼ばれる。路側無線装置100は、車載器200からの明示的な配信要求が無くても、配信条件が満たされたコンテンツデータを車載器200に送信し、車載器200は、路側無線装置100からコンテンツデータを受信する。このように明示的な送信要求が無くてもコンテンツデータが送受信される配信手法をプッシュ配信と呼ぶ。
本実施形態では、路側無線装置100と車載器200との間で行われる通信は、DSRC(狭域通信)方式である。ただし、DSRC方式だけに限られず、無線LAN(Local Area Network)通信や携帯電話回線を用いた無線通信であってもよい。
カメラ400は、ITSに繋がれており、路側無線装置100の制御により、道路を走行している車両等を撮影する。本実施形態では、1つの路側無線装置100につき、1つのカメラ400が対応付けられている。カメラ400は、撮影した画像データを配信サーバ300に送信する。配信サーバ300は、受信した画像データを保存する。配信サーバ300は、保存した画像データの保存先へのリンクを含む情報や、画像データそのものを車載器200に送信することができるが、詳細は後述する。
次に、配信サーバ300のハードウェア構成について説明する。配信サーバ300は、路側無線装置100に交通情報や道路周辺の施設の案内、広告等を含むコンテンツデータを配信する装置である。図2に示すように、配信サーバ300は、入力部301、出力部302、第1の通信制御部303、第2の通信制御部304、記憶部305、制御部306、ROM(Read Only Memory)307、RAM(Random Access Memory)308、及び、システムバス309を備える。
入力部301は、キーボード、マウス、入力インターフェース等を備え、種々のデータや指示を入力する。
出力部302は、表示装置などから構成され、様々な画像やテキストメッセージなどを表示する。
第1の通信制御部303は、電話回線、インターネット等の一般通信網NW1を介して外部装置と種々の情報を送受信する。
第2の通信制御部304は、ITS通信網NW2を介して複数の路側無線装置100に接続され、各路側無線装置100に交通情報等を送信する。また、第2の通信制御部304は、ITS通信網NW2を介して路側無線装置100が車載器200との間で通信することにより得た情報を受信する。
記憶部305は、ハードディスク装置等を備える。記憶部305は、各路側無線装置100の位置やアドレス等のほか、各路側無線装置100の近傍の地理情報や、各路側無線装置100に配信する様々なコンテンツデータを予め記憶する。
制御部306は、プロセッサ等から構成され、配信サーバ300全体の動作を制御する。また、制御部306は、路側無線装置100のそれぞれについて、記憶部305に格納されている各種情報に基づいて、路側無線装置100から車載器200へ配信する情報を作成し、第2の通信制御部304を制御してITS通信網NW2を介して路側無線装置100に供給する。
ROM307は、配信サーバ300全体の制御に必要なオペレーティングシステム(OS)や各種のデータを記憶する。
RAM308は、制御部306のワークエリアとして機能する。
システムバス309は、上記各部の間で命令やデータを転送するための伝送経路である。
次に、路側無線装置100のハードウェア構成について説明する。図3に示すように、路側無線装置100は、無線通信部101、通信制御部102、記憶部103、制御部104、ROM105、RAM106、及び、システムバス107を備える。
路側無線装置100は、道路近傍や駐車場等に配置され、通信圏内の車載器200に、DSRC方式により、コンテンツデータを送信する。コンテンツデータには、画像、音声、テキストなどのデータが含まれる。
無線通信部101は、DSRC方式の無線通信により、通信圏内の車両に設置された車載器200との間でデータを送受信する。無線通信部101は、配信サーバ300より提供された交通情報やコンテンツデータを車載器200に送信する。
通信制御部102は、ITS通信網NW2を介して配信サーバ300に接続され、配信サーバ300から送信される交通情報等を受信する。また、通信制御部102は、自機が取得した交通情報等を、配信サーバ300に送信する。
記憶部103は、配信サーバ300から受信した交通情報や、自機固有の交通情報等を格納する。各路側無線装置100は、送信対象のコンテンツデータを配信サーバ300から予め取得し、記憶部103に記憶することができる。
制御部104は、プロセッサ等から構成され、路側無線装置100全体の動作を制御する。制御部104は、記憶部103に格納されている交通情報を、無線通信部101により車載器200へ送信し、無線通信部101により取得した車載器ID等を記憶部103に格納する。また、制御部104は、記憶部103に格納されている自機が取得した交通情報等を、通信制御部102を制御してITS通信網NW2を介して配信サーバ300に送信し、配信サーバ300から通信制御部102により取得した情報を記憶部103に格納する。
ROM105は、路側無線装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムや各種のデータを記憶する。
RAM106は、制御部104のワークエリアとして機能し、様々なデータを一時的に記憶する。
システムバス107は、上記各部の間で命令やデータを転送するための伝送経路である。
次に、車載器200のハードウェア構成について説明する。車載器200は、図4に示すように、通信部201、音声処理部202、出力部203、操作部204、I/O(Input/Output)部205、記憶部206、制御部207、ROM208、RAM209、及び、システムバス210を備える。
車載器200は、車両の中に設置され、例えばカーナビゲーション装置と一体に構成される。車載器200は、一般的なカーナビゲーションの機能と共に、路側無線装置100からDSRC方式の無線通信により送信されたコンテンツデータを受信及び再生してユーザに報知する機能を備える。本実施形態の車載器200は、一般に、ITS車載器とも呼ばれる。
通信部201は、GPS(Global Positioning System)モジュール201a、ICカードモジュール201b、DSRCモジュール201c、無線通信モジュール201dを含む。
GPSモジュール201aは、複数のGPS衛星からのGPS電波を受信し、制御部207に供給する。制御部207は、GPSモジュール201aを制御して、車載器200が存在する位置の緯度と経度を測位する。
ICカードモジュール201bは、車載器200に挿入されたクレジットカードと通信するインターフェースである。制御部207は、ICカードモジュール201bおよびDSRCモジュール201cを制御して、料金所や商業施設に設置された路側無線装置100とDSRC方式で通信し、車載器200に挿入されたクレジットカードを用いて決済する処理を行う。
DSRCモジュール201cは、DSRC方式により路側無線装置100との間で交通情報など任意のデータを送受信する。また、DSRCモジュール201cは、路側無線装置100がインターネット接続に対応している場合、路側無線装置100を介してインターネットに接続することも可能である。
無線通信モジュール201dは、無線LANモジュール、あるいは携帯電話回線を利用可能な通信モジュールで構成され、無線LANアクセスポイントと接続して、あるいは携帯電話回線で直接、インターネットに接続可能である。
音声処理部202は、制御部207から入力されたディジタルオーディオ信号をD/A(Digital/Analog)コンバータ(図示せず)でアナログオーディオ信号に変換して、スピーカー222に出力する。また、音声処理部202は、マイクロフォン223から入力された音声をA/D(Analog/Digital)コンバータ(図示せず)でディジタルオーディオ信号に変換して、制御部207に入力する。これにより、ユーザはナビゲーション等の音声を聞いたり、音声を入力したりすることができる。さらに、音声処理部202は、TTS(Text-to-Speech)形式で作成されたデータを使って音声を合成し、出力することができる。TTS形式のデータは、路側無線装置100からプッシュ配信されてもよいし、予め記憶部206に記憶されていてもよい。
出力部203は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニタ装置を備え、ナビゲーション画像や記憶部206等に予め記憶されたマップ画像などを表示する。
操作部204はタッチパネル式の入力装置などから構成され、ユーザによる指示入力に基づいて指示入力信号を生成して、制御部207に入力する。典型的には、LCDの表面にタッチパネルが重畳して配置されており、ユーザは、タッチパネル表面のうち、画面に表示されたボタン(ソフトウェアボタン)画像上の部分を指でタッチして、所望の指示を入力することができる。
I/O部205は、DVD−ROM(Digital Versatile Disk-Read Only Memory)ドライブを含み、地図データなどを納めたDVD−ROMやCD−ROMからデータを読み出して制御部207に入力する。また、I/O部205は、速度センサ、走行距離センサ、ジャイロセンサ等のセンサ群225からの検出信号を取得し、制御部207に供給する。
記憶部206は、ハードディスクドライブ(HDD)を含み、地図データや、車載器200に予め割り当てられた固有の番号である車載器IDなどの各種設定情報、ナビゲーションに用いる目的地候補の名称、位置、住所、電話番号等を格納するナビゲーションデータベースを記憶する。記憶部206は、ユーザによって着脱可能なフラッシュメモリカードなどの他のメモリを有してもよい。制御部207は、地図データを記憶したDVD−ROM等の記憶媒体から随時この地図データを読み出してもよいし、記録媒体から予めこの地図データを読み出して記憶部206に書き込んでおく(インストールしておく)ようにしてもよい。あるいは、地図データは、HDDやフラッシュメモリカードに予め記憶されていてもよい。
制御部207は、CPU(Central Processing Unit)から構成され、車載器200全体の動作を制御する。例えば、制御部207は、GPSモジュール201aを介して受信したGPS信号に基づいて、車両の現在位置を判別する。制御部207は、センサ群225に含まれている方向センサの出力をI/O部205を介して取り込み、車両の進行方向を判別する。制御部207は、距離センサの出力から走行距離を求める。制御部207は、求めた現在位置と地図データに基づいて、任意の出発地から任意の目的地までの経路を探索してユーザに案内することができる。
また、制御部207は、DSRCモジュール201cを介して路側無線装置100からの交通情報を受信し、再生する。また、制御部207は、ICカードモジュール201bによって読み取ったICクレジットカードの情報を用いて、DSRCモジュール201cを介して路側無線装置100と通信し、通行料金やショッピング代金の決済処理を行う。制御部207は、コプロセッサ等を備えても良い。
ROM208は、車載器200全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータを記録する。
RAM209は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、通信部201により取得されたデータ、DVD−ROMから読み出したデータ等を記憶する。また、制御部207は、RAM209をワークメモリとして使用する。
システムバス210は、上記各部を相互に接続し、命令やデータを転送するための伝送経路である。
車載器200は、GPSと車速センサを用いて車載器200の位置(自車位置)を判別することができる。車載器200は、記憶部206に記憶されている地図データと判別した自車位置とから、ユーザによって設定された目的地までの経路を案内することができる。さらに、車載器200は、DSRCにより、路側無線装置100とデータを送受信することができる。車載器200は、DSRCや無線LANや携帯電話回線等によりインターネットに接続し、インターネット上のウェブページを表示したり、電子メールを送受信したりすることができる。
次に、本実施形態のITSが行う処理を説明する。図5に、1組の路側無線装置100とカメラ400、及び、車載器200を搭載する車両500を示す。ペアとなる路側無線装置100とカメラ400は互いに通信可能であり、また、ITS通信網を介して共に配信サーバ300に接続されている。
路側無線装置100のDSRCによる通信が可能なエリア(以下、「通信エリア」という。)の広さは、設計により任意に調整可能であるが、例えば本実施形態では、通信エリアのイン地点からアウト地点までの距離はおよそ25メートル程度である。車載器200が通信エリア内に入ると、車載器200と路側無線装置100との間で通信が可能になる。車載器200は、通信エリア内において様々なデータを送受信し、通信エリアから出ると通信の接続が切れる。
カメラ400は、通信エリア内を通過する車両500を撮影できる位置に、所定の向きで設置される。路側無線装置100は、カメラ400の動作を制御することができる。例えば、路側無線装置100は、カメラ400による撮影を行う命令、撮影された画像を配信サーバ300へ送信する命令等を、カメラ400に対して行う。
ただし、路側無線装置100は、通信エリア内を通過したすべての車両500を撮影するわけではなく、車載器200を搭載し、且つ、写真撮影を許可する通知もしくは撮影された画像の表示が可能である旨の通知が車載器200から路側無線装置100に送られてきた場合にのみ、車両500をカメラ400に撮影させる。
車載器200の制御部207は、通信エリア内に入ると、路側無線装置100との間の通信を確立する。制御部207は、DSRCに用いる電波の強度が所定値以上になったときに、車載器200が通信エリア内に入ったと判別する。そして、制御部207は、車載器IDと共に、クライアント情報通知コマンドを路側無線装置100へ送信する。クライアント情報通知コマンドは、車載器200が実行可能なソフトウェアアプリケーション(以下、「アプリケーション」という。)の形式(以下、「アプリケーションタイプ」という。)等を路側無線装置100あるいは配信サーバ300へ通知するコマンドである。路側無線装置100あるいは配信サーバ300は、受信したクライアント情報通知コマンドから、車載器200が実行することができるアプリケーションの種類を判別することができる。
本実施形態では、制御部207は、車載器200を搭載した車両(自車)の写真を撮影することを示す値がセットされたフラグ、もしくは、写真を撮影しないことを示す値がセットされたフラグを含むクライアント情報通知コマンドを、路側無線装置100に送信する。
図6と図7に、クライアント情報通知コマンドを構成するパケットのデータ構造の例を示す。アプリケーションタイプリスト610には、車載器200がサポートするアプリケーションタイプがリスト形式で格納される。リスト長は、アプリケーションタイプリスト610を構成するデータの全バイト数である。そして、リスト長の後に、車載器200が実行可能なアプリケーションを示す、第1のアプリケーションタイプを示す値、第2のアプリケーションタイプを示す値、第Nのアプリケーションタイプを示す値(Nは1以上の整数)などが格納される。制御部207は、車載器200が実行することができるアプリケーションを判別し、判別結果に基づいてアプリケーションタイプリスト610を作成する。
図8に、アプリケーションタイプと、アプリケーションを表す識別子と、アプリケーションタイプに対応付けられる値を示す。例えば、車載器200がインターネット上のWEBページを閲覧するためのWEBブラウザ(識別子“browser”)と、電子メールの送受信を行うメーラー(識別子“mailer”)の2つを実行可能である場合には、制御部207は、リスト長を“0x03”とし、第1のアプリケーションタイプを表す“0x01”と、第2のアプリケーションタイプを表す“0x02”とを並べた値“0x030102”を、アプリケーションタイプリスト610に格納する。記号“0x”は16進数であることを表す。
本実施形態の車載器200は、カメラ400による写真撮影を実現するためのアプリケーションを実行可能であり、アプリケーションタイプリスト610には、少なくとも、識別子“camera”に対応するアプリケーションを表す値が含まれる。
そして、制御部207は、上記のように作成したアプリケーションタイプリスト610を格納したクライアント情報通知コマンドを、路側無線装置100に送信する。路側無線装置100は、どの車載器200がどのようなアプリケーションを実行可能であるのかを判別することができる。なお、路側無線装置100の制御部104は、クライアント情報通知コマンドを車載器200から受信して配信サーバ300に転送し、配信サーバ300の制御部306は、車載器IDと対応付けてアプリケーションタイプリスト610を記憶部305に記憶してもよい。
図6、図7、図8はそれぞれ例示に過ぎず、他のデータ構造を採用してもよいし、他の構成を有するアプリケーションタイプリスト610を用いてもよい。制御部207は、アプリケーションタイプリスト610を予め作成して記憶部206に記憶しておき、適宜読み出してクライアント情報通知コマンドを送信してもよい。
路側無線装置100の制御部104は、クライアント情報通知コマンドのアプリケーションタイプリスト610に車両500の写真を撮影することを示す値がセットされている場合、カメラ400に車両500を撮影させる。カメラ400は、車両500を1回だけ撮影してもよいし、複数回連続して撮影してもよい。一方、制御部104は、クライアント情報通知コマンドのアプリケーションタイプリスト610に車両500の写真を撮影することを示す値がセットされていない場合、もしくは、フラグに車両500の写真を撮影しないことを示す値がセットされている場合、カメラ400に車両500を撮影させない。
あるいは、車載器200の制御部207は、車載器200の設定パラメータや車両500の走行履歴等のデータをDSRCによって路側無線装置100を介して配信サーバ300に送信する機能(以下「アップリンク機能」という。)をユーザからの指示に基づいて有効又は無効に設定し、このアップリンク機能が有効であることを示す値がセットされたアップリンクフラグ、もしくは、無効であることを示す値がセットされたアップリンクフラグを、路側無線装置100に送信してもよい。アップリンク処理については後述する。
そして、路側無線装置100の制御部104は、アップリンクフラグにアップリンク機能が有効であることを示す値がセットされている場合、カメラ400に車両500を撮影させる。一方、制御部104は、アップリンクフラグにアップリンク機能が無効であることを示す値がセットされている場合、カメラ400に車両500を撮影させない。
車載器200の制御部207は、ユーザによって予め入力された電子メールアドレスを路側無線装置100に送信し、路側無線装置100の制御部104は、カメラ400による撮影後、撮影された画像データをその電子メールアドレス宛に添付して送信してもよい。そして、車載器200の制御部207は、添付された画像データをモニタ装置に表示してもよい。
あるいは、制御部104は、撮影された画像データと車載器IDを配信サーバ300に送信し、配信サーバ300は撮影された画像データを保存して保存先を示す情報(いわゆる「リンク」)を車載器200に送信してもよい。そして、車載器200の制御部207は、保存された画像データを閲覧する旨の指示がユーザから入力されると、リンク先から画像データを取得し、モニタ装置に表示してもよい。
カメラ400によって撮影された画像データは、配信サーバ300に送信され、配信サーバ300の記憶部305に保存される。配信サーバ300の制御部306は、車載器200の固有の番号である車載器IDと対応付けて、画像データを記憶部305に保存する。制御部306は、送信された画像データの中から、車両500の全体が写真フレーム内に収まっている画像データのみ保存してもよい。また、制御部306は、画像データの中に、撮影を許可する旨の通知やアップリンク機能が有効である旨の通知を送信した車載器200を搭載した車両500ではない他の車両が写りこんでいる場合には、他の車両のナンバープレートや人物の顔にモザイク処理を施すなどして容易に特定できないように画像処理を施して保存してもよい。
配信サーバ300の制御部306は、カメラ400によって撮影された画像データをユーザが閲覧する旨が車載器200から要求された場合には、画像データの保存先を示すリンク情報もしくは画像データそのものを含むプッシュ配信コマンドを、エリアインした路側無線装置100に車載器200へ送信させる。もしくは、配信サーバ300の制御部306は、路側無線装置100を介して、その車載器200に、画像データの保存先を示すリンク情報もしくは画像データそのものを含むプッシュ配信コマンドを送信する。
図9に、画像データの保存先を示すリンク情報もしくは画像データそのものが格納されるプッシュ配信コマンドを構成するパケットのデータ構造を示す。プッシュIDは、配信サーバ300から配信されるデータに付与される識別符号であり、本実施形態では、1バイトで表現できる数値(例えば0から255までの整数)が用いられる。同時に再生すべきデータの組み合わせは、動画像データ、静止画像データ、音声データ、テキストデータ等の数種類程度の組み合わせであり、通常、同時に再生すべきデータ数は数個〜数十個程度である。このため、識別符号をサイクリックに使用することで、プッシュIDを1バイトで表現することができる。
アプリケーションタイプは、プッシュ配信コマンドに対応づけられたアプリケーションを表す。例えば、カメラ400によって撮影された画像データを送信する際には、アプリケーションタイプに"camera"が設定される。コンテンツタイプは、プッシュ配信コマンドのプッシュボディに格納されるコンテンツの種類を表す。例えば、カメラ400によって撮影された画像データを送信する際には、コンテンツタイプに"jpg"や"png"などフォーマットを指定する識別子が設定される。
コンテンツサイズは、1つのコンテンツを構成する全体のデータサイズで表される。例えば、ある動画像データがX個に分割して送受信される場合には、コンテンツサイズには分割前のコンテンツ全体のサイズを格納する。プッシュボディの長さは、プッシュボディ、すなわち送信されるデータの本体部分の長さである。このプッシュボディにリンク情報や画像データなどが格納される。リンク情報には、撮影された画像データの保存先を示すURI(Uniform Resource Identifier)が含まれる。
次に、本実施形態のITSが行う情報提供処理の流れについて、図10と図11を用いて説明する。ここでは、車載器200(を搭載した車両500)が通信エリア内に進入(エリアイン)してから、カメラ400が車両500を撮影し、車載器200が通信エリアから出た(エリアアウト)後に、撮影された画像データが車載器200によって再生されるまでの流れを説明する。
まず、車載器200の制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったか否かを判別する。例えば、制御部207は、DSRCに用いる周波数を有する電波の受信強度が所定値以上であれば、通信エリア内であると判別する。車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったと判別した場合、路側無線装置100と車載器200は、DSRCによる通信を確立する処理(DSRC接続処理)を行う(ステップS1001)。このDSRC接続処理において、車載器200の制御部207は、車載器200を識別する車載器IDを路側無線装置100に送信する。路側無線装置100の制御部104は、車載器IDを受信し、RAM106に記憶する。
車載器200の制御部207は、上述のクライアント情報通知コマンドを、路側無線装置100に送信する(ステップS1002)。路側無線装置100の制御部104は、車載器200からクライアント情報通知コマンドを受信する(ステップS1003)。
このクライアント情報通知コマンドには、車載器200が実行可能なアプリケーションを示すアプリケーションタイプが指定される上述のアプリケーションタイプリスト610が含まれる。車載器200を搭載した車両500の写真を撮影することを許可する場合(ユーザが撮影を希望している場合)には、アプリケーションタイプリスト610にはアプリケーションタイプ「写真撮影」が含まれており、許可しない場合(ユーザが撮影を希望していない場合)にはアプリケーションタイプリスト610にはアプリケーションタイプ「写真撮影」が含まれない。
路側無線装置100の制御部104は、受信したクライアント情報通知コマンドに基づいて、このクライアント情報通知コマンドを送信した車載器200を搭載した車両500の写真を撮影するか否かを判別する(ステップS1004)。制御部104は、アプリケーションタイプリスト610に「写真撮影」が含まれている場合には写真を撮影すると判別し、「写真撮影」が含まれていない場合には写真を撮影しないと判別する。
車両500の写真を撮影しないと判別した場合(ステップS1004;NO)、ITSは図10に示す情報提供処理を終了する。車両500の写真を撮影すると判別した場合(ステップS1004;YES)、制御部104は、自身のペアになっているカメラ400に車両500を撮影する指示を送信する(ステップS1005)。
カメラ400は、車両500を撮影する指示を受信し(ステップS1006)、車両500を撮影する(ステップS1007)。カメラ400は、車両500を1回だけ撮影してもよいし、複数回撮影してもよい。
カメラ400は、撮影して得られた画像データを、ステップS1001のDSRC接続処理において取得した車載器IDと共に、配信サーバ300に送信する(ステップS1008)。配信サーバ300の制御部306は、画像データと車載器IDを受信し(ステップS1009)、車載器IDと対応付けて記憶部305に保存する(ステップS1010)。
なお、カメラ400は、画像データを路側無線装置100に送信し、路側無線装置100の制御部104が画像データと車載器IDを配信サーバ300に転送して保存するようにしてもよい。
また、カメラ400が車両500を複数回撮影した場合には、配信サーバ300の制御部306は、得られた複数の画像データを取得した後、それらの画像データを画像処理し、画像処理によって判別された撮影状態の良い所定枚数の画像データを抽出し、抽出した所定枚数の画像データを記憶部305に記憶してもよい。制御部306は、例えば、焦点が合っているかどうか、車両500の画像内の位置が中央付近の所定領域の中に収まっているか、車両500の画像内の大きさが所定の大きさ以上か、等に基づいて、撮影状態の善し悪しを判別する。
配信サーバ300の制御部306は、車載器IDと対応付けて画像データを記憶部305に記憶すると、カメラ400によって撮影された旨、及び、得られた画像データの保存先を示す情報(リンク情報)を路側無線装置100に送信する(ステップS1011)。路側無線装置100の制御部104は、カメラ400によって撮影された旨、及び、得られた画像データの保存先を示すリンク情報を配信サーバ300から受信する(ステップS1012)。
路側無線装置100の制御部104は、カメラ400によって撮影された旨、及び、リンク情報を含むプッシュ配信コマンドを、車載器200に送信する(ステップS1013)。車載器200の制御部207は、カメラ400によって撮影された旨、及び、リンク情報を含むプッシュ配信コマンドを、路側無線装置100から受信する(ステップS1014)。
ただし、配信サーバ300の制御部306は、路側無線装置100を介してプッシュ配信コマンドを車載器200に直接送信してもよい。なお、プッシュ配信コマンドは、送信先からの送信要求を必要としない。また、プッシュ配信コマンドには、送信先からの応答を必要とする確認応答ありプッシュ配信コマンドと、送信先からの受信した旨の応答を必要としない確認応答なしプッシュ配信コマンドがあるが、特に記載が無い場合には、この確認応答なしプッシュ配信コマンドを「プッシュ配信コマンド」と記すものとする。
車載器200の制御部207は、プッシュ配信コマンドを受信すると、カメラ400によって撮影された旨をユーザに通知する。具体的には、制御部207は、カメラ400によって撮影された旨を示す画像やテキストをモニタ装置に表示し、カメラ400によって撮影された旨を示す音声をスピーカー222から出力する。モニタ装置には、例えば、「走行中の写真を撮影しました。撮影した画像はWEBページで閲覧できます。」といったメッセージや、画像データが保存されている場所を示すリンクが表示される。
制御部207は、カメラ400によって撮影された画像データをユーザからの要求に応じてモニタ装置に表示する処理(画像表示処理)を実行する(ステップS1015)。
具体的には、図11に示すように、制御部207は、カメラ400によって撮影された画像データをモニタ装置に表示するか否かを判別する(ステップS1101)。例えば、制御部207は、撮影された画像データを再生するか否かをユーザに問い合わせる画面をモニタ装置に表示し、再生する旨もしくは再生しない旨の指示をユーザから受け付ける。
画像データを表示しないと判別した場合(ステップS1101;NO)、制御部207は、ステップS1101の処理を繰り返す。あるいは、制御部207は、画像表示処理及び情報提供処理を終了してもよい。
画像データを表示すると判別した場合(ステップS1101;YES)、制御部207は、無線通信モジュール201dを制御して、リンク情報に基づいてリンク先にアクセスし、画像データの送信を要求する(ステップS1102)。
配信サーバ300の制御部306は、車載器200からの要求に応じて、無線LAN、あるいは携帯電話回線を用いて画像データを車載器200に送信する(ステップS1103)。車載器200の制御部207は、無線LANあるいは携帯電話回線を用いて画像データを受信する(ステップS1104)。
そして、制御部207は、受信した画像データを再生し、モニタ装置に表示する(ステップS1105)。
なお、車載器200の制御部207が、画像データの送信の要求と共に車載器IDを送信し、配信サーバ300の制御部306が、受信した車載器IDと記憶部305に画像データに対応付けて記憶した車載器IDとを比較し、両者が一致した場合にのみ、画像データを車載器200に送信するようにしてもよい。
エリアアウトするタイミングは、ステップS1101において画像データを表示するか否かを判別する前でも後でもよい。すなわち、配信サーバ300は、車載器200がエリアアウトする前にDSRCにより画像データを車載器200に送信し、車載器200は、エリアアウトする前にDSRCにより画像データを受信してモニタ装置に表示することもできる。
本実施形態によれば、ITSは、ユーザの要望に応じて写真を撮影し、撮影画像をユーザに提供することができる。ITSは、ユーザが撮影を希望している場合にのみ写真を撮影し、ユーザに撮影画像を提供することができる。また、ITSは、車載器200が撮影画像を再生できるアプリケーションを実行できる場合にのみ写真を撮影し、ユーザに撮影画像を提供することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について、図12を用いて説明する。本実施形態の路側無線装置100は、車載器200の記憶部206の特定のメモリ領域に格納されたデータを読み取ることができる。この特定のメモリ領域には、車両500の撮影をユーザが希望するか否かを示す変数(写真撮影フラグ)が格納される。路側無線装置100は、この写真撮影フラグを参照して写真を撮影するか否かを判別することができる。
まず、車載器200の制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったか否かを判別する。車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったと判別した場合、路側無線装置100と車載器200は、DSRC接続処理を行う(ステップS1201)。このDSRC接続処理において、車載器200の制御部207は、車載器200を識別する車載器IDを路側無線装置100に送信する。路側無線装置100の制御部104は、車載器IDを受信し、RAM106に記憶する。
車載器200の制御部207は、クライアント情報通知コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1202)。路側無線装置100の制御部104は、車載器200からクライアント情報通知コマンドを受信する(ステップS1203)。このクライアント情報通知コマンドにも上述のアプリケーションタイプリスト610が含まれているが、本実施形態では、アプリケーションタイプ「写真撮影」が定義されていなくてもよい。
路側無線装置100の制御部104は、メモリ呼び出し要求コマンドを車載器200に送信する(ステップS1204)。車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを路側無線装置100から受信する(ステップS1205)。
このメモリ呼び出し要求コマンドは、車両500の撮影をユーザが希望するか否かを示す写真撮影フラグを、路側無線装置100が車載器200の記憶部206の所定領域から読み出して送信することを要求するコマンドである。写真撮影フラグには、例えば、車両500の撮影をユーザが希望する場合には“1”、車両500の撮影をユーザが希望しない場合には“0”が設定される。写真撮影フラグの設定は、ユーザからの入力に基づいて、制御部207により予め行われる。
車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを受信すると、記憶部206の所定領域に格納されている写真撮影フラグの値を読み出す。そして、制御部207は、読み出した写真撮影フラグの値を含むメモリ呼び出し応答コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1206)。路側無線装置100の制御部104は、メモリ呼び出し応答コマンドを車載器200から受信する(ステップS1207)。
路側無線装置100の制御部104は、受信したメモリ呼び出し応答コマンドに含まれる、車両500の撮影をユーザが希望するか否かを示す写真撮影フラグの値に基づいて、車両500の写真を撮影するか否かを判別する(ステップS1208)。
車両500の写真を撮影しないと判別した場合(ステップS1208;NO)、ITSは図12に示す情報提供処理を終了する。車両500の写真を撮影すると判別した場合(ステップS1208;YES)、制御部104は、自身のペアになっているカメラ400に車両500を撮影する指示を送信する(ステップS1209)。
カメラ400は、車両500を撮影する指示を受信し(ステップS1210)、車両500を撮影する(ステップS1211)。
カメラ400は、撮影して得られた画像データを、ステップS1201のDSRC接続処理において取得した車載器IDと共に、配信サーバ300に送信する(ステップS1212)。配信サーバ300の制御部306は、画像データと車載器IDを受信し(ステップS1213)、車載器IDと対応付けて記憶部305に保存する(ステップS1214)。
配信サーバ300の制御部306は、車載器IDと対応付けて画像データを記憶部305に記憶すると、カメラ400によって撮影された旨、及び、得られた画像データの保存先を示すリンク情報を路側無線装置100に送信する(ステップS1215)。路側無線装置100の制御部104は、カメラ400によって撮影された旨、及び、得られた画像データの保存先を示すリンク情報を配信サーバ300から受信する(ステップS1216)。
路側無線装置100の制御部104は、カメラ400によって撮影された旨、及び、リンク情報を含むプッシュ配信コマンドを、車載器200に送信する(ステップS1217)。車載器200の制御部207は、カメラ400によって撮影された旨、及び、リンク情報を含むプッシュ配信コマンドを、路側無線装置100から受信する(ステップS1218)。
ただし、配信サーバ300の制御部306は、路側無線装置100を介してプッシュ配信コマンドを車載器200に直接送信してもよい。
車載器200の制御部207は、プッシュ配信コマンドを受信すると、カメラ400によって撮影された旨をユーザに通知する。具体的には、制御部207は、カメラ400によって撮影された旨を示す画像やテキストをモニタ装置に表示し、カメラ400によって撮影された旨を示す音声をスピーカー222から出力する。モニタ装置には、例えば、「走行中の写真を撮影しました。撮影した画像はWEBページで閲覧できます。」といったメッセージや、画像データが保存されている場所を示すリンクが表示される。
制御部207は、カメラ400によって撮影された画像データをユーザからの要求に応じてモニタ装置に表示する処理(画像表示処理)を実行する(ステップS1219)。なお、画像表示処理の詳細については、上述した実施形態における画像表示処理と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、ITSは、ユーザの要望に応じて写真を撮影し、撮影画像をユーザに提供することができる。ITSは、ユーザが撮影を希望している場合にのみ写真を撮影し、ユーザに撮影画像を提供することができる。
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施形態について、図13を用いて説明する。本実施形態は、上記第2の実施形態の変形例である。本実施形態では、路側無線装置100は、更に、車載器200のアップリンク機能が有効か無効かを示すアップリンクフラグの値を、メモリ呼び出し要求コマンド及びメモリ呼び出し応答コマンドの送受信により取得し、アップリンク機能が有効であり、且つ、車両500の撮影をユーザが希望する場合に、車両500の写真を撮影する。
まず、車載器200の制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったか否かを判別する。車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったと判別した場合、路側無線装置100と車載器200は、DSRC接続処理を行う(ステップS1301)。このDSRC接続処理において、車載器200の制御部207は、車載器200を識別する車載器IDを路側無線装置100に送信する。路側無線装置100の制御部104は、車載器IDを受信し、RAM106に記憶する。
車載器200の制御部207は、クライアント情報通知コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1302)。路側無線装置100の制御部104は、車載器200からクライアント情報通知コマンドを受信する(ステップS1303)。このクライアント情報通知コマンドにも上述のアプリケーションタイプリスト610が含まれているが、本実施形態では、アプリケーションタイプ「写真撮影」が定義されていなくてもよい。
路側無線装置100の制御部104は、写真撮影フラグを含むメモリに対するメモリ呼び出し要求コマンドを車載器200に送信する(ステップS1304)。車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを路側無線装置100から受信する(ステップS1305)。
車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを受信すると、記憶部206の所定領域に格納されている写真撮影フラグの値を読み出す。そして、制御部207は、読み出した写真撮影フラグの値を含むメモリ呼び出し応答コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1306)。路側無線装置100の制御部104は、メモリ呼び出し応答コマンドを車載器200から受信する(ステップS1307)。これにより、路側無線装置100の制御部104は、写真撮影フラグにセットされた値を取得できる。
次に、路側無線装置100の制御部104は、アップリンクフラグを含むメモリに対するメモリ呼び出し要求コマンドを車載器200に送信する(ステップS1308)。車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを路側無線装置100から受信する(ステップS1309)。
このメモリ呼び出し要求コマンドは、車載器200の設定内容や車載器200に保存されたデータを路側無線装置100あるいは配信サーバ300に送信するアップリンク機能を有効にするか無効にするかを示すアップリンクフラグを、路側無線装置100が車載器200の記憶部206の所定領域から読み出して送信することを要求するコマンドである。アップリンクフラグには、例えば、アップリンク機能を有効にする場合には“1”、アップリンク機能を無効にする場合には“0”が設定される。アップリンクフラグの設定は、ユーザからの入力に基づいて、制御部207により予め行われる。
車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを受信すると、記憶部206の所定領域に格納されているアップリンクフラグの値を読み出す。そして、制御部207は、読み出したアップリンクフラグの値を含むメモリ呼び出し応答コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1310)。路側無線装置100の制御部104は、メモリ呼び出し応答コマンドを車載器200から受信する(ステップS1311)。これにより、路側無線装置100の制御部104は、アップリンクフラグにセットされた値を取得できる。
路側無線装置100の制御部104は、取得した写真撮影フラグにセットされた値と、取得したアップリンクフラグにセットされた値とに基づいて、車両500の写真を撮影するか否かを判別する(ステップS1312)。
車両500の写真を撮影しないと判別した場合(ステップS1312;NO)、ITSは図13に示す情報提供処理を終了する。車両500の写真を撮影すると判別した場合(ステップS1312;YES)、制御部104は、上述した実施形態2におけるステップS1209の処理に進む。これ以降、ITSは、ステップS1209〜S1219と同じ処理を行うため、説明を省略する。
本実施形態によれば、ITSは、ユーザの要望に応じて写真を撮影し、撮影画像をユーザに提供することができる。ITSは、ユーザが撮影を希望しており、且つ、アップリンク機能が有効である場合にのみ写真を撮影し、ユーザに撮影画像を提供することができる。
(実施形態4)
次に、本発明の第4の実施形態について、図14と図15を用いて説明する。本実施形態は、上記第2,第3の実施形態の変形例である。本実施形態では、路側無線装置100は、更に、撮影された画像データの送信先を示す情報を、メモリ呼び出し要求コマンド及びメモリ呼び出し応答コマンドの送受信により取得し、車両500の撮影をユーザが希望する場合に、指定された送信先へ画像データを送信する。ユーザは、指定された送信先に送信された画像データを閲覧することができる。
まず、車載器200の制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったか否かを判別する。車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったと判別した場合、路側無線装置100と車載器200は、DSRC接続処理を行う(ステップS1401)。このDSRC接続処理において、車載器200の制御部207は、車載器200を識別する車載器IDを路側無線装置100に送信する。路側無線装置100の制御部104は、車載器IDを受信し、RAM106に記憶する。
車載器200の制御部207は、クライアント情報通知コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1402)。路側無線装置100の制御部104は、車載器200からクライアント情報通知コマンドを受信する(ステップS1403)。このクライアント情報通知コマンドにも上述のアプリケーションタイプリスト610が含まれているが、本実施形態では、アプリケーションタイプ「写真撮影」が定義されていなくてもよい。
路側無線装置100の制御部104は、写真撮影フラグを含むメモリに対するメモリ呼び出し要求コマンドを車載器200に送信する(ステップS1404)。車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを路側無線装置100から受信する(ステップS1405)。
車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを受信すると、記憶部206の所定領域に格納されている写真撮影フラグの値を読み出す。そして、制御部207は、読み出した写真撮影フラグの値を含むメモリ呼び出し応答コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1406)。路側無線装置100の制御部104は、メモリ呼び出し応答コマンドを車載器200から受信する(ステップS1407)。これにより、路側無線装置100の制御部104は、写真撮影フラグにセットされた値を取得できる。
次に、路側無線装置100の制御部104は、画像データの送信先を示す送信先情報を含むメモリに対するメモリ呼び出し要求コマンドを車載器200に送信する(ステップS1408)。車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを路側無線装置100から受信する(ステップS1409)。
本実施形態では、送信先情報には、電子メールアドレスが含まれる。ユーザは、画像データを電子メールで受け取りたい場合には、予め電子メールアドレスを入力する。制御部207は、入力された電子メールアドレスを記憶部206の所定のメモリ領域に格納する。このメモリ領域が制御部104により読み出され、メモリ呼び出し応答コマンドにより路側無線装置100へ送信される。
車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを受信すると、記憶部206の所定領域に格納されている送信先情報を読み出す。そして、制御部207は、読み出した送信先情報を含むメモリ呼び出し応答コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1410)。路側無線装置100の制御部104は、メモリ呼び出し応答コマンドを車載器200から受信する(ステップS1411)。これにより、路側無線装置100の制御部104は、送信先情報を取得できる。
路側無線装置100の制御部104は、取得した写真撮影フラグにセットされた値に基づいて、車両500の写真を撮影するか否かを判別する(ステップS1412)。
車両500の写真を撮影しないと判別した場合(ステップS1412;NO)、ITSは図14,図15に示す情報提供処理を終了する。車両500の写真を撮影すると判別した場合(ステップS1412;YES)、制御部104は、自身のペアになっているカメラ400に車両500を撮影する指示を送信する(ステップS1413)。
カメラ400は、車両500を撮影する指示を受信し(ステップS1414)、車両500を撮影する(ステップS1415)。
カメラ400は、撮影して得られた画像データを、ステップS1401のDSRC接続処理において取得した車載器IDと共に、配信サーバ300に送信する(ステップS1416)。配信サーバ300の制御部306は、画像データと車載器IDを受信し(ステップS1417)、車載器IDと対応付けて記憶部305に保存する(ステップS1418)。
配信サーバ300の制御部306は、車載器IDと対応付けて画像データを記憶部305に記憶すると、カメラ400によって撮影された旨、及び、得られた画像データの保存先を示すリンク情報を路側無線装置100に送信する(ステップS1419)。路側無線装置100の制御部104は、カメラ400によって撮影された旨、及び、得られた画像データの保存先を示すリンク情報を配信サーバ300から受信する(ステップS1420)。
路側無線装置100の制御部104は、カメラ400によって撮影された旨、及び、リンク情報を含むプッシュ配信コマンドを、車載器200に送信する(ステップS1421)。車載器200の制御部207は、カメラ400によって撮影された旨、及び、リンク情報を含むプッシュ配信コマンドを、路側無線装置100から受信する(ステップS1422)。配信サーバ300の制御部306は、路側無線装置100を介してプッシュ配信コマンドを車載器200に直接送信してもよい。
車載器200の制御部207は、プッシュ配信コマンドを受信すると、カメラ400によって撮影された旨をユーザに通知する(ステップS1423)。具体的には、制御部207は、カメラ400によって撮影された旨を示す画像やテキストをモニタ装置に表示し、カメラ400によって撮影された旨を示す音声をスピーカー222から出力する。モニタ装置には、例えば、「走行中の写真を撮影しました。画像は電子メールアドレス"[email protected]"宛に送信されます。」といったメッセージや、画像データが保存されている場所を示すリンクが表示される。
また、配信サーバ300の制御部306は、ステップS1419の処理の後、カメラ400で撮影して得られた画像データを、送信先情報で指定された送信先に送信する(ステップS1424)。車載器200の制御部207は、画像データを受信する(ステップS1425)。なお、画像データの送受信は、図示しないメールサーバを介して電子メールに添付する形で行われる。
そして、車載器200の制御部207は、受信した画像データをモニタ装置に表示する(ステップS1426)。
本実施形態によれば、ITSは、ユーザの要望に応じて写真を撮影し、撮影画像をユーザに提供することができる。また、指定された送信先に撮影画像が送信されるので、ユーザは任意のタイミングで撮影画像を閲覧することができる。
(実施形態5)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。上記各実施形態では、車載器200は、エリアアウト後に、DSRCとは異なる無線LANあるいは携帯電話回線を使って画像データを受信することになっているが、本実施形態では、DSRCを利用したインターネット接続(以下「IP接続」という。)サービスを使って画像データを受信することができる。IP接続サービスでは、車載器200は、IP接続サービスを利用可能な路側無線装置100を介してインターネットに接続することができる。
本実施形態のITSには、カメラ400が対応付けられておらず、且つ、IP接続サービスを利用可能な、路側無線装置100があってもよい。例えば、高速道路の料金所付近には、カメラ400が対応付けられているがIP接続サービスを利用できない路側無線装置100が設置され、一方、高速道路のサービスエリアやパーキングエリア内には、カメラ400が対応付けられていないがIP接続サービスを利用できる路側無線装置100が設置される、といった具合である。
図16に、本実施形態の情報提供処理を示す。ここでは、カメラ400による写真の撮影が既に行われたことを前提とし、車載器200が、写真の撮影が行われたことが既に通知され、撮影された画像データの保存先を示すリンク情報を受信した後に、他の路側無線装置100であってIP接続サービスを利用可能な路側無線装置100の通信エリア内にエリアインしたものとして説明する。
まず、車載器200の制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったか否かを判別する。車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったと判別した場合、路側無線装置100と車載器200は、DSRC接続処理を行う(ステップS1601)。このDSRC接続処理において、車載器200の制御部207は、車載器200を識別する車載器IDを路側無線装置100に送信する。路側無線装置100の制御部104は、車載器IDを受信し、RAM106に記憶する。
車載器200の制御部207は、クライアント情報通知コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1602)。路側無線装置100の制御部104は、車載器200からクライアント情報通知コマンドを受信する(ステップS1603)。
制御部207は、エリアインした路側無線装置100を用いてIP接続サービスを利用できるか否かを判別する(ステップS1604)。制御部207は、DSRC接続処理において、エリアインした路側無線装置100とPPP(Point to Point Protocol)接続を確立できた場合には、DSRCを介したIP接続サービスを利用出来ると判断出来る。また、PPP接続を確立できない場合には、DSRCを介したIP接続サービスを利用出来ないと判断出来る。
IP接続サービスを利用できない場合(ステップS1604;NO)、制御部207は情報提供処理を終了する。一方、IP接続サービスを利用できる場合(ステップS1604;YES)、制御部207は、IP接続サービスを利用して画像データを取得しモニタ装置に表示するか否かを判別する(ステップS1605)。具体的には、制御部207は、カメラ400によって撮影された画像データ(写真)をモニタ装置に表示するか否かをユーザに問い合わせる画面をモニタ装置に表示し、写真をモニタ装置に表示することを指示する入力、もしくは、写真をモニタ装置に表示しないことを指示する入力をユーザから受け付けて、判別する。
画像データを表示しないと判別した場合(ステップS1605;NO)、制御部207は情報提供処理を終了する。一方、画像データを表示すると判別した場合(ステップS1605;YES)、制御部207は、DSRCモジュール201cを制御して、リンク情報に基づいてリンク先に路側無線装置100を介してアクセスし、画像データの送信を配信サーバ300に要求する(ステップS1606)。図16には、説明を簡略化するために、画像データの送信要求が車載器200から配信サーバ300へ直接送られるかのように書かれているが、より正確には、車載器200の制御部207は、画像データの送信要求をDSRCにより路側無線装置100へ送信し、路側無線装置100の制御部104は、この送信要求を配信サーバ300へ転送する。
配信サーバ300の制御部306は、車載器200からの要求に応じて、路側無線装置100を介して画像データを車載器200に送信する(ステップS1607)。車載器200の制御部207は、DSRCモジュール201cを用いて画像データを受信する(ステップS1608)。
そして、制御部207は受信した画像データを再生し、モニタ装置に表示する(ステップS1609)。
なお、車載器200の制御部207が、画像データの送信の要求と共に車載器IDを送信し、配信サーバ300の制御部306が、受信した車載器IDと記憶部305に画像データに対応付けて記憶した車載器IDとを比較し、両者が一致した場合にのみ、画像データを車載器200に送信するようにしてもよい。
本実施形態によれば、ITSは、カメラ400による撮影画像をユーザに提供することができる。また、リンク情報は記憶部206に記憶されるので、ユーザは、DSRCを介したIP接続サービスを使用できる環境であれば、いつでも画像データを閲覧することができる。なお、リンク情報が示す画像データの保存先は、配信サーバ300の記憶部305でなくてもよく、図示しない他のサーバ等であってもよい。
配信サーバ300は、保存されている画像データの品質に応じて、閲覧のために課金してもよい。例えば、カメラ400が高画質の画像データと低画質の画像データの2種類を撮影し、配信サーバ300が高画質と低画質の2種類の画像データを記憶部305に記憶する。そして、低画質の画像データへの閲覧要求(送信要求)が車載器200から来た場合には無料で配信し、高画質の画像データへの閲覧要求が車載器200から来た場合には有料で配信する。課金方法には、予め登録したクレジットカードによる決済、ICカードモジュール201bを用いたICカードによる決済などがあり、任意である。
(実施形態6)
次に、本発明の第6の実施形態について、図17を用いて説明する。一般に普及しつつある車載器には、上述のDSRCを介したIP接続サービスを利用するための機能を有しているものと有していないものとがある。DSRCを介したIP接続サービスを利用するための機能を有していない車載器200が、更に無線通信モジュール201dも有していない場合には、車載器200はインターネットに接続することが出来ない、即ち、配信サーバ300にアクセスすることが出来ない。例えカメラ400による撮影を許可していたとしても、撮影された画像データをインターネット経由で取得することができない。あるいは、DSRCを介したIP接続サービスを利用するための機能を有していても、何らかのトラブルや電波受信状況などによっては、DSRCを介したIP接続サービスを利用できない状態になることがある。そこで、本実施形態では、車載器200がDSRCのプッシュ配信コマンドにより画像データを取得できるようにしている。
図17に、本実施形態の情報提供処理を示す。ここでは、カメラ400による写真の撮影が既に行われたことを前提とし、車載器200が、写真の撮影が行われたことが既に通知された後に、任意の路側無線装置100の通信エリア内にエリアインしているものとして説明する。
まず、車載器200の制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったか否かを判別する。車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったと判別した場合、路側無線装置100と車載器200は、DSRC接続処理を行う(ステップS1701)。このDSRC接続処理において、車載器200の制御部207は、車載器200を識別する車載器IDを路側無線装置100に送信する。路側無線装置100の制御部104は、車載器IDを受信し、RAM106に記憶する。
車載器200の制御部207は、クライアント情報通知コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1702)。路側無線装置100の制御部104は、車載器200からクライアント情報通知コマンドを受信する(ステップS1703)。
車載器200の制御部207は、自身の車載器IDと対応付けられている画像データをモニタ装置に表示するか否かを判別する(ステップS1704)。
画像データを表示しないと判別した場合(ステップS1704;NO)、制御部207は情報提供処理を終了する。一方、画像データを表示すると判別した場合(ステップS1704;YES)、制御部207は、車載器200自身がDSRCを介したIP接続サービスを利用できるか否かを判別する(ステップS1704)。例えば、制御部207は、DSRCを介したIP接続サービスを利用するための機能を有していればIP接続サービスを利用できると判別し、有していなければIP接続サービスを利用できないと判別する。
あるいは、制御部207は、DSRCを介したIP接続サービスを利用するための機能を備えていて、且つ、エリアインした路側無線装置100を用いてDSRCを介したIP接続サービスを利用可能であれば、インターネット接続を利用できると判別し、DSRCを介したIP接続サービスを利用するための機能を備えていても、エリアインした路側無線装置100を用いてDSRCを介したIP接続サービスが利用不可能であれば、IP接続を利用出来ないと判別してもよい。
IP接続サービスを利用できると判別した場合(ステップS1705;YES)、制御部207は、IP接続サービスによる情報提供処理を実行する(ステップS1706)。具体的には、ITSは、図16のステップS1606〜S1609と同様の処理を行う。
一方、IP接続サービスを利用できないと判別した場合(ステップS1705;NO)、制御部207は、DSRCによる画像データの送信を配信サーバ300に要求する(ステップS1707)。図17には、説明を簡略化するために、画像データの送信要求が車載器200から配信サーバ300へ直接送られるかのように書かれているが、より正確には、車載器200の制御部207は、画像データの送信要求をDSRCにより路側無線装置100へ送信し、路側無線装置100の制御部104は、この送信要求を配信サーバ300へ転送する。この送信要求を表すデータには、少なくとも車載器IDが含まれる。
配信サーバ300の制御部306は、画像データの送信要求を受信すると、車載器IDを検索キーにして記憶部305に記憶されている画像データを検索する。すなわち、制御部306は、車載器IDと対応付けられた画像データを検索して抽出する(ステップS1708)。抽出される画像データは複数の可能性もある。
制御部306は、抽出した画像データを、受信した車載器IDを有する車載器200がエリアインしている路側無線装置100に送信する(ステップS1709)。路側無線装置100の制御部104は、画像データを受信する(ステップS1710)。
路側無線装置100の制御部104は、画像データをプッシュボディに格納したプッシュ配信コマンドを車載器200に送信する(ステップS1711)。車載器200の制御部207は、画像データをプッシュボディに格納したプッシュ配信コマンドを路側無線装置100から受信する(ステップS1712)。制御部207は、取得した画像データを記憶部206に記憶する。
抽出された画像データが複数の場合には、1つのプッシュ配信コマンドの中にすべての画像データが格納される。あるいは、プッシュボディの長さに制限を設ける場合には、複数のプッシュ配信コマンドに分割して画像データが送信される。
そして、車載器200の制御部207は、取得した画像データをモニタ装置に表示する(ステップS1713)。
本実施形態によれば、ITSは、車載器200がDSRCを介したIP接続サービスを利用できない場合であっても、カメラ400による撮影画像をユーザに提供することができる。車載器200は、カメラ400によって撮影された画像データを、DSRCを介したIP接続サービスを用いる代わりに、DSRCのプッシュ配信コマンドを用いて、取得し表示することができる。
(実施形態7)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。車載器200は、無線LANを用いて画像データを取得することが可能であるが、無線LANを利用するためのネットワーク設定をユーザが逐一行うことはとても煩雑である。例えば、X施設に設置されたアクセスポイント(無線LANの基地局)を使って無線LANを利用できるようにした後、車載器200を搭載した車両500を移動し、Y施設に設置されたアクセスポイントを使って無線LANを利用したい場合には、Y施設のアクセスポイントを使うためのネットワーク設定をやり直せねばならない。そこで、本実施形態では、無線LANを利用するための車載器200の設定を自動化できるようにしている。
車載器200の制御部207は、路側無線装置100から確認応答ありプッシュ配信コマンドを受信すると、その応答(ACK)として、路側無線装置100へ確認応答ありプッシュ配信応答コマンドを送信する。
図18に、確認応答ありプッシュ配信応答コマンドを構成するパケットのデータ構造の例を示す。ACKの内容には、車載器200のアップリンク機能が有効に設定されているか無効に設定されているかを示す情報が格納される。この確認応答ありプッシュ配信応答コマンドを受信した路側無線装置100の制御部104は、ACKの内容から、車載器200がアップリンク機能を有効にしているか無効にしているかを判別することができる。
なお、アップリンク機能を有効にしているか無効にしているかの判別は、図13のステップS1308〜S1311のようにメモリ読み出し要求コマンドとメモリ読み出し応答コマンドを用いてもよい。
路側無線装置100の制御部104は、車載器200のアップリンク機能が有効に設定されていると判別すると、路側無線装置100が設置された場所近辺で利用可能な無線LANに接続するためのSSID、認証方式、暗号化方式、ログインID、パスワード、アクセスポイントの設置位置、通信エリアの中心座標の緯度経度と直径を示す通信エリア情報、アクセス可能時間、一日あたりの最大接続可能数、所定のURI等の各種情報(以下、総称して「無線LAN接続情報」という。)をプッシュボディに格納したプッシュ配信コマンドを車載器200に送信する。
車載器200の制御部207は、無線LAN接続情報を含むプッシュ配信コマンドを受信すると、無線LAN接続情報を記憶部206に記憶する。制御部207は、GPSモジュール201aを制御して得られた現在位置と、無線LAN接続情報に含まれる通信エリア情報とに基づいて、車載器200の現在位置が無線LANの通信エリア内か否かを判別し、通信エリア内の場合には、無線LANに接続するためのネットワーク設定を無線LAN接続情報に基づいて行うことができる。
制御部207は、無線LAN接続情報をモニタ装置に表示してユーザに通知してもよい。
制御部207は、通信エリアの中心座標の緯度経度と直径に基づいて、カーナビゲーションに用いる地図上に通信エリアを表示して、ユーザに通知してもよい。また、制御部207は、カーナビゲーションに用いる地図上におけるアクセスポイントの位置に所定のアイコン画像を配置した地図を表示してもよい。
制御部207は、通信エリアの中心座標の緯度経度と直径に基づいて、無線LANが使用できる範囲を特定し、特定した範囲内の任意の地点をカーナビゲーションにおける目的地や経由地に設定し、経路を案内してもよい。設定する目的地又は経由地は、無線LANを使用でき、且つ、車両500が現在走行している道路を通る最短コース上の地点であることが望ましい。
なお、無線LANのアクセスポイントを構成する装置が、車載器200だけでなく、路側無線装置100と配信サーバ300とカメラ400と相互に通信可能になっていてもよい。
次に、本実施形態の情報提供処理について、図19を用いて説明する。ここでは、カメラ400による写真の撮影が既に行われたものとする。
まず、車載器200の制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったか否かを判別する。車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったと判別した場合、路側無線装置100と車載器200は、DSRC接続処理を行う(ステップS1901)。このDSRC接続処理において、車載器200の制御部207は、車載器200を識別する車載器IDを路側無線装置100に送信する。路側無線装置100の制御部104は、車載器IDを受信し、RAM106に記憶する。
車載器200の制御部207は、クライアント情報通知コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1902)。路側無線装置100の制御部104は、車載器200からクライアント情報通知コマンドを受信する(ステップS1903)。
路側無線装置100の制御部104は、車載器200のアップリンク機能が有効に設定されているか無効に設定されているかの問い合わせを含むプッシュ配信コマンドを車載器200へ送信する(ステップS1904)。車載器200の制御部207は、この問い合わせを含むプッシュ配信コマンドを受信する(ステップS1905)。
車載器200の制御部207は、アップリンク機能が有効に設定されているか無効に設定されているかを判別し、判別結果の通知を路側無線装置100へ送信する(ステップS1906)。路側無線装置100の制御部104は、判別結果の通知を受信する(ステップS1907)。
路側無線装置100の制御部104は、この判別結果の通知に基づいて、アップリンク機能が有効か無効かを判別する(ステップS1908)。
アップリンク機能が有効ではないと判別した場合(ステップS1908;NO)、ITSは情報提供処理を終了する。一方、アップリンク機能が有効であると判別した場合(ステップS1908;YES)、路側無線装置100の制御部104は、上述の無線LAN接続情報がプッシュボディに格納されたプッシュ配信コマンドを車載器200へ送信する(ステップS1909)。車載器200の制御部207は、無線LAN接続情報がプッシュボディに格納されたプッシュ配信コマンドを路側無線装置100から受信する(ステップS1910)。
車載器200の制御部207は、無線LANの通信エリア内か否かを判別する(ステップS1911)。具体的には、制御部207は、無線LAN接続情報に指定されたSSIDをもつ通信電波の強度が所定値以上であれば通信エリア内であると判別し、所定値未満であれば通信エリア外であると判別する。
無線LANの通信エリア外であると判別した場合(ステップS1911;NO)、制御部207は、車載器200が通信エリア内に入るまで待機する。なお、制御部207は、ステップS1910でプッシュ配信コマンドを受信してから所定時間以内に無線LANの通信エリア内に入らなかった場合には、タイムアウトとみなし、情報提供処理を終了してもよい。
一方、無線LANの通信エリア内であると判別した場合(ステップS1911;YES)、制御部207は、取得した無線LAN接続情報を用いて、無線LAN接続処理を行う(ステップS1912)。具体的には、車載器200の制御部207は、無線LAN接続情報に基づいて、SSID、認証方式、暗号化方式、パスワード等を設定し、アクセス許可を無線LANアクセスポイントに要求する。無線LANアクセスポイントは、SSID、認証方式、暗号化方式、パスワード等が予め設定されたものと一致する場合、車載器200の無線LANサービスへのアクセスを許可し、IPアドレスを付与する。これ以降、車載器200による無線LANサービスの利用が可能になる。
そして、車載器200の制御部207は、画像表示処理を行う(ステップS1913)。画像表示処理は、既に説明した図11に示す処理と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、ユーザに無線LANサービスを利用するための設定をさせることなく、カメラ400による撮影画像をユーザに提供することができる。ITSは、無線LANサービスのための設定を自動化することができ、ユーザは、煩わしい設定を行わなくても無線LANサービスを利用して情報の提供を受けることができる。
(実施形態8)
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。カメラ400によって撮影された画像データを表示する画像表示処理は、車載器200によって行われる代わりに、車載器200と通信可能な他の外部機器によって行われてもよい。外部機器とは、例えば、携帯電話機、インターネット等の通信ネットワークに接続可能なパーソナルコンピュータや携帯タブレット端末などである。
車載器200の制御部207は、上述の実施形態7のステップS1910において無線LAN接続情報を路側無線装置100から受信すると、ステップS1911以降の処理に進む代わりに、無線LAN接続情報を予め登録された外部機器へ転送する。例えば、車載器200と外部機器は、互いに無線通信によってデータを送受信することができ、車載器200は、無線LAN接続情報を受信すると、無線LAN接続情報を外部機器に送信する。なお、無線通信の代わりに、LANやUSB(Universal Serial Bus)などのケーブルを用いて接続された有線通信であってもよい。また、車載器200と外部機器は、Peer to Peerで直接繋がれていてもよいし、インターネット上のサーバ等を介して接続されていてもよい。
外部機器は、実施形態7の車載器200と同様に無線LAN接続情報を用いてネットワーク設定を自動で行ってもよいし、無線LAN接続情報を表示してユーザに設定方法を案内するようにしてもよい。
また、外部機器がGPS機能を搭載している場合には、外部機器は、無線LAN接続情報とGPSによる測位結果とに基づいて、現在位置が通信エリア内か否かを判別し、通信エリア内であると判別した場合に、無線LAN接続処理を実行してもよい。
本実施形態によれば、ユーザは、車載器200の代わりに任意の外部機器を使ってカメラ400による撮影画像を閲覧することができる。
(実施形態9)
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。実施形態7,8では、車載器200のアップリンク機能が有効に設定されている場合にのみ、無線LAN接続情報が車載器200へ送られるが、車載器200のアップリンク機能が有効に設定されていなくても、無線LAN接続情報が車載器200へ送られてもよい。
すなわち、路側無線装置100の制御部104は、車載器200のアップリンク機能が有効に設定されている場合には、第1の設定値がセットされた第1の無線LAN接続情報を車載器200へ送信し、車載器200のアップリンク機能が有効に設定されていない場合には、第2の設定値がセットされた第2の無線LAN接続情報を車載器200へ送信する。
具体的には、第1の設定値によるサービスの品質は、第2の設定値によるサービスの品質よりも優れているように差別化を図る。制御部104は、アップリンク機能が有効であれば、アクセスポイントへの連続接続可能時間を第1の所定値(例えば“60分”)とし、アップリンク機能が無効であれば、アクセスポイントへの連続接続可能時間を第2の所定値(例えば“30分”)とする。
あるいは、制御部104は、アップリンク機能が有効であれば、画像データの画質を第1の画質(例えば“32ビットカラー”)とし、アップリンク機能が無効であれば、画像データの画質を第2の画質(例えば“8ビットカラー”)とする。
また、制御部104は、第1の設定値が対応付けられた第1のログインID及び第1のパスワードと、第2の設定値が対応付けられた第2のログインID及び第2のパスワードを予め定義しておき、アップリンク機能が有効であれば、第1のログインID及び第1のパスワードを車載器200に通知し、アップリンク機能が有効でなければ、第2のログインID及び第2のパスワードを車載器200に通知するようにしてもよい。
なお、第1の設定値と第2の設定値の具体的な内容は、本発明によって限定されず、任意である。
また、路側無線装置100の制御部104は、車載器200のアップリンク機能が有効に設定されている場合には、無線LAN接続情報を含むプッシュ配信コマンドを車載器200へ送信し、車載器200のアップリンク機能が有効に設定されていない場合には、アップリンク機能を有効に設定するようにユーザに促すコンテンツを含むプッシュ配信コマンドを車載器200へ送信してもよい。コンテンツは、任意の画像データ、音声データ、テキストデータ等から構成されてよい。
上記実施形態7〜9において、路側無線装置100の制御部104は、DSRC接続処理の後に受信するプッシュ応答コマンドに含まれる、アップリンク機能の有効・無効の問い合わせに対する応答内容に基づいて、車載器200のアップリンク機能の有効・無効を判別している。しかし、制御部104は、アップリンク機能の有効・無効の問い合わせに対する応答内容の代わりに、もしくは、アップリンク機能の有効・無効の問い合わせに対する応答内容に加えて、車載器200によってデータがアップリンクされた回数、データがアップリンクされた頻度、アップリンク機能を有効に設定してからの経過時間なども考慮に入れて、車載器200のアップリンク機能の有効・無効を判別してもよい。車載器200の制御部207は、データをアップリンクした回数、データをアップリンクした頻度、アップリンク機能を有効に設定してからの経過時間などを記憶部206に記憶しておき、随時更新し、記憶部206に記憶されたこれらのデータをプッシュ応答コマンドに格納して路側無線装置100へ送信すればよい。
本実施形態によれば、カメラ400による撮影画像をユーザに提供することができるだけでなく、ユーザにアップリンク機能を使うように誘導することができる。
(実施形態10)
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。本実施形態の路側無線装置100は、車載器200が無線LANに接続する機能を有しているか否かを判別し、車載器200が無線LANに接続する機能を有しており、且つ、アップリンク機能を有効に設定している場合に、無線LAN接続情報を含むプッシュ配信コマンドを車載器200へ送信する。
図20に、本実施形態におけるクライアント情報通知コマンドを構成するパケットのデータ構造の例を示す。補足情報の長さは、後続の補足情報のバイト数を表す。補足情報には、車載器200が使用することができる無線LANの通信方式、認証方式、暗号化方式、MAC(Media Access Control)アドレスなどが含まれる。車載器200の制御部207は、DSRC接続処理の後に路側無線装置100へ送るクライアント情報通知コマンドの中に、使用可能な無線LANに関する情報やハードウェア情報などを含む補足情報を格納して、路側無線装置100へ送信する。
路側無線装置100の制御部104は、このクライアント情報通知コマンドを解析して、車載器200が使用可能な無線LANの規格などを判別することができる。制御部104は、アクセスポイントが使用する無線LANの仕様と、車載器200が使用可能な無線LANの規格と、を比較し、車載器200がこのアクセスポイントに接続可能な機能を有している場合に、無線LAN接続情報を車載器200へ送信する。
なお、制御部104は、車載器200がこのアクセスポイントに接続可能な機能を有しており、且つ、アップリンク機能が有効に設定されている場合に、無線LAN接続情報を車載器200へ送信するようにしてもよい。
制御部104は、アクセスポイントが、複数の通信方式、複数の認証方式、あるいは、複数の暗号化方式を使用可能な場合においては、必要最小限の無線LAN接続情報を車載器200へ送信するようにしてもよい。
例えば、アクセスポイントが第1の暗号化方式と第2の暗号化方式を使用することができ、車載器200が第1の暗号化方式のみ使用することができる場合、路側無線装置100の制御部104は、第1の暗号化方式と第2の暗号化方式のうち、第1の暗号化方式を用いた無線LAN接続情報のみを、車載器200へ送信する。これにより、データ送受信量を減らすことができ、通信の無駄を省くことができる。
車載器200にユーザが使用する携帯電話機等の外部機器が接続されており、ユーザがこの外部機器を用いて画像データを再生したい場合、車載器200の制御部207は、この外部機器が使用可能な無線LANに関する情報やハードウェア情報を予め取得して記憶部206に記憶しておき、予め記憶した外部機器が使用可能な無線LANに関する情報やハードウェア情報を含む補足情報を格納したクライアント情報通知コマンドを路側無線装置100に送信してもよい。
補足情報には、使用可能な無線LANに関する情報やハードウェア情報のほか、ユーザによって選択されている言語の種別、測地系、表示装置の解像度などの情報が含まれていてもよい。
本実施形態によれば、より効率よくユーザに情報を提供することができ、また、ユーザにアップリンク機能を使うように誘導することができる。
(実施形態11)
次に、本発明の第11の実施形態について、図21を用いて説明する。本実施形態では、補足情報に車載器200もしくは外部機器のMACアドレスが含まれており、この補足情報は、配信サーバ300と、CPUを備えた無線LANアクセスポイントとで共有される。そして、ITSは補足情報を用いて車載器200による接続のフィルタリングを行う。なお、ここでは、カメラ400による写真の撮影が既に行われており、画像データはインターネット上の画像サーバに保存されているものとする。
まず、車載器200の制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったか否かを判別する。車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったと判別した場合、路側無線装置100と車載器200は、DSRC接続処理を行う(ステップS2101)。
車載器200の制御部207は、クライアント情報通知コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS2102)。路側無線装置100の制御部104は、車載器200からクライアント情報通知コマンドを受信する(ステップS2103)。このクライアント情報通知コマンドには、上述の補足情報が含まれる。
路側無線装置100の制御部104は、車載器200のアップリンク機能が有効に設定されているか無効に設定されているかの問い合わせを含むプッシュ配信コマンドを車載器200へ送信する(ステップS2104)。車載器200の制御部207は、この問い合わせを含むプッシュ配信コマンドを受信する(ステップS2105)。
車載器200の制御部207は、アップリンク機能が有効に設定されているか無効に設定されているかを判別し、判別結果の通知を路側無線装置100へ送信する(ステップS2106)。路側無線装置100の制御部104は、判別結果の通知を受信する(ステップS2107)。
路側無線装置100の制御部104は、取得した補足情報を配信サーバ300へ送信する(ステップS2108)。配信サーバ300の制御部306は、補足情報を受信し(ステップS2109)、受信した補足情報を記憶部305に記憶する(ステップS2110)。
配信サーバ300の制御部306は、受信した補足情報のうちの少なくともMACアドレスを、無線LANアクセスポイントに送信する(ステップS2111)。無線LANアクセスポイントは、補足情報のうちの少なくともMACアドレスを受信する(ステップS2112)。
無線LANアクセスポイントのCPUは、無線LANアクセスポイント自身へのアクセス要求を許可するか拒否するかを定義するフィルタリングの設定を更新する(ステップS2113)。フィルタリングの設定の仕方には、アクセスを許可する機器のMACアドレスのリスト(ホワイトリスト)を作成する手法と、アクセスを拒否する機器のMACアドレスのリスト(ブラックリスト)を作成する手法とがあるが、本実施形態では、ホワイトリストを作成し更新していくものとする。ホワイトリストには、ステップS2101〜S2112の処理を正常に終了した、信頼できる車載器200のMACアドレスが記載される。
一方で、ステップS2106においてプッシュ応答コマンドを路側無線装置100に送信した車載器200の制御部207は、カメラ400によって撮影された画像データを取得してモニタ装置に表示するか否かを判別する(ステップS2114)。具体的には、制御部207は、カメラ400によって撮影された画像データをモニタ装置に表示するか否かをユーザに問い合わせる画面をモニタ装置に表示し、画像データをモニタ装置に表示することを指示する入力、もしくは、画像データをモニタ装置に表示しないことを指示する入力をユーザから受け付けて、判別する。
画像データを表示しないと判別した場合(ステップS2114;NO)、制御部207は、ステップS2114の処理を繰り返して待機する。画像データを表示すると判別した場合(ステップS2114;YES)、制御部207は、無線LANアクセスポイントに無線LANによる接続を要求し、画像データが保存されている画像サーバに、自身の車載器IDと対応付けられている画像データの送信を要求する(ステップS2115)。
無線LANアクセスポイントのCPUは、接続の要求があった車載器200のMACアドレスが、ホワイトリストに載っているMACアドレスの中に含まれるか否かを判別することにより、車載器200による接続を許可するか否かを判別する(ステップS2116)。
接続を許可しない場合(ステップS2116;NO)、情報提供処理は終了される。無線LANアクセスポイントのCPUは、接続を許可しない旨を車載器200へ通知し、車載器200の制御部207は、接続が許可されなかった旨をユーザに通知することが望ましい。
接続を許可する場合(ステップS2116;YES)、無線LANアクセスポイントのCPUは車載器200による画像サーバへのアクセスを許可する。画像サーバは、送信の要求があった画像データを車載器200へ送信する(ステップS2117)。車載器200の制御部207は、画像データを受信し(ステップS2118)、画像データをモニタ装置に表示する(ステップS2119)。ユーザは、カメラ400によって撮影されインターネット上の画像サーバに保存されている画像データを、任意のタイミングで閲覧することができる。
本実施形態によれば、カメラ400による撮影画像をユーザに提供することができ、無線LANアクセスポイントによるアクセスのフィルタリングを効率よく行うことができる。例えば、無線LANアクセスポイントには、ITSとは全く関係ない端末からのアクセス要求が来る可能性がある。しかし、本実施形態のように、DSRC接続処理が正常に行われた信頼できる機器(車載器200)からのアクセスのみ許可するように構成すれば、ITSとは無関係の端末によるアクセスの“ただ乗り”を防止でき、また、不正な第三者によるアクセスを未然に防ぐことができるようになる。
(実施形態12)
次に、アップリンク処理の詳細について、図22を用いて説明する。車載器200の記憶部206には、路側無線装置100あるいは配信サーバ300からの要求に応じて送信するデータ(以下、「アップリンク対象データ」という。)が格納される所定のメモリ領域が予め定義されている。
アップリンク対象データは、具体的には、車載器200を搭載した車両500の位置(緯度経度)・時刻・速度を対応付けた走行履歴や、位置・時刻・進行方向・速度・加速度を表す挙動履歴などである。
まず、車載器200の制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったか否かを判別する。車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に入ったと判別した場合、路側無線装置100と車載器200は、DSRC接続処理を行う(ステップS2201)。
路側無線装置100の制御部104は、アップリンク対象データが格納されているメモリ領域に対するメモリ呼び出し要求コマンドを車載器200に送信する(ステップS2202)。車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを路側無線装置100から受信する(ステップS2203)。
車載器200の制御部207は、メモリ呼び出し要求コマンドを受信すると、アップリンク対象データを読み出し(ステップS2204)、読み出したアップリンク対象データを含むメモリ呼び出し応答コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS2205)。路側無線装置100の制御部104は、メモリ呼び出し応答コマンドを車載器200から受信する(ステップS2206)。受信したメモリ呼び出し応答コマンドには、車載器200から読み出されたアップリンク対象データが含まれる。
路側無線装置100の制御部104は、車載器IDと共に、取得したアップリンク対象データを配信サーバ300(もしくはITSに設置される専用のサーバ)に送信する(ステップS2207)。配信サーバ300の制御部306は、車載器IDとアップリンク対象データを受信し(ステップS2208)、車載器IDと対応付けてアップリンク対象データを記憶部305に保存する(ステップS2209)。
さらに、路側無線装置100の制御部104は、アップリンク対象データが格納されるメモリ領域に対するメモリ書き込み要求コマンドを車載器200に送信する(ステップS2210)。このメモリ書き込み要求コマンドは、アップリンク対象データが格納されるメモリ領域を初期化するために送信されるコマンドである。
車載器200の制御部207は、メモリ書き込み要求コマンドを受信し(ステップS2211)、アップリンク対象データを削除し(ステップS2212)、メモリ書き込み応答コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS2213)。路側無線装置100の制御部104は、メモリ書き込み応答コマンドを車載器200から受信し(ステップS2214)、アップリンク処理を終了する。
このように収集されたアップリンク対象データは、配信サーバ300(もしくはITSに設置される専用のサーバ)に蓄積され、一般には、道路の渋滞状況の把握や予測、道路の安全性の向上、道路周辺地域の環境改善等のために役立てられる。
(実施形態13)
次に、本発明の第13の実施形態について説明する。本実施形態では、無線LANによる接続が許可されると、まず所定のトップページを車載器200に表示させ、その後に、カメラ400によって撮影された画像データを表示する。
例えば、図19のステップS1909において、無線LAN接続情報には、車載器200が無線LANの通信エリア内に入ったときに最初にアクセスして表示すべきインターネット上のページ(トップページ)を指すURIが含まれる。
車載器200の制御部207は、カーナビゲーション用の地図データと、GPSによる測位結果と、無線LAN接続情報が示すアクセスポイントの位置と通信エリア半径とに基づいて、現在の自車位置が無線LANの通信エリア近辺か否かを判別する。
制御部207は、測位された現在位置が、無線LAN接続情報が示すアクセスポイントの位置を中心とし通信エリア半径をもつ円内に含まれると判別すると、無線LAN接続情報が示すSSIDを有する通信電波の強度を計測し、強度が所定値以上か否かを判別する。そして、制御部207は、通信電波の強度が所定値以上の場合に、無線LAN接続処理を行い、指定されたトップページへアクセスし、トップページを表示する。
トップページには、例えば、地域に密着した情報や、アップリンク機能を有効に設定することを促す案内などが含まれる。トップページのURIを無線LANアクセスポイントごとに異ならせたり、トップページのURIを路側無線装置100ごとに異ならせたりすることにより、より多彩で、地域ごとに相応しい情報を、ユーザに提供できるようになる。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。また、上記各実施形態を自由に組み合わせることができる。
コンピュータを車載器200の全部又は一部として動作させるためのコンピュータプログラムを、メモリカード、CD−ROM、DVD−ROM、MO(Magneto Optical Disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、車載器200として動作させ、あるいは、車載器200が行う工程を実行させてもよい。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
以上説明したように、上記各実施形態によれば、ユーザの要望に応じて写真を撮影し、撮影画像をユーザに提供するために好適な車載器、情報提供システム、車載器の制御方法、及び、プログラムを提供することができる。
100 路側無線装置
101 無線通信部
102 通信制御部
103 記憶部
104 制御部
105 ROM
106 RAM
107 システムバス
200 車載器
201 通信部
201a GPSモジュール
201b ICカードモジュール
201c DSRCモジュール
201d 無線通信モジュール
202 音声処理部
203 出力部
204 操作部
205 I/O部
206 記憶部
207 制御部
208 ROM
209 RAM
210 システムバス
225 センサ群
300 配信サーバ
301 入力部
302 出力部
303、304 通信制御部
305 記憶部
306 制御部
307 ROM
308 RAM
309 システムバス
400 カメラ
500 車両

Claims (18)

  1. 画像を表示してユーザに情報を提供する車載器であって、
    道路に設置される路側無線装置との間で第1の通信規格により通信する第1の無線通信部と、
    配信サーバとの間で第2の通信規格により通信する第2の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部により、前記道路に設置されたカメラによって前記車両を撮影するか否かを指定する指定情報と、前記車載器を識別する車載器IDと、を前記路側無線装置に送信する送信部と、
    前記第2の無線通信部により、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて記憶されている画像データの、保存先を示すリンク情報の送信を、前記配信サーバに要求する要求部と、
    前記リンク情報を前記配信サーバから取得し、前記ユーザからの指示に応じて前記リンク情報に基づいて前記画像データを前記配信サーバから取得する取得部と、
    前記取得した画像データを表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする車載器。
  2. 前記指定情報を予め記憶するメモリ領域を有する記憶部を更に備え、
    前記送信部は、前記配信サーバから前記メモリ領域を読み出す要求を受け付けた場合に、前記指定情報と前記車載器IDとを前記路側無線装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載器。
  3. 前記要求部は、前記第1の無線通信部により、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて記憶されている画像データの送信を、前記路側無線装置を介して、前記配信サーバに要求し、
    前記取得部は、前記リンク情報を取得する代わりに、前記画像データを取得し、
    前記表示部は、前記取得した画像データを表示する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載器。
  4. 前記要求部は、前記リンク情報の送信を要求する代わりに、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて記憶されている前記画像データの送信を要求し、
    前記取得部は、前記リンク情報を取得する代わりに、前記画像データを取得し、
    前記表示部は、前記取得した画像データを表示する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載器。
  5. 前記第2の無線通信部により通信が可能か否かを判別する判別部を更に備え、
    前記要求部は、
    (a)前記第2の無線通信部により通信が可能であると判別された場合、前記第1の無線通信部により、前記第2の通信規格による前記リンク情報の送信を前記配信サーバに要求し、
    (b)前記第2の無線通信部により通信が可能ではないと判別された場合、前記第1の無線通信部により、前記路側無線装置を介して、前記第1の通信規格による前記画像データの送信を前記配信サーバに要求する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載器。
  6. 前記取得部は、前記第2の無線通信部による通信に用いる接続情報を、前記第1の無線通信部により前記配信サーバから取得し、
    前記第2の無線通信部は、前記第1の無線通信部により取得した接続情報に基づいて、前記第2の無線通信部により通信するための設定を行う、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の車載器。
  7. 前記第2の無線通信部により通信が可能か否かを判別する判別部を更に備え、
    前記第2の無線通信部は、前記第2の無線通信部により通信が可能になったと前記判別部により判別された場合に、前記第2の無線通信部により通信するための設定を行う、
    ことを特徴とする請求項6に記載の車載器。
  8. 前記第2の無線通信部は、前記第2の通信規格による通信に用いる基地局を介して、前記配信サーバとの間で通信し、
    前記接続情報には、前記基地局を識別する識別情報と、前記基地局において用いられる認証方式を指定する情報と、前記基地局において用いられる暗号化キーと、が含まれる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の車載器。
  9. 地図データを予め記憶する記憶部を更に備え、
    前記接続情報には、前記基地局の位置を示す情報が更に含まれ、
    前記第2の無線通信部は、前記記憶されている地図データと、前記第2の通信規格による通信に用いる電波の強度に基づいて、前記第2の無線通信部により通信が可能か否かを判別する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の車載器。
  10. 車両に搭載される車載器と、前記車両が走行する道路に設置される路側無線装置と、前記車両を撮影するカメラと、配信サーバと、を有する情報提供システムであって、
    前記車載器は、
    前記路側無線装置との間で通信する第1の無線通信部と、
    前記配信サーバとの間で通信する第2の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部により、前記カメラによって前記車両を撮影するか否かを指定する指定情報と、前記車載器を識別する車載器IDと、を前記路側無線装置に送信する送信部と、
    前記第2の無線通信部により、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて前記配信サーバに記憶されている画像データの、保存先を示すリンク情報の送信を、前記配信サーバに要求する要求部と、
    前記リンク情報を前記配信サーバから取得し、ユーザからの指示に応じて前記リンク情報に基づいて前記画像データを取得する取得部と、
    前記取得した画像データを表示する表示部と、
    を備え、
    前記路側無線装置は、
    前記指定情報と前記車載器IDとを前記車載器から受信する受信部と、
    前記指定情報に基づいて、前記車両を前記カメラによって撮影するか否かを判別する判別部と、
    前記車両を前記カメラによって撮影すると判別されると、前記カメラに前記車両を撮影させる撮影部と、
    を備え、
    前記配信サーバは、
    前記カメラによって撮影された画像データを、前記車載器IDと対応付けて記憶する記憶部と、
    前記画像データの送信を前記車載器から要求されると、前記車載器IDと対応付けて前記記憶部に記憶している画像データの前記リンク情報を前記車載器に送信する送信部と、
    を備える、
    ことを特徴とする情報提供システム。
  11. 前記車載器は、前記車両の走行履歴及び/又は前記車両の挙動履歴を前記路側無線装置に送信するか否かを、前記ユーザからの指示に応じて設定する設定部を更に備え、
    前記車載器の前記送信部は、前記設定部による設定内容を前記路側無線装置に更に送信し、
    前記路側無線装置の前記受信部は、前記設定内容を前記車載器から更に受信し、
    前記路側無線装置の前記判別部は、前記指定情報と前記設定内容とに基づいて、前記車両を前記カメラによって撮影するか否かを判別する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報提供システム。
  12. 前記車載器は、前記画像データの送信先を示す送信先情報を前記ユーザからの指示に基づいて設定する設定部を更に備え、
    前記車載器の前記送信部は、前記送信先情報を前記路側無線装置に更に送信し、
    前記路側無線装置の前記受信部は、前記送信先情報を前記車載器から更に受信し、
    前記配信サーバの前記送信部は、前記リンク情報を前記車載器に送信する代わりに、前記リンク情報を前記送信先情報が示す送信先に送信する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報提供システム。
  13. 前記配信サーバの前記送信部は、前記リンク情報の代わりに、前記車載器IDと対応付けて前記記憶部に記憶している前記画像データを、前記車載器に送信する、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の情報提供システム。
  14. 前記車載器の前記第2の無線通信部は、前記第2の通信規格による通信に用いる基地局を介して、前記配信サーバとの間で通信し、
    前記車載器の前記送信部は、MAC(Media Access Control)アドレスを前記路側無線装置に更に送信し、
    前記路側無線装置は、前記MACアドレスを前記基地局に通知し、
    前記基地局は、前記通知されたMACアドレスを記憶し、前記基地局を経由する前記第2の通信規格による通信を許可するMACアドレスのリストを作成する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の情報提供システム。
  15. 前記車載器は、前記車両の走行履歴及び/又は前記車両の挙動履歴を前記路側無線装置に送信するか否かを示すフラグを記憶するフラグ記憶領域を有する記憶部を更に備え、
    前記路側無線装置は、前記フラグ記憶領域に設定された値を読み出すことを前記車載器に要求する要求部を更に備え、
    前記車載器の送信部は、前記フラグ記憶領域に設定された値を読み出すことを要求されると、前記フラグ記憶領域に設定された値を読み出して前記路側無線装置へ送信し、
    前記路側無線装置の受信部は、前記フラグ記憶領域に設定された値を受信する、
    ことを特徴とする請求項10から14のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  16. 前記路側無線装置の前記要求部は、前記路側無線装置の受信部が前記フラグ記憶領域に設定された値を受信すると、前記フラグ記憶領域を初期化することを前記車載器に要求し、
    前記車載器は、前記フラグ記憶領域を初期化することを要求されると、前記フラグ記憶領域を初期化する初期化部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項15に記載の情報提供システム。
  17. 画像を表示してユーザに情報を提供する車載器において実行される制御方法であって、
    道路に設置される路側無線装置との間で第1の通信規格により通信する第1の無線通信ステップと、
    配信サーバとの間で第2の通信規格により通信する第2の無線通信ステップと、
    前記第1の無線通信ステップにより、前記道路に設置されたカメラによって前記車両を撮影するか否かを指定する指定情報と、前記車載器を識別する車載器IDと、を前記路側無線装置に送信する送信ステップと、
    前記第1の無線通信ステップにより、あるいは、前記第2の無線通信ステップにより、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて記憶されている画像データの、保存先を示すリンク情報の送信を、前記配信サーバに要求する要求ステップと、
    前記リンク情報を前記配信サーバから取得し、前記ユーザからの指示に応じて前記リンク情報に基づいて前記画像データを前記配信サーバから取得する取得ステップと、
    前記取得した画像データを表示する表示ステップと、
    を備えることを特徴とする車載器の制御方法。
  18. 画像を表示してユーザに情報を提供するコンピュータを、
    道路に設置される路側無線装置との間で第1の通信規格により通信する第1の無線通信部、
    配信サーバとの間で第2の通信規格により通信する第2の無線通信部、
    前記第1の無線通信部により、前記道路に設置されたカメラによって前記車両を撮影するか否かを指定する指定情報と、前記車載器を識別する車載器IDと、を前記路側無線装置に送信する送信部、
    前記第1の無線通信部により、あるいは、前記第2の無線通信部により、前記カメラによって撮影され、且つ、前記車載器IDと対応付けられて記憶されている画像データの、保存先を示すリンク情報の送信を、前記配信サーバに要求する要求部、
    前記リンク情報を前記配信サーバから取得し、前記ユーザからの指示に応じて前記リンク情報に基づいて前記画像データを前記配信サーバから取得する取得部、
    前記取得した画像データを表示する表示部、
    として機能させるためのプログラム。
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