JP2014038426A - 画像処理装置 - Google Patents

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Yusuke Ota
雄介 太田
Takeshi Namie
健史 浪江
Takahiro Imai
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Abstract

【課題】撮影画像への反射光などの映り込みの影響を防止するとともに、被写体を複数の方向から撮影する時間や労力を要することがない画像処理装置を提供する。
【解決手段】筐体と、2以上の撮像手段と、2以上の撮像手段を筐体に取り付ける取付手段と、2以上の撮像手段により取得した2以上の撮影画像ごとの欠損状況を判定する欠損状況判定手段と、欠損状況判定手段により判定した欠損状況を補うとともに、2以上の撮影画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを有する画像処理装置であって、取付手段は、2以上の撮像手段の筐体に対する相対角度を保持しつつ、2以上の撮像手段の筐体に対する相対位置を変更する相対位置変更手段を有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、撮影画像への光や影の映り込みの影響を抑える画像処理装置に関する。
従来から、ポスターやホワイトボード等のように表面に光沢がある被写体をカメラで撮影した場合、蛍光灯の反射光や、建物の影などが撮影画像に映り込んでしまい、内容の判読が困難になってしまうことがある。それを回避するための技術としてポスターやホワイトボード等の被写体を複数の方向から撮影し、それら複数の撮影画像を合成することで映り込みを防止する技術が既に知られている。
特許文献1には、撮影画像への反射光などの映り込みの影響を防止する目的で、異なる方向から被写体を複数回撮影して画像を取得し、取得した撮影画像を合成する技術が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の技術においては、撮影画像への反射光などの映り込みの影響を防止するために、被写体を複数の方向から撮影すべく撮影者が移動しなければならず、時間や労力を要するという問題がある。
そこで、本発明は、撮影画像への反射光などの映り込みの影響を防止するとともに、被写体を複数の方向から撮影する時間や労力を要することがない画像処理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像処理装置は、筐体と、2以上の撮像手段と、2以上の撮像手段を筐体に取り付ける取付手段と、2以上の撮像手段により取得した2以上の撮影画像ごとの欠損状況を判定する欠損状況判定手段と、欠損状況判定手段により判定した欠損状況を補うとともに、2以上の撮影画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを有する画像処理装置であって、取付手段は、2以上の撮像手段の筐体に対する相対角度を保持しつつ、2以上の撮像手段の筐体に対する相対位置を変更する相対位置変更手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、一度の撮影で反射光の映り込みの影響を抑えた撮影画像を取得できるため、被写体を複数の方向から撮影する時間や労力を省くことができる。
本発明の実施形態の画像処理装置の構成例を示した模式図である。 本発明の実施形態の画像処理装置としてのデジタルステレオカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態の画像処理装置としてのデジタルステレオカメラの背面図である。 本発明の実施形態のデジタルステレオカメラの正面図および縦断面図である。 本発明の実施形態のデジタルステレオカメラの横断面図および撮像部の回転模式図である。 本発明の実施形態の画像処理装置における画像合成イメージを示す模式図である。 本発明の実施形態の画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態の画像処理装置の機能ブロック図を示す図である。 本発明の実施形態の画像処理装置における画像処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像処理装置における画像変換処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像処理装置における画像合成処理イメージを示す模式図である。 本発明の実施形態の画像処理装置における撮像部位置を変更するその他の機構を示す模式図である。 本発明の実施形態の画像処理装置の別の機能ブロック図を示す図である。 ステレオカメラで撮影した左右画像を合成したときに反射光の重なり領域を修復できない様子を示す模式図である。 ステレオカメラの撮像部筐体を撮像部の角度を変更せずに回転させた様子を示す模式図である。 ステレオカメラの撮像部筐体を撮像部の角度を変更せずに回転させた場合の撮像領域の様子を示す模式図である。
本発明の実施形態の画像処理装置について図面を用いて以下詳細に説明する。本実施形態においては、画像処理装置としてデジタルステレオカメラを用いるが、通常のデジタルステレオカメラと異なり、2つのカメラの筐体に対する相対的な位置関係を変更できるようにしたものである。
なぜなら、2つのカメラが水平に並んだ通常のステレオカメラを用いてホワイトボードを撮影した場合、ホワイトボード撮影画像にホワイトボードの横方向に水平な蛍光灯の映り込みがあると、画像処理においてその映り込みを完全に消すことができないからである。
例えば、図14に示すような状況においては、ホワイトボードの全ての領域を修復することができない。図14は、通常のステレオカメラを使用して撮影したホワイトボードの撮影画像に、ホワイトボードの横方向に水平であって、横長な蛍光灯の映り込みがあった場合に、撮影で得られた左右画像を合成した様子を示したものである。
ホワイトボードの上方中央に横長な蛍光灯の映り込みがあった場合に、通常のステレオカメラで撮影すると、左カメラ画像Eでは、蛍光灯の映り込みが撮影画像の右寄りに映し出され、一方で右カメラ画像Fでは、蛍光灯の映り込みが撮影画像の左寄りに映し出される。そして、これらの左右カメラ画像を合成した合成画像Gにおいて、左右画像で映し出されていた蛍光灯の映り込みが重なる領域が発生する。
この映り込みが重なる領域に対して輝度補正を行っても元の画像を修復することは不可能である。映り込みが重なっていなければ、左右画像で何れか正常な画素と映り込みが発生した異常画素とを相互に変換して合成すればよいが、映り込みが重なってしまった領域において対応する異常画素同士を相互に変換しても修復が不可能であることは明らかである。
ここで、図15に示すように、上記のような映り込みの重なる領域を発生させないために、ステレオカメラ800の筐体811に対して水平に配置された撮像部としての2つのカメラ813、814が取り付けられたカメラ部筐体812を90°回転することとする。この場合、2つのカメラ813、814の何れもカメラ部筐体812と一緒に回転してしまうことになる。より詳細には、2つのカメラをカメラ部筐体812と共に右に回転させた場合、2つのカメラのカメラ筐体に対する相対角度が変わることで2つのカメラの上部が右側になるということである。
この場合、図16に示すように、回転後の2つのカメラでホワイトボードを撮影しようとすると、図の破線で示すように撮像領域が90°回転することにより、映り込み領域の重なりは解消できても、一方で横長のホワイトボードを撮影しづらくなってしまうという事態が発生することになる。
そこで、本実施形態の画像処理装置においては、2つのカメラの筐体に対する相対的な角度を保持したまま相対的な位置関係を変更できるようにして、上述の問題を解決しようとするものである。本実施形態の画像処理装置は、図1(a)に示すように、デジタルステレオカメラ1単体であってもよく、また、図1(b)に示すように、撮像装置としてのデジタルステレオカメラ100と、デジタルステレオカメラ100で撮影した画像の合成処理などをUSBケーブル等の有線や、無線ネットワークで接続されたノートパソコン500などの情報処理装置で行うシステム構成であってもよい。
以降の説明においては、本実施形態の画像処理装置としてデジタルステレオカメラ1単体で全ての処理を行う場合を例にとって説明するものとする。図2に示すように、本実施形態のデジタルステレオカメラ1は、カメラ筐体11と、撮像部筐体12と、撮像装置13および14と、外部記録ユニット差込部15と、シャッターボタン16と、電源ボタン17とを備える。また、外部記録ユニットとしてのメモリーカード50を外部記録ユニット差込部15に差し込むことで撮影された画像をメモリーカード50に記録することができる。なお、デジタルステレオカメラ1に内蔵された不図示のハードディスク等に撮影画像が記録される構成であってもよい。
本実施形態のデジタルステレオカメラ1は、横長のカメラ筐体11の前面に撮像部13および14をカメラ筐体11に取り付けるための取付手段としての撮像部筐体12を有する。本実施形態では、この撮像部筐体12がカメラ筐体11に対して回転する構成をとるものであるが、これについては後述するものとする。
さらに、図3に示すように、本実施形態のデジタルステレオカメラ1は、その背面に例えば液晶などのモニタ18を備える。このモニタ18には、撮影された画像が表示されることは言うに及ばず、デジタルステレオカメラ1本体の各種設定画面や、後述する撮影画像における異常をユーザに知らせるアイコンなどが表示されるものである。
次に、本実施形態のデジタルステレオカメラ1における撮像部13および14を回転させる機構について図4から図6を用いて以下説明する。図4(a)は、本実施形態のデジタルステレオカメラ1の正面図であり、図4(b)は、撮像部筐体12をカメラ筐体11の前面と平行に輪切りにした縦断面図である。
図4(b)に示すように、撮像部筐体12内部には、カメラ筐体12の長手方向に平行で横一列に5つの同一径の歯車がお互いに噛み合わされた状態で搭載されている。歯車21は、撮像部13の中心軸に固定され、この中心軸を介して左右に回動する。また、歯車22は、歯車21と噛み合わされて後述する歯車23の回動を歯車21へ伝達するため、歯車21および歯車23とは逆方向に回動する。
また、歯車23は、カメラ筐体11の中心軸と固定され、この中心軸を介して撮像部筐体12を左右に回動する。歯車24は、歯車23と噛み合わされ、歯車23の回動を後述する歯車25へ伝達するため、歯車23とは逆方向に回動する。そして、歯車25は、撮像部14の中心軸に固定され、この中心軸を介して左右に回動する。また、歯車25は、歯車24に噛み合わされ、歯車24とは逆方向、つまり歯車23と同一方向に回動する。
なお、本発明において、歯車23を第1歯車とし、歯車21および歯車25を第2歯車とし、歯車22および歯車24を第3歯車とする。また、本発明において、カメラ筐体11の中心軸を第1中心軸とし、撮像部13および撮像部14それぞれの中心軸を第2中心軸とする。さらに、本発明において、例えば、これらの歯車で撮像部筐体12や撮像部13並びに撮像部14を回転させる機構全体を総称して歯車機構とし、このような歯車機構を含む撮像部のカメラ筐体11に対する相対的な位置を変更する上位概念としての構成を相対位置変更手段とする。
本実施形態の歯車機構について、図5を用いてさらに詳細に説明する。図5(a)は、図4(a)で示した本実施形態のデジタルステレオカメラ1を上方から見たA−A’断面図である。なお、カメラ筐体11内部構造については説明を省略する。
本実施形態の歯車機構において、歯車21から歯車25はすべて同径サイズで、同じ歯数の歯車である。また、これらの歯車は、カメラ筐体11の横方向に平行に直線状に配置されすべての歯車同士の歯が噛み合っているものとする。
上述の通り、歯車21、歯車23、歯車25はそれぞれ撮像部13、カメラ筐体11、撮像部14に対して不動である。またカメラ筐体11と撮像部筐体12を歯車23を中心に回動させることができる。ただし、この場合のカメラ筐体11の回動は、撮像部筐体12が回動することに対する相対的なものである。さらに、撮像部筐体12に対して撮像部13と撮像部14をそれぞれ歯車21、歯車25により回動させることができる。なお、本実施形態においては、例えば歯車23を回動させるための不図示の駆動手段を備える。
この場合、カメラ筐体11に対して撮像部筐体12を角度α分回動させたとする。すると、歯車23はカメラ筐体11に対して不動であるため、撮像部筐体12に対して角度−α分だけ回動する。歯車23の回動が伝えられた、歯車22、歯車24はそれぞれ撮像部筐体12に対して角度α分ずつ回動する。そのとき歯車22、歯車24の回動が伝えられた、歯車21、歯車25はそれぞれ、撮像部筐体12に対して角度−α分回動する。つまり歯車21、歯車23、歯車25は必ず同じ向きを保ち続けることになる。
そして、歯車23はカメラ筐体11に対して回動しないので、歯車21、歯車25もカメラ筐体に対して回動しない。したがって、歯車21、歯車25に対して不動な撮像部13、撮像部14もカメラ筐体11に対して回動しないことになる。
本実施形態の歯車機構によれば、図5(b)に示すように、例えば撮像部筐体12を90°右に回転させても、撮像部13および撮像部14共にカメラ筐体11に対する相対的な角度を変えることなく、撮像部13および撮像部14のカメラ筐体11に対する相対的な位置を、例えば水平の位置関係から上下の位置関係へ、変更することができる。
よって、本実施形態の歯車機構によれば、図6に示すように、撮像部13による上カメラ画像Bと、撮像部14による下カメラ画像Cを合成した合成画像Dにおいて、蛍光灯の映り込み領域が重なり合うことが無くなり、上下画像で何れか正常な画素と映り込みが発生した異常画素とを相互に変換して合成することで映り込み領域を修復することが可能となる。なお、本発明において、蛍光灯の反射光や建物の影などの影響により発生する映り込み領域全般を総称して撮影画像における欠損状況とする。
次に、本実施形態のデジタルステレオカメラ1のハードウェア構成について図7を用いて以下説明する。まず撮像部13は、レンズ131と、センサ132と、画像処理ユニット133と、IF134とを備える。また、撮像部14は、レンズ141と、センサ142と、画像処理ユニット143と、IF144とを備える。
撮像部13および撮像部14はそれぞれのIF134およびIF144により、相対位置変更部200を介して画像処理部30と接続されている。画像処理部30は、IF31と、CPU32と、メモリ33と、外部記録ユニット34と、制御ユニット35と、映像出力ユニット36と、各ユニットを相互に接続するバス37とを備える。
センサ132及びセンサ142は、レンズ131及びレンズ141を経由した光学像をデジタル画像に変換するCCDなどのイメージセンサである。また、画像処理ユニット133及び画像処理ユニット143は、センサ132及びセンサ142で変換されて得たデジタル画像に対して各種画像処理を行うISP(イメージ・シグナル・プロセッサ)などである。さらに、IF134及びIF144は、画像処理ユニット133及び画像処理ユニット143で得られた画像や制御信号などをやり取りするインターフェースユニットである。
画像処理部30において、IF31は、撮像部13及び撮像部14との間で画像データや制御信号などをやり取りするインターフェースユニットである。また、CPU32は、種々の処理を実行する中央演算部であり、メモリ33はCPU32の処理に必要な各種ソフトウエア、データ、フレーム画像および合成済みフレーム画像などを格納するRAMやHDDなどのメモリである。
映像出力ユニット36は、画像処理部30に接続された背面モニタ18などに映像信号を送る。外部記録ユニット34は、メモリーカード50等が差し込まれて映像信号を保存するユニットである。制御ユニット35は、画像装置全体を制御するユニットである。他にユーザからの操作指示受付ユニットなどもあるが、本説明では省略する。
次に、本発明の実施形態のデジタルステレオカメラ1などの画像処理装置における機能ブロックについて図8を用いて以下説明する。すなわち、機能ブロックとして、撮像部13においては、センサ132に対応した画像取得部1321と、画像処理ユニット133に対応した画像変換部1331と、IF134に対応した変換画像伝送部1341があり、撮像部14においては、センサ142に対応した画像取得部1421と、画像処理ユニット143に対応した画像変換部1431と、IF144に対応した変換画像伝送部1441がある。
また、画像処理部30においては、機能ブロックとして、CPU32における画像合成部321と、欠損状況判定部322とがある。
画像取得部1321及び画像取得部1421は、上述の通り、レンズ131及びレンズ141を経由した光学像を変換してデジタル画像として取得する機能ブロックである。また、画像変換部1331及び画像変換部1431は、明るさなどの画質の調整や歪曲収差補正などを行う機能ブロックである。さらに、変換画像伝送部1341及び変換画像伝送部1441は画像合成部321に画像を伝送する機能ブロックである。
画像合成部321は、変換画像伝送部1341及び変換画像伝送部1441から送られてきた2つの画像のうち一方の画像をもう一方の画像に対応するように座標変換をおこなったうえで合成し、照明等の影響を抑えた合成画像を作成する機能ブロックである。画像合成部321による具体的な処理内容については後述する。
欠損状況判定部322は、合成画像の元となった2つの画像の欠損状況としての反射光領域をそれぞれ検知し、合成画像の全画素数に対する反射光領域の重なり部分の画素数の割合が閾値以上である場合、欠損状況を補うことができない状況にあると判定し、例えば判定結果としてのアイコンを背面モニタ18に表示させるよう映像出力ユニット36を制御する機能ブロックである。
また、欠損状況判定部322は、合成画像の全画素数に対する反射光領域の重なり部分の画素数の割合が閾値以下である場合、欠損状況を補うことができる状況にあると判定する機能ブロックである。欠損状況判定部322による具体的な処理については後述する。
次に、本実施形態の画像合成処理の処理手順について、図9のフローチャートを用いて以下説明する。まず、ユーザによる電源ボタン17の押圧により画像処理装置としてのデジタルステレオカメラ1が起動する(ステップS1)。そして、デジタルステレオカメラ1が起動すると撮像部13及び撮像部14にて取得した撮影画像P及び撮影画像Qが画像合成部321へ送られる(ステップS2)。
次に、画像合成部321において、撮影画像Pにおける、例えばホワイトボードの書き込み位置と撮影画像Qにおけるホワイトボードの書き込み位置が一致するように撮影画像Qを変形させた撮影画像Q’を生成する(ステップS3)。本処理の詳細については後述する。
続いて、画像合成部321において、撮影画像Pと撮影画像Q’同士で位置が対応する各画素において、輝度が低いほうの値を撮影画像Pと撮影画像Q’の合成画像における対応する画素の輝度値として撮影画像Pと撮影画像Q’を合成した合成画像Rを生成する(ステップS4)。なお、これに代えて、撮影画像Pと撮影画像Q’同士で位置が対応する各画素における輝度値の平均値を、合成画像における対応する画素の輝度値として撮影画像Pと撮影画像Q’を合成してもよい。
そして、生成された合成画像Rが背面モニタ18に表示される(ステップS5)。その後、欠損状況判定部322において、撮影画像Pと撮影画像Q’に2値化処理を施し、撮影画像ごとに対応する反射光マップS及び反射光マップTを生成する(ステップS6)。2値化処理においては、輝度値の階調を例えば256段階(255が最も明るい)とし、輝度値が240以上の場合、値を1とし、そうでない場合、値を0とする。
続いて、欠損状況判定部322において、反射光マップSと反射光マップTにおける、2値化処理による値が1である領域が重なる領域の画素数Hをカウントし、全画素数に対する画素数Hの割合が閾値以上なら2つの画像がお互いに欠損を補えない状況であると判定する(ステップS7)。例えば閾値として0.01等の値をとることができる。そして、全画素数に対する画素数Hの割合が閾値以上であるとき(ステップS7、Yes)、ステップS8へ移行し、そうでなければ(ステップS7、No)、ステップS9へ移行する。
そして、欠損状況判定部322からの信号を受けて制御された映像出力ユニット36により、背面モニタ18に、2つの画像がお互いに欠損を補えない状況である旨の判定結果としてのアイコンを表示させる(ステップS8)。
また、この判定結果については、撮影画像が背面モニタ18に表示されているとき、表示された撮影画像に重ねて表示させることも可能である。従来では、撮影した後でなければ反射光の映り込みの影響が抑えられたのか確認することができなかったが、本実施形態のようにリアルタイムで反射光領域を判定し、反射光領域が重なるかどうかを判定した結果としてのアイコンを撮影画像に重ねて表示させることで、ユーザは即座に反射光の映り込みの影響が抑えられたかどうかを確認することができる。これにより、撮影ミスが軽減することになる。
一方、欠損状況判定部322において、全画素数に対する画素数Hの割合が閾値以下なら2つの画像がお互いに欠損を補える状況であると判定されるが、このとき、外部記録ユニットに合成画像を記録してもよい。これにより、ユーザが撮影する手間を省くことが可能となる。
制御ユニット35により、画像処理中に電源ボタン17が押圧されていたかどうかが判断され、電源ボタン17が押圧されていた場合(ステップS9、Yes)、本処理を終了する。
ここで、ステップS2から次のステップS2直前までをひとつのループとする。同じループのステップS2からステップS9までの間にシャッターボタンが押された場合(ステップS10、Yes)は、合成画像Rをメモリーカード50に保存するとともに(ステップS11)、ステップS2へ戻り、次の処理へ継続する。一方、シャッターボタンが押されない場合(ステップS10、No)、合成画像Rを保存することなく、ステップS2へ戻る。
次に、本実施形態の画像合成処理手順における画像Qから画像Q’への変換処理手順について図10を用いて以下説明する。まず、画像合成部321は、撮像部13及び撮像部14にて撮影された撮影画像P及び撮影画像Qを取得する(ステップS31)。
続いて、画像合成部321において、撮影画像P及び撮影画像Qに対して四辺形認識処理がなされる(ステップS32)。ここでの四辺形認識処理は、出願人によって開発されたデジタルカメラに搭載される斜め補正技術を用いるものである。この技術により、撮影時に斜め方向から撮影して歪んだ四辺形の被写体を自動認識し、正面から撮影したかのようにカメラ本体で自動的に補正・再現することが可能となる。
次に、上記の四辺形認識処理により求められた撮影画像Qの四辺形の頂点座標を撮影画像Pの頂点座標に移すような射影変換のパラメータを求める(ステップS33)。射影変換のパラメータの詳細は『http://www2.teu.ac.jp/clab/kondo/research/cadcgtext/Chap5/Chap503.html』の5.3.1『平面図形の射影変換の考え方』に記載されているが、具体的にはその中で、例えば式(5.6)のa*、b*、c*のことをいう。そして、求めたパラメータを使用して画像Qを射影変換した画像Q’を生成する(ステップS34)。
次に、本実施形態の画像合成処理のイメージについて、図11を用いて以下説明する。上述したように、図9におけるステップS2において、撮像部13及び撮像部14により撮影画像X及び撮影画像Yを取得する。撮影画像Yは、歪んだ状態で撮影されたものである。続いて、図9におけるステップS3において、画像合成部321により撮影画像Yの書き込みが撮影画像Xの書き込みに重なるように撮影画像Yに対する変換処理がなされ、撮影画像Y’が生成される。
そして、図9におけるステップS4において、画像合成部321により撮影画像Xと撮影画像Y’とが、相互の欠損状況を補うように合成され、合成画像Zが生成される。欠損状況が画像XとY’とで重なっていない場合、書き込み情報を復元することができる。
次に、本実施形態の相対位置変更手段としての別の構成について図12を用いて以下説明する。ここでは、図のように、デジタルステレオカメラ600は、カメラ筐体601に撮像部613及び撮像部614を左右に摺動させてカメラ筐体601に対するこれら撮像部の相対位置をそれぞれ左右に変更させる2つの案内溝620を備える。
この2つの案内溝620それぞれの長手方向に沿って、撮像部613及び撮像部614が左右にガイドされることで、撮像部613及び撮像部614のカメラ筐体601に対する相対角度を維持したまま、カメラ筐体601に対するこれら撮像部の相対位置を左右に変更させることができる。なお、本発明においては、上述した案内溝620によって撮像部の相対位置を変更させる構成を総称してスライド機構とする。
なお、ここでは、2つの案内溝620が左右横長で上下に平行に配置されているが、これに代えて2つの案内溝が上下縦長で左右に平行に配置され、該案内溝をガイドされる撮像部がカメラ筐体に対する相対角度を維持したまま、カメラ筐体に対する相対位置を上下に変更させる構成をとってもよい。
次に、本実施形態の画像処理における他の機能ブロック図について図13を用いて以下説明する。なお、図8と同様の構成については説明を省略する。ここでは、画像処理部300において新たに回転部3700を追加した構成となっている。
回転部3700は、欠損状況判定部3220から反射光領域が重なっているとの判定結果を受けたとき、不図示の駆動手段により撮像部の位置を回転させる機能ブロックである。例えば、回転部3700は、上述した歯車機構の例で言えば、カメラ筐体11に固定された歯車23を10°時計回りに回転させるように制御する。そして、回転部3700は、2つの画像の合成画像において反射光領域の重なり部分を生じさせないように撮像部筐体12を回転するように歯車23の回転を制御する。これにより、撮像部のカメラ筐体に対する相対的な位置関係を調整する手間が省ける。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、本実施形態では、2つの撮像部を備えた構成を例にとって説明したが、撮像部を3つ以上備える構成であってもよい。この場合、上述した歯車機構における歯車の数や、スライド機構における案内溝の数を増やすことは言うまでも無い。
1、600 デジタルステレオカメラ
11、601 カメラ筐体
12 撮像部筐体
13、14、130、140、613、614 撮像部
15 外部記録ユニット差込部
16 シャッターボタン
17 電源ボタン
18 モニタ
21〜25 歯車
30、300 画像処理部
31、134、144、310、1340、1440 IF
32、320 CPU
33 メモリ
34、340 外部記録ユニット
35 制御ユニット
36、360 映像出力ユニット
37 バス
50 メモリーカード
131、141 レンズ
132、142、1320、1420 センサ
133、143、1330、1430 画像処理ユニット
321、3210 画像合成部
322、3220 欠損状況判定部
370 回転ユニット
620 案内溝
1321、1421、13210、14210 画像取得部
1331、1431、13310、14310 画像変換部
1341、1441、13410、14410 変換画像伝送部
3700 回転部
特開2010−72813号公報

Claims (10)

  1. 筐体と、
    2以上の撮像手段と、
    前記2以上の撮像手段を前記筐体に取り付ける取付手段と、
    前記2以上の撮像手段により取得した2以上の撮影画像ごとの欠損状況を判定する欠損状況判定手段と、
    前記欠損状況判定手段により判定した欠損状況を補うとともに、前記2以上の撮影画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを有する画像処理装置であって、
    前記取付手段は、前記2以上の撮像手段の前記筐体に対する相対角度を保持しつつ、前記2以上の撮像手段の前記筐体に対する相対位置を変更する相対位置変更手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記欠損状況判定手段は、前記合成画像に2以上の欠損状況の重なり部分があると判定した場合であって、
    前記合成画像の全画素数に対する前記重なり部分の画素数の割合が閾値以上であるとき、前記欠損状況を補うことができない状況であると判定し、
    前記合成画像の全画素数に対する前記重なり部分の画素数の割合が閾値以下であるとき、前記欠損状況を補うことができる状況であると判定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 少なくとも前記2以上の撮影画像を表示する表示手段をさらに有し、
    前記欠損状況を補うことができるかどうかの判定結果を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記表示手段は、前記撮影画像が表示されているとき、前記表示された撮影画像に重ねて前記判定結果を表示することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記相対位置変更手段は、前記画像合成手段により合成される合成画像において前記2以上の欠損状況の重なり部分を生じさせないように前記2以上の撮像手段の前記筐体に対する相対位置を変更することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 少なくとも前記2以上の撮影画像を記録する記録手段をさらに有し、
    前記欠損状況判定手段により前記欠損状況を補うことができる状況であると判定されたとき、前記合成画像を前記記録手段に記録することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像合成手段は、前記2以上の撮影画像同士で位置が対応する2以上の画素のうち輝度が低い方の値を、前記合成画像における対応する画素の輝度値として前記2以上の撮影画像を合成することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像合成手段は、前記2以上の撮影画像同士で位置が対応する2以上の画素における輝度値の平均値を、前記合成画像における対応する画素の輝度値として前記2以上の撮影画像を合成することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記相対位置変更手段は、
    前記筐体における第1中心軸に固定され、前記取付手段を前記第1中心軸を介して回動させる第1歯車と、
    前記第1歯車と同一径であって、前記2以上の撮像手段における第2中心軸それぞれに固定され、前記2以上の撮像手段を前記第2中心軸それぞれを介して回動させる2以上の第2歯車と、
    前記第1歯車および前記第2歯車と同一径であって、前記第1歯車と前記2以上の第2歯車に挟まれるように噛合される2以上の第3歯車とを有し、
    前記取付手段を前記筐体に対して回動させるとき、前記第1歯車の回動に伴って前記2以上の第3歯車が前記第1歯車の回動方向と逆方向に回動し、前記2以上の第3歯車の回動に伴って前記2以上の第2歯車が前記2以上の第3歯車の回動方向と逆方向であって前記第1歯車の回動方向と同方向に回動する歯車機構であることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記相対位置変更手段は、前記2以上の撮像手段をガイドする2以上の案内溝を備え、前記2以上の案内溝の長手方向に前記2以上の撮像手段を摺動させるスライド機構であることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の画像処理装置。
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