以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理端末、情報処理プログラム、及び情報処理方法の一の実施形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態の情報処理システム10の機能的構成を示すブロック図である。情報処理システム10は、情報処理装置12、入力部14、表示部16、及び記憶部18を含む。
本実施の形態では、情報処理システム10は、情報処理装置12と、入力部14、表示部16、及び記憶部18と、が別体として設けられた構成である場合を説明する。しかし、情報処理システム10は、情報処理装置12と、入力部14、表示部16、及び記憶部18の少なくとも1つと、が一体的に構成された形態であってもよい。
入力部14は、各種指示入力をユーザから受け付ける部材である。入力部14には、例えば、マウス、ボタン、リモコン、キーボード、マイク等の音声認識装置、及び画像認識装等の1または複数を組み合せたもの等が挙げられる。
表示部16は、各種画像を表示する装置である。表示部16は、液晶表示装置等の公知の表示装置を用いる。
なお、入力部14及び表示部16は、一体的に構成されていてもよい。具体的には、入力部14及び表示部16は、入力機能及び表示機能の双方を備えたUI(User Interface)部15として構成されていてもよい。UI部15には、タッチパネル付LCD(Liquid Crystal Display)等がある。
記憶部18は、関係情報を予め記憶する。関係情報とは、地理的な複数の領域間の地理上の包含関係を示す情報である。
領域とは、地理的な領域を示す。関係情報によって規定される複数の領域は、互いに、地理上の占める範囲(すなわち面積)、地理的形状、及び地理的な位置の少なくとも1つが異なる。
領域には、店、道路、道路における特定の場所、交差点、電車の線路、駅、川、等が挙げられるが、これらに限られない。
関係情報によって規定される各領域は、領域を一意に識別する識別情報、領域の地理的な位置、領域の地理上の面積、領域の地理的形状、及び領域の種類、等を示す情報を含む。すなわち、各領域は、これらの情報によって一意に特定される。
識別情報には、領域の名称や、識別画像等がある。例えば、領域の名称としては、領域が店である場合には店の名称、領域が道路である場合には道路の名称、領域が電車の線路である場合には、該線路を用いる電車の名称等が挙げられる。
領域の位置は、領域の地理上の位置である。領域の位置は、例えば、地理上の緯度及び経度を用いて示す。なお、領域の位置には、各領域を複数の小領域に分割したときの、各小領域に対応する位置の群を用いてもよいし、各領域の代表となる1点の緯度及び経度を用いてもよい。代表となる1点は、例えば、各領域の中央に相当する位置である。
領域の地理上の面積は、領域の面積を示す情報であればよい。例えば、面積には、該領域の地理上の面積の実測値を用いてもよいし、他の領域との相対的な面積比を用いてもよい。
領域の地理的形状は、該領域が地理的に占める領域の形状であり、実際の地理的形状をそのまま模した形状であってもよいし、実際の地理的形状を簡略化された形状であってもよい。なお、領域の地理的形状は、実際の地理的な形状に沿った形であればよく、その形状は、限定されない。例えば、領域の地理的形状は、矩形、多角形、円形、等が挙げられるが、これらに限られない。
領域の種類は、領域の地理的な種類を示す。領域の地理的な種類には、市街、道路、路線、等があるが、これらに限られない。
地理的な複数の領域間の地理上の包含関係は、各領域について、地理的に各領域が包含する1または複数の他の領域、及び地理的に各領域を包含する1または複数の他の領域、を階層的に示したものである。
図2は、包含関係の一例を示す模式図である。
図2において、駅を示す領域32は、該駅を含む複数の駅間を走行する電車の路線を示す領域30内に包含された領域である。また、電車の路線を示す領域30は、該路線内の駅を示す領域32を包含する領域である。本実施の形態では、このような、各領域(図2では領域32及び領域30)間の包含関係を示す情報を、関係情報と称する。
図3は、記憶部18に記憶されている関係情報のデータ構造の一例を示す図である。
なお、本実施の形態では、記憶部18は、関係情報を、各領域をノードとし、各領域間を地理上の包含関係に応じた向きの有向エッジで結んだ、グラフ理論によって示される有向グラフ型のデータ構造で記憶する場合を説明する。また、本実施の形態では、関係情報は、有向非循環グラフ型のデータ構造である場合を説明する。
なお、関係情報は、領域間の包含関係を示す情報であればよく、関係情報のデータ構造は、有向グラフ型のデータ構造に限られない。
図3に示すように、関係情報50は、複数の領域40(401〜4039)を、各領域40の包含関係に応じた有向エッジSで結んだデータ構造である。図3中、矢印XA方向は、より面積の小さい領域40を示し、矢印XB方向は、より面積の大きい領域40を示す。
本実施の形態では、有向エッジSの向きは、面積のより小さい領域40を始点とし、面積のより大きい領域40を終点とした向きとなっている。
図4は、包含関係の最小構成の一例を示す図である。例えば、識別情報「ハチ公」の領域407が、識別情報「ハチ公前」の領域4010内に地理的に包含された領域であったとする。この場合、図4に示すように、領域407と領域4010を、領域407側を始点とし領域4010側を終点とする有向エッジSで結ぶデータ構造とすることで、領域407と領域4010の包含関係が示される。
図3に戻り、なお、各領域40を包含する複数の他の領域40が、互いに異なる他の領域40によって更に包含されている場合がある。このため、図3に示すように、各領域40と、各領域40を包含する他の領域40であって、且つ、次に地理上の面積の大きい領域40と、の包含関係は、1対1の包含関係に限られない。同様に、各領域40と、各領域40が包含する他の領域40であって、且つ、次に地理上の面積の小さい領域40と、の包含関係についても、1対1の包含関係に限られない。
具体的には、図3に示す関係情報50では、識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011と、該領域4011が包含し且つ次に地理上の面積の小さい領域40としての、識別情報「センター街の入り口」の領域406及び識別情報「ハチ公前」の領域4010と、は、1対2の包含関係となっている。また、図3に示す関係情報50では、識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011と、該領域4011を包含し且つ次に地理上の面積の大きい領域40としての、識別情報「センター街通り」の領域4012及び識別情報「道玄坂通り」の領域4013と、は、1対2の包含関係となっている。
図1に戻り、情報処理装置12は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータである。
情報処理装置12は、入力部14、表示部16、及び記憶部18に電気的に接続されている。情報処理装置12は、取得部20、抽出部24、第1決定部26、及び出力部28を含む。
取得部20は、入力部14から、特定地点を取得する。特定地点とは、ユーザが検索を所望する地理上の位置を示す。本実施の形態では、特定地点は、緯度及び経度等によって特定される地理上の一点である。本実施の形態では、取得部20は、入力部14から特定地点を取得する。
入力部14は、ユーザによる該入力部14の操作指示によってユーザから特定地点を受け付ける。入力部14は、受け付けた特定地点を取得部20へ送信する。これによって、取得部20では、入力部14から特定地点を取得する。
なお、入力部14がユーザから特定地点を受け付ける方法には、公知の方法を用いる。例えば、ユーザは、UI部15に表示された地図画像における特定の位置を指示することで、特定地点を入力する。
また、例えば、ユーザは、入力部14の操作指示によって特定地点の住所を入力する。入力部14は、ユーザから受け付けた住所を、取得部20へ送信する。取得部20では、入力部14から受け付けた住所を、逆ジオコーディング等の公知の技術を用いて緯度及び経度に変換することで、特定地点を取得する。
また、例えば、UI部15に現在位置を特定地点として入力するための指示ボタンを表示する。そして、ユーザによる入力部14(UI部15)の操作指示によってUI部15に表示された指示ボタンが指示されたときに、入力部14(UI部15)は、現在位置を特定地点とする指示信号を取得部20へ送信する。入力部14から該指示信号を受け付けた取得部20は、情報処理装置12に予め搭載されたGPS(Global Positioning System)を用いて、情報処理装置12の現在位置を取得することで、特定地点を取得する。
また、取得部20は、選択領域(詳細後述)や、表示部16に表示する領域40の変更指示等の各種情報を、入力部14から受け付ける。これらの選択領域及び各種情報は、ユーザによる入力部14の操作指示によって入力され、入力部14から取得部20へ送信される。
抽出部24は、記憶部18に記憶されている関係情報50を参照し、関係情報50から、取得部20で取得された特定地点を含む領域間の包含関係を示す第1部分情報を抽出する。
詳細には、抽出部24は、関係情報50によって規定される複数の領域40の包含関係の内、取得部20で取得された特定地点を含む領域間の包含関係を第1部分情報として抽出する。
図5は、抽出部24による第1部分情報の抽出を示す模式図である。
例えば、取得部20が、識別情報「ハチ公改札」の地理上の領域408内のある特定の緯度及び経度によって特定される地点を、特定地点として取得したとする。この場合、抽出部24は、関係情報50から、該特定地点を含む領域40間の包含関係を示す第1部分情報を抽出する。
詳細には、抽出部24は、関係情報50に規定される全ての領域40の各々における、領域の位置を参照し、特定地点を含む領域40であるか否かを判断する。そして、抽出部24は、関係情報50における、特定地点を含む領域40間の包含関係を、該関係情報50から抽出する。
なお、抽出部24は、下記方法によって、関係情報50から第1部分情報を抽出してもよい。
例えば、抽出部24は、関係情報50によって規定される領域40の内、包含する他の領域40を有さない領域40を特定する。この場合、図5に示すように、抽出部24は、関係情報50に規定される複数の領域40の内、図5中、線図52内に示す、領域407、領域408、領域409、領域4020、領域4021、及び領域4023を特定する。次に、抽出部24は、これらの領域40(領域407、領域408、領域409、領域4020、領域4021、及び領域4023)の内、特定地点を含む領域40(例えば、識別情報「ハチ公改札」の領域408)を特定する。
そして、更に、抽出部24は、特定した識別情報「ハチ公改札」の領域408、及び該領域408を包含する他の全ての領域40における、領域間の包含関係を関係情報50から抽出することで、関係情報50から第1部分情報を抽出する。
この場合、抽出部24は、識別情報「ハチ公改札」の領域408、及び該領域408を包含する全ての領域40(領域4010、領域4011、領域4025、領域4012、領域4013、領域4029、領域4018、領域4015、領域405、領域4016、領域4017、領域4019、領域4030、領域4031、領域4039、領域4032、領域4033、領域4034、領域4035)における、領域間の包含関係を、関係情報50から第1部分情報として抽出する(図5中、線図45内参照)。
第1決定部26は、抽出部24で抽出された第1部分情報の少なくとも一部の領域40間の包含関係を、候補領域群として決定する。出力部28は、第1決定部26で決定された候補領域群を、表示部16に出力する。表示部16には、候補領域群が表示される。
候補領域群は、抽出部24で抽出された第1部分情報の内、出力対象の領域間の包含関係を示す情報である。出力対象とは、本実施の形態では、UI部15に表示する対象を示す。なお、以下では、出力を、表示と同じ意味として用いる。
なお、候補領域群は、第1部分情報によって示される複数の領域間の包含関係の内、少なくとも一部の領域間の包含関係を示す情報であればよい。このため、候補領域群は、第1部分情報全体であってもよい。
本実施の形態では、第1決定部26は、まず、抽出部24で抽出された第1部分情報に規定される複数の領域40の内、1の領域40を、特定領域として特定する。
第1決定部26は、第1部分情報に含まれる任意の1の領域40を、特定領域として特定してもよいし、予め定めた特定規則に従って特定領域を特定してもよい。また、第1決定部26は、入力部14から取得部20を介して特定領域を取得することで、特定領域を決定してもよい。
予め定めた特定規則は、例えば、第1部分情報に規定される複数の領域40の内、最も面積の大きい領域40、最も面積の小さい領域40、または、該複数の領域40の面積の平均値に最も近い領域40を、特定領域として特定する規則が挙げられる。なお、特定規則は、これらの規則に限られない。
第1決定部26が、入力部14から取得部20を介して特定領域を取得する場合、情報処理装置12では、以下の処理を行う。
例えば、情報処理装置12の出力部28が、抽出部24で抽出された第1部分情報を表示部16に表示する。例えば、図5に示す、線図45内に示される複数の領域40の包含関係を示す第1部分情報が、表示部16に表示される。そして、出力部28は、1の領域40の選択を促す指示情報を更に表示部16に表示する。
ユーザの入力部14の操作指示によって、第1部分情報における1の領域40が選択されると、入力部14は、選択された該領域40を特定領域として受け付け、取得部20へ送信する。取得部20では、入力部14から受け付けた特定領域を、第1部分情報に規定される複数の領域40の内の、1の領域40である特定領域として特定する。
次に、第1決定部26は、第1部分情報における、少なくとも、特定領域と、特定領域内に地理的に包含される領域40の内の該特定領域の次に面積の小さい領域40、及び該特定領域を地理的に包含する領域の内の該特定領域の次に面積の大きい領域と、の包含関係を候補領域群として決定する。
なお、第1決定部26は、第1部分情報における、特定領域と、特定領域に対して面積が上下方向に1階層分隣接する領域40の各々と、の包含関係を候補領域群として決定する形態に限られない。なお、該上下方向とは、面積が大きい方向及び面積が小さい方向を意味する。
例えば、第1決定部26は、第1部分情報における、特定領域と、特定領域に対して面積が上下方向に予め定めた階層分(例えば2階層分)隣接する領域40と、の包含関係を候補領域群として決定してもよい。
出力部28は、上述したように、第1決定部26で決定された候補領域群を、表示部16に表示する。
なお、入力部14は、更に、表示部16に表示された候補領域群に含まれる1の領域40を選択領域としてユーザから受け付ける。すなわち、ユーザは、表示部16に表示された候補領域群に含まれる1の領域40を、入力部14の操作指示によって選択する。取得部20が、入力部14から選択領域を受け付けると、第1決定部26は、選択領域を新たな特定領域として特定し、抽出部24で抽出された第1部分情報から、該特定領域を含む少なくとも一部の包含関係を新たな候補領域群として決定する。
出力部28では、第1決定部26で新たに候補領域群が決定されると、決定された候補領域群を表示部16に出力する制御を行う。
具体的には、出力部28は、候補領域群によって規定される各領域40の包含関係を示す表示画像を作成し、表示部16に表示する制御を行う。
例えば、出力部28は、候補領域群によって規定される複数の領域40の、識別情報としての領域の名称、領域の位置、領域の地理上の面積、領域の地理的形状、領域の種類の内の少なくとも1つを示す画像を、これらの領域40の包含関係を示す表示形態で表した表示画像を作成し、表示部16に表示する。
次に、情報処理装置12で実行する情報処理の手順を説明する。
図6は、本実施の形態の情報処理装置12で実行する情報処理の手順を示すフローチャートである。
まず、取得部20が、入力部14から特定地点を取得したか否かを判断する(ステップS100)。ステップS100で肯定判断すると(ステップS100:Yes)、ステップS102へ進む。
ステップS102では、抽出部24が、関係情報50から、ステップS100の処理によって取得部20で取得された特定地点を含む領域40間の包含関係を示す第1部分情報を、関係情報50から抽出する(ステップS102)。
次に、第1決定部26が、上記ステップS102で抽出された第1部分情報の少なくとも一部の領域40間の包含関係を、候補領域群として決定する(ステップS104)。次に、出力部28が、ステップS104または後述するステップS110の処理によって第1決定部26で決定された候補領域群を、表示部16に出力する(ステップS106)。ステップS106の処理によって、表示部16には、候補領域群が表示される。
次に、取得部20が、入力部14から選択領域を取得したか否かを判断する(ステップS108)。ステップ108で肯定判断すると(ステップS108:Yes)、ステップS110へ進む。
ステップS110では、第1決定部26が、ステップS108で取得された選択領域を、新たな特定領域として特定し、上記ステップS104の処理によって抽出された第1部分情報から、該特定領域を含む新たな候補領域群を決定する(ステップS110)。そして、上記ステップS106へ戻る。
一方、上記ステップS100で否定判断すると(ステップS100:No)、ステップS112へ進む。また、上記ステップS108で否定判断すると(ステップS108:No)、ステップS112へ進む。
ステップS112では、取得部20が、当該情報処理を終了するか否かを判断する(ステップS112)。取得部20は、当該情報処理の終了を示す情報を入力部14から取得したか否かを判別することで、ステップS112の判断を行う。この場合、ユーザによる入力部14の操作指示によって、入力部14が当該情報処理の終了を示す情報をユーザから受け付けると、入力部14は、取得部20へ当該情報処理の終了を示す情報を送信すればよい。そして、取得部20では、入力部14から当該情報処理の終了を示す情報を取得したか否かを判別することで、ステップS112の処理を行えばよい。また、取得部20は、情報処理装置12の図示を省略する電源スイッチ等が操作指示されることで、情報処理装置12への電力供給の終了を示す信号を受け付けたか否かを判別することで、ステップS112の判断を行ってもよい。
ステップS112で否定判断すると(ステップS112:No)、上記ステップS100へ戻る。一方、ステップS112で肯定判断すると(ステップS112:Yes)、本ルーチンを終了する。
情報処理装置12が、上記情報処理を実行することによって、表示部16(またはUI部15)には、ユーザによって指示された特定地点に関する包含関係を示す情報としての、候補領域群が、表示される。
図7〜図11には、本実施の形態の情報処理装置12が上記情報処理を行うことによって表示部16に表示される表示画像の一例を示した。なお、各表示画像は、出力部28で作成された画像である。
図7は、ユーザが特定地点Pを入力するときに表示部16に表示される表示画像16Aの一例を示す模式図である。
例えば、図7に示すように、出力部28は、地図画像Fを含む表示画像16Aを表示部16に表示する制御を行う。そして、ユーザは、入力部14を介して、表示部16(UI部15)に表示された地図画像Fにおける特定の位置を入力する。入力部14は、これによって、特定地点P、すなわち、特定地点Pをユーザから受け付ける。取得部20は、入力部14から特定地点Pを取得する。
図8は、候補領域群の表示画像16Bであって、1の領域40が選択領域として選択された状態を示す模式図である。
なお、特定地点Pが、識別情報「ハチ公改札」の領域408内のある地点であったとする。この場合、抽出部24が、特定地点Pを含む領域40の包含関係を示す第1部分情報として、図5中、識別情報「ハチ公改札」の領域408、及び該領域408を包含する全ての領域40(領域4010、領域4011、領域4025、領域4012、領域4013、領域4029、領域4018、領域4015、領域405、領域4016、領域4017、領域4019、領域4030、領域4031、領域4039、領域4032、領域4033、領域4034、領域4035)の、領域40間の包含関係を抽出する(図5中、線図45内参照)。
そして、さらに、第1決定部26が、識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011を特定領域として特定したとする。また、第1決定部26は、該領域4011と、該領域4011と包含関係を有する少なくとも面積の隣接する領域40としての識別情報「ハチ公前」の領域4010、識別情報「センター街の入り口」の領域406、識別情報「センター街通り」の領域4012、及び識別情報「道玄坂通り」の領域4013を、候補領域群として決定したとする。
この場合、出力部28は、該候補領域群を示す表示画像16Bを表示部16に表示する制御を行う。図8に示すように、表示画像16Bは、該候補領域群によって規定される領域40の内の少なくとも一部の領域40の包含関係を示す。
本実施の形態では、表示画像16Bは、該候補領域群において規定される各領域40を、地図画像Fにおける各領域40の位置に対応する場所に、各領域40の地理的形状を各領域の面積に応じたサイズで示した地理的形状の画像(地理形状画像と称する場合がある)を含む。また、表示画像16Bは、各領域40の名称と、より広い面積の領域40またはより狭い面積の領域40の表示を指示するための指示ボタン(選択ボタン60A及び選択ボタン60B)を含む。また、表示画像16Bは、前に選択された領域の表示も含む(図8中、識別情報「ハチ公前」の領域4010の表示箇所42B参照)。
そして、例えば、ユーザの入力部14の操作指示によって、該候補領域群に規定される複数の領域40の内の1つの領域40として、識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011が選択領域として選択される。例えば、ユーザによる入力部14の操作指示によって、領域4011の名称の表示箇所44Bが選択されることで、領域4011が選択領域として選択される。
すると、表示部16には、該領域4011の地理形状画像44Aが特定地点P上に重ねて表示されると共に、該領域11の名称である「スクランブル交差点」の表示箇所44Bが強調表示される。
一方、選択ボタン60Bがユーザによる入力部14の操作指示によって選択され、識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011を包含し、且つ該領域4011の次に面積の大きい領域40の表示が指示される。すると、出力部28は、図9に示す表示画像16Cを表示部16に表示する。
図9は、識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011を包含し、且つ該領域4011の次に、面積の大きい領域40の情報として、識別情報「センター街通り」の領域4012、及び識別情報「道玄坂通り」の領域4013の各々の領域の名称(表示箇所46B及び表示箇所48B参照)が更に表示された状態を示す模式図である。また、図9は、識別情報「センター街通り」の領域4012が入力部14の操作指示によって仮選択された状態を示す。
図9に示すように、出力部28は、仮選択された識別情報「センター街通り」の領域4012の地理形状画像46A1を、既に選択されている識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011の地理形状画像44A上に重ねて表示した表示画像16Cを表示する。また、出力部28は、該表示画像16Cにおいて、仮選択された領域40の名称の表示箇所46Bも強調表示する。
一方、識別情報「道玄坂通り」の領域4013が、ユーザの入力部14の操作指示によって仮選択された場合には、図10に示すように、出力部28は、仮選択された識別情報「道玄坂通り」の領域4013の地理形状画像48A1を、既に選択されている識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011の地理形状画像44A上に重ねて示す表示画像16Dを表示する。また、出力部28は、仮選択された領域40の名称の表示箇所48Bも強調表示する。
このため、ユーザは、効果的に選択領域の変更による影響を認知できる。
図11は、ユーザによる入力部14の操作指示によって、仮選択された識別情報「道玄坂通り」の領域4013が、選択領域として選択された状態を示す表示画像16Eである。
図10に示すように、出力部28は、選択された識別情報「道玄坂通り」の領域4013の地理形状画像48Bを、仮選択された状態(図9)に比べて更に強調表示する。また、出力部28は、選択された領域40の名称の表示箇所48Bを、仮選択された状態(図9)に比べて更に強調表示する。
ユーザの入力部14の操作指示によって、表示部16に表示された複数の領域40の内の1つが仮選択された状態で、さらに該領域40が選択されることで、該領域が選択領域として選択されたとする。この場合、該領域が選択領域として選択されたことを示す情報が、入力部14を介して取得部20へ送信される。
取得部20は、入力部14から受け付けた選択領域(ここでは、識別情報「道玄坂通り」の領域4013)を取得する。すると、上述したように、第1決定部26は、該選択領域を特定領域とし、該特定領域を含む新たな候補領域群を決定する。そして、出力部28は、新たに決定された候補領域群を示す表示画像16Eを作成し、表示部16に表示する制御を行う。
このため、情報処理装置12では、特定地点Pの地理上の包含関係を容易に把握可能な情報を提供することができる。
また、情報処理装置12は、複数の領域40の中から、ユーザによって選択された領域40と、他の領域40との包含関係を、対話的に提供することができる。
なお、出力部28は、各領域40の地理的形状を略図化された形状で表示部16に表示してもよい。
図12は、表示画像の他の一例を示す模式図である。
図12に示すように、出力部28は、候補領域群によって規定される各領域40の地理形状を簡略化した形状で示す表示画像16Fを、表示部16に表示してもよい。
図12に示す表示画像16Fは、簡略化された地図画像FA上に、仮設定された識別情報「道玄坂通り」の領域4013を略図48A3で表示した状態を示す模式図である。
このように、各領域40の略図を表示することで、詳細な形状情報を必要とせず、大まかな傾向さえ提供すればよい場合や、携帯端末のように比較的表示画面の小さい表示部16に表示画像を表示する場合等であっても、効果的に候補領域群を表示することができる。
また、出力部28は、候補領域群によって規定される複数の各領域40間の包含関係を、該包含関係が視認可能な表示形態で表した表示画像を表示部16に表示すればよく、図7〜図12に示すような、地図画像Fや地図画像FA上に、各領域40の地理形状画像を表示する形態に限られない。
例えば、出力部28は、各領域40の名称を、候補領域群によって示される領域40間の包含関係を示す表示形態で表示してもよい。
図13は、各領域40の名称を、候補領域群によって示される領域40間の包含関係を示す表示形態で表示した表示画面の一例を示す模式図である。
図13(A)に示すように、表示画像16Gは、候補領域群に含まれる複数の領域40の内、識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011の名称62を中央に配置し、該名称62の右側に、該領域4011を包含し且つ該領域4011の次に大きい面積の領域40を選択するための選択ボタン63を配置した表示形態である。また、該名称62の左側には、該名称62に対応する領域4011に包含され且つ該領域4011の次に面積の小さい領域40である識別情報「ハチ公前」の領域4010の名称61を配置している。
そして、ユーザによる入力部14の操作指示によって選択ボタン63が表示されると、図13(B)に示すように、表示画像16Hには、該領域4011を包含し且つ該領域4011の次に面積の大きい領域40である、識別情報「センター街通り」の領域4012の名称64、及び識別情報「道玄坂通り」の領域4013の名称65が上下方向に隣接して表示される。
このような表示形態であってもよい。
以上説明したように、本実施の形態の情報処理装置12では、抽出部24が、地理的な複数の領域40間の地理上の包含関係を示す関係情報50から、取得部20で取得された特定地点Pを含む領域40間の包含関係を示す第1部分情報を抽出する。そして、第1決定部26が、第1部分情報の少なくとも一部の領域40間の包含関係を、出力対象の候補領域群として決定する。そして、出力部28は、該候補領域群を出力する。
このため、本実施の形態の情報処理装置12は、取得された特定地点を含む複数の領域40の包含関係を示す情報を出力することができる。
従って、本実施の形態の情報処理装置12では、特定地点の地理上の包含関係を容易に把握可能な情報を提供することができる。
また、本実施の形態の情報処理装置12では、表示部16(UI部15)に表示された候補領域群に規定される1の領域40が選択領域として選択されると、該選択領域と他の領域との包含関係を示す新たな候補領域群を第1部分情報から決定し、表示部16(UI部15)に表示する。
このため、情報処理装置12は、複数の領域40の中から、ユーザによって選択された領域40と、他の領域40との包含関係を、対話的に提供することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、第1部分情報を複数の第2部分情報に分解し、分解した複数の第2部分情報の少なくとも一部の領域40間の包含関係を、候補領域群として決定する。
図14は、本実施の形態の情報処理システム10Aを示す模式図である。
図14に示すように、情報処理システム10Aは、情報処理装置12A、入力部14、表示部16、及び記憶部18を備える。入力部14、表示部16、及び記憶部18は、第1の実施の形態と同様である。
情報処理装置12Aは、CPU、ROM、及びRAMなどを含んで構成されるコンピュータである。
情報処理装置12Aは、取得部20A、抽出部24A、分解部25A、第2決定部27A、第1決定部26A、及び出力部28Aを備える。
取得部20Aは、入力部14から、特定地点を取得する。また、取得部20Aは、入力部14から、表示対象の領域40の面積の範囲を取得する。具体的には、取得部20Aは、入力部14から該面積の範囲として、表示対象の領域40の最小面積と最大面積を取得する。
例えば、出力部28Aが、領域40の最大面積と最小面積の入力画面を表示部16に表示する。ユーザは入力部14を操作することで、表示対象とする領域40の最小面積と最大面積を入力する。これによって、入力部14は、最大面積と最小面積をユーザから受け付け、取得部20Aへ送信する。
なお、ユーザによる入力部14の操作は、例えば、予め設定された数値を最大面積及び最小面積として入力する方法や、表示部16に表示されたスライダ等のGUI(Graphical User Interface)部品を介した数値入力等が挙げられる。
また、表示部16に地図画面を表示し、表示された地図画面によって示される地図の拡大または縮小の指示を、入力部14を介してユーザから受け付ける。そして、取得部20Aは、該指示から、表示部16に表示される領域40のとりうる最大面積を決定し、該最大面積に予め定めた定数を乗算することで、最大面積及び最小面積の各々を取得してもよい。
抽出部24Aは、記憶部18に記憶されている関係情報50を参照し、関係情報50から、取得部20で取得された特定地点を含み、且つ取得部20Aで取得された最小面積以上最大面積以下の範囲の領域40間の包含関係を、第1部分情報として抽出する。
図15は、抽出部24Aによる第1部分情報の抽出を示す模式図である。
例えば、取得部20Aが、特定地点として、識別情報「ハチ公改札」の領域408内の特定の緯度及び経度によって示される地点を取得したとする。この場合、抽出部24Aは、実施の形態1の抽出部24と同様に、関係情報50から、該特定地点を含む領域40間の包含関係を抽出する。そして、抽出部24Aは、更に、抽出された該包含関係の内、取得部20Aで取得された最小面積以上及び最大面積以下の範囲の領域40間(図15中、線図54Aと線図54Bとの間に示す領域40間)の包含関係を、第1部分情報として抽出する。
このため、本実施の形態では、抽出部24Aは、関係情報50に規定される複数の領域40の内、特定地点を包含する領域40として、例えば、図15中、領域4010、領域4011、領域4025、領域4012、領域4013、領域4029、領域4018、領域4015、領域405、領域4016、領域4017、領域4019、領域4030、領域4031の領域40間の包含関係を、関係情報50から第1部分情報として抽出する。
分解部25Aは、抽出部24Aで抽出された第1部分情報を、面積の隣接する領域40間の包含関係が1対1の包含関係を示す、複数の第2部分情報に分解する。
ここで、上述したように、関係情報50によって示される、面積の隣接する各領域40間の包含関係は、1対1の包含関係に限られない。
具体的には、図15に示す関係情報50では、識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011と、該領域4011が包含し且つ次に地理上の面積の小さい領域40としての、識別情報「センター街の入り口」の領域406及び識別情報「ハチ公前」の領域4010と、は、1対2の包含関係となっている。また、図15に示す関係情報50では、識別情報「渋谷のスクランブル交差点」の領域4011と、該領域4011を包含し且つ次に地理上の面積の大きい領域40としての、識別情報「センター街通り」の領域4012及び識別情報「道玄坂通り」の領域4013と、は、1対2の包含関係となっている。
分解部25Aでは、面積の隣接する各領域40間の包含関係が、このような1対多の包含関係、または多対1の包含関係である場合、これらの面積の隣接する各領域40間の包含関係が1対1の関係となるように、第1の部分情報を複数の第2部分情報に分解する。
分解部25Aは、例えば、抽出部24Aで抽出された第1部分情報における、包含する領域40を有さない(子ノードを有さない、と称する場合もある)領域40を特定する。また、分解部25Aは、第1部分情報に含まれる、包含される領域40を有さない(親ノードを有さない、と称する場合もある)領域40を特定する。
そして、分解部25Aは、抽出部24Aで抽出された第1部分情報における、包含する領域40を有さない領域40の各々から、面積のより大きい領域40に向かって、領域40間の包含関係が1対1の関係を示すように、関係する領域40を順次特定していく。これによって、分解部25Aは、第1部分情報に含まれる、包含する領域40を有さない領域40から、包含される領域40を有さない領域40へ向かって、分岐無の有効エッジSによって結合された領域40の群が、第2部分情報として抽出される。分解部25Aは、この処理を、第1部分情報に含まれる全ての領域40及び有向エッジSについて行うことで、第1部分情報を、複数の第2部分情報に分解する。
図16は、第2部分情報の一例を示す模式図である。
例えば、分解部25Aが、図15に示される第1部分情報(図15中、線図43内の領域40及び有向エッジS参照)を、複数の第2部分情報に分解すると、図16に示す8つの第2部分情報41A〜第2部分情報41Hが得られる。
各第2部分情報41(第2部分情報41A〜第2部分情報41H)は、包含関係を有し且つ面積の隣接する領域40間の包含関係が1対1の関係を示す。このため、各第2部分情報41に含まれる複数の領域40は、最も面積の小さい領域40から最も面積の大きい領域40に向かって順番に1対1の包含関係を有する。このため、該第2部分情報41をUI部15や表示部16に表示すれば、各領域40間を結ぶ有向エッジSに沿って、領域40の包含関係を面積の大小に応じて連続的に分かりやすく提供することができる。
なお、分解部25Aは、第1部分情報の分解によって得られた複数の第2部分情報41の内の一部を合成し、新たな第2部分情報41としてもよい。
この場合、例えば、分解部25Aは、各領域40を記号としてとらえ、各第2部分情報41を記号リストとしてとらえる。そして、分解部25Aは、第2部分情報41同士の距離を、レーベンシュタイン距離として求め、距離の近い第2部分情報41同士を合成する。なお、この合成は、各領域40を、例えば、面積順とすることによって容易に行うことができる。
図17は、分解部25Aが行う第2部分情報41の合成を示す模式図である。
例えば、分解部25Aは、図17(A)に示すように、識別情報「渋谷駅1階」の領域4010、識別情報「渋谷駅」の領域4029、識別情報「渋谷駅周辺」の領域4018、及び識別情報「渋谷駅から15分くらい」領域4019、を、この順に包含する包含関係を示す第2部分情報41Fと、識別情報「渋谷駅1階」の領域4010、識別情報「渋谷駅」の領域4029、識別情報「渋谷駅周辺」の領域4018、及び識別情報「山手線西側駅近」の領域4030、を、この順に包含する包含関係を示す第2部分情報41Gと、を合成する。
そして、分解部25Aは、これらの第2部分情報41F及び第2部分情報41Gを合成し、図17(B)に示すように、識別情報「渋谷駅1階」の領域4010、識別情報「渋谷駅」の領域4029、識別情報「渋谷駅周辺」の領域4018、識別情報「渋谷駅から15分くらい」領域4019、及び識別情報「山手線西側駅近」の領域4030を、この順に1対1の包含関係で包含した包含関係を示す第2部分情報41Iを作成する。
第2決定部27Aは、分解部25Aによって分解された複数の第2部分情報41の内の1つを選択する。
第2決定部27Aは、分解部25Aによって分解された複数の第2部分情報41の内、任意の第2部分情報41を選択してもよい。また、第2決定部27Aは、入力部14から取得部20Aを介して1の第2部分情報41を取得することで、第2部分情報41を選択してもよい。
第2決定部27Aが、入力部14から取得部20Aを介して1の第2部分情報41を取得する場合、情報処理装置12Aでは、例えば、情報処理装置12Aの出力部28Aが、分解部25Aで分解された複数の第2部分情報41の一覧を表示部16に表示する。そして、出力部28Aは、1の第2部分情報41の選択を促す指示情報を更に表示部16に表示する。
そして、入力部14の操作指示によって、表示された複数の第2部分情報41における1の第2部分情報41が選択される。この選択には、ドロップダウンリストなど、複数のアイテムから一つを選択する一般的なユーザインターフェース技術を用いることができる。
ユーザの入力部14の操作指示によって、表示された複数の第2部分情報41における1の第2部分情報41が選択されると、入力部14は、選択された該第2部分情報41を示す情報を受け付け、取得部20Aへ送信する。取得部20Aでは、入力部14から、1の第2部分情報41を示す情報を受け付ける、第2決定部27Aでは、取得部20Aで受け付けた、1の第2部分情報41を示す情報を読み取ることで、1の第2部分情報41を選択すればよい。
第1決定部26Aは、第2決定部27Aで決定された第2部分情報41の少なくとも一部の領域40間の包含関係を、候補領域群として決定する。第1決定部26Aは、第1の実施の形態の第1決定部26と同様にして、候補領域群を決定する。
出力部28Aは、第1決定部26Aで決定された候補領域群を、実施の形態1の出力部28と同様にして、表示部16に出力する。表示部16には、候補領域群が表示される。
ここで、第2部分情報41は、上述したように、包含関係を有し且つ面積の隣接する各領域40間の包含関係が1対1の関係を示す。このため、第1決定部26Aが第2部分情報41から抽出した領域候補群についても、包含関係を有し且つ面積の隣接する各領域40間の包含関係が1対1の関係を示す。
従って、本実施の形態では、表示部16には、包含関係を有し且つ面積の隣接する各領域40間の包含関係が1対1の関係を示す、領域候補群が表示される。
なお、第1決定部26Aは、第2決定部27Aで決定された第2部分情報41に規定される複数の領域40の内、表示対象として予め定めた複数の面積の各々に最も近い面積の領域40を抽出し、抽出した領域40間の包含関係を示す第2部分情報41とし、該第2部分情報41を候補領域群としてもよい。
図18は、第2部分情報41における、少なくとも一部の領域40間の包含関係を抽出する形態を示す模式図である。
図18に示すように、第1決定部26Aは、例えば、第2決定部27Aで決定された第2部分情報41で規定される複数の領域40の内、面積が最大の領域40と面積が最小の領域40とを特定する。そして、特定した最大面積の領域40の面積を上限とし、最小面積の領域40の面積を下限とする面積範囲を、複数の段階に分割する。そして、第1決定部26Aは、第2決定部27Aで決定された第2部分情報41で規定される複数の領域40の内、分割した各段階の面積に最も近い領域40を各々抽出する。
図18に示す例では、第1決定部26Aは、複数の領域40(領域40A〜領域40G)の内、最大面積の領域40Aの面積(10000m2)と、最小面積の領域40Bの面積値(10m2)と、の間を、3段階に分割する。そして、第1決定部26Aは、各段階である面積100m2及び面積1000m2の各々に最も近い領域40である領域40D及び領域40Fと、これらの領域40の包含関係を第2部分情報41から抽出する。
なお、第1決定部26Aは、予め定めた面積範囲を複数の段階に分割した各段階の面積値の各々に最も近い領域40を抽出してもよい。例えば、情報処理装置12Aが提供するサービスの内容に応じて、この面積範囲を予め定めればよい。具体的には、この面積範囲には、50m2以上100m2以下の範囲が挙げられる。この場合、この面積範囲は、予め記憶部18に記憶しておけばよい。
次に、情報処理装置12Aで実行する情報処理の手順を説明する。
図19は、本実施の形態の情報処理装置12Aで実行する情報処理の手順を示すフローチャートである。
まず、取得部20Aが、入力部14から特定地点を取得したか否かを判断する(ステップS200)。ステップS200で肯定判断すると(ステップS200:Yes)、ステップS202へ進む。
ステップS202では、取得部20Aが、入力部14から、表示対象の領域40の面積の範囲を取得したか否かを判断する(ステップS202)。ステップS202の判断は、入力部14から、領域40の面積の範囲として、表示対象の領域40の最小面積と最大面積を取得したか否かを判別することで行う。
ステップS202で肯定判断すると(ステップS202:Yes)、ステップS206へ進む。一方、ステップS202で否定判断すると(ステップS202:No)、ステップS204へ進み、取得部20Aは、記憶部18に予め記憶されている、表示対象の領域40の面積の範囲を読み取ることで、該面積の範囲を取得する(ステップS204)。なお、記憶部18は、前回取得した面積の範囲を記憶する。そして、取得部20Aは、該面積の範囲を記憶部18から読み取ることで、ステップS204の処理を実行すればよい。
次に、ステップS206では、抽出部24Aが、関係情報50から、ステップS200の処理によって取得部20Aで取得された特定地点を含む領域40間の包含関係を示す第1部分情報を、関係情報50から抽出する(ステップS206)。
次に、分解部25Aが、ステップS206で抽出された第1部分情報を、第2部分情報に分解する(ステップS208)。
次に、第2決定部27Aが、上記ステップS208で分解されることによって得られた複数の第2部分情報の内、1の第2部分情報を決定する(ステップS210)。
次に、第1決定部26Aが、上記ステップS210または後述するステップS218で決定された第2部分情報から、候補領域群を決定する(ステップS212)。次に、出力部28Aが、ステップS212または後述するステップS222の処理によって第1決定部26Aで決定された候補領域群を、表示部16に出力する(ステップS214)。ステップS214の処理によって、表示部16には、候補領域群が表示される。
次に、取得部20Aが、入力部14から第2部分情報の変更指示を取得したか否かを判断する(ステップS216)。ステップS216の判断は、例えば、表示部16に、第2部分情報の変更を指示するための指示ボタンを表示する。そして、該指示ボタンの表示領域がユーザによる入力部14の操作指示によって選択されたときに、第2部分情報の変更指示を示す信号を入力部14が受け付ければよい。そして、取得部20Aは、第2部分情報41から第2部分情報の変更指示を示す信号を受け付けたか否かを判別することで、ステップS216の判断を行えばよい。
ステップS216で肯定判断すると(ステップS216:Yes)、第2決定部27Aが、上記ステップS208で分解されることによって得られた複数の第2部分情報の内、前回表示部16に表示した第2部分情報とは異なる、1の第2部分情報を決定する(ステップS218)。そして、ステップS212へ戻る。
一方、ステップS216で否定判断すると(ステップS216:No)、ステップS220へ進む。ステップS220では、取得部20Aが、入力部14から選択領域を取得したか否かを判断する(ステップS220)。ステップ220で肯定判断すると(ステップS220:Yes)、ステップS222へ進む。
ステップS222では、第1決定部26Aが、ステップS220で取得された選択領域を、新たな特定領域として特定し、上記ステップS210またはステップS218の処理によって直前に抽出された第2部分情報から、特定した該特定領域を含む領域40間の包含関係を新たな候補領域群として決定する(ステップS222)。そして、上記ステップS214へ戻る。
一方、上記ステップS200で否定判断すると(ステップS200:No)、ステップS224へ進む。また、上記ステップS220で否定判断すると(ステップS220:No)、ステップS224へ進む。
ステップS224では、取得部20Aが、当該情報処理を終了するか否かを判断する(ステップS224)。取得部20Aは、当該情報処理の終了を示す情報を入力部14から取得したか否かを判別することで、ステップS224の判断を行う。この場合、ユーザによる入力部14の操作指示によって、入力部14が当該情報処理の終了を示す情報をユーザから受け付けると、入力部14は、取得部20Aへ当該情報処理の終了を示す情報を送信すればよい。そして、取得部20Aでは、入力部14から当該情報処理の終了を示す情報を取得したか否かを判別することで、ステップS224の判断を行えばよい。また、取得部20Aは、情報処理装置12Aの図示を省略する電源スイッチ等が操作指示されることで、情報処理装置12Aへの電力供給の終了を示す信号を受け付けたか否かを判別することで、ステップS224の判断を行ってもよい。
ステップS224で否定判断すると(ステップS224:No)、上記ステップS200へ戻る。一方、ステップS224で肯定判断すると(ステップS224:Yes)、本ルーチンを終了する。
情報処理装置12Aが、上記情報処理を実行することによって、表示部16(またはUI部15)には、ユーザによって指示された特定地点に関する包含関係を示す情報としての、候補領域群が、表示される。
上述したように、第2部分情報41は、包含関係を有し且つ面積の隣接する領域40間の包含関係が1対1の関係を示す。このため、第1決定部26Aが第2部分情報41から抽出した候補領域群についても、包含関係を有し且つ面積の隣接する各領域40間の包含関係が1対1の関係を示す。
従って、本実施の形態では、表示部16には、包含関係を有し且つ面積の隣接する各領域40間の包含関係が1対1の関係を示す、領域候補群が表示される。
このため、ユーザは、入力部14を操作指示することで、表示部16に表示された候補領域群に規定された各領域40の1対1の包含関係に沿って、選択する領域40を容易に拡大または縮小することができる。
従って、本実施の形態の情報処理装置12Aでは、実施の形態1の効果に加えて更に、ユーザ所望の領域40を、各領域40間の包含関係及び各領域40の面積に沿って、自然な見え方で提供することができる。
図20〜図21は、本実施の形態の情報処理装置12Aが上記情報処理を行うことによって表示部16に表示される表示画像の一例を示す模式図である。なお、各表示画像は、出力部28Aで作成された画像である。
例えば、図16に示す第2部分情報41Aが、第2決定部27Aによって決定された場合には、出力部28Aは、第1決定部26Aで決定された該第2部分情報41Aの少なくとも一部の領域40間の包含関係を、候補領域群として決定する。この場合、出力部28Aは、例えば、図20(A)に示す表示画像16Jを表示部16に表示する。
表示画像16Jは、第2部分情報41Aで規定される各領域40の名称の一覧を、該第2部分情報41Aで規定される包含関係に従った順に配置した画像82Aを含む。また、表示画像16Jは、これらの領域40の名称の一覧を、画面の上下方向にスクロールさせるためのスクロールボタン84と、拡大率を変更するためのスライダ81を含む。
ユーザは、入力部14を操作指示して、スクロールボタン84の表示位置を変更することで、表示部16の画面内に表示される該名称の一覧をスクロール表示させることができる。また、ユーザによる入力部14の操作指示によって、スライダ81が操作されることで、上述した、表示対象の領域40の面積の範囲を入力することができる。
また、表示画像16Jは、現在表示されている第2部分情報41Aを識別するための文字画像を含む表示領域80と、現在表示されている第2部分情報41Aを他の第2部分情報41に切替えることを指示するための指示ボタン80A及び指示ボタン80Bと、を含む。図20(A)では、該文字画像として、「市街」を示す文字画像が表示されている。
表示画像16Jが、現在表示されている第2部分情報41Aを識別するための識別情報として、該第2部分情報41Aを識別する文字情報の文字画像を表示することで、ユーザに対して現在表示されている第2部分情報41Aを容易に認識可能に提供することができる。
なお、出力部28Aは、第2決定部27Aで決定された第2部分情報41(図20(A)では第2部分情報41A)を識別するための識別情報として、該第2部分情報41に規定される各領域40の属性に含まれる種類の内、該領域40間で最も重複度の高い種類を、表示対象として選択する。すなわち、出力部28Aは、該最も重複度の高い種類を、表示対象の第2部分情報41の識別情報として選択する。そして、出力部28Aは、該第2部分情報41における候補領域群を表示部16に表示するときに、該第2部分情報41の識別情報として、最も重複度の高い種類の文字画像を併せて表示部16に表示する。
図20(A)に示す例では、種類「市街」が、第2部分情報41の識別情報の文字画像として表示されている。
ユーザによる入力部14の操作指示によって、指示ボタン80Aまたは指示ボタン80Bが指示されると、入力部14は、取得部20Aに、第2部分情報の変更指示を示す信号を送信する。これによって、情報処理装置12では、第2部分情報41の変更を行い、出力部28Aは、例えば、図20(B)に示す表示画像16Kを表示部16に表示する。
表示画像16Kは、図20(A)で表示されていた第2部分情報41Aとは異なる第2部分情報41で規定される各領域40の名称の一覧を、該第2部分情報41で規定される包含関係に従った順に配置した画像82Bを含む。また、表示画像16Kは、これらの領域40の名称の一覧を、画面の上下方向にスクロールさせるためのスクロールボタン84と、拡大率を変更するためのスライダ81を含む。
また、表示画像16Kは、現在表示されている第2部分情報41Aを識別するための文字画像を含む表示領域80と、現在表示されている第2部分情報41Aを他の第2部分情報41に切替えることを指示するための指示ボタン80A及び指示ボタン80Bと、を含む。図20(B)では、該文字画像として、「路線」を示す文字画像が表示されている。
なお、表示部16に表示される表示画像は、簡略化した略図で示す画像であってもよい。
図21は、表示画像の他の一例を示す模式図である。
図21に示すように、出力部28Aは、候補領域群によって規定される各領域の地理形状を簡略化した略図を、領域40間の包含関係を示す表示形態で示した表示画像16Mを、表示部16に表示してもよい。また、出力部28Aは、該表示画像16Mと共に、各領域40の包含関係を文字画像の一覧で示した表示画像16J(図20(A)も参照)もまた、併せて表示する表示画像16Lを表示部16に表示してもよい。
このように、本実施の形態の情報処理装置12Aでは、実施の形態1の効果に加えて更に、ユーザ所望の領域40を、各領域40間の包含関係及び各領域40の面積の大小に沿って、提供することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1の情報処理装置12の機能の一部を、サーバ装置側に設け、該サーバ装置にネットワークを介して接続された情報処理端末の表示部に候補領域群を表示する。
図22は、本実施の形態の情報処理システム80を示す模式図である。図22に示すように、情報処理システム80は、サーバ装置82と、情報処理端末17と、を含む。サーバ装置82と情報処理端末17とは、ネットワーク84等のネットワークを介して接続されている。
サーバ装置82は、CPU、ROM、及びRAMなどを含んで構成されるコンピュータである。サーバ装置82は、情報処理部86、通信部88、及び記憶部18を備える。
記憶部18は、実施の形態1の情報処理装置12(図1参照)と同様である。通信部88は、ネットワーク84を介して情報処理端末17との間で各種情報を送受信する。
情報処理部86は、実施の形態1の情報処理装置12(図1参照)における、取得部20、抽出部24、第1決定部26、及び出力部28を含む(図22では図示省略)。なお、情報処理部86における取得部20は、情報処理端末17から各種情報を取得する以外は、情報処理装置12における取得部20と同様である。また、情報処理部86における出力部28は、情報処理端末17へ各種情報を出力する以外は、情報処理装置12における出力部28と同様である。
情報処理端末17は、CPU、ROM、及びRAMなどを含んで構成されるコンピュータである。情報処理端末17は、例えば、携帯可能な情報処理装置である。
情報処理端末17は、入力部14、表示部16、制御部19、及び通信部89を含む。入力部14、及び表示部16は、実施の形態1と同様である。制御部19は、情報処理端末17を制御する。通信部89は、ネットワーク84を介してサーバ装置82と各種情報を送受信する。通信部89は、送信部89A及び受信部89Bを含む。送信部89Aは、各種情報を、ネットワーク84を介してサーバ装置82へ送信する。受信部89Bは、各種情報を、ネットワーク84を介してサーバ装置82から受信する。
次に、情報処理端末17で実行する情報処理を説明する。
図23は、情報処理端末17の制御部19で実行する情報処理の手順を示すフローチャートである。
まず、制御部19が、入力部14から特定地点を取得したか否かを判断する(ステップS300)。ステップS300で肯定判断すると(ステップS300:Yes)、ステップS302へ進む。
次に、送信部89Aが、ステップS300で取得した特定地点を、ネットワーク84を介してサーバ装置82へ送信する(ステップS302)。
次に、受信部89Bが、サーバ装置82から候補領域群を受信したか否かを判断する(ステップS304)。なお、受信部89Bは、ステップS304で肯定判断(ステップS304:Yes)するまで、否定判断(ステップS304:No)を繰り返す。
ステップS304で肯定判断すると(ステップS304:Yes)、ステップS306へ進む。ステップS306では、制御部19が、上記ステップS304で受信した候補領域群を表示部16に表示する(ステップS306)。なお、ステップS306における、候補領域群の表示部16への表示は、実施の形態1と同様にして行う。
次に、制御部19が、入力部14から選択領域を取得したか否かを判断する(ステップS308)。ステップS308で肯定判断すると(ステップS308:Yes)、ステップS310へ進む。
ステップS310では、送信部89Aが、ステップS308で取得した選択領域を、情報処理端末17を、ネットワーク84を介してサーバ装置82へ送信する(ステップS310)。そして、上記ステップS304へ戻る。
一方、ステップS308で否定判断すると(ステップS308:No)、ステップS312へ進む。ステップS312では、制御部19が、当該情報処理を終了するか否かを判断する(ステップS312)。ステップS312の判断は、上記ステップS112(図6参照)と同様にして行う。
ステップS312で否定判断すると(ステップS312:No)、上記ステップS300へ戻る。一方、ステップS312で肯定判断すると(ステップS312:Yes)、本ルーチンを終了する。
次に、サーバ装置82側で行う情報処理の手順を説明する。
図24は、サーバ装置82で実行する情報処理の手順を示すフローチャートである。
まず、情報処理部86が、情報処理端末17から特定地点を取得したか否かを判断する(ステップS400)。ステップS400で肯定判断すると(ステップS400:Yes)、ステップS402へ進む。
ステップS402では、情報処理部86が、記憶部18に記憶されている関係情報50から、ステップS400の処理によって取得した特定地点を含む領域40間の、包含関係を示す第1部分情報を、関係情報50から抽出する(ステップS402)。
次に、情報処理部86が、上記ステップS402で抽出された第1部分情報の少なくとも一部の領域40間の包含関係を、候補領域群として決定する(ステップS404)。次に、通信部88が、ステップS404または後述するステップS410の処理によって情報処理部86で決定された候補領域群を、情報処理端末17へ送信する(ステップS406)。
次に、通信部88が、情報処理端末17から選択領域を取得したか否かを判断する(ステップS408)。ステップS408で肯定判断すると(ステップS408:Yes)、情報処理部86が、上記ステップ408で取得した選択領域を、新たな特定領域として特定し、上記ステップS402の処理によって抽出された第1部分情報から、特定した該特定領域を含む少なくとも一部の包含関係を新たな候補領域群として決定する(ステップS410)。そして、上記ステップS406へ戻る。
一方、上記ステップS400で否定判断すると(ステップS400:No)、ステップS412へ進む。また、上記ステップS408で否定判断すると(ステップS408:No)、ステップS412へ進む。
ステップS412では、情報処理部86が、当該情報処理を終了するか否かを判断する(ステップS412)。情報処理部86は、例えば、当該情報処理の終了を示す情報を情報処理端末17から受信したか否かを判別することで、ステップS412の判断を行う。この場合、情報処理端末17では、上記ステップS312(図23参照)の処理において肯定されたときに(ステップS312:Yes)、情報処理の終了を示す情報をサーバ装置82へ送信すればよい。
ステップS412で否定判断すると(ステップS412:No)、上記ステップS400へ戻る。一方、ステップS412で肯定判断すると(ステップS412:Yes)、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、情報処理端末17が、ユーザの操作指示によって入力された特定地点をサーバ装置82へ送信し、サーバ装置82から、候補領域群を受信し、表示部16に表示する。
このため、情報処理端末17では、入力部14で受け付けた特定地点を含む複数の領域40の包含関係を、表示部16に表示する。
従って、本実施の形態の情報処理端末17についても、上記実施の形態と同様に、特定地点の地理上の包含関係を容易に把握可能な情報を提供することができる。
次に、上記に説明した実施の形態1〜実施の形態3の情報処理システム10、情報処理システム10A、サーバ装置82、及び情報処理端末17のハードウェア構成について説明する。図25は、本実施の形態の情報処理システム10、情報処理システム10A、サーバ装置82、及び情報処理端末17のハードウェア構成例を示すブロック図である。
実施の形態1〜実施の形態3の情報処理システム10、情報処理システム10A、サーバ装置82、及び情報処理端末17は、出力部90、通信I/F部92、CPU94、ROM96、RAM98、及びHDD99等がバス93により相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
CPU94は、情報処理システム10における情報処理装置12、情報処理システム10Aにおける情報処理装置12A、サーバ装置82、及び情報処理端末17の全体の処理を制御する演算装置である。RAM98は、CPU94による各種処理に必要なデータを記憶する。ROM96は、CPU94による各種処理を実現するプログラム等を記憶する。HDD99は、上述した各記憶部18に格納されるデータ等を記憶する。通信I/F部92は、外部装置や外部端末に通信回線等を介して接続し、接続した外部装置や外部端末との間でデータを送受信するためのインタフェースである。出力部90は、上述した表示部16に相当する。
本実施の形態1〜実施の形態3の情報処理システム10における情報処理装置12、情報処理システム10Aにおける情報処理装置12A、サーバ装置82、及び情報処理端末17で実行される上記情報処理を実行するためのプログラムは、ROM96等に予め組み込んで提供される。
なお、本実施の形態1〜実施の形態3の情報処理システム10における情報処理装置12、情報処理システム10Aにおける情報処理装置12A、サーバ装置82、及び情報処理端末17で実行されるプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供するように構成してもよい。
また、本実施の形態1〜実施の形態3の情報処理システム10における情報処理装置12、情報処理システム10Aにおける情報処理装置12A、サーバ装置82、及び情報処理端末17で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態1〜実施の形態3の情報処理システム10における情報処理装置12、情報処理システム10Aにおける情報処理装置12A、サーバ装置82、及び情報処理端末17における上記情報処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施の形態1〜実施の形態3の情報処理システム10における情報処理装置12、情報処理システム10Aにおける情報処理装置12A、サーバ装置82、及び情報処理端末17で実行される上記情報処理を実行するためのプログラムは、上述した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上記HDD99に格納されている各種情報、すなわち記憶部18に格納されている各種情報は、外部装置(例えばサーバ)に格納してもよい。この場合には、該外部装置とCPU86と、を、ネットワーク等を介して接続した構成とすればよい。
なお、上記には、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。