JP2014035523A - Cooling device and image forming device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる冷却装置、及び、その冷却装置を備えた画像形成装置に関するものである。 The present invention relates to a cooling device used in an image forming apparatus such as a printer, a facsimile machine, and a copying machine, and an image forming apparatus provided with the cooling device.
画像形成装置としては、電子写真技術を用いてシート状部材である用紙上にトナー画像を形成し、定着装置を通過させることでトナーを溶融し融着させるものが知られている。 2. Description of the Related Art As an image forming apparatus, there is known an image forming apparatus that forms a toner image on a sheet, which is a sheet-like member, using electrophotographic technology, and melts and fuses toner by passing through a fixing device.
一般に定着装置の温度は、トナーや用紙の種類、用紙搬送スピードなどによって異なるが180[℃]〜200[℃]程度の温度に設定され制御されて、トナーを瞬時に融着させる。定着装置を通過した直後の用紙の表面温度は、用紙の熱容量(比熱、密度など)に左右されるが例えば100[℃]〜130[℃]程度の高い温度となっている。トナーの溶融温度はもっと低いので、定着装置通過直後の時点ではトナーは少し軟らかいままであり、用紙が冷えるまでは、しばらく粘着状態にある。 Generally, the temperature of the fixing device varies depending on the type of toner or paper, the paper transport speed, etc., but is set and controlled at a temperature of about 180 [deg.] C. to 200 [[deg.] C.] to fuse the toner instantly. The surface temperature of the sheet immediately after passing through the fixing device is a high temperature of, for example, about 100 [° C.] to 130 [° C.] although it depends on the heat capacity (specific heat, density, etc.) of the sheet. Since the melting temperature of the toner is lower, the toner is slightly soft at the time immediately after passing through the fixing device, and remains in a sticky state for a while until the paper cools.
そのため、連続的に画像出力動作が繰り返され定着装置通過後の用紙が排紙収容部に積載される場合、用紙上のトナーが十分に硬化できず軟化状態にあると、用紙上のトナーが別の用紙に貼り付く所謂ブロッキング現象が起こることがある。 Therefore, when the image output operation is continuously repeated and the paper after passing through the fixing device is stacked in the paper discharge container, if the toner on the paper cannot be sufficiently cured and is in a soft state, the toner on the paper is separated. A so-called blocking phenomenon that sticks to the paper may occur.
特許文献1に記載の冷却装置では、用紙をおもて面に担持して搬送する、複数の張架ローラによって回転可能に張架された搬送ベルトの裏面に、冷却部材であるヒートシンクの冷却面を接触させて設けている。ヒートシンクはファンにより風を当てて冷却しており、搬送ベルトによって搬送される用紙は、ヒートシンクとの対向領域を通過した際に、搬送ベルトを介して用紙からヒートシンクに熱が奪われることで冷却される。
In the cooling device described in
これにより、熱定着装置通過後の用紙を冷却装置で冷却した後に排紙収容部に積載させることで、ブロッキング現像が起こるのを抑制することができる。 As a result, it is possible to suppress the occurrence of blocking development by stacking the paper after passing through the heat fixing device in the paper discharge accommodating portion after being cooled by the cooling device.
熱定着装置では熱によってトナーを溶融し用紙に定着させるので、用紙が含んでいる水分が蒸発することにより周囲の雰囲気が高湿な状態となる。こうした雰囲気中では、ヒートシンクが冷えた状態にあるためにヒートシンクの表面で結露を起こし易い。そして、この結露によって水分がヒートシンクの冷却面と搬送ベルトの裏面との間に入り込むと、搬送ベルトの裏面がヒートシンクの冷却面に貼り付きながら回転されるため回転不良を起こすといった問題が生じる。 In the heat fixing device, the toner is melted by heat and fixed on the paper, so that the moisture contained in the paper is evaporated and the surrounding atmosphere is in a high humidity state. In such an atmosphere, since the heat sink is in a cold state, condensation tends to occur on the surface of the heat sink. Then, when moisture enters between the cooling surface of the heat sink and the back surface of the transport belt due to this condensation, there is a problem that rotation failure occurs because the back surface of the transport belt rotates while sticking to the cooling surface of the heat sink.
また、搬送ベルトの裏面に接触させて配設される冷却部材としてはヒートシンクに限るものではなく、冷却媒体が流れる流路が内部に設けられた冷却プレートなどを前記冷却部材として用いた場合でも上述したのと同様の問題が生じる。 Further, the cooling member disposed in contact with the back surface of the conveyor belt is not limited to the heat sink, and even when a cooling plate or the like in which a flow path through which a cooling medium flows is provided is used as the cooling member. The same problem occurs.
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、冷却部材に結露が生じるのを抑えて、水分によりベルト部材が冷却部材に貼り付いて回転不良が起こるのを抑制できる冷却装置及びその冷却装置を備えた画像形成装置を提供することである。 The present invention has been made in view of the above problems, and its object is to suppress the occurrence of dew condensation on the cooling member and to prevent the belt member from adhering to the cooling member due to moisture and causing a rotation failure. An image forming apparatus provided with the apparatus and its cooling device.
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の張架部材によって回転可能に張架され、シート状部材をおもて面に担持して搬送するベルト部材と、前記ベルト部材の裏面に冷却面を接触させて設けられ、該ベルト部材を介して前記シート状部材を冷却する冷却部材とを備えた冷却装置において、前記冷却部材の温度を検知する温度検知手段と、前記冷却部材の周囲雰囲気の温度及び湿度を検知する温湿度検知手段と、前記周囲雰囲気の湿度が、前記冷却部材により前記周囲雰囲気が冷やされることで該冷却部材に結露が生じないような、該冷却部材の温度に応じた所定湿度以下となるように、前記温度検知手段と前記温湿度検知手段との検知結果に基づいて該周囲雰囲気を除湿する除湿手段とを備えることを特徴とするものである。
In order to achieve the above object, the invention of
本発明においては、冷却部材の周囲雰囲気の湿度が前記所定湿度以下となるように、除湿手段によって前記周囲雰囲気を除湿することで、冷却部材に結露が生じるのを抑制することができる。これにより、冷却部材に結露が生じてベルト部材の裏面が冷却部材の冷却面に貼り付くのを抑えることができる。よって、ベルト部材の裏面が水分により冷却部材の冷却面に貼り付きながら回転して回転不良が起きてしまうことを抑制することができる。 In the present invention, it is possible to suppress dew condensation on the cooling member by dehumidifying the ambient atmosphere by the dehumidifying means so that the humidity of the ambient atmosphere of the cooling member is equal to or lower than the predetermined humidity. Thereby, it is possible to suppress the condensation on the cooling member and stick the back surface of the belt member to the cooling surface of the cooling member. Therefore, it is possible to suppress a rotation failure due to rotation while the back surface of the belt member sticks to the cooling surface of the cooling member due to moisture.
以上、本発明によれば、冷却部材に結露が生じるのを抑えて、水分によりベルト部材が冷却部材に貼り付いて回転不良が起こるのを抑制できるという優れた効果がある。 As described above, according to the present invention, it is possible to suppress the occurrence of dew condensation on the cooling member, and it is possible to suppress the rotation failure caused by the belt member sticking to the cooling member due to moisture.
以下、本発明を適用した冷却装置を備えた画像形成装置であるプリンタの一実施形態について説明する。図2は、本実施形態に係るタンデム型中間転写ベルト方式のプリンタ300の概略構成図である。
Hereinafter, an embodiment of a printer which is an image forming apparatus including a cooling device to which the present invention is applied will be described. FIG. 2 is a schematic configuration diagram of a tandem intermediate transfer
プリンタ300では、第1張架ローラ22、第2張架ローラ23、及び、第3張架ローラ24などの複数の張架ローラによって、無端ベルト部材である中間転写ベルト21が回転可能に張架されている。中間転写ベルト21は、前記複数の張架ローラのうちの一つが不図示の駆動モータからの駆動力によって回転駆動することにより、図中矢印a方向に回転する。
In the
また、プリンタ300は、中間転写ベルト21のまわりに画像形成用のプロセス手段を配置している。ここで、符号の後に付されたY,C,M,Bkという添字は、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラック用の仕様であることを示している。
In addition, the
中間転写ベルト21の回転方向を図中矢印aとするとき、中間転写ベルト21の上方であって第1張架ローラ22と第2張架ローラ23との間には、各色用のトナー造形性手段である画像ステーション10Y,10C,10M,10Bkが配置されている。なお、符号の後に付されたY,C,M,Bkという添字は、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラック用の仕様であることを示している。
When the rotation direction of the
図2に示すプリンタ300では、中間転写ベルト21の表面移動方向上流側から順に、Y用画像ステーション10Y、C用画像ステーション10C、M用画像ステーション10M及びBk用画像ステーション10Bkが配置されている。
In the
4つの画像ステーション10Y,10C,10M,10Bkは、使用するトナーの色が異なる点以外は、略同一の構成となっている。各画像ステーション10は、ドラム状の感光体1の周囲に帯電装置5、光書き込み装置2、現像装置3、感光体クリーニング装置4が配置されている。さらに、中間転写ベルト21を挟んで感光体1の対向位置に中間転写ベルト21への転写手段としての1次転写ローラ11が設けられている。このような、4つの画像ステーション10Y,10C,10M,10Bkが互いに所定のピッチ間隔となるように、中間転写ベルト21の表面移動方向に沿って配置されている。
The four
プリンタ300では、光書き込み装置2をLEDを光源とする光学系としているが、半導体レーザーを光源とするレーザー光学系で構成することもでき、感光体1に対して画像情報に応じた露光を行う。
In the
中間転写ベルト21の下方には、シート状部材である用紙Pを収納する用紙収納部31、給紙コロ42、及び、レジストローラ対41などが配置されている。また、中間転写ベルト21を張架する第3張架ローラ24に対して中間転写ベルト21を介して対向するように、中間転写ベルト21から用紙Pへのトナー像の転写手段としての2次転写ローラ25が配置されている。さらに、第3張架ローラ24よりも中間転写ベルト回転方向下流側で第1張架ローラ22よりも中間転写ベルト回転方向上流側にある中間転写ベルト21のおもて面に接して、中間転写ベルト21をクリーニングするベルトクリーニング装置27が設けられている。また、中間転写ベルト21を介してベルトクリーニング装置27に対向する位置には、クリーニング対向ローラ26が設けられている。
Below the
また、プリンタ300内では、用紙収納部31から排紙収容部34へ至る用紙Pの搬送経路として用紙搬送路32が延びている。用紙搬送路32における2次転写ローラ25の用紙搬送方向下流側(以下、単に下流側という)には、内部にヒータなどの熱源を有する加熱ローラ61と定着ローラ62とを備えた定着装置60が配置されている。
Further, in the
この定着装置60の用紙搬送路32における下流側には、定着後の用紙Pを冷却する冷却装置100が配置されている。そして、冷却装置100のさらに下流側には、トナー像が定着された用紙Pの排出部である排紙収容部34が配置されている。
A
また、両面画像形成時に用紙Pの裏面への画像形成を行う際に、冷却装置100を一度通過した用紙Pの表裏を反転させ、再度、レジストローラ対41へ搬送する両面画像形成用の反転用紙搬送路33も備えている。
Further, when forming an image on the back side of the paper P during the double-sided image formation, the reverse side of the double-sided image forming sheet that reverses the front and back of the paper P that has once passed through the
画像形成プロセスは、一つの画像ステーション10について説明すると、一般の静電記録方式に準じていて、暗中にて帯電装置5により一様に帯電された感光体1上に光書き込み装置2により露光して静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を現像装置3によりトナー像として可視像化する。そのトナー像は1次転写ローラ11により感光体1上から中間転写ベルト21に転写される。転写後の感光体1の表面は、感光体クリーニング装置4によりクリーニングされる。このような画像形成プロセスが4つの画像ステーション10(Y,C,M,Bk)のそれぞれにおいて行われる。
The image forming process will be described with respect to one
4つの画像ステーション10Y,10C,10M,10Bkにおける各現像装置3Y,3C,3M,3Bkは、それぞれ異なる4色のトナーによる可視像化機能を有している。このため、各画像ステーション10Y,10C,10M,10Bkでイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックを分担すれば、フルカラー画像を形成することができる。また、各画像ステーション10Y,10C,10M,10Bkは、中間転写ベルト21を挟むようにして各感光体1Y,1C,1M,1Bkとそれぞれ対向して設けられた1次転写ローラ11Y,11C,11M,11Bkを備える。各1次転写ローラ11Y,11C,11M,11Bkには、不図示の電源から転写バイアスが印加され、それぞれ1次転写部を構成する。
Each of the developing
そして、中間転写ベルト21の同一画像形成領域が各画像ステーション10Y,10C,10M,10Bkを順次通過する間に、各1次転写ローラ11に印加された転写バイアスによって、各色のトナー像を中間転写ベルト21上で重ね合わせるように転写する。これにより、上述した同一画像形成領域が各画像ステーション10Y,10C,10M,10Bkの1次転写部を1回通過した時点で、この同一画像領域に、重ね転写によってフルカラートナー画像を得ることができる。
Then, while the same image forming area of the
このようにして中間転写ベルト21上に形成されてフルカラートナー画像は、用紙Pに転写される。転写後の中間転写ベルト21はベルトクリーニング装置27によりクリーニングされる。用紙Pへの転写は、転写時において2次転写ローラ25に不図示の電源から転写バイアスを印加する。これにより、中間転写ベルト21を介して2次転写ローラ25と第3張架ローラ24との間に転写電界を形成し、2次転写ローラ25と中間転写ベルト21とのニップ部に用紙Pを通過させることにより行なわれる。
In this way, the full color toner image formed on the
中間転写ベルト21から用紙Pへのフルカラートナー像の転写後、用紙P上に担持されたフルカラートナー像は、定着装置60の加熱ローラ61と定着ローラ62とで形成される定着ニップで、加熱及び加圧が行われ用紙P上に定着される。これにより、用紙P上にフルカラーの最終画像が形成される。その後、用紙Pは冷却装置100で冷却され、排紙収容部34に積載される。このため、用紙Pが排紙収容部34に積載される時点で、用紙P上のトナーを確実に硬化状態とさせることができ、ブロッキング現象を回避することができる。
After the transfer of the full-color toner image from the
図3は、本実施形態に係る冷却装置100の斜視説明図である。
図3に示すように、本実施例の冷却装置100は、主に上部搬送部110及び下部搬送部150からなる用紙Pの搬送手段を有している。
FIG. 3 is an explanatory perspective view of the
As shown in FIG. 3, the
上部搬送部110では、おもて面に用紙Pを担持して搬送するベルト部材である上部搬送ベルト113が、複数の張架ローラ114,115,116,117によって回転可能に張架されている。前記複数の張架ローラのうち張架ローラ115は、駆動モータ118から伝達される駆動力によって回転駆動する駆動ローラであり、残りの張架ローラ114,116,117は、上部搬送ベルト113の回転に従動回転する従動ローラである。そして、駆動モータ118によって張架ローラ115を図中時計回り方向に回転駆動させることで、上部搬送ベルト113が図中時計回り方向に回転する。
In the
上部搬送ベルト113のループ内側には、上部搬送ベルト113のおもて面に担持された用紙Pを冷却する冷却部材111が、上部搬送ベルト113の裏面と接するように配設されている。
Inside the loop of the
下部搬送部150には、張架ローラ151,152に回転可能に張架された下部搬送ベルト153が設けられている。下部搬送ベルト153は、直接または用紙Pを介して上部搬送部110の上部搬送ベルト113に接触しており、上部搬送ベルト113の回転に伴って図中反時計回り方向に回転する。
The
そして、上部搬送部110の上部搬送ベルト113と、下部搬送部150の下部搬送ベルト153とによって、定着装置60により加熱・加圧されて高温になった定着後の用紙Pを挟持搬送する。このように、上部搬送ベルト113と下部搬送ベルト153とによって挾持搬送される用紙Pが、冷却部材111との対向領域に到達すると、用紙Pの熱が冷却ベルト111を介して冷却部材111に吸熱される。これにより、上部搬送ベルト113越しに定着後の用紙Pを排紙収容部34に向けて搬送しながら冷却することができる。
Then, the
[実施例1]
図1に本実施例に係る冷却装置100の模式図を示す。
冷却装置100の上部搬送部110と下部搬送部150とは、定着装置60からの用紙受入口と排紙収容部34への用紙排出口とが開けられた壁8によって囲まれている。そして、この壁8によって囲まれた冷却装置周囲の雰囲気は、排気ファン6によって排気される。
[Example 1]
FIG. 1 is a schematic diagram of a
The
定着装置60によって用紙Pが加熱されると、用紙P内の水分が蒸発することで多湿な雰囲気22が発生し、これが壁8に囲まれた冷却装置周囲に流入した場合、冷却装置100の周囲雰囲気が加湿される。この多湿な雰囲気22によって冷却装置100の周囲雰囲気が加湿され過ぎると、図4に示すように、周囲と比較して特に低温に保たれている冷却部材111に大量の結露23が発生してしまう。
When the paper P is heated by the fixing
このような結露23の発生により、冷却部材111や冷却ベルト2の劣化、細菌やカビの発生、及び、水による用紙の汚染などが起こってしまう。また、これだけでなく、特に本実施例の冷却装置100では、冷却部材111と上部搬送ベルト113との間に入り込んだ水によって、冷却部材111と上部搬送ベルト113とが強く張り付いてしまう。そして、これが張架ローラ115による上部搬送ベルト113の搬送の抵抗となって、張架ローラ115にかかるトルク負荷が増大し、最悪の場合には駆動が不可能になってしまうなどの不具合が発生してしまう。
Due to the occurrence of the
図5は、雰囲気温度と相対湿度と露点との関係を示したグラフである。
冷却部材111の結露は、「冷却部材111の温度≦冷却部材111の周囲雰囲気の露点」の関係を満たすと発生する。
FIG. 5 is a graph showing the relationship between ambient temperature, relative humidity, and dew point.
Condensation of the cooling
冷却部材111の結露を抑制するためには、冷却部材111の温度、冷却部材111の周囲雰囲気の温度、及び、相対湿度を検知して、対応する周囲雰囲気の露点が冷却部材111の温度以下であった場合に、排気ファン6で多湿な周囲雰囲気を排出する。これにより、前記周囲雰囲気の相対湿度を下げることで露点を下げ、「冷却部材111の温度>冷却部材111の周囲雰囲気の露点」の関係を満たすように、冷却部材111の周囲雰囲気の湿度を調節する。
In order to suppress the condensation of the cooling
本実施例では、冷却部材111の温度を検知するための温度センサ32を冷却部材111に設けており、冷却部材111の周囲雰囲気の温度と湿度とを検知するための温湿度センサ31を冷却部材111の近傍に設けている。
In the present embodiment, a
これら温度センサ32と温湿度センサ31とは、排気ファン6の回転を制御する制御手段であるコントローラ30に接続されている。コントローラ30は、温度センサ32及び温湿度センサ31の検知結果に応じて、排気ファン6の出力(回転数)を変更する。このよう排気ファン6の出力を変更して、「冷却部材111の温度>冷却部材111の周囲雰囲気の露点」の関係を満たすように、冷却部材111の周囲の多湿な雰囲気を排出することで、冷却部材111の周囲雰囲気の湿度を調節する。
The
図6は、温度センサ32及び温湿度センサ31の検知結果に応じてコントローラ30により行われる排気ファン6の出力制御の一例を示すフローチャートである。
FIG. 6 is a flowchart illustrating an example of output control of the
まず、排気ファン6の駆動を開始する(S1)。なお、装置の駆動開始時の初期における排気ファン6の出力を、50[%]としており、排気ファン6の出力を上げたり下げたりすることができる状態となっている。
First, driving of the
次に、冷却部材111の周囲雰囲気の温度と湿度とを温湿度センサ31によって検知する(S2)。そして、温湿度センサ31の検知結果から、その時点での冷却部材111の周囲雰囲気の露点を、図5に示したような温度と相対湿度と露点との関係より判断し決定する(S3)。その後、温度センサ32により冷却部材111の温度を検知する(S4)。そして、冷却部材111の温度が冷却部材111の周囲雰囲気の露点以下である場合(S5でYES)、コントローラ30によって排気ファン6の出力を上げて(S6)、一連の制御を終了する。これにより、高湿度の雰囲気を機外に排出して相対湿度を下げ、冷却部材111の周囲雰囲気の露点を上げることで、冷却部材111への結露の発生を抑制することができる。
Next, the temperature and humidity of the ambient atmosphere of the cooling
一方、冷却部材111の温度が冷却部材111の周囲雰囲気の露点を超えている場合は(S5でNO)、コントローラ30によって排気ファン6の出力を低下させて(S7)、一連の制御を終了する。これにより、必要以上に高い出力で排気ファン6を回転させないため、無駄な電力消費を抑えることができる。
On the other hand, when the temperature of the cooling
なお、図6に示したフローチャートの例では、露点温度を閾値にしているが、確実に冷却部材111の結露を防ぐためには、前記閾値を「露点温度+5[℃]」など、マージンを持たせた値にすることがより好ましい。
In the example of the flowchart shown in FIG. 6, the dew point temperature is set as a threshold value. However, in order to reliably prevent dew condensation on the cooling
[実施例2]
本実施例の冷却装置100の基本的な構成は、実施例1の冷却装置100と同様なのでその説明は省略する。
[Example 2]
Since the basic configuration of the
図7は、相対湿度と、無端ベルトの静電気の帯電電位との関係を示したグラフである。
静電気は湿度が低いほど発生しやすい。乾燥した低湿度環境下では粉塵の付着や放電などの静電気障害が発生しやすく、ベルト方式の搬送において、上部搬送ベルト113や下部搬送ベルト153などの無端ベルトは静電気を帯電しやすい。そして、これら上部搬送ベルト113と下部搬送ベルト153とによって挾持搬送される用紙Pも、上部搬送ベルト113と下部搬送ベルト153とからの電荷の移動により帯電してしまう。このように用紙Pが帯電すると、排紙収容部34で積載された用紙用紙同士が静電気によってくっついてしまうことで、排紙がうまくいかなくなることがある。一方、高湿度環境下では、このような静電気に伴う障害は殆ど発生しない。湿度の低い冬場になると静電気に伴う障害が発生しやすいのはこのためである。
FIG. 7 is a graph showing the relationship between the relative humidity and the electrostatic charge potential of the endless belt.
Static electricity is more likely to occur at lower humidity. In a dry, low-humidity environment, electrostatic disturbances such as dust adhesion and discharge are likely to occur, and in belt-type conveyance, endless belts such as the
本願発明者が行ったベルト方式による用紙挟持搬送連続試験の結果、ベルト周囲雰囲気の相対湿度が50[%]以下では、一部の用紙において排紙収容部34で静電気による用紙同士の強い貼りつきが生じて、紙詰まりの原因となった。これに対して、ベルト周囲雰囲気の相対湿度が50[%]以上では、排紙収容部34での静電気による用紙同士の貼り付きが軽減された。
As a result of the belt-type paper continuous conveyance test conducted by the inventor of the present application, when the relative humidity of the belt surrounding atmosphere is 50% or less, strong paper-to-paper adhesion is caused by static electricity in the
よって、本実施例の冷却装置100では、実施例1で説明した通り、「冷却部材111の周囲雰囲気の露点<冷却部材111の温度」の関係を満たすように、冷却部材111の周囲雰囲気の湿度調節を行う。また、この際、上部搬送ベルト113や下部搬送ベルト153の周囲雰囲気は、可能な限り高い相対湿度を保つようにしている。
Therefore, in the
例えば、冷却部材111の周囲に十分なスペースがあれば、図8に示すような冷却部材111の周囲を囲うダクト70を設ける。
For example, if there is sufficient space around the cooling
ダクト70は、上部搬送ベルト113の回転方向と直交するベルト幅方向の両側の面と、冷却部材111が上部搬送ベルト113の内周面に接触する側の面とが開口した形状に折り曲げ加工された板状部材である。そして、ダクト70の上部搬送ベルト113と対向する端部が、上部搬送ベルト113に接触しないよう所定の間隙を保持して、冷却部材111を上方から覆うように不図示のステーを介して上部搬送部110の不図示の上部支持フレームに支持されている。
The
ダクト70と冷却部材111とを接触させると、ダクト70の冷却部材111との接触部分の温度が低温になり、ダクト70の表面で結露が生じてしまう虞がある。そのため、本実施例にように、ダクト70と冷却部材111とが接触しないように両者間に所定の隙間を開けるか、両者間に断熱材などを挟むことが望ましい。
When the
図8に示すように、冷却部材111の周囲を囲むようにダクト70を設ける。これにより、冷却部材111の周囲雰囲気に対する多湿な雰囲気22の湿度の影響を低減させつつ、上部搬送ベルト113及び下部搬送ベルト153の周囲雰囲気を、ダクト70がない場合よりも多湿にすることが許容できる。そのため、上部搬送ベルト113及び下部搬送ベルト153に対して周囲雰囲気の加湿による除電効果を高めることができる。
As shown in FIG. 8, a
図9は、本実施例の冷却装置100に設けられた、ペリチェ素子を用いた除湿機40の概略構成図である。
FIG. 9 is a schematic configuration diagram of a
本実施例では、冷却部材111の周囲雰囲気を除湿する除湿手段として、ペルチェ素子を用いた除湿機40を設けている。除湿機40では、図9に示すように、ヒートシンク42とファン43とによって外気に放熱を行うペルチェ素子41により、冷却板44が冷却される。そして、ファン45によって除湿機40内に吸入された多湿な雰囲気が冷却板44に接触し冷やされることで、冷却板44上には結露46が生じる。これにより、除湿機40内を通過する空気は水分を奪われ、除湿されて排気される。また、冷却板44上に生じた結露46は、重力によって冷却板44の下方に設けられた排水路47に流され、排水路47を通って機外あるいは排水容器などに排水される。
In this embodiment, a
なお、本実施例では、図9に示すように冷却板44を平板としているが、除湿効率を高めるために、ファン45によって吸入された空気と接触する側の冷却板44の面にフィンを立てて、空気との接触面積を増しても良い。
In this embodiment, as shown in FIG. 9, the cooling
[実施例3]
図10は、本実施例に係る冷却装置100の模式図である。
[Example 3]
FIG. 10 is a schematic diagram of the
実施例2で説明したように、冷却装置100の周囲雰囲気の相対湿度が低いと、静電気による障害が発生しやすい。そこで本実施例では、図10に示すように定着装置60で用紙Pを加熱定着した際に用紙Pの含水分が蒸発することで発生する多湿な雰囲気22を、コントローラ30によって出力制御される吸気ファン51によって冷却装置100の周囲に引き込む。すなわち、静電気による障害を軽減させる目的で、能動的な加湿を行えるようにしている。これによって、加湿器などの高価な装置を追加で設けなくても、冷却装置100の周囲雰囲気の加湿を行うことができる。
As described in the second embodiment, when the relative humidity of the ambient atmosphere of the
このように、冷却装置100の周囲雰囲気の加湿を行い、「冷却部材111の周囲雰囲気の露点≧冷却部材111の温度」の関係を満たした場合に、コントローラ30によって吸気ファン51の出力を低下させる。もしくは、ペルチェ素子を用いた除湿機40の出力を上げる。あるいは、これら両方を行う。これにより、冷却部材111の周囲雰囲気の露点を下げ、冷却部材111に結露が発生するのを抑制することができる。
In this manner, the ambient atmosphere of the
また、「冷却部材111の周囲雰囲気の露点<冷却部材111の温度」の関係を満たす場合には、コントローラ30によって吸気ファン51の出力を上昇させる。もしくは、ペルチェ素子を用いた除湿機40の出力を下げる。あるいは、これら両方を行う。これにより、冷却部材111に結露が生じない範囲で、冷却部材111の周囲雰囲気の湿度を上昇させて、静電気による障害を低減させることができる。
Further, when the relationship of “dew point of ambient atmosphere of cooling
他にも、例えば連続印刷時に、冷却部材111の周囲雰囲気温度が40[℃]、相対湿度が50[%]のとき、露点は約28℃である。このとき、冷却部材111の温度が28[℃]以下であれば、冷却部材111の表面に結露が発生するため除湿を行わなければならない。ところが、相対湿度が50[%]未満では、非常に静電気が発生しやすい状況になってしまう。
In addition, for example, during continuous printing, when the ambient temperature of the cooling
これを避けるために、冷却部材111の周囲雰囲気の相対湿度が50[%]未満の場合には、冷却部材111の冷却能力を下げて冷却部材111の温度を上昇させる。これにより、「冷却部材111の温度>冷却部材111の周囲雰囲気の露点」の関係を満たすようにすることで、必要以上に除湿を行うことなく静電気の発生を抑えつつ、冷却部材111の表面に結露が発生するのを抑制することができる。
In order to avoid this, when the relative humidity of the ambient atmosphere of the cooling
また、このように冷却部材111の冷却能力を下げることで、用紙冷却能力が不足してしまう場合には、時間当たりの印刷量を減らすことで対応する。このときの一例の制御のフローチャートを図11に示す。
Further, when the cooling capacity of the cooling
まず、排気ファン6の駆動を開始する(S1)。なお、装置の駆動開始時の初期における排気ファン6の出力を、50[%]としており、排気ファン6の出力を上げたり下げたりすることができる状態となっている。
First, driving of the
次に、冷却部材111の周囲雰囲気の温度と湿度とを温湿度センサ31によって検知する(S2)。そして、温湿度センサ31の検知結果から、その時点での冷却部材111の周囲雰囲気の露点を、図5に示したような温度と相対湿度と露点との関係より判断し決定する(S3)。その後、温度センサ32により冷却部材111の温度を検知する(S4)。そして、冷却部材111の温度が冷却部材111の周囲雰囲気の露点以下であり(S5でYES)、冷却部材111の周囲雰囲気の相対湿度が50[%]未満である場合には(S6でYES)、次のような制御が行われる。すなわち、冷却部材111の冷却能力を低下させるとともに(S7)、時間当りの印刷量を低下させて(S8)、一連の制御を終了する。これにより、必要以上に除湿を行うことなく静電気の発生を抑えつつ、冷却部材111の表面に結露が発生するのを抑制することができる。
Next, the temperature and humidity of the ambient atmosphere of the cooling
冷却部材111の温度が冷却部材111の周囲雰囲気の露点以下であり(S5でYES)、冷却部材111の周囲雰囲気の相対湿度が50[%]未満でない場合には(S6でNO)、次のような制御が行われる。すなわち、コントローラ30によって、除湿機40の出力を上昇させるとともに、ファン51の出力を低下させ(S10)、一連の制御を終了する。これにより、静電気の発生を低減できる範囲内で除湿を行い、冷却部材111の表面に結露が発生するのを抑制することができる。
When the temperature of the cooling
冷却部材111の温度が冷却部材111の周囲雰囲気の露点以下でない場合には、(S5でNO)、コントローラ30によって、除湿機40の出力を低下させるとともに、ファン51の出力を上昇させ(S9)、一連の制御を終了する。これにより、冷却部材111の表面に結露が発生しない範囲内で冷却部材111の周囲雰囲気の湿度を上昇させて、静電気による障害を低減させることができる。
If the temperature of the cooling
また、本実施例の冷却装置100においても、図12に示すように冷却部材111の周囲を囲むようにダクト70を設けても良い。これにより、冷却部材111の周囲雰囲気に対する多湿な雰囲気22の湿度の影響を低減させつつ、上部搬送ベルト113及び下部搬送ベルト153の周囲雰囲気を、ダクト70がない場合よりも多湿にすることが許容できる。そのため、上部搬送ベルト113及び下部搬送ベルト153に対して周囲雰囲気の加湿による除電効果を高めることができ、静電気による障害を低減させることができる。
Also in the
[実施例4]
本実施例の冷却装置100においては、実施例1乃至3の冷却装置100に設ける冷却手段に係る点のみ異なる。したがって、実施例1乃至3の冷却装置100と同様な構成には同一の符号を付すとともに、同様な効果については、適宜、省略して説明する。図13は、本実施例に係る冷却装置100の斜視説明図である。
[Example 4]
The
本実施例の冷却装置100では、図13に示すように、上部搬送部110の上部搬送ベルト113の用紙側の内周面に摺動するように配置する冷却部材111が、その内部に冷却液の通過経路を有した液冷方式ものである。すなわち、本実施例の冷却装置100は、他の空冷方式の冷却装置よりも冷却効率を高くし易い液冷方式の冷却装置である。
In the
より具体的な構成は、冷却部材111が、内部に冷却液の流路185を有したアルミニウム製の液冷プレート部材からなる。また、冷却部材111のベルト幅方向一端側の側面には、流入口と流出口が形成されており、搬送管181が接続されている。また、ラジエータ182、液送ポンプ183、及び、冷却液タンク184が、それぞれゴムチューブ等からなる冷却液の搬送管181で接続されている。
More specifically, the cooling
冷却液は、冷却液タンク184から液送ポンプ183によってラジエータ182を通ることで低温状態になる。冷却液はこの状態で冷却部材111が用紙Pから吸熱した熱を奪いながら冷却部材111の内部に形成された流路185を通過し、冷却液タンク184に戻る。また、ラジエータ182においては、冷却液を通過させる流路が形成された複数の冷却フィンの間を、プリンタ300内の気流や自然対流による空気等が接することで放熱が行われこととなる。本実施例では、不図示の冷却ファンにより、ラジエータ182に強制的に冷却風を吹き付けて放熱効果を高め、冷却部材111による冷却効果を高めている。
The coolant goes into a low temperature state by passing through the
また、図13では、ラジエータ182、液送ポンプ183、及び、冷却液タンク184を、冷却部材111の図中手前側に配置した例について示しているが、このような構成に限定されるものではない。搬送管181による冷却液の搬送経路がいびつに折れ曲がったり、搬送経路長が極端に長くなったりしない範囲で、ラジエータ182、液送ポンプ183、及び、冷却液タンク184をプリンタ300内の任意の位置に配置できる。このように任意の位置に配置することで、冷却部材111から離れたプリンタ300内の所望の位置にラジエータ182を配置することができ、設計の自由度が増すとともに、プリンタ300の小型化に貢献することもできる。また、例えばラジエータ182をプリンタ300の筐体に設けた放熱ファン近傍に配置したり、他の冷却ファンの近傍に配置したりして、個別に冷却ファンを設けるスペースやコストを削減することも可能である。
FIG. 13 shows an example in which the
また、冷却部材111内の流路185が、アルミニウムと銅などの異種金属を使用したものである場合にはガルバニック腐食が生じ、より卑な金属(アルミニウムと銅であればアルミニウム)の側に孔があいてしまうことがある。このため、可能な限り冷却部材111内に設ける流路185は同一の金属で構成することが推奨される。
In addition, when the
[実施例5]
本実施例の冷却装置100においては、実施例1乃至3の冷却装置100に設ける冷却手段に係る点のみ異なる。したがって、実施例1乃至3の冷却装置100と同様な構成には同一の符号を付すとともに、同様な効果については、適宜、省略して説明する。図14は、本実施例に係る冷却装置100の斜視説明図である。
[Example 5]
The
本実施例の冷却装置100では、図14に示すように、上部搬送部110の上部搬送ベルト113の用紙側の内周面に摺動するように配置する冷却部材111が、2本のヒートパイプ171を有した、ヒートパイプ方式のものである。
In the
より具体的な構成は、図14に示すように、本実施例の冷却部材111は、用紙搬送方向に並べて設けられた2本のヒートパイプ171の吸熱部を、内部に内蔵しているアルミニウム製のプレート部材からなる。また、冷却部材111の図中手前側の外部に突出した2本のヒートパイプ171それぞれの端部には、放熱フィン172がそれぞれ設けられている。この放熱フィン172に、プリンタ300内の気流や自然対流による空気等が接することで放熱が行われこととなる。本実施例では、不図示の冷却ファンにより、放熱フィン172に強制的に冷却風を吹き付けて放熱効果を高め、冷却部材111による冷却効果を高めている。
More specifically, as shown in FIG. 14, the cooling
また、図14では、ヒートパイプ171を図中手前側に直線的に突出させた例を示しているが、このような構成に限定されるものではなく、冷却部材111の外部に突出したヒートパイプ171を任意の方向に折り曲げた構成しても良い。このようにヒートパイプ171を折り曲げることで、冷却部材111から離れたプリンタ300内の所望の位置に放熱フィン172を配置することができ、設計の自由度が増すとともに、プリンタ300の小型化に貢献することもできる。また、放熱フィン172をプリンタ300の筐体に設けた放熱ファン近傍に配置したり、他の冷却ファンの近傍に配置したりして、個別に冷却ファンを設けるスペースやコストを削減することも可能である。
Further, FIG. 14 shows an example in which the heat pipe 171 is linearly projected toward the front side in the figure, but is not limited to such a configuration, and the heat pipe is projected outside the cooling
また、冷却部材111の代わりに図15に示すような空冷ヒートシンク16を使用したものや、図16に示すように放熱部として空冷ヒートシンク16を備えたペルチェ素子17によって冷却を行っても良い。また、空冷ヒートシンク16に対して気流を流して強制対流による放熱を行う場合は、気流による用紙搬送路へのチリの飛散などを抑えるためにもダクト70を設け、このダクト70内の湿度を制御することが望ましい。
Further, cooling may be performed by using an air-cooled
上記に挙げた例の他にも、ヒートパイプローラや液冷ローラ等の冷却ローラを上部搬送ベルト113の内周面に設けても良い。
In addition to the examples given above, a cooling roller such as a heat pipe roller or a liquid cooling roller may be provided on the inner peripheral surface of the
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
複数の張架部材によって回転可能に張架され、用紙Pなどのシート状部材をおもて面に担持して搬送する上部搬送ベルト113などのベルト部材と、前記ベルト部材の裏面に冷却面を接触させて設けられ、ベルト部材を介してシート状部材を冷却する冷却部材111などの冷却部材とを備えた冷却装置100などの冷却装置において、冷却部材の温度を検知する温度検知センサ32などの冷却部材温度検知手段と、冷却部材の周囲雰囲気の温度及び湿度を検知する温湿度センサ31などの温湿度検知手段と、前記周囲雰囲気の湿度が、冷却部材により前記周囲雰囲気が冷やされることで冷却部材の表面に結露が生じないような、冷却部材の温度に応じた所定湿度以下となるように、冷却部材温度検知手段と温湿度検知手段との検知結果に基づいて前記周囲雰囲気を除湿する排気ファン6や除湿機40などの除湿手段とを備える。これよれば、上記実施形態について説明したように、冷却部材に結露が生じるのを抑えて、ベルト部材の裏面が水分により冷却部材の冷却面に貼り付きながら回転して回転不良が起こるのを抑制できる。
(態様B)
(態様A)において、前記冷却部材の温度>該冷却部材の周囲雰囲気の露点の関係を満たすように、上記除湿手段によって前記周囲雰囲気の湿度を調節する。これによれば、上記実施形態について説明したように、前記周囲雰囲気に対して冷却部材の温度が露点以下とならないように周囲雰囲気の湿度を調節するので、冷却部材で結露が起こるのを抑制できる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、上記除湿手段は、上記冷却部材の周囲雰囲気を装置外に排気する排気ファン6などの排気ファンを有する。これによれば、排気ファンの出力変更で簡単に前記周囲雰囲気の湿度調節を行うことができる。
(態様D)
(態様A)または(態様B)において、上記除湿手段は冷却面と放熱面とを備えたペルチェ素子41などのペルチェ素子を有しており、ペルチェ素子の冷却面に冷却部材の周囲雰囲気を供給し、冷却面で前記周囲雰囲気を露点以下に冷却して前記冷却面で結露を生じさせて除湿を行う。これによれば、効率良く前記周囲雰囲気の除湿が行え、ベルチェ素子を備える除湿手段の出力変更で簡単に前記周囲雰囲気の湿度調節を行うことができる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)において、装置本体内雰囲気を加湿する加湿手段を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、ベルト部材に対して周囲雰囲気の加湿による除電効果を高めることができ、静電気による障害を低減させることができる。
(態様F)
(態様E)において、上記加湿手段が、画像形成装置内に設けられた少なくとも熱によって記録材上にトナー像を定着させる定着装置60などの定着手段の周囲雰囲気を流入させるファン51などの吸気手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、加湿するための水分を発生させる装置を別途で設け無くても効果的な加湿が可能であるとともに、低コスト化や装置の小型化を図ることができる。
(態様G)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、上記冷却部材の周囲雰囲気の湿度が一定以下になった際に、冷却部材の冷却能力を低下させる。これによれば、上記実施形態について説明したように、必要以上に除湿を行うことなく静電気の発生を抑えつつ、冷却部材の表面に結露が発生するのを抑制することができる。
(態様H)
用紙Pなどのシート状部材上にトナー像を形成する画像ステーション10などのトナー像形成手段と、シート状部材上に形成されたトナー像を少なくとも熱によってシート状部材に定着させる定着装置60などの定着手段と、定着手段によってトナー像が定着されたシート状部材を冷却する冷却手段とを備えたプリンタ300などの画像形成装置において、前記冷却手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)の冷却装置を備える。これによれば、上記実施形態について説明したように、冷却部材で結露が起こるのを抑制しつつ、ブロッキング現象が生じるのを抑えて、良好な画像形成を行うことができる。
(態様I)
用紙Pなどのシート状部材上にトナー像を形成する画像ステーション10などのトナー像形成手段と、シート状部材上に形成されたトナー像を少なくとも熱によってシート状部材に定着させる定着装置60などの定着手段と、定着手段によってトナー像が定着されたシート状部材を冷却する冷却手段とを備えたプリンタ300などの画像形成装置において、前記冷却手段として、(態様G)の冷却装置を備えており、冷却部材の冷却能力を低下させた際に、冷却部材が所定の温度よりも高くなった場合に、単位時間当たりの印刷量を減らす。これによれば、上記実施形態について説明したように、冷却部材で結露が起こるのを抑制しつつ、用紙冷却能力不足でブロッキング現象が生じるを抑えて、良好な画像形成を行うことができる。
What has been described above is merely an example, and the present invention has a specific effect for each of the following modes.
(Aspect A)
A belt member such as an upper conveying
(Aspect B)
In (Aspect A), the humidity of the ambient atmosphere is adjusted by the dehumidifying means so as to satisfy the relationship of the temperature of the cooling member> the dew point of the ambient atmosphere of the cooling member. According to this, as described in the above embodiment, the humidity of the ambient atmosphere is adjusted so that the temperature of the cooling member does not fall below the dew point with respect to the ambient atmosphere, so that it is possible to suppress the occurrence of condensation on the cooling member. .
(Aspect C)
In (Aspect A) or (Aspect B), the dehumidifying means includes an exhaust fan such as an
(Aspect D)
In (Aspect A) or (Aspect B), the dehumidifying means includes a Peltier element such as a
(Aspect E)
In (Aspect A), (Aspect B), (Aspect C) or (Aspect D), a humidifying means for humidifying the atmosphere in the apparatus main body is provided. According to this, as described in the above embodiment, it is possible to increase the effect of removing static electricity by humidifying the surrounding atmosphere with respect to the belt member, and it is possible to reduce the trouble due to static electricity.
(Aspect F)
In (Embodiment E), the humidifying unit is an air intake unit such as a
(Aspect G)
In (Aspect A), (Aspect B), (Aspect C), (Aspect D), (Aspect E) or (Aspect F), when the humidity of the ambient atmosphere of the cooling member becomes a certain level or less, the cooling member Reduce the cooling capacity. According to this, as described in the above embodiment, it is possible to suppress the occurrence of condensation on the surface of the cooling member while suppressing the generation of static electricity without performing dehumidification more than necessary.
(Aspect H)
A toner image forming unit such as an
(Aspect I)
A toner image forming unit such as an
1 感光体
2 冷却ベルト
3 現像装置
4 感光体クリーニング装置
5 帯電装置
6 排気ファン
8 壁
10 画像ステーション
11 1次転写ローラ
16 空冷ヒートシンク
17 ペルチェ素子
21 中間転写ベルト
22 張架ローラ
22 雰囲気
23 張架ローラ
23 結露
24 張架ローラ
25 2次転写ローラ
26 クリーニング対向ローラ
27 ベルトクリーニング装置
30 コントローラ
31 温湿度センサ
31 用紙収納部
32 温度センサ
32 用紙搬送路
33 反転用紙搬送路
34 排紙収容部
40 除湿機
41 ペルチェ素子
41 レジストローラ対
42 ヒートシンク
42 給紙コロ
43 ファン
44 冷却板
45 ファン
46 結露
47 排水路
51 ファン
51 吸気ファン
60 定着装置
61 加熱ローラ
62 定着ローラ
70 ダクト
100 冷却装置
110 上部搬送部
111 冷却ベルト
111 冷却部材
113 上部搬送ベルト
114 張架ローラ
115 張架ローラ
116 張架ローラ
117 張架ローラ
118 駆動モータ
150 下部搬送部
151 張架ローラ
152 張架ローラ
153 下部搬送ベルト
171 ヒートパイプ
172 放熱フィン
181 搬送管
182 ラジエータ
183 液送ポンプ
184 冷却液タンク
185 流路
300 プリンタ
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記ベルト部材の裏面に冷却面を接触させて設けられ、該ベルト部材を介して前記シート状部材を冷却する冷却部材とを備えた冷却装置において、
前記冷却部材の温度を検知する温度検知手段と、
前記冷却部材の周囲雰囲気の温度及び湿度を検知する温湿度検知手段と、
前記周囲雰囲気の湿度が、前記冷却部材により前記周囲雰囲気が冷やされることで該冷却部材に結露が生じないような、該冷却部材の温度に応じた所定湿度以下となるように、前記温度検知手段と前記温湿度検知手段との検知結果に基づいて該周囲雰囲気を除湿する除湿手段とを備えることを特徴とする冷却装置。 A belt member that is rotatably stretched by a plurality of stretching members, and carries and conveys a sheet-like member on the front surface;
A cooling device provided with a cooling surface in contact with the back surface of the belt member, and a cooling member that cools the sheet-like member via the belt member;
Temperature detecting means for detecting the temperature of the cooling member;
Temperature and humidity detection means for detecting the temperature and humidity of the ambient atmosphere of the cooling member;
The temperature detecting means is configured so that the humidity of the ambient atmosphere is equal to or lower than a predetermined humidity corresponding to the temperature of the cooling member so that condensation does not occur in the cooling member by cooling the ambient atmosphere by the cooling member. And a dehumidifying means for dehumidifying the ambient atmosphere based on detection results of the temperature and humidity detecting means.
前記冷却部材の温度>該冷却部材の周囲雰囲気の露点の関係を満たすように、上記除湿手段によって該周囲雰囲気の湿度を調節することを特徴とする冷却装置。 The cooling device of claim 1.
A cooling apparatus, wherein the humidity of the ambient atmosphere is adjusted by the dehumidifying means so as to satisfy a relationship of temperature of the cooling member> dew point of the ambient atmosphere of the cooling member.
上記除湿手段は、上記冷却部材の周囲雰囲気を装置外に排気する排気ファンを有することを特徴とする冷却装置。 The cooling device according to claim 1 or 2,
The cooling device, wherein the dehumidifying means includes an exhaust fan that exhausts the ambient atmosphere of the cooling member to the outside of the device.
上記除湿手段は冷却面と放熱面とを備えたペルチェ素子を有しており、該ペルチェ素子の冷却面に上記冷却部材の周囲雰囲気を供給し、該冷却面で該周囲雰囲気を露点以下に冷却して該冷却面で結露を生じさせて除湿を行うことを特徴とする冷却装置。 The cooling device according to claim 1 or 2,
The dehumidifying means has a Peltier element having a cooling surface and a heat dissipation surface, supplies the ambient atmosphere of the cooling member to the cooling surface of the Peltier element, and cools the ambient atmosphere to the dew point or less by the cooling surface. Then, the cooling device is characterized by performing dehumidification by causing condensation on the cooling surface.
装置本体内雰囲気を加湿する加湿手段を設けたことを特徴とする冷却装置。 The cooling device of claim 1, 2, 3 or 4,
A cooling device comprising humidifying means for humidifying the atmosphere in the apparatus main body.
上記加湿手段が、画像形成装置内に設けられた少なくとも熱によって記録材上にトナー像を定着させる定着手段の周囲雰囲気を流入させる吸気手段を有することを特徴とする冷却装置。 The cooling device of claim 5,
A cooling device, wherein the humidifying means has an air intake means for introducing an ambient atmosphere of a fixing means for fixing a toner image onto a recording material by at least heat provided in the image forming apparatus.
上記冷却部材の周囲雰囲気の湿度が一定以下になった際に、該冷却部材の冷却能力を低下させることを特徴とする冷却装置。 The cooling device according to claim 1, 2, 3, 4, 5 or 6.
A cooling device, wherein the cooling capacity of the cooling member is reduced when the humidity of the ambient atmosphere of the cooling member becomes below a certain level.
前記シート状部材上に形成されたトナー像を少なくとも熱によって該シート状部材に定着させる定着手段と、
前記定着手段によってトナー像が定着されたシート状部材を冷却する冷却手段とを備えた画像形成装置において、
前記冷却手段として、請求項1、2、3、4、5または6の冷却装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。 Toner image forming means for forming a toner image on a sheet-like member;
Fixing means for fixing the toner image formed on the sheet-like member to the sheet-like member by at least heat;
An image forming apparatus comprising: a cooling unit that cools the sheet-like member on which the toner image is fixed by the fixing unit;
An image forming apparatus comprising the cooling device according to claim 1 as the cooling means.
前記シート状部材上に形成されたトナー像を少なくとも熱によって該シート状部材に定着させる定着手段と、
前記定着手段によってトナー像が定着されたシート状部材を冷却する冷却手段とを備えた画像形成装置において、
前記冷却手段として、請求項7の記録材冷却装置を備えており、上記冷却部材の冷却能力を低下させた際に、該冷却部材が所定の温度よりも高くなった場合に、単位時間当たりの印刷量を減らすことを特徴とする画像形成装置。 Toner image forming means for forming a toner image on a sheet-like member;
Fixing means for fixing the toner image formed on the sheet-like member to the sheet-like member by at least heat;
An image forming apparatus comprising: a cooling unit that cools the sheet-like member on which the toner image is fixed by the fixing unit;
The recording material cooling device according to claim 7 is provided as the cooling means, and when the cooling capacity of the cooling member is lowered and the cooling member becomes higher than a predetermined temperature, the unit per unit time An image forming apparatus characterized by reducing a printing amount.
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