JP2014035070A - 摺動部材および摺動機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】相対する2つの摺動面間の低摩擦化を図る。
【解決手段】摺動機構1は、第一の摺動面21が形成された金属平板2と、第一の摺動面21と相対する第二の摺動面31が一方の端面32に形成された金属円筒3と、第一の摺動面21と第二の摺動面31との間に介在するイオン液体4と、を備える。ここで、金属平板2およびイオン液体4は、摺動部材5を構成している。金属平板2は、銅合金(例えば高力黄銅系合金)を用いて形成され、金属円筒3は、炭素鋼(例えばS45C)を用いて形成される。また、イオン液体4には、ピロリジニウム塩からなるイオン液体(例えばBMP−TFSI、あるいは、広栄化学工業(株)製のIL−C1)が用いられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸受等の摺動部材および摺動部材を用いた摺動機構に関し、特に、摺動機構の低摩擦化技術に関する。
近年、新たな材料としてイオン液体が注目されている。イオン液体は、有機カチオンとアニオンとがイオン結合して形成された化合物であり、NaCl等のイオン結晶に比べてイオン間距離が長く、イオン同士の結合力が弱い。このため、融点が低く、常温下(100〜150度以下)において、液体状態で存在する。イオン液体は、熱的、化学的、および電気化学的に安定性に優れ、低揮発性、難燃性、高熱伝導性、高通電性等の特徴を備えており、電気二重層キャパシタ、燃料電池等の電解質、リチウムイオン電池等の添加剤、有機および無機合成の反応溶媒、潤滑剤等の様々な用途への適用が期待されている。例えば、特許文献1には、摺動面の潤滑剤として、基油にイオン液体を含む潤滑油を用いた技術が開示されている。
国際公開第2005/035702号
上述したように、特許文献1に記載の技術においては、摺動面の潤滑剤として、基油にイオン液体を含む潤滑油が用いられる。摺動面の潤滑剤としてイオン液体そのものを用いた場合に、どのような素材で摺動面を形成すると摺動面の低摩擦化を図れるか、また、その素材で形成された摺動面に対してどのような種類のイオン液体を用いると摺動面のさらなる低摩擦化を図れるかについて、特許文献1に記載の技術は何ら考慮していない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、イオン液体を用いて相対する2つの摺動面間の低摩擦化を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の摺動部材は、相対する2つの摺動面を備えた摺動機構に用いられる摺動部材であって、前記2つの摺動面の一方の摺動面と、前記2つの摺動面間に介在するイオン液体と、を有し、前記一方の摺動面は、銅合金を用いて形成されている。ここで、イオン液体はピロリジニウム塩からなるものを用いることが好ましい。
また、本発明の摺動機構は、相対する2つの摺動面を備えた摺動機構であって、上述の摺動部材と、前記摺動部材が備えるイオン液体を介して、当該摺動部材が備える一方の摺動面と対面する他方の摺動面と、を有し、前記他方の摺動面は、炭素鋼を用いて形成されている。
本発明者等は、相対する2つの摺動面間にイオン液体を介在させるとともに、銅合金を用いて一方の摺動面を形成することにより、摺動面間の摩擦係数を低下させることができることを見出した。また、ピロリジニウム塩からなるイオン液体を用いることにより、摺動面間の摩擦係数を長期に亘って安定的に低下させることができることを見出した。また、炭素鋼を用いて他方の摺動面を形成することにより、摺動面間の摩擦係数をさらに低下させることができることを見出した。このため、本発明によれば、2つの摺動面間の低摩擦化を図ることができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る摺動部材5を用いた摺動機構1の概略構成図である。 図2(A)は、表1に示す条件において、金属円筒3の素材にSUS304を用いた場合における第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数の測定結果を示す図であり、図2(B)は、表1に示す条件において、金属円筒3の素材にS45Cを用いた場合における第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数の測定結果を示す図である。 図3(A)は、表2に示す条件において、回転速度を150min−1とした場合における複数の荷重下での第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数の測定結果を示す図であり、図3(B)は、表2に示す条件において、回転速度を300min−1とした場合における複数の荷重下での第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数の測定結果を示す図である。 図4は、表3に示す条件において、各種のイオン液体4における第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数、および金属平板2、金属円筒3の比摩耗量の測定結果を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る摺動部材5を用いた摺動機構1の概略構成図である。
図示するように、本実施の形態に係る摺動部材5を用いた摺動機構1は、第一の摺動面21が形成された金属平板2と、第一の摺動面21と相対する第二の摺動面31が一方の端面32に形成された金属円筒3と、第一の摺動面21と第二の摺動面31との間に介在するイオン液体4と、を備えている。ここで、第一の摺動面21を備えた金属平板2、および第一の摺動面21と第二の摺動面31との間に介在するイオン液体4は、本実施の形態に係る摺動部材5を構成している。
金属円筒3は、軸心O回りに回転可能に取り付けられており、これにより、第二の摺動面31が第一の摺動面21に対して相対的に回転可能に配置される。
金属平板2の素材には銅合金が用いられ、金属円筒3の素材には炭素鋼が用いられる。銅合金の例としては、オイレス工業(株)製のオイレス#500SP1のベース金属部材に用いられる高力黄銅系合金がある。また、炭素鋼の例としては、S45Cがある。
イオン液体4には、ピロリジニウム塩からなるイオン液体が用いられる。このようなイオン液体の例として、BMP−TFSI、あるいは、広栄化学工業(株)製のIL−C1等がある。
BMP−TFSIは、1−ブチル−1−メチルピロリジニウムを有機カチオンとし、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミドをアニオンとするイオン液体であり、以下の化1に示す構造を有する。
Figure 2014035070
また、IL−C1は、脂環式アミン系イオン液体であり、以下の化2に示す構造を有する。
Figure 2014035070
なお、化2において、Xは、以下の化3に示す構造を有する。
Figure 2014035070
本発明者等は、金属円筒3の素材ごとに、以下の表1に示す条件において、軸心O方向の荷重Nを金属円筒3の他方の端面33上に加えて、イオン液体4を介して金属平板2に金属円筒3を押し当てながら、軸心O回りの回転方向Rに金属円筒3を回転させ、そのときの金属平板2の回転方向Rにおけるトルクを、図示していないロードセルで検出し、この検出トルクから、第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数を測定する試験を行った。
Figure 2014035070
図2(A)は、表1に示す条件において、金属円筒3の素材にSUS304を用いた場合における第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数の測定結果を示し、図2(B)は、表1に示す条件において、金属円筒3の素材にS45Cを用いた場合における第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数の測定結果を示している。各図において、縦軸は摩擦係数、横軸は、第一および第二の摺動面21、31間の滑り距離である。また、実線201、203のグラフは、回転速度150min−1における試験結果を示しており、点線202、204のグラフは、回転速度300min−1における試験結果を示している。
図示するように、いずれの回転速度150min−1、300min−1においても、SUS304製の金属円筒3およびS45C製の金属円筒3ともに、摺動機構1としての用途に十分な低い摩擦係数を示している。このことから、第一および第二の摺動面21、31間にイオン液体4を介在させ、銅合金製の金属平板2を用いることにより、第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数を低下させることができることが分かった。また、SUS304製の金属円筒3では摩擦係数が0.05〜0.1程度であるのに対し、S45C製の金属円筒3では摩擦係数が0.02〜0.04程度まで低下している。このことから、銅合金製の金属平板2に対して炭素鋼製の金属円筒3を用いることにより(摺動面の組合せを銅合金と炭素鋼とすることにより)、第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数をさらに低下させることができることが分かった。
また、本発明者等は、以下の表2に示す条件において、軸心O方向の荷重Nを金属円筒3の他方の端面33上に加えて、イオン液体4を介して金属平板2に金属円筒3を押し当てながら、軸心O回りの回転方向Rに金属円筒3を回転させ、そのときの金属平板2の回転方向Rにおけるトルクを、図示していないロードセルで検出し、この検出トルクから、第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数を測定する試験を、荷重Nを変えながら行った。
Figure 2014035070
図3(A)は、表2に示す条件において、回転速度を150min−1とした場合における複数の荷重下での第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数の測定結果を示し、図3(B)は、表2に示す条件において、回転速度を300min−1とした場合における複数の荷重下での第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数の測定結果を示している。各図において、縦軸は摩擦係数、横軸は、第一および第二の摺動面21、31間の滑り距離である。また、実線205、208のグラフは、荷重Nが約300N(第一および第二の摺動面21、31の面圧1.5N/mm)の場合における試験結果を示し、点線206、209のグラフは、荷重Nが約500N(第一および第二の摺動面21、31の面圧2.5N/mm)の場合における試験結果を示し、一点鎖線207、210は、荷重Nが約700N(第一および第二の摺動面21、31の面圧3.5N/mm)の場合における試験結果を示している。
図示するように、いずれの回転速度150min−1、300min−1においても、荷重Nが約500Nのときに摩擦係数が最も安定的に低下することが分かった(206、209)。荷重Nが約500Nのときと比較して、荷重Nが約300Nのときは、全体的に摩擦係数が高くなり(205、208)、荷重Nが約700Nのときは、摩擦係数の変化が大きく不安定であった(207、210)。ここで、荷重Nが約300Nのときの第一および第二の摺動面21、31の面圧は、約1.5N/mmであり、荷重Nが約700Nのときの第一および第二の摺動面21、31の面圧は、約3.5N/mmである。したがって、第一および第二の摺動面21、31の面圧は、1.5N/mmより大きく、かつ3.5N/mmより小さくなるように設定することが好ましいことが分かった。
また、本発明者等は、複数のイオン液体4(IL−C1、EMI−TFSI、BMI−TFSI、BMP−TFSI、BMI−BF4、BMI−PF6)について、以下の表3に示す条件において、軸心O方向の荷重Nを金属円筒3の他方の端面33上に加えて、イオン液体4を介して金属平板2に金属円筒3を押し当てながら、軸心O回りの回転方向Rに金属円筒3を回転させ、そのときの金属平板2の回転方向Rにおけるトルクを、図示していないロードセルで検出し、この検出トルクから第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数を測定するとともに、金属平板2および金属円筒3の比摩耗量を測定する試験を行った。
Figure 2014035070
ここで、EMI−TFSIは、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムを有機カチオンとし、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミドをアニオンとするイオン液体であり、以下の化4に示す構造を有する。
Figure 2014035070
また、BMI−TFSIは、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムを有機カチオンとし、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミドをアニオンとするイオン液体であり、以下の化5に示す構造を有する。
Figure 2014035070
また、BMI−BF4は、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムを有機カチオンとし、テトラフルオロボレートをアニオンとするイオン液体であり、以下の化6に示す構造を有する。
Figure 2014035070
また、BMI−PF6は、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムを有機カチオンとし、ヘキサフルオロホスフェートをアニオンとするイオン液体であり、以下の化7に示す構造を有する。
Figure 2014035070
図4は、表3に示す条件において、各種のイオン液体4における第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数の測定結果と、金属平板2、金属円筒3の比摩耗量の測定結果とを示している。ここで、左側の縦軸は摩擦係数、右側の縦軸は比摩耗量、そして、横軸はイオン液体4の種類である。
また、符号211は、第一および第二の摺動面21、31間の平均摩擦係数を示す棒グラフであり、符号212は、第一および第二の摺動面21、31間の最後の滑り距離1000mにおける摩擦係数を示す俸グラフである。また、符号213は、金属平板2の比摩耗量を示す折れ線グラフ(実線)であり、符号214は、金属円筒3の比摩耗量を示す折れ線グラフ(破線)である。
図示するように、イオン液体4として、IL−C1、BMP−TFSIを用いた場合、つまりピロリジニウム塩からなるイオン液体を用いた場合、BMI−BF4を除く他のイオン液体(EMI−TFSI、BMI−TFSI、BMI−PF6)を用いた場合に比べて、第一および第二の摺動面21、31間の平均摩擦係数が劇的に低下するとともに(211)、第一および第二の摺動面21、31間の滑り距離が長くなるほど摩擦係数が低下し、長期の使用にわたって低摩擦係数が安定して得られることが分かった(212)。
なお、イオン液体4にBMI−BF4を用いた場合も、ピロリジニウム塩からなるイオン液体を用いた場合と同様に、摩擦係数が低くなる(211、212)。しかし、ピロリジニウム塩からなるイオン液体を用いた場合は、金属平板2が摩耗するのに対して、BMI−BF4を用いた場合は、金属円筒3が摩耗する(213、214)。本実施の形態に係る摺動機構1をスラスト軸受に用いた場合、通常、固定された金属平板2の第一の摺動面21が軸受面となり、回転する金属円筒3が、この軸受面によりスラスト方向に支持される相手部材(支持対象)となる。したがって、本実施の形態に係る摺動機構1をスラスト軸受に用いる場合、イオン液体4にBMI−BF4を用いると、相手部材が摩耗することになる。通常、摺動機構において、相手部材は、軸受に比べて加工精度の要求が高く、形状が複雑であったりして高価な場合が多い。また、相手部材は、軸受に比べて取付け、取外しが困難な場合が多い。このため、相手部材の方が軸受に比べて耐摩耗性に劣るような組合せは好ましくない。したがって、イオン液体には、BMI−BF4よりもピロリジニウム塩からなるイオン液体を用いる方がより好ましい。
以上、本発明の実施の形態を説明した。
本実施の形態では、第一および第二の摺動面21、31間にイオン液体4を介在させるとともに、銅合金(例えば高力黄銅系合金)を用いて、第一の摺動面21を構成する金属平板2を形成することにより、第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数を低下させた。また、炭素鋼(例えばS45C)を用いて、第二の摺動面31を構成する金属円筒3を形成することにより、第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数をさらに低下させた。また、ピロリジニウム塩からなるイオン液体を用いることにより、滑り距離の長短にかかわらず、第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数を安定的にさらに低下させた。これにより、摺動部材5および摺動機構1の低摩擦化を図ることができた。
また、本実施の形態では、第一および第二の摺動面21、31の面圧が1.5N/mmより大きく、かつ3.5N/mmより小さくなるように、軸心O方向の荷重Nを金属円筒3の他方の面33上に加えて、イオン液体4を介して金属平板2に金属円筒3を押し当てることにより、第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数を、回転速度にかかわらず安定的に低下させた。これにより、摺動部材5および摺動機構1の性能安定性を高めることができた。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記の実施の形態では、第一の摺動面21を構成する金属平板2に銅合金を用いているが、本発明は、第一の摺動面21および第二の摺動面31の一方が銅合金を用いて形成されていればよい。また、銅合金は、例えばオイレス工業(株)製のオイレス#500SP1のように、固体潤滑剤が分散されているものでもよい。銅合金に固体潤滑剤が分散されているものを用いることにより、第一および第二の摺動面21、31間の摩擦係数をさらに低下させることができる。
また、上記の実施の形態では、金属円筒3の端面に形成された第二の摺動面31を、イオン液体4を介して金属平板2の第一の摺動面21で支持する構造を採用しているが、本発明はこれに限定されない。本発明は、相対的に運動する二面の対向面(2つの摺動面)間にイオン液体を介在させることが可能な摺動機構およびこの摺動機構に用いられる摺動部材であれば、用途、各部の形状を問わず様々な摺動機構およびこの摺動機構に用いられる摺動部材に適用可能である。
1:摺動機構、 2:金属平板、21:第一の摺動面、 3:金属円筒、 31:第二の摺動面、 4:イオン液体、 5:摺動部材

Claims (8)

  1. 相対する2つの摺動面を備えた摺動機構に用いられる摺動部材であって、
    前記2つの摺動面のうちの一方の摺動面と、
    前記2つの摺動面間に介在するイオン液体と、を有し、
    前記一方の摺動面は、銅合金を用いて形成されている
    ことを特徴とする摺動部材。
  2. 請求項1に記載の摺動部材であって、
    前記銅合金は、高力黄銅系合金である
    ことを特徴とする摺動部材。
  3. 請求項1または2に記載の摺動部材であって、
    前記銅合金には、固体潤滑剤が分散している
    ことを特徴とする摺動部材。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の摺動部材であって、
    前記イオン液体は、ピロリジニウム塩からなる
    ことを特徴とする摺動部材。
  5. 請求項4に記載の摺動部材であって、
    前記ピロリジニウム塩からなるイオン液体は、BMP−TFSIである
    ことを特徴とする摺動部材。
  6. 相対する2つの摺動面を備えた摺動機構であって、
    請求項1ないし5のいずれか一項に記載の摺動部材と、
    前記摺動部材が備えるイオン液体を介して、当該摺動部材が備える一方の摺動面と対面する他方の摺動面と、を有し、
    前記他方の摺動面は、炭素鋼を用いて形成されている
    ことを特徴とする摺動機構。
  7. 請求項6に記載の摺動機構であって、
    前記炭素鋼は、S45Cである
    ことを特徴とする摺動機構。
  8. 請求項6または7に記載の摺動機構であって、
    前記2つの摺動面は、
    1.5N/mmより大きくかつ3.5N/mmより小さい面圧で、前記イオン液体を介して互いに押し当てられている
    ことを特徴とする摺動機構。
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