JP2014030602A - 口腔衛生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】口腔内の局所的な部分の細菌を効率よく分解除去することが可能な口腔衛生装置を提供する。
【解決手段】口腔衛生装置1は、電源20を有する装置本体10と、口腔内を清掃する清掃部品30とを有する。清掃部品30は、電源20からの電力の供給により殺菌性を有する亜鉛イオンを溶出する金属溶出電極35と、亜鉛イオンを口腔内の清掃箇所に送達するブリッスル束40とを有する。ブリッスル束40は、導電性を有する樹脂材料により構成された芯部42を有する。
【選択図】図2
【解決手段】口腔衛生装置1は、電源20を有する装置本体10と、口腔内を清掃する清掃部品30とを有する。清掃部品30は、電源20からの電力の供給により殺菌性を有する亜鉛イオンを溶出する金属溶出電極35と、亜鉛イオンを口腔内の清掃箇所に送達するブリッスル束40とを有する。ブリッスル束40は、導電性を有する樹脂材料により構成された芯部42を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、口腔内を清掃する口腔衛生装置に関する。
従来の口腔衛生装置は、金属溶出電極を有する。金属溶出電極は、電流が同電極に流れることにより亜鉛イオン等の金属イオンが溶出する。金属溶出電極は、清掃部品において植毛台よりも下方向の部分に固定される。従来の口腔衛生装置においては、使用者が口腔衛生装置により歯を清掃するとき、金属溶出電極に電流が流れる。このとき、金属溶出電極から溶出した金属イオンが口腔内に供給される。この金属イオンにより口腔内の細菌が分解除去される。なお、特許文献1は、従来の口腔衛生装置の構成の一例を示している。
従来の口腔衛生装置においては、金属溶出電極から口腔内に溶出した金属イオンが口腔内の唾液により口腔内の全体に拡散される。このため、従来の口腔衛生装置は、口腔内において使用者が清掃したい局所的な部分に金属イオンを移動させることが困難となる。
本発明は、上記課題を解決するため、口腔内の局所的な部分の細菌を効率よく分解除去することが可能な口腔衛生装置を提供することを目的とする。
・本発明の口腔衛生装置は、電源を有する装置本体と、前記電源からの電力の供給により殺菌性を有する金属イオンを溶出することが可能な材料を有する金属溶出電極、および前記金属イオンを口腔内の清掃箇所に送達する送達電極を有し、口腔内を清掃する清掃部品とを有することを特徴とする。
・上記口腔衛生装置において、前記送達電極は、導電性の材料により形成されて前記電源に電気的に接続される芯部と、非導電性の材料により形成されて前記芯部の外側面を被覆する鞘部とを有し、口腔内を清掃するブリッスルであることが好ましい。
・上記口腔衛生装置において、前記清掃部品は、複数のブリッスルにより構成されるブリッスル束が植毛される植毛台を有し、前記金属溶出電極は、前記植毛台において植毛面側の部分に位置することが好ましい。
・上記口腔衛生装置において、前記金属溶出電極の少なくとも一部分は、前記植毛面よりも前記ブリッスルの先端側に位置し、かつ前記ブリッスルの先端部分よりも前記植毛面側に位置することが好ましい。
・上記口腔衛生装置において、前記金属溶出電極は、前記金属イオンを溶出する電極本体と、前記電極本体の一部分を覆う電極カバー体とを有し、前記電極カバー体は、前記電極本体よりも柔らかい材料により形成されることが好ましい。
・上記口腔衛生装置において、前記金属溶出電極は、銀、銅、および亜鉛の少なくとも1つを有することが好ましい。
・上記口腔衛生装置において、前記送達電極は、導電性を有する樹脂材料により形成されることが好ましい。
・上記口腔衛生装置において、前記送達電極は、導電性を有する樹脂材料により形成されることが好ましい。
・上記口腔衛生装置において、前記装置本体は、前記送達電極および前記金属溶出電極に供給する電流量を制御する制御部を有することが好ましい。
・上記口腔衛生装置において、前記送達電極および前記金属溶出電極は、互いに異極となることが好ましい。
・上記口腔衛生装置において、前記送達電極および前記金属溶出電極は、互いに異極となることが好ましい。
・上記口腔衛生装置において、前記清掃部品に取り付けられて前記清掃部品を振動させる駆動軸を有し、前記駆動軸は、前記電源の陽極および陰極の一方と前記金属溶出電極とを接続する第1導電部分と、前記第1導電部分と非導通状態であり、前記電源の陽極および陰極の他方と前記送達電極とを接続する第2導電部分とを有することが好ましい。
本口腔衛生装置は、口腔内の局所的な部分の細菌を効率よく分解除去することできる。
(第1実施形態)
口腔衛生装置1の方向について次のように定義する。
(A)Z方向は、口腔衛生装置1の長手方向を示す。
(B)Y方向は、口腔衛生装置1の正面視においてZ方向と直交する方向を示す。
(C)X方向は、口腔衛生装置1の側面視においてZ方向と直交する方向を示す。
(D)前方向XAは、X方向において背面側から正面側に向かう方向を示す。
(E)後方向XBは、X方向において正面側から背面側に向かう方向を示す。
(F)上方向ZAはZ方向において口腔衛生装置1の底部から先端に向かう方向を示す。
(G)下方向ZBはZ方向において口腔衛生装置1の先端から底部に向かう方向を示す。
口腔衛生装置1の方向について次のように定義する。
(A)Z方向は、口腔衛生装置1の長手方向を示す。
(B)Y方向は、口腔衛生装置1の正面視においてZ方向と直交する方向を示す。
(C)X方向は、口腔衛生装置1の側面視においてZ方向と直交する方向を示す。
(D)前方向XAは、X方向において背面側から正面側に向かう方向を示す。
(E)後方向XBは、X方向において正面側から背面側に向かう方向を示す。
(F)上方向ZAはZ方向において口腔衛生装置1の底部から先端に向かう方向を示す。
(G)下方向ZBはZ方向において口腔衛生装置1の先端から底部に向かう方向を示す。
図1を参照して、口腔衛生装置1の構成について説明する。
口腔衛生装置1は、装置本体10および清掃部品30を有する。口腔衛生装置1は、清掃部品30により口腔内の歯およびその周辺を清掃する。
口腔衛生装置1は、装置本体10および清掃部品30を有する。口腔衛生装置1は、清掃部品30により口腔内の歯およびその周辺を清掃する。
装置本体10は、本体ケース11、電源スイッチ12、電流レベル調整スイッチ13、電源ランプ14、電流レベル表示ランプ15、および把持電極16を有する。装置本体10は、電源スイッチ12、電流レベル調整スイッチ13、電源ランプ14、電流レベル表示ランプ15、および把持電極16が本体ケース11に取り付けられた集合体として構成される。
本体ケース11は、非導電性の樹脂材料により成形される。本体ケース11は、Z方向が長手方向となる筒形状を有する。本体ケース11の上端部分は、開口部分11A(図2参照)を有する。本体ケース11は、装置本体10を構成する各種部品を収容する。本体ケース11は、口腔衛生装置1を使用するとき、使用者が口腔衛生装置1を把持する部分を構成する。
電源スイッチ12は、本体ケース11において上方向ZAかつ前方向XAの部分に位置する。電源スイッチ12がオン状態のとき、口腔衛生装置1は、各種部品に電力を供給する。電源スイッチ12がオフ状態のとき、口腔衛生装置1は、各種部品への電力の供給を停止する。
電流レベル調整スイッチ13は、本体ケース11において上方向ZAかつ前方向XAの部分に位置する。電流レベル調整スイッチ13は、電源スイッチ12よりも下方向ZBに位置する。電流レベル調整スイッチ13は、清掃部品30のブリッスル束40および金属溶出電極35に供給する電流量(以下、「供給電流量」)を調整するためのスイッチである。電流レベル調整スイッチ13は、供給電流量が基準量となるノーマル状態と、供給電流量が基準量よりも少ないソフト状態とに変更する。
電源ランプ14は、本体ケース11において下方向ZBかつ前方向XAの部分に位置する。電源ランプ14は、電源スイッチ12がオン状態のとき、点灯する。電源ランプ14は、電源スイッチ12がオフ状態のとき、消灯する。
電流レベル表示ランプ15は、本体ケース11においてZ方向の中央かつ前方向XAの部分に位置する。電流レベル表示ランプ15は、ノーマル状態表示ランプ15Aおよびソフト状態表示ランプ15Bを有する。電流レベル表示ランプ15においては、ノーマル状態表示ランプ15Aがソフト状態表示ランプ15Bよりも上方向ZAに位置する。電流レベル表示ランプ15においては、電流レベル調整スイッチ13の操作によりノーマル状態に設定されたとき、ノーマル状態表示ランプ15Aが点灯し、ソフト状態表示ランプ15Bが消灯する。電流レベル表示ランプ15においては、電流レベル調整スイッチ13の操作によりソフト状態に設定されたとき、ノーマル状態表示ランプ15Aが消灯し、ソフト状態表示ランプ15Bが点灯する。
把持電極16は、本体ケース11の背面側の部分に位置する。把持電極16は、図1(b)に示されるように、口腔衛生装置1の背面視においてZ方向が長手方向となり、Y方向が短手方向となる長方形状を有する。把持電極16は、使用者が本体ケース11を把持するときに使用者の手と接触する。
清掃部品30は、ブラシ本体31およびブリッスル束40を有する。清掃部品30は、ブリッスル束40がブラシ本体31に結合された集合体として構成される。清掃部品30は、装置本体10に対する取り付けおよび装置本体10からの取り外しが可能な状態で装置本体10に取り付けられる。
ブラシ本体31は、樹脂材料により形成される。ブラシ本体31は、ブラシ柄32および植毛台33を有する。ブラシ本体31は、ブラシ柄32および植毛台33が一体に成形された構成を有する。
ブラシ柄32は、非導電性の樹脂材料により形成される。ブラシ柄32は、植毛台33を保持する。ブラシ柄32は、装置本体10の駆動軸19に取り付けられる。ブラシ柄32は、駆動軸19が挿入される空間である挿入部分32A(図2参照)を有する。
植毛台33は、前方向XAの部分が導電性の樹脂材料により形成され、後方向XBの部分が非導電性の樹脂材料により形成される。植毛台33の前面は、ブリッスル束40が植毛される植毛面33Aを構成する。
ブリッスル束40は、植毛台33の植毛面33Aから前方向XAに突出する。ブリッスル束40は、複数のブリッスル41(図2参照)が束ねられる状態で構成される。ブリッスル束40は、使用者の歯面を清掃する。なお、ブリッスル41は「送達電極」に相当する。
図2を参照して、ブリッスル束40のブリッスル41の詳細な構成について説明する。
ブリッスル41は、X方向が長手方向となる棒状を有する。ブリッスル41は、芯部42および鞘部43を有する。
ブリッスル41は、X方向が長手方向となる棒状を有する。ブリッスル41は、芯部42および鞘部43を有する。
芯部42は、金属粉を含むポリアミド樹脂により形成される。芯部42は、円柱形状に形成される。芯部42は、鞘部43から前方向XAに突出する先端部分42Aを有する。なお、先端部分42Aは「ブリッスルの先端部分」に相当する。
鞘部43は、非導電性を有するポリアミド樹脂により形成される。鞘部43は、円筒形状に形成される。鞘部43は、芯部42の外周面を被覆する。鞘部43は、芯部42と一体に形成される。
図2を参照して、口腔衛生装置1の内部構造について説明する。
装置本体10は、パッキン17、振動発生装置18、駆動軸19の一部分、電源20、および制御部21が本体ケース11内に収容された構成を有する。
装置本体10は、パッキン17、振動発生装置18、駆動軸19の一部分、電源20、および制御部21が本体ケース11内に収容された構成を有する。
パッキン17は、弾性に富んだ樹脂材料により形成される。パッキン17は、本体ケース11の開口部分11Aに嵌め込まれる。パッキン17は、駆動軸19と密着する。パッキン17は、駆動軸19の動作に応じて弾性変形する。パッキン17は、水および塵埃が本体ケース11内に侵入することを抑制する。
振動発生装置18は、駆動軸19に接続される。振動発生装置18は、制御部21に電気的に接続される。振動発生装置18は、Z方向に往復運動するリニアモーターを有する。振動発生装置18は、リニアモーターにより駆動軸19をZ方向に振動させる。
駆動軸19は、金属材料により形成される。駆動軸19は、Z方向に延びる棒状に形成される。駆動軸19は、パッキン17を介して本体ケース11よりも上方向ZAに突出する。駆動軸19は、清掃部品30に振動を伝達する。
電源20は、二次電池として構成される。電源20は、制御部21に電力を供給する。
制御部21は、回路基板およびマイクロコンピューター(ともに図示略)を有する。制御部21は、マイクロコンピューターが回路基板に実装された構成を有する。制御部21は、電源スイッチ12、電流レベル調整スイッチ13、電源ランプ14、電流レベル表示ランプ15、把持電極16、および振動発生装置18と電気的に接続される。
制御部21は、回路基板およびマイクロコンピューター(ともに図示略)を有する。制御部21は、マイクロコンピューターが回路基板に実装された構成を有する。制御部21は、電源スイッチ12、電流レベル調整スイッチ13、電源ランプ14、電流レベル表示ランプ15、把持電極16、および振動発生装置18と電気的に接続される。
清掃部品30は、送達電極接続体34、金属溶出電極35、およびパッキン36を有する。清掃部品30は、送達電極接続体34、および金属溶出電極35がブラシ本体31と一体に成形された構成を有する。
植毛台33は、導電部分33Bを有する。導電部分33Bは、導電性を有する樹脂材料により形成される。導電部分33Bは、植毛台33の前方向XAの部分および植毛面33Aを構成する。
送達電極接続体34は、金属板により形成される。送達電極接続体34は、Z方向に延びる。送達電極接続体34の下端部分は、ブラシ柄32の挿入部分32Aにおいてパッキン36よりも上方向ZAに位置する。送達電極接続体34は、植毛台33の導電部分33Bに接続される。送達電極接続体34は、清掃部品30が装置本体10に取り付けられた状態において、駆動軸19と接触する。送達電極接続体34は、駆動軸19に接続した状態において、後方向XBに弾性変形する。
金属溶出電極35は、ステンレス鋼により形成された電極母材の表面に亜鉛めっきが形成された構成を有する。金属溶出電極35は、植毛台33の導電部分33B内に位置する。金属溶出電極35は、植毛台33と一体に形成される。金属溶出電極35の前面は、植毛面33Aの一部分を構成する。金属溶出電極35は、同電極35に電流が供給されることにより亜鉛イオンを溶出する。
パッキン36は、弾性に富んだ樹脂材料により形成される。パッキン36は、ブラシ柄32の下端部分に取り付けられる。パッキン36は、清掃部品30が装置本体10に取り付けられた状態において、駆動軸19と密着する。パッキン36は、駆動軸19のZ方向の振動に応じてZ方向に弾性変形する。パッキン36は、水および塵埃がブラシ柄32の挿入部分32Aに侵入することを抑制する。
口腔衛生装置1の電気的な接続関係について説明する。
(A)電源20の陽極は、制御部21を介して駆動軸19に接続される。
(B)駆動軸19は、清掃部品30の送達電極接続体34に接続される。
(C)送達電極接続体34は、植毛台33の導電部分33Bに接続される。
(D)導電部分33Bは、金属溶出電極35およびブリッスル束40の芯部42に接続される。
(E)電源20の陰極は、把持電極16に接続される。
(A)電源20の陽極は、制御部21を介して駆動軸19に接続される。
(B)駆動軸19は、清掃部品30の送達電極接続体34に接続される。
(C)送達電極接続体34は、植毛台33の導電部分33Bに接続される。
(D)導電部分33Bは、金属溶出電極35およびブリッスル束40の芯部42に接続される。
(E)電源20の陰極は、把持電極16に接続される。
図3を参照して、口腔衛生装置1の通電回路について説明する。
口腔衛生装置1は、使用者が装置本体10を把持して清掃部品30により歯を清掃する状態において、通電回路が形成される。この通電回路は、第1本体通電経路、第2本体通電経路、清掃部品通電経路、および身体通電経路を有する。
口腔衛生装置1は、使用者が装置本体10を把持して清掃部品30により歯を清掃する状態において、通電回路が形成される。この通電回路は、第1本体通電経路、第2本体通電経路、清掃部品通電経路、および身体通電経路を有する。
第1本体通電経路および第2本体通電経路は、装置本体10において通電経路を形成する。第1本体通電経路は、電源20の陽極、制御部21、および駆動軸19により構成される。第2本体通電経路は、電源20の陰極および把持電極16により構成される。
清掃部品通電経路は、清掃部品30において通電経路を形成する。清掃部品通電経路は、送達電極接続体34、植毛台33の導電部分33B、金属溶出電極35、およびブリッスル束40の芯部42(図2参照)により構成される。
身体通電経路は、使用者の身体において通電経路を形成する。身体通電経路は、口腔内においてブリッスル束40の芯部42が接触する部分から装置本体10を把持する手までの通電経路により構成される。
通電回路は、以下の接続構成を有する。すなわち、第1本体通電経路と清掃部品通電経路とが互いに接続される。清掃部品通電経路と身体通電経路とが互いに接続される。身体通電経路と第2本体通電経路とが互いに接続される。このため、通電回路は、電源20、制御部21、駆動軸19、送達電極接続体34、植毛台33の導電部分33B、および金属溶出電極35、ブリッスル束40の芯部42の順に電流が流れる。なお、電流は、金属溶出電極35およびブリッスル束40の芯部42が同時に流れてもよい。また、電流は、ブリッスル束40の芯部42および金属溶出電極35の順に流れてもよい。
口腔衛生装置1の動作について説明する。
清掃部品30の振動に関する動作を以下に示す。
使用者は、口腔衛生装置1の電源スイッチ12をオン状態に操作する。このとき、電源ランプ14が点灯する。制御部21は、電源スイッチ12がオン状態になったことに基づいて、電源20の電力を振動発生装置18に供給する。
清掃部品30の振動に関する動作を以下に示す。
使用者は、口腔衛生装置1の電源スイッチ12をオン状態に操作する。このとき、電源ランプ14が点灯する。制御部21は、電源スイッチ12がオン状態になったことに基づいて、電源20の電力を振動発生装置18に供給する。
振動発生装置18は、電源20の電力が供給されたとき、駆動軸19をZ方向に振動させる。駆動軸19は、清掃部品30をZ方向に振動させる。
制御部21は、使用者が電源スイッチ12をオン状態からオフ状態に操作するとき、電源ランプ14を消灯する。制御部21は、電源スイッチ12がオフ状態になったことに基づいて、振動発生装置18への電源20の電力の供給を停止する。このため、清掃部品30のZ方向への振動が停止する。
制御部21は、使用者が電源スイッチ12をオン状態からオフ状態に操作するとき、電源ランプ14を消灯する。制御部21は、電源スイッチ12がオフ状態になったことに基づいて、振動発生装置18への電源20の電力の供給を停止する。このため、清掃部品30のZ方向への振動が停止する。
口腔衛生装置1の通電回路の形成について以下に示す。
使用者は、口腔衛生装置1の電源スイッチ12をオン状態に操作する。制御部21は、電源スイッチ12がオン状態になったことに基づいて、駆動軸19に電流を流す。そして、ブリッスル束40の芯部42が口腔内接触部分に接触するとき、口腔衛生装置1に通電回路が形成される。
使用者は、口腔衛生装置1の電源スイッチ12をオン状態に操作する。制御部21は、電源スイッチ12がオン状態になったことに基づいて、駆動軸19に電流を流す。そして、ブリッスル束40の芯部42が口腔内接触部分に接触するとき、口腔衛生装置1に通電回路が形成される。
使用者は、電流レベル調整スイッチ13を操作することにより供給電流量を調整する。使用者が電流レベル調整スイッチ13をノーマル状態に操作したとき、ノーマル状態表示ランプ15Aが点灯し、ソフト状態表示ランプ15Bが消灯する。制御部21は、ノーマル状態に基づいて基準量の供給電流量を駆動軸19に供給する。一方、使用者が電流レベル調整スイッチ13をソフト状態に操作したとき、ノーマル状態表示ランプ15Aが消灯し、ソフト状態表示ランプ15Bが点灯する。制御部21は、ソフト状態に基づいて基準量よりも少ない供給電流量を駆動軸19に供給する。
制御部21は、使用者が口腔衛生装置1の電源スイッチ12をオン状態からオフ状態に変更するとき、駆動軸19への電流の供給を停止する。このため、口腔衛生装置1の通電回路が形成されない。また、清掃部品30の振動が停止する。
口腔衛生装置1の作用について説明する。
口腔衛生装置1は、第1の機能および第2の機能を有する。第1の機能は、亜鉛イオンにより口腔内の局所的な部分の細菌を分解除去する機能を示す。第2の機能は、有効塩素により口腔内の局所的な部分を殺菌する機能を示す。
口腔衛生装置1は、第1の機能および第2の機能を有する。第1の機能は、亜鉛イオンにより口腔内の局所的な部分の細菌を分解除去する機能を示す。第2の機能は、有効塩素により口腔内の局所的な部分を殺菌する機能を示す。
口腔衛生装置1の第1の機能について説明する。
口腔衛生装置1においては、使用者が装置本体10を把持して口腔内を清掃するとき、金属溶出電極35およびブリッスル束40の芯部42に電流が流れる。このとき、金属溶出電極35の表面においては、化学反応が生じて亜鉛イオンが発生する。また、芯部42とこの芯部42に接触する口腔内の局所的な部分(以下、「口腔内接触部分」)との間で局所的に電流が流れる。口腔衛生装置1の通電回路においては、口腔内接触部分が陰極となるため、陽極である亜鉛イオンが口腔内接触部分に移動する。そして、使用者が口腔衛生装置1を操作して、口腔内接触部分として歯周ポケットを清掃するとき、亜鉛イオンが歯周ポケットに移動しやすくなるため、歯周ポケットに繁殖する細菌が分解除去される。なお、口腔内接触部分は「口腔内の清掃箇所」に相当する。
口腔衛生装置1においては、使用者が装置本体10を把持して口腔内を清掃するとき、金属溶出電極35およびブリッスル束40の芯部42に電流が流れる。このとき、金属溶出電極35の表面においては、化学反応が生じて亜鉛イオンが発生する。また、芯部42とこの芯部42に接触する口腔内の局所的な部分(以下、「口腔内接触部分」)との間で局所的に電流が流れる。口腔衛生装置1の通電回路においては、口腔内接触部分が陰極となるため、陽極である亜鉛イオンが口腔内接触部分に移動する。そして、使用者が口腔衛生装置1を操作して、口腔内接触部分として歯周ポケットを清掃するとき、亜鉛イオンが歯周ポケットに移動しやすくなるため、歯周ポケットに繁殖する細菌が分解除去される。なお、口腔内接触部分は「口腔内の清掃箇所」に相当する。
口腔衛生装置1の第2の機能について説明する。
口腔衛生装置1においては、使用者が装置本体10を把持して口腔内を清掃するとき、通電回路が形成される。このとき、口腔内接触部分における口腔液(唾液)においては、芯部42による電気分解反応が生じる。このため、唾液に含まれる塩素イオンが殺菌性を有する有効塩素に変換される。この有効塩素により口腔内接触部分が殺菌される。使用者は、電流レベル調整スイッチ13の操作により供給電流量を調整することにより、口腔内接触部分に流れる電流量を調整する。
口腔衛生装置1においては、使用者が装置本体10を把持して口腔内を清掃するとき、通電回路が形成される。このとき、口腔内接触部分における口腔液(唾液)においては、芯部42による電気分解反応が生じる。このため、唾液に含まれる塩素イオンが殺菌性を有する有効塩素に変換される。この有効塩素により口腔内接触部分が殺菌される。使用者は、電流レベル調整スイッチ13の操作により供給電流量を調整することにより、口腔内接触部分に流れる電流量を調整する。
本実施形態の口腔衛生装置1は、以下の効果を奏する。
(1)口腔衛生装置1は、導電性の芯部42を有するブリッスル束40と、亜鉛イオンを溶出する金属溶出電極35とを有する。口腔衛生装置1は、通電回路が形成されるとき、芯部42および金属溶出電極35のそれぞれに電流が流れる。この構成によれば、金属溶出電極から溶出した亜鉛イオンが口腔内接触部分に移動する。このため、口腔内接触部分の細菌を効率よく分解除去することができる。
(1)口腔衛生装置1は、導電性の芯部42を有するブリッスル束40と、亜鉛イオンを溶出する金属溶出電極35とを有する。口腔衛生装置1は、通電回路が形成されるとき、芯部42および金属溶出電極35のそれぞれに電流が流れる。この構成によれば、金属溶出電極から溶出した亜鉛イオンが口腔内接触部分に移動する。このため、口腔内接触部分の細菌を効率よく分解除去することができる。
(2)芯部42の先端部分が口腔内の局所的な部分(口腔内接触部分)を清掃するため、亜鉛イオンは、使用者が口腔内において清掃したい部分に移動する。このため、口腔衛生装置1は、使用者が口腔内において清掃したい部分に付着した細菌を分解除去することができる。
(3)口腔衛生装置1は、金属溶出電極35が植毛台33の植毛面33A側の部分に位置する。この構成によれば、金属溶出電極35がブラシ柄32に位置すると仮定した構成および金属溶出電極35が植毛台33の後方向XBの部分に位置すると仮定した構成と比較して、ブリッスル束40の芯部42の先端部分と金属溶出電極35との間の距離が小さくなる。このため、金属溶出電極35から溶出した亜鉛イオンが口腔内接触部分に移動しやすくなる。
(4)口腔衛生装置1は、制御部21が電流レベル調整スイッチ13の操作に基づいて供給電流量を調整する。この構成によれば、金属溶出電極から溶出する亜鉛イオンの量が調整される。また、芯部42を介して口腔内接触部分に流す供給電流量が調整される。
(5)口腔衛生装置1は、使用者が口腔内を清掃するとき、通電回路が形成される。この構成によれば、ブリッスル束40の芯部42により口腔内接触部分の唾液に含まれる塩素イオンが電気分解反応する。これにより、殺菌性を有する有効塩素が生じる。このため、口腔内接触部分が殺菌される。
(第2実施形態)
図4および図5は、第2実施形態の口腔衛生装置1を示す。本実施形態の口腔衛生装置1は、図2に示される第1実施形態の口腔衛生装置1との主要な相違点として、次の相違点を有する。すなわち、口腔衛生装置1は、把持電極16を有していない。また、口腔衛生装置1は、清掃部品30に溶出電極接続体37が追加された構成を有する。また、口腔衛生装置1の通電回路の構成が異なる。以下では、第1実施形態の口腔衛生装置1と異なる点の詳細を説明し、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
図4および図5は、第2実施形態の口腔衛生装置1を示す。本実施形態の口腔衛生装置1は、図2に示される第1実施形態の口腔衛生装置1との主要な相違点として、次の相違点を有する。すなわち、口腔衛生装置1は、把持電極16を有していない。また、口腔衛生装置1は、清掃部品30に溶出電極接続体37が追加された構成を有する。また、口腔衛生装置1の通電回路の構成が異なる。以下では、第1実施形態の口腔衛生装置1と異なる点の詳細を説明し、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
図4に示されるように、装置本体10は、第1実施形態の装置本体10の駆動軸19(図2参照)に代えて、駆動軸22を有する。
駆動軸22は、第1導電部分22A、第2導電部分22B、および絶縁部分22Cを有する(図4(c)参照)。駆動軸22は、第1導電部分22A、第2導電部分22B、および絶縁部分22Cが結合した集合体として構成される。駆動軸22は、第1導電部分22Aおよび第2導電部分22Bが電気的に接続されていない構成を有する。
駆動軸22は、第1導電部分22A、第2導電部分22B、および絶縁部分22Cを有する(図4(c)参照)。駆動軸22は、第1導電部分22A、第2導電部分22B、および絶縁部分22Cが結合した集合体として構成される。駆動軸22は、第1導電部分22Aおよび第2導電部分22Bが電気的に接続されていない構成を有する。
第1導電部分22Aは、金属材料により形成される。第1導電部分22Aは、駆動軸22の後方向XBの部分に位置する。第1導電部分22Aは、Z方向に延びる。
第2導電部分22Bは、金属材料により形成される。第2導電部分22Bは、駆動軸22の前方向XAの部分に位置する。第2導電部分22Bは、Z方向に延びる。
第2導電部分22Bは、金属材料により形成される。第2導電部分22Bは、駆動軸22の前方向XAの部分に位置する。第2導電部分22Bは、Z方向に延びる。
絶縁部分22Cは、非導電性を有する樹脂材料により形成される。絶縁部分22Cは、X方向において第1導電部分22Aおよび第2導電部分22Bの間に位置する。絶縁部分22Cは、Z方向に延びる。
清掃部品30のブラシ柄32は、前方向XAの部分において前方挿入部分32Bを有する。前方挿入部分32Bは、挿入部分32Aと連通する空間として形成される。前方挿入部分32Bは、ブラシ柄32において駆動軸22の前方向XAの部分に形成される。
清掃部品30の植毛台33は、導電部分33Cおよび絶縁部分33Dを有する。植毛台33は、導電部分33C、絶縁部分33D、および金属溶出電極35が一体に形成された構成を有する。植毛台33の植毛面33Aは、金属溶出電極35の前面および絶縁部分33Dの前面により構成される。
導電部分33Cは、導電性を有する樹脂材料により形成される。導電部分33Cは、絶縁部分33Dよりも後方向XBに位置する。導電部分33Cにおいては、送達電極接続体34の上端部分が接続される。導電部分33Cは、ブリッスル束40と送達電極接続体34とを電気的に接続する。
絶縁部分33Dは、非導電性を有する樹脂材料により形成される。絶縁部分33Dにおいては、溶出電極接続体37の上端部分および金属溶出電極35が埋め込まれる。絶縁部分33Dおよび金属溶出電極35は、挿入孔(図示略)を有する。挿入孔は、絶縁部分33Dおよび金属溶出電極35をX方向に貫通する。ブリッスル束40は、絶縁部分33Dおよび金属溶出電極35の挿入孔を介して導電部分33Cに埋め込まれる。
溶出電極接続体37は、接続本体37Aおよび電極接続部分37Bを有する。溶出電極接続体37は、接続本体37Aおよび電極接続部分37Bが結合した集合体として構成される。溶出電極接続体37は、清掃部品30において送達電極接続体34よりも前方向XAの部分に位置する。溶出電極接続体37は、駆動軸22と金属溶出電極35とを電気的に接続する。溶出電極接続体37の前面は、電気的な絶縁性を有するコーティング層を有する。
接続本体37Aは、金属板により形成される。接続本体37Aは、ブラシ柄32に固定される。接続本体37Aは、下端部が前方挿入部分32Bに収容される。接続本体37Aは、駆動軸22が清掃部品30に取り付けられた状態において、前方向XAに弾性変形する。
電極接続部分37Bは、金属の薄板により形成される。電極接続部分37Bは、植毛台33の絶縁部分33Dの前方向XAの部分に位置する。電極接続部分37Bは、接続本体37Aと金属溶出電極35とを電気的に接続する。
口腔衛生装置1の電気的な接続関係について説明する。
(A)電源20の陽極は、制御部21を介して駆動軸22の第2導電部分22Bに接続される。
(B)第2導電部分22Bは、溶出電極接続体37に接続され、ブリッスル束40の芯部42に接続されない。
(C)溶出電極接続体37は、金属溶出電極35に接続され、ブリッスル束40の芯部42に接続されない。
(D)電源20の陰極は、制御部21を介して駆動軸22の第1導電部分22Aに接続される。
(E)第1導電部分22Aは、送達電極接続体34に接続される。
(F)送達電極接続体34は、植毛台33の導電部分33Cに接続される。
(G)導電部分33Cは、ブリッスル束40の芯部42に接続され、溶出電極接続体37に接続されない。
(A)電源20の陽極は、制御部21を介して駆動軸22の第2導電部分22Bに接続される。
(B)第2導電部分22Bは、溶出電極接続体37に接続され、ブリッスル束40の芯部42に接続されない。
(C)溶出電極接続体37は、金属溶出電極35に接続され、ブリッスル束40の芯部42に接続されない。
(D)電源20の陰極は、制御部21を介して駆動軸22の第1導電部分22Aに接続される。
(E)第1導電部分22Aは、送達電極接続体34に接続される。
(F)送達電極接続体34は、植毛台33の導電部分33Cに接続される。
(G)導電部分33Cは、ブリッスル束40の芯部42に接続され、溶出電極接続体37に接続されない。
図5を参照して、口腔衛生装置1の通電回路について説明する。
口腔衛生装置1は、使用者が歯を清掃する状態において、通電回路が形成される。この通電回路は、第1本体通電経路、第2本体通電経路、第1清掃部品通電経路、第2清掃部品通電経路、および身体通電経路を有する。
口腔衛生装置1は、使用者が歯を清掃する状態において、通電回路が形成される。この通電回路は、第1本体通電経路、第2本体通電経路、第1清掃部品通電経路、第2清掃部品通電経路、および身体通電経路を有する。
身体通電経路は、使用者の身体において通電経路を形成する。身体通電経路は、口腔内接触部分および唾液により構成される。
第1本体通電経路および第2本体通電経路は、装置本体10において通電経路を形成する。第1本体通電経路は、電源20の陽極、制御部21、および駆動軸22の第1導電部分22Aにより構成される。第2本体通電経路は、電源20の陰極、制御部21、および駆動軸22の第2導電部分22Bにより構成される。
第1本体通電経路および第2本体通電経路は、装置本体10において通電経路を形成する。第1本体通電経路は、電源20の陽極、制御部21、および駆動軸22の第1導電部分22Aにより構成される。第2本体通電経路は、電源20の陰極、制御部21、および駆動軸22の第2導電部分22Bにより構成される。
第1清掃部品通電経路および第2清掃部品通電経路は、清掃部品30において通電経路を形成する。第1清掃部品通電経路は、送達電極接続体34、植毛台33の導電部分33C、およびブリッスル束40の芯部42(図4参照)により構成される。第2清掃部品通電経路は、溶出電極接続体37および金属溶出電極35により構成される。
通電回路は、以下の接続構成を有する。すなわち、第1本体通電経路と第1清掃部品通電経路とが互いに接続される。第1清掃部品通電経路と身体通電経路とが互いに接続される。身体通電経路と第2清掃部品通電経路とが互いに接続される。第2清掃部品通電経路と第2本体通電経路とが互いに接続される。このため、通電回路は、電源20、制御部21、駆動軸22の第2導電部分22B、溶出電極接続体37、金属溶出電極35、およびブリッスル束40の芯部42、植毛台33の導電部分33C、送達電極接続体34、駆動軸22の第1導電部分22A、および制御部21の順に電流が流れる。これにより、電源20は、金属溶出電極35およびブリッスル束40の芯部42に電流を供給する。
口腔衛生装置1の作用について説明する。
口腔衛生装置1においては、使用者が歯を清掃するとき、金属溶出電極35およびブリッスル束40の芯部42に電流が流れる。このとき、金属溶出電極35の表面においては、化学反応が生じて亜鉛イオンが発生する。また、口腔衛生装置1の通電回路において、金属溶出電極35は陽極となり、芯部42は陰極となる。このため、金属溶出電極35から溶出された亜鉛イオンは、芯部42に向けて移動する。亜鉛イオンは、芯部42を介して口腔内接触部分に移動する。このため、芯部42により清掃する部分、すなわち口腔内接触部分に付着した細菌が亜鉛イオンにより分解除去される。
口腔衛生装置1においては、使用者が歯を清掃するとき、金属溶出電極35およびブリッスル束40の芯部42に電流が流れる。このとき、金属溶出電極35の表面においては、化学反応が生じて亜鉛イオンが発生する。また、口腔衛生装置1の通電回路において、金属溶出電極35は陽極となり、芯部42は陰極となる。このため、金属溶出電極35から溶出された亜鉛イオンは、芯部42に向けて移動する。亜鉛イオンは、芯部42を介して口腔内接触部分に移動する。このため、芯部42により清掃する部分、すなわち口腔内接触部分に付着した細菌が亜鉛イオンにより分解除去される。
本実施形態の口腔衛生装置1は、第1実施形態の口腔衛生装置1が奏する(1)〜(4)の効果に加え、以下の効果を奏する。
(6)駆動軸22は、第1導電部分22Aおよび第2導電部分22Bを有する。この構成によれば、駆動軸22が第1本体通電経路の一部分および第2本体通電経路の一部分を兼ねる。このため、第1本体通電経路の一部分および第2本体通電経路の一部分の少なくとも一方を構成する部品が駆動軸22と個別に形成されたと仮定した構成と比較して、口腔衛生装置1の部品点数が少なくなる。
(6)駆動軸22は、第1導電部分22Aおよび第2導電部分22Bを有する。この構成によれば、駆動軸22が第1本体通電経路の一部分および第2本体通電経路の一部分を兼ねる。このため、第1本体通電経路の一部分および第2本体通電経路の一部分の少なくとも一方を構成する部品が駆動軸22と個別に形成されたと仮定した構成と比較して、口腔衛生装置1の部品点数が少なくなる。
(その他の実施形態)
本口腔衛生装置は、第1および第2実施形態とは別の実施形態を含む。以下、本口腔衛生装置のその他の実施形態としての第1および第2実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
本口腔衛生装置は、第1および第2実施形態とは別の実施形態を含む。以下、本口腔衛生装置のその他の実施形態としての第1および第2実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・第1実施形態の口腔衛生装置1は、金属溶出電極35が植毛台33の導電部分33B内に位置する構成を有する。一方、変形例の口腔衛生装置1は、図6に示されるように、金属溶出電極35が導電部分33Bの外部に位置する構成を有する。なお、第2実施形態の口腔衛生装置1についても同様である。
図6(a)に示されるように、金属溶出電極35は、清掃部品30において導電部分33Bよりも下方向ZBかつ導電部分33Bに隣接する部分に位置する。金属溶出電極35は、送達電極接続体34に接触する。金属溶出電極35は、ブラシ本体31の前面の一部分を構成する。金属溶出電極35は、送達電極接続体34および導電部分33Bと電気的に接続される。口腔衛生装置1の通電回路が形成されるとき、送達電極接続体34および導電部分33Bを介して金属溶出電極35に電流が流れる。
図6(b)に示されるように、金属溶出電極35は、清掃部品30において導電部分33Bよりも上方向ZAかつ導電部分33Bに隣接する部分に位置する。金属溶出電極35は、導電部分33Bと電気的に接続される。口腔衛生装置1の通電回路が形成されるとき、導電部分33Bを介して金属溶出電極35に電流が流れる。
図6(c)に示されるように、金属溶出電極35は、導電部分33Bの前面に固定される。金属溶出電極35は、導電部分33Bと電気的に接続される。口腔衛生装置1の通電回路が形成されるとき、導電部分33Bを介して金属溶出電極35に電流が流れる。
この構成によれば、金属溶出電極35の前面が導電部分33Bの前面と面一となる構成と比較して、金属溶出電極35がブリッスル束40の芯部42の先端部分42A(図2参照)に接近する。このため、金属溶出電極35の亜鉛イオンが口腔内接触部分により移動しやすくなる。
図6(d)に示されるように、金属溶出電極35は、導電部分33Bの前面に固定される。金属溶出電極35は、電極本体35Aおよび電極カバー体35Bを有する。電極本体35Aは、ステンレス鋼により形成された電極母材の表面に亜鉛めっきが形成された構成を有する。電極カバー体35Bは、非導電性を有する樹脂材料により形成される。すなわち、電極カバー体35Bは、電極本体35Aよりも柔らかい材料により形成される。電極カバー体35Bは、電極本体35Aの外側面を全周にわたり被覆する。
この構成によれば、金属溶出電極35の前面が導電部分33Bの前面と面一となる構成と比較して、金属溶出電極35がブリッスル束40の芯部42の先端部分42A(図2参照)に接近する。このため、金属溶出電極35の亜鉛イオンが口腔内接触部分により移動しやすくなる。加えて、電極カバー体35Bにより電極本体35Aの外側面と口腔内の部分とが接触することが抑制される。なお、電極カバー体35Bは、導電性を有する樹脂材料により形成することもできる。
・図6(a)に示される上記変形例の口腔衛生装置1において、金属溶出電極35は、導電部分33Bおよび駆動軸19のいずれかと離間して位置することもできる。すなわち、金属溶出電極35は、導電部分33Bおよび駆動軸19のいずれかと電気的に接続しない構成とすることもできる。
・図6(c)に示される上記変形例の口腔衛生装置1において、金属溶出電極35の一部分が植毛面33Aから前方向XAに突出する構成とすることもできる。すなわち、金属溶出電極35の後方向XBの部分は、植毛台33の導電部分33Bに埋め込まれる構成とすることもできる。
・図6(d)に示される上記変形例の口腔衛生装置1において、図7(a)に示されるように、金属溶出電極35に電極カバー体35Cを追加することもできる。電極カバー体35Cは、非導電性を有する樹脂材料により形成される。すなわち、電極カバー体35Cは、電極本体35Aよりも柔らかい材料により形成される。電極カバー体35Cは、電極本体35Aの前面を全面にわたり被覆する。図7(b)に示されるように、電極カバー体35Cは、ブリッスル束40が挿入される挿入部分35Dを有する。挿入部分35Dの外径は、ブリッスル束40の外径よりも大きい。金属溶出電極35に電流が流れるとき、亜鉛イオンは、電極本体35Aの外側面のうちの電極カバー体35B(ともに図7(a)参照)により被覆されていない部分を介して金属溶出電極35の外部に溶出する。また、亜鉛イオンは、電極本体35Aの前面から挿入部分35Dを介して金属溶出電極35の外部に溶出する。
この構成によれば、電極カバー体35Cにより電極本体35Aの前面と口腔内の部分とが接触することが抑制される。なお、電極カバー体35Cは、導電性を有する樹脂材料により形成することもできる。
・第1実施形態の口腔衛生装置1は、送達電極接続体34が金属板により形成される。一方、変形例の送達電極接続体34は、導電性を有する樹脂材料により形成される。なお、第2実施形態の口腔衛生装置1についても同様である。
・第2実施形態の口腔衛生装置1は、溶出電極接続体37が金属板により形成される。一方、変形例の溶出電極接続体37は、導電線を有する樹脂材料により形成される。
・第2実施形態の口腔衛生装置1は、送達電極接続体34および溶出電極接続体37が駆動軸22の外周面にそれぞれ接触する構成を有する。一方、変形例の口腔衛生装置1は、図8に示されるように、送達電極接続体38が駆動軸23の上端面に接触し、溶出電極接続体39が駆動軸23の外周面に接触する構成を有する。
・第2実施形態の口腔衛生装置1は、送達電極接続体34および溶出電極接続体37が駆動軸22の外周面にそれぞれ接触する構成を有する。一方、変形例の口腔衛生装置1は、図8に示されるように、送達電極接続体38が駆動軸23の上端面に接触し、溶出電極接続体39が駆動軸23の外周面に接触する構成を有する。
駆動軸23は、第1導電部分23A、第2導電部分23B、および絶縁部分23Cを有する。駆動軸23は、第1導電部分23A、第2導電部分23B、および絶縁部分23Cが一体に形成された構成を有する。駆動軸23は、第1導電部分23Aと第2導電部分23Bとが電気的に接続されていない構成を有する。
図8(b)に示されるように、第1導電部分23Aは、駆動軸23の中央部分に位置する。第1導電部分23Aは、Z方向に延びる円柱形状に形成される。第2導電部分23Bは、駆動軸23の外周部分に位置する。第2導電部分23Bは、Z方向に延びる円筒形状に形成される。絶縁部分23Cは、第1導電部分23Aおよび第2導電部分23Bの間に位置する。絶縁部分23Cは、Z方向に延びる円筒形状に形成される。
図8(a)に示されるように、送達電極接続体38は、金属板により形成される。送達電極接続体38の上端部分は、導電部分33Cに接続される。送達電極接続体38の下端部分は、湾曲状に形成された軸接触部分38Aが形成される。軸接触部分38Aは、駆動軸23の上端面と接触する。
溶出電極接続体39は、金属板により形成される。溶出電極接続体39は、送達電極接続体38よりも前方向XAに位置する。溶出電極接続体39は、金属溶出電極35に接続される。溶出電極接続体39は、円環状に形成された軸接触部分39Aを有する。軸接触部分39Aは、駆動軸23の外周面と接触する。
・第1および第2実施形態の口腔衛生装置1は、植毛台33の正面視において、金属溶出電極35が植毛台33の中央部分に位置する構成を有する。一方、変形例の口腔衛生装置1は、金属溶出電極35が植毛面33Aの全面にわたり形成される構成を有する。
・第1および第2実施形態の金属溶出電極35は、口腔衛生装置1の正面視においてZ方向が長手方向となり、Y方向が短手方向となる長方形状に形成される。一方、変形例の金属溶出電極35は、口腔衛生装置1の正面視においてZ方向が短手方向となり、Y方向が長手方向となる長方形状に形成される。また、別の変形例の金属溶出電極35は、口腔衛生装置1の正面視において円形状、円環形状、長方形状以外の多角形状のいずれかに形成される。
・第2実施形態の溶出電極接続体37は、前面がブラシ柄32の前面と面一となる構成を有する。一方、変形例の溶出電極接続体37は、前面がブラシ柄32の前面よりも後方向XBに位置する。変形例の溶出電極接続体37においては、同接続体37の前面に形成された絶縁性を有するコーティング層が省略された構成とすることもできる。
・第1および第2実施形態の口腔衛生装置1は、電流レベル調整スイッチ13により変更されるノーマル状態およびソフト状態を有する。一方、変形例の口腔衛生装置1は、ノーマル状態およびソフト状態に加え、ハード状態を有する。ハード状態は、供給電流量が基準量よりも多い状態である。変形例の口腔衛生装置1は、電流レベル表示ランプ15としてハード状態表示ランプ(図示略)が追加される。変形例の口腔衛生装置1は、電流レベル調整スイッチ13によりノーマル状態、ソフト状態、およびハード状態に変更する。
・第1および第2実施形態の口腔衛生装置1は、本体ケース11に電流レベル調整スイッチ13を有する。一方、変形例の口腔衛生装置1は、本体ケース11から電流レベル調整スイッチ13が省略された構成を有する。変形例の口腔衛生装置1は、本体ケース11から電流レベル表示ランプ15が省略される。変形例の口腔衛生装置1において、電源スイッチ12がオン状態となるとき、制御部21は、基準量の電流を駆動軸19,22に流す。
・第1および第2実施形態の金属溶出電極35は、ステンレス鋼により形成された電極母材の表面に亜鉛めっきが形成された構成を有する。一方、変形例の金属溶出電極35は、電極母材の表面に銀めっきまたは銅めっきが形成された構成を有する。また別の変形例の金属溶出電極35は、電極母材の表面に亜鉛めっき、銀めっき、および銅めっきの少なくとも2つが形成された構成を有する。
・第1および第2実施形態の口腔衛生装置1は、振動発生装置18を有する。一方、変形例の口腔衛生装置1は、振動発生装置18を有していない。
・第1および第2実施形態の口腔衛生装置1は、清掃部品30が装置本体10からの取り外しが可能な構成を有する。一方、変形例の口腔衛生装置1は、清掃部品30が装置本体10と一体化した構成を有する。
・第1および第2実施形態の口腔衛生装置1は、清掃部品30が装置本体10からの取り外しが可能な構成を有する。一方、変形例の口腔衛生装置1は、清掃部品30が装置本体10と一体化した構成を有する。
・第1および第2実施形態の口腔衛生装置1は、清掃部品30としてブリッスル束40を有する歯ブラシを構成する。一方、変形例の口腔衛生装置1は、清掃部品30として、歯ブラシに代えてステインケアまたは歯間ブラシを構成する。要するに、本口腔衛生装置は、口腔内を清掃する機能を有していれば歯ブラシ以外の口腔衛生装置にも適用することができる。
1…口腔衛生装置、10…装置本体、19…駆動軸、20…電源、21…制御部、22…駆動軸、22A…第1導電部分、22B…第2導電部分、23…駆動軸、23A…第1導電部分、23B…第2導電部分、30…清掃部品、33…植毛台、33A…植毛面、33C…導電部分、35…金属溶出電極、35A…電極本体、35B…電極カバー体、35C…電極カバー体、40…ブリッスル束、41…ブリッスル(送達電極)、42…芯部、42A…先端部分、43…鞘部。
Claims (10)
- 電源を有する装置本体と、
前記電源からの電力の供給により殺菌性を有する金属イオンを溶出することが可能な材料を有する金属溶出電極、および前記金属イオンを口腔内の清掃箇所に送達する送達電極を有し、口腔内を清掃する清掃部品と
を有する口腔衛生装置。 - 前記送達電極は、導電性の材料により形成されて前記電源に電気的に接続される芯部と、非導電性の材料により形成されて前記芯部の外側面を被覆する鞘部とを有し、口腔内を清掃するブリッスルである
請求項1に記載の口腔衛生装置。 - 前記清掃部品は、複数のブリッスルにより構成されるブリッスル束が植毛される植毛台を有し、
前記金属溶出電極は、前記植毛台において植毛面側の部分に位置する
請求項1または2に記載の口腔衛生装置。 - 前記金属溶出電極の少なくとも一部分は、前記植毛面よりも前記ブリッスルの先端側に位置し、かつ前記ブリッスルの先端部分よりも前記植毛面側に位置する
請求項3に記載の口腔衛生装置。 - 前記金属溶出電極は、前記金属イオンを溶出する電極本体と、前記電極本体の一部分を覆う電極カバー体とを有し、
前記電極カバー体は、前記電極本体よりも柔らかい材料により形成される
請求項1〜4のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。 - 前記金属溶出電極は、銀、銅、および亜鉛の少なくとも1つを有する
請求項1〜5のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。 - 前記送達電極は、導電性を有する樹脂材料により形成される
請求項1〜6のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。 - 前記装置本体は、前記送達電極および前記金属溶出電極に供給する電流量を制御する制御部を有する
請求項1〜7のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。 - 前記送達電極および前記金属溶出電極は、互いに異極となる
請求項1〜8のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。 - 前記清掃部品に取り付けられて前記清掃部品を振動させる駆動軸を有し、
前記駆動軸は、前記電源の陽極および陰極の一方と前記金属溶出電極とを接続する第1導電部分と、前記第1導電部分と非導通状態であり、前記電源の陽極および陰極の他方と前記送達電極とを接続する第2導電部分とを有する
請求項9に記載の口腔衛生装置。
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ID=50280913
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012173021A Pending JP2014030602A (ja) | 2012-08-03 | 2012-08-03 | 口腔衛生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014030602A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019523677A (ja) * | 2016-06-14 | 2019-08-29 | ベンジオン・レヴィ | 口腔電気洗浄デバイス |
WO2023276448A1 (ja) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | ライオン株式会社 | 電動歯ブラシ |
-
2012
- 2012-08-03 JP JP2012173021A patent/JP2014030602A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019523677A (ja) * | 2016-06-14 | 2019-08-29 | ベンジオン・レヴィ | 口腔電気洗浄デバイス |
WO2023276448A1 (ja) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | ライオン株式会社 | 電動歯ブラシ |
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