JP2014027619A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動体により振動する筐体等からの音漏れ、および音漏れによるエコーを低減することができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器1は、パネル10と、パネル10を保持するパネル保持部(65a,65b)と、パネル10を振動させることにより、気導音および人体を介して伝えられる振動音を発生させる素子30と、を備え、パネル保持部(65a,65b)における素子30が設置された位置近傍の剛性よりも、パネル保持部(65a,65b)における素子30が設置された位置近傍以外の剛性を高くしたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、圧電素子に所定の電気信号(音声信号)を印加することでパネルを振動させ、当該パネルの振動を人体に伝達させることにより気導音と振動音とを利用者に伝える電子機器に関するものである。
特許文献1には、携帯電話などの電子機器として、気導音と骨導音とを利用者に伝えるものが記載されている。また、特許文献1には、気導音とは、物体の振動に起因する空気の振動が外耳道を通って鼓膜に伝わり、鼓膜が振動することによって利用者の聴覚神経に伝わる音であることが記載されている。また、特許文献1には、骨導音とは、振動する物体に接触する利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を介して利用者の聴覚神経に伝わる音であることが記載されている。
特許文献1に記載された電話機では、圧電バイモルフおよび可撓性物質からなる短形板状の振動体が、筐体の外面に弾性部材を介して取り付けられる旨が記載されている。また、特許文献1には、この振動体の圧電バイモルフに電圧が印加されると、圧電材料が長手方向に伸縮することにより振動体が湾曲振動し、利用者が耳介に振動体を接触させると、気導音と骨導音とが利用者に伝えられることが記載されている。
特開2005−348193号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電子機器では、振動部分の面積が小さいため、広いパネルを振動させた場合の音漏れの課題については、何ら考慮されていない。
本発明の目的は、電子機器からの音漏れを低減することができる電子機器を提供することにある。
本発明による電子機器は、
パネルと、
前記パネルを保持するパネル保持部と、
前記パネルを振動させることにより、気導音および人体を介して伝えられる振動音を発生させる素子と、
を備え、
前記パネル保持部における前記素子が設置された位置近傍の剛性よりも、前記パネル保持部における前記素子が設置された位置近傍以外の剛性を高くしたことを特徴とする。
前記パネル保持部の剛性は、当該パネル保持部の曲げ剛性としてもよい。
前記素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部の素材のガラス繊維の含有量よりも、当該素子が設置された位置近傍以外の位置のパネルを保持するパネル保持部の素材のガラス繊維の含有量を多くしてもよい。
前記素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部よりも、当該素子が設置された位置近傍以外の位置のパネルを保持するパネル保持部の方が剛性の高い材料を含有させてもよい。
前記素子が設置された位置近傍以外の位置のパネルを保持するパネル保持部には、当該素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部よりも剛性の高い板状部材を挿入させてもよい。
前記素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部よりも、当該素子が設置された位置近傍以外のパネルを保持するパネル保持部の方が、前記パネルの法線方向において厚くなるようにしてもよい。
前記パネルの法線方向におけるパネル保持部の厚さは、前記素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部から遠ざかるにつれて徐々に厚くなるようにしてもよい。
前記パネルの法線方向におけるパネル保持部の厚さは、前記素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部から所定の距離離間した位置において変化するようにしてもよい。
本発明によれば、振動体により振動する筐体等からの音漏れ、および音漏れによるエコーを低減することができる電子機器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器の実装構造を示す図である。 図1に示した電子機器のパネルの好適な形状の例を示す図である。 図1に示した電子機器の断面を示す図である。 図1に示した電子機器の変形例の実装構造を示す断面図である。 図1に示した電子機器の他の変形例の実装構造を示す断面図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器1の実装構造を示す図である。なお、図1は、電子機器1の実装構造の要部を平面視した状態を概略的に示す図である。
電子機器1は、例えば携帯電話端末(スマートフォン)であって、パネル10と、タッチセンサ15と、表示部20と、圧電素子30と、入力部(キー)40と、基板50と、筐体60と、パネル保持部65と、接合部材70と、を備える。
図1に示すように、電子機器1は、平面視した外観上、パネル10、入力部40、および筐体60を備えている。また、タッチセンサ15、表示部20、圧電素子30、および接合部材70は、パネル10の裏面側に設置されるため、図1において破線により示してある。
パネル10は、接触を検出するタッチセンサ15および表示部20を保護するカバーパネル等である。パネル10は、例えばガラス、またはアクリル等の合成樹脂により形成される。パネル10の形状は板状であるとよい。パネル10は、平板であってもよいし、表面が滑らかに傾斜する曲面パネルであってもよい。
タッチセンサ15は、利用者の指、ペン、またはスタイラスペン等のパネル10に対する接触を検出する。タッチセンサの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(または超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、および荷重検出方式等の任意の方式を用いることができる。なお、パネル10がタッチセンシング機能を備える場合には、タッチセンサ15は省略することができる。
表示部20は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、または無機ELディスプレイ等の表示デバイスである。表示部20は、パネル10の背面側に設けられる。例えば、パネル10の背面側に接合部材(例えば接着剤)によりタッチセンサ15を配設し、同様にタッチセンサ15の背面側に表示部20を配設することができる。また、パネル10がタッチセンシング機能を備える場合には、表示部20は、接合部材(例えば接着剤)によりパネル10の背面に配設されてもよい。あるいは、表示部20は、パネル10と離間して、電子機器1の筐体に支持されてもよい。
圧電素子30は、電気信号(電圧)を印加することで、構成材料の電気機械結合係数に従い伸縮または湾曲する素子である。これらの素子は、例えばセラミック製や水晶からなるものが用いられる。圧電素子30は、ユニモルフ、バイモルフまたは積層型圧電素子であってよい。積層型圧電素子には、バイモルフを積層した(例えば10層から30層程度積層した)積層型バイモルフ素子が含まれる。積層型の圧電素子は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる複数の誘電体層と、該複数の誘電体層間に配置された電極層との積層構造体から構成される。ユニモルフは、電気信号(電圧)が印加されると伸縮し、バイモルフは、電気信号(電圧)が印加されると湾曲する。なお、振動を発生することができるものであれば、圧電素子に限られず、各種公知の振動励起用の素子が利用可能である。
圧電素子30は、パネル10の背面(電子機器1の内部側の面)に配置される。圧電素子30は、接合部材(例えば両面テープ)によりパネル10に取り付けられる。圧電素子30は、中間部材(例えば板金)を介してパネル10に取り付けられてもよい。圧電素子30は、パネル10の背面に配置された状態で、筐体の内部側の表面と所定の距離だけ離間している。圧電素子30は、伸縮または湾曲した状態でも、筐体の内部側の表面と所定の距離だけ離間しているとよい。すなわち、圧電素子30と筐体の内部側の面との間の距離は、圧電素子30の最大変形量よりも大きいとよい。
入力部40は、利用者からの操作入力を受け付けるものであり、例えば、操作ボタン(操作キー)から構成される。なお、入力部40は、図1に示した3箇所に設置されたキーに限定されるものではなく、任意の箇所に配設した任意の個数のキーやボタン等とすることができる。また、パネル10がタッチパネルである場合には、パネル10も利用者による接触を検出することにより、利用者からの操作入力を受け付けることができる。
後述するように、表示部20の背面側には、基板50が配設される。この基板50には、制御部をはじめとして種々の部品を搭載することができる。ここで、制御部は、電子機器1を制御するプロセッサである。この制御部は、圧電素子30に所定の電気信号(通話相手の音声または着信メロディもしくは音楽を含む楽曲等の音響信号に応じた電圧)を印加する。なお、音響信号は、内部メモリに記憶された音楽データに基づくものでもよいし、外部サーバ等に記憶されている音楽データがネットワークを介して再生されるものであってもよい。
圧電素子30に電気信号が印加されると、圧電素子30は長手方向に伸縮または湾曲する。このとき、圧電素子30が取り付けられたパネル10は、圧電素子30の伸縮または湾曲にあわせて変形し、パネル10が湾曲振動する。ここで、基板50に搭載された制御部が圧電素子30に印加する電気信号の最大電圧は、例えば、振動音ではなく気導音による音の伝導を目的とした所謂パネルスピーカの印加電圧である±5Vよりも高い、±15Vであってよい。これにより、利用者が例えば3N以上の力(平均的には5N〜10Nの力)で自身の体にパネル10を押し付けた場合であっても、パネル10に十分な湾曲振動を発生させ、利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を介する振動音を発生させることができる。尚、どの程度の印加電圧を用いるかは、パネル10の筐体または支持部材に対する固定強度もしくは圧電素子30の性能に応じて適宜調整可能である。
パネル10は、圧電素子30が取り付けられた取付領域だけでなく、取付領域から離れた領域も湾曲振動する。パネル10は、振動する領域において、当該パネル10の主面と交差する方向に振動する箇所を複数有し、当該複数の箇所の各々において、振動の振幅の値が、時間とともにプラスからマイナスに、あるいはその逆に変化する。パネル10は、ある瞬間において、振動の振幅が相対的に大きい部分と振動の振幅が相対的に小さい部分とが一見パネル10の広い領域にランダムにあるいは周期的に分布した振動をする。即ちパネル10の広い領域にわたって、複数の波の振動が検出される。利用者が例えば5N〜10Nの力で自身の体にパネル10を押し付けた場合であっても、パネル10の上述したような振動が減衰しないためには、制御部が圧電素子30に対して印加する最大電圧は、±15Vであってよい。そのため、利用者は、上述した圧電素子30の取付領域から離れた領域、例えばパネル10の中央部に耳を接触させて音を聞くことができる。
ここで、パネル10は、利用者の耳とほぼ同じ大きさであってよい。また、パネル10は、図2に示すように、利用者の耳よりも大きいものであってもよい。この場合、利用者が音を聞く際、電子機器1のパネル10により耳全体が覆われやすいことから、周囲音(ノイズ)を外耳道に入りにくくできる。パネル10は、対耳輪下脚(下対輪脚)から対耳珠までの間の距離に相当する長さと、耳珠から対耳輪までの間の距離に相当する幅とを有する領域よりも広い領域が振動すればよい。パネル10は、好ましくは、耳輪における対耳輪上脚(上対輪脚)近傍の部位から耳垂までの間の距離に相当する長さと、耳珠から耳輪における対耳輪近傍の部位までの間の距離に相当する幅を有する領域が振動すればよい。上記の長さおよび幅を有する領域は、長方形状の領域であってもよいし、上記の長さを長径、上記の幅を短径とする楕円形状であってもよい。日本人の耳の平均的な大きさは、社団法人 人間生活工学研究センター(HQL)作成の日本人の人体寸法データベース(1992−1994)等を参照すれば知ることができる。尚、パネル10が日本人の耳の平均的な大きさ以上の大きさであれば、パネル10は概ね外国人の耳全体を覆うことができる大きさであると考えられる。上記のような寸法や形状を有することで、パネル10は、利用者の耳を覆うことができ、耳に当てたときの位置ずれに対して寛容になる。
上記の電子機器1は、パネル10の振動により、気導音と、利用者の体の一部(例えば外耳の軟骨)を介する振動音とを利用者に伝えることができる。そのため、従来のダイナミックレシーバと同等の音量の音を出力する場合、パネル10が振動することで空気の振動により電子機器1の周囲へ伝わる音は、ダイナミックレシーバと比較して少ない。したがって、例えば録音されたメッセージを電車内等で聞く場合等に適している。
また、上記の電子機器1は、パネル10の振動によって振動音を伝えるため、例えば利用者がイヤホンまたはヘッドホンを身につけていても、それらに電子機器1を接触させることで、利用者はイヤホンまたはヘッドホンおよび体の一部を介して音を聞くことができる。
上記の電子機器1は、パネル10の振動により利用者に音を伝える。そのため、電子機器1が別途ダイナミックレシーバを備えない場合、音声伝達のための開口部(放音口)を筐体に形成する必要がなく、電子機器1の防水構造が簡略化できる。なお、電子機器1がダイナミックレシーバを備える場合、放音口は、気体は通すが液体は通さない部材によって閉塞されるとよい。気体は通すが液体は通さない部材は、例えばゴアテックス(登録商標)である。
図3は、図1に示した電子機器1の断面を概略的に示す図である。図3(A)は図1におけるa−a線に沿った断面図である。また、図3(B)は図1におけるb−b線に沿った断面図である。図3に示す電子機器1は、パネル10として、平面視において略長方形状のガラス板が筐体60(例えば金属や樹脂のケース)の前面に配されたスマートフォンである。
図3(A)に示すように、パネル10は、例えばガラスまたはアクリル等により構成し、筐体60に形成されたパネル保持部65に支持(保持)されている。図3(A)においては、パネル10の上側の縁辺付近(図に示すパネル10の右端付近)はパネル保持部65aに保持され、パネル10の下側の縁辺付近(図に示すパネル10の左側付近)はパネル保持部65bに保持されている。図3(A)に示すように、パネル10は、接合部材70を介してパネル保持部65aおよび65bに固定するのが好適である。なお、接合部材70は、熱硬化性あるいは紫外線硬化性等を有する接着剤や両面テープ等であり、例えば無色透明のアクリル系紫外線硬化型接着剤である光学弾性樹脂でもよい。
パネル保持部65aおよび65bは、筐体60とは別個の部材として成形したものを接着剤または両面テープなどで筐体60に接着させてもよいし、あるいは筐体60と一体成形してもよい。パネル10、タッチセンサ15、表示部20、および圧電素子30は、それぞれ略長方形状である。
また、パネル10には、平面視においてパネル10の縁辺付近を除く背面に、タッチセンサ15および表示部20が接合されている。この場合、タッチセンサ15および表示部20は、接合部材などを介してパネル10の背面に接着することができるが、図3(A)においてはこれらを接合する接合部材の図示は省略してある。図3(A)において、タッチセンサ15および表示部20は、筐体60の内側からパネル10に固定されている。この場合、タッチセンサ15および表示部20をパネル10に固定する接合部材も、熱硬化性あるいは紫外線硬化性等を有する接着剤や両面テープ等でよく、例えば無色透明のアクリル系紫外線硬化型接着剤である光学弾性樹脂でよい。
表示部20は、タッチセンサ15とともに、パネル10の短手方向におけるほぼ中央に配置される。圧電素子30は、パネル10の長手方向の端部から所定の距離だけ離間して、当該端部の近傍に、圧電素子30の長手方向がパネル10の短辺に沿うように配置される。表示部20と圧電素子30とは、パネル10の内部側の面に平行な方向において並んで配置される。図3(A)に示すように、圧電素子30の固定部分は、平面視におけるパネル10と表示部20との重複領域の外部に位置している。圧電素子30は、平面視において略長方形状を成し、その長辺がパネル10の短辺に沿うように接合される。
また、入力部40は、本実施形態では少なくとも1つのキーを備えるものとし、図1においてはキーを3つ備える例を示したように、複数のキーを備えてもよい。図3に示すように、入力部40と、パネル10に支持されてパネル10を振動させる圧電素子30とは、パネル10の中央部を基準として対向する位置に配置される。入力部40は、図3(A)に示すように、筐体60および基板50に支持(保持)されている。すなわち、本実施形態においては、入力部40の頂部側は筐体60により保持されるようにし、入力部40の底部側は基板50により保持される。なお、図3においては、基板50上に配置される各種部品などの要素の図示は省略してある。また、基板50は、筐体60または筐体60に配設された各種の部材などによって支持および固定することができる。筐体60内部において基板50を支持する機構は種々想定されるため、図3においては、基板50を支持する要素の図示は省略してある。
このように、本実施形態に係る電子機器1によれば、パネル10の背面に取り付けられた圧電素子30の変形に起因してパネル10が変形し、当該変形するパネル10に接触する対象物に対して気導音と振動音とを伝える。すなわち、本実施形態に係る電子機器1は、パネル10と、パネル10を保持するパネル保持部65aおよび65bと、パネル10を振動させることにより、気導音および人体を介して伝えられる振動音を発生させる圧電素子30と、を備えている。
これにより、振動体を筐体60の外面に突出させることなく気導音と振動音とを利用者に伝えることができるため、筐体に比べて非常に小さな振動体を人体に接触させる特許文献1に記載の電子機器よりも使い勝手が向上する。また、圧電素子自体に利用者の耳を当てる必要がないので圧電素子30そのものが破損しにくい。また、パネル10ではなく筐体60を変形させて振動を発生させようとすると、利用者が端末を落下させてしまいやすいのに対し、パネル10を振動させた場合は、このようなことが起きにくい。
また、上述したように、圧電素子30は、パネル10に、接合部材70により接合されるようにするのが望ましい。このようにすれば、圧電素子30の変形の自由度を阻害しにくい状態で、圧電素子30をパネル10に取り付けることができる。また、接合部材70は、非加熱型硬化性の接着剤とすることができる。これにより、硬化時に、圧電素子30とパネル10との間に熱応力収縮が発生しにくいという利点がある。また、接合部材70は、両面テープとすることもできる。このようにすれば、圧電素子30とパネル10との間に接着剤使用時のような収縮応力がかかりにくいという利点がある。
さらに、本実施形態においては、パネル10を保持するパネル保持部65の剛性を部分的に変更する。すなわち、本実施形態においては、例えば図3(B)に示すように、パネル保持部65aの剛性と、パネル保持部65bの剛性とが異なるようにする。この場合、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を保持するパネル保持部65aの剛性よりも、圧電素子30が設置された位置近傍以外のパネル10を保持するパネル保持部65bの剛性を高くする。
ここで、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を保持するパネル保持部65aの剛性よりも、圧電素子30が設置された位置近傍以外のパネル10を保持するパネル保持部65bの剛性を高くする構成は、種々の態様を想定することができる。好適には、上記パネル保持部65の剛性は、当該パネル保持部65の曲げ剛性とすることができる。
例えば、圧電素子30が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部65aの素材のガラス繊維の含有量よりも、圧電素子30が設置された位置近傍以外の位置のパネルを保持するパネル保持部65bの素材のガラス繊維の含有量を多くしてもよい。このように、ガラス繊維の含有量を増やすことにより、パネル保持部65bを構成する素材が硬くなるため、パネル保持部65aよりも剛性が高くなる。
また、例えば、圧電素子30が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部65aよりも、圧電素子30が設置された位置近傍以外の位置のパネルを保持するパネル保持部65bの方が剛性の高い材料を含有させてもよい。すなわち、パネル保持部65aとパネル保持部65bとが、互いに異なる材料を含有することにより、パネル保持部65bを構成する素材を硬くして、パネル保持部65aよりも剛性を高くすることもできる。
さらに、例えば、圧電素子30が設置された位置近傍以外の位置のパネルを保持するパネル保持部65bには、圧電素子30が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部65aよりも剛性の高い板状部材を挿入させてもよい。例えば、パネル保持部65bには所定の厚さの板金をインサート成形して、パネル保持部65aには板金をインサート成形しないようにしてもよい。このように、パネル保持部に部分的に板金をインサート成形することにより、当該部分の剛性を高くすることができる。
以上のように、本実施形態においては、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を保持するパネル保持部65aの剛性よりも、圧電素子30が設置された位置から十分遠い領域、例えば筺体の最下部近傍において、パネル10を保持するパネル保持部65bの剛性を高くする。これにより、圧電素子30が設置された位置から十分遠い領域において、パネル10は、比較的剛性の高いパネル保持部65bにより保持されるため、圧電素子30が振動しても当該振動は低減される。すなわち、パネル10において、強く振動する領域が広くなり過ぎることを低減できる。このため、本実施形態に係る電子機器においては、圧電素子30がパネル10を振動させる際に、圧電素子30が設置された位置近傍以外のパネル10が振動することによる筐体等からの音漏れを低減することができる。また、本実施形態に係る電子機器1においては、例えば入力部40の付近などに利用者の音声を集音するマイクが配置されている場合に、音漏れによるエコーを低減することができる。
一方、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10は、比較的剛性の低いパネル保持部65aにより保持されているため、圧電素子30が振動する際に当該振動を抑制しにくい。このため、本実施形態に係る電子機器1においては、圧電素子30は、当該圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を振動させることにより、気導音および人体を介して伝えられる振動音を良好に発生させることができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことは容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部材、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、上述した実施形態において、電子機器1は携帯電話やスマートフォンであることを想定して説明したが、本発明に係る電子機器1は、これらの端末に限定されるものではない。本発明に係る電子機器1は、例えばタブレット型PCや特定用途の専用端末など、パネル保持部により保持されるパネルを振動させることにより、気導音および人体を介して伝えられる振動音を発生させる圧電素子を備える種々の電子機器とすることができる。
また、例えば、上述した実施形態において、表示部20をパネル10に取り付けることは必須ではない。例えば表示部20をパネル10に固定せずに、表示部20を筐体60の一部に固定する場合、パネル10全体の振動は、表示部20をパネル10に取り付けた場合に比較して大きくなる。
また、例えば、パネル10と表示部20とが重畳しない構成である場合、圧電素子30は、パネル10の中央に配設されてもよい。圧電素子30がパネル10の中央に配設された場合、圧電素子30の振動がパネル10全体に均等に伝わり、気導音の品質を向上させたり、利用者が耳をパネル10の様々な位置に接触させても振動音を認識させたりすることができる。なお、圧電素子30が搭載される数は1つに限らず、複数個搭載してもよい。
また、パネル10は、表示パネル、操作パネル、カバーパネル、充電池を取り外し可能とするためのリッドパネルのいずれかの一部または全部を構成することができる。特に、パネル10が表示パネルのとき、圧電素子30は、表示機能のための表示領域の外側に配置される。これにより、表示を阻害しにくいという利点がある。また、入力部40は、上述した実施形態のタッチセンサ15を含む。また、入力部40は、例えば折畳型携帯電話において操作キーのキートップが一体に形成され操作部側筐体の一面を構成する部材であるシートキーを含む。
さらに、本実施形態の一変形例として、パネル10の法線方向におけるパネル保持部65の厚さを部分的に変更してもよい。すなわち、図4に示すように、パネル10の上側の縁辺付近(図4に示すパネル10の右端付近)と、パネル10の下側の縁辺付近(図4に示すパネル10の左端付近)とで、パネル10の法線方向におけるパネル保持部65の厚さが異なるようにしてもよい。図4においては、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を保持するパネル保持部65の厚さd1よりも、圧電素子30が設置された位置近傍以外のパネル10を保持するパネル保持部65の厚さd2の方が大きくなっている。
このように、本変形例においては、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を保持するパネル保持部65よりも、圧電素子30が設置された位置近傍以外のパネル10を保持するパネル保持部65の方が、パネル10の法線方向において厚くなるようにする。このような構成の例としては、図4に示すように、パネル10の法線方向におけるパネル保持部65の厚さが、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を保持するパネル保持部65から遠ざかるにつれて徐々に厚くなるようにすることができる。図4においては、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を保持するパネル保持部65の厚さd1は、パネル10の下側の縁辺付近(図4に示すパネル10の左端付近)を保持するパネル保持部65の厚さd2に向かって、なめらかに増大している。
なお、本変形例において、パネル10の法線方向におけるパネル保持部65の厚さは、図4に示すようになめらかに増大するのではなく、段階的に徐々に増大するようにしてもよい。
また、本実施形態の他の変形例として、例えば図5に示すように、パネル10の法線方向におけるパネル保持部65の厚さが、所定の位置において変化するようにしてもよい。図5においては、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を保持するパネル保持部65の厚さはd1であるが、圧電素子30が設置された位置近傍から少し離れた位置において、パネル10を保持するパネル保持部の厚さはd2に変化している。このように、パネル10の法線方向におけるパネル保持部65の厚さは、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を保持するパネル保持部65から所定の距離離間した位置において変化するようにしてもよい。
これにより、圧電素子30が設置された位置近傍から十分に遠い筺体の最下部においては、比較的厚いパネル保持部65により保持されるため、当該パネル保持部65は、圧電素子30が振動しても当該振動を低減させる。すなわち、パネル10において、強く振動する領域が広くなり過ぎることを低減できる。このため、本変形例に係る電子機器1においては、圧電素子30がパネル10を振動させる際に、圧電素子30が設置された位置近傍から十分に遠い筺体の最下部からの音漏れを低減することができる。また、本変形例に係る電子機器1においては、例えば入力部40の付近などに利用者の音声を集音するマイクが配置されている場合に、音漏れによるエコーを低減することができる。
一方、圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10は、比較的薄いパネル保持部65により保持されているため、当該パネル保持部65は、圧電素子30が振動する際に当該振動を抑制する割合が小さい。このため、本変形例に係る電子機器1においては、圧電素子30は、当該圧電素子30が設置された位置近傍のパネル10を振動させることにより、気導音および人体を介して伝えられる振動音を良好に発生させることができる。
1 電子機器
10 パネル
15 タッチセンサ
20 表示部
30 圧電素子
40 入力部(キー)
50 基板
60 筐体
65 パネル保持部
70 接合部材

Claims (8)

  1. パネルと、
    前記パネルを保持するパネル保持部と、
    前記パネルを振動させることにより、気導音および人体を介して伝えられる振動音を発生させる素子と、
    を備え、
    前記パネル保持部における前記素子が設置された位置近傍の剛性よりも、前記パネル保持部における前記素子が設置された位置近傍以外の剛性を高くしたことを特徴とする、電子機器。
  2. 前記パネル保持部の剛性は、当該パネル保持部の曲げ剛性である、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部の素材のガラス繊維の含有量よりも、当該素子が設置された位置近傍以外の位置のパネルを保持するパネル保持部の素材のガラス繊維の含有量を多くした、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部よりも、当該素子が設置された位置近傍以外の位置のパネルを保持するパネル保持部の方が剛性の高い材料を含有させた、請求項1または2に記載の電子機器。
  5. 前記素子が設置された位置近傍以外の位置のパネルを保持するパネル保持部には、当該素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部よりも剛性の高い板状部材を挿入させた、請求項1または2に記載の電子機器。
  6. 前記素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部よりも、当該素子が設置された位置近傍以外のパネルを保持するパネル保持部の方が、前記パネルの法線方向において厚くなるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  7. 前記パネルの法線方向におけるパネル保持部の厚さは、前記素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部から遠ざかるにつれて徐々に厚くなるようにした、請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記パネルの法線方向におけるパネル保持部の厚さは、前記素子が設置された位置近傍のパネルを保持するパネル保持部から所定の距離離間した位置において変化するようにした、請求項7に記載の電子機器。
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