JP2014026133A - 光配向装置及び光配向方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な光学モデルを用いずに、光源を取り換えた際に光線の照射角度に誤差が発生しても、調整することなく光線の入射角を特定の角度以内に抑えることができる。
【解決手段】配向膜に処理を施すための光配向装置であって、光源部は、該基板に略平行に、搬送方向に直角な方向に延びる棒状ランプと、棒状ランプの長手方向に沿って棒状ランプを覆うように設けられ、棒状ランプからの光を導光部側に反射する反射鏡とを有しており、導光部は、基板と略垂直に、棒状ランプの長手方向に、略一定間隔で設けられ、表面に無反射膜を有する略長方形の板を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光配向装置及び光配向方法に関するものであり、特に配向膜を有する基板に光線を照射して配向させる光配向装置及び光配向方法に関するものである。
液晶ディスプレイ等に用いられる液晶表示用の基板には、配向膜と呼ばれる高分子膜が塗布されている。配向膜とは液晶の分子を一定方向に並べるための膜である。この液晶の分子が規則正しく配列した状態になることで、コントラストが生じ、映像を表示させることができる。そのため、液晶ディスプレイの製造には、配向膜に配向機能を付与するための配向処理が必要である。
従来、液晶表示用の基板を配向処理する際には、ラビング方式と呼ばれる手法が用いられてきた。これは、ナイロンなどの布を巻いたローラを一定圧力で基板に押し込みながら回転させることによって、配向膜の表面を一定方向に擦るというものである。この圧力によって、基板上の配向素子の方向がそろえられる。
しかし、ラビング方式では、基板の摩擦によって微細な粉塵や静電気が生じてしまう。このことは、クリーンな環境を要求される液晶ディスプレイ製造の歩留まりを左右する要因となっていた。
そこで、近年、ラビングをせずに液晶の配向をそろえる技術として光配向方式に関する技術が、特許文献1及び特許文献2に提案されている。
特許文献1には、液晶表示素子の配向膜の光配向を効率よく行う光配向装置に関する技術が開示されている。特許文献1では、複数枚のガラス板を、間隔をあけて平行配置し、これらのガラス板を主光線に対してブリュースタ角傾けて構成した偏光素子をコリメータレンズもしくはコリメータミラーの出射側に設けている光配向装置について開示されている。
特許文献2には、大型で高価な光学部品や波長選択フィルタを使用することなく、消光比の大きな偏光光を、効率良く広い面積に照射することが可能な光配向装置についての技術が提案されている。
特開平10−90684号公報 特開2004−144884号公報
そもそも光(自然光)は、全方向に振動しているものである。しかし、光配向にはある方向だけに振動する光が必要である。
そこで、例えば、特許文献2では、振動方向を選択するものとして、ワイヤーグリッド(WG:Wire Grid)や偏光ビームスプリッター(PBS:Polarized Beam Splitter)のような偏光板を利用している。
しかし、昨今の光配向には、棒状ランプがよく用いられる。安価で利用しやすいためである。ところが、棒状ランプは、光を放射状に発散している。一方で、ワイヤーグリッドや偏光ビームスプリッターのような偏光板には、光を垂直に当てなければ正確かつ再現性のある特性を示さないものがある。しかし、通常、偏光板には様々な角度の光が照射される。そのため、照射角度が大きい光はワイヤーグリッド等の偏光子から出射される偏光軸がずれる。
そのため、棒状ランプが発する光をワイヤーグリッドや偏光ビームスプリッターに照射する前に、光の入射角をある一定角度以内に照射することが望ましい。
特許文献1及び特許文献2の光配向装置では、複雑な光学モデルを用いて上記光配向装置を実現している。例えば、特許文献1では、コリメータレンズへの入射角を高い精度で調整せねばならず、入射角やその誤差の計算が煩雑であるという問題があった。また、光源をその寿命により取替える際に、わずかな位置のずれから生じる誤差を許容できず、光源の交換の度に、再度の調整が必要であった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、複雑な光学モデルを用いずに、光線の入射角を特定の角度以内に抑えることができ、光源を取り換えた際に光線の照射角度に誤差が発生しても、調整する必要がない光配向装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、配向膜を有する液晶表示用の基板を載置し、該基板を所定の方向に搬送する搬送部と、配向膜に光を照射するための光源部と、該光源部と基板との間に設けられ、光源部からの光を基板側に導くための導光部と、該導光部と基板の間に設けられ、導光部からの光を偏光して配向膜に照射するための偏光板とを有する、配向膜に処理を施すための光配向装置であって、光源部は、該基板に略平行に、搬送方向に直角な方向に延びる棒状ランプと、棒状ランプの長手方向に沿って棒状ランプを覆うように設けられ、棒状ランプからの光を導光部側に反射する反射鏡とを有しており、導光部は、基板と略垂直に、棒状ランプの長手方向に、略一定間隔で設けられ、表面に無反射膜を有する略長方形の板を備えるものである。
「液晶表示用の基板」は、例えば液晶を挟む2枚のガラスの表面に配向膜を塗布したものであってもよい。
「配向膜」は、液晶分子群を一定方向に配列させるための膜をいう。例えばポリイミド膜等が挙げられる。
「光源部」は、棒状ランプと反射鏡から構成され、液晶表示用の基板に光線を照射するものをいう。棒状ランプは、具体的には、高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等が挙げられる。また、発光ダイオードまたは発光ダイオードを直線状に並べて配置し線状光源としたもの等であってもよい。
「反射鏡」は、棒状ランプの一部を覆い、該棒状ランプから所定の方向へ照射された光線を反射するものをいう。例えば、桶状の凹面反射鏡等のことをいう。また、本発明に係る光配向装置は、反射鏡から放射される光(反射鏡の短手方向)の発散角度が、45°以内になるように反射鏡を設置されるものであってもよい。
「偏光板」は、偏光子の一種で、薄い板状のものをいう。具体的には、P偏光を透過しS偏光を反射する薄膜をつけたプリズムである偏光ビームスプリッター(PBS:Polarized Beam Splitter)や、ガラス若しくは石英ガラスよりなる矩形の透明基板の一面に、例えばアルミニウムや銀などの金属材料よりなる多数の金属細線が当該透明基板の一つの平面上に平行に一定の間隔で設けられたワイヤーグリッド(WG:Wire Grid)等が挙げられる。偏光板は、ワイヤーグリッドの場合、光源部から入射する光のうち、ワイヤーグリッドの並び方向に直角な方向の直線偏光を透過させる。
「搬送部」は、基板を光源部の照射範囲に搬送するものである。例えばベルトコンベアや非接触式の搬送用ステージ等のことをいう。
「導光部」は、複数の略長方形の板から構成され、偏光板に照射される光の入射角度を規制するものをいう。導光部の構造によって、抽出する光の入射角が調整できるものである。
また、導光部は、断面が多角形または円形である複数の筒部から構成され、該筒の中心軸が該基板と略垂直であって、筒を構成する面に無反射膜を有する構成としてもよい。導光部は、例えば、光源部に対して略垂直方向に並べられた板及び光源部に対して略平行方向に並べられた板とを組み合わせた格子状の形状とすることで、複数の筒部を構成するものとしてもよい。また、筒部の断面がハニカム状構造の正六角形や正八角形を含む多角形であってもよい。
また、導光部は、板または筒部内面の表面に複数の突起物を有し、該突起物は、上面は光を反射し、底面は光を吸収するよう無反射膜で覆われている構成としてもよい。
「突起物」は上面に反射率が高い素材を、底面に反射率が低い素材を塗布されているものをいう。例えば、上面に反射鏡を、底面に無反射膜を有するものとしてもよい。
本発明において、光源部は、複数の棒状のライトを備える構成としてもよい。
「無反射膜」は、反射率が低く、膜状に照射された光線を吸収するような素材をいう。反射率が5%未満のものをいってもよい。具体的には、黒色のニッケル等を真空蒸着したり、メッキ成長したものなどが挙げられる。
また、本発明に係る光配向方法は、基板上にポリマー層を形成する工程とワイヤーグリッド偏光板をポリマー層の上方に配置し、ワイヤーグリッド偏光板の上方に導光部を設け、該導光部の上方側からポリマー層に紫外線を照射して、該ポリマー層の所定の配向方向を有する配向膜を形成する工程とからなる光配向方法であって、導光部からポリマー層に照射される紫外線が該ポリマー層の垂線に対して45度以内の角度で照射するように、導光部が表面に備える無反射膜が、45度より大きい角度でポリマー層に照射する紫外線を吸収する。
本発明の光配向装置において、導光部が、基板と略垂直に、棒状ランプの長手方向に、略一定間隔で設けられ、表面に無反射膜を有する略長方形の板を備えることにより、導光部の間隔と長さを調整することで、複雑な光学系を用いずに、光線の入射角を特定の角度以内に抑えることができる。
また、本発明に係る光配向装置において、導光部が、断面が多角形または円形である複数の筒部から構成され、該筒の中心軸が該基板と略垂直であって、筒を構成する面に無反射膜を備える際に、光源部の長手方向に直角な方向光の偏光板への入射角を考慮しなければならない場合においても、適切な入射角の光線で偏光板に光を照射することが可能になる。
また、本発明に係る光配向装置において、導光部が、板または筒部内面の表面に複数の突起物を有し、該突起物は、上面は光を反射し、底面は光を吸収するよう無反射膜で覆われている際においては、偏光板への入射する光線の入射角を限定しつつ、より多くの光線を導光部から出射させることが可能になる。
本発明に係る光配向方法は、導光部からポリマー層に照射される紫外線がポリマー層の垂線に対して45度以内の角度で照射されるように、導光部が表面に備える無反射膜が、45度より大きい角度でポリマー層に照射する紫外線を吸収する際には、棒状ランプ101のような光線を放射状に発散する光源を用いた場合でも、ワイヤーグリッド偏光板の偏光特性を正確に引き出すことが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る光配向装置を示す図 本発明の第1の実施形態に係る導光部の断面図 本発明の第1の実施形態に係る光配向装置の処理フロー 本発明の第2の実施形態に係る光配向装置を示す図 本発明の第2の実施形態に係る導光部の模式図 本発明の第3の実施形態に係る導光部の断面図 本発明の第2の実施形態に係る導光部の模式図
[第1の実施形態]
本発明に係る光配向装置100の第1の実施形態を、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係る光配向装置100を示している。
第1の実施形態における光配向装置100は、配向膜を有する液晶表示用の基板401を載置し、該基板401を所定の方向に搬送する搬送部601と、配向膜に光を照射するための光源部と、該光源部と基板401との間に設けられ、光源部からの光を基板401側に導くための導光部301と、該導光部301と基板401の間に設けられ、導光部301からの光を偏光して配向膜に照射するための偏光板501とを有する、配向膜に処理を施すためのものである。また、光配向装置100において、光源部は、該基板401に略平行に、搬送方向に直角な方向に延びる棒状ランプ101と、棒状ランプ101の長手方向に沿って棒状ランプ101を覆うように設けられ、棒状ランプ101からの光を導光部301側に反射する反射鏡201とを有しており、導光部301は、基板401と略垂直に、棒状ランプ101の長手方向に、略一定間隔で設けられ、表面に無反射膜303を有する略長方形の板302を備える。
液晶表示用の基板401は、液晶を挟む2枚のガラスの一方を構成するもので、その表面に配向膜を塗布したものである。配向膜は、液晶分子群を一定方向に配列させるための膜をいう。第1の実施形態においては、配向膜としてポリイミド膜を用いている。
光源部は、棒状ランプ101と反射鏡201から構成され、液晶表示用の基板401に光線を照射するものをいう。棒状ランプ101は、具体的には、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等が挙げられる。また、発光ダイオードまたは発光ダイオード等を直線状に並べて配置し線状光源としたものであってもよい。第1の実施形態では、棒状ランプ101を1本用いて光源部としているが、光源部は複数の棒状ランプ101を有する構成としてもよい。
反射鏡201は、棒状ランプ101の一部を覆い、該棒状ランプ101から所定の方向へ照射された光線を反射するものをいう。第1の実施形態においては、凹面反射鏡を反射鏡201として、棒状ランプ101の上部を覆うように配置している。これによって、棒状ランプ101が照射する光線のうち、鉛直方向への照射角を0度とした場合、90度〜270度の照射角を持つ光線を反射させる。
偏光板501は、偏光子の一種で、薄い板状のものをいう。具体的には、P偏光を透過しS偏光を反射する薄膜をつけたプリズムである偏光ビームスプリッター(PBS:Polarized Beam Splitter)や、ガラス若しくは石英ガラスよりなる矩形の透明基板の一面に、例えばアルミニウムや銀などの金属材料よりなる多数の金属ワイヤーが当該透明基板の一辺に平行な方向に沿って一定の間隔で配置されるワイヤーグリッド(WG:Wire Grid)等が挙げられる。
偏光板501の偏光特性を有効に活用するには、本来、入射角は0度にすることが望ましい。しかし、酸化チタンを用いたワイヤーグリッドにあっては、その製作精度にもよるが大略45度以内であれば、同程度の効果が得られることが分かっている。また、例えばアルミを用いたワイヤーグリッドでは、入射角を10度以内に抑えることで良好な偏光制御が可能なことが分かっている。
第1の実施形態では、偏光板501として、ワイヤーグリッド型偏光素子のグリッドを、酸化チタンにより形成したものを用いることとする。そのため、第1の実施形態では、偏光板501への入射角が45度以内になるように光配向装置100を構成することが望ましい。
図2は、第1の実施形態における、導光部301の断面を模式的に表した図である。実線は導光部301を透過可能な光線を、破線は導光部301の無反射膜303で吸収される光線を示している。
導光部301は、複数の略長方形の板302から構成され、特定の入射角を有する光線を透過させるものをいう。導光部301が透過させる光線の入射角θを45度以内にするためには、該導光部301の間隔dに対して、導光部301の上端から下端までの長さhが、1対1未満の長さ以上になるようにする必要がある。これにより、入射角θが45度以内の光線は、導光部301を透過し、45度を超える光線は、無反射膜303に吸収される。
ここで、無反射膜303は、該無反射膜303上に照射された、光源部からの光を吸収するものをいう。第1の実施形態において、黒色ニッケルを真空蒸着したものを用いている。が、無反射膜303は、反射率が低く、膜状に照射された光線を吸収するような素材であれば、反射率が5%未満のものをいってもよい。例えばメッキで形成されるものであってもよい。ただし、反射率は5%に限るものではない。用いる配向膜の性質によっては、5%以上反射しても膜の上限を超えないものであればよい。
搬送部601は、基板401を光源部の照射範囲に搬送するものである。例えばベルトコンベアや非接触式の搬送用ステージ等のことをいう。
次に図3を用いて、第1の実施形態における光配向装置100の処理フローについて説明する。
まず、基材上にポリマー層が形成される(STEP100)と、光源部から棒状ランプ101が、光を照射する(STEP200)。棒状ランプ101から放射状に照射された光線は、一部は光源から直接下方に照射され、一部は棒状ランプ101を覆う反射鏡201によって、一定方向に反射される。このとき、反射光は、光源部の下方かつ平行に照射されるように反射されることが望ましい。そのため、反射鏡201は、反射光が光源部の下方かつ平行に照射されるように形状・位置を考慮する必要がある。
反射鏡201によって反射された光線は、導光部301を透過する(STEP300)。このとき、入射角が45度以内の光線は、導光部301を透過する。一方、入射角が45度を超える光線は無反射膜303で吸収される。
導光部301を透過した光線は、偏光板501に照射される。該偏光板501において、特定の偏光光のみが透過し、基板401に照射され、配向処理が行われる。
次の基板401が所定の位置に搬送される(STEP400)。
[第2の実施形態]
本発明に係る第2の実施形態を、図4及び図5を用いて説明する。
第2の実施形態は、光配向装置100において、配向膜を有する液晶表示用の基板401を載置し、該基板401を所定の方向に搬送する搬送部601と、配向膜に光を照射するための光源部と、該光源部と基板401との間に設けられ、光源部からの光を基板401側に導くための導光部301と、該導光部301と基板401の間に設けられ、導光部301からの光を偏光して配向膜に照射するための偏光板501とを有する、配向膜に処理を施すためのものである。また、光配向装置100は、光源部は、該基板401に略平行に、搬送方向に直角な方向に延びる棒状ランプ101と、棒状ランプ101の長手方向に沿って棒状ランプ101を覆うように設けられ、棒状ランプ101からの光を導光部301側に反射する反射鏡201とを有しており、導光部301は、基板401と略垂直に、棒状ランプ101の長手方向に、略一定間隔で設けられ、表面に無反射膜303を有する略長方形の板302を備える。
更に、第2の実施形態においては、導光部301は、断面が多角形または円形である複数の筒部から構成され、該筒の中心軸が該基板401と略垂直であって、筒を構成する面に無反射膜303を有する。
図4は、本発明の第2の実施形態における光配向装置100を模式的に示した図である。図4に示すように、第2の実施形態において、導光部301は、光源部に対して略垂直方向に並べられた板302a及び光源部に対して略平行方向に並べられた板302bを組み合わせた格子状の形状とすることで、複数の筒部を構成している。複数の筒部を構成することによって、光源部の長手方向に対して垂直方向の光線を考慮しなければならない場合においても、適切な入射角の光線を取り出すことが可能になる。尚、本実施形態では、導光部301の各格子の断面が四角形の場合について説明しているが、導光部301の断面形状は四角形に限らず、ハニカム状構造の正六角形や正八角形を含む多角形であってもよい。
図5は、第2の実施形態における光源部と導光部301を模式的に示した図である。図5に示すように、格子の内部を通過する光線以外の光線は、板302a及び板302bの内壁に塗布された無反射膜303(図5では図示を省略)に吸収され、偏光板501(図5では図示を省略)までは到達しない。
その他の構成、機能は第1の実施形態と同様である。
[第3の実施形態]
本発明に係る第3の実施形態を、図6及び図7を用いて説明する。
第3の実施形態は、光配向装置100配向膜を有する液晶表示用の基板401を載置し、該基板401を所定の方向に搬送する搬送部601と、配向膜に光を照射するための光源部と、該光源部と基板401との間に設けられ、光源部からの光を基板側に導くための導光部301と、該導光部301と基板401の間に設けられ、導光部301からの光を偏光して配向膜に照射するための偏光板501とを有する、配向膜に処理を施すためのものである。光源部は、該基板401に略平行に、搬送方向に直角な方向に延びる棒状ランプ101と、棒状ランプ101の長手方向に沿って棒状ランプ101を覆うように設けられ、棒状ランプ101からの光を導光部301側に反射する反射鏡201とを有しており、導光部301は、基板401と略垂直に、棒状ランプ101の長手方向に、略一定間隔で設けられ、表面に無反射膜303を有する略長方形の板302を備える。
また、第3の実施形態において、導光部301は、板302または筒部内面の表面に複数の突起物311を有し、該突起物311は、上面は光を反射し、底面は光を吸収するよう無反射膜313で覆われている構成となっている。
図6は、第3の実施形態における導光部301の板302の断面図である。突起物311は上面に反射率が高い物質を、底面に反射率が低い素材を塗布されているものをいう。第3の実施形態においては、突起物311は上面に反射鏡312を、底面に無反射膜313を有している。
このため、光源部から照射され、導光部301に入ってきた光線のうち、図6において実線で表される突起物311の上面に衝突した光線は、壁312によって反射され、光源部側に戻される。光源部側に戻された反射光は、反射鏡201によって反射され、再度導光部301に入射する。また、反射光のうち、図6において破線で表される突起物311の底面に衝突した光線は、該突起物311が底面に有する無反射膜313で吸収される。
このように導光部301の板302の内壁が突起物311を有することにより、偏光板501への入射する光線の入射角を限定しつつ、より多くの光線を導光部301から透過させることが可能になる。
図7(A)は、第3の実施形態における、導光部301の板302の内壁の突起物311の作成方法を模式的に示したものである。また、図7(B)は突起物311を有する板302a及び板302bの接着の態様を模式的に示している。
板302は、第3の実施形態においてはSUS(ステンレス鋼:Steel Use Stainless)からなるものであり、図7(A)に示すようにギザギザを有したプレス機399に押圧されることで突起物311を有する。板302はプレスされる側の表面に無反射膜313を有している。無反射膜313は、例えばメッキにより形成させてもよい。また、反対側の表面には反射率の高い壁312を有している。壁312は研磨したSUS表面のままとしてもよい。板302はプレス機399に押圧されると、該プレス機399のギザギザに沿って折り曲げられる。
押圧された後、突起物311を有する板302は、押圧された側は表面を無反射膜313で覆われ、光が上から照射する面はSUS表面のままとされる。
上記のように作成された板302a及び板302bは、図7(B)に示すように、突起物を有さない面同士を合わせた状態で使用される。
また、本発明に係る光配向装置100は更に光源部の棒状ランプ101と導光部301の間に棒状ランプ101の照射する波長を決めるためのフィルタを設けてもよい。この場合には、ある一定の中の波長を持った光がある方向の偏光軸をもって基板401に照射される。
その他の構成、機能については第1の実施形態と同様である。
本発明の光配向装置100において、導光部301が、基板401と略垂直に、棒状ランプ101の長手方向に、略一定間隔で設けられ、表面に無反射膜303を有する略長方形の板302を備えることにより、導光部301の間隔と長さを調整することで、複雑な光学系を用いずに、光線の入射角を特定の角度以内に抑えることができる。
また、本発明に係る光配向装置100において、導光部301が、断面が多角形または円形である複数の筒部から構成され、該筒の中心軸が該基板401と略垂直であって、筒を構成する面に無反射膜303を備える際に、光源部の長手方向に直角な方向光の偏光子への入射角を考慮しなければならない場合においても、適切な入射角の光線で偏光板501に光を照射することが可能になる。
また、本発明に係る光配向装置100において、導光部301が、板302または筒部内面の表面に複数の突起物311を有し、該突起物311は、上面は光を反射し、底面は光を吸収するよう無反射膜303で覆われている際においては、偏光板501への入射する光線の入射角を限定しつつ、より多くの光線を導光部301から出射させることが可能になる。
本発明に係る光配向方法100は、導光部301からポリマー層に照射される紫外線がポリマー層の垂線に対して45度以内の角度で照射されるように、導光部301が表面に備える無反射膜303が、45度より大きい角度でポリマー層に照射する紫外線を吸収する際には、光線を放射状に発散する光源を用いた場合でも、ワイヤーグリッド偏光板の偏光特性を正確に引き出すことが可能になる。
100 光配向装置
101 棒状ランプ
201 反射鏡
301 導光部
302 板
302a 板
302b 板
303 無反射膜
311 突起物
312 壁
313 無反射膜
399 プレス機
401 基板
501 偏光板
601 搬送部
θ 入射角
d 導光部の間隔
h 光源から導光部の下端までの距離

Claims (5)

  1. 配向膜を有する液晶表示用の基板を載置し、該基板を所定の方向に搬送する搬送部と、
    前記配向膜に光を照射するための光源部と、
    該光源部と前記基板との間に設けられ、前記光源部からの光を基板側に導くための導光部と、
    該導光部と前記基板の間に設けられ、前記導光部からの光を偏光して前記配向膜に照射するための偏光板とを有する、配向膜に処理を施すための光配向装置であって、
    前記光源部は、該基板に略平行に、前記搬送方向に直角な方向に延びる棒状ランプと、
    棒状ランプの長手方向に沿って前記棒状ランプを覆うように設けられ、前記棒状ランプからの光を前記導光部側に反射する反射鏡とを有しており、
    前記導光部は、前記基板と略垂直に、前記棒状ランプの長手方向に、略一定間隔で設けられ、表面に無反射膜を有する略長方形の板を有していることを特徴とする光配向装置。
  2. 前記導光部が、断面が多角形または円形である複数の筒部から構成され、前記筒の中心軸が該基板と略垂直であって、前記筒を構成する面に無反射膜を有することを特徴とする請求項1記載の光配向装置。
  3. 前記導光部は、
    前記板または筒部内面の表面に複数の突起物を有し、該突起物は、上面は光を反射し、底面は光を吸収するよう無反射膜で覆われていることを特徴とする請求項1または2記載の光配向装置。
  4. 前記光源部は、
    複数の棒状のライトをそれぞれ並列に配置することを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の光配向装置。
  5. 基板上にポリマー層を形成する工程と、
    ワイヤーグリッド偏光板をポリマー層の上方に配置し、
    前記ワイヤーグリッド偏光板の上方に導光部を設け、該導光部の上方側から前記ポリマー層に紫外線を照射して、前記ポリマー層の所定の配向方向を有する配向層を形成する工程とからなる光配向方法であって、
    前記導光部から前記ポリマー層に照射される紫外線が前記ポリマー層の垂線に対して45度以内の角度で照射するように、前記導光部が表面に備える無反射膜が、45度より大きい角度で前記ポリマー層に照射する紫外線を吸収することを特徴とする光配向方法。
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