JP2014013207A - 複合センサ - Google Patents

複合センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2014013207A
JP2014013207A JP2012151088A JP2012151088A JP2014013207A JP 2014013207 A JP2014013207 A JP 2014013207A JP 2012151088 A JP2012151088 A JP 2012151088A JP 2012151088 A JP2012151088 A JP 2012151088A JP 2014013207 A JP2014013207 A JP 2014013207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angular velocity
detection element
acceleration
substrate
composite sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012151088A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Okoshi
偉生 大越
Katsuya Morinaka
克也 森仲
Daisuke Nakamura
大輔 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012151088A priority Critical patent/JP2014013207A/ja
Publication of JP2014013207A publication Critical patent/JP2014013207A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、角速度検出素子からの漏れ振動に起因して生じる加速度センサのノイズを抑制し、小型化とノイズ低減を両立した複合センサを提供することを目的とする。
【解決手段】角速度検出素子と、加速度検出素子と、前記角速度検出素子と前記加速度検出素子とを支持する基板と、前記角速度検出素子と前記基板との間を接続する第1の接続部と、前記加速度検出素子と前記基板との間を接続する第2の接続部と、を少なくとも備え、前記第2の接続部の高さは、前記第1の接続部の高さより小さい構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車、航空機、船舶、ロボット、その他の各種電子機器に用いられる複合センサに関するものである。
近年、デジタルカメラ、携帯電話、携帯型ゲーム機など角速度センサ、加速度センサ等のセンサを搭載した小型の携帯機器が普及している。これに伴い、小実装面積及び薄型で高精度な小型センサが強く要望されている。特許文献1は、センサを小型にするために、角速度検出素子と加速度検出素子とを一つのパッケージに収納した複合センサを記載している。
図8は、特許文献1に示される従来の複合センサ1の構成を模式的に表した模式図である。図8に示すように従来の複合センサ1は、パッケージ基板2と、パッケージ基板2の内部に実装された角速度検出素子3と、角速度検出用のIC素子4と、加速度検出素子5と、加速度検出用のIC素子6と、封口用のリッド7と、を備えている。ここで、角速度検出素子3は、圧電体の圧電効果を利用し、駆動アーム8を振動させることにより慣性力(コリオリの力)を検出する、振動型の角速度センサである。
特開2010−204061号公報
しかしながら従来の複合センサ1は、角速度検出素子3と加速度検出素子5とが互いに干渉し、加速度検出素子5の検出精度が低下してしまうという課題があった。具体的には、角速度検出素子3はPZT等の圧電体が持つ逆圧電効果を利用して駆動アーム8を駆動振動させ、この駆動振動する駆動アーム8に加わる慣性力(コリオリの力)を検出することで角速度の検出を行う。しかし、この駆動振動が角速度検出素子3とパッケージ基板2との間の実装部を介してパッケージ基板2に漏れ、同一のパッケージ内に実装された加速度検出素子5にこの漏れ振動が伝達されてしまう。その結果、加速度検出素子5がこの漏れ振動を検出してしまい、加速度検出素子5の検出精度が低下してしまう。
この課題に対し、角速度検出素子3と加速度検出素子5との物理的な距離を離すという対策が考えられるが、前述したパッケージ小型化の要求に応えるものではない。
そこで本発明は、角速度検出素子と加速度検出素子とを同一のパッケージ基板上に隣接して実装した場合でも、角速度検出素子からの漏れ振動に起因して生じる加速度センサのノイズを抑制することができ、小型化とノイズ低減を両立した複合センサを提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明の複合センサは、角速度検出素子と、加速度検出素子と、前記角速度検出素子と前記加速度検出素子とを支持する基板と、前記角速度検出素子と前記基板との間を接続する第1の接続部と、前記加速度検出素子と前記基板との間を接続する第2の接続部と、を少なくとも備え、前記第2の接続部の高さは、前記第1の接続部の高さより小さい構成とする。
この構成とすることにより、角速度検出素子の駆動振動に起因する漏れ振動が、導電性ポストを伝達する過程で減衰するので、角速度検出素子と加速度検出素子とが同一のパッケージ基板上に隣接して実装されている場合であっても、角速度検出素子からの漏れ振動が加速度検出素子に伝達することを抑制でき、小型化とノイズ低減を両立した複合センサを提供することができる。更には、第2の接続部の高さは、第1の接続部の高さより小さくしているので、第2の接続部の高さが第1の接続部の高さより低い分だけ加速度検出素子の錘部(詳細は後述する)を大きくすることができるため、加速度検出素子の検出感度を向上することができる。小型化とノイズ低減を両立した複合センサを提供することができる。
(a)実施の形態1の複合センサを模式的に表した平面図、(b)(a)のAA'線における断面図 実施の形態1の複合センサにおける第1の接続部の構成例を模式的に示した図 角速度検出素子の駆動インピーダンスと距離D1との関係を示した特性図 実施の形態1の複合センサにおける第1の接続部の別の構成例を模式的に示した図 実施の形態1の複合センサの別の構成例を模式的に表した断面図 実施の形態1の複合センサのさらに別の構成例を模式的に表した断面図 複合センサをパッケージ内に収納した場合の外観を模式的に表した図 従来の複合センサの構成を模式的に表した模式図
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、実施の形態1の複合センサ10を模式的に表した平面図、図1(b)は、図1(a)のAA'線における断面図である。なお、図1(a)では、複合センサの内部構造を説明する便宜上、加速度検出素子に接合される蓋体(同図(b)参照)を取り外した状態で図示している。
複合センサ10は、角速度検出素子と、加速度検出素子と、角速度検出素子と加速度検出素子とを支持する基板と、角速度検出素子と基板との間を接続する第1の接続部と、加速度検出素子と基板との間を接続する第2の接続部と、を少なくとも備え、第2の接続部の高さは、第1の接続部の高さより小さい構成とする。
この構成により、角速度検出素子11と基板13との間を一定以上の距離を空けて接続することができるので、角速度検出素子11の駆動振動が基板13に伝達されることにより生じる漏れ振動が導電性ポスト14を伝達する際に減衰し、隣接する加速度検出素子12に伝わりにくくなる。その結果、加速度検出素子12は、角速度検出素子11からの漏れ振動をノイズとして検出することを抑制できるので、検出精度を向上することができる。さらには、第2の接続部の高さ(すなわち、加速度検出素子12と基板13との間の距離、以下D2と表記する。)よりも、第1の接続部の高さ(すなわち、角速度検出素子11と基板13との間の距離、以下、D1と表記する。)の方が大きくなるように構成しているので、複合センサ10を低背化することができる。この点についてより詳細に説明する。複合センサの背高を一定とした場合、D1に比べてD2が低い分だけ加速度検出素子12の錘部(詳細は後述する)を大きくすることができる。この錘部の大きさは加速度検出素子12の検出感度に影響し、錘部が大きいほど検出感度を向上することができる。すなわち、複合センサの背高を大きくすることなく加速度の検出感度を向上することができる。
まず、角速度検出素子11について説明する。
図1(a)に示すように、角速度検出素子11は、枠部21と、枠部21に支持される梁部22、23と、梁部23にその一端が支持されるアーム部24a〜24dと、アーム部24a〜24dの他端に支持される錘部25a〜25dと、枠部21上に設けられる電極パッド26と、を備え、アーム部24a〜24d上には駆動部28と検出部29とが設けられており、駆動部28と検出部29とは図示しない配線によって電極パッド26に接続されている。以下、アーム部24aと錘部25aとをまとめて振動部27a、アーム部24bと錘部25bとをまとめて振動部27b、アーム部24cと錘部25cとをまとめて振動部27c、アーム部24dと錘部25dとをまとめて振動部27dと称する。
枠部21、梁部22、23、アーム部24a〜24d、錘部25a〜25dは、例えば、ダイヤモンド、溶融石英、アルミナ、ステンレス、ポリマー、又はGaAs等の非圧電材料の上に、PZT(ジルコニウム酸チタン酸鉛、Pb(Zr,Ti)O3)などからなる圧電体層を形成した基板を用いて形成される。あるいは、水晶、LiTaO3又はLiNbO3等の圧電材料からなる基板を用いて形成される。そして、これらの基板を例えば、スパッタリングやエッチングなどの微細加工技術を用いることで所望の素子形状に加工することができる。
枠部21には、駆動部28と検出部29とのそれぞれに対応する電極パッド26が設けられ、駆動部28と電極パッド26とは配線(図示せず)を介して電気的に接続されている。なお、配線、電極パッドは、蒸着またはスパッタリングにより、例えば、銅、銀、金、チタン、タングステン、白金、クロム、モリブデンの少なくとも一種からなる単体金属、又はこれらを主成分とする合金又はそれらの金属が積層することで形成できる。
アーム部24aは、その一端が梁部23に接続されている。また、その主面上には駆動部28と検出部29とが設けられている。なお、図1(a)では説明の便宜上、アーム部24aのみに駆動部28、検出部29を設けた構成を示しているが、全てのアーム部24a〜24dに駆動部28、検出部29を設けた構成であってよい。
駆動部28は、駆動回路(図示せず)から駆動信号が与えられることにより、振動部27aに駆動振動を発生させる。この駆動振動が発生している状態で複合センサ10に角速度が与えられると、振動部27aに慣性力(コリオリ力)が駆動振動と垂直な方向に生じ、この慣性力に起因して振動部27aに検出振動が発生する。この検出振動によって圧電体で発生する電荷を検出部29で検出し、検出回路(図示せず)で電気的に処理することにより、角速度を検出することができる。
なお、枠部21、梁部22、23、アーム部24a〜24d、錘部25a〜25dを、非圧電材料の上にPZTなどからなる圧電体層を形成した基板を用いて形成する場合においては、一対の電極層の間に圧電体層を挟持する構造とすることで駆動部28、検出部29を構成することができる。また、枠部21、梁部22、23、アーム部24a〜24d、錘部25a〜25dを、水晶、LiTaO3又はLiNbO3等の圧電材料を用いて形成する場合においては、電極層をこれらの圧電材料上に設けることにより駆動部28、検出部29を構成することができる。
次に、角速度検出素子11と基板13との間の接続部である、第1の接続部について説明する。
図1(b)に示すように、角速度検出素子11は、角速度検出素子11の振動部27aの駆動振動方向が、基板13の主面に対して略平行な方向となるように配置され、角速度検出素子11と基板13との間は第1の接続部100を介して接続されている。
第1の接続部は、角速度検出素子11の枠部21に設けられた電極パッド26と、導電性ポスト14と、電極パッド26と導電性ポスト14との間を接続するはんだ36aを有し、角速度検出素子11の枠部21に設けられた電極パッド26と、導電性ポスト14とが位置合わせされた状態で接続されている。
導電性ポスト14を構成する金属は、本実施の形態においては、銅である。
図2は本実施の形態にかかる第1の接続部100の構成例を示す図である。
図2に示すように、第1の接続部100は、導電性ポスト14と電極パッド26との間ははんだ36aを介して接続されている。ここで、第1の接続部の高さは、導電性ポスト14と電極パッド26とはんだ36aとの厚みで決定され、図1(b)中のD1で表される。本実施の形態においては、電極パッド26の厚さは5μm程度であり、はんだ36aの高さは20μm程度、導電性ポスト14の高さは40μmである。従って、D1は65μm程度である。
また、導電性ポスト14の端面に熱拡散防止、あるいは密着層としてNi層、Au層を形成してもよい。これにより、導電性ポストとはんだとの接合信頼性を向上することができる。
導電性ポスト14を介して基板13と角速度検出素子11との間を接続することにより、基板13と角速度検出素子11とを一定以上の距離を空けて接続することができるので、角速度検出素子11の駆動振動が基板13に伝達されることにより生じる漏れ振動が導電性ポスト14を伝達する際に減衰し、隣接する加速度検出素子12に伝わりにくくなる。その結果、加速度検出素子12は、角速度検出素子11からの漏れ振動をノイズとして検出することを抑制できるので、検出精度を向上することができる。
また、基板13と角速度検出素子11との間の距離D1を大きくする程に振動減衰の効果を高めることができると同時に、角速度検出素子11のまわりの気体から受ける粘性抵抗の影響を低減することができるため、角速度検出素子11の駆動効率を向上することができる。この点について具体的に説明する。
図3は、角速度検出素子11の駆動インピーダンスと距離D1との関係を示した特性図である。図から分かるように、D1が大きくなる程、角速度検出素子11の駆動インピーダンスが低下する、すなわち、駆動効率が向上する事が分かる。しかし一方で、基板13と角速度検出素子11との間の距離D1が大きくなることによりセンサが大型化することから、減衰効果、駆動効率、製品の背高とを考慮してD1を定めることが望ましい。
また、金(あるいはその合金)、あるいは、はんだ合金により導電性ポスト14を形成することで、加速度検出素子12の検出精度を更に向上することができる。これは、金(あるいはその合金)やはんだ合金の剛性は銅などの金属に比べると低いので、角速度検出素子11からの漏れ振動をさらに減衰することができ、加速度検出素子12の検出精度を更に向上することができるためである。これは、銅に比較して金(あるいはその合金)やはんだ合金の損失係数(tanδ)が小さいことに起因する。損失係数(tanδ)とは材料が変形する際に材料がどのくらいエネルギーを吸収するか(熱に変わるか)を示す値であり、金(あるいはその合金)やはんだ合金は銅に比べて損失係数(tanδ)が小さい、すなわち、より効率よく振動を減衰することができる。
なおはんだを用いて導電性ポスト14を構成する場合、例えば印刷法などを用いることで一定の高さを持つはんだ導電性ポスト14を形成することができる。このような工法を開示する文献としては例えば、実開昭63−133873が知られている。なおはんだには、SAC(Sn−Agはんだ)などが適用でき、リフロー法などを用いることで、導電性ポスト14−基板13間、導電性ポスト14−角速度検出素子11間、基板13−角速度検出素子11間を接合することができる。
次に、図1に戻って加速度検出素子12について説明する。
加速度検出素子12は、基板13上に設けられ、内部に中空領域30を有する枠部31と、枠部31から中空領域30に向かって延出する梁部32と、梁部32に支持される錘部33と、枠部31に設けられる電極パッド34aと、錘部33に対するストッパーとして機能する蓋体35a、蓋体35bと、を備えている。
枠部31、梁部32、錘部33は、シリコン、溶融石英、アルミナ等を用いることができる。好ましくは、シリコンを用いて形成することにより、微細加工技術を用いて小型の加速度検出素子12とすることができる。
梁部32は枠部31に一端が接続され、中空領域30に延出している。梁部32の厚みは、錘部33に比べて薄く形成されており、錘部33に加速度が加わることで変形することができる。
また、梁部32上には、イオン注入や熱拡散等によって、梁部32の歪みによって抵抗値が変化する歪抵抗(図示せず)が形成されており、配線(図示せず)を介してブリッジ回路を構成するように接続されている。また、配線(図示せず)の一部は、枠部31に形成された電極パッド34aに電気的に接続されている。
錘部33は梁部32の先端に接続されている。すなわち、加速度検出素子12に加わる荷重に応動するように支持されている。すなわち、錘部33の大きさ(重さ)が大きいほど印加される荷重に対する錘部33の応動は大きくなり、前述した梁部32の変形も大きくなる。結果、梁部32の歪みに起因する抵抗値の変化も大きくなるので、加速度の検出感度が向上する。
加速度検出素子12に加速度が印加されると、錘部33が慣性力により回動し、梁部32に設けられた歪抵抗素子の抵抗値が変動する。これにより、ブリッジ回路(図示せず)に生じる電圧差を検出することで、加速度を検出することができる。
すなわち、精度良く加速度を検出するためには、加速度が加わっていない状態において錘部33が静止していることが望ましいが、角速度検出素子11の駆動振動に起因する漏れ振動が伝達して錘部33が回動してしまうと、その回動に応じてノイズが発生してしまう(あるいは、加速度を誤検出してしまう)ことになり、検出精度が低下してしまう。また、加速度検出素子12の錘部33と蓋体35a及び/又は35bとの間に対向電極(図示せず)を設け、錘部33の回動に起因する対向電極間の静電容量の変化に基づいて加速度を検出する構成としてもよい。
次に、加速度検出素子12と基板13との間の接続部である第2の接続部200について説明する。
図1(b)に示すように、加速度検出素子12は、基板13の主面に対して略平行な方向となるように配置され、加速度検出素子12と基板13との間は第2の接続部200を介して接続されている。
第2の接続部200は、加速度検出素子12の枠部31に設けられた電極パッド34aと、基板13上に設けられた電極パッド34bと、電極パッド34aと電極パッド34bとの間を接続するはんだ36bと、を有し、電極パッド34aと、電極パッド34bが位置合わせされた状態で接続されている。ここで、第2の接続部の高さは、電極パッド34aと電極パッド34bとはんだ36bとの厚みで決定され、図1(b)中のD2で表される。本実施の形態においては、電極パッド34aと電極パッド34bとはそれぞれ5μm程度であり、はんだ36bの高さは10〜20μm程度である。従って、D2は20〜30μmである。
この構成により、加速度検出素子12の検出精度を更に向上することができる。これは、はんだの剛性は銅などの金属に比べると低いので、角速度検出素子11からの漏れ振動をさらに減衰することができ、加速度検出素子12の検出精度を更に向上することができるためである。
以上説明したように、第2の接続部の高さD2は、第1の接続部の高さD1に比べて小さくなるように構成されている。この構成により、複合センサ10を低背化することができる。この点についてより詳細に説明する。複合センサの背高を一定とした場合、D1に比べてD2が低い分だけ加速度検出素子12の錘部33を大きくすることができる。前述のように、この錘部33の大きさは加速度検出素子12の検出感度に影響し、錘部が大きいほど検出感度を向上することができるので、複合センサの背高を大きくすることなく加速度の検出感度を向上することができる。
図4は実施の形態1の複合センサ10における第1の接続部の別の構成例を模式的に示した図である。
図4に示すように、導電性ポスト14を、金バンプ48aと金バンプ48bとを積層させることで構成できる。金バンプ48a、48bは例えば、ワイヤボンド法等を用いて形成することができる。そしてこの金バンプ48a、48bを積層して形成することにより、図4の導電性ポスト14を構成することができる。なお基板13上に配置された電極パッドと金バンプ48a、48bとの間はリフロー法によりはんだ49(Sn−3.5Ag−0.5Cu)を介し接合している。
この構成により、角速度検出素子11と基板13との間を一定以上の距離を空けて接続することができるので、角速度検出素子11の駆動振動が基板13に伝達されることにより生じる漏れ振動が導電性ポスト14を伝達する際に減衰し、角速度検出素子11からの漏れ振動をノイズとして検出することを抑制できる。
特に、複数の金バンプを積層(金バンプ48aと金バンプ48bとを積層)して導電性ポスト14を構成しているので、金バンプ48aと金バンプ48bとの間に凹部(あるいは、くびれ部)50を設けることができ、不要振動をさらに効率よく減衰することができるので効果的である。
なお、複合センサ10における、角速度検出素子11と加速度検出素子12との位置関係は、必ずしも隣接している必要はない。すなわち、検出素子同士が近接していれば足りる。この点について図面を用いて詳細に説明する。
図5は、実施の形態1の複合センサ10の別の構成例を模式的に表した断面図である。
図5に示すように、角速度検出素子11と加速度検出素子12とは互いに基板を挟んで反対の位置に設けられた場合であっても、角速度検出素子11と基板13との間を一定以上の距離を空けて接続することができるので、角速度検出素子11の駆動振動が基板に伝達されることにより生じる漏れ振動が導電性ポスト14を伝達する際に減衰し、角速度検出素子11からの漏れ振動をノイズとして検出することを抑制できる。
図6は、実施の形態1の複合センサ10のさらに別の構成例を模式的に表した断面図である。
図6に示すように、角速度検出素子11と加速度検出素子12とを積層する構成であっても、角速度検出素子11と基板13との間を一定以上の距離を空けて接続することができるので、角速度検出素子11の駆動振動が基板に伝達されることにより生じる漏れ振動が導電性ポスト14を伝達する際に減衰し、角速度検出素子11からの漏れ振動をノイズとして検出することを抑制できる。
図7は、複合センサ10をパッケージ内に収納した場合の外観を模式的に表した図である。
図7に示すように、角速度検出素子11と加速度検出素子12とを重ねて実装する場合であっても、角速度検出素子11と基板13との間を一定以上の距離を空けて接続することができるので、角速度検出素子11の駆動振動が基板13に伝達されることにより生じる漏れ振動が導電性ポスト14を伝達する際に減衰し、角速度検出素子11からの漏れ振動をノイズとして検出することを抑制できる。
複合センサ20は、角速度検出素子11と、加速度検出素子12と、角速度検出素子11と加速度検出素子12とに電気的に接続される基板13と、パッケージ基板52と、を備えている。それぞれの部品はフィルム状の接着剤等で接着固定されて積層構造を有している。
基板13は、薄膜技術によって複数の絶縁体層と配線層が交互に積層された多層構造となっている。また、各層の配線層間、配線層と角速度検出素子11との間、配線層と加速度検出素子12との間には金属製の複数のビア導体が形成されている。基板13の下面には電極パッド53aが設けられている。なお基板13には、角速度検出素子11及び/又は加速度検出素子12からの電気信号を処理する回路(ASIC)が内蔵、あるいは基板13に電気的に接続されていてもよい。
パッケージ基板52は多層プリント配線板や多層セラミック基板からなる。パッケージ基板52の上面の略中央部には凹部54が形成されている。パッケージ基板52の底面等には図示しない外部電極が設けられている。凹部54の周辺部にはパッケージ基板52と基板13とを電気的に接続する電極パッド53bが配置されている。
電極パッド53aと電極パッド53bとは対向し、互いに電気的に接続されている。
パッケージ基板52と基板13との隙間を充填するようにアンダーフィル樹脂55が注入され、パッケージ基板52の凹部54を封止する。なおアンダーフィルの代わりに樹脂素材を用いて基板13をモールドしても良い。
以上、発明者によってなされた本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
なお本実施の形態では、角速度検出素子11として、枠部21と、枠部21に支持される梁部22、23と、梁部22、23に支持されるアーム部24a〜24dと、アーム部24a〜24dのそれぞれに支持される錘部25a〜25dとを備えている場合について説明したが、これに限定されない。すなわち、角速度検出素子11としては例えば、音叉型の検出素子を用いることも可能である。
なお図6に示した複合センサにおいて、角速度検出素子上であって、加速度検出素子と対向する側の面に電極を設け、更に、加速度検出素子上であって、角速度検出素子と対向する側の面に電極を設け、加速度検出素子の錘部の回動に起因する電極と電極との間の静電容量の変化に基づいて加速度を検出するようにしてもよい。このような加速度の検出方法としては例えば、特開2012−2562が知られている。このような場合であっても、角速度検出素子の駆動振動が枠体に伝達されることにより生じる漏れ振動が導電性ポストを伝達する際に減衰し、隣接する加速度検出素子に伝わりにくくなる。その結果、加速度検出素子は、角速度検出素子からの漏れ振動をノイズとして検出することを抑制できるので、検出精度を向上することができる。
このように、本発明の複合センサは、一つの検出素子の中で角速度や加速度等の慣性力を検出する機能を完結している必要はなく、素子同士が相互に関連して慣性力の検出をなす構成であってよい。
なお図7に示した導電性ポスト14は金バンプ48aと金バンプ48bとの2つから形成しているが、これに限定されない。すなわち、3つ以上の金バンプから構成してもよい。これにより、容易に導電性ポストの高さを調整することができ、生産性を向上することができる。
なお図7に示した金バンプ48a、48bの形状はボール状接合体であるが、ボール状である必要はなく、場合によってピラミット状、円錐状、或いは円筒状など他の形状でも構わない。
なお図7に示した金バンプ48a、48bに代えて、金バンプ上にはんだメッキを施した金コア型のはんだバンプを使用してもよい。
なお図7に示した金バンプは基板上の電極パッド上に設けられているが、検出素子側に設けても良い。
なお銅や金バンプの代わりに、導電性樹脂を用いて導電性ポストを構成してもよい。
なお、電極パッド34aと電極パッド34bとの間の接合には、金バンプ、導電性樹脂を用いてもよい。この構成により、加速度検出素子の検出精度を更に向上することができる。これは、金バンプ、はんだ、導電性樹脂は比較的剛性の低い材料であるため、角速度検出素子11からの漏れ振動を減衰し、加速度検出素子12が検出するノイズを低減することができるためである。
なお、加速度検出素子12と基板13との間の接続部である第2の接続部を、はんだを用いて接合する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、第2の接続部を導電性ポストを用いて形成しても良い。この場合、第2の接続部を構成する導電性ポストの高さを、第1の接続部を構成する導電性ポストの高さよりも低くすれば、複合センサ10を低背化することができる。
本発明の複合センサは、角速度検出素子からの漏れ振動に起因して生じる加速度センサのノイズを抑制し、小型化とノイズ低減を両立した複合センサを提供することができるので、スマートフォン、電子ブック、自動車、航空機、船舶、ロボット、その他各種電子機器等において有用である。
10 複合センサ
11 角速度検出素子
12 加速度検出素子
13 基板
14 導電性ポスト
21 枠部
22、23 梁部
24a〜24d アーム部
25a〜25d 錘部
26、34a、34b、53a、53b 電極パッド
27a〜27d 振動部
28 駆動部
29 検出部
30 中空領域
31 枠部
32 梁部
33 錘部
35a、35b 蓋体
36a、36b、49 はんだ
48a、48b 金バンプ
50 凹部
52 パッケージ基板
55 アンダーフィル樹脂
100 第1の接続部
200 第2の接続部

Claims (9)

  1. 角速度検出素子と、
    加速度検出素子と、
    前記角速度検出素子と前記加速度検出素子とを支持する基板と、
    前記角速度検出素子と前記基板との間を接続する第1の接続部と、
    前記加速度検出素子と前記基板との間を接続する第2の接続部と、
    を少なくとも備え、
    前記第2の接続部の高さは、前記第1の接続部の高さより小さい複合センサ。
  2. 前記第1の接続部は導電性ポストを用いて形成され、
    前記第2の接続部ははんだを用いて形成される請求項1に記載の複合センサ。
  3. 前記導電性ポストは銅を用いて形成される請求項2に記載の複合センサ。
  4. 前記導電性ポストは金バンプを用いて形成される請求項2に記載の複合センサ。
  5. 前記導電性ポストは凹部を有する請求項4に記載の複合センサ。
  6. 第1の接続部と前記第2の接続部とは導電性ポストで形成される請求項1に記載の複合センサ。
  7. 前記角速度検出素子は振動子を有し、
    前記振動子の振動に基づいて角速度を検出する振動型角速度センサである
    請求項1に記載の複合センサ。
  8. 前記振動子は圧電体を用いて形成される
    請求項7に記載の複合センサ。
  9. 前記加速度検出素子は、静電容量方式または、歪抵抗方式のいずれかの方式を用いて加速度を検出することを特徴とする請求項1に記載の複合センサ。
JP2012151088A 2012-07-05 2012-07-05 複合センサ Pending JP2014013207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012151088A JP2014013207A (ja) 2012-07-05 2012-07-05 複合センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012151088A JP2014013207A (ja) 2012-07-05 2012-07-05 複合センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014013207A true JP2014013207A (ja) 2014-01-23

Family

ID=50108958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012151088A Pending JP2014013207A (ja) 2012-07-05 2012-07-05 複合センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014013207A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016130642A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 セイコーエプソン株式会社 物理量センサー、電子機器および移動体
CN106030245A (zh) * 2014-04-25 2016-10-12 深圳市大疆创新科技有限公司 惯性传感装置
JP2017040619A (ja) * 2015-08-21 2017-02-23 株式会社デンソー 複合センサ
CN106525015A (zh) * 2015-09-09 2017-03-22 精工爱普生株式会社 物理量检测***、电子设备以及移动体
US10132827B2 (en) 2010-08-09 2018-11-20 SZ DJI Technology Co., Ltd. Micro inertial measurement system
US10408619B2 (en) 2015-01-16 2019-09-10 Denso Corporation Composite sensor
US10634498B2 (en) 2015-10-21 2020-04-28 Seiko Epson Corporation Physical quantity sensor, electronic apparatus, and moving object

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10132827B2 (en) 2010-08-09 2018-11-20 SZ DJI Technology Co., Ltd. Micro inertial measurement system
US11215633B2 (en) 2010-08-09 2022-01-04 SZ DJI Technology Co., Ltd. Micro inertial measurement system
US10732200B2 (en) 2010-08-09 2020-08-04 SZ DJI Technology Co., Ltd. Micro inertial measurement system
CN110579210A (zh) * 2014-04-25 2019-12-17 深圳市大疆创新科技有限公司 惯性传感装置
US10563985B2 (en) 2014-04-25 2020-02-18 SZ DJI Technology Co., Ltd. Inertial sensing device
CN110579210B (zh) * 2014-04-25 2022-02-11 深圳市大疆创新科技有限公司 惯性传感装置
US9664516B2 (en) 2014-04-25 2017-05-30 SZ DJI Technology Co., Ltd. Inertial sensing device
CN106030245A (zh) * 2014-04-25 2016-10-12 深圳市大疆创新科技有限公司 惯性传感装置
US10184795B2 (en) 2014-04-25 2019-01-22 SZ DJI Technology Co., Ltd. Inertial sensing device
JP2017502271A (ja) * 2014-04-25 2017-01-19 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd 慣性検出装置
CN106030245B (zh) * 2014-04-25 2019-11-15 深圳市大疆创新科技有限公司 惯性传感装置
JP2016130642A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 セイコーエプソン株式会社 物理量センサー、電子機器および移動体
US10408619B2 (en) 2015-01-16 2019-09-10 Denso Corporation Composite sensor
DE112015005981B4 (de) 2015-01-16 2023-05-04 Denso Corporation Zusammengesetzter sensor
US10508919B2 (en) 2015-08-21 2019-12-17 Denso Corporation Composite sensor
WO2017033717A1 (ja) * 2015-08-21 2017-03-02 株式会社デンソー 複合センサ
JP2017040619A (ja) * 2015-08-21 2017-02-23 株式会社デンソー 複合センサ
CN106525015A (zh) * 2015-09-09 2017-03-22 精工爱普生株式会社 物理量检测***、电子设备以及移动体
US10634498B2 (en) 2015-10-21 2020-04-28 Seiko Epson Corporation Physical quantity sensor, electronic apparatus, and moving object

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014013207A (ja) 複合センサ
CN108507557B (zh) 传感器装置
JP5896114B2 (ja) 物理量検出デバイス、物理量検出器、および電子機器
JP6252678B2 (ja) 圧電センサおよび圧電素子
JP6136349B2 (ja) 電子デバイス、電子機器及び移動体
WO2008059757A1 (fr) Capteur
WO2008001908A1 (fr) Gyro-capteur d'oscillations
JP4438579B2 (ja) センサ装置
JP2012193971A (ja) センサーモジュール、センサーデバイス、センサーデバイスの製造方法及び電子機器
JP6003150B2 (ja) 振動片およびジャイロセンサー並びに電子機器および移動体
JP5974629B2 (ja) 振動片、振動片の製造方法、角速度センサー、電子機器、移動体
US8166815B2 (en) Angular velocity sensor element
JP2008014633A (ja) 振動型ジャイロセンサ
JP2017078669A (ja) 物理量センサー、電子機器および移動体
JP2018165642A (ja) 振動デバイス、電子機器および移動体
JP6803978B2 (ja) 圧電式センサおよびその製造方法
JP4924873B2 (ja) 圧電振動ジャイロモジュール及び圧電振動ジャイロセンサ
JP4715503B2 (ja) センサモジュールの製造方法
JP4088317B2 (ja) センサエレメント
JP5950087B2 (ja) 物理量検出デバイス、物理量検出器、および電子機器
JP2013164279A (ja) 半導体装置及び電子機器
JP4775502B2 (ja) 角速度センサ素子
JP5954531B2 (ja) 物理量検出デバイス、物理量検出器、および電子機器
JP4844118B2 (ja) センサモジュールおよびその製造方法
JP5776278B2 (ja) センサーデバイスの製造方法