JP2014011205A - 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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真路 佐藤
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稔 恩田
Yasufumi Nishii
康文 西井
Hiroyuki Nagasaka
博之 長坂
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Abstract

【課題】露光不良の発生を抑制できる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する。露光装置は、露光光が射出される射出面を有する光学部材と、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置され、第1液体の第1液浸空間を形成する第1部材と、光路に対して第1部材の外側に配置され、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成可能な第2部材と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、例えば下記特許文献に開示されているような、液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置が知られている。
米国特許出願公開第2009/0046261号
液浸露光装置において、望まれない空間に液体が流出すると、露光不良が発生する可能性がある。その結果、不良デバイスが発生する可能性がある。
本発明の態様は、露光不良の発生を抑制できる露光装置、及び露光方法を提供することを目的とする。また、本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、露光光が射出される射出面を有する光学部材と、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置され、第1液体の第1液浸空間を形成する第1部材と、光路に対して第1部材の外側に配置され、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成可能な第2部材と、を備える露光装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、第1の態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が形成されている状態で、第2部材の下方において所定領域を有する物体が光学部材の光軸と交差する方向に移動する期間の少なくとも一部において、第2部材の下面と物体の上面との距離を変えることと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が形成されている状態で、第2部材の下方において物体が光学部材の光軸と交差する方向に移動する期間の少なくとも一部における物体の移動条件に基づいて、第2部材の下面と物体の上面との距離を変えることと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が第1物体上及び間隙を介して第1物体に隣接する第2物体上の一方から他方へ移動するように、第2部材と第1、第2物体とを光学部材の光軸と実質的に垂直な所定面内において相対移動させることと、第2液浸空間が第1物体上及び第2物体上の一方から他方へ移動する期間の少なくとも一部において、光軸と実質的に平行な方向に関する第2部材の下面と第1物体の上面との距離、及び第2部材の下面と第2物体の上面との距離の一方又は両方を変えることと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第6の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が形成されている状態で、第2部材の下方において物体が光学部材の光軸と交差する方向に等速移動する期間と非等速移動する期間とで、光学部材の光軸と実質的に平行な方向に関する第2部材の移動量及び物体の移動量の一方又は両方を変えることと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第7の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が形成されている状態で、基板の複数のショット領域を第1液浸空間の第1液体を介して露光光で順次露光することと、光学部材の光軸と実質的に平行な方向に関する第2部材の移動量及び物体の移動量の一方又は両方を、複数のショット領域のうち第1ショット領域の露光が行われる露光期間と、第1ショット領域の露光終了後、次に露光される第2ショット領域の露光が開始されるまでの非露光期間とで変えることと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第8の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が形成されている状態で、第2部材の下方において所定領域を有する物体を光学部材の光軸と交差する所定面内において移動させることと、物体が移動する期間の少なくとも一部において、所定面内における物体の移動条件を変えることと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第10の態様に従えば、第3〜第9のいずれか一つの態様の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、露光不良の発生を抑制できる。また、本発明の態様によれば、不良デバイスの発生を抑制できる。
第1実施形態に係る露光装置の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第1実施形態に係る基板ステージ及び計測ステージの一例を示す図である。 第1実施形態に係る露光方法の一例を説明するための図である。 第1実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第2実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第3実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第4実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第5実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第6実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第7実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第7実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第8実施形態に係る第2部材及び物体の動作の一例を示す図である。 第8実施形態に係る第2部材及び物体の動作の一例を示す図である。 第8実施形態に係る第2部材及び物体の動作の一例を示す図である。 第9実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第9実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第9実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第10実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 第11実施形態に係る第2部材の動作の一例を示す図である。 基板ステージの一例を示す図である。 デバイス製造方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。本実施形態の露光装置EXは、液体LQを介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。本実施形態においては、基板Pに照射される露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液浸空間LS1が形成される。液浸空間とは、液体で満たされた部分(空間、領域)をいう。基板Pは、液浸空間LS1の液体LQを介して露光光ELで露光される。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
また、本実施形態の露光装置EXは、例えば米国特許第6897963号、及び欧州特許出願公開第1713113号等に開示されているような、基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置である。
図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、基板Pを保持せずに、露光光ELを計測する計測部材(計測器)Cを搭載して移動可能な計測ステージ3と、マスクステージ1、基板ステージ2、及び計測ステージ3の位置を計測する計測システム4と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、液浸空間LS1、LS2を形成する液浸部材5と、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置6と、制御装置6に接続され、露光に関する各種の情報を記憶する記憶装置7とを備えている。
露光装置EXは、露光光ELが進行する空間CSの環境(温度、湿度、圧力、及びクリーン度の少なくとも一つ)を調整するチャンバ装置11を備えている。チャンバ装置11は、空間CSに、温度及び湿度が調整された気体Frを供給する気体供給部11Sを有する。空間CSには、少なくとも投影光学系PL、液浸部材5、基板ステージ2、及び計測ステージ3が配置される。本実施形態においては、マスクステージ1、及び照明系ILの少なくとも一部も、空間CSに配置される。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。マスクMは、例えばガラス板等の透明板と、その透明板上にクロム等の遮光材料を用いて形成されたパターンとを有する透過型マスクを含む。なお、マスクMとして、反射型マスクを用いることもできる。
基板Pは、デバイスを製造するための基板である。基板Pは、例えば半導体ウエハ等の基材と、その基材上に形成された感光膜とを含む。感光膜は、感光材(フォトレジスト)の膜である。なお、基板Pが、感光膜と、感光膜とは別の膜とを含んでもよい。例えば、基板Pが、反射防止膜を含んでもよいし、感光膜を保護する保護膜(トップコート膜)を含んでもよい。
照明系ILは、所定の照明領域IRに露光光ELを照射する。照明領域IRは、照明系ILから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。照明系ILは、照明領域IRに配置されたマスクMの少なくとも一部を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとして、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキシマレーザ光を用いる。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で、照明領域IRを含むベース部材8のガイド面8G上を移動可能である。本実施形態において、ガイド面8GとXY平面とは実質的に平行である。マスクステージ1は、例えば米国特許第6452292号に開示されているような平面モータを含む駆動システムの作動により移動する。本実施形態において、マスクステージ1は、その駆動システムの作動により、ガイド面8G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
投影光学系PLは、所定の投影領域PRに露光光ELを照射する。投影領域PRは、投影光学系PLから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。投影光学系PLは、投影領域PRに配置された基板Pの少なくとも一部に、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。本実施形態において、投影光学系PLは、縮小系である。投影光学系PLの投影倍率は、例えば1/4でもよいし、1/5でもよいし、1/8でもよい。なお、投影光学系PLは、等倍系でもよいし、拡大系でもよい。本実施形態において、投影光学系PLの光軸は、Z軸と平行である。なお、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系でもよいし、屈折光学素子を含まない反射系でもよいし、反射光学素子及び屈折光学素子の両方を含む反射屈折系でもよい。投影光学系PLは、倒立像を形成してもよいし、正立像を形成してもよい。
投影光学系PLは、露光光ELが射出される射出面12を有する終端光学素子13を含む。射出面12は、投影光学系PLの像面に向けて露光光ELを射出する。終端光学素子13は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い光学素子である。投影領域PRは、射出面12から射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。本実施形態において、射出面12は、−Z方向を向いている。射出面12は、XY平面と平行である。なお、−Z方向を向いている射出面12は、凸面でもよいし、凹面でもよい。なお、射出面12は、XY平面に対して傾斜していてもよいし、曲面を含んでもよい。本実施形態において、終端光学素子13の光軸は、Z軸と平行である。本実施形態において、射出面12から射出される露光光ELは、−Z方向に進行する。
基板ステージ2は、基板Pを保持した状態で、射出面12からの露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)を含むXY平面内を移動可能である。計測ステージ3は、計測部材(計測器)Cを搭載した状態で、射出面12からの露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)を含むXY平面内を移動可能である。基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、ベース部材9のガイド面9G上を移動可能である。本実施形態において、ガイド面9GとXY平面とは実質的に平行である。
基板ステージ2及び計測ステージ3は、例えば米国特許第6452292号に開示されているような平面モータを含む駆動システム10の作動により移動する。駆動システム10は、基板ステージ2に配置された可動子2Cと、計測ステージ3に配置された可動子3Cと、ベース部材9に配置された固定子9Mとを含む。基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、駆動システム10の作動により、ガイド面9G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
基板ステージ2は、例えば米国特許出願公開第2007/0177125号、米国特許出願公開第2008/0049209号、及び米国特許出願公開第2007/0288121号等に開示されているような、基板Pをリリース可能に保持する第1保持部14と、第1保持部14の周囲に配置され、カバー部材T1及びスケール部材(計測部材)T2をリリース可能に保持する第2保持部15とを有する。本実施形態において、基板Pの周囲に配置される基板ステージ2の上面は、カバー部材T1の上面を含む。また、基板ステージ2の上面は、スケール部材T2の上面を含む。
計測システム4は、例えば米国特許出願公開第2007/0288121号に開示されているような、基板ステージ2のスケール部材T2を用いて、その基板ステージ2の位置を計測するエンコーダシステムを含む。また、計測システム4は、干渉計システムを含む。
基板Pの露光処理を実行するとき、あるいは所定の計測処理を実行するとき、制御装置6は、計測システム4の計測結果に基づいて、マスクステージ1(マスクM)、基板ステージ2(基板P)、及び計測ステージ3(計測部材C)の位置制御を実行する。
次に、本実施形態に係る液浸部材5について説明する。図2は、本実施形態に係る液浸部材5の一例を示す側面図、図3は、液浸部材5を下側(−Z側)から見た図である。
液浸部材5は、終端光学素子13の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材21と、射出面12から射出される露光光ELの光路K(終端光学素子13の光軸)に対して第1部材21の外側に配置される第2部材22とを備える。第1部材21は、液体LQの液浸空間LS1を形成する。第2部材22は、液浸空間LS1から離れて、液体LQの液浸空間LS2を形成可能である。液浸空間LS1は、第1部材21の下方の第1空間SP1の少なくとも一部に形成される。液浸空間LS2は、第2部材22の下方の第2空間SP2の少なくとも一部に形成される。
第1部材21は、下面23を有する。第2部材22は、下面24を有する。下面23及び下面24は、終端光学素子13の下方で移動可能な物体が対向可能である。終端光学素子13の下方で移動可能な物体は、射出面12と対向可能である。その物体は、投影領域PRに配置可能である。その物体は、投影領域PRを含むXY平面内を移動可能である。その物体は、第1部材21の下方で移動可能である。その物体は、第2部材22の下方で移動可能である。
本実施形態において、その物体は、基板ステージ2(カバー部材T1、スケール部材T2)、基板ステージ2(第1保持部14)に保持された基板P、及び計測ステージ3(計測部材C)の少なくとも一つを含む。
以下の説明においては、終端光学素子13の下方で移動可能な物体が、基板Pであることとする。なお、上述のように、終端光学素子13の下方で移動可能な物体は、基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方でもよいし、基板P、基板ステージ2、及び計測ステージ3とは別の物体でもよい。
第1部材21は、射出面12側の露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液体LQの液浸空間LS1を形成する。液浸空間LS1は、射出面12と基板P(物体)の上面との間の光路Kが液体LQで満たされるように形成される。
第1部材21は、射出面12側の光路Kを含む光路空間SPK、及び下面23側の第1空間SP1の少なくとも一部に、液体LQの液浸空間LS1を形成する。終端光学素子13及び第1部材21は、基板P(物体)との間で液体LQを保持可能である。液浸空間LS1は、終端光学素子13及び第1部材21と基板Pとの間に保持される液体LQによって形成される。一方側の射出面12及び下面23と、他方側の基板P(物体)の上面との間に液体LQが保持されることによって、終端光学素子13と基板Pとの間の露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液浸空間LS1が形成される。
基板Pの露光においては、基板Pに照射される露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液浸空間LS1が形成される。基板Pに露光光ELが照射されているとき、投影領域PRを含む基板Pの表面の一部の領域だけが液体LQで覆われるように液浸空間LS1が形成される。
本実施形態において、液浸空間LS1の液体LQの界面(メニスカス、エッジ)LG1の少なくとも一部は、下面23と基板Pの上面との間に形成される。すなわち、本実施形態の露光装置EXは、局所液浸方式を採用する。液浸空間LS1の外側(界面LG1の外側)は、気体空間である。
本実施形態において、第1部材21は、環状の部材である。本実施形態において、第1部材21の一部は、終端光学素子13の周囲に配置される。また、第1部材21の一部は、終端光学素子13と基板Pとの間の露光光ELの光路Kの周囲に配置される。
なお、第1部材21は、環状の部材でなくてもよい。例えば、第1部材21が、終端光学素子13及び光路Kの周囲の一部に配置されていてもよい。なお、第1部材21が、終端光学素子13の周囲の少なくとも一部に配置されていなくてもよい。例えば、第1部材21が、射出面12と基板Pとの間の光路Kの周囲の少なくとも一部に配置され、終端光学素子13の周囲に配置されていなくてもよい。なお、第1部材21が、射出面12と基板Pとの間の光路Kの周囲の少なくとも一部に配置されていなくてもよい。例えば、第1部材21が、終端光学素子13の周囲の少なくとも一部に配置され、射出面12と物体との間の光路Kの周囲に配置されていなくてもよい。
第1部材21は、液浸空間LS1を形成するための液体LQを供給する供給口31と、液浸空間LS1の液体LQの少なくとも一部を回収する回収口32とを備えている。
図4は、供給口31の近傍を示す第1部材21の断面図である。供給口31は、光路空間SPK(光路K)に面するように配置される。供給口31は、第1部材21の内部に形成された供給流路33を介して、液体LQを供給可能な液体供給装置34と接続される。供給口31は、液体供給装置34からの液体LQを射出面12側の光路空間SPK(光路K)に供給する。
第1部材21は、射出面12が面する孔(開口)20を有する。射出面12から射出された露光光ELは、開口20を通過して基板Pに照射可能である。供給口31から光路空間SPKに供給された液体LQの少なくとも一部は、開口20を介して、基板P上(物体上)に供給される。また、供給口31から光路空間SPKに供給された液体LQの少なくとも一部は、開口20を介して、第1空間SP1に供給される。本実施形態においては、開口20から、第1部材21の下方の第1空間SP1に液体LQが供給される。
液体供給装置34は、液体調整システムを含む。液体供給装置34は、例えば、供給口31から供給される液体LQの供給量(単位時間当たりの液体供給量)を調整可能な供給量調整部34Aと、供給する液体LQの温度を調整する温度調整部34Bと、供給する液体LQの温度を検出する温度センサ34Cとを有する。供給量調整部34Aは、マスフローコントローラを有する。温度調整部34Bは、液体LQを加熱可能な加熱装置と、液体LQを冷却可能な冷却装置とを有する。
供給口31は、光路Kの周囲に複数配置されてもよい。図2に示すように、本実施形態おいて、供給口31は、光路Kに対して一側(+X側)及び他側(−X側)に配置される。図2に示すように、本実施形態においては、一側の供給口31及び他側の供給口31のそれぞれに液体供給装置34が接続される。一側の供給口31から供給される液体LQの温度と、他側の供給口31から供給される液体LQの温度とは、実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。一側の供給口31から供給される液体LQの供給量と、他側の供給口31から供給される液体LQの供給量とは、実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。
図5は、回収口32の近傍を示す第1部材21の断面図である。回収口32は、第1空間SP1に面するように配置される。基板P(物体)は、回収口32と対向可能である。回収口32は、第1部材21の内部に形成された回収流路35を介して、液体LQを回収(吸引)可能な液体回収装置36と接続される。回収口32は、第1部材21と基板Pとの間の第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を回収(吸引)可能である。回収口32から回収流路35に流入した液体LQは、液体回収装置36に回収される。
液体回収装置36は、回収口32を真空システムBSに接続可能である。液体回収装置36は、回収口32から回収された液体LQが収容される収容部36Aと、回収口32の吸引力を調整可能な圧力調整部36Bとを有する。収容部36Aは、タンクを含む。圧力調整部36Bは、圧力調整弁などを含む。
本実施形態において、第1部材21は、多孔部材37を備える。多孔部材37は、液体LQが流通可能な複数の孔(openingsあるいはpores)を有する。多孔部材37は、例えばメッシュフィルタを含む。メッシュフィルタは、網目状に多数の小さい孔が形成された多孔部材である。
本実施形態において、多孔部材37は、プレート状の部材である。多孔部材37は、基板Pが対向可能な下面37Bと、第1部材21に形成された回収流路35に面する上面37Aと、上面37Aと下面37Bとを結ぶように形成された複数の孔とを有する。本実施形態において、回収口32は、多孔部材37の孔を含む。多孔部材37の孔(回収口32)を介して回収された液体LQは、回収流路35を流れる。
本実施形態においては、多孔部材37(回収口32)から、第1空間SP1の液体LQ及び気体の両方が回収(吸引)される。なお、多孔部材37を介して実質的に液体LQのみが回収され、気体の回収が制限されてもよい。例えば、基板P(物体)上の液体LQが多孔部材37の孔を通過して回収流路35に流入し、気体は通過しないように、多孔部材37の下面37B側の圧力(第1空間SP1の圧力)と上面37A側の圧力(回収流路35の圧力)との差が調整されてもよい。なお、多孔部材を介して液体のみを回収する技術の一例が、例えば米国特許第7292313号等に開示されている。
なお、多孔部材37を設けなくてもよい。
本実施形態においては、供給口31からの液体LQの供給と並行して、回収口32からの液体LQの回収が行われることによって、一方側の終端光学素子13及び第1部材21と、他方側の基板Pとの間に液体LQの液浸空間LS1が形成される。液浸空間LS1は、供給口31から供給された液体LQによって形成される。
下面23は、開口20の周囲に配置される。本実施形態において、下面23の少なくとも一部は、XY平面とほぼ平行である。なお、下面23の少なくとも一部が、XY平面に対して傾斜していてもよいし、曲面を含んでもよい。
下面23は、開口20の周囲に配置され、液体LQを回収不可能な下面23Bと、下面23Bの周囲に配置され、液体LQを回収可能な多孔部材37の下面37Bとを含む。液体LQは、下面23Bを通過できない。下面23Bは、基板Pとの間で液体LQを保持可能である。
本実施形態において、液体LQを回収可能な下面37Bは、下面23の周縁部に配置される。下面23(基板Pの上面)と平行なXY平面内において、下面37Bは、環状である。液体LQを回収不可能な下面23Bは、下面37Bの内側に配置される。本実施形態において、界面LG1は、下面37Bと基板Pの上面との間に配置される。
なお、液体LQを回収可能な下面37B(回収口32)は、光路K(開口20)の周囲に複数配置されてもよい。
第2部材22は、第1部材21とは異なる部材である。第2部材22は、第1部材21から離れている。第2部材22は、第1部材21の周囲の一部に配置される。
第2部材22は、第2部材22の下方の第2空間SP2の少なくとも一部に液体LQの液浸空間LS2を形成可能である。第2空間SP2は、下面24側の空間である。液浸空間LS2は、液浸空間LS1と離れて形成される。液浸空間LS2は、下面24と基板P(物体)の上面との間に形成される。第2部材22は、基板P(物体)との間で液体LQを保持可能である。液浸空間LS2は、第2部材22と基板Pとの間に保持される液体LQによって形成される。一方側の下面24と、他方側の基板P(物体)の上面との間に液体LQが保持されることによって、液浸空間LS2が形成される。
本実施形態において、液浸空間LS2の液体LQの界面(メニスカス、エッジ)LG2の少なくとも一部は、下面24と基板Pの上面との間に形成される。液浸空間LS2の外側(界面LG2の外側)は、気体空間である。
液浸空間LS2は、液浸空間LS1よりも小さい。液浸空間の大きさとは、液浸空間を形成する液体の体積を含む。また、液浸空間の大きさとは、液浸空間を形成する液体の重量を含む。また、液浸空間の大きさとは、例えば基板Pの表面(上面)と平行な面内(XY平面内)における液浸空間の面積を含む。また、液浸空間の大きさとは、例えば基板Pの表面(上面)と平行な面内(XY平面内)における所定方向(例えばX軸方向、又はY軸方向)に関する液浸空間の寸法を含む。
すなわち、基板Pの表面(上面)と平行な面内(XY平面内)において、液浸空間LS2は、液浸空間LS1よりも小さい。液浸空間LS2を形成する液体LQの体積(重量)は、液浸空間LS1を形成する液体LQの体積(重量)よりも小さい。XY平面内における液浸空間LS2の寸法は、液浸空間LS1の寸法よりも小さい。
本実施形態において、第2部材22は、第1部材21の周囲の空間において2つ配置される。本実施形態において、第2部材22は、X軸方向に関して、第1部材21の一側(+X側)及び他側(−X側)に配置される。液浸空間LS2は、X軸方向に関して、液浸空間LS1の一側(+X側)及び他側(−X側)に形成される。
以下の説明においては、第1部材21の+X側に配置される第2部材22を適宜、第2部材221、と称し、第1部材21の−X側に配置される第2部材22を適宜、第2部材222、と称する。
なお、第2部材22は、第1部材21の一側(+X側)のみに配置されてもよいし、他側(−X側)のみに配置されてもよい。液浸空間LS2は、液浸空間LS1の一側(+X側)のみに配置されてもよいし、他側(−X側)のみに配置されてもよい。
本実施形態において、下面24の少なくとも一部は、XY平面とほぼ平行である。なお、下面24の少なくとも一部が、XY平面に対して傾斜していてもよいし、曲面を含んでもよい。
本実施形態において、Z軸方向に関する下面23の位置(高さ)と下面24の位置(高さ)とは、実質的に等しい。すなわち、下面23と基板P(物体)の上面との距離と、下面24と基板P(物体)の上面との距離とは、実質的に等しい。
なお、下面24が下面23よりも低い位置に配置されてもよい。すなわち、下面24と基板P(物体)の上面との距離が、下面23と基板P(物体)の上面との距離よりも小さくてもよい。なお、下面24が下面23よりも高い位置に配置されてもよい。すなわち、下面25と基板P(物体)の上面との距離が、下面24と基板P(物体)の上面との距離よりも大きくてもよい。
図6は、第2部材22の一例を示す部分断面図である。第2部材22は、液浸空間LS2を形成するための液体LQを供給する供給口41と、液浸空間LS2の液体LQの少なくとも一部を回収する回収口42とを備えている。
本実施形態において、供給口41は、第2部材22の下方の第2空間SP2に面するように配置される。基板P(物体)は、供給口41と対向可能である。供給口41は、第2部材22の下面24の少なくとも一部に配置される。供給口41は、第2空間SP2に液体LQを供給可能である。
本実施形態において、回収口42は、第2部材22の下方の第2空間SP2に面するように配置される。基板P(物体)は、回収口42と対向可能である。回収口42は、第2部材22の下面24の少なくとも一部に配置される。回収口42は、第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部を回収可能である。回収口42は、第2空間SP2の気体を回収可能である。本実施形態において、回収口42は、液体LQを、気体とともに回収する。第2空間SP2の流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)の少なくとも一部は、回収口42から回収される。
本実施形態において、回収口42の少なくとも一部は、第1部材21と供給口41との間に配置される。また、回収口42の少なくとも一部は、光路K(第1部材21)に対して供給口41の外側に配置される。本実施形態においては、回収口42は、供給口41を囲むように配置される。下面24と平行な面内(XY平面内)において、回収口42は、環状である。
なお、回収口42は、供給口41の周囲に複数配置されてもよい。すなわち、複数の回収口42が、供給口41の周囲において離散的に配置されてもよい。
供給口41は、第2部材22の内部に形成された供給流路43を介して、液体LQを供給可能な液体供給装置44と接続される。供給口41は、液体供給装置44からの液体LQを、第2空間SP2に供給する。
液体供給装置44は、液体調整システムを含む。液体供給装置44は、例えば、供給口41から供給される液体LQの供給量(単位時間当たりの液体供給量)を調整可能な供給量調整部44Aと、供給する液体LQの温度を調整する温度調整部44Bと、供給する液体LQの温度を検出する温度センサ44Cとを有する。供給量調整部44Aは、マスフローコントローラを有する。温度調整部44Bは、液体LQを加熱可能な加熱装置と、液体LQを冷却可能な冷却装置とを有する。
図2に示すように、本実施形態においては、一側の第2部材221及び他側の第2部材222のそれぞれに液体供給装置44が接続される。本実施形態において、一側の第2部材221の供給口41から供給される液体LQの温度と、他側の第2部材222の供給口41から供給される液体LQの温度とは、実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。一側の第2部材221の供給口41から供給される液体LQの供給量と、他側の第2部材22の供給口41から供給される液体LQの供給量とは、実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。
回収口42は、第2部材22の内部に形成された回収流路45を介して、液体LQ(気体)を回収(吸引)可能な液体回収装置46と接続される。回収口42は、第2部材22と基板Pとの間の第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部を回収(吸引)可能である。第2部材22の下方の第2空間SP2から回収された液体LQは、回収流路45を流れる。回収口42から回収流路45に流入した液体LQは、液体回収装置46に回収される。
液体回収装置46は、回収口42を真空システムBSに接続可能である。液体回収装置46は、回収口42から回収された液体LQが収容される収容部46Aと、回収口42の吸引力を調整可能な圧力調整部46Bとを有する。収容部46Aは、タンクを含む。圧力調整部46Bは、圧力調整弁などを含む。
回収口42の吸引力は、回収流路45の圧力と第2空間SP2の圧力との差に依存する。回収流路45と第2空間SP2との圧力差によって、回収口42の吸引力が定められる。本実施形態において、圧力調整部46Bが、回収流路45の圧力を調整可能である。チャンバ装置11が、第2空間SP2の圧力を調整可能である。
図2に示すように、本実施形態においては、一側の第2部材221及び他側の第2部材222のそれぞれに液体回収装置46が接続される。本実施形態において、一側の第2部材221の回収口41の回収力(吸引力)と、他側の第2部材222の回収口42の回収力(吸引力)とは、実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。
本実施形態においては、供給口41からの液体LQの供給と並行して、回収口42からの液体LQの回収が行われることによって、一方側の第2部材22と、他方側の基板Pとの間に液体LQで液浸空間LS2が形成される。液浸空間LS2は、供給口41から供給された液体LQによって形成される。
図7は、基板ステージ2及び計測ステージ3の一例を示す平面図である。基板Pの表面(上面)とXY平面とが実質的に平行となるように、基板Pは、第1保持部14に保持される。カバー部材T1の上面及びスケール部材T2の上面とXY平面とが実質的に平行となるように、カバー部材T1及びスケール部材T2は、第2保持部15に保持される。本実施形態において、第1保持部14に保持された基板Pの上面と、第2保持部15に保持されたカバー部材T1の上面及びスケール部材T2の上面とは、実質的に同一平面内に配置される。なお、第1保持部14に保持された基板Pの上面と、第2保持部15に保持されたカバー部材T1の上面及びスケール部材T2の一方又は両方とは、同一平面内に配置されなくてもよい。なお、基板Pの上面に対してカバー部材T1の上面及びスケール部材T2の上面の一方又は両方が傾斜してもよいし、カバー部材T1の上面及びスケール部材T2の上面の一方又は両方が曲面を含んでもよい。
カバー部材T1は、基板Pの周囲に配置される。カバー部材T1は、間隙Gaを介して基板Pに隣接する。基板Pとカバー部材T1との間に間隙Gaが設けられる。
スケール部材T2は、カバー部材T1の周囲に配置される。スケール部材T2は、間隙Gbを介してカバー部材T1に隣接する。カバー部材T1とスケール部材T2との間に間隙Gbが形成される。
本実施形態においては、例えば米国特許出願公開第2006/0023186号、及び米国特許出願公開第2007/0127006号などに開示されているように、終端光学素子13及び第1部材21の下方に形成される液浸空間LS1が基板ステージ2上及び計測ステージ3上の一方から他方へ移動するように、基板ステージ2の上面(スケール部材T2の上面)と計測ステージ3の上面とが接近又は接触された状態で、基板ステージ2及び計測ステージ3が、終端光学素子13及び第1部材21に対して、XY平面内において移動可能である。
以下の説明においては、基板ステージ2の上面と計測ステージ3の上面とを接近又は接触させた状態で、終端光学素子13及び第1部材21に対して、基板ステージ2及び計測ステージ3をXY平面内において同期移動させる動作を適宜、スクラム移動動作、と称する。
本実施形態においては、図7に示すように、スクラム移動動作において、基板ステージ2の上面の+Y側の辺と、計測ステージ3の上面の+Y側の辺とが接近又は接触する。
スクラム移動動作により、終端光学素子13及び第1部材21の下方に形成される液浸空間LS1が、基板ステージ2上及び計測ステージ3上の一方から他方へ移動する。第2部材22の下方に形成される液浸空間LS2が、基板ステージ2上及び計測ステージ3上の一方から他方へ移動する。
スクラム移動動作において、基板ステージ2は、間隙Gcを介して計測ステージ3に隣接する。スクラム移動動作において、基板ステージ2と計測ステージ3との間に間隙Gcが設けられる。
計測ステージ3の上面は、計測部材Cの周囲に配置される。計測ステージ3の上面は、間隙Gdを介して計測部材Cに隣接する。計測ステージ3と計測部材Cとの間に間隙Gdが形成される。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いて基板Pを露光する方法について説明する。
液浸部材5から離れた基板交換位置において、露光前の基板Pを基板ステージ2(第1保持部)に搬入(ロード)する処理が行われる。また、基板ステージ2が液浸部材5から離れている期間の少なくとも一部において、計測ステージ3が終端光学素子13及び液浸部材5と対向するように配置される。
第1部材21の供給口31(開口20)は、第1部材21の下方の第1空間SP1に液体LQを供給可能である。第1部材21の回収口32は、第1空間SP1の流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)を吸引可能である。供給口31からの液体LQの供給の少なくとも一部と並行して、回収口32からの液体LQの回収が行われることによって、第1空間SP1に液体LQの液浸空間LS1が形成される。
第2部材22の供給口41は、第2部材22の下方の第2空間SP2に液体LQを供給可能である。第2部材22の回収口42は、第2空間SP2の流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)を吸引可能である。供給口41からの液体LQの供給の少なくとも一部と並行して、回収口42からの液体LQの回収が行われることによって、第2空間SP2に液体LQの液浸空間LS2が形成される。
計測ステージ3が終端光学素子13及び液浸部材5と対向するように配置される状態において、第1、第2液浸空間LS1、LS2は、計測ステージ3上に形成される。
露光前の基板Pが基板ステージ2にロードされ、計測ステージ3を用いる計測処理が終了した後、制御装置6は、終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2(基板P)とが対向するように、基板ステージ2を移動する。終端光学素子13及び液浸部材5と計測ステージ3とが対向する状態から、終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2とが対向する状態へ変化するように、スクラム移動動作が実行される。終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2(基板P)とが対向する状態で、供給口31からの液体LQの供給と並行して回収口32からの液体LQの回収が行われることによって、射出面12側の露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように、終端光学素子13及び第1部材21と基板ステージ2(基板P)との間に液浸空間LS1が形成される。また、供給口41からの液体LQの供給と並行して回収口42からの液体LQの回収が行われることによって、第2部材22と基板ステージ2(基板P)との間に液浸空間LS2が形成される。
制御装置6は、基板Pの露光処理を開始する。制御装置6は、基板P上に液浸空間LS1が形成され、基板P上及び基板ステージ2上の少なくとも一方に液浸空間LS2が形成されている状態で、照明系ILから露光光ELを射出する。照明系ILはマスクMを露光光ELで照明する。マスクMからの露光光ELは、投影光学系PL及び射出面12と基板Pとの間の液浸空間LS1の液体LQを介して基板Pに照射される。これにより、基板Pは、液浸空間LS1の液体LQを介して射出面12から射出された露光光ELで露光され、マスクMのパターンの像が基板Pに投影される。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。制御装置6は、基板Pを投影光学系PLの投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと基板P上の液浸空間LS1の液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射する。
液浸空間LS1が形成されている状態で、基板P(物体)がXY平面内において移動することによって、液浸空間LS1の液体LQの一部が、液浸空間LS1から離れて、第1空間SP1の外側に移動(流出)する可能性がある。本実施形態においては、第1空間SP1の周囲の一部に、液浸空間LS2が形成される。そのため、第1空間SP1の外側に移動した液体LQは、液浸空間LS2に捕捉される。液浸空間LS2に捕捉された液体LQは、液浸空間LS2の液体LQとともに、回収口42から回収される。
本実施形態においては、液浸空間LS2は、液浸空間LS1よりも小さい。そのため、液浸空間LS1、LS2が形成されている状態で基板P(物体)が移動した場合において、液浸空間LS2の液体LQの一部が液浸空間LS2から離れて第2空間SP2の外側に移動(流出)することが抑制される。換言すれば、液浸空間LS2は液浸空間LS1よりも小さいため、液浸空間LS2の液体LQの一部が第2空間SP2から流出することが、液浸空間LS1の液体LQの一部が第1空間SP1から流出することよりも抑制される。
図8は、基板ステージ2に保持された基板Pの一例を示す図である。本実施形態においては、基板Pに露光対象領域であるショット領域Sがマトリクス状に複数配置されている。制御装置6は、基板ステージ2(第1保持部14)に保持されている基板Pの複数のショット領域Sを液浸空間LS1の液体LQを介して露光光ELで順次露光する。複数のショット領域Sのそれぞれは、露光光EL(投影領域PR)に対して基板PをY軸方向に移動しながら露光される。
例えば基板Pの第1のショット領域Sを露光するために、制御装置6は、液浸空間LS1、LS2が形成された状態で、基板P(第1のショット領域S)を投影光学系PLの投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと基板P上の液浸空間LS1の液体LQとを介して第1のショット領域Sに露光光ELを照射する。これにより、マスクMのパターンの像が基板Pの第1のショット領域Sに投影され、その第1のショット領域Sが射出面12から射出された露光光ELで露光される。第1のショット領域Sの露光が終了した後、制御装置6は、次の第2のショット領域Sの露光を開始するために、液浸空間LS1、LS2が形成されている状態で、基板PをXY平面内においてX軸と交差する方向(例えばX軸方向、あるいはXY平面内においてX軸及びY軸方向に対して傾斜する方向等)に移動し、第2のショット領域Sを露光開始位置に移動する。その後、制御装置6は、第2のショット領域Sの露光を開始する。
制御装置6は、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LS1、LS2が形成されている状態で、射出面12からの露光光ELが照射される位置(投影領域PR)に対してショット領域をY軸方向に移動しながらそのショット領域を露光する動作と、そのショット領域の露光後、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LS1、LS2が形成された状態で、次のショット領域が露光開始位置に配置されるように、XY平面内においてY軸方向と交差する方向(X軸方向、XY平面内においてX軸及びY軸方向に対して傾斜する方向など)に基板Pを移動する動作と、を繰り返して、基板Pの複数のショット領域を順次露光する。
以下の説明において、ショット領域を露光するために、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LS1、LS2が形成されている状態で、射出面12からの露光光ELが照射される位置(投影領域PR)に対して基板P(ショット領域)をY軸方向に移動させる動作を適宜、スキャン移動動作、と称する。また、あるショット領域の露光後、次のショット領域を露光するために、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LS1、LS2が形成されている状態で、次のショット領域が露光開始位置に配置されるように、XY平面内においてY軸方向と交差する方向に基板Pを移動させる動作を適宜、ステップ移動動作、と称する。
スキャン移動動作とステップ移動動作とを繰り返して、基板Pの複数のショット領域Sが順次露光される。
なお、スキャン移動動作は、専らY軸方向の等速移動である。ステップ移動動作は、非等速移動(加減速度移動)を含む。例えば、X軸方向に隣接する2つのショット領域間のステップ移動動作は、Y軸方向の非等速移動(加減速移動)、及びX軸方向の非等速移動(加減速移動)を含む。
本実施形態において、制御装置6は、投影光学系PLの投影領域PRと基板Pとが、図8中、例えば矢印Srに示す移動軌跡に沿って相対的に移動するように、基板ステージ2を移動しつつ投影領域PRに露光光ELを照射して、液体LQを介して基板Pの複数のショット領域Sを露光光ELで順次露光する。
基板Pの複数のショット領域Sの露光が終了した後、その露光後の基板Pを保持した基板ステージ2は、基板交換位置に移動する。計測ステージ3は、終端光学素子13及び液浸部材5と対向するように配置される。終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2とが対向する状態から、終端光学素子13及び液浸部材5と計測ステージ3とが対向する状態へ変化するように、スクラム移動動作が実行される。
以下、同様の処理が繰り返されることによって、複数の基板Pが順次露光される。
基板Pの露光(スキャン移動動作及びステップ移動動作を含む)、スクラム移動動作、及び計測処理の少なくとも一部の期間において、液浸空間LS1、LS2は、基板Pの上面に(基板Pの上面のみに)形成される場合がある。また、液浸空間LS1、LS2は、基板Pとカバー部材T1との間隙Ga上に(基板Pとカバー部材T1とを跨ぐように)形成される場合がある。また、液浸空間LS1、LS2は、カバー部材T1の上面に(カバー部材T1の上面のみに)形成される場合がある。また、液浸空間LS1、LS2は、カバー部材T1とスケール部材T2との間隙Gb上に(カバー部材T1とスケール部材T2とを跨ぐように)形成される場合がある。また、液浸空間LS1、LS2は、スケール部材T2の上面に(スケール部材T2の上面のみに)形成される場合がある。また、液浸空間LS1、LS2は、基板ステージ2と計測ステージ3との間隙Gc上に(基板ステージ2と計測ステージ3とを跨ぐように)形成される場合がある。また、液浸空間LS1、LS2は、計測ステージ3の上面に(計測ステージ3の上面のみに)形成される場合がある。また、液浸空間LS1、LS2は、計測部材Cの上面に(計測部材Cの上面のみに)形成される場合がある。また、液浸空間LS1、LS2は、計測ステージ3と計測部材Cとの間隙Gd上に(計測ステージ3と計測部材Cとを跨ぐように)形成される場合がある。
以下の説明において、間隙Ga、Gb、Gc、Gdを総称して適宜、間隙G、と称する。基板Pなどの物体を適宜、物体B、と称する。間隙Gを形成する2つの物体のうち一方の物体Bを適宜、第1物体B1、と称し、他方の物体Bを適宜、第2物体B2、と称する。第2物体B2は、間隙Gを介して第1物体B1に隣接する。間隙Gは、第1物体B1と第2物体B2との間に形成される。
本実施形態において、第1物体B1が、基板Pである場合、第2物体B2は、基板Pの周囲に配置されるカバー部材T1である。第1物体B1が、カバー部材T1である場合、第2物体B2は、基板Pである。第1物体B1が、カバー部材T1(又はスケール部材T2)である場合、第2物体B2は、スケール部材T2(又はカバー部材T1)である。第1物体B1が、基板ステージ2(又は計測ステージ3)である場合、第2物体B2は、計測ステージ3(又は基板ステージ2)である。第1物体B1が、計測部材C(又は計測ステージ3)である場合、第2物体B2は、計測ステージ3(又は計測部材C)である。
なお、間隙Gは、第1物体B1と第2物体B2との間に形成される間隙でもよいし、1つの物体Bが有する間隙(スリット、開口など)でもよい。
本実施形態においては、液浸空間LS2が形成されている状態で、第2部材22の下方において、所定領域PAを有する物体Bが、終端光学素子13の光軸(Z軸)と交差するXY平面内において移動する。
制御装置6は、所定領域PAを有する物体Bが移動する期間の少なくとも一部において、第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Wを変える。
所定領域PAは、所定領域PAの外側の領域よりも、液浸空間LS2の通過後において液体LQが残留する可能性が高い領域である。所定領域PAは、所定領域PAの外側の領域よりも、液浸空間LS1の通過後において液体LQが残留する可能性が高い領域である。
所定領域PAは、第2部材22との間の第2空間SP2からの液体LQの流出が発生しやすい領域である。すなわち、第2部材22と所定領域PAとの間の第2空間SP2からの液体LQの流出が発生する可能性が、第2部材22と所定領域PAの外側の領域との間の第2空間SP2からの液体LQの流出が発生する可能性よりも高い。
所定領域PAは、物体B(第1、第2物体B1、B2)の一部の領域である。所定領域PAの外側の領域は、物体B(第1、第2物体B1、B2)の一部の領域である。
本実施形態において、所定領域PAは、物体Bの間隙Gを含む。
図9は、第2部材22の動作の一例を示す。図9は、液浸空間LS2が第1物体B1上から第2物体B2上へ移動するように、第2部材22と第1、第2物体B1、B2とが終端光学素子13の光軸(Z軸)と実質的に垂直なXY平面内において相対移動される状態の一例を示す。第1物体B1と第2物体B2との間に間隙(間隙部)Gが設けられる。
図9(A)は、液浸空間LS2が第1物体B1の上面に形成されている状態を示す。図9(B)は、液浸空間LS2が間隙G上に形成されている状態を示す。図9に示す例では、液浸空間LS2が第1物体B1の上面に形成されている状態から、間隙G上に形成される状態を経て、第2物体B2の上面に形成される状態に変化するように、第2部材22に対して、第1、第2物体B1、B2が−Y方向に移動する。
制御装置6は、液浸空間LS2が第1物体B1上から第2物体B2上へ移動する期間の少なくとも一部において、終端光学素子13の光軸と平行な方向(Z軸方向)に関する第2部材22の下面24と第1物体B1の上面との距離、及び第2部材22の下面24と第2物体B2の上面との距離の一方又は両方を変える。
本実施形態において、Z軸方向に関する第2部材22の位置を調整可能な駆動装置60が設けられる。駆動装置60は、第2部材22をZ軸方向に移動可能である。なお、駆動装置60は、第2部材22を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZの6つの方向に移動してもよい。制御装置6は、駆動装置60を制御して、Z軸方向に関する第2部材22の下面24と第1物体B1の上面との距離、及びZ軸方向に関する第2部材22の下面24と第2物体B2の上面との距離の一方又は両方を調整可能である。
なお、制御装置6は、物体B(第1、第2物体B1、B2)をZ軸方向に移動してもよい。物体Bが、第1保持部14に保持された基板P,基板ステージ2(カバー部材T1、スケール部材T2)、及び計測ステージ3(計測部材C)の少なくとも一つである場合、その物体Bは、駆動システム10によって移動可能である。
なお、制御装置6は、第2部材22及び物体B(第1、第2物体B1、B2)の両方を移動して、第2部材22の下面24と物体B(第1、第2物体B1、B2)の上面との距離を調整してもよい。
本実施形態において、制御装置6は、第2部材22と第1物体B1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2物体B2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22及び物体B(第1、第2物体B1、B2)の一方又は両方を移動して、距離Wを変える。また、制御装置6は、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力と、液浸空間LS2が間隙G上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22及び物体B(第1、第2物体B1、B2)の一方又は両方を移動して、距離Wを変える。また、制御装置6は、液浸空間LS2の全部が第2物体B2上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力と、液浸空間LS2が間隙G上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22及び物体B(第1、第2物体B1、B2)の一方又は両方を移動して、距離Wを変える。
本実施形態において、第2部材22と所定領域PA(間隙G)とが対向する状態における第2部材22の下面24と物体B(第1、第2物体B1、B2)との距離と、第2部材22の下面24と所定領域PA(間隙G)の外側の領域(第1物体B1の上面及び第2物体B2の上面の少なくとも一方)とが対向する状態における第2部材22の下面24と物体B(第1、第2物体B1、B2)との距離とは、異なる。本実施形態において、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上又は第2物体B2上に形成されている状態と、液浸空間LS2が間隙G上に形成されている状態とで、第2部材22の下面24と第1物体B1の上面との距離が異なる。液浸空間LS2の全部が第1物体B1上又は第2物体B2上に形成されている状態と、液浸空間LS2が間隙G上に形成されている状態とで、第2部材22の下面24と第2物体B2の上面との距離が異なる。
例えば、制御装置6は、第2部材22と所定領域PA(間隙G)との距離Wbを、第2部材22と所定領域PA(間隙G)の外側の領域(第1物体B1の上面及び第2物体B2の上面の少なくとも一方)との距離Waよりも短くする。すなわち、制御装置6は、液浸空間LS2が間隙G上に形成されている状態における第2部材22と物体B(第1、第2物体B1、B2)との距離Wbを、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上又は第2物体B2上に形成されている状態における第2部材22と物体B(第1、第2物体B1、B2)との距離Waよりも短くする。
これにより、例えば液浸空間LS2の液体LQが間隙Gに流入したり、液浸空間LS2の液体LQが第2空間SP2の外側に流出したり、液体LQが第1、第2物体B1、B2上に残留したりすることが抑制される。
液浸空間LS2が第1物体B1の上面に形成されている状態から、間隙G上に形成される状態を経て、第2物体B2の上面に形成される状態に変化する場合、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上に形成される状態において、第2部材22と第1物体B1とは、距離Waだけ離れる。液浸空間LS2が間隙G上に形成される状態において、第2部材22と第1、第2物体B1、B2とは、距離Waよりも短い距離Wbだけ離れる。液浸空間LS2の全部が第2物体B2上に形成される状態において、第2部材22と第2物体B2とは、距離Wbよりも長い距離Wcだけ離れる。本実施形態において、距離Wcは、距離Waと実質的に等しい。なお、距離Wcは、距離Waと異なってもよい。距離Wcは、距離Waよりも長くてもよいし、短くてもよい。制御装置6は、第2部材22の下面24と第1物体B1の上面との距離Waと、第2部材22の下面24と第2物体B2の上面との距離Wcとの差が小さくなるように、Z軸方向に第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動することができる。
なお、制御装置6は、第2部材22と所定領域PA(間隙G)との距離を、第2部材22と所定領域PA(間隙G)の外側の領域との距離よりも長くしてもよい。
液浸空間LS2の液体LQの圧力を検出する圧力センサ50が設けられてもよい。制御装置6は、圧力センサ50の検出結果に基づいて、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。制御装置6は、第2部材22と第1物体B1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2物体B2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、圧力センサ50の検出結果に基づいて、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。
また、制御装置6は、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力と、液浸空間LS2が間隙G上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、圧力センサ50の検出結果に基づいて、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。
また、制御装置6は、液浸空間LS2の全部が第2物体B2上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力と、液浸空間LS2が間隙G上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、圧力センサ50の検出結果に基づいて、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。
なお、制御装置6は、圧力センサ50の検出結果を用いずに、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。なお、圧力センサ50は、なくてもよい。
制御装置6は、XY平面内における物体B(第1、第2物体B1、B2)の位置に基づいて、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。例えば、第1物体B1が基板Pであり、第2物体B2が基板Pの周囲に配置されるカバー部材T1である場合、XY平面内における基板P、カバー部材T1、及び間隙Gaの少なくとも一つの位置に基づいて、液浸空間LS2の全部が基板P又はカバー部材T1上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力と、液浸空間LS2が間隙G上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22、基板P、及びカバー部材T1の少なくとも一つを移動してもよい。
本実施形態においては、計測システム4が、XY平面内における基板ステージ2の位置を計測可能である。基板ステージ2の位置が計測されることにより、XY平面内における基板P、カバー部材T1、及び間隙Gaの少なくとも一つの位置が求められる。例えば、基板ステージ2上における間隙Gaの位置に関する情報が記憶装置7に記憶される。例えば、計測システム4が干渉計システムである場合、干渉計システムの計測光が照射される基板ステージ2の計測ミラーと、基板ステージ2上における間隙Gaとの位置関係が記憶装置7に記憶される。その位置関係は、例えば設計値などにより既知である。記憶装置7の記憶情報及び計測システム4の計測結果に基づいて、XY平面内における間隙Gaの位置を求めることができる。制御装置6は、求めた間隙Gaの位置に基づいて、液浸空間LS2の全部が基板P上又はカバー部材T1上の少なくとも一方に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力と、液浸空間LS2が間隙Ga上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動することができる。
なお、計測システム4が、基板Pのアライメントマークを検出するマーク検出装置を有する場合、制御装置6は、基板ステージ2の位置を計測する干渉計システムの計測結果と、マーク検出装置の検出結果に基づいて、干渉計システムが規定する座標系内における基板Pの位置を求めることができる。基板Pの位置が求められることにより、基板Pの周囲に形成される間隙Gaの位置(干渉計システムが規定する座標系内における間隙Gaの位置)が求められる。また、基板Pの位置が求められることにより、基板Pの周囲に形成されるカバー部材T1の位置(干渉計システムが規定する座標系内におけるカバー部材T1の位置)が求められる。制御装置6は、干渉計システムの計測結果及びマーク検出装置の検出結果に基づいて、液浸空間LS2の全部が基板P上又はカバー部材T1上の少なくとも一方に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力と、液浸空間LS2が間隙Ga上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動することができる。
なお、基板ステージ2又は計測ステージ3など、基板Pとは別の物体B(第1、第2物体B1、B2)にアライメントマークが設けられている場合、マーク検出装置は、その物体B(第1、第2物体B1、B2)のアライメントマークを検出することができる。制御装置6は、XY平面内における物体B(第1、第2物体B1、B2)の位置を計測する干渉計システムの計測結果と、物体B(第1、第2物体B1、B2)のアライメントマークを検出するマーク検出装置の検出結果とに基づいて、液浸空間LS2の全部が物体B(第1、第2物体B1、B2)に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力と、液浸空間LS2が間隙G上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動することができる。
なお、液浸空間LS2が第2物体B2上から第1物体B1上へ移動するように、第2部材22と第1、第2物体B1、B2とが終端光学素子13の光軸(Z軸)と実質的に垂直なXY平面内において相対移動される場合も同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、液浸空間LS2が形成されている状態で、所定領域PA(間隙G)を有する物体B(第1、第2物体B1、B2)が第2部材22の下方を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材22と物体B(第1、第2物体B1、B2)とのZ軸方向に関する距離を変えるようにしたので、液体LQの流出などが抑制される。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生が抑制される。
なお、本実施形態においては、所定領域PAが、第1物体B1と第2物体B2との間に形成される間隙Gであることとした。所定領域PAが、1つの物体Bに設けられる間隙(スリット、開口など)でもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図10は、本実施形態に係る第2部材22の動作の一例を示す。第2部材22の下方において所定領域PAを有する物体BがXY平面内において移動される。
本実施形態において、所定領域PAは、物体Bの段差(段差部)Dを含む。本実施形態において、物体Bの第1部分Bp1と第2部分Bp2との間に段差(段差部)Dが設けられる。図10に示す例では、第2部分Bp2の上面は、第1部分Bp1の上面よりも+Z側(上側)に配置される。第1部分Bp1は、第2部分Bp2の−Y側に配置される。
図10は、液浸空間LS2が第1部分Bp1上から第2部分Bp2上へ移動するように、第2部材22と物体Bとが終端光学素子13の光軸(Z軸)と実質的に垂直なXY平面内において相対移動される状態の一例を示す。
図10(A)は、液浸空間LS2が第1部分Bp1の上面に形成されている状態を示す。図10(B)は、液浸空間LS2が第2部分Bp2の上面に形成されている状態を示す。本実施形態においては、液浸空間LS2が第1部分Bp1の上面に形成されている状態から、段差D上に形成される状態を経て、第2部分Bp2の上面に形成される状態に変化するように、第2部材22に対して、物体Bが−Y方向に移動する。
本実施形態において、制御装置6は、液浸空間LS2が第1部分Bp1上から第2部分Bp2上へ移動する期間の少なくとも一部において、第2部材22及び物体Bの一方又は両方をZ軸方向に移動する。
制御装置6は、第2部材22と第1部分Bp1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2部分Bp2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22及び物体Bの一方又は両方をZ軸方向に移動する。例えば、第2部材22の下面24と第2部分Bp2の上面との距離Wcが、第2部材22の下面24と第1部分Bp1の上面との距離Waよりも短くなる場合、制御装置6は、第2部材22と第1部分Bp1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2部分Bp2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22及び物体B(第1、第2部分Bp1、Bp2)の一方又は両方を移動してもよい。例えば、制御装置6は、第2部材22の下面24と第1部分Bp1の上面との距離Waと、第2部材22の下面24と第2部分Bp2の上面との距離Wcとの差が小さくなるように、Z軸方向に関して、第2部材22及び物体B(第1、第2部分Bp1、Bp2)の一方又は両方を移動してもよい。
本実施形態において、距離Wcは、距離Waと実質的に等しい。なお、距離Wcは、距離Waと異なってもよい。距離Wcは、距離Waよりも長くてもよいし、短くてもよい。
これにより、第2部材22の液浸空間LS2の液体LQが第2空間SP2の外側に流出したり、液体LQが物体B上に残留したりすることが抑制される。
液浸空間LS2の液体LQの圧力を検出する圧力センサ50が設けられてもよい。制御装置6は、圧力センサ50の検出結果に基づいて、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。
制御装置6は、第2部材22と第1部分Bp1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2部分Bp2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、圧力センサ50の検出結果に基づいて、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。
なお、制御装置6は、圧力センサ50の検出結果を用いずに、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。なお、圧力センサ50は、なくてもよい。
なお、制御装置6は、第1部分Bp1の上面の高さと第2部分Bp2の上面の高さとの差に基づいて、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。制御装置6は、第1部分Bp1の上面の高さと第2部分Bp2の上面の高さとの差に基づいて、第2部材22及び物体Bの一方又は両方のZ軸方向に関する移動量を定めてもよい。
第1部分Bp1の上面の高さと第2部分Bp2の上面の高さとの差は、例えば基板Pの上面の位置を検出可能な、所謂、オートフォーカス検出システムで検出可能である。なお、基板Pの露光などが開始される前に、所定の検出システムが、第1部分Bp1の上面の高さと第2部分Bp2の上面の高さとの差を検出してもよい。;制御装置6は、第1部分Bp1の上面の高さと第2部分Bp2の上面の高さとの差の検出結果に基づいて、第2部材22と第1部分Bp1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2部分Bp2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22及び物体Bの一方又は両方のZ軸方向に関する移動量を定めてもよい。
また、第1部分Bp1の上面の高さと第2部分Bp2の上面の高さとの差に関する情報が記憶装置7に記憶されてもよい。制御装置6は、その記憶装置7の記憶情報に基づいて、第2部材22と第1部分Bp1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2部分Bp2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22及び物体Bの一方又は両方のZ軸方向に関する移動量を定めてもよい。
また、制御装置6は、XY平面内における物体B(第1、第2部分Bp1、Bp2)の位置に基づいて、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。XY平面内における物体Bの位置は、段差部Dの位置を含む。XY平面内における物体Bの位置は、計測システム4によって計測可能である。
例えば、物体Bが基板ステージ2である場合、計測システム4は、XY平面内における基板ステージ2の位置を計測可能である。基板ステージ2の位置が計測されることにより、XY平面内における第1部分Bp1、第2部分Bp2、及び段差部Dの少なくとも一つの位置が求められる。例えば、基板ステージ2上における第1部分Bp1、第2部分Bp2、及び段差部Dの少なくとも一つの位置が記憶装置7に記憶される。例えば、計測システム4が干渉計システムである場合、記憶装置7は、干渉計システムの計測光が照射される基板ステージ2の計測ミラーと、基板ステージ2上における段差部Dとの位置関係を記憶する。その位置関係は、例えば設計値などにより既知である。記憶装置7の記憶情報及び計測システム4の計測結果に基づいて、XY平面内における第1部分Bp1、第2部分Bp2、及び段差部Dの少なくとも一つの位置を求めることができる。また、記憶装置7には、第1部分Bp1の上面の高さと第2部分Bp2の上面の高さとの差に関する情報が記憶される。制御装置6は、求めた段差部Dの位置に基づいて、液浸空間LS2が第1部分Bp1上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力と、液浸空間LS2が第2部分Bp2上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動することができる。すなわち、制御装置6は、段差部Dの位置、及び第1部分Bp1の上面の高さと第2部分Bp2の上面の高さとの差に関する情報を記憶する記憶装置7の記憶情報と、物体B(基板ステージ2など)の位置を計測する計測システム4の計測結果とに基づいて、第2部材22と第1部分Bp1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2部分Bp2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動することができる。
なお、計測システム4が、物体B(基板ステージ2など)に設けられているアライメントマークを検出するマーク検出装置を有する場合、制御装置6は、XY平面内における物体Bの位置を計測する干渉計システム(又はエンコーダシステム)の計測結果と、マーク検出装置の検出結果に基づいて、干渉計システムが規定する座標系内における物体Bの位置を求めることができる。物体Bの位置が求められることにより、物体Bの第1部分Bp1、第2部分Bp2、及び所定領域PA(段差部D)の位置(干渉計システムが規定する座標系内における位置)が求められる。制御装置6は、干渉計システムの計測結果と、マーク検出装置の検出結果と、第1部分Bp1の上面の高さと第2部分Bp2の上面の高さとの差に関する情報を記憶した記憶装置7の記憶情報とに基づいて、液浸空間LS2が第1部分Bp1上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力と、液浸空間LS2が第2部分Bp2上に形成されるときの液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。
なお、液浸空間LS2が第2部分Bp2上から第1部分Bp1上へ移動するように、第2部材22と物体Bとが終端光学素子13の光軸(Z軸)と実質的に垂直なXY平面内において相対移動される場合も同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、液浸空間LS2が形成されている状態で、所定領域PA(段差部D)を有する物体Bが第2部材22の下方を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材22及び物体Bの一方又は両方のZ軸方向に関する位置を変えるようにしたので、液体LQの流出などが抑制される。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生が抑制される。
なお、本実施形態においては、第1部分Bp1及び第2部分Bp2は、1つの物体B上に配置されることとした。第1物体B1に第1部分Bp1が配置され、第1物体B1に隣接する第2物体B2に第2部分Bp2が配置されてもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図11は、本実施形態に係る第2部材22の動作の一例を示す図である。本実施形態において、所定領域PAは、第1物体B1と第2物体B2との間に設けられる段差部Dを含む。段差部Dは、第1物体B1と、間隙Gを介して第1物体B1に隣接する第2物体B2との間に設けられる。
制御装置6は、第2部材22と第1物体B1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2物体B2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。例えば、第2部材22の下面24と第2物体B2の上面との距離Wcが、第2部材22の下面24と第1物体B1の上面との距離Waよりも短くなる場合、制御装置6は、第2部材22と第1物体B1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2物体B2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。例えば、制御装置6は、第2部材22の下面24と第1物体B1の上面との距離Waと、第2部材22の下面24と第2物体B2の上面との距離Wcとの差が小さくなるように、Z軸方向に関して、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。
本実施形態において、距離Wcは、距離Waと実質的に等しい。なお、距離Wcは、距離Waと異なってもよい。距離Wcは、距離Waよりも長くてもよいし、短くてもよい。
また、制御装置6は、XY平面内における第1、第2物体B1、B2の位置に基づいて、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。XY平面内における物体Bの位置は、段差部D(間隙部G)の位置を含む。XY平面内における第1、第2物体B1、B2の位置は、計測システム4によって計測可能である。例えば、第1物体B1が、基板Pであり、第2物体B2が、基板Pの周囲に配置されるカバー部材T1である場合、XY平面内における基板ステージ2の位置が計測されることにより、XY平面内における段差部D(間隙部G)の位置が求められる。例えば、記憶装置7が、基板ステージ2上における段差部D(間隙部G)の位置を記憶することにより、基板ステージ2の位置を計測した計測システム4の計測結果に基づいて、XY平面内における段差部D(間隙部G)の位置が求められる。また、記憶装置7は、基板Pの上面の高さとその基板Pの上面の周囲に配置されるカバー部材T1の上面の高さとの差に関する情報を記憶可能である。なお、本実施形態において、カバー部材T1の上面の高さ(基板ステージ2の上面の高さ)は、実質的に変化しない。そのため、基板Pの厚みに関する情報が取得されることによって、基板Pの上面の高さとカバー部材T1の上面(基板ステージ2の上面)の高さとの差に関する情報が求められる。制御装置6は、段差部D(間隙部G)の位置、及び第1物体B1(基板P)の上面の高さと第2物体B2(カバー部材T1)の上面の高さとの差に関する情報を記憶する記憶装置7の記憶情報と、XY平面内における第1、第2物体B1、B2(基板ステージ2)の位置を計測する計測システム4の計測結果とに基づいて、第2部材22と第1物体B1との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力と、第2部材22と第2物体B2との間に形成される液浸空間LS2の液体LQの圧力との差が小さくなるように、第2部材22、第1物体B1、及び第2物体B2の少なくとも一つを移動してもよい。
なお、上述の第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の内容は、適宜組み合わせることができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図12は、本実施形態に係る第2部材22の動作の一例を示す。第2部材22の下方において所定領域PAを有する物体BがXY平面内において移動される。
本実施形態において、所定領域PAは、所定領域PAの外側の領域よりも液体LQに対して親液性である親液領域SAを含む。物体Bにおいて、所定領域PAの外側の領域は、液体LQに対して撥液性である撥液領域HAを含む。液体LQに対する親液領域SAの接触角は、90度よりも大きい。液体LQに対する親液領域SAの接触角は、100度以上でもよいし、110度以上でもよい。液体LQに対する撥液領域HAの接触角は、90度よりも小さい。液体LQに対する撥液領域HAの接触角は、80度以下でもよいし、70度以下でもよい。
図12は、液浸空間LS2が撥液領域HA上から親液領域SA上へ移動するように、第2部材22と物体Bとが終端光学素子13の光軸(Z軸)と実質的に垂直なXY平面内において相対移動される状態の一例を示す。
図12(A)は、液浸空間LS2が撥液領域HAの上面に形成されている状態を示す。図12(B)は、液浸空間LS2が親液領域SAの上面に形成されている状態を示す。本実施形態においては、液浸空間LS2が撥液領域HAの上面に形成されている状態から、撥液領域HAと親液領域SAとの境界を経て、親液領域SAの上面に形成される状態に変化するように、第2部材22に対して、物体Bが−Y方向に移動する。
本実施形態において、制御装置6は、液浸空間LS2が撥液領域HA上から親液領域SA上へ移動する期間の少なくとも一部において、第2部材22及び物体Bの一方又は両方をZ軸方向に関して移動して、第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Wを変える。
例えば、制御装置6は、第2部材22と所定領域PA(親液領域SA)とが対向する状態における第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Weを、第2部材22と所定領域PA(親液領域SA)の外側の領域(撥液領域HA)とが対向する状態における第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Wdよりも小さくする。
これにより、液浸空間LS2の液体LQが第2空間SP2の外側に流出したり、液体LQが物体B上に残留したりすることが抑制される。
なお、制御装置6は、第2部材22と所定領域PA(親液領域SA)とが対向する状態における第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Weを、第2部材22と所定領域PA(親液領域SA)の外側の領域とが対向する状態における第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Wdよりも大きくしてもよい。
なお、制御装置6は、圧力センサ50の検出結果を用いて、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動してもよいし、圧力センサ50の検出結果を用いずに、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。なお、圧力センサ50は、なくてもよい。
なお、液浸空間LS2が親液領域SA上から撥液領域HA上へ移動するように、第2部材22と物体Bとが終端光学素子13の光軸(Z軸)と実質的に垂直なXY平面内において相対移動される場合も同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、液浸空間LS2が形成されている状態で、所定領域PA(親液領域SA)を有する物体Bが第2部材22の下方を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離を変えるようにしたので、液体LQの流出などが抑制される。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生が抑制される。
なお、上述の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、及び第4実施形態の内容は、適宜組み合わせることができる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図13は、本実施形態に係る第2部材22の動作の一例を示す。第2部材22の下方において物体BがXY平面内において移動される。
本実施形態において、制御装置6は、物体Bの移動条件に基づいて、第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Wを変える。
本実施形態において、移動条件は、物体Bの速度を含む。
図13(A)は、液浸空間LS2が形成されている状態で、物体Bが第1速度V1で移動する状態を示す。物体Bが第1速度V1で移動する状態において、第2部材22の下面24と物体Bの上面とが距離Wfに調整される。
図13(B)は、液浸空間LS2が形成されている状態で、物体Bが第1速度V1よりも高い第2速度V2で移動する状態を示す。物体Bが第2速度V2で移動する状態において、第2部材22の下面24と物体Bの上面とが距離Wfよりも短いWgに調整される。
これにより、液浸空間LS2の液体LQが第2空間SP2の外側に流出したり、液体LQが物体B上に残留したりすることが抑制される。
なお、液浸空間LS2が形成されている状態で、物体Bが第1速度V1で移動する状態において、第2部材22の下面24と物体Bの上面とが距離Wgに調整され、液浸空間LS2が形成されている状態で、物体Bが第1速度V1よりも高い第2速度V2で移動する状態において、第2部材22の下面24と物体Bの上面とが距離Wgよりも長い距離Wfに調整されてもよい。
本実施形態において、移動条件は、物体Bの加速度を含んでもよい。
液浸空間LS2が形成されている状態で、物体Bが第1加速度Ac1で移動する状態において、第2部材22の下面24と物体Bの上面とが距離Wfに調整され、物体Bが第1加速度Ac1よりも高い第2加速度Ac2で移動する状態において、第2部材22の下面24と物体Bの上面とが距離Wfよりも短い距離Wgに調整されてもよい。
液浸空間LS2が形成されている状態で、物体Bが第1加速度Ac1で移動する状態において、第2部材22の下面24と物体Bの上面とが距離Wgに調整され、物体Bが第1加速度Ac1よりも高い第2加速度Ac2で移動する状態において、第2部材22の下面24と物体Bの上面とが距離Wgよりも長い距離Wfに調整されてもよい。
これにより、液浸空間LS2の液体LQが第2空間SP2の外側に流出したり、液体LQが物体B上に残留したりすることが抑制される。
なお、上述の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、及び第5実施形態の内容は、適宜組み合わせることができる。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図14は、本実施形態に係る第2部材22の動作の一例を示す。第2部材22の下方において物体BがXY平面内において移動される。
本実施形態において、制御装置6は、物体Bの移動条件に基づいて、第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Wを変える。
本実施形態において、移動条件は、XY平面内における物体Bの移動軌跡を含む。
例えば、図14において、矢印Sbで示す移動軌跡に沿って相対的に移動するように、第2部材22に対して物体Bが移動する場合、制御装置6は、その物体Bの移動軌跡Sbに基づいて、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動して、第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Wを変える。
例えば、移動軌跡Sbが、第1移動軌跡Sb1と、物体Bの移動によって第2空間SP2から液体LQが流出する可能性が高い第2移動軌跡Sb2とを含む場合、制御装置6は、第2移動軌跡Sb2における第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Wjを、第1移動軌跡Sb1における第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Whよりも短くする。
第1移動軌跡Sb1は、例えば直線の移動軌跡である。第2移動軌跡Sb2は、例えば曲線を含む移動軌跡である。例えば、物体BがXY平面内において進行方向を変えるとき、第2空間SP2から液体LQが流出する可能性が高い。
例えば基板Pの露光において、第1移動軌跡Sb1は、スキャン移動動作が行われるときの基板ステージ2の移動軌跡である。第2移動軌跡Sb2は、ステップ移動動作が行われるときの移動軌跡である。
本実施形態においても、液浸空間LS2の液体LQが第2空間SP2の外側に流出したり、液体LQが物体B上に残留したりすることが抑制される。
なお、第2移動軌跡Sb2における第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離が、第1移動軌跡Sb1における第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離よりも長くてもよい。
<第7実施形態>
次に、第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図15及び図16は、本実施形態に係る第2部材22の動作の一例を示す。第2部材22の下方において物体B(第1、第2物体B1、B2)がXY平面内において移動される。液浸空間LS2が形成されている状態で、物体B(第1、第2物体B1、B2)は、第2部材22の下方において、XY平面内において等速移動する。また、物体B(第1、第2物体B1、B2)は、第2部材22の下方において、XY平面内において非等速移動する。
非等速移動は、物体Bが加速するように移動する状態を含む。非等速移動は、物体Bが減速するように移動する状態を含む。非等速移動は、物体Bが加速した後、減速するように移動する状態を含む。非等速移動は、物体Bが減速した後、加速するように移動する状態を含む。非等速移動は、物体Bが加速及び減速を繰り返しながら移動する状態を含む。
図15は、物体B(第1、第2物体B1、B2)が−Y方向へ等速移動する状態の一例を示す。図16は、物体B(第1、第2物体B1、B2)が−Y方向へ非等速移動する状態の一例を示す。図15及び図16において、第1物体B1と第2物体B2との間に段差部Dが設けられる。例えば、第1物体B1の上面が第1保持部14に保持された基板Pの上面であり、第2物体B2の上面が基板Pの上面の周囲に配置されるカバー部材T1の上面(基板ステージ2の上面)である場合、基板Pとカバー部材T1との間に段差部Dが設けられる可能性がある。
図15(A)は、第1物体B1上に液浸空間LS2が形成されている状態を示す。図15(B)は、第2物体B2上に液浸空間LS2が形成されている状態を示す。第2部材22の下面24と第1物体B1の上面との距離W1と、第2部材22の下面24と第2物体B2の上面との距離W2との差が小さくなるように、第2部材22がZ軸方向に移動する。第2部材22は、図15(A)に示す状態から、+Z方向に第1移動量U1だけ移動して、図15(B)に示す状態に変化する。
図16(A)は、第1物体B1上に液浸空間LS2が形成されている状態を示す。図16(B)は、第2物体B2上に液浸空間LS2が形成されている状態を示す。第2部材22の下面24と第1物体B1の上面との距離W1と、第2部材22の下面24と第2物体B2の上面との距離W3との差が小さくなるように、第2部材22がZ軸方向に移動する。第2部材22は、図16(A)に示す状態から、+Z方向に第2移動量U2だけ移動して、図16(B)に示す状態に変化する。
本実施形態においては、第1移動量U1と第2移動量U2とは異なる。すなわち、本実施形態において、制御装置6は、Z軸方向に関する第2部材22の移動量を、物体Bが等速移動する期間と非等速移動する期間とで変える。
本実施形態において、物体Bが等速移動する期間における第2部材22の第1移動量U1は、物体Bが非等速移動する期間における第2部材22の第2移動量U2よりも小さい。
例えば基板Pの露光において、物体Bの等速移動動作は、基板P(基板ステージ2)のスキャン移動動作である。物体Bの非等速移動動作は、基板P(基板ステージ2)のステップ移動動作である。すなわち、物体Bが等速移動する期間は、基板Pのショット領域Sの露光が行われる露光期間である。物体Bが非等速移動する期間は、基板Pのあるショット領域Sの露光終了後、次に露光されるショット領域Sの露光が開始されるまでの非露光期間である。露光期間において、物体Bが等速移動(スキャン移動)される。非露光期間において、物体Bが非等速移動(ステップ移動)される。
本実施形態においては、制御装置6は、基板Pの露光において、Z軸方向に関する第2部材22の移動量を、露光期間(スキャン移動動作が行われる期間)と非露光期間(ステップ移動動作が行われる期間)とで変える。
本実施形態において、物体Bが等速移動する期間(露光期間)における第2部材22の第1移動量U1は、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)における第2部材22の第2移動量U2よりも小さい。
制御装置6は、物体Bが等速移動する期間(露光期間)において、Z軸方向に関する第2部材22の位置を一定にしてもよい。なお、物体Bが等速移動する期間(露光期間)において、Z軸方向に関する第2部材22の位置は一定でなくてもよい。制御装置6は、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)において、Z軸方向に関する第2部材22の位置を第1位置から第1位置よりも高い第2位置に変更してもよい。また、制御装置6は、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)において、Z軸方向に関する第2部材22の位置を第1位置から第1位置よりも低い第3位置に変更してもよい。
第2部材22の移動量が大きくなることによって、例えば振動が発生する可能性がある。本実施形態によれば、物体Bが等速移動する期間(露光期間)において、Z軸方向に関する第2部材22の移動量は小さいので、振動の発生が抑制される。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生が抑制される。
また、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)において、第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離を、望みの距離にすることができる。
なお、制御装置6は、物体Bが等速移動する期間(露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する移動量を、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する移動量よりも大きくしてもよい。
なお、物体Bが等速移動する期間(露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する移動速度と、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する移動速度とが異なってもよい。制御装置6は、物体Bが等速移動する期間(露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する移動速度を、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する移動速度よりも低くしてもよい。なお、制御装置6は、物体Bが等速移動する期間(露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する移動速度を、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する移動速度よりも高くしてもよい。
なお、物体Bが等速移動する期間(露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する加速度と、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する加速度とが異なってもよい。制御装置6は、物体Bが等速移動する期間(露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する加速度を、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する加速度よりも低くしてもよい。なお、制御装置6は、物体Bが等速移動する期間(露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する加速度を、物体Bが非等速移動する期間(非露光期間)における第2部材22のZ軸方向に関する加速度よりも高くしてもよい。
<第8実施形態>
次に、第8実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図17は、本実施形態に係る物体B(第1、第2物体B1、B2)の動作の一例を示す。液浸空間LS2が形成されている状態で、第2部材22の下方において、所定領域PAを有する物体BがXY平面において移動する。図17に示す例では、物体Bは、第1物体B1と、間隙Gを介して第1物体B1に隣接する第2物体B2とを含む。所定領域PAは、間隙Gを含む。
本実施形態においては、制御装置6は、所定領域PA(間隙G)を有する物体B(第1、第2物体B1、B2)が移動する期間の少なくとも一部において、XY平面内における第1、第2物体B1、B2の移動条件を変える。
制御装置6は、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上又は第2物体B2上に形成されている状態と、液浸空間LS2が所定領域PA(間隙G)上に形成されている状態とで、第1、第2物体B1、B2の移動条件を変える。
図17は、液浸空間LS2が第1物体B1上から第2物体B2上へ移動するように、第2部材22に対して第1、第2物体B1、B2が−Y方向へ移動する例を示す。図17(A)は、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上に形成されている状態を示す。図17(B)は、液浸空間Gが所定領域PA(間隙G)上に形成されている状態を示す。本実施形態においては、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上(又は第2物体B2上)に形成されている状態と、液浸空間LS2が間隙G上に形成されている第2状態とで、XY平面内における物体B(第1、第2物体B1、B2)の移動条件が異なる。
物体Bの移動条件は、XY平面内における物体Bの移動速度を含む。本実施形態においては、制御装置6は、液浸空間LS2が所定領域PA(間隙G)の外側の領域上(第1物体B1の上面又は第2物体B2の上面)に位置する状態において、物体B(第1、第2物体B1、B2)を速度Vaで移動し、液浸空間LS2が所定領域PA(間隙G)上に位置する状態において、物体B(第1、第2物体B1、B2)を速度Vaよりも低い速度Vbで移動する。すなわち、液浸空間LS2が所定領域PA(間隙G)上に形成されている状態における物体Bの移動速度Vbは、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上(又は第2物体B2上)に形成されている状態における物体Bの移動速度Vaよりも低い。
物体Bの移動条件は、XY平面内における物体Bの加速度を含んでもよい。制御装置6は、液浸空間LS2が所定領域PA(間隙G)の外側の領域上(第1物体B1の上面又は第2物体B2の上面)に位置する状態において、物体B(第1、第2物体B1、B2)を加速度Caで移動し、液浸空間LS2が所定領域PA(間隙G)上に位置する状態において、物体B(第1、第2物体B1、B2)を加速度Caよりも低い加速度Cbで移動してもよい。すなわち、液浸空間LS2が所定領域PA(間隙G)上に形成されている状態における物体Bの加速度Cbは、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上(又は第2物体B2上)に形成されている状態における物体Bの加速度Caよりも低くてもよい。
これにより、例えば液浸空間LS2の液体LQが間隙Gに流入したり、液浸空間LS2の液体LQが第2空間SP2の外側に流出したり、液体LQが第1、第2物体B1、B2上に残留したりすることが抑制される。
なお、液浸空間LS2が所定領域PA(間隙G)上に形成されている状態における物体Bの移動速度が、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上(又は第2物体B2上)に形成されている状態における物体Bの移動速度よりも高くてもよい。
なお、液浸空間LS2が所定領域PA(間隙G)上に形成されている状態における物体Bの加速度が、液浸空間LS2の全部が第1物体B1上(又は第2物体B2上)に形成されている状態における物体Bの加速度よりも高くてもよい。
なお、図18に示すように、所定領域PAが、所定領域PAの外側の領域よりも液体LQに対して親液性である親液領域SAでもよい。
なお、図19に示すように、所定領域PAが、物体Bの段差部Dを含んでもよい。
液浸空間LS2が形成されている状態で、第2部材22と物体Bとが第1相対移動条件で移動したときに物体B上に残留液体が発生する物体Bの領域PAに関する情報と、残留液体の発生が抑制される物体Bの領域PBに関する情報とを記憶装置7に記憶させてもよい。領域PAは、物体Bが有する間隙Gを含む。また、領域PAは、物体Bが有する段差部Dを含む。また、領域PAは、物体Bが有する親液領域SAを含む。
制御装置6は、その記憶装置7の記憶情報に基づいて、第2部材22の下方を領域PAが通過する期間の少なくとも一部において、第2部材22と物体Bとを第1相対移動条件とは異なる第2相対移動条件で移動させてもよい。
第1移動条件は、物体Bが速度Vaで移動する条件を含む。第2移動条件は、物体Bが速度Vaよりも低い速度Vbで移動する条件を含む。
すなわち、記憶装置7の記憶情報に基づいて、速度Vaで領域PAが第2部材22の下方を通過してしまうと残留液体が発生してしまうと判断された場合、制御装置6は、速度Vaより低い速度Vbで物体Bを移動させる。これにより、物体B上に残留液体が発生することが抑制される。
なお、液浸空間LS1についても同様である。すなわち、液浸空間LS1が形成されている状態で、第1部材21と物体Bとが第1相対移動条件で移動したときに物体B上に残留液体が発生する物体Bの領域PAに関する情報と、残留液体の発生が抑制される物体Bの領域PBに関する情報とを記憶装置7に記憶させてもよい。制御装置6は、その記憶装置7の記憶情報に基づいて、第1部材21の下方を領域PAが通過する期間の少なくとも一部において、第1部材21と物体Bとを第1相対移動条件とは異なる第2相対移動条件で移動させてもよい。
物体B上に残留液体が発生する第2部材22と物体Bとの第1相対移動条件関する情報と、残留液体の発生が抑制される第2部材22と物体Bとの第2相対移動条件関する情報とを記憶装置7に記憶させてもよい。制御装置6は、その記憶装置7の記憶情報に基づいて、第2部材22と物体Bとが第1相対移動条件で移動される期間の少なくとも一部において、第2部材22の下面24と物体Bの上面との距離Wが短くなるように、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。
なお、第1部材21についても同様である。すなわち、物体B上に残留液体が発生する第1部材21と物体Bとの第1相対移動条件関する情報と、残留液体の発生が抑制される第1部材21と物体Bとの第2相対移動条件関する情報とを記憶装置7に記憶させてもよい。制御装置6は、その記憶装置7の記憶情報に基づいて、第1部材21と物体Bとが第1相対移動条件で移動される期間の少なくとも一部において、第1部材21の下面23と物体Bの上面との距離が短くなるように、第1部材21及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。
液浸空間LS2が形成されている状態で、第2部材22と物体Bとが第1相対移動条件で移動したときに物体B上に残留液体が発生する物体Bの領域PAに関する情報と、残留液体の発生が抑制される物体Bの領域PBに関する情報とを記憶装置7に記憶させてもよい。制御装置6は、その記憶装置7の記憶情報に基づいて、第2部材22の下方を領域PAが通過する期間の少なくとも一部において、第2部材22の下面24と領域PAとの距離が短くなるように、第2部材22及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。
なお、第1部材21についても同様である。すなわち、液浸空間LS1が形成されている状態で、第1部材21と物体Bとが第1相対移動条件で移動したときに物体B上に残留液体が発生する物体Bの領域PAに関する情報と、残留液体の発生が抑制される物体Bの領域PBに関する情報とを記憶装置7に記憶させてもよい。制御装置6は、その記憶装置7の記憶情報に基づいて、第1部材21の下方を領域PAが通過する期間の少なくとも一部において、第1部材21の下面23と領域PAとの距離が短くなるように、第1部材21及び物体Bの一方又は両方を移動してもよい。
なお、第1空間SP1の外側において基板P(物体)上に残留液体が発生する又は第1空間SP1から液体LQが流出する第1部材21と基板P(物体)との相対移動条件と、残留液体の発生又は液体LQの流出が抑制される相対移動条件とに関する情報を記憶装置7に記憶させてもよい。制御装置6は、その記憶装置7の記憶情報に基づいて、基板Pの露光における第1部材21と基板P(物体)との相対移動条件を調整してもよい。駆動装置によって第1部材21が移動可能な場合、制御装置6は、その駆動装置及び駆動システム10の一方又は両方を制御して、第1部材21と基板P(物体)との相対移動条件を調整することができる。第1部材21が実質的に動かない場合、制御装置6は、駆動システム10を制御して、第1部材21に対する基板P(物体)の移動条件を調整することができる。
なお、基板Pの露光後において、第1空間SP1の外側における基板P(物体)上の残留液体又は第1空間SP1から流出した液体LQを検出装置で検出してもよい。検出装置は、基板P(物体)の上方から、第1空間SP1の外側における基板P(物体)上の残留液体又は第1空間SP1から流出した液体LQの光学像(画像)を取得可能な撮像装置(カメラ)でもよい。その検出装置の検出結果に基づいて、記憶装置7の記憶情報が更新されてもよい。
同様に、第2空間SP2の外側において基板P(物体)上に残留液体が発生する又は第2空間SP2から液体LQが流出する第2部材22と基板P(物体)との相対移動条件と、残留液体の発生又は液体LQの流出が抑制される相対移動条件とに関する情報を記憶装置7に記憶させてもよい。制御装置6は、その記憶装置7の記憶情報に基づいて、基板Pの露光における第2部材22と基板P(物体)との相対移動条件を調整してもよい。駆動装置によって第2部材22が移動可能な場合、制御装置6は、その駆動装置及び駆動システム10の一方又は両方を制御して、第2部材22と基板P(物体)との相対移動条件を調整することができる。第2部材22が実質的に動かない場合、制御装置6は、駆動システム10を制御して、第2部材22に対する基板P(物体)の移動条件を調整することができる。
なお、基板Pの露光後において、第2空間SP2の外側における基板P(物体)上の残留液体又は第2空間SP2から流出した液体LQを検出装置で検出してもよい。検出装置は、基板P(物体)の上方から、第2空間SP2の外側における基板P(物体)上の残留液体又は第2空間SP2から流出した液体LQの光学像(画像)を取得可能な撮像装置(カメラ)でもよい。その検出装置の検出結果に基づいて、記憶装置7の記憶情報が更新されてもよい。
なお、上述の相対移動条件は、第1部材21(第2部材22)と基板P(物体)との相対的な移動速度及び加速度の一方又は両方を含む概念である。また、相対移動条件は、XY平面内における一方向に関する相対的な移動距離を含む。また、相対移動条件は、第1部材21(第2部材22)と基板P(物体)との相対的な移動軌跡を含む。なお、基板Pがスキャン方向への移動とスキャン方向と交差するステップ方向への移動とを繰り返しながら、基板Pの複数のショット領域Sが順次露光される場合において、上述の相対移動条件は、スキャン方向への移動速度とステップ方向への移動速度との合成速度を含む概念でもよい。
なお、本実施形態と、上述の第1〜第7実施形態とは、適宜組み合わせることができる。例えば、第2部材22及び物体Bの一方又は両方をZ軸方向に移動して、第2部材22と物体BとのZ軸方向に関する距離を変えながら、XY平面内における物体Bの移動条件を変えてもよい。
<第9実施形態>
次に、第9実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図20は、本実施形態に係る第2部材22及び物体Bの動作の一例を示す。本実施形態において、制御装置6は、第2空間SP2の外側における物体B上の液体LQdが、液浸空間LS2を通過するように、第2部材22と物体BとをXY平面内において相対移動する。制御装置6は、液浸空間LS2の液体LQの一部が液浸空間LS2から分離せず、第2空間SP2の外側にはみ出すように、第2部材22と物体BとをXY平面内において相対移動する。制御装置6は、駆動システム10を制御して物体BをXY平面内において移動可能である。また、制御装置6は、駆動装置60を制御して第2部材22をXY平面内において移動可能である。
これにより、液体LQdが第2空間SP2に移動しなくても、液体LQdは、液浸空間LS2に捕捉される。液浸空間LS2に捕捉された液体LQdは、液浸空間LS2の液体LQとともに、第2部材22の回収口42から回収される。したがって、物体B上に液体LQdが残留することが抑制される。
また、制御装置6は、物体Bの移動条件を制御して、第2空間SP2から液体LQが流出するタイミングを制御可能である。物体Bの移動条件は、XY平面内における物体Bの移動速度を含む。物体Bの移動条件が、XY平面内における物体Bの加速度を含んでもよい。なお、制御装置6は、第2部材22の移動条件を制御して、第2空間SP2から液体LQが流出するタイミングを制御してもよい。第2部材22の移動条件は、XY平面内における第2部材22の移動速度を含む。第2部材22の移動条件が、XY平面内における第2部材22の加速度を含んでもよい。
なお、第1部材21についても同様である。すなわち、制御装置6は、第1空間SP1の外側における物体B上の液体LQdが、液浸空間LS1を通過するように、第1部材21と物体BとをXY平面内において相対移動してもよい。制御装置6は、液浸空間LS1の液体LQの一部が液浸空間LS1から分離せず、第1空間SP1の外側にはみ出すように、第1部材21と物体BとをXY平面内において相対移動してもよい。これにより、液体LQdが第1空間SP1に移動しなくても、液体LQdは、液浸空間LS1に捕捉される。液浸空間LS1に捕捉された液体LQdは、液浸空間LS1の液体LQとともに、第1部材21の回収口32から回収される。
また、図21に示すように、制御装置6は、XY平面内における物体Bの移動方向とは逆方向に第1部材21を移動することによって、第1空間SP1から液体LQが流出する位置を制御することができる。
また、物体Bが、例えば−Y方向に移動された後、+Y方向に移動される場合において、第1部材21が、物体Bが−Y方向への移動から+Y方向への移動へ変化する期間の少なくとも一部において−Y方向に移動することによって、第1空間SP1から液体LQが流出する位置を制御することができる。
第1空間SP1から液体LQが流出する位置が制御されることにより、その流出される液体LQは、液浸空間LS2で捕捉可能である。また、図22に示すように、第1空間SP1から液体LQが流出する位置に、第2部材22(液浸空間LS2)が移動してもよい。
<第10実施形態>
次に、第10実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図23は、液浸空間LS2が基板P上及びカバー部材T1上の一方から他方へ移動するように、第2部材22に対して基板P及びカバー部材T1がXY平面内において移動する状態の一例を示す。図23(A)は、液浸空間LS2がカバー部材T1上から基板P上に移動するように、基板P及びカバー部材T1が−Y方向に移動する状態を示す。図23(B)は、液浸空間LS2が基板P上からカバー部材T1上に移動するように、基板P及びカバー部材T1が+Y方向に移動する状態を示す。
本実施形態において、液浸空間LS2がカバー部材T1上から基板P上に移動するように基板P及びカバー部材T1が移動するときの移動速度Vtは、液浸空間LS2が基板P上からカバー部材T1上に移動するように基板P及びカバー部材T1が移動するときの移動速度Vpよりも低い。
本実施形態によれば、液浸空間LS2の液体LQが間隙Gaに流入したり、液浸空間LS2の液体LQが第2空間SP2の外側に流出したり、液体LQが基板P上及びカバー部材T1上に残留したりすることが抑制される。
<第11実施形態>
次に、第11実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図24は、第2部材22の下面241の一例を模式的に示す。液浸空間LS2が基板P上及びカバー部材T1上の一方から他方へ移動するように、第2部材22に対して基板P及びカバー部材T1がXY平面内において移動する。
本実施形態において、下面241は、第1辺Haと、第2辺Hbと、第1辺Haと第2辺Hbとの間に設けられる角部Hkとを有する。
液浸空間LS2が基板P上及びカバー部材T1上の一方から他方に移動するように基板P及びカバー部材T1が移動する期間の少なくとも一部において、下面241の中心241Cと角部Hkとを結ぶ仮想線が、基板Pの中心PCに対する放射方向と実質的に平行となるように、第2部材22の位置が調整される。これにより、液浸空間LS2が基板P上及びカバー部材T1上の一方から他方へ移動するように、第2部材22に対して基板P及びカバー部材T1がXY平面内において移動する場合において、液体LQが流出したり残留したりすることが抑制される。
なお、第1部材21についても同様である。すなわち、第1部材21の下面が、第1辺と、第2辺と、第1辺と第2辺との間に設けられる角部とを有する場合、液浸空間LS1が基板P上及びカバー部材T1上の一方から他方に移動するように基板P及びカバー部材T1が移動する期間の少なくとも一部において、第1部材21の下面の中心と角部とを結ぶ仮想線が、基板Pの中心に対する放射方向と実質的に平行となるように、第1部材21の位置が調整されることによって、液体LQの流出、残留などが抑制される。
なお、上述の各実施形態における第2部材22及び物体Bの動作と、第2部材22の供給口41からの液体LQの供給量及び回収口42の吸引力の一方又は両方を変える動作とを、組み合わせることができる。例えば、制御装置6は、液浸空間LS2が形成されている状態で、第2部材22の下方において物体B(第1、第2物体B1、B2)が移動する期間の少なくとも一部において、第2部材22と物体Bとの距離を変えるとともに、第2部材22の供給口41からの液体LQの供給量及び回収口42の吸引力の一方又は両方を変えてもよい。
また、供給口41からの液体LQの供給量及び回収口42の吸引力の一方又は両方に基づいて、Z軸方向に関する第2部材22と物体Bとの距離Wが調整されてもよい。例えば、供給口41からの液体LQの供給量が多い場合、距離Wが短くなるように調整されてもよい。供給口41からの液体LQの供給量が多い場合、距離Wが長くなるように調整されてもよい。供給口41からの液体LQの供給量が少ない場合、距離Wが短くなるように調整されてもよい。供給口41からの液体LQの供給量が少ない場合、距離Wが長くなるように調整されてもよい。なお、回収口42の吸引力が強い場合、距離Wが短くなるように調整されてもよい。回収口42の吸引力が強い場合、距離Wが長くなるように調整されてもよい。回収口42の吸引力が弱い場合、距離Wが短くなるように調整されてもよい。回収口42の吸引力が弱い場合、距離Wが長くなるように調整されてもよい。
また、供給口41からの液体LQの供給量及び回収口42の吸引力の一方又は両方に基づいて、XY平面内における物体Bの移動条件が調整されてもよい。例えば、供給口41からの液体LQの供給量が多い場合、物体Bの移動速度が高くなってもよいし、低くなってもよい。供給口41からの液体LQの供給量が少ない場合、物体Bの移動速度が高くなってもよいし、低くなってもよい。供給口41からの液体LQの供給量が多い場合、物体Bの加速度が高くなってもよいし、低くなってもよい。供給口41からの液体LQの供給量が少ない場合、物体Bの加速度が高くなってもよいし、低くなってもよい。なお、回収口42の吸引力が強い場合、物体Bの移動速度が高くなってもよいし、低くなってもよい。回収口42の吸引力が弱い場合、物体Bの移動速度が高くなってもよいし、低くなってもよい。回収口42の吸引力が強い場合、物体Bの加速度が高くなってもよいし、低くなってもよい。回収口42の吸引力が弱い場合、物体Bの加速度が高くなってもよいし、低くなってもよい。
なお、上述の各実施形態において、液浸空間LS1を形成するための液体LQと、液浸空間LS2を形成するための液体LQとは、同じ種類(物性)でもよいし、異なる種類(物性)でもよい。
なお、本実施形態において、液浸空間LS1を形成するための液体LQと、液浸空間LS2を形成するための液体LQとは、同じクリーン度でもよいし、異なるクリーン度でもよい。
なお、上述したように、制御装置6は、CPU等を含むコンピュータシステムを含む。また、制御装置6は、コンピュータシステムと外部装置との通信を実行可能なインターフェースを含む。記憶装置7は、例えばRAM等のメモリ、ハードディスク、CD−ROM等の記録媒体を含む。記憶装置7には、コンピュータシステムを制御するオペレーティングシステム(OS)がインストールされ、露光装置EXを制御するためのプログラムが記憶されている。
なお、制御装置6に、入力信号を入力可能な入力装置が接続されていてもよい。入力装置は、キーボード、マウス等の入力機器、あるいは外部装置からのデータを入力可能な通信装置等を含む。また、液晶表示ディスプレイ等の表示装置が設けられていてもよい。
記憶装置7に記録されているプログラムを含む各種情報は、制御装置(コンピュータシステム)6が読み取り可能である。記憶装置7には、制御装置6に、露光光が射出される光学部材の射出面と基板との間の露光光の光路に満たされた第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムが記録されている。
記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が形成されている状態で、第2部材の下方において所定領域を有する物体が光学部材の光軸と交差する方向に移動する期間の少なくとも一部において、第2部材の下面と物体の上面との距離を変えることと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が形成されている状態で、第2部材の下方において物体が光学部材の光軸と交差する方向に移動する期間の少なくとも一部における物体の移動条件に基づいて、第2部材の下面と物体の上面との距離を変えることと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が第1物体上及び間隙を介して第1物体に隣接する第2物体上の一方から他方へ移動するように、第2部材と第1、第2物体とを光学部材の光軸と実質的に垂直な所定面内において相対移動させることと、第2液浸空間が第1物体上及び第2物体上の一方から他方へ移動する期間の少なくとも一部において、光軸と実質的に平行な方向に関する第2部材の下面と第1物体の上面との距離、及び第2部材の下面と第2物体の上面との距離の一方又は両方を変えることと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が形成されている状態で、第2部材の下方において物体が光学部材の光軸と交差する方向に等速移動する期間と非等速移動する期間とで、光学部材の光軸と実質的に平行な方向に関する第2部材の移動量及び物体の移動量の一方又は両方を変えることと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が形成されている状態で、基板の複数のショット領域を第1液浸空間の第1液体を介して露光光で順次露光することと、学部材の光軸と実質的に平行な方向に関する第2部材の移動量及び物体の移動量の一方又は両方を、複数のショット領域のうち第1ショット領域の露光が行われる露光期間と、第1ショット領域の露光終了後、次に露光される第2ショット領域の露光が開始されるまでの非露光期間とで変えることと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2液浸空間が形成されている状態で、第2部材の下方において所定領域を有する物体を光学部材の光軸と交差する所定面内において移動させることと、物体が移動する期間の少なくとも一部において、所定面内における物体の移動条件を変えることと、を実行させてもよい。
記憶装置7に記憶されているプログラムが制御装置6に読み込まれることにより、基板ステージ2、計測ステージ3、及び液浸部材5等、露光装置EXの各種の装置が協働して、液浸空間が形成された状態で、基板Pの液浸露光等、各種の処理を実行する。
なお、上述の各実施形態においては、投影光学系PLの終端光学素子13の射出面12側(像面側)の光路Kが液体LQで満たされているが、投影光学系PLが、例えば国際公開第2004/019128号に開示されているような、終端光学素子13の入射側(物体面側)の光路も液体LQで満たされる投影光学系でもよい。
なお、上述の各実施形態においては、液体LQが水であることとしたが、水以外の液体でもよい。液体LQは、露光光ELに対して透過性であり、露光光ELに対して高い屈折率を有し、投影光学系PLあるいは基板Pの表面を形成する感光材(フォトレジスト)等の膜に対して安定なものが好ましい。例えば、液体LQが、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル等のフッ素系液体でもよい。また、液体LQが、種々の流体、例えば、超臨界流体でもよい。
なお、上述の各実施形態においては、基板Pが、半導体デバイス製造用の半導体ウエハを含むこととしたが、例えばディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等を含んでもよい。
なお、上述の各実施形態においては、露光装置EXが、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)であることとしたが、例えばマスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)でもよい。
また、露光装置EXが、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光する露光装置(スティッチ方式の一括露光装置)でもよい。また、スティッチ方式の露光装置が、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置でもよい。
また、露光装置EXが、例えば米国特許第6611316号に開示されているような、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置でもよい。また、露光装置EXが、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナー等でもよい。
また、上述の各実施形態において、露光装置EXが、米国特許第6341007号、米国特許第6208407号、米国特許第6262796号等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置でもよい。例えば、図25に示すように、露光装置EXが2つの基板ステージ2001、2002を備えている場合、射出面12と対向するように配置可能な物体は、一方の基板ステージ、その一方の基板ステージの第1保持部に保持された基板、他方の基板ステージ、及びその他方の基板ステージの第1保持部に保持された基板の少なくとも一つを含む。
また、露光装置EXが、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置でもよい。
なお、露光装置EXが、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置でもよいし、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置でもよいし、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置でもよい。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号に開示されているような、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしてもよい。
上述の各実施形態においては、露光装置EXが投影光学系PLを備えることとしたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に、上述の各実施形態で説明した構成要素を適用してもよい。例えば、レンズ等の光学部材と基板との間に液浸空間を形成し、その光学部材を介して、基板に露光光を照射する露光装置及び露光方法に、上述の各実施形態で説明した構成要素を適用してもよい。
また、露光装置EXが、例えば国際公開第2001/035168号に開示されているような、干渉縞を基板P上に形成することによって基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)でもよい。
上述の実施形態の露光装置EXは、上述の各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了した後、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図26に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンからの露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置等に関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
2…基板ステージ、3…計測ステージ、5…液浸部材、6…制御装置、7…記憶装置、12…射出面、13…終端光学素子、21…第1部材、22…第2部材、EL…露光光、EX…露光装置、IL…照明系、K…光路、LQ…液体、LS1…液浸空間、LS2…液浸空間、P…基板、S…ショット領域、SP1…第1空間、SP2…第2空間。

Claims (85)

  1. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
    前記露光光が射出される射出面を有する光学部材と、
    前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置され、前記第1液体の前記第1液浸空間を形成する第1部材と、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置され、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成可能な第2部材と、を備える露光装置。
  2. 前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材の下方において所定領域を有する物体が前記光学部材の光軸と交差する方向に移動され、
    前記物体が移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材の下面と前記物体の上面との距離を変える調整装置を備える請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記所定領域は、前記物体が有する間隙を含む請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記所定領域は、前記所定領域の外側の領域よりも液体に対して親液性である請求項2又は3に記載の露光装置。
  5. 前記所定領域は、段差部を含む請求項2〜4のいずれか一項に記載の露光装置。
  6. 前記所定領域は、前記所定領域の外側の領域よりも、前記第1、第2液浸空間の通過後において液体が残留する可能性が高い領域である請求項2〜5のいずれか一項に記載の露光装置。
  7. 前記第2部材と前記所定領域との間の前記第2空間からの液体の流出が発生する可能性が、前記第2部材と前記所定領域の外側の領域との間の前記第2空間からの液体の流出が発生する可能性よりも高い請求項2〜6のいずれか一項に記載の露光装置。
  8. 前記調整装置は、前記第2部材と前記所定領域との距離を、前記第2部材と前記所定領域の外側の領域との距離よりも短くする請求項2〜7のいずれか一項に記載の露光装置。
  9. 前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材の下方において物体が前記光学部材の光軸と交差する方向に移動され、
    前記物体の移動条件に基づいて、前記第2部材の下面と前記物体の上面との距離を変える調整装置を備える請求項1に記載の露光装置。
  10. 前記移動条件は、前記物体の速度を含む請求項9に記載の露光装置。
  11. 前記物体が第1速度で移動する状態において、前記第2部材の下面と前記物体の上面とが第1距離に調整され、
    前記物体が前記第1速度よりも高い第2速度で移動する状態において、前記第2部材の下面と前記物体の上面とが第1距離よりも短い第2距離に調整され請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記移動条件は、前記物体の加速度を含む請求項9〜11のいずれか一項に記載の露光装置。
  13. 前記物体が第1加速度で移動する状態において、前記第2部材の下面と前記物体の上面とが第1距離に調整され、
    前記物体が前記第1加速度よりも高い第2加速度で移動する状態において、前記第2部材の下面と前記物体の上面が第1距離よりも短い第2距離に調整される請求項12に記載の露光装置。
  14. 前記移動条件は、前記光学部材の光軸と交差する面内における前記物体の移動軌跡を含む請求項9〜13のいずれか一項に記載の露光装置。
  15. 前記移動軌跡は、直線の第1移動軌跡と、曲線を含む第2移動軌跡とを含み、
    前記第2移動軌跡における前記第2部材の下面と前記物体の上面との距離は、前記第1移動軌跡における前記第2部材の下面と前記物体の上面との距離よりも短い請求項14に記載の露光装置。
  16. 前記移動軌跡は、第1移動軌跡と、前記物体の移動によって前記第2空間から液体が流出する可能性が高い第2移動軌跡とを含み、
    前記第2移動軌跡における前記第2部材の下面と前記物体の上面との距離は、前記第1移動軌跡における前記第2部材の下面と前記物体の上面との距離よりも短い請求項14又は15に記載の露光装置。
  17. 前記物体は、第1物体と、間隙を介して前記第1物体に隣接する第2物体と、を含み、
    前記第2液浸空間が前記第1物体上及び前記第2物体上の一方から他方へ移動するように、前記第2部材と前記第1、第2物体とが前記光学部材の光軸と実質的に垂直な所定面内において相対移動され、
    前記第2液浸空間が前記第1物体上及び前記第2物体上の一方から他方へ移動する期間の少なくとも一部において、前記光軸と実質的に平行な方向に関する前記第2部材の下面と前記第1物体の上面との距離、及び前記第2部材の下面と前記第2物体の上面との距離の一方又は両方を変える調整装置を備える請求項1に記載の露光装置。
  18. 前記第2液浸空間の全部が前記第1物体上又は前記第2物体上に形成されている第1状態と、前記第2液浸空間が前記間隙上に形成されている第2状態とで、前記第2部材の下面と前記第1物体の上面との距離が異なる請求項17に記載の露光装置。
  19. 前記第2液浸空間の全部が前記第1物体上又は前記第2物体上に形成されている第1状態と、前記第2液浸空間が前記間隙上に形成されている第2状態とで、前記第2部材の下面と前記第2物体の上面との距離が異なる請求項17又は18に記載の露光装置。
  20. 前記第1物体と前記第2物体との間に段差部を有する請求項17〜19のいずれか一項に記載の露光装置。
  21. 前記第1物体は、前記基板を含み、前記第2物体は、前記基板の周囲に配置される部材を含む請求項17〜20のいずれか一項に記載の露光装置。
  22. 前記調整装置は、前記第1物体の上面の高さと前記第2物体の上面の高さとの差に基づいて、前記光軸と実質的に平行な方向に関する前記第2部材、前記第1物体、及び前記第2物体の少なくとも一つの移動量を定める請求項17〜21のいずれか一項に記載の露光装置。
  23. 前記調整装置は、前記第2部材の下面と前記第1物体の上面との距離と、前記第2部材の下面と前記第2物体の上面との距離との差が小さくなるように、前記光軸と実質的に平行な方向に前記第2部材、前記第1物体、及び前記第2物体の少なくとも一つを移動する請求項17〜22のいずれか一項に記載の露光装置。
  24. 前記調整装置は、前記所定面内における前記物体の位置に基づいて、前記第2部材、前記第1物体、及び前記第2物体の少なくとも一つを移動する請求項17〜23のいずれか一項に記載の露光装置。
  25. 前記所定面内における前記物体の位置は、前記第1物体と前記第2物体との段差部の位置を含む請求項24に記載の露光装置。
  26. 前記段差部の位置、及び前記第1物体の上面の高さと前記第2物体の上面の高さとの差に関する情報を記憶する記憶装置と、
    前記物体の位置を計測する計測装置と、を備え、
    前記調整装置は、前記記憶装置の記憶情報及び前記計測装置の計測結果に基づいて、前記第2部材、前記第1物体、及び前記第2物体の少なくとも一つを移動する請求項17〜25のいずれか一項に記載の露光装置。
  27. 前記基板を保持して移動可能な基板ステージを備え、
    前記第1物体の上面は、前記基板ステージに保持された前記基板の上面を含み、
    前記第2物体の上面は、前記基板の上面の周囲に配置される前記基板ステージの上面を含み、
    前記第1物体の上面の高さと前記第2物体の上面の高さとの差に関する情報は、前記基板の厚みに関する情報を含む請求項26に記載の露光装置。
  28. 前記第2液浸空間の前記第2液体の圧力を検出する圧力センサを備え、
    前記調整装置は、前記圧力センサの検出結果に基づいて、前記第2部材、前記第1物体、及び前記第2物体の少なくとも一つを移動する請求項2〜27のいずれか一項に記載の露光装置。
  29. 前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材の下方において前記物体が前記光学部材の光軸と交差する方向に等速移動及び非等速移動され、
    前記物体が等速移動する期間及び非等速移動する期間において、前記第2部材及び前記物体は、前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に移動可能であり、
    前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に関する前記第2部材の移動量及び前記物体の移動量の一方又は両方を、前記物体が前記等速移動する期間と前記非等速移動する期間とで変える調整装置を備える請求項1に記載の露光装置。
  30. 前記調整装置は、前記物体が等速移動する期間及び非等速移動する期間において、前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に前記第2部材及び前記物体の一方又は両方を移動可能であり、
    前記等速移動する期間における前記第2部材及び前記物体の速度は、前記非等速移動する期間における前記速度よりも低い請求項28に記載の露光装置。
  31. 前記調整装置は、前記物体が等速移動する期間及び非等速移動する期間において、前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に前記第2部材及び前記物体の一方又は両方を移動可能であり、
    前記等速移動する期間における前記第2部材及び前記物体の加速度は、前記非等速移動する期間における前記加速度よりも低い請求項29又は30に記載の露光装置。
  32. 前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記基板の複数のショット領域が前記第1液浸空間の前記第1液体を介して前記露光光で順次露光され、
    前記複数のショット領域のうち第1ショット領域の露光が行われる露光期間、及び前記第1ショット領域の露光終了後、次に露光される第2ショット領域の露光が開始されるまでの非露光期間において、前記第2部材及び前記物体は、前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に移動可能であり、
    前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に関する前記第2部材の移動量及び前記物体の移動量の一方又は両方を、前記露光期間と、前記非露光期間とで変える調整装置を備える請求項1に記載の露光装置。
  33. 前記調整装置は、前記露光期間及び非露光期間において、前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に前記第2部材及び前記物体の一方又は両方を移動可能であり、
    前記露光期間における前記第2部材及び前記物体の速度は、前記非露光期間における前記速度よりも低い請求項32に記載の露光装置。
  34. 前記調整装置は、前記露光期間及び非露光期間において、前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に前記第2部材及び前記物体の一方又は両方を移動可能であり、
    前記露光期間における前記第2部材及び前記物体の加速度は、前記非露光期間における前記加速度よりも低い請求項32又は33に記載の露光装置。
  35. 前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材の下方において所定領域を有する物体が前記光学部材の光軸と交差する所定面内において移動され、
    前記物体が移動する期間の少なくとも一部において、前記所定面内における前記物体の移動条件を変える調整装置を備える請求項1に記載の露光装置。
  36. 前記所定領域は、前記物体が有する間隙を含む請求項35に記載の露光装置。
  37. 前記所定領域は、前記所定領域の外側の領域よりも液体に対して親液性である請求項35又は36に記載の露光装置。
  38. 前記所定領域は、段差部を含む請求項35〜37のいずれか一項に記載の露光装置。
  39. 前記所定領域は、前記所定領域の外側の領域よりも、前記第1、第2液浸空間の通過後において液体が残留する可能性が高い領域である請求項35〜38のいずれか一項に記載の露光装置。
  40. 前記第2部材と前記所定領域との間の前記第2空間からの液体の流出が発生する可能性が、前記第2部材と前記所定領域の外側の領域との間の前記第2空間からの液体の流出が発生する可能性よりも高い請求項35〜39のいずれか一項に記載の露光装置。
  41. 前記物体の移動条件は、前記所定面内における前記物体の速度を含む請求項35〜40のいずれか一項に記載の露光装置。
  42. 前記調整装置は、前記第2液浸空間が前記所定領域の外側の領域上に位置する状態において前記物体を第1速度で移動し、前記第2液浸空間が前記所定領域上に位置する状態において前記物体を前記第1速度よりも低い第2速度で移動する請求項35〜41のいずれか一項に記載の露光装置。
  43. 前記物体の移動条件は、前記所定面内における前記物体の加速度を含む請求項35〜42のいずれか一項に記載の露光装置。
  44. 前記調整装置は、前記第2液浸空間が前記所定領域の外側の領域上に位置する状態において前記物体を第1加速度で移動し、前記第2液浸空間が前記所定領域上に位置する状態において前記物体を前記第1加速度よりも低い第2加速度で移動する請求項35〜43のいずれか一項に記載の露光装置。
  45. 前記物体は、第1物体と、間隙を介して前記第1物体に隣接する第2物体と、を含み、
    前記第2液浸空間が前記第1物体上及び前記第2物体上の一方から他方へ移動するように、前記第2部材と前記第1、第2物体とが前記光学部材の光軸と実質的に垂直な所定面内において相対移動され、
    前記第2液浸空間が前記第1物体上及び前記第2物体上の一方から他方へ移動する期間の少なくとも一部において、前記所定面内における前記物体の移動条件を変える調整装置を備える請求項1に記載の露光装置。
  46. 前記第2液浸空間の全部が前記第1物体上又は前記第2物体上に形成されている第1状態と、前記第2液浸空間が前記間隙上に形成されている第2状態とで、前記移動条件が異なる請求項45に記載の露光装置。
  47. 前記物体の移動条件は、前記所定面内における前記物体の速度を含む請求項45又は46に記載の露光装置。
  48. 前記第2状態における前記物体の移動速度は、前記第1状態における前記物体の移動速度よりも低い請求項45〜47のいずれか一項に記載の露光装置。
  49. 前記物体の移動条件は、前記所定面内における前記物体の加速度を含む請求項45〜48のいずれか一項に記載の露光装置。
  50. 前記第2状態における前記物体の加速度は、前記第1状態における前記物体の加速度よりも低い請求項45〜49のいずれか一項に記載の露光装置。
  51. 前記第1液浸空間が形成されている状態で、前記第1部材と前記物体とが第1相対移動条件で移動したときに前記物体上に残留液体が発生する前記物体の第1領域及び前記残留液体の発生が抑制される前記物体の第2領域に関する情報を記憶する記憶装置を備え、
    前記記憶装置の記憶情報に基づいて、前記第1部材の下方を前記第2領域が通過する期間の少なくとも一部において、前記第1部材と前記物体とを前記第1相対移動条件とは異なる第2相対移動条件で移動させる請求項1に記載の露光装置。
  52. 前記第1相対移動条件は、前記物体が第1速度で移動する条件を含み、
    前記第2相対移動条件は、前記物体が前記第1速度よりも低い第2速度で移動する条件を含む請求項51に記載の露光装置。
  53. 前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材と前記物体とが第1相対移動条件で移動したときに前記物体上に残留液体が発生する前記物体の第1領域及び前記残留液体の発生が抑制される前記物体の第2領域に関する情報を記憶する記憶装置を備え、
    前記記憶装置の記憶情報に基づいて、前記第2部材の下方を前記第1領域が通過する期間の少なくとも一部において、前記第2部材と前記物体とを前記第1相対移動条件とは異なる第2相対移動条件で移動させる請求項1に記載の露光装置。
  54. 前記第1移動条件は、前記物体が第1速度で移動する条件を含み、
    前記第2移動条件は、前記物体が前記第1速度よりも低い第2速度で移動する条件を含む請求項53に記載の露光装置。
  55. 前記第1領域は、前記物体が有する間隙を含む請求項51〜54のいずれか一項に記載の露光装置。
  56. 前記第1領域は、前記物体が有する段差部を含む請求項51〜55のいずれか一項に記載の露光装置。
  57. 前記物体上に残留液体が発生する前記第1部材と前記物体との第1相対移動条件及び前記残留液体の発生が抑制される第2相対移動条件に関する情報を記憶する記憶装置を備え、
    前記記憶装置の記憶情報に基づいて、前記第1相対移動条件で移動される期間の少なくとも一部において、前記第1部材の下面と前記物体の上面との距離を短くする請求項1に記載の露光装置。
  58. 前記物体上に残留液体が発生する前記第2部材と前記物体との第1相対移動条件及び前記残留液体の発生が抑制される第2相対移動条件に関する情報を記憶する記憶装置を備え、
    前記記憶装置の記憶情報に基づいて、前記第1相対移動条件で移動される期間の少なくとも一部において、前記第2部材の下面と前記物体の上面との距離を短くする請求項1に記載の露光装置。
  59. 前記第1液浸空間が形成されている状態で、前記第1部材と前記物体とが第1相対移動条件で移動したときに前記物体上に残留液体が発生する前記物体の第1領域及び前記残留液体の発生が抑制される前記物体の第2領域に関する情報を記憶する記憶装置を備え、
    前記記憶装置の記憶情報に基づいて、前記第1部材の下方を前記第1領域が通過する期間の少なくとも一部において、前記第1部材の下面と前記第1領域との距離を短くする請求項1に記載の露光装置。
  60. 前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材と前記物体とが第1相対移動条件で移動したときに前記物体上に残留液体が発生する前記物体の第1領域及び前記残留液体の発生が抑制される前記物体の第2領域に関する情報を記憶する記憶装置を備え、
    前記記憶装置の記憶情報に基づいて、前記第2部材の下方を前記第1領域が通過する期間の少なくとも一部において、前記第2部材の下面と前記第1領域との距離を短くする請求項1に記載の露光装置。
  61. 前記第1液浸空間が形成されている状態で、前記第1部材の下方において物体が前記光学部材の光軸と交差する方向に移動され、
    前記第1部材の下方の第1空間の外側において前記物体上に残留液体が発生する又は前記第1空間から第1液体が流出する前記第1部材と前記物体との相対移動条件及び残留液体の発生又は第1液体の流出が抑制される相対移動条件に関する情報を記憶する記憶装置を備え、
    前記記憶装置の記憶情報に基づいて、前記基板の露光における前記相対移動条件が調整される請求項1に記載の露光装置。
  62. 前記基板の露光後において前記物体上の残留液体又は流出した第1液体を検出する検出装置を備え、
    前記検出装置の検出結果に基づいて、前記記憶装置の記憶情報が更新される請求項61に記載の露光装置。
  63. 前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材の下方において物体が前記光学部材の光軸と交差する方向に移動され、
    前記第2部材の下方の第2空間の外側において前記物体上に残留液体が発生する又は前記第2空間から第2液体が流出する前記第2部材と前記物体との相対移動条件及び残留液体の発生又は第2液体の流出が抑制される相対移動条件に関する情報を記憶する記憶装置を備え、
    前記記憶装置の記憶情報に基づいて、前記基板の露光における前記相対移動条件が調整される請求項61又は62に記載の露光装置。
  64. 前記基板の露光後において前記物体上の残留液体又は流出した第2液体を検出する検出装置を備え、
    前記検出装置の検出結果に基づいて、前記記憶装置の記憶情報が更新される請求項63に記載の露光装置。
  65. 前記基板がスキャン方向への移動と前記スキャン方向と交差するステップ方向への移動とを繰り返しながら、前記基板の複数のショット領域が順次露光され、
    前記相対移動条件は、前記スキャン方向への移動速度と前記ステップ方向への移動速度との合成速度を含む請求項61〜64のいずれか一項に記載の露光装置。
  66. 前記第1空間の外側における前記物体上の液体が、前記第1液浸空間を通過するように、前記第1部材と前記物体とを相対移動する移動装置を備える請求項1に記載の露光装置。
  67. 前記移動装置は、前記物体の移動条件を制御して、前記第1空間から前記第1液体が流出するタイミングを制御可能である請求項66に記載の露光装置。
  68. 前記物体の移動条件は、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内における前記物体の移動速度及び加速度の一方又は両方を含む請求項67に記載の露光装置。
  69. 前記移動装置は、前記物体の移動方向とは逆方向に前記第1部材を移動して、前記第1空間から前記第1液体が流出する位置を制御可能である請求項66に記載の露光装置。
  70. 前記物体は、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において第1方向に移動された後、前記第1方向とは異なる第2方向に移動され、
    前記第1部材は、前記物体が前記第1方向への移動から前記第2方向への移動へ変化する期間の少なくとも一部において、前記逆方向に移動する請求項69に記載の露光装置。
  71. 前記物体は、前記基板と、間隙を介して前記基板の周囲に配置されるカバー部材と、を含み、
    前記第2液浸空間が前記基板上及び前記カバー部材上の一方から他方へ移動するように、前記第2部材に対して前記基板及び前記カバー部材が前記光学部材の光軸と交差する方向に移動され、
    前記第2液浸空間が前記カバー部材上から前記基板上に移動するように前記基板及び前記カバー部材が移動するときの移動速度は、前記第2液浸空間が前記基板上から前記カバー部材上に移動するように前記基板及び前記カバー部材が移動するときの移動速度よりも低い請求項1に記載の露光装置。
  72. 前記物体は、前記基板と、間隙を介して前記基板の周囲に配置されるカバー部材と、を含み、
    前記第2液浸空間が前記基板上及び前記カバー部材上の一方から他方へ移動するように、前記第2部材に対して前記基板及び前記カバー部材が前記光学部材の光軸と交差する方向に移動され、
    前記第2下面は、第1辺と、第2辺と、前記第1辺と前記第2辺との間に設けられる角部と、を有し、
    前記第2液浸空間が前記基板上及び前記カバー部材上の一方から他方に移動するように前記基板及び前記カバー部材が移動する期間の少なくとも一部において、前記第2下面の中心と前記角部とを結ぶ仮想線が、前記基板の中心に対する放射方向と実質的に平行となるように、前記第2部材の位置が調整される請求項1に記載の露光装置。
  73. 前記物体は、前記基板と、間隙を介して前記基板の周囲に配置されるカバー部材と、を含み、
    前記第1液浸空間が前記基板上及び前記カバー部材上の一方から他方へ移動するように、前記第1部材に対して前記基板及び前記カバー部材が前記光学部材の光軸と交差する方向に移動され、
    前記第1下面は、第1辺と、第2辺と、前記第1辺と前記第2辺との間に設けられる角部と、を有し、
    前記第1液浸空間が前記基板上及び前記カバー部材上の一方から他方に移動するように前記基板及び前記カバー部材が移動する期間の少なくとも一部において、前記第1下面の中心と前記角部とを結ぶ仮想線が、前記基板の中心に対する放射方向と実質的に平行となるように、前記第1部材の位置が調整される請求項1に記載の露光装置。
  74. 前記第2部材の下方の第2空間に前記第2液体を供給可能な第2液体供給部と、
    前記第2空間の流体を吸引可能な流体吸引部と、
    前記物体が移動する期間の少なくとも一部において、前記第2液体供給部の供給量及び前記流体吸引部の吸引力の一方又は両方を変える液体調整装置と、を備える請求項1〜73のいずれか一項に記載の露光装置。
  75. 前記供給量及び前記吸引力の一方又は両方に基づいて、前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に関する前記第2部材と前記物体との距離が調整される請求項74に記載の露光装置。
  76. 前記供給量及び前記吸引量の一方又は両方に基づいて、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内における前記物体の移動条件が調整される請求項74又は75に記載の露光装置。
  77. 前記第1部材の下方の第1空間に前記第1液体を供給可能な第1液体供給部と、
    前記第1空間の前記第1液体を回収する第1液体回収部と、を備える請求項1〜76のいずれか一項に記載の露光装置。
  78. 請求項1〜77のいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  79. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置される第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、
    前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材の下方において所定領域を有する物体が前記光学部材の光軸と交差する方向に移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材の下面と前記物体の上面との距離を変えることと、を含む露光方法。
  80. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置される第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、
    前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材の下方において物体が前記光学部材の光軸と交差する方向に移動する期間の少なくとも一部における前記物体の移動条件に基づいて、前記第2部材の下面と前記物体の上面との距離を変えることと、を含む露光方法。
  81. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置される第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、
    前記第2液浸空間が第1物体上及び間隙を介して前記第1物体に隣接する第2物体上の一方から他方へ移動するように、前記第2部材と前記第1、第2物体とを前記光学部材の光軸と実質的に垂直な所定面内において相対移動させることと、
    前記第2液浸空間が前記第1物体上及び前記第2物体上の一方から他方へ移動する期間の少なくとも一部において、前記光軸と実質的に平行な方向に関する前記第2部材の下面と前記第1物体の上面との距離、及び前記第2部材の下面と前記第2物体の上面との距離の一方又は両方を変えることと、を含む露光方法。
  82. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置される第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、
    前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材の下方において物体が前記光学部材の光軸と交差する方向に等速移動する期間と非等速移動する期間とで、前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に関する前記第2部材の移動量及び前記物体の移動量の一方又は両方を変えることと、を含む露光方法。
  83. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置される第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、
    前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記基板の複数のショット領域を前記第1液浸空間の前記第1液体を介して前記露光光で順次露光することと、
    前記光学部材の光軸と実質的に平行な方向に関する前記第2部材の移動量及び前記物体の移動量の一方又は両方を、前記複数のショット領域のうち第1ショット領域の露光が行われる露光期間と、前記第1ショット領域の露光終了後、次に露光される第2ショット領域の露光が開始されるまでの非露光期間とで変えることと、を含む露光方法。
  84. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置される第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、
    前記第2液浸空間が形成されている状態で、前記第2部材の下方において所定領域を有する物体を前記光学部材の光軸と交差する所定面内において移動させることと、
    前記物体が移動する期間の少なくとも一部において、前記所定面内における前記物体の移動条件を変えることと、を含む露光方法。
  85. 請求項79〜84のいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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