JP2014010109A - 核酸増幅反応用マイクロチップ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便かつ精度の高い分析が可能な核酸増幅反応用マイクロチップを提供すること。
【解決手段】反応領域に、核酸増幅反応に必要な物質を含む固相状の試薬の動きを抑制する係止部が設けられている、核酸増幅反応用マイクロチップ。本開示の係止部3を反応領域2内に設置した核酸増幅反応用マイクロチップは、この係止部3によって固相状の試薬の動きを抑制することや制御することが可能となる。そして、固相状の試薬を均一に溶解できるようになることで、この溶液と試料溶液とも均一に混合しやすくなる。これにより、簡便かつ精度の高い分析が可能な核酸増幅反応用マイクロチップを提供することが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】反応領域に、核酸増幅反応に必要な物質を含む固相状の試薬の動きを抑制する係止部が設けられている、核酸増幅反応用マイクロチップ。本開示の係止部3を反応領域2内に設置した核酸増幅反応用マイクロチップは、この係止部3によって固相状の試薬の動きを抑制することや制御することが可能となる。そして、固相状の試薬を均一に溶解できるようになることで、この溶液と試料溶液とも均一に混合しやすくなる。これにより、簡便かつ精度の高い分析が可能な核酸増幅反応用マイクロチップを提供することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本開示は、核酸増幅反応用マイクロチップに関する。より詳しくは、核酸増幅反応の反応場となる1つのウェル内に複数の光検出場を有する核酸増幅反応用マイクロチップに関する。
近年、半導体産業における微細加工技術を応用し、シリコンやガラス製の基板上に化学的及び生物学的分析を行うためのウェルや流路を設けたマイクロチップが開発されてきている。これらのマイクロチップは、例えば、液体クロマトグラフィーの電気化学検出器や医療現場における小型の電気化学センサなどに利用され始めている。
このようなマイクロチップを用いた分析システムは、μ−TAS(micro−Total−Analysis System)やラボ・オン・チップ、バイオチップ等と称され、化学的及び生物学的分析の高速化や高効率化、集積化あるいは、分析装置の小型化を可能にする技術として注目されている。μ−TASは、少量の試料で分析が可能なことや、マイクロチップのディスポーザブルユーズ(使い捨て)が可能なことから、特に貴重な微量試料や多数の検体を扱う生物学的分析への応用が期待されている。
μ−TASの応用例として、マイクロチップ上に配設された複数の領域内に物質を導入し、該物質を化学的に検出する光学検出装置がある。このような光学検出装置としては、例えば、マイクロチップ上のウェル内で核酸増幅反応等の複数の物質間の反応を進行させ、生成する物質を光学的に検出する反応装置(例えばリアルタイムPCR装置)などがある。
従来、マイクロチップ型の核酸増幅装置では、核酸増幅反応に必要な試薬及び鋳型DNAを予め全て混合し、この混合液をマイクロチップに配設された複数のウェル内に導入して反応を行う方法が取られている。しかし、この方法では、ウェル内に混合液が導入されるまでに一定の時間が必要であるため、その間に混合液内で反応が進行し、非特異的な核酸増幅を容易にし、定量性を低下させてしまう問題が生じていた。
前述の問題に対し、例えば特許文献1には、ウェルに核酸増幅反応に必要な複数の試薬が所定の順序で積層されて固着化されたマイクロチップが開示されている。しかし、さらなる簡便かつ精度の高い分析が可能な核酸増幅反応用マイクロチップが求められている。
本開示は、簡便かつ精度の高い分析が可能な核酸増幅反応用マイクロチップを提供することを主な目的とする。
上記課題解決のため、本開示は、反応領域に、核酸増幅反応に必要な物質を含む固相状の試薬の動きを抑制する係止部が設けられている、核酸増幅反応用マイクロチップを提供するものである。
前記係止部が、前記反応領域の長手方向及び/又は厚み方向の動きを抑制してもよい。
さらに、前記係止部が、前記反応領域の内面に設けられている凸部及び/又は凹部であってもよい。
前記反応領域中に、光検出を行う面が複数存在してもよい。
前記反応領域に試料溶液が複数の流路から流入してもよい。
前記固相状の試薬が、前記光検出を行う面に配置されてもよい。
前記試料溶液が前記固相状の試薬に向かって流入する流路を有してもよい。
さらに、前記係止部が、前記反応領域の内面に設けられている凸部及び/又は凹部であってもよい。
前記反応領域中に、光検出を行う面が複数存在してもよい。
前記反応領域に試料溶液が複数の流路から流入してもよい。
前記固相状の試薬が、前記光検出を行う面に配置されてもよい。
前記試料溶液が前記固相状の試薬に向かって流入する流路を有してもよい。
前記凸部は、液体が通過可能なものでもよい。
前記凸部が反応領域内に設けられ、当該凸部が短手方向の中間に位置するものでもよい。
前記凸部が反応領域内に設けられ、当該凸部が対向するように設けられものでもよい。
前記凸部が、前記試薬の内周部に嵌合してもよい。
前記凹部が、前記試薬の外周部に嵌合してもよい。
また、前記試料溶液が前記固相状の試薬に向かって流入する流路を有してもよい。
また、前記反応領域が、前記試料溶液が流入する流路より低い位置にあってもよい。
前記反応領域の前記流路から流入する位置に、突起部があってもよい。
前記固相状の試薬が、光検出を行う面の面積の大部分を占めるように配置されてもよい。
前記凸部が反応領域内に設けられ、当該凸部が短手方向の中間に位置するものでもよい。
前記凸部が反応領域内に設けられ、当該凸部が対向するように設けられものでもよい。
前記凸部が、前記試薬の内周部に嵌合してもよい。
前記凹部が、前記試薬の外周部に嵌合してもよい。
また、前記試料溶液が前記固相状の試薬に向かって流入する流路を有してもよい。
また、前記反応領域が、前記試料溶液が流入する流路より低い位置にあってもよい。
前記反応領域の前記流路から流入する位置に、突起部があってもよい。
前記固相状の試薬が、光検出を行う面の面積の大部分を占めるように配置されてもよい。
また、前記固相状の試薬が、凍結乾燥試薬であってもよい。前記固相状の試薬が、打錠成形物であってもよい。前記固相状の試薬が、2つ以上のものであってもよい。
本開示によれば、簡便かつ精度の高い分析が可能な核酸増幅反応用マイクロチップを提供することが可能となる。
以下、本開示を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本開示の代表的な実施形態を示したものであり、これにより本開示の範囲が狭く解釈されることはない。説明は以下の順序で行う。
1.本開示の核酸増幅反応用マイクロチップ
2.本開示の第一実施形態に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
3.本開示の第二実施形態に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
4.本開示の第二実施形態に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
5.本開示の変形実施形態1に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
6.本開示の変形実施形態2に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
2.本開示の第一実施形態に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
3.本開示の第二実施形態に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
4.本開示の第二実施形態に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
5.本開示の変形実施形態1に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
6.本開示の変形実施形態2に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
1.本開示の核酸増幅反応用マイクロチップ
本開示の核酸増幅反応用マイクロチップ(以下、「マイクロチップ」ともいう)1には、核酸増幅反応の反応場となる反応領域2に、核酸増幅反応に必要な物質を含む固相状の試薬Rの動きを抑制する係止部3が設けられている。この反応領域2として、例えば、図1にウェル21a〜25a、図2にウェル2のQ−Q断面の例示、図3及び4にウェル201a〜205aを示す。また、図5にウェル21b〜25b、図6〜9にウェル201b〜204bを示す。また、図10にウェル2cを示す。ウェルの形状は特に限定されないが、長方形で両端に丸みを有することが好ましい。ウェルの両端間の長さを「ウェルの長さ(X)」及びウェルの両端間の幅を「ウェルの幅(Y)」(長さ(X)≧幅(Y))、ウェルの深さを「ウェルの深さ(Z)」とする。
そして、本開示のマイクロチップ1は、試料溶液が導入される領域として、外部からサンプル等の液体が導入される導入部4と、核酸増幅反応の反応場となる反応領域2と、導入部4と反応領域2とを接続する流路5(流路51〜55)が設けられていることが望ましい。
本開示の核酸増幅反応用マイクロチップ(以下、「マイクロチップ」ともいう)1には、核酸増幅反応の反応場となる反応領域2に、核酸増幅反応に必要な物質を含む固相状の試薬Rの動きを抑制する係止部3が設けられている。この反応領域2として、例えば、図1にウェル21a〜25a、図2にウェル2のQ−Q断面の例示、図3及び4にウェル201a〜205aを示す。また、図5にウェル21b〜25b、図6〜9にウェル201b〜204bを示す。また、図10にウェル2cを示す。ウェルの形状は特に限定されないが、長方形で両端に丸みを有することが好ましい。ウェルの両端間の長さを「ウェルの長さ(X)」及びウェルの両端間の幅を「ウェルの幅(Y)」(長さ(X)≧幅(Y))、ウェルの深さを「ウェルの深さ(Z)」とする。
そして、本開示のマイクロチップ1は、試料溶液が導入される領域として、外部からサンプル等の液体が導入される導入部4と、核酸増幅反応の反応場となる反応領域2と、導入部4と反応領域2とを接続する流路5(流路51〜55)が設けられていることが望ましい。
さらに、1つの反応領域2内には、光を入射及び/又は出射させて反応領域内の核酸増幅反応の光検出を行う側の面(以下、「光検出側面」ともいう)6が単数又は複数存在することが好ましい。この光検出側面6は、固相状の試薬を配置することが可能な面である。そして、当該光検出を行う側の面6に、前記固相状の試薬Rが配置されているのが好適である。1つの光検出側面6の面積が、12.5〜400mm2であるのが好ましい。
前記光検出側面6の数は、特に限定されないが、複数であることが好適である。この数は、係止部3の配置、固相状の試薬の大きさや数、測定の際の照射光及び検出光等によって自由に設計することが可能である。また、当該光検出側面6で、光検出を行なってもよい。
前記光検出を行う側の面6の面積の大部分を占めるように固相状の試薬Rが配置され、反応領域内に収容されていることが好適である。当該光学検出側面6の面積のうちの、好ましくは70〜100%、より好ましくは80〜95%の占有面積を有する固相状の試薬Rが配置されていることが好適である。また、厚み61は、基板層11の外側面と、固相状の試薬R(以下、「試薬R」ともいう)が配置可能な内側面との間の長さをいう。この厚み61は、0.5〜2.0mmとすることが好ましい。
前記光検出側面6の数は、特に限定されないが、複数であることが好適である。この数は、係止部3の配置、固相状の試薬の大きさや数、測定の際の照射光及び検出光等によって自由に設計することが可能である。また、当該光検出側面6で、光検出を行なってもよい。
前記光検出を行う側の面6の面積の大部分を占めるように固相状の試薬Rが配置され、反応領域内に収容されていることが好適である。当該光学検出側面6の面積のうちの、好ましくは70〜100%、より好ましくは80〜95%の占有面積を有する固相状の試薬Rが配置されていることが好適である。また、厚み61は、基板層11の外側面と、固相状の試薬R(以下、「試薬R」ともいう)が配置可能な内側面との間の長さをいう。この厚み61は、0.5〜2.0mmとすることが好ましい。
また、流路5は、試料溶液が反応領域2に流入するように形成されている。そして、前記流路51〜55の各流路は、試料溶液が固相状の試薬Rに向かって流入する流路を有することが好適である。当該流入する流路は、流路5が複数に分岐している流路が好適である。複数の流路が反応領域2に接続されていることによって、1つの反応領域内に複数配置された固相状の試薬を均一的に溶解させ易い。
図3、図4及び図12に流路5の例示を示すが、これに限定されるものではない。
例えば、流路5は、短手の正の方向及び/又は短手の負の方向から反応領域に液体が流入するような分岐流路を設けることが好ましい。当該流路5の分岐流路は、例えば、長手(X)方向又は短手(Y)の方向に対して略直角方向;長手(X)及び短手(Y)の方向に対して斜め方向等から液体が流入するように設けられている。
図12に示すように、反応領域の長手方向に対して略直角方向から試料溶液を流入させる分岐流路を設けることで、反応領域内に均等に液体が流入しやすくなる。これにより、反応領域内にある固相状の試薬を均一に溶解させやすくなる。
このとき、図12Aに示すように短手の正方向から又は短手の負方向から反応領域に液体を流入させる流路を設けてもよい。また、図12Cに示すように、短手の正方向と負方向から交互に又は短手の正負方向の両方から反応領域に試料溶液を流入させる流路を設けてもよい。また、図12Bに示すように略直角方向で反応領域に流入させる前に、流路5から斜め方向から流入するように分岐流路を設けてもよい。
また、図12Dに示すように、各流路5の液体が反応領域に同時期に流入するように、各流路長を等しくすることが好ましい。この流路長として、例えば、導入部又は流路が分岐する箇所から反応領域までの流路長等が挙げられる。同時期に液体が固相状の試薬に接触することで、反応領域にある複数の固相状の試薬Rが同時期に溶解させ、溶液が均一化しやすい。
図3、図4及び図12に流路5の例示を示すが、これに限定されるものではない。
例えば、流路5は、短手の正の方向及び/又は短手の負の方向から反応領域に液体が流入するような分岐流路を設けることが好ましい。当該流路5の分岐流路は、例えば、長手(X)方向又は短手(Y)の方向に対して略直角方向;長手(X)及び短手(Y)の方向に対して斜め方向等から液体が流入するように設けられている。
図12に示すように、反応領域の長手方向に対して略直角方向から試料溶液を流入させる分岐流路を設けることで、反応領域内に均等に液体が流入しやすくなる。これにより、反応領域内にある固相状の試薬を均一に溶解させやすくなる。
このとき、図12Aに示すように短手の正方向から又は短手の負方向から反応領域に液体を流入させる流路を設けてもよい。また、図12Cに示すように、短手の正方向と負方向から交互に又は短手の正負方向の両方から反応領域に試料溶液を流入させる流路を設けてもよい。また、図12Bに示すように略直角方向で反応領域に流入させる前に、流路5から斜め方向から流入するように分岐流路を設けてもよい。
また、図12Dに示すように、各流路5の液体が反応領域に同時期に流入するように、各流路長を等しくすることが好ましい。この流路長として、例えば、導入部又は流路が分岐する箇所から反応領域までの流路長等が挙げられる。同時期に液体が固相状の試薬に接触することで、反応領域にある複数の固相状の試薬Rが同時期に溶解させ、溶液が均一化しやすい。
前記係止部3は、反応領域2の内面に設けられていることが好ましい。さらに、前記係止部3は、反応領域2の内面に凸31部及び/又は凹部32を設けることで形成されたものであることが好ましい(例えば図2及び図5参照)。前記凸部31及び凹部32は、例えば、長手方向(X正負方向)、短手方向(Y正負方向)及び厚み方向(Z正負方向)のいずれに形成されてもよい。
前記係止部3により、反応領域2内にある試薬Rの動きを抑制することが可能となる。これにより、液体(例えば試料溶液)が反応領域内に流入した際に固相状の試薬が配置されていた光検出側の面とは異なる場所に移動することを抑制する。また、前記係止部3を設けることで、反応領域2内にある固相状の試薬Rの配置を調整することが可能となる。また、この係止部3により、反応領域2内に試薬Rを均等に配置することも可能となる。これにより、試料溶液が反応領域2に流入した際に、当該反応領域2内で試薬Rを均等に溶解することも可能となる。
好ましくは、固相状試薬Rにおける長手方向及び/又は厚み方向の動きを抑制するように係止部を設けるのが好適である。これにより、1つの反応領域内に複数固相状の試薬を配置しても流入する試料溶液にて均一的に溶解させ易い。
好ましくは、固相状試薬Rにおける長手方向及び/又は厚み方向の動きを抑制するように係止部を設けるのが好適である。これにより、1つの反応領域内に複数固相状の試薬を配置しても流入する試料溶液にて均一的に溶解させ易い。
ここで、試料溶液及び試薬溶液を混合して核酸増幅反応を行う場合、反応を正確にして精度の高い分析を行うためにはこれら溶液を均一に混合することが重要となってくる。しかし、反応ウェルを大きく設計し、複数の固相状の試薬を配置した場合には、反応ウェルに配置された試薬の位置に応じてこれら溶液が均一になるまでに要する時間が異なってくる。例えば、固相状の試薬が反応ウェルの中心に配置した場合と、端に配置した場合とでは固相状の試薬が溶解した後、これら溶液が均一になる時間は中心に配置した方が短時間で済み、端に配置した場合には長時間を要する。そのため、固相状の試薬の配置が制御できていない場合には、核酸増幅反応が長時間化したり、再現性の低い結果となってしまう問題が生じる。さらに核酸増幅法において試薬の濃度勾配が大きい場合、感度や特異性が低下する等精度に問題が生じる。
溶液を均一に溶解させるために、溶液に対して撹拌、振動、超音波処理等の混合処理を行う方法もあるが、これは新たなプロセスや装置が必要となり、簡便な手法とは言い難い。
溶液を均一に溶解させるために、溶液に対して撹拌、振動、超音波処理等の混合処理を行う方法もあるが、これは新たなプロセスや装置が必要となり、簡便な手法とは言い難い。
しかしながら、本開示の係止部3を反応領域2内に設置した核酸増幅反応用マイクロチップは、この係止部3によって固相状の試薬の動きを抑制することや制御することが可能となる。さらに、前記係止部3を、前記反応領域の長手方向及び/又は厚み方向の動きを抑制するように配置することが望ましい。
そうすることで、物理的処理を用いなくとも、同じ反応領域内にある複数の固相状の試薬を均一に溶解することが可能となる。また、物理的な混合処理を加えることで、より効率的に溶液を均一化できる。固相状の試薬を均一に溶解できるようになることで、この溶液と試料溶液とも均一に混合しやすくなる。これにより、核酸増幅反応が長時間化するのを防ぎ、さらに再現性を高めることも可能となる。また、核酸増幅反応において、感度及び特異性の低下を防ぐことも可能となる。
よって、本開示の核酸増幅反応用マイクロチップを用いれば、簡便で精度の高い分析を行うことが可能となる。
そうすることで、物理的処理を用いなくとも、同じ反応領域内にある複数の固相状の試薬を均一に溶解することが可能となる。また、物理的な混合処理を加えることで、より効率的に溶液を均一化できる。固相状の試薬を均一に溶解できるようになることで、この溶液と試料溶液とも均一に混合しやすくなる。これにより、核酸増幅反応が長時間化するのを防ぎ、さらに再現性を高めることも可能となる。また、核酸増幅反応において、感度及び特異性の低下を防ぐことも可能となる。
よって、本開示の核酸増幅反応用マイクロチップを用いれば、簡便で精度の高い分析を行うことが可能となる。
前記マイクロチップの基板(基板層11〜13)は、ガラスや各種プラスチック(PP、PC、COP、PMDS等)により形成できる。マイクロチップの材質は、光学検出部から照射される測定光に対して透過性を有し、自家蛍光が少なく、波長分散が小さいため光学誤差が少ない材質とすることが望ましい。
マイクロチップの基板への反応領域(ウェル)2、係止部3、各流路5、通過部7等の成形は、ウェットエッチングやドライエッチングによって、またナノインプリントや射出成形、機械加工によって行うことが可能である。なお、流路5は、主流路と反応領域とを接続し、主流路から反応領域の固相状の試薬Rに試料溶液を流入させるための分岐流路を配置するように形成してもよい。
マイクロチップは、反応領域(ウェル)2、係止部3、各流路5、通過部7等を形成した基板を、同じ材質又は異なる材質の基板で封止することで形成することが可能である。
マイクロチップの基板への反応領域(ウェル)2、係止部3、各流路5、通過部7等の成形は、ウェットエッチングやドライエッチングによって、またナノインプリントや射出成形、機械加工によって行うことが可能である。なお、流路5は、主流路と反応領域とを接続し、主流路から反応領域の固相状の試薬Rに試料溶液を流入させるための分岐流路を配置するように形成してもよい。
マイクロチップは、反応領域(ウェル)2、係止部3、各流路5、通過部7等を形成した基板を、同じ材質又は異なる材質の基板で封止することで形成することが可能である。
本開示に係るマイクロチップを用いて行う「核酸増幅反応」については、温度サイクルを実施する従来のPCR(Polymerase Chain Reaction)法や、温度サイクルを伴わない各種等温増幅法が含まれる。等温増幅法としては、例えば、LAMP(Loop-Mediated Isothermal Amplification)法、SMAP(SMartAmplification Process)法、NASBA(Nucleic Acid Sequence-Based Amplification)法、ICAN(Isothermal and Chimeric primer-initiated Amplification of Nucleic acids)法(登録商標)、TRC(Transcription-Reverse transcription Concerted)法、SDA(Strand Displacement Amplification)法、TMA(Transcription-Mediated Amplification)法、RCA(Rolling Circle Amplification)法等が挙げられる。この他、「核酸増幅反応」には核酸の増幅を目的とする、変温あるいは等温による核酸増幅反応が広く包含されるものとする。また、これらの核酸増幅反応には、リアルタイムPCR法などの増幅核酸の定量を伴う反応も包含される。
2.本開示の第一実施形態に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
図1は、本開示の第一実施形態に係るマイクロチップ1aの構成を説明する模式図である。図1Aは上面模式図であり、図1Bは、図1AのP1−P2断面に対応する断面模式図である。図2は、図1AのQ−Q断面に対応する断面模式図の例示である。上述した本開示の核酸増幅反応用マイクロチップと同一の構成についての説明については適宜省略する。
図1は、本開示の第一実施形態に係るマイクロチップ1aの構成を説明する模式図である。図1Aは上面模式図であり、図1Bは、図1AのP1−P2断面に対応する断面模式図である。図2は、図1AのQ−Q断面に対応する断面模式図の例示である。上述した本開示の核酸増幅反応用マイクロチップと同一の構成についての説明については適宜省略する。
図中、符号1aで示す核酸増幅反応用マイクロチップには、核酸増幅反応の反応場となる反応領域2に、核酸増幅反応に必要な物質を含む固相状の試薬Rの動きを抑制する係止部3が設けられている。当該反応領域2を、ウェル21a〜25aに示すように必要に応じて複数設けても良く、また複数設ける場合には、同一又は異なる反応領域2を配設しても良い。
前記流路51〜55の各流路は、試料溶液が前記固相状の試薬Rに向かって流入する流路であることが望ましい。これにより、前記固相状の試薬が溶解しやすくなる。
前記流路51〜55の各流路は、試料溶液が前記固相状の試薬Rに向かって流入する流路であることが望ましい。これにより、前記固相状の試薬が溶解しやすくなる。
さらに、反応領域2内には、図1Bに示すように、光検出を行う側の面(光検出側面)6が複数存在することが好ましい。当該光検出を行う側の面6は、厚み方向に設けるのが好適である。さらに当該光検出側面6に、前記固相状の試薬Rが配置されているのが好適である。前記固相状の試薬Rは、2つ以上のものでもよい。1つの反応領域2のXY方向の面積が12.5〜400mm2であることが好ましく、また、厚み61が0.5〜2.0mmであることが好ましい。
前記係止部3は、反応領域2の内面に形成される凸部31であることが好ましい。当該凸部31は液体(例えば、試料溶液や試薬Rの混合溶液等)が通過可能な形状又は状態であればよい。液体が通過可能な部分として通過部7を設けてもよい。係止部を設けることにより、試薬溶液が反応領域に流入した際に、固相状の試薬が隣の光検出部に移動することを制限する。そして、係止部を設けて固相状の試薬同士が接触しないように間仕切りする一方で流体は移動可能とすることで、1つの反応領域内で試薬の溶解が均一となり易く複数の光検出した際に各検出結果の誤差が少なくなる。
前記凸部31が存在する反応領域2のQ−Q断面の全面積のうち、凸部31の断面積が占める割合は、好ましくは10〜60%、より好ましくは20〜50%である。なお、Q−Q断面の全面積とは、反応領域における(ウェルの幅(Y)×ウェルの深さ(Z))で求めることができる。
前記凸部31が存在する反応領域2のQ−Q断面の全面積のうち、凸部31の断面積が占める割合は、好ましくは10〜60%、より好ましくは20〜50%である。なお、Q−Q断面の全面積とは、反応領域における(ウェルの幅(Y)×ウェルの深さ(Z))で求めることができる。
本開示の係止部3のQ−Q断面として、図2A〜Iに示す例示が挙げられるが、これに限定されるものではない。
図2Aに示すように短手方向で内面の両端に凸部31,31設け、中央付近に通過部7を設けることが好ましい。さらに、この凸部31は厚み方向に一部が突出するように設けても良い。また、図2B及びCに示すように、短手方向の中央付近と、さらに厚み方向に通過部7を設けることが好ましい。
また、図2Dに示すように、短手方向で内面の両端に通過部7,7を設け、中央付近に凸部31を設けることが好ましい。さらに、この凸部31は厚み方向に一部が突出するように設けても良い。また、図2E及びFに示すように、短手方向の両端と、さらに厚み方向に通過部7を設けることが好ましい。
また、図2Gに示すように、短手方向の両端とその中央付近に、反応領域2の内面に凸部31を設け、中央の凸部31と両端の凸部31との間に複数の通過部7を設けることが好ましい。さらに、この凸部31は厚み方向に一部が突出するように設けても良い。
また、図2Hに示すように、短手方向と厚み方向で凸部31を格子状に設け、その格子の間に通過部7を設けることが好ましい。この格子状の凸部31は厚み方向に一部が突出するように設けても良い。
図2Aに示すように短手方向で内面の両端に凸部31,31設け、中央付近に通過部7を設けることが好ましい。さらに、この凸部31は厚み方向に一部が突出するように設けても良い。また、図2B及びCに示すように、短手方向の中央付近と、さらに厚み方向に通過部7を設けることが好ましい。
また、図2Dに示すように、短手方向で内面の両端に通過部7,7を設け、中央付近に凸部31を設けることが好ましい。さらに、この凸部31は厚み方向に一部が突出するように設けても良い。また、図2E及びFに示すように、短手方向の両端と、さらに厚み方向に通過部7を設けることが好ましい。
また、図2Gに示すように、短手方向の両端とその中央付近に、反応領域2の内面に凸部31を設け、中央の凸部31と両端の凸部31との間に複数の通過部7を設けることが好ましい。さらに、この凸部31は厚み方向に一部が突出するように設けても良い。
また、図2Hに示すように、短手方向と厚み方向で凸部31を格子状に設け、その格子の間に通過部7を設けることが好ましい。この格子状の凸部31は厚み方向に一部が突出するように設けても良い。
また、図2Iに示すように、凸部31として、透水性があり、可溶化した試薬Rが通過することが可能な繊維状又は膜状のものを設けることが好ましい。例えば、不織布や織布等が挙げられる。この原料としては、アラミド、ガラス、セルロース、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、ポリオレフィン、レーヨン、低密度ポリエチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、合成ゴム、共重合ポリアミド樹脂及び共重合ポリエステル樹脂などが挙げられる。このうちから1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、図2A〜Iの構成を適宜組み合わせて用いることも可能である。また、厚み方向を基準に凸部31及び通過部7を設けてもよい。
また、図3A〜Cに示すように、凸部31が対向するように、反応領域2内に設けられることが好ましい。短手方向及び/又は厚み方向に対向する凸部31を反応領域2の内面に設けることが好ましい。そして、通過部7は凸部31,31の間に設けられていることが好ましい。なお、図3A〜CのQ−Q断面の形状は、例えば、図2A〜Cに示す例示の構造が挙げられる。
この対向する凸部31の形状は、三角、四角等の多角形状;半楕円状;半円状等を挙げることが可能である。
この対向する凸部31の形状は、三角、四角等の多角形状;半楕円状;半円状等を挙げることが可能である。
また、図4A〜Bに示すように、凸部31は、短手方向及び/又は厚み方向の中間に位置するように、反応領域2内に設けられることが好ましい。そして、この凸部31の両端側に通過部7が設けられていることが好ましい。なお、図4A〜BのQ−Q断面の形状は、例えば、図2D〜Fに示す例示の構造が挙げられる。
この中間位置の凸部の形状は、三角、四角等の多角形状;半楕円状;半円状;内湾曲状等が挙げられる。多角形状の際には丸みを帯びていてもよい。
また、図3A〜C及び図4A〜Bに示すように、流路5は、短手正方向及び/又は短手負方向から反応領域2に試料溶液が流入するように設けられていればよい。短手正方向又は短手負方向の何れか一方から試料溶液が流入するように流路5が形成されている方が、マイクロチップを小型化できるので好ましい。
この中間位置の凸部の形状は、三角、四角等の多角形状;半楕円状;半円状;内湾曲状等が挙げられる。多角形状の際には丸みを帯びていてもよい。
また、図3A〜C及び図4A〜Bに示すように、流路5は、短手正方向及び/又は短手負方向から反応領域2に試料溶液が流入するように設けられていればよい。短手正方向又は短手負方向の何れか一方から試料溶液が流入するように流路5が形成されている方が、マイクロチップを小型化できるので好ましい。
本開示のマイクロチップ1aは、反応領域(ウェル)21〜25、係止部3、各流路5、通過部7等が形成された基板層12に基板層11が貼り合わされ、さらに基板層11に基板層13が貼り合わされることにより構成されている(図1(B)参照)。マイクロチップ1aでは、基板層11と基板層12との貼り合わせを大気圧に対して負圧下で行った場合、反応領域(ウェル)21〜25、係止部3、各流路5、通過部7の内部を大気圧に対して負圧(1/100気圧)となるように気密に封止することができる。マイクロチップ1aにおいて、試料溶液が導入される領域を大気圧に対し負圧とすることにより、試料溶液の導入時にマイクロチップ内部の陰圧によって試料溶液が吸引され、微細な流路構造が形成されたマイクロチップ1aの内部への試料溶液の導入が、より短時間で行えるようになる。
基板層11,12,13の材料は、ガラスや各種プラスチック類とできる。好ましくは、基板層12,13をガス不透過性を備える材料で構成する。マイクロチップ1aの外面を構成する基板層12,13をPCなどのガス不透過性を備える材料とすることで、ウェル21〜25内に導入された試料溶液が、核酸増幅反応における加熱によって気化し、基板層11を透過して消失(液抜け)するのを防止できる。また、マイクロチップ1aの試料溶液が導入される領域を、大気圧に対し負圧として気密に封止した場合には、マイクロチップ1a外からの空気の浸透を防いで内部の負圧を保持するためにも、基板層12,13をガス不透過性を備える材料で構成することが好ましい。
ガス不透過性を備える基板層の材料は、ガラス、プラスチック類、金属類及びセラミック類などが採用できる。プラスチック類としては、PMMA(ポリメチルメタアクリレート:アクリル樹脂)、PC(ポリカーボネート)、PS(ポリスチレン)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、SAN樹脂(スチレン−アクリロニトリル共重合体)、MS樹脂(MMA−スチレン共重合体)、TPX(ポリ(4−メチルペンテン−1))、ポリオレフィン、SiMA(シロキサニルメタクリレートモノマー)−MMA共重合体、SiMA−フッ素含有モノマー共重合体、シリコーンマクロマー(A)−HFBuMA(ヘプタフルオロブチルメタクリレート)−MMA3元共重合体、ジ置換ポリアセチレン系ポリマー等が挙げられる。金属類としては、アルミニウム、銅、ステンレス(SUS)、ケイ素、チタン、タングステン等が挙げられる。セラミック類としては、アルミナ(Al2O3)、窒化アルミ(AlN)、炭化ケイ素(SiC)、酸化チタン(TiO2)、酸化ジルコニア(ZrO2)、石英等が挙げられる。
基板層11は、弾性を有する材料で構成されることが好ましい。マイクロチップ1aにおいて、導入部4を封止する基板層11を、弾性を有する材料とすることによって、針などの穿刺部材の一部をマイクロチップ1a外部から導入部4に穿通することが可能となる。針を接続したシリンジ等に予め試料溶液を充填しておき、基板層11をその針で穿通すると、封止されていた導入部4がシリンジ内部とだけ接続されて、気泡を生じることなく試料溶液のマイクロチップ1a内への導入が可能となる。
また、試料溶液が導入される領域を、大気圧に対し負圧として気密に封止した場合には、針の先が導入部4に到達した時点で、マイクロチップ1a外部と導入部4との圧力差によって、シリンジ内の試料溶液は、導入部4へ自動的に吸引される。
基板層11を弾性を有する材料により形成しておくことで、試料溶液導入後、針を導入部4から抜いた際、基板層11の自己封止性により穿刺箇所が自然に封止されるようにできる。本技術においては、基板層の弾性変形による針の穿刺箇所の自然封止を、基板層の「自己封止性」と定義するものである。
弾性を有する基板層の材料としては、ポリジメチルシロキサン(PDMS)等のシリコーン系エラストマーの他、アクリル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、フッ素系エラストマー、スチレン系エラストマー、エポキシ系エラストマー、天然ゴムなどが挙げられる。
なお、本開示に係るマイクロチップ1aの各ウェルに保持された物質を、光学的に分析する場合においては、各基板層の材質には、光透過性を有し自家蛍光が少なく波長分散が小さいことで光学誤差の少ない材料を選択することが好ましい。
次に、マイクロチップ1aのウェルに収容された試薬Rについて説明する。図1に示すように、ウェル2内の各光検出側面6に、固相状の試薬Rを少なくとも1つ配置することが好ましい。光検出側面6に、2種以上の試薬Rを平面的に又は立体的に配置するのが好適である。このときの2種以上の試薬Ra,Rbには、核酸増幅反応において増幅核酸鎖を得るために必要な物質の少なくとも一部が含まれている。具体的には、増幅の対象であるDNA、RNA等の塩基配列の少なくとも一部に相補的なオリゴヌクレオチドプライマー(以下「プライマー」とも称する」)、核酸モノマー(dNTPs)、酵素、反応緩衝液に含まれる成分などである。また、核酸増幅反応に直接必要ではないが、増幅した核酸鎖を検出するための蛍光標識等の標識を備えたプローブや、二本鎖の核酸にインターカレートする検出用試薬なども、増幅核酸鎖の検出に必要な物質として、試薬Ra,Rbに含まれる成分とできる。
試薬Raと試薬Rbに含まれる核酸増幅反応に必要な成分は、各々異なる組成であっても良い。例えば、試薬Raを、プライマーを含んで酵素を含まない試薬液(第1の試薬液)とし、試薬Rbを、酵素を含んでプライマーを含まない試薬液(第2の試薬液)とすることもできる。このようにプライマーが含まれる試薬Raに酵素が含まれず、酵素が含まれる試薬Rbにプライマーが含まれないことによって、試料溶液がウェル内に導入されるまでプライマーと酵素が混合されず、プライマーダイマーの発生が抑えられる。試薬Raを、酵素を含んでプライマーを含まない試薬液(第2の試薬液)とし、試薬Rbを、プライマーを含んで酵素を含まない試薬液(第1の試薬液)としても良く、試薬Ra,Rbの組成は任意とできる。なお、試薬Ra,Rbの形状は限定されず、ウェル2内に収容可能な体積であれば、いずれの形状であっても良い。上述の係止部3(具体的には凸部31又は凹部32)に対応するような形状であるのが好適である。また、マイクロチップ1aに設けられた複数のウェルに同一の組成の試薬Ra,Rbが収容されていても良く、異なる組成の試薬Ra,Rbが各ウェルに収容されていても良い。
前記固相状の試薬Rは、必要な試薬を含み、所望の形状に成形されたものをウェル2に収容されていればよい。当該試薬Rを製造するには、試薬液を乾燥して固化して成形するか、粉体の試薬原料から成形することが可能である。
乾燥方法としては、例えば、凍結乾燥が好適である。また、凍結乾燥には、予備凍結、一次乾燥(昇華凍結)、二次乾燥(結合水の除去)の各工程を含むことが好ましい。
予備凍結においては、凍結温度は共晶点(試薬液が凍結する温度)以下であれば良いが、酵素の失活の防止や試薬液を完全に凍結させる目的のために−40℃程度で凍結させることが望ましい。一次乾燥においては、予備凍結工程で凍結させた試薬液を乾燥させる。この時、試薬液を共晶点以下で乾燥させることにより、乾燥途中での溶解が防止され、試薬液に含まれる水分を昇華させることが可能となる。一次乾燥における真空度は、例えば100Pa以下であることが望ましい。100Paにおける水の沸点は約−20℃であるため、上述した試薬液の共晶点に近く、乾燥途中の試薬液の溶解が防止される。一次乾燥の真空度は、調製した試薬液の共晶点に応じて、適切な値を選択すれば良い。二次乾燥では、一次乾燥後の試薬液に含まれる成分に付いている分子状態の水を除去する。試薬液に含まれる成分の失活、変性等が起こらない程度の温度まで加熱し、試薬液の乾燥度を高めても良い。
乾燥方法としては、例えば、凍結乾燥が好適である。また、凍結乾燥には、予備凍結、一次乾燥(昇華凍結)、二次乾燥(結合水の除去)の各工程を含むことが好ましい。
予備凍結においては、凍結温度は共晶点(試薬液が凍結する温度)以下であれば良いが、酵素の失活の防止や試薬液を完全に凍結させる目的のために−40℃程度で凍結させることが望ましい。一次乾燥においては、予備凍結工程で凍結させた試薬液を乾燥させる。この時、試薬液を共晶点以下で乾燥させることにより、乾燥途中での溶解が防止され、試薬液に含まれる水分を昇華させることが可能となる。一次乾燥における真空度は、例えば100Pa以下であることが望ましい。100Paにおける水の沸点は約−20℃であるため、上述した試薬液の共晶点に近く、乾燥途中の試薬液の溶解が防止される。一次乾燥の真空度は、調製した試薬液の共晶点に応じて、適切な値を選択すれば良い。二次乾燥では、一次乾燥後の試薬液に含まれる成分に付いている分子状態の水を除去する。試薬液に含まれる成分の失活、変性等が起こらない程度の温度まで加熱し、試薬液の乾燥度を高めても良い。
また、凍結乾燥後に、溶解速度が低下しない程度に、打錠機等で圧力を加えることで押し固めても良い。
溶解性を維持しつつ成型するために、試薬液に、賦形剤、崩壊剤、結合剤、潤沢剤などを加えてもよい。賦形剤として、D−マンニトール、グリセリン、乳糖、デンプン、デキストリン、白糖、結晶セルロースが挙げられる。結合剤として、デンプン糊、ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。崩壊剤として、クロスポピドン、カルメロース、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、粉末セルロース、トウモロコシデンプン、キシリトール、潤沢剤として、ステアリン酸マグネシウムなどが挙げられる。これらの添加物は核酸増幅反応に影響を与えないものが適する。
溶解性を維持しつつ成型するために、試薬液に、賦形剤、崩壊剤、結合剤、潤沢剤などを加えてもよい。賦形剤として、D−マンニトール、グリセリン、乳糖、デンプン、デキストリン、白糖、結晶セルロースが挙げられる。結合剤として、デンプン糊、ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。崩壊剤として、クロスポピドン、カルメロース、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、粉末セルロース、トウモロコシデンプン、キシリトール、潤沢剤として、ステアリン酸マグネシウムなどが挙げられる。これらの添加物は核酸増幅反応に影響を与えないものが適する。
また、固相状の試薬Rは、粉体にした試薬から打錠機等で成形してもよい。
試薬の中に賦形剤などを混ぜ合わせ、試薬を粉体にする。粉体にする手法としては、流動層造粒、高速撹拌造粒、乾式造粒、噴霧乾燥(スプレードライ)、凍結乾燥等が挙げられる。粉体の成型には打錠法やモールディング法が考えられる。
直接打錠法では、上述した異なる平面形状の鋳型に一定量入れ、最適な圧力を加えることで固形化させる。固形化後も溶解性を維持するために、上述の賦形剤、崩壊剤、糖類等を加えてもよい。
モールディング法においては、薬物を含む混合末を水または水/アルコールバインダーで造粒し、湿潤したまま低圧打錠する。その後、溶剤を蒸発させて細孔を多くする。
試薬の中に賦形剤などを混ぜ合わせ、試薬を粉体にする。粉体にする手法としては、流動層造粒、高速撹拌造粒、乾式造粒、噴霧乾燥(スプレードライ)、凍結乾燥等が挙げられる。粉体の成型には打錠法やモールディング法が考えられる。
直接打錠法では、上述した異なる平面形状の鋳型に一定量入れ、最適な圧力を加えることで固形化させる。固形化後も溶解性を維持するために、上述の賦形剤、崩壊剤、糖類等を加えてもよい。
モールディング法においては、薬物を含む混合末を水または水/アルコールバインダーで造粒し、湿潤したまま低圧打錠する。その後、溶剤を蒸発させて細孔を多くする。
本開示のマイクロチップ1aの使用について説明する。まず、試料を採取し調製した試料溶液を、導入部4から注入する。注入された試料溶液は流路51〜55の各流路に流入する。流路55に接続されているウェル25aについて説明する。試料溶液は、流路55から各分岐流路に流入し、さらにウェル25a内にある各試薬Rに向かって流入する。そして、反応領域内で核酸増幅反応を行い、光検出可能な面(例えば、光検出側の面6等)で反応をリアルタイムに光検出にて測定する。
当該光検出可能な面は、反応領域2内で光検出可能な面であれば特に限定されない。例えば、係止部3と係止部3との間の箇所、反応領域2の端と係止部3との間の箇所及び光検出面側の面6等が挙げられる。
なお、1つのウェルに光検出する箇所が複数存在する場合には、統計学的な手法にてこれらの平均値を求めて表示することも可能であり、また別々に測定値を表示することも可能である。
このように、反応ウェル2内に試薬Rが凸部31によって均等に配置され、係止されている一方で通過部7によってウェル内で液体が通過し混ざり易くなる。これにより、各試薬Rを均等に溶解することができる。さらに、反応の長時間化を防ぎ、再現性を高めることも可能となる。感度や特異性の低下を防ぐこともでき、また定量性を向上させることも可能である。よって、本開示によれば簡便かつ精度の高い分析が可能となる。
また、本開示では、光検出する箇所と試薬の配置位置が一対一でなくともよく、試薬が均一に溶解することで、チップ全体をイメージセンサのようなもので検出することやウェルの一部だけをPDにて検出することも可能である。
当該光検出可能な面は、反応領域2内で光検出可能な面であれば特に限定されない。例えば、係止部3と係止部3との間の箇所、反応領域2の端と係止部3との間の箇所及び光検出面側の面6等が挙げられる。
なお、1つのウェルに光検出する箇所が複数存在する場合には、統計学的な手法にてこれらの平均値を求めて表示することも可能であり、また別々に測定値を表示することも可能である。
このように、反応ウェル2内に試薬Rが凸部31によって均等に配置され、係止されている一方で通過部7によってウェル内で液体が通過し混ざり易くなる。これにより、各試薬Rを均等に溶解することができる。さらに、反応の長時間化を防ぎ、再現性を高めることも可能となる。感度や特異性の低下を防ぐこともでき、また定量性を向上させることも可能である。よって、本開示によれば簡便かつ精度の高い分析が可能となる。
また、本開示では、光検出する箇所と試薬の配置位置が一対一でなくともよく、試薬が均一に溶解することで、チップ全体をイメージセンサのようなもので検出することやウェルの一部だけをPDにて検出することも可能である。
3.本開示の第二実施形態に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
図5は、本開示の第ニ実施形態に係るマイクロチップ1bの構成を説明する模式図である。図5Aは上面模式図であり、図5Bは、図5AのP1−P2断面に対応する断面模式図である。図6〜9Bは、図5AのM−M断面に対応する断面模式図の例示である。上述した核酸増幅反応用マイクロチップと同一の構成についての説明については適宜省略する。
図5は、本開示の第ニ実施形態に係るマイクロチップ1bの構成を説明する模式図である。図5Aは上面模式図であり、図5Bは、図5AのP1−P2断面に対応する断面模式図である。図6〜9Bは、図5AのM−M断面に対応する断面模式図の例示である。上述した核酸増幅反応用マイクロチップと同一の構成についての説明については適宜省略する。
図中、符号1bで示す核酸増幅反応用マイクロチップには、核酸増幅反応の反応場となる反応領域2(ウェル21b〜25b)に、核酸増幅反応に必要な物質を含む固相状の試薬Rの動きを抑制する係止部3が設けられている。当該反応領域2を、ウェル21a〜25bに示すように必要に応じて複数設けても良く、また複数設ける場合には、同一又は異なる反応領域2を配設しても良い。
さらに、反応領域2には、図5Bに示すように、光検出を行う側の面(光検出側面)6が複数存在することが好ましい。当該光検出側面6に光検出を行うための光が通過する。光検出側面6として、例えば、図6〜9Bの破線の間が挙げられる。当該破線は、反応領域の短手方向の幅と同じである。そして、当該光検出を行う面6に、前記固相状の試薬Rが配置されているのが好適である。なお、前記固相状の試薬Rは、2つ以上のものでもよい。
前記係止部3は、反応領域2内に形成され、固相状の試薬Rと嵌合することが好ましい。さらに、係止部3は、凸部31又は凹部32であることが好ましい。これにより、試薬の動きを抑制することが可能となる。
前記凸部31は、固相状の試薬Rの内周部R1に嵌合するように形成されていればよく、固相状の試薬Rの内周部を未貫通の状態(図6B参照)又は貫通の状態(図7B参照)のいずれでもよい。この試薬Rの外周はウェルの短手方向の内面に接していてもよいが、ウェルの内面と試薬Rとの間に通過部7が設けられていることが、試薬溶液がウェル内に流入しやすいので、好ましい。
なお、固形状の試薬Rの形状は、凸部31と嵌合するものであればよい。そして、M−M断面の試薬Rの全面積のうち、凸部31の断面積が占める割合は、好ましくは10〜60%、より好ましくは20〜50%である。なお、試薬Rの全面積(M−M断面)とは、試薬の高さ(Z)×試薬の幅(Y)で求めることができる。
前記凸部31は、固相状の試薬Rの内周部R1に嵌合するように形成されていればよく、固相状の試薬Rの内周部を未貫通の状態(図6B参照)又は貫通の状態(図7B参照)のいずれでもよい。この試薬Rの外周はウェルの短手方向の内面に接していてもよいが、ウェルの内面と試薬Rとの間に通過部7が設けられていることが、試薬溶液がウェル内に流入しやすいので、好ましい。
なお、固形状の試薬Rの形状は、凸部31と嵌合するものであればよい。そして、M−M断面の試薬Rの全面積のうち、凸部31の断面積が占める割合は、好ましくは10〜60%、より好ましくは20〜50%である。なお、試薬Rの全面積(M−M断面)とは、試薬の高さ(Z)×試薬の幅(Y)で求めることができる。
前記凹部32は、固相状の試薬Rの外周部R2に嵌合するように形成されていればよく、固相状の試薬Rの外周部R2の一部を囲んだ状態(図8B参照)又は全部を囲んだ状態(図9B参照)のいずれでもよい。前記凹部32はリング状であってもよく、これにより固相状の試薬Rを囲むことが可能となる。固相状の試薬Rの外周部R2の全部を囲む場合、前記凹部32には、液体が通過可能な通過部7を設けることが好ましい。当該通過部7は本開示の第一実施形態で述べたもの同じ構成を採用すればよい。
なお、固形状の試薬Rの形状は、凹部32と嵌合するものであればよい。そして、M−M断面の凹部32の全面積のうち、試薬Rの断面積が占める割合は、好ましくは10〜60%、より好ましくは20〜50%である。なお、凹部32の断面積(M−M断面)とは、ウェルの幅(Y)×厚み61(Z)で求めることができる。図8及び9に示すような、破線部分間の距離がウェルの幅(Y)である。
なお、固形状の試薬Rの形状は、凹部32と嵌合するものであればよい。そして、M−M断面の凹部32の全面積のうち、試薬Rの断面積が占める割合は、好ましくは10〜60%、より好ましくは20〜50%である。なお、凹部32の断面積(M−M断面)とは、ウェルの幅(Y)×厚み61(Z)で求めることができる。図8及び9に示すような、破線部分間の距離がウェルの幅(Y)である。
本開示のマイクロチップ1bの使用について説明する。試料溶液を、導入部4から注入する。注入された試料溶液は流路51〜55の各流路に流入する。流路55に接続されているウェル25bについて説明する。試料溶液は、流路55から各分岐流路に流入し、さらにウェル25b内にある各試薬Rに向かって流入する。そして、核酸増幅反応を行い、各光検出側面6での反応をリアルタイムに光検出にて測定する。
反応ウェル2内に試薬Rが凹部32によって均等に配置され、均一になるための拡散距離を短くすることができる。これにより、すみやかに各試薬Rを均等に溶解することができる。さらに、反応の長時間化を防ぎ、再現性を高めることも可能となる。感度や特異性の低下を防ぐこともでき、また定量性を向上させることも可能である。
反応ウェル2内に試薬Rが凹部32によって均等に配置され、均一になるための拡散距離を短くすることができる。これにより、すみやかに各試薬Rを均等に溶解することができる。さらに、反応の長時間化を防ぎ、再現性を高めることも可能となる。感度や特異性の低下を防ぐこともでき、また定量性を向上させることも可能である。
4.本開示の第三実施形態に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
本開示の第三実施形態に係る核酸増幅反応マイクロチップは、本開示の第一実施形態と第二実施形態とを組み合わせたものである。上述した本開示の核酸増幅反応用マイクロチップと同一の構成についての説明については適宜省略する。
本開示の係止部3が、反応領域2の内面に凸部31及び/又は凹部32として設けられている。前述のように、凸部31,31を短手方向及び/又は厚み方向で対向するように設けてもよい。また、前述のように、凸部31を短手方向の中間に位置するように設けてもよい。また、前述の凸部31及び凹部32を固相状の試薬Rの内周部R1及び外周部R2に嵌合するように設けてもよい。
また、本開示の第三実施形態に係る核酸増幅反応マイクロチップに、異なる係止部3を有する反応領域2を複数設けても良い。
本開示の第三実施形態に係る核酸増幅反応マイクロチップは、本開示の第一実施形態と第二実施形態とを組み合わせたものである。上述した本開示の核酸増幅反応用マイクロチップと同一の構成についての説明については適宜省略する。
本開示の係止部3が、反応領域2の内面に凸部31及び/又は凹部32として設けられている。前述のように、凸部31,31を短手方向及び/又は厚み方向で対向するように設けてもよい。また、前述のように、凸部31を短手方向の中間に位置するように設けてもよい。また、前述の凸部31及び凹部32を固相状の試薬Rの内周部R1及び外周部R2に嵌合するように設けてもよい。
また、本開示の第三実施形態に係る核酸増幅反応マイクロチップに、異なる係止部3を有する反応領域2を複数設けても良い。
5.本開示の変形実施形態1に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
図10は、本開示の変形実施形態1に係るマイクロチップ1dの構成を説明する模式図の一部であり、ウェル2Cの上面模式図である。ウェル2Cは、反応領域2内に光検出側面6の数よりも少ない固相状の試薬Rを配置するものである。図10は、1つの固相状の試薬Rによって、反応領域2内の大部分を満たす状態を示す図である。
上述した核酸増幅反応用マイクロチップと同一の構成についての説明については適宜省略する。上述の構成を適宜組み込んでもよい。
1つの反応領域2のXY方向の面積が12.5〜400mm2であることが好ましく、また、厚み61が0.5〜2.0mmであることが好ましい。また、光学検出をおこなう面6のXY方向の面積のうち、好ましくは70〜100%、より好ましくは80〜95%の占有面積を有する固相状の試薬Rが充填されていることが好適である。なお、反応領域2の容量の一例として、反応領域2の容量は、6.25〜800μLであることが好ましく、25〜200μLであることがより好ましい。
図10は、本開示の変形実施形態1に係るマイクロチップ1dの構成を説明する模式図の一部であり、ウェル2Cの上面模式図である。ウェル2Cは、反応領域2内に光検出側面6の数よりも少ない固相状の試薬Rを配置するものである。図10は、1つの固相状の試薬Rによって、反応領域2内の大部分を満たす状態を示す図である。
上述した核酸増幅反応用マイクロチップと同一の構成についての説明については適宜省略する。上述の構成を適宜組み込んでもよい。
1つの反応領域2のXY方向の面積が12.5〜400mm2であることが好ましく、また、厚み61が0.5〜2.0mmであることが好ましい。また、光学検出をおこなう面6のXY方向の面積のうち、好ましくは70〜100%、より好ましくは80〜95%の占有面積を有する固相状の試薬Rが充填されていることが好適である。なお、反応領域2の容量の一例として、反応領域2の容量は、6.25〜800μLであることが好ましく、25〜200μLであることがより好ましい。
6.本開示の変形実施形態2に係る核酸増幅反応用マイクロチップの構成
図11は、本開示の変形実施形態2に係るマイクロチップ1eの構成を説明する模式図の一部であり、図1のM−M断面に対応する断面模式図の例示である。流路とウェルの位置関係やウェルの入り口部分の形状を調整し、また反応領域内の空間スペースを調整することによって、固相状の試薬が割れたときに反応ウェルから試薬が出ることを防ぐことが可能となる。これにより、1つのウェル内に存在する複数の試薬を均一に溶解させることが容易となる。また、上述した核酸増幅反応用マイクロチップと同一の構成についての説明については適宜省略する。上述の構成を適宜組み込んでもよい。
図11A及びBには、デッドエンド型となっているウェルを有するマイクロチップの一部を示す。
図11Aに示すように、前記反応領域2は前記試料溶液が流入する流路5より低い位置にあることが好ましい。さらに、厚み方向にて前記固相状の試薬Rとウェル2との隙間が少ないことが好ましい。
また、図11Bに示すように、前記反応領域2の前記流路5から流入する位置に、突起部があることが好ましい。これにより、流路から試料溶液がウェルに流入する入口部のみに遮りを設けることが好ましい。
図11C及びDには、流路5から流入させる試料溶液が短手正方向及び負方向から流入可能な貫通型となっているウェルを有するマイクロチップの一部を示す。
図11Cに示すように前記反応領域2は前記試料溶液が流入する流路5より低い位置にあることが好ましい。さらに、厚み方向にて前記固相状の試薬Rとウェル2との隙間が少ないことが好ましい。
また、図11Dに示すように、前記反応領域2の前記流路5から流入する位置に、突起部があることが好ましい。これにより、流路から試料溶液がウェルに流入する入口部のみに遮りを設けることが好ましい。
図11は、本開示の変形実施形態2に係るマイクロチップ1eの構成を説明する模式図の一部であり、図1のM−M断面に対応する断面模式図の例示である。流路とウェルの位置関係やウェルの入り口部分の形状を調整し、また反応領域内の空間スペースを調整することによって、固相状の試薬が割れたときに反応ウェルから試薬が出ることを防ぐことが可能となる。これにより、1つのウェル内に存在する複数の試薬を均一に溶解させることが容易となる。また、上述した核酸増幅反応用マイクロチップと同一の構成についての説明については適宜省略する。上述の構成を適宜組み込んでもよい。
図11A及びBには、デッドエンド型となっているウェルを有するマイクロチップの一部を示す。
図11Aに示すように、前記反応領域2は前記試料溶液が流入する流路5より低い位置にあることが好ましい。さらに、厚み方向にて前記固相状の試薬Rとウェル2との隙間が少ないことが好ましい。
また、図11Bに示すように、前記反応領域2の前記流路5から流入する位置に、突起部があることが好ましい。これにより、流路から試料溶液がウェルに流入する入口部のみに遮りを設けることが好ましい。
図11C及びDには、流路5から流入させる試料溶液が短手正方向及び負方向から流入可能な貫通型となっているウェルを有するマイクロチップの一部を示す。
図11Cに示すように前記反応領域2は前記試料溶液が流入する流路5より低い位置にあることが好ましい。さらに、厚み方向にて前記固相状の試薬Rとウェル2との隙間が少ないことが好ましい。
また、図11Dに示すように、前記反応領域2の前記流路5から流入する位置に、突起部があることが好ましい。これにより、流路から試料溶液がウェルに流入する入口部のみに遮りを設けることが好ましい。
本技術は、以下の構成を採用することができる。
〔1〕 反応領域に、核酸増幅反応に必要な物質を含む固相状の試薬の動きを抑制する係止部が設けられている、核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔2〕 前記係止部が、前記反応領域の内面に設けられている凸部及び/又は凹部である前記〔1〕記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔3〕 前記凸部は、液体が通過可能なものである前記〔1〕又は〔2〕記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔4〕 前記反応領域中に、光検出を行う側の面が複数存在する前記〔1〕〜〔3〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔5〕 前記反応領域に試料溶液が複数の流路から流入する前記〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔6〕 前記固相状の試薬が、前記光検出を行う面に配置されている前記〔1〕〜〔5〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔7〕 前記試料溶液が前記固相状の試薬に向かって流入する流路を有する前記〔1〕〜〔6〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔8〕 前記係止部が、前記反応領域の長手方向及び/又は厚み方向の動きを抑制するものである前記〔1〕〜〔7〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔9〕 前記凸部が反応領域内に設けられ、当該凸部が短手方向の中間に位置するものである前記〔1〕〜〔8〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔10〕 前記凸部が反応領域内に設けられ、当該凸部が対向するように設けられものである前記〔1〕〜〔9〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔1〕 反応領域に、核酸増幅反応に必要な物質を含む固相状の試薬の動きを抑制する係止部が設けられている、核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔2〕 前記係止部が、前記反応領域の内面に設けられている凸部及び/又は凹部である前記〔1〕記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔3〕 前記凸部は、液体が通過可能なものである前記〔1〕又は〔2〕記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔4〕 前記反応領域中に、光検出を行う側の面が複数存在する前記〔1〕〜〔3〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔5〕 前記反応領域に試料溶液が複数の流路から流入する前記〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔6〕 前記固相状の試薬が、前記光検出を行う面に配置されている前記〔1〕〜〔5〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔7〕 前記試料溶液が前記固相状の試薬に向かって流入する流路を有する前記〔1〕〜〔6〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔8〕 前記係止部が、前記反応領域の長手方向及び/又は厚み方向の動きを抑制するものである前記〔1〕〜〔7〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔9〕 前記凸部が反応領域内に設けられ、当該凸部が短手方向の中間に位置するものである前記〔1〕〜〔8〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔10〕 前記凸部が反応領域内に設けられ、当該凸部が対向するように設けられものである前記〔1〕〜〔9〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔11〕 前記凸部が、前記試薬の内周部に嵌合する前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔12〕 前記凹部が、前記試薬の外周部に嵌合する前記〔1〕〜〔11〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔13〕 前記試料溶液が前記固相状の試薬に向かって流入する流路を有する前記〔1〕〜〔12〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔14〕 前記反応領域が、前記試料溶液が流入する流路より低い位置にある前記〔1〕〜〔13〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔15〕 前記反応領域の前記流路から流入する位置に、突起部がある前記〔1〕〜〔14〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔16〕 前記固相状の試薬が、光検出を行う面の面積の大部分を占めるように配置されている前記〔1〕〜〔15〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔17〕 前記固相状の試薬が、凍結乾燥試薬である前記〔1〕〜〔16〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔18〕 前記固相状の試薬が、打錠成形物である前記〔1〕〜〔17〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔19〕 前記固相状の試薬が、2つ以上のものである請前記〔1〕〜〔18〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔12〕 前記凹部が、前記試薬の外周部に嵌合する前記〔1〕〜〔11〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔13〕 前記試料溶液が前記固相状の試薬に向かって流入する流路を有する前記〔1〕〜〔12〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔14〕 前記反応領域が、前記試料溶液が流入する流路より低い位置にある前記〔1〕〜〔13〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔15〕 前記反応領域の前記流路から流入する位置に、突起部がある前記〔1〕〜〔14〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔16〕 前記固相状の試薬が、光検出を行う面の面積の大部分を占めるように配置されている前記〔1〕〜〔15〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔17〕 前記固相状の試薬が、凍結乾燥試薬である前記〔1〕〜〔16〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔18〕 前記固相状の試薬が、打錠成形物である前記〔1〕〜〔17〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
〔19〕 前記固相状の試薬が、2つ以上のものである請前記〔1〕〜〔18〕の何れか1項記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
1a,1b マイクロチップ;2,2a,2bウェル;3,31,32係止部;4 導入部;5 流路;6 光検出側面;7 通過部;R,Ra,Rb 固相状の試薬;R1 内周部;R2外周部
Claims (18)
- 反応領域に、核酸増幅反応に必要な物質を含む固相状の試薬の動きを抑制する係止部が設けられている、核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記係止部が、前記反応領域の長手方向及び/又は厚み方向の動きを抑制するものである請求項1記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記係止部が、前記反応領域の内面に設けられている凸部及び/又は凹部である請求項1記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記反応領域中に、光検出を行う側の面が単数又は複数存在する請求項2又は3記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記反応領域に試料溶液が複数の流路から流入する請求項4記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記固相状の試薬が、前記光検出を行う側の面に配置されている請求項1記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記試料溶液が前記固相状の試薬に向かって流入する流路を有する請求項1記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記凸部が反応領域内に設けられ、当該凸部が短手方向の中間に位置するものである請求項3記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記凸部は、液体が通過可能なものである請求項3記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記凸部が反応領域内に設けられ、当該凸部が対向するように設けられものである請求項3記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記凸部が、前記試薬の内周部に嵌合する請求項3記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記凹部が、前記試薬の外周部に嵌合する請求項3記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記反応領域が、前記試料溶液が流入する流路より低い位置にある請求項3記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記反応領域の前記流路から流入する位置に、突起部がある請求項5記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記固相状の試薬が、光検出を行う側の面の面積の大部分を占めるように配置されている請求項6記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記固相状の試薬が、凍結乾燥試薬である請求項6記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記固相状の試薬が、打錠成形物である請求項6記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
- 前記固相状の試薬が、2つ以上のものである請求項6記載の核酸増幅反応用マイクロチップ。
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-
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